JPH0588417A - 電子写真平版印刷版の処理方法 - Google Patents
電子写真平版印刷版の処理方法Info
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- JPH0588417A JPH0588417A JP27651691A JP27651691A JPH0588417A JP H0588417 A JPH0588417 A JP H0588417A JP 27651691 A JP27651691 A JP 27651691A JP 27651691 A JP27651691 A JP 27651691A JP H0588417 A JPH0588417 A JP H0588417A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- plate
- photoconductive layer
- eluate
- printing plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶出時の画線細りを抑制しつつ溶出不良を防
止して版全面を均質に溶出出来るばかりでなく、液性劣
化を抑制して長期に亙って安定した溶出処理を可能と
し、もって液交換の頻度を大幅に低下させることで廃液
と保守管理の負担が軽減される電子写真平版印刷版の処
理方法を提供する。 【構成】 導電性支持体上に光導電層を設けてなる平版
印刷版原版に、電子写真法によりトナ−画像を形成さ
せ、次いでトナ−画像形成面に溶出液を過剰に供給して
非画像部光導電層を膨潤可溶化させた後、回転可能な液
計量具により版上の溶出液を一定量に計量し、その搬送
後方で可溶化光導電層及び残存溶出液を除去する電子写
真平版印刷版の処理方法に於て、液計量具の実質的に液
計量に与る有効計量幅に対する版に加わる重量が0.5
〜4.0kg/mであることを特徴とする電子写真平版
印刷版の処理方法。
止して版全面を均質に溶出出来るばかりでなく、液性劣
化を抑制して長期に亙って安定した溶出処理を可能と
し、もって液交換の頻度を大幅に低下させることで廃液
と保守管理の負担が軽減される電子写真平版印刷版の処
理方法を提供する。 【構成】 導電性支持体上に光導電層を設けてなる平版
印刷版原版に、電子写真法によりトナ−画像を形成さ
せ、次いでトナ−画像形成面に溶出液を過剰に供給して
非画像部光導電層を膨潤可溶化させた後、回転可能な液
計量具により版上の溶出液を一定量に計量し、その搬送
後方で可溶化光導電層及び残存溶出液を除去する電子写
真平版印刷版の処理方法に於て、液計量具の実質的に液
計量に与る有効計量幅に対する版に加わる重量が0.5
〜4.0kg/mであることを特徴とする電子写真平版
印刷版の処理方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性支持体上に光導
電層を設けた平版印刷版原版に電子写真法によりトナ−
画像を形成させた後、トナ−画像部以外の非画像部光導
電層の溶出除去を行なって印刷版を作製するための電子
写真平版印刷版の処理方法に関し、溶出による画線細り
を抑制しつつ溶出不良の発生がなく、長期に亙って安定
した溶出処理が行なえ、液交換の頻度を減少させる電子
写真平版印刷版の処理方法に関する。
電層を設けた平版印刷版原版に電子写真法によりトナ−
画像を形成させた後、トナ−画像部以外の非画像部光導
電層の溶出除去を行なって印刷版を作製するための電子
写真平版印刷版の処理方法に関し、溶出による画線細り
を抑制しつつ溶出不良の発生がなく、長期に亙って安定
した溶出処理が行なえ、液交換の頻度を減少させる電子
写真平版印刷版の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、機械的画像処理技術や大容量デ−
タの保存及び送信技術の確立により、文字や図形等の画
像入力・補正・編集・割付け及び頁組み等を全てコンピ
ュ−タ制御し、高速通信網や衛星通信により瞬時に遠隔
地の末端プロッタに出力出来る電子編集システムが稼働
している。特に、即時性を信条とする新聞印刷分野に於
て、この電子編集システムの要求度は高い。
タの保存及び送信技術の確立により、文字や図形等の画
像入力・補正・編集・割付け及び頁組み等を全てコンピ
ュ−タ制御し、高速通信網や衛星通信により瞬時に遠隔
地の末端プロッタに出力出来る電子編集システムが稼働
している。特に、即時性を信条とする新聞印刷分野に於
て、この電子編集システムの要求度は高い。
【0003】ところで、従来より新聞印刷分野に於ても
用いられているPS版と呼称される感光性平版印刷版
は、画像形成が少なくとも感光剤の活性線による化学構
造変化を伴うため総じて低感度であり、予め画像記録さ
れた銀塩写真フィルム原版を密着露光して製版を行なっ
ている。従って、電子編集システムの稼働している所で
も画像出力は一旦銀塩写真フィルムに行なわれ、これを
もとに間接的にPS版への密着露光により印刷版が作製
されているのが実状である。これは、出力プロッタの光
源(例えば、He-Neレ−ザ、半導体レ−ザ等)により
実用的な時間内に印刷版を作製出来るだけの高い感度を
有し、しかも従来型と同程度に取扱いが容易な直接型印
刷版の開発が困難であることによる。
用いられているPS版と呼称される感光性平版印刷版
は、画像形成が少なくとも感光剤の活性線による化学構
造変化を伴うため総じて低感度であり、予め画像記録さ
れた銀塩写真フィルム原版を密着露光して製版を行なっ
ている。従って、電子編集システムの稼働している所で
も画像出力は一旦銀塩写真フィルムに行なわれ、これを
もとに間接的にPS版への密着露光により印刷版が作製
されているのが実状である。これは、出力プロッタの光
源(例えば、He-Neレ−ザ、半導体レ−ザ等)により
実用的な時間内に印刷版を作製出来るだけの高い感度を
有し、しかも従来型と同程度に取扱いが容易な直接型印
刷版の開発が困難であることによる。
【0004】そこで、直接型印刷版を提供し得る高い光
感度を有する感光材料として電子写真感光体が考えられ
る。従来、電子写真を利用した印刷版材料として、例え
ば特公昭47−47610号、同48−18325号、
同48−40002号、同51−15766号公報等に
記載の光導電性酸化亜鉛・樹脂分散系オフセット印刷版
材料及び特公昭37−17162号、同38−7758
号、同41−2426号、同46−39405号、特開
昭50−19509号、同52−2437号、同54−
134632号、同54−145538号、同55−1
53948号、同57−147656号公報等に記載さ
れている様な有機光導電性化合物・結着樹脂系印刷版材
料が知られている。
感度を有する感光材料として電子写真感光体が考えられ
る。従来、電子写真を利用した印刷版材料として、例え
ば特公昭47−47610号、同48−18325号、
同48−40002号、同51−15766号公報等に
記載の光導電性酸化亜鉛・樹脂分散系オフセット印刷版
材料及び特公昭37−17162号、同38−7758
号、同41−2426号、同46−39405号、特開
昭50−19509号、同52−2437号、同54−
134632号、同54−145538号、同55−1
53948号、同57−147656号公報等に記載さ
れている様な有機光導電性化合物・結着樹脂系印刷版材
料が知られている。
【0005】前者の光導電性酸化亜鉛・樹脂分散系オフ
セット印刷版材料は、耐水性と導電性を付与した紙を基
体として酸化亜鉛リッチな光導電層を有し、電子写真法
によるトナ−画像形成後、その非画像部を不感脂性にす
るために不感脂化処理液(例えば、ヘキサシアノ鉄塩や
イノシットヘキサリン酸塩を含有する酸性水溶液)で湿
潤させた後、印刷に供される。この様な処理をしたオフ
セット印刷版は、良好な印刷画像再現性の点から耐刷枚
数が多くとも1万枚程度であり、不感脂化を強化した組
成にすると画質が悪化するなどの欠点を有する。
セット印刷版材料は、耐水性と導電性を付与した紙を基
体として酸化亜鉛リッチな光導電層を有し、電子写真法
によるトナ−画像形成後、その非画像部を不感脂性にす
るために不感脂化処理液(例えば、ヘキサシアノ鉄塩や
イノシットヘキサリン酸塩を含有する酸性水溶液)で湿
潤させた後、印刷に供される。この様な処理をしたオフ
セット印刷版は、良好な印刷画像再現性の点から耐刷枚
数が多くとも1万枚程度であり、不感脂化を強化した組
成にすると画質が悪化するなどの欠点を有する。
【0006】一方、後者の有機光導電性化合物・結着樹
脂系印刷版材料は、これらの電子写真感光体が総じてア
ルミニウム基板上に設けられているため、アルミニウム
基板と光導電層との接着が強固であれば、本質的にPS
版と同等以上の耐刷性を有している。また、既に800
nm以上に実用感度を有する有機光導電性化合物が知ら
れており、これらの化合物を用いた上記印刷版の実用化
も進められている。
脂系印刷版材料は、これらの電子写真感光体が総じてア
ルミニウム基板上に設けられているため、アルミニウム
基板と光導電層との接着が強固であれば、本質的にPS
版と同等以上の耐刷性を有している。また、既に800
nm以上に実用感度を有する有機光導電性化合物が知ら
れており、これらの化合物を用いた上記印刷版の実用化
も進められている。
【0007】これら電子写真平版印刷版に於ける一般的
製版方法は、光導電性化合物を用いた電子写真印刷版原
版を公知の電子写真画像形成法によってトナ−画像を形
成した後、トナ−画像部以外の非画像部をアルカリ剤等
を含有する処理液で処理し、更に洗液を供給して版面を
洗浄することにより、版上より非画像部光導電層を溶解
(所謂溶出)除去して製版される。
製版方法は、光導電性化合物を用いた電子写真印刷版原
版を公知の電子写真画像形成法によってトナ−画像を形
成した後、トナ−画像部以外の非画像部をアルカリ剤等
を含有する処理液で処理し、更に洗液を供給して版面を
洗浄することにより、版上より非画像部光導電層を溶解
(所謂溶出)除去して製版される。
【0008】特に溶出工程はPS版に於けるアルカリ現
像工程と異なり、トナ−のアルカリ溶解性と光導電層の
それとの差を利用したものであるから、トナ−付着部光
導電層(画像部)はトナ−によるレジスト性のため溶出
が阻碍されるが、本質的にトナ−付着部の光導電層自体
がアルカリ不(或は難)溶性になる訳ではないので、溶
出が過度に促進されれば、サイドエッチと呼称される光
導電層側面からの溶出液の浸透によって画像部光導電層
をも浸蝕し、良好な細線再現性が得られない。一方溶出
をアンダ−気味に行なうと、非画像部支持体上に光導電
性顔料が残存せず見掛け上は溶出されている様に観えて
いても、残膜のため印刷経時では地汚れが発生する場合
がある。
像工程と異なり、トナ−のアルカリ溶解性と光導電層の
それとの差を利用したものであるから、トナ−付着部光
導電層(画像部)はトナ−によるレジスト性のため溶出
が阻碍されるが、本質的にトナ−付着部の光導電層自体
がアルカリ不(或は難)溶性になる訳ではないので、溶
出が過度に促進されれば、サイドエッチと呼称される光
導電層側面からの溶出液の浸透によって画像部光導電層
をも浸蝕し、良好な細線再現性が得られない。一方溶出
をアンダ−気味に行なうと、非画像部支持体上に光導電
性顔料が残存せず見掛け上は溶出されている様に観えて
いても、残膜のため印刷経時では地汚れが発生する場合
がある。
【0009】従って、アルカリ溶出型電子写真平版印刷
版に於ける溶出は、トナ−組成やその現像方式、溶出液
処方の選定、溶出処理機構や電子写真平版印刷版光導電
層と溶出液とのマッチング、及び処理時間等の製版処理
条件等にも留意することが肝要であり、PS版に於ける
アルカリ現像よりも厳格な処理が要求される。特に自動
製版機にて多数枚の電子写真平版印刷版を断続的に処理
するのであれば、例えば溶出液に限っても溶出特性は勿
論のこと停機中の液供給系及びロ−ル間での液固着等の
処理方式や機構絡みの液物性にも思慮を払うことが必要
である。
版に於ける溶出は、トナ−組成やその現像方式、溶出液
処方の選定、溶出処理機構や電子写真平版印刷版光導電
層と溶出液とのマッチング、及び処理時間等の製版処理
条件等にも留意することが肝要であり、PS版に於ける
アルカリ現像よりも厳格な処理が要求される。特に自動
製版機にて多数枚の電子写真平版印刷版を断続的に処理
するのであれば、例えば溶出液に限っても溶出特性は勿
論のこと停機中の液供給系及びロ−ル間での液固着等の
処理方式や機構絡みの液物性にも思慮を払うことが必要
である。
【0010】さて、従来自動製版機に於てPS版及びア
ルカリ溶出型電子写真印刷版等の平版印刷版を現像溶出
処理する方式としては、印刷版を水平搬送しながら循環
する処理液を直接或はロ−ル及び/または整流板を介し
て接触させる方式や、処理液槽中をガイドロ−ル等によ
って印刷版を湾曲浸漬させ、液中シャワ−にて処理液を
対流させると共に版面に供給して処理するディップ方式
(以上、処理液循環再利用方式)、或は処理液に起因す
る処理変動を防止するため、特開昭62−238564
号公報等に開示の如く処理液を版面に供給する前に必要
供給量を計量して一版毎に新液を供給し、処理終了後に
版上の処理液を廃棄する方式(前計量液使い捨て処理方
式)や、特開昭63−71855号公報等に開示の様な
これらを複合した処理方式も知られている。
ルカリ溶出型電子写真印刷版等の平版印刷版を現像溶出
処理する方式としては、印刷版を水平搬送しながら循環
する処理液を直接或はロ−ル及び/または整流板を介し
て接触させる方式や、処理液槽中をガイドロ−ル等によ
って印刷版を湾曲浸漬させ、液中シャワ−にて処理液を
対流させると共に版面に供給して処理するディップ方式
(以上、処理液循環再利用方式)、或は処理液に起因す
る処理変動を防止するため、特開昭62−238564
号公報等に開示の如く処理液を版面に供給する前に必要
供給量を計量して一版毎に新液を供給し、処理終了後に
版上の処理液を廃棄する方式(前計量液使い捨て処理方
式)や、特開昭63−71855号公報等に開示の様な
これらを複合した処理方式も知られている。
【0011】また、特開昭62−59957号公報等に
開示の如く、アルカリ現像が進行しない時間内に処理液
を一定量に計量して余剰液は循環再使用、計量後の版上
の処理液は現像完了後に可溶化した感光層と共に廃棄す
る方法(後計量方式)や、特開昭63−16353号公
報に開示の如く、更に版先頭部の製版不良を改善するた
め、液計量後更に版先頭部に計量時に除去した処理液を
循環再供給する方法が知られている。その他、実開平1
