JPH05116612A - 車両のスリツプ制御装置 - Google Patents

車両のスリツプ制御装置

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JPH05116612A
JPH05116612A JP3309797A JP30979791A JPH05116612A JP H05116612 A JPH05116612 A JP H05116612A JP 3309797 A JP3309797 A JP 3309797A JP 30979791 A JP30979791 A JP 30979791A JP H05116612 A JPH05116612 A JP H05116612A
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Japan
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slip
value
degree
road surface
unevenness
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Application number
JP3309797A
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English (en)
Inventor
Tetsuhiro Yamashita
哲弘 山下
Tomomi Izumi
知示 和泉
Masahito Watanabe
仁人 渡辺
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】駆動輪速をなまし処理することなく路面の凹凸
度合に応じた適切なスリップ制御を行なう。 【構成】所定の開始条件を満たしたときに、駆動輪1F
R、1FLへの付与トルクを低減して駆動輪1FR、1
FLの過大なスリップを防止するスリップ制御が開始さ
れる。路面の凹凸度合が大きいほどスリップ制御が開始
されにくくなるように、上記開始条件が変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動輪の路面に対する
スリップが過大になるのを防止する車両のスリップ制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】車両の加速時等に駆動輪の路面に対するス
リップが過大になるのを防止して、加速性や車両安定性
を満足させるようにしたスリップ制御装置(トラクショ
ン制御装置)が種々提案されている。
【0003】上記スリップ制御は、駆動輪への付与トル
クを低減することにより行なわれ、このため駆動輪へブ
レ−キ力を与えるブレ−キ制御や、エンジンの発生トル
ク(出力)を低下させるエンジン制御が行なわれる。こ
のスリップ制御を、ブレ−キ制御とエンジン制御との両
方で行なうものの他、ブレ−キ制御のみ、あるいはエン
ジン制御のみで行なうことも提案されている。そして、
ブレ−キ制御およびエンジン制御の場合共に、駆動輪の
路面に対する実際のスリップ値が所定の目標値となるよ
うにフィ−ドバック制御されるのが一般的である。
【0004】ところで、駆動輪の路面に対する実際のス
リップ値というものは、路面の凹凸度合に応じて大きく
変化される。すなわち、同じような状態で走行しようと
したとき、平担路と凹凸の激しい悪路を走行するときと
では、駆動輪の実際のスリップ値がかなり大きく異なっ
てくる。より具体的には、悪路では、駆動輪の路面に対
する接触、離間というものがかなり激しく行なわれるの
で、駆動輪が路面から離間したときにスリップ値が大き
い状態となる。したがって、良路と悪路とを同じような
条件でスリップ制御したのでは、良路で良好なスリップ
制御が行なわれたとしても、悪路では、駆動輪が路面か
ら離間したときに生じる一時的な大きなスリップ値に起
因して駆動輪への付与トルクが低減され過ぎたスリップ
制御となってしまう。
【0005】特開昭64−106762号公報には、路
面の凹凸度合すなわち悪路度合に応じた適切なスリップ
制御を行なうべく、駆動輪速の検出値をフィルタ処理す
るものが開示されている。より具体的には、スリップ制
御に用いる駆動輪速をフィルタ処理によって一種のなま
し処理を行なう一方、路面の凹凸度合が大きいほどこの
なましの度合を大きくして、路面の凹凸により生じる一
時的な駆動輪のスリップ値の大きな変化というものがそ
