JPH0589447A - 磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体およびその製造方法

Info

Publication number
JPH0589447A
JPH0589447A JP3276192A JP27619291A JPH0589447A JP H0589447 A JPH0589447 A JP H0589447A JP 3276192 A JP3276192 A JP 3276192A JP 27619291 A JP27619291 A JP 27619291A JP H0589447 A JPH0589447 A JP H0589447A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
ion
recording medium
magnetic
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3276192A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Goto
文男 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP3276192A priority Critical patent/JPH0589447A/ja
Publication of JPH0589447A publication Critical patent/JPH0589447A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高保磁力、高垂直磁気異方性でかつ飽和磁化
の大きな無電解めっき垂直記録媒体と、これを安定に作
製できる無電解めっき浴を提供する。 【構成】 Coイオン、Niイオン、Reイオン、Zn
イオンおよび還元剤を含み、前記金属イオンの錯化剤と
して少なくともマロン酸基およびリンゴ酸基およびコハ
ク酸基を含む無電解めっき浴を用いて、金属イオンとし
てCo、Ni、Re、ZnおよびPを含有し、その結晶
構造が六方晶をなし、かつ六方晶のc軸が主として膜面
に垂直な方向に配向している磁気記録媒体を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体(磁性
膜)の膜厚方向の磁化によって記録を行う、いわゆる垂
直記録に用いる磁気記録媒体およびその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般の磁気ディスク装置、磁気テ
―プ装置などの磁気記録装置においては、磁気記録媒体
の長手方向に磁化することにより記録を行ってきたが、
記録密度の増加に従って媒体内の反磁界が増大して残留
磁化の減衰と回転を生じ、再生出力が著しく減少すると
いう欠点が存在する。このため記録密度が増加するほど
反磁界が小さくなる性質をもつ垂直記録方式が提案さ
れ、この垂直記録に適した磁気記録媒体として膜厚に垂
直な方向に磁化容易なCoCrスパッタ膜が提案されて
いる(特開昭52−134706号公報)。その後この
ような垂直記録媒体として、CoCrスパッタ膜のほか
に、スパッタ、蒸着などの乾式成膜法によるCoM、C
oCrM(Mは第3元素)などのCo合金膜、Fe合金
膜、Os添加フェライト膜、Baフェライト膜などが開
発されてきたが、これらの膜を乾式成膜法によって作製
する場合、真空系内で行うため量産性に問題がある。こ
のため、このような製造上の問題点を改善して、量産性
に優れた無電解めっき法により垂直記録媒体を作製する
方法が開発されている。この方法に用いるめっき浴に
は、無電解CoMnPめっき浴(特開昭57−1408
69号公報)、無電解CoNiMnPめっき浴(特開昭
58−058267号公報)、無電解CoNiMnRe