−160443号公報等には、版上の処理液の置換を速
めて処理時間を短縮すると共に搬送方向の筋状処理ムラ
を防止するため、印刷版を傾斜保持して対向面に多数の
突起を有する一対のガイド板上方から処理液を供給しな
がら傾斜するガイド板間を搬送通過させる方法も開示さ
れている。
開示の如く、アルカリ現像が進行しない時間内に処理液
を一定量に計量して余剰液は循環再使用、計量後の版上
の処理液は現像完了後に可溶化した感光層と共に廃棄す
る方法(後計量方式)や、特開昭63−16353号公
報に開示の如く、更に版先頭部の製版不良を改善するた
め、液計量後更に版先頭部に計量時に除去した処理液を
循環再供給する方法が知られている。その他、実開平1
−160443号公報等には、版上の処理液の置換を速
めて処理時間を短縮すると共に搬送方向の筋状処理ムラ
を防止するため、印刷版を傾斜保持して対向面に多数の
突起を有する一対のガイド板上方から処理液を供給しな
がら傾斜するガイド板間を搬送通過させる方法も開示さ
れている。
【0012】電子写真平版印刷版の処理関係では、特公
平1−60824号公報に記載の如くエッチング(本発
明で云う溶出)工程に於てエッチング液で膨潤された非
画像部光導電層の掻落とし部を有さず、次工程でリンス
液を供給して掻落とすことにより、少なくともエッチン
グ液への光導電層組成の機械的強制流入を抑制する方法
や、特開平2−93474号公報記載の様に特開昭63
−16353号公報に開示の技術を応用した方法が開示
されている。
平1−60824号公報に記載の如くエッチング(本発
明で云う溶出)工程に於てエッチング液で膨潤された非
画像部光導電層の掻落とし部を有さず、次工程でリンス
液を供給して掻落とすことにより、少なくともエッチン
グ液への光導電層組成の機械的強制流入を抑制する方法
や、特開平2−93474号公報記載の様に特開昭63
−16353号公報に開示の技術を応用した方法が開示
されている。
【0013】これらの方式の内、液使い捨て処理方式で
は処理液に起因する処理変動を防止出来る反面、液循環
再使用方式に比してより多量の処理液を必要とするし、
必然的に多量の廃液を出す結果となる。また、必要最低
量を供給しようとして液量を絞ると、応々にして処理液
が版全面に均一に被覆しない場合があり、特に版先頭部
にその傾向が強く、結果として処理欠陥を誘発する。特
に電子写真平版印刷版の製版処理に於ては、電子写真光
導電層は一般的PS版感光層に比して除去すべき層が厚
く、しかも処理条件に厳格さが要求されるため、液使い
捨て処理方式は適さない。
は処理液に起因する処理変動を防止出来る反面、液循環
再使用方式に比してより多量の処理液を必要とするし、
必然的に多量の廃液を出す結果となる。また、必要最低
量を供給しようとして液量を絞ると、応々にして処理液
が版全面に均一に被覆しない場合があり、特に版先頭部
にその傾向が強く、結果として処理欠陥を誘発する。特
に電子写真平版印刷版の製版処理に於ては、電子写真光
導電層は一般的PS版感光層に比して除去すべき層が厚
く、しかも処理条件に厳格さが要求されるため、液使い
捨て処理方式は適さない。
【0014】一方、処理液循環再利用方式では余剰液を
循環再使用するので見掛け上廃液量を減少させることが
出来るが、従来非画像部光導電層は処理液による溶解除
去工程中に殆ど全てが版上より処理液中に除去されるた
め、例え処理液に液補充等を行なってそれ自体は所期の
処理特性を保持していても、流入した光導電層を多く含
有する処理液では槽内や液循環系、処理部搬送部位等に
液固着が起こり液供給量の低下や液供給スプレ−吐出孔
の目詰まり等種々の悪影響を及ぼすばかりか、光導電層
組成物の印刷版非画像部支持体上への再付着による印刷
汚れを誘引する残膜をもたらす場合があった。また、溶
出部に於て非画像部光導電層を機械的に強制除去しなく
ても、溶出液処方や液供給方法、溶出時間によっては、
光導電層が過剰の溶出液と共に版上より流失したり、流
失せずとも溶出処理中にサイドエッチが進行して溶出オ
−バ−になる場合があった。
循環再使用するので見掛け上廃液量を減少させることが
出来るが、従来非画像部光導電層は処理液による溶解除
去工程中に殆ど全てが版上より処理液中に除去されるた
め、例え処理液に液補充等を行なってそれ自体は所期の
処理特性を保持していても、流入した光導電層を多く含
有する処理液では槽内や液循環系、処理部搬送部位等に
液固着が起こり液供給量の低下や液供給スプレ−吐出孔
の目詰まり等種々の悪影響を及ぼすばかりか、光導電層
組成物の印刷版非画像部支持体上への再付着による印刷
汚れを誘引する残膜をもたらす場合があった。また、溶
出部に於て非画像部光導電層を機械的に強制除去しなく
ても、溶出液処方や液供給方法、溶出時間によっては、
光導電層が過剰の溶出液と共に版上より流失したり、流
失せずとも溶出処理中にサイドエッチが進行して溶出オ
−バ−になる場合があった。
【0015】そこで、両者欠点を解消し長所を合せ持つ
処理方式として上記の後計量方式がある。この方式は、
アルカリ現像液を版に供給してから直ちに現像に必要な
液量を残して計量するため、計量時除去液は非画像部感
光層成分の混入が殆どなく、更にはアルカリ現像に必要
な最低量の供給消費及びそれに見合った液補充によっ
て、経時での空気中の炭酸ガスの吸収溶解によるアルカ
リ度の低下に起因する経時疲労劣化を抑制し、実質的に
液使い捨て方式と同様に常にほぼ新液状態で製版が出
来、処理液循環再利用方式の様な経時的影響を受け難
い。また、例え現像液が結果として版上に供給されない
部分が発生したとしても、現像開始前に液計量具によっ
て液の延展がなされるため、処理ムラが軽減される。
処理方式として上記の後計量方式がある。この方式は、
アルカリ現像液を版に供給してから直ちに現像に必要な
液量を残して計量するため、計量時除去液は非画像部感
光層成分の混入が殆どなく、更にはアルカリ現像に必要
な最低量の供給消費及びそれに見合った液補充によっ
て、経時での空気中の炭酸ガスの吸収溶解によるアルカ
リ度の低下に起因する経時疲労劣化を抑制し、実質的に
液使い捨て方式と同様に常にほぼ新液状態で製版が出
来、処理液循環再利用方式の様な経時的影響を受け難
い。また、例え現像液が結果として版上に供給されない
部分が発生したとしても、現像開始前に液計量具によっ
て液の延展がなされるため、処理ムラが軽減される。
【0016】しかしながら、上記処理方式を液供給後溶
出液による光導電層膨潤可溶化が開始する前に計量する
こととして単純にアルカリ溶出型電子写真平版印刷版に
適用すると、版端部特に版先頭部に於て液供給不足によ
る溶出不良を起こし易く、或は見掛け上溶出不良になら
ずとも版中央部と端部とではサイドエッチの程度に差が
生ずる。そこで版端部の溶出不良を完全に防止しようと
すると、版には必要量よりも多くの溶出液を計量する
か、溶出時間の延長が必要となり、結果として廃液が増
加するか、処理時間が長くなる。またこの場合、版中央
部は溶出過剰ぎみになり、サイドエッチが助長される。
出液による光導電層膨潤可溶化が開始する前に計量する
こととして単純にアルカリ溶出型電子写真平版印刷版に
適用すると、版端部特に版先頭部に於て液供給不足によ
る溶出不良を起こし易く、或は見掛け上溶出不良になら
ずとも版中央部と端部とではサイドエッチの程度に差が
生ずる。そこで版端部の溶出不良を完全に防止しようと
すると、版には必要量よりも多くの溶出液を計量する
か、溶出時間の延長が必要となり、結果として廃液が増
加するか、処理時間が長くなる。またこの場合、版中央
部は溶出過剰ぎみになり、サイドエッチが助長される。
【0017】この溶出不良の原因は、アルカリ溶出型電
子写真平版印刷版光導電層が初期帯電電位、感度、及び
暗減衰等の電子写真特性及び耐刷性等の印刷特性等から
一般的なPS版感光層よりも2〜3倍厚く、結着樹脂は
より高分子量であって可溶化に与る官能基の導入率は抑
制され、またサイドエッチを抑制する関係上溶出液のア
ルカリ強度を高められないためか、光導電層の膨潤可溶
化が開始する前に溶出液を計量してしまうと、残液量に
もよるが膨潤可溶化を促進するだけのアルカリで代表さ
れる光導電層可溶化種が充分に被可溶化部にないために
可溶化が緩慢となるか、或はそれが不足して可溶化が中
途で終了して残膜をもたらす。また、光導電層結着樹脂
はインキ受理性を高める結果撥水性となるから、水性の
溶出液では供給時に見掛け上液が版面全体を被覆してい
ても、計量前の液膜厚が均一でなかった場合、特に版搬
送先頭部及び側端部は、計量後に液弾きを誘発して溶出
不良となる。
子写真平版印刷版光導電層が初期帯電電位、感度、及び
暗減衰等の電子写真特性及び耐刷性等の印刷特性等から
一般的なPS版感光層よりも2〜3倍厚く、結着樹脂は
より高分子量であって可溶化に与る官能基の導入率は抑
制され、またサイドエッチを抑制する関係上溶出液のア
ルカリ強度を高められないためか、光導電層の膨潤可溶
化が開始する前に溶出液を計量してしまうと、残液量に
もよるが膨潤可溶化を促進するだけのアルカリで代表さ
れる光導電層可溶化種が充分に被可溶化部にないために
可溶化が緩慢となるか、或はそれが不足して可溶化が中
途で終了して残膜をもたらす。また、光導電層結着樹脂
はインキ受理性を高める結果撥水性となるから、水性の
溶出液では供給時に見掛け上液が版面全体を被覆してい
ても、計量前の液膜厚が均一でなかった場合、特に版搬
送先頭部及び側端部は、計量後に液弾きを誘発して溶出
不良となる。
【0018】これがため、電子写真平版印刷版に於ける
この版搬送先頭部溶出不良に対しては、特開平2−93
474号公報に液計量後更に版先頭部に対し処理液を供
給する処理方法が開示されているが、この方法に於ても
上記溶出欠陥を完全に払拭しきれず、従って上記方式で
溶出不良を防止するためには、計量後の残液量をかなり
多目にしなければならないため、結果として液使い捨て
方式と同様多量の廃液をもたらすと云った問題点があ
る。
この版搬送先頭部溶出不良に対しては、特開平2−93
474号公報に液計量後更に版先頭部に対し処理液を供
給する処理方法が開示されているが、この方法に於ても
上記溶出欠陥を完全に払拭しきれず、従って上記方式で
溶出不良を防止するためには、計量後の残液量をかなり
多目にしなければならないため、結果として液使い捨て
方式と同様多量の廃液をもたらすと云った問題点があ
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、導電性支持
体上に光導電層を設けた平版印刷版原版に電子写真法に
よりトナ−画像を形成させた後、トナ−画像部以外の非
画像部光導電層の溶出除去を行なって印刷版を作製する
ための電子写真平版印刷版の処理方法に於て、 a)溶出による画線細りを抑制しつつ残膜等の溶出不良
を防止して、版全面を均質に溶出することは勿論、 b)液循環再使用によるガス吸収や可溶化光導電層の混
入に起因する液性劣化を抑制し、長期に亙って安定した
溶出処理が行なえ、 c)液計量後の残液量及び液交換の頻度を大幅に低下さ
せ、もって廃液と保守管理の負担を軽減する、 処理方法を提供することにある。
体上に光導電層を設けた平版印刷版原版に電子写真法に
よりトナ−画像を形成させた後、トナ−画像部以外の非
画像部光導電層の溶出除去を行なって印刷版を作製する
ための電子写真平版印刷版の処理方法に於て、 a)溶出による画線細りを抑制しつつ残膜等の溶出不良
を防止して、版全面を均質に溶出することは勿論、 b)液循環再使用によるガス吸収や可溶化光導電層の混
入に起因する液性劣化を抑制し、長期に亙って安定した
溶出処理が行なえ、 c)液計量後の残液量及び液交換の頻度を大幅に低下さ
せ、もって廃液と保守管理の負担を軽減する、 処理方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
検討を重ねた結果、トナ−画像が形成された電子写真平
版印刷版原版の光導電層面に過剰に溶出液を供給して非
画像部光導電層を可溶化させた後、余剰の溶出液を所定
量に計量し、更に版上の溶出液及び可溶化した光導電層
を除去して製版する電子写真平版印刷版の処理方法に於
て、液計量手段に回転可能な液計量具を用い、液計量具
の実質的に計量が行なえる幅方向長さ(有効計量幅)に
対する加圧重量を特定範囲内で行なうことにより達成さ
れた。
検討を重ねた結果、トナ−画像が形成された電子写真平
版印刷版原版の光導電層面に過剰に溶出液を供給して非
画像部光導電層を可溶化させた後、余剰の溶出液を所定
量に計量し、更に版上の溶出液及び可溶化した光導電層
を除去して製版する電子写真平版印刷版の処理方法に於
て、液計量手段に回転可能な液計量具を用い、液計量具
の実質的に計量が行なえる幅方向長さ(有効計量幅)に
対する加圧重量を特定範囲内で行なうことにより達成さ
れた。
【0021】則ち本発明は、導電性支持体上に光導電層
を設けてなる平版印刷版原版に、電子写真方式によりト
ナ−画像を形成させ、次いで平版印刷版光導電層面に過
剰に溶出液を供給して非画像部光導電層を可溶化させた
後、回転可能な液計量具の押圧により余剰の溶出液を一
定量に計量し、その搬送後方で版上の溶出液及び可溶化
した光導電層を除去する電子写真平版印刷版の処理方法
に於て、液計量具の有効計量幅に対する版に加わる重量
が0.5〜4.0kg/mなる範囲内で溶出液の計量を行
なう電子写真平版印刷版の処理方法である。
を設けてなる平版印刷版原版に、電子写真方式によりト
ナ−画像を形成させ、次いで平版印刷版光導電層面に過
剰に溶出液を供給して非画像部光導電層を可溶化させた
後、回転可能な液計量具の押圧により余剰の溶出液を一
定量に計量し、その搬送後方で版上の溶出液及び可溶化
した光導電層を除去する電子写真平版印刷版の処理方法
に於て、液計量具の有効計量幅に対する版に加わる重量
が0.5〜4.0kg/mなる範囲内で溶出液の計量を行
なう電子写真平版印刷版の処理方法である。
【0022】本発明に於ける液計量の意図は、光導電層
側の疲労溶出液と比較的疲労していないそれとの分液に
あり、より詳しくは光導電層の溶出可溶化による疲労溶
出液を版上に残して、その後に可溶化した光導電層と共
に除去し、可溶化に関与しなかった溶出液を版上から除
去して再使用に供することにある。本発明の処理方法で
は、溶出不良を防止するために非画像部光導電層を可溶
化させてから液計量するから、液計量方法如何によって
は容易に可溶化した光導電層の剥離が誘発し、本発明の
処理方法の意図と異なった結果をもたらす。剥離を抑制
或は防止するためには、可溶化した光導電層に非接触で
液計量することが望ましいが、実際上は理想的残存溶出
