JPH0583240B2 - - Google Patents
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- JPH0583240B2 JPH0583240B2 JP59052065A JP5206584A JPH0583240B2 JP H0583240 B2 JPH0583240 B2 JP H0583240B2 JP 59052065 A JP59052065 A JP 59052065A JP 5206584 A JP5206584 A JP 5206584A JP H0583240 B2 JPH0583240 B2 JP H0583240B2
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Description
この発明は、架橋フイブリン誘導体から誘導され
るモクローナル抗体、このモノクローナル抗体お
よび上記架橋誘導体の検出方法に関するものであ
り、この検出方法はフイブリン溶解におけるフイ
ブリン分解産物一般および前血栓症状態および搬
種性脈管内凝固(Disseminated Intravascular
Coagulation:DIC)を含む血栓症状態の診断テ
ストとして用いられる。 フイブリノーゲンは、通常、血漿中に溶解状態
で循環する巨大蛋白分子である。酵素トロンビン
の作用を受けると、フイブリノーゲン分子は連結
し、自発的に整列して、フイブリンと寄れ、血餅
の主成分である長い糸状ポリマーまたは網状態に
なる。 プラスミンと呼ばれる(血液中でフイブリン網
状態を破壊し血漿の流動性を回復する作用を有す
る)酵素で消化されると、フイブリノーゲンはA
−Eと称されるフラグメントに分解されることが
わかつた。フラグメントDおよびEは回収量の大
半を占め、Eに対して約2倍のDが存在した。ま
た、フイブリノーゲンは、Eを中心成分とし、D
を末端成分とする3節形状を有することがわかつ
た。 フイブリンおよびフイブリノーゲンのプラスミ
ン分解物は、ポリアクリルアミドゲル電気泳動
(PAGE)を用いて互いに区別することができる。
第Xa因子と呼ばれる酵素によるフイブリンの
架橋により、フラグメントDダイマーが生成し、
これはD−ダイマーと呼ばれる。第Xa因子
は、フイブリンの隣接モノマー間に共有結合を導
入し、フイブリシの構造を安定にする酵素であ
る。フイブリンモノマー間の架橋の性質の詳細な
説明については、ブジンスキ等、フラツド54巻4
号(1979年10月)を引用する。第Xa因子は、
血漿中および血小板中の前駆体からペプチドをト
ロンビンの触媒作用で除くことにより活性化され
る。D−ダイマーは、分子量約189000ダルトンの
分子であり、フイブリノーゲンのガンマ鎖残片間
の架橋で共有結合した異なるフイブリンから由来
する2種のフラグメントDから基本的に成り立つ
ている。フイブリノーゲンそれ自体は、アルフ
ア、ベータおよびガンマ鎖の2つのコピーからな
る6個の鎖から成り立つている。 別の複合体(DD)Eは、架橋ひとフイブリン
のプラスミン分解で生成し、2個のフラグメント
DおよびフラグメントEの組合わせで構成されて
いる。 さらに別の架橋誘導体は、「セミナーズ・イ
ン・トロンボシス・アンド・ヘモスタシス」8巻
1号(1982年)中の論文、グレフおよびフアルフ
ア「デイテクシオン・アンド・レレバンス・オ
ブ・クロスリンクド・フイブリン・デリバテイブ
ス・イン・ブラツド「記載の方法で製造すること
ができる。これらの中には、高分子量架橋誘導体
が含まれ、上記文献中では誘導体DY、YY、
XD、XY、DXDおよびYXDと命名されている。 正常止血または血液凝固では、液相または懸濁
物中の脈管内成分が保持されるが、同時に管損傷
領域における個相血液成分の局所的沈積をおこさ
せる。健康状態で低度のフイブリンの脈管内沈積
とフイブリン溶解または細胞食作用による沈積の
除去との間にバランスが存在すると想像されてき
たが、今では実験的に証明されたことなわかつ
た。 初期の臨床観察によると、ある種の重症患者は
出血と大打撲傷の徴候を示し、凝血時間が長く血
小板減少症をもつことがわかつた。ある場合には
死後に微小脈管内でフイブリン血栓が認められ
た。このような血栓の分散性から「播種性脈管内
凝固」(DIC)の語が生まれた。次いで凝固因子
が減少することが示された。これらの発見から
「消耗性凝血異常症」の概念がうまれ、この語と
時としてDICの同義に用いられる。 現在認められているDICの経過には、血小板の
消耗をもたらす凝固系の賦活、トロンビンの生
成、フイブリンの分解および第二次フイブリン溶
解が含まれる。この過程の正確な生物学的結果
は、フイブリン沈積とフイブリン除去との間のバ
ランスを反映している。結果として生じる臨床的
発現は、凝固因子の減少が支配的である場合には
出血であり、さもなくば脈管閉塞効果による虚血
性組織損傷である。 DICは、広範囲の損害、特にシヨツク、アシド
シスおよび酸素減少症の組合せを伴う障害におけ
る二次的減少として報告されてきた。衆知の臨床
的合併症は敗血症、大外傷、悪性腫瘍および低酸
素血症である。これらの臨床状態において、凝固
連鎖の賦活は凝固蛋白と血小板の消費をもたら
し、微小循環系におけるフイブリン沈積を招来さ
せる。DICを開始させる詳細な因子は不明である
が、可能なメナキヌズが動物実験で多数示されて
いる。 理想的には、DICの確実な散在性フイブリン沈
積の直接呈示が必要である。局所性および散在性
フイブリン生成を区別するための多数の直接バイ
オプシー的証拠を得ることが実際上困難であるた
め、診断上の目的におきかわるべき間接的試験が
開発された。しかしこれらの試験は、脈管内フイ
ブリニ沈積症候群に対して特異的でなかつた。そ
の特異性は、さらにフイブリノーゲンをフイブリ
ンに変換することができないが、血栓症に関係す
る他の凝固因子をトロンビンに変えることができ
る他の酵素の作用によつて減らされる。間接的試
験はすべて、ひとフイブリノーゲンをフイブリン
に変換し得る酵素がトロンビンのみ(蛇毒を除
く)あいるという原理にもとづいている。 可溶性フイブリモノマー複合体環境のお存在を
示すパラコアギユレーシヨン試験以外には、臨床
的DICの診断に、直ちに適用でき、容易に実施で
きる特異性の大きなトロンビン特異性試験は存在
しない。これらのテストには、FPAを特異性
RIA法で測定するFPA(フイブリノペプチドA)
試験、フイブリンモノマーアツセイ、フイブリノ
ーゲ・ゲルエクスクルージヨンクロマトグラフイ
およびFPB(フイブリノペプチドB)またはトロ
ンビン増加性FPBの試験が含まれる。 トロンビン作用の生化学的非特異的試験には、
プロトンビンタイム(PT)試験、トロンボプラ
スチンタイム(A PTT)試験およびトロンビ
クロツテイングタイム(TCT)試験が含まれる。
実際上はしばしば使われるけれども、これらの試
験では得られる情報は元来非特異的なものであ
り、病因に関係なく凝血因子の欠乏度の測定結果
を表わすだけという点に注意しなければならな
い。 凝固因子検出法もまた比較的非特異的であり、
第因子、第X因子およびフイブリノーゲンレ
ベルの試験を含んでいることが判明した。 フイブリン−フイブリノーゲン分解産物の試験
は、フイブリンに対するプラスミンの作用に対し
て特異的であるとはこれまでのところ証明されて
おらず、フイブリノーゲン分子に対してトロンビ
ンがあらかじめ作用しなくてもフイブリノーゲン
溶解が起つた場合にも陽性の結果を与える可能性
がある。これらの試験はフラグメントDおよびE
の試験を含んでいる。 トロンビン仲介血小板相互作用または放出試験
は、元来非特異的であることがわかつた。これら
には、血小板計数、血小板生存率および血小板放
出試験が含まれる。 凝血因子の同定に放射性ラベルフイブリノーゲ
ンを用いることも試みられたが、時間がかかり過
ぎて、実施困難であることがわかつた。 先行技術を要約すると、診断試験の有効性は、
疾病の存在または不存在を示す能力にかかつてい
る。 4つの指標すなわち感度、特異性、測定すべき
正の予言値および負の予言値を提示しうる診断試
験の有効性を定めるために、基本的なデザイン原
理が存在することが広く知られている。第一の必
要事項は適当な診断用標準の採用である。理想的
には、この標準は臨床的基準より僅かに大きく、
疾病の本質に対してできるだけ特異的でなければ
ならない。DICに関する固有の困難性は、この障
害についての包括的基準は存在しないことであ
る。臨床像は極めて非特異的である。多数の常用
される実験室試験もまた診断上の特異性を欠如し
ている。白血球計数が低いことは、DICの可能性
を指示するが、感染についての二次的な見地の場
合でもあり得る。同様な保留が多数の凝固アツセ
イに対して適用される。プラスミンまたはエラス
ターゼの作用のため、フイブリノーゲン減少症は
一次的フイブリン溶解とトロンビン仲介フイブリ
ノーゲン−フイブリ交換につづく二次的フイブリ
溶解の識別基準とならない。他方、トロンビン作
用の感度の良い試験も可能であるが、その臨床的
利用には明らかな欠点がある。その一例はFPA
アツセイであり、これはトロンビン作用に対して
は特異的ではあるが、きわめて鋭敏で、局所的脈
管内凝固を検出して非複雑性静脈血栓に対して陽
性の結果を与える。FPAレベル上昇の臨床的意
義は、パラコアギユレーシヨン試験が陽性であつ
ても、特に血小板計数、前凝血試験およびフイブ
リノーゲンレベルが正常の場合には論争の種にな
る。 このような理由から感度特異性および予言値は
標準方法では決定できない。障害の臨床的発現は
複雑で予言不可能である。従つて、今行なわれて
いる診断試験の適用は種々の臨床的脈管内凝固症
候群と関係づけて考えるのが一番良い。 また、DICの診断試験として、D−ダイマーの
アツセイが提案されている。しかし、前述のよう
にこれはPAGEの使用を必要とし、従つてこの技
術は臨床的に常用するには繁雑すぎる。フイブリ
ン誘導D−D−Eフラグメントに対して抗体は生
じるが、常用される形態ではこれらはフイブリノ
ーゲンフラグメントD誘導体と交差反応し、従つ
て臨床的使用にはなお不適当である。 DICと慣用診断試験の実用的な要約は、「セミ
ナーズ・イントロンボシス・アンド・ヘムスタシ
ス」8巻3号(1982年)やDIC:ジ・アプリケー
シヨン・アンド・ユーテイリテイ・オブ・デイア
グノスチツクテスツ(オツクルホードおよびカー
ター)と題する論文に記載されている。 上記ブジンスキの文献には、2種の抗血清を用
いたポリクローナル抗D−ダイマー抗体の研究が
記載されている。この試験では、D−ダイマー分
子上の特異的マーカーに対して抗体が作られてい
る。試験に際して、D2E複合体とD−ダイマーの
(1:1)混合物に対して、およびPH5.5で3M領
域にさらしたD−ダイマーに対して、にわとりお
よびうさぎで抗血清が得られた。この文献には、
著者はこの試験結果が散在性脈管内凝固と1次的
フイブリン溶解の識別のような臨床的局面で応用
されることを望むが、その理由は循環フラグメン
トD−ダイマーが前者の状態には存在し、後者の
状態には存在しない筈だからと記載されている。
しかし、この状態も他の関連する臨床状態も架橋
フイブリンフラグメントに加えて高濃度の循環フ
イブリノーゲン誘導体を有するため、上記の応用
を行なうにはフラグメントD−ダイマーとフラグ
メントDとの間に大きな反応性の差が存在するこ
とを必要とする。また、この検出法は異常な高濃
度のフイブリノーゲンの存在下でも実施できるこ
とが示されてはいるが、このような臨床的局面で
信頼して用いるためにはさに抗体の特異性を進め
ることが必要である。 上記グレツフおよびハフターの文献も、D−ダ
イマーのような血液中の架橋フイブリン誘導体が
DICのマーカーになると考えられることを指摘し
ている。しかし、この文献には、信頼できるDIC
診断試験が架橋フイブリン誘導体に基づいて創案
出できたとする記載は何もない。 この発明の目的には、臨床的根拠によつて使用
できる架橋フイブリ誘導体の検出方法を提供する
にある。 この発明の架橋フイブリン誘導体から誘導され
るモノクローナル抗体の製法は、下記工程: (i) 架橋フイブリン誘導体又はそれらを含む抽出
物を得る工程、および (ii) 上記誘導体または抽出物を投与した動物から
得た抗体産生細胞をクローン化することによ
り、上記誘導体または抽出物に対する抗体を生
成させる工程 を含むことを特徴する方法による。 工程(i)において、適当な抗体抽出物は、フイブ
リン凝塊のプラスミン分散、又はトロンビン、第
Xa因子およびプラスミンのフイブリノーゲン
に対する同時作用により、一過性凝塊形状とそれ
に続く凝塊溶解を伴つて得られる。後者の方法の
場合、フイブリノーゲンがトロビと第Xa因子
の作用によりフイブリンに変換され、次いでプラ
スミンにより分解される。勿論、フイブリン誘導
体またはそれを含む抽出物はひとまたは他の適当
な動物資源から得ることができる。 上記の粗性抗原フラクシヨンを得る方法はイン
ビトロ法である。適当なインビボ法が、血清およ
び他の架橋フイブリン誘導体含有体液をひとを含
む動物から得るため、および実質的な純粋な架橋
フイブリ誘導体を分離できるPAGE法に体液を付
すために用いられる。 別の方法としては、架橋フイブリン誘導体は、
重症血栓性障害の患者血清から、ウイルナー等、
バイオケミストリー21巻2687−2692頁(1982年)
記載のように、イオン交換クロマトグラフイーと
組合わせたゲル濾過を用いる技法により精製する
ことができ、上記文献では、ひとフイブリノー
ゲ、精製フラグメントD、EおよびD−ダイマー
が得られている D−ダイマーのような純粋な架橋フイブリン誘
導体を用いる場合、これはかなり容易に変性され
るから、その製造に際してはその分子の変性を招
かないように注意しなければならない。 通常粗製物である抗原抽出物を製造するための
上記方法のさらに完全な記載については、前述し
たグレツフおよびハフターの文献を引用する。こ
の発明で用いる適当な架橋フイブリン誘導体は、
