JPH0579214B2 - - Google Patents
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- JPH0579214B2 JPH0579214B2 JP63211045A JP21104588A JPH0579214B2 JP H0579214 B2 JPH0579214 B2 JP H0579214B2 JP 63211045 A JP63211045 A JP 63211045A JP 21104588 A JP21104588 A JP 21104588A JP H0579214 B2 JPH0579214 B2 JP H0579214B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、特に各種電気絶縁用、プリント基板
用等に好適な積層板を連続的に製造する方法に関
する。 〔従来の技術〕 クラフト紙などの長尺の基材に空隙を残すこと
なく熱硬化性樹脂液を充分含浸し、この含浸基材
を複数枚重ね合せ、加圧し、または加圧すること
なく加熱して樹脂液を硬化させて連続的に積層板
を製造することは従来より行われている。 しかし、これらの方法のうち、無加圧下での硬
化は基材間に熱硬化性樹脂層が形成されるほか、
得られる積層板中の基材の含量が相対的に低いも
のとなり、強度、剛性等の機械的特性に不足を来
す傾向にある。 このような基材含量の不足を解決するための方
策として前記のごとく空隙を残すことなく充分含
浸した含浸基材を複数枚重ね合せ、ダブルベルト
プレス等を用いて加圧硬化させる方法によれば、
基材含量を高め樹脂含量を減らすことが可能とな
るが、加圧時に含浸樹脂の大部分が基材から排出
されて周りの機械を冷やし易い他、この排出量が
膨大であることから排出樹脂の回収が必要である
にもかかわらずその作業が非常に困難である不都
合がある。 〔発明が解決しようとする課題〕 よつて、本発明にあつては、従来のごとき積層
板製造時の問題点を解決しようとするものであ
り、具体的には長尺の基材に熱硬化性樹脂液を含
浸し、この含浸基材の複数枚を重ね合せてエンド
レスベルトにより構成されるダブルベルトプレス
により加熱加圧して、基材含量の大きな積層板を
得るに際し、加圧時に含浸樹脂液の排出がほとん
どなく、かつ実質的に残存気泡がなく、しかも基
材含量の高い積層板を製造する方法を提供するこ
とを目的とするものである。 〔課題を解決するための手段〕 本発明では、長尺の基材に、本質的に乾燥工程
を必要とせず、かつ硬化反応過程で気体や液体等
の反応副生成物を実質的に発生しない熱硬化性樹
脂液を含浸させる含浸工程と、含浸された基材の
複数枚を重ね合わせて加熱加圧して樹脂液を硬化
させて一体化する加熱加圧工程を有する積層板の
連続製造方法において、前記含浸工程において
は、前記樹脂液の基材への含浸を、含浸後の基材
を複数枚重ね合わせた積層物の厚さ方向の中央部
分に位置する基材は高い含浸率で含浸し、両側部
分に位置する基材は無含浸または中央部よりも低
い含浸率で含浸する部分的含浸で行い、前記加熱
加圧工程においては、加圧帯全域にわたり実質的
に均等な圧力を有する、エンドレスベルトにより
構成されるダブルベルトプレスを用いて、前記部
分的含浸の樹脂液の基材全体への浸透を計りつ
つ、加熱加圧することにより、上記課題を解決す
るようにした。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明でいう長尺の基材は、例えば長尺のガラ
ス繊維布、ガラス不織布等のガラス繊維系のも
の、クラフト紙、水酸化アルミニウム混抄紙、リ
ンター紙等のセルロース系繊維を主体とした紙、
石綿布等の無機質繊維系のシート状または帯状物
を指す。シート状基材として紙を用いる場合、含
浸性や品質上の観点から、風乾時の密度(かさ比
重)が0.3〜0.7g/c.c.であるようなセルロース繊
維を主体とした紙例えばクラフト紙が好ましい。 これら基材は、熱硬化性樹脂液で含浸させる前
にあらかじめメチロールメラミン、メチロールフ
エノール、メチロールグアナミン、N−メチロー
ル化合物等の処理剤を用い含浸乾燥処理を施すこ
とにより耐水性が向上しまた、吸湿性が少なくな
ることにより電気特性の向上が図れるので好まし
い。ここでの処理剤の付着量は基材(100重量部)
に対し通常15〜35重量部である。 また、本発明にいう本質的に乾燥工程を必要と
せず、かつ硬化反応過程で気体や液体等の反応副
生物を実質的に発生しない熱硬化性樹脂液とは、
従来公知の不飽和ポリエステル系樹脂、ジアリル
フタレート系樹脂、ビニルエステル系樹脂、エポ
キシアクリレート系樹脂の他、以下に説明する側
鎖二重結合型樹脂等をいい、これらは分子中に不
飽和基を有し、この不飽和基間においてまたは架
橋用ビニルモノマーを介して架橋される特徴を有
する樹脂であり、更にエポキシ樹脂も含まれる。 これらの熱硬化性樹脂は基材に含浸時には粘性
が低い液体であり、基材に含浸後硬化させると基
材との結合性もよい特徴を有し、好適である。上
記側鎖二重結合型樹脂は架橋用ビニルモノマーと
併用することにより特に含浸性に秀れている。 上記側鎖二重結合型樹脂とは主鎖と側鎖とから
構成される重合体であつて、主鎖は官能基を有す
るビニルモノマー単位を含む幹ポリマーであり、
側鎖は該主鎖の官能基を介して構成されてなるラ
ジカル反応可能な炭素−炭素二重結合を有する枝
である樹脂をいい、側鎖二重結合型樹脂の主鎖を
構成するビニルモノマー単体とは官能基を有する
ビニルモノマー単位を必須単位とし、これに必要
に応じ官能基をもたないビニルモノマー単位を含
ませたものであり、これらが重合して主鎖が構成
される。上記必須単位を構成するモノマーとして
はアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、
ヌレイン酸モノエステル等の官能基としてカルボ
キシル基を有するビニル単量体、グリシジルメタ
クリレート、グリシジルアクリレート等の官能基
としてグリシジル基を有するビニル単量体とその
他アリルアルコール、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、N−
メチロールアクリルアミド等の官能基としてヒド
ロキシル基を有するビニル単量体等が代表的であ
り、特にアクリル酸およびメタクリル酸が最も好
適である。 またここで言うところの官能基を有するビニル
モノマー単位とは主鎖を重合により形成する場合
に活性な官能基として存在させる場合のほか、後
述の側鎖を予め該モノマーの官能基と反応させて
おいて重合させて主鎖を形成する場合の区別なく
側鎖を主鎖に形成せしめる役目をした官能基があ
る形のビニルモノマー単位を指す。 官能基を有しないビニルモノマーとしては、ス
チレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、
ビニルトルエン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、
臭化ビニル、アクリロニトリル、エチレン、プロ
ピレン、ブタジエン、アクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、マレイン酸ジエステル、エチルビニルベン
ゼン等が挙げられる。これらビニルモノマー単位
