JPH0585671B2 - - Google Patents

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JPH0585671B2
JPH0585671B2 JP29806185A JP29806185A JPH0585671B2 JP H0585671 B2 JPH0585671 B2 JP H0585671B2 JP 29806185 A JP29806185 A JP 29806185A JP 29806185 A JP29806185 A JP 29806185A JP H0585671 B2 JPH0585671 B2 JP H0585671B2
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resin
water
fabric
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acid
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Tsunekatsu Furuta
Mikihiko Tanaka
Kenichi Kamemaru
Kyoshi Nakagawa
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、耐久性のの優れた耐水圧を有する高
透湿性の透湿性防水布帛の製造方法に関するもの
である。 (従来の技術) 一般に透湿性と防水性は互いに相反する機能で
あるが、透湿性の優れた防水加工布帛は乾式ある
いは湿式コーテイング加工の際にコーテイング樹
脂皮膜に水蒸気の発散が可能な程度の連続した微
細孔を無数に形成させることにより得られてい
る。これら乾式あるいは湿式コーテイング加工の
際にコーテイング樹脂として一般にポリウレタン
エラストマーが皮膜強度、ゴム弾性及び柔軟性の
点で好ましく用いられているが、ポリウレタンエ
ラストマーによる透湿性防水布帛の場合防水性能
と透湿性能の両者のバランスをもとにして作られ
ているため、防水性能がJIS L−1096の耐水圧測
定で1500mm(水柱下)以上の布帛について透湿度
が4000〜5000g/m2・24hrs(JIS Z―0208測定)
程度のものしか得られないのが現状である。 本発明者等は従来のポリウレタンエラストマー
による透湿性防水布帛の欠点のうち、透湿度のレ
ベルを大巾に向上させ、雨中での作業時や運動時
の発汗による衣服内気候の湿度コントロールがス
ムーズになる透湿性防水布帛のの製造方法を先に
特願昭59−10853号にて提案した。すなわち、ポ
リアミノ酸ウレタン樹脂と特別な微細孔形成剤を
用い、多孔質膜のミクロセルや孔径をコントロー
ルすることにより湿式コーテイング方法にて高透
湿性能の防水布帛を製造する方法である。 しかしながらこの方法によるポリアミノ酸ウレ
タン樹脂は、高透湿性防水布帛を得るのに適した
樹脂ではあるが、家庭洗濯やドライクリーニング
時に用いる洗剤が残留したり、着用時に汚染物質
が付着したりして、耐水圧が低下するという欠点
を有していた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上述の現状に鑑みて行われたもの
で、耐久性の優れた耐水圧を有する高透湿性の透
湿性防水布帛を得ることを目的とするものであ
る。 (問題点を解決するための手段および作用) 本発明は上述の目的を達成するもので、次の構
成を有するものである。 すなわち本発明は「ポリアミノ酸樹脂、ポリウ
レタン樹脂、イソシアネート化合物、および極性
有機溶剤よりなる樹脂溶液を繊維布帛に塗布した
後、水中に浸漬、湯洗し、乾燥する第1工程及び
上記塗布面にポリアミノ酸ウレタン樹脂、イソシ
アネート化合物、微細孔形成剤、および極性有機
溶剤よりなる樹脂溶液を塗布した後、水中に浸漬
し、湯洗し、乾燥する第2工程よりなることを特
徴とする透湿性防水布帛の製造方法」を要旨とす
