JPH0588140A - 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ - Google Patents

液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ

Info

Publication number
JPH0588140A
JPH0588140A JP3247558A JP24755891A JPH0588140A JP H0588140 A JPH0588140 A JP H0588140A JP 3247558 A JP3247558 A JP 3247558A JP 24755891 A JP24755891 A JP 24755891A JP H0588140 A JPH0588140 A JP H0588140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
crystal panel
light
polymer
refractive index
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3247558A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Omae
秀樹 大前
Hiroshi Takahara
博司 高原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP3247558A priority Critical patent/JPH0588140A/ja
Publication of JPH0588140A publication Critical patent/JPH0588140A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高輝度表示・高コントラストの液晶パネルお
よび液晶投写型テレビを提供する。 【構成】 液晶パネルの画素電極14と対向電極22の
うち少なくとも一方に凹凸断面形状層15を形成し、液
晶には高分子分散液晶を用いる。凹凸断面形状層15は
高分子分散液晶中のポリマーの屈折率npと同一または
その近傍の屈折率の材料、好ましくは高分子分散液晶中
のポリマー材料を用いて形成する。液晶が散乱状態の
時、凹凸断面形状層15の屈折率ntと液晶層の屈折率
は異なる。従って、液晶パネルに入射した光は散乱され
るとともに回折される。液晶が透過状態の時、正の誘電
異方性を有する液晶の常光屈折率noはnt及びnpと等
しくなり、凹凸断面形状層15と液晶層間の屈折率差が
なくなり、光はそのまま直進する。 【効果】 散乱効果及び回折効果によりコントラストが
向上し、高輝度表示が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として小型の液晶パ
ネルに表示された画像をスクリーン上に拡大投映する液
晶投写型テレビおよび主として前記液晶投写型テレビに
用いる液晶パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は軽量、薄型など数多くの
特徴を有するため、研究開発が盛んである。しかし、大
画面化が困難であるなどの問題点も多い。そこで近年、
小型の液晶パネルの表示画像を投写レンズなどにより拡
大投映し、大画面の表示画像を得る液晶投写型テレビが
にわかに注目を集めてきている。現在、商品化されてい
る液晶投写型テレビには液晶の旋光特性を利用したツイ
ストネマチック(以後、TNと呼ぶ)液晶パネルが用い
られている。
【0003】まず、一般的な液晶パネルについて説明す
る。(図15)は液晶パネルの平面図である。(図1
5)において、151はスイッチング素子としての薄膜
トランジスタ(以後、TFTと呼ぶ)などが形成された
ガラス基板(以後、アレイ基板と呼ぶ)、152はIT
Oなどからなる透明電極が形成された基板(以後、対向
基板と呼ぶ)、156はアレイ基板151上のゲート信
号線に接続されたTFTのオン・オフを制御する信号を
印加するドライブIC(以後、ゲートドライブICと呼
ぶ)、155はアレイ基板151上のソース信号線にデ
ータ信号を印加するためのドライブIC(以後、ソース
ドライブICと呼ぶ)、153は偏光フィルム、154
は液晶を封止するための封止樹脂である。なお、以後、
同一符号を付したものは同一内容あるいは同一構成もし
くは近似的なものである。
【0004】(図16(a))は従来の液晶パネルの一
画素部の平面図である。また、(図16(b))は(図
16(a))のD−D′線での断面図である。ただし、
図面は説明を容易にするために説明に不要な箇所は省略
しており、また、モデル的に描いている。以上のことは
以下の図面に対しても同様である。
【0005】(図16(a)(b))において、12は
ソース信号線であり、その一端はソースドライブIC1
55に接続されている。11はゲート信号線であり、そ
の一端はゲートドライブIC156に接続されている。
16は第1の電極つまりITOからなる画素電極14が
形成されたアレイ基板である。また、ブラックマトリッ
クス32が形成されている。(図17)において、21
は対向基板、171はTN液晶からなる層(以後、TN
液晶層と呼ぶ)であり、その膜厚は5μm前後である。
また、対向電極22と画素電極14上にはポリイミド樹
脂等の有機物からなる配向膜(図示せず)が形成されて
いる。なお、一画素の大きさは500μm〜30μm程
度である。
【0006】(図18)に従来の液晶パネルであるTN
液晶パネルの動作の説明図を示す。(図18)におい
て、181は偏光板、182は偏光方向、183は透明
電極、184は液晶分子、185は信号源、186はス
イッチである。(図18)に示すように、オフ状態では
入射光が90度回転し、オン状態では回転せずに透過す
る。したがって、2枚の偏光板181の偏光方向が直交
していれば、オフ状態では光が透過、オン状態では遮光
される。ただし、偏光方向が互いに平行であればその逆
になる。以上のようにTN液晶パネルは光を変調し画像
を表示する。
【0007】以下、従来の液晶投写型テレビについて図
面を参照しながら説明する。(図18)は従来の液晶投
写型テレビの構成図である。(図18)において、18
1は集光光学系、182は赤外線を透過させる赤外線カ
ットミラー、183aは青色光反射ダイクロイックミラ
ー(以後、BDMと呼ぶ)、183bは緑色光反射ダイ
