JPH058710A - 車両のスリツプ制御装置 - Google Patents

車両のスリツプ制御装置

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Publication number
JPH058710A
JPH058710A JP3183649A JP18364991A JPH058710A JP H058710 A JPH058710 A JP H058710A JP 3183649 A JP3183649 A JP 3183649A JP 18364991 A JP18364991 A JP 18364991A JP H058710 A JPH058710 A JP H058710A
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JP
Japan
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control
slip
value
lateral
brake
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Pending
Application number
JP3183649A
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English (en)
Inventor
Tetsuhiro Yamashita
哲弘 山下
Masahito Watanabe
仁人 渡辺
Yoshiaki Anami
義明 阿南
Harunori Tanida
晴紀 谷田
Tomomi Izumi
知示 和泉
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スリップ制御の制御設定値を最適化して、スリ
ップ制御をより一層良好に行なう。 【構成】駆動輪としての前輪1FL、1FRの実際のス
リップ値が、所定のエンジン用目標値STEあるいはブ
レ−キ制御目標値STBとなるように、駆動輪への付与
トルクが制御される。スリップ制御用の制御設定値、例
えば目標値STE、STB、制御開始しきい値SS、制
御終了しきい値SC等が、車体に作用する横加速度すな
わち横Gに基づいて補正される。横Gに基づく補正係数
K5は、図15に示すように、横Gが大きくなるほど小
さくなるように、かつ横Gが小さいときの補正係数K5
の変化率が横Gが大きいときの補正係数K5の変化率よ
りも大きくなるように設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動輪の路面に対する
スリップが過大になるのを防止する車両のスリップ制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】車両の加速時等に駆動輪の路面に対するス
リップが過大になるのを防止して、加速性や車両安定性
を満足させるようにしたスリップ制御装置(トラクショ
ン制御装置)が種々提案されている。
【0003】上記スリップ制御は、駆動輪への付与トル
クを低減することにより行なわれ、このため駆動輪へブ
レ−キ力を与えるブレ−キ制御や、エンジンの発生トル
ク(出力)を低下させるエンジン制御が行なわれる。こ
のブレ−キ制御およびエンジン制御の場合共に、駆動輪
の路面に対する実際のスリップ値が所定の目標値となる
ようにフィ−ドバック制御されるのが一般的である。
【0004】スリップ制御を、ブレ−キ制御とエンジン
制御との両方で行なうものとして、特開昭60−128
028号公報、特開昭63−166649号公報があ
る。特開昭60−128028号公報には、左右駆動輪
の回転速度差が所定値以上となったときに、エンジン制
御を開始させるものが開示されている。特開昭63−1
66649号公報には、駆動輪のスリップ値が小さいと
きはエンジン制御のみを行ない、駆動輪のスリップ値が
大きくなったときに、エンジン制御とブレ−キ制御との
両方の制御を行なうものが開示されている。
【0005】スリップ制御に際しては、制御開始しきい
値、制御終了しきい値、フィ−ドバック制御する際の目
標値等、種々の制御設定値が設定されて、この制御設定
値に基づいてスリップ制御が行なわれることになる。こ
の制御設定値をいかに設定するかが、スリップ制御を良
好に行なえるか否かを決定づけるものとなる。この一
方、制御設定値をある一定値としたままでは、良好なス
リップ制御をなし得ないものであり、このため制御設定
