JPH0579364B2 - - Google Patents
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- JPH0579364B2 JPH0579364B2 JP60135982A JP13598285A JPH0579364B2 JP H0579364 B2 JPH0579364 B2 JP H0579364B2 JP 60135982 A JP60135982 A JP 60135982A JP 13598285 A JP13598285 A JP 13598285A JP H0579364 B2 JPH0579364 B2 JP H0579364B2
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Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は湿式排煙脱硫方法に係り、特に一塔式
の吸収塔内で燃焼排ガス中の固形微粒子、硫黄酸
化物を捕集し、効率よく脱硫して石膏として回収
することができる湿式排煙脱硫方法に関するもの
である。
の吸収塔内で燃焼排ガス中の固形微粒子、硫黄酸
化物を捕集し、効率よく脱硫して石膏として回収
することができる湿式排煙脱硫方法に関するもの
である。
現在実用化されている湿式排煙脱硫装置は、カ
ルシウム系の吸収剤を使用し、副生品として石膏
を回収するものが主流である。すなわち吸収剤と
して石灰石、生石灰、消石灰を使用する石灰石・
石膏法(または石灰・石膏法)である。
ルシウム系の吸収剤を使用し、副生品として石膏
を回収するものが主流である。すなわち吸収剤と
して石灰石、生石灰、消石灰を使用する石灰石・
石膏法(または石灰・石膏法)である。
第16図は、石灰石を吸収剤とし、副生品とし
て石膏を回収する従来の排煙脱硫装置を示したも
のである。
て石膏を回収する従来の排煙脱硫装置を示したも
のである。
ボイラ等から排出される排ガス1は除じん塔2
に導びかれ、ここで冷却除じんされて一部は脱硫
されたのち、吸収塔3に導びかれ、ここで循環液
スラリと接触し、デミスタ4でミストが除去さ
れ、吸収塔3から排出される。
に導びかれ、ここで冷却除じんされて一部は脱硫
されたのち、吸収塔3に導びかれ、ここで循環液
スラリと接触し、デミスタ4でミストが除去さ
れ、吸収塔3から排出される。
一方、吸収剤スラリである石灰石スラリ20
は、石灰石スラリポンプ21により吸収塔循環タ
ンク5に供給される。そのスラリは吸収塔循環ポ
ンプ7により吸収塔3内に設置されたスプレノズ
ル22に供給され、ここから吸収塔3内に噴霧さ
れて排ガス1と接触し、排ガス1中の硫黄酸化物
を吸収除去して吸収塔循環タンク5へ戻り、循環
使用される。
は、石灰石スラリポンプ21により吸収塔循環タ
ンク5に供給される。そのスラリは吸収塔循環ポ
ンプ7により吸収塔3内に設置されたスプレノズ
ル22に供給され、ここから吸収塔3内に噴霧さ
れて排ガス1と接触し、排ガス1中の硫黄酸化物
を吸収除去して吸収塔循環タンク5へ戻り、循環
使用される。
吸収後の吸収塔循環タンク5内のスラリは、吸
収塔ブリードポンプ8より除じん塔循環タンク6
へ供給される。除じん塔2内でスプレノズル22
からスプレされ、更に排ガス1と接触し、排ガス
1中の硫黄酸化物を除去することによりスラリ中
の未反応の石灰石の量を減じて副生品回収系、す
なわち、酸化塔供給タンク10へ供給される。
収塔ブリードポンプ8より除じん塔循環タンク6
へ供給される。除じん塔2内でスプレノズル22
からスプレされ、更に排ガス1と接触し、排ガス
1中の硫黄酸化物を除去することによりスラリ中
の未反応の石灰石の量を減じて副生品回収系、す
なわち、酸化塔供給タンク10へ供給される。
酸化塔供給タンク10で、未反応の石灰石は硫
酸を添加することにより酸化に好適なPH値に調整
され、石膏として回収される。PH調整されたスラ
リは、酸化塔供給ポンプ11により酸化塔12に
供給され、ここで亜硫酸カルシウムは空気酸化さ
れ石膏となる。その後、導管13を通つてシツク
ナ14へ導びかれ、タンク15、ポンプ16で濃
縮された後、石膏スラリは遠心分離機17で脱水
され、粉体の石膏18を回収する。
酸を添加することにより酸化に好適なPH値に調整
され、石膏として回収される。PH調整されたスラ
リは、酸化塔供給ポンプ11により酸化塔12に
供給され、ここで亜硫酸カルシウムは空気酸化さ
れ石膏となる。その後、導管13を通つてシツク
ナ14へ導びかれ、タンク15、ポンプ16で濃
縮された後、石膏スラリは遠心分離機17で脱水
され、粉体の石膏18を回収する。
なお、前記シツクナ14および遠心分離機17
での濾過水19は循環して再利用される。図中の
20は石灰石スラリ、21は石灰石スラリポンプ
である。
での濾過水19は循環して再利用される。図中の
20は石灰石スラリ、21は石灰石スラリポンプ
である。
しかしながら、この従来技術では吸収塔3と除
じん塔2が別置されていること、吸収系から抜出
したスラリ中の未反応石灰石の中和装置(硫酸タ
ンク硫酸ポンプ等)および亜硫酸カルシウムの酸
化装置が必要であるため、敷地面積が大きくな
り、また設備が複雑となる欠点を有している。ま
た、反応石灰石(過剰石灰石)、添加する硫酸の
ユーテイリテイが必要であつた。
じん塔2が別置されていること、吸収系から抜出
したスラリ中の未反応石灰石の中和装置(硫酸タ
ンク硫酸ポンプ等)および亜硫酸カルシウムの酸
化装置が必要であるため、敷地面積が大きくな
り、また設備が複雑となる欠点を有している。ま
た、反応石灰石(過剰石灰石)、添加する硫酸の