従来報告された任意のものでよいが、誘導体が
D2EまたはD−ダイマーであるのが好ましく、こ
の発明で用いる誘導体がD−ダイマーであるのが
最も好適である。 工程(ii)において、誘導体またはその抽出物を投
与するに適当な動物はマウスまたはラツトであ
る。そのうち、マウスが好ましい。また、最初粗
製抽出物を1回またはそれ以上投与し、その後純
粋またはほぼ純粋な架橋フイブリ誘導体を投与す
るのが好ましい。この方法が好ましいため、誘導
体は特異的なモノクローナル抗体を得る作業が単
純化される。 誘導体または抽出物を投与したマウスを投与後
に適宜屠殺し、脾臓を摘出し、さらに処理して細
胞懸濁液を作る。細胞懸濁液は、さらに精製(例
えば遠心分離)して、マウスミエローマ細胞との
融合に用いる脾臓白血球またはリンパ球を分離す
ることができる。 クローニング技術は、ガルフル等、ネイチユア
266巻550−2頁(1977年)記載の技術等に広範に
基づくことができるが、そこでは細胞融合剤とし
てポリエチレングリコールを用いてハイブリドー
マ細胞が作られ、次いでこれが、適当な支持細胞
層を用いる限界希釈に基づいてクローン化または
所望により適宜再クローン化される。 ハイブリドーマ細胞の培養にはウエルプレート
を用いるのが好ましく、各ウエルには適当な細胞
培養培培地と共に細胞懸濁液を置く。 スクリーニグテスト用に細胞試料を除いておく
のが好ましく、これは以下に記載するように実施
する。スクリーニングテストに基づいて一定数の
最もよく生育したウエルを保存用に選ぶ。スクリ
ーニングテスト後、限界希釈により一定数の特異
性抗体産生クロノタイプを選択してモノクローナ
ル抗体分泌セルラインを得ことができる。 限界希釈クロノタイプを含むウエルプレートか
ら採取した試料についてさらに実施したスクリー
ニングテストに基づいて、一定数の特異性抗体産
生クローンを最大培養用に増殖させるため選択す
る。 上記の方法で使用する適当なスクリーニングテ
ストでは下記工程を含むものであつてよい: (A) 支持体の表面を、(a)架橋フイブリン誘導体、
(b)該誘導体含有抽出物、又は(c)フイブリノーゲ
ン又はフイブリノーゲン分解産物から選ばれた
抗原で被覆する工程、 (B) 工程(A)の抗原を、前記した方法で架橋フイブ
リン誘導体から誘導されたモノクローナル抗体
と接触させる工程、及び (C) 工程(B)で生成した複合体を検出する工程。 好適には、工程(A)においてウエルプレートを
用い、その各ウエルには、D−ダイマーような
架橋フイブリン誘導体および/またはフイブリ
ノーゲン分解産物(好ましくは、フイブリノー
ゲンをトロンビンで適当に分解してフラグメン
トD、フラグメントEおよび所望によりフラグ
メントXおよびYを生成せしめることにより得
られたもの)を適用する。 次いで、架橋フイブリン誘導体から誘導した
モノクローナル抗体を各ウエルに加える。使用
できる適当な検出手段はEIAであり、そこでは
適当な酵素結合体(conjugate)が複合体に結
合され、次いで基質が加えられる。別の方法と
して、RIA、FIA、凝集、粘着、または化学発
光も適当な検出手段として用いることができ
る。 上記スクリーニングテストの目的は、試験細
胞が適切な架橋フイブリン誘導体に特異性を有
する抗体を産生していることを確かめるにあ
る。フイブリノーゲまたはフイブリノーゲン分
解産物との間には何ら反応がなく、誘導体との
間には陽性反応がある。 この発明はまた、架橋フイブリン誘導体検出
方法をその範囲に含むものであつて、当該方法
は、 (i) 架橋フイブリン誘導体から調製されたモノ
クローナル抗体を、架橋フイブリン誘導体から
誘導された抗原又は架橋フイブリン誘導体自体
を含むか、または含む疑のある液体試料と接触
させる工程、および (ii) 工程(i)で生成した複合体を検出する工程 を含むことを特徴とする。 上記の方法において、適当な架橋フイブリン
誘導体としては、D−ダイマー、D2Eまたは前
述のごとき高分子量の性質を有する任意の誘導
体が挙げられる。モノクローナル抗体は前述の
ように製造され、検出される特定の架橋フイブ
リン誘導体に関係したものである。 検出工程は、スクリーニングテストに関連し
て記述した任意のものでよいが、EIAが好適で
ある。 架橋フイブリン誘導体の存否は、前血症、血
栓症およびその他のフイブリンの生成および溶
解が関連する状態の適当な診断補助資料として
用いられる。 この発明の検出方法もまた、ストレプトキナ
ーゼ療法および組織プラスミノーゲンアクテイ
ベータ療法(TPA)のような溶解療法の監視
に用いることができる。前血栓状態の一例はス
トレス状態である。血栓状態の例には、DIC、
肺性塞栓、血栓症、侵入性腫瘍および後述する
他の血栓状態が含まれる。 液体試料は、リンパ液、血清、血漿または滲
出液のような適当な体液から得られる。 上記検出方法は、前述のようにチユーブ、ウ
エルプレートまたはマイクロプレートを用いて
達成でき、また慣用方法を含む他の適当な方法
で実施できる。1本の長尺部材を用いる「ステ
イツク」法も用いることができ、その場合抗原
または抗体でまずその上をコートし、その後工
程(B)および(C)を行なう。 この発明の他の実施態様では、モノクローナ
ル抗体を小ビーズに共有係合させる。このよう
なビーズは、血清、血漿または他の液体中の架
橋フイブリン誘導体の試験を迅速(例えば2−
3分)に実施することを可能にする。ビーズ
は、ポリスチレン、ナイロン、ガラスまたは他
の適当な材料で作ることができる。ポリスチレ
について述べると、モノクロナール抗体は、モ
ルデイ等、J.Cell.Bio64巻75頁(1975年)記載
のカルボジイミド法を用いてこれに結合させる
ことができる。ナイロンビーズでは、適当な結
合方法はヘンリーおよびヘルマン、J.Immun.
Method35巻285頁(1980年)記載のグルター
ルアルデヒド法である。ガラスビーズでは、適
当な結合方法として米国特許4210723号記載の
シラン化剤法を用いることができる。これらの
ビーズ検出方法またはラテツクス検出方法にお
いて、モノクローナル抗体と結合したビーズを
試験血清まあは血漿または他の体液と試験する
とき、適当な検量標準を用いて凝集の測定を行
なう。この態様では、ラテツクス粒子またはビ
ーズを既知の反射係数を有する均一な球状に作
り、検量標準として光散乱拡大、シヤドウアン
グル、シヤドウ材料の厚み、走査および透過電
子顕微鏡またはレーザー光散乱等に用いる。 勿論、第1のモノクローナル抗体が抗原で捕
獲され、それが次いでラベルした第2のモノク
ローナル抗体(ラベルとしてEIAまたはRIA試
験が適当)によりタツグ(tag)される、捕獲
−タツグ法に基づく検出法も、この発明で用い
ることができる。 しかし、場合によつては、上記ビーズまたは
ラテツクス検出法のような単一のモノクローナ
ル抗体を用いることができる。 個々の架橋フイブリン誘導体の検出法に関連
して、試験したモノクローナル抗体全体の中
で、一定数のものは汎特異性(panspecific)
(すなわち、フイブリン分散産物およびフイブ
リノーゲン分解産物のエプトープ(epitope)
または反応部位に結合する)であり、残りのも
のは単特異性(monospecific)(すなわち、D
−ダイマーおよび他の架橋フイブリン誘導体の
反応部位にのみ結合する)であることが判明し
た。 以下の記載において、1つの検出法で捕獲−
タツグ法を実施する場合、単特異性モノローナ
ル抗体が支持体表面に結合され、架橋フイブリ
ン誘導体を含む疑のある血清または他の体液で
試験する。検出工程で用いる適当なラベルに結
合した汎特異性モノクローナル抗体である第2
抗体でタツグされた場合、もし汎特異性モノク
ローナル抗体が試料中のエプトープに結合する
と、これは架橋フイブリン誘導体の精密な検出
方法を提供する。 この技法の変法として、汎特異性モノクロー
ナル抗体を支持体表面に結合させ、架橋フイブ
リン誘導体を含む疑のある体液で試験すること
ができる。次いで単特異性モクローナル抗体
を、適当なラベルを結合した体液抗原にタツグ
させる。 以下の実験において、ひとフイウリノーゲン
およびフラグメントD、EおよびD−ダイマー
は、前記ウイルナーの文献にしたがつて製造し
た。フイブリノーゲン分解産物は、ハベルカー
トおよびタイマン、Thromb Res10巻803−
812頁(1977年)記載の方法で製造した。D−
ダイマーの改造に必要な架橋フイブリンは、オ
レキサおよびブジンスキー、バイオケミストリ
ー18巻991頁(1979年)にしたがつて製造しプ
ラスミン分解した。 [実施例] 細胞融合およびハイブリツドの選択 Dダイマーを注射して3日後に頚部を転座さ
せて殺した2匹の免疫したマウスから脾臓を無
菌状態で摘出した。このマウスは、以前に、グ
ラエフ(Gaeff)およびハフター(Hafter)の
文献に報告されているように蛋白分解酵素トロ
ンビンおよびプラスミンで消化したフイブリン
溶解液を3回に注射して免疫にされた。2つの
脾臓は、5mlの完全培地(85%のRPMI1640お
よび15%の牛胎児血清、100I.U/mlのペニシリ
ン、100μg/mlのストレプトマイシン、2×
10-3Mのグルタミン。キブコ、グランド、アイ
ランド(Glbco、Grand、Island)、ニユーヨー
ク)を含有する60mmのペトリ皿(フアルコン
(Falcon)、3001、オツクスナード(Oxnard)、
カリフオニア)内に置かれた。角度60°でチツ
プの端1cmを曲げた、3mlの使い捨ての注射器
に取り付けた2×18ゲージ針により、上記脾臓
の皮膜を除去して細胞懸濁液が製造された。次
いで、この細胞懸濁液は22ゲージ針を付けた10
mlの注射器に吸引され、そして、適当な圧力で
噴出せしめられた。この操作は、大きな細胞塊
りおよび破片を除去するために微細なメツシユ
のステンレスチールスクリーンを介して、これ
等の細胞をフアルコン(Falcon)2001チユー
ブ内に濾過せしめる前に、2回行われた。 上記細胞懸濁液を新しいフアルコン2001チユ
ーブに移送する前に、該細胞懸濁液は室温にて
5分間静置させて小さな塊りおび皮膜破片が沈
降させた。これ等の細胞は室温にて5分間
350Gで遠心分離され、その上澄み液を第1細
胞ペレツトから新しいチユーブにデカントする
とともに、5分間700Gで回転させて第2細胞
ペレツトを得、2つのペレツトをプールすると
ともに5mlの完全培地中に再懸濁した。次い
で、それぞれタークスおよびトリパンブルー色
素によつて脾臓の白血球(SWBCと記す)を
数えるとともにその生存能力を推定し、100×
106の生存SWBCを総容量5mlの完全培地内で
個別のフアルコン2001チユーブに放置した。融
合に用いるNS−1ミエローマ細胞は、一旦、
室温にて15分間、380Gで遠心分離によつて洗
浄し、完全培地内で5×106生存細胞数/mlに
調整せしめた。 25×106のNS−1と100×106の免疫SWBCと
を混合し、室温にて5分間、350Gにて遠心分
離を行つた。上澄み液をデカントし、その残留
培地を注意深くパスツールピペツトにより除去
し、5mlの使い捨てのアラスピペツト(コーニ
ングガラス、Cornig、ニユーヨーク)を用い
て、15%(v/v)のジメチルスルホキシド
(DMSO)を含むRPMI1640中の42%(w/v)
のポリエチレングリコール(PEV、MW1540)
溶液(ベーカーケミカル社(Baker Chemical
Co.)ニユージヤージイ)を37℃にて添加し、
電気ピペツター(ピペツト−エイド−ドルモン
ト−サイエンテイフイツクCo.ブルーマン
(Broomall)、Pa)の助けにより、その5mlの
ピペツトにより30秒間再懸濁した。このPEG
−細胞懸濁液はさらに室温で30秒間放置した
後、粘性のあるPEG溶液との完全混合を十分
に確実とするために、当該チユーブを一定に振
りながら90秒間に亘つて5mlの完全培地をパス
ツールピツトにより滴下した。さらに、5mlの
完全培地を即座に添加するとともに転倒により
混合し、そして、室温にて5分間350Gで遠心
分離を行う前に、当該細胞懸濁液をさらに150
秒間静置した。この上澄み液をデカントし、電
気ピペツター付の5mlピペツトを用いて、該細
胞ペレツトを5mlの完全培地中にゆつくりと再
懸濁した。特に、全ての細胞塊集を破壊しない
ように注意をした。トリダツクステツパー(ベ
ルコガラスInc.ヴイネランド、ニユージヤージ
イ)を用いて、10-4Mのヒポキサンチン
(Hypoxanthine)(シグマ)、4×10-4Mのアミ
ノプリテン(Aminopterin)(シグマ)、1.6×
10-5Mのチミドリン(Thymidrine)(シグマ)
および4×10-5Mの2−メルカプトエタノー
(Mercaptoethanol)(HATメデイアム)を含
む1mlの完全培地内支持細胞として、1×106
の正常BALB/CマウスSWBCを含有する、
コスター(Coster)24ウエルプレート
(Coster3524、ケンブリツジ、マサチユーセツ
ト)4個の各ウエルに、0.05mlの細胞懸濁液を
添加した。以下で、1°融合プレートと称する。 次いで、上記1°融合プレートを、37℃の湿つ
たCO25%、空気95中に放置した。最初、細胞
を5日又は7日目に供給し、その後、必要に応
じて、0.5mlの新しいHAT培地を供給した。通
常10日目にハイブリドーマの成長を示す各ウエ
ルからスクリーニングテストのために0.5mlの
培地を除去するとともに、0.5mlの新しいHAT
培地で置換した。スクリーニングテストに基づ
き、保存のために最も強力に成長した多数のウ
エルを選択した。選択したウエルを原ウエル
(1°ウエル)と合流して成長せしめるようにし、
次いで、各ウエルを半分に割り、24ウエルコス
タープレート(2°プレート)の新しいウエル
(2°ウエル)に移送した。毎日、各ウエルを検
査し、必要な時に当該2°の24ウエルコスタープ
レートの2倍、3倍、4倍等に拡張した。14〜
28日目から各細胞にHT培地を供給した。上記
2°のプレートにおいて少なくとも2つのウエル
