JPH058710B2 - - Google Patents
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- JPH058710B2 JPH058710B2 JP18610484A JP18610484A JPH058710B2 JP H058710 B2 JPH058710 B2 JP H058710B2 JP 18610484 A JP18610484 A JP 18610484A JP 18610484 A JP18610484 A JP 18610484A JP H058710 B2 JPH058710 B2 JP H058710B2
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Description
【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野)
本発明は、新規なアンチ−1,3−ポリオール
(anti−1,3−polyol)化合物及びその合成法
に関する。 (発明の背景) 近年、1,3−ポリオール系を含む生理活性天
然物、例えば、イオノフオア、ポリエン及びポリ
オキソマクロライド系抗生物質の合成研究に関連
して、1,3−ポリオール系の合成研究が活発に
なされている。 本発明者らは、先にsyn−1,3−ポリオール
系(A)の立体選択的合成法を開発した(T.
Nakata,et al Tetra hedron Letters,24,
3873(1983)参照)。 そこで、上記syn−1,3−ポリオール系の立
体異性体であるanti−1,3−ポリオール系(B)を
合成することができれば、これらの組合せによ
り、上記生理活性天然物の合成が極めてし易くな
る。 (発明の目的) 本発明の目的は、イオノフオア、ポリエン及び
ポリオキソマクロライド系抗生物質のフラグメン
ト化合物となりうる新規なanti−1,3−ポリオ
ール系化合物を提供することにある。 又、本発明の他の目的は、合成困難とされてい
た上記anti−1,3−ポリオール系化合物の新規
な合成法を提供することにある。 (発明の構成) 〈出発物質の合成〉 本発明の出発物質(1)は、−リンゴ酸より、例
えば次の工程により得ることができる。 (S.Haneshian and P.Lavellee,J.Org.Chem.,
48,4427(1983)参照)。 〈目的化合物の合成〉 出発物質(1)を、リチウムジイソプロピルアミン
(LDA)及びCH3COOtBuと反応させ、β−ヒド
ロキシエステル(2)を得る。溶媒は、テトラヒドロ
フラン(THF)が適当である。反応温度、反応
時間は、それぞれ−40〜−78℃,0.5〜5時間が
適当である。 得られたβ−ヒドロキシエステル(2)を酸化して
β−ケトエステル(3)を得る。酸化剤としては、ジ
ヨーンズ試薬−アセトン、ピリジニウムクロロク
ロメイト−ジクロルメタン、ピリジニウムジクロ
メイト−ジクロルメタンが適当である。反応温
度、反応時間は、それぞれ、0℃〜室温、1〜12
時間が適当である。 得られたβ−ケトエステル(3)を、ジチオールと
ルイス酸で処理してラクトン(4)を得る。 ルイス酸としては、BF3−エーテル、塩化アル
ミニウムが好適である。又、溶媒は、塩化メチレ
ン、ジクロルエタンが適当である。 反応温度、反応時間は、それぞれ0℃〜室温、
12〜72時間が適当である。 得られたラクトンを塩基の存在下、tBuPh2SiC
と反応させシリルラクトン(4′)を得る。 塩基としては、例えば、イミダゾールが好適で
ある。又、溶媒としては、ジメチルホルムアミド
(DMF)が適当である。 反応温度は、室温でよく、又反応時間は、3〜
6時間が適当である。 得られたシリルラクトン(4′)を、LDA及び
CH3COOtBuと反応させ、ヘミアセタール(5)を得
る。反応条件は、前記β−ヒドロキシエステル(2)
を得る場合の反応条件と同じである。 得られたヘミアセタール(5)を、オルトギ酸エス
テル、カンフアースルホン酸と反応させて、アセ
タール(6)を得る。溶媒は、メタノール−塩化メチ
レン、メタノール等が適当である。 反応温度は、室温でよく、又反応時間は、0.5
〜3時間が適当である。 得られたアセタール(6)を脱ジチオール化してケ
トン(7)を得る。脱ジチオール化剤は、N−ブロム
サクシイミド(NBS)−AgNO3/CH3CN−水、
CuC2/CuO/アセトン等が好適に用いられる。
前者の場合、反応条件は、0℃、15分〜1時間が
好適であり、又、後者の場合は、1〜3時間還流
を行うのが適当である。 得られたケトン(7)を脱シリル化及び脱メタノー
ル化を行つてエノン(8)を得る。この反応は、n−
Bu4NFを用いることによつて、一挙に行うこと
ができる。 反応温度は、室温でよく、反応時間は、1〜3
時間が適当である。 得られたエノン(8)を、酸処理するとケトアセタ
ール(9)を得る。用いる酸は、カンフアースルホン
酸、トルエンスルホン酸、トリメチルシリル硫酸
等が好適である。 反応温度、反応時間は、それぞれ室温〜60℃
で、12〜120時間が適当である。 得られたケトアセタール(9)を立体選択的に還元
してアルコール(10)を得る。 還元剤としては、K−セレクトライド
(Selectride)〔【式】〕,L−セレ クトライド〔【式】〕が好適であ る。 反応温度、反応時間は、それぞれ、−40〜78℃、
20分〜3時間が適当である。 得られアルコール(10)を、ジチオールとルイス酸
で処理して、β−チオアセタール−δ−ラクトン
(11)を得る。ルイス酸としては、BF3−エーテ
ル、塩化アルミニウムが好適である。溶媒は、塩
化メチレン、ジクロルメタン等が適当である。 反応温度、反応時間は、それぞれ、−50〜0℃、
1〜6時間が適当である。 得られたβ−チオアセタール−δ−ラクトン