ユーテイリテイが必要であつた。
前述のように燃焼排ガス1は吸収塔3に導び
き、ここで炭酸カルシウムあるいは水酸化カルシ
ウムを含む懸濁液と気液接触させ、懸濁液に硫黄
酸化物を吸収させる。その吸収反応過程を炭酸カ
ルシウムを含む懸濁液の場合について示すと、以
下の通りである。
き、ここで炭酸カルシウムあるいは水酸化カルシ
ウムを含む懸濁液と気液接触させ、懸濁液に硫黄
酸化物を吸収させる。その吸収反応過程を炭酸カ
ルシウムを含む懸濁液の場合について示すと、以
下の通りである。
燃焼排ガス中の硫黄酸化物としてSO2について
考えると、SO2ガスは懸濁液中に物理吸収し亜硫
酸を生成する。
考えると、SO2ガスは懸濁液中に物理吸収し亜硫
酸を生成する。
SO2(ガス)SO2(懸濁液中に吸収) (1)
SO2(液中)+H2OH2SO3 (2)
液中の亜硫酸は解離し、下式の様な反応をす
る。
る。
H2SO3H++HSO3 - (3)
一方、炭酸カルシウムとして石灰石が用いられ
る場合が多いが、石灰石中の炭酸カルシウムは懸
濁液中に溶解する。
る場合が多いが、石灰石中の炭酸カルシウムは懸
濁液中に溶解する。
CaCO3CaCO3(液中) (4)
溶解した炭酸カルシウムは懸濁液中で亜硫酸と
反応し、亜硫酸カルシウムを生成する。
反応し、亜硫酸カルシウムを生成する。
CaCO3+H++HSO3 -→CaSO3+H2O+CO2↑
(5) 又、(5)式で生成する亜硫酸カルシウムは懸濁液
中の亜硫酸と反応し次亜硫酸カルシウムを生成す
る。
(5) 又、(5)式で生成する亜硫酸カルシウムは懸濁液
中の亜硫酸と反応し次亜硫酸カルシウムを生成す
る。
CaCO3+H++HSO3 -Ca(HSO3)2 (6)
一方、(6)式の反応で生成した次亜硫酸カルシウ
ムは懸濁液中の炭酸カルシウムと下式の様な反応
が進み、亜硫酸カルシウムを生成する。
ムは懸濁液中の炭酸カルシウムと下式の様な反応
が進み、亜硫酸カルシウムを生成する。
2CaCO3+Ca(HSO3)2→2CaSO3+Ca(HCO3)2
(7) 弱酸性の重炭酸水素カルシウムCa(HCO3)2、
(6)式の弱酸性のCa(HCO3)2を生成する。CaCO3
が供給された場合でもHCO3 -,HSO3 -が存在す
ることで緩衝剤として働き、PH値は比較的安定し
ていることになる。
(7) 弱酸性の重炭酸水素カルシウムCa(HCO3)2、
(6)式の弱酸性のCa(HCO3)2を生成する。CaCO3
が供給された場合でもHCO3 -,HSO3 -が存在す
ることで緩衝剤として働き、PH値は比較的安定し
ていることになる。
従来の湿式排煙脱硫方法では戦術の懸濁液中の
一部を酸化塔に導びき、亜硫酸カルシウムの酸化
反応を進め、石膏とするが、酸化塔では硫酸を添
加し懸濁液のPH調整を行い次亜硫酸カルシウムと
して酸化反応を進める。一方、懸濁液に硫酸を添
加したとき、未反応の炭酸カルシウムとの中和反
応が起り石膏が生成する。
一部を酸化塔に導びき、亜硫酸カルシウムの酸化
反応を進め、石膏とするが、酸化塔では硫酸を添
加し懸濁液のPH調整を行い次亜硫酸カルシウムと
して酸化反応を進める。一方、懸濁液に硫酸を添
加したとき、未反応の炭酸カルシウムとの中和反
応が起り石膏が生成する。
CaCO3+H2SO4+H2O→CaCO4・2H2O+CO2↑
(8) 又、亜硫酸カルシウムは 2CaSO3+H2SO4+2H2O→ CaSO4・2H2O+Ca(HSO3)2 (9) 酸化塔に空気を供給すると、酸素は液中に溶解
し溶解酸素と大部分の亜硫酸カルシウムは(9),(10)
式の次亜硫酸カルシウムと反応し、石膏を生成す
る。
(8) 又、亜硫酸カルシウムは 2CaSO3+H2SO4+2H2O→ CaSO4・2H2O+Ca(HSO3)2 (9) 酸化塔に空気を供給すると、酸素は液中に溶解
し溶解酸素と大部分の亜硫酸カルシウムは(9),(10)
式の次亜硫酸カルシウムと反応し、石膏を生成す
る。
Ca(HSO3)2+1/2O2+2H2O→
CaSO4・2H2O+H2SO3 (10)
このように、従来の湿式排煙脱硫装置では、未
反応の炭酸カルシウムが吸収塔から抜かれるため
炭酸カルシウムを過剰に供給する必要があるこ
と、さらに酸化塔でPH調整用の硫酸が必要である
ことから、ユーテリテイコストが高くつく。
反応の炭酸カルシウムが吸収塔から抜かれるため
炭酸カルシウムを過剰に供給する必要があるこ
と、さらに酸化塔でPH調整用の硫酸が必要である
ことから、ユーテリテイコストが高くつく。
また、除じん塔や酸化塔などを設置するための
補機関連による設備コストが高くなる欠点があつ
た。
補機関連による設備コストが高くなる欠点があつ
た。
そこで、ユーテリテイコスト、設備コストを低
減する目的で吸収塔内で(10)式の酸化反応を行わせ
るために特公昭58−28206号、特開昭58−92451
号、特開昭58−92452号、特開昭58−95543号、特
開昭58−98125号、特開昭58−98126号、特開昭58
−104619号、特開昭58−104620号、実開昭58−
91428号などがすでに提案されている。
減する目的で吸収塔内で(10)式の酸化反応を行わせ
るために特公昭58−28206号、特開昭58−92451
号、特開昭58−92452号、特開昭58−95543号、特
開昭58−98125号、特開昭58−98126号、特開昭58
−104619号、特開昭58−104620号、実開昭58−
91428号などがすでに提案されている。
しかしながら、いずれも懸濁液のPH値は高く、
燃焼排ガス中の亜硫酸ガスの吸収に対しては好ま
しいが、PH値が高いため酸化反応速度が遅く、懸