が強力に成長したとき、再スクリーニングのた
めに各ウエルの上澄み液からクローン型のウエ
ルの上澄み液を選択し、2次スクリーニングテ
ストの結果から多数の特異性抗体生産クローン
型のものを選択して、限界希釈することによ
り、モノクローナル抗体分泌性セルラインを生
成せしめた。 ハイブリドーマのクローニング 各2°のウエルから選択したクローン型の細胞
を再び懸濁し、トリパンブルー排除法によりウ
エル当りの生存細胞数を推計した。各クローン
型のものをプレートする直前に、頻度を0.5細
胞/0.05mlとするため、HT培地中で(もし各
細胞が融合後28日以後も古いものであれば完全
培地中で)適宜に連続して希釈を行つた。次い
で、0.1mlのHT培地あるいは完全培地中に1×
10-5の正常なマウス脾臓支持細胞を含む、平底
の96ウエルを有する組織培養プレート(フロ
ー、ラボラトリイズ、ミツシソウガ、オンタリ
オ、カナダ)(LDプレート)の各ウエルに、上
記容量をトリダツクステツパーと一緒に添加し
た。その後、該LDプレートを37℃の湿つた5
%のCO2、95%の空気中に放置し、7〜10日
後、クローナル増殖のスクリーニングを行つ
た。増殖陽性の各ウエルからスクリーニングの
ために0.1mlの上澄み液を除去し、これ等のウ
エルに最初に0.1〜0.15mlのHT培地又は完全培
地を供給した。LDスクリーニングテストに基
づき、大量培養へ拡張するために“ベター
(better)”特異性抗体生産クローンの最小2が
選択された。 一方、多量のMAbを得ようとする場合には、
複数の雌のBAL B/Cマウスに生存数2×
106のハイブリドーマ細胞の注射に先立つて14
日間、2,5,10,14−テトラメチルペンタデ
カン(プリンストン、アンドリツチ、ケミカル
コーポレーシヨン、ミルウオーキー、ウイスコ
ンシン)の腹腔内注射を行い、該細胞を注射12
〜14日後に、マウスから腹水を集めた。この腹
水を遠心分離により清澄化し、45%の酸アンモ
ニアで沈降を行うことによりMAbを回収せし
め、4℃あるいは−70℃のいずれかにて0.01%
のナトリウムアジドを含む燐酸緩衝食塩水
(PBS)中に貯蔵した。 モノクローナル抗体のスクリーニングテスト
PBSにDダイマー(5μg/ml)あるいはフイ
ブリノーゲ分解産物(5μg/ml)のいずれか
の50μを室温(25℃)にて1時間添加するこ
とにより、U字形底部を有する96ウエルマイク
ロ試験プレート(デイスポーザブルプロダクト
プテイ、リミテツド(Dispoable Products
Pty.Ltd)アデライド、南オーストラリア)の
各ウエルに、コーテイングした。該プレートを
倒置しかつたたいて過剰の抗原を除去し、次い
で、0.05%のトウイーン(Tween)20(シグマ
ケミカルコーポレーシヨン、セントルイス、ミ
ズーリー)を含むPBSにより該プレートを3
回洗浄した。次いで、各ウエル50μの組織培
養上澄み液を添加し、室温にて1時間イキユベ
ートすることにより、D−ダイマーあるいはフ
イブリノーゲン分解産物に対するMAbを分泌
するクローンを検出した。倒置およびたたくこ
とにより遊離MAbを除去し、当該プレートを
PBS/トウイーンで3回洗浄した。ペルオキ
シターゼを結合した抗マウスうさぎイムノグロ
ブリン(ダコパツツ、コペンハーゲン、デンマ
ーク)PBS/トウイーンによるの1/1000希釈
液100μを添加し、さらに室温で1時間イン
キユベートした。プレートを再び倒置しかつ
PBS/トウイーンで3回洗浄し、活性化した
基質100μ(使用直前に、クエン酸塩50mM、
O−トリジンジヒドロクロライド(シグマケミ
カルコーポレーシヨンのO−トリジンで、希
HClから再結晶したもの)2.5mM、PH4.5の
EDTA0.025mMを含む基質溶液10mlに過酸化
水素の3%溶液10μを加えたもの)を各ウエ
ルに加えた。10分後に、3MのHCl50μを加え
ることにより呈色反応を停止させると色が青か
ら黄に変化し、タイターテツクスマルチスキヤ
ン(Titerteck Multiskan)で450ηmの吸収を
記録した。 ペルオキシターゼ結合 過酸化ヨウ素酸塩で酸化されたペルオキシタ
ーゼを用いて、J.Histchem、Cytochem、22巻
1084−1091頁、1974年のナカネおよびカイオイ
の変法により、0−ダイマーモノクローナル抗
体の結合を行つた。蒸留水中の5mg/mlのペル
オキシターゼを室温で20分間0.1Mの過ヨウ素
酸ナトリウム1/5と混合するとともに、未反応
過ヨウ素酸塩を、PH4.5のクエン酸0.001Mで平
衡させたセフアデツクス(Sephadex)G25の
カラムを用いるゲル濾過により除去した。モノ
クローナル抗体(PBS中)を、ペルオキシタ
ーゼ1mg当り抗体2mgの割合で添加し、直ち
に、そのPHをPH9.5の1M炭酸ナトリウムを加え
ることにより9.0〜9.5に調整した。室温で時々
攪拌を行つて2〜3時間反応を行わせ、バーバ
ー、J.Immunol Meth.11巻、15−23頁(1976
年)に記載のようにPH9.5、2.0Mのエタノール
アミンの1/10容を添加してその反応を停止させ
た。4℃で一夜放置した後、エタノールアミン
を、PBSで平衡させたセフアデツクスG25カラ
ムを用いるエル濾過を除去するとともに、その
酵素結合体を0.01%のメチオレートの存在下4
℃で貯蔵した。 蛋白質の定量 RylattおよびParish Analytical Biochem、
121巻、213−214頁(1981年)の方法により蛋
白質の定量を行つた。 捕獲/タツグ実験およびD−ダイマーテスト
PBS中のMAbのそれぞれ50μ(10μg/ml)
を含む96ウエルマイクロタータープレートの各
ウエルを室温で1時間インキユベートすること
により抗原捕獲/タツグ実験を行つた。非結合
MAbは、裏返してプレートをたたき、次いで
スクリーニングテストで述べたようにPBS/
トウイーンで洗浄することにより除いた。次
に、抗原捕獲を、MAb被覆ウエルにPBS/ト
ウイーン中の抗原(0−1mg/ml)各50μを
室温で1時間加えることにより達成した。ウエ
ルを前記のようにして洗浄した。次いで、各ウ
エルにPBS/トウイーン中の種々のペルオキ
シターゼ結合MAb50μ(1μg/ml)を室温で
1時間加えて、捕獲抗原をペルオキシターゼ結
合MAbでタツグした。洗浄後、結合コンジユ
ゲート(結合物)の存在を、スクリーニングテ
ストで記載したように基質100μを加えて測
定した。血漿または血清中の架橋誘導体の存在
の測定には、PBS/トウイーン中の1/5希
釈血漿または血清50μを第2工程の抗原の代
りにインキベートした。 [結果] 特異性 ひとD−ダイマーに対するMAbを分泌する
ハイブリドーマクローン数百をまず酵素イムノ
アツセイで同定し、2種の異なるクラスの
MAbを得た(第1表)。第1群は大多数の陽性
クローンを含み(例:B44.7.4D2/182(DD−
4D2/182)、B44.7.2.C2/19(DD−2C1/19)、
B41.7.2D5/38(DD−2D5/38))、完全なフイ
ブリノーゲン、フイブリノーゲン分解産物含有
抽出物、フラグメントDおよびD−ダイマー上
に存在するエピト−プ(抗原決定基)に結合す
るMAbを生産した。しかし、上記第1群はフ
ラグメントEには結合しなかつた。第2群は遥
かに少数であつて(例:B42.7.3B6/22(DD−
3B6/22)、B41.7.1C3/108(DD−1C3/108))、
D−ダイマー上に存在するがフラグメントD上
に存在しない決定基と反応した。 精製した完全フイブリノーゲまたはフイブリ
ノーゲン分解産物との間には交差反応は認めら
れなかつた。 捕獲抗体としてのD−ダイマーモノクローナル
抗体 種々のMAbがD−ダイマー上の同一または
別の位置で反応したことを認定するために、捕
獲/タツグ実験を行う。96ウエルマイクロプレ
ートのウエルを各MAbでコーテイングすると
ともに、フイブリノーゲン分解産物またはD−
ダイマーと培養する。非結合蛋白質を洗去後に
ペルオキシターゼ結合MAbを加え、洗浄後に
活性基質を加えて結合コンジユゲート(結合
体)の存在を決定する(第2表参照)。 DD−2C1/19 このMAbは、抗原としてD−ダイマーを使
用するときのみ単特異性MAbDD−IC3/108ま
たはdd−3B6/22と結合することができ、D−
ダイマー抗原または分散産物としてフイブリノ
ーゲンを使用するとき汎特異性MAbDD−
2D5/38と結合できる。いずれかの抗原と他の
汎特異性MAbDD−4D2/182とを結合するこ
とはできない。これらの結果は、DD−2C1/
19は、DD−4D2/182によつて認識される位置
に接近して結合するが、DD−2DT/38、DD
−IC3/108またはDD−3B6/22によつて認識
されるものと全く別個の抗原決定基に結合する
ことを示唆している。 DD−4D2/182 汎特異性MAbDD−4D2/182は、DD−
2C1/19は類似した特異性パターンを有してい
る。その結果は、DD−4D2/182およびDD−
2C1/19は、結合位置がきわめて接近している
かまたは重なつていることを示唆している。 DD−2D5/38 汎特異性MAbDD−2D5/38もまた、D−ダ
イマーが使用されるときのみDD−1C3/108お
よびD0−3B6/22と結合できるが、他の汎特
異性MAbDD−4D2/182およびDD−2C1/19
の両者と、抗原としてD−ダイマーまたはフイ
ブリノーゲン分解産物を用いて結合できる。こ
のモノクローナルは、それ自体で組み合せるこ
とできるこのこシリーズの唯一のものであり、
D−ダイマー分子当たり少なくとも2つの結合
位置の存在を示唆している。しかしながら、こ
れらの結合位置は、他の4つのモノクローナル
によつて認識される位置から区別されねばなら
ないのは明らかである。 DD−3B6/22およびDD−1C3/108 D−ダイマー特異性MAbDD−3B6/22は、
D−ダイマーが捕獲抗原であるとき、汎特異性
モノクローナルンDD−4D2/182、DD−2C1/
19またはDD−2D5/38のいずれとも結合する
ことができる。MAbDD−1C3/108は類似し
た特異性パターンを有するが、捕獲MAbとし
ては比較的貧弱なものである。その結果全体と
して、このモノクローナルのセツトは、D−ダ
イマー分子に3つの異なる領域、すなわちDD
−2D5/38によつて認識されるユニークな位
置、DD−4D2/182およびDD−2C1/19によつ
て共有される他の位置、およびDD−1C3/108
とDD−3B6/22とによつて共有されるD−ダ
イマー特異位置に結合することを示唆してい
る。 Dダイマー用特異的検出法 上記の結果は、これらのMAbをいくつか組
み合わせると、Dダイマー用の特異的検出法を
開発するのに有用であることが証明され、フイ
ブリノリシス用一般検出法になりうることを示
唆している。組み合わせの第1の型として、端
特異性MAbDD−3B6/22は捕獲MAbとして
使用され、抗原は汎特異性MAbDD−4D2/
182またはDD−2D5/38にタツグされる。タツ
グMAbとしてペルオキシダーゼ結合DD−
4D2/182を使用する検出法は、D−ダイマー
の10−20ng/mlの感度を有している(第1図
参照)。フイブリン低分解産物とは強い反応性
を有するが、フイブリノーゲン低分解産物また
はフラグメントDとは反応性が見られない。基
本的に同等の結果は、タツグMAbとしてペル
オキシダーゼDD−2D5/38を用いて得られる
(図示せず)。他の組み合わせタイプでは、捕獲
MAbとして汎特異性モノクローナルDD−
4D2/182を使用し、抗原はペルオキシダーゼ
結合DD−1C3/108でタツグされる(第2図参
照)。 この場合、D−ダイマーとフイブリン分解産
物は明確なシグナルを生じたが、完全なフイブ
リノーゲン、フイブリノーゲン分解産物または
フラグメントDでは検出可能な交差反応が認め
られなかつた。定性的に同様な結果が、DD−
2C1/19またはDD/2D5/38で捕獲することに
よつて得られた(図示せず)。 これらモノクローナル抗体の両組合わせに基
づく検出法が、血液中のD−ダイマーおよび他
の架橋誘導体を検出する能力を有するか否かに
ついて調べた。正常健康志願者(対象は19、
20、23)または臨床診断DIC患者から得て
PBS/トウイーン中1/5に希釈した血清ま
たは血漿を、DD−3B6/22またはDD−4D2/
82で被覆したマイクロプレートでインキユベー
トし、室温で1時間インキユベート後、結合D
−ダイマーまたは架橋誘導体の存否を結合
MAbの添加により確認した(第3表)。DD−
3B6/22に基づく検出は血清および血漿の両者
で陽性の結果を示したが、DD−1C3/108に基
づくものは血清のみ陽性の結果を示した。 [ラテツクスビーズ試験] ラテツクス粒子としては、直径約1ミクロン
のポリスチレンビーズを用い、これにモノクロ
ーナル抗体DD−3B6/22を共有結合させた。 試験方法 1ビーズ0.02mlを、スライド上(使用前振盪)
で、血清または被検希釈試料0.01mlと混合し
た。 2 スライドを2分間ゆつくり揺り動かし、凝集
の有無に注意した。 架橋フイブリ誘導体レベルの評価 架橋誘導体>200ng/mlを含む試料で陽性の
凝集が認められた。個々の試料における、より高
レベル架橋誘導体の正確な評価は、第4図に示す
ように、試料をPBS緩衝液で系列希釈して得ら
れた。 補充臨床実験 対 象 研究群は、(a)対照として健康な研究室志願者45
名、(b)静脈造影法で証明された深部静脈血栓症お
よび/または動脈血栓症患者10名、(c)肺性塞栓患
者6名、および(d)消費性凝血異常症の研究的証拠
および播種性脈管内凝固を特徴的に随伴する診断
のあ患者30名である。(d)群の患者は、ワウンおよ
びオスキ、Can.Med.Assc.J.107巻963−966頁
(1972年)記載の播種性脈管内凝固の基準をすべ
て充足した。血液2mlを、だいずトリプシンイン
ヒビター(ベクトンおよびデイキンソン、3.67n.