(11)を、アセトンジメチルアセタール及びカン
フアースルホン酸と反応させて、アセトナイド
(12)を得る。 反応温度は室温でよく、反応時間は、30分〜2
時間が適当である。 得られたアセトナイド(12)を還元して、ラク
トール(13)を得る。 還元剤としては、ジイソブチルアルミナムヒド
リド、トリエトキシリチウムアルミナムヒドリド
等が好適である。 溶媒は、トルエン、キシレン、エーテル等が適
当である。 反応温度、反応時間は、それぞれ、−78℃〜0
℃、0.5〜5時間が適当である。 得られたラクトール(13)を、塩基の存在下、
BrCH2OCH3と反応させて、メトキシメチルエー
テル(14)を得る。 塩基としては、ジイソプロピルエチルアミン、
ジメチルアニリンが好適である。この反応は、12
〜24時間、還流を行う。 得られたメトキシメチルエーテル(14)を脱ジ
チオール化して、メトキシメチルエーテル−ケト
ン(15)を得る。反応条件は、前記と同様であ
る。 得られたメトキシメチルエーテル−ケトン
(15)を還元してイソプロピリデン−アルコール
(16)を得る。 還元剤としては、LiAH4,LiBH4,NaBH4
が用いられ、溶媒は、エーテル、テトラヒドロフ
ラン、メタノール等が適当である。 反応温度、反応時間は、それぞれ室温〜−20
℃、0.5〜3時間が適当である。 得られたイソプロピリデン−アルコール(16)
を、ジチオール及びルイス酸と反応させて、ポリ
オール(17)を得る。 ルイス酸としては、BF3−エーテル、塩化アル
ミニウムが好適である。反応温度は0℃付近、反
応時間は、0.5〜3時間が適当である。 得られたポリオール(17)を、常法、例えば、
無水酢酸−ピリジンによりアセチル化して、アセ
チル体を得る。 かくして、本発明によれば、anti−1,3−ポ
リオール系化合物を立体選択的に且つ高収率で得
ることができる。 本発明の工程の一例を示せば、次の如くであ
る。 次に、本発明を実施例によつて更に詳しく説明
する。 実施例 1 アルゴン気流下0℃でジイソプロピルアミン
0.86mlの無水テトラヒドロフラン7ml溶液に
1.47N−BuLi−ヘキサン溶液3.93mlを滴下し30分
攪拌した。ついで−78℃でCH3COOtBu0.82mlを
滴下し、同温で30分攪拌後、アルデヒド(1)〜417mg
の無水テトラヒドロフラン7ml溶液を滴下し、1
時間攪拌した。 反応後飽和NaHCO3水溶液を加え、室温にも
どし、エーテル抽出し、エーテル層を飽和
NaHCO3水溶液、飽和食塩水で洗浄後、MgSO4
で乾燥した。溶媒留去するとβ−ヒドロキシエス
テル(2)〜664mgが得られた。これはそのまゝ次の反
応に付した。 実施例 2 ピリジニウムクロロクロメイト24.09g及び3A
−モレキユラーシーブス粉末19gの塩化メチレン
200ml溶液に、β−ヒドロキシエステル(2)〜11.64g
の塩化メチレン50ml溶液を加え、室温で2時間15
分攪拌した。反応後エーテルを加え、フロリジル
カラムクロマトに付すと、β−ケトエステル(3)〜
8.51gが得られた。 〔(3)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.35,1.41(それぞれs;
2×Me) 1.47 (s;tBu) 3.39,3.40(それぞれd,J=15.5Hz;COCH
2COOtBu) 3.57(dd,J=8.5,6.6Hz;C1−Ha) 4.16(dd,J=8.5,6.1Hz;C1−Hb) 4.47(m;C2−H) 実施例 3 β−ケトエステル(3)304mgに1,2−エタンジ
チオール2mlを加え、ついで0℃でBF3・Et2
O0.3mlを加え、室温1.5時間攪拌した。溶媒を減
圧留去後残渣にジメチルホルムアミド2ml、イミ
ダゾール1.5g、tBuPh2SiC0.9mlを加え室温攪拌、
30分後イミダゾール1.5g、tBuPh2SiC0.9mlを加
え、3時間更にtBuPh2SiC0.3mlを加えた。 4時間後、水を加えエーテル抽出、エーテル層
を飽和食塩水で洗浄後MgSO4で乾燥した。 溶媒留去後、シリカゲルフラツシユカラム(ヘ
キサン:エーテル=3:2)に付するラクトン(4)
345mgが得られた。 〔(4)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.08(s,tBu) 2.97(d,J=17.6Hz;C5〓−H) 3.18(dd,J=17.6,2.5Hz;C5〓−H) 4.57(m;C2〓−H) IR(neat):1745cm-1 〔α〕28 D+8.1°(C=1.33,CHC3) 実施例 4 アルゴン気流下、0℃でジイソプロピルアミン
134μの無水テトラヒドロフラン3ml溶液に1,
6N−BuLi−ヘキサン溶液553μを滴下し30分攪
拌した。ついで−78℃でCH3COOtBu127μを滴
下し同温で45分攪拌後、ラクトン(4)145mgの無水
テトラヒドロフラン2ml溶液を滴下し、15分攪拌
した。 反応後、飽和ZnC2−エーテル溶液2mlを加
え、5分後飽和NaHCO3水溶液を加え室温にも
どしエーテル抽出。 エーテル層を飽和食塩水で洗浄後、MgSO4で
乾燥した。 溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマト(ヘキ
サン:エーテル=3:1)に付すとヘミアセター
ル(5)169mgが得られた。 〔(5)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.04,1.41(each s;2
×tBu) 2.12(dd,J=13.7,2.0Hz;C5〓−H) 2.38(dd,J=13.7,2.0Hz;C5〓−H) 2.50(s;C7−H2) 5.29(d;J=2.0Hz;OH) IR(neat):3440,1725(sh), 1710cm-1 〔α〕25 D+6.1°(C=1.03,CHC3) 実施例 5 ヘミアセタール(5)1.740gの塩化メチレン−メタ