濁液中の亜硫酸根の濃度が徐々に高くなつてゆく
ことになる。
燃焼排ガス中の亜硫酸ガスの吸収に対しては好ま
しいが、PH値が高いため酸化反応速度が遅く、懸
濁液中の亜硫酸根の濃度が徐々に高くなつてゆく
ことになる。
即ち、吸収塔内で除じん、吸収、酸化を円滑に
行い、酸化塔を別に設置することなく効率よく石
膏の回収と高脱硫性能を得るには、亜硫酸カルシ
ウム酸化系のPH調整と、SO2吸収系の全SO3イオ
ン濃度の調整を行なう必要がある。
行い、酸化塔を別に設置することなく効率よく石
膏の回収と高脱硫性能を得るには、亜硫酸カルシ
ウム酸化系のPH調整と、SO2吸収系の全SO3イオ
ン濃度の調整を行なう必要がある。
本発明の目的は、従来の湿式排煙脱硫方法で行
われていた酸化塔を設置することなく、吸収塔内
で亜硫酸カルシウムの酸化を行い石膏を回収する
ための吸収塔及び石膏回収装置を一塔式で行な
い、脱硫効率の高い湿式排煙脱硫方法を提供する
ことにある。
われていた酸化塔を設置することなく、吸収塔内
で亜硫酸カルシウムの酸化を行い石膏を回収する
ための吸収塔及び石膏回収装置を一塔式で行な
い、脱硫効率の高い湿式排煙脱硫方法を提供する
ことにある。
本発明は前述の目的を達成するために、
炭酸カルシウムあるいは水酸化カルシウムを含
む懸濁液と硫黄酸化物を含む燃焼排ガスとを気液
接触させて脱硫すると共に、排ガスの冷却、除じ
ん、硫黄酸化物の吸収除去を同一塔内で行ない副
生物として石膏を回収する湿式排煙脱硫方法を対
象とするものである。
む懸濁液と硫黄酸化物を含む燃焼排ガスとを気液
接触させて脱硫すると共に、排ガスの冷却、除じ
ん、硫黄酸化物の吸収除去を同一塔内で行ない副
生物として石膏を回収する湿式排煙脱硫方法を対
象とするものである。
そして前記排ガスと接触させた後の懸濁液を同
一塔内の下部の酸化反応装置に収容し、その酸化
反応装置内の懸濁液のPH値に連動させて該酸化反
応装置への空気供給量を制御することを特徴とす
るものである。
一塔内の下部の酸化反応装置に収容し、その酸化
反応装置内の懸濁液のPH値に連動させて該酸化反
応装置への空気供給量を制御することを特徴とす
るものである。
以下、本発明の実施例を図とともに説明する。
第1図は本発明の実施例に係る湿式排煙脱硫装
置の原理図、第2図から第5図が発明者らの実験
によつて得られた特性図で、第2図は懸濁液のPH
値と離脱した気相中のSO2濃度の関係を示す特性
図、第3図は懸濁液のPH値とSO2吸収速度の関係
を示す特性図、第4図は懸濁液のPH値とCaCO3
の酸化速度の関係を示す特性図である。第5図は
亜硫酸カルシウムの酸化反応装置を示す断面図、
第6図および第7図は空気アトマイザを示す断面
図、第8図および第9図は空気供給量と酸化速度
の関係を示す空気アトマイザの酸化性能特性図、
第10図はダスト粒径と除じん率の関係を示すス
プレー除じん性能特性図、第11図は実験装置の
概略図、第12図は懸濁液のPH値と脱硫性能の関
係を示す特性図、第13図は懸濁液中の全SO3イ
オン濃度とSO2の吸収速度比率の関係を示す特性
図、第14図はPH値と全SO3イオン濃度の関係を
示す特性図、第15図は石膏粒径と累積重量分布
の関係を示す特性図である。
置の原理図、第2図から第5図が発明者らの実験
によつて得られた特性図で、第2図は懸濁液のPH
値と離脱した気相中のSO2濃度の関係を示す特性
図、第3図は懸濁液のPH値とSO2吸収速度の関係
を示す特性図、第4図は懸濁液のPH値とCaCO3
の酸化速度の関係を示す特性図である。第5図は
亜硫酸カルシウムの酸化反応装置を示す断面図、
第6図および第7図は空気アトマイザを示す断面
図、第8図および第9図は空気供給量と酸化速度
の関係を示す空気アトマイザの酸化性能特性図、
第10図はダスト粒径と除じん率の関係を示すス
プレー除じん性能特性図、第11図は実験装置の
概略図、第12図は懸濁液のPH値と脱硫性能の関
係を示す特性図、第13図は懸濁液中の全SO3イ
オン濃度とSO2の吸収速度比率の関係を示す特性
図、第14図はPH値と全SO3イオン濃度の関係を
示す特性図、第15図は石膏粒径と累積重量分布
の関係を示す特性図である。
本発明の実施例を説明する前に、第2図ないし
第4図を用いて発明者らの実験結果から説明す
る。
第4図を用いて発明者らの実験結果から説明す
る。
本発明者らは、かねてから湿式排煙脱硫方法に
ついての設備の合理化と効率向上の検討を進めて
きた。そして、基礎的な検討結果及びパイロツト
プラントでの試験の結果、湿式排煙脱硫装置の吸
収塔と酸化塔を一体化することにより、懸濁液の
PH調整用の硫酸が不要であり、炭酸カルシウムの
消費量が低減でき、市場性のある副生石膏を回収
できて、しかも脱硫効率の高い湿式脱硫方法が得
られることを見い出した。
ついての設備の合理化と効率向上の検討を進めて
きた。そして、基礎的な検討結果及びパイロツト
プラントでの試験の結果、湿式排煙脱硫装置の吸
収塔と酸化塔を一体化することにより、懸濁液の
PH調整用の硫酸が不要であり、炭酸カルシウムの
消費量が低減でき、市場性のある副生石膏を回収
できて、しかも脱硫効率の高い湿式脱硫方法が得
られることを見い出した。
燃焼排ガス中の硫黄酸化物を吸収した懸濁液中
の亜硫酸カルシウムを酸化するには主に前述の(10)
式に従うが、酸化反応は懸濁液中の水素イオン濃
度、即ちPH値の依存性が大きいことが明らかにな
つた。これは懸濁液中のPHが変化すると亜硫酸カ
ルシウムの溶解速度が増大し、亜硫酸カルシウム
酸化速度が高まることになる。
の亜硫酸カルシウムを酸化するには主に前述の(10)
式に従うが、酸化反応は懸濁液中の水素イオン濃