のままスリップ制御に反映されないようにしてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、駆動輪
速をフィルタ処理してスリップ制御を行なうのでは、ス
リップ制御を応答よく行なう上で好ましくないものとな
る。これに加えて、フィルタ処理する分だけ、制御ユニ
ットの負担が大きくなってしまうという問題をも生じ
る。
【0007】したがって、本発明の目的は、スリップ制
御の応答性悪化や制御ユニットへの大きな負担を伴うこ
となく、路面の凹凸度合に応じた適切なスリップ制御を
なし得るようにした車両のスリップ制御装置を提供する
ことにある。
【0008】
【発明の構成】上記目的を達成するため、本発明にあっ
ては次のような構成としてある。すなわち、駆動輪への
付与トルクを低減することにより、駆動輪の路面に対す
るスリップ値が過大になるのを防止するようにした車両
のスリップ制御装置において、所定の開始条件を満足し
たときに駆動輪への付与トルクを低減させるスリップ制
御を開始させる開始手段と、路面の凹凸程度を示す悪路
度合を検出する悪路度合検出手段と、前記悪路度合検出
手段で検出される路面の凹凸程度が大きいときは小さい
ときに比して、スリップ制御が開始されにくいように前
記開始条件を変更する開始条件変更手段と、を備えた構
成としてある。
【0009】
【発明の効果】本発明にあっては、スリップ制御の開始
条件を路面の凹凸度合に応じて設定して、路面の凹凸度
合が大きいときは小さい場合に比してスリップ制御が開
始されにくいようにされる。これにより、路面の大きな
凹凸に起因して生じる駆動輪の一時的な大きなスリップ
によってスリップ制御がむやみに開始されてしまうよう
な事態を防止して、悪路での走破性を向上される。ま
た、路面の凹凸度合が小さくて、駆動輪の一時的な大き
なスリップを生じがたいようなときは、スリップ制御を
開始され易くして、駆動輪の過大なスリップを防止しつ
つ、加速性や車体の安定性を十分確保することができ
る。
【0010】本発明にあっては、駆動輪速そのものを大
きくなまし処理してスリップ制御する必要がないので、
スリップ制御の応答性の点で何等問題がなく、またこの
なまし処理を不用に行なわなくてすむ分制御ユニットの
負担も小さくなる。本発明の好ましい態様およびその利
点は、以下の実施例の説明から明らかとなる。
【0011】
【実施例】図1において、1FLは左前輪、1FRは右
前輪、1RLは左後輪、1RRは右後輪である。車体前
部にはエンジン2が横置きに塔載され、該エンジン2で
の発生トルクは、クラッチ3、変速機4、差動ギア5に
伝達された後、左ドライブシャフト6Lを介して左前輪
1FLに、また右ドライブシャフト6Rを介して右前輪
1FRに伝達される。このように、車両は、前輪1F
L、1FRが駆動輪とされ、後輪1RL、1RRが従動
輪とされた前輪駆動車とされている。
【0012】各車輪に装備されたブレ−キ7FR〜7R
Rは、油圧式とされたディスクブレ−キとされている。
また、ブレ−キ液圧発生源としてのマスタシリンダ8
は、2つの吐出口8a、8bを有するタンデム型とされ
ている。このマスタシリンダ8の一方の吐出口8aから
伸びるブレ−キ配管13は、途中で2本に分岐されて、
分岐配管13Fが左前輪用ブレ−キ7FL(のキャリパ
内に装備されたホイ−ルシリンダ)に接続され、分岐配
管13Rが右後輪用ブレ−キ7RRに接続されている。
マスタシリンダ8の他方の吐出口8bから伸びる分岐配
管14も2本に分岐されて、分岐配管14Fが右前輪用
ブレ−キ7FRに接続され、分岐配管14Rが左後輪用
ブレ−キ7RLに接続されている。
【0013】前輪用すなわち駆動輪用の分岐配管13
F、14Fには、電磁式の液圧調整弁15Lあるいは1
5Rが接続され、後輪用の分岐配管13R、14Rに
は、電磁式の開閉弁16Lあるいは16Rが接続されて
いる。液圧調整弁15L、15Rは、ブレ−キ7FL、
7FRへのマスタシリンダ8からのブレ−キ液圧供給
と、該ブレ−キ7FL、7FRのブレ−キ液圧を配管2
1L、21Rを介してリザ−バタンク22L、22Rへ
解放する態様とを切換える。リザ−バタンク21Lのブ
レ−キ液は、ポンプ23Lによって、逆止弁24Lが接
続された配管25Lを介して配管13に戻され、同様
に、リザ−バタンク22Rのブレ−キ液は、ポンプ23
Rによって、逆止弁24Rが接続された配管25Rを介
して配管14に戻される。
【0014】ブレ−キペダル12に対する踏込み力は、
倍力装置すなわちブレ−キブ−スタ11を介してマスタ