ノール(1:1)14ml溶液にオルトギ酸メチル
8.7ml、カンフアースルホン酸16mgを加え、室温
で4時間攪拌した。 反応後エーテルを加え、飽和NaHCO3水溶液、
飽和食塩水で洗浄後MgSO4で乾燥した。 溶媒留去後シリカゲルフラツシユカラムクロマ
ト(ヘキサン:エーテル=4:1)に付すと、ア
セタール(6)1.385gが得られた。 〔(6)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.05,1.44(それぞれ
s;2×tBu)2.46,2.66(それぞれd,J=
13.8Hz;C7−H2) 2.49(d,J=14.2Hz,C5〓−H) 2.50(dd,J=14.2,1.5Hz;C5〓−H) 3.24(s;OMe) IR(neat):1730cm-1 〔α〕25 D+18.3°(C=1.27,CHC3) 実施例 6 硝酸銀2.61gのアセトニトリル20ml溶液に炭酸
ナトリウム815mgの水溶液5mlを加え室温15分攪
拌、ついで0℃でN−ブロムコハク酸イミド
2.49gを加え、同温度で5分間攪拌した。 更に0℃でアセタール(6)1.375gのアセトニトリ
ル8ml溶液;水2mlを加え20分間攪拌した。 反応後飽和Na2SO3水溶液9ml、塩化メチレン
−ヘキサン(1:1)50mlを加え室温にもどし、
セライト過し、塩化メチレン−ヘキサン(1:
1)溶液、エーテルで洗浄後、有機層を飽和
NaHCO3水溶液、飽和食塩水で洗浄し、MgSO4
で乾燥した。 溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマト(ヘキ
サン:エーテル=2:1)に付すと、ケトン(7)
1.113gが得られた。 〔(7)の物理的性質〕 NMR(CDC3): 1.06,1.45(それぞれs;
2×tBu) 2.39,2.41(それぞれd,J=14.8Hz;C7−H2) 3.23(s;OMe) IR(neat):1725cm-1 〔α〕26 D+22.0°(C=1.30,CHC3) 実施例 7 ケトン(7)30mgの無水テトラヒドロフラン1.5ml
溶液にn−Bu4NF・3H2O 40mgを加え室温1.5
時間攪拌した。反応後溶媒留去し、分取薄層クロ
マト(エーテル)に付すとエノン(8)10.7mgが得ら
れた。 〔(8)の物理的性質〕 NMR(CDC3): 1.47(s;tBu) 3.22,3.24(それぞれd,J=16.4Hz;C7−H2)
5.42(s;C5−H) IR(neat):3420,1730,1665,1615cm-1 〔α〕26 D+116.7°(C=1.04,CHC3) 実施例 8 エノン(8)150mgの塩化メチレン8ml溶液にカン
フアースルホン酸40mgを加え、室温で66時間攪拌
した。 反応後、塩化メチレン層を飽和NaHCO3水溶
液で洗浄後、MgSO4で乾燥した。 溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマト(エー
テル:ヘキサン=2:1、エーテル、酢酸エチ
ル)に付すと、アセタール(9)72.3mgが得られた。 〔(9)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.47(s;tBu) 2.84(d,J=16.6Hz;C5〓−H) 3.86(d,J=7.3Hz;C1eodp−H) 4.89(td,J=4.9,1.5Hz;C2〓−H) IR(neat):1725cm-1 〔α〕25 D−28.6°(c=0.8,CHC3) 実施例 9 アルゴン気流下、−78℃でケトン(9)68.9mgの無
水テトラヒドロフラン3ml溶液にK−Selectride
(1Mテトラヒドロフラン溶液)0.43mlを滴下し同
温30分攪拌した。 反応後、水0.7mlを加え室温にもどし、エーテ
ル抽出し、エーテル層を飽和食塩水で洗浄後、
MgSO4で乾燥した。溶媒留去後、シリカゲルカ
ラムクロマト(エーテル)に付すとアルコール(10)
56.9mgが得られた。 〔(10)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.47(s;tBu) 2.16(dd,J=14.8,4.8Hz;C5〓−H) 4.07(m,W1/2=10Hz;C4〓−H) 4.61(m,W1/2=10Hz;C2−H) IR(neat):3480,1730cm-1 〔α〕25 D−31.6°(c=0.8,CHC3) 実施例 10 アルゴン気流下、−50℃でアルコール(10)53mgの
塩化メチレン3ml溶液に1,3−プロパンジチオ
ール1ml、BF3・Et2O 0.4mlを滴下し−50〜−
35°で1.5時間撹拌した。 反応後溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル分
取薄層クロマトに付すとラクトン(11)58mgが得
られた。 〔(11)の物理的性質〕 NMR(CDC3): 2.94(d,J=17.1Hz;C7〓
−H) 3.20(dd,J=17.1,2.0Hz;C7〓−H) 4.94(m,W1/2=29Hz;C4〓−H) 実施例 11 ラクトン(11)716mgの塩化メチレン40ml溶液
にアセトンジメチルアセタール18ml、カンフアー
スルホン酸100mgを加え室温30分攪拌した。 反応後、飽和NaHCO3水溶液を加え、エーテ
ル抽出、エーテル層を飽和食塩水で洗浄後
MgSO4で乾燥した。 溶媒留去後、シリカゲルフラツシユカラム(酢
酸エチル:ヘキサン=1:1)に付すとアセトナ
イド(12)646.6mgが得られた。 〔(12)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.36,1.41(each s,2