度、即ちPH値の依存性が大きいことが明らかにな
つた。これは懸濁液中のPHが変化すると亜硫酸カ
ルシウムの溶解速度が増大し、亜硫酸カルシウム
酸化速度が高まることになる。
第4図は、基礎的な検討結果で明らかになつた
懸濁液中のPH値と亜硫酸カルシウムCaSO3の酸化
速度の関係を示す特性図である。懸濁液中のPH値
が7近傍では亜硫酸カルシウムの酸化が殆ど起ら
ない。亜硫酸あるいは硫酸を添加して懸濁液のPH
値を徐々に低下させると、亜硫酸カルシウムの酸
化反応速度は急激に増加し、PH値が4近傍から以
下ではほぼ一定となることが明らかになつた。
懸濁液中のPH値と亜硫酸カルシウムCaSO3の酸化
速度の関係を示す特性図である。懸濁液中のPH値
が7近傍では亜硫酸カルシウムの酸化が殆ど起ら
ない。亜硫酸あるいは硫酸を添加して懸濁液のPH
値を徐々に低下させると、亜硫酸カルシウムの酸
化反応速度は急激に増加し、PH値が4近傍から以
下ではほぼ一定となることが明らかになつた。
一方、第2図に示すように懸濁液のPH値が低下
してくると第4図で説明したように亜硫酸カルシ
ウムの酸化速度は速くなる傾向を示すが、気相中
にSO2が脱離してくる。従つて、亜硫酸カルシウ
ムの酸化反応過程では、懸濁液のPH値が3.8〜5.0
の範囲で行うことがより経済的であることが分か
つた。
してくると第4図で説明したように亜硫酸カルシ
ウムの酸化速度は速くなる傾向を示すが、気相中
にSO2が脱離してくる。従つて、亜硫酸カルシウ
ムの酸化反応過程では、懸濁液のPH値が3.8〜5.0
の範囲で行うことがより経済的であることが分か
つた。
第2図は空気供給量を一定とした場合の結果で
あるが、PH値が高い領域での酸化反応は亜硫酸カ
ルシウムの溶解速度が律速段階であり、これに対
してPH値が低い領域では、酸素の溶解速度が律速
段階で酸化反応が進行することが分かる。すなわ
ち、PH領域を3.8〜5.0において亜硫酸カルシウム
を酸化する際、酸素の溶解速度を高めること、即
ち、空気の微細化を同じとすれば、単位懸濁液当
りへの空気供給量を調整することで亜硫酸カルシ
ウムの酸化量を調整できることが明らかになつ
た。
あるが、PH値が高い領域での酸化反応は亜硫酸カ
ルシウムの溶解速度が律速段階であり、これに対
してPH値が低い領域では、酸素の溶解速度が律速
段階で酸化反応が進行することが分かる。すなわ
ち、PH領域を3.8〜5.0において亜硫酸カルシウム
を酸化する際、酸素の溶解速度を高めること、即
ち、空気の微細化を同じとすれば、単位懸濁液当
りへの空気供給量を調整することで亜硫酸カルシ
ウムの酸化量を調整できることが明らかになつ
た。
又、理論上は燃焼排ガス中に含まれる硫黄酸化
物の化学等量に等しい炭酸カルシウムを吸収系に
供給することで石膏を回収する際のカルシウムの
収支はバランスする。但し、炭酸カルシウムを含
む石灰石の溶解速度は、懸濁液中の水素イオン濃
度、炭酸カルシウム濃度、石灰石粒径、カルシウ
ムイオン濃度、炭酸イオン濃度、温度などに影響
することが、基礎検討結果から明らかになり、特
に水素イオン濃度に対する依存性が大きいことが
明らかになつた。
物の化学等量に等しい炭酸カルシウムを吸収系に
供給することで石膏を回収する際のカルシウムの
収支はバランスする。但し、炭酸カルシウムを含
む石灰石の溶解速度は、懸濁液中の水素イオン濃
度、炭酸カルシウム濃度、石灰石粒径、カルシウ
ムイオン濃度、炭酸イオン濃度、温度などに影響
することが、基礎検討結果から明らかになり、特
に水素イオン濃度に対する依存性が大きいことが
明らかになつた。
即ち、石灰石の溶解速度はPH値を下げることに
よつて、水素イオン濃度に対しての反応次数は2
程度とPHの依存性が大きいことが明らかになつ
た。このことは従来の湿式排煙脱硫装置での吸収
塔内の懸濁液PH値が5.5〜6近傍で運用されてい
たため、石灰石の溶解速度を抑制し、過剰な石灰
石を供給する原因となつていた。このことは次の
酸化塔での硫酸消費量が増大するという悪循環を
引き起す原因ともなつていた。
よつて、水素イオン濃度に対しての反応次数は2
程度とPHの依存性が大きいことが明らかになつ
た。このことは従来の湿式排煙脱硫装置での吸収
塔内の懸濁液PH値が5.5〜6近傍で運用されてい
たため、石灰石の溶解速度を抑制し、過剰な石灰
石を供給する原因となつていた。このことは次の
酸化塔での硫酸消費量が増大するという悪循環を
引き起す原因ともなつていた。
次に発明者らは吸収塔内で亜硫酸カルシウムを
同時に酸化する際、懸濁液のPH値を順次下げてい
つた場合、懸濁液へのSO2の吸収速度、即ち懸濁
液のPH値と単位懸濁液容積当りのSO2吸収容量に
ついての検討を行つた。これは前述の(1),(2),(3)
式に示したように、懸濁液中の水素イオン濃度が
増大していくと当然SO2吸収速度が低下し、吸収
塔での脱硫性能が悪くなることになる。
同時に酸化する際、懸濁液のPH値を順次下げてい
つた場合、懸濁液へのSO2の吸収速度、即ち懸濁
液のPH値と単位懸濁液容積当りのSO2吸収容量に
ついての検討を行つた。これは前述の(1),(2),(3)
式に示したように、懸濁液中の水素イオン濃度が
増大していくと当然SO2吸収速度が低下し、吸収
塔での脱硫性能が悪くなることになる。
第3図は、懸濁液界面でのPH値とSO2の吸収速
度の関係を示した図である。同図から明らかなよ
うに、PH値が3.5以下では急激にSO2吸収速度が
低下し、吸収塔での脱硫性能は低下するが、懸濁
液のPH値が3.8以上では、SO2吸収速度の急激な
低下はなく、PH値が3.8以上では脱硫性能は従来
通りの性能を維持できることが明らかになつた。