クロイックミラー(以後、GDMと呼ぶ)、183cは
赤色光反射ダイクロイックミラー(以後、RDMと呼
ぶ)、184a,184b,184c,186a,18
6b,186cは偏光板、185a,185b,185
cは透過型の従来のTN液晶パネル、187a,187
b,187cは投写レンズ系である。なお、説明に不要
な構成物、たとえばフィールドレンズなどは図面から省
略している。
【0008】以下、従来の液晶投写型テレビの動作につ
いて(図19)を参照しながら説明する。まず、集光光
学系191から出射された白色光はBDM193aによ
り青色光(以後、B光と呼ぶ)が反射され、このB光は
偏光板194aに入射される。BDM193aを透過し
た光はGDM193bにより緑色光(以後、G光と呼
ぶ)が反射され、偏光板194bに、また、RDM19
3cにより赤色光(以後、R光と呼ぶ)が反射され、偏
光板194cに入射される。偏光板では各色光の縦波成
分または横波成分の一方の光のみを透過させ、光の偏光
方向をそろえて各液晶パネルに照射させる。この際、5
0%以上の光は前記偏光板で吸収され、透過光の明るさ
は最大でも半分以下となってしまう。
【0009】各液晶パネルは映像信号により前記透過光
を変調する。変調された光はその変調度合により各偏光
板196a,196b,196cを透過し、各投写レン
ズ系197a,197b,197cに入射して、前記レ
ンズ系によりスクリーン(図示せず)に拡大投映され
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述の説明でも明らか
なように、TN液晶を用いた液晶パネルでは、前述液晶
パネルに直線偏光の光を入射させる必要がある。したが
って、液晶パネルの前後には偏光板を配置する必要があ
る。前述の偏光板は理論的に50%以上の光を吸収して
しまう。したがって、従来の課題としてスクリーンに拡
大投映した際、低輝度画面しか得られないという課題が
ある。前記の課題を解決するため、本発明は高分子分散
液晶を用いる。高分子分散液晶を用いた液晶パネルは偏
光板を用いないため光利用効率を非常に高くできる。
【0011】以下、簡単に高分子分散液晶について説明
しておく。高分子分散液晶は、液晶と高分子の分散状態
によって大きく2つのタイプに分けられる。1つは、水
滴状の液晶が高分子中に分散しているタイプである。液
晶は、高分子中に不連続な状態で存在する。以後、この
ような液晶をPDLCと呼び、また、前記液晶を用いた
液晶パネルをPD液晶パネルと呼ぶ。もう1つは、液晶
層に高分子のネットワークを張り巡らせたような構造を
採るタイプである。ちょうどスポンジに液晶を含ませた
ような格好になる。液晶は水滴状とならず連続に存在す
る。以後、このような液晶をPNLCと呼び、また前記
液晶を用いた液晶パネルをPN液晶パネルと呼ぶ。前記
2種類の液晶パネルで画像を表示するためには光の散乱
・透過を制御することにより行なう。
【0012】PD液晶パネルは、液晶が配向している方
向で屈折率が異なる性質を利用する。電圧を印加してい
ない状態では、それぞれの水滴状液晶は不規則な方向に
配向している。この状態では、高分子と液晶に屈折率の
差が生じ、入射光は散乱する。ここで電圧を印加すると
液晶の配向方向がそろう。液晶が一定方向に配向したと
きの屈折率をあらかじめ高分子の屈折率と合わせておく
と、入射光は散乱せずに透過する。
【0013】これに対して、PN液晶パネルは液晶分子
の配向の不規則さそのものを使う。不規則な配向状態、
つまり電圧を印加していない状態では入射した光は散乱
する。一方、電圧を印加し配列状態を規則的にすると光
は透過する。なお、前述のPD液晶パネルおよびPN液
晶パネルの液晶の動きの説明はあくまでもモデル的な考
え方である。本発明においてはPD液晶パネルとPN液
晶パネルのうち一方に限定するものではないが、説明を
容易にするためPD液晶パネルを例にあげて説明する。
また、PD液晶パネルおよびPN液晶パネルを総称して
高分子分散液晶パネルと呼ぶ。さらに、高分子分散液晶
パネルに注入する液晶を含有する液体を総称して液晶溶
液または樹脂と呼び、前記液晶溶液中の樹脂成分が重合
硬化した状態をポリマーと呼ぶ。
【0014】このような分散タイプの液晶表示素子の液
晶層となる高分子分散液晶層におけるポリマーマトリク
スとしては、基本的には透明であれば、熱可塑性樹脂で
も熱硬化性樹脂であってもさしつかえないが、紫外線硬
化型の樹脂が最も簡便で、性能も良く一般に使用される
ことが多い。その理由として従来のTNモード液晶バネ
ルの製造方法がそのまま応用できる為である。従来の液
晶パネルの製造方法として、まず上下2枚の基板にあら
かじめ所定の電極パターンを形成しておき、該電極同士
が対向するように2枚の基板を重ね合わせる。この際に
所定の大きさの粒径の揃ったスペーサを基板間にはさみ
こみ、2枚の基板の間隙を保持できるようにした状態で
2枚の基板をエポキシ樹脂のシール材で固定させる。次
にこのようにして得られた空セルの中に液晶を注入する
といった製造方法が多く用いられている。
【0015】この製造方法を応用して分散タイプの液晶
パネルを製造する為には、ポリマーマトリクスの材料を
紫外線硬化型の樹脂、特にその一例としてアクリル系の
樹脂を用いれば、注入前に於いてはモノマーあるいは/
及びオリゴマーといった比較的低粘度な前駆体として存
在し、液晶とのブレンド物は常温で注入するのに十分な
流動性を有しているので、従来の液晶パネルの製造方法
を応用して、注入後に光照射して硬化反応を進めて高分
子分散液晶層を形成するという方法を用いれば容易に分
散タイプの液晶パネルを作成できる。
【0016】また、注入した後にパネルに紫外線を照射
することによって樹脂のみ重合反応を起こしてポリマー
となり、液晶のみ相分離して、樹脂分と比較して液晶の
量が少ない場合は独立した粒子状の液晶滴が形成されて
るし、一方液晶の量が多い場合は高分子マトリクスが液
晶材料中に粒子状又はネットワーク状に存在し、液晶が
連続層を成すように形成される。この際に液晶滴の粒子
径、もしくはポリマーネットワークの孔径がある程度均
一で尚且つ大きさとしては0.1μm〜数μmの範囲で
なければ光の散乱性能は悪く、コントラストが上がらな
い。この為には比較的短時間で硬化が終了しうる材料で
なければならず紫外線硬化型樹脂が望ましい。
【0017】高分子分散液晶パネルの動作について(図
20(a)(b))を用いて簡単に述べる。(図20
(a)(b))は高分子分散液晶パネルの動作の説明図
