JPH0582197B2 - - Google Patents
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- JPH0582197B2 JPH0582197B2 JP60232040A JP23204085A JPH0582197B2 JP H0582197 B2 JPH0582197 B2 JP H0582197B2 JP 60232040 A JP60232040 A JP 60232040A JP 23204085 A JP23204085 A JP 23204085A JP H0582197 B2 JPH0582197 B2 JP H0582197B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pufa
- lipase
- reaction
- glycerides
- fatty acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(a) 産業上の利用分野
本発明は、耐熱性リパーゼを用いて高度不飽和
脂肪酸グリセリドを製造する方法に関するもので
ある。
脂肪酸グリセリドを製造する方法に関するもので
ある。
(b) 従来の技術
高度不飽和脂肪酸(以下PUFAという)は魚介
類、藻類をはじめとする海産生物、高等動物の臓
器、植物、微生物などに含まれ、その生物種にと
つて必須脂肪酸であると同時に、近年になり動物
や人間の動脈硬化予防に効果があり、血栓溶解作
用、血圧降下作用を有するなどの生理活性効能が
見出され注目をあびている。該PUFAのグリセリ
ドはかかる視点から食品、医薬品、化粧品、農
薬、飼料、診断および分析用試薬などの原料ある
いは基剤として広範囲の分野で有用である。
類、藻類をはじめとする海産生物、高等動物の臓
器、植物、微生物などに含まれ、その生物種にと
つて必須脂肪酸であると同時に、近年になり動物
や人間の動脈硬化予防に効果があり、血栓溶解作
用、血圧降下作用を有するなどの生理活性効能が
見出され注目をあびている。該PUFAのグリセリ
ドはかかる視点から食品、医薬品、化粧品、農
薬、飼料、診断および分析用試薬などの原料ある
いは基剤として広範囲の分野で有用である。
該PUFAのグリセリドはこれまで化学的に合
成、酵素的に変換、あるいは溶剤を用いて調製す
る方法などが試みられてきた。
成、酵素的に変換、あるいは溶剤を用いて調製す
る方法などが試みられてきた。
すなわち化学的にはグリセリンと該PUFAを酸
あるいは塩基触媒共存下に150〜200℃に加熱し、
グリセリドを合成するものであるが、この方法で
はPUFAのトリグリセリドが主生成物になるもの
の高温のため該PUFAが重合、異性化、酸化、着
色などの好ましくない副反応を受け、高品質の目
的物が得にくい欠点がある。
あるいは塩基触媒共存下に150〜200℃に加熱し、
グリセリドを合成するものであるが、この方法で
はPUFAのトリグリセリドが主生成物になるもの
の高温のため該PUFAが重合、異性化、酸化、着
色などの好ましくない副反応を受け、高品質の目
的物が得にくい欠点がある。
また酵素的に変換する方法としては、いくつか
の方法が試みられているが、例えば特開昭58−
165796号にはリパーゼ(Candida cylindracea由
来)を用いてもPUFAとグリセリンとのエステル
結合がほとんど加水分解されないことが記載され
ており、従つてかかるリパーゼによつてはPUFA
とグリセリンとの反応もまた起こらないことがわ
かる。さらに特開昭59−14793号にもPUFAが従
来のリパーゼでは反応しにくい旨が記載されてい
る。
の方法が試みられているが、例えば特開昭58−
165796号にはリパーゼ(Candida cylindracea由
来)を用いてもPUFAとグリセリンとのエステル
結合がほとんど加水分解されないことが記載され
ており、従つてかかるリパーゼによつてはPUFA
とグリセリンとの反応もまた起こらないことがわ
かる。さらに特開昭59−14793号にもPUFAが従
来のリパーゼでは反応しにくい旨が記載されてい
る。
溶剤を用いる方法としては、特開昭59−71396
号にアセトン、メチルエチルケトン、メタノー
ル、エタノールなどの1〜25wt%含水溶剤で魚
油を抽出し、PUFAを含む油脂を濃縮分離する方
