JPH0574151B2 - - Google Patents
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- JPH0574151B2 JPH0574151B2 JP62028174A JP2817487A JPH0574151B2 JP H0574151 B2 JPH0574151 B2 JP H0574151B2 JP 62028174 A JP62028174 A JP 62028174A JP 2817487 A JP2817487 A JP 2817487A JP H0574151 B2 JPH0574151 B2 JP H0574151B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- slip sheet
- silicon oxide
- oxide film
- silicon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Lubricants (AREA)
- Chemically Coating (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明はカセツト用透明スリツプシートに関
し、更に詳しくはオーデイオカセツト、ビデオカ
セツト等のテープカセツトに組み込み、テープを
摺接せしめてその弛緩を防止すると共に走行を円
滑ならしめるための透明スリツプシートに関す
る。 従来技術 磁気テープのカセツトは、該磁気テープの走行
を円滑にするため、テープとカセツトケースとの
間にスリツプシートを設けている。このスリツプ
シートは、巻きテープがその側面を該シートに接
触しながら回転することにより、磁気テープが円
滑に走行し、かつ巻き乱れを防止する作用をす
る。 従来、このスリツプシートとして、小さい摩擦
係数、高い熱安定性などの点から、ポリ4−フツ
化エチレンシートが用いられているが、このシー
トは高価であるうえ、柔軟性に富むため腰が弱
く、シートの周縁が折れ曲つたりする欠点があ
る。 また、プラスチツクフイルムにグラフアイト、
カーボン等の導電性滑剤粒子を充填、又は塗布し
たシート、または紙にカーボンブラツク、リン状
黒鉛、二硫化モリブデン等を混入し、その表面に
シリコン系樹脂またはフツ素樹脂をコーテイング
したシートなどがあるが、これらスリツプシート
は黒色かつ不透明であり、ケースの外面に貼着さ
れた表示紙によつて隠されており、またカセツト
内の磁気テープの巻き状態が見られない欠点があ
る。 かかる欠点を改善するため、透明なプラスチツ
クシートの表面にシリコンオイルを塗工する方法
が提案されている(特開昭58−146066号公報)。
しかし、プラスチツクシートの表面に、単に、シ
リコンオイル等潤滑剤を塗工したのみでは透明な
プラスチツクフイルムとの密着性が不足し、実際
に使用するとき、経時と共に摩擦が向上し、耐久
性に不足が生じるという問題点がある。 更に、透明なプラスチツクシートの表面に、熱
可塑性樹脂例えば塩ビ−酢ビ共重合体、ポリウレ
タン樹脂等に潤滑剤を添加した塗料をコーテイン
グして積層体を形成する方法が提案されている
(特開昭58−60474号公報)。しかし、これらの積
層塗膜は表面硬度が不足し、磁気テープが走行す
るに従い、その端部に因るスクラツチが発生し、
透明性が低下してくるという問題がある。 上述から理解できるように、磁気テープ・カセ
ツトに組み込まれるスリツプシートに要求される
特性は、表面の滑性が良好な上に耐久性、耐スク
ラツチ性、帯電防止性能等にすぐれていることに
あり、更に背面には印刷を付与する場合には、表
面に使用する潤滑剤が背面に転写し印刷を阻害し
ないようにすることである。 一方、プラスチツクやガラスの表面安定化の目
的で、従来から、これらの表面に酸化ケイ素膜を
設けることが行なわれているが、この酸化ケイ素
膜形成法として分子中にSi−NCO結合を含むミ
ランイソシアネート化合物で基体表面を処理する
方法が提案されている(特開昭59−39714号公
報)。しかし、本発明者の研究によれば、この方
法によつても上記スリツプシートの要求特性を満
足させことができない。 発明の目的 本発明の目的は、上述の要求性能を満足する透
明なカセツト用スリツプシートを提供することに
ある。 発明の構成・効果 本発明のかかる目的は、本発明によれば、透明
プラスチツクフイルムの少なくとも片面に分子中
に≡Si−NCO結合を有するシランイソシアネー