液膜厚(則ち、液計量具と可溶化光導電層表面とのギャ
ップ)に比して版の撓みが大きい場合があり、結果とし
て可溶化光導電層の剥離をもたらすこととなる。
側の疲労溶出液と比較的疲労していないそれとの分液に
あり、より詳しくは光導電層の溶出可溶化による疲労溶
出液を版上に残して、その後に可溶化した光導電層と共
に除去し、可溶化に関与しなかった溶出液を版上から除
去して再使用に供することにある。本発明の処理方法で
は、溶出不良を防止するために非画像部光導電層を可溶
化させてから液計量するから、液計量方法如何によって
は容易に可溶化した光導電層の剥離が誘発し、本発明の
処理方法の意図と異なった結果をもたらす。剥離を抑制
或は防止するためには、可溶化した光導電層に非接触で
液計量することが望ましいが、実際上は理想的残存溶出
液膜厚(則ち、液計量具と可溶化光導電層表面とのギャ
ップ)に比して版の撓みが大きい場合があり、結果とし
て可溶化光導電層の剥離をもたらすこととなる。
【0023】そこで、可溶化した光導電層の剥離を抑制
しつつ所定量に液計量するための方法を検討した結果、
摩擦剥離を抑制して版の撓みに対応して可能な限りギャ
ップを調整するためには、少なくとも版通過時には液計
量具が版と接触して自由に回転し、しかもその液計量具
の版に加わる押圧を一定範囲内にすることが重要である
ことを掴んだ。この時、液計量具の版に加わる押付け重
量が大きければ液計量精度は向上するが、可溶化して膨
潤した光導電層の押圧破壊(摩擦剥離)を誘発し易くな
るし、逆に押付け重量が小さければ応々にして溶出液に
よりスリップして計量精度が低下するため、液計量具の
有効計量幅に対する押付け重量は0.5〜4.0kg/m
の範囲が良い。
しつつ所定量に液計量するための方法を検討した結果、
摩擦剥離を抑制して版の撓みに対応して可能な限りギャ
ップを調整するためには、少なくとも版通過時には液計
量具が版と接触して自由に回転し、しかもその液計量具
の版に加わる押圧を一定範囲内にすることが重要である
ことを掴んだ。この時、液計量具の版に加わる押付け重
量が大きければ液計量精度は向上するが、可溶化して膨
潤した光導電層の押圧破壊(摩擦剥離)を誘発し易くな
るし、逆に押付け重量が小さければ応々にして溶出液に
よりスリップして計量精度が低下するため、液計量具の
有効計量幅に対する押付け重量は0.5〜4.0kg/m
の範囲が良い。
【0024】以下、本発明の処理方法を処理工程に順じ
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0025】本発明の処理方法に於ける処理工程は、少
なくとも溶出液供給工程、光導電層膨潤可溶化工程、溶
出液計量工程、及び可溶化光導電層除去工程からなる。
溶出液供給工程では、電子写真方式によりトナ−画像が
形成された平版印刷版の光導電層面に溶出液を過剰に供
給する。溶出液供給方式は従来公知の機構、例えば液吐
出シャワ−管、スライドホッパ、カ−テンコ−タ、ディ
ップ方式等が使用出来るが、特にシャワ−管を用いる場
合には管から吐出した液を別の部材、例えば整流板、版
搬送上ロ−ル等、を介して光導電層面に均一に供給する
方式が好適である。また全ての方式に於て、より溶出時
間を短縮し液供給不良を防止するために、液計量工程に
到る間に流動促進機構を設けて版上に供給された溶出液
の置換を図ることや、溶出液を複数回に亙って供給する
ことが望ましい。
なくとも溶出液供給工程、光導電層膨潤可溶化工程、溶
出液計量工程、及び可溶化光導電層除去工程からなる。
溶出液供給工程では、電子写真方式によりトナ−画像が
形成された平版印刷版の光導電層面に溶出液を過剰に供
給する。溶出液供給方式は従来公知の機構、例えば液吐
出シャワ−管、スライドホッパ、カ−テンコ−タ、ディ
ップ方式等が使用出来るが、特にシャワ−管を用いる場
合には管から吐出した液を別の部材、例えば整流板、版
搬送上ロ−ル等、を介して光導電層面に均一に供給する
方式が好適である。また全ての方式に於て、より溶出時
間を短縮し液供給不良を防止するために、液計量工程に
到る間に流動促進機構を設けて版上に供給された溶出液
の置換を図ることや、溶出液を複数回に亙って供給する
ことが望ましい。
【0026】溶出液は過剰に供給する必要があり、その
量は液計量工程通過後に版上に残る溶出液量より多くす
ることは勿論、液計量工程に到る搬送中版端部から溶出
液が流下する量であることが肝要である。これにより、
一部は非画像部光導電層を膨潤可溶化させ、余剰分は版
上を流動して被溶出部に於て既にある溶出液と一部置換
しながら版端部より流下する。従って、版端部では液置
換が頻繁に起こり、光導電層界面近傍の溶出液流動速度
が上昇することによって、版部位による溶出度の変動が
抑制される。より具体的な溶出液供給量は、液計量工程
通過後に版上に残す溶出液量(液計量残液量)にもよる
が、その2〜100倍が良く、より好ましくは5〜30
倍が良い。
量は液計量工程通過後に版上に残る溶出液量より多くす
ることは勿論、液計量工程に到る搬送中版端部から溶出
液が流下する量であることが肝要である。これにより、
一部は非画像部光導電層を膨潤可溶化させ、余剰分は版
上を流動して被溶出部に於て既にある溶出液と一部置換
しながら版端部より流下する。従って、版端部では液置
換が頻繁に起こり、光導電層界面近傍の溶出液流動速度
が上昇することによって、版部位による溶出度の変動が
抑制される。より具体的な溶出液供給量は、液計量工程
通過後に版上に残す溶出液量(液計量残液量)にもよる
が、その2〜100倍が良く、より好ましくは5〜30
倍が良い。
【0027】印刷版上に過剰に供給された溶出液は、光
導電層膨潤可溶化工程に於て、光導電層を膨潤可溶化さ
せ溶解させる。光導電層膨潤可溶化工程に於ける溶出液
による光導電層の溶解は、溶出液成分中の少なくとも光
導電層可溶化種の光導電層への浸透、光導電層の膨潤、
及び光導電層成分の光導電層と接する溶出液中への溶解
拡散の各過程を経て進行し、その進行過程は溶出液処方
等の選定制御により容易に段階的にも競争的にも設計す
ることが出来る。本発明に於ける光導電層の「可溶化」
とは、少なくとも除去すべき光導電層が溶出液で膨潤し
て粘稠性液状層となり、版上から光導電層を容易に除去
出来る溶出の状態を意味する。
導電層膨潤可溶化工程に於て、光導電層を膨潤可溶化さ
せ溶解させる。光導電層膨潤可溶化工程に於ける溶出液
による光導電層の溶解は、溶出液成分中の少なくとも光
導電層可溶化種の光導電層への浸透、光導電層の膨潤、
及び光導電層成分の光導電層と接する溶出液中への溶解
拡散の各過程を経て進行し、その進行過程は溶出液処方
等の選定制御により容易に段階的にも競争的にも設計す
ることが出来る。本発明に於ける光導電層の「可溶化」
とは、少なくとも除去すべき光導電層が溶出液で膨潤し
て粘稠性液状層となり、版上から光導電層を容易に除去
出来る溶出の状態を意味する。
【0028】本発明に於て、光導電層膨潤可溶化工程、
則ち溶出液計量工程搬入直前、では非画像部光導電層を
ほぼ完全に可溶化させて、次に溶出液計量工程にて液計
量手段により少なくとも版上にある余剰の溶出液を一定
量残して計量除去する。溶出液計量工程前に流下した溶
出液及びこの計量除去液は殆ど溶出処理疲労を被ってい
ないため、これを再循環して使用することが出来る。
則ち溶出液計量工程搬入直前、では非画像部光導電層を
ほぼ完全に可溶化させて、次に溶出液計量工程にて液計
量手段により少なくとも版上にある余剰の溶出液を一定
量残して計量除去する。溶出液計量工程前に流下した溶
出液及びこの計量除去液は殆ど溶出処理疲労を被ってい
ないため、これを再循環して使用することが出来る。
【0029】本発明に係わる液計量に於ては、液計量時
に可溶化した光導電層の混入を抑制防止しながら、実質
的に光導電層の可溶化に関与しなかった溶出液を最大限
版上から除去することが重要である。従って、液計量後
の版上に残す溶出液量(液計量残液量)は、多いと必然
的に溶出液消費量が増加して単位溶出液量当たりの溶出
効率が低下するし、液計量後可溶化光導電層除去に到る
迄に更に可溶化が進行してサイドエッチの悪化を招くた
め、溶出液持出し量は少ない方が望ましい。
に可溶化した光導電層の混入を抑制防止しながら、実質
的に光導電層の可溶化に関与しなかった溶出液を最大限
版上から除去することが重要である。従って、液計量後
の版上に残す溶出液量(液計量残液量)は、多いと必然
的に溶出液消費量が増加して単位溶出液量当たりの溶出
効率が低下するし、液計量後可溶化光導電層除去に到る
迄に更に可溶化が進行してサイドエッチの悪化を招くた
め、溶出液持出し量は少ない方が望ましい。
【0030】しかしながら、溶出液持出し量が少なすぎ
ると、結果として除去液の粘性が著しく上昇し、応々に
して連続製版では可溶化光導電層除去部(部材)に除去
液が蓄積して除去効果が低減するし、液計量部で可溶化
した光導電層が剥離する可能性が高くなって好ましくな
い。まして、液循環方式の様にアルカリ処理工程で版上
の液状物を最大限除去すると、疲労溶出液及び光導電層
成分まで混入して本発明の処理方法の意図と異なってし
まう。従って、本発明に於ける液計量後の溶出液持出し
量は、如何なる液計量手段を用いるかにもよるが、30
〜120g/m2が良く、更に好ましくは40〜100g
/m2が良い。
ると、結果として除去液の粘性が著しく上昇し、応々に
して連続製版では可溶化光導電層除去部(部材)に除去
液が蓄積して除去効果が低減するし、液計量部で可溶化
した光導電層が剥離する可能性が高くなって好ましくな
い。まして、液循環方式の様にアルカリ処理工程で版上
の液状物を最大限除去すると、疲労溶出液及び光導電層
成分まで混入して本発明の処理方法の意図と異なってし
まう。従って、本発明に於ける液計量後の溶出液持出し
量は、如何なる液計量手段を用いるかにもよるが、30
〜120g/m2が良く、更に好ましくは40〜100g
/m2が良い。
【0031】本発明に係わる液計量工程に於ける液計量
具としては、版搬送方向に対し何等かの駆動伝達により
回転可能であって、少なくとも版表面に対し回転方向全
てに計量幅方向に対し均一に接触し、液計量時は可溶化
した光導電層の剥離を抑制防止する形状を有することが
肝要である。本発明に用いられる液計量具としては、軸
回りに一定直径の細いワイヤを螺旋状に巻付けたワイヤ
バ−、溝付きロ−ル、プレ−ンバ−、軽量のゴムロ−ル
等が挙げられる。液計量具の回転は、回転軸をある周速
で順方向或は逆方向に強制的に回転させても、また少な
くとも版通過時にのみ回転する様にしても良い。
具としては、版搬送方向に対し何等かの駆動伝達により
回転可能であって、少なくとも版表面に対し回転方向全
てに計量幅方向に対し均一に接触し、液計量時は可溶化
した光導電層の剥離を抑制防止する形状を有することが
肝要である。本発明に用いられる液計量具としては、軸
回りに一定直径の細いワイヤを螺旋状に巻付けたワイヤ
バ−、溝付きロ−ル、プレ−ンバ−、軽量のゴムロ−ル
等が挙げられる。液計量具の回転は、回転軸をある周速
で順方向或は逆方向に強制的に回転させても、また少な
くとも版通過時にのみ回転する様にしても良い。
【0032】液計量具の重量は計量精度の向上からはあ
る程度重い方が良いが、液計量具によっては可溶化した
光導電層の剥離が発現するため、0.2〜6.0kgが好
ましい。本発明に係わる押付け重量は液計量具のみの重
量で充分にその範囲をカバ−出来るが、所望により加圧
ロ−ル等で液計量具全体を加圧しても、或はその両端に
ニップ圧をかけて実質的な押付け重量を増加させても良
い。また、液計量具の有効計量幅、例えばワイヤバ−で
はワイヤが巻付けられた部分の長さ、は版搬送横幅(版
幅)に対して長い程良く、有効計量幅/最大版幅は1.
05以上、より好ましくは1.2以上が良い。また、最
大版幅より片端が少なくとも20mm以上、より好まし
くは50mm以上長い方が望ましい。しかしながら、有
効計量幅に対して版幅が小さすぎると、液計量具が僅か
ながら撓んでやはり計量残液量が増加するため、2倍以
上は好ましくない。
る程度重い方が良いが、液計量具によっては可溶化した
光導電層の剥離が発現するため、0.2〜6.0kgが好
ましい。本発明に係わる押付け重量は液計量具のみの重
量で充分にその範囲をカバ−出来るが、所望により加圧
ロ−ル等で液計量具全体を加圧しても、或はその両端に
ニップ圧をかけて実質的な押付け重量を増加させても良
い。また、液計量具の有効計量幅、例えばワイヤバ−で
はワイヤが巻付けられた部分の長さ、は版搬送横幅(版
幅)に対して長い程良く、有効計量幅/最大版幅は1.
05以上、より好ましくは1.2以上が良い。また、最
大版幅より片端が少なくとも20mm以上、より好まし
くは50mm以上長い方が望ましい。しかしながら、有
効計量幅に対して版幅が小さすぎると、液計量具が僅か
ながら撓んでやはり計量残液量が増加するため、2倍以
上は好ましくない。
【0033】本発明に係わる液計量に於ては、計量液量
の調整の簡便さや可溶化した光導電層成分の剥離流失の
抑制等の観点から、比較的軽量な回転軸(バ−)にワイ
ヤを巻付けたワイヤバ−が好適に使用される。バ−は永
久変形を受け難く軽量で断面形状の均一な円形の円筒状
物または円柱状物が望ましく、その直径は5〜40mm
が、より好ましくは10〜25mmが良いが、本発明に
於ては単位長さ当たりの重量が重要であるから、所望の
重量に調整するために肉厚と径とを考慮して部材を選定
する必要がある。肉厚は材質にもよるが、0.4mm以
上であることが望ましい。ワイヤは充分な強度を有し、
溶出液に侵されず巻上がりが均質な各種の素材を使用出
来るが、ステンレスワイヤが好適である。ワイヤ径は
0.12〜0.70mmが、より好ましくは0.15〜0.
53mmが良い。巻付けは所望により稠密でも一定間隔
をあけて巻いても良い。
の調整の簡便さや可溶化した光導電層成分の剥離流失の
抑制等の観点から、比較的軽量な回転軸(バ−)にワイ
ヤを巻付けたワイヤバ−が好適に使用される。バ−は永
久変形を受け難く軽量で断面形状の均一な円形の円筒状
物または円柱状物が望ましく、その直径は5〜40mm
が、より好ましくは10〜25mmが良いが、本発明に
於ては単位長さ当たりの重量が重要であるから、所望の
重量に調整するために肉厚と径とを考慮して部材を選定
する必要がある。肉厚は材質にもよるが、0.4mm以
上であることが望ましい。ワイヤは充分な強度を有し、
溶出液に侵されず巻上がりが均質な各種の素材を使用出
来るが、ステンレスワイヤが好適である。ワイヤ径は
0.12〜0.70mmが、より好ましくは0.15〜0.