法が開示されているが、かかる溶剤を使用するこ
とによるコストアツプは無視できず、またPUFA
の中でも重要なエイコサペンタエン酸(C20:5,
ω−3)含量は30%程度にとどまつている。
号にアセトン、メチルエチルケトン、メタノー
ル、エタノールなどの1〜25wt%含水溶剤で魚
油を抽出し、PUFAを含む油脂を濃縮分離する方
法が開示されているが、かかる溶剤を使用するこ
とによるコストアツプは無視できず、またPUFA
の中でも重要なエイコサペンタエン酸(C20:5,
ω−3)含量は30%程度にとどまつている。
以上のようにPUFAグリセリドを製造する方法
はこれまでいくつか試みられているが、いずれも
満足できるものではなかつた。
はこれまでいくつか試みられているが、いずれも
満足できるものではなかつた。
(c) 発明が解決しようとする問題点
そこで本発明の目的は、PUFAグリセリドを製
造するに際し、上述したような、化学的合成法に
おける熱履歴によるPUFAグリセリドの重合、異
性化、着色などの変質、即ち主としてPUFAに起
因する不安定性、酵素的変換法におけるPUFAに
対する従来リパーゼの低ないし非反応性、PUFA
トリグリセリド含量の低さ、溶剤法における製造
コストアツプなどの従来法の諸問題を解決し、極
めて有利な方法で高品質のPUFAグリセリドを製
造せんとするにある。
造するに際し、上述したような、化学的合成法に
おける熱履歴によるPUFAグリセリドの重合、異
性化、着色などの変質、即ち主としてPUFAに起
因する不安定性、酵素的変換法におけるPUFAに
対する従来リパーゼの低ないし非反応性、PUFA
トリグリセリド含量の低さ、溶剤法における製造
コストアツプなどの従来法の諸問題を解決し、極
めて有利な方法で高品質のPUFAグリセリドを製
造せんとするにある。
(d) 問題点を解決するための手段
本発明者らは鋭意研究の結果、特定の条件下で
反応を行わせることにより前記の目的が達成でき
ることを見出し、本発明を完成するに至つたもの
である。即ち、本発明はPUFAまたはその低級ア
ルコールエステルとグリセリンとを耐熱性リパー
ゼを用いて65℃以上で反応させることを特徴とす
る該PUFAグリセリドの製造法である。
反応を行わせることにより前記の目的が達成でき
ることを見出し、本発明を完成するに至つたもの
である。即ち、本発明はPUFAまたはその低級ア
ルコールエステルとグリセリンとを耐熱性リパー
ゼを用いて65℃以上で反応させることを特徴とす
る該PUFAグリセリドの製造法である。
以下に本発明を詳細に説明する。本発明に用い
るPUFAは魚介類、エビ、イカ、海産クロレラ、
海苔などの海産生物、ウシ、ブタなどの高等動物
の臓器、植物種子、カビ、酵母、バクテリアなど
の微生物を起源として得ることができ、一般に炭
素数20以上、不飽和結合を3個以上有する長鎖長
の高度不飽和脂肪酸をいう。これらの例として
は、エイコサトリエン酸(C20:3ω−3およびω
−6)、エイコサテトラエン酸(C20:4,ω−
3)、アラキドン酸(C20:4,ω−6)、エイコサ
ペンタエン酸(C20:5,ω−3)、ドコサトリエ
ン酸(C22:3,ω−6)、ドコサテトラエン酸
(C22:4,ω−6)、ドコサヘキサエン酸
(C22:6,ω−3)、テトラコサテトラエン酸
(C24:4,ω−6)などがあげられ、本発明の
PUFAではこれらのいわゆる生理活性を有するω
−3もしくはω−6脂肪酸と称されるものを重要
な成分とする。なお、本発明ではこれらのPUFA
は単独あるいは混合系で使用することができ、ま
たこれらのPUFAを含む混合脂肪酸として使用す
ることもできる。
るPUFAは魚介類、エビ、イカ、海産クロレラ、
海苔などの海産生物、ウシ、ブタなどの高等動物
の臓器、植物種子、カビ、酵母、バクテリアなど
の微生物を起源として得ることができ、一般に炭
素数20以上、不飽和結合を3個以上有する長鎖長
の高度不飽和脂肪酸をいう。これらの例として
は、エイコサトリエン酸(C20:3ω−3およびω
−6)、エイコサテトラエン酸(C20:4,ω−
3)、アラキドン酸(C20:4,ω−6)、エイコサ
ペンタエン酸(C20:5,ω−3)、ドコサトリエ
ン酸(C22:3,ω−6)、ドコサテトラエン酸
(C22:4,ω−6)、ドコサヘキサエン酸
(C22:6,ω−3)、テトラコサテトラエン酸
(C24:4,ω−6)などがあげられ、本発明の
