JPH059275A - 成形材料用高速結晶性共重合ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂及びその製造方法 - Google Patents

成形材料用高速結晶性共重合ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂及びその製造方法

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JPH059275A
JPH059275A JP18834391A JP18834391A JPH059275A JP H059275 A JPH059275 A JP H059275A JP 18834391 A JP18834391 A JP 18834391A JP 18834391 A JP18834391 A JP 18834391A JP H059275 A JPH059275 A JP H059275A
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JP
Japan
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polyethylene terephthalate
copolymerized polyethylene
resin
terephthalate resin
solvent
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Pending
Application number
JP18834391A
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English (en)
Inventor
Hideto Kakita
秀人 柿田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】結晶化速度が速く、特別に結晶化処理しなくて
も成形操作時にトラブルを発生することのない共重合ポ
リエチレンテレフタレ-ト樹脂を提供することを目的と
する。 【構成】エチレンテレフタレ−ト成分が70〜90重量
%、固有粘度〔η〕が0.5以上であり、且つ示差走査
熱量計で10℃/分の昇温速度で測定したガラス状態か
らの結晶化発熱ピ-クが明瞭に発現し、その発熱量が1
0mJ/mg以上である成形材料用高速結晶性共重合ポ
リエチレンテレフタレ-ト樹脂。この樹脂は共重合ポリ
エチレンテレフタレ-トの溶剤溶液を、キャステイング
するか、非溶剤で再沈して製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明な肉厚容器や収縮
フィルム等の成形に好適であり、しかも成形時の乾燥工
程が円滑に行なえる成形材料用共重合ポリエチレンテレ
フタレ−ト樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレンテレフタレ−トを主たる構成成
分とする結晶性ポリエステル樹脂は、ガスバリヤ-性、
耐溶剤性を活して、醤油瓶、炭酸飲料用瓶やアルコ−ル
飲料容器等に利用されている。最近では、高融点である
ことを利用してオ-ブナブルトレ-やエンジニアリングプ
ラスチックスとしての熱器具の外装、電気部品といった
高温で使う成形品の用途にむけられている。さらには保
香性や光沢を活かして化粧品容器、洗剤容器として用途
分野が広がってきている。
【0003】ところで、包装容器のラベル等に使用する
収縮フィルムの原料となるポリエチレンテレフタレ−ト
系樹脂は、必要に応じてガラス転移点を下げたり、融点
を下げたりしているが、そのために採用されている手段
はポリエステルの特性を損なわない程度に共重合するこ
とが殆どである。一方、押出し成形法によりポリエチレ
ンテレフタレ-ト系樹脂を成形材料にしてフィルム等を
成形する場合には、ホッパ-から押出機のシリンダ-への
ペレットの移動が安定に行なわれるように、ホッパ-ド
ライヤ-で150℃程度の乾燥空気を送りながら、樹脂
の含有水分量を100ppm以下にし、更に結晶化させ
ることが一般に行なわれている。
【0004】しかして、共重合ポリエチレンテレフタレ
-ト樹脂は、ホモポリマ-にくらべ結晶化速度が著しく低
く、押出し成形時に前記加熱手段を採用しても、ホッパ
-ドライヤ-中で結晶化する前に"おこわ"状に固まってし
まう。そのため、押出機にペレットが移動しなくなるト
ラブルが発生する。かかるトラブルの発生をなくすた