から構成される主鎖の重量平均分子量は5000ない
し400000であり、好適には10000ないし200000で
ある。この値は、側鎖の種類に対応させて適宜選
択される。この分子量はプリント基板用の積層板
あるいは電気絶縁用積層板としての物性や含浸性
に影響し、5000未満では硬化後の積層板の機械的
物性が不十分となり、逆に400000を越えると基材
への樹脂含浸性が劣り、いずれも好ましくない。
また主鎖中の官能基を有するモノマー単位の量は
側鎖の密度に関係し、側鎖間の硬化反応性に影響
するので適宜の比率が選ばれるが、主鎖1000g中
の側鎖密度は0.1〜2モルが好ましく、より好適
には0.4〜1.5モルである。この側鎖二重結合型樹
脂にいう側鎖とは、末端または中間に>C=C<
なる二重結合を有するもので、前期主鎖にその官
能基を介して枝を構成しているものを指すが、側
鎖間に架橋ビニルモノマーによりラジカル反応に
より架橋を形成しうるものであれば適用しうる。 この側鎖二重結合型樹脂において上記主鎖を構
成する重合体に対して側鎖末端に二重結合を有す
る側鎖を導入する方法としては多様な方法を採用
しうる。幾つかの例を挙げれば次のようである。 (ア) 主鎖の官能基のカルボキシル基に対して、ビ
スフエノールのジグリシジルエーテル型エポキ
シ基のようなジエポキシ基を有する化合物の一
方のエポキシ基を反応させ、残るエポキシ基と
アクリル酸もしくはメタクリル酸を反応させ
る。 (イ) 主鎖の官能基のカルボキシル基と、グリシジ
ルアクリレートもしくはグリシジルメタクリレ
ートとをエステル反応させる。 (ウ) 主鎖の官能基のエポキシ基と、メタクリル酸
もしくはアクリル酸とをエステル反応させる。 (エ) ジイソシアネート化合物にヒドロキシエチル
(メタ)アクリレートを反応させ、モノイソシ
アネートを主成分としジイソシアネート化合物
をほとんど含まない反応物を作つておき、この
反応物に含まれるイソシアネートを主鎖ポリマ
ーの水酸基を反応させる。 例示した方法では主鎖の共重合を先に行つた
が、当然ながら予め側鎖を構成する反応を先に行
い、かかる単量体を最後に単独または共重合させ
ることにより側鎖末端にアクリロイル基もしくは
メタアクリロイル基を含む側鎖二重結合型樹脂を
製造してもよい。 また架橋用ビニルモノマーには、スチレン、ビ
ニルトルエン、クロロスチレン、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、
メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ベンジル、
マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジオクチル、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ジビニルベンゼ
ン等が包含される。これらの単量体は2種以上を
混合して用いてもよい。 なお基材への含浸に用いられる上記熱硬化性樹
脂液には必要によりハロゲン含有の難燃性付与成
分並びにリン酸エステル、三酸化アンチモンや水
酸化アルミニウム等の難燃化補助剤を加えて用い
ても良い。 またいずれの熱硬化性樹脂液を用いる場合に
も、その粘度は製造する積層板の使用目的や加圧
成形する際の圧力等に応じ適宜選択することがで
きるが、通常は25℃において0.05〜500ポワズ程
度が好適であり、500ポワズを超えると基材の含
浸性が悪く、得られる積層板中に気泡が残り易
い。また、0.05ポワズ未満であると含浸性は良い
が実質的に無気泡の積層板を得るためにはダブル
ベルトプレスでの含浸樹脂液排出量が大となり好
ましくない。 ついで、このような熱硬化性樹脂を用いて、前
記長尺の基材に対して部分的含浸が行われる。 ここでの、熱硬化性樹脂液の基材への部分的含
浸とは、具体的には以下の様なものを言う。 樹脂含浸後の基材を複数枚重ね合わせた積層物
において、この積層物の厚さ方向に樹脂液の濃度
分布を形成するもの。例えば、5枚の基材を積層
する場合において、中心に位置する1枚の基材に
ついては100%程度の含浸率で、これの外側に位
置する2枚の基材については50〜60%程度の含浸
率で、最外側の位置する2枚の基材については0
〜20%程度の含浸率で上記樹脂液の含浸を行うも
のである。この場合、その外側部分での樹脂液含
浸率を内側部分よりも高くするものは、次工程の
ダブルベルトプレスによる加熱加圧時において樹
脂液の一部が基材から外方へ排出されて該排出樹
脂の処置が煩雑であるほか基材全体に必要な含浸
率を有するようには浸透し得ないため、好ましく
ない。 これらの長尺基材への硬化性樹脂液の含浸は、
塗布法、浸漬法等の公知の方法を前述の部分的含
浸方法に応じて適宜選択して行われる。 また、硬化性樹脂液の含浸量は、次工程のダブ
ルベルトプレスでの加圧時の圧力に関係し、その
圧力で基材外へ排出される過剰流動が発生せずか
つ得られる積層板に気泡が実質的に存在しないよ
うに調整され、ダブルベルトプレスでの加圧時に
基材積層物から排出される樹脂液量が製品積層板
中の硬化樹脂量の10%以下、好ましくは5%以下
となるようにすることが望ましい。 このようにして硬化性樹脂液が含浸された長尺
の基材は、その複数枚が重ね合され、積層物とさ
れたのち、加圧帯全域にわたり実質的に均等な圧
力を有するダブルベルトプレスによつて加熱加圧
され含浸樹脂は基材の空隙を可及的に広く埋めて
積層板とされる。 本発明にいう加圧帯全域にわたり実質的に均等
な圧力を有するダブルベルトプレスとは、例えば
厚さ1mm程度のステンレススチール製のエンドレ
スベルト状のものを上下に設置し、上下のベルト
間に樹脂液含浸基材をはさみ加熱加圧可能とする
ものであり、加圧帯の圧力が実質的に均等となる
ような構造を有するものである。具体的な例示を
なすと、(1)上下のベルトをはさみ込みベルトに圧
力を付与するためのロール対を複数列配置した
上、このロール径が50mm以下でかつロールピツチ
とロール径の比が1.2以下となるようにして相隣
るロール間の圧力降下を小さくする方式のもの
で、ロールの位置は固定でもよく、あるいはエン
ドレスベルトの上下に設けた加圧板と該エンドレ
スベルトとの間に配置され、該加圧板周囲を公転
しても良い。ロールの径が大きくなり、ロール間
隔があきすぎると基材にかかる圧力に大きな波を
生じ好ましくない。(2)上下のエンドレスベルトを
はさみ込み、ベルトに圧力を付与するための加圧
板を配置した上、潤滑を目的として加圧板とエン
ドレスベルトの間に圧力媒体を圧入循環させる方
式のものあるいは(3)上下のエンドレスベルトをは
さみ込んで圧力媒体収納用の容器をもうけ、この
容器の開口部がエンドレスベルトと接し、圧力媒
体が直接エンドレスベルトを押圧する方式のもの
が挙げられ、圧力媒体収納式が加圧帯全域にわた
つての圧力差が小さく、特に好適である。 第1図に示すものは、この圧力媒体収納方式の
ダブルベルトプレスの例を示すものである。この
ダブルベルトプレス1はドラム2,2aと、エン
ドレスベルト3,3と、加圧室4と、高温の流体
からなる圧力媒体5とから概略構成され、圧力媒
体供給装置6は、ポンプ7とヒータ8とを配管パ
イプ9で接続してなるものである。ドラム2,2
および2a,2aは含浸基材10…の進行方向に
沿い、かつ互いに逆方向に回転する上下一対のド
