JPH0593063A - 末端カルボキシル基量の増加したポリアミドの製造方法 - Google Patents
末端カルボキシル基量の増加したポリアミドの製造方法Info
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- JPH0593063A JPH0593063A JP27888591A JP27888591A JPH0593063A JP H0593063 A JPH0593063 A JP H0593063A JP 27888591 A JP27888591 A JP 27888591A JP 27888591 A JP27888591 A JP 27888591A JP H0593063 A JPH0593063 A JP H0593063A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 分子量の変化を抑え、ポリマーの黄変がな
く、末端アミノ基量を減少させると同時に末端カルボキ
シル基量を増加させ、酸性染料に染まりにくいポリアミ
ドの製造法を提供すること 【構成】 ポリアミドポリマーにN,N′−テレフタロ
イルビス−ε−カプロラクタムのような二官能性N−ア
シルラクタムと無水コハク酸のような環状酸無水物を
9:1〜1:9(当量比)の割合で添加して、溶融反応
させることにより、末端カルボキシル基量が末端アミノ
基量より30g当量/106 以上多いポリアミドに変性
する。
く、末端アミノ基量を減少させると同時に末端カルボキ
シル基量を増加させ、酸性染料に染まりにくいポリアミ
ドの製造法を提供すること 【構成】 ポリアミドポリマーにN,N′−テレフタロ
イルビス−ε−カプロラクタムのような二官能性N−ア
シルラクタムと無水コハク酸のような環状酸無水物を
9:1〜1:9(当量比)の割合で添加して、溶融反応
させることにより、末端カルボキシル基量が末端アミノ
基量より30g当量/106 以上多いポリアミドに変性
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、末端カルボキシル基量
の増加したポリアミドの製造方法に関する。さらに詳し
くは、ポリアミドに所定割合の二官能性N−アシルラク
タムと環状酸無水物を添加し、溶融反応させることによ
り、分子量変化を小さく抑えつつ末端アミノ基量を減少
させると同時に末端カルボキシル基量を増加させて酸性
染料に染まりにくいポリアミドを製造する方法に関す
る。
の増加したポリアミドの製造方法に関する。さらに詳し
くは、ポリアミドに所定割合の二官能性N−アシルラク
タムと環状酸無水物を添加し、溶融反応させることによ
り、分子量変化を小さく抑えつつ末端アミノ基量を減少
させると同時に末端カルボキシル基量を増加させて酸性
染料に染まりにくいポリアミドを製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ナイロン6、ナイロン6,6に代表され
るポリアミドは、優れた物理的、化学的性質を有するこ
とから、繊維、プラスチックス、フィルムなどに多く用
いられている。繊維、フィルム用途において、ときには
酸性染料に染まりにくいという特性が要求されることが
ある。
るポリアミドは、優れた物理的、化学的性質を有するこ
とから、繊維、プラスチックス、フィルムなどに多く用
いられている。繊維、フィルム用途において、ときには
酸性染料に染まりにくいという特性が要求されることが
ある。
【0003】例えば、カーペットあるいは衣料用途の一
部の分野に使用されるポリアミド繊維において、酸性染
料に染まり易いものと染まりにくいものを組合せ、同一
浴で染色することにより、濃淡効果を発現させ、製品の
外観、審美性を高めるという方法がよく用いられる。
部の分野に使用されるポリアミド繊維において、酸性染
料に染まり易いものと染まりにくいものを組合せ、同一
浴で染色することにより、濃淡効果を発現させ、製品の
外観、審美性を高めるという方法がよく用いられる。
【0004】このような酸性染料に染まりにくい淡染色
性ポリアミドを得る際には、末端カルボキシル基量を多
く、かつ末端アミノ基量を少なくする必要がある。つま