f.単位)の存在下にトロンビン(20iu)で凝血さ
せ、その血清を前述した捕獲/タツグ法による可
溶性架橋フイブリン誘導体の検出に用いた。D2
比(試料と空試験の比)としての結果を、(a)群に
ついては第4表、(d)群については第5表、(b)群に
ついては第6表、(c)群については第7表に示す。
また結果を第3図に図示する。 架橋フイブリン誘導体を区別するため特異性抗
体プローベを得ようとする従来の試みは、免疫に
用いる抗原に応答するポリクロナール抗体の性質
のために邪魔された。架橋誘導体に対し顕著な選
択性を有する数種の抗体製品が既に報告されてい
る。例えば、Dに較べてD−ダイマーに50倍大き
な反応性を有するもの(前記ブジンスキ文献)、
非架橋のものおよびペプチドに較べて架橋γ−γ
鎖に100倍大きなもの(パーベス等、バイオケミ
クトリー、19巻、4051−4058頁、(1980年)また
はフイブリノーゲンもしくはフイブリノーゲン分
解産物に較べてD−ダイマーに8倍大きなもの
(ラリヒ等、Thromb Res23巻、103−112頁、
1981年)である。非架橋フラグメントの架橋反応
率は、診断試薬としての価値を妨げるに充分であ
つた。 診断試薬上の問題点は、架橋フイブリン誘導体
とのみ反応する単特異性MAbが製造されて始め
て解決した(DD−3B6/22およびDD−1C3/
108)。これ等のMAbは、捕獲/タツグ型システ
ムを好適とする診断方法の実施に用いられてい
る。しかし、ラベルした単特異性DD−3B6/22、
DD−1C3/108またはその他のラベルした架橋フ
イブリン誘導体を用いる従来の結合阻止検出法を
用いることができる。 捕獲/タツグ検出法では、問題になつている抗
原を、同一分子内の異なる領域に特異性を有する
2種の抗体と反応させる。通常、捕獲抗体が固相
上に結合され、抗原を添加して結合させた後、結
合抗原の存在を第2ラベル抗体の添加洗浄後に検
出する。 MAbDD−1C3/108はD−ダイマーに完全に
特異性を持つが、捕獲MAbとしての役目は余り
行なわれておらず、それでもペルオキシターゼ結
合MAbは良好なタツグであつた。他方、別の特
異的モノクローナルDD−3B6/22は良好な捕獲
MAbではあるがタツグとしては比較的によくな
かつた。 タツグとしてのDE−1C3/108に基づく検出で
は、D−ダイマーとフイブリン分解産物がほぼ同
様に結合したが、捕獲MAbとしてDD−3B6/22
を用いる検出では、D−ダイマーが約100倍よく
結合した。同様に、DD−3B6/22検出では高濃
度のフイブリノーゲンにおけるシグナルが発生し
たが、DD−1C3/108ではそうではなくた。これ
らモノクローナルはそれぞれ標準的酵素イムノ検
出法は両抗原と同程度の交差反応を示した(第1
表)。 これ等両検出法とも、DIC患者の血清中に存在
するD−ダイマーまたは他の架橋誘導体を低レベ
ルで検出できるが、血漿中に存在する高濃度のフ
イブリノーゲン(約3000μg/ml)がタツグ抗体
としてMAbDD−1C3/108に基づく検出法で血
漿に陽性結果を与えるのを妨害するのは驚くにあ
たらない。この場の捕獲抗体DD−4D2/182はフ
イブリノーゲンとD−ダイマーの両者に強い反応
性を有し、血漿中高濃度のフイブリノーゲは固相
上の捕獲モノクローナルを覆つてしまうと思われ
るからである。他方、単特異性DD−3B6/22に
基づく血漿検出法は、数オーダーの大きさ
(magunitude)の高濃度フイブリノーゲンの存在
下でも架橋誘導体を選択的に捕獲し(第2図)、
したがつて、架橋フイブリン誘導体の検出法に関
してはさらに効果的である。 第4図に示すように、ラテツクビーズ検出法
は、前述したEIAで得られる他の実験結果とよく
相関する。したがつて、ラテツクスビーズ検出法
は迅速診断試験能力を有する。 上記検出法は、4〜40℃、さらに好適には室温
で実施できる。倹体とMAbとの接触はPH5〜9
で実施でき、適当なイオン力の上限は1Mである。 第1図は、D−ダイマーの特異性検出法を示
す。D−ダイマー特異性モノクローナルDD−
3B6/22(10μg/ml)をマイクロプレートのウエ
ル中へ被覆し、まず、D−ダイマー(□−□)、
フイブリノーゲン分解産物(△−△)、フイブリ
ノーゲン(▲−▲)、フイブリン分解産物(●−
●)またはフラグメントD(○−○)と反応させ、
次いでペルオキシターゼ結合DD−4D2/182でタ
ツグした。対照実験は、捕獲モノクローナル
(DD−3B6/22)が存在しない場合には、結合が
起こらないことを示した。 第2図では、汎特異性MAbDD−4D2/182
(10μg/ml)をマイクロプレートのウエル上に
被覆し、まずD−ダイマー(□−□)、フイブリ
ン分解産物(●−●)、フイブリノーゲン(▲−
▲)、フイブリノーゲン分解産物(△−△)およ
びフラグメントD(○−○)と反応させ、次いで
ペルオキシターゼ結合DD−1C3/108でタツグし
た。対照実験は、捕獲モノクローナルが存在しな
い場合には、結合が起こらないことを示した。
るモクローナル抗体、このモノクローナル抗体お
よび上記架橋誘導体の検出方法に関するものであ
り、この検出方法はフイブリン溶解におけるフイ
ブリン分解産物一般および前血栓症状態および搬
種性脈管内凝固(Disseminated Intravascular
Coagulation:DIC)を含む血栓症状態の診断テ
ストとして用いられる。 フイブリノーゲンは、通常、血漿中に溶解状態
で循環する巨大蛋白分子である。酵素トロンビン
の作用を受けると、フイブリノーゲン分子は連結
し、自発的に整列して、フイブリンと寄れ、血餅
の主成分である長い糸状ポリマーまたは網状態に
なる。 プラスミンと呼ばれる(血液中でフイブリン網
状態を破壊し血漿の流動性を回復する作用を有す
る)酵素で消化されると、フイブリノーゲンはA
−Eと称されるフラグメントに分解されることが
わかつた。フラグメントDおよびEは回収量の大
半を占め、Eに対して約2倍のDが存在した。ま
た、フイブリノーゲンは、Eを中心成分とし、D
を末端成分とする3節形状を有することがわかつ
た。 フイブリンおよびフイブリノーゲンのプラスミ
ン分解物は、ポリアクリルアミドゲル電気泳動
(PAGE)を用いて互いに区別することができる。
第Xa因子と呼ばれる酵素によるフイブリンの
架橋により、フラグメントDダイマーが生成し、
これはD−ダイマーと呼ばれる。第Xa因子
は、フイブリンの隣接モノマー間に共有結合を導
入し、フイブリシの構造を安定にする酵素であ
る。フイブリンモノマー間の架橋の性質の詳細な
説明については、ブジンスキ等、フラツド54巻4
号(1979年10月)を引用する。第Xa因子は、
血漿中および血小板中の前駆体からペプチドをト
ロンビンの触媒作用で除くことにより活性化され
る。D−ダイマーは、分子量約189000ダルトンの
分子であり、フイブリノーゲンのガンマ鎖残片間
の架橋で共有結合した異なるフイブリンから由来
する2種のフラグメントDから基本的に成り立つ
ている。フイブリノーゲンそれ自体は、アルフ
ア、ベータおよびガンマ鎖の2つのコピーからな
る6個の鎖から成り立つている。 別の複合体(DD)Eは、架橋ひとフイブリン
のプラスミン分解で生成し、2個のフラグメント
DおよびフラグメントEの組合わせで構成されて
いる。 さらに別の架橋誘導体は、「セミナーズ・イ
ン・トロンボシス・アンド・ヘモスタシス」8巻
1号(1982年)中の論文、グレフおよびフアルフ
ア「デイテクシオン・アンド・レレバンス・オ
ブ・クロスリンクド・フイブリン・デリバテイブ
ス・イン・ブラツド「記載の方法で製造すること
ができる。これらの中には、高分子量架橋誘導体
が含まれ、上記文献中では誘導体DY、YY、
XD、XY、DXDおよびYXDと命名されている。 正常止血または血液凝固では、液相または懸濁
物中の脈管内成分が保持されるが、同時に管損傷
領域における個相血液成分の局所的沈積をおこさ
せる。健康状態で低度のフイブリンの脈管内沈積
とフイブリン溶解または細胞食作用による沈積の
除去との間にバランスが存在すると想像されてき
たが、今では実験的に証明されたことなわかつ
た。 初期の臨床観察によると、ある種の重症患者は
出血と大打撲傷の徴候を示し、凝血時間が長く血
小板減少症をもつことがわかつた。ある場合には
死後に微小脈管内でフイブリン血栓が認められ
た。このような血栓の分散性から「播種性脈管内
凝固」(DIC)の語が生まれた。次いで凝固因子
が減少することが示された。これらの発見から
「消耗性凝血異常症」の概念がうまれ、この語と
時としてDICの同義に用いられる。 現在認められているDICの経過には、血小板の
消耗をもたらす凝固系の賦活、トロンビンの生
成、フイブリンの分解および第二次フイブリン溶
解が含まれる。この過程の正確な生物学的結果
は、フイブリン沈積とフイブリン除去との間のバ
ランスを反映している。結果として生じる臨床的
発現は、凝固因子の減少が支配的である場合には
出血であり、さもなくば脈管閉塞効果による虚血
性組織損傷である。 DICは、広範囲の損害、特にシヨツク、アシド
シスおよび酸素減少症の組合せを伴う障害におけ
る二次的減少として報告されてきた。衆知の臨床
的合併症は敗血症、大外傷、悪性腫瘍および低酸
素血症である。これらの臨床状態において、凝固
連鎖の賦活は凝固蛋白と血小板の消費をもたら
し、微小循環系におけるフイブリン沈積を招来さ
せる。DICを開始させる詳細な因子は不明である
が、可能なメナキヌズが動物実験で多数示されて
いる。 理想的には、DICの確実な散在性フイブリン沈
積の直接呈示が必要である。局所性および散在性
フイブリン生成を区別するための多数の直接バイ
オプシー的証拠を得ることが実際上困難であるた
め、診断上の目的におきかわるべき間接的試験が
開発された。しかしこれらの試験は、脈管内フイ
ブリニ沈積症候群に対して特異的でなかつた。そ
の特異性は、さらにフイブリノーゲンをフイブリ
ンに変換することができないが、血栓症に関係す
る他の凝固因子をトロンビンに変えることができ
る他の酵素の作用によつて減らされる。間接的試
験はすべて、ひとフイブリノーゲンをフイブリン
に変換し得る酵素がトロンビンのみ(蛇毒を除
く)あいるという原理にもとづいている。 可溶性フイブリモノマー複合体環境のお存在を
示すパラコアギユレーシヨン試験以外には、臨床
的DICの診断に、直ちに適用でき、容易に実施で
きる特異性の大きなトロンビン特異性試験は存在
しない。これらのテストには、FPAを特異性
RIA法で測定するFPA(フイブリノペプチドA)
試験、フイブリンモノマーアツセイ、フイブリノ
ーゲ・ゲルエクスクルージヨンクロマトグラフイ
およびFPB(フイブリノペプチドB)またはトロ
ンビン増加性FPBの試験が含まれる。 トロンビン作用の生化学的非特異的試験には、
プロトンビンタイム(PT)試験、トロンボプラ
スチンタイム(A PTT)試験およびトロンビ
クロツテイングタイム(TCT)試験が含まれる。
実際上はしばしば使われるけれども、これらの試
験では得られる情報は元来非特異的なものであ
り、病因に関係なく凝血因子の欠乏度の測定結果
を表わすだけという点に注意しなければならな
い。 凝固因子検出法もまた比較的非特異的であり、
第因子、第X因子およびフイブリノーゲンレ
ベルの試験を含んでいることが判明した。 フイブリン−フイブリノーゲン分解産物の試験
は、フイブリンに対するプラスミンの作用に対し
て特異的であるとはこれまでのところ証明されて
おらず、フイブリノーゲン分子に対してトロンビ
ンがあらかじめ作用しなくてもフイブリノーゲン
溶解が起つた場合にも陽性の結果を与える可能性
がある。これらの試験はフラグメントDおよびE
の試験を含んでいる。 トロンビン仲介血小板相互作用または放出試験
は、元来非特異的であることがわかつた。これら
には、血小板計数、血小板生存率および血小板放
出試験が含まれる。 凝血因子の同定に放射性ラベルフイブリノーゲ
ンを用いることも試みられたが、時間がかかり過