るものである。以下、本発明を詳細に説明する。 本発明ではまず始めにポリアミノ酸樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、イソシアネート化合物および極性
有機溶剤よりなる樹脂溶液を繊維布帛に塗布した
後、水中に浸漬し、湯洗し、乾燥する第1工程を
行う。本発明に用いるポリアミノ酸樹脂はおもに
合成ポリアミノ酸からなるもので、アミノ酸とし
てはDL−アラニン、L−アスパラギン酸、L−
シスチン、L−グルタミン酸、グリシン、L−リ
ジン、L−メチオニン、L−ロイシン及びその誘
導体が挙げられる。ポリアミノ酸を合成する場合
にはアミノ酸とホスゲンから得られるアミノ酸N
−カルボン酸無水物(以下、N−カルボン酸無水
物をNCAという。)が一般に用いられる。 本発明で用いるポリウレタン樹脂はそのイソシ
アネート成分として芳香族ジイソシアネート、脂
肪族ジイソシアネート及び脂環族ジイソシアネー
トの単独又はこれらの混合物が用いられ、例えば
トリレン2・4−ジイソシアネート、4・4′−ジ
フエニルメタンジイソシアネート、1・6−ヘキ
サンジイソシアネート、1・4−シクロヘキサン
ジイソシアネート等が挙げられる。ポリオール成
分としてはポリエーテルポリオール、ポリエステ
ルポリオールが使用される。ポリエーテルポリオ
ールにはポリエチレングリコール、ポリプロ ピ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール
等が挙げられ、また、ポリエステルポリオールと
してはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル等のジオールとアジピン酸、セバチン酸等の二
塩基酸との反応生成物やカプロラクトン等の開環
重合物が挙げられる。本発明方法においては、ポ
リアミノ酸と混合安定性の良いポリウレタンとし
てポリエステル系ポリウレタンが好ましく用いら
れる。 前述のポリアミノ酸樹脂を構成するアミノ酸成
分としては皮膜性能面から光学活性γ−アルキル
−グルタメート−NCAが好ましく用いられ、中
でも価格と皮膜物性の面から特にγ−メチル−L
−グルタメートNCA又はγ−メチル−D−グル
タメートが有利に選択される場合が多い。 本発明の多孔質膜を得るためには、水溶性の溶
媒系からなる均一な樹脂組成物を用いることが塗
工性と湿式成膜性の両面から有利である。 ポリアミノ酸とポリウレタンとのブレンドに際
してこの両者を溶解することのできる溶剤で予め
溶液を調整し、これを場合により加熱下に撹拌す
ることにより達成できる。両者を溶解することの
できる溶剤してはジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキサイド、ジオ
キサンおよびこれらの溶剤とジクロルエタン、ク
ロロホルム、塩化メチレン、ジクロル酢酸等の塩
素化炭化水素化合物、塩素化強酸化物との混合溶
剤を挙げることができるが、その中でも極性有効
溶剤を主体する溶媒、例えばジメチルアセトアミ
ド主体の混合溶媒が好ましく用いられる。ブレン
ドに適した重合体の濃度は5〜50重量%(以下%
は重量%を表すものとする)であり、通常10〜30
%の範囲が用いられる。 本発明に使用するポリアミノ酸とポリウレタン
との重量比率は90:10〜10:90の広範囲な領域で
可能であり、要求される樹脂皮膜の性能より適宜
選択すればよい。上記重量比率が50:50〜20:80
の範囲のものは皮膜性能の面から特に好ましい。
以下、ポリアミノ酸とポリウレタンとを機械的に
混合した樹脂をブレンド樹脂という。 本発明では、上述のブレンド樹脂と皮膜と布帛
との耐剥離性を向上する目的で、繊維基布との親
和性の高い化合物を併用する。本発明ではその化
合物としてイソシアネート化合物を併用する。イ
ソシアネート化合物としては、2・4−トリレン
ジイソシアネート、ジフエニルメタンジイソシア
