JPH0582137A - ランタン遷移金属ペロブスカイト型酸化物電極の製造方法 - Google Patents
ランタン遷移金属ペロブスカイト型酸化物電極の製造方法Info
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- JPH0582137A JPH0582137A JP3270172A JP27017291A JPH0582137A JP H0582137 A JPH0582137 A JP H0582137A JP 3270172 A JP3270172 A JP 3270172A JP 27017291 A JP27017291 A JP 27017291A JP H0582137 A JPH0582137 A JP H0582137A
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- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸化物固体電解質上に強固に接合したランタ
ン遷移金属ペロブスカイト型酸化物電極を製造する。 【構成】 一般式ABO3(A:ランタン又はその一部を
置換したアルカリ土類元素、B:コバルト、マンガン、
クロム等からなる遷移金属元素の1種又は2種以上)で
表わされるペロブスカイト型酸化物電極を固体電解質上
に形成する際に、ジエチレングリコール、グリセロー
ル、ホルムアルデヒド等の単独又は混合物からなる溶媒
にペロブスカイト構成元素の1種又は2種以上の水溶性
塩を溶かした溶液を用いて、酸化物固体電解質の表面に
上記ペロブスカイト型酸化物を生成させると共にペロブ
スカイト相を生成させることを特徴としている。具体的
には、水溶性塩を溶かした溶液を酸化物固体電解質にコ
ーティングした後、300〜800℃で仮焼し、その後
に1100〜1300℃の熱処理を行う。溶液の濃度
は、ペロブスカイト構成元素に対して0.01モル/kg
以上、1.0モル/kg以下の範囲が好ましい。
ン遷移金属ペロブスカイト型酸化物電極を製造する。 【構成】 一般式ABO3(A:ランタン又はその一部を
置換したアルカリ土類元素、B:コバルト、マンガン、
クロム等からなる遷移金属元素の1種又は2種以上)で
表わされるペロブスカイト型酸化物電極を固体電解質上
に形成する際に、ジエチレングリコール、グリセロー
ル、ホルムアルデヒド等の単独又は混合物からなる溶媒
にペロブスカイト構成元素の1種又は2種以上の水溶性
塩を溶かした溶液を用いて、酸化物固体電解質の表面に
上記ペロブスカイト型酸化物を生成させると共にペロブ
スカイト相を生成させることを特徴としている。具体的
には、水溶性塩を溶かした溶液を酸化物固体電解質にコ
ーティングした後、300〜800℃で仮焼し、その後
に1100〜1300℃の熱処理を行う。溶液の濃度
は、ペロブスカイト構成元素に対して0.01モル/kg
以上、1.0モル/kg以下の範囲が好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はランタン遷移金属ペロブ
スカイト型酸化物電極に関し、より詳細には、簡単な操
作で、容易に酸化物固体電解質上にランタン遷移金属ペ
ロブスカイト型酸化物電極を得る製造方法に関する。
スカイト型酸化物電極に関し、より詳細には、簡単な操
作で、容易に酸化物固体電解質上にランタン遷移金属ペ
ロブスカイト型酸化物電極を得る製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、ランタン遷移金属ペロブスカイト型酸化物はジルコ
ニアに代表される固体電解質燃料電池用の空気電極材料
として広く研究されている。遷移金属の中でもコバルト
を用いたペロブスカイト型酸化物は電気的特性に優れて
いることから電極材料として期待されている。この場
合、ランタン遷移金属ペロブスカイト型酸化物と酸化物
固体電解質とを十分強固に接合させる必要がある。
り、ランタン遷移金属ペロブスカイト型酸化物はジルコ
ニアに代表される固体電解質燃料電池用の空気電極材料