ぎて、実施困難であることがわかつた。 先行技術を要約すると、診断試験の有効性は、
疾病の存在または不存在を示す能力にかかつてい
る。 4つの指標すなわち感度、特異性、測定すべき
正の予言値および負の予言値を提示しうる診断試
験の有効性を定めるために、基本的なデザイン原
理が存在することが広く知られている。第一の必
要事項は適当な診断用標準の採用である。理想的
には、この標準は臨床的基準より僅かに大きく、
疾病の本質に対してできるだけ特異的でなければ
ならない。DICに関する固有の困難性は、この障
害についての包括的基準は存在しないことであ
る。臨床像は極めて非特異的である。多数の常用
される実験室試験もまた診断上の特異性を欠如し
ている。白血球計数が低いことは、DICの可能性
を指示するが、感染についての二次的な見地の場
合でもあり得る。同様な保留が多数の凝固アツセ
イに対して適用される。プラスミンまたはエラス
ターゼの作用のため、フイブリノーゲン減少症は
一次的フイブリン溶解とトロンビン仲介フイブリ
ノーゲン−フイブリ交換につづく二次的フイブリ
溶解の識別基準とならない。他方、トロンビン作
用の感度の良い試験も可能であるが、その臨床的
利用には明らかな欠点がある。その一例はFPA
アツセイであり、これはトロンビン作用に対して
は特異的ではあるが、きわめて鋭敏で、局所的脈
管内凝固を検出して非複雑性静脈血栓に対して陽
性の結果を与える。FPAレベル上昇の臨床的意
義は、パラコアギユレーシヨン試験が陽性であつ
ても、特に血小板計数、前凝血試験およびフイブ
リノーゲンレベルが正常の場合には論争の種にな
る。 このような理由から感度特異性および予言値は
標準方法では決定できない。障害の臨床的発現は
複雑で予言不可能である。従つて、今行なわれて
いる診断試験の適用は種々の臨床的脈管内凝固症
候群と関係づけて考えるのが一番良い。 また、DICの診断試験として、D−ダイマーの
アツセイが提案されている。しかし、前述のよう
にこれはPAGEの使用を必要とし、従つてこの技
術は臨床的に常用するには繁雑すぎる。フイブリ
ン誘導D−D−Eフラグメントに対して抗体は生
じるが、常用される形態ではこれらはフイブリノ
ーゲンフラグメントD誘導体と交差反応し、従つ
て臨床的使用にはなお不適当である。 DICと慣用診断試験の実用的な要約は、「セミ
ナーズ・イントロンボシス・アンド・ヘムスタシ
ス」8巻3号(1982年)やDIC:ジ・アプリケー
シヨン・アンド・ユーテイリテイ・オブ・デイア
グノスチツクテスツ(オツクルホードおよびカー
ター)と題する論文に記載されている。 上記ブジンスキの文献には、2種の抗血清を用
いたポリクローナル抗D−ダイマー抗体の研究が
記載されている。この試験では、D−ダイマー分
子上の特異的マーカーに対して抗体が作られてい
る。試験に際して、D2E複合体とD−ダイマーの
(1:1)混合物に対して、およびPH5.5で3M領
域にさらしたD−ダイマーに対して、にわとりお
よびうさぎで抗血清が得られた。この文献には、
著者はこの試験結果が散在性脈管内凝固と1次的
フイブリン溶解の識別のような臨床的局面で応用
されることを望むが、その理由は循環フラグメン
トD−ダイマーが前者の状態には存在し、後者の
状態には存在しない筈だからと記載されている。
しかし、この状態も他の関連する臨床状態も架橋
フイブリンフラグメントに加えて高濃度の循環フ
イブリノーゲン誘導体を有するため、上記の応用
を行なうにはフラグメントD−ダイマーとフラグ
メントDとの間に大きな反応性の差が存在するこ
とを必要とする。また、この検出法は異常な高濃
度のフイブリノーゲンの存在下でも実施できるこ
とが示されてはいるが、このような臨床的局面で
信頼して用いるためにはさに抗体の特異性を進め
ることが必要である。 上記グレツフおよびハフターの文献も、D−ダ
イマーのような血液中の架橋フイブリン誘導体が
DICのマーカーになると考えられることを指摘し
ている。しかし、この文献には、信頼できるDIC
診断試験が架橋フイブリン誘導体に基づいて創案
出できたとする記載は何もない。 この発明の目的には、臨床的根拠によつて使用
できる架橋フイブリ誘導体の検出方法を提供する
にある。 この発明の架橋フイブリン誘導体から誘導され
るモノクローナル抗体の製法は、下記工程: (i) 架橋フイブリン誘導体又はそれらを含む抽出
物を得る工程、および (ii) 上記誘導体または抽出物を投与した動物から
得た抗体産生細胞をクローン化することによ
り、上記誘導体または抽出物に対する抗体を生
成させる工程 を含むことを特徴する方法による。 工程(i)において、適当な抗体抽出物は、フイブ
リン凝塊のプラスミン分散、又はトロンビン、第
Xa因子およびプラスミンのフイブリノーゲン
に対する同時作用により、一過性凝塊形状とそれ
に続く凝塊溶解を伴つて得られる。後者の方法の
場合、フイブリノーゲンがトロビと第Xa因子
の作用によりフイブリンに変換され、次いでプラ
スミンにより分解される。勿論、フイブリン誘導
体またはそれを含む抽出物はひとまたは他の適当
な動物資源から得ることができる。 上記の粗性抗原フラクシヨンを得る方法はイン
ビトロ法である。適当なインビボ法が、血清およ
び他の架橋フイブリン誘導体含有体液をひとを含
む動物から得るため、および実質的な純粋な架橋
フイブリ誘導体を分離できるPAGE法に体液を付
すために用いられる。 別の方法としては、架橋フイブリン誘導体は、
重症血栓性障害の患者血清から、ウイルナー等、
バイオケミストリー21巻2687−2692頁(1982年)
記載のように、イオン交換クロマトグラフイーと
組合わせたゲル濾過を用いる技法により精製する
ことができ、上記文献では、ひとフイブリノー
ゲ、精製フラグメントD、EおよびD−ダイマー
が得られている D−ダイマーのような純粋な架橋フイブリン誘
導体を用いる場合、これはかなり容易に変性され
るから、その製造に際してはその分子の変性を招
かないように注意しなければならない。 通常粗製物である抗原抽出物を製造するための
上記方法のさらに完全な記載については、前述し
たグレツフおよびハフターの文献を引用する。こ
の発明で用いる適当な架橋フイブリン誘導体は、
従来報告された任意のものでよいが、誘導体が
D2EまたはD−ダイマーであるのが好ましく、こ
の発明で用いる誘導体がD−ダイマーであるのが
最も好適である。 工程(ii)において、誘導体またはその抽出物を投
与するに適当な動物はマウスまたはラツトであ
る。そのうち、マウスが好ましい。また、最初粗
製抽出物を1回またはそれ以上投与し、その後純
粋またはほぼ純粋な架橋フイブリ誘導体を投与す
るのが好ましい。この方法が好ましいため、誘導
体は特異的なモノクローナル抗体を得る作業が単
純化される。 誘導体または抽出物を投与したマウスを投与後
に適宜屠殺し、脾臓を摘出し、さらに処理して細
胞懸濁液を作る。細胞懸濁液は、さらに精製(例
えば遠心分離)して、マウスミエローマ細胞との
融合に用いる脾臓白血球またはリンパ球を分離す
ることができる。 クローニング技術は、ガルフル等、ネイチユア
266巻550−2頁(1977年)記載の技術等に広範に
基づくことができるが、そこでは細胞融合剤とし
てポリエチレングリコールを用いてハイブリドー
マ細胞が作られ、次いでこれが、適当な支持細胞
層を用いる限界希釈に基づいてクローン化または
所望により適宜再クローン化される。 ハイブリドーマ細胞の培養にはウエルプレート
を用いるのが好ましく、各ウエルには適当な細胞
培養培培地と共に細胞懸濁液を置く。 スクリーニグテスト用に細胞試料を除いておく
のが好ましく、これは以下に記載するように実施
する。スクリーニングテストに基づいて一定数の
最もよく生育したウエルを保存用に選ぶ。スクリ
ーニングテスト後、限界希釈により一定数の特異
性抗体産生クロノタイプを選択してモノクローナ
ル抗体分泌セルラインを得ことができる。 限界希釈クロノタイプを含むウエルプレートか
ら採取した試料についてさらに実施したスクリー
ニングテストに基づいて、一定数の特異性抗体産
生クローンを最大培養用に増殖させるため選択す
る。 上記の方法で使用する適当なスクリーニングテ
ストでは下記工程を含むものであつてよい: (A) 支持体の表面を、(a)架橋フイブリン誘導体、
(b)該誘導体含有抽出物、又は(c)フイブリノーゲ
ン又はフイブリノーゲン分解産物から選ばれた
抗原で被覆する工程、 (B) 工程(A)の抗原を、前記した方法で架橋フイブ
リン誘導体から誘導されたモノクローナル抗体
と接触させる工程、及び (C) 工程(B)で生成した複合体を検出する工程。 好適には、工程(A)においてウエルプレートを
用い、その各ウエルには、D−ダイマーような
架橋フイブリン誘導体および/またはフイブリ
ノーゲン分解産物(好ましくは、フイブリノー
ゲンをトロンビンで適当に分解してフラグメン
トD、フラグメントEおよび所望によりフラグ
メントXおよびYを生成せしめることにより得
られたもの)を適用する。 次いで、架橋フイブリン誘導体から誘導した
モノクローナル抗体を各ウエルに加える。使用
できる適当な検出手段はEIAであり、そこでは
適当な酵素結合体(conjugate)が複合体に結
合され、次いで基質が加えられる。別の方法と
して、RIA、FIA、凝集、粘着、または化学発
光も適当な検出手段として用いることができ
る。 上記スクリーニングテストの目的は、試験細
胞が適切な架橋フイブリン誘導体に特異性を有
する抗体を産生していることを確かめるにあ
る。フイブリノーゲまたはフイブリノーゲン分
解産物との間には何ら反応がなく、誘導体との
間には陽性反応がある。 この発明はまた、架橋フイブリン誘導体検出
方法をその範囲に含むものであつて、当該方法
は、 (i) 架橋フイブリン誘導体から調製されたモノ
クローナル抗体を、架橋フイブリン誘導体から
誘導された抗原又は架橋フイブリン誘導体自体
を含むか、または含む疑のある液体試料と接触
させる工程、および (ii) 工程(i)で生成した複合体を検出する工程 を含むことを特徴とする。 上記の方法において、適当な架橋フイブリン
誘導体としては、D−ダイマー、D2Eまたは前
述のごとき高分子量の性質を有する任意の誘導
体が挙げられる。モノクローナル抗体は前述の
ように製造され、検出される特定の架橋フイブ
リン誘導体に関係したものである。 検出工程は、スクリーニングテストに関連し
て記述した任意のものでよいが、EIAが好適で
ある。 架橋フイブリン誘導体の存否は、前血症、血
栓症およびその他のフイブリンの生成および溶
解が関連する状態の適当な診断補助資料として
用いられる。 この発明の検出方法もまた、ストレプトキナ
ーゼ療法および組織プラスミノーゲンアクテイ
ベータ療法(TPA)のような溶解療法の監視
に用いることができる。前血栓状態の一例はス
トレス状態である。血栓状態の例には、DIC、
肺性塞栓、血栓症、侵入性腫瘍および後述する
他の血栓状態が含まれる。 液体試料は、リンパ液、血清、血漿または滲
出液のような適当な体液から得られる。 上記検出方法は、前述のようにチユーブ、ウ
エルプレートまたはマイクロプレートを用いて
達成でき、また慣用方法を含む他の適当な方法
で実施できる。1本の長尺部材を用いる「ステ
イツク」法も用いることができ、その場合抗原
または抗体でまずその上をコートし、その後工
程(B)および(C)を行なう。 この発明の他の実施態様では、モノクローナ
ル抗体を小ビーズに共有係合させる。このよう
なビーズは、血清、血漿または他の液体中の架
橋フイブリン誘導体の試験を迅速(例えば2−
3分)に実施することを可能にする。ビーズ
は、ポリスチレン、ナイロン、ガラスまたは他
の適当な材料で作ることができる。ポリスチレ
について述べると、モノクロナール抗体は、モ
ルデイ等、J.Cell.Bio64巻75頁(1975年)記載
のカルボジイミド法を用いてこれに結合させる
ことができる。ナイロンビーズでは、適当な結
合方法はヘンリーおよびヘルマン、J.Immun.