ネート、イソフオロンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンイソシアネート又はこれらのジイソシア
ネート類3モルと活性水素を含有する化合物(例
えばトリメチロールプロパン、グリセリンなど)
1モルとの付加反応によつて得られるトリイソシ
アネート類が使用される。上述のイソシアネート
類はイソシアネート基が遊離した形のものであつ
ても、あるいはフエノール、メチルエチルケトオ
キシムなどを付加することにより安定させ、その
後の熱処理によりブロツクを解離させる形のもの
であつても、いずれでも使用でき、作業性や用途
などにより適宜使い分ければよい。イソシアネー
ト化合物の使用量としてはブレンド樹脂に対して
0.1〜10%、好ましくは0.5〜5%の割合で使用す
ることが望ましい。使用量が0.1%未満であれば、
布帛に対する樹脂の接着力が乏しく、逆に10%を
超えると風合が硬化するので好ましくない。 本発明では、上述のブレンド樹脂、イソシアネ
ート化合物、及び極性有機溶剤を混合して使用す
るが、ここで用いられる極性有機溶剤にはジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メ
チルピロリドン、ヘキサメチレンホスホンアミド
などがある。 これらの物質は水に非常に溶けやすいものであ
り、水不溶性の樹脂の極性有機溶剤溶液を水中に
浸漬すると極性有機溶剤のみが水に溶解し、樹脂
が水中で凝固してくるが、かかる方法による樹脂
の凝固法は湿式凝固法と一般によばれている。湿
式凝固法で樹脂の凝固を行うと樹脂中に存在する
微量の極性有機溶剤も水に溶出するため無数の微
細孔を有する樹脂膜を得ることができる。 また、本発明方法の第1工程で得られるコーテ
イング布帛のブレンド樹脂の皮膜表面を観察する
と、直径1μ以下の微細孔を無数に有するととも
に、ポリアミノ酸ウレタン樹脂の場合の皮膜表面
より平滑化されており、これが初期耐水圧の良好
性並びに耐汚染性の向上、洗剤残留の低減化すな
わち耐久性の優れた耐水圧の維持等に寄与してい
るものと考えられる。 ポリアミノ酸樹脂、ポリウレタン樹脂、イソシ
アネート化合物および極性有機溶剤よりなる樹脂
溶液を繊維布帛に塗布するには通常のコーテイン
グ方などにより行えばよい。一般的に樹脂の塗布
厚は機械の性能上10〜300μmである。 ここでいう繊維布帛としては、ナイロン6やナ
イロン66で代表されるポリアミノ酸系合成繊維、
ポリエチレンテレフタレートで代表されるポリエ
ステル系合成繊維、ポリアクリロニトリル系合成
繊維、ポリビニルアルコール系合成繊維、トリア
セテート等の半合成繊維あるいはナイロン6/木
綿、ポリエチレンテレフタレート/木綿等の混紡
繊維から構成された織物、編物、不織布等をあげ
ることができる。 上述の樹脂溶液を繊維布帛に塗布した後、布帛
を水中に浸漬するが、このときの水温は0〜30℃
の範囲にあることが望ましく、水温が30℃以上に
なるとジメチルホルムアミドの水中への拡散が速
くなり、樹脂皮膜の微細孔が大きくなるので、そ
の結果耐水圧が不良となる恐れがある。また、浸
漬時間は20秒以上必要で、20秒未満では樹脂の凝
固が不十分で満足なブレンド樹脂皮膜が得られな
い。 水中でブレンド樹脂を凝固せしめた後、布帛を
湯洗し、残留している溶剤を除去する。湯洗の条
件はポリアミノ酸樹脂とポリウレタン樹脂の混合
比率により異なるが、通常は30〜80℃の温度で5
分間以上行えばよい。湯洗後、乾燥する。 以上が本発明方法における第1工程である。 次に本発明では第2工程として、上記第1工程
で塗布した面にポリアミノ酸ウレタン樹脂、イソ
シアネート化合物、微細孔形成剤および極性有機
溶剤よりなる樹脂溶液を塗布し、続いて水中に浸
漬し、湯洗し、乾燥する。 ここで用いるポリアミノ酸ウレタン樹脂(以下
PAU樹脂という。)はポリアミノ酸とポリウレタ
ンからなる共重合体であり、アミノ酸としては
DL−アラニン、L−アスパラギン酸、L−シス
チン、L−グルタミン酸、グリシシ、L−リジ
