JPH0590545A - Soi基板及びその製造方法 - Google Patents
Soi基板及びその製造方法Info
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- JPH0590545A JPH0590545A JP28085191A JP28085191A JPH0590545A JP H0590545 A JPH0590545 A JP H0590545A JP 28085191 A JP28085191 A JP 28085191A JP 28085191 A JP28085191 A JP 28085191A JP H0590545 A JPH0590545 A JP H0590545A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発塵の少ないSOI基板及びその製造方法を
提供する。 【構成】 全表面にSi酸化膜を有するSi単結晶から
なるベースウエ−ハ上にSi単結晶の薄膜を形成してS
OI基板を構成する。その製造方法は、まずベ−スウエ
−ハのみ又はベ−スウエ−ハ及びボンドウエーハ双方の
全表面にSi酸化膜を形成させ、ベースウエーハとボン
ドウエ−ハとを接合して加熱接着した後、ボンドウエー
ハ背面を薄膜化してさらに鏡面研磨する。得られたSO
I構造の接合ウエーハ複数枚と、この接合ウエハとほぼ
同一形状の複数枚のスペーサとを交互に積層して両側か
ら加圧固定した後、強アルカリを主剤とするエッチング
液に浸漬して接合ウエーハの周辺部のみをエッチング除
去する。スペーサは、耐アルカリ性材料からなり、ボン
ドウエーハ外周部分の一定幅が露出するようにウエーハ
より幾分小さい形状の密着面を有するものを使用する。
提供する。 【構成】 全表面にSi酸化膜を有するSi単結晶から
なるベースウエ−ハ上にSi単結晶の薄膜を形成してS
OI基板を構成する。その製造方法は、まずベ−スウエ
−ハのみ又はベ−スウエ−ハ及びボンドウエーハ双方の
全表面にSi酸化膜を形成させ、ベースウエーハとボン
ドウエ−ハとを接合して加熱接着した後、ボンドウエー
ハ背面を薄膜化してさらに鏡面研磨する。得られたSO
I構造の接合ウエーハ複数枚と、この接合ウエハとほぼ
同一形状の複数枚のスペーサとを交互に積層して両側か
ら加圧固定した後、強アルカリを主剤とするエッチング
液に浸漬して接合ウエーハの周辺部のみをエッチング除
去する。スペーサは、耐アルカリ性材料からなり、ボン
ドウエーハ外周部分の一定幅が露出するようにウエーハ
より幾分小さい形状の密着面を有するものを使用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2枚のウエーハを接合
してなるSOI基板とその製造方法に関する。
してなるSOI基板とその製造方法に関する。
【0002】
【発明の背景技術】SOI(Silicon On I
nsulator)とは、絶縁物支持体上にSiの単結
晶層を形成させた半導体素子形成用の基板を指し、古く
はサファイア支持体上にSi単結晶層をエピタキシャル
成長させたSOS(SiliconOn Sapphi
re)なる素子形成用基板が知られている。このSOS
基板は、完全なる絶縁物支持体上に半導体素子を形成さ
せる型の基板としては理想的な構造のものである。
nsulator)とは、絶縁物支持体上にSiの単結
晶層を形成させた半導体素子形成用の基板を指し、古く
はサファイア支持体上にSi単結晶層をエピタキシャル
成長させたSOS(SiliconOn Sapphi
re)なる素子形成用基板が知られている。このSOS
基板は、完全なる絶縁物支持体上に半導体素子を形成さ
せる型の基板としては理想的な構造のものである。
【0003】この方式のものは、Siの結晶構造とは若
干異なる結晶構造を有する支持体上にSi単結晶層を成
長させるため、Si単結晶層の質は必ずしも良好ではな
い。しかも、エピタキシャル成長法を採用するため生産
効率が悪いこと、高価なサファイアを使用するためコス
ト高になること等の理由により、その実用化は成功して
いない。
干異なる結晶構造を有する支持体上にSi単結晶層を成
長させるため、Si単結晶層の質は必ずしも良好ではな
い。しかも、エピタキシャル成長法を採用するため生産
効率が悪いこと、高価なサファイアを使用するためコス
ト高になること等の理由により、その実用化は成功して
いない。
【0004】しかし、近年は素子集積度の急速な高密度
化や高耐圧化が進み、それに伴うラッチアップ防止対策
の必要性も高まっており、これらに対応する手段及びそ
の他の素子諸特性を水準以上にする手段として、SOI
構造を有する素子形成用基板が見直されようとしてい
る。
化や高耐圧化が進み、それに伴うラッチアップ防止対策
の必要性も高まっており、これらに対応する手段及びそ
の他の素子諸特性を水準以上にする手段として、SOI
構造を有する素子形成用基板が見直されようとしてい
る。
【0005】そこで、前記SOS型基板の欠点を改良し
た方式として、2枚のウエ−ハの間にSi酸化膜(以下
「酸化膜」という。)や耐熱性の絶縁体ガラス膜を介在
させて接合したもの(以下「SOI基板」という。)が
ある。ただしその開発の歴史は比較的古く、特公昭39
−17869、特公昭41−11422、特開昭48−
40372、特公昭49−45195等が例示される。
た方式として、2枚のウエ−ハの間にSi酸化膜(以下
「酸化膜」という。)や耐熱性の絶縁体ガラス膜を介在
させて接合したもの(以下「SOI基板」という。)が
ある。ただしその開発の歴史は比較的古く、特公昭39
−17869、特公昭41−11422、特開昭48−
40372、特公昭49−45195等が例示される。
【0006】この種のSOI基板が注目されている理由
は、第1に、量産と結晶品質の優れたCZ引上法単結晶
によるウエ−ハを素材とすることで、素子形成を行うS
i単結晶層の品質及びその半導体的特性の管理が容易と
なるからであり、第2は、素子の高密度化進展に伴い、
ウエ−ハ表面の平坦化や清浄化技術の進歩が著しく、結
果としてウエ−ハ接合力を主とする品質の大幅な改善が
可能となってきたからである。
は、第1に、量産と結晶品質の優れたCZ引上法単結晶
によるウエ−ハを素材とすることで、素子形成を行うS
i単結晶層の品質及びその半導体的特性の管理が容易と
なるからであり、第2は、素子の高密度化進展に伴い、
ウエ−ハ表面の平坦化や清浄化技術の進歩が著しく、結
果としてウエ−ハ接合力を主とする品質の大幅な改善が
可能となってきたからである。
【0007】このSOI基板は、2枚のウエーハのうち
の一方を素子形成層の支持を目的とするベースウエー
ハ、他方を素子形成層となることを目的とするボンドウ
エーハとし、その一方又は双方のウエ−ハの鏡面側に、
酸化膜又は例えばPSGやBSGのようなガラス質の絶
縁体層を形成せしめて後、その鏡面部どうしを重ね合わ
せて数百℃以上の温度で熱処理し、強固に接着したウエ
ーハ接合体を得た後、ボンドウエーハ側の接合部と対向
する背面を研削及び研磨してSi単結晶の薄膜層を形成
することにより製造される。
の一方を素子形成層の支持を目的とするベースウエー
ハ、他方を素子形成層となることを目的とするボンドウ
エーハとし、その一方又は双方のウエ−ハの鏡面側に、
酸化膜又は例えばPSGやBSGのようなガラス質の絶
縁体層を形成せしめて後、その鏡面部どうしを重ね合わ
せて数百℃以上の温度で熱処理し、強固に接着したウエ
ーハ接合体を得た後、ボンドウエーハ側の接合部と対向
する背面を研削及び研磨してSi単結晶の薄膜層を形成
することにより製造される。
【0008】しかし、このSOI基板は、その外周部に
接合不良部分(以下「ボイド」という。)が発生しやす
い。その対策として、SOI基板の外周部を機械的面取
り加工で除去する方法はかえって周辺に加工傷を付ける
おそれがある。そこで、別の解決策として、SOI基板
のSi単結晶薄膜層の素子形成面とする部分のみをマス
キングし、Si薄膜層の外周部の一定幅を強酸エッチン
グ液処理により除去する方法がある。その際、ベースウ
エーハ側表面の酸化膜もエッチングされるので、結果と
して得られるSOI基板は、ベースウエーハの全表面又
は一部表面にSi単結晶が露出する形状のものになる。
接合不良部分(以下「ボイド」という。)が発生しやす
い。その対策として、SOI基板の外周部を機械的面取
り加工で除去する方法はかえって周辺に加工傷を付ける
おそれがある。そこで、別の解決策として、SOI基板
のSi単結晶薄膜層の素子形成面とする部分のみをマス
キングし、Si薄膜層の外周部の一定幅を強酸エッチン
グ液処理により除去する方法がある。その際、ベースウ
エーハ側表面の酸化膜もエッチングされるので、結果と
して得られるSOI基板は、ベースウエーハの全表面又
は一部表面にSi単結晶が露出する形状のものになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以来、SOI基板は半
導体素子製品の分野でその用途を拡大しつつあるが、こ
の型の基板の問題点は、ウエーハどうしの接着が必ずし
も均一ではないことである。これにより、往々これより
製造する半導体素子の製造時の歩留やその性能と信頼性
に不安を生じること、2枚のウエーハを接着した後にさ
らに複雑多数の加工工程を必要とすることから高価なも
のになること等である。
導体素子製品の分野でその用途を拡大しつつあるが、こ
の型の基板の問題点は、ウエーハどうしの接着が必ずし
も均一ではないことである。これにより、往々これより
製造する半導体素子の製造時の歩留やその性能と信頼性
に不安を生じること、2枚のウエーハを接着した後にさ
らに複雑多数の加工工程を必要とすることから高価なも
のになること等である。
【0010】また、素子形成用基板に関しては、これよ
り半導体素子を製造する際、その製造歩留と品質に対し
多大な影響を及ぼすパーティクル(微細粉塵)発生の無
いことが条件となっている。すなわち、集積度1M(メ
ガ)以上の素子製造において、有害とされるパーティク
ルの大きさは0.1〜0.01μmの超微細レベルまで
拡大されており、素子形成加工時においては、その形成
面上に1個でも存在すれば問題とされるまでになってい
る。このためには、高度に設計管理されたクリーンルー
ムを必要とするが、他方では素子形成用基板そのものが
素子製造過程で発塵源とならないよう改良されなければ
ならない。
り半導体素子を製造する際、その製造歩留と品質に対し
多大な影響を及ぼすパーティクル(微細粉塵)発生の無
いことが条件となっている。すなわち、集積度1M(メ
ガ)以上の素子製造において、有害とされるパーティク
ルの大きさは0.1〜0.01μmの超微細レベルまで
拡大されており、素子形成加工時においては、その形成
面上に1個でも存在すれば問題とされるまでになってい
る。このためには、高度に設計管理されたクリーンルー
ムを必要とするが、他方では素子形成用基板そのものが
素子製造過程で発塵源とならないよう改良されなければ
ならない。
【0011】また、SOI基板の最近の動向として、特
に素子機能の高速化を図るために、ボンドウエーハ側の
単結晶層厚さは数10μmから0.1μmに至る、極め
て薄い層にすることが要求されており、このような薄膜
に研磨してもなおかつ接合部が安定し、しかも素子製造
時における損傷やパーティクル発生は少ないものでなけ
ればならない。
に素子機能の高速化を図るために、ボンドウエーハ側の
単結晶層厚さは数10μmから0.1μmに至る、極め
て薄い層にすることが要求されており、このような薄膜
に研磨してもなおかつ接合部が安定し、しかも素子製造
時における損傷やパーティクル発生は少ないものでなけ
ればならない。
【0012】
【発明の目的】従って本発明は、上記課題の解決手段と
して、SOI基板におけるボイドが多いボンドウエーハ
外周部を効率的に除去すると同時に、それ自体の発塵量
が少なく、しかもそれを使用して素子を製造する工程に
おいて損傷や汚染の影響を受けることの少ない、実質的
にSOS基板と同じ構成を有するSOI基板とその効率
的な製造方法を提供することを目的とする。
して、SOI基板におけるボイドが多いボンドウエーハ
外周部を効率的に除去すると同時に、それ自体の発塵量
が少なく、しかもそれを使用して素子を製造する工程に
おいて損傷や汚染の影響を受けることの少ない、実質的
にSOS基板と同じ構成を有するSOI基板とその効率
的な製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、2枚のウエー
ハのうちの一方を素子形成層の支持を目的とするベース
ウエーハ、他方は素子形成層となることを目的とするボ
ンドウエーハとし、ベースウエーハのみ又はベ−スウエ
−ハ及びボンドウエ−ハ双方の全表面に酸化膜を形成さ
せた後、該ベースウエーハの鏡面側とボンドウエーハの
鏡面側どうしを重ね合わせて加熱することにより接着せ
しめ、次にボンドウエーハの背面を研削及び研磨するこ
とにより薄膜化して得られるSOI構造を有する接合ウ
エーハ複数枚と、この接合ウエーハとほぼ同一形状の複
数枚のスペーサとを、その主平面を対峙させながら交互
に積層し、その両側より加圧固定した後、その周辺部の
みをエッチング液中に浸漬しエッチングするにあたり、
前記エッチング液は強アルカリを主剤とし、かつ前記ス
ペーサは耐アルカリ性の材料を使用し、該スペーサの形
状は、ボンドウエーハの周辺の一定幅が露出するよう、
該ウエーハより幾分小さい形状の密着面を有するものを
使用することにより、上記課題を解決したものである。
ハのうちの一方を素子形成層の支持を目的とするベース
ウエーハ、他方は素子形成層となることを目的とするボ
ンドウエーハとし、ベースウエーハのみ又はベ−スウエ
−ハ及びボンドウエ−ハ双方の全表面に酸化膜を形成さ
せた後、該ベースウエーハの鏡面側とボンドウエーハの
鏡面側どうしを重ね合わせて加熱することにより接着せ
しめ、次にボンドウエーハの背面を研削及び研磨するこ
とにより薄膜化して得られるSOI構造を有する接合ウ
エーハ複数枚と、この接合ウエーハとほぼ同一形状の複
数枚のスペーサとを、その主平面を対峙させながら交互
に積層し、その両側より加圧固定した後、その周辺部の
みをエッチング液中に浸漬しエッチングするにあたり、
前記エッチング液は強アルカリを主剤とし、かつ前記ス
ペーサは耐アルカリ性の材料を使用し、該スペーサの形
状は、ボンドウエーハの周辺の一定幅が露出するよう、
該ウエーハより幾分小さい形状の密着面を有するものを
使用することにより、上記課題を解決したものである。
【0014】すなわち、本発明は、少なくともベースウ
エーハの全表面に酸化膜を形成させることを第1の要件
とする。その理由として、ボンドウエーハ露出部の全表
面を酸化膜で覆ったSOI基板は、以後の加工工程にお
ける発塵量を大幅に減少させるものであることが確認さ
れたからである。
エーハの全表面に酸化膜を形成させることを第1の要件
とする。その理由として、ボンドウエーハ露出部の全表
面を酸化膜で覆ったSOI基板は、以後の加工工程にお
ける発塵量を大幅に減少させるものであることが確認さ
れたからである。
【0015】従って、本発明の第2の要件は、ベースウ
エーハに形成された酸化膜を、最終のSOI基板製品が
完成されるまで残存させることである。従来、SOI基
板に対する認識として、支持用基板表面には酸化膜は不
要であり、むしろ酸化膜は素子加工時の発塵原因になる
ものとさえ見なされていた。従って、エッチングや洗浄
工程では、酸化膜除去が容易な強酸を主剤とするエッチ
ング液を使用し、その薬液構成や濃度範囲もSi単結晶
よりその酸化膜に強く作用し、これを溶解除去する条件
に設定し処理する場合が多かった。
エーハに形成された酸化膜を、最終のSOI基板製品が
完成されるまで残存させることである。従来、SOI基
板に対する認識として、支持用基板表面には酸化膜は不
要であり、むしろ酸化膜は素子加工時の発塵原因になる
ものとさえ見なされていた。従って、エッチングや洗浄
工程では、酸化膜除去が容易な強酸を主剤とするエッチ
ング液を使用し、その薬液構成や濃度範囲もSi単結晶
よりその酸化膜に強く作用し、これを溶解除去する条件
に設定し処理する場合が多かった。
【0016】これに対し、本発明に基づく強アルカリエ
ッチング液は、酸化膜よりSi単結晶側に強く作用して
これを溶解する。なお、処理時の温度は50℃位の中温
処理の方が効率的である。この条件に適応する装置用材
料を検討した結果、フッ素樹脂が適切な材料であること
が確認された。
ッチング液は、酸化膜よりSi単結晶側に強く作用して
これを溶解する。なお、処理時の温度は50℃位の中温
処理の方が効率的である。この条件に適応する装置用材
料を検討した結果、フッ素樹脂が適切な材料であること
が確認された。
【0017】本発明の第3の要件は、2枚のウエーハ接
合体の外周部に多発するボイドを、そのボンドウエーハ
外周部とともに、前記酸化膜を損傷させることなく効率
的に除去し、SOI基板の製造歩留を向上させることで
ある。
合体の外周部に多発するボイドを、そのボンドウエーハ
外周部とともに、前記酸化膜を損傷させることなく効率
的に除去し、SOI基板の製造歩留を向上させることで
ある。
【0018】次に、上記発明の要件を満たすための具体
的手段を説明する。先ず、ウエーハに酸化膜を形成させ
る方法は、通常行われる湿式若しくは乾式の熱酸化法、
又はCVD法によるもののいずれであってもよい。すな
わち、湿式熱酸化法の場合、水蒸気を含む酸素の気流下
1000℃前後の温度で、一方のベースウエーハのみを
熱処理し、その全表面に0.1〜10μmの酸化膜を形
成させ、これと無処理のままのボンドウエーハの鏡面部
どうしを重ね合わせて熱処理することにより、所定の接
着力を有するウエーハ接合体が得られる。
的手段を説明する。先ず、ウエーハに酸化膜を形成させ
る方法は、通常行われる湿式若しくは乾式の熱酸化法、
又はCVD法によるもののいずれであってもよい。すな
わち、湿式熱酸化法の場合、水蒸気を含む酸素の気流下
1000℃前後の温度で、一方のベースウエーハのみを
熱処理し、その全表面に0.1〜10μmの酸化膜を形
成させ、これと無処理のままのボンドウエーハの鏡面部
どうしを重ね合わせて熱処理することにより、所定の接
着力を有するウエーハ接合体が得られる。
【0019】なお、ベース及びボンド用ウエーハの双方
に酸化膜を形成させた場合も、上記ベース側のみの時と
ほぼ同様の接着力を有するウエーハ接合体が得られる。
この場合、接着熱処理工程の前後いずれかにおいてボン
ドウエーハの外周側面にある酸化膜を除去すれば本発明
のアルカリエッチングの目的は完璧に達成されるが、前
記側面の酸化膜が残されたままでも、以後の研削及び研
磨によりボンドウエーハは薄膜化されるので、その相乗
効果によってアルカリエッチングの所定目的は達成され
る。
に酸化膜を形成させた場合も、上記ベース側のみの時と
ほぼ同様の接着力を有するウエーハ接合体が得られる。
この場合、接着熱処理工程の前後いずれかにおいてボン
ドウエーハの外周側面にある酸化膜を除去すれば本発明
のアルカリエッチングの目的は完璧に達成されるが、前
記側面の酸化膜が残されたままでも、以後の研削及び研
磨によりボンドウエーハは薄膜化されるので、その相乗
効果によってアルカリエッチングの所定目的は達成され
る。
【0020】次に、ベースウエーハのみ、又はベ−スウ
エ−ハ及びボンドウエ−ハ双方の全表面に酸化膜を付し
た2枚のウエーハは、その鏡面部どうしをウエーハ形状
に合せて精確に重ね合せ、その状態で不活性ガス(窒
素、Aガス等)雰囲気中において1000℃前後の温度
で1〜2時間の熱処理を行うことにより強固に接着す
る。この場合、酸素を含む空気中での熱処理も可能であ
るが、当初ボンドウエーハ側に酸化膜形成が無い条件で
は、その表面上に新たな酸化膜を形成する。しかしこの
場合も、先に述べたと同じ理由により、アルカリエッチ
ングに対する障害は回避できる。
エ−ハ及びボンドウエ−ハ双方の全表面に酸化膜を付し
た2枚のウエーハは、その鏡面部どうしをウエーハ形状
に合せて精確に重ね合せ、その状態で不活性ガス(窒
素、Aガス等)雰囲気中において1000℃前後の温度
で1〜2時間の熱処理を行うことにより強固に接着す
る。この場合、酸素を含む空気中での熱処理も可能であ
るが、当初ボンドウエーハ側に酸化膜形成が無い条件で
は、その表面上に新たな酸化膜を形成する。しかしこの
場合も、先に述べたと同じ理由により、アルカリエッチ
ングに対する障害は回避できる。
【0021】次に、この接合体のボンドウエーハ側背面
を研削及び研磨により薄膜化し、Si単結晶の薄膜層を
形成させる。すなわち、接合前の鏡面ウエーハ厚さは、
その直径125〜150mmのもので500〜800μ
m位あり、従ってその厚さが15μm位になるまではサ
ーフェイスグラインダーで研削除去し、その後所望の膜
圧0.1〜10μmになる迄は、通常の研磨法によりそ
の表面を鏡面状に仕上げる。
を研削及び研磨により薄膜化し、Si単結晶の薄膜層を
形成させる。すなわち、接合前の鏡面ウエーハ厚さは、
その直径125〜150mmのもので500〜800μ
m位あり、従ってその厚さが15μm位になるまではサ
ーフェイスグラインダーで研削除去し、その後所望の膜
圧0.1〜10μmになる迄は、通常の研磨法によりそ
の表面を鏡面状に仕上げる。
【0022】この鏡面化したウエーハ接合体は、この段
階で本発明のSOI基板の形式をなすものであるが(以
下これを「SOI基板中間体」という。)、SOI基板
製品としては、ボイドや接着力の不均一部分があっては
ならないため、各基板についてこれらの検査を行う。
階で本発明のSOI基板の形式をなすものであるが(以
下これを「SOI基板中間体」という。)、SOI基板
製品としては、ボイドや接着力の不均一部分があっては
ならないため、各基板についてこれらの検査を行う。
【0023】その検査は、X線透過法又は超音波探傷計
を用いた方法により行われ、ここで僅かでもボイド等が
存在すれば不合格品として製品から除外される。ところ
で、このボイド発生の頻度が高いのは接合体のボンドウ
エーハの外周部であるから、その部分をある幅で除去し
たものをSOI基板の規格製品とすれば、その製品とし
ての歩留りを改善することができる。
を用いた方法により行われ、ここで僅かでもボイド等が
存在すれば不合格品として製品から除外される。ところ
で、このボイド発生の頻度が高いのは接合体のボンドウ
エーハの外周部であるから、その部分をある幅で除去し
たものをSOI基板の規格製品とすれば、その製品とし
ての歩留りを改善することができる。
【0024】次に、SOI基板のベースウエーハ表面の
酸化膜には何の損傷も与えずに、ボンドウエーハ外周部
のボイド不良部分のみを除去する手段としての、強アル
カリエッチング液によるエッチング方法を説明する。図
1は、エッチング液としてNaOH水溶液を使用する場
合の、Si単結晶と同酸化膜とのエッチング速度比(S
i/SiO2 )の測定結果を示している。
酸化膜には何の損傷も与えずに、ボンドウエーハ外周部
のボイド不良部分のみを除去する手段としての、強アル
カリエッチング液によるエッチング方法を説明する。図
1は、エッチング液としてNaOH水溶液を使用する場
合の、Si単結晶と同酸化膜とのエッチング速度比(S
i/SiO2 )の測定結果を示している。
【0025】同図で、例えばSi/SiO2 =300
は、SiO2 を1μmエッチングする時、Siは300
μmエッチングされることを意味するので、原理的には
この数字が高いほどSi単結晶は効率よくエッチング除
去され、酸化膜は不溶のまま残されるという本発明の目
的を達成する有利な条件となる。しかし、この速度比が
開き過ぎると作業上の安定性が悪くなるので、その値は
300〜700の範囲が好ましく、この範囲に対応する
40〜60℃位の温度範囲が好適といえる。
は、SiO2 を1μmエッチングする時、Siは300
μmエッチングされることを意味するので、原理的には
この数字が高いほどSi単結晶は効率よくエッチング除
去され、酸化膜は不溶のまま残されるという本発明の目
的を達成する有利な条件となる。しかし、この速度比が
開き過ぎると作業上の安定性が悪くなるので、その値は
300〜700の範囲が好ましく、この範囲に対応する
40〜60℃位の温度範囲が好適といえる。
【0026】また、図1において、NaOHの溶解度に
基づく溶液安定性や実用性を考慮すると、NaOH濃度
の上限はおよそ50重量%以下となる。また、エッチン
グ時におけるエッチング液の濃度的安定性を考慮する
と、NaOH濃度は20重量%以上あることが望まし
い。ただし、エッチングは、目的とするエッチング量に
対する薬液濃度や処理温度と処理時間のバランスで選定
されるから、その最適条件は必ずしも特定できない。
基づく溶液安定性や実用性を考慮すると、NaOH濃度
の上限はおよそ50重量%以下となる。また、エッチン
グ時におけるエッチング液の濃度的安定性を考慮する
と、NaOH濃度は20重量%以上あることが望まし
い。ただし、エッチングは、目的とするエッチング量に
対する薬液濃度や処理温度と処理時間のバランスで選定
されるから、その最適条件は必ずしも特定できない。
【0027】次に、上記エッチング条件のもとに、ボン
ドウエーハの外周部をエッチングする方法について説明
する。図2は、本発明のアルカリエッチングで使用する
スペーサ及びスタック治具の一例を示す側断面図であ
る。スタック治具30内には、SOI基板中間体10と
スペーサ20とが互い違いにセットされ、ボルト31に
よって圧接されている。スタック治具30は、SOI基
板中間体10とスペーサ20との積層体(スタック)を
固定するための治具であり、その材質はスペーサ20と
同じフッ素樹脂かステンレス材で構成される。
ドウエーハの外周部をエッチングする方法について説明
する。図2は、本発明のアルカリエッチングで使用する
スペーサ及びスタック治具の一例を示す側断面図であ
る。スタック治具30内には、SOI基板中間体10と
スペーサ20とが互い違いにセットされ、ボルト31に
よって圧接されている。スタック治具30は、SOI基
板中間体10とスペーサ20との積層体(スタック)を
固定するための治具であり、その材質はスペーサ20と
同じフッ素樹脂かステンレス材で構成される。
【0028】図3は、互いに密着した状態のSOI基板
中間体10及びスペーサ20の一部を拡大して示す側断
面図である。SOI基板中間体10は、酸化膜11に覆
われたベースウエーハ12の一面にボンドウエーハ13
が接着されてなる。一方、スペーサ20は、台地状平坦
部21を有し、この台地状平坦部21がボンドウエーハ
13の中央部に圧接している。この場合、ボンドウエー
ハ13の外周部13aは露出しており、この部分がエッ
チング除去される。
中間体10及びスペーサ20の一部を拡大して示す側断
面図である。SOI基板中間体10は、酸化膜11に覆
われたベースウエーハ12の一面にボンドウエーハ13
が接着されてなる。一方、スペーサ20は、台地状平坦
部21を有し、この台地状平坦部21がボンドウエーハ
13の中央部に圧接している。この場合、ボンドウエー
ハ13の外周部13aは露出しており、この部分がエッ
チング除去される。
【0029】上記のようにスペーサ20にセットした状
態でSOI基板中間体10を強アルカリエッチング液に
浸漬することにより、SOI基板中間体の周辺エッチン
グを行う。
態でSOI基板中間体10を強アルカリエッチング液に
浸漬することにより、SOI基板中間体の周辺エッチン
グを行う。
【0030】ところで、上記のような効果がありなが
ら、強アルカリエッチング法が一般的に採用されないの
は、強アルカリに対し安定した材料が乏しいことや、エ
ッチング速度が酸の場合に比べて緩慢であることや、安
全上の配慮があったためと思われる。
ら、強アルカリエッチング法が一般的に採用されないの
は、強アルカリに対し安定した材料が乏しいことや、エ
ッチング速度が酸の場合に比べて緩慢であることや、安
全上の配慮があったためと思われる。
【0031】発明者等は、この点についても検討した結
果、強アルカリ液によるエッチング速度の緩慢は本発明
におけるむしろ有利な条件であること、各種の耐蝕性樹
脂材料の中でフッ素樹脂が最も適切な材料であること、
安全性についても従来のフッ硝酸の場合と実質的な差異
は無いこと、等を確認した。
果、強アルカリ液によるエッチング速度の緩慢は本発明
におけるむしろ有利な条件であること、各種の耐蝕性樹
脂材料の中でフッ素樹脂が最も適切な材料であること、
安全性についても従来のフッ硝酸の場合と実質的な差異
は無いこと、等を確認した。
【0032】
【作用】従来法によるSOI基板は、通常ボンドウエー
ハの表面若しくはボンドウエ−ハ及びベースウエーハ双
方の表面に酸化膜を形成させて両ウエーハを接合した
後、ボンドウエーハ側背面を所定厚さになるまで研削及
び研磨することによりSOI基板の中間体を得、次にS
i単結晶薄膜層の素子形成面とする部分をマスキング
し、ボイドを多発する前記Si薄膜層の外周部の一定幅
を酸エッチングで除去して製造される。結果として得ら
れるSOI基板は、ベースウエーハの全表面又は一部表
面においてSi単結晶が露出する形状のものであった。
ハの表面若しくはボンドウエ−ハ及びベースウエーハ双
方の表面に酸化膜を形成させて両ウエーハを接合した
後、ボンドウエーハ側背面を所定厚さになるまで研削及
び研磨することによりSOI基板の中間体を得、次にS
i単結晶薄膜層の素子形成面とする部分をマスキング
し、ボイドを多発する前記Si薄膜層の外周部の一定幅
を酸エッチングで除去して製造される。結果として得ら
れるSOI基板は、ベースウエーハの全表面又は一部表
面においてSi単結晶が露出する形状のものであった。
【0033】これに対し本発明は、ベースウエーハの表
面、若しくはベースウエーハ及びボンドウエーハ双方の
表面に酸化膜を形成させて接合すること、及び前記SO
I基板中間体のSi単結晶薄膜層の外周部を除去する手
段として、このSOI基板中間体とスペーサを交互に積
層して圧着固定し、その中間体のSi薄膜周辺部のみを
強アルカリ液でエッチング除去することにより、SOS
基板と類似構造を有するSOI基板の製造を可能にする
ものである。
面、若しくはベースウエーハ及びボンドウエーハ双方の
表面に酸化膜を形成させて接合すること、及び前記SO
I基板中間体のSi単結晶薄膜層の外周部を除去する手
段として、このSOI基板中間体とスペーサを交互に積
層して圧着固定し、その中間体のSi薄膜周辺部のみを
強アルカリ液でエッチング除去することにより、SOS
基板と類似構造を有するSOI基板の製造を可能にする
ものである。
【0034】本発明方法によるSOI基板は、素子形成
加工時の発塵が従来品と比較し著しく改善されている。
すなわち、このSOI基板に関して想定されるいくつか
の加工工程でパーティクル発生原因を追跡した結果、そ
の発生源は、同基板を構成するベースウエーハのSi単
結晶の露出部分、若しくはSi単結晶と除去不完全のま
ま残された酸化膜とSi単結晶の境界部分にあることが
判明したからである。
加工時の発塵が従来品と比較し著しく改善されている。
すなわち、このSOI基板に関して想定されるいくつか
の加工工程でパーティクル発生原因を追跡した結果、そ
の発生源は、同基板を構成するベースウエーハのSi単
結晶の露出部分、若しくはSi単結晶と除去不完全のま
ま残された酸化膜とSi単結晶の境界部分にあることが
判明したからである。
【0035】その理由として、Si単結晶は硬脆性物質
の代表格であり、ちょっとした機械的衝撃によっても傷
を受け、割れや欠けによる発塵を起こしやすいことや、
エッチング除去が不完全なまま残された酸化膜とSi単
結晶の境界部分はそれ自身が発塵しやすい不安定な状態
にあるためと推定される。
の代表格であり、ちょっとした機械的衝撃によっても傷
を受け、割れや欠けによる発塵を起こしやすいことや、
エッチング除去が不完全なまま残された酸化膜とSi単
結晶の境界部分はそれ自身が発塵しやすい不安定な状態
にあるためと推定される。
【0036】これに対し、本発明において発塵が抑えら
れるのは、ベースウエーハの露出部全表面にほぼ均質な
状態で被覆された酸化膜が、Si単結晶と比較してそれ
自身強靱な硬さと機械的強度を有する保護膜的な作用を
有し、機械的損傷を受けにくいためと推定される。
れるのは、ベースウエーハの露出部全表面にほぼ均質な
状態で被覆された酸化膜が、Si単結晶と比較してそれ
自身強靱な硬さと機械的強度を有する保護膜的な作用を
有し、機械的損傷を受けにくいためと推定される。
【0037】次に、ボイドがウエーハ接合体の外周部で
最も発生しやすい理由は、2枚のウエーハを重ね合せ、
熱処理して接着させるに際し、ウエーハの熱的応力によ
る変形の影響がその外周部に最も強く現れてボイド形成
がなされるか、又はこのウエーハ接合体のボンドウエー
ハ側を研削や研磨する際に、その機械的剪断力が外周部
に強く作用し、その部分の接合力を弱めるためであろう
と推定される。
最も発生しやすい理由は、2枚のウエーハを重ね合せ、
熱処理して接着させるに際し、ウエーハの熱的応力によ
る変形の影響がその外周部に最も強く現れてボイド形成
がなされるか、又はこのウエーハ接合体のボンドウエー
ハ側を研削や研磨する際に、その機械的剪断力が外周部
に強く作用し、その部分の接合力を弱めるためであろう
と推定される。
【0038】従って、本発明は、その不良部分を事前に
除去することにより、素子形成加工時における基板周辺
部の発塵を抑制し、素子の品質歩留りを向上させること
ができる。
除去することにより、素子形成加工時における基板周辺
部の発塵を抑制し、素子の品質歩留りを向上させること
ができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
る。
【0040】(実施例1)本発明の実施に適するスペ−
サ材料の試験を行った。 (1)試験方法 本発明の実施例の強アルカリ液によるエッチングに際
し、適切なスペーサ用材料を選定するための試験を行っ
た。試験は、厚さ0.62mmで直径125mmの通常
のウエーハ5枚と、厚さ2.0mmで直径120mmの
各種の樹脂シート5枚を交互に重ね合せて積層し、図2
に示すようなステンレス製のスタック治具で固定し、こ
の状態でエッチング液に浸漬してエッチングを行った。
エッチングは、ウエーハ表面より30μmの深さに達す
るまで行った。
サ材料の試験を行った。 (1)試験方法 本発明の実施例の強アルカリ液によるエッチングに際
し、適切なスペーサ用材料を選定するための試験を行っ
た。試験は、厚さ0.62mmで直径125mmの通常
のウエーハ5枚と、厚さ2.0mmで直径120mmの
各種の樹脂シート5枚を交互に重ね合せて積層し、図2
に示すようなステンレス製のスタック治具で固定し、こ
の状態でエッチング液に浸漬してエッチングを行った。
エッチングは、ウエーハ表面より30μmの深さに達す
るまで行った。
【0041】細部の試験条件は次の通りである。 イ)試験に使用したウエーハ:結晶方位=〈100〉 導電型=p型、抵抗率=1〜2Ωcm ロ)試験対象とした合成樹脂材:アクリル樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂 ハ)エッチング処理の条件:NaOHの45重量%水溶
液/45±2℃
ニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂 ハ)エッチング処理の条件:NaOHの45重量%水溶
液/45±2℃
【0042】(2)試験結果 上記条件のエッチング処理が終了した後、ウエーハを取
り出して洗浄乾燥し、同ウエーハのスペーサが接触して
いた鏡面側につき、エッチング液による浸食状態を観察
した。図4はその観察結果を示す。同図の横方向欄は試
験対象とした合成樹脂材の名称、縦方向欄の1〜5はウ
エーハの積層順位を示す。また、各ウエ−ハ観察図の左
下の数字は浸食率(%)を示す。この「浸食率」は、
「スペーサ円周長さ」に対する「浸食部長さ」の割合と
して定義され、以下の式で表される。 浸食率(%)=浸食部長さ(mm)/スペーサ円周長さ
(mm)×100 ここで「浸食部長さ」は、ウエーハ鏡面のスペーサが接
触していた部分のうち、外周部側より径の内方向で3m
m幅の位置において浸食されている部分の外周に沿った
長さとして測定した。
り出して洗浄乾燥し、同ウエーハのスペーサが接触して
いた鏡面側につき、エッチング液による浸食状態を観察
した。図4はその観察結果を示す。同図の横方向欄は試
験対象とした合成樹脂材の名称、縦方向欄の1〜5はウ
エーハの積層順位を示す。また、各ウエ−ハ観察図の左
下の数字は浸食率(%)を示す。この「浸食率」は、
「スペーサ円周長さ」に対する「浸食部長さ」の割合と
して定義され、以下の式で表される。 浸食率(%)=浸食部長さ(mm)/スペーサ円周長さ
(mm)×100 ここで「浸食部長さ」は、ウエーハ鏡面のスペーサが接
触していた部分のうち、外周部側より径の内方向で3m
m幅の位置において浸食されている部分の外周に沿った
長さとして測定した。
【0043】表1は、試験した樹脂の代表的な物性値の
範囲、及び図4における浸食状態のバラツキが大きい両
端の1、5番を除く2〜4番ウエーハ3枚の浸食率の平
均値を示している。
範囲、及び図4における浸食状態のバラツキが大きい両
端の1、5番を除く2〜4番ウエーハ3枚の浸食率の平
均値を示している。
【表1】
【0044】結果として、浸食率はフッ素樹脂スペーサ
の場合が他の樹脂材料に比べて際立って低くなってい
る。なお、この試験条件において、各樹脂のスペーサは
いずれも外観上の特別な変化はみられなかった。従っ
て、この浸食率の差は、スペーサと鏡面ウエーハの外周
接触部におけるスペーサのミクロ変形によるものか、樹
脂の物性値に由来するものかは明らかではない。なお、
本試験で使用したフッ素樹脂は、デュポン社製の4フッ
化エチッレン樹脂(PTFE、登録商標名「テフロ
ン」)である。
の場合が他の樹脂材料に比べて際立って低くなってい
る。なお、この試験条件において、各樹脂のスペーサは
いずれも外観上の特別な変化はみられなかった。従っ
て、この浸食率の差は、スペーサと鏡面ウエーハの外周
接触部におけるスペーサのミクロ変形によるものか、樹
脂の物性値に由来するものかは明らかではない。なお、
本試験で使用したフッ素樹脂は、デュポン社製の4フッ
化エチッレン樹脂(PTFE、登録商標名「テフロ
ン」)である。
【0045】(実施例2)従来より採用されている酸エ
ッチング法を比較例とし、本発明の実施例のアルカリエ
ッチング法の条件を選定した。
ッチング法を比較例とし、本発明の実施例のアルカリエ
ッチング法の条件を選定した。
【0046】(1)エッチングの条件 イ)従来法の酸エッチング条件 従来法の酸エッチングは、液組成が重量%で各々HF=
8、HNO3 =84、H2 O=8とし、また処理温度は
45±2℃とした。この条件におけるエッチング速度
は、Si=34μm/分、SiO2 =0.68μm/分
であり、両者のエッチング速度比(Siエッチング速度
/Siエッチング速度)=約50である。
8、HNO3 =84、H2 O=8とし、また処理温度は
45±2℃とした。この条件におけるエッチング速度
は、Si=34μm/分、SiO2 =0.68μm/分
であり、両者のエッチング速度比(Siエッチング速度
/Siエッチング速度)=約50である。
【0047】 ロ)本発明の実施例のアルカリエッチング条件 本発明の実施例の強アルカリエッチング液はNaOH水
溶液とし、その各種濃度と温度に対するエッチング速度
比を測定し、図1の結果を得た。本発明の実施試験は、
同図に基づき、NaOH45重量%の水溶液の45±2
℃の条件で行った。その時のエッチング速度はSi=
0.118μm/分、SiO2 =0.00019μm/
分で、エッチング速度比=約620となり、この両速度
は図5のような比例関係にあることが確認された。
溶液とし、その各種濃度と温度に対するエッチング速度
比を測定し、図1の結果を得た。本発明の実施試験は、
同図に基づき、NaOH45重量%の水溶液の45±2
℃の条件で行った。その時のエッチング速度はSi=
0.118μm/分、SiO2 =0.00019μm/
分で、エッチング速度比=約620となり、この両速度
は図5のような比例関係にあることが確認された。
【0048】(2)試験に供した接合ウエーハ CZ引上法によるSi単結晶からなり、結晶方位〈10
0〉、P型で抵抗率8〜12Ωcmの規格を有する直径
125mm、厚さ0.60mmのウエーハ32枚を準備
した。
0〉、P型で抵抗率8〜12Ωcmの規格を有する直径
125mm、厚さ0.60mmのウエーハ32枚を準備
した。
【0049】うち16枚をベース用ウエーハとし、その
全表面に湿式熱酸化法により厚さが約1.2μmの酸化
膜を形成させた。次に、このベースウエーハの鏡面側
と、酸化膜を付さないボンド用ウエーハの鏡面どうしを
外周面が一致するよう正確に重ね合せ、窒素雰囲気下の
1200℃で約1時間熱処理し、2枚のウエーハの強固
な接合体16組を得た。このウエーハ接合体のボンドウ
エーハ側を、サーフェイスグラインダで約15μmにな
るまで表面研削し、その後研磨を行い、Siの単結晶層
の厚さが3.0μmの薄膜状であるSOI基板中間体を
得た。
全表面に湿式熱酸化法により厚さが約1.2μmの酸化
膜を形成させた。次に、このベースウエーハの鏡面側
と、酸化膜を付さないボンド用ウエーハの鏡面どうしを
外周面が一致するよう正確に重ね合せ、窒素雰囲気下の
1200℃で約1時間熱処理し、2枚のウエーハの強固
な接合体16組を得た。このウエーハ接合体のボンドウ
エーハ側を、サーフェイスグラインダで約15μmにな
るまで表面研削し、その後研磨を行い、Siの単結晶層
の厚さが3.0μmの薄膜状であるSOI基板中間体を
得た。
【0050】(3)試験に使用したスペーサ 実施例1により選定されたPTFEの厚さ2mmで平面
性の良好なシートにつき、前記SOI基板中間体と厚さ
以外は同寸法形状であるが、同中間体のボンドウエーハ
側と接する面が、その外周面より径内方向に2mmで厚
さ0.5mmの切欠(段落)を設けたもの22枚を作製
し、これをスペーサとした。
性の良好なシートにつき、前記SOI基板中間体と厚さ
以外は同寸法形状であるが、同中間体のボンドウエーハ
側と接する面が、その外周面より径内方向に2mmで厚
さ0.5mmの切欠(段落)を設けたもの22枚を作製
し、これをスペーサとした。
【0051】(4)エッチング試験 エッチング試験は次の3条件で行った。
【0052】イ)比較例1及び比較例2の方法 SOI基板中間体6枚について、そのボンドウエーハ側
にその半径より2mm小さい径の塩化ビニル製粘着フィ
ルムを貼付け、1枚単位で上記酸エッチング条件で1分
間処理した後に洗浄乾燥したもの3枚を比較例1とし、
同じように2分間処理したもの3枚を比較例2とした。
にその半径より2mm小さい径の塩化ビニル製粘着フィ
ルムを貼付け、1枚単位で上記酸エッチング条件で1分
間処理した後に洗浄乾燥したもの3枚を比較例1とし、
同じように2分間処理したもの3枚を比較例2とした。
【0053】ロ)比較例3の方法 SOI基板中間体5枚と上記スペーサ6枚について、積
層体の両側にスペーサが位置するよう、1枚づつを交互
に積層させ、実施例1で使用したスタック治具で両端を
固定し、上記酸エッチング条件で2分間処理し、得られ
たSOI基板を取り出して洗浄乾燥した。その評価は、
スタック治具側両端の各1枚を除く中央部のSOI基板
3枚について行った。
層体の両側にスペーサが位置するよう、1枚づつを交互
に積層させ、実施例1で使用したスタック治具で両端を
固定し、上記酸エッチング条件で2分間処理し、得られ
たSOI基板を取り出して洗浄乾燥した。その評価は、
スタック治具側両端の各1枚を除く中央部のSOI基板
3枚について行った。
【0054】ハ)実施例2の方法 SOI基板中間体5枚と上記スペーサ6枚について、比
較例3と同様の方法でスタック治具に固定したものを、
上記本発明の実施例のアルカリエッチング条件で30分
処理し、得られたSOI基板を洗浄乾燥後、比較例3の
場合と同じく内側の3枚を本発明の実施例品として評価
した。
較例3と同様の方法でスタック治具に固定したものを、
上記本発明の実施例のアルカリエッチング条件で30分
処理し、得られたSOI基板を洗浄乾燥後、比較例3の
場合と同じく内側の3枚を本発明の実施例品として評価
した。
【0055】(5)試験結果 試験結果の要点を表2にまとめて示す。
【表2】 なお、比較例3で使用した5枚の中間体の酸エッチング
による合格品は1枚であったが、実施例2の5枚の中間
体のアルカリエッチングでは5枚の全数が合格品となっ
た。
による合格品は1枚であったが、実施例2の5枚の中間
体のアルカリエッチングでは5枚の全数が合格品となっ
た。
【0056】表2で示されるように、エッチング速度差
の関係から、従来法における酸エッチング法は、本発明
の実施例のアルカリエッチング法に比べ、エッチング時
間が非常に短い。このことは、生産効率面で一見有利に
とれるが、高価なSiウエーハを原料とし、μmレベル
のSi単結晶薄膜層や同酸化膜の厚さを精密に制御しな
ければならない本発明のSOI基板の製造にあっては、
秒単位のエッチング管理が必要となり、その操作を一歩
誤れば同製品の歩留りに重大な影響を及ぼすので、決し
て有利な方法とはいえず、アルカリエッチングの方が作
業性に優れているといえる。また、エッチング速度比の
関係においても、アルカリエッチング法が本発明のSO
I基板の製造に有利に作用していることも明らかであ
る。
の関係から、従来法における酸エッチング法は、本発明
の実施例のアルカリエッチング法に比べ、エッチング時
間が非常に短い。このことは、生産効率面で一見有利に
とれるが、高価なSiウエーハを原料とし、μmレベル
のSi単結晶薄膜層や同酸化膜の厚さを精密に制御しな
ければならない本発明のSOI基板の製造にあっては、
秒単位のエッチング管理が必要となり、その操作を一歩
誤れば同製品の歩留りに重大な影響を及ぼすので、決し
て有利な方法とはいえず、アルカリエッチングの方が作
業性に優れているといえる。また、エッチング速度比の
関係においても、アルカリエッチング法が本発明のSO
I基板の製造に有利に作用していることも明らかであ
る。
【0057】(実施例3)ベースウエーハ及びボンドウ
エーハの双方について、約1.2μmの酸化膜を付す以
外は、全て実施例2の場合と同じ方法でSOI基板中間
体5枚を製造し、エッチング液をNaOH水溶液からK
OH水溶液に替えた以外は実施例2と同様のアルカリエ
ッチング条件でエッチング処理を行い、SOI基板に加
工した。これらは5枚の全数が製品として合格した。
エーハの双方について、約1.2μmの酸化膜を付す以
外は、全て実施例2の場合と同じ方法でSOI基板中間
体5枚を製造し、エッチング液をNaOH水溶液からK
OH水溶液に替えた以外は実施例2と同様のアルカリエ
ッチング条件でエッチング処理を行い、SOI基板に加
工した。これらは5枚の全数が製品として合格した。
【0058】(実施例4)実施例2及び実施例3で製造
された各種条件のSOI基板について、次の方法により
発塵の試験を行った。
された各種条件のSOI基板について、次の方法により
発塵の試験を行った。
【0059】(1)試験方法 発塵試験を行うSOI基板は、雰囲気の清浄度がクラス
10以上のクリーンベンチ内で、ウエーハの仕上げ洗浄
と同条件方法で十分に洗浄された後に乾燥させる。この
SOI基板3枚単位を、発塵測定専用に設計された石英
製リブ付きバスケット内に装填し、これを清浄にされた
測定専用の石英容器に収納して密閉後、加振装置にセッ
トし、SOI基板面に対し左右方向30mmの振幅で
2.7Hz(160回振動/分)で20分間振動させ
る。この条件により基板側面が受ける衝撃回数は約65
00回である。
10以上のクリーンベンチ内で、ウエーハの仕上げ洗浄
と同条件方法で十分に洗浄された後に乾燥させる。この
SOI基板3枚単位を、発塵測定専用に設計された石英
製リブ付きバスケット内に装填し、これを清浄にされた
測定専用の石英容器に収納して密閉後、加振装置にセッ
トし、SOI基板面に対し左右方向30mmの振幅で
2.7Hz(160回振動/分)で20分間振動させ
る。この条件により基板側面が受ける衝撃回数は約65
00回である。
【0060】その後、超高純度水(1.1×106 個/
リットル)2リットルを容器内に加え、さらに同条件で
5分間振動を加えた後、その水中のパーティクルを液中
パーティクルカウンタ(神鋼ファウドラー製:LPC1
0)で測定した。この測定器は、パーティクルに関し、
最低0.07μm粒径までの測定が可能である。
リットル)2リットルを容器内に加え、さらに同条件で
5分間振動を加えた後、その水中のパーティクルを液中
パーティクルカウンタ(神鋼ファウドラー製:LPC1
0)で測定した。この測定器は、パーティクルに関し、
最低0.07μm粒径までの測定が可能である。
【0061】(2)測定結果 測定結果は表3の通りである。
【表3】 表中の測定値で、「容器レベル」は、純水2リットルだ
けを空バスケットを収納した容器に入れ、5分間加振し
た後の液中のパーティクル数を示し、「SOI基板1枚
当たりのレベル」は、上記方法でSOI基板を処理した
後の水中パーティクル数の測定値より「容器レベル」値
を差し引いて3で除した値である。表3の結果から、本
発明の支持基板上に酸化膜が残されたSOI基板は、発
塵量が少ないことは明らかである。
けを空バスケットを収納した容器に入れ、5分間加振し
た後の液中のパーティクル数を示し、「SOI基板1枚
当たりのレベル」は、上記方法でSOI基板を処理した
後の水中パーティクル数の測定値より「容器レベル」値
を差し引いて3で除した値である。表3の結果から、本
発明の支持基板上に酸化膜が残されたSOI基板は、発
塵量が少ないことは明らかである。
【0062】
【発明の効果】上記実施例から、全表面が酸化膜で覆わ
れたウエーハを支持基板(ベースウエーハ)とし、その
上にSi単結晶の薄膜層を設けたSOSと類似構造のS
OI基板は、従来のSi単結晶が露出した支持基板の場
合に比べ、半導体素子製造時の諸工程におけるパーティ
クルの発生が少なく、素子製造の歩留りを向上させる。
また、上記SOI基板は、素子形成加工をする際のハン
ドリングを容易にし、基板全体の不純物による汚染を抑
えることができる。さらに、上記SOI基板は、これよ
り素子形成面上にSi単結晶やSi多結晶の層を成長さ
せる際、ベース側ウエーハ表面の不要部分にこれらが異
常成長して発塵源となることを防止する。また、予め素
子形成面となるSi単結晶薄膜層の外周部を除去するこ
とにより、ウエーハ接合体の接合強度は安定し、同形状
のものをSOI基板製品とすることにより、同製品の歩
留りと品質安定性は向上する。
れたウエーハを支持基板(ベースウエーハ)とし、その
上にSi単結晶の薄膜層を設けたSOSと類似構造のS
OI基板は、従来のSi単結晶が露出した支持基板の場
合に比べ、半導体素子製造時の諸工程におけるパーティ
クルの発生が少なく、素子製造の歩留りを向上させる。
また、上記SOI基板は、素子形成加工をする際のハン
ドリングを容易にし、基板全体の不純物による汚染を抑
えることができる。さらに、上記SOI基板は、これよ
り素子形成面上にSi単結晶やSi多結晶の層を成長さ
せる際、ベース側ウエーハ表面の不要部分にこれらが異
常成長して発塵源となることを防止する。また、予め素
子形成面となるSi単結晶薄膜層の外周部を除去するこ
とにより、ウエーハ接合体の接合強度は安定し、同形状
のものをSOI基板製品とすることにより、同製品の歩
留りと品質安定性は向上する。
【0063】また、上記実施例で示した接合ウエーハ外
周部をエッチング除去する加工方法は、マスキングテー
プの貼付けや剥離、及び単枚エッチング処理の手間を省
いて本発明製品の製造を容易にする。しかも、アルカリ
エッチング方法に使用したNaOHやKOHは、従来の
酸エッチングに使用のフッ酸や硝酸等に比べて非常に安
価であり、その排液処理も容易である等、様々な効果を
有するものである。
周部をエッチング除去する加工方法は、マスキングテー
プの貼付けや剥離、及び単枚エッチング処理の手間を省
いて本発明製品の製造を容易にする。しかも、アルカリ
エッチング方法に使用したNaOHやKOHは、従来の
酸エッチングに使用のフッ酸や硝酸等に比べて非常に安
価であり、その排液処理も容易である等、様々な効果を
有するものである。
【0064】以上説明した通り、本発明は、SOI基板
におけるボイドが多いボンドウエーハ外周部を効率的に
除去すると同時に、それ自体の発塵量が少なく、しかも
それを使用して素子を製造する工程において損傷や汚染
の影響を受けることの少ない、実質的にSOS基板と同
じ構成を有するSOI基板とその効率的な製造方法を提
供することができた。
におけるボイドが多いボンドウエーハ外周部を効率的に
除去すると同時に、それ自体の発塵量が少なく、しかも
それを使用して素子を製造する工程において損傷や汚染
の影響を受けることの少ない、実質的にSOS基板と同
じ構成を有するSOI基板とその効率的な製造方法を提
供することができた。
【図1】エッチング比に対する本発明のNaOH濃度の
影響を示す図である。
影響を示す図である。
【図2】本発明の方法で使用するスペーサ及びスタック
治具の一例を示す側断面図である。
治具の一例を示す側断面図である。
【図3】互いに密着した状態のSOI基板中間体10及
びスペーサ20の一部を拡大して示す側断面図である。
びスペーサ20の一部を拡大して示す側断面図である。
【図4】本発明の方法で用いるスペーサを種々の材質で
作製した場合の周辺エッチングの浸食の度合いを示す図
である。
作製した場合の周辺エッチングの浸食の度合いを示す図
である。
【図5】本発明の方法で用いるエッチング液のSiとS
iO2 とのエッチング速度の比を示す図である。
iO2 とのエッチング速度の比を示す図である。
10 SOI基板中間体 11 酸化膜 12 ベースウエ−ハ 13 ボンドウエ−ハ 13a ボンドウエ−ハの周辺部 20 スペーサ 21 台地状平坦部 30 スタック治具 31 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 敦雄 長野県更埴市大字屋代1393番地 長野電子 工業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 全表面にSi酸化膜を有するSi単結晶
からなる鏡面ウエーハ上にSi単結晶の薄膜を形成せし
めたSOI基板。 - 【請求項2】 2枚のSi単結晶からなる鏡面ウエーハ
(以下「ウエーハ」という。)のうちの一方は素子形成
層の支持を目的とするベースウエーハ、他方は素子形成
層となることを目的とするボンドウエーハとし、ベース
ウエーハのみ又はベ−スウエ−ハ及びボンドウエ−ハ双
方の全表面にSi酸化膜を形成させた後、このベースウ
エーハの鏡面側とボンドウエーハの鏡面側どうしを重ね
た状態で加熱することにより接着せしめ、次にボンドウ
エーハの背面を研削及び研磨することにより薄膜化して
SOI構造を有する接合ウエーハとし、この接合ウエー
ハ複数枚と、この接合ウエーハとほぼ同じ形状の複数枚
のスペーサとを、これらの主平面を対峙させながら交互
に積層し、その両側より加圧固定した後、その周辺部の
みをエッチング液中に浸漬しエッチングするにあたり、
前記エッチング液は強アルカリを主剤とし、かつ前記ス
ペーサは耐アルカリ性の材料を使用し、スペーサの形状
は、ボンドウエーハ外周部分の一定幅が露出するように
ウエーハより幾分小さい形状の密着面を有するものを使
用して前記エッチングを行うことにより、全表面にSi
酸化膜を有するベースウエーハ上にSi単結晶の薄膜を
形成せしめたSOI基板を得ることを特徴とするSOI
基板の製造方法。 - 【請求項3】 前記エッチング液はNaOH又はKOH
を主剤とする水溶液である請求項2に記載のSOI基板
の製造方法。 - 【請求項4】 前記スペーサのベースウエーハ側の接触
面は、そのウエーハと同じ形状でその全面に密着し、ま
たボンドウエーハ側の接触面は、そのウエーハ周辺の一
定幅が露出するようウエーハより幾分小さい形状の密着
面を有する、該スペーサの側視形状が凸型若しくは円錐
台型のものである請求項2に記載のSOI基板の製造方
法。 - 【請求項5】 前記スペーサはフッ素樹脂からなる請求
項2ないし請求項4に記載のSOI基板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3280851A JP2565440B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | Soi基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3280851A JP2565440B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | Soi基板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0590545A true JPH0590545A (ja) | 1993-04-09 |
| JP2565440B2 JP2565440B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=17630866
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3280851A Expired - Fee Related JP2565440B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | Soi基板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2565440B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001006564A1 (fr) * | 1999-07-15 | 2001-01-25 | Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. | Procede de production d'une plaquette encollee et plaquette encollee |
| KR100548545B1 (ko) * | 1999-12-16 | 2006-02-02 | 주식회사 하이닉스반도체 | 에스오아이 웨이퍼를 제조하기 위한 단결정 실리콘층성장방법 |
| JP2007240217A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-09-20 | I-Bit Co Ltd | 半導体ウェハ透視検査装置 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6489346A (en) * | 1987-09-29 | 1989-04-03 | Sony Corp | Semiconductor substrate |
| JPH01313923A (ja) * | 1988-06-13 | 1989-12-19 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 半導体基板接着の前処理方法 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP3280851A patent/JP2565440B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS6489346A (en) * | 1987-09-29 | 1989-04-03 | Sony Corp | Semiconductor substrate |
| JPH01313923A (ja) * | 1988-06-13 | 1989-12-19 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 半導体基板接着の前処理方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| WO2001006564A1 (fr) * | 1999-07-15 | 2001-01-25 | Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. | Procede de production d'une plaquette encollee et plaquette encollee |
| US6716722B1 (en) | 1999-07-15 | 2004-04-06 | Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. | Method of producing a bonded wafer and the bonded wafer |
| KR100548545B1 (ko) * | 1999-12-16 | 2006-02-02 | 주식회사 하이닉스반도체 | 에스오아이 웨이퍼를 제조하기 위한 단결정 실리콘층성장방법 |
| JP2007240217A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-09-20 | I-Bit Co Ltd | 半導体ウェハ透視検査装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2565440B2 (ja) | 1996-12-18 |
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