JPH0574467A - 高分子固体電解質 - Google Patents

高分子固体電解質

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JPH0574467A
JPH0574467A JP3233437A JP23343791A JPH0574467A JP H0574467 A JPH0574467 A JP H0574467A JP 3233437 A JP3233437 A JP 3233437A JP 23343791 A JP23343791 A JP 23343791A JP H0574467 A JPH0574467 A JP H0574467A
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polymer
copolymer
solid electrolyte
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JP3233437A
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Masataka Takeuchi
正隆 武内
Hideo Yashima
秀夫 八島
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Showa Denko KK
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 室温でのイオン伝導度の大きい高分子固体電
解質を提供する。 【構成】 ヘキサクロロトリホスファゼンと、分子量が
約550のオリゴエチレングリコールと、分子量が約3
50のモノメチルオリゴエチレングリコールとの比が
1:1:4である共重合体を固体溶媒として用いる。一
方、チオフェン−3−(2−エタンスルホン酸メチル)
を電解酸化重合した後Na塩化した、アニオン性ポリチ
オフェンを用意する。上述の固体溶媒とアニオン性ポリ
チオフェンを、Naとホスファゼン−オリゴエーテル共
重合体のエーテル酸素の比が1/16となるように複合
化した高分子固体電解質。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動イオンが陽イオン
のみで、さらにイオン伝導度の高い、ホスファゼン系化
合物とオリゴアルキレングリコールの共重合体とアニオ
ン性置換基を有するπ共役系高分子との複合体からなる
高分子固体電解質に関する。
【0002】
【従来の技術】高分子固体電解質は、従来の電解質溶液
に変わる新しいイオン伝導体として、高分子固体二次電
池、コンデンサ、湿式太陽電池への応用や帯電防止用途
の観点から近年注目されている。
【0003】これらの高分子固体電解質のイオン伝導度
を増大させるためには、ポリマーのガラス転移点が低い
ことが望ましい。そこで、最近ではポリマーとしてホス
ファゼンを用いた高分子固体電解質が提案されている。
「ジャーナル・オヴ・アメリカン・ケミカル・ソサエテ
ィ(J.Am.Chem.Soc.)、第106巻、6
854頁、1984年」には、側鎖にオリゴオキシエチ
レン鎖を有するポリホスファゼンに、AgSO3 CF3
塩を溶融して、70℃で10-3s/cm程度のイオン伝
導度を得た例が記載されている。さらに、特開昭63−
186766号公報では、オリゴアルキレンオキシポリ
ホスファゼンとLiClO4 の複合物を用いて、22℃
で10-3s/cm程度のイオン伝導度を得る方法が開示
されている。
【0004】また、上述の高分子固体電解質では、高分
子固体溶媒と、低分子の塩を複合化させたものを用いて
いる。そのため、陽イオンと陰イオンの両方がイオン伝
導に寄与し、長時間使用した場合にはイオンの濃度勾配
等で伝導度の低下が起こるという問題が生じるので、そ
れを解決すべく、「第34回高分子年次大会要旨集、2
337頁、1985年」では陰イオンを高分子固体溶媒
の主鎖に結合させて陽イオンのみを移動させる試みを行
っている。また、「ジャーナル・オヴ・アメリカン・ケ
ミカル・ソサエティ( J.Am.Chem.Soc.)