ト化合物に由来する酸化ケイ素膜を設け、かつ該
酸化ケイ素膜と化学的に結合したシリコン系潤滑
剤を該膜の表面に顕出させてなるカセツト用透明
スリツトシートによつて達成される。 本発明において透明プラスチツクフイルムとし
ては、透明な、ポリスチレン、ポリアクリル酸メ
チル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエ
ステル等の如きプラスチツクのフイルムを用いる
ことができる。これらフイルムのうち二軸配向の
ポリエステルフイルム特にポリエチレンテレフタ
レートフイルムが好ましい。ポリエステルフイル
ムはポリマー製造段階で添加或は析出させる滑剤
例えばクレー、カオリン、シリカ、炭酸カルシユ
ーム、リン含有化合物等の量を調節することによ
り透明性を調節することができる。更に、ポリエ
ステルフイルムは、製膜段階または製膜後にフイ
ルムの上にコーテイングを実施する場合に要求さ
れる耐溶剤性や、使用時の耐熱性、機械的性質等
にすぐれている利点を有する。 透明プラスチツクフイルムの厚みは25〜100μ
mであることが好ましく、また透明性はヘーズで
10%以下にあることが好ましい。 本発明において透明プラスチツクフイルムの少
くとも片面の上に設ける酸化ケイ素膜は、分子中
に≡Si−NCO結合を有するシランイソシアネー
ト化合物の水分との反応によつて形成される。こ
の水分は透明プラスチツクフイルムの表面に付着
している水分、空気中の水分等で良い。 この酸化ケイ素(膜)の形成反応(シランイソ
シアネート化合物の加水分解反応)は、次式の如
く進むと考えられる。
し、更に詳しくはオーデイオカセツト、ビデオカ
セツト等のテープカセツトに組み込み、テープを
摺接せしめてその弛緩を防止すると共に走行を円
滑ならしめるための透明スリツプシートに関す
る。 従来技術 磁気テープのカセツトは、該磁気テープの走行
を円滑にするため、テープとカセツトケースとの
間にスリツプシートを設けている。このスリツプ
シートは、巻きテープがその側面を該シートに接
触しながら回転することにより、磁気テープが円
滑に走行し、かつ巻き乱れを防止する作用をす
る。 従来、このスリツプシートとして、小さい摩擦
係数、高い熱安定性などの点から、ポリ4−フツ
化エチレンシートが用いられているが、このシー
トは高価であるうえ、柔軟性に富むため腰が弱
く、シートの周縁が折れ曲つたりする欠点があ
る。 また、プラスチツクフイルムにグラフアイト、
カーボン等の導電性滑剤粒子を充填、又は塗布し
たシート、または紙にカーボンブラツク、リン状
黒鉛、二硫化モリブデン等を混入し、その表面に
シリコン系樹脂またはフツ素樹脂をコーテイング
したシートなどがあるが、これらスリツプシート
は黒色かつ不透明であり、ケースの外面に貼着さ
れた表示紙によつて隠されており、またカセツト
内の磁気テープの巻き状態が見られない欠点があ
る。 かかる欠点を改善するため、透明なプラスチツ
クシートの表面にシリコンオイルを塗工する方法
が提案されている(特開昭58−146066号公報)。
しかし、プラスチツクシートの表面に、単に、シ
リコンオイル等潤滑剤を塗工したのみでは透明な
プラスチツクフイルムとの密着性が不足し、実際
に使用するとき、経時と共に摩擦が向上し、耐久
性に不足が生じるという問題点がある。 更に、透明なプラスチツクシートの表面に、熱
可塑性樹脂例えば塩ビ−酢ビ共重合体、ポリウレ
タン樹脂等に潤滑剤を添加した塗料をコーテイン
グして積層体を形成する方法が提案されている
(特開昭58−60474号公報)。しかし、これらの積
層塗膜は表面硬度が不足し、磁気テープが走行す
るに従い、その端部に因るスクラツチが発生し、
透明性が低下してくるという問題がある。 上述から理解できるように、磁気テープ・カセ
ツトに組み込まれるスリツプシートに要求される
特性は、表面の滑性が良好な上に耐久性、耐スク
ラツチ性、帯電防止性能等にすぐれていることに
あり、更に背面には印刷を付与する場合には、表
面に使用する潤滑剤が背面に転写し印刷を阻害し
ないようにすることである。 一方、プラスチツクやガラスの表面安定化の目
的で、従来から、これらの表面に酸化ケイ素膜を
設けることが行なわれているが、この酸化ケイ素
膜形成法として分子中にSi−NCO結合を含むミ
ランイソシアネート化合物で基体表面を処理する
方法が提案されている(特開昭59−39714号公
報)。しかし、本発明者の研究によれば、この方
法によつても上記スリツプシートの要求特性を満
足させことができない。 発明の目的 本発明の目的は、上述の要求性能を満足する透