PUFAではこれらのいわゆる生理活性を有するω
−3もしくはω−6脂肪酸と称されるものを重要
な成分とする。なお、本発明ではこれらのPUFA
は単独あるいは混合系で使用することができ、ま
たこれらのPUFAを含む混合脂肪酸として使用す
ることもできる。
次に本発明でいうPUFAの低級アルコールエス
テルの低級アルコールとは炭素数6以下の1価ア
ルコールをさし、メタノール、エタノール、プロ
パノール、イソプロパノール、ブタノール、ペン
タノール、ヘキサノールなどを例示することがで
きる。PUFAとこれらのアルコールのエステルは
常法によりエステル化して得ることができ、これ
らの単独あるいは混合物として使用することがで
できる。
テルの低級アルコールとは炭素数6以下の1価ア
ルコールをさし、メタノール、エタノール、プロ
パノール、イソプロパノール、ブタノール、ペン
タノール、ヘキサノールなどを例示することがで
きる。PUFAとこれらのアルコールのエステルは
常法によりエステル化して得ることができ、これ
らの単独あるいは混合物として使用することがで
できる。
従来の油脂加水分解酵素は一般に30〜45℃で使
用され、中性付近、常圧の温和な反応条件で触媒
作用を示すが、上述のようなPUFAまたはそのエ
ステルに作用する酵素は見出されていない。この
ためPUFAグリセリドを酵素的に製造する効果的
な方法も確立されていない。しかしながら、本発
明者らは、耐熱性リパーゼを適用することによつ
てPUFAグリセリドを製造することを可能ならし
めることができた。該耐熱性リパーゼは50℃以上
でも活性を維持できるものであれば良く、このよ
うな酵素は動植物あるいは微生物の生体ないし、
分泌液から単離、精製して採取することができる
が、微生物由来のものが簡便である。これらの例
としては、シユードモナス属のPseudomonas
fluorescens 由来のリパーゼ、ペニシリウム属
のPenicillium cyclopium由来のリパーゼ、アル
カリゲネス属の微工研菌寄第3783号株由来のリパ
ーゼ、ヒユーミコラ属のHumicola lanuginosa
由来のリパーゼ、ムコール属のMucor miehei由
来のリパーゼ、リゾプス属のRhizopus chinensis
由来のリパーゼなどをあげることができる。な
お、本発明はこれらの種の微生物に限定されるも
のではなく、これらの種に属する野生株、変異
株、栄養要求性株、薬剤耐性株からの耐熱性リパ
ーゼを用いてもさしつかえない。また、該耐熱性
リパーゼはこれを固定化物としたものでも使用で
きる。例えばセルロース、デキストラン、ポリス
チレン、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコ
ール、イオン交換樹脂、磁製体、活性炭、セライ
ト、アルミナ、光架橋性あるいは光硬化性樹脂、
アルギン酸塩、カラギーナンなどの酵素固定化用
担体に吸着、イオン結合、共有結合あるいは包括
させた耐熱性リパーゼを使用することができる。
用され、中性付近、常圧の温和な反応条件で触媒
作用を示すが、上述のようなPUFAまたはそのエ
ステルに作用する酵素は見出されていない。この
ためPUFAグリセリドを酵素的に製造する効果的
な方法も確立されていない。しかしながら、本発
明者らは、耐熱性リパーゼを適用することによつ
てPUFAグリセリドを製造することを可能ならし
めることができた。該耐熱性リパーゼは50℃以上
でも活性を維持できるものであれば良く、このよ
うな酵素は動植物あるいは微生物の生体ないし、
分泌液から単離、精製して採取することができる
が、微生物由来のものが簡便である。これらの例
としては、シユードモナス属のPseudomonas
fluorescens 由来のリパーゼ、ペニシリウム属
のPenicillium cyclopium由来のリパーゼ、アル
カリゲネス属の微工研菌寄第3783号株由来のリパ
ーゼ、ヒユーミコラ属のHumicola lanuginosa
由来のリパーゼ、ムコール属のMucor miehei由
来のリパーゼ、リゾプス属のRhizopus chinensis
由来のリパーゼなどをあげることができる。な
お、本発明はこれらの種の微生物に限定されるも
のではなく、これらの種に属する野生株、変異
株、栄養要求性株、薬剤耐性株からの耐熱性リパ
ーゼを用いてもさしつかえない。また、該耐熱性