り、末端アミノ基量が少なくなるほど酸性染料には染ま
りにくくなり、また末端アミノ基量が一定の場合、末端
カルボキシル基が多いほど、酸性染料には染まりにくく
なる。
性ポリアミドを得る際には、末端カルボキシル基量を多
く、かつ末端アミノ基量を少なくする必要がある。つま
り、末端アミノ基量が少なくなるほど酸性染料には染ま
りにくくなり、また末端アミノ基量が一定の場合、末端
カルボキシル基が多いほど、酸性染料には染まりにくく
なる。
【0005】このような酸性染料に染まりにくいポリア
ミドを製造する方法はいくつか知られており、最も一般
的で従来より用いられている方法は、重合当初あるいは
重合途中にモノカルボン酸またはジカルボン酸などの末
端停止剤を添加する方法である。しかし、この方法で
は、重合速度が非常に遅くなるため生産性が低く、ま
た、あまり高い重合度のポリマーが得にくいという欠点
がある。
ミドを製造する方法はいくつか知られており、最も一般
的で従来より用いられている方法は、重合当初あるいは
重合途中にモノカルボン酸またはジカルボン酸などの末
端停止剤を添加する方法である。しかし、この方法で
は、重合速度が非常に遅くなるため生産性が低く、ま
た、あまり高い重合度のポリマーが得にくいという欠点
がある。
【0006】他の方法として、ポリアミドの溶融加工時
に末端停止剤として、モノカルボン酸、ジカルボン酸な
どを添加する方法があるが、この方法では末端停止剤が
ポリアミド末端のみならず、分子鎖中のアミド結合にも
反応して分子量の低下をきたすという致命的欠点があ
る。
に末端停止剤として、モノカルボン酸、ジカルボン酸な
どを添加する方法があるが、この方法では末端停止剤が
ポリアミド末端のみならず、分子鎖中のアミド結合にも
反応して分子量の低下をきたすという致命的欠点があ
る。
【0007】これらの不利益を解消するため、例えば特
公昭44−544号公報、特公平1−229810号公
報においては、環状酸無水物を使用し、下記化1のよう
に末端アミノ基とのみ反応させる方法が提案されてい
る。
公昭44−544号公報、特公平1−229810号公
報においては、環状酸無水物を使用し、下記化1のよう
に末端アミノ基とのみ反応させる方法が提案されてい
る。
【化1】
【0008】しかるに、この方法は、末端アミノ基と反
応してアミドを形成するに止まらず、一部は下記化2の
ように、イミド反応に進行して水が生成し、この水がポ
リアミドの解重合反応を引き起こし、分子量を低下させ
る。さらに、環状酸無水物を多量に用いると、ポリアミ
ドの黄変をも惹起するという問題があり、環状酸無水物
だけを用いて、実用性のある酸性染料に染まりにくいポ
リアミドを得ることはできなかった。
応してアミドを形成するに止まらず、一部は下記化2の
ように、イミド反応に進行して水が生成し、この水がポ
リアミドの解重合反応を引き起こし、分子量を低下させ
る。さらに、環状酸無水物を多量に用いると、ポリアミ
ドの黄変をも惹起するという問題があり、環状酸無水物
だけを用いて、実用性のある酸性染料に染まりにくいポ
リアミドを得ることはできなかった。
【化2】
【0009】また、特開平1−236238号公報にお
いては、二官能性N−アシルラクタムを用いる方法が提
案されている。この方法によれば、ポリアミドの着色の
懸念もなく、極めて短時間で末端アミノ基量を減少させ
ると同時に、末端カルボキシル基量を増加させ、酸性染
料に染まりにくいポリアミドを製造することが可能であ
る。
いては、二官能性N−アシルラクタムを用いる方法が提
案されている。この方法によれば、ポリアミドの着色の
懸念もなく、極めて短時間で末端アミノ基量を減少させ
ると同時に、末端カルボキシル基量を増加させ、酸性染
料に染まりにくいポリアミドを製造することが可能であ
る。
【0010】しかしながら、この方法は、分子量を上昇
させる特徴があり、この方法により得られるポリアミド
を繊維とする場合、ポリマーメルターのパック圧が上昇
するなど製糸性が不良となり、また、繊維の風合いが硬
くなりすぎ好ましくない場合がある。
させる特徴があり、この方法により得られるポリアミド
を繊維とする場合、ポリマーメルターのパック圧が上昇
するなど製糸性が不良となり、また、繊維の風合いが硬