ラムからなり、含浸基材10の片側に前後して並
列された同方向に回転するドラム2,2a間には
エンドレスベルト3,3がそれぞれ緊張して掛け
られている。そしてこのエンドレスベルト3,3
の背後には、含浸基材10…に含浸された樹脂の
硬化と含浸基材10…の一体化に必要な熱と圧力
をくわえるための圧力媒体5が充填される加圧室
4が設けられている。この加圧室4は任意形状の
容器であつて、その一構成面が上記エンドレスベ
ルト3により構成されているもので、この加圧室
4内にはエンドレスベルト3より含浸状基材10
…に熱と圧力を加えるための圧力媒体5が圧入さ
れている。さらに加圧室4には圧力媒体5を圧入
供給するポンプ7および圧力媒体5を加熱する電
気ヒータ等のヒータ8が配管パイプ9により配管
されることにより構成された圧力媒体供給装置6
が配設されている。なおヒータ8はこの加圧室4
に組み込まれていても良い。圧力媒体5はこの圧
力媒体供給装置6と加圧室4との間をポンプ7に
より循環していて、加圧室4の外部より圧力媒体
5の補給や加圧および加熱が行えるようになつて
いる。加圧室4内の加熱は、ヒータ8で圧力媒体
5を加熱することにより間接的に行うことができ
る。さらにエンドレスベルト3,3の走行に伴つ
て加圧室4外へ流出する量と同量の圧力媒体5が
ポンプ7によつて加圧室4内へ順次圧入供給され
るようになつており、加圧室4内の圧力が一定に
保たれるようになつている。そしてエンドレスベ
ルト3,3間に挟まれた含浸基材10…は、加圧
室4内に圧入された圧力媒体5によつて加熱、加
圧されて、含浸された樹脂液が均一に拡がり空隙
を埋めて硬化されるとともに一体化される。圧力
媒体5としてはダブルベルトプレス1の運転条件
下で流動性を示すものであればどのような流体で
あつても良いが、これらを例示すれば、ガス体と
しては空気または窒素等、液体としては潤滑油、
熱媒油やシリンダーオイル等、ワツクスや低融点
ポリマーとしてはポリエチレンワツクスやパラフ
イン等であり、低融点金属としては半田やウツド
メタル等である。 このダブルベルトプレスにおいてはいずれの方
式のものであつても、大きな圧力分布の存在、特
に進行方向での大きな脈動圧力の存在は、樹脂液
含浸基材内の気泡の選択的排出を困難とするだけ
でなく、圧力帯の中での空気の再侵入が起こりや
すくなり、さけるべきであり、例えば圧力の分布
は±50%以下で且つ±5Kg/cm2以下が好ましい。 また、適用される圧力は、使用される硬化性樹
脂液や基材の種類によつても異なるが、得られる
積層板中の基材含量を制御するため適宜選択され
る。通常、10Kg/cm2Gから100Kg/cm2Gであり、
好ましくは10Kg/cm2Gから50Kg/cm2Gである。圧
力が10Kg/cm2Gより低い場合、基材含量が増大し
にくいだけでなく、空気の排出効果が小さく、気
泡の混入した積層板となり易い。一方圧力が100
Kg/cm2Gより大であるのは、気泡の除去に不必要
であるばかりでなく、得られる積層板中の基材含
量が大きくなりすぎ、層間剥離等、強度低下を引
起し易い。 また、加熱加圧成形に用いられる温度は使用さ
れる熱硬化性樹脂液の種類や硬化触媒の種類等に
より変化するが通例50℃から200℃の範囲である。
50℃を下回る温度では硬化に要する時間が長すぎ
て不経済であり、200℃を越えると急激な硬化の
進行により内部ヒズミの発生や、発泡等の問題が
生ずる。 このようなダブルベルトプレスによる加圧にあ
つては、熱硬化性樹脂液で部分的含浸がなされた
複数枚の基材の積層物中の樹脂液がその加圧によ
つて基材の未含浸部分に浸透してゆき、積層物全
体に均一に含浸された状態となる。これは、ダブ
ルベルトプレス入口部において上記積層物中で積
層物の進行方向とは逆方向の大きな圧力勾配が生
じ、この圧力勾配が樹脂液の基材未含浸部分への
浸透、含浸を促進するとともに基材に残存する気
泡と樹脂液との間での置換が促進されるためと推
定される。そして、置換された気泡の一部は連続
的に基材積層物中を進行方向とは逆方向に追いや
られ、加圧下にある積層物から排除されつづけ
る。また、気泡の一部は、積層物の巾方向にも生
ずる圧力勾配によつて積層物の両側縁部に追いや
られ、若干量の樹脂液の排出とともに気泡が排除
され、これによつて実質的に気泡の存在しない積
層板が得られる。そして、基材への熱硬化性樹脂
液の含浸が部分的含浸であることから、ダブルベ
ルトプレスによる加圧によつても、基材積層物か
らの樹脂液の排出をほとんどなくすることができ
る。すなわち、得られる積層板中の樹脂に相当す
る量の樹脂液だけを基材に部分的に含浸せしめう
るため、余分の樹脂液は、加圧前から積層物中に
は存在しない状態とすることが可能となるためで
ある。樹脂液の排出がなければ、ダブルベルトプ
レスにおいてこれを回収する必要はなく、またダ
ブルベルトプレスを汚すこともなくなり、ダブル
ベルトプレスの構造を単純化することも可能であ
る。 このようにして得られた積層板中の基材含量
は、用いられる基材、熱硬化性樹脂液などの種
類、加圧条件等によつて異なるが、通常30重量%
から80重量%の範囲であり、例えば基材としてク
ラフト紙を用い、熱硬化性樹脂液として前述の側
鎖二重結合型樹脂を用いた場合では35〜65重量%
が好ましく、35重量%未満では積層板の機械的強
度、曲げ剛性が不足して好ましくなく、65重量%
を越えると層間剥離が生じ易くなるだけでなく、
打抜性、耐湿性の低下が生じるようになつて不都
合である。 一方、金属箔張積層板を製造するには含浸基材
の積層物の片面もしくは両面に基材の重ね合わせ
と同時または少しおくれて金属箔を重ね合せ、こ
れをダブルベルトプレスに供給することによつて
行われる。ここで用いられる金属箔としては印刷
回路板の用途を目的とした電解銅箔があり、これ
を用いることが耐蝕性、エツチング性、接着性の
観点より好ましいが、他に電解鉄箔、アルミニウ
ム箔も用いられる。 金属箔は厚み10〜100μmのものが通例使用され
る。 また、金属箔の接着面は接着性を向上する目的
で粗面化処理されていることがより好ましい。 金属箔と樹脂含浸基材との接着を効果的に達成
するためには、接着剤を用いることが好ましく、
接着剤としては、硬化過程で、不必要な反応副生
成物を発生しない、液状もしくは半流動体、すな
わち粘度にして好ましくは5000ポイズ以下である
ような接着剤が好適である。かかる観点から、例
えばエポキシ−アクリレート系接着剤、エポキシ
樹脂系接着剤、ポリイソシアネート系接着剤、も
しくはこれらの各種変性接着剤が好適である。エ
ポキシ系接着剤としては、ビスフエノールA型エ
ポキシ樹脂とポリアミド樹脂やアミン類の如き硬
化剤からなる混合物等が好適である。かかる接着
剤の導入により金属箔の接着強度に優れ、かつハ
ンダ耐熱性や電気絶縁性に優れた金属箔張積層板
を製造できる。 接着剤は金属箔に塗布した状態で使用する場
合、塗布後、60〜150℃で2〜7分間熱処理し、
半硬化状態まで予備硬化させても良い。接着剤は
積層時に同時に塗布して用いることもできる。接
着剤の塗膜の厚みは10〜100μm程度でよく、特に
20〜50μmが好適である。 本発明で得られる積層板の厚みは基材の種類、
熱硬化性樹脂液の組成、積層板の用途等により異
なるが通常0.5〜3.0mmが好適である。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例によつて詳しく述べる