リパーゼはこれを固定化物としたものでも使用で
きる。例えばセルロース、デキストラン、ポリス
チレン、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコ
ール、イオン交換樹脂、磁製体、活性炭、セライ
ト、アルミナ、光架橋性あるいは光硬化性樹脂、
アルギン酸塩、カラギーナンなどの酵素固定化用
担体に吸着、イオン結合、共有結合あるいは包括
させた耐熱性リパーゼを使用することができる。
本発明の方法により、PUFAまたはその低級ア
ルコールエステルとグリセリンとを耐熱性リパー
ゼを用いて反応させ、該PUFAグリセリドを製造
するには次のようにする。即ち、反応原料である
PUFAまたはその低級アルコールエステルおよび
グリセリンをガラス製あるいはステンレス製容器
に採り、必要に応じて不活性有機溶媒例えばn−
ヘキサン、n−ヘプタンなどを加え、さらに適量
の水、緩衝液を適宜添加し、耐熱性リパーゼもし
くはその固定化物を加えたのち、攪拌もしくは振
とうしながら不活性気体例えば窒素ガスなどを吹
き込みつつ、PH3〜12、好ましくはPH5〜10の
下、65℃以上好ましくは65〜70℃に昇温し、5〜
120時間反応させる。ここで本発明で用いる酵素
は65℃未満でも反応は進行するが、長時間を要す
ること、また70℃を超える温度では耐熱性リパー
ゼといえども安定性が小さくなり、酵素の失活を
招くこと及び高温による不飽和基の劣化のおそれ
などから、65〜70℃で反応を行うのが望ましい。
反応の進行状況は、TLC(薄層クロマトグラフイ
ー)、GLC(ガスクロマトグラフイー)あるいは
HPLC(高速液体クロマトグラフイー)などで
PUFAまたはそのエステル含量の減少、該PUFA
グリセリド中のモノグリセリド、ジグリセリドお
よびトリグリセリド含量の増加を測定することに
よりチエツクできる。反応終了後、反応物を80〜
90℃に短時間加熱して酵素を失活させ、濾過もし
くは遠心分離により酵素を除き、さらに溶剤分
別、吸着クロマトグラフイーなどの分画手法を用
いて未反応物を除去し、目的のPUFAグリセリド
を製造することができる。なお、本発明では固定
化酵素を円筒容器に詰め、反応液を一方から流し
込み、カラム方式のリアクターとして反応させる
こともでき、あるいは反応液中に固定化酵素を浮
遊させる分散方式のリアクターとしても反応を行
うことができる。
ルコールエステルとグリセリンとを耐熱性リパー
ゼを用いて反応させ、該PUFAグリセリドを製造
するには次のようにする。即ち、反応原料である
PUFAまたはその低級アルコールエステルおよび
グリセリンをガラス製あるいはステンレス製容器
に採り、必要に応じて不活性有機溶媒例えばn−
ヘキサン、n−ヘプタンなどを加え、さらに適量
の水、緩衝液を適宜添加し、耐熱性リパーゼもし
くはその固定化物を加えたのち、攪拌もしくは振
とうしながら不活性気体例えば窒素ガスなどを吹
き込みつつ、PH3〜12、好ましくはPH5〜10の
下、65℃以上好ましくは65〜70℃に昇温し、5〜
120時間反応させる。ここで本発明で用いる酵素
は65℃未満でも反応は進行するが、長時間を要す
ること、また70℃を超える温度では耐熱性リパー
ゼといえども安定性が小さくなり、酵素の失活を
招くこと及び高温による不飽和基の劣化のおそれ
などから、65〜70℃で反応を行うのが望ましい。
反応の進行状況は、TLC(薄層クロマトグラフイ
ー)、GLC(ガスクロマトグラフイー)あるいは
HPLC(高速液体クロマトグラフイー)などで
PUFAまたはそのエステル含量の減少、該PUFA
グリセリド中のモノグリセリド、ジグリセリドお
よびトリグリセリド含量の増加を測定することに
よりチエツクできる。反応終了後、反応物を80〜
90℃に短時間加熱して酵素を失活させ、濾過もし
くは遠心分離により酵素を除き、さらに溶剤分
別、吸着クロマトグラフイーなどの分画手法を用
いて未反応物を除去し、目的のPUFAグリセリド
を製造することができる。なお、本発明では固定
化酵素を円筒容器に詰め、反応液を一方から流し
込み、カラム方式のリアクターとして反応させる
こともでき、あるいは反応液中に固定化酵素を浮
遊させる分散方式のリアクターとしても反応を行
うことができる。
(e) 実施例
実施例 1
緑藻類の一種である海産クロレラを海水中で培
養し、濃縮した培養細胞を破砕、溶剤抽出および