くなりすぎ好ましくない場合がある。
【0011】そのため、所望の分子量のポリアミドを得
るために、溶融反応前のポリアミドの含有水分率を所定
の水分率まで上げておく必要があるが、含有水分率を上
げることにより発泡がおこりやすく、繊維を製造しよう
とする場合、製糸性が大幅に低下するという問題点があ
った。
るために、溶融反応前のポリアミドの含有水分率を所定
の水分率まで上げておく必要があるが、含有水分率を上
げることにより発泡がおこりやすく、繊維を製造しよう
とする場合、製糸性が大幅に低下するという問題点があ
った。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
法の欠点を解消し、分子量の変化を抑えつつ、ポリマー
の黄変がなく、かつ極めて容易に短時間で末端アミノ基
量を減少させると同時に末端カルボキシル基量を増加さ
せ、酸性染料に染まりにくいポリアミドを製造する方法
を提供することを目的とする。
法の欠点を解消し、分子量の変化を抑えつつ、ポリマー
の黄変がなく、かつ極めて容易に短時間で末端アミノ基
量を減少させると同時に末端カルボキシル基量を増加さ
せ、酸性染料に染まりにくいポリアミドを製造する方法
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる従
来法の欠点を解消し、酸性染料に染まりにくいポリアミ
ドを得べく、鋭意検討の結果、環状酸無水物と二官能性
N−アシルラクタムを特定の割合で用いることにより、
分子量の変化を抑え、黄変がなく、末端カルボキシル基
量の増加したポリアミドを得ることができることを見出
し、本発明に到達した。
来法の欠点を解消し、酸性染料に染まりにくいポリアミ
ドを得べく、鋭意検討の結果、環状酸無水物と二官能性
N−アシルラクタムを特定の割合で用いることにより、
分子量の変化を抑え、黄変がなく、末端カルボキシル基
量の増加したポリアミドを得ることができることを見出
し、本発明に到達した。
【0014】すなわち本発明は、ポリアミドに二官能性
N−アシルラクタムと環状酸無水物を9:1〜1:9
(当量比)の割合で添加して溶融反応させることによ
り、末端カルボキシル基量が末端アミノ基量より30g
当量/106 g以上多いポリアミドに変性することを特
徴とする末端カルボキシル基量の増加したポリアミドの
製造方法が提供するものである。
N−アシルラクタムと環状酸無水物を9:1〜1:9
(当量比)の割合で添加して溶融反応させることによ
り、末端カルボキシル基量が末端アミノ基量より30g
当量/106 g以上多いポリアミドに変性することを特
徴とする末端カルボキシル基量の増加したポリアミドの
製造方法が提供するものである。
【0015】本発明に用いるポリアミドとしては、ナイ
ロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,6、ナイロン
6,10、ナイロン12などの脂肪族ポリアミドが挙げ
られる。
ロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,6、ナイロン
6,10、ナイロン12などの脂肪族ポリアミドが挙げ
られる。
【0016】また、ポリアミドとしては、溶融成形可能
な範囲で、第3成分、例えばテレフタル酸、イソフタル
酸などの芳香族成分を共重合したものであってもよい。
もちろん、このようなポリアミド中には、予め各種添加
剤、例えば紫外線吸収剤、熱安定剤、難燃剤、増白剤、
滑剤、核剤、離型剤、顔料、フィラーなどが添加されて
いてもよい。
な範囲で、第3成分、例えばテレフタル酸、イソフタル
酸などの芳香族成分を共重合したものであってもよい。
もちろん、このようなポリアミド中には、予め各種添加
剤、例えば紫外線吸収剤、熱安定剤、難燃剤、増白剤、
滑剤、核剤、離型剤、顔料、フィラーなどが添加されて
いてもよい。
【0017】本発明で用いる二官能性N−アシルラクタ
ムとは、下記一般式〔I〕
ムとは、下記一般式〔I〕
【化3】 (式中、Xはアルキレン基または芳香族基を、Rはアル
キレン基を表す。)で表される化合物である。
キレン基を表す。)で表される化合物である。
【0018】上記一般式〔I〕で表される化合物のなか
