JPH0592362A - 研磨ヘツドおよび研磨装置 - Google Patents

研磨ヘツドおよび研磨装置

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JPH0592362A
JPH0592362A JP3252401A JP25240191A JPH0592362A JP H0592362 A JPH0592362 A JP H0592362A JP 3252401 A JP3252401 A JP 3252401A JP 25240191 A JP25240191 A JP 25240191A JP H0592362 A JPH0592362 A JP H0592362A
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polishing
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air
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spindle
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雅文 瀧本
Akinobu Deguchi
明信 出口
Junji Takashita
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加工物の表面形状のあらゆる曲率に対して
必要な研磨加工力の連続的な変化に対応する。 【構成】 研磨ヘッド50の本体51は、研磨ヘッド取
付板48の所定位置に固定される。多孔質材55は、円
筒形状のスピンドル52の外径よりも大きい内径を持
ち、供給される空気P3がその隙間に流れ込むエアベア
リングによってスピンドル52を非接触で支持する。し
かし、上下方向には拘束なく、したがって、スピンドル
52は矢印A方向には可動である。2つの空気室53
a,53bの各々に供給される空気P1,P2の圧力に
差が生ずれば、スピンドル52の上下方向に力が発生す
る。一方、弾性球体工具65は回転軸64に装着され、
この回転軸64は、複数のエアベアリングにより支持さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体、ガラス、セラ
ミックス、金属単体または金属酸化物の単結晶等の硬脆
材料の表面を研磨加工する研磨ヘッドおよび研磨装置に
関するものである。本発明の加工は、特に、研磨砥粒を
被加工物に衝突させ、被加工物の微少な領域にエネルギ
ーを与え原子単位の除去を行い加工を進行させる方法で
あるところのいわゆるEEM(Elastic Emi
ssionMachining)に基づく研磨加工によ
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の研磨装置は、通常、特開昭62−
88565号公報等に示されるように、図7(A),
(B)に示すように構成されている。
【0003】図において、エアレール102の取付足1
02’は主軸のヘッド101に装着されている。エアレ
ール102およびエアテーブル103は、エアレール1
02に跨ってその上をスライドし、エアスライダを構成
している。枠104はエアテーブル103に固設され、
エアシリンダ105は枠104に固設されている。エア
シリンダ105にはエアベアリングを介して垂直シャフ
ト106が設けられ、その下端部にはポリウレタン球等
からなる弾性球体の工具107が装着されている。垂直
シャフト106はフレキシブルジョイント108を介し
てモータで回転される回転シャフトになっている。ま
た、垂直シャフト106は、前記エアスライダにより水
平Y方向にエアスライドされるようになっている。
【0004】被加工物109は、Z方向(上下方向)と
X方向(水平方向)に数値制御の変位可能なX−Z数値
制御手段110のアーム111に垂直に取り付けられて
いる。水槽112は、水平台114に取り付けられ、研
磨材微粉末粒子の懸濁液113が入っている。主軸のヘ
ッド101は操作上の便宜からX−Y−Z方向に動き任