として広く研究されている。遷移金属の中でもコバルト
を用いたペロブスカイト型酸化物は電気的特性に優れて
いることから電極材料として期待されている。この場
合、ランタン遷移金属ペロブスカイト型酸化物と酸化物
固体電解質とを十分強固に接合させる必要がある。
【0003】しかしながら、ランタンコバルト系ペロブ
スカイト型酸化物は、ジルコニアに対して熱膨張率が大
きい等のため、通常の焼結法による接合は困難であっ
た。また、高温においてはジルコニアと反応してしま
い、パイロクロア相を生成すると共に遷移金属イオンの
還元も起こり、ペロブスカイト相は分解する。これと共
に劣化や剥離と言った問題点を生じた。
スカイト型酸化物は、ジルコニアに対して熱膨張率が大
きい等のため、通常の焼結法による接合は困難であっ
た。また、高温においてはジルコニアと反応してしま
い、パイロクロア相を生成すると共に遷移金属イオンの
還元も起こり、ペロブスカイト相は分解する。これと共
に劣化や剥離と言った問題点を生じた。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題点を解決
し、簡易な方法でランタンコバルト系ペロブスカイト型
酸化物電極を酸化物固体電解質上に強固に接合させる法
を提供することを目的とするものである。
し、簡易な方法でランタンコバルト系ペロブスカイト型
酸化物電極を酸化物固体電解質上に強固に接合させる法
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明者は、ランタンコバルト系ペロブスカイト型
酸化物と酸化物固体電解質とを低温において十分強固に
接合し得る方法について鋭意研究を重ねた結果、ここに
本発明を完成したものである。
め、本発明者は、ランタンコバルト系ペロブスカイト型
酸化物と酸化物固体電解質とを低温において十分強固に
接合し得る方法について鋭意研究を重ねた結果、ここに
本発明を完成したものである。
【0006】すなわち、本発明は、一般式ABO3(A:
ランタン又はその一部を置換したアルカリ土類元素、
B:コバルト、マンガン、クロム等からなる遷移金属元
素の1種又は2種以上)で表わされるペロブスカイト型
酸化物電極を固体電解質上に形成する際に、ジエチレン
グリコール、グリセロール、ホルムアルデヒド等の単独
又は混合物からなる溶媒に、ペロブスカイト構成元素の
1種又は2以上の水溶性塩を溶かした溶液を用いて、酸
化物固体電解質の表面に上記ペロブスカイト型酸化物を
生成させると共にペロブスカイト相を生成させることを
特徴とするランタン遷移金属ペロブスカイト型酸化物電
極の製造方法を要旨とするものである。
ランタン又はその一部を置換したアルカリ土類元素、
B:コバルト、マンガン、クロム等からなる遷移金属元
素の1種又は2種以上)で表わされるペロブスカイト型
酸化物電極を固体電解質上に形成する際に、ジエチレン
グリコール、グリセロール、ホルムアルデヒド等の単独
又は混合物からなる溶媒に、ペロブスカイト構成元素の
1種又は2以上の水溶性塩を溶かした溶液を用いて、酸
化物固体電解質の表面に上記ペロブスカイト型酸化物を
生成させると共にペロブスカイト相を生成させることを
特徴とするランタン遷移金属ペロブスカイト型酸化物電
極の製造方法を要旨とするものである。
【0007】以下に本発明について更に詳細に説明す
る。
る。
【0008】
【0009】本発明におけるペロブスカイト型酸化物電
極は、一般式ABO3(A:ランタン又はその一部を置換
したアルカリ土類元素、B:コバルト、マンガン、クロ
ム等からなる遷移金属元素の1種又は2種以上)で表わ
されるものである。ここで、アルカリ土類元素とは、カ
ルシウム、ストロンチウム等のアルカリ土類金属であ
る。
極は、一般式ABO3(A:ランタン又はその一部を置換
したアルカリ土類元素、B:コバルト、マンガン、クロ
ム等からなる遷移金属元素の1種又は2種以上)で表わ
されるものである。ここで、アルカリ土類元素とは、カ
ルシウム、ストロンチウム等のアルカリ土類金属であ
る。
【0010】一方、酸化物固体電解質として、通常、ジ
ルコニア焼結体(一部をイットリウムで安定化した物)を