Method35巻285頁(1980年)記載のグルター
ルアルデヒド法である。ガラスビーズでは、適
当な結合方法として米国特許4210723号記載の
シラン化剤法を用いることができる。これらの
ビーズ検出方法またはラテツクス検出方法にお
いて、モノクローナル抗体と結合したビーズを
試験血清まあは血漿または他の体液と試験する
とき、適当な検量標準を用いて凝集の測定を行
なう。この態様では、ラテツクス粒子またはビ
ーズを既知の反射係数を有する均一な球状に作
り、検量標準として光散乱拡大、シヤドウアン
グル、シヤドウ材料の厚み、走査および透過電
子顕微鏡またはレーザー光散乱等に用いる。 勿論、第1のモノクローナル抗体が抗原で捕
獲され、それが次いでラベルした第2のモノク
ローナル抗体(ラベルとしてEIAまたはRIA試
験が適当)によりタツグ(tag)される、捕獲
−タツグ法に基づく検出法も、この発明で用い
ることができる。 しかし、場合によつては、上記ビーズまたは
ラテツクス検出法のような単一のモノクローナ
ル抗体を用いることができる。 個々の架橋フイブリン誘導体の検出法に関連
して、試験したモノクローナル抗体全体の中
で、一定数のものは汎特異性(panspecific)
(すなわち、フイブリン分散産物およびフイブ
リノーゲン分解産物のエプトープ(epitope)
または反応部位に結合する)であり、残りのも
のは単特異性(monospecific)(すなわち、D
−ダイマーおよび他の架橋フイブリン誘導体の
反応部位にのみ結合する)であることが判明し
た。 以下の記載において、1つの検出法で捕獲−
タツグ法を実施する場合、単特異性モノローナ
ル抗体が支持体表面に結合され、架橋フイブリ
ン誘導体を含む疑のある血清または他の体液で
試験する。検出工程で用いる適当なラベルに結
合した汎特異性モノクローナル抗体である第2
抗体でタツグされた場合、もし汎特異性モノク
ローナル抗体が試料中のエプトープに結合する
と、これは架橋フイブリン誘導体の精密な検出
方法を提供する。 この技法の変法として、汎特異性モノクロー
ナル抗体を支持体表面に結合させ、架橋フイブ
リン誘導体を含む疑のある体液で試験すること
ができる。次いで単特異性モクローナル抗体
を、適当なラベルを結合した体液抗原にタツグ
させる。 以下の実験において、ひとフイウリノーゲン
およびフラグメントD、EおよびD−ダイマー
は、前記ウイルナーの文献にしたがつて製造し
た。フイブリノーゲン分解産物は、ハベルカー
トおよびタイマン、Thromb Res10巻803−
812頁(1977年)記載の方法で製造した。D−
ダイマーの改造に必要な架橋フイブリンは、オ
レキサおよびブジンスキー、バイオケミストリ
ー18巻991頁(1979年)にしたがつて製造しプ
ラスミン分解した。 [実施例] 細胞融合およびハイブリツドの選択 Dダイマーを注射して3日後に頚部を転座さ
せて殺した2匹の免疫したマウスから脾臓を無
菌状態で摘出した。このマウスは、以前に、グ
ラエフ(Gaeff)およびハフター(Hafter)の
文献に報告されているように蛋白分解酵素トロ
ンビンおよびプラスミンで消化したフイブリン
溶解液を3回に注射して免疫にされた。2つの
脾臓は、5mlの完全培地(85%のRPMI1640お
よび15%の牛胎児血清、100I.U/mlのペニシリ
ン、100μg/mlのストレプトマイシン、2×
10-3Mのグルタミン。キブコ、グランド、アイ
ランド(Glbco、Grand、Island)、ニユーヨー
ク)を含有する60mmのペトリ皿(フアルコン
(Falcon)、3001、オツクスナード(Oxnard)、
カリフオニア)内に置かれた。角度60°でチツ
プの端1cmを曲げた、3mlの使い捨ての注射器
に取り付けた2×18ゲージ針により、上記脾臓
の皮膜を除去して細胞懸濁液が製造された。次
いで、この細胞懸濁液は22ゲージ針を付けた10
mlの注射器に吸引され、そして、適当な圧力で
噴出せしめられた。この操作は、大きな細胞塊
りおよび破片を除去するために微細なメツシユ
のステンレスチールスクリーンを介して、これ
等の細胞をフアルコン(Falcon)2001チユー
ブ内に濾過せしめる前に、2回行われた。 上記細胞懸濁液を新しいフアルコン2001チユ
ーブに移送する前に、該細胞懸濁液は室温にて
5分間静置させて小さな塊りおび皮膜破片が沈
降させた。これ等の細胞は室温にて5分間
350Gで遠心分離され、その上澄み液を第1細
胞ペレツトから新しいチユーブにデカントする
とともに、5分間700Gで回転させて第2細胞
ペレツトを得、2つのペレツトをプールすると
ともに5mlの完全培地中に再懸濁した。次い
で、それぞれタークスおよびトリパンブルー色
素によつて脾臓の白血球(SWBCと記す)を
数えるとともにその生存能力を推定し、100×
106の生存SWBCを総容量5mlの完全培地内で
個別のフアルコン2001チユーブに放置した。融
合に用いるNS−1ミエローマ細胞は、一旦、
室温にて15分間、380Gで遠心分離によつて洗
浄し、完全培地内で5×106生存細胞数/mlに
調整せしめた。 25×106のNS−1と100×106の免疫SWBCと
を混合し、室温にて5分間、350Gにて遠心分
離を行つた。上澄み液をデカントし、その残留
培地を注意深くパスツールピペツトにより除去
し、5mlの使い捨てのアラスピペツト(コーニ
ングガラス、Cornig、ニユーヨーク)を用い
て、15%(v/v)のジメチルスルホキシド
(DMSO)を含むRPMI1640中の42%(w/v)
のポリエチレングリコール(PEV、MW1540)
溶液(ベーカーケミカル社(Baker Chemical
Co.)ニユージヤージイ)を37℃にて添加し、
電気ピペツター(ピペツト−エイド−ドルモン
ト−サイエンテイフイツクCo.ブルーマン
(Broomall)、Pa)の助けにより、その5mlの
ピペツトにより30秒間再懸濁した。このPEG
−細胞懸濁液はさらに室温で30秒間放置した
後、粘性のあるPEG溶液との完全混合を十分
に確実とするために、当該チユーブを一定に振
りながら90秒間に亘つて5mlの完全培地をパス
ツールピツトにより滴下した。さらに、5mlの
完全培地を即座に添加するとともに転倒により
混合し、そして、室温にて5分間350Gで遠心
分離を行う前に、当該細胞懸濁液をさらに150
秒間静置した。この上澄み液をデカントし、電
気ピペツター付の5mlピペツトを用いて、該細
胞ペレツトを5mlの完全培地中にゆつくりと再
懸濁した。特に、全ての細胞塊集を破壊しない
ように注意をした。トリダツクステツパー(ベ
ルコガラスInc.ヴイネランド、ニユージヤージ
イ)を用いて、10-4Mのヒポキサンチン
(Hypoxanthine)(シグマ)、4×10-4Mのアミ
ノプリテン(Aminopterin)(シグマ)、1.6×
10-5Mのチミドリン(Thymidrine)(シグマ)
および4×10-5Mの2−メルカプトエタノー
(Mercaptoethanol)(HATメデイアム)を含
む1mlの完全培地内支持細胞として、1×106
の正常BALB/CマウスSWBCを含有する、
コスター(Coster)24ウエルプレート
(Coster3524、ケンブリツジ、マサチユーセツ
ト)4個の各ウエルに、0.05mlの細胞懸濁液を
添加した。以下で、1°融合プレートと称する。 次いで、上記1°融合プレートを、37℃の湿つ
たCO25%、空気95中に放置した。最初、細胞
を5日又は7日目に供給し、その後、必要に応
じて、0.5mlの新しいHAT培地を供給した。通
常10日目にハイブリドーマの成長を示す各ウエ
ルからスクリーニングテストのために0.5mlの
培地を除去するとともに、0.5mlの新しいHAT
培地で置換した。スクリーニングテストに基づ
き、保存のために最も強力に成長した多数のウ
エルを選択した。選択したウエルを原ウエル
(1°ウエル)と合流して成長せしめるようにし、
次いで、各ウエルを半分に割り、24ウエルコス
タープレート(2°プレート)の新しいウエル
(2°ウエル)に移送した。毎日、各ウエルを検
査し、必要な時に当該2°の24ウエルコスタープ
レートの2倍、3倍、4倍等に拡張した。14〜
28日目から各細胞にHT培地を供給した。上記
2°のプレートにおいて少なくとも2つのウエル
が強力に成長したとき、再スクリーニングのた
めに各ウエルの上澄み液からクローン型のウエ
ルの上澄み液を選択し、2次スクリーニングテ
ストの結果から多数の特異性抗体生産クローン
型のものを選択して、限界希釈することによ
り、モノクローナル抗体分泌性セルラインを生
成せしめた。 ハイブリドーマのクローニング 各2°のウエルから選択したクローン型の細胞
を再び懸濁し、トリパンブルー排除法によりウ
エル当りの生存細胞数を推計した。各クローン
型のものをプレートする直前に、頻度を0.5細
胞/0.05mlとするため、HT培地中で(もし各
細胞が融合後28日以後も古いものであれば完全
培地中で)適宜に連続して希釈を行つた。次い
で、0.1mlのHT培地あるいは完全培地中に1×
10-5の正常なマウス脾臓支持細胞を含む、平底
の96ウエルを有する組織培養プレート(フロ
ー、ラボラトリイズ、ミツシソウガ、オンタリ
オ、カナダ)(LDプレート)の各ウエルに、上
記容量をトリダツクステツパーと一緒に添加し
た。その後、該LDプレートを37℃の湿つた5
%のCO2、95%の空気中に放置し、7〜10日
後、クローナル増殖のスクリーニングを行つ
た。増殖陽性の各ウエルからスクリーニングの
ために0.1mlの上澄み液を除去し、これ等のウ
エルに最初に0.1〜0.15mlのHT培地又は完全培
地を供給した。LDスクリーニングテストに基
づき、大量培養へ拡張するために“ベター
(better)”特異性抗体生産クローンの最小2が
選択された。 一方、多量のMAbを得ようとする場合には、
複数の雌のBAL B/Cマウスに生存数2×
106のハイブリドーマ細胞の注射に先立つて14
日間、2,5,10,14−テトラメチルペンタデ
カン(プリンストン、アンドリツチ、ケミカル
コーポレーシヨン、ミルウオーキー、ウイスコ
ンシン)の腹腔内注射を行い、該細胞を注射12
〜14日後に、マウスから腹水を集めた。この腹
水を遠心分離により清澄化し、45%の酸アンモ
ニアで沈降を行うことによりMAbを回収せし
め、4℃あるいは−70℃のいずれかにて0.01%
のナトリウムアジドを含む燐酸緩衝食塩水
(PBS)中に貯蔵した。 モノクローナル抗体のスクリーニングテスト
PBSにDダイマー(5μg/ml)あるいはフイ
ブリノーゲ分解産物(5μg/ml)のいずれか
の50μを室温(25℃)にて1時間添加するこ
とにより、U字形底部を有する96ウエルマイク
ロ試験プレート(デイスポーザブルプロダクト
プテイ、リミテツド(Dispoable Products
Pty.Ltd)アデライド、南オーストラリア)の
各ウエルに、コーテイングした。該プレートを
倒置しかつたたいて過剰の抗原を除去し、次い
で、0.05%のトウイーン(Tween)20(シグマ
ケミカルコーポレーシヨン、セントルイス、ミ
ズーリー)を含むPBSにより該プレートを3
回洗浄した。次いで、各ウエル50μの組織培