Pめっき浴(特開昭60−103181号公報)、無電
解CoNiRePめっき浴(特開昭61−003316
号公報)が見い出されている。Co合金磁性膜において
垂直異方性を有するためには、hcpCo(六方晶)の
c軸を主として基板に垂直配向させることが必要条件で
あるが、これらの浴ではCoPあるいはCoNiPのめ
っき浴にMnあるいはReなどの可溶性塩を添加し、C
oMnP,CoNiMnP,CoNiMnReP,Co
NiRePなどの合金膜とすることによって良好な垂直
配向性が得られている。
【0003】一般に膜面に垂直な方向に磁化容易となる
条件は、媒体の異方性エネルギ―をKu、膜固有の垂直
異方性エネルギ―をK⊥、形状異方性エネルギ―を2π
Ms2(Msは飽和磁化)としたとき、K⊥>2πM
2、あるいはKu=K⊥−2πMs2>0の関係がある
ことである(これは、媒体の垂直異方性磁界Hkと反磁
界の最大値4πMsとの間にHk>4πMsの関係があ
るということと同様である。)。垂直記録媒体において
は必ずしもこの条件を満たす必要はないが、Kuあるい
はHkが大きな値をもつほど媒体特性として好ましいと
いえる。高密度記録を得るためには、通常少なくとも
2.0kOe程度以上のHk値であることが好ましい。
一方、大きな再生出力を得るためにはMs値を大きくす
ることが望ましい。すなわちアイ・イ―・イ―・イ―・
トランザクション・オン・マグネチックス(IEEE T
ransaction on Magnetics)第Mag−18巻,第2
号,第769〜771頁によれば、Ms<(3/4π)
Hc(⊥)(Hc(⊥)は媒体の垂直方向の保磁力)の
条件下において再生出力値はMsに比例するとされてい
る。また前記文献においてMs≧(3/4π)Hc
(⊥)の場合、再生出力はHc(⊥)に比例するとされ
ている。従って、再生出力を大きくするには、Hc
(⊥)を大きくし、十分な垂直磁気異方性を有する範囲
内でMsを大きくする必要がある。実際上は、使用する
磁気ヘッドの種類または記録条件によってHc(⊥)の
値が制限を受けるため、要求される記録密度および出力
に応じて適するHc(⊥)値を選択することが望まし
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の無電解CoMn
Pめっき浴や無電解CoNiMnPめっき浴を用いるこ
とにより、hcpCo六方晶のc軸が基板に垂直配向
し、最大で2.1kOe程度のHc(⊥)をもったCo
MnPやCoNiMnPの磁性膜が得られるが、このよ
うに得られた磁性膜はMs値に対して垂直磁気異方性が
十分でなく、垂直記録媒体として好ましくなかった。こ
のためCoMnPやCoNiMnPにReを共析するこ
とにより垂直磁気異方性を向上させて垂直磁化膜が得ら
れるようになったが、Msが150〜350emu/c
c程度に低下し、Hc(⊥)も1.4kOeよりも大き
な値を得ることが困難であった。すなわち高出力化のた
めの大きなHc(⊥)値とMs値を保持したまま十分な
垂直磁気異方性(大きなHk値)を有する無電解めっき
垂直記録媒体が要望されていたが、これまでの垂直記録
媒体ではこれらのいずれかが不十分であった。本発明の
目的は、このような従来の問題を改善して、垂直記録媒
体として優れた特性を有する磁気記録媒体とその製造方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、構成成分とし
て少なくともCo、Ni、Re、ZnおよびPを含有
し、その結晶構造が六方晶をなし、かつ六方晶のc軸が
主として膜面に垂直な方向に配向していることを特徴と
する磁気記録媒体である。またその製造方法は、金属イ
オンとして少なくともCoイオン、Niイオン、Reイ
オンおよびZnイオンを含み、前記金属イオンの還元剤
として次亜リン酸または次亜リン酸塩を含み、前記金属