である。(図20(a)(b))において、201はア
レイ基板、202は画素電極、203は対向電極、20
4は水滴状液晶、205はポリマー、206は対向基板
である。画素電極202にはTFT等が接続され、TF
Tのオン・オフにより画素電極に電圧が印加されて、画
素電極上の液晶配向方向を可変させて光を変調する。
(図20(a))に示すように電圧を印加していない状
態では、それぞれの水滴状液晶204は不規則な方向に
配向している。この状態ではポリマー205と液晶とに
屈折率差が生じ入射光は散乱する。ここで(図20
(b))に示すように画素電極に電圧を印加すると液晶
の方向がそろう。液晶が一定方向に配向したときの屈折
率をあらかじめポリマーの屈折率と合わせておくと、入
射光は散乱せずにアレイ基板201より出射する。
【0018】以上のように、高分子分散液晶パネルは偏
光板を用いないため、光利用効率が高く、非常に高輝度
の表示画像が得られる。しかし、前記液晶を液晶パネル
に用いようとすると次の課題がある。
【0019】一つは高分子分散液晶層と対向電極あるい
は画素電極との剥離である。これはITOなどで構成さ
れる電極と高分子分散液晶層との密着度が低いために発
生する。液晶投写型テレビでは光源としてのランプ点灯
時には液晶パネルには50〜60度の温度が印加され、
逆に消灯時には室温の10〜30度となる。従って、液
晶投写型テレビの電源をオン・オフすることにより液晶
パネルはヒートショック試験を行なわれているような過
酷な状態にさらされる。このヒートショック状態などに
より前述の剥離が発生する。
【0020】他の1つは散乱特性が悪いという点であ
る。この高分子分散型液晶パネルをデバイスとして実用
化しうる際には低電圧で駆動でき、十分なコントラスト
を有していることが要求される。表示性能に最も影響を
及ぼす特性がこのコントラストであり、直視のもので3
0以上、投写のもので200以上が望まれ、これ以下の
ものでは表示の認識が不十分となる。コントラストを大
きくする為には黒レベルでの透過率をできるだけ小さく
抑える、すなわち、光散乱特性を高めることが必要であ
る。高分子分散液晶パネルに於いて光散乱性能を向上さ
せるには、高分子マトリクス内の液晶滴の粒径の最適
化、液晶材料のΔnの増大、液晶滴内の液晶分子のラン
ダム度の増加等の手法が考えうる。しかし、これらのど
の手法を用いても、実現しうる光散乱特性は理想的な散
乱状態であり、完全拡散状態を超えることはない。
【0021】特に投写型ディスプレイとして用いる場
合、現状一般的に用いられているFナンバーが4〜5の
投写レンズを用いると完全拡散状態を示す高分子分散液
晶パネルを使用したとしてもコントラストは約100で
あり、コントラストの悪い表示となる。
【0022】
【課題を解決するための手段】TN液晶を用いると偏光
板により50%以上の光が吸収されてしまうため、光利
用率が低く、高輝度表示が行えないという課題がある。
そこで、本発明では高分子分散液晶を用いている。
【0023】本発明の液晶パネルはアレイ基板と対向基
板のうち少なくとも一方に凹凸断面形状層を形成し、該
凹凸断面形状層は光を変調する画素領域に形成する。ま
た、凹凸断面形状層を形成する材料の屈折率は液晶層の
ポリマーとの屈折率が略一致するものを用いる。好まし
くは液晶層のポリマーを用いて凹凸断面形状層を形成す
る。
【0024】本発明の液晶投写型テレビは本発明の液晶
パネルを用いたものである。液晶パネル内に形成した回
折格子により、液晶のオフ状態で入射光を回折させ、直
進する光を減少させている。赤・青・緑用に用いる液晶
パネルのうち少なくとも1枚は、他の液晶パネルの回折
格子のピッチあるいは高さを変化させている。
【0025】
【作用】ポリマーの屈折率npと同一またはその近傍の
屈折率の光透過性材料で凹凸断面形状層を形成する。光
透過性材料の屈折率をntとする。また、液晶の常光屈
折率をno,異常光屈折率をneとし、np=noとする。
(図18(a))に示すようにオフ状態の時、液晶層の
全体としての屈折率nxはマクロ的にポリマーの屈折率
p、液晶の屈折率no・neがあわさった屈折率を示
す。凹凸断面形状層の屈折率ntとnxは異なるため、両
者間に屈折率差が生じる。液晶パネルに入射した光は凹
凸断面形状層により回折され、直進する成分が少なくな
る。言い換えれば該凹凸断面形状層は回折格子として作
用する(以下凹凸断面形状層は回折格子と呼ぶ)。この
ことは散乱状態がみかけ上高くなることを意味する。
(図18(b))に示すようにオン状態の時、液晶分子
は一定の方向にならび、np=no=naとなる。従っ
て、np=nt=naとなる。このことは液晶層の屈折率
aと回折格子の屈折率ntの屈折率差が無くなることを
意味する。従って、回折格子が形成されてないのと同一
の状態となるから、入射光はそのまま直進する。また、
回折格子の形成は対向電極あるいは画素電極上に凹凸を
形成していることになる。このことは液晶層と前記電極
間の密着性を高める。回折格子の材料に光透過性材料を
選定すれば、画素の開口率は低下しない。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の液晶パ
ネルについて説明する。(図1(a))は本発明の液晶
パネルの一画素の平面図である。但し、図面を見易くす
るために従来例と同様に(図1(a))からは対向電極
基板などを省略している。また、先にも述べたように、
図面はモデル的に描いている。例えば、回折格子の本
数,幅,形状などもこれに該当する。つまり、この本
数,幅等に限定するものではない。具体的には、画素サ
イズは200〜30μm,回折格子のピッチPは30〜
2μmである。従って、通常(図1)に示すよりも回折
格子の本数は多い。(図1(b))は(図1(a))の
A−A’線での断面図である。なお、(図2)は(図1
(a))のアレイ基板16上に対向基板21を取り付
け、高分子分散液晶23を前記基板間に注入した時の断
面図である。(図1(a)(b))において、15はア
レイ基板16上に形成された凹凸断面形状層(回折格
子)である。回折格子の材料としてはSiOx,SiN
x,TaOx、ガラス系物質などの無機物質、ポリイミ
ド、アクリル系樹脂などの有機物質などが例示される。
材料の選定としては高分子分散液晶層23のポリマーの
屈折率に対応して決める。各材料の屈折率は液晶の常光
屈折率noは1.45〜1.55、液晶の異常光屈折率
eは1.65〜1.80、ポリマーの屈折率npは1.