溶剤分画してガラクトースおよびエイコサペンタ
エン酸(C20:5,ω−3)を主要構成成分とする
糖脂質を得た。これを常法によりケン化分解し、
溶剤抽出してPUFAを得た。脂肪酸組成:
C20:5,ω−3(77%)、C20:4,ω−6(8%)、
C18:2(3%)、C18:1(3%)、C16:0(5%)であ
つた。このPUFAを常法によりエタノールで
PUFAエチルエステルに変換した。該PUFAエチ
ルエステル50g、グリセリン6.7gを200ml三角フ
ラスコに採り、0.5Mトリス塩酸緩衝液(PH8.5)
0.5mlおよび固定化耐熱性リパーゼ(Mucor
miehei由来のリパーゼを弱塩基性イオン交換樹
脂に固定化したもの、デンマーク・ノボインダス
トリー社製、商品名「Lipase3A」)0.2gを添加
し、窒素ガス気流中、65℃で90時間振とう
(200rpm)した。反応終了後、80℃に5分間加熱
し固定化物を濾過で除き、シリカゲルカラムクロ
マトグラフイーで未反応物(PUFA)を除去し
た。生成物の組成:トリグリセリド(25%)、ジ
グリセリド(58%)、モノグリセリド(17%)で
あり、その脂肪酸組成は原料とほぼ同じであつ
た。
養し、濃縮した培養細胞を破砕、溶剤抽出および
溶剤分画してガラクトースおよびエイコサペンタ
エン酸(C20:5,ω−3)を主要構成成分とする
糖脂質を得た。これを常法によりケン化分解し、
溶剤抽出してPUFAを得た。脂肪酸組成:
C20:5,ω−3(77%)、C20:4,ω−6(8%)、
C18:2(3%)、C18:1(3%)、C16:0(5%)であ
つた。このPUFAを常法によりエタノールで
PUFAエチルエステルに変換した。該PUFAエチ
ルエステル50g、グリセリン6.7gを200ml三角フ
ラスコに採り、0.5Mトリス塩酸緩衝液(PH8.5)
0.5mlおよび固定化耐熱性リパーゼ(Mucor
miehei由来のリパーゼを弱塩基性イオン交換樹
脂に固定化したもの、デンマーク・ノボインダス
トリー社製、商品名「Lipase3A」)0.2gを添加
し、窒素ガス気流中、65℃で90時間振とう
(200rpm)した。反応終了後、80℃に5分間加熱
し固定化物を濾過で除き、シリカゲルカラムクロ
マトグラフイーで未反応物(PUFA)を除去し
た。生成物の組成:トリグリセリド(25%)、ジ
グリセリド(58%)、モノグリセリド(17%)で
あり、その脂肪酸組成は原料とほぼ同じであつ
た。
実施例 2
実施例1で得たPUFA75gおよびグリセリン10
g、n−ヘキサン100mlを冷却管付500ml三ツ口フ
ラスコに採り、0.3Mリン酸緩衝液(PH7.0)0.8ml
および耐熱性リパーゼ(Humicola lanuginosa
由来、天野製薬(株)製、商品名「Lipase CE」)0.1
gを添加し、窒素ガスを吹き込みながら66℃で72
時間攪拌(200rpm)した。反応終了後、85℃に
5分間加熱し、遠心分離操作で酵素を除き、シリ
カゲルカラムクロマトグラフイーで未反応の
PUFAを除去した後、HPLC分析により反応物の
グリセリド組成を求めたところ、トリグリセリド
(86%)、ジグリセリド(12%)、モノグリセリド
(2%)であつた。また、グリセリド成分の構成
脂肪酸をGLCにより分析した結果、原料である
PUFAとほぼ同組成であつた。
g、n−ヘキサン100mlを冷却管付500ml三ツ口フ
ラスコに採り、0.3Mリン酸緩衝液(PH7.0)0.8ml
および耐熱性リパーゼ(Humicola lanuginosa
由来、天野製薬(株)製、商品名「Lipase CE」)0.1
gを添加し、窒素ガスを吹き込みながら66℃で72
時間攪拌(200rpm)した。反応終了後、85℃に
5分間加熱し、遠心分離操作で酵素を除き、シリ
カゲルカラムクロマトグラフイーで未反応の
PUFAを除去した後、HPLC分析により反応物の
グリセリド組成を求めたところ、トリグリセリド
(86%)、ジグリセリド(12%)、モノグリセリド
(2%)であつた。また、グリセリド成分の構成
脂肪酸をGLCにより分析した結果、原料である
PUFAとほぼ同組成であつた。
実施例 3
いわし由来の魚油を常法により非耐熱性リパー
ゼ(名糖産業(株)製、「リパーゼMY」)を用いて30
℃、6時間反応させ加水分解した。反応物に水酸
化カルシウム飽和水溶液を加え、遠心分離して油
層を回収した後、常法によりケン化分解、ヘキサ