×Me) 2.97(d,J=17.1Hz;C7〓−H) 3.20(dd,J=17.1,1.7Hz;C7〓−H) 4.37(m;C2−H) 4.82(m;C4〓−H) IR(neat):1730cm-1 〔α〕19 D−32.1°(C=1.48,CHC3) 実施例 12 アルゴン気流下、−78℃でラクトン(12)82mg
の無水トルエン6ml溶液に、イソブチルアルミナ
ムヒドリド(25g/100mlヘキサン溶液)0.3mlを
滴下し、1時間攪拌した。 反応後イソプロパノール0.18mlを加え室温にも
どし、ついでK0.11ml、を加え攪拌後エーテル、
MgSO4、シリカゲルを加え過し、液を留去
後シリカゲルカラムクロマト(エーテル:ヘキサ
ン=4:1)に付すとラクトール(13)69.5mgが
得られた。 これはNMRよりβ−OH体:α−OH体≒>
4:1の混合物であるがそのまゝ次の反応に付し
た。 実施例 13 ラクトール(13)7.8mgの塩化メチレン1.5ml溶
液にジイソプロピルエチルアミン0.3mlBrCH2
OCH30.1mgを加え、20時間還流した。 反応後、飽和NaHCO3水溶液を加え、エーテ
ル抽出、エーテル層を飽和NaHCO3水溶液、飽
和食塩水で洗浄後、MgSO4で乾燥した。溶媒留
去後、シリカゲル分取薄層クロマト(エーテル:
ヘキサン=3:1)に付すとメトキシメチルエー
テル(14)8.7mgが得られた。 〔(14)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.35,1.40(それぞれ
s;2×Me) 2.48(dt,J=13.4,2.0Hz;C7〓−H) 3.41(s;OMe) 4.01(m;C4〓−H) 4.62,4.97(それぞれd,J=6.6Hz;−OCH2
O−) 5.05(dd,J=9.5,2.0Hz;C8〓−H) 実施例 14 Na2CO362mgの水0.8ml溶液に硝酸銀200mgのア
セトニトリル3.2ml溶液を加え室温15分攪拌、つ
いで0℃でN−ブロムコハク酸イミド190mgを加
え5分攪拌、更にチオアセタール(14)65mgのア
セトニトリル1.5ml溶液、水0.2mlを加え20分攪拌
した。 反応後、飽和Na2SO3水溶液0.7ml、塩化メチレ
ン−ヘキサン(1:1)溶液を加え、セライト
過、エーテル洗浄後、有機層を飽和NaHCO3水
溶液で洗浄後MgSO4で乾燥した。溶媒留去する
とケトン(15)39mgが得られた。 〔(15)の物理的性質」 NMR(CDC3):δ 1.35,1.40(それぞれ
s;2×Me) 2.52(dd,J=15.0,8.9Hz;C7〓−H) 2.66(ddd,J=15.0,2.8,1.7Hz;C7〓−H) 3.40(s;OMe) 3.84(m;C4〓−H) 4.64,5.04(それぞれd,J=6.8Hz;−OCH2
O−) 4.98(dd,J=8.9,2.8Hz;C8〓−H) IR(neat):1725cm-1 実施例 15 LiAH415mgの無水エーテル2ml懸濁液に0
℃でケトン(15)32mgの無水エーテル2ml溶液を
滴下し、30分攪拌した。 反応後、水15μ,15%NaOH水溶液15μ、
水45μを順次加え、更にエーテル、MgSO4を加
え過した。 液を留去後、シリカゲルフラツシユカラムク
ロマト(エーテル、エーテル:酢酸エチル=2:
1)に付すと、アルコール(16)32.5mgが得られ
た。 〔(16)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.35,1.40(それぞれ
s;2×Me) 1.56(s;C6−OH) 3.41(s;OMe) 3.55(m;C4〓−H) 3.88(m;W1/2=25Hz;C6〓−H) 4.60,5.00(それぞれd,J=6.6Hz;−OCH2
O−) 4.70(dd,J=9.8,2.2Hz;C8〓−H) IR(neat):3420cm-1 実施例 16 アルコール(16)24.9mgの塩化メチレン5ml溶
液に、アルゴン気流下、0℃で1,3−プロパン
ジチオール0.5ml、BF3・Et2O0.3mlを滴下し、同
温で1時間攪拌した。溶媒留去後、シリカゲル分
取薄層クロマト(塩化メチレン:メタノール=
10:1)に付すと、アルコール(17)15mgが得ら
れた。 ついでアルコール(17)14mgのピリジン1.3ml
溶液に、無水酢酸0.1mlを加え、室温で12時間放
置した。 反応後溶媒留去し、シリカゲル分取薄層クロマ
ト(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)に付すと、
アセチル体(18)7mgとジアセチル体9.6mgが得
られた。ジアセチル体9.6mgを再度アセチル化し、
(18)10.5mgを得た。合計17.5mgのアセチル体
(18)が得られた。 〔(18)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 2.026,2.047,2.059, 2.071(それぞれs;4×Ac) 4.01(dd,J=12.0,5.6Hz;C1−Ha) 4.03(dd,J=7.6,6.3Hz;C8−H) 4.25(dd,J=12.0,3.7Hz;C1−Hb) IR(neat):1735,1240cm-1 〔α〕22 D−5.2°(C=1.09,CHC3)
(anti−1,3−polyol)化合物及びその合成法
に関する。 (発明の背景) 近年、1,3−ポリオール系を含む生理活性天
然物、例えば、イオノフオア、ポリエン及びポリ
オキソマクロライド系抗生物質の合成研究に関連
して、1,3−ポリオール系の合成研究が活発に
なされている。 本発明者らは、先にsyn−1,3−ポリオール
系(A)の立体選択的合成法を開発した(T.