意の位置で停止できるようにされている。被加工物10
9の表面に懸濁液の一定厚みの軸受的流れを形成するた
めに、垂直シャフト106は被加工物109の加工表面
に向けて任意の一定微小圧力が常にかけられるように配
置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、以下
のような欠点があった。
【0006】回転シャフトが垂直、および被加工物の加
工面が垂直で固定であるために、球面やコロイダル面の
ような加工面の場合加工することができない場合があ
る。たとえば、図8において、弾性球体工具107は、
被加工物109の下方部分を加工できない。
【0007】EEM研磨法により加工を行う場合には、
弾性球体工具の被加工物へ押し付けた際のつぶれ面面積
の大きさによって加工領域の大きさが決定される。つぶ
れ面面積は押付力(研磨加工力)に比例するから、被加
工物の曲率に対して弾性球体工具を傾斜させたときの必
要研磨加工力の連続的な変化に対応できない上記従来例
では、加工面積精度を期待できない。
【0008】曲率に対して一定の角度を有することがで
きないため、加工領域の誤差が大きい。たとえば、図9
において、被加工物への投影面FとGとでは加工位置に
よってその面積の大きさが異なる。さらに、被加工物1
09が大口径な場合、回転シャフトが長くなり、弾性球
体工具107の回転によって振動が誘発される。
【0009】本発明の目的は、被加工物の表面形状のあ
らゆる曲率に対して必要研磨加工力の連続的な変化に対
応することができる研磨ヘッドおよび研磨装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の研磨ヘッドは、
研磨砥粒が分散された研磨液中に被加工物が浸され、一
方、弾性球体工具が被加工物に押し付けられ、かつ回転
し、それに誘発される前記研磨液の流れにより研磨液中
の研磨砥粒が前記被加工物に衝突し、前記被加工物の表
面微小領域が加工されるように構成された研磨装置にお
ける前記弾性球体工具を被加工物に押し付ける加重手段
と、前記弾性球体工具を回転させる回転手段とを有する
研磨ヘッドにおいて、前記加重手段にエアシリンダを持
ち、その加重軸は上下方向に移動可能なガイドをエアベ
アリングによって支持され、また、回転手段において
は、その回転軸が前記加重軸に任意の角度を有して装着
され、回転方向に移動可能にエアベアリングによって支
持されていることを特徴とする。
【0011】本発明の研磨ヘッドは、加重手段において
は、その可動部の自重をキャンセルするためのスプリン
グを装着し、加重軸の垂直方向の変位を検知する変位検
知手段と、研磨ヘッドの傾きを検知する傾き検知手段
と、研磨液面の高さを検知する液面検知手段とを有し、
かつこれら変位検知手段、傾き検知手段および液面検知
手段からの信号を基に、前記スプリングの反力変化と傾
き時の自重変化と浮力変化とを、前記エアシリンダで発
生する力を制御することで、補正する制御手段を有する
ことを特徴とする。
【0012】本発明の研磨ヘッドは、弾性球体工具の回
転軸を前記弾性球体工具の近辺で支持したことを特徴と
する。
【0013】本発明の研磨装置は、定盤上に位置決め可
能に設けられたそれぞれ直交する2移動軸と、その上方
に垂直軸回りに回転移動し、回転位置決め可能に設けら
れた回転移動軸とを有するテーブルを備えた研磨装置に
おいて、被加工物は前記テーブルに固定され、前記被加
工物の法線方向を追従しながら加工するように、前記回
転移動軸上方に設けられたチルティング機構に本発明の
研磨ヘッドが装着されたことを特徴とする。
【0014】
【作用】研磨ヘッドは、エアシリンダにより研磨加工力
を発生し、その加重軸(スピンドル)をエアベアリング
で支持することで前記エアシリンダで発生させる研磨加
工力を損失無く弾性球体工具に伝達することができる。
一方、回転軸もエアベアリングで支持することで前記回
転軸に装着した回転手段で発生させる回転力を損失無く
弾性球体工具に伝達することができる。
【0015】研磨ヘッドをチルティング装置に搭載し、
被加工物を直交2軸回転1軸のテーブルに水平に装着す
ることで前記研磨ヘッドの加重方向を被加工物の任意の