が、本発明の要旨を逸脱しない限り、これらの実
施例のみに限定されるものではない。 なお、この明細書を通して、温度は全て℃であ
り、部および%は特記しない限り重量基準であ
る。 (側鎖二重結合型樹脂の調製) 攪拌機、ガス導入管付き温度計、還流コンデン
サー、滴下ロートを具備したセパラブルフラスコ
(3000ml)にメタクリル酸(35g、0.41モル)、メ
チルエチルケトン(400g)、スチレンモノマー
(800g、7.7モル)、アゾビスイソブチロニトリル
(5.0g)ドデシルメルガプタン(12g)を仕込
み、窒素雰囲気下75〜80℃で10時間重合を行つ
た。ハイドロキノン(0.5g)を添加して重合を
禁止した。スチレンモノマーの重合率は76%、メ
タクリル酸の重合率は93%であり、重量平均分子
量約5万のスチレン−メタクリル酸共重合体を含
有するポリマー含有液が得られた。 また上記と同じ構成の別の反応装置に「エピコ
ート827」(エポキシ樹脂の商品名、油化シエルエ
ポキシ社製)(360g、1モル)、メタクリル酸
(138g、1.6モル)、ベンジルジメチルアミン
(1.2g)、パラベンゾキノン(0.12g)を仕込み、
120℃で窒素雰囲気下3時間反応させた。反応後
の酸価は殆どゼロとなり、不飽和基含有エポキシ
樹脂を含むビニル化試剤が得られた。先に調製し
たポリマー含有液を全量ビニル化試剤に加えて、
トリフエニルホスフイン(5g)、パラベンゾキ
ノン(0.10g)を添加して加熱し、沸点110℃に
おいてメチルエチルケトン溶媒を留出させ、同温
度で5時間反応させた。 反応後には、不飽和基含有エポキシ樹脂は反応
前の約15%になつた。スチレンモノマー(1000
g)を間欠的に添加しながら、30〜50mmHgで加
熱蒸発を続けた。留出液から検出されるメチルエ
チルケトンが0.1%以下となつたとき操作を終了
した。かくして得られた硬化性プレポリマーを含
む樹脂液は不揮発分52重量%より成る粘度6.12ポ
イズ(25℃)の黄褐色液であつた。 (実施例および比較例) 市販の長尺クラフト紙(秤量135g/cm3、密度
0.49dl/‡)100重量部にN−メチロールメラミ
ン(日本カーバイド(株)製ニカレジンS−305)が
付着量20重量部となるよう含浸、乾燥させた処理
基材8枚を用い、硬化触媒を加えた上記側鎖二重
結合型樹脂液、を所定の方法及び量で連続的に含
浸したのち、必要によりその最外層にエポキシ樹
脂系接着剤付の厚さ35μmの電解銅箔を積層し、
第1図に示すような圧力媒体収納式ダブルベルト
プレスを用いて連続的に100℃で5分間加圧、加
熱成形し更に120℃で1時間後硬化して積層板並
びに片面銅張積層板を得た結果を第1表に示す。
なお、第1表中の「含浸法」の内、“部分的含浸
(A)”とは、8枚の基材の各々について全体に同程
度に熱硬化性樹脂を含浸するが、基材の空隙のす
べてを樹脂液で含浸するのではなく、空隙の一部
は未含浸の状態とするもので、通常の塗装装置
(コンマコータ)を用いたもの。“部分的含浸(B)”
とは、8枚の基材のうち、内側となる4枚の基材
については浸漬法によつて空隙を完全に含浸しつ
くしたものを、外側となる4枚の基材については
樹脂液を全く含浸しないものを積層するもの。
“完全含浸”とは8枚の基材全部を浸漬法によつ
て完全に含浸したもの。“部分的含浸(C)”とは、
8枚の基材のうち、内側となる3枚の基材につい
ては浸漬法によつて空隙を完全に含浸しつくした
ものを、外側となる5枚の基材については樹脂液
を全く含浸しないものを積層するものを示す。 また、第1表中の樹脂液排出量(%)は次式で
求められるものである。 Z=(X−Y)÷〔Y−基材秤量×積層枚数×
(1+処理剤付着割合)〕×100 Z;樹脂液排出量(%) X;含浸基材合計秤量(g/m2) Y;銅箔除去後の積層板秤量(g/m2)
用等に好適な積層板を連続的に製造する方法に関
する。 〔従来の技術〕 クラフト紙などの長尺の基材に空隙を残すこと
なく熱硬化性樹脂液を充分含浸し、この含浸基材
を複数枚重ね合せ、加圧し、または加圧すること
なく加熱して樹脂液を硬化させて連続的に積層板
を製造することは従来より行われている。 しかし、これらの方法のうち、無加圧下での硬
化は基材間に熱硬化性樹脂層が形成されるほか、
得られる積層板中の基材の含量が相対的に低いも
のとなり、強度、剛性等の機械的特性に不足を来
す傾向にある。 このような基材含量の不足を解決するための方
策として前記のごとく空隙を残すことなく充分含
浸した含浸基材を複数枚重ね合せ、ダブルベルト
プレス等を用いて加圧硬化させる方法によれば、
基材含量を高め樹脂含量を減らすことが可能とな
るが、加圧時に含浸樹脂の大部分が基材から排出
されて周りの機械を冷やし易い他、この排出量が
膨大であることから排出樹脂の回収が必要である
にもかかわらずその作業が非常に困難である不都
合がある。 〔発明が解決しようとする課題〕 よつて、本発明にあつては、従来のごとき積層
板製造時の問題点を解決しようとするものであ
り、具体的には長尺の基材に熱硬化性樹脂液を含
浸し、この含浸基材の複数枚を重ね合せてエンド
レスベルトにより構成されるダブルベルトプレス
により加熱加圧して、基材含量の大きな積層板を
得るに際し、加圧時に含浸樹脂液の排出がほとん
どなく、かつ実質的に残存気泡がなく、しかも基
材含量の高い積層板を製造する方法を提供するこ
とを目的とするものである。 〔課題を解決するための手段〕 本発明では、長尺の基材に、本質的に乾燥工程
を必要とせず、かつ硬化反応過程で気体や液体等
の反応副生成物を実質的に発生しない熱硬化性樹
脂液を含浸させる含浸工程と、含浸された基材の
複数枚を重ね合わせて加熱加圧して樹脂液を硬化
させて一体化する加熱加圧工程を有する積層板の
連続製造方法において、前記含浸工程において
は、前記樹脂液の基材への含浸を、含浸後の基材
を複数枚重ね合わせた積層物の厚さ方向の中央部
分に位置する基材は高い含浸率で含浸し、両側部
分に位置する基材は無含浸または中央部よりも低
い含浸率で含浸する部分的含浸で行い、前記加熱
加圧工程においては、加圧帯全域にわたり実質的
に均等な圧力を有する、エンドレスベルトにより
構成されるダブルベルトプレスを用いて、前記部
分的含浸の樹脂液の基材全体への浸透を計りつ
つ、加熱加圧することにより、上記課題を解決す
るようにした。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明でいう長尺の基材は、例えば長尺のガラ
ス繊維布、ガラス不織布等のガラス繊維系のも
の、クラフト紙、水酸化アルミニウム混抄紙、リ
ンター紙等のセルロース系繊維を主体とした紙、
石綿布等の無機質繊維系のシート状または帯状物
を指す。シート状基材として紙を用いる場合、含
浸性や品質上の観点から、風乾時の密度(かさ比
重)が0.3〜0.7g/c.c.であるようなセルロース繊
維を主体とした紙例えばクラフト紙が好ましい。 これら基材は、熱硬化性樹脂液で含浸させる前
にあらかじめメチロールメラミン、メチロールフ
エノール、メチロールグアナミン、N−メチロー
ル化合物等の処理剤を用い含浸乾燥処理を施すこ
とにより耐水性が向上しまた、吸湿性が少なくな
ることにより電気特性の向上が図れるので好まし
い。ここでの処理剤の付着量は基材(100重量部)