値を補正することも種々提案されている。この制御設定
値を補正するパラメ−タとして、路面μを用いることが
既に知られている。この他、特開昭64−16460号
公報には、車体のヨ−振動をパラメ−タとして、目標値
を補正することが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】路面μによる制御設定
値の補正は、良好なスリップ制御を行なう上で好ましい
ものとなるが、この路面μの推定は、スリップ制御中で
ないと正確に判断し得ないという欠点がある。この路面
μを補正用のパラメ−タとして用いるのは、つまるとこ
ろ、路面μに応じて変化する駆動輪のグリップ力すなわ
ち前後力を勘案したものとなる。この一方、スリップ制
御というものは、単に駆動輪の前後力の他、横力との適
切なバランスということを勘案して行なうのが望まし
く、したがって、この前後力と横力とを適切にバランス
させることのできるような制御設定値を設定することが
望まれるものである。
【0007】したがって、本発明の目的は、制御設定値
のより好ましい補正を行なって、より良好なスリップ制
御を行なえるようにした車両のスリップ制御装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【発明の構成】上記目的を達成するため、本発明にあっ
ては、次のような構成としてある。すなわち、駆動輪へ
の付与トルクを調整するトルク調整手段と、駆動輪の路
面に対するスリップ値を検出するスリップ検出手段と、
前記スリップ検出手段で検出されるスリップ値が小さく
なるように所定の制御設定値に基づいて前記トルク調整
手段を制御するスリップ制御手段と、車体に作用する横
加速度を検出する横G検出手段と、前記横G検出手段で
検出される横加速度に基づいて、前記制御設定値を補正
する補正手段と、を備え、前記補正手段による補正係数
が、横加速度が大きくなるほど小さくなるように設定さ
れると共に、横加速度が小さいときの補正係数の変化率
が横加速度が大きいときの補正係数の変化率よりも大き
くなるように設定されている、ような構成としてある。
【0009】
【発明の効果】車体に作用する横加速度(以下横Gと称
す)が小さいということは、駆動輪の横力にかなりの余
裕があるということである。したがって、横Gが大きく
なるほど補正係数を小さくすることにより、この横力の
余裕分を見込んだ適切なスリップ制御すなわち駆動輪の
前後力制御が行なえることになる。
【0010】横Gが小さいときの補正係数の変化率を、
横Gが小さいときの補正係数の変化率よりも大きくする
ということは、横Gが大きくなるであろうことを先行的
に見込んだ補正となる。すなわち、予測される大きなス
リップに先行したスリップ制御が行なえることになる。
【0011】横Gをパラメ−タとして補正される制御設
定値としては種々選択し得るが、例えば、目標値、制御
開始しきい値、制御終了しきい値等がある。特に、制御
開始しきい値を補正することは、路面μが正確に推定し
得ない状態下でのスリップ制御を、開始当初から良好に
行なう上で好ましいものとなる。
【0012】
【実施例】図1において、1FLは左前輪、1FRは右
前輪、1RLは左後輪、1RRは右後輪である。車体前
部にはエンジン2が横置きに塔載され、該エンジン2で
の発生トルクは、クラッチ3、変速機4、差動ギア5に
伝達された後、左ドライブシャフト6Lを介して左前輪
1FLに、また右ドライブシャフト6Rを介して右前輪
1FRに伝達される。このように、車両は、前輪1F
L、1FRが駆動輪とされ、後輪1RL、1RRが従動
輪とされた前輪駆動車とされている。
【0013】各車輪に装備されたブレ−キ7FR〜7R
Rは、油圧式とされたディスクブレ−キとされている。
また、ブレ−キ液圧発生源としてのマスタシリンダ8
は、2つの吐出口8a、8bを有するタンデム型とされ
ている。このマスタシリンダ8の一方の吐出口8aから
伸びるブレ−キ配管13は、途中で2本に分岐されて、
分岐配管13Fが左前輪用ブレ−キ7FL(のキャリパ
内に装備されたホイ−ルシリンダ)に接続され、分岐配
管13Rが右後輪用ブレ−キ7RRに接続されている。
マスタシリンダ8の他方の吐出口8bから伸びる分岐配
管14も2本に分岐されて、分岐配管14Fが右前輪用
ブレ−キ7FRに接続され、分岐配管14Rが左後輪用
ブレ−キ7RLに接続されている。
【0014】前輪用すなわち駆動輪用の分岐配管13
F、14Fには、電磁式の液圧調整弁15Lあるいは1