位置で任意の角度に合致することができる。
【0016】エアシリンダ下に配設されたエアスピンド
ル、弾性球体工具の回転系等可動部の自重をキャンセル
するためのスプリングを設け、エアシリンダに発生する
力を研磨加工力のみとすることができる。
【0017】エアスピンドルに研磨ヘッド本体に対する
変位計(変位検知手段)を装着し、かつ補正のための制
御装置を有して、エアシリンダで発生する力の大きさを
制御することでスプリングの伸びによる反力の変化を補
正できる。
【0018】研磨ヘッドに角度計(傾き検知手段)を装
着し、かつ補正のための制御手段を有して研磨ヘッドを
傾斜させたときのエアシリンダで発生する力の大きさを
制御することでエアシリンダ下の傾斜度による自重の変
化を補正できる。
【0019】研磨ヘッドに研磨液の液面の高さを検知す
るレベル計(液面検知手段)を装着し、かつ補正のため
の制御手段を有して、研磨液中に没するエアシリンダで
発生する力の大きさを制御することで弾性球体工具の体
積分の浮力の変化を補正できる。
【0020】回転軸をできる限り弾性球体工具の近辺で
支持することで振動を排除することができる。
【0021】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0022】図2は本発明の第1実施例の研磨ヘッド5
0が装着される研磨装置30を示す斜視図である。
【0023】図2において、定盤31には、Yテーブル
32が平行な2本のガイドレール31a,31bに案内
されて矢印Y方向およびその逆方向に往復移動自在に装
着されている。2本のガイドレール31a,31bの間
には、各ガイドレール31a,31bと平行にボールネ
ジ31cが回転自在に軸支されており、前記ボールネジ
31cは、Yテーブル32に設けられた不図示のボール
ナットに螺合し、ボールネジ31cの一端はモータ31
dの出力軸と接続されている。これにより、ボールネジ
31cがモータ31dの駆動により正転、逆転すること
により、Yテーブル32は矢印Y方向およびその逆方向
に往復移動される。
【0024】前記Yテーブル32には、Xテーブル33
がガイド32aに案内されて矢印X方向(矢印Y方向に
対して垂直方向)およびその逆方向に往復移動自在に装
着されている。ガイド32aの内側には矢印X方向と平
行にボールネジ33cが回転自在に軸支されており、前
記ボールネジ33cは、Xテーブル33に設けられた不
図示のボールナットに螺合し、ボールネジ33cの一端
はモータ33dの出力軸と接続されている。これによ
り、ボールネジ33cがモータ33dの駆動により正
転、逆転することにより、Xテーブル33は矢印X方向
およびその逆方向に往復移動される。
【0025】前記Xテーブル33には、θテーブル34
が不図示の回転駆動手段を介して装着されており、該回
転駆動手段により矢印θ方向およびその逆方向に正転、
逆転される構成となっている。前記Xテーブル33、Y
テーブル32およびθテーブル34により、被加工物3
6を少なくとも3自由度の位置姿勢で保持する直交2軸
回転1軸のテーブルが構成される。
【0026】前記θテーブル34に固定されたタブ35
内には、研磨砥粒が分散された研磨液が満たされてお
り、被加工物36はその研磨液中に浸けられた状態で前
記タブ35に固定される。
【0027】前記被加工物36の上方には、定盤31に
設けられた3個のL字形の研磨フレーム37a,37
b,37cの各先端が位置しており、該各先端に、上下
方向と傾き2方向に位置決め可能な3本の直動機構から
なる、研磨ヘッド50を前記テーブル32,33,34
と異なる少なくとも3自由度の位置姿勢で保持する保持
手段であるZチルティング装置40を装着するための取
付板38が固定されている。
【0028】前記Zチルティング装置40について図3
を参照して説明する。
【0029】正三角形の三角取付板41の三つの角は、
前記取付板38(図2参照)にそれぞれ固定されてい
る。三角取付板41には、各辺とそれぞれ平行に3個の
軸45a,45b(他は不図示)が固着されており、各
軸45a,45b(他は不図示)ごとにそれぞれブロッ