45〜1.55のものがよく用いられる。また、np
oにしておく場合が多い。
【0027】本発明の液晶パネルに用いる液晶材料とし
てはネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリッ
ク液晶が好ましく、単一もしくは2種類以上の液晶性化
合物や液晶性化合物以外の物質も含んだ混合物であって
もよい。なお、先に述べた液晶材料のうち異常光屈折率
eと常光屈折率noの差の比較的大きいシアノビフェニ
ル系のネマチック液晶が最も好ましい。高分子マトリッ
クス材料としては透明なポリマーが好ましく、ポリマー
としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂
のいずれであっても良いが、製造工程の容易さ、液晶相
との分離等の点より紫外線硬化タイプの樹脂を用いるの
が好ましい。具体的な例として紫外線硬化性アクリル系
樹脂が例示され、特に紫外線照射によって重合硬化する
アクリルモノマー、アクリルオリゴマーを含有するもの
が好ましい。
【0028】このような高分子形成モノマーとしては、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールドアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリート、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールアクリレート等々である。
【0029】オリゴマーもしくはプレポリマーとして
は、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレート等が挙げられる。
【0030】また重合を速やかに行なう為に重合開始剤
を用いても良く、この例として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルク社製
「ダロキュア1173」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、1−ビド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイキー社
製「イルガキュア184」)、ベンジルメチルケタール
(チバガイギー社製「イルガキュア651」)等が掲げ
られる。
【0031】その他に任意成分として連鎖移動剤、光増
感剤、染料、架橋剤等を適宜併用することができる。
【0032】この紫外線硬化性化合物中に液晶材料を均
一に溶解させた液状ないしは粘稠物を2枚の基板間に注
入させた後に、紫外線照射を行って紫外線硬化性化合物
のみを硬化させ、その際に液晶材料のみ相分離して高分
子分散液晶層が形成される。
【0033】高分子分散液晶層中の液晶材料の割合はこ
こで規定してないが、一般には20重量%〜90重量%
程度が良く、好ましくは50重量%〜70重量%程度が
良い。20重量%以下であると液晶滴の量が少なく、散
乱の効果が乏しい。また90重量%以上となると高分子
と液晶が上下2層に相分離する傾向が強まり、界面の割
合は小さくなり光散乱は低下する。高分子分散液晶層の
構造は液晶分率によって変わり、だいたい50重量%以
下では液晶滴は独立したドロップレット状として存在
し、50重量%以上となると高分子と液晶が互いに入り
組んだ連続相となる。
【0034】液晶がオフ状態の時の液晶層23の屈折率
xは一般的に(2no+ne)/3で示される。逆にオ
ン状態の時はnoとなる。従って、液晶がオフ状態のと
き回折格子を出現させ、オン状態のとき回折格子を消滅
させる為には、回折格子の屈折率nt=npもしくは、そ
の近傍の値となるようにすればよい。つまり、液晶がオ
フ状態の時は液晶層の屈折率nxは(2no+ne)/3
であるから、nt≠nxであり回折格子15と液晶層23
に屈折率差Δnが生じる。逆に液晶がオン状態の時は液
晶層の屈折率はnoとなるから、no=npとするとnt
pとなる。つまり、回折格子15と液晶層23に屈折
率差がなくなる。回折格子の屈折率ntとポリマーの屈
折率npの屈折率差は0.1以内にすることが望まし
く、さらには0.1以内の材料を選定すべきである。
【0035】以上の検討から、回折格子の形成材料とし
ては、現状の無機材料としてはプロセス上形成・加工が
容易なSiO2が適していると考えられる。SiO2の屈
折率は通常1.45〜1.50程度である。また、形成
方法としてはSiO2を蒸着後、パターンマスクを形成
しエッチングすればよい。また、有機材料としては、液
晶層23に用いるものと同一の透明なポリマーを用いる
のが最適である。上記のような材料を用いた回折格子の
形成方法としては、ロールクォーターあるいはスピンナ
ー等で基板上に塗布し、パターンマスクを用いて必要な
部分のみ重合するなどすればよい。また、ポリマー+ド
ーパントからなる感光性樹脂を基板にスピンコートし、
パターンマスクを介して露光したのち、減圧加熱により
ドーパントを昇華させる方式でドライ現像する方法もあ
る。
【0036】回折格子15のピッチp,高さdは変調す
る光の波長λ,液晶層23の屈折率及び光学系の光の指
向性および必要とする回折効率などによりかなり異な
る。(図9)に本発明の液晶パネルに光線が入射した際
の出射光線の強度をモデル的に示した。電圧は無印可の
状態で、出射光線は散乱及び回折の影響を受けている。
例えば(図1)の如く、回折格子15が矩形断面形状の
場合は回折角度θ、及び0次回折光の効率η0は以下の
ように与えられる。
【0037】sinθ=mλ/p(但しmは回折次数) η0=0.5*(1+cosδ) (但しδ=2πΔnd/λ) 従って、ピッチp・高さdは光学系の光の指向性,回折
角度θ,波長λにより決定すべきである。しかし、回折
格子形成上のプロセス条件などに左右されることも多
い。およそピッチtは2μm〜60μmであり、中でも
4μm〜20μmが最適である。なお、プロセス上、回
折格子の形状はサインカーブ状あるいは台形状となるこ
とが多いが、所望の回折格子・回折方向にあわせて設計
すればよい。その効果には問題がない。
【0038】回折格子15上には画素電極14を形成し
ている。画素電極14は通常ITOで形成する。
【0039】また、液晶層の膜厚は5μm〜25μmの
範囲が好ましく、内でも8μm〜15μmの範囲が好ま