でも、Xが炭素数4〜8のアルキレン基、テレフタロイ
ル基またはイソフタロイル基、Rが炭素数3〜5のアル
キレン基である化合物が好ましい。
でも、Xが炭素数4〜8のアルキレン基、テレフタロイ
ル基またはイソフタロイル基、Rが炭素数3〜5のアル
キレン基である化合物が好ましい。
【0019】かかる一般式〔I〕で表される化合物とし
ては、例えばN,N′−テレフタロイルビス−ε−カプ
ロラクタム、N,N′−イソフタロイルビス−ε−カプ
ロラクタム、N,N′−アジポイルビス−ε−カプロラ
クタム、N,N′−アジポイルビス−ε−バレロラクタ
ム、N,N′−イソフタロイルビスバレロラクタム、
N,N′−イソフタロイルビスブチロラクタム、N,
N′−テレフタロイルビスブチロなどを挙げることがで
きる。これらの化合物は、相当するカルボン酸ジハライ
ドとラクタムをアミンあるいはKOHなど無機アルカリ
の存在下に反応させることにより容易に合成することが
できる。
ては、例えばN,N′−テレフタロイルビス−ε−カプ
ロラクタム、N,N′−イソフタロイルビス−ε−カプ
ロラクタム、N,N′−アジポイルビス−ε−カプロラ
クタム、N,N′−アジポイルビス−ε−バレロラクタ
ム、N,N′−イソフタロイルビスバレロラクタム、
N,N′−イソフタロイルビスブチロラクタム、N,
N′−テレフタロイルビスブチロなどを挙げることがで
きる。これらの化合物は、相当するカルボン酸ジハライ
ドとラクタムをアミンあるいはKOHなど無機アルカリ
の存在下に反応させることにより容易に合成することが
できる。
【0020】また、本発明で用いる環状酸無水物として
は、無水コハク酸、無水フタル酸、無水マレイン酸、無
水トリメリット酸、などが挙げられるが、アミノ末端基
に対する反応性が良好で、ポリアミドの熱安定性を損な
わず、光黄変性を促進しないものが望ましい。
は、無水コハク酸、無水フタル酸、無水マレイン酸、無
水トリメリット酸、などが挙げられるが、アミノ末端基
に対する反応性が良好で、ポリアミドの熱安定性を損な
わず、光黄変性を促進しないものが望ましい。
【0021】本発明において、ポリアミドと二官能性N
−アシルラクタムと環状酸無水物を反応させるには、ポ
リアミドの重合終期に重合釜の中にこれらの化合物を添
加攪拌させてもよく、また繊維、フィルムなどに成形加
工するときに、エクストルーダー中で両者を溶融混練す
る手段を採用することもできる。
−アシルラクタムと環状酸無水物を反応させるには、ポ
リアミドの重合終期に重合釜の中にこれらの化合物を添
加攪拌させてもよく、また繊維、フィルムなどに成形加
工するときに、エクストルーダー中で両者を溶融混練す
る手段を採用することもできる。
【0022】特に後者の方法の場合、ポリアミドチップ
に所定割合の二官能性N−アシルラクタムと環状酸無水
物をドライブレンドしてこれを混練溶融する方法、ある
いは所定割合の二官能性N−アシルラクタムと環状酸無
水物をε−カプロラクタムなどに溶解してエクストルー
ダー入口から計量注入する方法などがある。
に所定割合の二官能性N−アシルラクタムと環状酸無水
物をドライブレンドしてこれを混練溶融する方法、ある
いは所定割合の二官能性N−アシルラクタムと環状酸無
水物をε−カプロラクタムなどに溶解してエクストルー
ダー入口から計量注入する方法などがある。
【0023】二官能性N−アシルラクタムと環状酸無水
物とを添加するとき、ポリアミドは通常、繊維用、樹脂
用に管理された水分率0.01〜0.15重量%に調整
しておくことが望ましい。
物とを添加するとき、ポリアミドは通常、繊維用、樹脂
用に管理された水分率0.01〜0.15重量%に調整
しておくことが望ましい。
【0024】本発明において、二官能性N−アシルラク
タムと環状酸無水物の添加割合は、当量比で9:1〜
1:9にする必要があり、好ましくは4:1〜1:4で
ある。二官能性N−アシルラクタムの割合が9当量を超
えるとポリマーの溶融粘度が増加して製糸性が不良とな
り、一方、1当量未満では得られるポリマーが黄変した
り、また溶融粘度が低下するため本発明の目的を達成で
きない。
タムと環状酸無水物の添加割合は、当量比で9:1〜
1:9にする必要があり、好ましくは4:1〜1:4で
