JPH0587372U - ゴムベローズを備えたメカニカルシール - Google Patents

ゴムベローズを備えたメカニカルシール

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JPH0587372U
JPH0587372U JP3550592U JP3550592U JPH0587372U JP H0587372 U JPH0587372 U JP H0587372U JP 3550592 U JP3550592 U JP 3550592U JP 3550592 U JP3550592 U JP 3550592U JP H0587372 U JPH0587372 U JP H0587372U
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rubber bellows
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴムベローズ14の首部14cの可撓性によ
る緩衝機能を犠牲にすることなく、ゴムベローズ14の
正面からの流体圧力による前記首部14cの変形を効果
的に阻止する。 【構成】 ゴムベローズ14の内径筒状部14aをシャ
フト19の外周面に締め付けるドライブリング21の前
端に、フランジ部14bを回転環13の背面に定着する
ケース17と非接触であってゴムベローズ14の首部1
4cの背面に符合するベローズ押さえ部21aを一体形
成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は水中ポンプ等の軸封部に装着されるメカニカルシールであって、とく に、シャフトと回転環の間にゴムベローズを介在させてなるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、水中ポンプの軸封部は、図2に示すように、インペラーが配置され たポンプ室すなわち密封空間Aと、モータが配置された大気側の反密封空間Bと の間を、軸方向に配列した二組のメカニカルシール10A,10Bで軸封すると 共に、両メカニカルシール10A,10Bの間の油室Cに潤滑油を封入した構造 を有する。
【0003】 両メカニカルシール10A,10Bの固定環11は、インペラー側ハウジング 18A及びモータ側ハウジング18Bに、それぞれカップガスケット12を介し て嵌着されており、また回転環13は、前記両ハウジング18A,18Bの内周 を貫通したシャフト19の外周面に、軸方向に互いに背向したエラストマー製の ベローズ14を介して支持されるとともに、両回転環13,13の間に圧縮装着 されたコイルスプリング15で軸方向における相反する方向へ弾性付勢され、各 固定環11の端面と適当な面圧で摺接して密封摺動面Sを形成する。前記各ベロ ーズ14は、その後端の内径筒状部14aがそれぞれドライブリング16により シャフト19の外周面に対する適当な締め代を有するとともに、前端で外径側へ 展開したフランジ部14bがそれぞれケース17により回転環13の背面に圧着 されており、このケース17とドライブリング16が互いに周方向に係合するこ とによって、回転環13がシャフト19と一体回転する。
【0004】 ゴムベローズ14は、前端のフランジ部14bと後端の内径筒状部14aとの 間に、湾曲した首部14cが形成されており、この首部14cが良好な可撓性を 有することから、シャフト19のスラスト方向の挙動等にも拘らず、回転環13 が常に固定環11に適切な面圧で摺接可能となっているが、例えばインペラー側 メカニカルシール10Aにおいては、密封空間A側(インペラー側)からゴムベ ローズ14の首部14cの正面に過大な水圧Pが作用すると、この首部14cが 油室C側へ強制的に変形されて損傷を受ける恐れがある。然して、このような首 部14cの変形を防止するための手段を備えた典型的な従来例が、実公平2−4 7321号公報に開示されている。
【0005】 このメカニカルシールによると、図3に示すように、ゴムベローズ14の首部 14cは、ゴムベローズ14のフランジ部14bの背面に配置したベローズ押さ え部材20が、ケース17により前記フランジ部14bと共に回転環13の背面 に固定されており、このベローズ押さえ部材20によって、前記首部14cの油 室C側への変形を阻止することができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この公知の従来例によると、ケース17に固定されたベローズ 押さえ部材20によって、ゴムベローズ14の首部14cが回転環13の背面と の間に挟まれるように固定されてしまうため、首部14cがその本来の自在な可 撓性が殆ど発揮されず、このためシャフト19と回転環13の相対的な作動性す なわち緩衝性が損なわれ、シャフト19のスラスト方向の挙動があると、固定環 11との密封摺動面Sに面開きやあるいは過大な負荷が生じて、性能が著しく不 安定になる恐れがある。
【0007】 本考案は、上記のような事情のもとになされたもので、その目的とするところ は、ゴムベローズの首部の可撓性による緩衝機能を犠牲にすることなく、ゴムベ ローズの正面からの流体圧力による前記首部の変形を効果的に阻止可能とするこ とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した技術的課題は、本考案によって有効に解決することができる。 すなわち、本考案に係るゴムベローズを備えたメカニカルシールは、ゴムベロ ーズの内径筒状部をシャフトの外周面に締め付けるドライブリングの前端に、ケ ースと非接触であってゴムベローズの首部の背面に符合するベローズ押さえ部を 一体形成したものである。