シリンダ8に伝達される。このブ−スタ11は、基本的
には既知の真空倍力装置と同じであるが、スリップ制御
の際には後述するように、ブレ−キペダルの踏込み操作
が行なわれていなくても倍力作用を行なうように構成さ
れている。
【0015】ブ−スタ11は、車体およびマスタシリン
ダ8に固定されたケ−ス31を有し、該ケ−ス31内
が、ダイヤフラム32とこれに固定されたバルブボディ
33とによって、第1室34と第2室35とに画成され
ている。第1室34には常に負圧(例えばエンジン2の
吸気負圧)が供給されており、ブレ−キペダルが踏込み
操作されていないときは第2室35が第1室34と連通
されて、ブ−スタ11の作動が停止された状態とされ
る。そして、ブレ−キペダル12を踏込み操作すると、
両室34と35との連通が遮断されると共に第2室35
に大気圧が供給され、これによりダイヤフラム32がバ
ルブボディ33と共に前方へ変位して倍力機能が行なわ
れる。
【0016】第2室35に対する負圧供給と大気圧供給
との切換えは、基本的には、バルブボディ33内に装備
された弁装置によってなされる。このバルブボディ33
部分を図2に基づいて説明する。
【0017】先ず、バルブボディ33は、ダイヤフラム
32に固定されるパワ−ピストン41を有し、このパワ
−ピストン41に形成された凹部41a内には、リアク
ションディスク42と出力軸43の基端部とが嵌合され
ている。この出力軸43は、マスタシリンダ8の入力軸
となるものである。また、ブレ−キペダル12に連結さ
れた入力軸44の先端部には、バルブボディ33内にお
いて、バルブプランジャ45が取付けられている。この
バルブプランジャ45の後方には、真空弁46が配設さ
れている。
【0018】パワ−ピストン41には圧力導入通路50
が形成されており、該圧力導入通路50は常時、前記バ
ルブプランジャ45の周囲に形成される空間Xに連通さ
れている。この空間Xは、常に第2室35と連通されて
いる。そして、圧力導入通路50の空間X側への開口端
部に、前記真空弁46が離着座される弁座47が形成さ
れている。また、真空弁46は、バルブプランジャ45
の後端に形成された弁座45aに対しても離着座され
る。
【0019】以上のような構成において、いま、圧力導
入通路50に負圧が導入されている場合を想定する。こ
の状態で、ブレ−キペダル12が踏込み操作されていな
いときは、図2の状態で、スプリング48、49の付勢
力によって真空弁46が弁座45aに着座するも、弁座
47とは離間されている。したがって、圧力導入通路5
0からの負圧は、空間Xを介して第2室35に導入さ
れ、倍力作用は行なわれない。
【0020】ブレ−キペダル12を踏込み操作すると、
入力軸44したがってバルブプランジャ45が前方動
(図中左方動)される。この前方動の際、真空弁46
は、先ず弁座47に着座して空間Xと圧力導入通路50
との連通を遮断し、その後真空弁46に対して弁座45
aが離間される。この真空弁46と弁座45aとが離間
することにより、バルブボディ33の後方からの大気圧
が空間Xに導入されて、第2室35が大気圧となる。こ
れにより、ダイヤフラム32がバルブボディ33と共に
前方へ変位し、この結果出力軸43が前方動して倍力作
用が行なわれる。マスタシリンダ8からのブレ−キ反力
は、リアクションディスク42を介して、バルブプラン
ジャ45したがってブレ−キペダル12に伝達される。
ブレ−キペダル12の踏込み操作力が解放されると、リ
タ−ンスプリング36(図1参照)により図2の状態へ
復帰して、次の倍力作用に備えることになる。
【0021】以上説明した部分は、既知の真空倍力装置
と同じであるが、本実施例では、スリップ制御のため
に、圧力導入通路50に対して、第1室34の負圧を導
入させる状態と大気圧を導入させる状態とに切換えるよ
うにしている。すなわち、第1室34と圧力導入通路5
0とが配管37を介して接続され、該配管37に3方電
磁切換弁38(図1参照)が接続されている。この切換
弁38は、消磁時に圧力導入通路50を第1室34に連
通させ、励磁時に圧力導入通路50に大気圧を導入させ
る。この切換弁38が励磁されて圧力導入通路50に大
気圧が導入されると、前記空間Xしたがって第2室35
は、ブレ−キペダル12の踏込み操作が行なわれていな
くても大気圧となり、この結果倍力作用を行なってマス
タシリンダ8にブレ−キ液圧を発生させることになる。
【0022】図3は、制御系を簡略的に示すものであ
