JPH0580961U - 後輪操舵装置 - Google Patents

後輪操舵装置

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JPH0580961U
JPH0580961U JP9075592U JP9075592U JPH0580961U JP H0580961 U JPH0580961 U JP H0580961U JP 9075592 U JP9075592 U JP 9075592U JP 9075592 U JP9075592 U JP 9075592U JP H0580961 U JPH0580961 U JP H0580961U
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input shaft
wheel steering
rear wheel
straight
steering
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茂久 松下
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Koyo Seiko Co Ltd
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 入力軸9の回転を、変換機構により後輪操舵
用部材12の動きに変換して後輪を操舵する。その入力
軸9の外周に形成された基準面70、71を覆うカバー
部材72により、押し付け部材76、77が保持され
る。この押し付け部材76、77を基準面70、71に
押し付ける圧縮コイルバネ78、79が設けられる。そ
の押し付け部材76、77の基準面70、71への押し
付けにより入力軸9を直進操舵位置に復帰させる力が生
じる。その入力軸9の回転範囲は、直進操舵位置を基準
として±360°の範囲内であって入力軸9を直進操舵
位置に復帰させる力が生じる以外の位置で押し付け部材
76、77が基準面70、71を押し付けてしまうこと
のない範囲に設定されている。 【効果】 入力軸を直進操舵位置以外の位置に復帰させ
る力が生じることはない。充分な復帰力を入力軸に作用
させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、前後輪操舵車両の後輪操舵装置に関し、操舵用ハンドルを直進操舵 位置に復帰させる力を軽減するものである。
【0002】
【従来の技術】
前後輪操舵車両においては、前輪と後輪の双方を直進操舵位置に復帰させる場 合、接地面から前輪と後輪の双方に抵抗が作用するため、前輪のみを復帰させる 通常の車両に比べ、操舵用ハンドルを直進位置に復帰させるのに大きな力を要す る。
【0003】 そこで、操舵用ハンドルと前輪操舵装置とを連結するハンドルシャフトの外周 に基準面を形成し、この基準面に押し付け部材をバネにより押し付けることで、 そのハンドルシャフトを直進操舵位置に復帰させる力を生じさせる機構が提案さ れている(特開昭62‐181961号公報参照)。
【0004】 また、前輪操舵装置と後輪操舵装置の連結シャフトの外周にねじりコイルバネ を巻き付け、そのねじりコイルバネの一端を連結シャフトに固定し他端を車体側 に固定することで、その連結シャフトを直進操舵位置に復帰させる力を生じさせ る機構が提案されている(特開昭62‐181960号公報参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
操舵用ハンドルと前輪操舵装置とを連結するハンドルシャフトは、一般には直 進操舵位置を基準として±360°の範囲を超えて回転するため、ハンドルシャ フトの外周に形成された基準面に押し付け部材を押し付ける場合、ハンドルシャ フトが直進操舵位置でないにもかかわらず押し付け部材が基準面に押し付けられ 、直進操舵位置以外の位置にハンドルシャフトを位置決めする力が生じてしまう 。また、ハンドルシャフトに一方向からのみバネの弾性力が作用するため、ハン ドルシャフトを支持する軸受が偏って摩耗する。
【0006】 前輪操舵装置と後輪操舵装置を連結する連結シャフトを、ねじりコイルバネの 弾性力により直進操舵位置に復帰させる場合、連結シャフトが直進操舵位置に近 付くにつれてねじりコイルバネの変位は小さくなるため、直線操舵位置近傍にお いては充分な復帰力を発生させることができない。また、ねじりコイルバネを構 成するつる巻き線は相互にこすれあって磨耗し易い。さらに、ねじりコイルバネ は固定が面倒で、固定しても外れ易い。