、第107巻、3823頁、1985年」では、高分
子固体溶媒とポリスチレンスルホン酸等のアニオン性高
分子を複合化させることにより、陽イオンのみを移動さ
せる試みをしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記検
討は、陽イオンの単独移動という観点では成功している
ものの、陽イオンと陰イオンとの解離が束縛されている
ためか、その伝導度は10-6s/cm以下と低かった。
そこで、本発明は陰イオンとなるπ共役系高分子中の電
子が非局在化することによって陽イオンのみが移動し、
室温でのイオン伝導度が大きい高分子固体電解質を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するためになされたものであって、その要旨は、下記
一般式(I)で示されるトリホスファゼンと一般式(I
I)で示されるオリゴアルキレングリコールとの共重合
体のリンの側鎖に、一般式(III)で示されるモノアルキ
ルオリゴアルキレングリコールを導入した固体溶媒と、
一般式(IV)または(V)で示されるアニオン性置換基
を有したπ共役系高分子との複合体からなる高分子固体
電解質を提供することである。
【0007】
【化4】 HO−(R1 −O)m −H (II) R2 −O−(R3 −O)n − (III)
【化5】
【化6】 (但し、Xはハロゲン、R1 及びR3 は(CH22
たは、CH(CH3 )CH2 、R2 は炭素数が1〜10
のアルキル基、R4 は炭素数が1〜10のアルキル基ま
たはエーテル基、YはCO2 、またはSO3 であり、M
はH、またはLi、Na、Kであり、m、n、kは1以
上の整数を表す。)
【0008】本発明に用いるトリホスファゼンとオリゴ
アルキレングリコールの共重合体の合成法としては、例
えば次の方法が挙げられる。まず、オリゴアルキレング
リコールを1,4−ジオキサン(DIOX)やTHF等
の有機溶媒に溶解し、末端OH基をNa化するためのN
aH,Naナフタレン、またはNaベンゾフェノン等の
試薬を加えてよく撹拌する。この溶液を、トリホスファ
ゼンと触媒のテトラエチルアンモニウムブロマイド(T
EAB)をDIOXやTHF等の有機溶媒に溶解した溶
液に徐々に添加し、用いる有機溶媒が還流する温度で5
〜10時間反応させる。
【0009】本発明における上述の共重合体の分子量は
あまり大きくないほうがよく、50000以下が好まし
い。 これは、共重合体の分子量が大きいと、熱運動を
行いにくくなり、アルカリ金属塩と複合した場合に高い
イオン伝導度を発現することができないからである。そ
のため、共重合体を合成する際にトリホスファゼンとオ
リゴアルキレングリコ−ルの反応比を調製することが望
ましい。すなわち、トリホスファゼンの反応比が低い
と、すべてのハロゲンがグリコールと反応して高分子量
体になり、またトリホスファゼンの反応比が高すぎる
と、グリコールによる架橋が進まず、液状の低分子量体
が得られる。従って、トリホスファゼンとオリゴアルキ
レングリコールの反応比は1:0.6〜1:2の範囲が
好ましい。このような共重合体を合成する際に用いるオ
リゴアルキレングリコールの平均分子量としては、10
0〜1000の範囲であることが好ましい。
【0010】上述の共重合体に、一般式(III)で表され
るモノアルキレングリコールを反応させる方法には、特
に制限はなく、例えば共重合体の反応と同様に末端OH
基をNa化して反応させる方法を挙げることができる。
モノアルキルオリゴアルキレングリコールは、共重合体
中に残存しているハロゲンと完全に反応させるため、共
重合体の1.1倍モル程過剰に加えるほうがよい。この
モノアルキルオリゴアルキレングリコールの分子量は、
あまり大きくない方がよく、100〜1500の範囲が
好ましい。分子量が大きいと、高分子固体電解質中のア
ルカリ金属イオンの熱運動による移動が小さくなる。こ
のような、リンの側鎖にモノアルキルオリゴオキシアル
キレンを導入したホスファゼン−オリゴアルキレングリ
コール共重合体を高分子固体電解質の固体溶媒とする。
【0011】次に、本発明に用いるアニオン性π共役系
高分子は、本願出願人による特開昭63−39916号
公報(「自己ドーピング機能を有する導電体及び新規高
分子化合物」)に記述されているように主鎖に共役二重
結合を有する構造をしており、共役系をπ電子が自由に
移動できることで、導電性を発現するものである。この
π共役系高分子に陰イオンを結合させることで、この陰
イオンへπ電子の影響が起こり、陽イオンの解離が促進
されることが期待できると考えられる。
【0012】このようなアニオン性π共役系高分子のポ
リマー主鎖には、一般式(IV)または(V)に示される
ようにポリチオフェンまたはポリアニリンを用いること
ができる。これらの繰り返し構造は、1つまたはそれ以
上の「−R4 −Y−M」基で約0.01〜100mol
%のモノマーを置換して構成するのが良く、好ましくは
約10〜100mol%のモノマーを置換するのが良
い。MはH、Li、Na、Kを用いるのが良く、XはC
2 またはSO3 を用いるのが良く、R4 は炭素数が1
〜10のアルキル基またはエーテル基を用いる。
【0013】一般式(IV)または(V)は前述の特開昭
63−39916号公報に記載されている方法を用いて
合成することができる。一般式(IV)または(V)中の
4−Y−M基を導入するには、モノマーにR4 −Y−
M基を導入した後に重合あるいは共重合させるか、また
は未置換のモノマーの重合体あるいは共重合体を作り、
次いでR4 −Y−M基をポリマーの主鎖に導入する方法
が挙げられる。R4 −Y−M基をモノマーあるいはポリ
マーに共有結合させる方法としては、「ジャーナル・オ
ヴ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ( J.Am.C
hem.Soc.) 、第70巻、1556頁、1948
年」に記載されている方法などを用いることができる。
例えば、N−ブロモスクシンアミド(NBS)を用いて
モノマーあるいはポリマー主鎖上のアルキル基をハロゲ
ン化アルキルに連結し、次いで、ハロゲン化物をシアン
化ナトリウム/水酸化ナトリウムあるいは亜硫酸ナトリ
ウムで処理した後に加水分解して、それぞれR4 −CO
2 H、R4 −SO3 Hとする。
【0014】モノマーの重合法は化学的カップリング法
や電気化学的方法をとることができる。例えば、一般式
(IV)で表されるチオフェン系重合体を合成する場合、
チオフェンのメチルエステル体(Y=SO3 )を含有す
る溶液を、テトラブチルアンモニウムペルクロレートあ
るいはテトラブチルアンモニウムフルオロボレート等の
電解質と共に、アセトニトリル等の溶媒に加える。白
金、ニッケル、インジウムスズオキシドを被覆したガラ
ス等の作用電極と白金やアルミニウム、好ましくは白金
の対向電極(陰極)を用いて、約0.5〜5mA/cm
2 の電流を電極にかけ、所望の重合の程度に応じて電解
酸化重合反応を数分〜数時間行う。重合反応の温度は約
−30℃〜約25℃で、好ましくは約5℃〜約25℃で
ある。同様の反応は、塩化鉄等の酸化剤を用いて、化学
的に行うこともできる。スルホン酸誘導体を重合させた
後に、ヨウ化ナトリウム等による処理においてメチル基
を除去する。一般式(V)で表したアニリン系重合体
は、前述のチオフェン系重合体と同様に電気化学的酸
化、または化学的酸化によって合成することができる。
また、フェニレンジアミンを適当に置換したシクロヘキ
サンジオンと反応させてつくることもできる。
【0015】本発明のホスファゼン−オリゴエーテル共
重合体からなる固体溶媒とアニオン性π共役系高分子を
複合化する方法については特に制限はないが、例えば次
のような方法を挙げることができる。陰イオン性π共役
系高分子は水溶性のものが多いためその水溶液を、ホス
ファゼン−オリゴエーテル共重合体を水に溶かすか膨潤
させたものに加える。その後、減圧乾燥等で水を除去
し、その残留物が複合化した本発明の高分子固体電解質
となる。
【0016】本発明のホスファゼン−オリゴエーテル共
重合体と陰イオン性π共役系高分子の混合比率として
は、ホスファゼン−オリゴエーテル中の酸素4〜40個
に対して、陰イオン性π共役系高分子中の陽イオンが1
個混合する量が好ましい。陽イオン数が酸素原子4個に
対して1個より多いと、イオンが移動しにくくなり、酸
素原子40個に対して1個より少ないと、イオンそのも
のが少ないため伝導度が小さくなる。
【0017】上述の高分子固体電解質は、電池、コンデ
ンサ、帯電防止剤、エレクトロクロミックディスプレー
等に応用することができる。
【0018】
【作用】本発明はガラス転移点の低いホスファゼン−オ
リゴエーテル共重合体を固体溶媒として用いることによ
って、高イオン伝導となり、また陰イオンとなるπ共役
系高分子中の電子が非局在化することによって、陽イオ
ンの解離が促進されて、陽イオン単独移動となるため、
更にイオン伝導が改善されると推定される。
【0019】
【実施例】次に、実施例を示して、本発明を詳細に説明
する。 実施例1 〔ホスファゼン−オリゴエーテル共重合体[A]の製
造〕市販のヘキサクロロシクロトリホスファゼン5gを
DIOX300mlに溶解した。これに、分子量が約5
50のオリゴエチレングリコール7.9gの両末端をN
aHを用いてNa化したもののDIOX溶液200ml
を約30分かけて滴下し、良く混合した後、TEAB
0.175gを添加し、80℃で8時間撹拌した。反応
溶液を室温まで冷却した後、分子量が約350のモノメ
チルオリゴエチレングリコール40gの末端を同様にN
a化したもののDIOX溶液300mlを30分かけて
滴下し、良く混合した後、TEAB0.35gを添加し
80℃で8時間撹拌した。次いでDIOXを減圧除去し
た後、残留物に蒸留水800mlを加え、良く混合し、
沈澱物を露別し、生成物を更に水で洗浄し、100℃で
24時間乾燥して、トリホスファゼンとポリエチレング
リコールの共重合体である固体溶媒を得た。この固体溶
媒の元素分析を行ったところ、トリホスファゼンとオリ
ゴエチレングリコールとモノメチルオリゴエチレングリ
コールの比が1:1:4で反応したことがわかった。
【0020】〔ポリ(チオフェン−3−(2−エタンス
ルホン酸ナトリウム))[B]の製造〕乾燥ピリジン20
mlに2−(3−チエニル)−エチルメタノール10g
(1.6×10-2mol)を溶かし、5℃でメタンスル
ホニウムクロライド(1.8×10-2mol)のピリジ
ン溶液40mlを30分かけて添加した。その後1晩室
温で撹拌後、エーテル抽出を行った。次いで、エーテル
を除去することにより、2−(3−チエニル)−エチル
メタンスルホネートを得、このうち10.7g(5.2
×10-2mol)をNaI15.4g(1.0×10-1
mol)の60mlアセトン溶液に加え、室温で24時
間反応させた。沈澱物をろ別し、ろ液をクロロホルムで
抽出後、クロロホルムを減圧除去し、2−(3−チエニ
ル)エチルアイオダイドを得た。Na2 SO3 5.3g
(4.2×10-2mol)の水溶液10mlに、2−
(3−チエニル)エチルアイオダイド5.0g(2.1
×10-2mol)を添加し、70℃で45時間加熱し
た。次いで、水を減圧除去し、クロロホルム、アセトン
で洗浄して、クルードの2−(3−チエニル)エタンス
ルホン酸ナトリウムを得、このうち2gをエーテルに懸
濁させ、2mlの塩化チオニルを滴下し、30分間撹拌
した。氷水で急冷すると白色粉末が沈澱したので、ろ別
し、クロロホルム−ヘキサンで再結晶することにより、
2−(3−チエニル)エタンスルホニルクロライドの白
色結晶を得た。2−(3−チエニル)エタンスルホニル
クロライド105mg(5×10-4mol)を蒸留メタ
ノール溶液1.5mlに加え、撹拌しながら、1.74
mlのN,N−ジイソプロピルアミンを添加した。次い
で、12時間撹拌し、クロロホルムで抽出した。次い
で、クロロホルムを減圧除去することにより2−(3−
チエニル)−エタンスルホン酸メチルを得、100mg
をアセトニトリル10mlに溶解し、LiClO4 を電
解質として白金電極上で、−30℃において、電解酸化
重合したところ、正極の白金極上に黒青色のポリ(チオ
フェン−3−(2−エタンスルホン酸メチル))を得
た。これをNaIのアセトン溶液(1mol/l)に室
温で浸漬(24時間)することにより、メチル基を除去
し、Na塩化し、ポリ(チオフェン−3−(2−エタン
スルホン酸ナトリウム))[B]を得た。
【0021】〔高分子固体電解質への複合化〕上記、N
a型アニオン性ポリチオフェン[B]の1wt%水溶液
を調整し、[B]のNaとホスファゼン−オリゴエーテ
ル共重合体[A]のエーテル酸素の比が1/32、1/
24、1/16、1/12、1/8となるように[B]
の溶液を[A]に添加した。
【0022】この水溶液を100℃で24時間真空乾燥
することにより、高分子固体電解質を得た。この固体電
解質のイオン伝導度を25℃でインピーダンス法にて測
定した結果は、図1のa)のようになり、Naイオン単
独移動の高イオン伝導体が得られた。図1は、固体電解
質に含まれるアルカリ金属イオンとオリゴエーテル中の
エーテル酸素との比と、イオン伝導度の関係を表したグ
ラフであり、縦軸はイオン伝導度を、横軸にアルカリ金
属イオンとオリゴエーテル中のエーテル酸素の比を表し
ている。
【0023】実施例2 実施例1で用いたNa型アニオン性ポリチオフェン
[B]をイオン交換樹脂を用いて、Li型アニオン性ポ
リチオフェン[C]を調製した。この[C]の水溶液を
調製し、実施例1と同様の方法で、種々の濃度のLi型
高分子固体電解質を得た。この固体電解質のイオン伝導
度を25℃でインピーダンス法にて測定した結果は、図
1のb)のようになった。
【0024】実施例3 〔ポリアニリンジカルボン酸ナトリウム塩[D]の製
造〕窒素雰囲気下で、蒸留ブタノール380ml中に、
8.51gの2,5−ジカルボキシエチル−1,4−シ
クロヘキサンジオンを懸濁させ、これに3.59gのp
−フェニレンジアミンのブタノール溶液(20ml)を
添加し、40mlの氷酢酸を加えた。次いで、36時間
還流後、12時間酸素雰囲気下で還流した。黒色の沈澱
物をろ過し、クロロホルム、クロルベンゼン、エーテル
でソックスレー抽出後、ポリアニリンジカルボン酸エチ
ルエステルを得た。次いで、上記エステルをDMF中に
懸濁し、50wt%NaOH水溶液(過剰)を添加し、
窒素雰囲気で100℃48時間撹拌した。反応液を過剰
のHCl水溶液中に10℃以下で添加し、ろ過すること
により、[D]を得た。
【0025】〔高分子固体電解質への複合化〕上記、ナ
トリウム型アニオン性ポリアニリン[D]の1wt%水
溶液を調製し、Naとエーテル酸素の比が1/16とな
るように[A]に加えた。この水溶液を100℃で24
時間真空乾燥して、高分子固体電解質を得た。この固体
電解質のイオン伝導度を25℃でインピーダンス法にて
測定した結果、8×10-6s/cmであった。
【0026】実施例4 〔ホスファゼン−オリゴエーテル共重合体[E]の製
造〕実施例1で、ホスファゼン−オリゴエーテル共重合
体[A]の製造時に用いた分子量約550のオリゴエチ
レングリコール7.9g、及び分子量約350のモノメ
チルオリゴエチレングリコール40gに代えて、分子量
約445のオリゴプロピレングリコール6.39g、及
び2,2−メトキシエトキシエタノール13.8gを用
いた以外は[A]の製造と同様にして、ホスファゼン−
オリゴエーテル共重合体[E]を製造した。[E]の元
素分析を行ったところ、トリホスファゼンとオリゴプロ
ピレングリコールと2,2−メトキシエトキシエタノー
ルの比が1:1:4で反応したことが分かった。
【0027】〔高分子固体電解質への複合化〕上記
[E]を固体溶媒として、実施例1で製造したNa型ア
ニオン性ポリチオフェン[B]の1wt%水溶液を、
[B]のNaと[E]のエーテル酸素の比が1/16と
なるように添加した。この水溶液を100℃で24時間
真空乾燥し、高分子固体電解質を得た。この固体電解質
の室温でのイオン伝導度は5.8×10-5s/cmであ
った。
【0028】実施例5 〔ポリ(チオフェン−3−(2−ブタンスルホン酸ナト
リウム))[F]の製造〕乾燥ピリジン250mlに4−
(3−チエニル)ブタノール10.5gを溶かし、8.
5gのメタンスルホニルクロライドを25℃で10分間
かけて添加した。この反応混合物を室温で6時間撹拌
後、エーテル抽出を行った。次いで、エーテルを除去し
て、4−(3−チエニル)ブチルメタンスルホネートを
得、7.55g(3.2×10-2mol)を9.65g
のNaIの70mlアセトン溶液に加え、室温で24時
間反応させた。沈澱物をろ過し、ろ液をクロロホルムで
抽出後、クロロホルムを減圧除去し、4−(3−チエニ
ル)ブチルアイオダイドを得た。6.35g(5×10
-2mol)のNa2 SO3 水溶液10mlに、4−(3
−チエニル)ブチルアイオダイド6.70gを添加し、
18時間還流した。次いで、水を減圧除去し、クロロホ
ルム、アセトンで洗浄して、クルードの4−(3−チエ
ニル)ブタンスルホン酸ナトリウムを得た。このうち2
gを20mlの蒸留DMSに懸濁させ、2.86gの塩
化チオニルを添加して、3時間撹拌した。この反応液を
氷水で急冷後、エーテル抽出し、溶媒を減圧除去して、
4−(3−チエニル)ブタンスルホニルクロライドを得
た。この4−(3−チエニル)ブタンスルホニルクロラ
イド362mg(1.5×10-3mol)を蒸留メタノ
ールに溶解し、392mgのN,N−ジイソプロピルエ
チルアミンを添加した。次いで、2時間撹拌後、クロロ
ホルムで抽出し、溶媒を減圧除去することにより4−
(3−チエニル)−ブタンスルホン酸メチルを得た。こ
のうち200mgをアセトニトリル10mlに溶解し、
LiClO4 を電解質として、白金電極上で−30℃に
おいて電解酸化重合したところ、正極の白金極上に黒褐
色のポリ(チオフェン−3−(4−ブタンスルホン酸メ
チル))を得た。これをNaIのアセトン溶液(1mo
l/l)に室温で浸漬(24時間)することにより、メ
チル基を除去し、Na塩化し、ポリ(チオフェン−3−
(4−ブタンスルホン酸ナトリウム))[F]を得た。
【0029】〔高分子固体電解質への複合化〕Na型ア
ニオン性ポリチオフェン[F]の1wt%水溶液を調製
し、実施例1で製造したホスファゼン−オリゴエーテル
共重合体[A]に、Naとエーテル酸素の比が1/16
となるように添加した。この水溶液を100℃で24時
間真空乾燥して、高分子固体電解質を得た。この固体電
解質の室温でのイオン伝導度は、1.8×10-5s/c
mであった。
【0030】実施例6 〔ポリ(チオフェン−3−酢酸ナトリウム[G]の製
造〕市販のチオフェン−3−酢酸200mgをアセトニ
トリル10mlに溶解し、LiClO4 を電解質として
室温で白金電極上で電解重合したところ、黒青色のポリ
(チオフェン−3−酢酸)が生成した。これを水に溶か
し、1wt%の水溶液として、Na型カチオン交換樹脂
により、Na型に交換し、ポリ(チオフェン−3−酢酸
ナトリウム[G]の1wt%水溶液を得た。
【0031】〔高分子固体電解質への複合化〕Na型ア
ニオン性ポリチオフェン[G]の1wt%水溶液を、実
施例1で製造したホスファゼン−オリゴエーテル共重合
体[A]にNaとエーテル酸素の比が1/16となるよ
うに添加した。この水溶液を100℃で24時間真空乾
燥することにより、高分子固体電解質を得た。この固体
電解質の室温でのイオン伝導度は、3.8×10-6s/
cmであった。
【0032】
【発明の効果】本発明のような、ホスファゼン−オリゴ
エーテル共重合体とπ共役系アニオン性高分子との複合
体からなる構成によれば、陽イオンが単独で移動し、室
温でのイオン伝導度の大きい高分子固体電解質が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】固体電解質のアルカリ金属イオンとオリゴエー
テル中のエーテル酸素の比とイオン伝導度の関係を表し
たグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で示されるトリホスファ
    ゼンと一般式(II)で示されるオリゴアルキレングリコ
    ールとの共重合体のリンの側鎖に、一般式(III)で示さ
    れるモノアルキルオリゴアルキレングリコールを導入し
    た固体溶媒と、下記一般式(IV)または(V)で示され
    るアニオン性置換基を有したπ共役系高分子との複合体
    からなる高分子固体電解質。 【化1】 HO−(R1 −O)m −H (II) R2 −O−(R3 −O)n − (III) 【化2】 【化3】 (但し、Xはハロゲン、R1 及びR3 は(CH22
    たは、CH(CH3 )CH2 、R2 は炭素数が1〜10
    のアルキル基、R4 は炭素数が1〜10のアルキル基ま
    たはエーテル基、YはCO2 、またはSO3 であり、M
    はH、またはLi、Na、Kであり、m、n、kは1以
    上の整数を表す。)
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