イオンの錯化剤として少なくともマロン酸基およびリン
ゴ酸基およびコハク酸基を含む水溶液を用いて無電解め
っき法により磁性膜を形成することを特徴とする。
【0006】本発明による磁気記録媒体は、少なくとも
Co、Ni、Re、ZnおよびPを含有した磁性膜であ
る。この磁性膜は、各成分が、Co 100−W−X−
Y−Z原子%、Ni W原子%、Re X原子%、Zn
Y原子%、P Z原子%からなるとすると、25≦W≦
60、0.1≦X≦25、0.3≦Y≦10、1≦Z≦
7.6、W+X+Y+Z≦65で表される。本発明にお
いて用いられる磁性膜のその他の成分としては、Be,
B,Mg,Al,Mn,W,Ru,Si,Fe,Sr,
Y,Zr,Nb,Cd,In,Sb,Ta,Ir,H
g,Tl,Nb,Gd,Tb,Ti,V,Cr,Cu,
Ga,Ge,Mo,Rh,Pd,Ag,Au,Pt,S
n,Te,Ba,Ce,Sm,Os,Pb,Bi等が本
発明の効果に影響を与えない範囲で含まれていてもよ
い。膜中にはこれらの元素のほか、添加剤の種類によっ
てはC,N,O,S,As,Na,K,F,Cl,Ca
等の非金属が含有されることがある。磁性膜厚は0.0
05〜5μmの範囲が用いられるが、高密度記録用には
0.5μm以下が好ましい。
【0007】磁性膜を形成する基体としては、通常アル
ミ合金,銅,黄銅,リン青銅,鉄,チタン等の金属基板
が用いられるが、適当な活性化処理によりガラス,樹脂
等の非金属基板ないしは金属と非金属の複合材料からな
る基板にも適用できる。本発明の主要な目的は、優れた
特性の垂直磁気記録媒体を提供することにある。従っ
て、種々の用途に用いるために磁性膜の上下の層につい
て種々の材質の付加的層を加えた構成の磁気記録体に対
しても本発明を適用し得ることは明らかである。このよ
うな構成の磁気記録体としては、例えば、良好な研磨性
と極小欠陥面を得るため、基体を無電解めっき法、電気
めっき法、蒸着法、スパッタ法等によって作製されたニ
ッケル−リン,ニッケル−銅−リン,銅,スズ,銅−ス
ズ等の層や、陽極酸化法によって作製されたアルマイト
層等の中間層で被覆したもの、欠陥減少の目的で中間層
を多層化したもの、磁性膜の磁気特性を制御する目的で
磁性膜の下にクロム,モリブデン,チタン,金,銀,白
金,パラジウム等の下地層やパラジウム,スズ−パラジ
ウム,金等の前処理層を形成したもの、垂直磁気記録に
おいて記録再生感度や記録密度を高めるため、磁性膜の
下にパ−マロイ,ニッケル−鉄−リン等の軟磁性層やニ
ッケル−タングステン−リン,ニッケル−モリブデン−
リン等の薄膜を形成したもの、耐候性、耐久性を与える
ために磁性膜の上に保護層、潤滑層を形成したものなど
が挙げられる。
【0008】本発明において用いられる無電解めっき浴
の主要成分としては、Coイオン、Niイオン、Reイ
オンおよびZnイオン、次亜リン酸(塩)、マロン酸
基、リンゴ酸基およびコハク酸基を含むが、本発明の目
的、効果を損なわない範囲において、pH緩衝剤,光沢
剤,平滑剤,励起剤,ピンホ―ル防止剤,界面活性剤等
の添加剤が用いられることがある。Coイオン、Niイ
オン、Znイオンは、Co、NiまたはZnの硫酸塩,
塩化塩,酢酸塩,有機酸塩等の可溶性塩を無電解めっき
浴中に溶解することによって供給される。Coイオンの
濃度は0.005〜0.3mol/l、好ましくは0.
01〜0.15mol/lの範囲が用いられる。Niイ
オンの濃度は0.005〜0.5mol/l、好ましく
は0.01〜0.35mol/lの範囲が用いられる。
Znイオンの濃度は、0.0005〜0.4mol/l
の範囲が用いられるが、好ましくは0.01〜0.08
mol/lの範囲である。Reイオンは、過レニウム酸
アンモニウム,過レニウム酸カリウム等の可溶性塩によ
って供給される。Reイオンの濃度は、0.00005
〜0.15mol/l、好ましくは0.0001〜0.