に対し通常15〜35重量部である。 また、本発明にいう本質的に乾燥工程を必要と
せず、かつ硬化反応過程で気体や液体等の反応副
生物を実質的に発生しない熱硬化性樹脂液とは、
従来公知の不飽和ポリエステル系樹脂、ジアリル
フタレート系樹脂、ビニルエステル系樹脂、エポ
キシアクリレート系樹脂の他、以下に説明する側
鎖二重結合型樹脂等をいい、これらは分子中に不
飽和基を有し、この不飽和基間においてまたは架
橋用ビニルモノマーを介して架橋される特徴を有
する樹脂であり、更にエポキシ樹脂も含まれる。 これらの熱硬化性樹脂は基材に含浸時には粘性
が低い液体であり、基材に含浸後硬化させると基
材との結合性もよい特徴を有し、好適である。上
記側鎖二重結合型樹脂は架橋用ビニルモノマーと
併用することにより特に含浸性に秀れている。 上記側鎖二重結合型樹脂とは主鎖と側鎖とから
構成される重合体であつて、主鎖は官能基を有す
るビニルモノマー単位を含む幹ポリマーであり、
側鎖は該主鎖の官能基を介して構成されてなるラ
ジカル反応可能な炭素−炭素二重結合を有する枝
である樹脂をいい、側鎖二重結合型樹脂の主鎖を
構成するビニルモノマー単体とは官能基を有する
ビニルモノマー単位を必須単位とし、これに必要
に応じ官能基をもたないビニルモノマー単位を含
ませたものであり、これらが重合して主鎖が構成
される。上記必須単位を構成するモノマーとして
はアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、
ヌレイン酸モノエステル等の官能基としてカルボ
キシル基を有するビニル単量体、グリシジルメタ
クリレート、グリシジルアクリレート等の官能基
としてグリシジル基を有するビニル単量体とその
他アリルアルコール、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、N−
メチロールアクリルアミド等の官能基としてヒド
ロキシル基を有するビニル単量体等が代表的であ
り、特にアクリル酸およびメタクリル酸が最も好
適である。 またここで言うところの官能基を有するビニル
モノマー単位とは主鎖を重合により形成する場合
に活性な官能基として存在させる場合のほか、後
述の側鎖を予め該モノマーの官能基と反応させて
おいて重合させて主鎖を形成する場合の区別なく
側鎖を主鎖に形成せしめる役目をした官能基があ
る形のビニルモノマー単位を指す。 官能基を有しないビニルモノマーとしては、ス
チレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、
ビニルトルエン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、
臭化ビニル、アクリロニトリル、エチレン、プロ
ピレン、ブタジエン、アクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、マレイン酸ジエステル、エチルビニルベン
ゼン等が挙げられる。これらビニルモノマー単位
から構成される主鎖の重量平均分子量は5000ない
し400000であり、好適には10000ないし200000で
ある。この値は、側鎖の種類に対応させて適宜選
択される。この分子量はプリント基板用の積層板
あるいは電気絶縁用積層板としての物性や含浸性
に影響し、5000未満では硬化後の積層板の機械的
物性が不十分となり、逆に400000を越えると基材
への樹脂含浸性が劣り、いずれも好ましくない。
また主鎖中の官能基を有するモノマー単位の量は
側鎖の密度に関係し、側鎖間の硬化反応性に影響
するので適宜の比率が選ばれるが、主鎖1000g中
の側鎖密度は0.1〜2モルが好ましく、より好適
には0.4〜1.5モルである。この側鎖二重結合型樹
脂にいう側鎖とは、末端または中間に>C=C<
なる二重結合を有するもので、前期主鎖にその官
能基を介して枝を構成しているものを指すが、側
鎖間に架橋ビニルモノマーによりラジカル反応に
より架橋を形成しうるものであれば適用しうる。 この側鎖二重結合型樹脂において上記主鎖を構
成する重合体に対して側鎖末端に二重結合を有す
る側鎖を導入する方法としては多様な方法を採用
しうる。幾つかの例を挙げれば次のようである。 (ア) 主鎖の官能基のカルボキシル基に対して、ビ
スフエノールのジグリシジルエーテル型エポキ
シ基のようなジエポキシ基を有する化合物の一
方のエポキシ基を反応させ、残るエポキシ基と
アクリル酸もしくはメタクリル酸を反応させ
る。 (イ) 主鎖の官能基のカルボキシル基と、グリシジ
ルアクリレートもしくはグリシジルメタクリレ
ートとをエステル反応させる。 (ウ) 主鎖の官能基のエポキシ基と、メタクリル酸
もしくはアクリル酸とをエステル反応させる。 (エ) ジイソシアネート化合物にヒドロキシエチル
(メタ)アクリレートを反応させ、モノイソシ
アネートを主成分としジイソシアネート化合物
をほとんど含まない反応物を作つておき、この
反応物に含まれるイソシアネートを主鎖ポリマ
ーの水酸基を反応させる。 例示した方法では主鎖の共重合を先に行つた
が、当然ながら予め側鎖を構成する反応を先に行
い、かかる単量体を最後に単独または共重合させ
ることにより側鎖末端にアクリロイル基もしくは
メタアクリロイル基を含む側鎖二重結合型樹脂を
製造してもよい。 また架橋用ビニルモノマーには、スチレン、ビ
ニルトルエン、クロロスチレン、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、
メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ベンジル、
マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジオクチル、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ジビニルベンゼ
ン等が包含される。これらの単量体は2種以上を
混合して用いてもよい。 なお基材への含浸に用いられる上記熱硬化性樹
脂液には必要によりハロゲン含有の難燃性付与成
分並びにリン酸エステル、三酸化アンチモンや水
酸化アルミニウム等の難燃化補助剤を加えて用い
ても良い。 またいずれの熱硬化性樹脂液を用いる場合に
も、その粘度は製造する積層板の使用目的や加圧
成形する際の圧力等に応じ適宜選択することがで
きるが、通常は25℃において0.05〜500ポワズ程
度が好適であり、500ポワズを超えると基材の含
浸性が悪く、得られる積層板中に気泡が残り易
い。また、0.05ポワズ未満であると含浸性は良い
が実質的に無気泡の積層板を得るためにはダブル
ベルトプレスでの含浸樹脂液排出量が大となり好
ましくない。 ついで、このような熱硬化性樹脂を用いて、前
記長尺の基材に対して部分的含浸が行われる。 ここでの、熱硬化性樹脂液の基材への部分的含
浸とは、具体的には以下の様なものを言う。 樹脂含浸後の基材を複数枚重ね合わせた積層物
において、この積層物の厚さ方向に樹脂液の濃度
分布を形成するもの。例えば、5枚の基材を積層
する場合において、中心に位置する1枚の基材に
ついては100%程度の含浸率で、これの外側に位
置する2枚の基材については50〜60%程度の含浸
率で、最外側の位置する2枚の基材については0
〜20%程度の含浸率で上記樹脂液の含浸を行うも
のである。この場合、その外側部分での樹脂液含