しい。これは、膜厚が20μm以上になると液晶パネル
に入射した光は完全拡散状態となり散乱特性が良好とな
るが、駆動に高電圧が必要になる。一方、膜厚が8μm
以下であれば低い電圧で駆動できるが散乱特性が悪くな
り、コントラストが低くなる。
【0040】以下、本発明の液晶パネルの第2の実施例
について説明する。(図3(a))は本発明の第2の実
施例における液晶パネルの一画素部の平面図である。
(図3(b))は(図3(a))のB−B’線での断面
図である。また、(図4)は(図3)に示す対向基板2
1にアレイ基板16を取り付け、両基板間に液晶を注入
した時の断面図を示している。(図3(a)(b))に
おいて、31は回折格子である。なお、回折格子の形状
・材質等については第1の実施例と同様であるので説明
を省略する。また、以上のことは本発明の他の実施例に
おける回折格子についても同様である。
【0041】以下、本発明の液晶パネルの第2の実施例
について説明するが、説明は第1の実施例と差異のみに
とどめる。従って、説明のない事項は第1の実施例と同
様である。以上のことは以下の他の実施例についても同
様である。本発明の第2の実施例では対向基板21上に
回折格子31を形成し、また、回折格子31上には対向
電極22を形成している。回折格子31は光の回折を行
なうことは当然であるが、対向基板21に凹凸をも形成
している。高分子分散液晶パネルでは対向電極22が平
滑性を有するため、対向電極22と液晶層23との密着
性が悪く、ヒートショック等により剥離が発生するとい
う課題があった。第2の実施例では対向基板上に回折格
子により凹凸を形成したことになり密着性が向上する。
従って、剥離が発生せず、信頼性が非常に高まる。
【0042】(図5)は本発明の液晶パネルの第3の実
施例における断面図である。第3の実施例では、回折格
子55の断面形状が三角波である。他は第2の実施例と
同様である。この場合の回折角度θ、及び0次回折光の
効率η0は以下のように与えられる。
【0043】sinθ=mλ/p(但しmは回折次数) η0=sinc2(δ/2) (但しδ=2πΔnd/λ) 本発明に従えば、回折格子55の表面上に形成した対向
電極22は、第1の実施例及び第2の実施例に於いて
は、回折格子上と回折格子間のITOが電気的に絶縁状
態となる段切れという現象が発生する可能性があった
が、この第3の実施例のように構成すれば段切れは一切
発生しない。
【0044】(図6)は本発明の液晶パネルの第4の実
施例における断面図である。第4の実施例では、回折格
子65の断面形状が正弦波である。他は第2の実施例と
同様である。この場合の回折角度θ、及び0次回折光の
効率η0は以下のように与えられる。
【0045】sinθ=mλ/p(但しmは回折次数) η0=J0 2(δ/2) (但しδ=2πΔnd/λ) 本発明に従えば、回折格子65の表面上に形成した対向
電極22は、第1の実施例及び第2の実施例に於いて
は、回折格子上と回折格子間のITOが電気的に絶縁状
態となる段切れという現象が発生する可能性があった
が、この第4の実施例のように構成すれば段切れは一切
発生しない。
【0046】(図7)は本発明の液晶パネルの第5の実
施例における断面図である。第5の実施例では、画素電
極14上に回折格子15を形成している。第1,第2の
実施例では、回折格子15上に画素電極14を形成した
ため、回折格子上と回折格子間のITOが電気的に絶縁
状態となる段切れという現象が発生する可能性があった
が、この第5の実施例のように構成すれば段切れは一切
発生しない。
【0047】但し回折格子15を形成する物質は誘電率
が高くなければならない。画素電極14と対向電極22
の間に電界を印可しても回折格子15で電圧降下してし
まい液晶層23には所望の電圧がかからない。よって回
折格子15を形成する物質の誘電率は10以上が望まし
い。特に回折格子15の高さdが数μm必要な場合は回
折格子15を形成する物質の誘電率は30以上が好まし
い。このような物質の例としては例えば水酸基及びシア
ノエチル基を分子内に有しシアノエチル基の含有量35
%以上の高分子シアノエチル化物であるシアノエチルセ
ルロース、シアノエチルプルラン、あるいはイソシアン
酸基を分子内に2個以上有するイソホロンジイソシアネ
ート等があげられる。
【0048】(図8)は本発明の液晶パネルの第6の実
施例における断面図である。第6の実施例では対向電極
22上に回折格子31を形成している。効果は第5の実
施例と同様である。
【0049】(図10(a))は本発明の第7の実施例
における液晶パネルの一画素部の平面図である。(図1
0(b))は本発明の第7の実施例における液晶パネル
の一画素部の斜視図である。(図10(a)(b))に
おいて、105は回折格子である。回折格子105は直
方体のブロック状であり、これがある一定の間隔をもっ
て対向基板21上に形成されている。そしてその回折格
子105上に対向電極22が形成されている。このよう
な回折格子105においては光線はX方向のみならず、
Y方向にも回折するので、回折効率はさらに高くなる。
また2次元的に回折するので面内で均質な画像が得られ
る。この回折格子の形状は正弦波状のドット、もしくは
円錐上のドット等でもよいことは言うまでもない。
【0050】(図11(a))は本発明の第8の実施例
における液晶パネルの一画素部の平面図である。(図1
1(b))は本発明の第8の実施例における液晶パネル
の一画素部の斜視図である。(図11(a)(b))に
おいて、115は回折格子である。回折格子115は直
方体のブロック状であり、これがある一定の間隔をもっ
て対向基板21上に市松模様に形成されている。そして
その回折格子115上に対向電極22が形成されてい
る。このような回折格子115においても第7の実施例
と同様の効果を有する。
【0051】(図12(a))は本発明の第9の実施例
における液晶パネルの一画素部の平面図である。(図1
2(b))は本発明の第9の実施例における液晶パネル
の一画素部の斜視図である。(図12(a)(b))に
おいて、125は回折格子である。回折格子125は
(図12(b))のように部分的には連続したストライ
プ状であるが、凹状の溝の方向が隣合った部分で互いに
異なるように形成されている。これによりある部分では
1次元的な回折であるが、隣の部分では90゜異なった