53mmが良い。巻付けは所望により稠密でも一定間隔
をあけて巻いても良い。
【0034】液計量工程を経た印刷版は可溶化光導電層
除去工程に入り、除去手段により非画像部に残る可溶化
した光導電層を除去し、更に次工程へ搬送される。液計
量工程で液計量が好適に行われれば、更なる可溶化の進
行はかなり抑制されるが、とは云えサイドエッチの悪化
を防止するため、液計量後可溶化光導電層除去時間はよ
り短時間、好ましくは3秒以下、より好ましくは1秒以
下で除去工程にて可溶化した光導電層を除去することが
望ましい。可溶化光導電層除去工程で除去された液は、
その殆どが可溶化した光動電層及び疲労溶出液なので、
廃棄処分とすることが望ましい。また、少なくとも廃液
に含まれる溶出液量分は新液を補充して、循環液量の確
保と溶出活性度の保持に努めることが望ましい。
除去工程に入り、除去手段により非画像部に残る可溶化
した光導電層を除去し、更に次工程へ搬送される。液計
量工程で液計量が好適に行われれば、更なる可溶化の進
行はかなり抑制されるが、とは云えサイドエッチの悪化
を防止するため、液計量後可溶化光導電層除去時間はよ
り短時間、好ましくは3秒以下、より好ましくは1秒以
下で除去工程にて可溶化した光導電層を除去することが
望ましい。可溶化光導電層除去工程で除去された液は、
その殆どが可溶化した光動電層及び疲労溶出液なので、
廃棄処分とすることが望ましい。また、少なくとも廃液
に含まれる溶出液量分は新液を補充して、循環液量の確
保と溶出活性度の保持に努めることが望ましい。
【0035】本発明に係わる除去手段としては、エアナ
イフ、ゴムブレ−ド、弾性ロ−ル、回転及び非回転(固
定或は摺動等)ブラシ、及びモルトンロ−ル等を用いた
方法等が挙げられる。弾性ロ−ルは、ロ−ル対の間に印
刷版を通してそのニップ圧によって版面の溶出液を除去
出来、ゴムブレ−ドは少なくとも版との接触面が滑らか
な弾性材を印刷版の搬送路に沿わせた状態で配置し、版
面と摺接させることにより版面の溶出液を取除くことが
可能である。これらに用いられる弾性材としては、シリ
コ−ンゴム、ネオプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプ
ロピレンゴム、ニトリルブタジエンゴム、及びテフロン
コ−トゴム等が挙げられ、その硬度は75度以下、より
好ましくは50度以下が良い。弾性ロ−ルに用いる場合
は、硬度は低目の方が良く、ブレ−ドに用いる場合には
高目の方が良い。ゴムブレ−ドの設置に当たっては、ゴ
ムブレ−ド下に搬送速度以上の周速で回転するガイドロ
−ルを設けたり、版先頭部がゴムブレ−ド通過した直後
に加圧する様、搬送不良の誘発を防止するための何等か
の機構を設けることが望ましい。また、モルトンロ−ル
及びブラシによる除去では、可溶化した光導電層の剥離
除去を促進するために、少なくとも除去時に少量の処理
液を供給しても良い。
イフ、ゴムブレ−ド、弾性ロ−ル、回転及び非回転(固
定或は摺動等)ブラシ、及びモルトンロ−ル等を用いた
方法等が挙げられる。弾性ロ−ルは、ロ−ル対の間に印
刷版を通してそのニップ圧によって版面の溶出液を除去
出来、ゴムブレ−ドは少なくとも版との接触面が滑らか
な弾性材を印刷版の搬送路に沿わせた状態で配置し、版
面と摺接させることにより版面の溶出液を取除くことが
可能である。これらに用いられる弾性材としては、シリ
コ−ンゴム、ネオプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプ
ロピレンゴム、ニトリルブタジエンゴム、及びテフロン
コ−トゴム等が挙げられ、その硬度は75度以下、より
好ましくは50度以下が良い。弾性ロ−ルに用いる場合
は、硬度は低目の方が良く、ブレ−ドに用いる場合には
高目の方が良い。ゴムブレ−ドの設置に当たっては、ゴ
ムブレ−ド下に搬送速度以上の周速で回転するガイドロ
−ルを設けたり、版先頭部がゴムブレ−ド通過した直後
に加圧する様、搬送不良の誘発を防止するための何等か
の機構を設けることが望ましい。また、モルトンロ−ル
及びブラシによる除去では、可溶化した光導電層の剥離
除去を促進するために、少なくとも除去時に少量の処理
液を供給しても良い。
【0036】本発明に於ては、機構上の保守管理負担の
軽減、廃液量の低下、除去効率、及び溶出品質の低下防
止等の総合的理由から、ゴムブレ−ドが好適に用いられ
る。ゴムブレ−ドの掻取り(加圧)調整は、ゴム硬度、
厚み、有効弾性長さ、及び版接触角や接触部分の形状等
によって選定出来、その厚みは2mm以上、有効弾性長
さは2〜20mm、版接触角は10〜60゜、より好ま
しくは25〜45゜が良い。また加圧を向上させるため
に、ゴムブレ−ドの版接触面と反対側に金属板等の加圧
補助部材及び手段を併用しても良い。
軽減、廃液量の低下、除去効率、及び溶出品質の低下防
止等の総合的理由から、ゴムブレ−ドが好適に用いられ
る。ゴムブレ−ドの掻取り(加圧)調整は、ゴム硬度、
厚み、有効弾性長さ、及び版接触角や接触部分の形状等
によって選定出来、その厚みは2mm以上、有効弾性長
さは2〜20mm、版接触角は10〜60゜、より好ま
しくは25〜45゜が良い。また加圧を向上させるため
に、ゴムブレ−ドの版接触面と反対側に金属板等の加圧
補助部材及び手段を併用しても良い。
【0037】以上の様に、本発明の各工程の作用は、溶
出液供給工程で過剰の溶出液を版面に供給し、光導電層
膨潤可溶化工程に於て溶出液は版上を流動し更に一部は
版端面より流下して、溶出の促進と液供給不良による溶
出不良の抑制とを促し、溶出液計量工程では液計量手段
により版上にある余剰の溶出液を計量除去し、可溶化光
導電層除去工程では疲労溶出液と可溶化した光導電層を
除去することにある。また、溶出液は液計量後の持出し
分は新液を補充すると共に溶出に関与しなかった余剰分
を循環再使用し、疲労溶出液は可溶化した光導電層と共
に除去して廃棄するので、必要最少限に近い溶出液の消
費で液交換の頻度を大幅に低下させ、もって廃液と保守
管理の負担を軽減する処理方法を提供することが出来
る。
出液供給工程で過剰の溶出液を版面に供給し、光導電層
膨潤可溶化工程に於て溶出液は版上を流動し更に一部は
版端面より流下して、溶出の促進と液供給不良による溶
出不良の抑制とを促し、溶出液計量工程では液計量手段
により版上にある余剰の溶出液を計量除去し、可溶化光
導電層除去工程では疲労溶出液と可溶化した光導電層を
除去することにある。また、溶出液は液計量後の持出し
分は新液を補充すると共に溶出に関与しなかった余剰分
を循環再使用し、疲労溶出液は可溶化した光導電層と共
に除去して廃棄するので、必要最少限に近い溶出液の消
費で液交換の頻度を大幅に低下させ、もって廃液と保守
管理の負担を軽減する処理方法を提供することが出来
る。
【0038】本発明に於て処理する電子写真平版印刷版
は、導電性支持体上に光導電層を設けてなり、通常の電
子写真現像方式によりトナ−画像を形成し得るものであ
る。電子写真平版印刷版に用いられる導電性支持体とし
ては、導電性表面を有するプラスチックシ−ト、溶剤不
透過性及び導電性にした紙、またはアルミニウム、亜
鉛、銅−アルミニウム、銅−ステンレス、クロム−銅等
のバイメタル、クロム−銅−アルミニウム、クロム−鉛
−鉄、クロム−銅−ステンレス等のトライメタル等の金
属板等を基体とし、少なくとも光導電層を設ける面は親
水化処理が施された導電性支持体が挙げられる。また、
それらの厚みは0.07〜2.0mm、より好ましくは
0.1〜0.5mmが良い。これらの基体中でもアルミニ
ウム板が好適に使用される。このアルミニウム板は、ア
ルミニウムを主成分とし微量の異元素を含有しても良
く、従来公知・公用の素材を適宜使用することが出来
る。
は、導電性支持体上に光導電層を設けてなり、通常の電
子写真現像方式によりトナ−画像を形成し得るものであ
る。電子写真平版印刷版に用いられる導電性支持体とし
ては、導電性表面を有するプラスチックシ−ト、溶剤不
透過性及び導電性にした紙、またはアルミニウム、亜
鉛、銅−アルミニウム、銅−ステンレス、クロム−銅等
のバイメタル、クロム−銅−アルミニウム、クロム−鉛
−鉄、クロム−銅−ステンレス等のトライメタル等の金
属板等を基体とし、少なくとも光導電層を設ける面は親
水化処理が施された導電性支持体が挙げられる。また、
それらの厚みは0.07〜2.0mm、より好ましくは
0.1〜0.5mmが良い。これらの基体中でもアルミニ
ウム板が好適に使用される。このアルミニウム板は、ア
ルミニウムを主成分とし微量の異元素を含有しても良
く、従来公知・公用の素材を適宜使用することが出来
る。
【0039】これら所望の表面性状を光導電層を設ける
支持体面に持たせるため、公知の方法で砂目立て、陽極
酸化しても良い。砂目立て処理に先立って、所望により
界面活性剤またはアルカリ水溶液による脱脂処理する。
砂目立て処理方法には、機械的粗面化法、電気化学的粗
面化法、化学的表面選択溶解法等がある。機械的粗面化
法には、ボ−ル研磨法、ブラシ研磨法、ブラスト研磨
法、バフ研磨法等の公知の方法を用いることが出来る。
また電気化学的粗面化法には、塩酸或は硝酸電解液中
で、交流か直流により行なう方法がある。また、特開昭
54−63902号公報に開示の如く、両者を組合わせ
た方法等も利用出来る。この様に粗面化された基体は、
必要に応じてアルカリエッチング処理及び中和処理して
用いる。
支持体面に持たせるため、公知の方法で砂目立て、陽極
酸化しても良い。砂目立て処理に先立って、所望により
界面活性剤またはアルカリ水溶液による脱脂処理する。
砂目立て処理方法には、機械的粗面化法、電気化学的粗
面化法、化学的表面選択溶解法等がある。機械的粗面化
法には、ボ−ル研磨法、ブラシ研磨法、ブラスト研磨
法、バフ研磨法等の公知の方法を用いることが出来る。
また電気化学的粗面化法には、塩酸或は硝酸電解液中
で、交流か直流により行なう方法がある。また、特開昭
54−63902号公報に開示の如く、両者を組合わせ
た方法等も利用出来る。この様に粗面化された基体は、
必要に応じてアルカリエッチング処理及び中和処理して
用いる。
【0040】上記処理を施された基体は、その表面に酸
化皮膜を形成させるため陽極酸化処理される。陽極酸化
処理に用いられる電解質としては、硫酸、リン酸、しゅ
う酸等、或はそれらの混酸等が用いられ、その濃度は電
解質の種類によって適宜決定される。陽極酸化処理条件
は、用いる電解質により大幅に変化するため一概に特定
し得ないが、陽極酸化皮膜量は0.10〜10g/m2が
良く、更には1.0〜6.0g/m2の範囲が好適である。
化皮膜を形成させるため陽極酸化処理される。陽極酸化
処理に用いられる電解質としては、硫酸、リン酸、しゅ
う酸等、或はそれらの混酸等が用いられ、その濃度は電
解質の種類によって適宜決定される。陽極酸化処理条件
は、用いる電解質により大幅に変化するため一概に特定
し得ないが、陽極酸化皮膜量は0.10〜10g/m2が
良く、更には1.0〜6.0g/m2の範囲が好適である。
【0041】導電性支持体と光導電層との間には、接着
性、印刷性、及び電子写真特性等の向上のため、必要に
応じ中間層を設けても良い。この様にして得られた導電
性支持体上に所望の電子写真光導電層を設けて、電子写
真平版印刷版原版を得ることが出来る。
性、印刷性、及び電子写真特性等の向上のため、必要に
応じ中間層を設けても良い。この様にして得られた導電
性支持体上に所望の電子写真光導電層を設けて、電子写
真平版印刷版原版を得ることが出来る。
【0042】本発明に於て処理する電子写真平版印刷版
の光導電層には、少なくとも光導電性化合物を含有する
が、以下に例示する公知の光導電性化合物を使用出来
る。 a)米国特許第3112197号明細書等に記載のトリ
アゾ−ル誘導体、 b)米国特許第3189447号明細書等に記載のオキ
サジアゾ−ル誘導体、 c)特公昭37−16096号公報等に記載のイミダゾ
−ル誘導体、 d)米国特許第3542544号、同3615402
号、同3820989号明細書、特公昭45−555
号、同51−10983号、特開昭51−93224
号、同55−108667号、同55−156953
号、同56−36656号公報等に記載のポリアリ−ル
アルカン誘導体、 e)米国特許第3180729号、同4278746号
明細書、特開昭55−88064号、同55−8806
5号、同49−105537号、同55−51086
号、同56−80051号、同56−88141号、同
57−45545号公報等に記載のピラゾリン誘導体及
びピラゾロン誘導体、 f)米国特許第3615404号明細書、特公昭46−
3712号、同47−28336号、特開昭54−83
435号、同54−110836号、同54−1199
25号公報等に記載のフェニレンジアミン誘導体、 g)米国特許第3567450号、同3180703
号、同3240597号、同3658520号、同42
32103号、同4175961号、同4012376
号明細書、西独国特許(DAS)1110518号、特
公昭49−35702号、同39−27577号、特開
昭55−144250号、同56−119132号、同
56−22437号公報等に記載のアリ−ルアミン誘導
体、 h)米国特許第3526501号明細書記載のアミノ置
換カルコン誘導体、 i)米国特許第3542546号明細書等に記載のN、
N-ビカルバジル誘導体、 j)米国特許第3257203号明細書等に記載のオキ
サゾ−ル誘導体、 k)特開昭56−46234号公報等に記載のスチリル
アントラセン誘導体、 l)特開昭54−110837号公報等に記載のフルオ
レノン誘導体、 m)米国特許第3717462号明細書、特開昭54−
59143号(米国特許第4150987号に対応)、
同55−52063号、同55−52064号、同55
−46760号、同55−85495号、同57−11
350号、同57−148749号、同57−1041
44号公報等に記載のヒドラゾン誘導体、 n)米国特許第4047948号、同4047949
号、同4265990号、同4273846号、同42
99897号、同4306008号明細書等に記載のベ
ンジジン誘導体、 o)特開昭58−190953号、同59−95540
号、同59−97148号、同59−195658号、
同62−36674号公報等に記載のスチルベン誘導
体、 p)特公昭34−10966号公報に記載のポリビニル
カルバゾ−ル及びその誘導体、 q)特公昭43−18674号、同43−19192号
公報に記載のポリビニルビレン、ポリビニルアントラセ
ン、ポリ-2-ビニル-4-(4'-ジメチルアミノフェニ
ル)-5-フェニルオキサゾ−ル、ポリ-3-ビニル-N-エ
チルカルバゾ−ル等のビニル重合体、 r)特公昭43−19193号公報等に記載のポリアセ
ナフチレン、ポリインデン、アセナフチレン/スチレン
共重合体等の重合体、 s)特公昭56−13940号公報等に記載のピレン/
ホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾ−ル/ホルムア
ルデヒド樹脂等の縮合樹脂、 t)特開昭56−90883号、同56−161550