浸率を内側部分よりも高くするものは、次工程の
ダブルベルトプレスによる加熱加圧時において樹
脂液の一部が基材から外方へ排出されて該排出樹
脂の処置が煩雑であるほか基材全体に必要な含浸
率を有するようには浸透し得ないため、好ましく
ない。 これらの長尺基材への硬化性樹脂液の含浸は、
塗布法、浸漬法等の公知の方法を前述の部分的含
浸方法に応じて適宜選択して行われる。 また、硬化性樹脂液の含浸量は、次工程のダブ
ルベルトプレスでの加圧時の圧力に関係し、その
圧力で基材外へ排出される過剰流動が発生せずか
つ得られる積層板に気泡が実質的に存在しないよ
うに調整され、ダブルベルトプレスでの加圧時に
基材積層物から排出される樹脂液量が製品積層板
中の硬化樹脂量の10%以下、好ましくは5%以下
となるようにすることが望ましい。 このようにして硬化性樹脂液が含浸された長尺
の基材は、その複数枚が重ね合され、積層物とさ
れたのち、加圧帯全域にわたり実質的に均等な圧
力を有するダブルベルトプレスによつて加熱加圧
され含浸樹脂は基材の空隙を可及的に広く埋めて
積層板とされる。 本発明にいう加圧帯全域にわたり実質的に均等
な圧力を有するダブルベルトプレスとは、例えば
厚さ1mm程度のステンレススチール製のエンドレ
スベルト状のものを上下に設置し、上下のベルト
間に樹脂液含浸基材をはさみ加熱加圧可能とする
ものであり、加圧帯の圧力が実質的に均等となる
ような構造を有するものである。具体的な例示を
なすと、(1)上下のベルトをはさみ込みベルトに圧
力を付与するためのロール対を複数列配置した
上、このロール径が50mm以下でかつロールピツチ
とロール径の比が1.2以下となるようにして相隣
るロール間の圧力降下を小さくする方式のもの
で、ロールの位置は固定でもよく、あるいはエン
ドレスベルトの上下に設けた加圧板と該エンドレ
スベルトとの間に配置され、該加圧板周囲を公転
しても良い。ロールの径が大きくなり、ロール間
隔があきすぎると基材にかかる圧力に大きな波を
生じ好ましくない。(2)上下のエンドレスベルトを
はさみ込み、ベルトに圧力を付与するための加圧
板を配置した上、潤滑を目的として加圧板とエン
ドレスベルトの間に圧力媒体を圧入循環させる方
式のものあるいは(3)上下のエンドレスベルトをは
さみ込んで圧力媒体収納用の容器をもうけ、この
容器の開口部がエンドレスベルトと接し、圧力媒
体が直接エンドレスベルトを押圧する方式のもの
が挙げられ、圧力媒体収納式が加圧帯全域にわた
つての圧力差が小さく、特に好適である。 第1図に示すものは、この圧力媒体収納方式の
ダブルベルトプレスの例を示すものである。この
ダブルベルトプレス1はドラム2,2aと、エン
ドレスベルト3,3と、加圧室4と、高温の流体
からなる圧力媒体5とから概略構成され、圧力媒
体供給装置6は、ポンプ7とヒータ8とを配管パ
イプ9で接続してなるものである。ドラム2,2
および2a,2aは含浸基材10…の進行方向に
沿い、かつ互いに逆方向に回転する上下一対のド
ラムからなり、含浸基材10の片側に前後して並
列された同方向に回転するドラム2,2a間には
エンドレスベルト3,3がそれぞれ緊張して掛け
られている。そしてこのエンドレスベルト3,3
の背後には、含浸基材10…に含浸された樹脂の
硬化と含浸基材10…の一体化に必要な熱と圧力
をくわえるための圧力媒体5が充填される加圧室
4が設けられている。この加圧室4は任意形状の
容器であつて、その一構成面が上記エンドレスベ
ルト3により構成されているもので、この加圧室
4内にはエンドレスベルト3より含浸状基材10
…に熱と圧力を加えるための圧力媒体5が圧入さ
れている。さらに加圧室4には圧力媒体5を圧入
供給するポンプ7および圧力媒体5を加熱する電
気ヒータ等のヒータ8が配管パイプ9により配管
されることにより構成された圧力媒体供給装置6
が配設されている。なおヒータ8はこの加圧室4
に組み込まれていても良い。圧力媒体5はこの圧
力媒体供給装置6と加圧室4との間をポンプ7に
より循環していて、加圧室4の外部より圧力媒体
5の補給や加圧および加熱が行えるようになつて
いる。加圧室4内の加熱は、ヒータ8で圧力媒体
5を加熱することにより間接的に行うことができ
る。さらにエンドレスベルト3,3の走行に伴つ
て加圧室4外へ流出する量と同量の圧力媒体5が
ポンプ7によつて加圧室4内へ順次圧入供給され
るようになつており、加圧室4内の圧力が一定に
保たれるようになつている。そしてエンドレスベ
ルト3,3間に挟まれた含浸基材10…は、加圧
室4内に圧入された圧力媒体5によつて加熱、加
圧されて、含浸された樹脂液が均一に拡がり空隙
を埋めて硬化されるとともに一体化される。圧力
媒体5としてはダブルベルトプレス1の運転条件
下で流動性を示すものであればどのような流体で
あつても良いが、これらを例示すれば、ガス体と
しては空気または窒素等、液体としては潤滑油、
熱媒油やシリンダーオイル等、ワツクスや低融点
ポリマーとしてはポリエチレンワツクスやパラフ
イン等であり、低融点金属としては半田やウツド
メタル等である。 このダブルベルトプレスにおいてはいずれの方
式のものであつても、大きな圧力分布の存在、特
に進行方向での大きな脈動圧力の存在は、樹脂液
含浸基材内の気泡の選択的排出を困難とするだけ
でなく、圧力帯の中での空気の再侵入が起こりや
すくなり、さけるべきであり、例えば圧力の分布
は±50%以下で且つ±5Kg/cm2以下が好ましい。 また、適用される圧力は、使用される硬化性樹
脂液や基材の種類によつても異なるが、得られる
積層板中の基材含量を制御するため適宜選択され
る。通常、10Kg/cm2Gから100Kg/cm2Gであり、
好ましくは10Kg/cm2Gから50Kg/cm2Gである。圧
力が10Kg/cm2Gより低い場合、基材含量が増大し
にくいだけでなく、空気の排出効果が小さく、気
泡の混入した積層板となり易い。一方圧力が100
Kg/cm2Gより大であるのは、気泡の除去に不必要
であるばかりでなく、得られる積層板中の基材含
量が大きくなりすぎ、層間剥離等、強度低下を引
起し易い。 また、加熱加圧成形に用いられる温度は使用さ
れる熱硬化性樹脂液の種類や硬化触媒の種類等に
より変化するが通例50℃から200℃の範囲である。
50℃を下回る温度では硬化に要する時間が長すぎ
て不経済であり、200℃を越えると急激な硬化の
進行により内部ヒズミの発生や、発泡等の問題が
生ずる。 このようなダブルベルトプレスによる加圧にあ
つては、熱硬化性樹脂液で部分的含浸がなされた
複数枚の基材の積層物中の樹脂液がその加圧によ
つて基材の未含浸部分に浸透してゆき、積層物全
体に均一に含浸された状態となる。これは、ダブ
ルベルトプレス入口部において上記積層物中で積
層物の進行方向とは逆方向の大きな圧力勾配が生
じ、この圧力勾配が樹脂液の基材未含浸部分への
浸透、含浸を促進するとともに基材に残存する気
泡と樹脂液との間での置換が促進されるためと推
定される。そして、置換された気泡の一部は連続
的に基材積層物中を進行方向とは逆方向に追いや
られ、加圧下にある積層物から排除されつづけ
る。また、気泡の一部は、積層物の巾方向にも生
ずる圧力勾配によつて積層物の両側縁部に追いや
られ、若干量の樹脂液の排出とともに気泡が排除
され、これによつて実質的に気泡の存在しない積
層板が得られる。そして、基材への熱硬化性樹脂
液の含浸が部分的含浸であることから、ダブルベ