ク42a,42b,42cが各軸45a,45b(他は
不図示)まわりに回動自在に取り付けられている。ブロ
ック42aの2つの外側部にはロ字状の研磨アーム43
aの図示上下方向の対向する2つの内側部が公知のスラ
イド手段を介してそれぞれ取り付けられており、研磨ア
ーム43aは、その2つの内側部がブロック42aの2
つの外側部にそれぞれ案内されて、ブロック42aに対
して往復移動(図示上下方向)自在となっている。他の
2個の研磨アーム43b,43cも他のブロック42
b,42cに対してそれぞれ同一の構成となっている。
【0030】各研磨アーム43a,43b,43cに
は、前記2つの内側部とそれぞれ平行にボールネジ46
a,46b,46cがそれぞれ回転自在に軸支されてお
り、各ボールネジ46a,46b,46cは、各ブロッ
ク42a,42b,42cをそれぞれ挿通し、各ブロッ
ク42a,42b,42cの内部に設けられたボールナ
ット(不図示)にそれぞれ螺合している。また、各ボー
ルネジ46a,46b,46cの図示上端は、各研磨ア
ーム43a,43b,43cの図示上辺に取り付けられ
たモータ44a,44b,44cの出力軸にそれぞれ接
続されている。各研磨アーム43a,43b,43cの
図示下辺はユニバーサルジョイント47a,47b,4
7cを介して三角形の研磨ヘッド取付板48の三つの角
にそれぞれ取り付けられている。
【0031】前記各研磨アーム43a,43b,43c
は、各ボールネジ46a,46b,46cが各モータ4
4a,44b,44cの駆動によりそれぞれ正転、逆転
されることにより、各ブロック42a,42b,42c
に対してそれぞれ往復運動(図示上下方向)する。たと
えば、各研磨アーム43a,43b,43cを同一の距
離だけ同方向にそれぞれ移動させることにより、研磨ヘ
ッド取付板48を同じ姿勢に保ったまま前記距離だけ移
動させることができる。また、各研磨アーム43a,4
3b,43cをそれぞれ異なる距離だけ移動させること
により、研磨ヘッド取付板48をどの方向にも自在に傾
斜させることができる。
【0032】これにより、チルティング装置40は、研
磨ヘッド取付板48に取り付けた研磨ヘッド50(図2
参照)を、タブ35に固定された被加工物36に対し
て、どの方向にも自在に傾斜(チルティング)させるこ
とができ、かつ、自在に上昇、下降させることができ
る。
【0033】次に、本実施例の研磨ヘッド50について
図1を参照して説明する。
【0034】研磨ヘッド50の本体51は、加重軸であ
るスピンドル52とともに加重手段であるエアシリンダ
を構成し、研磨ヘッド取付板48の所定位置に固定され
る。エアベアリングを構成する多孔質材55は、円筒形
状のスピンドル52の外径よりも10μm程度大きい内
径を持ち、供給される空気P3がその隙間に流れ込むエ
アベアリング(いわゆる多孔質絞り)によってスピンド
ル52を非接触で支持する。しかし、上下方向には拘束
なく、したがって、スピンドル52は上下方向(矢印A
方向)には可動である。2つの空気室53a,53bの
各々に供給される空気P1,P2の圧力に差が生ずれ
ば、スピンドル52の上下方向に力が発生する。たとえ
ば、空気室53a,53bの圧力差が1kg/cm2
スピンドル52の圧力受け面52a,52bの有効面積
を1cm2 とすれば、上下方向に1kgの力が発生する
ことになる。
【0035】一方、先端にポリウレタンなどの弾性体で
製作された弾性球体工具65は回転軸64に装着され、
この回転軸64は、複数のエアベアリングにより支持さ
れている。すなわち、多孔質材61によりラジアル方向
を、多孔質材63aおよび63bによってスラスト方向
を、各々非接触に支持されている。それぞれの多孔質材
61,63a,63bのハウジング62には、エンコー
ダ60b(不図示)を内蔵したモータ60aがビス等で
固設され、その出力軸60cが回転軸64に固定され、
弾性球体工具65の回転手段が構成されている。この回
転手段により、モータ60aの回転が回転軸64を介し
弾性球体工具65に伝達され、矢印B方向に回転する。
さらに、スピンドル52で発生した力は、スピンドル5
2に固定された取付板59を介してハウジング62、多
