JPH0586025A - ピロール誘導体の製造方法 - Google Patents

ピロール誘導体の製造方法

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JPH0586025A
JPH0586025A JP27047191A JP27047191A JPH0586025A JP H0586025 A JPH0586025 A JP H0586025A JP 27047191 A JP27047191 A JP 27047191A JP 27047191 A JP27047191 A JP 27047191A JP H0586025 A JPH0586025 A JP H0586025A
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JP
Japan
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reaction
chloride
acylpyrrole
aromatic
pyrrole
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JP27047191A
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English (en)
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Hidetoshi Tsumaki
英俊 妻木
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K I KASEI KK
Original Assignee
K I KASEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】式 【化1】(式中Zは芳香族スルホン基を示す。)で表わ
されるN−芳香族スルホン化ピロールとカルボン酸クロ
リドをルイス酸の存在下、フリーデル・クラフツ反応に
よりアシル化するに当り、ニトロアルカン類及びニトロ
アリール類から選ばれた溶媒中で反応させ、次いでアル
カリ加水分解により脱スルホン化することにより3−ア
シルピロールを高収率かつ高純度で製造する。 【効果】反応の位置選択性が非常に高いため高収率かつ
高純度で3−アシルピロールを得ることができる。した
がって従来の煩雑な分離精製を行う必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品の合成中間体、
機能性高分子材料の原料あるいは農薬の合成中間体とし
て有用な3−アシルピロールの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ピロー
ルはπ電子過剰構造の芳香族化合物であるため、適当な
ルイス酸の存在下、カルボン酸クロリドと反応させるい
わゆるフリーデル・クラフツ反応により容易にアシル化
される。しかし得られる化合物は、通常、アシル基が2
位の位置に入った2−アシルピロールであり、3位がア
シル化された3−アシルピロールを選択的に得ることは
困難であった。このため、従来よりいくつかの3−アシ
ルピロールを得るための方法が提案され、例えば B. L.
Bray らが J. Org. Chem., 55, 6317(1990)に示してい
るように、窒素原子上に嵩高いトリイソプロピルシリル
基を導入することにより、反応の位置選択性をコントロ
ールする方法が試みられているが、これらは何れも工業
的に実施するのに好適とは言い難く、また収率も非常に
悪いものであった。M. Kakushimaらはより経済的手法と
して窒素原子上にスルホン基を導入したN−スルホン化
ピロールを用い、これをアシル化することによる3−ア
シルピロールの製造法を提案している(J. Org. Chem.,
48, 3214 (1983)。この方法によれば位置選択性は向上
したが十分高いとは言えず、2−アシル体が常に数%副
生するため、3−アシルピロールを得るためにはカラム
クロマトグラフィー等により分離精製する必要があり、
甚だ効率の悪いものであった。本発明はかかる3−アシ
ルピロールの製造における副生物の問題を克服し、高純
度3−アシルピロールの製造方法を提供することを目的
とするものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】かかるN−芳香族スルホ
ン化ピロールをフリーデル・クラフツ触媒の存在下、カ
ルボン酸クロリドと反応させるに当たり、用いられる溶
媒は従来文献上報告されていたものは、1,2−ジクロ
ロエタン一種のみであった。本発明者は、N−芳香族ス
ルホン化ピロールのフリーデル・クラフツアシル化反応
の条件を詳細に検討した結果、溶媒としてニトロアルカ
ン類又はニトロアリール類を用いた時、驚くべきことに
反応の位置選択性が飛躍的に向上し、その結果としてア
シル基が高度に3位選択的に導入されることを見出し、
この知見に基づいて本発明を完成させるに至ったもので
ある。
【0004】すなわち本発明は、式
【化2】 (式中Zは芳香族スルホン基を示す。)で表わされるN
−芳香族スルホン化ピロールとカルボン酸クロリドをル
イス酸の存在下、フリーデル・クラフツ反応によりアシ
ル化するに当り、ニトロアルカン類及びニトロアリール
類から選ばれた溶媒中で反応させ、次いでアルカリ加水
分解により脱スルホン化することを特徴とする3−アシ
ルピロールの製造方法を提供するものである。
【0005】本発明方法において、出発原料として用い
られる一般式(I)で表わされるピロールの窒素原子上
の芳香族スルホン基は保護基として作用し、これは水素
化ナトリウムなどの塩基の存在下、適当な芳香族スルホ
ン化剤と反応させることにより容易に導入される。この
芳香族スルホン化剤としてはベンゼンスルホン酸クロリ
ド、p−トルエンスルホン酸クロリド、α−ナフタレン
スルホン酸クロリド、β−ナフタレンスルホン酸クロリ
ド、メシチレンスルホン酸クロリド、2,4,6−トリ
イソプロピルベンゼンスルホン酸クロリド等の芳香族ス
ルホン酸クロリドを挙げることができるが、経済的見地
からはp−トルエンスルホン酸クロリドが好ましい。
【0006】また本発明方法において、アシル化剤とし
て用いられるカルボン酸クロリドとしては、例えばペン
タノイルクロリド、ヘキサノイルクロリド、ヘプタノイ
ルクロリド、オクタノイルクロリド、ドデカノイルクロ
リド、ベンゾイルクロリド、3−クロロプロピオニルク
ロリド、シクロプロパンカルボニルクロリド、シクロヘ
キサンカルボニルクロリド等を挙げることができるが、
これらに限定されるものではない。さらにフリーデル・
クラフツ触媒としてのルイス酸は塩化アルミニウム、塩
化亜鉛、塩化第二スズ、四塩化チタン、塩化第二鉄等を
挙げることができるが、触媒活性及び選択性の観点から
塩化アルミニウムが好ましく用いられる。
【0007】本発明方法において、カルボン酸クロリド
の使用量は、原料のピロールに対し、等モル以上であ
り、1.1〜1.5倍モルが好ましい。またニトロアル
カン類、ニトロアリール類としては例えばニトロメタ
ン、ニトロエタン、1−ニトロプロパン、2−ニトロプ
ロパン、ニトロベンゼン等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。これらの使用量は原料ピロール
の5〜15倍量(容量)が好ましい。ルイス酸の使用量
はその種類によって変わり得るが、塩化アルミニウムの
場合、一般式(I)の化合物に対し、通常150〜25
0モル%が好ましい。
【0008】反応温度も該溶媒の沸点までなら特に制限
されるものではないが、実質20〜40℃の範囲で行わ
れるのが好ましく、また反応時間は2〜3時間で十分で
ある。
【0009】かくして生成したN−(芳香族スルホン
化)アシルピロールは、例えばメタノール中、当量の水
酸化ナトリウムと処理するといったアルカリ加水分解に
より容易に脱スルホン化し、高収率、高純度で3−アシ
ルピロールを与える。得られた3−アシルピロールは特
に精製することなく医薬品の合成中間体、機能性高分子
材料の原料、農薬の合成中間体として用いられるが、必
要により再結晶等で精製することもできる。しかし、3
−アシルピロール中に含まれる2−アシル体は殆どの場
合0.5%以下という実質的に無視できる量であり、従
来のカラムクロマトグラフィーといった面倒な分離手段
を通常施す必要がない。
【0010】
【実施例】次に実施例、及び比較例を挙げてさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定さ
れるものではない。
【0011】実施例1 無水塩化アルミニウム2.93g(22.0ミリモル)
を反応容器に仕込み、窒素気流下、氷冷する。ニトロメ
タン5mlを加え、次いでn−ヘキサノイルクロリド
1.53g(11.4ミリモル)のニトロメタン5ml
溶液を加えて15分間攪拌する。室温に戻し、N−(p
−トルエンスルホニル)ピロール2.21g(10.0
ミリモル)のニトロメタン25ml溶液を滴下して、そ
のまま3時間攪拌する。反応液を氷40gに注入し、有
機層を3回水洗する。一旦溶媒を溜去し、残ったオイル
をメタノール25mlで希釈する。水酸化ナトリウム
0.48g(11.4ミリモル)の水1ml溶液を加
え、50℃にて1時間攪拌する。溶媒を溜去し、残留物
を1,2−ジクロエタンで抽出し、水洗し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、溶媒を溜去して1.43g
(86.3%)の粗結晶を得た。このものをガスクロマ
トグラフィーで分析したところ、2−アシル体(これを
αとする)を0.006%、3−アシル体(これをβと
する)を99.132%含み、α、βの生成比α/β比
は1/1525であった。
【0012】実施例2 溶媒をニトロベンゼンに変えた以外は実施例1と同様な
操作を行ったところ、収率93.2%でn−ヘキサノイ
ルピロールを得、そのα/β比は1/545であった。
【0013】比較例1〜5 溶媒の種類を変えた以外は実施例2と同様な条件で実施
した。結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】実施例3 カルボン酸クロリドとしてn−ペンタノイルクロリドを
用いた他は実施例1と同様な操作を行ったところ、収率
95.8%でn−ペンタノイルピロールを得、そのα/
β比は1/768であった。
【0016】実施例4 カルボン酸クロリドとしてn−ドデカノイルクロリドを
用い、実施例1と同様な条件で実施したところ、収率9
6.3%でn−ドデカノイルピロールを得、そのα/β
比は1/1990であった。
【0017】実施例5 N−スルホン化ピロールとしてN−(α−ナフタレンス
ルホニル)ピロールを用い、カルボン酸クロリドとして
ベンゾイルクロリドを用いた他は実施例1と同様な操作
を行い、ベンゾイルピロールを収率96.4%で得た。
そのα/β比は1/619であった。
【0018】実施例6 N−スルホン化ピロールとしてN−(メシチレンスルホ
ニル)ピロールを用い、カルボン酸クロリドとして3−
クロロプロピオニルクロリドを用いた他は実施例1と同
様な操作を行い、収率92.8%で(3−クロロプロピ
オニル)ピロールを得た。そのα/β比は1/1127
であった。
【0019】
【発明の効果】本発明方法によれば位置選択性が非常に
高いため高収率かつ高純度で3−アシルピロールを得る
ことができる。したがって従来の煩雑な分離精製を行う
必要がなく、その工業的意義は大きい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中Zは芳香族スルホン基を示す。)で表わされるN
    −芳香族スルホン化ピロールとカルボン酸クロリドをル
    イス酸の存在下、フリーデル・クラフツ反応によりアシ
    ル化するに当り、ニトロアルカン類及びニトロアリール
    類から選ばれた溶媒中で反応させ、次いでアルカリ加水
    分解により脱スルホン化することを特徴とする3−アシ
    ルピロールの製造方法。
JP27047191A 1991-09-24 1991-09-24 ピロール誘導体の製造方法 Pending JPH0586025A (ja)

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