ルトプレスによる加圧によつても、基材積層物か
らの樹脂液の排出をほとんどなくすることができ
る。すなわち、得られる積層板中の樹脂に相当す
る量の樹脂液だけを基材に部分的に含浸せしめう
るため、余分の樹脂液は、加圧前から積層物中に
は存在しない状態とすることが可能となるためで
ある。樹脂液の排出がなければ、ダブルベルトプ
レスにおいてこれを回収する必要はなく、またダ
ブルベルトプレスを汚すこともなくなり、ダブル
ベルトプレスの構造を単純化することも可能であ
る。 このようにして得られた積層板中の基材含量
は、用いられる基材、熱硬化性樹脂液などの種
類、加圧条件等によつて異なるが、通常30重量%
から80重量%の範囲であり、例えば基材としてク
ラフト紙を用い、熱硬化性樹脂液として前述の側
鎖二重結合型樹脂を用いた場合では35〜65重量%
が好ましく、35重量%未満では積層板の機械的強
度、曲げ剛性が不足して好ましくなく、65重量%
を越えると層間剥離が生じ易くなるだけでなく、
打抜性、耐湿性の低下が生じるようになつて不都
合である。 一方、金属箔張積層板を製造するには含浸基材
の積層物の片面もしくは両面に基材の重ね合わせ
と同時または少しおくれて金属箔を重ね合せ、こ
れをダブルベルトプレスに供給することによつて
行われる。ここで用いられる金属箔としては印刷
回路板の用途を目的とした電解銅箔があり、これ
を用いることが耐蝕性、エツチング性、接着性の
観点より好ましいが、他に電解鉄箔、アルミニウ
ム箔も用いられる。 金属箔は厚み10〜100μmのものが通例使用され
る。 また、金属箔の接着面は接着性を向上する目的
で粗面化処理されていることがより好ましい。 金属箔と樹脂含浸基材との接着を効果的に達成
するためには、接着剤を用いることが好ましく、
接着剤としては、硬化過程で、不必要な反応副生
成物を発生しない、液状もしくは半流動体、すな
わち粘度にして好ましくは5000ポイズ以下である
ような接着剤が好適である。かかる観点から、例
えばエポキシ−アクリレート系接着剤、エポキシ
樹脂系接着剤、ポリイソシアネート系接着剤、も
しくはこれらの各種変性接着剤が好適である。エ
ポキシ系接着剤としては、ビスフエノールA型エ
ポキシ樹脂とポリアミド樹脂やアミン類の如き硬
化剤からなる混合物等が好適である。かかる接着
剤の導入により金属箔の接着強度に優れ、かつハ
ンダ耐熱性や電気絶縁性に優れた金属箔張積層板
を製造できる。 接着剤は金属箔に塗布した状態で使用する場
合、塗布後、60〜150℃で2〜7分間熱処理し、
半硬化状態まで予備硬化させても良い。接着剤は
積層時に同時に塗布して用いることもできる。接
着剤の塗膜の厚みは10〜100μm程度でよく、特に
20〜50μmが好適である。 本発明で得られる積層板の厚みは基材の種類、
熱硬化性樹脂液の組成、積層板の用途等により異
なるが通常0.5〜3.0mmが好適である。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例によつて詳しく述べる
が、本発明の要旨を逸脱しない限り、これらの実
施例のみに限定されるものではない。 なお、この明細書を通して、温度は全て℃であ
り、部および%は特記しない限り重量基準であ
る。 (側鎖二重結合型樹脂の調製) 攪拌機、ガス導入管付き温度計、還流コンデン
サー、滴下ロートを具備したセパラブルフラスコ
(3000ml)にメタクリル酸(35g、0.41モル)、メ
チルエチルケトン(400g)、スチレンモノマー
(800g、7.7モル)、アゾビスイソブチロニトリル
(5.0g)ドデシルメルガプタン(12g)を仕込
み、窒素雰囲気下75〜80℃で10時間重合を行つ
た。ハイドロキノン(0.5g)を添加して重合を
禁止した。スチレンモノマーの重合率は76%、メ
タクリル酸の重合率は93%であり、重量平均分子
量約5万のスチレン−メタクリル酸共重合体を含
有するポリマー含有液が得られた。 また上記と同じ構成の別の反応装置に「エピコ
ート827」(エポキシ樹脂の商品名、油化シエルエ
ポキシ社製)(360g、1モル)、メタクリル酸
(138g、1.6モル)、ベンジルジメチルアミン
(1.2g)、パラベンゾキノン(0.12g)を仕込み、
120℃で窒素雰囲気下3時間反応させた。反応後
の酸価は殆どゼロとなり、不飽和基含有エポキシ
樹脂を含むビニル化試剤が得られた。先に調製し
たポリマー含有液を全量ビニル化試剤に加えて、
トリフエニルホスフイン(5g)、パラベンゾキ
ノン(0.10g)を添加して加熱し、沸点110℃に
おいてメチルエチルケトン溶媒を留出させ、同温
度で5時間反応させた。 反応後には、不飽和基含有エポキシ樹脂は反応
前の約15%になつた。スチレンモノマー(1000
g)を間欠的に添加しながら、30〜50mmHgで加
熱蒸発を続けた。留出液から検出されるメチルエ
チルケトンが0.1%以下となつたとき操作を終了
した。かくして得られた硬化性プレポリマーを含
む樹脂液は不揮発分52重量%より成る粘度6.12ポ
イズ(25℃)の黄褐色液であつた。 (実施例および比較例) 市販の長尺クラフト紙(秤量135g/cm3、密度
0.49dl/‡)100重量部にN−メチロールメラミ
ン(日本カーバイド(株)製ニカレジンS−305)が
付着量20重量部となるよう含浸、乾燥させた処理
基材8枚を用い、硬化触媒を加えた上記側鎖二重
結合型樹脂液、を所定の方法及び量で連続的に含
浸したのち、必要によりその最外層にエポキシ樹
脂系接着剤付の厚さ35μmの電解銅箔を積層し、
第1図に示すような圧力媒体収納式ダブルベルト
プレスを用いて連続的に100℃で5分間加圧、加
熱成形し更に120℃で1時間後硬化して積層板並
びに片面銅張積層板を得た結果を第1表に示す。
なお、第1表中の「含浸法」の内、“部分的含浸
(A)”とは、8枚の基材の各々について全体に同程
度に熱硬化性樹脂を含浸するが、基材の空隙のす
べてを樹脂液で含浸するのではなく、空隙の一部
は未含浸の状態とするもので、通常の塗装装置
(コンマコータ)を用いたもの。“部分的含浸(B)”
とは、8枚の基材のうち、内側となる4枚の基材
については浸漬法によつて空隙を完全に含浸しつ
くしたものを、外側となる4枚の基材については
樹脂液を全く含浸しないものを積層するもの。
“完全含浸”とは8枚の基材全部を浸漬法によつ
て完全に含浸したもの。“部分的含浸(C)”とは、
8枚の基材のうち、内側となる3枚の基材につい
ては浸漬法によつて空隙を完全に含浸しつくした
ものを、外側となる5枚の基材については樹脂液
を全く含浸しないものを積層するものを示す。 また、第1表中の樹脂液排出量(%)は次式で
求められるものである。 Z=(X−Y)÷〔Y−基材秤量×積層枚数×
(1+処理剤付着割合)〕×100 Z;樹脂液排出量(%) X;含浸基材合計秤量(g/m2) Y;銅箔除去後の積層板秤量(g/m2)
【表】
第1表の結果から明らかなように、熱硬化性樹
脂の基材への部分的含浸によつて、樹脂液の加圧
時の排出量を極めて少量に抑えることができるに
もかかわらず、基材含量の高い積層板を得ること
がわかる。なお、比較例2は、部分的含浸を行う
ものであるが、基材全体としての樹脂含浸量が不
足し、良品が得られないものである。 〔発明の効果〕 以上説明したように、この発明の積層板の連続
製造方法は、長尺の基材に、本質的に乾燥工程を
必要とせず、かつ硬化反応過程で気体や液体等の