ン、L−メチオニン、L−ロイシン及びその誘導
体が挙げられ、ポリアミノ酸を合成する場合には
アミノ酸とホスゲンから得られるアミノ酸N−カ
ルボン酸無水物(以下、N−カルボン酸無水物を
NCAという。)が一般に用いられる。ポリウレタ
ンはそのイソシアネート成分として芳香族ジイソ
シアネート、脂肪族ジイソシアネート及び脂環族
ジイソシアネートの単独又はこれらの混合物が用
いられ、例えばトリレン2・4−ジイソシアネー
ト、4・4′−ジフエニルメタンジイソシアネー
ト、1・6−ヘヘキサンジイソシアネート、1・
4−シクロヘキサンジイソシアネート等が挙げら
れる。ポリオール成分としてはポリエーテルポリ
オール、ポリエテステルポリオールが使用され
る。ポリエーテルポリオールにはポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール等が挙げられ、また、ポリ
エステルポリオールとしてはエチレングリコーー
ル、プロピレングリコール等のジオールとアジピ
ン酸、セバチン酸等の二塩基酸との反応生成物や
カプロラクトン等の開環重合物が挙げられる。ア
ミノ酸とポリウレタンとの共重合で使用されるア
ミン類としてはエチレンジアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン、エタノールアミン等が用
いられる。このようにPAU樹脂は各種アミノ酸
NCAと未端にイソシアネート基を有するウレタ
ンプレポリマーとの反応にアミン類を添加して得
られるものである。 上述のPAU樹脂を構成するアミノ酸成分とし
ては皮膜性能面から光学活性γ−アルキル−グル
タメートNCAが好ましく用いられ、中でも価格
と皮膜物性の面から特にγ−メチル−L−グルタ
メートNCA又はγ−メチル−D−グルタメート
が有利に選択される場合が多い。 本発明で用いる微細孔形成剤としてはアニオン
系界面活性剤、非イオン系界面活性剤および親水
性高分子等をあげることができる。その使用量は
併用するPAU樹脂に対してアニオン系界面活性
剤や非イオン系界面活性剤の場合0.1〜10%、親
水性高分子の場合0.05〜5%の範囲にあることが
望ましい。これらの微細孔形成剤の使用量が上記
範囲より少ない場合には、PAU樹脂皮膜の細孔
がが小さくなりすぎて、連絡されたミクロセルが
得られにくくなり、透湿性が不良になる。また、
上記範囲より多い場合には、細孔が大きくなりす
ぎ、1500mm以上の耐水圧が得られない。上述の微
細孔形成剤として用いるアニオン系界面活性剤と
は、従来公知のアルキル硫酸エステル塩、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフインスルホ
ン酸塩、アルキルスルホン酸塩、脂肪酸アミドス
ルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩等やあ
るいはこれらの任意の混合物のことである。 また非イオン系界面活性剤とはポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリエチレンアルキルフ
エニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪族エス
テル、ポリオキシエチレン脂肪族アミドエーテ
ル、多価アルコール脂肪族エステル、ポリオキシ
エチレン多価アルコール脂肪酸エステル、脂肪酸
シヨ糖エステル、アルキロードアミド等やあるい
はこれらの任意の混合物のことである。 親水性高分子とは、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、カルボ
キシビニルポリマー有機アミン及びポリエチレン
イミン等であり、極性有機溶媒中に溶解、分散あ
るいは乳化可能な物質でかつ水に溶解可能な高分
子のことである。 また、この第二工程で併用するイソシアネート
化合物および極性有機溶剤については、先の第1
工程で用いたものと同一のものを用いることがで