度の関係を示した図である。同図から明らかなよ
うに、PH値が3.5以下では急激にSO2吸収速度が
低下し、吸収塔での脱硫性能は低下するが、懸濁
液のPH値が3.8以上では、SO2吸収速度の急激な
低下はなく、PH値が3.8以上では脱硫性能は従来
通りの性能を維持できることが明らかになつた。
次に本発明者らは吸収塔内で酸化及び除じんを
行わせるため、気液接触法で燃焼排ガスに含まれ
ているサブミクロンに相当する個体微粒子が捕集
できるかどうかの検討を行つた。従来から低い通
風損失が維持できかつ気液接触効果に優れたスプ
レー方式の気液接触装置を採用し、低圧力損失で
且つ高脱硫性能を得た。スプレー方式の除じん性
能は高く、吸収塔外に設置していた従来法の除じ
ん塔を無くし、吸収塔内で硫黄酸化物の吸収と除
じん機能が可能となつた。
行わせるため、気液接触法で燃焼排ガスに含まれ
ているサブミクロンに相当する個体微粒子が捕集
できるかどうかの検討を行つた。従来から低い通
風損失が維持できかつ気液接触効果に優れたスプ
レー方式の気液接触装置を採用し、低圧力損失で
且つ高脱硫性能を得た。スプレー方式の除じん性
能は高く、吸収塔外に設置していた従来法の除じ
ん塔を無くし、吸収塔内で硫黄酸化物の吸収と除
じん機能が可能となつた。
吸収塔系で亜硫酸カルシウムの酸化を完全に行
うには、空気利用率の高い微細化法が重要であ
る。従来法の酸化塔では、2〜3atm程度に系内
を維持した条件下で空気をアトマイズし、亜硫酸
カルシウムを酸化していた。即ち、従来法では空
気利用率50〜70%の高効率な酸化を進めていた
が、吸収塔内で酸化反応を進める場合には系内の
圧力はほぼ大気圧であり、空気アトマイズ法(微
細化法)が重要となつた。さらに空気アトマイザ
で重要なことは、微細化のための動力消費量が小
さいことにあるが、種々のアトマイザについて検
討を行い、低動力で且高効率のアトマイザを開発
した。
うには、空気利用率の高い微細化法が重要であ
る。従来法の酸化塔では、2〜3atm程度に系内
を維持した条件下で空気をアトマイズし、亜硫酸
カルシウムを酸化していた。即ち、従来法では空
気利用率50〜70%の高効率な酸化を進めていた
が、吸収塔内で酸化反応を進める場合には系内の
圧力はほぼ大気圧であり、空気アトマイズ法(微
細化法)が重要となつた。さらに空気アトマイザ
で重要なことは、微細化のための動力消費量が小
さいことにあるが、種々のアトマイザについて検
討を行い、低動力で且高効率のアトマイザを開発
した。
以上の検討結果、本発明に示す設備合理化がで
き、省エネルギ型湿式排煙脱硫方法の開発に至つ
た。
き、省エネルギ型湿式排煙脱硫方法の開発に至つ
た。
以下、本発明の一実施例を第1図を用いて説明
する。
する。
吸収塔3は、酸化反応装置23、気液接触装置
22、懸濁液24の循環ライン25,26、酸素
源となる空気の供給ライン27、炭酸カルシウム
あるいは水酸化カルシウムの吸収塔3に送る供給
ライン28,29、石膏を含む懸濁液の抜き出し
ライン30、懸濁液のPH検出器31、検出ライン
32、懸濁液攪拌器33、ミスト捕集器4などを
内蔵している。
22、懸濁液24の循環ライン25,26、酸素
源となる空気の供給ライン27、炭酸カルシウム
あるいは水酸化カルシウムの吸収塔3に送る供給
ライン28,29、石膏を含む懸濁液の抜き出し
ライン30、懸濁液のPH検出器31、検出ライン
32、懸濁液攪拌器33、ミスト捕集器4などを
内蔵している。
硫黄酸化物を含む燃焼排ガス1は吸収塔3に導
入され、気液接触装置22で懸濁液と気液接触
し、固形微粒子、硫黄酸化物が懸濁液に捕集され
処理ガス34となる。気液接触した懸濁液は自然
落下して酸化反応装置23に収容される。亜硫酸
カルシウムの一部は、燃焼排ガス1中の酸素5〜
7%と気液接触し一部は石膏となる。空気供給ラ
イン27から酸化反応装置23に送られる空気は
後述するアトマイザにより微細化され、酸素が懸
濁液中に溶解して溶存酸素となる。亜硫酸カルシ
ウムの大部分は、酸化反応装置23においてこの
溶存酸素と反応し、酸化されて石膏にる。
入され、気液接触装置22で懸濁液と気液接触
し、固形微粒子、硫黄酸化物が懸濁液に捕集され
処理ガス34となる。気液接触した懸濁液は自然
落下して酸化反応装置23に収容される。亜硫酸
カルシウムの一部は、燃焼排ガス1中の酸素5〜
7%と気液接触し一部は石膏となる。空気供給ラ
イン27から酸化反応装置23に送られる空気は
後述するアトマイザにより微細化され、酸素が懸
濁液中に溶解して溶存酸素となる。亜硫酸カルシ
ウムの大部分は、酸化反応装置23においてこの
溶存酸素と反応し、酸化されて石膏にる。
酸化反応装置23の底部には懸濁液撹拌器33
が設置してあり、懸濁液24中の固形物が沈降し
ないように撹拌される。
が設置してあり、懸濁液24中の固形物が沈降し
ないように撹拌される。
炭酸カルシウムあるいは水酸化カルシウムの水
との懸濁液は、供給ライン28,29から酸化反
応装置23と供給ライン26へ供給される。酸化
反応装置23の懸濁液24はPH検出器31によつ
てPH値が検出され、その検出値と連動して空気供
給ライン32の流量調整器(図示せず)によつて
空気供給量が制御されようになつている。
との懸濁液は、供給ライン28,29から酸化反
応装置23と供給ライン26へ供給される。酸化
反応装置23の懸濁液24はPH検出器31によつ
てPH値が検出され、その検出値と連動して空気供
給ライン32の流量調整器(図示せず)によつて
空気供給量が制御されようになつている。
すなわち前述のように、懸濁液のPH値が変化す
ると亜硫酸カルシウムの酸化速度が大きく変化