ン抽出してPUFAの濃縮物を得た。GLC分析に
よる主要脂肪酸組成はC20:5,ω−3(38%)、
C22:6,ω−3(25%)、C22:5,ω−3(5%)、
C20:1(5%)、C22:1(3%)、C20:4,ω−6(2
%)、その他(22%)であつた。このPUFA濃縮
物100g、グリセリン10g、水0.5ml、耐熱性リパ
ーゼ(Pseudomonas fluorescens由来、天野製薬
(株)製、商品名「Lipase P」)0.15g、セライト
0.2gを用い、実施例2と同様の方法で66℃で反
応させ、反応物のグリセリド組成を求めたとこ
ろ、トリグリセリド(81%)、ジグリセリド(13
%)、モノグリセリド(6%)であり、それらの
構成脂肪酸は原料のPUFA濃縮物とほぼ同じであ
つた。
ゼ(名糖産業(株)製、「リパーゼMY」)を用いて30
℃、6時間反応させ加水分解した。反応物に水酸
化カルシウム飽和水溶液を加え、遠心分離して油
層を回収した後、常法によりケン化分解、ヘキサ
ン抽出してPUFAの濃縮物を得た。GLC分析に
よる主要脂肪酸組成はC20:5,ω−3(38%)、
C22:6,ω−3(25%)、C22:5,ω−3(5%)、
C20:1(5%)、C22:1(3%)、C20:4,ω−6(2
%)、その他(22%)であつた。このPUFA濃縮
物100g、グリセリン10g、水0.5ml、耐熱性リパ
ーゼ(Pseudomonas fluorescens由来、天野製薬
(株)製、商品名「Lipase P」)0.15g、セライト
0.2gを用い、実施例2と同様の方法で66℃で反
応させ、反応物のグリセリド組成を求めたとこ
ろ、トリグリセリド(81%)、ジグリセリド(13
%)、モノグリセリド(6%)であり、それらの
構成脂肪酸は原料のPUFA濃縮物とほぼ同じであ
つた。
実施例 4
実施例1で使用した固定化耐熱性リパーゼ(ノ
ボインダストリー社製、商品名「Lipase 3A」)
をガラス管(2cm径×30cm長)に詰め、実施例1
に記載のPUFAエチルエステル50g、グリセリン
5g、n−ヘプタン50ml、0.3Mトリス塩酸緩衝
液(PH7.5)0.8mlおよびポリビニルアルコール
(n=1750)0.05gを別容器中でホモミキサーで
2000rpm、15分間処理した混合液となし、この混
合液を液送ポンプを介して上記カラムの下部から
10ml/時間の流速で送入させ、上部から流出する
液を上記の別容器中に戻すような液循環系をつく
り、65℃で80時間リサイクルを行つた。反応液の
一部を抜き取りその組成をTLCで分析したとこ
ろ、主成分はジグリセリドであつた。
ボインダストリー社製、商品名「Lipase 3A」)
をガラス管(2cm径×30cm長)に詰め、実施例1
に記載のPUFAエチルエステル50g、グリセリン
5g、n−ヘプタン50ml、0.3Mトリス塩酸緩衝
液(PH7.5)0.8mlおよびポリビニルアルコール
(n=1750)0.05gを別容器中でホモミキサーで
2000rpm、15分間処理した混合液となし、この混
合液を液送ポンプを介して上記カラムの下部から
10ml/時間の流速で送入させ、上部から流出する
液を上記の別容器中に戻すような液循環系をつく
り、65℃で80時間リサイクルを行つた。反応液の
一部を抜き取りその組成をTLCで分析したとこ
ろ、主成分はジグリセリドであつた。
(f) 発明の効果
本発明の効果は次の通りである。
従来、30〜45℃で使用していた通常の油脂加
水分解酵素では反応が不可能とされていた
PUFAまたはそのエステルを、耐熱性リパーゼ
を用いることにより反応させることが可能とな
り、該PUFAのグリセリドを製造することがで
きるようになつた。
水分解酵素では反応が不可能とされていた
PUFAまたはそのエステルを、耐熱性リパーゼ
を用いることにより反応させることが可能とな
り、該PUFAのグリセリドを製造することがで
きるようになつた。
かかる反応は65〜70℃という比較的低温のた
め、熱安定性の悪いPUFAに対し、重合、異性
化などの悪影響を与えず、高品質のPUFAグリ
セリドが製造可能となつた。
め、熱安定性の悪いPUFAに対し、重合、異性
化などの悪影響を与えず、高品質のPUFAグリ
セリドが製造可能となつた。
従来の酵素法により得られるPUFAグリセリ
ドはトリグリセリド含量を増大させることに限
界があつたが、本発明の方法ではほぼ完全な
PUFAトリグリセリドを製造できる。
ドはトリグリセリド含量を増大させることに限
界があつたが、本発明の方法ではほぼ完全な
PUFAトリグリセリドを製造できる。
自然分別あるいは溶剤分別法に比べ、常温に
近い温度で反応でき、また多量の溶剤を必要と
せず、PUFAグリセリドの製造におけるコス
ト・ダウンが期待できる。
近い温度で反応でき、また多量の溶剤を必要と
せず、PUFAグリセリドの製造におけるコス
ト・ダウンが期待できる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 高度不飽和脂肪酸またはその低級アルコール
エステルとグリセリンとを、耐熱性リパーゼを用
いて65℃以上で反応させることを特徴とする高度
不飽和脂肪酸グリセリドの製造法。 2 高度不飽和脂肪酸が、炭素数20以上、不飽和
結合を3個以上有する脂肪酸である特許請求の範
囲第1項記載の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60232040A JPS6291188A (ja) | 1985-10-17 | 1985-10-17 | 高度不飽和脂肪酸グリセリドの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60232040A JPS6291188A (ja) | 1985-10-17 | 1985-10-17 | 高度不飽和脂肪酸グリセリドの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6291188A JPS6291188A (ja) | 1987-04-25 |
| JPH0582197B2 true JPH0582197B2 (ja) | 1993-11-17 |
Family
ID=16933019
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60232040A Granted JPS6291188A (ja) | 1985-10-17 | 1985-10-17 | 高度不飽和脂肪酸グリセリドの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6291188A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DK95490D0 (da) * | 1990-04-18 | 1990-04-18 | Novo Nordisk As | Fremgangsmaade til fremstilling af triglycerid og triglyceridsammensaetning |
| JP2516860B2 (ja) * | 1991-10-03 | 1996-07-24 | 工業技術院長 | 濃縮された高度不飽和脂肪酸含有油脂の製造方法 |
| GB9404483D0 (en) * | 1994-03-08 | 1994-04-20 | Norsk Hydro As | Refining marine oil compositions |
| NO319194B1 (no) | 2002-11-14 | 2005-06-27 | Pronova Biocare As | Lipase-katalysert forestringsfremgangsmate av marine oljer |
| JP5527983B2 (ja) * | 2009-02-13 | 2014-06-25 | 花王株式会社 | ドコサヘキサエン酸高含有油脂の製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60234588A (ja) * | 1984-05-07 | 1985-11-21 | Asahi Denka Kogyo Kk | 長鎖高度不飽和脂肪酸アルコ−ルエステルの製造法 |
-
1985
- 1985-10-17 JP JP60232040A patent/JPS6291188A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6291188A (ja) | 1987-04-25 |
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