【0007】 本考案は上記従来技術の問題を解決することのできる後輪操舵装置を提供する ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本件第1考案の特徴とするところは、入力軸と、この入力軸の回転を後輪操舵 用部材の動きに変換する変換機構とを備え、その後輪操舵用部材の動きにより後 輪を操舵する前後輪操舵車両の後輪操舵装置において、前記入力軸の外周に基準 面が形成され、この基準面を覆うカバー部材が設けられ、このカバー部材により 押し付け部材が保持され、この押し付け部材を基準面に押し付け可能な圧縮コイ ルバネが設けられ、その押し付け部材の基準面への押し付けにより入力軸を直進 操舵位置に復帰させる力が生じ、その入力軸の回転範囲は、直進操舵位置を基準 として±360°の範囲内であって入力軸を直進操舵位置に復帰させる力が 生 じる以外の位置で押し付け部材が基準面を押し付けてしまうことのない範囲に設 定されている点にある。
【0009】 本件第2考案の特徴とするところは、入力軸と、この入力軸の回転を後輪操舵 用部材の動きに変換する変換機構とを備え、その後輪操舵用部材の動きにより後 輪を操舵する前後輪操舵車両の後輪操舵装置において、前記入力軸の外周に一対 の基準面が形成され、一方の基準面は他方の基準面に対し入力軸の軸方向に離れ て位置すると共に周方向に関しては180°離れて位置し、両基準面を覆うカバ ー部材が設けられ、このカバー部材に一対の押し付け部材が保持され、一方の押 し付け部材を一方の基準面に押し付けると共に他方の押し付け部材を他方の基準 面に押し付ける一対の圧縮コイルバネが設けられ、各押し付け部材の各基準面へ の押し付けにより入力軸を直進操舵位置に復帰させる力が生じ、その入力軸の回 転範囲は、直進操舵位置を基準として±360°の範囲内であって入力軸を直進 操舵位置に復帰させる力が生じる以外の位置で各押し付け部材が各基準面を押し 付けてしまうことのない範囲に設定されている点にある。
【0010】
【作用】
本件各考案の構成によれば、後輪操舵装置の入力軸に形成された基準面に押し 付け部材を圧縮コイルバネにより押し付けることで、その入力軸を直進操舵位置 に復帰させる力が生じる。その入力軸の回転範囲は、720°未満すなわち直進 操舵位置を基準として±360°の範囲内であって入力軸を直進操舵位置に復帰 させる力が生じる以外の位置で押し付け部材が基準面を押し付けてしまうことの ない範囲に設定されているので、入力軸が直進操舵位置以外の位置に位置決めさ れてしまうことはない。また、押し付け部材を基準面に圧縮コイルバネの弾性力 により押し付けるので、直進操舵位置近傍においても大きな力で入力軸を直進操 舵位置に復帰させることができる。
【0011】 本件第2考案の構成によれば、入力軸の外周に形成される基準面は周方向に関 して180°離れて位置し、各基準面に圧縮コイルバネの弾性力が作用するので 、入力軸に作用する弾性力が偏ることはない。これにより、入力軸を支持する軸 受が偏って磨耗することはない。また、一方の基準面は他方の基準面に対し入力 軸の軸方向に離れて位置するため、入力軸が180°近く回転した場合に、一方 の押し付け部材が他方の押し付け部材により押し付けられるべき基準面を押し付 けてしまうことはなく、入力軸が直進操舵位置以外の位置に位置決めされてしま うことはない。
【0012】
【実施例】 以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
【0013】 図4は、前輪操舵角に応じて後輪操舵角を制御する前後輪操舵車両の概略構成 を示す。左右の前輪1は前輪操舵部材2、タイロッド3、ナックルアーム14を 介し連結されている。その前輪操舵部材2にはラック4が形成され、このラック 4に噛み合うピニオン5が操舵用ハンドル6にハンドルシャフト15を介し連結 されている。これにより、ハンドル6を操作すると前輪操舵部材2が左右方向に 移動して前輪1の操舵がなされる。
【0014】 また、前輪操舵部材2には前記ラック4とは別にラック(図示省略)が形成さ れ、このラックと噛み合うピニオン7に連結シャフト16が連結されている。こ の連結シャフト16に、後輪操舵装置8の入力軸9がカップリング17を介し連 結されている。その入力軸9は、車両前後方向軸中心に回転可能である。これに より、前輪操舵部材2が操向操作入力によって左右方向に移動すると、ピニオン 7が回転し、このピニオン7の回転により入力軸9は前輪操舵角に対応した量だ け回転する。本実施例では、その入力軸9の回転範囲は360°未満すなわち直 進操舵位置を基準として±180°の範囲内とされている。
【0015】 その後輪操舵装置8は、入力軸9の回転を後輪操舵用ラック(後輪操舵用部材 )12の左右方向への動きに変換する変換機構13を備えている。その後輪操舵 用ラック12の各端部にタイロッド11、ナックルアーム18を介して左右の後 輪10が連結されている。
【0016】 その変換機構13は、図1及び図2に示すように、前記入力軸9を一対のベア リング30、31を介して支持するハウジング32を備えている。このハウジン グ32は、前部材32aと後部材32bとをボルト32cにより連結することで 構成され、また、ブラケット20を介して車体の構成部材33に固定されている 。なお、入力軸9を支持する一方のベアリング31は、後部材32bにねじ込ま れたブロック32dに取り付けられている。そのブロック32dから突出する入 力軸9の端部にスプライン19が形成され、このスプライン19を介し前記カッ プリング17が連結される。
【0017】 そのハウジング32の内部において、入力軸9の外周にネジ軸34が一体的に 形成されている。本実施例ではネジ軸34はボールスクリューとされている。こ のネジ軸34の軸心34cは、図2に示すように、入力軸9の軸心9cに対し図 中eで示す量だけ偏心する。
【0018】 そのネジ軸34にナット35がねじ合わされている。このナット35は本実施 例ではボールナットとされ、このナット35とネジ軸34との間にボール21が 介在されている。このナット35の外周にラック36が形成されている。このラ ック36の軸線方向は前後方向に沿うものとされている。
【0019】 そのラック36に噛み合うピニオン37が設けられている。このピニオン37 の軸心は上下方向に沿うものとされている。このピニオン37はハウジング32 によって左右方向に移動可能に支持されている。すなわち、ピニオン37は上下 一対のアーム(揺動部材)38、39にベアリング40、41を介して回転自在 に支持されている。各アーム38、39は、ハウジング32にねじ込まれた上下 方向軸心の支軸42、43に、ベアリング44、45を介して回転自在に支持さ れている。これにより、アーム38、39が支軸42、43の軸心を回転中心B として揺動することで、ピニオン37は左右方向に移動する。
【0020】 そのピニオン37と前記後輪操舵用ラック12とが噛み合う。これにより、そ の入力軸9が回転するとネジ軸34が回転し、このネジ軸34の回転によりナッ ト35が前後方向に移動する。このナット35の前後移動により、このナット3 5に形成されたラック36が前後移動する。このラック36の前後移動により、 このラック36に噛み合うピニオン37が上下方向軸を回転中心Aとして回転す る。このピニオン37の回転により後輪操舵用ラック12が左右方向に移動する 。
【0021】 その入力軸9の軸心9cとネジ軸34の軸心34cとはeだけ偏心しているの で、入力軸9の回転によりネジ軸34は入力軸9の軸心9cまわりに振れ回り運 動をする。このネジ軸34の振れ回りにより、ナット35は上下方向と左右方向 とに移動する。このナット35の左右方向移動により後輪操舵用ラック12が左 右方向に移動するように、ピニオン37とナット35とが連結されている。すな わち、前記一対のアーム38、39によりローラー48が、ベアリング49を介 して上下方向軸を回転中心Cとして回転可能に支持されている。そのローラー4 8とピニオン37の左右間にナット37が配置されると共に、そのローラー48 とピニオン37とによりナット35が挟まれている。これにより、ネジ軸34の 振れ回りによりナット35が左右方向に移動すると、アーム38、39が前記支 軸42、43の軸心を回転中心Bとして揺動し、このアーム38、39の揺動に よりピニオン37が左右方向に移動する。このピニオン37の左右移動により、 このピニオン37に噛み合う後輪操舵用ラック12が左右方向に移動する。
【0022】 よって、入力軸9が回転すると、ネジ軸34が回転すると共に振れ回る。その ネジ軸34の回転によりナット35が前後方向に移動し、このナット35の前後 移動によりピニオン37が回転し、このピニオン37の回転により後輪操舵用ラ ック12が左右方向に移動する。また、そのネジ軸34の振れ回りによりナット 35が左右方向に移動し、このナット35の左右移動によりアーム38、39が 揺動し、このアーム38、39の揺動によりピニオン37が左右方向に移動し、 このピニオン37の左右移動により後輪操舵用ラック12が左右方向に移動する 。すなわち、後輪操舵用ラック12の左右方向移動は、ネジ軸34の回転に基づ く移動とネジ軸34の振れ回りに基づく移動とが複合したものになる。よって、 ピニオン37とラック36、12とのギヤ比や、入力軸9の軸心9cに対するネ ジ軸34の軸心34cの偏心量e等を調整することで、前輪操舵角に応じて後輪 操舵用ラック12の動きを所望のものとできる。
【0023】 図5は前後輪操舵車両の前輪操舵角と後輪操舵角との関係を示す。図中1点鎖 線60は、ネジ軸34の回転にのみ基づいて後輪操舵用ラック12が移動する場 合を示し、前輪操舵角に応じて後輪操舵角は直線的に変化する。図中2点鎖線6 1は、ネジ軸34の振れ回りにのみ基づいて後輪操舵用ラック12が移動する場 合を示し、前輪操舵角に応じて後輪操舵角は周期的に変化する。図中実線62は 、ネジ軸34の回転およびネジ軸34の振れ回りに基づいて後輪操舵用ラック1 2が移動する場合を示し、1点鎖線60で示す関係と2点鎖線61で示す関係と を複合したもので、上記実施例の前後輪操舵車両の前輪操舵角と後輪操舵角との 関係を表す。すなわち、前輪操舵角が小さい間は前輪1と後輪10とが同一方向 に操舵される同相状態になり、前輪操舵角が大きくなると前輪1と後輪10とが 互いに逆方向に操舵される逆相状態になる。この関係は前後輪操舵車両として好 ましいものである。
【0024】 図1〜図3に示すように、ハウジング32の外部において入力軸9の外周に一 対の基準面70、71が形成されている。各基準面70、71は円筒状のカバー 部材72により覆われている。そのカバー部材72は、図3に示すように、ハウ ジング32のブロック32dにボルト73によって取り付けられている。一方の 基準面70は他方の基準面71に対し入力軸9の軸方向に離れて位置すると共に 周方向に関しては180°離れて位置する。
【0025】 そのカバー部材72に一対の通孔74、75が形成されている。一方の通孔7 4はカバー部材72の外周から一方の基準面70に向かい、他方の通孔75はカ バー部材72の外周から他方の基準面71に向かう。一方の通孔74に押し付け 部材76と圧縮コイルバネ78とが挿入され、他方の通孔75に押し付け部材7 7と圧縮コイルバネ79とが挿入されている。各押し付け部材76、77は円筒 状であり、通孔74、75の内周面に案内されて入力軸9の径方向に移動可能で ある。各通孔74、75のカバー部材72の外周における開口は、プラグ80、 81がねじ込まれることで閉鎖されている。各プラグ80、81と各押し付け部 材76、77との間に前記圧縮コイルバネ78、79が配置されている。一方の 押し付け部材76は一方の圧縮コイルバネ78の弾性力により一方の基準面70 に押し付けられ、他方の押し付け部材77は他方の圧縮コイルバネ79の弾性力 により他方の基準面71に押し付けられる。本実施例では、各基準面70、71 と各押し付け部材76、77の先端面とは平坦面とされ、押し付け部材76、7 7の先端面と基準面70、71とが面接触する状態において、入力軸9は直進操 舵位置となる。これにより、入力軸9が直進操舵位置以外に位置する場合に、押 し付け部材76、77が基準面70、71を圧縮コイルバネ78、79の弾性力 により押し付けることで、入力軸9を直進操舵位置に復帰させる力が生じる。
【0026】 その圧縮コイルバネ78、79の弾性力により入力軸9を直進操舵位置に復帰 させる力が生じることで、ハンドル6を直進操舵位置に復帰させるのに要する操 作力を低減できる。また、入力軸9の回転範囲は360°未満すなわち直進操舵 位置を基準として±180°の範囲内なので、入力軸9を直進操舵位置に復帰さ せる力が生じる以外の位置で押し付け部材76、77が基準面70、71を押し 付けてしまうことはなく、入力軸9が直進操舵位置以外の位置に位置決めされて しまうことはない。また、各圧縮コイルバネ78、79は入力軸9が直進操舵位 置近傍になっても押し付け部材76、77を基準面70、71に大きな力で押し 付けることができるので、充分な復帰力を生じさせることができる。また、圧縮 コイルバネ78、79は、カバー部材72の通孔74、75に挿入し、その通孔 74、75にプラグ80、81をねじ込むだけで固定できるので、その固定は容 易で確実である。また、圧縮コイルバネ78、79を構成するつる巻線は相互に こすれることはなく、摩耗することはない。また、一対の基準面70、71は入 力軸9の周方向に関して互いに180°離れて位置するため、入力軸9に作用す る圧縮コイルバネ78、79の弾性力は釣り合い、入力軸9に偏った力が作用す ることはなく、入力軸9を支持する軸受30、31が偏って摩耗することはない 。また、一対の基準面70、71は入力軸9の軸方向に互いに離れて位置するた め、入力軸9が180°近く回転した場合に、一方の基準面70を押し付けるべ き一方の押し付け部材76が他方の基準面71を押し付けることはなく、他方の 基準面71を押し付けるべき他方の押し付け部材77が一方の基準面70を押し 付けることはない。