用いるが、これに限らず、酸化ジルコニウム、酸化セリ
ウム等のように、固体電解質であれば如何なる酸化物で
もよい。また、これらの化合物は単体として或いは混合
物としてでもよく、また一部をカルシウム等で安定化し
た物でも使用することができる。
ルコニア焼結体(一部をイットリウムで安定化した物)を
用いるが、これに限らず、酸化ジルコニウム、酸化セリ
ウム等のように、固体電解質であれば如何なる酸化物で
もよい。また、これらの化合物は単体として或いは混合
物としてでもよく、また一部をカルシウム等で安定化し
た物でも使用することができる。
【0011】例えば、ジルコニア焼結体はジルコニア粉
末をペレット状に予備成形後、170MPaの静水圧下
で成形し、1400℃、5時間、大気中で常圧焼結する
ことにより得られる。勿論、これに限らず、通常の焼結
法でも何ら問題はない。
末をペレット状に予備成形後、170MPaの静水圧下
で成形し、1400℃、5時間、大気中で常圧焼結する
ことにより得られる。勿論、これに限らず、通常の焼結
法でも何ら問題はない。
【0012】本発明では、この酸化物固体電解質の表面
に上記ペロブスカイト型酸化物を生成させて電極を得
る。そのためには、ペロブスカイト構成元素の1種又は
2種以上の水溶性塩に、ジエチレングリコール、グリセ
ロール、ホルムアルデヒド等の単独或いは混合物からな
る溶媒を加えた溶液を用いる。この溶液を酸化物固体電
解質の表面にコーテングし、その後に仮焼することによ
り、酸化物固体電解質の表面に均一なペロブスカイト型
酸化物が生成される。この操作を繰り返し行うことによ
ってある程度の厚みの層が得られる。これを熱処理する
ことによって、単相のペロブスカイト相を酸化物固体電
解質の表面に生成させると共に、低温の熱処理によって
十分強固な電極が得られる。
に上記ペロブスカイト型酸化物を生成させて電極を得
る。そのためには、ペロブスカイト構成元素の1種又は
2種以上の水溶性塩に、ジエチレングリコール、グリセ
ロール、ホルムアルデヒド等の単独或いは混合物からな
る溶媒を加えた溶液を用いる。この溶液を酸化物固体電
解質の表面にコーテングし、その後に仮焼することによ
り、酸化物固体電解質の表面に均一なペロブスカイト型
酸化物が生成される。この操作を繰り返し行うことによ
ってある程度の厚みの層が得られる。これを熱処理する
ことによって、単相のペロブスカイト相を酸化物固体電
解質の表面に生成させると共に、低温の熱処理によって
十分強固な電極が得られる。
【0013】上記水溶性塩としては、硝酸塩、硫酸塩、
塩化物、酢酸塩等の水溶性の塩であれば如何なる物でも
よく、またこれらの化合物は単独でも混合物としてでも
使用することができる。
塩化物、酢酸塩等の水溶性の塩であれば如何なる物でも
よく、またこれらの化合物は単独でも混合物としてでも
使用することができる。
【0014】例えば、コバルト、マンガン、クロム等の
遷移金属の水溶性の塩が使用でき、硝酸塩、硫酸塩、塩
化物、酢酸塩等の水溶性の塩であれば如何なる物でもよ
く、またこれらの化合物は単独でも混合物としてでも使
用することができる。また、ランタン又はその一部をア
ルカリ土類元素で置換した物の水溶性塩も同様に使用で
きる。
遷移金属の水溶性の塩が使用でき、硝酸塩、硫酸塩、塩
化物、酢酸塩等の水溶性の塩であれば如何なる物でもよ
く、またこれらの化合物は単独でも混合物としてでも使
用することができる。また、ランタン又はその一部をア
ルカリ土類元素で置換した物の水溶性塩も同様に使用で
きる。
【0015】本発明においては、ランタン又はその一部
をアルカリ土類元素で置換した物の水溶性塩と、遷移金
属の水溶性塩とを、金属モル比で1:1で使用するのが
好ましい。しかし、この比以外の金属モル比でも、仮に
前者の金属モル比を1と固定すると、後者を0.8〜1.
2のモル比の範囲としても、特に問題はない。
をアルカリ土類元素で置換した物の水溶性塩と、遷移金
属の水溶性塩とを、金属モル比で1:1で使用するのが
好ましい。しかし、この比以外の金属モル比でも、仮に
前者の金属モル比を1と固定すると、後者を0.8〜1.