め、樹脂メ-カ-ではバンバリ-ミキサ-や固相重合設備を
使って樹脂ペレットを撹拌しながら徐々に加熱してペレ
ット同志がくっつかないように結晶化させ、乾燥させ、
この結晶化し乾燥したペレットを防湿梱包して出荷し樹
脂成形業者に供給しているのが現状であり、これがコス
トを高くし市場拡大の妨げになっている。
【0005】一方、ポリエチレンテレフタレ-トの結晶
化速度を高めるために多くの核形成剤が知られている
(ヨ-ロッパ特許第0025573号、米国特許第37
61450号、米国特許第3624041号、米国特許
第3595818号、米国特許第3516957号、英
国特許第1505599号、米国特許第3962368
号、米国特許第3575931号、米国特許第3553
157号、特開昭46−29917号公報等)が、ポリ
エチレンテレフタレ-トの分子量を低下させたり、食品
包装用途に使えなかったり、低温耐衝撃性が悪くなった
りするなどの欠点を派生することが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、核形成剤、
可塑剤を添加しなくても結晶化速度が速く、特別に結晶
化処理しなくても成形操作時にトラブルを発生すること
のない、共重合ポリエチレンテレフタレ-ト樹脂を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、エチレン
テレフタレ-ト成分が70〜90%の共重合ポリエチレ
ンテレフタレ-トであって、固有粘度〔η〕が0.5以
上であり、且つ示差走査熱量計で10℃/分の昇温速度
で測定したガラス状態からの結晶化発熱ピ-クが明瞭に
発現し、その発熱量が10mJ/mg以上であることを
特徴とする成形材料用高速結晶性共重合ポリエチレンテ
レフタレ-ト樹脂である。
【0008】本発明の共重合ポリエチレンテレフタレ-
ト樹脂は、結晶化速度が速いので、結晶核剤あるいは可
塑剤等を添加しなくても、成形時に前記の如きトラブル
を発生することがない。本発明の共重合ポリエチレンテ
レフタレ-ト樹脂は、共重合ポリエチレンテレフタレ-ト
よりなるポリマ-を溶剤に溶解して溶剤溶液をつくり、
この溶液をキャスティングしたり、あるいはこの溶液に
非溶剤を添加して沈澱させたりすることにより製造する
ことができる。この際、ポリマ-は分子量の低下やガラ
ス転移点の低下をひきおこすことがなく、そして、高い
結晶化速度を達成できる。
【0009】本発明において用いられる共重合成分とし
ては、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ナフタ
レン−1,4−もしくは−2,6−ジカルボン酸、ジフ
ェニルエ-テル−4、4’−ジカルボン酸等の酸成分;プ
ロピレングリコ-ル、ブチレングリコ-ル、ネオペンチル
グリコ-ル、シクロヘキサンジメタノ-ル、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等のグリコ−ル成
分;P−オキシ安息香酸、P-ヒドロキシ安息香酸等の
オキシ酸が挙げられる。
【0010】共重合ポリエチレンテレフタレ-トのエチ
レンテレフタレ-ト成分の含有量は70〜90%が好ま
しく、90%以上ではガラス転移点あるいは融点が高
く、また結晶化が行なわれやすく、収縮フィルムとして
の特性である高い収縮率を得ることが困難になる。また
70%より少ない場合は融点或はガラス転移点が低くな
りすぎ、また結晶化度が低くおさえられて必要な耐熱性
が得られない。本発明におけるポリエチレンテレフタレ
-ト樹脂は、その固有粘度〔η〕が0.5以上のものが
好ましい。固有粘度〔η〕が0.5以下ではポリマ-と
しての実用的な物性を発現することができない。
【0011】本発明において、キャスティング操作及び
再沈操作等に用いられる溶媒は、ポリエチレンテレフタ
レ-トを溶解するものなら何でもよく、例えばフェノ-ル
/テトラクロロエタン(容量比で1:1)混合液、m−
クレゾ−ル、フェノ−ル/2,4,6−トリクロロフェ
ノ−ル(容量比で10:7)混合液、0−クロロフェノ
−ル、ジクロロ酢酸、ヘキサフルオロイソプロパノ−
ル、フェノ−ル/ジクロロエタン混合液、トリフルオロ
酢酸、ヘキサフルオロイソプロパノ−ル/クロロホルム
混合液、ヘキサフルオロイソプロパノ−ル/テトラクロ
ロエタン混合液等があげられる。
【0012】キャスティング操作は、ポリマ−の溶液を
流延し、加熱脱溶媒をして行う。また、再沈操作はポリ
マ−の溶液に非溶剤を添加することにより行なう。その
場合の溶液のポリマ-濃度は適当でよいが、〔η〕1.
0程度のものは3%位、〔η〕0.7程度のものは5〜
6%程度が効率のよい再沈を行なう目安となる。非溶剤
としてはアルコ-ル類、エ-テル類、ケトン類、ハイドロ
カ-ボン類、塩素化ハイドロカ-ボン類、エステル類等、
具体的には例えばメタノ−ル、アセトン、クロロホル
ム、ジエチルエ−テル等が用いられる。非溶剤は溶液の
10倍程度の容積にするのが好ましい。
【0013】上記のようにして得られたキャステング
物、再沈物は粉砕して成形材料に供する。本発明のポリ
エチレンテレフタレ-ト樹脂は、プラスチックスに適用
されるあらゆる加工法で成形することができる。例えば
射出成形、押出成形、真空成形、圧空成形、二軸延伸ブ
ロ-成形等をあげることができる。本発明の共重合ポリ
エチレンテレフタレ-トを実用に供する場合には必要に
応じて高温での酸化劣化を防ぐために、酸化防止剤を加
えることができる。
【0014】
【実施例】以下実施例にて本発明を説明する。固有粘
度、示差走査熱量(DSC)の測定は次の方法によっ
た。固有粘度〔η〕の測定は、フェノ−ル/テトラクロ
ロエタン(重量比で50:50)の混合溶媒にポリマ−
を1%溶解し、25℃にて測定した。DSCの測定は、
ポリマ−を約10mg試料容器に封入し、130℃で1
夜真空乾燥した後、DSCセルの中で、窒素気流中で2
90℃で3分溶融し、その後ドライアイス上で急冷し、
常温真空乾燥で水分を除去し、その後室温から280℃
まで10℃/分で昇降温し、途中280℃で5分ホ−ル
ドを入れて結晶化ピ−ク温度Tc+及びTc-を測定し
た。測定は窒素中で行なった。
【0015】エチレンテレフタレ-ト90%とエチレン
イソフタレ−ト10%よりなる共重合ポリエチレンテレ
フタレ−トをDMT法により重合した。エステル交換触
媒には酢酸マンガンを用い、重合触媒には二酸化ゲルマ
ニュウムを用い、酸化安定剤にはトリメチルホスフェ−
トを用いた。得られたポリマ−の〔η〕は0.8であっ
た。この共重合ポリエチレンテレフタレ−トに付いて、
再沈前と再沈後のDSC曲線を調べた。
【0016】図1は、再沈前の溶融急冷した上記の共重
合ポリエチレンテレフタレ−トのDSC曲線である。T
c+及びTc-に相当するピ-クが殆ど認められないこと
がわかる。図2は、上記の共重合ポリエチレンテレフタ
レ−トをフェノ-ル/四塩化エタン(容量比で50:5
0)に6%濃度となるように溶解し、10倍量のエタノ
−ルに再沈した後、エタノ−ルで還流しながら抽出し、
その後130℃で1夜真空乾燥し、溶融急冷した共重合
ポリエチレンテレフタレ−トのDSC曲線を示したもの
である。Tc+ピ-ク及びTc-ピ-クが明瞭に観測されて
おり、Tc+ピ-クの発熱量は26mJ/mgであり再沈
することで著しく結晶化速度が速くなっていることがわ
かる。その結果、再沈後の共重合ポリエチレンテレフタ
レ−トは、押出し成形時に、ホッパ-ドライヤ-中で結晶
化する前に"おこわ"状に固まって、押出機にペレットが
移動しなくなるトラブルは発生しなかった。
【0017】
【発明の効果】本発明の共重合ポリエチレンテレフタレ
-ト樹脂は、結晶化速度が速い性質を有し、結晶核剤あ
るいは可塑剤等を添加しなくても、包装用収縮性フィル
ム等の成形に際し、その収縮特性を損なうことなく、ホ
ッパ-ドライヤ-から押出機への移動のトラブル発生を防
止できる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年8月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法における再沈前の共重合ポリエチレ
ンテレフタレートのDSC曲線を示す。
【図2】本発明方法における再沈後の共重合ポリエチレ
ンテレフタレートのDSC曲線を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンテレフタレ−ト成分が70〜90
    重量%の共重合ポリエチレンテレフタレ-トであって、
    固有粘度〔η〕が0.5以上であり、且つ示差走査熱量
    計で10℃/分の昇温速度で測定したガラス状態からの
    結晶化発熱ピ-クが明瞭に発現し、その発熱量が10m
    J/mg以上であることを特徴とする成形材料用高速結
    晶性共重合ポリエチレンテレフタレ-ト樹脂。
  2. 【請求項2】エチレンテレフタレ−ト成分が70〜90
    重量%の共重合ポリエチレンテレフタレ-トであって、
    固有粘度〔η〕が0.5以上である共重合ポリエチレン
    テレフタレ-トの溶剤溶液を、キャステイングするか、
    非溶剤で再沈することを特徴とする成形材料用高速結晶
    性ポリエチレンテレフタレ-ト樹脂の製造方法。
JP18834391A 1991-07-03 1991-07-03 成形材料用高速結晶性共重合ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂及びその製造方法 Pending JPH059275A (ja)

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