り、同図中Uは、マイクロコンピュ−タを利用して構成
された制御ユニットである、この制御ユニットUには、
センサあるいはスイッチS1〜S7からの信号が入力さ
れる。センサS1〜S4は、各車輪1FL〜1RRの回
転速度を検出するものである。スイッチS5はアクセル
ペダル10が全閉となったときにオンとされるアクセル
スイッチである。スイッチS6、S7はそれぞれブレ−
キペダル12が踏込み操作されたときに作動されるもの
で、例えば一方のスイッチは常開型とされ、他方は常閉
型とされる。また、制御ユニットUからは、図3に示す
各機器類に出力されるが、符号9は、エンジン2の発生
トルクを調整するトルク調整手段である。なお、トルク
調整手段9は、例えば吸入空気量調整することにより、
あるいは燃料カット気筒数と点火時期調整との組み合わ
せにより、発生トルク調整を行なうものである。
【0023】次に、スリップ制御の概要について説明す
るが、駆動輪のスリップ値としては、実施例では、「ス
リップ値=駆動輪速−車速」として設定され、車速は左
右従動輪速の平均値を用いるようにしてある。
【0024】エンジン制御 先ず、エンジン制御の開始は、左右前輪1FL、1FR
の各スリップ値のうち大きい方のスリップ値が、後述す
る所定の開始条件を満足したときになされる。エンジン
制御は、実際のスリップ値がエンジン用目標値(第1目
標値)STEとなるように、トルク調整手段9をフィ−
ドバック制御することにより行なわれる。エンジン制御
は、アクセルが全閉になったときに中止される。
【0025】ブレ−キ制御 ブレ−キ制御の開始は、次の条件の全てを満足したとき
とされる。第1の開始条件は、エンジン制御中であるこ
とである。第2の開始条件は、車速が所定の第1車速V
1以下であることである。第3の開始条件は、後述する
所定の遅延時間を経過したことである。
【0026】このブレ−キ制御の開始に先立ち、応答遅
れを見込んで、エンジン制御の開始と同時に切換弁38
が励磁されて、ブ−スタ11が倍力作用状態とされると
共に、液圧調整弁15L、15Rはリリ−フ位置に、ま
た開閉弁16L、16Rは閉とされる。そして、切換弁
38を励磁した後所定の遅延時間が経過すると、ブレ−
キ制御が開始される。
【0027】ブレ−キ制御は、左右駆動輪1FL、1F
Rについて個々独立して、それぞれ実際のスリップ値が
ブレ−キ用目標値(第2目標値)STB(>STE)と
なるように、液圧調整弁15L、15Rをフィ−ドバッ
ク制御することにより行なわれる(デュ−ティ制御)。
【0028】ブレ−キ制御の中止は、次のいずれか1つ
の条件を満足したときに行なわれる。第1の中止条件
は、エンジン制御が中止されたときである。第2の中止
条件は、車速が所定の第2車速V2(V2>V1)以上
の高車速となったときである。第3の中止条件は、ブレ
−キペダル12が踏込み操作されたことが、スイッチS
6、S7のいずれか一方で検出されたときである(スイ
ッチS6、S7によりブレ−キペダル12が踏込み操作
されていることが検出されたときは、ブレ−キ制御の開
始が禁止される)。
【0029】ブレ−キ制御中止の際は、エンジン制御が
行なわれている限り切換弁38は作動されており、液圧
調整弁15L、15Rはリリ−フ位置にあり、開閉弁1
6L、16Rは閉状態とされる(ブレ−キ制御開始まで
の待機状態と同じ状態)。そして、エンジン制御が中止
された時点あるいはブレ−キペダル12が踏込み操作さ
れた時点で、切換弁38が消磁される。
【0030】エンジン制御すなわちスリップ制御の開始
条件は、次のように設定される。すなわち、基本的に
は、左右駆動輪1FL、1FRのスリップ値の大きい方
のスリップ値が、所定の開始しきい値以上となった状態
が所定時間以上継続したときとされる。そして、実施例
では、上記所定時間として、駆動輪の実際のスリップ値
と開始しきい値との偏差を所定積分時間だけ積分してな
る積分値としてある。より具体的には、図5において、
所定積分時間がT2で示されている。この積分時間T2
のうち、t5とt6の間およびt7とt8との間は、実
際のスリップ値が開始しきい値より大きくて積分値が大
きくなる。また、t6とt7との間は、実際のスリップ
値が開始しきい値より小さいので、積分値は小さくされ
る。なお、t6とt7との間の積分値は0とするような
積分を行なってもよい。
【0031】エンジン制御すなわちスリップ制御は、上
記積分値が所定の基準積分値以上となったときに開始さ
れる。そして、この基準積分値が、路面の凹凸度合が大
きいほど大きくされる。すなわち、路面の凹凸度合が大
きいほどスリップ制御が開始されにくくなる。
【0032】路面の凹凸度合を示す悪路度合が、例え
ば、駆動輪速の加減速度に基づいて設定される。すなわ
ち、図4に示すように、所定時間T1において、所定の
加速度AC以上となったときの回数と、所定の減速度D
C以下となったときの回数との合計回数(図3では合計
回数が5回)が大きいほど悪路度合が大きいものとされ
る。そして、この悪路度合を例えば5段階に設定して、
悪路度合が大きいほど(上記合計回数が大きいほど)、
前記基準積分値が大きくされる。
【0033】次に、図6のフロ−チャ−トを参照しつつ
本発明の制御例について説明するが、以下の説明でPは
ステップを示す。先ず、P1において、各センサ等から
の信号が入力された後、P2において、フラグが1であ
るか否かが判別される。このフラグは1のときがスリッ
プ制御を行なっているときであり、このフラグは0にイ
ニシャライズされているので、当初はこのP2での判別
がNOとなってP3へ移行する。
【0034】P3では、図で説明したような手法によっ
て悪路度合ANが設定され、次いでP4においてこの悪
路度合ANに応じた基準積分値IOが設定される。P5
では、図5で説明したように実際の積分値IAが算出さ
れる。なお、P3での悪路度合設定のための所定の加速
度あるいは減速度を越えたときの回数のカウント、P5
での実際の積分値の算出は、実際には図6に示すフロ−
チャ−トに対する割込み処理によって行なわれる。
【0035】P6では、実際の積分値IAが、基準積分
値IO以上であるか否かが判別される。このP6の判別
でNOのときは、スリップ制御の開始条件が満たされて
いないのでそのままリタ−ンされる。P6の判別でYE
Sのときは、P7においてフラグが1にセットされた
後、P8においてスリップ制御が開始される(前述のよ
うにエンジン制御のみによるスリップ制御の場合もあ
り)。
【0036】P9では、アクセルが全閉であるか否かが
判別され、このP9の判別でNOのときは、P2の判別
がYESとなって、P8でのスリップ制御が続行され
る。P9の判別でYESのときは、P10においてフラ
グが0にリセットされた後、P11でスリップ制御が中
止される。
【0037】以上実施例について説明したが、本発明は
これに限らず、例えば次のような場合をも含むものであ
る。駆動輪のスリップ値としては、駆動輪速と車速との
差ではなく、比として示すように、例えば「駆動輪速/
車速」、あるいは「(駆動輪速−車速)/車速)]とし
て示すこともできる。スリップ制御は、エンジン制御の
みあるいはブレ−キ制御のみであってもよい。このブレ
−キ制御は、ブ−スタ11を利用することなく、通常一
般に行なわれているように、別途ブレ−キ液圧発生用の
ポンプを利用してもよい。悪路度合の判定には、例えば
サスペンションストロ−クをみることにより、あるいは
車体へ作用する上下加速度をみることにより等、従来提
案されている種々の手法を採択することができる。
【0038】路面の凹凸度合が大きいほどスリップ制御
が開始されにくいようにするには、例えば次のようにす
ることによってもなし得る。先ず、図5に示す積分時間
T2を、路面の凹凸度合が大きいほど短くしてもよい。
また、図5の開始しきい値を路面の凹凸度合が大きいほ
ど大きくするようにしてもよい。これ等の場合、基準積
分値はある一定値として設定しておくことができる。勿
論、実施例で示す基準積分値の変更、積分時間T2の変
更、開始しきい値の変更のうち適宜複数を組み合わせる
こともできる。図5に示す積分というものを行なうこと
なく、開始しきい値を越えている状態が単に所定時間以
上継続したときにスリップ制御を開始させるようにして
もよく、この場合は、路面の凹凸度合が大きいほど所定
時間を長くするか、あるいは開始しきい値を大きくする
かの少なくとも一方を行なうようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示す全体系統図。
【図2】図2はブレ−キブ−スタの要部拡大断面図。
【図3】図3は本発明の制御系統を示す図。
【図4】図4は悪路度合を判定する一例を示す図。
【図5】図5は積分値の求め方を示す図。
【図6】図6は本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【符号の説明】
1FR,1FL:駆動輪 1RR,1RL:従動輪 2:エンジン 9:発生トルク調整手段 7FR〜7FL:ブレ−キ 11:ブレ−キブ−スタ 15R、15L:ブレ−キ液圧調整手段 U:制御ユニット S1〜S4:車輪速センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動輪への付与トルクを低減することによ
    り、駆動輪の路面に対するスリップ値が過大になるのを
    防止するようにした車両のスリップ制御装置において、 所定の開始条件を満足したときに駆動輪への付与トルク
    を低減させるスリップ制御を開始させる開始手段と、 路面の凹凸程度を示す悪路度合を検出する悪路度合検出
    手段と、 前記悪路度合検出手段で検出される路面の凹凸程度が大
    きいときは小さいときに比して、スリップ制御が開始さ
    れにくいように前記開始条件を変更する開始条件変更手
    段と、を備えていることを特徴とする車両のスリップ制
    御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 駆動輪の路面に対するスリップ値を検出するスリップ検
    出手段を備え、 前記開示条件が、前記スリップ検出手段で検出される駆
    動輪の実際のスリップ値が所定の開始しきい値以上とな
    った状態が所定時間以上継続したときとして設定され、 前記開始条件変更手段が、路面の凹凸程度が大きいとき
    は小さいときに比して前記所定時間を大きくするもの。
  3. 【請求項3】請求項1において、 駆動輪の路面に対するスリップ値を検出するスリップ検
    出手段を備え、 前記開示条件が、前記スリップ検出手段で検出される駆
    動輪の実際のスリップ値が所定の開始しきい値以上とな
    った状態が所定時間以上継続したときとして設定され、 前記開始条件変更手段が、路面の凹凸程度が大きいとき
    は小さいときに比して前記開始しきい値を大きくするも
    の。
  4. 【請求項4】請求項1において、 駆動輪の路面に対するスリップ値を検出するスリップ検
    出手段を備え、 駆動輪の実際のスリップ値と所定の開始しきい値との偏
    差を所定の積分時間だけ積分する積分手段を備え、 前記開始条件変更手段が、前記悪路度合検出手段により
    検出される路面の凹凸度合が大きいほど大きくなるよう
    な基準積分値を設定するものとされ、 前記開始条件が、前記積分手段により積分された積分値
    が前記基準積分値以上となったときとして設定されてい
    るもの。
  5. 【請求項5】請求項1において、 駆動輪の路面に対するスリップ値を検出するスリップ検
    出手段を備え、 駆動輪の実際のスリップ値と所定の開始しきい値との偏
    差を所定の積分時間だけ積分する積分手段を備え、 前記開始条件変更手段が、前記悪路度合検出手段により
    検出される路面の凹凸度合が大きいほど前記所定の積分
    時間を短く設定するものとされ、 前記開始条件が、前記積分手段により積分された積分値
    があらかじめ設定された基準積分値以上となったときと
    して設定されているもの。
  6. 【請求項6】請求項1において、 駆動輪の実際のスリップ値と前記開始しきい値との偏差
    を所定の積分時間だけ積分する積分手段を備え、 前記開始条件変更手段が、前記悪路度合検出手段により
    検出される路面の凹凸度合が大きいほど前記開始しきい
    値を大きく設定するものとされ、 前記開始手段が、前記積分手段により積分された積分値
    が所定の基準積分値以上となったときとして設定されて
    いるもの。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5971089A (en) * 1994-10-27 1999-10-26 Nippondenso Co., Inc. Automotive traction or travel condition control system with engine power and brake control
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JP2003511305A (ja) * 1999-10-12 2003-03-25 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 少なくとも一つの車両運動パラメータの制御方法および装置
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