Nakata,et al Tetra hedron Letters,24,
3873(1983)参照)。 そこで、上記syn−1,3−ポリオール系の立
体異性体であるanti−1,3−ポリオール系(B)を
合成することができれば、これらの組合せによ
り、上記生理活性天然物の合成が極めてし易くな
る。 (発明の目的) 本発明の目的は、イオノフオア、ポリエン及び
ポリオキソマクロライド系抗生物質のフラグメン
ト化合物となりうる新規なanti−1,3−ポリオ
ール系化合物を提供することにある。 又、本発明の他の目的は、合成困難とされてい
た上記anti−1,3−ポリオール系化合物の新規
な合成法を提供することにある。 (発明の構成) 〈出発物質の合成〉 本発明の出発物質(1)は、−リンゴ酸より、例
えば次の工程により得ることができる。 (S.Haneshian and P.Lavellee,J.Org.Chem.,
48,4427(1983)参照)。 〈目的化合物の合成〉 出発物質(1)を、リチウムジイソプロピルアミン
(LDA)及びCH3COOtBuと反応させ、β−ヒド
ロキシエステル(2)を得る。溶媒は、テトラヒドロ
フラン(THF)が適当である。反応温度、反応
時間は、それぞれ−40〜−78℃,0.5〜5時間が
適当である。 得られたβ−ヒドロキシエステル(2)を酸化して
β−ケトエステル(3)を得る。酸化剤としては、ジ
ヨーンズ試薬−アセトン、ピリジニウムクロロク
ロメイト−ジクロルメタン、ピリジニウムジクロ
メイト−ジクロルメタンが適当である。反応温
度、反応時間は、それぞれ、0℃〜室温、1〜12
時間が適当である。 得られたβ−ケトエステル(3)を、ジチオールと
ルイス酸で処理してラクトン(4)を得る。 ルイス酸としては、BF3−エーテル、塩化アル
ミニウムが好適である。又、溶媒は、塩化メチレ
ン、ジクロルエタンが適当である。 反応温度、反応時間は、それぞれ0℃〜室温、
12〜72時間が適当である。 得られたラクトンを塩基の存在下、tBuPh2SiC
と反応させシリルラクトン(4′)を得る。 塩基としては、例えば、イミダゾールが好適で
ある。又、溶媒としては、ジメチルホルムアミド
(DMF)が適当である。 反応温度は、室温でよく、又反応時間は、3〜
6時間が適当である。 得られたシリルラクトン(4′)を、LDA及び
CH3COOtBuと反応させ、ヘミアセタール(5)を得
る。反応条件は、前記β−ヒドロキシエステル(2)
を得る場合の反応条件と同じである。 得られたヘミアセタール(5)を、オルトギ酸エス
テル、カンフアースルホン酸と反応させて、アセ
タール(6)を得る。溶媒は、メタノール−塩化メチ
レン、メタノール等が適当である。 反応温度は、室温でよく、又反応時間は、0.5
〜3時間が適当である。 得られたアセタール(6)を脱ジチオール化してケ
トン(7)を得る。脱ジチオール化剤は、N−ブロム
サクシイミド(NBS)−AgNO3/CH3CN−水、
CuC2/CuO/アセトン等が好適に用いられる。
前者の場合、反応条件は、0℃、15分〜1時間が
好適であり、又、後者の場合は、1〜3時間還流
を行うのが適当である。 得られたケトン(7)を脱シリル化及び脱メタノー
ル化を行つてエノン(8)を得る。この反応は、n−
Bu4NFを用いることによつて、一挙に行うこと
ができる。 反応温度は、室温でよく、反応時間は、1〜3
時間が適当である。 得られたエノン(8)を、酸処理するとケトアセタ
ール(9)を得る。用いる酸は、カンフアースルホン
酸、トルエンスルホン酸、トリメチルシリル硫酸
等が好適である。 反応温度、反応時間は、それぞれ室温〜60℃
で、12〜120時間が適当である。 得られたケトアセタール(9)を立体選択的に還元
してアルコール(10)を得る。 還元剤としては、K−セレクトライド
(Selectride)〔【式】〕,L−セレ クトライド〔【式】〕が好適であ る。 反応温度、反応時間は、それぞれ、−40〜78℃、
20分〜3時間が適当である。 得られアルコール(10)を、ジチオールとルイス酸
で処理して、β−チオアセタール−δ−ラクトン
(11)を得る。ルイス酸としては、BF3−エーテ
ル、塩化アルミニウムが好適である。溶媒は、塩
化メチレン、ジクロルメタン等が適当である。 反応温度、反応時間は、それぞれ、−50〜0℃、
1〜6時間が適当である。 得られたβ−チオアセタール−δ−ラクトン
(11)を、アセトンジメチルアセタール及びカン
フアースルホン酸と反応させて、アセトナイド
(12)を得る。 反応温度は室温でよく、反応時間は、30分〜2
時間が適当である。 得られたアセトナイド(12)を還元して、ラク
トール(13)を得る。 還元剤としては、ジイソブチルアルミナムヒド
リド、トリエトキシリチウムアルミナムヒドリド
等が好適である。 溶媒は、トルエン、キシレン、エーテル等が適
当である。 反応温度、反応時間は、それぞれ、−78℃〜0
℃、0.5〜5時間が適当である。 得られたラクトール(13)を、塩基の存在下、
BrCH2OCH3と反応させて、メトキシメチルエー
テル(14)を得る。 塩基としては、ジイソプロピルエチルアミン、
ジメチルアニリンが好適である。この反応は、12
〜24時間、還流を行う。 得られたメトキシメチルエーテル(14)を脱ジ
チオール化して、メトキシメチルエーテル−ケト
ン(15)を得る。反応条件は、前記と同様であ
る。 得られたメトキシメチルエーテル−ケトン
(15)を還元してイソプロピリデン−アルコール
(16)を得る。 還元剤としては、LiAH4,LiBH4,NaBH4
が用いられ、溶媒は、エーテル、テトラヒドロフ
ラン、メタノール等が適当である。 反応温度、反応時間は、それぞれ室温〜−20
℃、0.5〜3時間が適当である。 得られたイソプロピリデン−アルコール(16)
を、ジチオール及びルイス酸と反応させて、ポリ
オール(17)を得る。 ルイス酸としては、BF3−エーテル、塩化アル
ミニウムが好適である。反応温度は0℃付近、反
応時間は、0.5〜3時間が適当である。 得られたポリオール(17)を、常法、例えば、
無水酢酸−ピリジンによりアセチル化して、アセ
チル体を得る。 かくして、本発明によれば、anti−1,3−ポ
リオール系化合物を立体選択的に且つ高収率で得
ることができる。 本発明の工程の一例を示せば、次の如くであ
る。 次に、本発明を実施例によつて更に詳しく説明
する。 実施例 1 アルゴン気流下0℃でジイソプロピルアミン
0.86mlの無水テトラヒドロフラン7ml溶液に
1.47N−BuLi−ヘキサン溶液3.93mlを滴下し30分