号公報等に記載の各種トリフェニルメタンポリマ、 u)米国特許第3397086号、同4666802
号、特公昭49−4338号、同49−17535号、
特開昭64−2061号、同64−4389号、特開平
1−144057号、同1−153757号、同1−2
17362号、同1−221459号、同1−2529
67号、同1−285952号、同1−312551
号、同2−8256号、同2−16570号公報等に記
載の無金属或は金属フタロシアニン及びナフタロシアニ
ン、及びその誘導体等がある。
の光導電層には、少なくとも光導電性化合物を含有する
が、以下に例示する公知の光導電性化合物を使用出来
る。 a)米国特許第3112197号明細書等に記載のトリ
アゾ−ル誘導体、 b)米国特許第3189447号明細書等に記載のオキ
サジアゾ−ル誘導体、 c)特公昭37−16096号公報等に記載のイミダゾ
−ル誘導体、 d)米国特許第3542544号、同3615402
号、同3820989号明細書、特公昭45−555
号、同51−10983号、特開昭51−93224
号、同55−108667号、同55−156953
号、同56−36656号公報等に記載のポリアリ−ル
アルカン誘導体、 e)米国特許第3180729号、同4278746号
明細書、特開昭55−88064号、同55−8806
5号、同49−105537号、同55−51086
号、同56−80051号、同56−88141号、同
57−45545号公報等に記載のピラゾリン誘導体及
びピラゾロン誘導体、 f)米国特許第3615404号明細書、特公昭46−
3712号、同47−28336号、特開昭54−83
435号、同54−110836号、同54−1199
25号公報等に記載のフェニレンジアミン誘導体、 g)米国特許第3567450号、同3180703
号、同3240597号、同3658520号、同42
32103号、同4175961号、同4012376
号明細書、西独国特許(DAS)1110518号、特
公昭49−35702号、同39−27577号、特開
昭55−144250号、同56−119132号、同
56−22437号公報等に記載のアリ−ルアミン誘導
体、 h)米国特許第3526501号明細書記載のアミノ置
換カルコン誘導体、 i)米国特許第3542546号明細書等に記載のN、
N-ビカルバジル誘導体、 j)米国特許第3257203号明細書等に記載のオキ
サゾ−ル誘導体、 k)特開昭56−46234号公報等に記載のスチリル
アントラセン誘導体、 l)特開昭54−110837号公報等に記載のフルオ
レノン誘導体、 m)米国特許第3717462号明細書、特開昭54−
59143号(米国特許第4150987号に対応)、
同55−52063号、同55−52064号、同55
−46760号、同55−85495号、同57−11
350号、同57−148749号、同57−1041
44号公報等に記載のヒドラゾン誘導体、 n)米国特許第4047948号、同4047949
号、同4265990号、同4273846号、同42
99897号、同4306008号明細書等に記載のベ
ンジジン誘導体、 o)特開昭58−190953号、同59−95540
号、同59−97148号、同59−195658号、
同62−36674号公報等に記載のスチルベン誘導
体、 p)特公昭34−10966号公報に記載のポリビニル
カルバゾ−ル及びその誘導体、 q)特公昭43−18674号、同43−19192号
公報に記載のポリビニルビレン、ポリビニルアントラセ
ン、ポリ-2-ビニル-4-(4'-ジメチルアミノフェニ
ル)-5-フェニルオキサゾ−ル、ポリ-3-ビニル-N-エ
チルカルバゾ−ル等のビニル重合体、 r)特公昭43−19193号公報等に記載のポリアセ
ナフチレン、ポリインデン、アセナフチレン/スチレン
共重合体等の重合体、 s)特公昭56−13940号公報等に記載のピレン/
ホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾ−ル/ホルムア
ルデヒド樹脂等の縮合樹脂、 t)特開昭56−90883号、同56−161550
号公報等に記載の各種トリフェニルメタンポリマ、 u)米国特許第3397086号、同4666802
号、特公昭49−4338号、同49−17535号、
特開昭64−2061号、同64−4389号、特開平
1−144057号、同1−153757号、同1−2
17362号、同1−221459号、同1−2529
67号、同1−285952号、同1−312551
号、同2−8256号、同2−16570号公報等に記
載の無金属或は金属フタロシアニン及びナフタロシアニ
ン、及びその誘導体等がある。
【0043】本発明の処理に係わる電子写真平版印刷版
に用いる光導電性化合物は、a)〜u)に挙げた化合物
に限定されず、これまで公知の光導電性化合物を、また
所望により2種類以上を混合して用いることが出来る
が、本発明に用いる電子写真平版印刷版光導電層に於て
は光導電性を有する無金属或は金属フタロシアニン系顔
料が有利に用いられる。
に用いる光導電性化合物は、a)〜u)に挙げた化合物
に限定されず、これまで公知の光導電性化合物を、また
所望により2種類以上を混合して用いることが出来る
が、本発明に用いる電子写真平版印刷版光導電層に於て
は光導電性を有する無金属或は金属フタロシアニン系顔
料が有利に用いられる。
【0044】金属フタロシアニンとしては、フタロシア
ニン環の中心金属がリシウム、ベリリウム、ナトリウ
ム、マグネシウム、アルミニウム、カリウム、カルシウ
ム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバ
ルト、ニッケル、銅、亜鉛、モリブデン、ルテニウム、
ロジウム、パラジウム、銀、カドミウム、インジウム、
錫、アンチモン、バリウム、ハフニウム、オスミウム、
白金、水銀、及び鉛等、及びそれら金属に酸素或はハロ
ゲンが軸配位した錯塩が知られており、無金属フタロシ
アニンはそれらの金属の換わりに水素の入ったものであ
る。また、電子写真特性や分散性の改善を目的として、
フタロシアニン分子中のベンゼン環の水素がハロゲン、
シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、スルホン酸基、
アルコキシ基、アリキルアミノ基、アルキルアミド基、
置換若しくは未置換の脂肪族或は芳香族基等で置換され
た誘導体も知られている。更にこれらのフタロシアニン
のX線結晶回折の測定により、種々の異なった結晶形の
存在が知られている。
ニン環の中心金属がリシウム、ベリリウム、ナトリウ
ム、マグネシウム、アルミニウム、カリウム、カルシウ
ム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバ
ルト、ニッケル、銅、亜鉛、モリブデン、ルテニウム、
ロジウム、パラジウム、銀、カドミウム、インジウム、
錫、アンチモン、バリウム、ハフニウム、オスミウム、
白金、水銀、及び鉛等、及びそれら金属に酸素或はハロ
ゲンが軸配位した錯塩が知られており、無金属フタロシ
アニンはそれらの金属の換わりに水素の入ったものであ
る。また、電子写真特性や分散性の改善を目的として、
フタロシアニン分子中のベンゼン環の水素がハロゲン、
シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、スルホン酸基、
アルコキシ基、アリキルアミノ基、アルキルアミド基、
置換若しくは未置換の脂肪族或は芳香族基等で置換され
た誘導体も知られている。更にこれらのフタロシアニン
のX線結晶回折の測定により、種々の異なった結晶形の
存在が知られている。
【0045】本発明に用いる電子写真平版印刷版光導電
層には、これらの内でα型、β型、γ型、π型、τ型、
χ型、及びε型等の無金属フタロシアニン、α型、β
型、γ型、ε型、及びη型等の銅フタロシアニン、α
型、β型等のチタニルフタロシアニン、及びハロゲノア
ルミニウムフタロシアニン等の金属フタロシアニンが好
ましく、He-Neレ−ザ、半導体レ−ザ等の光源の対
応して長波長領域に於いても優れた光感度を有するχ型
無金属フタロシアニン、及びチタニルフタロシアニンが
更に好適である。
層には、これらの内でα型、β型、γ型、π型、τ型、
χ型、及びε型等の無金属フタロシアニン、α型、β
型、γ型、ε型、及びη型等の銅フタロシアニン、α
型、β型等のチタニルフタロシアニン、及びハロゲノア
ルミニウムフタロシアニン等の金属フタロシアニンが好
ましく、He-Neレ−ザ、半導体レ−ザ等の光源の対
応して長波長領域に於いても優れた光感度を有するχ型
無金属フタロシアニン、及びチタニルフタロシアニンが
更に好適である。
【0046】本発明の処理に用いる電子写真印刷版の光
導電層には、更に結着樹脂を併用する。印刷版として用
いる際は、最終的に画像部以外の光導電層を除去する必
要があり、この工程は光導電層の溶出液に対する溶解性
とトナ−の溶出液に対するレジスト性との相対的関係に
よって決定されるため一概に表現出来ないが、結着樹脂
としては、後述の溶出液に可溶或は分散可能な高分子化
合物が好ましい。結着樹脂の具体例としては、スチレン
/無水マレイン酸共重合体、スチレン/マレイン酸モノ
アルキルエステル共重合体、メタクリル酸/メタクリル
酸エステル共重合体、スチレン/メタクリル酸/メタク
リル酸エステル共重合体、アクリル酸/メタクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン/アクリル酸/メタクリル酸
エステル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、
酢酸ビニル/クロトン酸/メタクリル酸エステル共重合
体等のスチレン、メタクリル酸エステル、アクリル酸エ
ステル、酢酸ビニル、安息香酸ビニル等とアクリル酸、
メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、
無水マレイン酸、フマル酸等のカルボン酸含有モノマ或
は酸無水物基含有モノマとの共重合体やメタクリル酸ア
ミド、ビニルピロリドン、フェノ−ル性水酸基、スルホ
ン酸基、スルホンアミド基、スルホンイミド基を有する
モノマを含有する共重合体、フェノ−ル樹脂、部分ケン
化酢酸ビニル樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラ−
ル等のビニルアセタ−ル樹脂を挙げることが出来る。
導電層には、更に結着樹脂を併用する。印刷版として用
いる際は、最終的に画像部以外の光導電層を除去する必
要があり、この工程は光導電層の溶出液に対する溶解性
とトナ−の溶出液に対するレジスト性との相対的関係に
よって決定されるため一概に表現出来ないが、結着樹脂
としては、後述の溶出液に可溶或は分散可能な高分子化
合物が好ましい。結着樹脂の具体例としては、スチレン
/無水マレイン酸共重合体、スチレン/マレイン酸モノ
アルキルエステル共重合体、メタクリル酸/メタクリル
酸エステル共重合体、スチレン/メタクリル酸/メタク
リル酸エステル共重合体、アクリル酸/メタクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン/アクリル酸/メタクリル酸
エステル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、
酢酸ビニル/クロトン酸/メタクリル酸エステル共重合
体等のスチレン、メタクリル酸エステル、アクリル酸エ
ステル、酢酸ビニル、安息香酸ビニル等とアクリル酸、
メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、
無水マレイン酸、フマル酸等のカルボン酸含有モノマ或
は酸無水物基含有モノマとの共重合体やメタクリル酸ア
ミド、ビニルピロリドン、フェノ−ル性水酸基、スルホ
ン酸基、スルホンアミド基、スルホンイミド基を有する
モノマを含有する共重合体、フェノ−ル樹脂、部分ケン
化酢酸ビニル樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラ−
ル等のビニルアセタ−ル樹脂を挙げることが出来る。
【0047】これらの結着樹脂のなかで、酸無水物基或
はカルボン酸基を有するモノマ含有共重合体及びフェノ
−ル樹脂は、電子写真印刷版用光導電層とした場合の電
荷保持力が高く、従って有利に使用することが出来る。
酸無水物基を有するモノマ含有共重合体としては、スチ
レンと無水マレイン酸との共重合体が好ましい。カルボ
ン酸基を有するモノマ含有共重合体としては、スチレン
とマレイン酸モノエステルとの共重合体、アクリル酸或
はメタクリル酸とそれらのアルキルエステル、アリ−ル
エステルまたはアラルキルエステルとの二元以上の共重
合体が好ましい。また、酢酸ビニルとクロトン酸も良
い。フェノ−ル樹脂中特に好ましいものとしては、フェ
ノ−ル、o-クレゾ−ル、m-クレゾ−ル、或はp-クレゾ−
ルとメタナ−ルまたはエタナ−ルとを酸性条件下で縮合
させたノボラック樹脂を挙げることが出来る。結着樹脂
は単独でも、或は2種以上を混合して用いても良い。
はカルボン酸基を有するモノマ含有共重合体及びフェノ
−ル樹脂は、電子写真印刷版用光導電層とした場合の電
荷保持力が高く、従って有利に使用することが出来る。
酸無水物基を有するモノマ含有共重合体としては、スチ
レンと無水マレイン酸との共重合体が好ましい。カルボ
ン酸基を有するモノマ含有共重合体としては、スチレン
とマレイン酸モノエステルとの共重合体、アクリル酸或
はメタクリル酸とそれらのアルキルエステル、アリ−ル
エステルまたはアラルキルエステルとの二元以上の共重
合体が好ましい。また、酢酸ビニルとクロトン酸も良
い。フェノ−ル樹脂中特に好ましいものとしては、フェ
ノ−ル、o-クレゾ−ル、m-クレゾ−ル、或はp-クレゾ−
ルとメタナ−ルまたはエタナ−ルとを酸性条件下で縮合
させたノボラック樹脂を挙げることが出来る。結着樹脂
は単独でも、或は2種以上を混合して用いても良い。
【0048】本発明の処理に用いる電子写真平版印刷版
の光導電層に於ける光導電性化合物と結着樹脂との混合
比は、所望の電子写真特性及び製版特性等の諸特性を満
足する様に決定すれば良いが、一般的に光導電性化合物
の含有量が少ないと低感度となるため、結着樹脂100
重量部に対してそれが5重量部以上、より好ましくは1
5重量部以上を混合して使用することが好適である。し
かしながら、分散性、塗液安定性、塗布性等の液特性及
びより一層の電子写真特性の向上を期待出来ないこと等
から、通常40重量部以上の使用は望ましくない。光導
電層膜厚は、薄いとトナ−現像に必要な電荷が帯電出来
ずにリ−クによる被りを誘発し、逆に厚いと溶出液の劣
化を促進するばかりか溶出の際にサイドエッチを誘引し
て良好な画像再現性が得られないため、0.10〜30
μmが、より好ましくは0.50〜10μmが、更に好
ましくは1.5〜6.0μmが良い。
の光導電層に於ける光導電性化合物と結着樹脂との混合
比は、所望の電子写真特性及び製版特性等の諸特性を満
足する様に決定すれば良いが、一般的に光導電性化合物