5Rが接続され、後輪用の分岐配管13R、14Rに
は、電磁式の開閉弁16Lあるいは16Rが接続されて
いる。液圧調整弁15L、15Rは、ブレ−キ7FL、
7FRへのマスタシリンダ8からのブレ−キ液圧供給
と、該ブレ−キ7FL、7FRのブレ−キ液圧を配管2
1L、21Rを介してリザ−バタンク22L、22Rへ
解放する態様とを切換える。リザ−バタンク21Lのブ
レ−キ液は、ポンプ23Lによって、逆止弁24Lが接
続された配管25Lを介して配管13に戻され、同様
に、リザ−バタンク22Rのブレ−キ液は、ポンプ23
Rによって、逆止弁24Rが接続された配管25Rを介
して配管14に戻される。
【0015】ブレ−キペダル12に対する踏込み力は、
倍力装置すなわちブレ−キブ−スタ11を介してマスタ
シリンダ8に伝達される。このブ−スタ11は、基本的
には既知の真空倍力装置と同じであるが、スリップ制御
の際には後述するように、ブレ−キペダルの踏込み操作
が行なわれていなくても倍力作用を行なうように構成さ
れている。
【0016】ブ−スタ11は、車体およびマスタシリン
ダ8に固定されたケ−ス31を有し、該ケ−ス31内
が、ダイヤフラム32とこれに固定されたバルブボディ
33とによって、第1室34と第2室35とに画成され
ている。第1室34には常に負圧(例えばエンジン2の
吸気負圧)が供給されており、ブレ−キペダルが踏込み
操作されていないときは第2室35が第1室34と連通
されて、ブ−スタ11の作動が停止された状態とされ
る。そして、ブレ−キペダル12を踏込み操作すると、
第2室35に大気圧が供給され、これによりダイヤフラ
ム32がバルブボディ33と共に前方へ変位して倍力機
能が行なわれる。
【0017】第2室35に対する負圧供給と大気圧供給
との切換えは、基本的には、バルブボディ33内に装備
された弁装置によってなされる。このバルブボディ33
部分を図2に基づいて説明する。
【0018】先ず、バルブボディ33は、ダイヤフラム
32に固定されるパワ−ピストン41を有し、このパワ
−ピストン41に形成された凹部41a内には、リアク
ションディスク42と出力軸43の基端部とが嵌合され
ている。この出力軸43は、マスタシリンダ8の入力軸
となるものである。また、ブレ−キペダル12に連結さ
れた入力軸44の先端部には、バルブボディ33内にお
いて、バルブプランジャ45が取付けられている。この
バルブプランジャ45の後方には、真空弁46が配設さ
れている。
【0019】パワ−ピストン41には圧力導入通路50
が形成されており、該圧力導入通路50は常時、前記バ
ルブプランジャ45の周囲に形成される空間Xに連通さ
れている。この空間Xは、常に第2室35と連通されて
いる。そして、圧力導入通路50の空間X側への開口端
部に、前記真空弁46が離着座される弁座47が形成さ
れている。また、真空弁46は、バルブプランジャ45
の後端に形成された弁座45aに対しても離着座され
る。
【0020】以上のような構成において、いま、圧力導
入通路50に負圧が導入されている場合を想定する。こ
の状態で、ブレ−キペダル12が踏込み操作されていな
いときは、図2の状態で、スプリング48、49の付勢
力によって真空弁46が弁座45aに着座するも、弁座
47とは離間されている。したがって、圧力導入通路5
0からの負圧は、空間Xを介して第2室35に導入さ
れ、倍力作用は行なわれない。
【0021】ブレ−キペダル12を踏込み操作すると、
入力軸44したがってバルブプランジャ45が前方動
(図中左方動)される。この前方動の際、真空弁46
は、先ず弁座47に着座して空間Xと圧力導入通路50
との連通を遮断し、その後真空弁46に対して弁座45
aが離間される。この真空弁46と弁座45aとが離間
することにより、バルブボディ33の後方からの大気圧
が空間Xに導入されて、第2室35が大気圧となる。こ
れにより、ダイヤフラム32がバルブボディ33と共に
前方へ変位し、この結果出力軸43が前方動して倍力作
用が行なわれる。マスタシリンダ8からのブレ−キ反力
は、リアクションディスク42を介して、バルブプラン
ジャ45したがってブレ−キペダル12に伝達される。
ブレ−キペダル12の踏込み操作力が解放されると、リ
タ−ンスプリング36(図1参照)により図2の状態へ
復帰して、次の倍力作用に備えることになる。
【0022】以上説明した部分は、既知の真空倍力装置
と同じであるが、本実施例では、スリップ制御のため
に、圧力導入通路50に対して、第1室34の負圧を導