し、換言すれば懸濁液のPH値が高くなると亜硫酸
カルシウムの酸化速度は遅くなり、反対に懸濁液
のPH値が低くなると亜硫酸カルシウムの酸化速度
は速くなる(第4図参照)。
ると亜硫酸カルシウムの酸化速度が大きく変化
し、換言すれば懸濁液のPH値が高くなると亜硫酸
カルシウムの酸化速度は遅くなり、反対に懸濁液
のPH値が低くなると亜硫酸カルシウムの酸化速度
は速くなる(第4図参照)。
従つて、懸濁液のPH値が高くなるとそれに応じ
て空気供給量を少なく、反対に懸濁液のPH値が低
くなるとそれに応じて空気供給量を多くなるよう
に制御すれば、亜硫酸カルシウムの酸化反応が過
不足なく進行する。
て空気供給量を少なく、反対に懸濁液のPH値が低
くなるとそれに応じて空気供給量を多くなるよう
に制御すれば、亜硫酸カルシウムの酸化反応が過
不足なく進行する。
生成した石膏は、酸化反応装置23内で一定時
間滞留した後、抜き出しライン102から抜き出
され図示していない石膏回収装置に送る。
間滞留した後、抜き出しライン102から抜き出
され図示していない石膏回収装置に送る。
懸濁液中の亜硫酸カルシウムを酸化するに必要
な空気はアトマイザによつて微細化されるが、こ
のアトマイザの効率を上げると動力費が嵩さむの
で、懸濁液撹拌器33の撹拌翼に向けて空気を吹
きつけて、その撹拌翼の剪断力で空気を微細化す
る方式が好適な一例である。
な空気はアトマイザによつて微細化されるが、こ
のアトマイザの効率を上げると動力費が嵩さむの
で、懸濁液撹拌器33の撹拌翼に向けて空気を吹
きつけて、その撹拌翼の剪断力で空気を微細化す
る方式が好適な一例である。
また、第6図に示すように懸濁液24の配管系
36に絞り部35を設置し、それの懸濁液流れ方
向上流側に空気供給ライン27を接続する。そし
て懸濁液24と空気の二流体を絞り部35の上流
側で混合して、絞り部35を通過させることによ
り空気を微細化する方法も好適な他の例である。
36に絞り部35を設置し、それの懸濁液流れ方
向上流側に空気供給ライン27を接続する。そし
て懸濁液24と空気の二流体を絞り部35の上流
側で混合して、絞り部35を通過させることによ
り空気を微細化する方法も好適な他の例である。
この二流体空気アトマイザを第7図に示すよう
に酸化反応装置23の円周方向に設置すれば、懸
濁液24の撹拌作用もある。第6図に示した空気
アトマイザの酸化性能について基礎実験を行つた
結果の代表例を、第8図および第9図に示す。
に酸化反応装置23の円周方向に設置すれば、懸
濁液24の撹拌作用もある。第6図に示した空気
アトマイザの酸化性能について基礎実験を行つた
結果の代表例を、第8図および第9図に示す。
これらの図に示すように、酸化速度は第6図の
絞り部35の二流体の流速、空気供給量によつて
決まるので、酸化反応装置23内の亜硫酸カルシ
ウムの酸化量を調整するのに好適な空気アトマイ
ザである。
絞り部35の二流体の流速、空気供給量によつて
決まるので、酸化反応装置23内の亜硫酸カルシ
ウムの酸化量を調整するのに好適な空気アトマイ
ザである。
本発明の湿式脱硫装置では、燃焼排ガスと懸濁
液を気液接触させた際、燃焼排ガス中の固形微粒
子が捕集できるか否かについて、スプレー噴出ノ
ズルで懸濁液を微粒化した時の除じん性能の結果
を第10図に示す。この試験において懸濁液の液
滴径は800〜2300μmの範囲で、空塔ガス流速は
1.3〜3.1m/sの範囲で変化させた。又、懸濁液
とガス量の比を1.5〜6と変化したときの代表的
な除じん性能を示すものである。
液を気液接触させた際、燃焼排ガス中の固形微粒
子が捕集できるか否かについて、スプレー噴出ノ
ズルで懸濁液を微粒化した時の除じん性能の結果
を第10図に示す。この試験において懸濁液の液
滴径は800〜2300μmの範囲で、空塔ガス流速は
1.3〜3.1m/sの範囲で変化させた。又、懸濁液
とガス量の比を1.5〜6と変化したときの代表的
な除じん性能を示すものである。
この図から明らかなように、従来の燃焼排ガス
中の固形微粒子を捕集した除じん性能より高性能
が得られた。すなわち、本発明で示す吸収塔内で
の燃焼排ガス中の固形微粒子を高効率で捕集でき
る。
中の固形微粒子を捕集した除じん性能より高性能
が得られた。すなわち、本発明で示す吸収塔内で
の燃焼排ガス中の固形微粒子を高効率で捕集でき
る。
懸濁液のPH値を亜硫酸カルシウムの酸化しやす
い領域にしたとき、第3図に示したようにPH値が
4以上ではあまり大きな影響を受けないことが明
らかになつたが、第11図に示す150mm中の吸収
塔での吸収実験を行いSO2除去性能を検討した。
懸濁液はCaCO3、CaSO3ならびにCaSO4を含み、
模擬燃焼排ガス中のSO2濃度は1000ppm、ガス流
速は1.2m/sとした。
い領域にしたとき、第3図に示したようにPH値が
4以上ではあまり大きな影響を受けないことが明
らかになつたが、第11図に示す150mm中の吸収
塔での吸収実験を行いSO2除去性能を検討した。
懸濁液はCaCO3、CaSO3ならびにCaSO4を含み、
模擬燃焼排ガス中のSO2濃度は1000ppm、ガス流
速は1.2m/sとした。
第12図は、この検討に基づいて懸濁液PHと脱
硫性能の関係を示した図である。同図から明らか
なように、PH値が4近傍以下で脱硫性能は低下す
る傾向があるが、PH値が4近傍以上では脱硫性能
にはあまり影響されておらず、第13図に示すよ
うに懸濁液中の全SO3イオン濃度が100m−mol/
近傍になるとPH値が4近傍では脱硫性能が低下
するが、それ以下にSO3イオンを保持すれば本発
明の湿式脱硫法は高脱硫性能が得られることがわ