2のモル比の範囲としても、特に問題はない。
【0016】上記のような水溶性塩を水に溶解し、これ
にジエチレングリコール、グリセロール、ホルムアルデ
ヒド等の溶媒を混合するが、このときの混合水溶液濃度
は、ペロブスカイト構成元素に対して0.01モル/kg
以上、1.0モル/kg以下の濃度範囲が望ましい。これ
以外の濃度範囲では、強固に接合した電極が得られにく
い。
にジエチレングリコール、グリセロール、ホルムアルデ
ヒド等の溶媒を混合するが、このときの混合水溶液濃度
は、ペロブスカイト構成元素に対して0.01モル/kg
以上、1.0モル/kg以下の濃度範囲が望ましい。これ
以外の濃度範囲では、強固に接合した電極が得られにく
い。
【0017】この酸化物固体電解質の表面に上記溶液の
コーティングを施す。この場合、酸化物固体電解質をこ
の溶液に浸したり、筆を用いて酸化物固体電解質に塗布
したり又は吹き付けたり、あるはその他の方法により、
要するに、上記溶液が酸化物固体電解質の表面に残るよ
うな状態にする。
コーティングを施す。この場合、酸化物固体電解質をこ
の溶液に浸したり、筆を用いて酸化物固体電解質に塗布
したり又は吹き付けたり、あるはその他の方法により、
要するに、上記溶液が酸化物固体電解質の表面に残るよ
うな状態にする。
【0018】次いで、酸化物固体電解質の表面にコーテ
ィングを施した物を仮焼する。乾燥機に入れて、好まし
くは300〜800℃の温度で一定時間仮焼する。加熱
時間は700℃にて30分が目安とされる。この温度範
囲以上でも以下でも強固な接合体は得られにくい。これ
によって酸化物固体電解質の表面にランタン遷移金属ペ
ロブスカイト型酸化物が生成される。この操作を繰り返
すと、酸化物固体電解質の表面にある程度の厚みのラン
タン遷移金属ペロブスカイト型酸化物層が得られる。
ィングを施した物を仮焼する。乾燥機に入れて、好まし
くは300〜800℃の温度で一定時間仮焼する。加熱
時間は700℃にて30分が目安とされる。この温度範
囲以上でも以下でも強固な接合体は得られにくい。これ
によって酸化物固体電解質の表面にランタン遷移金属ペ
ロブスカイト型酸化物が生成される。この操作を繰り返
すと、酸化物固体電解質の表面にある程度の厚みのラン
タン遷移金属ペロブスカイト型酸化物層が得られる。
【0019】仮焼後、好ましくは1100〜1300℃
の温度範囲で一定時間熱処理を行う。この比較的低い温
度での熱処理によって酸化物固体電解質の表面にペロブ
スカイト相を生成させることができる。熱処理温度が低
いので、ペロブスカイト相が分解せず、また高温での熱
処理のような他相(例、パイロクロア相)も生成せず、し
たがって、接合部の劣化や剥離を防止できる。なお、加
熱雰囲気は特に制限されないが、1000℃以下ではペ
ロブスカイト相が生成せず、基板である酸化物固体電解
質との接合がみられない。
の温度範囲で一定時間熱処理を行う。この比較的低い温
度での熱処理によって酸化物固体電解質の表面にペロブ
スカイト相を生成させることができる。熱処理温度が低
いので、ペロブスカイト相が分解せず、また高温での熱
処理のような他相(例、パイロクロア相)も生成せず、し
たがって、接合部の劣化や剥離を防止できる。なお、加
熱雰囲気は特に制限されないが、1000℃以下ではペ
ロブスカイト相が生成せず、基板である酸化物固体電解
質との接合がみられない。
【0020】このようにして、ランタン(又はその一部
をアルカリ土類元素で置換した物)遷移金属ペロブスカ
イト型酸化物電極を酸化物固体電解質上に得ることがで
きる。ペロブスカイト型酸化物の性状はX線回折によ
り、接合強度粘着テープ又は爪による剥離テストによ
り、また構造については走査型電子顕微鏡(SEM)を用
いて判定できる。
をアルカリ土類元素で置換した物)遷移金属ペロブスカ
イト型酸化物電極を酸化物固体電解質上に得ることがで
きる。ペロブスカイト型酸化物の性状はX線回折によ
り、接合強度粘着テープ又は爪による剥離テストによ
り、また構造については走査型電子顕微鏡(SEM)を用
いて判定できる。
【0021】次に本発明の実施例を示す。
【0022】
【実施例1】硝酸コバルト6水和物13.4gと、硝酸ラ
ンタン6水和物20.0gとを水200gに完全に溶解
し、この水溶液にジエチレングリコール200gを加
え、0.1モル/kgの濃度の溶液を作った。一方、14
00℃で焼結したジルコニア焼結体を上記溶液に浸し、
これを取り出して乾燥機に入れて乾燥し、乾燥機から取
り出して、電気炉にて700℃で30分保持した。これ
を室温まで放冷した後、取り出して、再び上記のジエチ
レングリコール溶液に浸し、乾燥機に入れた。この操作