1mol/lの範囲が用いられる。
【0009】本発明において用いられる金属イオンとし
ては、Co、Ni、Re、Znを主成分とするが、少量
の、Be,Mg,Al,Ru,Si,Fe,Sr,Y,
Zr,Nb,Cd,In,Sb,Ta,Ir,Hg,T
l,Nb,Gd,Tb,Ti,V,Cr,Cu,Ga,
Ge,Mn,W,Mo,Rh,Pd,Ag,Au,P
t,Sn,Te,Ba,Ce,Sm,Os,Pb,Bi
等のイオンが本発明の効果に影響を与えない範囲で含ま
れていてもよく、これらのイオンはそれぞれの可溶性塩
によって供給される。また、Ni濃度とCo濃度のモル
比(Ni/Co)は1≦Ni/Co≦4の範囲とする。
還元剤としては、次亜リン酸またはその塩が0.015
〜0.7mol/l、好ましくは0.05〜0.3mo
l/lの範囲で用いられる。還元剤に次亜リン酸塩を使
用するため、得られるめっき膜中にはPが共析される。
電気めっき法によるCoNiZnP膜ではPが共析しや
すく、P含有量が4〜8重量%となっている(特開昭5
9−48904号公報)が、無電解めっき法ではPを多
く共析することが難しく、P含有量は低い。本無電解め
っき浴によって良好な垂直磁気異方性が得られるめっき
膜は、P含有量が0.1〜3.8重量%、好ましくは
1.5〜3.5重量%の範囲である。
【0010】錯化剤としては、マロン酸やマロン酸ナト
リウム等のマロン酸基、リンゴ酸やリンゴ酸ナトリウ
ム,リンゴ酸カリウム,リンゴ酸ジエチル等のリンゴ酸
基およびコハク酸やコハク酸ナトリウム等のコハク酸基
が使用される。マロン酸基は、マロン酸またはマロン酸
の可溶性塩が0.001〜1.5mol/lの範囲で用
いられる。リンゴ酸基は、リンゴ酸またはリンゴ酸の可
溶性塩が0.1〜1.0mol/lの範囲で用いられ
る。コハク酸基は、コハク酸またはコハク酸の可溶性塩
が0.01〜1.9mol/lの範囲で用いられる。
【0011】また錯化剤としてほかに、ギ酸,酢酸,プ
ロピオン酸,酪酸,イソ酪酸,吉草酸,イソ吉草酸,シ
ュウ酸,グルタル酸,グリコ―ル酸,マレイン酸,フマ
ル酸,シトラコン酸,イタコン酸,トリカルバリル酸,
酒石酸,チオグリコ―ル酸,乳酸,β−ヒドロキシプロ
ピオン酸,クエン酸,イソクエン酸,アロイソクエン
酸,ピルビン酸,オキサル酢酸,ジグリコ―ル酸,チオ
ジグリコ―ル酸,メルカプトコハク酸,ジメルカプトコ
ハク酸,安息香酸,マンデル酸,フタル酸,サリチル
酸,アスコルビン酸,スルホサリチル酸,トロポロン,
3−メチルトロポロン,タイロン等のカルボン酸、エチ
レンジアミン,ジエチレントリアミン,トリエチレンテ
トラアミン,ピリジン等のアミンおよびその誘導体、イ
ミノジ酢酸,イミノジプロピオン酸,ニトリロトリ酢
酸,ニトリロトリプロピオン酸,エチレンジアミンジ酢
酸,エチレンジアミンテトラ酢酸,エチレンジアミンテ
トラプロピオン酸,ジエチレントリアミンペンタ酢酸等
のアミノポリカルボン酸、アラニン,ザルコシン,バリ
ン,ノルロイシン,チロシン,システイン,グルタミン
酸,グリシン,アスパラギン酸,アスパラギン,ヒスチ
ジン等のアミノ酸、グルコン酸,アロン酸,イドン酸,
ガラクトン酸,グロン酸,タロン酸,マンノン酸等のヘ
キソン酸、ピロリン酸等の弱酸またはそれらの可溶性塩
の1種または2種以上の組み合わせが本発明の効果に影
響を与えない範囲で含まれていてもよい。
【0012】pH緩衝剤としてはアンモニウム塩,炭酸
塩,有機酸塩等が使用され、硫酸アンモニウム,塩化ア
ンモニウム,ホウ酸等を用いることが好ましい。濃度範
囲は0.01〜3.0mol/l、好ましくは0.05
〜0.7mol/lが用いられる。pH調節剤として
は、アンモニアまたは苛性アルカリとしてNaOH,K
OH等の金属の水酸化物が、1種または2種以上を組み
合わせて用いられる。またアンモニアと苛性アルカリを
併用することも行われる。通常、pH調節剤を加えない
建浴前のめっき液は、ほぼ中性ないし酸性域にあり、前
記水酸化物を加えてアルカリ性にpH調節される。所要
のpHを上回った場合、pH降下には塩酸,硫酸,硝
酸,酢酸等の酸が用いられる。pH範囲は7.0〜1
4、好ましくは8.0〜11.0の間で用いられる。
【0013】
【作用】従来、無電解めっき法による垂直記録媒体とし
て、CoMnPやCoNiMnPにReを共析すること
により垂直磁気異方性を向上させ垂直磁化膜が得られる
ようになったが、Msが150〜350emu/cc程
度に低下し、Hc(⊥)も1.4kOeよりも大きな値
を得ることが困難であった。これは、2元合金の相図か
ら考えられるように、ReとCoはほぼ全率固溶に近