かつた。
硫性能の関係を示した図である。同図から明らか
なように、PH値が4近傍以下で脱硫性能は低下す
る傾向があるが、PH値が4近傍以上では脱硫性能
にはあまり影響されておらず、第13図に示すよ
うに懸濁液中の全SO3イオン濃度が100m−mol/
近傍になるとPH値が4近傍では脱硫性能が低下
するが、それ以下にSO3イオンを保持すれば本発
明の湿式脱硫法は高脱硫性能が得られることがわ
かつた。
又、第4図に示す亜硫酸カルシウムの酸化速度
は、PH領域が5.0以下では非常に早く、酸素吸収
速度が律速過程にあり、前述のように空気供給量
の制御、空気アトマイズ法の改良で酸化速度は高
められる。
は、PH領域が5.0以下では非常に早く、酸素吸収
速度が律速過程にあり、前述のように空気供給量
の制御、空気アトマイズ法の改良で酸化速度は高
められる。
第14図は、PH値と全SO3イオンの飽和溶解度
曲線を示す特性図である。PH値が4近傍では、70
〜80m−mol/にあるが、第4図に示した酸化
反応装置23で全量酸化することが脱硫性能から
好ましい。しかし第11図に示した吸収塔の実験
結果では固形の亜硫酸カルシウムを含め全亜硫酸
イオン濃度がPH4近傍の飽和溶解量に対して約
1.3倍以下であれば脱硫性能は変わらないことが
明らかにされた。
曲線を示す特性図である。PH値が4近傍では、70
〜80m−mol/にあるが、第4図に示した酸化
反応装置23で全量酸化することが脱硫性能から
好ましい。しかし第11図に示した吸収塔の実験
結果では固形の亜硫酸カルシウムを含め全亜硫酸
イオン濃度がPH4近傍の飽和溶解量に対して約
1.3倍以下であれば脱硫性能は変わらないことが
明らかにされた。
第5図に示すように酸素溶解量を増やすため
に、酸化反応装置23の高さ方向に沿つて空気を
複数場所から供給することが効率的である。また
大きな粒子の石膏を回収するには、酸化反応装置
23の底部をコーン状とし、緩慢な撹拌作用によ
つて粗大石膏回収が可能である。
に、酸化反応装置23の高さ方向に沿つて空気を
複数場所から供給することが効率的である。また
大きな粒子の石膏を回収するには、酸化反応装置
23の底部をコーン状とし、緩慢な撹拌作用によ
つて粗大石膏回収が可能である。
第15図は本発明の性能を確認するための図
で、排ガス量600Nm3/hの実ガス(石炭焚きボ
イラ)により実験して、回収石膏の粒径分布を示
した図である。
で、排ガス量600Nm3/hの実ガス(石炭焚きボ
イラ)により実験して、回収石膏の粒径分布を示
した図である。
石膏中の不純物としてはCaSO3・1/2H2Oが
0.00002mol/、CaCO3は未検出の結果を得た。
このように回収された石膏の純度からも本発明に
よる湿式排煙脱硫法が従来法と同じく高品質であ
ることが明らかになつた。
このように回収された石膏の純度からも本発明に
よる湿式排煙脱硫法が従来法と同じく高品質であ
ることが明らかになつた。
燃焼排ガス中の硫黄酸化物の含有率に応じて、
供給する石灰石の供給量が調整されるが、PH値が
低いため緩衝剤として次亜硫酸カルシウムが生成
し、懸濁液のPH値は大きな変動がなく所定の酸化
反応に適したPH領域で運用できる。又、空気量を
増やし、次亜硫酸カルシウムの酸化反応速度を早
めるとPH値は低下する傾向を示すので、第4図に
示す酸化反応装置8内の懸濁液のPH値に連動して
空気供給量の調整がなされている。但し、空気量
を増やすと脱炭酸反応も並発して起り、PH値を高
める傾向を示すが、それらの影響は小さいことが
明らかになつた。
供給する石灰石の供給量が調整されるが、PH値が
低いため緩衝剤として次亜硫酸カルシウムが生成
し、懸濁液のPH値は大きな変動がなく所定の酸化
反応に適したPH領域で運用できる。又、空気量を
増やし、次亜硫酸カルシウムの酸化反応速度を早
めるとPH値は低下する傾向を示すので、第4図に
示す酸化反応装置8内の懸濁液のPH値に連動して
空気供給量の調整がなされている。但し、空気量
を増やすと脱炭酸反応も並発して起り、PH値を高
める傾向を示すが、それらの影響は小さいことが
明らかになつた。
本発明によれば、燃焼排ガス中の固形微粒子、
硫黄酸化物を懸濁液で捕集できるから、従来の除
じん塔が不要となり、また一塔化することによつ
て従来の酸化塔も不要である。そのため、装置の
小型化、設備コストの低減が図れる。
硫黄酸化物を懸濁液で捕集できるから、従来の除
じん塔が不要となり、また一塔化することによつ
て従来の酸化塔も不要である。そのため、装置の
小型化、設備コストの低減が図れる。
また、懸濁液のPH値に連動して酸化反応装置へ
の空気供給量が制御されるから、酸化反応装置内
での空気量の過不足がなく、そのために亜硫酸カ
ルシウムの酸化系の適正なPH調整と、SO2吸収系
の全SO3イオン濃度の適正な調整が同時に行わ
れ、結果として高脱硫性能と石膏の高回収率が得
られる。
の空気供給量が制御されるから、酸化反応装置内
での空気量の過不足がなく、そのために亜硫酸カ
ルシウムの酸化系の適正なPH調整と、SO2吸収系
の全SO3イオン濃度の適正な調整が同時に行わ
れ、結果として高脱硫性能と石膏の高回収率が得
られる。
さらに亜硫酸カルシウムの酸化反応系への硫酸
補充が不要となり、ユーテリテイ低減が可能とな
る。
補充が不要となり、ユーテリテイ低減が可能とな
る。
第1図は、本発明の実施例に係る湿式排煙脱硫
装置の原理図、第2図は、懸濁液のPH値と離脱し
た気相中のSO2濃度の関係を示す特性図、第3図
は、懸濁液のPH値とSO2吸収速度の関係を示す特
性図、第4図は、懸濁液のPH値とCaCO3の酸化