明なカセツト用スリツプシートを提供することに
ある。 発明の構成・効果 本発明のかかる目的は、本発明によれば、透明
プラスチツクフイルムの少なくとも片面に分子中
に≡Si−NCO結合を有するシランイソシアネー
ト化合物に由来する酸化ケイ素膜を設け、かつ該
酸化ケイ素膜と化学的に結合したシリコン系潤滑
剤を該膜の表面に顕出させてなるカセツト用透明
スリツトシートによつて達成される。 本発明において透明プラスチツクフイルムとし
ては、透明な、ポリスチレン、ポリアクリル酸メ
チル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエ
ステル等の如きプラスチツクのフイルムを用いる
ことができる。これらフイルムのうち二軸配向の
ポリエステルフイルム特にポリエチレンテレフタ
レートフイルムが好ましい。ポリエステルフイル
ムはポリマー製造段階で添加或は析出させる滑剤
例えばクレー、カオリン、シリカ、炭酸カルシユ
ーム、リン含有化合物等の量を調節することによ
り透明性を調節することができる。更に、ポリエ
ステルフイルムは、製膜段階または製膜後にフイ
ルムの上にコーテイングを実施する場合に要求さ
れる耐溶剤性や、使用時の耐熱性、機械的性質等
にすぐれている利点を有する。 透明プラスチツクフイルムの厚みは25〜100μ
mであることが好ましく、また透明性はヘーズで
10%以下にあることが好ましい。 本発明において透明プラスチツクフイルムの少
くとも片面の上に設ける酸化ケイ素膜は、分子中
に≡Si−NCO結合を有するシランイソシアネー
ト化合物の水分との反応によつて形成される。こ
の水分は透明プラスチツクフイルムの表面に付着
している水分、空気中の水分等で良い。 この酸化ケイ素(膜)の形成反応(シランイソ
シアネート化合物の加水分解反応)は、次式の如
く進むと考えられる。
【化】
上記反応によつて、フイルム表面上に≡
SiOH,≡Si−O−等の結合を有する酸化ケイ素
膜が形成される。この反応(加水分解反応)は室
温ないし100℃以下の温度で十分に進行すると共
に、反応副生物がガス状となり、反応残渣もな
く、また触媒も特に必要としない等の利点があ
る。 シランイソシアネート化合物としては、例えば
下記式 [Si(NCO)4], [RnSi(NCO)4n], [(RO)nSi(NCO)4n] (但し、上式中のRは、メチル基、エチル基、
フエニル基、ビニル基等の如き炭化水素基であ
り、nは1,2又は3である) で示される化合物、又はこれら化合物の縮合体、
混合体等があげられる。特に、ポリエステルフイ
ルムとの密着性を向上させるには、分子中にイソ
シアネート基(−NCO)の数が多い程よく、例
えばメチルシリルトリイソシアネート、エトキシ
シラントリイソシアネート、テトライソシアネー
ト・シラン等が好ましい。 これらシランイソシアネート化合物は例えば酢
酸エチル、n−ヘキサン、トルエン、メチルエチ
ルケトン等の有機溶媒に溶解し、塗料として調合
する。 上記シランイソシアネート化合物の塗液には、
例えばγ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、γ−メルカプトプロピレトリ
メトキシシラン等の如きシランカツプリング剤等
を添加し、塗膜のレベリング効果、密着性を効果
上げることもできる。 本発明においては酸化ケイ素膜にシリコン系潤
滑剤を化学的に結合させ、かつ該シリコン系潤滑
剤の少なくとも一部を酸化ケイ素膜の表面に顕出
させる。この化学結合に関与する官能基としては
水酸基(−OH)、カルボキシル基(−COOH)
等が好ましい。この官能基を有するシリコン系潤
滑剤としては、例えばダウ・コーニング(株)商品名
“DKQ8−778、−779”、等、信越化学(株)商品名KR
−213,−214,−216”等、東亜合成(株)商品名“GS
−30”などをあげることができる。 このシリコン系潤滑剤の使用量は、シランイソ
シアネート化合物当たり1.0〜10.0重量%である
ことが好ましい。これにより、透明なプラスチツ
クフイルムに塗布された酸化硅素膜の表面摩擦係
数は大巾に低下し、良好な滑性を付与することが
できる。 本発明におけるシリコン系潤滑剤はその官能基
がシランイソシアネート化合物と反応し、シリコ
ン特有の性質として酸化ケイ素膜の形成過程で該
膜の表面に顕出している。なお、上記反応は塗料
の段階で実質的に進行すると推測される。これに
より、形成された塗膜(酸化ケイ素膜)表面に潤
滑性、離形性、耐久性等を付与することができる