きる。 本発明における第2工程では、上述の微細孔形
成剤とPAU樹脂、イソシアネート化合物および
極性有機溶剤よりなる樹脂溶液を塗布後、布帛を
水中に浸漬するが、このときの水温は0〜30℃の
範囲にあることが望ましく、水温が30℃以上にな
るとジメチルホルムアミドの水中への拡散が早く
なり、樹脂皮膜の微細な孔が大きくなるので、そ
の結果耐水圧が不良となる恐れがある。また、浸
漬時間は10秒以上必要で、10秒未満では樹脂の凝
固が不十分で満足なPAU樹脂皮膜が得られない。 水中でPAU樹脂を凝固せしめた後、布帛を湯
洗し、残留している溶剤を除去する。湯洗の条件
はPAU樹脂及び微細孔形成剤の使用量により異
なるが、30〜80℃の温度で3分間以上行えばよ
い。湯洗後、乾燥する。 本発明で用いる繊維布帛は、撥水処理された布
帛であつてもよいが、この繊維布帛は必ずしもあ
らかじめ撥水処理しておく必要はなく、コーテイ
ング後に得られた布帛について撥水処理を行つて
もよい。 ここで用いる撥水剤及び撥水処理の方法につい
ては、前述のごとくあらかじめ繊維布帛を撥水処
理した場合の方法に準じて、適宜パデイング法、
スプレー法、コーテイング法等により撥水処理を
行えばよい。また、撥水性の耐久性を高めるため
メラミン樹脂等の樹脂を併用して撥水処理を行う
こともできる。 本発明方法においては、撥水処理をコーテイン
グ加工の前後の双方に行つても一向にさしつかえ
なく、この場合にはより一層耐水圧の良好なもの
が得られる。また、布帛の平滑性や柔軟性を高め
るため、さらに布帛にポリシロキサン樹脂付与を
行つてもよい。付与するポリシロキサンとしては
ジメチルポリシロキサン、フエニル基含有ポリシ
ロキサン、アミノ変性やオレフイン変性等の変性
シリコンオイル、メチル水素ポリシロキサンある
いはジメチルポリシロキサンとメチル水素ポリシ
ロキサンとの混合物などが使用でき、用途により
適宜選択すればよいが、本発明においてはジメチ
ルポリシロキサンの分子量が5000〜30000程度の
ものが好ましく用いられる。このポリシロキサン
処理はまず第一に布帛に平滑性を与え、生地間の
摩擦による皮膜の摩擦損傷を低減させることがで
きる。またこの平滑効果により裏地を使用しなく
てもスムーズに着脱できるメリツトもある。第二
にシリコン樹脂が織物組織間に付着し、織物を構
成する糸条間の摩擦を減少することにより風合が
柔軟になることである。このポリシロキサン処理
は水分散液、エマルジヨン等の形態で付与しても
よいが、処理斑を発生させない目的で1.1.1−ト
リクロロエタン、トリクロロエチレン、パークロ
ルエチレン等の塩素化炭化水素やトルエン、ヘキ
サン、ミネラルターペンなどの溶剤溶液として付
与してもよい。ポリシロキサン樹脂の付与方法は
通常行われているパツデイング法、コーテイング
法又はスプレー法等で行えばよい。ポリシロキサ
ンの付着量は繊維重量に対し固形分で0.1%以上
が望ましい。 本発明は以上の構成を有するものであるが、何
故に本発明の透湿性防水布帛は高耐水圧と高透湿
性能を有するのか、その理由についてはさだかで
ないが、得られた透湿性防水布帛の皮膜の断面を
観察すると第1工程で形成された皮膜の断面が直
径1μ以下のミクロセルを無数に有し、第2工程
で形成された皮膜の断面は直径1〜5μのミクロ
セルを多数有しており、このことが高透湿性と高
耐水圧を与える要因になつているものと考えられ
る。さらにポリアミノ酸樹脂およびPAU樹脂自
身の水蒸気に対する親和性の高いことが高透湿性
を与える一つの原動力になつているのかも知れな
い。 本発明に使用されるブレンド樹脂およびPAU
樹脂の分子構造から考察すれば、アミノ酸成分が
おもにα−ヘリツクス構造を形成し、一方ウレタ
ン成分はランダムコイル構造を形成している。こ
れは本発明の湿式凝固法による多孔質膜において
赤外吸収スペクトルのアミドバンドの帰属(アミ
ドV615cm-1、ポリ−γアルキル−L−グルタメ
ートのα−ヘリツクスコンフオメーシヨンのキー