を複数回繰り返し行った。次にこのコーティングを施し
たジルコニア焼結体を昇温し、1200℃で5時間保持
したところ、ランタン遷移金属(コバルト)ペロブスカイ
ト型酸化物電極を酸化物固体電解質上に得ることができ
た。この電極は剥離も見られず、コーティング層の粉末
X線回折を行ったところ、ペロブスカイト相単相であ
り、また走査型電子顕微鏡によって界面の観察を行った
ところ、ジルコニアにペロブスカイト型酸化物電極が亀
裂もなく十分強固に接合していた。
ンタン6水和物20.0gとを水200gに完全に溶解
し、この水溶液にジエチレングリコール200gを加
え、0.1モル/kgの濃度の溶液を作った。一方、14
00℃で焼結したジルコニア焼結体を上記溶液に浸し、
これを取り出して乾燥機に入れて乾燥し、乾燥機から取
り出して、電気炉にて700℃で30分保持した。これ
を室温まで放冷した後、取り出して、再び上記のジエチ
レングリコール溶液に浸し、乾燥機に入れた。この操作
を複数回繰り返し行った。次にこのコーティングを施し
たジルコニア焼結体を昇温し、1200℃で5時間保持
したところ、ランタン遷移金属(コバルト)ペロブスカイ
ト型酸化物電極を酸化物固体電解質上に得ることができ
た。この電極は剥離も見られず、コーティング層の粉末
X線回折を行ったところ、ペロブスカイト相単相であ
り、また走査型電子顕微鏡によって界面の観察を行った
ところ、ジルコニアにペロブスカイト型酸化物電極が亀
裂もなく十分強固に接合していた。
【0023】
【実施例2】硝酸コバルト6水和物13.2gと、硝酸ラ
ンタン6水和物18.0gと、硝酸カルシウム0.75gと
を水200gに完全に溶解し、この水溶液にジエチレン
グリコール200gを加え、0.1モル/kgの濃度の溶液
を作った。一方、1400℃で焼結したジルコニア焼結
体を上記溶液に浸し、これを取り出して乾燥機に入れて
乾燥し、乾燥機から取り出して、電気炉にて700℃で
30分保持した。これを室温まで放冷した後、取り出し
て再び上記のジエチレングリコール溶液に浸し、乾燥機
に入れた。この操作を複数回繰り返し行った。次にこの
コーディングを施したジルコニア焼結体を昇温し、12
00℃で5時間保持したところ、ランタン遷移金属(コ
バルト)ペロブスカイト型酸化物電極を酸化物固体電解
質上に得ることができた。この電極は剥離も見られず、
コーティング層の粉末X線回折を行ったところ、ペロブ
スカイト相単相であり、また走査型電子顕微鏡によって
界面の観察を行ったところ、ジルコニアにペロブスカイ
ト型酸化物電極が強固に接合していた。
ンタン6水和物18.0gと、硝酸カルシウム0.75gと
を水200gに完全に溶解し、この水溶液にジエチレン
グリコール200gを加え、0.1モル/kgの濃度の溶液
を作った。一方、1400℃で焼結したジルコニア焼結
体を上記溶液に浸し、これを取り出して乾燥機に入れて
乾燥し、乾燥機から取り出して、電気炉にて700℃で
30分保持した。これを室温まで放冷した後、取り出し
て再び上記のジエチレングリコール溶液に浸し、乾燥機
に入れた。この操作を複数回繰り返し行った。次にこの
コーディングを施したジルコニア焼結体を昇温し、12
00℃で5時間保持したところ、ランタン遷移金属(コ
バルト)ペロブスカイト型酸化物電極を酸化物固体電解
質上に得ることができた。この電極は剥離も見られず、
コーティング層の粉末X線回折を行ったところ、ペロブ
スカイト相単相であり、また走査型電子顕微鏡によって
界面の観察を行ったところ、ジルコニアにペロブスカイ
ト型酸化物電極が強固に接合していた。
【0024】
【実施例3】硫酸マンガン7水和物12.8gと、硫酸ラ
ンタン9水和物33.6gとを水200gに完全に溶解
し、この水溶液にジエチレングリコール200gを加
え、0.1モル/kgの濃度の溶液を作った。一方、14
00℃で焼結したジルコニア焼結体を上記溶液に浸し、
これを取り出して乾燥機に入れて乾燥し、乾燥機から取
り出して、電気炉にて300℃で30分保持した。これ
を室温まで放冷した後、取り出して再び上記のジエチレ
ングリコール溶液に浸し、乾燥機に入れた。この操作を
複数回繰り返し行った。次にこのコーティングを施した
ジルコニア焼結体を昇温し、1300℃で5時間保持し
たところ、ランタン遷移金属(コバルト)ペロブスカイト
型酸化物電極を酸化物固体電解質上に得ることができ
た。この電極は剥離も見られず、コーティング層の粉末
X線回折を行ったところ、ペロブスカイト相単相であ
り、また走査型電子顕微鏡によって界面の観察を行った
ところ、ジルコニアにペロブスカイト型酸化物電極が亀
裂もなく十分強固に接合していた。
