JPH057444A - 釣竿の製造方法 - Google Patents

釣竿の製造方法

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JPH057444A
JPH057444A JP16149191A JP16149191A JPH057444A JP H057444 A JPH057444 A JP H057444A JP 16149191 A JP16149191 A JP 16149191A JP 16149191 A JP16149191 A JP 16149191A JP H057444 A JPH057444 A JP H057444A
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Nobuhiro Takada
信洋 高田
Masayuki Watanabe
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高強度繊維に合成樹脂を含浸した
プリプレグを巻回することにより、内層,中間層および
外層を同心状に形成してなる釣竿の製造方法に関し、各
層の肉厚のバラツキ、高強度繊維の蛇行等がない強度の
高い釣竿を容易に製造することを目的とする。 【構成】 内層を、高強度繊維の繊維方向を長手方向と
したテープ状の薄肉厚プリプレグを、マンドレルに螺旋
状に密に巻回することにより形成し、中間層を、内層の
外側に、高強度繊維の繊維方向を軸長方向とした肉厚の
比較的厚いプリプレグシートを巻回することにより形成
し、さらに、外層を、中間層の外側に、高強度繊維の繊
維方向を周方向とした肉厚の比較的薄いプリプレグシー
トを、巻回終了端が一部重合するように巻回して形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高強度繊維に合成樹脂
を含浸したプリプレグを巻回することにより、内層,中
間層および外層を同心状に形成してなる釣竿の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高強度繊維に合成樹脂を含浸した
プリプレグを巻回することにより、複数の高強度繊維層
を同心状に形成した釣竿として、例えば、実公平2−4
6286号公報に開示されるものが知られている。
【0003】この実公平2−46286号公報に開示さ
れる釣竿では、釣竿が内層,中間層および外層の3層か
らなり、内層が、周方向に高強度繊維を引き揃えたプリ
プレグシートを巻回することにより形成され、中間層
が、軸長方向に高強度繊維を引き揃えたプリプレグシー
トを巻回することにより形成され、さらに、外層が、高
強度繊維の繊維方向を長手方向としたテープ状のプリプ
レグを巻回することにより形成されている。
【0004】このような釣竿では、内層および外層にお
いて、中間層と繊維方向を異ならせたので、釣竿の曲げ
強度および潰れ強度を向上することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の釣竿では、内層を、周方向に高強度繊維を引
き揃えたプリプレグシートを巻回することにより形成し
ているため、マンドレルにプリプレグシートを巻回する
と、プリプレグシートの巻回終了端が一部重合し、段差
部が形成され、プリプレグシートの巻回終了端がマンド
レルから離れて反り返り易く、このプリプレグシートの
外側に、中間層を形成するためのプリプレグシートを巻
回すると、中間層を形成するためのプリプレグシートの
高強度繊維が蛇行し、また、プリプレグシートの肉厚が
変化し、曲げ強度等が低下するという問題があった。
【0006】また、中間層の外側に、テープ状のプリプ
レグを巻回することにより外層を形成しているため、テ
ープ状のプリプレグの巻回時に、中間層の高強度繊維に
周方向の力が作用し、中間層の高強度繊維が捩じれ、ま
た、巻回時の加圧力が不足するという問題があった。
【0007】さらに、テープ状のプリプレグを巻回する
ことにより外層を形成しているため、高強度繊維が周方
向に連続状態となり、成形時に縮径が生じ、高強度繊維
の傾斜や蛇行が増大し、強度が低下するという問題があ
った。
【0008】また、中間層の外側へのテープ状のプリプ
レグの巻回では、テープ状のプリプレグの両端縁を一致
させて巻回することが困難であり、目開きや重合部が生
じ、さらに、巻回時に、中間層の高強度繊維を損傷する
虞れがある。
【0009】本発明は、かかる従来の問題を解決するた
めになされたもので、各層の肉厚のバラツキ、高強度繊
維の蛇行等がない強度の高い釣竿を容易に製造すること
ができる釣竿の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の釣竿の製造方法
は、高強度繊維に合成樹脂を含浸したプリプレグを巻回
することにより、内層,中間層および外層を同心状に形
成し、前記内層と外層とを、高強度繊維を周方向に配列
して形成し、前記中間層を、高強度繊維を軸長方向に配
列して形成してなる釣竿の製造方法において、前記内層
を、高強度繊維の繊維方向を長手方向としたテープ状の
薄肉厚プリプレグを、マンドレルに螺旋状に密に巻回す
ることにより形成し、前記中間層を、前記内層の外側
に、高強度繊維の繊維方向を軸長方向とした肉厚の比較
的厚いプリプレグシートを巻回することにより形成し、
さらに、前記外層を、前記中間層の外側に、高強度繊維
の繊維方向を周方向とした肉厚の比較的薄いプリプレグ
シートを、巻回終了端が一部重合するように巻回して形
成するものである。
【0011】
【作用】本発明の釣竿の製造方法では、内層が、高強度
繊維の繊維方向を長手方向としたテープ状の薄肉厚プリ
プレグを、マンドレルに螺旋状に密に巻回することによ
り形成され、中間層が、内層の外側に、高強度繊維の繊
維方向を軸長方向とした肉厚の比較的厚いプリプレグシ
ートを巻回することにより形成され、さらに、外層が、
中間層の外側に、高強度繊維の繊維方向を周方向とした
肉厚の比較的薄いプリプレグシートを、巻回終了端が一
部重合するように巻回して形成される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の詳細を図面に示す実施例につ
いて説明する。図1は、本発明の釣竿の製造方法の一実
施例を示しており、図2は、図1の釣竿の製造方法によ
り製造された釣竿を示している。
【0013】図2に示す釣竿では、カーボン繊維からな
る高強度繊維に、エポキシ樹脂からなる合成樹脂を含浸
したプリプレグを巻回することにより、内層11,中間
層13,外層15の3層からなる高強度繊維層が同心状
に形成されている。
【0014】そして、内層11および外層15が、周方
向に高強度繊維17,19を配して形成され、中間層1
3が、軸長方向に高強度繊維21を配して形成されてい
る。このような釣竿は、本発明の釣竿の製造方法の一実
施例により以下述べるように製造される。
【0015】すなわち、先ず、図1の(a)に示すよう
に、マンドレル23が用意され、このマンドレル23の
表面に離型ワックスが塗布される。なお、この実施例で
は、仮止めレジン等の塗布は不要である。
【0016】この後、(b)に示すように、例えば、カ
ーボン繊維からなる高強度繊維17の繊維方向を長手方
向としたテープ状の薄肉厚プリプレグ25を、マンドレ
ル23に螺旋状に密に巻回することにより内層11が形
成される。
【0017】テープ状の薄肉厚プリプレグ25は、例え
ば、幅が3〜10mm程度、肉厚が0.01〜0.04mm
であり、例えば、ポリプロピレンからなる離型テープ2
7に離脱自在に添着されている。
【0018】テープ状の薄肉厚プリプレグ25は、マン
ドレル23に、例えば、75°〜90°の角度θで、離
型テープ27とともに螺旋状に密に巻回され、巻回しな
がら、あるいは巻回終了後に、離型テープ27が取り除
かれる。
【0019】この後、(c)および(d)に示すよう
に、中間層13が、内層11の外側に、高強度繊維21
の繊維方向を軸長方向とした肉厚の比較的厚いプリプレ
グシート29を巻回することにより形成され、さらに、
外層15が、中間層13の外側に、高強度繊維15の繊
維方向を周方向とした肉厚の比較的薄いプリプレグシー
ト31を、巻回終了端が一部重合するように巻回して形
成される。
【0020】なお、この実施例では、中間層13形成用
のプリプレグシート29は、2巻き可能なだけの長さを
有しており、外層15形成用のプリプレグシート31
は、中間層13形成用のプリプレグシート29の一端に
接続され、1巻き可能なだけの長さを有している。
【0021】また、中間層13形成用のプリプレグシー
ト29は、合成樹脂比率が25重量%以下とされ、外層
15形成用のプリプレグシート31は、合成樹脂比率が
35重量%以上とされ、その肉厚を0.01〜0.04
mmとされている。
【0022】そして、中間層13および外層15形成用
のプリプレグシート29,31は、(d)に示したよう
に、テーブル33上に、マンドレル23およびプリプレ
グシート29,31を載置した状態で、マンドレル23
の上部に押圧板35を当接し、押圧板35を矢符A方向
に移動するシートローリング法により、マンドレル23
に巻回される。
【0023】この後、(e)に示すように、外層15の
外側に、テープ37を巻回するテーピングが行われ、各
層11,13,15を加熱硬化する焼成が行われ、さら
に、マンドレル23、テープ37が除去され、所定の釣
竿が製造される。
【0024】しかして、上述した釣竿の製造方法では、
内層11を、高強度繊維17の繊維方向を長手方向とし
たテープ状の薄肉厚プリプレグ25を、マンドレル23
に螺旋状に密に巻回することにより形成し、中間層13
を、内層11の外側に、高強度繊維21の繊維方向を軸
長方向とした肉厚の比較的厚いプリプレグシート29を
巻回することにより形成し、さらに、外層15を、中間
層13の外側に、高強度繊維19の繊維方向を周方向と
した肉厚の比較的薄いプリプレグシート31を、巻回終
了端が一部重合するように巻回して形成するようにした
ので、各層11,13,15の肉厚のバラツキ、高強度
繊維17,19,21の蛇行等がない強度の高い釣竿を
容易に製造することができる。
【0025】すなわち、上述した釣竿の製造方法では、
内層11を、高強度繊維17の繊維方向を長手方向とし
たテープ状の薄肉厚プリプレグ25により形成したが、
このテープ状の薄肉厚プリプレグ25は、マンドレル2
3に直接巻回されるため、非常に巻回が容易であり、巻
回時における薄肉厚プリプレグ25の引っ張り力が小さ
くても、成形時に、高強度繊維17に蛇行等が生じ難
く、また、テープ状の薄肉厚プリプレグ25を螺旋状に
連続して巻回するため、内層11の外表面に凹凸が形成
されることが比較的少なく、中間層13の肉厚を均一に
することが可能となる。
【0026】また、外層15を、中間層13の外側に、
高強度繊維19の繊維方向を周方向とした肉厚の比較的
薄いプリプレグシート31を、巻回終了端が一部重合す
るように巻回して形成するようにしたので、テープ状の
プリプレグを巻回して外層を形成する場合のように、中
間層13の高強度繊維21に周方向の力が作用し、中間
層13の高強度繊維21が捩じれ、また、巻回時の加圧
力が不足するということがなくなる。
【0027】また、外層15の高強度繊維19が、テー
プ状のプリプレグを巻回して外層を形成する場合のよう
に、周方向に連続状態となることがなくなり、成形時に
縮径が生じ、高強度繊維19の傾斜や蛇行が増大し、強
度が低下するということがなくなる。
【0028】さらに、外層15を、中間層13の外側
に、高強度繊維19の繊維方向を周方向とした肉厚の比
較的薄いプリプレグシート31を、巻回終了端が一部重
合するように巻回して形成したので、目開きが生じるこ
とを確実に解消することが可能となる。
【0029】また、上述した実施例では、シートローリ
ング法により中間層13および外層15を形成するよう
にしたので、外層15の巻回時に、中間層13を含めて
加圧状態で確実に巻回することができる。
【0030】なお、上述した実施例において、釣竿の内
径を20mmとし、内層11を、肉厚0.03mm、繊維量
30g/m2 のテープ状の薄肉厚プリプレグ25を一回
巻回して形成し、中間層13を、肉厚0.15mm、繊維
量30g/m2 のプリプレグシート29を2回巻回して
形成し、外層15を、肉厚0.03mm、30g/m2 の
プリプレグシート31を1回巻回して形成した釣竿で
は、パイプ4点曲げ試験結果は、サンプル数5におい
て、曲げ強度が、67.10kg/mm2 ,68.10kg/
mm2 ,66.87kg/mm2 ,66.71kg/mm2 ,6
7.83kg/mm2 であり、平均の曲げ強度が、67.3
2kg/mm2 であった。
【0031】一方、釣竿の内径を20mmとし、内層を、
肉厚0.03mm、繊維量30g/m 2 のプリプレグシー
トを一回巻回して形成し、中間層を、肉厚0.3mm、繊
維量30g/m2 のプリプレグシートを1回巻回して形
成し、外層を、肉厚0.03mm、30g/m2 のテープ
状のプリプレグを1回巻回して形成した釣竿では、パイ
プ4点曲げ試験結果は、サンプル数5において、曲げ強
度が、68.96kg/mm2 ,70.18kg/mm2 ,5
9.32kg/mm2 ,68.59kg/mm2 ,65.45kg
/mm2 で、平均の曲げ強度が、66.50kg/mm2 であ
り、実施例の釣竿では、曲げ強度が大幅に向上し、ま
た、曲げ強度のバラツキが小さいことがわかる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の釣竿の製造
方法では、各層の肉厚のバラツキ、高強度繊維の蛇行等
がない強度の高い釣竿を容易に製造することができると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の釣竿の製造方法の一実施例を示す工程
図である。
【図2】図1の製造方法により製造された釣竿を段剥状
態で示す斜視図である。
【符号の説明】
11 内層 13 中間層 15 外層 17,19,21 高強度繊維 23 マンドレル 25 薄肉厚プリプレグ 29,31 プリプレグシート
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:08 4F B29L 23:22

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 高強度繊維に合成樹脂を含浸したプリプ
    レグを巻回することにより、内層,中間層および外層を
    同心状に形成し、前記内層と外層とを、高強度繊維を周
    方向に配列して形成し、前記中間層を、高強度繊維を軸
    長方向に配列して形成してなる釣竿の製造方法におい
    て、前記内層を、高強度繊維の繊維方向を長手方向とし
    たテープ状の薄肉厚プリプレグを、マンドレルに螺旋状
    に密に巻回することにより形成し、前記中間層を、前記
    内層の外側に、高強度繊維の繊維方向を軸長方向とした
    肉厚の比較的厚いプリプレグシートを巻回することによ
    り形成し、さらに、前記外層を、前記中間層の外側に、
    高強度繊維の繊維方向を周方向とした肉厚の比較的薄い
    プリプレグシートを、巻回終了端が一部重合するように
    巻回して形成することを特徴とする釣竿の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030040132A (ko) * 2001-11-13 2003-05-22 가부시키가이샤 시마노 장대의 제조 방법
KR100967654B1 (ko) * 2008-03-19 2010-07-07 주식회사은성사 낚싯대
JP2023023418A (ja) * 2021-08-05 2023-02-16 株式会社シマノ ブランク及び玉の柄

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030040132A (ko) * 2001-11-13 2003-05-22 가부시키가이샤 시마노 장대의 제조 방법
KR100967654B1 (ko) * 2008-03-19 2010-07-07 주식회사은성사 낚싯대
JP2023023418A (ja) * 2021-08-05 2023-02-16 株式会社シマノ ブランク及び玉の柄

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