【0027】 図1に示すように、前記ローラー48の回転中心Cとピニオン37の回転中心 Aとを結ぶ線分は、図示の直進操舵状態において後輪操舵用ラック12の左右方 向に沿う軸線に平行とされている。これにより、ネジ軸34の振れ回りに基づい てピニオン37から後輪操舵用ラック12に左右に押す力を作用させる際、左右 方向以外の方向を向く分力が最小になるので、その押す力を最も効率よくピニオ ン37から後輪操舵用ラック12に作用させることができる。
【0028】 そのピニオン37の左右方向への移動は、アーム38、39の回転中心Bまわ りの揺動に基づくものであるため、円弧軌跡上での移動になる。このようにピニ オン37が円弧軌跡上を移動すると、ピニオン37の歯と後輪操舵用ラック12 の歯との噛み合い量が変化しようとする。そこで、ハウジング32に形成された 挿入孔32fに、サポートヨーク50とバネ51が挿入され、その挿入孔32f には調節ネジ52がねじ込まれている。そのサポートヨーク50は前後方向に移 動可能とされている。これにより、サポートヨーク50はバネ51の弾性力によ り後輪操舵用ラック12をピニオン37に押し付け、ピニオン37の歯と後輪操 舵用ラック12の歯との噛み合い量が変化するのを防止している。なお、調節ネ ジ52の挿入孔32fへのねじ込み量を調節することで、バネ51の弾性力を調 節し、ピニオン37の回転と後輪操舵用ラック12の移動を円滑にすることがで きる。
【0029】 また、図1に示すように、そのピニオン37の回転中心Aとアーム38、39 の回転中心Bとを結ぶ線分は、図示の直進操舵状態において後輪操舵用ラック1 2の左右方向に沿う軸線に直角とされている。よって、ピニオン37が円弧軌跡 上を移動する際、ピニオン37と後輪操舵用ラック12との噛み合い量の変化は 最小になる。これにより、サポートヨーク50が後輪操舵用ラック12をピニオ ン37に押し付ける力の変動は最小になるので、ピニオン37の回転と後輪操舵 用ラック12の移動は円滑なものになる。
【0030】 そのピニオン37とローラー48の左右移動は、アーム38、39の回転中心 Bまわりの揺動に基づくため、円弧軌跡上での移動になる。そのため、アーム3 8、39の揺動量の変化に伴って、ピニオン37とローラー48の左右間隔が変 化する。すなわち、図6に示すように、本実施例では直進操舵状態において、ピ ニオン37の回転中心Aとアーム38、39の回転中心Bとを結ぶ線分L1が後 輪操舵用ラック12の軸線12cに直角であり、ピニオン37の回転中心Aとロ ーラー48の回転中心Cとを結ぶ線分L2が後輪操舵用ラック12の軸線に平行 である。よって、直進操舵状態において、ピニオン37とローラー48の左右間 隔Wは最大になる。この直進操舵状態から左右に操舵してアーム38、39が揺 動すると、ピニオン37とローラー48の左右間隔W′は直進操舵状態での左右 間隔Wよりも減少する。このピニオン37とローラー48の左右間隔の変化に対 応するため、ナット35のローラー48と接触する部分に凹凸が形成されている 。すなわち、図1に示すように、直進操舵状態においてローラー48と接触する 部分が凸部35aとされ、左右操舵状態においてローラー48と接触する部分が 凹部35bとされている。その凸部35aと凹部35bとの間は本実施例では段 差状とされている。この凸部35aと凹部35bとの段差δは、直進操舵状態に おけるピニオン37とローラー48の左右間隔Wと左右操舵状態におけるピニオ ン37とローラー48の左右間隔W′との差に基づき定められる。これにより、 ピニオン37とローラー48の左右間隔が小さくなる位置でナット35の左右幅 が小さくなり、ピニオン37とローラー48の左右間隔が大きくなる位置でナッ ト35の左右幅が大きくなるので、ピニオン37がナット35に大きな力で押し 付けられるのを防止でき、また、ピニオン37とナット35との間に大きな隙間 ができるのを防止できる。よって、ネジ軸34の回転とネジ軸34の振れ回りに 対して後輪操舵用ラック12を正確に追従させることができ、所望の操舵特性を 得ることができる。なお、ナット35のローラー48との接触部における凹凸を 、段差のある凸部35aと凹部35bではなく、曲面により滑らかに連なる凹凸 としてもよい。
【0031】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではない。
【0032】 例えば、入力軸9と押し付け部材76、77との間に摩擦低減用の合成樹脂部 材を介在させたり、押し付け部材76、77に摩擦低減用の合成樹脂材をコーテ ィングしたり、あるいは、押し付け部材76、77自体を摩擦係数の小さい合成 樹脂から成形してもよい。また、基準面や押し付け部材の先端面は平坦面に限定 されず、曲面であってもよい。また、変換機構13も、入力軸の回転を後輪操舵 部材の動きに変換するものであれば上記実施例に限定されない。例えば、ネジ軸 34としてアクメネジを用い、ナット35としてアクメナットを用いてもよい。 また、入力軸の回転をカムを介し後輪操舵部材に伝達するものでもよい。また、 上記実施例では入力軸9の回転範囲を360°未満すなわち直進操舵位置を基準 として±180°の範囲内としたが、直進操舵位置を基準として±360°の範 囲内であって入力軸を直進操舵位置に復帰させる力が生じる以外の位置で押し付 け部材が基準面を押し付けてしまうことのない範囲であれば、直進操舵位置を基 準として±180°の範囲を超えて入力軸の回転範囲を設定してもよい。
【0033】
【考案の効果】
本件各考案の後輪操舵装置によれば、入力軸を直進操舵位置以外の位置に復帰 させる力が生じることはなく、また、圧縮コイルバネの弾性力により入力軸を直 進操舵位置に復帰させるので、充分な復帰力を入力軸に作用させることができる 。
【0034】 本件第2考案の後輪操舵装置によれば、入力軸に偏荷重が作用することはなく 、入力軸の軸受が偏って摩耗するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の後輪操舵装置の要部の平断面
図
【図2】本考案の実施例の後輪操舵装置の要部の縦断面
図
【図3】本考案の実施例の後輪操舵装置の要部の正面図
【図4】本考案の実施例の前後輪操舵車両の構成説明図
【図5】本考案の実施例の前後輪操舵車両の前輪操舵角
と後輪操舵角との関係を示す図
【図6】本考案の実施例の後輪操舵装置の作用説明図
【符号の説明】
1 前輪 9 入力軸 10 後輪 12 後輪操舵用ラック 13 変換機構 70、71 基準面 72 カバー部材 76、77 押し付け部材 78、79 圧縮コイルバネ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸と、この入力軸の回転を後輪操舵
    用部材の動きに変換する変換機構とを備え、その後輪操
    舵用部材の動きにより後輪を操舵する前後輪操舵車両の
    後輪操舵装置において、前記入力軸の外周に基準面が形
    成され、この基準面を覆うカバー部材が設けられ、この
    カバー部材により押し付け部材が保持され、この押し付
    け部材を基準面に押し付け可能な圧縮コイルバネが設け
    られ、その押し付け部材の基準面への押し付けにより入
    力軸を直進操舵位置に復帰させる力が生じ、その入力軸
    の回転範囲は、直進操舵位置を基準として±360°の
    範囲内であって入力軸を直進操舵位置に復帰させる力が
    生じる以外の位置で押し付け部材が基準面を押し付けて
    しまうことのない範囲に設定されていることを特徴とす
    る後輪操舵装置。
  2. 【請求項2】 入力軸と、この入力軸の回転を後輪操舵
    用部材の動きに変換する変換機構とを備え、その後輪操
    舵用部材の動きにより後輪を操舵する前後輪操舵車両の
    後輪操舵装置において、前記入力軸の外周に一対の基準
    面が形成され、一方の基準面は他方の基準面に対し入力
    軸の軸方向に離れて位置すると共に周方向に関しては1
    80°離れて位置し、両基準面を覆うカバー部材が設け
    られ、このカバー部材に一対の押し付け部材が保持さ
    れ、一方の押し付け部材を一方の基準面に押し付けると
    共に他方の押し付け部材を他方の基準面に押し付ける一
    対の圧縮コイルバネが設けられ、各押し付け部材の各基
    準面への押し付けにより入力軸を直進操舵位置に復帰さ
    せる力が生じ、その入力軸の回転範囲は、直進操舵位置
    を基準として±360°の範囲内であって入力軸を直進
    操舵位置に復帰させる力が生じる以外の位置で各押し付
    け部材が各基準面を押し付けてしまうことのない範囲に
    設定されていることを特徴とする後輪操舵装置。
JP9075592U 1992-02-03 1992-12-11 後輪操舵装置 Pending JPH0580961U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006315603A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Kayaba Ind Co Ltd 電動パワーステアリング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006315603A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Kayaba Ind Co Ltd 電動パワーステアリング装置

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