ある。二官能性N−アシルラクタムの割合が9当量を超
えるとポリマーの溶融粘度が増加して製糸性が不良とな
り、一方、1当量未満では得られるポリマーが黄変した
り、また溶融粘度が低下するため本発明の目的を達成で
きない。
【0025】また、ポリアミドに対する二官能性N−ア
シルラクタムと環状酸無水物の合計添加量は、ポリアミ
ドの末端アミノ基に対して0.3〜4.0倍当量が好ま
しく、特に好ましくは0.5〜2.5倍当量である。合
計添加量が0.3倍当量未満では末端カルボキシル基と
末端アミノ基の差が小さくなって酸性染料に対する親和
性が増大するので好ましくない。一方、4倍当量を超え
ると、ポリアミドの分子量低下が大きくなり、しかも成
形体中のラクタム量が多くなったり、ポリアミドの黄変
着色が目立つようになるため好ましくない。
シルラクタムと環状酸無水物の合計添加量は、ポリアミ
ドの末端アミノ基に対して0.3〜4.0倍当量が好ま
しく、特に好ましくは0.5〜2.5倍当量である。合
計添加量が0.3倍当量未満では末端カルボキシル基と
末端アミノ基の差が小さくなって酸性染料に対する親和
性が増大するので好ましくない。一方、4倍当量を超え
ると、ポリアミドの分子量低下が大きくなり、しかも成
形体中のラクタム量が多くなったり、ポリアミドの黄変
着色が目立つようになるため好ましくない。
【0026】
【作用】ポリアミドに、二官能性N−アシルラクタムと
環状酸無水物を当量比で9:1〜1:9の割合で添加し
溶融反応させると、ポリアミドの末端アミノ基が極減し
カルボキシル基が増加するという併合的現象がおこり、
かつポリアミドの分子量変化は小さい。本発明はかかる
現象を応用したものである。
環状酸無水物を当量比で9:1〜1:9の割合で添加し
溶融反応させると、ポリアミドの末端アミノ基が極減し
カルボキシル基が増加するという併合的現象がおこり、
かつポリアミドの分子量変化は小さい。本発明はかかる
現象を応用したものである。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、実施例中、各特性値、評価は下記に従った。a.固有粘度 :35℃、m−クレゾール中に溶解して求
めた固有粘度を示す。b.末端アミノ基量 :ポリアミドをm−クレゾールに溶
解し、0.01Nパラ−トルエンスルホン酸で滴定して
求めた。c.末端カルボキシル基量 :ポリアミドをベンジルアル
コールに溶解し、0.1N水酸化ナトリウムで滴定して
求めた。
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、実施例中、各特性値、評価は下記に従った。a.固有粘度 :35℃、m−クレゾール中に溶解して求
めた固有粘度を示す。b.末端アミノ基量 :ポリアミドをm−クレゾールに溶
解し、0.01Nパラ−トルエンスルホン酸で滴定して
求めた。c.末端カルボキシル基量 :ポリアミドをベンジルアル
コールに溶解し、0.1N水酸化ナトリウムで滴定して
求めた。
【0028】d.ポリアミドの着色性:ポリアミドチッ
プを観察し次のように評価した。 ○:着色なし △:黄変ややあり ×:黄変ありe.製糸性 :次のように評価した。 ○:製糸性良好 △:やや悪い ×:悪い
プを観察し次のように評価した。 ○:着色なし △:黄変ややあり ×:黄変ありe.製糸性 :次のように評価した。 ○:製糸性良好 △:やや悪い ×:悪い
【0029】実施例1〜4 ε−カプロラクタムを水を用いて溶融重合し、熱水洗浄
乾燥することにより水分を調整して得た、モノマー含有
率0.5〜1.0%、末端アミノ基量45g当量/10
6 gポリアミド、末端カルボキシル基量47g当量/1
06 gポリアミド、極限粘度1.34のナイロン6チッ
プに、N,N′−テレフタロイルビスカプロラクタム粉
体と無水コハク酸粉体を表1に示す量でドライブレンド
し、チッソ気流下、反応温度250℃、滞留時間4分で
溶融混練反応させたところ、表1に示す物性のポリアミ
ドが得られた。
乾燥することにより水分を調整して得た、モノマー含有
率0.5〜1.0%、末端アミノ基量45g当量/10
6 gポリアミド、末端カルボキシル基量47g当量/1
06 gポリアミド、極限粘度1.34のナイロン6チッ