【0009】
【作用】
上記構成によると、回転環とシャフトとの間を密封するゴムベローズの正面か ら作用する流体圧力によるこのゴムベローズの首部の変形は、その背面に符合し たベローズ押さえ部によって阻止される。しかもこのベローズ押さえ部は、ゴム ベローズのシャフトとの固定部である内径筒状部を締め付けるドライブリングの 前端に一体に形成されたものであって、前記首部からフランジ部に到るゴムベロ ーズの可撓部全体を押さえ付けるものではないので、その可撓性による回転環の スラスト方向の作動性が確保される。
【0010】
【実施例】
図1は、水中ポンプ用の軸封装置として装着される二組のメカニカルシールの うちの、密封空間A側(インペラー側)のメカニカルシール10Aに、本考案を 適用した典型的な一実施例を、水中ポンプのインペラー側ハウジング18A及び シャフト19の一部と共に示すものである。なお、先の従来例と構成が重複する 部分には図2及び図3と同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0011】 すなわち本実施例は、ゴムベローズ14の内径筒状部14aをシャフト19の 外周面に締め付けて定着させるドライブリング21が金属板で成形されており、 その前端には、ゴムベローズ14の首部14cの背面に接触するベローズ押さえ 部21aが一体に延設されており、このベローズ押さえ部21aは、前記首部1 4cの背面に符合したアール状に屈曲形成されている。また、このベローズ押さ え部21aとケース17の背面内径部は非接触であって、両者間には適当な隙間 δが介在している。
【0012】 ドライブリング21の後端には径方向に突出した係合突起21bが屈曲形成さ れており、この係合突起21bには、ゴムベローズ14の前端のフランジ部14 bを回転環13の背面に圧着させるケース17の後端に軸方向に延設形成した係 合突起17aが、軸方向摺動自在な状態で周方向に衝合している。
【0013】 上述の実施例によれば、密封空間A側からゴムベローズ14の首部14cの正 面に過大な水圧Pが作用しても、この首部14cの背面にはドライブリング21 と一体のベローズ押さえ部21aが符合しているので、油室C側への首部14c の変形が防止される。また、ベローズ押さえ部21aは、ケース17の背面内径 部との間に隙間δが介在しているので、前記首部14cからフランジ部14bに 到るゴムベローズ14の可撓部全体を押さえ付けるものではなく、首部14cに の適当な可撓性によるシャフト19と回転環13の相対的な作動性が確保されて いる。したがって、シャフト19のスラスト方向の挙動があっても、前記首部1 4cがこの挙動を吸収するので、回転環13は固定環11との密封摺動状態を安 定的に維持することができる。
【0014】
【考案の効果】
以上、本考案によれば、ドライブリングに一体形成したベローズ押さえ部によ って、ゴムベローズの正面からの流体圧力によるゴムベローズの首部の変形を、 その可撓性による緩衝機能を犠牲にすることなく阻止することができるので、前 記流体圧力による前記首部の損傷を効果的に防止することができると共に、シャ フトのスラスト方向の挙動があっても、固定環に対する回転環の安定的な密接摺 動状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を、水中ポンプのインペラー
側ハウジング及びシャフトの一部と共に示す半断面図で
ある。
【図2】従来構造の一例を、水中ポンプのインペラー側
ハウジング及びシャフトの一部と共に示す半断面図であ
る。
【図3】従来構造の他の例を、水中ポンプのインペラー
側ハウジング及びシャフトの一部と共に示す半断面図で
ある。
【符号の説明】
10A メカニカルシール 13 回転環 14 ゴムベローズ 14a 内径筒状部 14b フランジ部 14c 首部 17 ケース 19 シャフト 21 ドライブリング 21a ベローズ押さえ部 δ 隙間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バネで固定環へ押し付けられた回転環と
    その内径のシャフトとの間にゴムベローズが介在し、こ
    のゴムベローズは、回転環の背面にケースで定着される
    前端のフランジ部と、シャフトの外周面に定着される後
    端の内径筒状部と、前記フランジ部と内径筒状部の間に
    形成され前記回転環側へ湾曲した変形自在な首部とを有
    するメカニカルシールにおいて、 前記内径筒状部をシャフトの外周面に締め付けるドライ
    ブリングの前端に、前記首部の背面に符合するベローズ
    押さえ部が一体形成され、このベローズ押さえ部と前記
    ケースの背面が非接触であることを特徴とするゴムベロ
    ーズを備えたメカニカルシール。
JP3550592U 1992-04-30 1992-04-30 ゴムベローズを備えたメカニカルシール Expired - Fee Related JP2570044Y2 (ja)

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JP2570044Y2 (ja) 1998-04-28

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