攪拌した。ついで−78℃でCH3COOtBu0.82mlを
滴下し、同温で30分攪拌後、アルデヒド(1)〜417mg
の無水テトラヒドロフラン7ml溶液を滴下し、1
時間攪拌した。 反応後飽和NaHCO3水溶液を加え、室温にも
どし、エーテル抽出し、エーテル層を飽和
NaHCO3水溶液、飽和食塩水で洗浄後、MgSO4
で乾燥した。溶媒留去するとβ−ヒドロキシエス
テル(2)〜664mgが得られた。これはそのまゝ次の反
応に付した。 実施例 2 ピリジニウムクロロクロメイト24.09g及び3A
−モレキユラーシーブス粉末19gの塩化メチレン
200ml溶液に、β−ヒドロキシエステル(2)〜11.64g
の塩化メチレン50ml溶液を加え、室温で2時間15
分攪拌した。反応後エーテルを加え、フロリジル
カラムクロマトに付すと、β−ケトエステル(3)〜
8.51gが得られた。 〔(3)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.35,1.41(それぞれs;
2×Me) 1.47 (s;tBu) 3.39,3.40(それぞれd,J=15.5Hz;COCH
2COOtBu) 3.57(dd,J=8.5,6.6Hz;C1−Ha) 4.16(dd,J=8.5,6.1Hz;C1−Hb) 4.47(m;C2−H) 実施例 3 β−ケトエステル(3)304mgに1,2−エタンジ
チオール2mlを加え、ついで0℃でBF3・Et2
O0.3mlを加え、室温1.5時間攪拌した。溶媒を減
圧留去後残渣にジメチルホルムアミド2ml、イミ
ダゾール1.5g、tBuPh2SiC0.9mlを加え室温攪拌、
30分後イミダゾール1.5g、tBuPh2SiC0.9mlを加
え、3時間更にtBuPh2SiC0.3mlを加えた。 4時間後、水を加えエーテル抽出、エーテル層
を飽和食塩水で洗浄後MgSO4で乾燥した。 溶媒留去後、シリカゲルフラツシユカラム(ヘ
キサン:エーテル=3:2)に付するラクトン(4)
345mgが得られた。 〔(4)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.08(s,tBu) 2.97(d,J=17.6Hz;C5〓−H) 3.18(dd,J=17.6,2.5Hz;C5〓−H) 4.57(m;C2〓−H) IR(neat):1745cm-1 〔α〕28 D+8.1°(C=1.33,CHC3) 実施例 4 アルゴン気流下、0℃でジイソプロピルアミン
134μの無水テトラヒドロフラン3ml溶液に1,
6N−BuLi−ヘキサン溶液553μを滴下し30分攪
拌した。ついで−78℃でCH3COOtBu127μを滴
下し同温で45分攪拌後、ラクトン(4)145mgの無水
テトラヒドロフラン2ml溶液を滴下し、15分攪拌
した。 反応後、飽和ZnC2−エーテル溶液2mlを加
え、5分後飽和NaHCO3水溶液を加え室温にも
どしエーテル抽出。 エーテル層を飽和食塩水で洗浄後、MgSO4で
乾燥した。 溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマト(ヘキ
サン:エーテル=3:1)に付すとヘミアセター
ル(5)169mgが得られた。 〔(5)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.04,1.41(each s;2
×tBu) 2.12(dd,J=13.7,2.0Hz;C5〓−H) 2.38(dd,J=13.7,2.0Hz;C5〓−H) 2.50(s;C7−H2) 5.29(d;J=2.0Hz;OH) IR(neat):3440,1725(sh), 1710cm-1 〔α〕25 D+6.1°(C=1.03,CHC3) 実施例 5 ヘミアセタール(5)1.740gの塩化メチレン−メタ
ノール(1:1)14ml溶液にオルトギ酸メチル
8.7ml、カンフアースルホン酸16mgを加え、室温
で4時間攪拌した。 反応後エーテルを加え、飽和NaHCO3水溶液、
飽和食塩水で洗浄後MgSO4で乾燥した。 溶媒留去後シリカゲルフラツシユカラムクロマ
ト(ヘキサン:エーテル=4:1)に付すと、ア
セタール(6)1.385gが得られた。 〔(6)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.05,1.44(それぞれ
s;2×tBu)2.46,2.66(それぞれd,J=
13.8Hz;C7−H2) 2.49(d,J=14.2Hz,C5〓−H) 2.50(dd,J=14.2,1.5Hz;C5〓−H) 3.24(s;OMe) IR(neat):1730cm-1 〔α〕25 D+18.3°(C=1.27,CHC3) 実施例 6 硝酸銀2.61gのアセトニトリル20ml溶液に炭酸
ナトリウム815mgの水溶液5mlを加え室温15分攪
拌、ついで0℃でN−ブロムコハク酸イミド
2.49gを加え、同温度で5分間攪拌した。 更に0℃でアセタール(6)1.375gのアセトニトリ
ル8ml溶液;水2mlを加え20分間攪拌した。 反応後飽和Na2SO3水溶液9ml、塩化メチレン
−ヘキサン(1:1)50mlを加え室温にもどし、
セライト過し、塩化メチレン−ヘキサン(1:
1)溶液、エーテルで洗浄後、有機層を飽和
NaHCO3水溶液、飽和食塩水で洗浄し、MgSO4
で乾燥した。 溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマト(ヘキ
サン:エーテル=2:1)に付すと、ケトン(7)
1.113gが得られた。 〔(7)の物理的性質〕 NMR(CDC3): 1.06,1.45(それぞれs;
2×tBu) 2.39,2.41(それぞれd,J=14.8Hz;C7−H2) 3.23(s;OMe) IR(neat):1725cm-1 〔α〕26 D+22.0°(C=1.30,CHC3) 実施例 7 ケトン(7)30mgの無水テトラヒドロフラン1.5ml
溶液にn−Bu4NF・3H2O 40mgを加え室温1.5
時間攪拌した。反応後溶媒留去し、分取薄層クロ
マト(エーテル)に付すとエノン(8)10.7mgが得ら
れた。 〔(8)の物理的性質〕 NMR(CDC3): 1.47(s;tBu) 3.22,3.24(それぞれd,J=16.4Hz;C7−H2)
5.42(s;C5−H) IR(neat):3420,1730,1665,1615cm-1 〔α〕26 D+116.7°(C=1.04,CHC3) 実施例 8 エノン(8)150mgの塩化メチレン8ml溶液にカン
フアースルホン酸40mgを加え、室温で66時間攪拌