入させる状態と大気圧を導入させる状態とに切換えるよ
うにしている。すなわち、第1室34と圧力導入通路5
0とが配管37を介して接続され、該配管37に3方電
磁切換弁38(図1参照)が接続されている。この切換
弁38は、消磁時に圧力導入通路50を第1室34に連
通させ、励磁時に圧力導入通路50に大気圧を導入させ
る。この切換弁38が励磁されて圧力導入通路50に大
気圧が導入されると、前記空間Xしたがって第2室35
は、ブレ−キペダル12の踏込み操作が行なわれていな
くても大気圧となり、この結果倍力作用を行なってマス
タシリンダ8にブレ−キ液圧を発生させることになる。
【0023】図3は、制御系を簡略的に示すものであ
り、同図中Uは、マイクロコンピュ−タを利用して構成
された制御ユニットである、この制御ユニットUには、
センサあるいはスイッチS1〜S7からの信号が入力さ
れる。センサS1〜S4は、各車輪1FL〜1RRの回
転速度を検出するものである。スイッチS5はアクセル
ペダル10が全閉となったときにオンとされるアクセル
スイッチである。スイッチS6、S7はそれぞれブレ−
キペダル12が踏込み操作されたときに作動されるもの
で、例えば一方のスイッチは常開型とされ、他方は常閉
型とされる。また、制御ユニットUからは、図3に示す
各機器類に出力されるが、符号9は、エンジン2の発生
トルクを調整するトルク調整手段である。なお、トルク
調整手段9は、例えば吸入空気量調整することにより、
あるいは燃料カット気筒数と点火時期調整との組み合わ
せにより、発生トルク調整を行なうものである。
【0024】次に、スリップ制御の概要について、図4
をも参照しつつ説明する。なお、図4では、左駆動輪1
FLにはスリップが生じてなくて、右駆動輪1FRに大
きなスリップが生じた場合を例に示してある。
【0025】エンジン制御 先ず、エンジン制御の開始は、左右前輪1FL、1FR
の各スリップ値のうち、大きい方のスリップ値が所定の
開始しきい値以上となった時点で開始される(図4のt
1時点)。エンジン制御は、実際のスリップ値がエンジ
ン用目標値(第1目標値)STEとなるように、トルク
調整手段9をフィ−ドバック制御することにより行なわ
れる。エンジン制御の中止は、アクセルが全閉になった
とき、あるいは実際のスリップ値が制御継続用しきい値
SC(第1目標値よりも小)となった時間が所定時間以
上継続したとき(図4のt6〜t7)に行なわれる。
【0026】ブレ−キ制御 ブレ−キ制御の開始は、次の条件の全てを満足したとき
とされる。第1の開始条件は、エンジン制御中であるこ
とである。第2の開始条件は、左右駆動輪1FL、1F
Rの実際のスリップ値の差が所定値以上となったことで
ある(図4のt2)。第3の開始条件は、車速が所定の
第1車速V1以下であることである。第4の開始条件
は、後述する所定の遅延時間を経過したことである。
【0027】このブレ−キ制御の開始に先立ち、応答遅
れを見込んで、エンジン制御の開始と同時に切換弁38
が励磁されて、ブ−スタ11が倍力作用状態とされると
共に、液圧調整弁15L、15Rはリリ−フ位置に、ま
た開閉弁16L、16Rは閉とされる。そして、切換弁
38を励磁した後、実際のスリップ値が所定の減速度を
示すようになると(所定の減速度を示すまでの時間が前
記遅延時間とされ、図4ではt2〜t3の間)、ブレ−
キ制御が開始される。
【0028】ブレ−キ制御は、左右駆動輪1FL、1F
Rについて個々独立して、それぞれ実際のスリップ値が
ブレ−キ用目標値(第2目標値)STB(>STE)と
なるように、液圧調整弁15L、15Rをフィ−ドバッ
ク制御することにより行なわれる(デュ−ティ制御)。
【0029】ブレ−キ制御の中止は、次のいずれか1つ
の条件を満足したときに行なわれる。第1の中止条件
は、エンジン制御が中止されたときである。第2の中止
条件は、車速が所定の第2車速V2(V2>V1)以上
の高車速となったときである。第3の中止条件は、左右
の液圧調整弁15L、15Rに対する制御信号が、いず
れも減圧を示しかつ所定時間(実施例では500mse
c)継続したときである(図4のt4〜t5)。
【0030】第4の中止条件は、左右のブレ−キ7F
L、7FRのブレ−キ液圧が共に零となったときであ
る。第5の中止条件は、ブレ−キペダル12が踏込み操
作されたことが、スイッチS6、S7のいずれか一方で
検出されたときである(スイッチS6、S7によりブレ
−キペダル12が踏込み操作されていることが検出され
たときは、ブレ−キ制御の開始が禁止される)。