養上澄み液を添加し、室温にて1時間イキユベ
ートすることにより、D−ダイマーあるいはフ
イブリノーゲン分解産物に対するMAbを分泌
するクローンを検出した。倒置およびたたくこ
とにより遊離MAbを除去し、当該プレートを
PBS/トウイーンで3回洗浄した。ペルオキ
シターゼを結合した抗マウスうさぎイムノグロ
ブリン(ダコパツツ、コペンハーゲン、デンマ
ーク)PBS/トウイーンによるの1/1000希釈
液100μを添加し、さらに室温で1時間イン
キユベートした。プレートを再び倒置しかつ
PBS/トウイーンで3回洗浄し、活性化した
基質100μ(使用直前に、クエン酸塩50mM、
O−トリジンジヒドロクロライド(シグマケミ
カルコーポレーシヨンのO−トリジンで、希
HClから再結晶したもの)2.5mM、PH4.5の
EDTA0.025mMを含む基質溶液10mlに過酸化
水素の3%溶液10μを加えたもの)を各ウエ
ルに加えた。10分後に、3MのHCl50μを加え
ることにより呈色反応を停止させると色が青か
ら黄に変化し、タイターテツクスマルチスキヤ
ン(Titerteck Multiskan)で450ηmの吸収を
記録した。 ペルオキシターゼ結合 過酸化ヨウ素酸塩で酸化されたペルオキシタ
ーゼを用いて、J.Histchem、Cytochem、22巻
1084−1091頁、1974年のナカネおよびカイオイ
の変法により、0−ダイマーモノクローナル抗
体の結合を行つた。蒸留水中の5mg/mlのペル
オキシターゼを室温で20分間0.1Mの過ヨウ素
酸ナトリウム1/5と混合するとともに、未反応
過ヨウ素酸塩を、PH4.5のクエン酸0.001Mで平
衡させたセフアデツクス(Sephadex)G25の
カラムを用いるゲル濾過により除去した。モノ
クローナル抗体(PBS中)を、ペルオキシタ
ーゼ1mg当り抗体2mgの割合で添加し、直ち
に、そのPHをPH9.5の1M炭酸ナトリウムを加え
ることにより9.0〜9.5に調整した。室温で時々
攪拌を行つて2〜3時間反応を行わせ、バーバ
ー、J.Immunol Meth.11巻、15−23頁(1976
年)に記載のようにPH9.5、2.0Mのエタノール
アミンの1/10容を添加してその反応を停止させ
た。4℃で一夜放置した後、エタノールアミン
を、PBSで平衡させたセフアデツクスG25カラ
ムを用いるエル濾過を除去するとともに、その
酵素結合体を0.01%のメチオレートの存在下4
℃で貯蔵した。 蛋白質の定量 RylattおよびParish Analytical Biochem、
121巻、213−214頁(1981年)の方法により蛋
白質の定量を行つた。 捕獲/タツグ実験およびD−ダイマーテスト
PBS中のMAbのそれぞれ50μ(10μg/ml)
を含む96ウエルマイクロタータープレートの各
ウエルを室温で1時間インキユベートすること
により抗原捕獲/タツグ実験を行つた。非結合
MAbは、裏返してプレートをたたき、次いで
スクリーニングテストで述べたようにPBS/
トウイーンで洗浄することにより除いた。次
に、抗原捕獲を、MAb被覆ウエルにPBS/ト
ウイーン中の抗原(0−1mg/ml)各50μを
室温で1時間加えることにより達成した。ウエ
ルを前記のようにして洗浄した。次いで、各ウ
エルにPBS/トウイーン中の種々のペルオキ
シターゼ結合MAb50μ(1μg/ml)を室温で
1時間加えて、捕獲抗原をペルオキシターゼ結
合MAbでタツグした。洗浄後、結合コンジユ
ゲート(結合物)の存在を、スクリーニングテ
ストで記載したように基質100μを加えて測
定した。血漿または血清中の架橋誘導体の存在
の測定には、PBS/トウイーン中の1/5希
釈血漿または血清50μを第2工程の抗原の代
りにインキベートした。 [結果] 特異性 ひとD−ダイマーに対するMAbを分泌する
ハイブリドーマクローン数百をまず酵素イムノ
アツセイで同定し、2種の異なるクラスの
MAbを得た(第1表)。第1群は大多数の陽性
クローンを含み(例:B44.7.4D2/182(DD−
4D2/182)、B44.7.2.C2/19(DD−2C1/19)、
B41.7.2D5/38(DD−2D5/38))、完全なフイ
ブリノーゲン、フイブリノーゲン分解産物含有
抽出物、フラグメントDおよびD−ダイマー上
に存在するエピト−プ(抗原決定基)に結合す
るMAbを生産した。しかし、上記第1群はフ
ラグメントEには結合しなかつた。第2群は遥
かに少数であつて(例:B42.7.3B6/22(DD−
3B6/22)、B41.7.1C3/108(DD−1C3/108))、
D−ダイマー上に存在するがフラグメントD上
に存在しない決定基と反応した。 精製した完全フイブリノーゲまたはフイブリ
ノーゲン分解産物との間には交差反応は認めら
れなかつた。 捕獲抗体としてのD−ダイマーモノクローナル
抗体 種々のMAbがD−ダイマー上の同一または
別の位置で反応したことを認定するために、捕
獲/タツグ実験を行う。96ウエルマイクロプレ
ートのウエルを各MAbでコーテイングすると
ともに、フイブリノーゲン分解産物またはD−
ダイマーと培養する。非結合蛋白質を洗去後に
ペルオキシターゼ結合MAbを加え、洗浄後に
活性基質を加えて結合コンジユゲート(結合
体)の存在を決定する(第2表参照)。 DD−2C1/19 このMAbは、抗原としてD−ダイマーを使
用するときのみ単特異性MAbDD−IC3/108ま
たはdd−3B6/22と結合することができ、D−
ダイマー抗原または分散産物としてフイブリノ
ーゲンを使用するとき汎特異性MAbDD−
2D5/38と結合できる。いずれかの抗原と他の
汎特異性MAbDD−4D2/182とを結合するこ
とはできない。これらの結果は、DD−2C1/
19は、DD−4D2/182によつて認識される位置
に接近して結合するが、DD−2DT/38、DD
−IC3/108またはDD−3B6/22によつて認識
されるものと全く別個の抗原決定基に結合する
ことを示唆している。 DD−4D2/182 汎特異性MAbDD−4D2/182は、DD−
2C1/19は類似した特異性パターンを有してい
る。その結果は、DD−4D2/182およびDD−
2C1/19は、結合位置がきわめて接近している
かまたは重なつていることを示唆している。 DD−2D5/38 汎特異性MAbDD−2D5/38もまた、D−ダ
イマーが使用されるときのみDD−1C3/108お
よびD0−3B6/22と結合できるが、他の汎特
異性MAbDD−4D2/182およびDD−2C1/19
の両者と、抗原としてD−ダイマーまたはフイ
ブリノーゲン分解産物を用いて結合できる。こ
のモノクローナルは、それ自体で組み合せるこ
とできるこのこシリーズの唯一のものであり、
D−ダイマー分子当たり少なくとも2つの結合
位置の存在を示唆している。しかしながら、こ
れらの結合位置は、他の4つのモノクローナル
によつて認識される位置から区別されねばなら
ないのは明らかである。 DD−3B6/22およびDD−1C3/108 D−ダイマー特異性MAbDD−3B6/22は、
D−ダイマーが捕獲抗原であるとき、汎特異性
モノクローナルンDD−4D2/182、DD−2C1/
19またはDD−2D5/38のいずれとも結合する
ことができる。MAbDD−1C3/108は類似し
た特異性パターンを有するが、捕獲MAbとし
ては比較的貧弱なものである。その結果全体と
して、このモノクローナルのセツトは、D−ダ
イマー分子に3つの異なる領域、すなわちDD
−2D5/38によつて認識されるユニークな位
置、DD−4D2/182およびDD−2C1/19によつ
て共有される他の位置、およびDD−1C3/108
とDD−3B6/22とによつて共有されるD−ダ
イマー特異位置に結合することを示唆してい
る。 Dダイマー用特異的検出法 上記の結果は、これらのMAbをいくつか組
み合わせると、Dダイマー用の特異的検出法を
開発するのに有用であることが証明され、フイ
ブリノリシス用一般検出法になりうることを示
唆している。組み合わせの第1の型として、端
特異性MAbDD−3B6/22は捕獲MAbとして
使用され、抗原は汎特異性MAbDD−4D2/
182またはDD−2D5/38にタツグされる。タツ
グMAbとしてペルオキシダーゼ結合DD−
4D2/182を使用する検出法は、D−ダイマー
の10−20ng/mlの感度を有している(第1図
参照)。フイブリン低分解産物とは強い反応性
を有するが、フイブリノーゲン低分解産物また
はフラグメントDとは反応性が見られない。基
本的に同等の結果は、タツグMAbとしてペル
オキシダーゼDD−2D5/38を用いて得られる
(図示せず)。他の組み合わせタイプでは、捕獲
MAbとして汎特異性モノクローナルDD−
4D2/182を使用し、抗原はペルオキシダーゼ
結合DD−1C3/108でタツグされる(第2図参
照)。 この場合、D−ダイマーとフイブリン分解産
物は明確なシグナルを生じたが、完全なフイブ
リノーゲン、フイブリノーゲン分解産物または
フラグメントDでは検出可能な交差反応が認め
られなかつた。定性的に同様な結果が、DD−
2C1/19またはDD/2D5/38で捕獲することに
よつて得られた(図示せず)。 これらモノクローナル抗体の両組合わせに基
づく検出法が、血液中のD−ダイマーおよび他
の架橋誘導体を検出する能力を有するか否かに
ついて調べた。正常健康志願者(対象は19、
20、23)または臨床診断DIC患者から得て
PBS/トウイーン中1/5に希釈した血清ま
たは血漿を、DD−3B6/22またはDD−4D2/
82で被覆したマイクロプレートでインキユベー
トし、室温で1時間インキユベート後、結合D
−ダイマーまたは架橋誘導体の存否を結合
MAbの添加により確認した(第3表)。DD−
3B6/22に基づく検出は血清および血漿の両者
で陽性の結果を示したが、DD−1C3/108に基
づくものは血清のみ陽性の結果を示した。 [ラテツクスビーズ試験] ラテツクス粒子としては、直径約1ミクロン
のポリスチレンビーズを用い、これにモノクロ
ーナル抗体DD−3B6/22を共有結合させた。 試験方法 1ビーズ0.02mlを、スライド上(使用前振盪)
で、血清または被検希釈試料0.01mlと混合し
た。 2 スライドを2分間ゆつくり揺り動かし、凝集
の有無に注意した。 架橋フイブリ誘導体レベルの評価 架橋誘導体>200ng/mlを含む試料で陽性の
凝集が認められた。個々の試料における、より高
レベル架橋誘導体の正確な評価は、第4図に示す
ように、試料をPBS緩衝液で系列希釈して得ら
れた。 補充臨床実験 対 象 研究群は、(a)対照として健康な研究室志願者45
名、(b)静脈造影法で証明された深部静脈血栓症お
よび/または動脈血栓症患者10名、(c)肺性塞栓患
者6名、および(d)消費性凝血異常症の研究的証拠
および播種性脈管内凝固を特徴的に随伴する診断
のあ患者30名である。(d)群の患者は、ワウンおよ
びオスキ、Can.Med.Assc.J.107巻963−966頁
(1972年)記載の播種性脈管内凝固の基準をすべ
て充足した。血液2mlを、だいずトリプシンイン
ヒビター(ベクトンおよびデイキンソン、3.67n.
f.単位)の存在下にトロンビン(20iu)で凝血さ
せ、その血清を前述した捕獲/タツグ法による可
溶性架橋フイブリン誘導体の検出に用いた。D2
比(試料と空試験の比)としての結果を、(a)群に
ついては第4表、(d)群については第5表、(b)群に
ついては第6表、(c)群については第7表に示す。
また結果を第3図に図示する。 架橋フイブリン誘導体を区別するため特異性抗
体プローベを得ようとする従来の試みは、免疫に
用いる抗原に応答するポリクロナール抗体の性質
のために邪魔された。架橋誘導体に対し顕著な選
択性を有する数種の抗体製品が既に報告されてい
る。例えば、Dに較べてD−ダイマーに50倍大き
な反応性を有するもの(前記ブジンスキ文献)、
非架橋のものおよびペプチドに較べて架橋γ−γ
鎖に100倍大きなもの(パーベス等、バイオケミ
クトリー、19巻、4051−4058頁、(1980年)また
はフイブリノーゲンもしくはフイブリノーゲン分
解産物に較べてD−ダイマーに8倍大きなもの
(ラリヒ等、Thromb Res23巻、103−112頁、
1981年)である。非架橋フラグメントの架橋反応
率は、診断試薬としての価値を妨げるに充分であ
つた。 診断試薬上の問題点は、架橋フイブリン誘導体
とのみ反応する単特異性MAbが製造されて始め
て解決した(DD−3B6/22およびDD−1C3/
108)。これ等のMAbは、捕獲/タツグ型システ
ムを好適とする診断方法の実施に用いられてい
る。しかし、ラベルした単特異性DD−3B6/22、
DD−1C3/108またはその他のラベルした架橋フ
イブリン誘導体を用いる従来の結合阻止検出法を
用いることができる。 捕獲/タツグ検出法では、問題になつている抗
原を、同一分子内の異なる領域に特異性を有する
2種の抗体と反応させる。通常、捕獲抗体が固相
上に結合され、抗原を添加して結合させた後、結
合抗原の存在を第2ラベル抗体の添加洗浄後に検
出する。 MAbDD−1C3/108はD−ダイマーに完全に
特異性を持つが、捕獲MAbとしての役目は余り
行なわれておらず、それでもペルオキシターゼ結
合MAbは良好なタツグであつた。他方、別の特
異的モノクローナルDD−3B6/22は良好な捕獲
MAbではあるがタツグとしては比較的によくな
かつた。 タツグとしてのDE−1C3/108に基づく検出で
は、D−ダイマーとフイブリン分解産物がほぼ同
様に結合したが、捕獲MAbとしてDD−3B6/22
を用いる検出では、D−ダイマーが約100倍よく
結合した。同様に、DD−3B6/22検出では高濃
度のフイブリノーゲンにおけるシグナルが発生し
たが、DD−1C3/108ではそうではなくた。これ
らモノクローナルはそれぞれ標準的酵素イムノ検
出法は両抗原と同程度の交差反応を示した(第1
表)。 これ等両検出法とも、DIC患者の血清中に存在
するD−ダイマーまたは他の架橋誘導体を低レベ
ルで検出できるが、血漿中に存在する高濃度のフ
イブリノーゲン(約3000μg/ml)がタツグ抗体
としてMAbDD−1C3/108に基づく検出法で血
漿に陽性結果を与えるのを妨害するのは驚くにあ
たらない。この場の捕獲抗体DD−4D2/182はフ
イブリノーゲンとD−ダイマーの両者に強い反応
性を有し、血漿中高濃度のフイブリノーゲは固相
上の捕獲モノクローナルを覆つてしまうと思われ
るからである。他方、単特異性DD−3B6/22に
基づく血漿検出法は、数オーダーの大きさ
(magunitude)の高濃度フイブリノーゲンの存在
下でも架橋誘導体を選択的に捕獲し(第2図)、
したがつて、架橋フイブリン誘導体の検出法に関
してはさらに効果的である。 第4図に示すように、ラテツクビーズ検出法
は、前述したEIAで得られる他の実験結果とよく
相関する。したがつて、ラテツクスビーズ検出法
は迅速診断試験能力を有する。 上記検出法は、4〜40℃、さらに好適には室温
で実施できる。倹体とMAbとの接触はPH5〜9
で実施でき、適当なイオン力の上限は1Mである。 第1図は、D−ダイマーの特異性検出法を示
す。D−ダイマー特異性モノクローナルDD−
3B6/22(10μg/ml)をマイクロプレートのウエ
ル中へ被覆し、まず、D−ダイマー(□−□)、
フイブリノーゲン分解産物(△−△)、フイブリ
ノーゲン(▲−▲)、フイブリン分解産物(●−
●)またはフラグメントD(○−○)と反応させ、
次いでペルオキシターゼ結合DD−4D2/182でタ
ツグした。対照実験は、捕獲モノクローナル
(DD−3B6/22)が存在しない場合には、結合が
起こらないことを示した。 第2図では、汎特異性MAbDD−4D2/182
(10μg/ml)をマイクロプレートのウエル上に
被覆し、まずD−ダイマー(□−□)、フイブリ
ン分解産物(●−●)、フイブリノーゲン(▲−
▲)、フイブリノーゲン分解産物(△−△)およ
びフラグメントD(○−○)と反応させ、次いで
ペルオキシターゼ結合DD−1C3/108でタツグし
た。対照実験は、捕獲モノクローナルが存在しな
い場合には、結合が起こらないことを示した。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
第1図および第2図は、D−ダイマーの特異性
アツセイ(それぞれ捕獲DD−3B6/22/タツグ
DD−4D2/182、および捕獲DD−4D2/182/タ
ツグDD−1C3/108)を示す図である。第3図
は、EIAの光学密度比を示す図であり、図中、
NORMは正常(normal)、PEは肺性塞栓、
OTHは他の血栓塞性障害(thromboembolick
disorder)を示す。第4図は、D−ダイマーの
EIA値([ng/ml])対D−ダイマーのラテツク
ス凝固(log[ng/ml])の相関を示す図である。
アツセイ(それぞれ捕獲DD−3B6/22/タツグ
DD−4D2/182、および捕獲DD−4D2/182/タ
ツグDD−1C3/108)を示す図である。第3図
は、EIAの光学密度比を示す図であり、図中、
NORMは正常(normal)、PEは肺性塞栓、
OTHは他の血栓塞性障害(thromboembolick
disorder)を示す。第4図は、D−ダイマーの
EIA値([ng/ml])対D−ダイマーのラテツク
ス凝固(log[ng/ml])の相関を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 D−ダイマー及び他の架橋フイブリン誘導体
との反応性と、フイブリノーゲ又はフラグメント
D及びフラグメントEを含むフイブリノーゲン分
解産物との非反応性を本質的な特徴とするモノク
ローナル抗体。 2 ポリスチレン粒子又はビーズに付着させた状
態において、約200ng/mlよりも大なる濃度で架
橋フイブリン誘導体を含む液体試料と接触させた
場合に、陽性の凝集を示す特許請求の範囲第1項
記載のモノクローナル抗体。 3 (A) 支持体の表面を、(a)架橋フイブリン誘導
体、(b)該誘導体含有抽出物、又は(c)フイブリノ
ーゲン又はフイブリノーゲン分解産物から選ば
れた抗原で被覆する工程、 (B) 該抗原を、モノクローナル抗体を含む試料に
接触させる工程、 (C) 工程(B)で生成した抗体−抗原複合体を検出す
る工程、 (D) 抗原(a)および(b)とのみ複合体を生成するモノ
クローナル抗体を選択する工程 を含むことを特徴とする、D−ダイマー及び他の
架橋フイブリン誘導体との反応性と、フイブリノ
ーゲン又はフラグメントD及びフラグメントEを
含むフイブリノーゲン分解産物との非反応性を本
質的な特徴とするモノクローナル抗体の製造方
法。 4 工程(A)で抗原で被覆する支持体としてウエル
プレートを用いる、特許請求の範囲第3項記載の
方法。 5 (i) D−ダイマー及び他の架橋フイブリン誘
導体との反応性と、フイブリノーゲン又はフラ
グメトD及びフラグメントEを含むフイブリノ
ーゲン分解産物と非反応性を本質的な特徴とす
るモクローナル抗体を、架橋フイブリン誘導体
又はそれから誘導された抗原を含むか、又は含
む疑いのある液体試料と接触させる工程、 (ii) 工程(i)で生成した複合体を検出する工程 を含むことを特徴とする、液体試料中における架
橋フイブリン誘導体の存在の検出方法。 6 架橋フイブリン誘導体がD−ダイマーであ
る、特許請求の範囲第5項記載の方法。 7 液体試料が血液又は血漿である、特許請求の
範囲第5項記載の方法。 8 工程(i)におけるモノクローナル抗体がラテツ
クス粒子又はビーズに結合されたものであり、工
程(ii)の検出が凝集について行われる、特許請求の
範囲第5〜7項のいずれかに記載の方法。 9 (i) 架橋フイブリン誘導体又はそれから誘導
された抗原を含むか、又は含む疑いのある液体
試料を、第1モノクローナル抗体と接触させる
工程、 (ii) 工程(i)で生成した複合体を、標識された第2
モノクローナル抗体を用いて検出する工程 を含む、液体試料中における架橋フイブリン誘導
体の存在の検出方法において、 上記第1および第2モノクローナル抗体の一方
が、D−ダイマー及び他の架橋フイブリン誘導体
との反応性と、フイブリノーゲン又はフラグメン
トD及びフラグメントEを含むフイブリノーゲン
分解産物との非反応性を本質的な特徴とする単特
異的モノクローナル抗体であり、他方が、上記の
単特異的モノクローナル抗体であるか、又は架橋
フイブリン誘導体のみならず、フイブリノーゲン
又はフイブリノーゲン分解産物とも結合する汎特
異的モノクローナル抗体であることを特徴とする
方法。 10 架橋フイブリン誘導体がD−ダイマーであ
る、特許請求の範囲第9項記載の方法。 11 液体試料が血液又は血漿である、特許請求
の範囲第9項記載の方法。 12 第1モノクローナル抗体が単特異性モノク
ローナル抗体であり、第2モノクローナル抗体が
汎特異性モノクローナル抗体である、特許請求の
範囲第9項記載の方法。 13 第1モノクローナル抗体が汎特異性モノク
ローナル抗体であり、第2モノクローナル抗体が
単特異性モノクローナル抗体である、特許請求の
範囲第9項記載の方法。 14 第1モノクローナル抗体が単特異性モノク
ローナル抗体であり、第2モノクローナル抗体が
単特異性モノクローナル抗体である、特許請求の
範囲第9項記載の方法。 15 第2モノクローナル抗体が酵素で標識され
ており、該酵素をその基質と反応させる、特許請
求の範囲第9〜14項のいずれかに記載の方法。 16 第2モノクローナル抗体が放射性種で標識
されている、特許請求の範囲第9〜14項のいず
れかに記載の方法。 17 (i) 動物(ひとを除く。)を架橋フイブリ
ン誘導体又はそれを含む抽出物で免疫する工
程、 (ii) 該動物から脾臓を摘出する工程、 (iii) 該脾臓から細胞懸濁液を作る工程、(iv) 該細
胞懸濁液を精製して脾臓白血球又はリンパ球を
分離する工程、 (v) 該脾臓白血球又はリンパ球を一成分として含
むハイブリドーマ細胞を形成させる工程、 (vi) 該ハイブリドーマ細胞をクローン化又は再ク
ローン化する工程、 (vii) 架橋フイブリン誘導体又はそれを含む抽出物
又はフイブリノーゲン若しくはフイブリノーゲ
ン分解産物から選ばれた抗原を使用してスクリ
ーニングを行い、D−ダイマー及び他の架橋フ
イブリン誘導体との反応性と、フイブリノーゲ
ン又はフラグメントD及びフラグメントEを含
むフイブリノーゲン分解産物との非反応性を本
質的な特徴とするモノクローナル抗体を産生す
るハイブリドーマ細胞を単離する工程、 (viii) 架橋フイブリン誘導体又はそれから誘導され
た抗原を含むか、又は含む疑いのある液体試料
を、工程(vii)で単離されたハイブリドーマ細胞か
ら製造されたモノクローナル抗体と接触させる
工程、 (ix) 工程(viii)で生成した複合体を検出する工程 を含むことを特徴とする、液体試料中の架橋フ
イブリン誘導体の検出方法。 18 (i) D−ダイマー及び他の架橋フイブリ
ン誘導体との反応性と、フイブリノーゲン又は
フラグメントD及びフラグメントEを含むフイ
ブリノーゲン分解産物との非反応性を本質的な
特徴とするモノクローナル抗体を、播種性血管
内凝固(DIC)又は他の血栓性状態の疾患の疑
いのある患者から採取された液体試料と接触さ
せる工程、 (ii) 該液体試料中における架橋フイブリン誘導体
の存在を、該架橋フイブリン誘導体と前記モノ
クローナル抗体とが反応したか否かを決定する
ことによつて分析する工程、 を含むことを特徴とする、フイブリン誘導体の検
出方法。 19 D−ダイマー及び他の架橋フイブリン誘導
体との反応性と、フイブリノーゲン又はフラグメ
ントD及びフラグメントEを含むフイブリノーゲ
ン分解産物との非反応性を本質的な特徴とするモ
ノクローナル抗体を必須成分として含むことを特
徴とする、液体試料中のD−ダイマー又は他の架
橋フイブリン誘導体の検出用試薬。 20 モノクローナル抗体が、ラテツクス粒子又
はビーズに結合している、特許請求の範囲第19
項記載の試薬。 21 検出すべき物質がD−ダイマーである、特
許請求の範囲第20項記載の試薬。 22 播種性血管内凝固(DIC)又は他の血栓性
状態の診断に用いられる、特許請求の範囲第19
〜21項のいずれかに記載の試薬。
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