と共に、スリツプシートをロール状に巻いたとき
裏面(背面)へのシリコン潤滑剤の転写のないス
リツプシートを得ることができる。 カセツト用透明スリツプシートをカセツトに組
込んでテープを走行させるとき、テープ端面とス
リツプシートとの摺接によつて静電気が発生し、
該テープの円滑走行に支障をきたすことがあるか
ら、上記スリツプシートは帯電防止能を有するこ
とが好ましい。 透明スリツプシートに帯電防止能を付与する手
段としては、シランイソシアネート化合物の塗液
に帯電防止剤を含有させる方法が、簡便でかつ効
果もあり、好ましい。 この帯電防止剤としては第四級アンモニウム塩
型帯電防止剤が特に好ましく、具体的にはアルキ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキル
ジメチルアンモニウムエトサルフエート等が特に
好ましく用いられる。 帯電防止剤の量は、シランイソシアネート化合
物当り、0.5〜5.0重量%が好ましい。この量でス
リツプシートの表面固有抵抗を大巾に低下させる
ことができる。 本発明においてシランイソシアネート化合物、
シリコン系潤滑剤、更に好ましくは帯電防止剤を
用いての塗料は、固形分濃度を1〜30重量%、更
には1〜10重量%して調製することが好ましい。
塗料のコーテイング方法としては特に制約がな
く、例えばバーコート法、ドクタープレート法、
リバースコート法、グラビアコート法等が利用で
きる。その際、塗布量をウエツト量で5.0〜15.0
g/m2、乾燥後の厚みで0.1〜1μmとするのが好
ましい。塗料塗布後の乾燥、塗膜形成反応等は室
温でもよいが、スリツプシートが安定した形状を
保持し得る温度範囲で加熱しても良い。処理時間
の点からは加熱することが好ましい。プラスチツ
クフイルムが二軸配向ポリエチレンテレフタレー
トフイルムである場合、加熱処理は120℃以下、
更には100℃以下の温度で行なうことが好ましい。 本発明のスリツプシートは、透明性を保持しか
つ優れた滑り性と、好ましくは優れた帯電防止性
を有するから、オーデイオカセツト、ビデオカセ
ツト等のテープカセツトに組込み、テープを摺接
せしめてその弛緩を防止すると共に走行を円滑に
することができる。 実施例 以下に実施例を掲げて本発明を更に詳細に説明
する。 なお、スリツプシート用フイルムの各種特性の
測定は下記の方法によつて行つた。 (1) 全光線透過率、ヘーズ JIS K6782に準拠し、ヘーズメーター(日本電
色社製)にて測定した全光線透過率(%)と散乱
光透過率(%)を百分率で比べたヘーズで示し
た。 (2) 動摩擦係数 ASTM D1894に準拠し、プラスチツクフイル
ムの易滑面同志及び易滑面とバツク面との動摩擦
係数を示した。 (3) 表面固有抵抗 ASTM D−257に準拠した超絶縁抵抗計(横
河電器製RM−21A)にて表面固有抵抗を測定し
た。 (4) 耐久性 添付図はフイルムの走行・耐久性を評価する装
置の模式図である(日本自動制御〓製 NJS101
型)。図では、1は繰出しリール、2はテンシヨ
ンコントロール、3,5,6,8,9,11はフ
リーロール、4,10はテンシヨン検出機、7は
固定ピン、12はガイドロール、13は巻取りリ
ールである。 易滑面を7の固定ピンに(152/180)πラジア
ンで接触するようにして、フイルムを毎秒3.3cm
の速さで走行させる。フイルム長さは3.3mとし、
繰出しリールのフイルムが終了したら、又元に戻
し、再び走行させる。この往復を1回とする。 繰返し走行を100回行ない、次の検査にて耐久
性を評価した。 () 動摩擦係数;入口テンシヨンを30grにコン
トロールし、出口のテンシヨンT2より下記式
μk=0.868log(T2/30) を用いて、初回及び100回目の往復時μkを求
め、この変化を調べた。 () 削れ性;100回往復走行を終了後、フイル
ムを肉眼で観察し、固定ピンによるスクラツチ
の発生状況を下記基準で調べた。 〇 スクラツチの発生なし × スクラツチの発生あり 実施例1、2及び比較例1、2 テトライソシアネートシラン(松本製薬工業(株)
商品名“オルガチツクスSI−400)10重量%の酢
酸エチル溶剤(塗料I)を、透明なポリエステル
フイルム(帝人(株)商品名“テトロンフイルムGS
−50μ”)の片面に乾燥後の塗布厚みが0.5μmにな
るようにバーコートにてコートし、100℃で20秒
間乾燥して表面処理フイルムを得た(比較例2)。
また、このポリエステルフイルムのみを用いた。
(比較例1)。 一方、易滑性を付与するため、水酸基を有する