バンド)により確認されている。一般にアミノ酸
樹脂の場合、高透湿性を与える原動力として、そ
の拡散係数の高いことがあげられ、その理由とし
て側鎖が大きいアミノ酸樹脂のα−ヘリツクス構
造に起因していると考えられる。 (実施例) 次に実施例により本発明をさらに説明するが、
本実施例における布帛の性能の測定、評価は次の
方法によつて行つた。 (1) 耐水性 JIS L−1996(低水圧法)によ
り、下記第5項の洗濯耐久性テ
スト前、後の試料の耐水圧をそ
れぞれ測定。 (2) 撥水度 JIS L−1096(スプレー法) (3) 透湿度 JIS Z−0208 (4) 洗濯耐久性テスト JIS L−0842(A−2法)による洗濯を繰返
し10回行う。 実施例 1 本実施例1及び後述の実施例2〜3で用いるポ
リアミノ酸とポリウレタンとのブレンド樹脂Aお
よびブレンド樹脂B並びにPAU樹脂Xの製造を
次の方法で行つた。 〔ブレンド樹脂Aの製造〕 未端ヒドロキシル基を有するポリテトラメチレ
ンアジペート(分子量約1000)とメチレンビス−
4−フエニルイソシアネートを100℃で5時間反
応させて未端イソシアネートのウレタンプレポリ
マーとし、これをブタンジオールにて鎖延長して
得たポリウレタン180部をジメチルホルムアミド
420部に溶解する。一方、ポリグルタミン酸−γ
−メチルエステルのエチレンジクロライド溶液
(固形分20%、分子約25万)400部をジメチルホル
ムアミド400部にて希釈する。次に強力な撹拌下、
上記ポリアミノ酸溶液180部と上記ポリウレタン
溶液140部とを混合する。引き続き、減圧下でエ
チレンクロライドを溜去し、ポリアミノ酸とポリ
ウレタンの重量比率が30:70のブレンド樹脂のジ
メチルホルムアミド溶液(25℃における溶液粘度
25000CPS248部を得た。これをブレンド樹脂Aと
する。このブレンド樹脂Aは後述の処方1にて用
いるものである。 〔ブレンド樹脂Bの製造〕 上記ブレンド樹脂Aの製造において、ポリアミ
ノ酸溶液を300部、ポリウレタン溶液を150部使用
するほかはブレンド樹脂Aの製造と全く同一の方
法により、ポリアミノ酸とポリウレタンの重量比
が40:60のブレンド樹脂のジメチルホルムアミド
溶液(25℃における溶液粘度23000CPS)300部を
得た。これをブレンド樹脂Bとする。このブレン
ド樹脂Bは後述の実施例3にて用いるものであ
る。 〔PAU樹脂Xの製造〕 ポリテトラメチレングリコール(OH価56.9)
1970gと1−6−ヘキサメチレンジイソシアネー
ト504gを90℃で5時間反応させ、未端にイソシ
アネート基を有するウレタンプレポリマー
(NCO当量2340)を得た。このウレタンプレポリ
マー85gとγ−メチル−L−グルタメート−
NCA85gをジメチルホルムアミド/ジオキサン
(重量比=7/3)の混合溶媒666gに溶解し、か
きまぜながら2%トリエチルアミン溶液50gを添
加し、30℃で5時間反応を行うと粘度32000CPS
(25℃)の黄褐色乳濁状の流動性の良好な樹脂固
形分濃度20%のPAU樹脂溶液を得た。これを
PAU樹脂Xとする。このPAU樹脂Xは後述の処
方2にて用いるものである。 ブレンド樹脂AおよびPAU樹脂Xを用いて次
の方法により本発明の透湿性防水布帛を製造し
た。 まず、基布として経糸、緯糸の双方にナイロン
70デニール/48フイラメントを用いた経糸密度
120本/インチ、緯糸密度90本/インチの平織物
(タフタ)を用意し、これに通常の方法で精練お
よび酸性染料による染色を行つた後、フツ素系撥
水剤エマルジヨンのアサヒガート710(旭硝子株式
会社製品)5%水溶液でパツテイング(絞り率35
%)し、乾燥後160℃にて1分間の熱処理を行つ
た。次に鏡面ロールを持つカレンダー加工機を用
いて温度170℃、圧力30Kg/cm、速度20m/分の
条件にてカレンダー加工を行い、引き続き、下記
処方1に示す樹脂固形分濃度21%の樹脂溶液をナ
イフオーバーロールコーターを使用して塗布量