の含有量が少ないと低感度となるため、結着樹脂100
重量部に対してそれが5重量部以上、より好ましくは1
5重量部以上を混合して使用することが好適である。し
かしながら、分散性、塗液安定性、塗布性等の液特性及
びより一層の電子写真特性の向上を期待出来ないこと等
から、通常40重量部以上の使用は望ましくない。光導
電層膜厚は、薄いとトナ−現像に必要な電荷が帯電出来
ずにリ−クによる被りを誘発し、逆に厚いと溶出液の劣
化を促進するばかりか溶出の際にサイドエッチを誘引し
て良好な画像再現性が得られないため、0.10〜30
μmが、より好ましくは0.50〜10μmが、更に好
ましくは1.5〜6.0μmが良い。
【0049】本発明の処理に用いる電子写真平版印刷版
は、常法に従って光導電層を導電性支持体上に塗布して
得られる。光導電層の作製に当たっては、光導電層を構
成する成分を同一層中に含有させる方法、或は二層以上
の層に分離して含有させる方法、例えば下層(支持体
側)に易溶出性、強接着性の結着樹脂を配置し、上層に
良帯電性、易インク受理性の樹脂を配置したり、或は有
機光導電性化合物の含量を増加させる等、異なる層に分
離して用いる方法等が知られており、何れの方法にても
作製することが出来る。塗布液は、光導電層を構成する
各成分を適当な溶媒に溶解分散して作製するが、有機光
導電性化合物がフタロシアニン等の様に溶媒に不溶な成
分を用いる場合は、ボ−ルミル、ダイノミル、アトライ
タ−、ペイントシェィカ−等の分散機により平均粒径
0.4μm以下、より好ましくは0.2μm以下に分散し
て用いる。また、光導電層には必要に応じ、有機光導電
性化合物及び結着樹脂の他に光導電層の柔軟性、塗布表
面状態等の膜物性を改良する目的で、可塑剤、界面活性
剤、その他の添加物を添加できる。光導電層に使用する
添加剤は、有機光導電性化合物の分散時或は分散後に添
加することが出来る。
は、常法に従って光導電層を導電性支持体上に塗布して
得られる。光導電層の作製に当たっては、光導電層を構
成する成分を同一層中に含有させる方法、或は二層以上
の層に分離して含有させる方法、例えば下層(支持体
側)に易溶出性、強接着性の結着樹脂を配置し、上層に
良帯電性、易インク受理性の樹脂を配置したり、或は有
機光導電性化合物の含量を増加させる等、異なる層に分
離して用いる方法等が知られており、何れの方法にても
作製することが出来る。塗布液は、光導電層を構成する
各成分を適当な溶媒に溶解分散して作製するが、有機光
導電性化合物がフタロシアニン等の様に溶媒に不溶な成
分を用いる場合は、ボ−ルミル、ダイノミル、アトライ
タ−、ペイントシェィカ−等の分散機により平均粒径
0.4μm以下、より好ましくは0.2μm以下に分散し
て用いる。また、光導電層には必要に応じ、有機光導電
性化合物及び結着樹脂の他に光導電層の柔軟性、塗布表
面状態等の膜物性を改良する目的で、可塑剤、界面活性
剤、その他の添加物を添加できる。光導電層に使用する
添加剤は、有機光導電性化合物の分散時或は分散後に添
加することが出来る。
【0050】この様にして作製した塗布液を回転塗布、
ブレ−ド塗布、ナイフ塗布、リバ−スロ−ル塗布、ディ
ップ塗布、ロッドバ−塗布、スプレ−塗布、エクストル
−ジョン塗布等公知の方法で支持体上に塗布乾燥して電
子写真平版印刷版を得ることが出来る。塗布液の溶媒と
しては、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類、メタノ−ル、エタノ−ル、2-プロパノ
−ル、1-ブタノ−ル、プロパンジオ−ル、ブタンジオ
−ル等のアルコ−ル類、アセトン、2-ブタノン、シク
ロヘキサノン等のケトン類、2-メトキシエタノ−ル、
2-メトキシエチルアセテ−ト、2-エトキシエチルアセ
テ−ト、2-(2-エトキシエトキシ)エタノ−ル等のグ
リコ−ルエ−テル類、オキソラン、オキサン、ジオキサ
ン等の環状エ−テル類、蟻酸メチル、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸ブチル、乳酸エチル等のエステル類等が
挙げられる。塗液濃度(或は粘度)及び使用する溶媒や
その混合比は、塗布方式及び乾燥条件等から適宜選択さ
れる。
ブレ−ド塗布、ナイフ塗布、リバ−スロ−ル塗布、ディ
ップ塗布、ロッドバ−塗布、スプレ−塗布、エクストル
−ジョン塗布等公知の方法で支持体上に塗布乾燥して電
子写真平版印刷版を得ることが出来る。塗布液の溶媒と
しては、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類、メタノ−ル、エタノ−ル、2-プロパノ
−ル、1-ブタノ−ル、プロパンジオ−ル、ブタンジオ
−ル等のアルコ−ル類、アセトン、2-ブタノン、シク
ロヘキサノン等のケトン類、2-メトキシエタノ−ル、
2-メトキシエチルアセテ−ト、2-エトキシエチルアセ
テ−ト、2-(2-エトキシエトキシ)エタノ−ル等のグ
リコ−ルエ−テル類、オキソラン、オキサン、ジオキサ
ン等の環状エ−テル類、蟻酸メチル、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸ブチル、乳酸エチル等のエステル類等が
挙げられる。塗液濃度(或は粘度)及び使用する溶媒や
その混合比は、塗布方式及び乾燥条件等から適宜選択さ
れる。
【0051】光導電層上には、静電特性、トナ−現像時
の現像特性、或は画像特性を改良する目的で、アルカリ
溶出除去時に溶解し得る上塗り層を設けても良い。この
上塗り層は、機械的にマット化されたもの、或はマット
剤を含有する樹脂層であっても良い。マット剤として
は、公知の無機及び有機微粒子が使用出来る。
の現像特性、或は画像特性を改良する目的で、アルカリ
溶出除去時に溶解し得る上塗り層を設けても良い。この
上塗り層は、機械的にマット化されたもの、或はマット
剤を含有する樹脂層であっても良い。マット剤として
は、公知の無機及び有機微粒子が使用出来る。
【0052】本発明に於て使用する電子写真平版印刷版
は、公知の操作によってトナ−画像を形成させることが
出来る。則ち、暗所で実質的に一様に帯電させ、画像露
光により静電潜像を形成させ、しかる後にトナ−現像す
る。露光方法としては、キセノンランプ、タングステン
ランプ、蛍光灯等を光源とした反射画像露光、透明陽画
フィルムを通した密着露光や、レ−ザ光、発光ダイオ−
ド等による走査露光が挙げられる。走査露光に於ける光
源は、He-Neレ−ザ、アルゴンイオンレ−ザ、クリ
プトンイオンレ−ザ、ルビ−レ−ザ、YAGレ−ザ、窒
素レ−ザ、色素レ−ザ、エキサイマ−レ−ザ、GaAs
/GaAlAs、InGaAsPの様な半導体レ−ザ等
のレ−ザ光源を利用出来、または発光ダイオ−ド、液晶
シャッタを利用した走査露光(発光ダイオ−ドアレイ、
液晶シャッタアレイ等を用いたラインプリンタ型の光源
も含む)を行なっても良い。
は、公知の操作によってトナ−画像を形成させることが
出来る。則ち、暗所で実質的に一様に帯電させ、画像露
光により静電潜像を形成させ、しかる後にトナ−現像す
る。露光方法としては、キセノンランプ、タングステン
ランプ、蛍光灯等を光源とした反射画像露光、透明陽画
フィルムを通した密着露光や、レ−ザ光、発光ダイオ−
ド等による走査露光が挙げられる。走査露光に於ける光
源は、He-Neレ−ザ、アルゴンイオンレ−ザ、クリ
プトンイオンレ−ザ、ルビ−レ−ザ、YAGレ−ザ、窒
素レ−ザ、色素レ−ザ、エキサイマ−レ−ザ、GaAs
/GaAlAs、InGaAsPの様な半導体レ−ザ等
のレ−ザ光源を利用出来、または発光ダイオ−ド、液晶
シャッタを利用した走査露光(発光ダイオ−ドアレイ、
液晶シャッタアレイ等を用いたラインプリンタ型の光源
も含む)を行なっても良い。
【0053】次に、上記静電潜像をトナ−によって現像
する。現像方法としては、乾式現像法(カスケ−ド現
像、磁気ブラシ現像、パウダクラウド現像)、液体現像
の何れも使用出来る。殊に液体現像法はトナ−微細な画
像を形成出来、再現性良い印刷版を作製するのに好適で
ある。更に、正現像によるポジ/ポジ現像や、適当なバ
イアス電圧の印加の下反転現像によるネガ/ポジ現像も
可能であるが、本発明に於ては走査露光の利点を活かす
ため、画像露光部に反転現像にてトナ−現像を行なう。
形成されたトナ−画像は公知の定着法、例えば加熱定
着、圧力定着、溶剤定着等により定着出来る。この様に
形成したトナ−画像をレジストとして、非画像部光導電
層を溶出液により除去して印刷版が作製出来る。
する。現像方法としては、乾式現像法(カスケ−ド現
像、磁気ブラシ現像、パウダクラウド現像)、液体現像
の何れも使用出来る。殊に液体現像法はトナ−微細な画
像を形成出来、再現性良い印刷版を作製するのに好適で
ある。更に、正現像によるポジ/ポジ現像や、適当なバ
イアス電圧の印加の下反転現像によるネガ/ポジ現像も
可能であるが、本発明に於ては走査露光の利点を活かす
ため、画像露光部に反転現像にてトナ−現像を行なう。
形成されたトナ−画像は公知の定着法、例えば加熱定
着、圧力定着、溶剤定着等により定着出来る。この様に
形成したトナ−画像をレジストとして、非画像部光導電
層を溶出液により除去して印刷版が作製出来る。
【0054】電子写真平版印刷版の現像に用いるトナ−
は、少なくとも下記溶出液に対してレジスト性を有する
樹脂成分を含有している必要がある。樹脂成分として
は、例えばメタクリル酸やメタクリル酸等のエステル等
から成るアクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニルと
エチレンまたは塩化ビニル等との共重合体、塩化ビニリ
デン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリビニルブチラ−ル等の
ビニルアセタ−ル樹脂、ポリスチレン、スチレンとブタ
ジエン、メタクリル酸エステル等との共重合物、ポリエ
チレン、ポリプロピレン及びその塩化物、ポリエチレン
テレフタレ−ト等のポリエステル樹脂、ポリカプラミド
等のポリアミド樹脂、フェノ−ル樹脂、キシレン樹脂、
アルキッド樹脂、ビニル変性アルキッド樹脂、その他ワ
ックス等が挙げられる。また、トナ−には現像或は定着
等に悪影響を及ぼさない範囲で、色素や電荷制御剤を含
有させることも出来る。
は、少なくとも下記溶出液に対してレジスト性を有する
樹脂成分を含有している必要がある。樹脂成分として
は、例えばメタクリル酸やメタクリル酸等のエステル等
から成るアクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニルと
エチレンまたは塩化ビニル等との共重合体、塩化ビニリ
デン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリビニルブチラ−ル等の
ビニルアセタ−ル樹脂、ポリスチレン、スチレンとブタ
ジエン、メタクリル酸エステル等との共重合物、ポリエ
チレン、ポリプロピレン及びその塩化物、ポリエチレン
テレフタレ−ト等のポリエステル樹脂、ポリカプラミド
等のポリアミド樹脂、フェノ−ル樹脂、キシレン樹脂、
アルキッド樹脂、ビニル変性アルキッド樹脂、その他ワ
ックス等が挙げられる。また、トナ−には現像或は定着
等に悪影響を及ぼさない範囲で、色素や電荷制御剤を含
有させることも出来る。
【0055】トナ−現像を完了した電子写真平版印刷版
は、次にアルカリ性溶出液により非画像部光導電層を溶
出し、続いて水洗液で処理して版面を洗浄した後、通常
保護ガム処理される。
は、次にアルカリ性溶出液により非画像部光導電層を溶
出し、続いて水洗液で処理して版面を洗浄した後、通常
保護ガム処理される。
【0056】本発明に係わる溶出液としては、アルカリ
剤を含有し溶出液とした時の液pH付近に緩衝能を有す
る水溶液が望ましい。含有させるアルカリ剤としては、
一般式SiO2/M2O(Mはアルカリ金属原子を表わす)
で表現される珪酸塩、アルカリ金属水酸化物、リン酸や
炭酸のアルカリ金属及びアンモニウム塩等の無機アルカ
リ剤、エタノ−ルアミン類、エチレンジアミン、プロパ
ンジアミン類、トリエチレンテトラミン、モルホリン等
の有機アルカリ剤、及びこれらの混合物を用いることが
出来るが、特に上記珪酸塩は、適当なアルカリ強度と高
pHで強い緩衝能とを示すため、珪酸塩が有利に使用さ
れる。
剤を含有し溶出液とした時の液pH付近に緩衝能を有す
る水溶液が望ましい。含有させるアルカリ剤としては、
一般式SiO2/M2O(Mはアルカリ金属原子を表わす)
で表現される珪酸塩、アルカリ金属水酸化物、リン酸や
炭酸のアルカリ金属及びアンモニウム塩等の無機アルカ
リ剤、エタノ−ルアミン類、エチレンジアミン、プロパ
ンジアミン類、トリエチレンテトラミン、モルホリン等
の有機アルカリ剤、及びこれらの混合物を用いることが
出来るが、特に上記珪酸塩は、適当なアルカリ強度と高
pHで強い緩衝能とを示すため、珪酸塩が有利に使用さ
れる。
【0057】本発明に係わる溶出液には更に、特開昭5
5−25100号公報記載のイオン性化合物、特開昭5
5−95946号公報記載の水溶性カチオニックポリ
マ、特開昭56−142528号公報記載の水溶性両性
高分子電解質、特開昭58−75152号公報記載の中
性塩、特開昭58−190952号公報記載のキレ−ト
剤、特開平1−177541号公報記載の液粘度調整
剤、特開昭63−226657号公報記載の防腐剤や殺
菌剤、及び各種界面活性剤、天然及び合成水溶性ポリマ
等の公知の成分を必要に応じ含有させることが出来る。
5−25100号公報記載のイオン性化合物、特開昭5
5−95946号公報記載の水溶性カチオニックポリ
マ、特開昭56−142528号公報記載の水溶性両性
高分子電解質、特開昭58−75152号公報記載の中
性塩、特開昭58−190952号公報記載のキレ−ト
剤、特開平1−177541号公報記載の液粘度調整
剤、特開昭63−226657号公報記載の防腐剤や殺
菌剤、及び各種界面活性剤、天然及び合成水溶性ポリマ
等の公知の成分を必要に応じ含有させることが出来る。
【0058】溶出液に於ける溶媒は、上記成分を安定し
て分散溶解し得るものであれば特に限定されないが、軟
水が更に好ましくはイオン交換した水が有利に用いられ
る。また、上記アルカリ剤を除いた溶出液組成を含有す
る溶液に於て、実質的に溶出が起こらない量で、上記成
分をより安定的に混合分散させるため、溶出液有効成分
と共に最小限度の有機溶剤を添加含有させても良い。
て分散溶解し得るものであれば特に限定されないが、軟
水が更に好ましくはイオン交換した水が有利に用いられ
る。また、上記アルカリ剤を除いた溶出液組成を含有す
る溶液に於て、実質的に溶出が起こらない量で、上記成
分をより安定的に混合分散させるため、溶出液有効成分
と共に最小限度の有機溶剤を添加含有させても良い。
【0059】本発明に係わる溶出液調製に用いる珪酸塩
の好ましい性状は、SiO2/M2O=0.5〜4.0(モル
換算)が良く、更には1.0〜3.0の範囲が好ましい。
溶出液調製時には、更にアルカリ金属水酸化物を適量添
加して液pHを適宜調整することが望ましい。溶出液中
の珪酸(SiO2)量に対するアルカリ金属酸化物(M2
O)の総量の最終的なモル比(SiO2/M2O)は、1.
0〜2.6の範囲が良く、更には1.3〜2.2が好適で
ある。また、溶出液中のアルカリ剤濃度は溶出速度を決
定する主要因の一つであるが、本発明に於ては1〜20
重量%、より好ましくは2〜10重量%が、更に好まし
くは3〜8重量%が良い。溶出液のpHは、11.8〜
13.5、より好ましくは12.0〜13.0が良く、多
数枚通版等に際しては所望の補充液を適時添加して、溶
出活性度の向上を図ることが望ましい。
の好ましい性状は、SiO2/M2O=0.5〜4.0(モル
換算)が良く、更には1.0〜3.0の範囲が好ましい。
溶出液調製時には、更にアルカリ金属水酸化物を適量添
加して液pHを適宜調整することが望ましい。溶出液中
の珪酸(SiO2)量に対するアルカリ金属酸化物(M2
O)の総量の最終的なモル比(SiO2/M2O)は、1.
0〜2.6の範囲が良く、更には1.3〜2.2が好適で
ある。また、溶出液中のアルカリ剤濃度は溶出速度を決
定する主要因の一つであるが、本発明に於ては1〜20
重量%、より好ましくは2〜10重量%が、更に好まし
くは3〜8重量%が良い。溶出液のpHは、11.8〜
13.5、より好ましくは12.0〜13.0が良く、多
数枚通版等に際しては所望の補充液を適時添加して、溶
出活性度の向上を図ることが望ましい。
【0060】溶出時間、則ち溶出液が光導電層と接触し
てから除去されるまでの時間は、短かければ溶出不良や
印刷経時に於ける地汚れを招き、長ければ画線細りや溶
出液中への光導電層の過度の流入を招く。溶出時間は溶
出液処方等によって特定されるが、2〜15秒の範囲、
より好ましくは3〜10秒の範囲で実施される。
てから除去されるまでの時間は、短かければ溶出不良や
印刷経時に於ける地汚れを招き、長ければ画線細りや溶
出液中への光導電層の過度の流入を招く。溶出時間は溶
出液処方等によって特定されるが、2〜15秒の範囲、
より好ましくは3〜10秒の範囲で実施される。
【0061】水洗処理は、水洗液で速やかに版上に残存
する可溶化した光導電層と溶出液とを完全に除去し得な
ければならない。給液は飛散が抑制出来る機構であれば
可溶化した光導電層に直接供給しても良いし、特公平3
−27038号公報記載の溶出促進部材を水洗機構に応
用しても良い。また、水洗処理に於ては、回転するブラ
シ等を直接光導電層に接触させて可溶化した光導電層を
掻落とすことも出来るが、通常可溶化した光導電層は機
械的掻落しなしに容易に除去出来ること、及びサイドエ
ッチの悪化を促進することがある等から、その使用は望
ましくない。本発明の処理方法で用いる水洗液は、使い
捨て方式でも循環再使用方式でも良く、或は所望により
その他の方式も利用出来る。
する可溶化した光導電層と溶出液とを完全に除去し得な
ければならない。給液は飛散が抑制出来る機構であれば
可溶化した光導電層に直接供給しても良いし、特公平3
−27038号公報記載の溶出促進部材を水洗機構に応
用しても良い。また、水洗処理に於ては、回転するブラ
シ等を直接光導電層に接触させて可溶化した光導電層を
掻落とすことも出来るが、通常可溶化した光導電層は機
械的掻落しなしに容易に除去出来ること、及びサイドエ
ッチの悪化を促進することがある等から、その使用は望
ましくない。本発明の処理方法で用いる水洗液は、使い
捨て方式でも循環再使用方式でも良く、或は所望により
その他の方式も利用出来る。
【0062】非画像部光導電層を除去した電子写真平版
印刷版は、版面の耐傷強度の向上及び非画像部不感脂化
等の目的で、保護ガム処理される。本発明に用いること
の出来る保護ガム液には、高分子化合物、親油性物質、
及び界面活性剤等を含み、これらの試剤は全て公知のも
のが利用出来る。
印刷版は、版面の耐傷強度の向上及び非画像部不感脂化
等の目的で、保護ガム処理される。本発明に用いること
の出来る保護ガム液には、高分子化合物、親油性物質、
及び界面活性剤等を含み、これらの試剤は全て公知のも
のが利用出来る。
【0063】
【実施例】本発明を実施例により更に具体的に説明する
が、本発明はその主旨を越えない限り、下記の実施例に
限定されるものではない。また、本発明に係わる液計量
具の有効計量幅に対する版に加わる重量は、以降計量加
重と記載する。
が、本発明はその主旨を越えない限り、下記の実施例に
限定されるものではない。また、本発明に係わる液計量
具の有効計量幅に対する版に加わる重量は、以降計量加
重と記載する。
【0064】実施例1 [電子写真平版印刷版原版の作製]JIS1050アル
ミニウム(0.3mm厚)を60℃、10%水酸化ナトリ
ウム水溶液に浸漬し、アルミニウム溶解量が6g/m2に
なる様にエッチングした。水洗後、30%硝酸水溶液に
1分間浸漬して中和し、充分水洗した。次に、3.0%塩
酸水溶液中で35A/dm2、50秒間電解粗面化を行な
い、50℃、20%硫酸水溶液中に浸漬して表面を洗浄
した後、水洗した。更に、20%硫酸水溶液中で陽極酸
化処理を施して、表面にアルミニウム酸化物皮膜を形成
させ、水洗後乾燥することにより印刷版用支持体を作製
した。
ミニウム(0.3mm厚)を60℃、10%水酸化ナトリ
ウム水溶液に浸漬し、アルミニウム溶解量が6g/m2に
なる様にエッチングした。水洗後、30%硝酸水溶液に
1分間浸漬して中和し、充分水洗した。次に、3.0%塩
酸水溶液中で35A/dm2、50秒間電解粗面化を行な
い、50℃、20%硫酸水溶液中に浸漬して表面を洗浄
した後、水洗した。更に、20%硫酸水溶液中で陽極酸
化処理を施して、表面にアルミニウム酸化物皮膜を形成
させ、水洗後乾燥することにより印刷版用支持体を作製
した。
【0065】この支持体表面処理面に、ペイントシェィ
カ−にて1時間分散させた下記光導電性組成物をエクス
トル−ジョンコ−タで固形分塗布量4.4g/m2となる
様塗布後、90℃、3分間乾燥して電子写真平版印刷版
原版を作製した。
カ−にて1時間分散させた下記光導電性組成物をエクス
トル−ジョンコ−タで固形分塗布量4.4g/m2となる
様塗布後、90℃、3分間乾燥して電子写真平版印刷版
原版を作製した。
【0066】 光導電層塗液組成 ブチルメタクリレ−ト/ブチルアクリレ−ト/メタクリル酸共重合体 (単量体重量比1:1:1、分子量1.5万) 6.5 重量部 χ型無金属フタロシアニン (大日本インキ(株)製、商品名Fastogen Blue 8120) 1.5 重量部 1,4-ジオキサン 70 重量部 酢酸1-ブチル 12 重量部 2-プロパノ−ル 10 重量部
【0067】[トナ−現像]得られた印刷版原版を暗所
にてコロトロンにより表面電位が約+300Vになる様
帯電させた後、半導体レ−ザ(780nm)を用いて走
査画像露光し、直ちに正電荷トナ−(三菱製紙(株)製、
LOM-ED III)で液体反転現像を行ない、冷風乾燥
してトナ−分散媒を除去後、更にトナ−を熱定着して光
導電層上にトナ−画像を形成させた。
にてコロトロンにより表面電位が約+300Vになる様
帯電させた後、半導体レ−ザ(780nm)を用いて走
査画像露光し、直ちに正電荷トナ−(三菱製紙(株)製、
LOM-ED III)で液体反転現像を行ない、冷風乾燥
してトナ−分散媒を除去後、更にトナ−を熱定着して光
導電層上にトナ−画像を形成させた。
【0068】以上のトナ−現像済み印刷版について、下
記に示す様な処理装置及び溶出液、水洗液、及び保護ガ
ム液を用いて製版処理を行なった。尚、溶出時間は版搬
送速度と液計量部搬出直後の光導電層の可溶化との関係
から調整した。
記に示す様な処理装置及び溶出液、水洗液、及び保護ガ
ム液を用いて製版処理を行なった。尚、溶出時間は版搬
送速度と液計量部搬出直後の光導電層の可溶化との関係
から調整した。
【0069】[電子写真平版印刷版処理装置]図1に本
実施例で用いた電子写真平版印刷版処理装置を示す。本
処理装置の基本構成は、溶出液塗布ゾ−ンA、可溶化光
導電層除去廃棄ゾ−ンB、水洗ゾ−ンC、及び保護ガム
液塗布ゾ−ンDの4ゾ−ンからなり、印刷版はロ−ル挟
持されて自動搬送される。
実施例で用いた電子写真平版印刷版処理装置を示す。本
処理装置の基本構成は、溶出液塗布ゾ−ンA、可溶化光
導電層除去廃棄ゾ−ンB、水洗ゾ−ンC、及び保護ガム
液塗布ゾ−ンDの4ゾ−ンからなり、印刷版はロ−ル挟
持されて自動搬送される。
【0070】溶出液塗布ゾ−ンAは更に、溶出液供給管
27、液整流板28、及び給液ロ−ル11aからなる溶
出液供給部、液計量部材47及びガイドロ−ル13から
なる溶出液計量部、及びそれらの間で実質的に非画像部
光導電層を可溶化させる効果を有する光導電層可溶化部
で構成される。液計量具47には、回転軸51として表
面研磨したSUS304丸棒を用い、それに直径250
μmのステンレスワイヤ50を有効計量長さが760m
mとなる様螺旋状に稠密に巻付けたワイヤバ−を使用し
た。ワイヤバ−の版への加圧は自重のみで丸棒の外径に
よって重量調整し、液計量時には搬送される版との接触
によって回転が伝達される。溶出液計量部で計量された
余剰の溶出液は、循環溶出液貯液槽3上方に設置された
トレ−75上を流動して孔78より循環溶出液貯液槽3
に回収され、補充液貯液槽7から補充ポンプ94、バル
ブ100、及び溶出補充液供給管54を経て補充された
液計量部溶出液持出し量に相当する溶出補充液と共に循
環に供する。
27、液整流板28、及び給液ロ−ル11aからなる溶
出液供給部、液計量部材47及びガイドロ−ル13から
なる溶出液計量部、及びそれらの間で実質的に非画像部
光導電層を可溶化させる効果を有する光導電層可溶化部
で構成される。液計量具47には、回転軸51として表
面研磨したSUS304丸棒を用い、それに直径250
μmのステンレスワイヤ50を有効計量長さが760m
mとなる様螺旋状に稠密に巻付けたワイヤバ−を使用し
た。ワイヤバ−の版への加圧は自重のみで丸棒の外径に
よって重量調整し、液計量時には搬送される版との接触
によって回転が伝達される。溶出液計量部で計量された
余剰の溶出液は、循環溶出液貯液槽3上方に設置された
トレ−75上を流動して孔78より循環溶出液貯液槽3
に回収され、補充液貯液槽7から補充ポンプ94、バル
ブ100、及び溶出補充液供給管54を経て補充された
液計量部溶出液持出し量に相当する溶出補充液と共に循
環に供する。
【0071】可溶化光導電層除去廃棄ゾ−ンBは、ゴム
ブレ−ド22、金属ガイドロ−ル20、及びガイドロ−
ル清浄ブレ−ド23で構成される。ゴムブレ−ド22に
よって掻落とされた液は、除去廃液一次貯留槽4に一時
的に貯留されるが、連結管90の下方に配置されたバル
ブ104を解放することにより、配管114を経て廃棄
される。ゴムブレ−ド22のゴム材には、ゴム硬度65
度、5mmのニトリルブタジエンゴムを使用し、有効弾
性長15mm、金属ガイドロ−ル20との接触幅2mm
になる様加圧調整されている。
ブレ−ド22、金属ガイドロ−ル20、及びガイドロ−
ル清浄ブレ−ド23で構成される。ゴムブレ−ド22に
よって掻落とされた液は、除去廃液一次貯留槽4に一時
的に貯留されるが、連結管90の下方に配置されたバル
ブ104を解放することにより、配管114を経て廃棄
される。ゴムブレ−ド22のゴム材には、ゴム硬度65
度、5mmのニトリルブタジエンゴムを使用し、有効弾
性長15mm、金属ガイドロ−ル20との接触幅2mm
になる様加圧調整されている。
【0072】[製版用処理液] 1)溶出液組成(循環溶出液貯液槽3投入分:30dm3) 珪酸カリウム水溶液(SiO2分30重量%、SiO2/K2Oモル比3.0) 10.0 重量部 水酸化ナトリウム 0.8 重量部 純水 89.2 重量部
【0073】 2)溶出補充液組成(補充液貯液槽7投入分:20dm3) 珪酸ナトリウム水溶液(SiO2分30重量%、SiO2/Na2Oモル比3.0) 10.0 重量部 水酸化カリウム 1.7 重量部 純水 88.3 重量部
【0074】 3)水洗液組成(循環水洗液貯液槽5投入分:30dm3) 炭酸水素アンモニウム 0.35 重量部 ジオクチルスルホこはく酸ナトリウム 0.10 重部部 2-メチル-3-イソチアゾロン 0.01 重量部 純水 99.54 重量部
【0075】 4)保護ガム液組成(ガム液貯液槽8投入分:10dm3) アラビアガム10重量%水溶液 50 重量部 リン酸(85%水溶液) 1 重量部 硝酸ナトリウム 1 重量部 エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸) 0.5 重量部 くえん酸 0.25 重量部 デカグリセリルモノラウレ−ト 0.1 重量部 2-メチル-3-イソチアゾロン 0.01 重量部 これに水酸化ナトリウムを添加して液pHを4.3とし
た後、純水で100重量部に調製。
た後、純水で100重量部に調製。
【0076】[製版処理及び評価]以上の処理装置、処
理液、及び表1に示すワイヤバ−を用いて、搬送速度4
m/minにて夫々50版溶出処理した。処理に用いた版の
サイズ(縦×横)は660mm×485mmである。処
理して得られた版は、以下の二項目について算出・評価
した。 (1)液計量残液量 製版前と溶出液計量直後との重量差の平均を単位処理面
積に換算。 (2)可溶化光導電層剥離抑制能 液計量具の版面摺接による可溶化光導電層の剥離具合い
を液計量後の版面 及び循環溶出液の着色から評価。
得られた結果を表1に記す。尚、液計量残液に於ける縦
通版及び横通版とは、版サイズの表示(縦×横)に対応
した版の辺を通版方向とする。
理液、及び表1に示すワイヤバ−を用いて、搬送速度4
m/minにて夫々50版溶出処理した。処理に用いた版の
サイズ(縦×横)は660mm×485mmである。処
理して得られた版は、以下の二項目について算出・評価
した。 (1)液計量残液量 製版前と溶出液計量直後との重量差の平均を単位処理面
積に換算。 (2)可溶化光導電層剥離抑制能 液計量具の版面摺接による可溶化光導電層の剥離具合い
を液計量後の版面 及び循環溶出液の着色から評価。
得られた結果を表1に記す。尚、液計量残液に於ける縦
通版及び横通版とは、版サイズの表示(縦×横)に対応
した版の辺を通版方向とする。
【0077】
【表1】
【0078】表1より明白な様に、計量加重が0.49
kg/m以下の場合(液計量番号1及び2;本発明
外)、少なくともそれが0.77kg/m以上の場合に
比較して、全体的に液計量残液量が多くなると共に処理
する版サイズ(搬送版幅)による液計量残液量の差も大
きくなって、計量精度が悪化すると共に不必要な廃液量
並びに溶出補充液量の増加を招いた。また、液計量具が
軽いために版幅方向全域に渡って均一に接触せず、また
周速が搬送速度と同機しないために、可溶化した光導電
層の部分的剥離が誘発して、循環溶出液の汚染が速まっ
た。
kg/m以下の場合(液計量番号1及び2;本発明
外)、少なくともそれが0.77kg/m以上の場合に
比較して、全体的に液計量残液量が多くなると共に処理
する版サイズ(搬送版幅)による液計量残液量の差も大
きくなって、計量精度が悪化すると共に不必要な廃液量
並びに溶出補充液量の増加を招いた。また、液計量具が
軽いために版幅方向全域に渡って均一に接触せず、また
周速が搬送速度と同機しないために、可溶化した光導電
層の部分的剥離が誘発して、循環溶出液の汚染が速まっ
た。
【0079】一方、計量加重が増加すると、版サイズに
よる残液量への影響が弱くなると同時に計量精度も向上
するが、溶出液により膨潤可溶化して高粘性液体となっ
た光導電層成分層に液計量具ワイヤバ−のワイヤ痕が付
き易くなる傾向にあった。計量加重が4.21kg/m
以上(液計量番号7及び8;本発明外)の場合、液計量
具によって版上より除去された溶出液への光導電層成分
の混入による循環液の着色が最も速かったばかりか、特
に計量加重が4.92kg/mの場合は製版中に部分的
にワイヤの筋傷が発生して、印刷では汚れとなる場合が
あった。
よる残液量への影響が弱くなると同時に計量精度も向上
するが、溶出液により膨潤可溶化して高粘性液体となっ
た光導電層成分層に液計量具ワイヤバ−のワイヤ痕が付
き易くなる傾向にあった。計量加重が4.21kg/m
以上(液計量番号7及び8;本発明外)の場合、液計量
具によって版上より除去された溶出液への光導電層成分
の混入による循環液の着色が最も速かったばかりか、特
に計量加重が4.92kg/mの場合は製版中に部分的
にワイヤの筋傷が発生して、印刷では汚れとなる場合が
あった。
【0080】これら4枚の印刷版をオフセット印刷機
(リョ−ビ 3200 MCD)にて印刷したところ、通
常印刷では4枚共地汚れは発生しなかったが、通常印刷
後の印刷版を90℃、1時間加熱した後に印刷を再開す
る強制印刷汚れ試験では、製版1000版目印刷版は印
刷地汚れが発生した。そこで、製版処理の実用的限界を
知るため、遡って強制印刷汚れ試験を行なったところ、
遅くとも製版800版目では僅かに地汚れが発生し、少
なくとも溶出液の交換を余儀なくされた。
(リョ−ビ 3200 MCD)にて印刷したところ、通
常印刷では4枚共地汚れは発生しなかったが、通常印刷
後の印刷版を90℃、1時間加熱した後に印刷を再開す
る強制印刷汚れ試験では、製版1000版目印刷版は印
刷地汚れが発生した。そこで、製版処理の実用的限界を
知るため、遡って強制印刷汚れ試験を行なったところ、
遅くとも製版800版目では僅かに地汚れが発生し、少
なくとも溶出液の交換を余儀なくされた。
【0081】これらに反し、計量加重が少なくとも0.
77〜3.59kg/mの範囲では(液計量番号3〜6;
本発明)、液計量具による可溶化光導電層成分の剥離混
入抑制能及び計量精度共適度に満足する結果が得られ
た。液計量番号4に付き更に製版(縦通版)を続行し計
1000版製版したが、全ての製版物に付き溶出不良は
観られなかった。また、製版開始100版目、500版
目、及び1000版目の製版物のサイドエッチを測定し
たところ、各製版物間で殆ど変化なかった。次に、オフ
セット印刷機(リョ−ビ 3200 MCD)にてサイド
エッチ測定に用いた製版済み印刷版を印刷したところ、
強制印刷汚れ試験に於いも三枚共印刷地汚れの発生はな
く良好な印刷物が得られた。1000版製版後の溶出液
は、僅かに蒼変したものの相当の透明度を有しており、
pHの降下も僅かであった。また、1000版製版後の
可溶化光導電層除去部での廃液量は、凡そ17dm3で
あった。
77〜3.59kg/mの範囲では(液計量番号3〜6;
本発明)、液計量具による可溶化光導電層成分の剥離混
入抑制能及び計量精度共適度に満足する結果が得られ
た。液計量番号4に付き更に製版(縦通版)を続行し計
1000版製版したが、全ての製版物に付き溶出不良は
観られなかった。また、製版開始100版目、500版
目、及び1000版目の製版物のサイドエッチを測定し
たところ、各製版物間で殆ど変化なかった。次に、オフ
セット印刷機(リョ−ビ 3200 MCD)にてサイド
エッチ測定に用いた製版済み印刷版を印刷したところ、
強制印刷汚れ試験に於いも三枚共印刷地汚れの発生はな
く良好な印刷物が得られた。1000版製版後の溶出液
は、僅かに蒼変したものの相当の透明度を有しており、
pHの降下も僅かであった。また、1000版製版後の
可溶化光導電層除去部での廃液量は、凡そ17dm3で
あった。
【0082】実施例2 実施例1で用いた液計量具の替わりに、回転軸が外径1
3mm、肉厚1mmのSUS化粧管に直径250μmス
テンレスワイヤを螺旋状に稠密に巻付けたワイヤバ−
(液計量具重量0.33kg、計量加重0.43kg/
m)を装着し、計量加重調整のため更にその上に有効計
量部にだけ接触する形状のSUS丸棒(重量0.83k
g、総計量加重1.53kg/m)を乗せて、液計量具
有効計量部分を均一に加圧する様にした他は実施例1と
同様の製版装置、処理液、及びトナ−現像済み電子写真
平版印刷版を用いて製版処理した。1000版製版した
結果、可溶化した光導電層の擦れ剥離は勿論溶出性の変
動も殆ど起こらず、印刷性も実施例1と同様何等問題な
かった。尚、液計量残液は52g/m2であった。次
に、液計量具上から上記SUS丸棒を取去って同様に製
版したところ、液計量残液は56g/m2に上昇したに
も拘らず可溶化した光導電層の擦れ剥離が発生し、溶出
液が汚染された。
3mm、肉厚1mmのSUS化粧管に直径250μmス
テンレスワイヤを螺旋状に稠密に巻付けたワイヤバ−
(液計量具重量0.33kg、計量加重0.43kg/
m)を装着し、計量加重調整のため更にその上に有効計
量部にだけ接触する形状のSUS丸棒(重量0.83k
g、総計量加重1.53kg/m)を乗せて、液計量具
有効計量部分を均一に加圧する様にした他は実施例1と
同様の製版装置、処理液、及びトナ−現像済み電子写真
平版印刷版を用いて製版処理した。1000版製版した
結果、可溶化した光導電層の擦れ剥離は勿論溶出性の変
動も殆ど起こらず、印刷性も実施例1と同様何等問題な
かった。尚、液計量残液は52g/m2であった。次
に、液計量具上から上記SUS丸棒を取去って同様に製
版したところ、液計量残液は56g/m2に上昇したに
も拘らず可溶化した光導電層の擦れ剥離が発生し、溶出
液が汚染された。
【0083】実施例3 実施例1で用いたワイヤバ−の替わりに、ゴム被覆部が
中空である回転軸にゴム硬度が35度になる様にゴムを
被覆したニトリルブタジエンゴム計量ロ−ル(直径40
mm、計量加重3.15kg/m)を装着した。計量ロ
−ルはその回転軸に直接駆動を伝達させたり、実施例2
で用いた様な加圧ロ−ル等で加圧したりせず、ガイドロ
−ル13と計量ロ−ルの自重で接触して回転する様にな
っている。
中空である回転軸にゴム硬度が35度になる様にゴムを
被覆したニトリルブタジエンゴム計量ロ−ル(直径40
mm、計量加重3.15kg/m)を装着した。計量ロ
−ルはその回転軸に直接駆動を伝達させたり、実施例2
で用いた様な加圧ロ−ル等で加圧したりせず、ガイドロ
−ル13と計量ロ−ルの自重で接触して回転する様にな
っている。
【0084】また、溶出液及び溶出補充液は以下に示す
処方の液に夫々交換して使用した。 1)溶出液組成(循環溶出液貯液槽3投入分:30dm3) 珪酸ナトリウム水溶液(SiO2分30重量%、SiO2/Na2Oモル比3.0) 33.0 重量部 水酸化カリウム 2.0 重量部 純水 65.0 重量部
処方の液に夫々交換して使用した。 1)溶出液組成(循環溶出液貯液槽3投入分:30dm3) 珪酸ナトリウム水溶液(SiO2分30重量%、SiO2/Na2Oモル比3.0) 33.0 重量部 水酸化カリウム 2.0 重量部 純水 65.0 重量部
【0085】 2)溶出補充液組成(溶出補充液貯液槽7投入分:20dm3) 珪酸ナトリウム水溶液(SiO2分30重量%、SiO2/Na2Oモル比3.0) 33.0 重量部 水酸化カリウム 2.3 重量部 純水 64.7 重量部
【0086】以上の液計量具及び各処理液を用いて、溶
出液吐出量5.5dm3/min、搬送速度2m/minなる処理
条件で製版したところ、計量残液量は36g/m2であ
った。同条件で1000版製版し、製版開始10版目、
200版目、500版目、及び1000版目の製版物を
観察したところ、全てに溶出不良なくサイドエッチにつ
いても同一版内での変動は勿論、各製版物間のそれも殆
ど変化なかった。次に、オフセット印刷機(リョ−ビ
3200 MCD)にてこれらの印刷版を印刷したとこ
ろ、地汚れの発生はなく良好な印刷物が得られた。10
00版製版後の溶出液は殆ど染着しておらず、不溶物の
発生もなく、pHの降下も僅かであった。また、100
0版製版後の可溶化光導電層除去部での廃液量は、凡そ
11dm3であった。2000版製版後に溶出補充液を
貯液槽7に補充した以外は同条件で更に製版を続行し、
処理液は全て交換せずに計3000版迄製版したが、溶
出性及び印刷性等全てに問題なく製版出来た。
出液吐出量5.5dm3/min、搬送速度2m/minなる処理
条件で製版したところ、計量残液量は36g/m2であ
った。同条件で1000版製版し、製版開始10版目、
200版目、500版目、及び1000版目の製版物を
観察したところ、全てに溶出不良なくサイドエッチにつ
いても同一版内での変動は勿論、各製版物間のそれも殆
ど変化なかった。次に、オフセット印刷機(リョ−ビ
3200 MCD)にてこれらの印刷版を印刷したとこ
ろ、地汚れの発生はなく良好な印刷物が得られた。10
00版製版後の溶出液は殆ど染着しておらず、不溶物の
発生もなく、pHの降下も僅かであった。また、100
0版製版後の可溶化光導電層除去部での廃液量は、凡そ
11dm3であった。2000版製版後に溶出補充液を
貯液槽7に補充した以外は同条件で更に製版を続行し、
処理液は全て交換せずに計3000版迄製版したが、溶
出性及び印刷性等全てに問題なく製版出来た。
【0087】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の電子写真平
版印刷版処理方法によって電子写真平版印刷版を処理す
れば、溶出時の画線細りの抑制しつつ残膜等の溶出不良
を防止して版全面を均質に溶出出来るばかりでなく、溶
出液への可溶化した光導電層の混入等に起因する液性劣
化を抑制して長期に亙って安定した溶出処理が可能とな
り、更に液計量後の残液量及び液交換の頻度を大幅に低
下させ、もって廃液と保守管理の負担が軽減される等、
秀逸なる効果をもたらす。
版印刷版処理方法によって電子写真平版印刷版を処理す
れば、溶出時の画線細りの抑制しつつ残膜等の溶出不良
を防止して版全面を均質に溶出出来るばかりでなく、溶
出液への可溶化した光導電層の混入等に起因する液性劣
化を抑制して長期に亙って安定した溶出処理が可能とな
り、更に液計量後の残液量及び液交換の頻度を大幅に低
下させ、もって廃液と保守管理の負担が軽減される等、
秀逸なる効果をもたらす。
【図1】本発明の電子写真平版印刷版処理方法を実施す
るに用いた処理装置の縦断面略図。
るに用いた処理装置の縦断面略図。
A 溶出液塗布ゾ−ン B 可溶化光導電層除去廃棄ゾ−ン C 水洗ゾ−ン D 保護ガム液塗布ゾ−ン 1 電子写真平版印刷版 3 循環溶出液貯液槽 7 補充液貯液槽 13 ガイドロ−ル 12、17、18 搬送ガイドロ−ル 20 金属ガイドロ−ル 22 ゴムブレ−ド 47 液計量具
Claims (1)
- 【請求項1】 導電性支持体上に光導電性層を設けた平
版印刷版原版に電子写真法によりトナ−画像を形成さ
せ、次いで平版印刷版光導電層面に過剰に溶出液を供給
して非画像部光導電層を可溶化させた後、回転可能な液
計量具により余剰の溶出液を定量計量し、その搬送後方
で可溶化した光導電層を除去する電子写真平版印刷版の
処理方法に於て、液計量具の有効計量幅に対する版に加
わる重量が0.5〜4.0kg/mであることを特徴とす
る電子写真平版印刷版の処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27651691A JPH0588417A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 電子写真平版印刷版の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27651691A JPH0588417A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 電子写真平版印刷版の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0588417A true JPH0588417A (ja) | 1993-04-09 |
Family
ID=17570564
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27651691A Pending JPH0588417A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 電子写真平版印刷版の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0588417A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1596256A1 (en) * | 2004-05-10 | 2005-11-16 | Xante Corporation | Platesetting system and apparatus |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP27651691A patent/JPH0588417A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1596256A1 (en) * | 2004-05-10 | 2005-11-16 | Xante Corporation | Platesetting system and apparatus |
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