した。 反応後、塩化メチレン層を飽和NaHCO3水溶
液で洗浄後、MgSO4で乾燥した。 溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマト(エー
テル:ヘキサン=2:1、エーテル、酢酸エチ
ル)に付すと、アセタール(9)72.3mgが得られた。 〔(9)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.47(s;tBu) 2.84(d,J=16.6Hz;C5〓−H) 3.86(d,J=7.3Hz;C1eodp−H) 4.89(td,J=4.9,1.5Hz;C2〓−H) IR(neat):1725cm-1 〔α〕25 D−28.6°(c=0.8,CHC3) 実施例 9 アルゴン気流下、−78℃でケトン(9)68.9mgの無
水テトラヒドロフラン3ml溶液にK−Selectride
(1Mテトラヒドロフラン溶液)0.43mlを滴下し同
温30分攪拌した。 反応後、水0.7mlを加え室温にもどし、エーテ
ル抽出し、エーテル層を飽和食塩水で洗浄後、
MgSO4で乾燥した。溶媒留去後、シリカゲルカ
ラムクロマト(エーテル)に付すとアルコール(10)
56.9mgが得られた。 〔(10)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.47(s;tBu) 2.16(dd,J=14.8,4.8Hz;C5〓−H) 4.07(m,W1/2=10Hz;C4〓−H) 4.61(m,W1/2=10Hz;C2−H) IR(neat):3480,1730cm-1 〔α〕25 D−31.6°(c=0.8,CHC3) 実施例 10 アルゴン気流下、−50℃でアルコール(10)53mgの
塩化メチレン3ml溶液に1,3−プロパンジチオ
ール1ml、BF3・Et2O 0.4mlを滴下し−50〜−
35°で1.5時間撹拌した。 反応後溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル分
取薄層クロマトに付すとラクトン(11)58mgが得
られた。 〔(11)の物理的性質〕 NMR(CDC3): 2.94(d,J=17.1Hz;C7〓
−H) 3.20(dd,J=17.1,2.0Hz;C7〓−H) 4.94(m,W1/2=29Hz;C4〓−H) 実施例 11 ラクトン(11)716mgの塩化メチレン40ml溶液
にアセトンジメチルアセタール18ml、カンフアー
スルホン酸100mgを加え室温30分攪拌した。 反応後、飽和NaHCO3水溶液を加え、エーテ
ル抽出、エーテル層を飽和食塩水で洗浄後
MgSO4で乾燥した。 溶媒留去後、シリカゲルフラツシユカラム(酢
酸エチル:ヘキサン=1:1)に付すとアセトナ
イド(12)646.6mgが得られた。 〔(12)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.36,1.41(each s,2
×Me) 2.97(d,J=17.1Hz;C7〓−H) 3.20(dd,J=17.1,1.7Hz;C7〓−H) 4.37(m;C2−H) 4.82(m;C4〓−H) IR(neat):1730cm-1 〔α〕19 D−32.1°(C=1.48,CHC3) 実施例 12 アルゴン気流下、−78℃でラクトン(12)82mg
の無水トルエン6ml溶液に、イソブチルアルミナ
ムヒドリド(25g/100mlヘキサン溶液)0.3mlを
滴下し、1時間攪拌した。 反応後イソプロパノール0.18mlを加え室温にも
どし、ついでK0.11ml、を加え攪拌後エーテル、
MgSO4、シリカゲルを加え過し、液を留去
後シリカゲルカラムクロマト(エーテル:ヘキサ
ン=4:1)に付すとラクトール(13)69.5mgが
得られた。 これはNMRよりβ−OH体:α−OH体≒>
4:1の混合物であるがそのまゝ次の反応に付し
た。 実施例 13 ラクトール(13)7.8mgの塩化メチレン1.5ml溶
液にジイソプロピルエチルアミン0.3mlBrCH2
OCH30.1mgを加え、20時間還流した。 反応後、飽和NaHCO3水溶液を加え、エーテ
ル抽出、エーテル層を飽和NaHCO3水溶液、飽
和食塩水で洗浄後、MgSO4で乾燥した。溶媒留
去後、シリカゲル分取薄層クロマト(エーテル:
ヘキサン=3:1)に付すとメトキシメチルエー
テル(14)8.7mgが得られた。 〔(14)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.35,1.40(それぞれ
s;2×Me) 2.48(dt,J=13.4,2.0Hz;C7〓−H) 3.41(s;OMe) 4.01(m;C4〓−H) 4.62,4.97(それぞれd,J=6.6Hz;−OCH2
O−) 5.05(dd,J=9.5,2.0Hz;C8〓−H) 実施例 14 Na2CO362mgの水0.8ml溶液に硝酸銀200mgのア
セトニトリル3.2ml溶液を加え室温15分攪拌、つ
いで0℃でN−ブロムコハク酸イミド190mgを加
え5分攪拌、更にチオアセタール(14)65mgのア
セトニトリル1.5ml溶液、水0.2mlを加え20分攪拌
した。 反応後、飽和Na2SO3水溶液0.7ml、塩化メチレ
ン−ヘキサン(1:1)溶液を加え、セライト
過、エーテル洗浄後、有機層を飽和NaHCO3水
溶液で洗浄後MgSO4で乾燥した。溶媒留去する
とケトン(15)39mgが得られた。 〔(15)の物理的性質」 NMR(CDC3):δ 1.35,1.40(それぞれ
s;2×Me) 2.52(dd,J=15.0,8.9Hz;C7〓−H) 2.66(ddd,J=15.0,2.8,1.7Hz;C7〓−H) 3.40(s;OMe) 3.84(m;C4〓−H) 4.64,5.04(それぞれd,J=6.8Hz;−OCH2
O−) 4.98(dd,J=8.9,2.8Hz;C8〓−H) IR(neat):1725cm-1 実施例 15 LiAH415mgの無水エーテル2ml懸濁液に0
℃でケトン(15)32mgの無水エーテル2ml溶液を
滴下し、30分攪拌した。 反応後、水15μ,15%NaOH水溶液15μ、
水45μを順次加え、更にエーテル、MgSO4を加
え過した。 液を留去後、シリカゲルフラツシユカラムク
ロマト(エーテル、エーテル:酢酸エチル=2:
1)に付すと、アルコール(16)32.5mgが得られ
た。 〔(16)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 1.35,1.40(それぞれ