10g/m2にて塗布した後15℃の水浴中に40秒間浸
漬し樹脂分を凝固させた。続いて50℃の温水中で
10分間洗浄し、乾燥した。 処方 1 ブレンド樹脂 A 100部 クリスボンBL−50(イソシアネート化合物、
大日本インキ化学工業株式会社製品) 1部 ジメチルホルムアミド 14部 次に上記布帛の樹脂塗布面に下記処方2に示す
樹脂固形分濃度18%の樹脂溶液をナイフオーバー
ロールコーターを使用して塗布量50g/m2にて塗
布した後15℃の水浴中に20秒間浸漬し樹脂分を凝
固させ、続いて50℃の温水中で5分間洗浄後乾燥
し、本発明の透湿性防水布帛を得た。 処方 2 PAU樹脂 X 100部 クリスボンアシスタ−SD−11(アニオン系界
面活性剤<微細孔形成剤>、大日本インキ化
学工業株式会社製品) 1.5部 ポリビニルピロリドン(分子量400000親水性
高分子<微細孔形成剤>) 5部 ジメチルホルムアミド 14部 本発明との比較のため、本実施例の処方1にお
けるブレンド樹脂Aに代えてPAU樹脂Xを用い
るほかは本実施例と全く同一の方法により比較用
の透湿性防水布帛を得た。 得られた比較用の透湿性防水布帛と本発明の透
湿性防水布帛について性能を測定し、その結果を
第1表に示した。
【表】 第1表から明らかなように、本発明による透湿
性防水布帛は耐水圧が洗濯後においても実用限界
値の1500mmをはるかに超えて良好な耐久性を示し
ており、又高透湿性でその他の性能についても問
題なかつた。 実施例 2 上述の実施例1の透湿性防水布帛の製造に際
し、用いる樹脂液の処方2におけるクリスボンア
シスタ−SD−11(微細孔形成剤)の使用量を1部
とするほかは、実施例1と全く同一の方法により
本発明の透湿性防水布帛を製造した。得られた布
帛の性能を測定したところ、耐水圧は洗濯前3600
mm、洗濯後2100mmにて、洗濯後においても実用限
界値1500mmをはるかに越えて良好な耐久性を示し
ており、又透湿度は7920g/m2・24hrsにて高透湿
性であり、撥水度も100にて問題なく、いずれに
おいても優れた性能を示していた。 実施例 3 前記実施例1の透湿性防水布帛の製造に際し、
用いる樹脂液の処方1におけるブレンド樹脂Aに
代えてブレンド樹脂Bを用いるとともに樹脂液の
処方2におけるクリスボンアシスターSD−11(微
細孔形成剤)の使用量を1部とするほかは、実施
例1と全く同一の方法により本発明の透湿性防水
布帛を製造した。得られた布帛の性能を測定した
ところ、耐水圧は洗濯前3500mm、洗濯後2100mmに
て、洗濯後においても実用限界値の1500mmをはる
かに越えて良好な耐久性を示しており、又透湿度
は8030g/m2・24hrsにて高透湿性であり、又撥水
度も100にて問題なく、いずれにおいても優れた
性能を示していた。 (発明の効果) 本発明は、ポリアミノ酸樹脂とポリウレタン樹
脂とを共通溶剤にて機械的に混合したブレンド樹
脂液を用いて湿式コーテイング後、微細孔形成を
含有するPAU樹脂液を使用して湿式コーテイン
グを行う構成を有し、かかる構成によれば耐久性
の優れた耐水圧を満足する透湿性防水布帛を得る
ことができる。 本発明の透湿性防水布帛は、そのすぐれた性能
からスポーツ衣料に十分適した素材である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリアミノ酸樹脂、ポリウレタン樹脂、イソ
    シアネート化合物、および極性有機溶剤よりなる
    樹脂溶液を繊維布帛に塗布した後、水中に浸漬
    し、湯洗し、乾燥する第1工程および上記塗布面
    にポリアミノ酸ウレタン樹脂、イソシアネート化
    合物、微細孔形成剤および極性有機溶剤よりなる
    樹脂溶液を塗布した後、水中に浸漬し、湯洗し、
    乾燥する第2工程よりなることを特徴とする透湿
    性防水布帛の製造方法。
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