シリコンオイル(ダウ・コーニング社、商品名
“DK Q8−779”)を上記塗液100重量部当たり0.5
重量部を加えた。 この塗液(塗料)を上記と同じポリエステル
フイルムの片面に、乾燥後の厚みが0.5μmになる
ようにバーコートにてコートし、100℃20秒間の
乾燥を行つた(実施例1)。 更に、帯電防止効果を付与するため、塗料に
第四級アンモニウム塩(第一工業製薬(株)商品名
“カチオゲンES−O”)を0.5部加え、塗料を得
た。 この塗料を上記と同じポリエステルフイルム
の片面に、乾燥後の厚さが0.5μmになるようにバ
ーコートにてコートし、100℃20秒間の乾燥を行
つてフイルムを得た(実施例2)。 これらのフイルムの性能試験の結果を表−1に
示す。 表−1より、実施例2のものは易滑性、耐久性
にすぐれかつ帯電防止性をもつたスリツプシート
として有用であることが判る。また、実施例1の
ものは易滑性、耐久性にすぐれていることが判
る。
SiOH,≡Si−O−等の結合を有する酸化ケイ素
膜が形成される。この反応(加水分解反応)は室
温ないし100℃以下の温度で十分に進行すると共
に、反応副生物がガス状となり、反応残渣もな
く、また触媒も特に必要としない等の利点があ
る。 シランイソシアネート化合物としては、例えば
下記式 [Si(NCO)4], [RnSi(NCO)4n], [(RO)nSi(NCO)4n] (但し、上式中のRは、メチル基、エチル基、
フエニル基、ビニル基等の如き炭化水素基であ
り、nは1,2又は3である) で示される化合物、又はこれら化合物の縮合体、
混合体等があげられる。特に、ポリエステルフイ
ルムとの密着性を向上させるには、分子中にイソ
シアネート基(−NCO)の数が多い程よく、例
えばメチルシリルトリイソシアネート、エトキシ
シラントリイソシアネート、テトライソシアネー
ト・シラン等が好ましい。 これらシランイソシアネート化合物は例えば酢
酸エチル、n−ヘキサン、トルエン、メチルエチ
ルケトン等の有機溶媒に溶解し、塗料として調合
する。 上記シランイソシアネート化合物の塗液には、
例えばγ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、γ−メルカプトプロピレトリ
メトキシシラン等の如きシランカツプリング剤等
を添加し、塗膜のレベリング効果、密着性を効果
上げることもできる。 本発明においては酸化ケイ素膜にシリコン系潤
滑剤を化学的に結合させ、かつ該シリコン系潤滑
剤の少なくとも一部を酸化ケイ素膜の表面に顕出
させる。この化学結合に関与する官能基としては
水酸基(−OH)、カルボキシル基(−COOH)
等が好ましい。この官能基を有するシリコン系潤
滑剤としては、例えばダウ・コーニング(株)商品名
“DKQ8−778、−779”、等、信越化学(株)商品名KR
−213,−214,−216”等、東亜合成(株)商品名“GS
−30”などをあげることができる。 このシリコン系潤滑剤の使用量は、シランイソ
シアネート化合物当たり1.0〜10.0重量%である
ことが好ましい。これにより、透明なプラスチツ
クフイルムに塗布された酸化硅素膜の表面摩擦係
数は大巾に低下し、良好な滑性を付与することが
できる。 本発明におけるシリコン系潤滑剤はその官能基
がシランイソシアネート化合物と反応し、シリコ
ン特有の性質として酸化ケイ素膜の形成過程で該
膜の表面に顕出している。なお、上記反応は塗料
の段階で実質的に進行すると推測される。これに
より、形成された塗膜(酸化ケイ素膜)表面に潤
滑性、離形性、耐久性等を付与することができる
と共に、スリツプシートをロール状に巻いたとき
裏面(背面)へのシリコン潤滑剤の転写のないス
リツプシートを得ることができる。 カセツト用透明スリツプシートをカセツトに組
込んでテープを走行させるとき、テープ端面とス
リツプシートとの摺接によつて静電気が発生し、
該テープの円滑走行に支障をきたすことがあるか
ら、上記スリツプシートは帯電防止能を有するこ
とが好ましい。 透明スリツプシートに帯電防止能を付与する手
段としては、シランイソシアネート化合物の塗液
に帯電防止剤を含有させる方法が、簡便でかつ効
果もあり、好ましい。 この帯電防止剤としては第四級アンモニウム塩
型帯電防止剤が特に好ましく、具体的にはアルキ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキル
ジメチルアンモニウムエトサルフエート等が特に
好ましく用いられる。 帯電防止剤の量は、シランイソシアネート化合
物当り、0.5〜5.0重量%が好ましい。この量でス
リツプシートの表面固有抵抗を大巾に低下させる
ことができる。 本発明においてシランイソシアネート化合物、
シリコン系潤滑剤、更に好ましくは帯電防止剤を
用いての塗料は、固形分濃度を1〜30重量%、更
には1〜10重量%して調製することが好ましい。
塗料のコーテイング方法としては特に制約がな
く、例えばバーコート法、ドクタープレート法、
リバースコート法、グラビアコート法等が利用で
きる。その際、塗布量をウエツト量で5.0〜15.0
g/m2、乾燥後の厚みで0.1〜1μmとするのが好
ましい。塗料塗布後の乾燥、塗膜形成反応等は室
温でもよいが、スリツプシートが安定した形状を
保持し得る温度範囲で加熱しても良い。処理時間
の点からは加熱することが好ましい。プラスチツ
クフイルムが二軸配向ポリエチレンテレフタレー
トフイルムである場合、加熱処理は120℃以下、
更には100℃以下の温度で行なうことが好ましい。 本発明のスリツプシートは、透明性を保持しか
つ優れた滑り性と、好ましくは優れた帯電防止性
を有するから、オーデイオカセツト、ビデオカセ
ツト等のテープカセツトに組込み、テープを摺接
せしめてその弛緩を防止すると共に走行を円滑に
することができる。 実施例 以下に実施例を掲げて本発明を更に詳細に説明
する。 なお、スリツプシート用フイルムの各種特性の
測定は下記の方法によつて行つた。 (1) 全光線透過率、ヘーズ JIS K6782に準拠し、ヘーズメーター(日本電
色社製)にて測定した全光線透過率(%)と散乱
光透過率(%)を百分率で比べたヘーズで示し
た。 (2) 動摩擦係数 ASTM D1894に準拠し、プラスチツクフイル
ムの易滑面同志及び易滑面とバツク面との動摩擦
係数を示した。 (3) 表面固有抵抗 ASTM D−257に準拠した超絶縁抵抗計(横
河電器製RM−21A)にて表面固有抵抗を測定し
た。 (4) 耐久性 添付図はフイルムの走行・耐久性を評価する装
置の模式図である(日本自動制御〓製 NJS101
型)。図では、1は繰出しリール、2はテンシヨ
ンコントロール、3,5,6,8,9,11はフ
リーロール、4,10はテンシヨン検出機、7は
固定ピン、12はガイドロール、13は巻取りリ
ールである。 易滑面を7の固定ピンに(152/180)πラジア
ンで接触するようにして、フイルムを毎秒3.3cm
の速さで走行させる。フイルム長さは3.3mとし、
繰出しリールのフイルムが終了したら、又元に戻
し、再び走行させる。この往復を1回とする。 繰返し走行を100回行ない、次の検査にて耐久
性を評価した。 () 動摩擦係数;入口テンシヨンを30grにコン
トロールし、出口のテンシヨンT2より下記式
μk=0.868log(T2/30) を用いて、初回及び100回目の往復時μkを求
め、この変化を調べた。 () 削れ性;100回往復走行を終了後、フイル
ムを肉眼で観察し、固定ピンによるスクラツチ
の発生状況を下記基準で調べた。 〇 スクラツチの発生なし × スクラツチの発生あり 実施例1、2及び比較例1、2 テトライソシアネートシラン(松本製薬工業(株)
商品名“オルガチツクスSI−400)10重量%の酢
酸エチル溶剤(塗料I)を、透明なポリエステル
フイルム(帝人(株)商品名“テトロンフイルムGS
−50μ”)の片面に乾燥後の塗布厚みが0.5μmにな
るようにバーコートにてコートし、100℃で20秒
間乾燥して表面処理フイルムを得た(比較例2)。
また、このポリエステルフイルムのみを用いた。
(比較例1)。 一方、易滑性を付与するため、水酸基を有する
シリコンオイル(ダウ・コーニング社、商品名
“DK Q8−779”)を上記塗液100重量部当たり0.5
重量部を加えた。 この塗液(塗料)を上記と同じポリエステル
フイルムの片面に、乾燥後の厚みが0.5μmになる
ようにバーコートにてコートし、100℃20秒間の
乾燥を行つた(実施例1)。 更に、帯電防止効果を付与するため、塗料に
第四級アンモニウム塩(第一工業製薬(株)商品名
“カチオゲンES−O”)を0.5部加え、塗料を得
た。 この塗料を上記と同じポリエステルフイルム
の片面に、乾燥後の厚さが0.5μmになるようにバ
ーコートにてコートし、100℃20秒間の乾燥を行
つてフイルムを得た(実施例2)。 これらのフイルムの性能試験の結果を表−1に
示す。 表−1より、実施例2のものは易滑性、耐久性
にすぐれかつ帯電防止性をもつたスリツプシート
として有用であることが判る。また、実施例1の
ものは易滑性、耐久性にすぐれていることが判
る。