反応副生成物を実質的に発生しない熱硬化性樹脂
液を含浸させる含浸工程と、含浸された基材の複
数枚を重ね合わせて加熱加圧して樹脂液を硬化さ
せて一体化する加熱加圧工程を有する積層板の連
続製造方法において、前記含浸工程においては、
前記樹脂液の基材への含浸を、含浸後の基材を複
数枚重ね合わせた積層物の厚さ方向の中央部分に
位置する基材は高い含浸率で含浸し、両側部分に
位置する基材は無含浸または中央部よりも低い含
浸率で含浸する部分的含浸で行い、前記加熱加圧
工程においては、加圧帯全域にわたり実質的に均
等な圧力を有するダブルベルトプレスを用いて、
前記部分的含浸の樹脂液の基材全体への浸透を計
りつつ、加熱加圧するものであるので、ダブルベ
ルトプレスによる加圧時に含浸樹脂液の排出がほ
とんどなく、かつ実質的に気泡が存在せぬ基材含
量の高い積層板を連続的に製造することができ
る。
脂の基材への部分的含浸によつて、樹脂液の加圧
時の排出量を極めて少量に抑えることができるに
もかかわらず、基材含量の高い積層板を得ること
がわかる。なお、比較例2は、部分的含浸を行う
ものであるが、基材全体としての樹脂含浸量が不
足し、良品が得られないものである。 〔発明の効果〕 以上説明したように、この発明の積層板の連続
製造方法は、長尺の基材に、本質的に乾燥工程を
必要とせず、かつ硬化反応過程で気体や液体等の
反応副生成物を実質的に発生しない熱硬化性樹脂
液を含浸させる含浸工程と、含浸された基材の複
数枚を重ね合わせて加熱加圧して樹脂液を硬化さ
せて一体化する加熱加圧工程を有する積層板の連
続製造方法において、前記含浸工程においては、
前記樹脂液の基材への含浸を、含浸後の基材を複
数枚重ね合わせた積層物の厚さ方向の中央部分に
位置する基材は高い含浸率で含浸し、両側部分に
位置する基材は無含浸または中央部よりも低い含
浸率で含浸する部分的含浸で行い、前記加熱加圧
工程においては、加圧帯全域にわたり実質的に均
等な圧力を有するダブルベルトプレスを用いて、
前記部分的含浸の樹脂液の基材全体への浸透を計
りつつ、加熱加圧するものであるので、ダブルベ
ルトプレスによる加圧時に含浸樹脂液の排出がほ
とんどなく、かつ実質的に気泡が存在せぬ基材含
量の高い積層板を連続的に製造することができ
る。
第1図はこの発明で用いられるダブルベルトプ
レスの例を示す概略構成図である。 1……ダブルベルトプレス。
レスの例を示す概略構成図である。 1……ダブルベルトプレス。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 長尺の基材に、本質的に乾燥工程を必要とせ
ず、かつ硬化反応過程で気体や液体等の反応副生
成物を実質的に発生しない熱硬化性樹脂液を含浸
させる含浸工程と、含浸された基材の複数枚を重
ね合わせて加熱加圧して樹脂液を硬化させて一体
化する加熱加圧工程を有する積層板の連続製造方
法において、 前記含浸工程においては、前記樹脂液の基材へ
の含浸が、含浸後の基材を複数枚重ね合わせた積
層物の厚さ方向の中央部分に位置する基材は高い
含浸率で含浸し、両側部分に位置する基材は無含
浸または中央部よりも低い含浸率で含浸する部分
的含浸を行い、 前記加熱加圧工程においては、加圧帯全域にわ
たり実質的に均等な圧力を有する、エンドレスベ
ルトにより構成されるダブルベルトプレスを用い
て、前記部分的含浸の樹脂液の基材全体への浸透
を計りつつ、加熱加圧することを特徴とする積層
板の連続製造方法。 2 積層板が金属箔を含浸された基材の複数枚と
同時にまたは別工程にて重ね合わされてなる金属
箔張積層板である請求項1記載の積層板の連続製
造方法。 3 加圧帯全域にわたり実質的に均等な圧力を有
する、エンドレスベルトにより構成されるダブル
ベルトプレスが、該エンドレスベルトを一構成面
とする加圧室を有し、圧力媒体として流体を用い
るダブルベルトプレスである請求項1記載の積層
板の連続製造方法。 4 加熱加圧工程での圧力が10〜100Kg/cm2の範
囲である請求項1記載の積層板の連続製造方法。 5 基材が紙である請求項1記載の積層板の連続
製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63211045A JPH0259343A (ja) | 1988-08-25 | 1988-08-25 | 積層板の連続製造方法 |
| EP19890111478 EP0347936A3 (en) | 1988-06-24 | 1989-06-23 | Continuous production of laminated sheet |
| KR1019890008758A KR910000355A (ko) | 1988-06-24 | 1989-06-24 | 적층 시이트의 연속적인 제조방법 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63211045A JPH0259343A (ja) | 1988-08-25 | 1988-08-25 | 積層板の連続製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0259343A JPH0259343A (ja) | 1990-02-28 |
| JPH0579214B2 true JPH0579214B2 (ja) | 1993-11-01 |
Family
ID=16599466
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63211045A Granted JPH0259343A (ja) | 1988-06-24 | 1988-08-25 | 積層板の連続製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0259343A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5338208B2 (ja) * | 2008-09-02 | 2013-11-13 | 株式会社デンソー | プリント基板用基材の製造方法 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5641408B2 (ja) * | 1972-05-23 | 1981-09-28 | ||
| JPS6058031B2 (ja) * | 1980-04-11 | 1985-12-18 | 鐘淵化学工業株式会社 | 積層板の連続製造方法 |
| JPS5948734B2 (ja) * | 1981-01-15 | 1984-11-28 | 松下電工株式会社 | 積層板用基材への樹脂含浸方法及びその装置 |
| JPS62212111A (ja) * | 1986-03-14 | 1987-09-18 | Mitsubishi Rayon Eng Co Ltd | 連続加圧方法 |
-
1988
- 1988-08-25 JP JP63211045A patent/JPH0259343A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0259343A (ja) | 1990-02-28 |
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