く、置換型固溶体を形成しやすいために、Ms低下が著
しいものと考えられる。Co(六法晶)のc軸を基板に
垂直配向させた状態で、Reの偏析度を大きくして析出
させることができれば、Ms低下を抑制しつつ垂直磁気
異方性を向上させうるのではないかと考えられる。Co
の3元合金以上の金属学的デ―タが殆どないため、Re
と組み合わせて共析する元素を実験的に広範囲に鋭意検
討した結果、CoNiReZnP膜とすることによっ
て、従来に比べて高Ms、高Hk、高Hcの垂直記録媒
体が得られることが明らかとなった。また、これを安定
に得るため各種錯化剤を広範囲に検討した結果、マロン
酸基とリンゴ酸基とコハク酸基を用いることによって、
良好な特性の垂直記録媒体が安定に得られることが明ら
かとなった。本発明は、このような知見を得たことによ
りもたらされたものである。
【0014】
【実施例】次に具体的に実施例により本発明を説明す
る。 実施例1 アルミ合金基板上に非磁性NiP層をめっきし、表面を
鏡面研磨した後、その上に下記のめっき浴を用いて膜厚
0.2μmのCoNiReZnP合金磁性膜を形成し
た。 めっき浴(1) 浴組成 硫酸コバルト 0.075 mol/l 硫酸ニッケル 0.16 mol/l 過レニウム酸アンモニウム 0〜0.005mol/l 硫酸亜鉛 0.04 mol/l 次亜リン酸ナトリウム 0.25 mol/l 硫酸アンモニウム 0.15 mol/l マロン酸ナトリウム 0.2 mol/l リンゴ酸ナトリウム 0.45 mol/l コハク酸ナトリウム 0.3 mol/l めっき条件 浴温 80℃ めっき浴のpH 9.2(室温にてアンモニア水でpH調節)
【0015】こうして得られた磁性膜の磁気特性を振動
試料型磁力計を用いて測定した結果を図1に示す。異方
性磁界Hkは、過レニウム酸アンモニウムを加えない場
合、6.2kOeであったが、過レニウム酸アンモニウ
ム濃度の増加とともに増加する。過レニウム酸アンモニ
ウム0.001mol/lで最大値Hk=9.1kOe
となった後に徐々に減少する。保磁力Hc(⊥)は、過
レニウム酸アンモニウムを加えない場合1.9kOeで
あるが、過レニウム酸アンモニウム濃度の増加とともに
増加し、過レニウム酸アンモニウム0.001mol/
lで最大値2.62kOeとなった後に減少する。過レ
ニウム酸アンモニウムを加えることにより、Hk、Hc
(⊥)ともに増加させることができた。飽和磁化Ms
は、過レニウム酸アンモニウム濃度が増加するほど増大
する傾向があったが、Hkが6kOe以上の垂直異方性
の良好な膜において500emu/cc以上の大きな値
を有していた。
【0016】次に、このような特性を示す原因と考えら
れる磁性膜の構造について、X線回折および電子線回折
により検討した。Hkが6kOe以上の膜について、X
線回折では、hcpCo(六方晶)のc軸が基板面に垂
直配向していることを示す(002)面からの回折によ
る鋭いピ―クのみが認められ、他の格子面からの回折に
相当するピ―クは認められなかった。また、膜厚0.0
5〜1μmの各種膜厚について電子線回折で調べた結果
からも、c軸が基板面に垂直配向したhcpCo構造か
ら構成されており、薄膜時より高い配向性を示している
ことが明らかとなった。すなわち本実施例で得られた磁
性膜は垂直磁気異方性を示し、垂直記録媒体として好ま
しい特性を有することが明らかとなった。
【0017】実施例2 実施例1と同様の手順で磁性膜の作製を行ったが、本実
施例ではめっき浴(2)を用いて膜厚0.25μmのC
oNiReZnP合金磁性膜を形成した。 めっき浴(2) 浴組成 硫酸コバルト 0.08 mol/l 硫酸ニッケル 0.17 mol/l 過レニウム酸カリウム 0〜0.005mol/l 硫酸亜鉛 0.03 mol/l 次亜リン酸ナトリウム 0.2 mol/l 硫酸アンモニウム 0.3 mol/l マロン酸 0.1 mol/l リンゴ酸 0.4 mol/l コハク酸 0.4 mol/l めっき条件 浴温 85℃ めっき浴のpH 9.5(室温にてアンモニア水でpH調節)
【0018】こうして得られた磁性膜の磁気特性を振動
試料型磁力計を用いて測定した結果を図2に示す。異方
性磁界Hkは、過レニウム酸カリウムを加えない場合、
4.2kOeであったが、過レニウム酸カリウム濃度の
増加とともに増加する。過レニウム酸カリウム0.00
15mol/lで最大値Hk=7.8kOeとなった後
に徐々に減少する。保磁力Hc(⊥)は、過レニウム酸
カリウムを加えない場合、1.42kOeであるが、過
レニウム酸カリウム濃度の増加とともに増加し、過レニ
ウム酸カリウム0.001mol/lで最大値2.2k
Oeとなった後に減少する。過レニウム酸カリウムを加
えることにより、Hk、Hc(⊥)ともに増加させるこ
とができた。飽和磁化Msは、過レニウム酸カリウム濃
度が増加するほど増大する傾向があったが、Hkが6k
Oe以上の垂直異方性の良好な膜において500emu
/cc以上の大きな値を有していた。
【0019】次に、このような特性を示す原因と考えら
れる磁性膜の構造について、X線回折および電子線回折
により検討した。Hkが6kOe以上の膜について、X
線回折では、hcpCo(六方晶)のc軸が基板面に垂
直配向していることを示す(002)面からの回折によ
る鋭いピ―クのみが認められ、他の格子面からの回折に
相当するピ―クは認められなかった。また、膜厚0.0
5〜1μmの各種膜厚について電子線回折で調べた結果
からもc軸が基板面に垂直配向したhcpCo構造から
構成されており、薄膜時より高い配向性を示しているこ
とが明らかとなった。すなわち本実施例で得られた磁性
膜は垂直記録媒体として好ましい特性を有することが明
らかとなった。以上の実施例において、マロン酸基、リ
ンゴ酸基およびコハク酸基は、その種類および使用量に
ついて実施例記載に限定されず、これらの錯化剤が前述
の濃度範囲にあれば、本実施例と同様の結果が得られ
た。また、以上の実施例で用いた無電解めっき浴は、従
来の4元あるいは5元の多元合金無電解めっき浴に比較
して浴管理が容易で著しく安定性に優れ、垂直記録媒体
として優れた特性を有する磁性膜を再現性良く作製する
ことができた。
【0020】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、高保磁力、高垂直磁気異方性で、かつ飽和磁化の大
きな無電解めっき垂直記録媒体が提供される。また、本
発明の製造方法によれば、維持管理が容易で安定性に優
れためっき浴を用いて上記の垂直記録媒体を安定に作製
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法で得られるCoNiReZnP膜
の一例の異方性磁界(Hk)および保磁力(Hc)と、
めっき浴中の過レニウム酸アンモニウム濃度との関係を
示す図である。
【図2】本発明の方法で得られるCoNiReZnP膜
の一例の異方性磁界(Hk)および保磁力(Hc)と、
めっき浴中の過レニウム酸カリウムとの関係を示す図で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成成分として少なくともCo、Ni、
    Re、ZnおよびPを含有し、その結晶構造が六方晶を
    なし、かつ六方晶のc軸が主として膜面に垂直な方向に
    配向していることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 金属イオンとして少なくともCoイオ
    ン、Niイオン、ReイオンおよびZnイオンを含み、
    前記金属イオンの還元剤として次亜リン酸または次亜リ
    ン酸塩を含み、前記金属イオンの錯化剤として少なくと
    もマロン酸基およびリンゴ酸基およびコハク酸基を含む
    水溶液を用いて無電解めっき法により磁性膜を形成する
    ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
JP3276192A 1991-09-30 1991-09-30 磁気記録媒体およびその製造方法 Pending JPH0589447A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3276192A JPH0589447A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 磁気記録媒体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3276192A JPH0589447A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 磁気記録媒体およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0589447A true JPH0589447A (ja) 1993-04-09

Family