s;2×Me) 1.56(s;C6−OH) 3.41(s;OMe) 3.55(m;C4〓−H) 3.88(m;W1/2=25Hz;C6〓−H) 4.60,5.00(それぞれd,J=6.6Hz;−OCH2
O−) 4.70(dd,J=9.8,2.2Hz;C8〓−H) IR(neat):3420cm-1 実施例 16 アルコール(16)24.9mgの塩化メチレン5ml溶
液に、アルゴン気流下、0℃で1,3−プロパン
ジチオール0.5ml、BF3・Et2O0.3mlを滴下し、同
温で1時間攪拌した。溶媒留去後、シリカゲル分
取薄層クロマト(塩化メチレン:メタノール=
10:1)に付すと、アルコール(17)15mgが得ら
れた。 ついでアルコール(17)14mgのピリジン1.3ml
溶液に、無水酢酸0.1mlを加え、室温で12時間放
置した。 反応後溶媒留去し、シリカゲル分取薄層クロマ
ト(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)に付すと、
アセチル体(18)7mgとジアセチル体9.6mgが得
られた。ジアセチル体9.6mgを再度アセチル化し、
(18)10.5mgを得た。合計17.5mgのアセチル体
(18)が得られた。 〔(18)の物理的性質〕 NMR(CDC3):δ 2.026,2.047,2.059, 2.071(それぞれs;4×Ac) 4.01(dd,J=12.0,5.6Hz;C1−Ha) 4.03(dd,J=7.6,6.3Hz;C8−H) 4.25(dd,J=12.0,3.7Hz;C1−Hb) IR(neat):1735,1240cm-1 〔α〕22 D−5.2°(C=1.09,CHC3)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (式中、Rは、水素原子又はアセチル基を示
す) で示されるアンチ−1,3−ポリオール化合物。 2 Rが水素原子である特許請求の範囲第1項記
載の化合物。 3 Rがアセチル基である特許請求の範囲第1項
記載の化合物。 4 式: (Meはメチル基を示す。) で示される化合物をリチウムジイソプロピルアミ
ン及びCH3COO(t−C4H9)で処理した後酸化し
て、式: (tBuは、t−ブチル基を示し、Meは前記に
同じ) で示される化合物を得、該化合物をルイス酸の存
在下でエタンジチオールと反応させて、式: で示される化合物を得、該化合物をtBuPh2SiC
(ターシヤリーブチル・ジフエニルシリルクロリ
ド)と反応させて、式: (tBuは、前記に同じ、Phはフエニル基を示
す。) で示される化合物を得、該化合物をリチウムジイ
ソプロピルアミン及びCH3COO(t−C4H9)と反
応させて、式: (tBu,Phは、前記に同じ。) で示される化合物を得、該化合物を、カンフアー
スルホン酸及びCH(OCH3)3と反応させて、式: (tBu,Ph,Meは、前記に同じ。) で示される化合物を得、該化合物を脱ジチオール
化して、式: (tBu,Ph,Meは、前記に同じ。) で示される化合物を得、該化合物を(n−C4H9)
4NFと反応させて、式: (tBuは、前記に同じ。) で示される化合物を得、該化合物を酸処理して、
式: (tBuは、前記に同じ。) で示される化合物を得、該化合物を還元して、
式: (tBuは前記に同じ。) で示される化合物を得、該化合物を、ルイス酸の
存在下でプロパンジチオールと反応させて、式: で示される化合物を得、該化合物をアセトンジメ
チルアセタール及びカンフアースルホン酸と反応
させた後、還元して、式: (Meは、前記に同じ。) で示される化合物を得、該化合物をBrCH2OCH3
と反応させて式: (Meは、前記に同じ。) で示される化合物を得、該化合物を脱ジチオール
化して式: (Meは、前記に同じ。) で示される化合物を得、該化合物を還元して、
式: (Meは、前記に同じ。) で示される化合物を得、該化合物を、ルイス酸の
存在下でプロパンジチオールと反応させて、式: で示される化合物を得、該化合物をアセチル化し
て、式: (Acはアセチル基を示す) で示される化合物を得ることを特徴とするアンチ
−1,3−ポリオール化合物の合成法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18610484A JPS6163673A (ja) | 1984-09-05 | 1984-09-05 | アンチ−1,3−ポリオ−ル化合物及びその合成法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18610484A JPS6163673A (ja) | 1984-09-05 | 1984-09-05 | アンチ−1,3−ポリオ−ル化合物及びその合成法 |
Publications (2)
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|---|---|
| JPS6163673A JPS6163673A (ja) | 1986-04-01 |
| JPH058710B2 true JPH058710B2 (ja) | 1993-02-02 |
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ID=16182428
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18610484A Granted JPS6163673A (ja) | 1984-09-05 | 1984-09-05 | アンチ−1,3−ポリオ−ル化合物及びその合成法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6163673A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB0709815D0 (en) * | 2007-05-22 | 2007-07-04 | Cytec Tech Corp | Reversible derivation of poly (aryl ether ketones) |
-
1984
- 1984-09-05 JP JP18610484A patent/JPS6163673A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6163673A (ja) | 1986-04-01 |
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