速度の関係を示す特性図、第5図は、亜硫酸カル
シウムの酸化反応装置を示す断面図、第6図およ
び第7図は、空気アトマイザを示す断面図、第8
図および第9図は、空気供給量と酸化速度の関係
を示す空気アトマイザの酸化性能特性図、第10
図は、ダスト粒径と除じん率の関係を示すスプレ
ー除じん性能特性図、第11図は、実験装置の概
略図、第12図は、懸濁液のPH値と脱硫性能の関
係を示す特性図、第13図は、懸濁液中の全SO3
イオン濃度とSO2の吸収速度比率の関係を示す特
性図、第14図は、PH値と全SO3イオン濃度の関
係を示す特性図、第15図は、石膏粒径と累積重
量分布の関係を示す特性図、第16図は、従来の
湿式排煙脱硫装置の概略系統図である。 1……排ガス、3……吸収塔、5……循環タン
ク、23……酸化反応装置、24……懸濁液、2
7……空気供給ライン、31……PH検出器。
装置の原理図、第2図は、懸濁液のPH値と離脱し
た気相中のSO2濃度の関係を示す特性図、第3図
は、懸濁液のPH値とSO2吸収速度の関係を示す特
性図、第4図は、懸濁液のPH値とCaCO3の酸化
速度の関係を示す特性図、第5図は、亜硫酸カル
シウムの酸化反応装置を示す断面図、第6図およ
び第7図は、空気アトマイザを示す断面図、第8
図および第9図は、空気供給量と酸化速度の関係
を示す空気アトマイザの酸化性能特性図、第10
図は、ダスト粒径と除じん率の関係を示すスプレ
ー除じん性能特性図、第11図は、実験装置の概
略図、第12図は、懸濁液のPH値と脱硫性能の関
係を示す特性図、第13図は、懸濁液中の全SO3
イオン濃度とSO2の吸収速度比率の関係を示す特
性図、第14図は、PH値と全SO3イオン濃度の関
係を示す特性図、第15図は、石膏粒径と累積重
量分布の関係を示す特性図、第16図は、従来の
湿式排煙脱硫装置の概略系統図である。 1……排ガス、3……吸収塔、5……循環タン
ク、23……酸化反応装置、24……懸濁液、2
7……空気供給ライン、31……PH検出器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 炭酸カルシウムあるいは水酸化カルシウムを
含む懸濁液と硫黄酸化物を含む燃焼排ガスとを気
液接触させて脱硫すると共に、排ガスの冷却、除
じん、硫黄酸化物の吸収除去を同一塔内で行ない
副生物として石膏を回収する湿式排煙脱硫方法に
おいて、 前記排ガスと接触させた後の懸濁液を同一塔内
の下部の酸化反応装置に収容し、その酸化反応装
置内の懸濁液のPH値に連動させて該酸化反応装置
への空気供給量を制御することを特徴とする湿式
排煙脱硫方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60135982A JPS61293528A (ja) | 1985-06-24 | 1985-06-24 | 湿式排煙脱硫方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60135982A JPS61293528A (ja) | 1985-06-24 | 1985-06-24 | 湿式排煙脱硫方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61293528A JPS61293528A (ja) | 1986-12-24 |
| JPH0579364B2 true JPH0579364B2 (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=15164422
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60135982A Granted JPS61293528A (ja) | 1985-06-24 | 1985-06-24 | 湿式排煙脱硫方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61293528A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9604644B2 (en) | 2012-08-08 | 2017-03-28 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Running control system for vehicle |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60179120A (ja) * | 1984-02-28 | 1985-09-13 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 石膏とダストを分離回収する排ガス処理方法 |
-
1985
- 1985-06-24 JP JP60135982A patent/JPS61293528A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9604644B2 (en) | 2012-08-08 | 2017-03-28 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Running control system for vehicle |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61293528A (ja) | 1986-12-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |