JPH0574643A - 軟磁性薄膜の製造方法 - Google Patents
軟磁性薄膜の製造方法Info
- Publication number
- JPH0574643A JPH0574643A JP23454891A JP23454891A JPH0574643A JP H0574643 A JPH0574643 A JP H0574643A JP 23454891 A JP23454891 A JP 23454891A JP 23454891 A JP23454891 A JP 23454891A JP H0574643 A JPH0574643 A JP H0574643A
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- Japan
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- sputtering gas
- soft magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】20kG以上の飽和磁束密度を有し、かつ優れ
た軟磁気特性を有する磁性薄膜を得る。 【構成】Co≦70at%を含有するFe−Co系合金
薄膜をスパッタリング法により基板上に成膜するに際
し、スパッタリングガス圧力P[Pa]が、Co含有量
x[at%]に対して 0.09+x/400 ≦ P ≦ 0.70 …
(1) の関係を満たす。また好ましくは、スパッタリングガス
がArであり、スパッタリングガス圧力P「Pa]が、
Co含有量x[at%]に対して(1)式の関係と次式 0.07+x/200 ≦ P ≦ 0.20+x/2
00 の関係を同時に満たす。
た軟磁気特性を有する磁性薄膜を得る。 【構成】Co≦70at%を含有するFe−Co系合金
薄膜をスパッタリング法により基板上に成膜するに際
し、スパッタリングガス圧力P[Pa]が、Co含有量
x[at%]に対して 0.09+x/400 ≦ P ≦ 0.70 …
(1) の関係を満たす。また好ましくは、スパッタリングガス
がArであり、スパッタリングガス圧力P「Pa]が、
Co含有量x[at%]に対して(1)式の関係と次式 0.07+x/200 ≦ P ≦ 0.20+x/2
00 の関係を同時に満たす。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い飽和磁束密度と良
好な軟磁性を有するFe−Co系合金軟磁性薄膜の製造
方法に関する。
好な軟磁性を有するFe−Co系合金軟磁性薄膜の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化に伴い、磁気デ
バイスの薄膜化が追求され、高い飽和磁束密度と優れた
軟磁気特性とを同時に満足する薄膜磁性材料が求められ
らている。高い飽和磁束密度を有する軟磁性材料として
は、Fe−35wt%Co付近の組成を有するFe−C
o系合金が既知の金属系磁性材料の中でも最高の飽和磁
束密度を示すことが知られている。しかしながら、この
合金系の薄膜材料においては、軟磁性の点で満足できる
特性を得ることは困難であった。例えば、H.R.Ph
ilipp and J.J.Tiemann:J.A
ppl.Phys.43(1972)3542によれ
ば、Fe−50wt%Co組成の薄膜においては、磁化
は22kGと高い値を示しているが、その保磁力はバル
ク材料に比べて劣悪な20Oe程度の値である。一方、
各種元素添加によりFe−Co系合金薄膜の軟磁性化が
図られているが、例えば、M.Hayakawa et
al.:IEEE Trans.Magn.,MAG
−23(1987)3092に示されているように、飽
和磁束密度がFe−Coの2元系に比べて顕著に減少す
る問題点があった。
バイスの薄膜化が追求され、高い飽和磁束密度と優れた
軟磁気特性とを同時に満足する薄膜磁性材料が求められ
らている。高い飽和磁束密度を有する軟磁性材料として
は、Fe−35wt%Co付近の組成を有するFe−C
o系合金が既知の金属系磁性材料の中でも最高の飽和磁
束密度を示すことが知られている。しかしながら、この
合金系の薄膜材料においては、軟磁性の点で満足できる
特性を得ることは困難であった。例えば、H.R.Ph
ilipp and J.J.Tiemann:J.A
ppl.Phys.43(1972)3542によれ
ば、Fe−50wt%Co組成の薄膜においては、磁化
は22kGと高い値を示しているが、その保磁力はバル
ク材料に比べて劣悪な20Oe程度の値である。一方、
各種元素添加によりFe−Co系合金薄膜の軟磁性化が
図られているが、例えば、M.Hayakawa et
al.:IEEE Trans.Magn.,MAG
−23(1987)3092に示されているように、飽
和磁束密度がFe−Coの2元系に比べて顕著に減少す
る問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に鑑み、20kG以上の高い飽和磁束密度を確保しつ
つ優れた軟磁気特性を賦写したFe−Co系の薄膜軟磁
性材料の製造方法を提案することを目的とする。
点に鑑み、20kG以上の高い飽和磁束密度を確保しつ
つ優れた軟磁気特性を賦写したFe−Co系の薄膜軟磁
性材料の製造方法を提案することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的のため、Fe
−Co系合金薄膜を種々作製し、磁気特性を調査した結
果、Fe−Co系合金をスパッタリング法によって作製
する方法において、スパッタリングガス圧をFe−Co
の組成比に応じて調整することにより、飽和磁束密度を
低下させることなく軟磁気特性を良好にすることができ
ることを知見した。
−Co系合金薄膜を種々作製し、磁気特性を調査した結
果、Fe−Co系合金をスパッタリング法によって作製
する方法において、スパッタリングガス圧をFe−Co
の組成比に応じて調整することにより、飽和磁束密度を
低下させることなく軟磁気特性を良好にすることができ
ることを知見した。
【0005】即ち、本発明は、Co≦70at%を含有
するFe−Co系合金薄膜をスパッタリング法により基
板上に成膜する方法において、スパッタリングガス圧力
P[Pa]が、Co含有量x[at%]に対して 0.09+x/400 ≦ P ≦ 0.70 …(1) の関係を満たすことを特徴とする軟磁性薄膜の製造方法
であり、また、この方法において、スパッタリングガス
がArであり、スパッタリングガス圧力P[Pa]が、
Co含有量x[at%]に対して上記(1)式の関係と
(2)式 0.07+x/200 ≦ P ≦ 0.20+x/200 …(2) の関係を同時に満たすことを特徴とする軟磁性薄膜の製
造方法である。
するFe−Co系合金薄膜をスパッタリング法により基
板上に成膜する方法において、スパッタリングガス圧力
P[Pa]が、Co含有量x[at%]に対して 0.09+x/400 ≦ P ≦ 0.70 …(1) の関係を満たすことを特徴とする軟磁性薄膜の製造方法
であり、また、この方法において、スパッタリングガス
がArであり、スパッタリングガス圧力P[Pa]が、
Co含有量x[at%]に対して上記(1)式の関係と
(2)式 0.07+x/200 ≦ P ≦ 0.20+x/200 …(2) の関係を同時に満たすことを特徴とする軟磁性薄膜の製
造方法である。
【0006】
【作用】以下に、合金素材の成分組成を限定した理由を
説明する。以下、at%を単に%で表示する。FeにC
oを添加すると飽和磁束密度Bsが増大し、前述のよう
に35%Co前後の組成において約24.5kGの最大
値をとり、さらにCo含有量を増加させるとその値は減
少するが、70%以下である場合にはFeを超えるBs
を示す。しかし70%を超える場合にはBsがFeの値
を下回って高飽和磁束密度の目的を達成することができ
ないため、Co含有量は70%以下の範囲とした。
説明する。以下、at%を単に%で表示する。FeにC
oを添加すると飽和磁束密度Bsが増大し、前述のよう
に35%Co前後の組成において約24.5kGの最大
値をとり、さらにCo含有量を増加させるとその値は減
少するが、70%以下である場合にはFeを超えるBs
を示す。しかし70%を超える場合にはBsがFeの値
を下回って高飽和磁束密度の目的を達成することができ
ないため、Co含有量は70%以下の範囲とした。
【0007】また、Fe−Co系合金薄膜は、電気抵抗
率を増大させて高周波特性を良好にし、また耐食性を向
上させる効果がある、Al,Si,Ti,V,Cr,M
n,Nb,Mo,Ta,Wの一種以上を含有してもよ
い。しかしながら、これ等の元素を合計5%を超えて含
有する場合には飽和磁束密度の低下が著しいために、こ
れらの元素含有量の合計は5%以下とすることが望まし
い。また、Fe及びCoの合計のうち15%までをNi
で置換した場合には、飽和磁束密度を著しく低下させる
ことなく耐食性を付与できるので、上記の範囲内でNi
を含有させることができる。
率を増大させて高周波特性を良好にし、また耐食性を向
上させる効果がある、Al,Si,Ti,V,Cr,M
n,Nb,Mo,Ta,Wの一種以上を含有してもよ
い。しかしながら、これ等の元素を合計5%を超えて含
有する場合には飽和磁束密度の低下が著しいために、こ
れらの元素含有量の合計は5%以下とすることが望まし
い。また、Fe及びCoの合計のうち15%までをNi
で置換した場合には、飽和磁束密度を著しく低下させる
ことなく耐食性を付与できるので、上記の範囲内でNi
を含有させることができる。
【0008】本発明にかかる薄膜の製造方法としては、
直流又は高周波スパッタ法等の成膜法が適合する。スパ
ッタリングガスとしてはAr,Xeその他の不活性ガス
又はそれらの混合ガスであってよい。前記のように、ス
パッタリングガス圧力をCo含有量に応じて調節するこ
とにより、保磁力低下、透磁率増大など、Fe−Co薄
膜の軟磁気特性を向上させることができる。
直流又は高周波スパッタ法等の成膜法が適合する。スパ
ッタリングガスとしてはAr,Xeその他の不活性ガス
又はそれらの混合ガスであってよい。前記のように、ス
パッタリングガス圧力をCo含有量に応じて調節するこ
とにより、保磁力低下、透磁率増大など、Fe−Co薄
膜の軟磁気特性を向上させることができる。
【0009】
【実施例】以下実施例に即して説明する。 〔実施例1〕表1に示す種々の組成比からなるFe−C
o系合金ターゲットを用い、スパッタリングガスとして
Arを用いて直流スパッタリング法によってガラス基板
上に成膜した。Ar圧は、0.12〜1.0Paの範囲
で変化させた。膜厚は基板中心部分で約2000Åとし
た。作製した薄膜試料の基板中心部分から直径約6mm
の試験片を切り出し、直流磁気特性を振動試料型磁力計
を用いて測定した。この測定より求められた保持力およ
び飽和磁束密度を表1中に示す。この測定結果より、ス
パッタリングガス圧力が前述した(1)式の範囲内であ
る場合に保磁力が良好となることが明らかである。
o系合金ターゲットを用い、スパッタリングガスとして
Arを用いて直流スパッタリング法によってガラス基板
上に成膜した。Ar圧は、0.12〜1.0Paの範囲
で変化させた。膜厚は基板中心部分で約2000Åとし
た。作製した薄膜試料の基板中心部分から直径約6mm
の試験片を切り出し、直流磁気特性を振動試料型磁力計
を用いて測定した。この測定より求められた保持力およ
び飽和磁束密度を表1中に示す。この測定結果より、ス
パッタリングガス圧力が前述した(1)式の範囲内であ
る場合に保磁力が良好となることが明らかである。
【0010】
【表1】
【0011】〔実施例2〕実施例1のNo.1〜4の組
成からなるFe−Co系合金ターゲットを用いて、直流
スパッタリング法によってガラス基板上に成膜した。ス
パッタリングガスはArとし、Ar圧は0.10〜1.
0Paの範囲とした。膜厚は基板中心部分で約2000
Åとした。作成した薄膜試料の基板中心部分から直径約
6mmの試験片を切り出し、300℃、1hrの熱処理
を真空中で施しこの試験片の直流磁気特性を振動試料型
磁力計を用いて測定した。この測定により求められた保
磁力の値を図1に示す。この測定結果より、スパッタリ
ングガス圧力が前述した(2)式の範囲内にある場合に
保磁力が極めて良好となることが明らかである。
成からなるFe−Co系合金ターゲットを用いて、直流
スパッタリング法によってガラス基板上に成膜した。ス
パッタリングガスはArとし、Ar圧は0.10〜1.
0Paの範囲とした。膜厚は基板中心部分で約2000
Åとした。作成した薄膜試料の基板中心部分から直径約
6mmの試験片を切り出し、300℃、1hrの熱処理
を真空中で施しこの試験片の直流磁気特性を振動試料型
磁力計を用いて測定した。この測定により求められた保
磁力の値を図1に示す。この測定結果より、スパッタリ
ングガス圧力が前述した(2)式の範囲内にある場合に
保磁力が極めて良好となることが明らかである。
【0012】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の磁性薄膜
は高い飽和磁束密度と優れた磁気特性を同時に有するた
め、これを利用して電子機器用磁気デバイスの小型化、
高性能化を図ることができ、産業上の利益が大きい。
は高い飽和磁束密度と優れた磁気特性を同時に有するた
め、これを利用して電子機器用磁気デバイスの小型化、
高性能化を図ることができ、産業上の利益が大きい。
【図1】Co含有量、Ar圧および保磁力の関係を示す
グラフである。
グラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 Co≦70at%を含有するFe−Co
系合金薄膜をスパッタリング法により基板上に成膜する
に際し、スパッタリングガス圧力P[Pa]が、Co含
有量x[at%]に対して 0.09+x/400 ≦ P ≦ 0.70 …(1) の関係を満たすことを特徴とする軟磁性薄膜の製造方
法。 - 【請求項2】 請求項1記載の製造方法において、スパ
ッタリングガスがArであり、スパッタリングガス圧力
P「Pa]が、Co含有量x[at%]に対して前記
(1)式の関係と次式 0.07+x/200 ≦ P ≦ 0.20+x/200 の関係を同時に満たすことを特徴とする軟磁性薄膜の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23454891A JPH0574643A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 軟磁性薄膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23454891A JPH0574643A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 軟磁性薄膜の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0574643A true JPH0574643A (ja) | 1993-03-26 |
Family
ID=16972752
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23454891A Withdrawn JPH0574643A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 軟磁性薄膜の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0574643A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007297688A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Sanyo Special Steel Co Ltd | FeCo系ターゲット材 |
| JP2008121071A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-05-29 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 軟磁性FeCo系ターゲット材 |
-
1991
- 1991-09-13 JP JP23454891A patent/JPH0574643A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007297688A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Sanyo Special Steel Co Ltd | FeCo系ターゲット材 |
| JP2008121071A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-05-29 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 軟磁性FeCo系ターゲット材 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981203 |