方向に回折するので全体的にみれば2次元的に回折して
いるようにみえる。このような回折格子125において
も第7の実施例と同様の効果を有する。なお(図12)
では1画素中にこのような部分的に連続したストライプ
状の回折格子が多数形成された図面を記したが、1画素
あるいは数画素においては同方向のストライプでありこ
れと隣合う画素において異なる方向のストライプの回折
格子を形成してもよい。
【0052】以下、図面を参照しながら本発明の液晶投
写型テレビについて説明する。(図13)は本発明の液
晶投写型テレビの一実施例の構成図である。ただし、説
明に不要な構成要素は省略している。(図13)におい
て、131は集光光学系であり、内部に凹面鏡および光
発生手段として250Wのメタルハライドランプを有し
ている。また凹面鏡は有視光のみを反射させるように構
成されている。さらに集光光学系131の出射端には紫
外線カットフィルタが配置されている。132は赤外線
を透過させ有視光のみを反射させる赤外線カットミラー
である。ただし、赤外線カットミラー132は集光光学
系131の内部に配置してもよいことは言うまでもな
い。また、133aはBDM、133bはGDM、13
3cはRDMである。なお、BDM133aからRDM
133cの配置は前記の順序に限定するものではなく、
また、最後のRDM133cは全反射ミラーにおきかえ
てもよいことは言うまでもない。
【0053】134a,134bおよび134cは本発
明の液晶パネルである。なお、液晶パネルのうちR光を
変調する液晶パネル134c内に形成される回折格子の
高さdを他の液晶パネルの回折格子の高さdよりも0.
2μm〜1.0μm高く形成している。これは、回折度
合は変調する光の波長に依存するためである。また、必
要に応じて青光変調用の液晶パネル134aの回折格子
の高さも緑用に比較して0.2μm〜1.0μm低く形
成する。また、R光を変調する液晶パネル134cは他
の液晶パネルに比較して水滴状液晶粒子径を大きく、も
しくは液晶膜厚も厚めに構成している。これは光が長波
長になるほど散乱特性が低下するためである。水滴状液
晶の粒子径は、重合させるときの紫外線光を制御するこ
とあるいは使用材料を変化させることにより制御が可能
である。液晶膜厚は液晶層中のビーズ径を変化すること
により調整できる。135a,135b,135c,1
37a,137bおよび137cはレンズ、136a,
136bおよび136cはしぼりとしてのアパーチャで
ある。なお、135,136および137で投写レンズ
系を構成している。また、アパーチャは投写レンズ系の
FNo.が大きいとき必要がないことは明らかである。
【0054】投写レンズ系の配置等は、以下のとおりで
ある。まず、液晶表示装置の高分子分散液晶パネル13
4とレンズ135との距離Lと、レンズ135とアパー
チャ136までの距離はほぼ等しくなるように配置され
る。以上のような投写レンズ系は各液晶パネルを透過し
た平行光線を透過させ、各液晶パネルで散乱した光を遮
光させる役割を果たす。その結果、スクリーン上に高コ
ントラストのフルカラー表示が実現できる。アパーチャ
の開口径Dを小さくすればコントラストは向上する。し
かし、スクリーン上の画像輝度は低下する。
【0055】本発明の液晶パネルの液晶層の膜厚が、1
0μm〜15μmの時、レンズの集光角θは全角で8度
以下にする必要があった。中でも6度前後が最適であ
り、その時、コントラストは画面中心部で200:1で
あり、リア方式テレビで40インチスクリーンに投写し
た際、スクリーンゲイン5で300ft以上であり、C
RT投写型テレビと比較して、同等以上の画面輝度を得
ることができた。ランプは短アークのものを用いる。よ
り具体的には(図13)の構成図は一例として(図1
4)に示す斜視図などで示される。(図14)において
141,142はレンズ、143はミラー、144a,
144bおよび144cは投写レンズまたは投写レンズ
系である。
【0056】以下、本発明の液晶投写型テレビの動作に
ついて説明する。なお、赤(R),緑(G),青(B)
光のそれぞれの変調系については、ほぼ同一動作である
のでB光の変調系について例にあげて説明する。まず、
集光光学系131から白色光が照射され、前記白色光の
B光成分はBDM133aにより反射される。このB光
は高分子分散液晶パネル134aに入射する。高分子分
散液晶パネルは(図20(a)(b))に示すように画
素電極に印加された信号により入射した光の散乱と透過
状態とを制御し、光を変調する。散乱した光はアパーチ
ャ136aで遮光され、逆に平行光または所定角度内の
光はアパーチャ136aを通過する。変調された光は投
写レンズ137aによりスクリーン(図示せず)に拡大
投映される。以上のようにして、スクリーンには画像の
B光成分が表示される。同様に高分子分散液晶パネル1
34bはG光成分の光を変調し、また、高分子分散液晶
パネル134cはR光成分の光を変調して、スクリーン
上にはカラー画像が表示される。
【0057】また、本発明の液晶パネルの構成はTFT
に限定するものではなく、ダイオードなどの2端子素子
をスイッチング素子として用いる液晶表示装置でも有効
である。
【0058】また、(図13)においては光は対向基板
側から入射させるとしたが、これに限定するものではな
く、アレイ基板から入射させても同様の効果が得られる
ことは明らかである。以上のように、本発明の液晶パネ
ルおよび液晶投写型テレビは光の入射方向に左右される
ものではない。
【0059】また、本発明の液晶投写型テレビの実施例
においてはリア型液晶投写型テレビのように表現した
が、これに限定するものではなく反射型スクリーンに画
像を投映するフロント型液晶投写型テレビでもよいこと
は言うまでもない。さらに、本実施例の液晶投写型テレ
ビにおいては、ダイクロイックミラーにより色分離を行
なうとしたがこれに限定するものではなく、たとえば吸
収型色フィルタを用いて、色分離を行なってもよい。
【0060】また、本発明の液晶パネルは透過型液晶パ
ネルのように説明したが、これに限定するものではな
く、反射型・液晶パネルでもよい。その場合は、画素電
極を金属物質で反射電極にすればよい。回折格子は対向
電極あるいは前記反射電極上に形成する。また、本実施
例の液晶投写型テレビにおいては、R,GおよびB光の