ID=17565983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3276192A Pending JPH0589447A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 磁気記録媒体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0589447A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018005969A (ja) * 2016-07-08 2018-01-11 昭和電工株式会社 磁気記録媒体用基板およびハードディスクドライブ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS613316A (ja) * 1984-06-15 1986-01-09 Nec Corp 磁気記録媒体およびその製造方法
JPS6381622A (ja) * 1986-09-25 1988-04-12 Nec Corp 磁気記録体およびその製造方法
JPH02168412A (ja) * 1988-09-19 1990-06-28 Seiko Epson Corp 磁性媒体およびその製造方法および磁気ディスク装置
JPH02228479A (ja) * 1989-02-28 1990-09-11 Univ Waseda 無電解めっき浴

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS613316A (ja) * 1984-06-15 1986-01-09 Nec Corp 磁気記録媒体およびその製造方法
JPS6381622A (ja) * 1986-09-25 1988-04-12 Nec Corp 磁気記録体およびその製造方法
JPH02168412A (ja) * 1988-09-19 1990-06-28 Seiko Epson Corp 磁性媒体およびその製造方法および磁気ディスク装置
JPH02228479A (ja) * 1989-02-28 1990-09-11 Univ Waseda 無電解めっき浴

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018005969A (ja) * 2016-07-08 2018-01-11 昭和電工株式会社 磁気記録媒体用基板およびハードディスクドライブ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4072781A (en) Magnetic recording medium
US4128691A (en) Process for the production of a magnetic recording medium
JPH0594614A (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JPH0589447A (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
US4950555A (en) Magnetic recording medium
JPH0666086B2 (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JP2504839B2 (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JPH051384A (ja) 無電解めつき浴
JP2669212B2 (ja) セミハード磁性膜およびその製造方法
JPH0626010B2 (ja) 磁気記録体およびその製造方法
JPH0570967A (ja) 無電解めつき浴
JP3298930B2 (ja) 磁性薄膜の製造方法
JPH02228479A (ja) 無電解めっき浴
JPH0624056B2 (ja) 磁気記録体およびその製造方法
JPH04116175A (ja) 無電解めっき浴
JPS6379977A (ja) 無電解めつき浴
JPH04187780A (ja) 無電解めっき浴
JPH03287777A (ja) 無電解めっき浴
JPH0450645B2 (ja)
JPH04177614A (ja) セミハード磁性膜およびその製造方法
JPS6383281A (ja) 無電解めつき浴
JPH0429132B2 (ja)
JPH0372611A (ja) 無電解めっき軟磁性薄膜
JPH02227826A (ja) 磁気記録体の製造方法
JPH02149676A (ja) 無電解めっき浴

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees