JPH0592288U - クレーンの揚程検出用リミットスイッチ・ギヤーユニットのロック装置 - Google Patents
クレーンの揚程検出用リミットスイッチ・ギヤーユニットのロック装置Info
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- JPH0592288U JPH0592288U JP4060192U JP4060192U JPH0592288U JP H0592288 U JPH0592288 U JP H0592288U JP 4060192 U JP4060192 U JP 4060192U JP 4060192 U JP4060192 U JP 4060192U JP H0592288 U JPH0592288 U JP H0592288U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 クレーンのワイヤーロープ交換作業に要する
手間と時間を大幅に低減し、交換後にリミットスイッチ
がフック位置を的確に検出できるようにする。 【構成】 揚程検出装置20を構成するギヤーケース4
の内面4cに、空転防止用の係止体9が設けられ、その
係止体9と検出ギヤー3との間に所定距離Sの空間6が
確保される。この検出ギヤー3と一体のリミットスイッ
チ5を、スイッチベース5Aを介してスイッチ台8のス
ライド溝8a内で係止体9の方向へ移動可能にしてお
く。スイッチベース5Aとスライド溝8aの端部との間
に、所定距離Sに等しい長さのスペーサ10を介在さ
せ、スイッチベース5Aとスライド溝8aの両端部との
間で取り替え可能に固定する。ワイヤーロープを交換し
ている間に、係止体9でもって検出ギヤー3の回転を拘
束させることができ、繰出量を検出するリミットスイッ
チ5の動作点を確実に再現させることができる。
手間と時間を大幅に低減し、交換後にリミットスイッチ
がフック位置を的確に検出できるようにする。 【構成】 揚程検出装置20を構成するギヤーケース4
の内面4cに、空転防止用の係止体9が設けられ、その
係止体9と検出ギヤー3との間に所定距離Sの空間6が
確保される。この検出ギヤー3と一体のリミットスイッ
チ5を、スイッチベース5Aを介してスイッチ台8のス
ライド溝8a内で係止体9の方向へ移動可能にしてお
く。スイッチベース5Aとスライド溝8aの端部との間
に、所定距離Sに等しい長さのスペーサ10を介在さ
せ、スイッチベース5Aとスライド溝8aの両端部との
間で取り替え可能に固定する。ワイヤーロープを交換し
ている間に、係止体9でもって検出ギヤー3の回転を拘
束させることができ、繰出量を検出するリミットスイッ
チ5の動作点を確実に再現させることができる。
Description
【0001】
本考案は、クレーンの揚程検出用リミットスイッチ・ギヤーユニットのロック 装置に係り、詳しくは、フックなどを吊持しているワイヤーロープを取り替える 際、フックの上下限位置などを検出するための検出ギヤーを、ワイヤーロープ巻 取用のウインチドラムに連動して回転するピニオンから外した後に空転しないよ う拘束することができ、ワイヤーロープの取り替え後に、フック位置とリミット スイッチ動作位置との関係を確実に再現することができるようにした検出ギヤー のロック装置に関するものである。
【0002】
製鋼工場などに設置されたクラブ式天井クレーンにおける主巻用ワイヤーロー プは、レードルなどを吊るためのメインフックを昇降させるために、クレーンの ウインチドラムに巻きつけられている。そして、例えば二基よりなる主巻揚程検 出装置の各ピニオンが、そのピニオン軸を介してウインチドラムと同時に回転さ れるようになっている。その間に、ピニオンに噛みあいリミットスイッチと一体 化された検出ギヤーも回転され、検出ギヤーから突設した検出軸によってリミッ トスイッチを動作させ、フックの昇降停止位置を検出するようにしている。 そのリミットスイッチは、例えば4つの高さ位置を検出するスイッチ部を内蔵 しており、検出軸の回転をリミットスイッチ内のウオームギヤーを介してウオー ムホイールの回動動作に変換するようにしている。そのウオームホイールは36 0度以内の動きとなっており、そのホイール軸の周囲に取りつけられたカムによ って4つの接点のいずれかが動作し、ワイヤーロープの巻取限界や繰出限界、さ らには、溶銑を転炉に移すためのレードルの上下の作業定位置などを検出して、 その都度、ウインチドラムの回転を停止させる信号を発することができるように 設定されている。
【0003】 このようなクレーンのワイヤーロープは安全確保の面などから定期的に交換す る必要がある。製鋼工場などに設置されるクラブ式天井クレーンにおける主巻用 ワイヤーロープは、従来から以下のようにして交換されている。 図7に示すように、クレーン30のウインチドラム1A,1Bを回転させ、そ れらに巻きつけたワイヤーロープ11A,11Bを繰り出し、レードル13など を吊るためのメインフック14,14を所定高さ位置まで降ろす。 その下降に伴って、図3に示すような二基よりなる主巻揚程検出装置20A, 20Bの各ピニオン2(図8参照)と一体のピニオン軸2aがウインチドラム1 A,1Bと同時に回転され、そのピニオン2に噛みあう検出ギヤー3も回転され る。そして、検出軸3aを支承して検出ギヤー3と一体化されたリミットスイッ チ5に内蔵したウオームホイールも回動される。下降が停止すると、そのウオー ムホイールの動きも止まり、リミットスイッチ5はその状態に置かれる。 次に、ピニオン2および検出ギヤー3を覆うギヤーケース4の多数の接続ボル ト21,21が外され、下カバー4Bから上カバー4Aが取り除かれる。スイッ チ台19にリミットスイッチ5を固定している取付ボルト22,22も外して、 スイッチ台19からリミットスイッチ5が取り外される。そして、下カバー4B を固定している装着ボルト23,23も取り除かれ、下カバー4Bとともに検出 ギヤー3およびそれと一体のリミットスイッチ5が手前へ引き出される。 この後に、その検出ギヤー3が万一回転するとリミットスイッチ5のウオーム ホイールも回動されることになり、以後、検出ギヤー3をピニオン2に噛みあわ せたとき、ピニオン2とウオームホイールの関係が崩れることになる。そこで、 検出ギヤー3が空転しないようにロープや線材などでリミットスイッチ5ととも に縛りつけられ、ウインチドラム1A,1Bに近い床面12a上などに保管され る。 古いワイヤーロープ11A,11Bの先端に新しいワイヤーロープを繋ぎ、ウ インチドラム1A,1Bを回転させて古いワイヤーロープを巻き取りながら新し いワイヤーロープをウインチドラム1A,1Bで引き揚げる。ウインチドラム1 に新しいワイヤーロープ11を入れ替えると、それが当初に下降させた位置とな るように、ウインチドラム1A,1Bを回転させてワイヤーロープ11A,11 Bの繰出量または巻取量を調整する。 最後に、リミットスイッチ5とともに検出ギヤー3をピニオン2と噛みあうよ うに元の位置へ戻して、線材などによる固縛状態を解く。下カバー4Bを装着ボ ルト23で固定し、取付ボルト22や接続ボルト21でもって、リミットスイッ チ5をスイッチ台19に、上カバー4Aを下カバー4Bに取りつける。 このような手順をとれば、ピニオン2と検出ギヤー3とを噛みあわせる際に、 検出ギヤー3の回動姿勢を変更することなくピニオン2に噛みあわせることがで き、新しいワイヤーロープ11A,11Bに取り替えた後も、検出ギヤー3の回 転によりリミットスイッチ5の内部状態を維持でき、ピニオン2とウオームホイ ールとの従前の関係が再現され、そのスイッチ部の以後の動作に狂いの生じるの が回避される。
【0004】
ところで、上カバー4Aを取り外すためには8つの接続ボルト21を、リミッ トスイッチ5およびそれと一体の検出ギヤー3ならびに下カバー4Bを取り外す ためにも、3つの取付ボルト22と4つの装着ボルト23とを外さなければなら ない。したがって、二基の主巻揚程検出装置20における解体作業には、例えば 30本ものボルトの取外作業や取付作業が余儀なくされ、多大の手間を要すると ともに極めて時間がかかる問題がある。 また、外した検出ギヤー3が空転しないようにロープや線材などで縛っておか なければならず、煩雑な作業が強いられる。また、その固縛が完全でないと検出 ギヤー3が少し空転して、リミットスイッチ5のスイッチ部にずれが生じる。こ れによって、組立後の検出位置に狂いが発生し、その再調整には多大の手間が要 求されることにもなる難点がある。 本考案は上述の問題に鑑みなされたもので、その目的は、クレーンのワイヤー ロープを交換するとき、リミットスイッチと検出ギヤーとよりなるスイッチ・ギ ヤーユニットやギヤーケースの取外作業および再組立作業をなくして、ワイヤー ロープの交換に要する手間を軽減し作業時間の短縮を図ることができること、検 出ギヤーの空転を確実に防止して、ワイヤーロープの交換後にリミットスイッチ がフックの正規の昇降位置を正確に検出できるように、検出ギヤーとピニオンの 噛みあい関係に変化をきたさないようにすること、を実現したクレーンの揚程検 出用リミットスイッチ・ギヤーユニットのロック装置を提供することである。
【0005】
本考案は、クレーンのワイヤーロープ巻取用のウインチドラムに連動して回転 するピニオンと、該ピニオンに噛みあう検出ギヤーと、ピニオンおよび検出ギヤ ーを覆うギヤーケースと、検出ギヤーからピニオン軸と平行に延びて突出する検 出軸を支承し、検出軸の回転をもとにワイヤーロープが所定の繰出量もしくは巻 取量に到達したことを検出するリミットスイッチとを備えるクレーンの揚程検出 装置に適用される。 その特徴とするところは、図1を参照して、ギヤーケース4内に検出ギヤー3 とピニオン2との噛みあいを外して、検出ギヤー3をピニオン2から離反する方 向へ変位させることができる空間6が確保される。リミットスイッチ5と検出ギ ヤー3とを一体にしたスイッチ・ギヤーユニット7を変位させるために、リミッ トスイッチ5のスイッチベース5Aを移動可能に支持するスイッチ台8が設けら れる。ギヤーケース4の内面4cには、ピニオン2から空間6内を変位して所定 距離Sに到達すると検出ギヤー3に噛みあい、検出ギヤー3の空転を阻止する係 止体9が設けられる。スイッチ台8には、スイッチベース5Aより長く、かつ、 スイッチベース5Aを変位させることができるスライド溝8aが形成される。そ して、スイッチベース5Aとスライド溝8aの端部との間に、所定距離Sに等し い長さのスペーサ10が介在され、スイッチベース5Aとスライド溝8aの一方 端8mの間およびスイッチベース5Aとスライド溝8aの他方端8nの間で、ス ペーサ10を取り替え可能に固定できるようにしたことである。
【0006】
クレーン30のワイヤーロープ11A,11Bを取り替える際、まず、メイン フック14が工場床面から例えば1mの所定高さ位置となるように降ろして停止 させる。その所定位置において、揚程検出装置20のピニオン2と検出ギヤー3 が噛みあっている状態で、各スイッチ台8のスライド溝8aの他方端8n側に介 装されているスペーサ10を取り除く。スイッチベース5Aに取りつけられたリ ミットスイッチ5を検出ギヤー3とともに変位させ、検出ギヤー3をピニオン2 から離反させる。検出ギヤー3を回転させることなく所定距離Sだけ変位させ、 ギヤーケース4の内面4cに形成した係止体9に噛みあわせる。ピニオン2との 噛みあいが解かれた検出ギヤー3は再び拘束される。それに伴い、リミットスイ ッチ5内のスイッチ部の状態も、その後の変化が阻止される。 引き出されたスペーサ10を逆姿勢にして、スライド溝8aの一方端8mとス イッチベース5Aとの間に生じた隙間に介装し固定する(図2参照)。リミット スイッチ5およびスイッチベース5Aと一体の検出ギヤー3は、係止体9と噛み あった状態に保持される。 古いワイヤーロープ11A,11Bの先端に新しいワイヤーロープを繋ぎ、ウ インチドラム1A,1Bを回転させて古いワイヤーロープ11A,11Bを巻き 取りながら新しいワイヤーロープを引き揚げる。新しいワイヤーロープ11を入 れ替えると、メインフック14が床面上の所定高さ位置となるように、ワイヤー ロープ11の垂れ下り長さが調整される。 スライド溝8aの一方端8mに介装されているスペーサ10を取り外し、スイ ッチ・ギヤーユニット7およびスイッチベース5Aを元の位置へ移動させて、検 出ギヤー3をピニオン2に噛みあわせる。スペーサ10をスライド溝8aの他方 側8nとスイッチベース5Aとの間に挿入して固定する(図1参照)。この間、 リミットスイッチ5の内のスイッチ部は、メインフック14の所定位置を検出し た従前の状態を維持している。以後、ウインチドラム1を回転させると、リミッ トスイッチ5は、メインフック14の上昇限界位置,上限手前位置、作業定位置 や下降限界位置などを的確に検出するように、その動作を再現させることができ る。
【0007】