プに、N,N′−テレフタロイルビスカプロラクタム粉
体と無水コハク酸粉体を表1に示す量でドライブレンド
し、チッソ気流下、反応温度250℃、滞留時間4分で
溶融混練反応させたところ、表1に示す物性のポリアミ
ドが得られた。
【0030】得られたポリアミドは、極限粘度の低下も
少なく、着色もゲル化もしていなかった。また、このポ
リアミドを直接、直径0.6mm、12ホールの紡糸口
金を用いて、紡糸、延伸したところ、製糸性は非常に良
好であった。
少なく、着色もゲル化もしていなかった。また、このポ
リアミドを直接、直径0.6mm、12ホールの紡糸口
金を用いて、紡糸、延伸したところ、製糸性は非常に良
好であった。
【0031】比較例1〜3 比較のため、N,N′−テレフタロイルビスカプロラク
タム粉体と無水コハク酸粉体を添加せず(比較例1)、
または無水コハク酸のみを表1に示す量加え(比較例
2、3)るほかは実施例1と同様にしてポリアミドを得
た。結果を表1に示す。
タム粉体と無水コハク酸粉体を添加せず(比較例1)、
または無水コハク酸のみを表1に示す量加え(比較例
2、3)るほかは実施例1と同様にしてポリアミドを得
た。結果を表1に示す。
【0032】表1にみるとおり、比較例2または3で得
られたポリアミドは、極限粘度の低下が大きく、かつ黄
変着色が見られた。
られたポリアミドは、極限粘度の低下が大きく、かつ黄
変着色が見られた。
【0033】比較例4 無水コハク酸粉体を添加することなく、N,N′−テレ
フタロイルビスカプロラクタム粉体を表1に示す量添加
するほかは実施例1と同様にしてポリアミドを得た。結
果を表1に示す。
フタロイルビスカプロラクタム粉体を表1に示す量添加
するほかは実施例1と同様にしてポリアミドを得た。結
果を表1に示す。
【0034】表1にみるとおり、得られたポリアミド
は、着色は見られなかったが、極限粘度の上昇が大き
く、製糸した場合、パック圧の上昇変動が大きいばかり
か、延伸性の低下による製糸性の悪化が見られた。
は、着色は見られなかったが、極限粘度の上昇が大き
く、製糸した場合、パック圧の上昇変動が大きいばかり
か、延伸性の低下による製糸性の悪化が見られた。
【0035】比較例5 ポリアミドチップを表1に示す水分率まで吸湿させた
後、N,N′−テレフタロイルビスカプロラクタム粉体
を表1に示す量添加するほかは比較例5と同様にしてポ
リアミドを得た。表1に結果を示す。
後、N,N′−テレフタロイルビスカプロラクタム粉体
を表1に示す量添加するほかは比較例5と同様にしてポ
リアミドを得た。表1に結果を示す。
【0036】本比較例の場合、極限粘度の上昇は小さ
く、パック圧は安定したものの、発泡による口金面での
断糸が多発する結果となった。
く、パック圧は安定したものの、発泡による口金面での
断糸が多発する結果となった。
【0037】
【表1】
【0038】実施例5 ε−カプロラクタムを水を用いて溶融重合し、次いで熱
水洗浄、乾燥して得た、水分率0.10%、モノマー含
率0.5〜1.0%、末端アミノ基量46、末端カルボ
キシル基量48、極限粘度1.34のナイロン6チップ
に、N,N′−テレフタロイルビスカプロラクタム粉体
0.89重量%(50g当量/106 g)と無水コハク
酸粉体0.30重量%(30g当量/106 g)をドラ
イブレンドし、チッソ気流下、22mm溶融混練押出機
にて、反応温度250℃、滞留時間4分で溶融混練反応
させながら、直径0.6mm、12ホールの紡糸口金を
用いて、溶融紡糸、延伸を行った。溶融反応後のポリア
ミド特性および延伸糸の糸物性を表2に示す。
水洗浄、乾燥して得た、水分率0.10%、モノマー含
率0.5〜1.0%、末端アミノ基量46、末端カルボ
キシル基量48、極限粘度1.34のナイロン6チップ
に、N,N′−テレフタロイルビスカプロラクタム粉体
0.89重量%(50g当量/106 g)と無水コハク
酸粉体0.30重量%(30g当量/106 g)をドラ
イブレンドし、チッソ気流下、22mm溶融混練押出機
にて、反応温度250℃、滞留時間4分で溶融混練反応
させながら、直径0.6mm、12ホールの紡糸口金を
用いて、溶融紡糸、延伸を行った。溶融反応後のポリア
ミド特性および延伸糸の糸物性を表2に示す。
【0039】次いで、34ゲージ筒編機を用いて筒編
後、下記の酸性染料浴で90℃、45分間染色し、L、
a、b値を測定した。結果を表2に示す。 (酸性染料浴) グリーン染料:Tectilon Yellow 4R 0.1%owf Telon Red FRLL 0.02 %owf Tectilon Blue 6G 0.114%owf アボラン AV 2.0%owf 浴比1:100、pH6.5(第一リン酸ソーダ、第二
リン酸ソーダで調整)なお、L、a、b値は、日本電色
工業(株)製、OPTICAL SENSORZで測定
した。
後、下記の酸性染料浴で90℃、45分間染色し、L、
a、b値を測定した。結果を表2に示す。 (酸性染料浴) グリーン染料:Tectilon Yellow 4R 0.1%owf Telon Red FRLL 0.02 %owf Tectilon Blue 6G 0.114%owf アボラン AV 2.0%owf 浴比1:100、pH6.5(第一リン酸ソーダ、第二
リン酸ソーダで調整)なお、L、a、b値は、日本電色
工業(株)製、OPTICAL SENSORZで測定
した。
【0040】比較例6 比較のため、N,N′−テレフタロイルビスカプロラク
タム粉体および無水コハク酸粉体を添加することなく、
実施例5と同様にしてポリアミドを得、溶融紡糸、延伸
を行い、筒編を作成し、酸性染料による染色評価を行っ
た。結果を表2に併せて示す。
タム粉体および無水コハク酸粉体を添加することなく、
実施例5と同様にしてポリアミドを得、溶融紡糸、延伸
を行い、筒編を作成し、酸性染料による染色評価を行っ
た。結果を表2に併せて示す。
【0041】表1および2から明らかなように、本発明
によれば、ポリアミドの極限粘度の変化を小さく抑えつ
つ、末端アミノ基量を低減させ、末端カルボキシル基量
を増加させることができ、酸性染料に対するL値を増加
させ、著しい淡染色ポリアミドを得ることがができるこ
とがわかる。
によれば、ポリアミドの極限粘度の変化を小さく抑えつ
つ、末端アミノ基量を低減させ、末端カルボキシル基量
を増加させることができ、酸性染料に対するL値を増加
させ、著しい淡染色ポリアミドを得ることがができるこ
とがわかる。
【0042】
【表2】 注)表中、TLはN,N′−テレフタロイルビス−ε−
カプロラクタムを、SAは無水コハク酸を示す。
カプロラクタムを、SAは無水コハク酸を示す。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、通常のポリアミドから
末端カルボキシル基量の多い酸性染料に染まりにくいポ
リアミドを容易に得ることが可能となり、かつ通常の繊
維、フィルムおよび樹脂成形体を製造する場合に、物性
変化が小さく、着色もなく、より実用性に優れたポリア
ミド製品を製造することができる。
末端カルボキシル基量の多い酸性染料に染まりにくいポ
リアミドを容易に得ることが可能となり、かつ通常の繊
維、フィルムおよび樹脂成形体を製造する場合に、物性
変化が小さく、着色もなく、より実用性に優れたポリア
ミド製品を製造することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリアミドに二官能性N−アシルラクタ
ムと環状酸無水物を9:1〜1:9(当量比)の割合で
添加して溶融反応させることにより、末端カルボキシル
基量が末端アミノ基量より30g当量/106 g以上多
いポリアミドに変性することを特徴とする末端カルボキ
シル基量の増加したポリアミドの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27888591A JPH0593063A (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | 末端カルボキシル基量の増加したポリアミドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27888591A JPH0593063A (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | 末端カルボキシル基量の増加したポリアミドの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0593063A true JPH0593063A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17603460
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27888591A Withdrawn JPH0593063A (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | 末端カルボキシル基量の増加したポリアミドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0593063A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1716206A4 (en) * | 2004-02-06 | 2008-03-19 | Invista Tech Sarl | REACTIVE CARRIER FOR POLYMER MELT INJECTION |
| JP2013515866A (ja) * | 2009-12-25 | 2013-05-09 | 東レ繊維研究所(中国)有限公司 | 黄変抑制ポリアミド繊維及びその製造方法 |
| JP2013540192A (ja) * | 2010-10-25 | 2013-10-31 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | ポリマー組成物、その組成物の製造方法およびその組成物から得られる物品 |
| CN104211868A (zh) * | 2014-09-05 | 2014-12-17 | 淮北宇鑫新型材料有限公司 | 一种以尼龙6为原料嵌接不饱和树脂制备新型热固性树脂的方法 |
| CN104211869A (zh) * | 2014-09-05 | 2014-12-17 | 淮北宇鑫新型材料有限公司 | 一种新型热固性树脂的制备方法 |
-
1991
- 1991-10-01 JP JP27888591A patent/JPH0593063A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1716206A4 (en) * | 2004-02-06 | 2008-03-19 | Invista Tech Sarl | REACTIVE CARRIER FOR POLYMER MELT INJECTION |
| JP2013515866A (ja) * | 2009-12-25 | 2013-05-09 | 東レ繊維研究所(中国)有限公司 | 黄変抑制ポリアミド繊維及びその製造方法 |
| JP2013540192A (ja) * | 2010-10-25 | 2013-10-31 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | ポリマー組成物、その組成物の製造方法およびその組成物から得られる物品 |
| CN104211868A (zh) * | 2014-09-05 | 2014-12-17 | 淮北宇鑫新型材料有限公司 | 一种以尼龙6为原料嵌接不饱和树脂制备新型热固性树脂的方法 |
| CN104211869A (zh) * | 2014-09-05 | 2014-12-17 | 淮北宇鑫新型材料有限公司 | 一种新型热固性树脂的制备方法 |
| CN104211868B (zh) * | 2014-09-05 | 2015-09-16 | 淮北宇鑫新型材料有限公司 | 一种以尼龙6为原料嵌接不饱和树脂制备新型热固性树脂的方法 |
| CN104211869B (zh) * | 2014-09-05 | 2016-01-13 | 淮北宇鑫新型材料有限公司 | 一种新型热固性树脂的制备方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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