孔質材63a,63b、回転軸64、弾性球体工具65
へと伝達される。
【0036】こうして回転方向と上下方向の力が弾性球
体工具の先端に与えられて、次のように加工が行われ
る。すなわち、研磨砥粒が分散された研磨液中に浸され
た被加工物36に加工力により弾性球体工具65が押し
付けられ、弾性変形を起こす。加えて、弾性球体工具6
5の回転により誘発される研磨液の流れにより、研磨液
が弾性球体工具65と被加工物36との接触域に引込ま
れる。研磨液中の砥粒が被加工物36に衝突し、被加工
物36の表面微小領域を除去していく。上下方向の力の
大きさにより接触領域の大小が決まり、弾性球体工具6
5の回転速度によりその接触域に引き込まれる研磨砥粒
の時間あたりの量が決定され、加工の分解能が決まる。
【0037】次に、図4を参照して本実施例の回り止め
機構について説明する。
【0038】スピンドル52は、本体51にネジ等で固
設されたプレート56a,56b、各プレート56a,
56bの各々に設置された多孔質プレート57a,57
b、およびスピンドル52にネジ等で固設された移動プ
レート58からなる回り止め機構によって中心軸回りの
回転が規制される。すなわち、エアベアリングを構成す
る多孔質プレート57a,57bにそれぞれ供給された
空気P4,P5は、移動プレート58と多孔質プレート
57a,57bとの小さな膜を形成し、非接触に移動プ
レート58を支持し、矢印C方向に可動としながらも、
その直交方向には不動となる。したがって、図1中で、
研磨ヘッド50のスピンドル52はその中心軸回りに回
転せず、加工中の弾性球体工具65の位置のずれが最小
に押えられる。
【0039】なお、取付板59はスピンドル52に対し
て任意の角度(φ)に設定され、工具回転中心(固定=
0の部分)が被加工物36に接触しないように、たとえ
ば角度φは45゜に設定される。
【0040】次に、図5を参照して加工圧の制御につい
て説明する。
【0041】サーボ弁71は、空気源73から空気室5
3a,53bに供給する空気量を各々独立してコントロ
ールする。スピンドル52の圧力受け面52a,52b
の有効面積がそれぞれ既知であるので、この部分の発生
する力はこの有効面積に圧力差を乗じたものとなる。目
標荷重をこの有効面積で割った値と差圧センサ71で読
み取った値とが同じものになるように、コントローラ7
4はサーボ弁72が空気室53a,53bの各々に供給
する空気量を制御することで目標荷重を達成する。
【0042】しかし、前述したように、スピンドル52
は上下方向の拘束がないため、この可動部分の自重をキ
ャンセルしなければ自重は目標荷重に加算される。そこ
で、本実施例では、空気室53a,53bの圧力差を最
小限にするため、スプリング54の一端を本体51に、
他端をスピンドル52にそれぞれ固設し、スピンドル5
2以下の自重をキャンセルする。スプリング54を用い
ず、空気室53a,53bとの圧力差を用い、スプリン
グ54以下の可動部の自重を支える場合もあるが、この
場合、自重をキャンセルするための圧力がオフセットと
して差圧センサ71に加わるため、差圧測定のS/N比
が悪化し、荷重精度が落ちる。スプリング54について
は、たとえば可動部の自重が3kgで目標荷重のダイナ
ミックレンジを0〜500gとしたときにスプリング5
4でキャンセルする自重分を3kgとすれば、空気圧に
よりスピンドルで発生させる荷重は0〜500gとな
る。また、スプリング54は、スピンドル52の上下方
向の位置が可動有効範囲の中心位置で自重をキャンセル
するように設定するが、スピンドル52の本体51に対
する位置が変化した場合には、スプリング54が発生す
る反力が変化する。コントローラ74は、変位計66お
よびアンプ75でスピンドル52の位置を測定し、スプ
リング54のバネ定数からスプリング54の発生する反
力を計算し、被加工物36に対して発生する目標荷重が
スピンドル52の位置にかかわらず一定になるように空
気室53a,53b間の差圧を制御する。
【0043】研磨ヘッド50の傾きによるエアシリンダ
の発生力補正について説明する。
【0044】あらかじめ加重軸(スピンドル)52を垂
直状態で可動部の自重を求め、コントローラ74に登録
する。被加工物36の加工面の曲率の法線方向に研磨ヘ
ッド50の加重軸(スピンドル)52を一致させたと
き、図1に示す角度計90で検知した研磨ヘッド50の
水平に対する角度を不図示のアンプを介してコントーラ
74に送る。コントーラ74では、この検出した角度か
ら現在の可動部の自重を計算し、先に登録した可動部の
自重に対して減少した分だけエアシリンダで発生する力
を大きくし、被加工物36の加工面の曲率の法線方向に
ついて常に一定の研磨加工力を発生する。
【0045】弾性球体工具65が研磨液92に没するた
めに生じる浮力を起因とするエアシリンダの発生力補正
について説明する。
【0046】図1に示すレベル計91にて検出された研
磨液92の液面の高さを不図示のアンプを介してコント
ローラ74へ送る。コントーラ74は、この検出した液
面の高さから弾性球体工具65の研磨液中に没している
体積相当の浮力を計算し、この分だけエアシリンダに発
生する力を大きくし、弾性球体工具65の沈み量に左右
されることなく常に一定の研磨加工力を発生する。
【0047】次に、本発明の第2実施例について図6を
参照して説明する。
【0048】ボビン82にビス等で固設された荷重軸8
5は角形であり、その4面を本体83に取り付けられた
4個の多孔質パッド84a,84b,84c,84d
(不図示)によって非接触に支持されている。したがっ
て、4方向より拘束されているために、軸回りの回転は
不可となり、実施例1の如く、回り止めを設ける必要が
なくなる。非接触に支持するため、上下方向には損失な
く力が伝達され、ボイスコイルモータ81(以下、VC
M81という)に発生する力がダイレクトに弾性球体工
具65に伝わる。VCM81の発生する力は、ボビン8
2の上下方向の位置による差異を生じるので、変位計8
6でその位置を読み取り、その差を補正するようにVC
M81に流れる電流をコントロールする。研磨ヘッド5
0の傾き補正、弾性球体工具65の浮力補正も行う。
【0049】なお、弾性球体工具65を回転させる構成
については第1実施例と同様である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明による研磨ヘ
ッドは、エアシリンダにより研磨加工力を発生し、その
加重軸(スピンドル)をエアベアリングで支持すること
で前記エアシリンダで発生させる研磨加工力を損失無く
弾性球体工具に伝達し、回転軸をエアシリンダで支持す
ることで回転軸に装着した回転手段で発生させる回転力
を損失無く弾性球体工具に伝達し、前記エアシリンダ下
に配設されたエアスピンドル、弾性球体工具の回転系等
可動部の自重をキャンセルするためのスプリングを設
け、前記エアシリンダに発生する力を研磨加工力のみと
することで研磨加工力の精度を向上させることができ
る。
【0051】また、スピンドル変位、研磨ヘッドの傾
き、研磨液面の高さをそれぞれ検知する各検知手段と、
各検知手段からの信号に基づいて、シリンダに発生する
力を制御する制御手段とを有することで研磨加工力を常
に一定にし、弾性球体工具を被加工物に押し付けた際の
弾性球体工具のつぶれ面面積精度を向上させることがで
きる。さらに、工具の回転軸をできる限り弾性球体の工
具の近辺で支持し、振動を排除することができる。
【0052】一方、本発明による研磨装置は、チルティ
ング装置と直交2軸回転1軸のテーブルとを有し、前記
保持手段に研磨ヘッドを装着し、また、前記テーブル上
に被加工物を装着することにより、被加工物の表面形状
のあらゆる曲率に対してその法線方向と研磨ヘッドの加
重方向とを一致させることができるので、あらゆる曲率
の被加工物に対応し、リアルタイムでエアシリンダの発
生力を制御して研磨加工力を常に一定にし、高精度な研
磨加工を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨ヘッドの第1実施例を示す要部断
面図である。
【図2】本実施例の研磨ヘッドが装着される研磨装置を
示す斜視図である。
【図3】本実施例中のZチルティング装置を示す斜視図
である。
【図4】本実施例のまわり止め機構を示す正面図であ
る。
【図5】本実施例の加工圧の制御を説明するための図で
ある。
【図6】本発明の研磨ヘッドの第2実施例を示す要部断
面図である。
【図7】研磨装置の従来例を示し、(A)は正面図、
(B)は側面図である。
【図8】図7に示す研磨装置で球面加工物を加工する際
の模式図である。
【図9】図7に示す研磨装置で球面加工物を加工する際
の加工域を表す図である。
【符号の説明】
30 研磨装置 31 定盤 32 Yテーブル 33 Xテーブル 34 θテーブル 35 タブ 36 被加工物 36a 被加工物面 37a,37b,37c 研磨フレーム 40 Zチルティング装置 41 三角取付板 42a,42b,42c ブロック 43a,43b,43c 研磨アーム 44a,44b,44c モータ 45a,45b,45c 軸 46a,46b,46c ボールネジ 47a,47b,47c ユニバーサルジョイント 48 研磨ヘッド取付板 50 研磨ヘッド 51 本体 52 スピンドル 52a スピンドル圧力受け面a 52b スピンドル圧力受け面b 53a 空気室a 53b 空気室b 54 スプリング 55 多孔質材 56a,56b プレート 57a,57b 多孔質プレート 58 移動プレート 59 取付板 60a モータ 60c 出力軸 61 多孔質材 62 ハウジング 63a 多孔質材 63b 多孔質材 64 回転軸 65 工具 66 変位計 71 差圧センサ 72 サーボ弁 73 空気源 74 コントローラ 81 ボイスコイルモータ 82 ボビン 83 本体 84a 多孔質パッド 84b 多孔質パッド 84c 多孔質パッド 85 加重軸 86 変位計 90 角度計 91 レベル計 92 研磨液

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨砥粒が分散された研磨液中に被加工
    物が浸され、一方、弾性球体工具が被加工物に押し付け
    られ、かつ回転し、それに誘発される前記研磨液の流れ
    により研磨液中の研磨砥粒が前記被加工物に衝突し、前
    記被加工物の表面微小領域が加工されるように構成され
    た研磨装置における前記弾性球体工具を被加工物に押し
    付ける加重手段と、前記弾性球体工具を回転させる回転
    手段とを有する研磨ヘッドにおいて、 前記加重手段にエアシリンダを持ち、その加重軸は上下
    方向に移動可能なガイドをエアベアリングによって支持
    され、 また、回転手段においては、その回転軸が前記加重軸に
    任意の角度を有して装着され、回転方向に移動可能にエ
    アベアリングによって支持されていることを特徴とする
    研磨ヘッド。
  2. 【請求項2】 加重手段においては、その可動部の自重
    をキャンセルするためのスプリングを装着し、加重軸の
    垂直方向の変位を検知する変位検知手段と、研磨ヘッド
    の傾きを検知する傾き検知手段と、研磨液面の高さを検
    知する液面検知手段とを有し、かつこれら変位検知手
    段、傾き検知手段および液面検知手段からの信号を基
    に、前記スプリングの反力変化と傾き時の自重変化と浮
    力変化とを、前記エアシリンダで発生する力を制御する
    ことで、補正する制御手段を有することを特徴とする請
    求項1に記載の研磨ヘッド。
  3. 【請求項3】 弾性球体工具の回転軸を前記弾性球体工
    具の近辺で支持したことを特徴とする請求項1または2
    に記載の研磨ヘッド。
  4. 【請求項4】 定盤上に位置決め可能に設けられたそれ
    ぞれ直交する2移動軸と、その上方に垂直軸回りに回転
    移動し、回転位置決め可能に設けられた回転移動軸とを
    有するテーブルを備えた研磨装置において、 被加工物は前記テーブルに固定され、 前記被加工物の法線方向を追従しながら加工するよう
    に、前記回転移動軸上方に設けられたチルティング機構
    に請求項1、2または3に記載の研磨ヘッドが装着され
    たことを特徴とする研磨装置。
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