本考案によれば、ウインチドラムに巻きつけられたワイヤーロープを交換する にあたり、係止体でもって検出ギヤーの回転を拘束させることができるので、繰 出量を検出するリミットスイッチの動作点を狂わせることなく確実に保持し、動 作位置の再現性を高い精度で維持させることができる。 その交換作業において、スライド溝の一端に介装されるスペーサの取外取付作 業は極めて少数のボルトを扱うだけでよく、しかも、ギヤーケースの取外取付作 業も省かれ、作業量を大幅に低減でき、作業時間の著しい短縮が図られる。
【0008】
以下に、本考案に係るクレーンの揚程検出用リミットスイッチ・ギヤーユニッ トのロック装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。 図1は、本考案が適用される揚程検出装置20は、クレーンのメインワイヤー ロープの主巻揚程検出装置であって、クレーンが稼働して状態における斜視図で ある。これは、図7に示したクレーン30のワイヤーロープ11を巻き取るウイ ンチドラム1に連動して回転するピニオン2と、そのピニオン2に噛みあう検出 ギヤー3と、ピニオン2および検出ギヤー3を覆うギヤーケース4と、その検出 ギヤー3からピニオン軸2aと平行に延びて突出する検出軸3aを支承し、その 検出軸3aの回転をもとにワイヤーロープ11が所定の繰出量もしくは巻取量に 到達したことを検出するリミットスイッチ5とを備えている。 図2は、ワイヤーロープを取り替える際に主巻揚程検出装置20が休止してい る状態の斜視図であり、図3は、クレーン30(図7参照)におけるメインクラ ブ12上に設置した二基の主巻揚程検出装置20A,20Bの配置状態を表して いる。この主巻揚程検出装置20A,20Bは、二本のワイヤーロープ11A, 11Bをそれぞれ巻き取り繰り出すウインチドラム1A,1Bの近傍において、 横行自在なメインクラブ12の床面12aに設けられ、その設置位置はウインチ ドラム1A,1Bより少し高い位置となっている。その各ウインチドラム1は、 メインクラブ12に搭載した図示しないドラム駆動用モータからの動力を減速機 (図示せず)に設けた複数の出力軸のうちの一つを介して伝動することにより、 回転されるようになっている。
【0009】 レードル13(図7参照)などを吊り下げるメインフック14の上部には、二 つのシーブ15A,15Bが設けられているが、ウインチドラム1A,1Bから は同時に同一長さのワイヤーロープ11A,11Bが繰り出されることから同時 に下降し、また、同一長さの巻き取りにより同時に上昇して、レードル13の左 右の姿勢を変えることなく昇降させることができるようになっている。 主巻揚程検出装置20は、図1に示すように、検出ギヤー3などを収容するギ ヤーケース4と、後述するスイッチ・ギヤーユニット7と、リミットスイッチ5 を取りつけたスイッチベース5Aと、スライド溝8aを形成したスイッチ台8と を備える。そして、スイッチ・ギヤーユニット7のロック装置として、検出ギヤ ー3の空転を阻止する係止体9、および、スイッチベース5Aとスライド溝8a の端部との間に介在されるスペーサ10が設けられる。 各主巻揚程検出装置20のそれぞれのギヤーケース4は、断面がコ字状となる ように曲げて形成され、検出ギヤー3とピニオン2の周囲を取り巻くようにU字 状となっているギヤーカバー4aとピニオンカバー4bとからなっている。これ らのカバー4a,4bは、相互に対面するように突きあわされ、上部板4pと図 3に示す下部板4qを介して一体化される。そして、ギヤーカバー4aの下部に 取りつけた支持部材4r,4rを取付部材8t,8tにボルト止めすることによ り、ギヤーケース4の全体が架台8sに固定されるようになっている。なお、ギ ヤーケース4の側面は、スイッチ・ギヤーユニット7の位置しない側において、 カバー板4d,4e,4fが取りつけられ、検出ギヤー3やピニオン2の側面を 覆っている。
【0010】 このようなギヤーケース4の内部には、図1に示すように、検出ギヤー3とピ ニオン2との噛みあいを外して、検出ギヤー3をピニオン2から離反する方向へ 変位させることができる空間6が確保されている。そして、ギヤーケース4の内 面4cには、ワイヤーロープ11の取り替え時に、検出ギヤー3をピニオン2か ら空間6内を矢印R方向へ変位させ、その変位が所定距離Sになると検出ギヤー 3と噛みあい、検出ギヤー3の空転を阻止する係止体9が溶接などによって固定 されている。 この係止体9は、検出ギヤー3の歯に係合して、検出ギヤー3の回転を拘束す ることができるものであればよいが、本例においては、検出ギヤー3と同一のモ ジュールを有する内歯歯車が採用されている。なお、その歯数は多く必要とされ ることはないので、例えば5枚の歯形からなる部分歯車のようなものとなってい る。 したがって、スイッチ・ギヤーユニット7を構成する検出ギヤー3が、後述す るように、スイッチベース5Aとともに所定距離Sだけ移動されると、検出ギヤ ー3の歯と係止体9の歯とが噛みあわされ、検出ギヤー3の動きを拘束し、後述 するが、リミットスイッチ5の内部機構も、そのままの状態に保持されるように なっている。 スイッチ・ギヤーユニット7は、通常運転におけるメインフック14の上下限 位置や作業定位置、さらには、最大上下限位置を検出する公知のリミットスイッ チ5を、上述した検出ギヤー3と一体化させたものである。そして、主巻揚程検 出装置20A,20Bのそれぞれに設けられる各リミットスイッチ5は、両主巻 揚程検出装置20A,20Bの対向面側に配置されている(図3参照)。
【0011】 検出ギヤー3のギヤーケース4の側方から延びる検出軸3aは、リミットスイ ッチ5のケーシングに内蔵した軸受(図示せず)で支承され、その検出軸3aを リミットスイッチ5内のウオームギヤー(図示せず)の軸と接続することによっ て、検出ギヤー3とリミットスイッチ5との一体化を図り、上記のスイッチ・ギ ヤーユニット7が構成される。したがって、検出ギヤー3が回転すればウオーム ギヤーも回転し、そのウオームギヤーに噛みあうウオームホイール(図示せず) が回転されると、ウオームホイールの軸に取りつけたカムの回動動作で、スイッ チ部の接点が断接動作するようになっている。 ちなみに、ドラム駆動モータの回転数を720rpmとすれば、減速機によっ て1/20に減速された回転がピニオン軸2aに伝達される。ピニオン2と検出 ギヤー3との減速比は40/85とされ、リミットスイッチ5内のウオームギヤ ーの減速比は1/80であり、カムの回動速度は、720×1/20×40/8 5×1/80=0.21rpm程度となる。 このスイッチ部の動作によって、検出ギヤー3の回転数すなわちワイヤーロー プ11の巻取量が分かり、昇降したメインフック14の上昇限界位置,作業定位 置,上限手前位置や下降限界位置を検出することができる。すなわち、リミット スイッチ5は、ワイヤーロープ11A,11Bの巻取限界や繰出限界、さらには 必要となる中間繰出位置を検出する。なお、リミットスイッチ5の前面には、電 力を供給する電気配線5cおよびそれを保護する配線管が、架台8sに沿って設 けられている。
【0012】 このようなスイッチ・ギヤーユニット7を、ワイヤーロープ11の取り替え時 に変位させるため、リミットスイッチ5は、図4に示すように、左右端部上面に 外斜面28,28が形成されて左右方向へ延びる2本のスキッド5a,5aより なるスイッチベース5Aに装着される。すなわち、リミットスイッチ5の下部の 3つの張出部や中間板材5bに挿入される取付ボルト22によって、リミットス イッチ5がスイッチベース5Aに固定されるようになっている。 図5および図6に示すように、そのスイッチベース5Aを移動可能に支持する スイッチ台8が設けられる。これは、スイッチベース5Aより長く、スイッチベ ース5Aを所望距離だけ変位させることができるスライド溝8aを備え、図1な どに示す架台8sの上面に固定される。このスライド溝8aの一方端8mおよび 他方端8nには、スキッド5a,5aの外斜面28に一致する内斜面29が形成 される一方、中央部位には、略正方形のガイド材8gが突設されている。その前 後側面8h,8hとスキッド5a,5aの内側面とは接触して摺動可能とされ、 スイッチベース5Aが左右方向へ変位されるときには、ガイド材8gによって案 内されるようになっている。 このスイッチ台8のガイド材8gの左側には、固定ボルト27(図6参照)に よりスペーサ10を固定するためのねじ孔27a,27aが設けられている。な お、右側にも、同様のねじ孔27a,27aが刻設され、一つのスペーサ10を 逆姿勢にして付け替えることができるようになっている。 すなわち、図1に示すように、主巻揚程検出装置20Bの検出ギヤー3がピニ オン2に噛みあっている状態では、スイッチベース5Aがスライド溝8aの一方 端8mにあり、他方端8nとスイッチベース5Aとの間にスペーサ10が介装さ れることになる。図2に示すように、検出ギヤー3が係止体9と噛みあっている 状態では、スイッチベース5Aがスライド溝8aの他方端8nにあり、一方端8 mとスイッチベース5Aとの間にスペーサ10が介装される。このスペーサ10 は、前記した所定距離Sに等しい長さを有しており、常に、二つの固定ボルト2 7で固縛され、スイッチベース5Aをスライド溝8a内の所定位置に保持してお くために使用される。
【0013】 図5に示すように、他方端8nに位置するスペーサ10における左方の傾斜下 面10aは、スイッチベース5Aを構成するスキッド5a,5aの外斜面28, 28に当接するように形成され、右方の傾斜上面10bは、スイッチ台8のスラ イド溝8aにおける内斜面29に一致するように形成されている。このスペーサ 10を180度回動させて左右を逆にすれば、図6に示すように、一方端8mに も介装させることができるようになっている。なお、検出ギヤー3の変位する所 定距離Sは略25mmもあれば十分であるので、スペーサ10の幅も25mmと される。 ちなみに、図7に示すように、メインクラブ12の下方には横行自在な補助ク ラブ24が設けられ、図示しないモータや減速機に接続したウインチドラムから 繰り出されるワイヤーロープ25には、昇降自在な補助フック26が装着されて いる。そして、例えば、メインフック14,14に吊されたレードル13が作業 定位置に停止されたとき、補助クラブ24が横行され、補助のワイヤーロープ2 5が繰り出されて補助フック26が下降し、レードル13の底部近傍を持ち上げ て傾け、流出口13aから溶銑が転炉に注湯されるようになっている。
【0014】 このように構成された本考案に係るロック装置を装着した主巻揚程検出装置2 0A,20Bは、ウインチドラム1A,1Bに巻きつけられたワイヤーロープ1 1A,11Bを取り替えるとき、スイッチベース5Aの移動を介して、リミット スイッチ5と一体の検出ギヤー3をピニオン2から離反させるとともに係止体9 に係合させ、検出ギヤー3の空転を防止して、リミットスイッチ5の内部におけ るウオームホイールの無用な回動を阻止しておくことができる。 高炉は、ある一定期間ごとに定期補修されるが、その機会などを利用して、ク レーン30のワイヤーロープ11A,11Bが取り替えられる。その準備作業と して、メインフック14が製鋼工場の床面から例えば1mの所定高さ位置で停止 される。このとき、主巻揚程検出装置20のピニオン2と検出ギヤー3とは、図 1のように噛みあった状態にある。 この状態で、主巻揚程検出装置20に設けたスイッチ台8のスライド溝8aに 介装したスペーサ10を取り除く。すなわち、スペーサ10をスイッチ台8に固 定している合計4つの固定ボルト27,27を取り外し、内斜面29(図5参照 )に傾斜上面10bを当接させているスペーサ10を矢印M方向へ引き出す。そ して、スイッチベース5Aに取付ボルト22を介して固定されたリミットスイッ チ5と検出ギヤー3とを、空間6を隔てた係止体9の方向へ変位させる。 このとき、スキッド5a,5aは、その内面をスイッチ台8の底面に形成した ガイド材8g(図5参照)の前後側面8h,8hと摺動して案内される。その移 動量が所定距離Sになると、ピニオン2から離反した検出ギヤー3が、ギヤーケ ース4の内面4cの係止体9の歯に噛みあわされる(図2参照)。引き出された スペーサ10を180度回転させて逆姿勢とし、図2に示すように、スライド溝 8aの一方端8mとスイッチベース5Aとの間に生じた隙間へ矢印N方向から挿 入すれば、検出ギヤー3は係止体9から外れることがない。これによって、たと え何らかの力を受けてピニオン2が回転しても、検出ギヤー3に回転が伝わるこ とはなく、また、検出ギヤー3の拘束によって、リミットスイッチ5内のスイッ チ部の状態も維持される。
【0015】 次に、古いワイヤーロープ11A,11Bを降ろしてその先端を切断し、その 切断箇所に新しいワイヤーロープを接続する。ウインチドラム1A,1Bを回転 させて、古いワイヤーロープ11A,11Bを引き揚げ、接続部を切り離して新 しいワイヤーロープをクラブ12上に預けておく。古いワイヤーロープ11A, 11Bはウインチドラム1A,1Bを逆回転させて地上に降ろされる。新しいワ イヤーロープ11A,11Bをウインチドラム1A,1Bの端末に止め、再度ウ インチドラム1A,1Bを正回転させて巻きつける。ウインチドラム1A,1B に新しいワイヤーロープ11A,11Bを入れ替えて、メインフック14が床面 から1m上方の所定高さ位置となるように、ウインチドラム1A,1Bでワイヤ ーロープ11A,11Bの繰出量または巻取量を調整する。 図2に示したように、スライド溝8aの一方端8mに介装されたスペーサ10 を固定する固定ボルト27を取り外し、スペーサ10を矢印M方向へ引き出す。 スイッチ・ギヤーユニット7およびスイッチベース5Aを元の位置へ移動させる と、検出ギヤー3はピニオン2に噛みあわされ、リミットスイッチ5のスイッチ 部は、ワイヤーロープ11の繰出量との関係において、メインフック14の所定 高さ位置を検出した従前の状態を再現する。 スペーサ10を元の姿勢にして、スライド溝8aの他方側8nとスイッチベー ス5Aとの間へ介装し、スイッチベース5Aを構成するスキッド5a,5aの外 斜面28,28に傾斜下面10aを一致させた状態で、固定ボルト27を締め込 むとスイッチ台8に固定され、検出ギヤー3とピニオン2との噛みあいも再現さ れる。すなわち、各リミットスイッチ5において、メインフック14の上昇限界 位置,上限手前位置,作業定位置や下降限界位置を従前と同じように的確に検出 することができる状態となる。 このような作業において、ボルトの取外作業や取付作業が最小限の操作、すな わち、合計4本のボルト操作でもって実現される。したがって、従来のように上 カバーの取外作業や下カバーとともにリミットスイッチおよび検出ギヤーをずら せるといった煩わしい取替作業は回避され、作業時間を大幅に短縮することがで きる。さらには、従来のワイヤーロープ取替作業において必要なリミットスイッ チの再調整操作なども必要とされなくなる。 なお、以上の説明では製鋼工場におけるクラブ式天井クレーンの主巻揚程検出 用の装置を例にして述べたが、本考案は、連鋳工場などに設置されるクレーンに おけるワイヤーロープの取替作業など、一般的なクレーンやその補助ワイヤーロ ープの場合にも適用することができるのは述べるまでもない。
【図1】 本考案が適用された主巻揚程検出装置であっ
て、通常の稼働状態における斜視図。
て、通常の稼働状態における斜視図。
【図2】 ワイヤーロープを取り替える際の主巻揚程検
出装置における検出ギヤーが係止体に噛みあわされてい
る状態の斜視図。
出装置における検出ギヤーが係止体に噛みあわされてい
る状態の斜視図。
【図3】 二基よりなる主巻揚程検出装置のメインクラ
ブ上での配置状態を説明する斜視図。
ブ上での配置状態を説明する斜視図。
【図4】 スイッチベースとリミットスイッチの斜視
図。
図。
【図5】 スイッチ台とスペーサの斜視図。
【図6】 スペーサを付け替えたときのスイッチ台の斜
視図。
視図。
【図7】 本考案が適用されるクレーンの一例の斜視
図。
図。
【図8】 従来の主巻揚程検出装置の斜視図。
1…ウインチドラム、2…ピニオン、2a…ピニオン
軸、3…検出ギヤー、3a…検出軸、4…ギヤーケー
ス、4c…内面、5…リミットスイッチ、5A…スイッ
チベース、6…空間、7…スイッチ・ギヤーユニット、
8…スイッチ台、8a…スライド溝、8m…一方端、8
n…他方端、9…係止体、10…スペーサ、11,11
A,11B…ワイヤーロープ、20,20A,20B…
主巻揚程検出装置、30…クレーン(クラブ式天井クレ
ーン)、S…所定距離。
軸、3…検出ギヤー、3a…検出軸、4…ギヤーケー
ス、4c…内面、5…リミットスイッチ、5A…スイッ
チベース、6…空間、7…スイッチ・ギヤーユニット、
8…スイッチ台、8a…スライド溝、8m…一方端、8
n…他方端、9…係止体、10…スペーサ、11,11
A,11B…ワイヤーロープ、20,20A,20B…
主巻揚程検出装置、30…クレーン(クラブ式天井クレ
ーン)、S…所定距離。
Claims (1)
- 【請求項1】 クレーンのワイヤーロープ巻取用のウイ
ンチドラムに連動して回転するピニオンと、該ピニオン
に噛みあう検出ギヤーと、前記ピニオンおよび検出ギヤ
ーを覆うギヤーケースと、該検出ギヤーからピニオン軸
と平行に延びて突出する検出軸を支承し、該検出軸の回
転をもとにワイヤーロープが所定の繰出量もしくは巻取
量に到達したことを検出するリミットスイッチとを備え
るクレーンの揚程検出装置において、 前記ギヤーケース内には、前記検出ギヤーと前記ピニオ
ンとの噛みあいを外して、該検出ギヤーをピニオンから
離反する方向へ変位させることができる空間が確保さ
れ、 前記リミットスイッチと前記検出ギヤーとを一体にした
スイッチ・ギヤーユニットを変位させるため、該リミッ
トスイッチのスイッチベースを移動可能に支持するスイ
ッチ台が設けられ、 前記ギヤーケースの内面には、ピニオンから前記空間内
を変位して所定距離に到達すると検出ギヤーに噛みあ
い、該検出ギヤーの空転を阻止する係止体が設けられ、 前記スイッチ台には、前記スイッチベースより長く、か
つ、該スイッチベースを変位させることができるスライ
ド溝が形成され、 前記スイッチベースとスライド溝の端部との間に、前記
所定距離に等しい長さのスペーサを介在させ、該スイッ
チベースとスライド溝の一方端との間およびスイッチベ
ースとスライド溝の他方端との間で、前記スペーサを取
り替え可能に固定できるようにしたことを特徴とするク
レーンの揚程検出用リミットスイッチ・ギヤーユニット
のロック装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4060192U JPH086000Y2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | クレーンの揚程検出用リミットスイッチ・ギヤーユニットのロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4060192U JPH086000Y2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | クレーンの揚程検出用リミットスイッチ・ギヤーユニットのロック装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0592288U true JPH0592288U (ja) | 1993-12-17 |
| JPH086000Y2 JPH086000Y2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=12585038
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4060192U Expired - Lifetime JPH086000Y2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | クレーンの揚程検出用リミットスイッチ・ギヤーユニットのロック装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH086000Y2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008201563A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Matsushita Electric Works Ltd | 昇降装置 |
| CN118649895A (zh) * | 2024-06-04 | 2024-09-17 | 绍兴山耐高压紧固件有限公司 | 一种螺母内螺纹加工装置及加工工艺 |
-
1992
- 1992-05-20 JP JP4060192U patent/JPH086000Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008201563A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Matsushita Electric Works Ltd | 昇降装置 |
| CN118649895A (zh) * | 2024-06-04 | 2024-09-17 | 绍兴山耐高压紧固件有限公司 | 一种螺母内螺纹加工装置及加工工艺 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH086000Y2 (ja) | 1996-02-21 |
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