【0031】ブレ−キ制御中止の際は、エンジン制御が
行なわれている限り切換弁38は作動されており、液圧
調整弁15L、15Rはリリ−フ位置にあり、開閉弁1
6L、16Rは閉状態とされる(ブレ−キ制御開始まで
の待機状態と同じ状態)。そして、エンジン制御が中止
された時点あるいはブレ−キペダル12が踏込み操作さ
れた時点で、切換弁38が消磁される。
【0032】次に、第5図以下のフロ−チャ−トを参照
しつつ本発明の制御例について説明するが、以下の説明
でPはステップを示す。図5は、全体の流れを示すもの
で、先ずP1において各センサ等からの信号が入力され
た後、P2において、左右駆動輪1FL、1FRの各回
転速度WSRLとWSRRとを平均することにより、車
速VSが算出される。
【0033】P3では、後述のようにして、エンジン制
御用の第1目標値STEと、ブレ−キ制御用の第2目標
値STBが決定される(STB>STE)。P4では、
左駆動輪1FLのスリップ値SFLが、その回転速度W
SFLから車速VSを差し引くことにより算出され、同
様に、右駆動輪1FRのスリップ値SFRが、その回転
速度WSFRから車速VSを差し引くことにより算出さ
れる。
【0034】P5〜P7の処理では、左右駆動輪のスリ
ップ値SFL、SFRのうち、いずれか大きい方のスリ
ップ値が、エンジン制御用のスリップ値SAとして設定
される。P8では、現在スリップフラグが1であるか否
かが判別されるが、このスリップフラグは、1のときが
スリップ制御中(少なくともエンジン制御中)であるこ
とを意味する。P8の判別でNOのときは、P9におい
て後述するエンジン制御の開始判定がなされた後、P1
0において後述する終了判定がなされる。
【0035】P8の判別でYESのときは、P11にお
いて、エンジン制御が行なわれた後、P12において、
ブレ−キフラグが1であるか否かが判別される、このブ
レ−キフラグは、1のときがブレ−キ制御中であること
を意味する。P12の判別でNOのときは、P13にお
いて後述するブレ−キ開始判定が行なわれた後、P10
へ移行する。また、P12の判別でYESのときは、P
14においてブレ−キ制御が行なわれた後、P10へ移
行する。
【0036】図6は、図5のP9の内容を示す。先ず、
P21において、エンジン用の実際のスリップ値SA
が、所定値すなわち後述のように設定される所定の開始
しきい値(SS)を以上であるか否かが判別される。P
21の判別でNOのときは、スリップ制御が不用なとき
であるので、そのままP1へリタ−ンされる。P21の
判別でYESのときは、P22において、スリップフラ
グが1にセットされ、P23においてエンジン制御が開
始され、P24においてブレ−キ制御開始の準備がなさ
れる。このP24での準備は、具体的には、切換弁38
を励磁してマスタシリンダ8にブレ−キ液圧を発生させ
ておくことと、液圧調整弁15L、15Rをリリ−フ位
置とすることと、開閉弁16L、16Rを閉とすること
である。
【0037】図7は、図5のP13の内容を示す。先
ず、P31において、車速VSが第1車速V1以下であ
るか否かが判別される。このP31の判別でYESのと
きは、P32において、左右駆動輪1FLと1FRとの
各回転速度差DNLが算出された後、P33において、
この差DNLが所定値以上であるか否かが判別される。
このP33の判別でYESのときは、P34において、
上記差が生じてから所定の遅延時間が経過したか否かが
判別される(図4のt2〜t3)。このP34の判別で
YESのときは、P35においてブレ−キフラグが1に
セットされた後、P36において、液圧調整弁15L、
15Rを制御することによるブレ−キ制御が開始され
る。名P31、P33、P34のいずれかの判別でNO
のときは、そのままま終了する。
【0038】図8は、図5のP10の内容を示す。先
ず、P41において、アクセルが全閉であるか否かが判
別される。このP41の判別でYESのときは、P42
において、スリップ制御すなわちエンジン制御およびブ
レ−キ制御を共に中止した後、P43において各フラグ
が0にリセットされる。
【0039】P41の判別でNOのときは、P45にお
いて、エンジン制御用の実際のスリップ値SAが、後述
するように設定される終了しきい値(SC)以下である
か否かが判別される。このP45の判別でYESのとき
は、P46において、SAが終了しきい値SC以下であ
る状態が1000msec継続しているか否かが判別さ
れる。このP46の判別でYESのときは、P42に移
行して、スリップ制御が中止される。
【0040】P45あるいはP46の判別でNOのとき
は、P47において、車速VSが、第2車速V2以上で
あるか否かが判別される、このP47の判別でYESの
ときは、P48において、再スリップ発生防止のために
ブレ−キ液圧を徐々に低下させつつブレ−キ制御を中止
させた後、P49においてブレ−キフラグが0にリセッ
トされる。なお、ブレ−キ制御の徐々なる中止は、液圧
調整弁15L、15Rへの所定時間毎の減圧信号を当該
所定時間毎に低減させることにより行なわれるが、1回
当りの減圧度合が大きくなり過ぎないように制限が加え
られる。
【0041】P47の判別でNOのときは、P50にお
いて、左右駆動輪用ブレ−キ7FL、7FRのブレ−キ
液圧が共に0になったか否かが判別される。このP50
の判別でYESのときは、P51においてブレ−キ制御
を中止した後、P49に移行する。なお、ブレ−キ液圧
の推定は、既に提案されている種々の手法により間接的
に知り得るが、直接ブレ−キ液圧を検出するセンサを利
用することもできる。
【0042】P50の判別でNOのときは、P52にお
いて、液圧調整弁15L、15Rへの制御信号が、共に
減圧を示すものであるか否かが判別される、このP52
の判別でYESのときは、上記減圧信号が共に0である
状態が500msec継続したか否かが判別される。こ
のP53の判別でYESのときは、P51においてブレ
−キ制御が中止される。P52あるいはP53の判別で
NOのときは、そのまま終了される(エンジン制御およ
びブレ−キ制御の継続)。
【0043】ここで、ブレ−キスイッチS6あるいはS
7のいずれか一方で、ブレ−キペダル12が踏込み操作
されたことが検出されると、前記フロ−チャ−トに対す
る割込み処理によって、ブレ−キ制御が強制的に中止さ
れる。
【0044】図9は、制御設定値を横加速度に基づいて
補正する制御例を示しており、実施例では、図5P3で
の各目標値STB、STEの補正と、図6のP21での
所定値すなわち開始しきい値の補正と、図8のP45で
の終了しきい値の補正とを行なう場合を示している。
【0045】以上のことを前提として、先ずP61にお
いて、車速を微分することにより車体加速度が算出され
る。次いでP62において、車速と車体加速度とに基づ
いて、路面μが推定される。P63では、推定された路
面μに基づいて、図10を参照して、エンジン用基本目
標値STEOと、ブレ−キ制御用基本目標値STBO
と、基本終了しきい値SCOとが決定される。
【0046】P64〜P66では、車速に応じた補正係
数K1(図11参照)と、アクセル開度に応じた補正係
数K2(図12参照)と、ハンドル舵角に応じた補正係
数K3(図13参照)とが決定される。P67では、エ
ンジン制御用基本目標値STEOに補正係数K1〜K3
を乗算することにより目標値STEが算出される。同様
に、ブレ−キ制御用基本目標値STBOに補正係数K1
〜K3を乗算することにより目標値STBが算出され
る。P69では、車速に応じた補正係数K4(図14参
照)が決定された後、P69において、基本開始しきい
値SSOに対して補正係数K4を乗算することにより、
開始しきい値SSが算出される。
【0047】P71では、舵角と車速とに基づいて、車
体に作用する横加速度すなわち横Gが算出される。勿
論、別途横G検出用のセンサを用いることもできる。P
72では、横Gに応じた補正係数K5が決定される。こ
の補正係数K5は、図15に示すように、横Gが大きく
なるほど小さくなるように設定され、かつ、横Gが小さ
いときの変化率すなわち横Gが所定分変化したときの補
正係数K5の変化量が、横Gが大きいときの変化率より
も大きくなるように設定されている。ちなみに、図15
において、斜線を付して示す領域は、高μ路でスリップ
を生じにくい領域とされる。換言すれば、横Gの小さい
ときの補正係数K5は、路面μが小さいときのことを想
定して、予測される大きなスリップに対応したものとな
るように設定されている。
【0048】P73〜P76では、前述の目標値ST
E、STB、開始しきい値SS、さらに基本終了しきい
値SCOに補正係数K5を乗算することにより、最終値
として設定される。このP73〜P76でもって設定さ
れた各制御設定値STE、STB、SS、SCでもっ
て、前述のエンジン制御あるいはブレ−キ制御が実行さ
れることになる。
【0049】以上実施例について説明したが、スリップ
値の算出は、駆動輪と従動輪との差ではなく、比とし
て、例えば駆動輪速/従動輪速として、あるいは(駆動
輪速−従動輪速)/従動輪速として示すこともできる。
また、ブレ−キ制御用のブレ−キ液圧は、ブ−スタ11
を利用することなく別途専用のポンプによって発生させ
るようにしてもよい。さらに、横Gをパラメ−タとして
補正される制御設定値は、実施例で示す他種々選択し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明が適用された車両の一例を示す全
体系統図。
【図2】図2はブレ−キブ−スタの要部を示す断面図。
【図3】図3は制御ユニットに対する入力上記出力関係
を示す図。
【図4】図4は本発明の制御例を図式的に示すタイムチ
ャ−ト。
【図5】図5は本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図6】図6は本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図7】図7は本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図8】図8は本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図9】図9は本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図10】図10は路面μに応じた基本制御設定値を示
す図。
【図11】図11は車速に応じた補正係数を示す図。
【図12】図12はアクセル開度に応じた補正係数を示
す図。
【図13】図13はハンドル舵角に応じた補正係数を示
す図。
【図14】図14は車速に応じた補正係数を示す図。
【図15】図15は横Gに応じた補正係数を示す図。
【符号の説明】
1FL、1FR 前輪(駆動輪) 1RL、1RR 後輪(従動輪) 2 エンジン 7FL〜7RR ブレ−キ 8 マスタシリンダ 9 トルク調整手段 11 ブレ−キブ−スタ(倍力装置) 12 ブレ−キペダル 15L、15R 液圧調整弁 16L、16R 開閉弁 38 切換弁(負圧供給、大気圧供給切換) U 制御ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷田 晴紀 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 和泉 知示 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動輪への付与トルクを調整するトルク調
    整手段と、 駆動輪の路面に対するスリップ値を検出するスリップ検
    出手段と、 前記スリップ検出手段で検出されるスリップ値が小さく
    なるように所定の制御設定値に基づいて前記トルク調整
    手段を制御するスリップ制御手段と、 車体に作用する横加速度を検出する横G検出手段と、 前記横G検出手段で検出される横加速度に基づいて、前
    記制御設定値を補正する補正手段と、 を備え、前記補正手段による補正係数が、横加速度が大
    きくなるほど小さくなるように設定されると共に、横加
    速度が小さいときの補正係数の変化率が横加速度が大き
    いときの補正係数の変化率よりも大きくなるように設定
    されている、 ことを特徴とする車両のスリップ制御装置
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記スリップ制御手段が、前記スリップ検出手段で検出
    されるスリップ値が所定の目標値となるように前記トル
    ク調整手段をフィ−ドバック制御するものとされ、 前記制御設定値が、前記目標値とされているもの。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記スリップ制御手段が、前記スリップ検出手段で検出
    されるスリップ値が所定の開始しきい値以上となったと
    きに制御開始されるものとされ、 前記制御設定値が、前記開始しきい値とされているも
    の。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記スリップ制御手段が、前記スリップ検出手段で検出
    されるスリップ値が所定の終了しきい値以下となったと
    きに制御終了するものとされ、 前記制御設定値が、前記終了しきい値とされているも
    の。
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