変調系において投写レンズ系をそれぞれ1つずつ設けて
いるが、これに限定するものではなく、たとえばミラー
などを用いて液晶パネルにより変調された表示画像を1
つにまとめてから1つの投写レンズ系に入射させて投映
する構成であってもよいことは言うまでもない。さら
に、R・G・B光それぞれを変調する液晶パネルを設け
るとしたが、これに限定するものではない。例えば、一
枚の液晶パネルにモザイク状のカラーフィルタを取付
け、前記パネルの画素を投映する単パネル投晶型テレビ
でもよい。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明の液晶パネルでは
高分子分散液晶を用いているため、TN液晶を用いた液
晶パネルに比較して2倍以上の高輝度画面を得ることが
できる。また、液晶パネル内に回折格子を形成してお
り、回折格液晶がオン状態の時は液晶層23とのほぼ屈
折率差がなくなり、回折格子が形成されていない状態と
なる。従って、液晶パネルに入射した光は回折されるこ
となくそのまま直進する。逆に液晶がオフ状態時は、液
晶層23と回折格子間に屈折率差が生じ、回折格子が機
能する。従って、液晶パネルに入射した光は回折され
る。このことは直線する光の量が減少することを意味す
る。以上の回折の効果により液晶パネルのコントラスト
は大幅に向上する。
【0062】また、回折格子は光透過性物質で形成して
いるので、画素の開口率を低下することがない。従来、
液晶層23と対向電極及び画素電極との密着性が悪いた
め剥離という課題を発生させていたが、本発明において
回折格子は液晶パネルの対向電極とが電極のうち少なく
とも一方に凹凸を形成しているのでこの課題を除去する
ことができる。
【0063】以上の本発明の液晶パネルを本発明の液晶
投写型テレビに用いるとその効果は著しい。光の回折効
果により画像のコントラストを大幅に向上できたばかり
でなく、電源のオン・オフ時のヒートショックより発生
する剥離の問題が生じない。さらに、本発明では、特に
主としてR用の液晶パネルの回折格子の高さ・液晶層の
膜厚または水滴状液晶径を他のパネルと変化させること
により画像全体としてのコントラストを大幅に向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶パネルの第1の実施例の平面図お
よび断面図である。
【図2】本発明の液晶パネルの第1の実施例の断面図で
ある。
【図3】本発明の液晶パネルの第2の実施例の平面図お
よび断面図である。
【図4】本発明の液晶パネルの第2の実施例の断面図で
ある。
【図5】本発明の液晶パネルの第3の実施例の断面図で
ある。
【図6】本発明の液晶パネルの第4の実施例の断面図で
ある。
【図7】本発明の液晶パネルの第5の実施例の断面図で
ある。
【図8】本発明の液晶パネルの第6の実施例の断面図で
ある。
【図9】本発明の液晶パネルの出射光線強度の説明図で
ある。
【図10】本発明の液晶パネルの第7の実施例の平面図
および断面図である。
【図11】本発明の液晶パネルの第8の実施例の平面図
および断面図である。
【図12】本発明の液晶パネルの第9の実施例の平面図
および断面図である。
【図13】本発明の液晶投写型テレビの一実施例の構成
図である。
【図14】本発明の液晶投写型テレビの他の実施例の構
成図である。
【図15】従来の液晶パネルの平面図である。
【図16】従来の液晶パネルの平面図および断面図であ
る。
【図17】従来の液晶パネルの断面図である。
【図18】TN液晶パネルの動作の説明図である。
【図19】従来の液晶投写型テレビの構成図である。
【図20】高分子分散液晶パネルの動作の説明図であ
る。
【符号の説明】
11 ゲート信号線 12 ソース信号線 13 TFT形成位置 14 画素電極 15,55,65,105,115,125 凹凸断面
形状層(回折格子) 16 アレイ基板 21 対向基板 22 対向電極 23 高分子分散液晶層 32 ブラックマトリクス 131 集光光学系 132 赤外線カットミラー 133a,133b,133c ダイクロイックミラー 134a,134b,134c 高分子分散液晶パネル 136a,136b,136c アパーチャ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1と第2の2枚のうち少なくとも一方
    が透明である対向する基板の相対する面に光透過性を有
    する電極層が形成され、前記第1と第2の基板間に高分
    子分散液晶層を狭持し、かつ前記第1と第2の基板のう
    ち少なくとも一方の基板上で前記高分子分散液晶層に相
    対する面に、前記高分子分散液晶層を形成する高分子材
    料と略一致する屈折率を有する光透過性を有する等方性
    媒質で凹凸断面形状が形成されていることを特徴とする
    液晶パネル。
  2. 【請求項2】 高分子分散液晶層を形成する高分子材料
    を用いて、凹凸断面形状を形成したことを特徴とする請
    求項1記載の液晶パネル。
  3. 【請求項3】 凹凸断面形状層を形成する物質、および
    高分子分散液晶層を形成する高分子材料の屈折率
    (np)が、使用する液晶物質の常光屈折率(no)ある
    いは異常光屈折率(ne)のどちらか一方と略一致する
    か、または液晶物質がランダムに配向している状態の屈
    折率(nx)と略一致することを特徴とする請求項1記
    載の液晶パネル。
  4. 【請求項4】 凹凸断面形状層を形成する物質の誘電率
    (εp)が30以上であることを特徴とする請求項1記
    載の液晶パネル。
  5. 【請求項5】 凹凸断面形状層は部分的には連続したス
    トライプ上であり、凹状の溝の方向が隣合った部分で互
    いに異なるように形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の液晶パネル。
  6. 【請求項6】 液晶パネルはアクティブマトリクス型液
    晶パネルであることを特徴とする請求項1記載の液晶パ
    ネル。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の液晶パネルと、前記発生
    手段が発生した光を前記液晶パネルに導く第1の光学要
    素部品と、前記液晶パネルで変調された光を投映する第
    2の光学要素部品とを具備することを特徴とする液晶投
    写型テレビ。
  8. 【請求項8】 光発生手段が発生する光は色フィルタで
    青色光、緑色光および赤色光の3つの所定範囲の波長の
    光に分離され、かつ液晶パネルは前記3つの所定範囲の
    波長の光の少なくとも1つに対して配置されていること
    を特徴とする請求項7記載の液晶投写型テレビ。
  9. 【請求項9】 色フィルタはダイクロイックミラーであ
    ることを特徴とする請求項8記載の液晶投写型テレビ。
  10. 【請求項10】 青色光を変調する液晶パネルの光学像
    と、緑色光を変調する液晶パネルの光学像と、赤色光を
    変調する液晶パネルの光学像とが、光学要素部品により
    スクリーンの同一位置に投映されることを特徴とする請
    求項8記載の液晶投写型テレビ。
  11. 【請求項11】 各波長の光に対して配置された液晶パ
    ネルにおいて、前記液晶パネルのうち1枚以上の液晶パ
    ネル内に形成される凹凸の高さとピッチのうち少なくと
    も一方が、他の液晶パネルと異なっていることを特徴と
    する請求項8記載の液晶投写型テレビ。
JP3247558A 1991-09-26 1991-09-26 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ Pending JPH0588140A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3247558A JPH0588140A (ja) 1991-09-26 1991-09-26 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3247558A JPH0588140A (ja) 1991-09-26 1991-09-26 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0588140A true JPH0588140A (ja) 1993-04-09

Family

ID=17165283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3247558A Pending JPH0588140A (ja) 1991-09-26 1991-09-26 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0588140A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020134575A (ja) * 2019-02-14 2020-08-31 凸版印刷株式会社 調光体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020134575A (ja) * 2019-02-14 2020-08-31 凸版印刷株式会社 調光体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5299289A (en) Polymer dispersed liquid crystal panel with diffraction grating
US5734454A (en) Liquid crystal panel with reducing means, manufacturing method therefor and projection display apparatus using the same
US5477351A (en) Polymer dispersed liquid crystal panel with diffraction grating and reflective counter electrode
JP3048468B2 (ja) 液晶投写型テレビ
US5526147A (en) Polymer dispersed liquid crystal projector with diffraction gratings along liquid crystal electrodes, a variable diaphragm, and an anamorphic lens
JP3137435B2 (ja) 液晶パネルおよびそれを用いた液晶投写型テレビ
JPH05203943A (ja) 液晶パネルおよびそれを用いた液晶投写装置
JP3077356B2 (ja) 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ
JPH06160822A (ja) 液晶パネルおよびそれを用いた液晶投写装置
KR101356272B1 (ko) 고분자 분산형 액정 표시장치 및 그 제조 방법
JP3068401B2 (ja) 液晶表示素子及びその製造方法
JPH0588140A (ja) 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ
JP3313142B2 (ja) 液晶パネルおよびそれを用いた投写型表示装置
JPH0618865A (ja) 液晶パネルおよびそれを用いた液晶投写型テレビ
JP3250836B2 (ja) 液晶パネルおよびその液晶パネルを用いた投写型表示装置
JP3231396B2 (ja) 液晶パネルおよびそれを用いた液晶投写型テレビ
JP2844986B2 (ja) ライトバルブ式投写装置
JPH07181460A (ja) 液晶パネルおよびその製造方法および投写型表示装置
JPH05273512A (ja) 液晶パネルおよびその製造方法と液晶投写型テレビジョン
JPH06102499A (ja) 電極基板と液晶パネルおよびそれを用いた液晶投写型テレビ
JP3119026B2 (ja) 液晶パネルとその製造方法およびそれを用いた液晶投写型テレビ
JPH0580311A (ja) 液晶パネルおよびその製造方法と液晶投写型テレビ
JPH0511235A (ja) 液晶パネルおよびその製造方法と液晶投写型テレビ
JPH0588151A (ja) 液晶パネルとその製造方法および液晶投写型テレビ
JPH0611712A (ja) 液晶パネルおよびそれを用いた液晶表示装置