【表】
図はフイルム走行性を評価するための動摩擦係
数(μk)を測定する装置の模式図である。 1:繰出しリール、2:テンシヨンコントロー
ル、3,5,6,8,9,11:フリーロール、
4:テンシヨン検出機(入口)、7:固定ピン、
10:テンシヨン検出機(出口)、12:ガイド
ローラ、13:巻取りリール。
数(μk)を測定する装置の模式図である。 1:繰出しリール、2:テンシヨンコントロー
ル、3,5,6,8,9,11:フリーロール、
4:テンシヨン検出機(入口)、7:固定ピン、
10:テンシヨン検出機(出口)、12:ガイド
ローラ、13:巻取りリール。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 透明プラスチツクフイルムの少くとも片面に
分子中に≡Si−NCO結合を有するシランイソシ
アネート化合物に由来する酸化ケイ素膜を設け、
かつ該酸化ケイ素膜と化学的に結合したシリコン
系潤滑剤を該膜の表面に顕出させてなるカセツト
用透明スリツプシート。 2 シリコン系潤滑剤の上記結合に関与する官能
基が−OH又は−COOHである特許請求の範囲第
1項記載のスリツプシート。 3 酸化ケイ素膜が第四級アンモニウム塩型帯電
防止剤を含有する特許請求の範囲第1項記載のス
リツプシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2817487A JPS63197079A (ja) | 1987-02-12 | 1987-02-12 | カセツト用透明スリツプシ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2817487A JPS63197079A (ja) | 1987-02-12 | 1987-02-12 | カセツト用透明スリツプシ−ト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63197079A JPS63197079A (ja) | 1988-08-15 |
| JPH0574151B2 true JPH0574151B2 (ja) | 1993-10-15 |
Family
ID=12241365
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2817487A Granted JPS63197079A (ja) | 1987-02-12 | 1987-02-12 | カセツト用透明スリツプシ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63197079A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH063676B2 (ja) * | 1989-04-21 | 1994-01-12 | 株式会社巴川製紙所 | カセットテープ用滑性シート |
| ATE207030T1 (de) * | 1997-04-16 | 2001-11-15 | Ferag Ag | Zusammensetzung zur behandlung von oberflächen von flächigen gegenständen zum erzeugen von vorbestimmten trennstellen in einer anzahl von mindestens teilweise aufeinanderliegenden, derartigen gegenständen |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5340243A (en) * | 1976-09-27 | 1978-04-12 | Hitachi Ltd | Information processing unit |
| JPS5530741A (en) * | 1978-08-25 | 1980-03-04 | Hitachi Ltd | Common bus monitor of data processing unit |
-
1987
- 1987-02-12 JP JP2817487A patent/JPS63197079A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63197079A (ja) | 1988-08-15 |
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