ンタン9水和物33.6gとを水200gに完全に溶解
し、この水溶液にジエチレングリコール200gを加
え、0.1モル/kgの濃度の溶液を作った。一方、14
00℃で焼結したジルコニア焼結体を上記溶液に浸し、
これを取り出して乾燥機に入れて乾燥し、乾燥機から取
り出して、電気炉にて300℃で30分保持した。これ
を室温まで放冷した後、取り出して再び上記のジエチレ
ングリコール溶液に浸し、乾燥機に入れた。この操作を
複数回繰り返し行った。次にこのコーティングを施した
ジルコニア焼結体を昇温し、1300℃で5時間保持し
たところ、ランタン遷移金属(コバルト)ペロブスカイト
型酸化物電極を酸化物固体電解質上に得ることができ
た。この電極は剥離も見られず、コーティング層の粉末
X線回折を行ったところ、ペロブスカイト相単相であ
り、また走査型電子顕微鏡によって界面の観察を行った
ところ、ジルコニアにペロブスカイト型酸化物電極が亀
裂もなく十分強固に接合していた。
【0025】
【比較例1】熱処理条件として1000℃で5時間保持
した点を除き、他は実施例1と同様の操作を行った。得
られた物は接合体をなさず、容易に剥離してしまった。
コーティング層のX線回折を行ったところ、ペロブスカ
イト相は単相であったが、走査型電子顕微鏡によって界
面の様子を観察したところ、ペロブスカイト相のLaCo
O3が粒子の形をそのまま残したような状態であり、ジ
ルコニアの上にペロブスカイト型酸化物電極は得られな
かった。
した点を除き、他は実施例1と同様の操作を行った。得
られた物は接合体をなさず、容易に剥離してしまった。
コーティング層のX線回折を行ったところ、ペロブスカ
イト相は単相であったが、走査型電子顕微鏡によって界
面の様子を観察したところ、ペロブスカイト相のLaCo
O3が粒子の形をそのまま残したような状態であり、ジ
ルコニアの上にペロブスカイト型酸化物電極は得られな
かった。
【0026】
【比較例2】溶媒のジエチレングリコールを加えなかっ
た点を除き、他は実施例1と同様の操作を行った。得ら
れた物は容易に剥離し、またコーティング層の粉末X線
回折を行ったところ、ペロブスカイト相は成すものの層
の厚みがなく、ジルコニア上にペロブスカイト型酸化物
電極は得られなかった。
た点を除き、他は実施例1と同様の操作を行った。得ら
れた物は容易に剥離し、またコーティング層の粉末X線
回折を行ったところ、ペロブスカイト相は成すものの層
の厚みがなく、ジルコニア上にペロブスカイト型酸化物
電極は得られなかった。
【0027】
【比較例3】水溶性塩をジエチレングリコールに溶かし
た混合水溶液の濃度として1.1モル/kgの濃度にした
点を除き、他は実施例1と同様の操作を行った。得られ
た物は容易に剥離し、またコーティング層の粉末X線回
折を行ったところ、単相のペロブスカイト相ではなく、
ジルコニア上にペロブスカイト型酸化物電極は得られな
かった。
た混合水溶液の濃度として1.1モル/kgの濃度にした
点を除き、他は実施例1と同様の操作を行った。得られ
た物は容易に剥離し、またコーティング層の粉末X線回
折を行ったところ、単相のペロブスカイト相ではなく、
ジルコニア上にペロブスカイト型酸化物電極は得られな
かった。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
特定の溶液を用いることにより、酸化物固体電解質上に
強固に接合したランタン遷移金属ペロブスカイト型酸化
物電極を容易に得ることができ、操作も簡単である。
特定の溶液を用いることにより、酸化物固体電解質上に
強固に接合したランタン遷移金属ペロブスカイト型酸化
物電極を容易に得ることができ、操作も簡単である。
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式ABO3(A:ランタン又はその一
部を置換したアルカリ土類元素、B:コバルト、マンガ
ン、クロム等からなる遷移金属元素の1種又は2種以
上)で表わされるペロブスカイト型酸化物電極を固体電
解質上に形成する際に、ジエチレングリコール、グリセ
ロール、ホルムアルデヒド等の単独又は混合物からなる
溶媒にペロブスカイト構成元素の1種又は2種以上の水
溶性塩を溶かした溶液を用いて、酸化物固体電解質の表
面に上記ペロブスカイト型酸化物を生成させると共にペ
ロブスカイト相を生成させることを特徴とするランタン
遷移金属ペロブスカイト型酸化物電極の製造方法。 - 【請求項2】 ジエチレングリコール、グリセロール、
ホルムアルデヒド等の単独又は混合物からなる溶媒にペ
ロブスカイト構成元素の1種又は2種以上の水溶性塩を
溶かした溶液を酸化物固体電解質にコーティングした
後、300〜800℃の温度範囲にて仮焼を行い、その
後に1100〜1300℃の温度範囲にて熱処理を行う
請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 ジエチレングリコール、グリセロール、
ホルムアルデヒド等の単独又は混合物からなる溶媒にペ
ロブスカイト構成元素の1種又は2種以上の水溶性塩を
溶かした溶液の濃度は、ペロブスカイト構成元素に対し
て0.01モル/kg以上、1.0モル/kg以下の範囲を濃
度である請求項1に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3270172A JP2560225B2 (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | ランタン遷移金属ペロブスカイト型酸化物電極の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3270172A JP2560225B2 (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | ランタン遷移金属ペロブスカイト型酸化物電極の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0582137A true JPH0582137A (ja) | 1993-04-02 |
| JP2560225B2 JP2560225B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=17482537
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3270172A Expired - Lifetime JP2560225B2 (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | ランタン遷移金属ペロブスカイト型酸化物電極の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2560225B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5485073A (en) * | 1989-12-28 | 1996-01-16 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Personal computer for performing charge and switching control of different types of battery packs |
| US5510690A (en) * | 1992-08-31 | 1996-04-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Battery pack, battery discrimination control apparatus and method therefor |
-
1991
- 1991-09-20 JP JP3270172A patent/JP2560225B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5485073A (en) * | 1989-12-28 | 1996-01-16 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Personal computer for performing charge and switching control of different types of battery packs |
| US5510690A (en) * | 1992-08-31 | 1996-04-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Battery pack, battery discrimination control apparatus and method therefor |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2560225B2 (ja) | 1996-12-04 |
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|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |