JPH059673A - 熱伝導性に優れたアルミニウム合金フイン材の製造方法 - Google Patents
熱伝導性に優れたアルミニウム合金フイン材の製造方法Info
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- JPH059673A JPH059673A JP18955491A JP18955491A JPH059673A JP H059673 A JPH059673 A JP H059673A JP 18955491 A JP18955491 A JP 18955491A JP 18955491 A JP18955491 A JP 18955491A JP H059673 A JPH059673 A JP H059673A
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- Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】熱交換器用フィン材のろう付性、耐高温座屈
性、熱伝導性を改良する。 【構成】フィン材のアルミニウム合金としてZr:0.03
〜0.3 wt%、Si:0.03〜0.3 wt%でかつZr+Siが
0.5wt%以下、Fe:0.03〜1.0 wt%、Alと前記Fe
の含有量の和が99.5 wt %以上で、残部が不可避的不純
物からなるアルミニウム合金を用いる。この合金を用い
て熱間圧延後、冷間圧延及び焼鈍を行い、熱交換器用フ
ィン材を製造するに当り、熱間圧延において120mm
から仕上げ板厚系での圧延を8パス以上のパス数で行
い、最終冷間圧延率が20〜85%となる板厚で320
〜450℃で中間焼鈍を行って特に熱伝導性の優れるア
ルミニウム合金フィン材を製造する。
性、熱伝導性を改良する。 【構成】フィン材のアルミニウム合金としてZr:0.03
〜0.3 wt%、Si:0.03〜0.3 wt%でかつZr+Siが
0.5wt%以下、Fe:0.03〜1.0 wt%、Alと前記Fe
の含有量の和が99.5 wt %以上で、残部が不可避的不純
物からなるアルミニウム合金を用いる。この合金を用い
て熱間圧延後、冷間圧延及び焼鈍を行い、熱交換器用フ
ィン材を製造するに当り、熱間圧延において120mm
から仕上げ板厚系での圧延を8パス以上のパス数で行
い、最終冷間圧延率が20〜85%となる板厚で320
〜450℃で中間焼鈍を行って特に熱伝導性の優れるア
ルミニウム合金フィン材を製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱伝導性に優れたアル
ミニウム合金フィン材に関するものであり、特にブレー
ジングによって製造される自動車用の熱交換器のラジエ
ーター、ヒーター、コンデンサー等のフィンとして使用
されるものである。
ミニウム合金フィン材に関するものであり、特にブレー
ジングによって製造される自動車用の熱交換器のラジエ
ーター、ヒーター、コンデンサー等のフィンとして使用
されるものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】自動
車用熱交換器の多くはAlおよびAl合金が使用されて
おりろう付法により製造されている。通常、ろう付はA
l−Si系のろう材が用いられ、そのためろう付は60
0℃程度の高温で行われる。ラジエーター等の熱交換器
は例えば図1に示すように複数本の偏平チューブ(1)
の間にコルゲート状に加工した薄肉フィン(2)を一体
に形成し、該偏平チューブ(1)の両端はヘッダー
(3)とタンク(4)とで構成される空間にそれぞれ開
口しており、一方のタンク側の空間から偏平チューブ
(1)内を通して高温冷媒を他方のタンク(4)側の空
間に送り、チューブ(1)及びフィン(2)の部分で熱
交換して低温になった冷媒を再び循環させるものであ
る。
車用熱交換器の多くはAlおよびAl合金が使用されて
おりろう付法により製造されている。通常、ろう付はA
l−Si系のろう材が用いられ、そのためろう付は60
0℃程度の高温で行われる。ラジエーター等の熱交換器
は例えば図1に示すように複数本の偏平チューブ(1)
の間にコルゲート状に加工した薄肉フィン(2)を一体
に形成し、該偏平チューブ(1)の両端はヘッダー
(3)とタンク(4)とで構成される空間にそれぞれ開
口しており、一方のタンク側の空間から偏平チューブ
(1)内を通して高温冷媒を他方のタンク(4)側の空
間に送り、チューブ(1)及びフィン(2)の部分で熱
交換して低温になった冷媒を再び循環させるものであ
る。
【0003】ところで、近年、熱交換器は軽量・小型化
の方向にあり、そのために材料の薄肉化が望まれてい
る。しかし、従来の材料で薄肉化を行った場合、材料の
肉厚が薄くなると、熱伝導性が不足してしまう。そのた
め、フィン材の熱伝導性の向上が検討されているが十分
な成果は得られていない。これは、熱伝導性を向上させ
たフィン材においては、製品の最終工程として600℃
付近まで加熱されるブレージング中にろうがフィン材に
拡散したり、フィンがつぶれたりするためである。
の方向にあり、そのために材料の薄肉化が望まれてい
る。しかし、従来の材料で薄肉化を行った場合、材料の
肉厚が薄くなると、熱伝導性が不足してしまう。そのた
め、フィン材の熱伝導性の向上が検討されているが十分
な成果は得られていない。これは、熱伝導性を向上させ
たフィン材においては、製品の最終工程として600℃
付近まで加熱されるブレージング中にろうがフィン材に
拡散したり、フィンがつぶれたりするためである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこれに鑑み、ろ
う付け中にろうの拡散が生じず、また高温座屈性に優
れ、熱伝導性が高いフィン材の製造方法についてなされ
たものである。すなわち、本発明はZr:0.03〜0.3 wt
%、Si:0.03〜0.3 wt%でかつZrとSi含有量の和
が0.5 wt%以下、Fe:0.03〜1.0 wt%、AlとFeの
含有量の和が99.5wt %以上で、残部が不可避的不純物
からなるアルミニウム合金鋳塊を熱間圧延後、冷間圧延
及び焼鈍を行い、熱交換器用フィン材を製造するに当
り、熱間圧延において板厚120mmから熱間圧延終了
板厚までの圧延を8パス以上のパス数で行い、最終冷間
圧延率が20〜85%となる板厚において、温度320
〜450℃で中間焼鈍を行うことを特徴とする熱伝導性
に優れたアルミニウム合金フィン材の製造方法を提供す
るものである。
う付け中にろうの拡散が生じず、また高温座屈性に優
れ、熱伝導性が高いフィン材の製造方法についてなされ
たものである。すなわち、本発明はZr:0.03〜0.3 wt
%、Si:0.03〜0.3 wt%でかつZrとSi含有量の和
が0.5 wt%以下、Fe:0.03〜1.0 wt%、AlとFeの
含有量の和が99.5wt %以上で、残部が不可避的不純物
からなるアルミニウム合金鋳塊を熱間圧延後、冷間圧延
及び焼鈍を行い、熱交換器用フィン材を製造するに当
り、熱間圧延において板厚120mmから熱間圧延終了
板厚までの圧延を8パス以上のパス数で行い、最終冷間
圧延率が20〜85%となる板厚において、温度320
〜450℃で中間焼鈍を行うことを特徴とする熱伝導性
に優れたアルミニウム合金フィン材の製造方法を提供す
るものである。
【0005】まず、本発明のフィン材の製造に用いられ
るアルミニウム合金鋳塊の組成について説明する。本発
明に用いるアルミニウム合金はZr:0.03〜0.3 wt%、
Si:0.03〜0.3wt%でかつZrとSiの含有量の和が
0.5wt%以下、Fe:0.03〜1.0wt%、AlとFeの含有
量の和が99.5 wt %以上で、残部が不可避的不純物から
なるものである。
るアルミニウム合金鋳塊の組成について説明する。本発
明に用いるアルミニウム合金はZr:0.03〜0.3 wt%、
Si:0.03〜0.3wt%でかつZrとSiの含有量の和が
0.5wt%以下、Fe:0.03〜1.0wt%、AlとFeの含有
量の和が99.5 wt %以上で、残部が不可避的不純物から
なるものである。
【0006】Zrは成形されたフィン材の合金組織中に
非常に微細なZr系金属間化合物の分散粒子として存在
し、500℃以下のろう付け加熱中にフィン材に粗大な
再結晶粒が生じることでフィンが軟化することを防止す
る。すなわち、その分散粒子は亜結晶粒を微細かつ安定
化させ、転位をピン止めする。このような作用によりろ
う付け加熱中に圧延方向に伸長した粗大な再結晶粒を生
じ、ろう付け加熱中のろう拡散及び高温座屈性の低下を
防止する。Zrが0.03wt%未満では上記作用が不十分で
あり、0.30wt%を越えて添加すると合金の鋳造時に割れ
が生じ、フィン材を作製することができなくなる。した
がって、Zrの含有量は0.03〜0.3 wt%と定める。
非常に微細なZr系金属間化合物の分散粒子として存在
し、500℃以下のろう付け加熱中にフィン材に粗大な
再結晶粒が生じることでフィンが軟化することを防止す
る。すなわち、その分散粒子は亜結晶粒を微細かつ安定
化させ、転位をピン止めする。このような作用によりろ
う付け加熱中に圧延方向に伸長した粗大な再結晶粒を生
じ、ろう付け加熱中のろう拡散及び高温座屈性の低下を
防止する。Zrが0.03wt%未満では上記作用が不十分で
あり、0.30wt%を越えて添加すると合金の鋳造時に割れ
が生じ、フィン材を作製することができなくなる。した
がって、Zrの含有量は0.03〜0.3 wt%と定める。
【0007】SiはZr系化合物の析出を促進し、フィ
ン材の強度を高める作用を有する。しかし、その量が0.
03wt%未満ではその作用が不十分であり、 0.3wt%を越
えると固溶Siがフィン中に存在するようになり熱伝導
性が低下する。したがって、Siを添加する場合、 0.3
wt%以下とする。Zr及びSiは前記のごとく添加する
が、しかしその含有量の和が 0.5wt%を越えると熱伝導
性が低下する。このためZr、Siの添加量は、その合
計が 0.5wt%以下となるようにする。また本発明に係る
Al合金は、Alと前記Feの含有量の和が99.5wt%以
上となるようにする。この和が99.5wt%未満では、熱伝
導性が低下するためである。
ン材の強度を高める作用を有する。しかし、その量が0.
03wt%未満ではその作用が不十分であり、 0.3wt%を越
えると固溶Siがフィン中に存在するようになり熱伝導
性が低下する。したがって、Siを添加する場合、 0.3
wt%以下とする。Zr及びSiは前記のごとく添加する
が、しかしその含有量の和が 0.5wt%を越えると熱伝導
性が低下する。このためZr、Siの添加量は、その合
計が 0.5wt%以下となるようにする。また本発明に係る
Al合金は、Alと前記Feの含有量の和が99.5wt%以
上となるようにする。この和が99.5wt%未満では、熱伝
導性が低下するためである。
【0008】Feは熱伝導性をそこなわずにフィン材の
強度を高める効果を有する。これはFeはFe系の金属
間化合物の析出状態で大部分が存在するためである。し
かし、その量が0.03wt%未満では効果が十分ではなく、
1.0 wt%を越えると成形性が低下しコルゲート加工がで
きなくなる。したがって、Feの含有量は0.03〜1.0wt
%と定める。
強度を高める効果を有する。これはFeはFe系の金属
間化合物の析出状態で大部分が存在するためである。し
かし、その量が0.03wt%未満では効果が十分ではなく、
1.0 wt%を越えると成形性が低下しコルゲート加工がで
きなくなる。したがって、Feの含有量は0.03〜1.0wt
%と定める。
【0009】なお、本発明に係るAl合金において、通
常Al地金からくるか又はある種の目的で微量添加する
Cu、Mg、Zn、Mn、Cr、Ti、B等は各々0.15
wt%未満であれば本発明の目的を損なわない。したがっ
てこれらの元素は、本発明においては不可避的不純物と
して扱う。
常Al地金からくるか又はある種の目的で微量添加する
Cu、Mg、Zn、Mn、Cr、Ti、B等は各々0.15
wt%未満であれば本発明の目的を損なわない。したがっ
てこれらの元素は、本発明においては不可避的不純物と
して扱う。
【0010】次に、本発明のAl合金フィン材の製造方
法について説明する。本発明製造工程は、上記のアルミ
ニウム合金からフィン材を成形するに当りZr系化合物
を微細、かつ、密に分布するための方法であり、鋳塊を
熱間圧延、冷間圧延及び焼鈍し、熱交換器用フィン材を
製造するに当り、熱間圧延において、中間板厚120m
mから熱間圧延終了板厚までの圧延を8パス以上のパス
数で行い、最終冷間圧延率が20〜85%となる板厚
で、温度320〜450℃で中間焼鈍を行うことを特徴
とする。すなわち、本フィン材の製造方法は、Zr系金
属間化合物の析出相粒子を微細かつ密に分布させ、ろう
付け加熱時の再結晶の進行を防止し、軟化を防ぐことに
特徴がある。
法について説明する。本発明製造工程は、上記のアルミ
ニウム合金からフィン材を成形するに当りZr系化合物
を微細、かつ、密に分布するための方法であり、鋳塊を
熱間圧延、冷間圧延及び焼鈍し、熱交換器用フィン材を
製造するに当り、熱間圧延において、中間板厚120m
mから熱間圧延終了板厚までの圧延を8パス以上のパス
数で行い、最終冷間圧延率が20〜85%となる板厚
で、温度320〜450℃で中間焼鈍を行うことを特徴
とする。すなわち、本フィン材の製造方法は、Zr系金
属間化合物の析出相粒子を微細かつ密に分布させ、ろう
付け加熱時の再結晶の進行を防止し、軟化を防ぐことに
特徴がある。
【0011】本発明に用いる合金鋳塊は通常のDC鋳造
法で製造すればよい。DC鋳造法による鋳塊は本発明の
合金元素を十分に溶質元素として固溶される。均質化処
理は熱間圧延のための加熱をかねて行えばよくその温度
は通常450℃〜600℃程度である。
法で製造すればよい。DC鋳造法による鋳塊は本発明の
合金元素を十分に溶質元素として固溶される。均質化処
理は熱間圧延のための加熱をかねて行えばよくその温度
は通常450℃〜600℃程度である。
【0012】熱間圧延は、熱間圧延の中間板厚120m
mから熱間圧延の終了板厚までの圧延を8パス以上のパ
ス数で行う。すなわち、熱間圧延工程中にZr系及びF
e系の金属間化合物の析出が生じるが、析出の大部分は
熱間圧延パスの加工中に動的に生じ、本発明はこのこと
に基づき熱間圧延中に前記の微細な析出相を生じるよう
にしたのである。本発明では120mmから熱間圧延終
了板厚までの熱間圧延の圧延パスを8パス以上と定め
る。なお、ここでいう120mmとは熱間圧延板厚の中
間板厚であって上記8パス以上と定めた開始板厚であ
る。120mm以降圧延終了板厚までの熱間圧延は従来
は5パスまたは6パスで行われているが、8パス未満の
場合、圧延パス数が少なく析出量が少なく、また析出相
が0.02μmまで成長せずに、強度向上の効果が不十
分である。120mm以下、圧延終了板厚での温度は通
常の350〜440℃が推奨される。これは、この間に
Zr系、Fe系金属間化合物の動的析出が進行しやすい
ためである。熱間圧延の終了板厚は、本発明の冷間圧延
条件を実施できる板厚であればよく、特に定めないが、
通常2mm〜10mm程度である。なお、熱間圧延は熱
間粗圧延、熱間仕上げ圧延と異なった2種の圧延機で行
ってもよく、また1つの圧延機で行ってもよい。
mから熱間圧延の終了板厚までの圧延を8パス以上のパ
ス数で行う。すなわち、熱間圧延工程中にZr系及びF
e系の金属間化合物の析出が生じるが、析出の大部分は
熱間圧延パスの加工中に動的に生じ、本発明はこのこと
に基づき熱間圧延中に前記の微細な析出相を生じるよう
にしたのである。本発明では120mmから熱間圧延終
了板厚までの熱間圧延の圧延パスを8パス以上と定め
る。なお、ここでいう120mmとは熱間圧延板厚の中
間板厚であって上記8パス以上と定めた開始板厚であ
る。120mm以降圧延終了板厚までの熱間圧延は従来
は5パスまたは6パスで行われているが、8パス未満の
場合、圧延パス数が少なく析出量が少なく、また析出相
が0.02μmまで成長せずに、強度向上の効果が不十
分である。120mm以下、圧延終了板厚での温度は通
常の350〜440℃が推奨される。これは、この間に
Zr系、Fe系金属間化合物の動的析出が進行しやすい
ためである。熱間圧延の終了板厚は、本発明の冷間圧延
条件を実施できる板厚であればよく、特に定めないが、
通常2mm〜10mm程度である。なお、熱間圧延は熱
間粗圧延、熱間仕上げ圧延と異なった2種の圧延機で行
ってもよく、また1つの圧延機で行ってもよい。
【0013】熱間圧延後には冷間圧延・焼鈍を行って所
定の製品板厚(例えば0.06mm)にするが、最終冷間圧延
率を20〜85%と定める。最終冷間圧延率が20%未
満の場合及び80%を越える場合、ろう付け加熱中に芯
材にろうが拡散したり、耐高温座屈性が低下する。した
がって、最終冷間圧延率は20〜85%とするが、最終
冷間圧延前の焼鈍はバッチ式に行い、焼鈍温度は320
〜450℃とする。焼鈍は転位が存在した状態で行われ
るので、均質化処理よりも速やかに拡散が進行する。し
たがって、焼鈍時に微細な前記粒子を析出させるが、3
20℃未満では析出しにくく、450℃を越えると粒子
の粗大化が生じてしまう。焼鈍の保持期間は通常の0.
5〜6時間程度である。なお、最終冷間圧延率の条件さ
え満たせば、焼鈍は冷間圧延途中で2回以上行っても差
しつかえない。
定の製品板厚(例えば0.06mm)にするが、最終冷間圧延
率を20〜85%と定める。最終冷間圧延率が20%未
満の場合及び80%を越える場合、ろう付け加熱中に芯
材にろうが拡散したり、耐高温座屈性が低下する。した
がって、最終冷間圧延率は20〜85%とするが、最終
冷間圧延前の焼鈍はバッチ式に行い、焼鈍温度は320
〜450℃とする。焼鈍は転位が存在した状態で行われ
るので、均質化処理よりも速やかに拡散が進行する。し
たがって、焼鈍時に微細な前記粒子を析出させるが、3
20℃未満では析出しにくく、450℃を越えると粒子
の粗大化が生じてしまう。焼鈍の保持期間は通常の0.
5〜6時間程度である。なお、最終冷間圧延率の条件さ
え満たせば、焼鈍は冷間圧延途中で2回以上行っても差
しつかえない。
【0014】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
明する。
【0015】表1に示す組成のアルミニウム合金フィン
材(板厚60μm)を表2及び表3に示す製造方法で作
製した。フィン材は均質化処理、熱間処理、焼鈍条件等
を変化させた。なお板厚120mmまでの熱間圧延は、通
常の熱間圧延条件で行い、板厚120mmから熱間圧延終
了板厚までの圧延パス数は表2及び表3の通りであり、
圧延温度は440℃〜350℃であった。得られたフィ
ン材を以下のチューブ材及びヘッダー材と組合せ、図1
に示すラジエーターを組み立てた。チューブ材は、JIS
A 3003合金を芯材とし、片面(チューブの内側となる)
にJIS A 7072合金をもう片面(チューブの外側となる)
にJIS A 4343合金をそれぞれ10%の割合でクラッドし
た板厚0.4mmのコイル状板材を通常の方法により製
造した。コイル状板材は電縫管のサイズに会わせスリッ
ターして35.0mmの条材にした。この条材を電縫管
製造装置を用い、幅16.0mm、厚さ2.2mmの通
液管用の電縫管に加工した。また、同一の構成の板厚
1.2mmのコイル状板材を作製し、幅60mmにスリ
ッターしてヘッダー用の条材とした。
材(板厚60μm)を表2及び表3に示す製造方法で作
製した。フィン材は均質化処理、熱間処理、焼鈍条件等
を変化させた。なお板厚120mmまでの熱間圧延は、通
常の熱間圧延条件で行い、板厚120mmから熱間圧延終
了板厚までの圧延パス数は表2及び表3の通りであり、
圧延温度は440℃〜350℃であった。得られたフィ
ン材を以下のチューブ材及びヘッダー材と組合せ、図1
に示すラジエーターを組み立てた。チューブ材は、JIS
A 3003合金を芯材とし、片面(チューブの内側となる)
にJIS A 7072合金をもう片面(チューブの外側となる)
にJIS A 4343合金をそれぞれ10%の割合でクラッドし
た板厚0.4mmのコイル状板材を通常の方法により製
造した。コイル状板材は電縫管のサイズに会わせスリッ
ターして35.0mmの条材にした。この条材を電縫管
製造装置を用い、幅16.0mm、厚さ2.2mmの通
液管用の電縫管に加工した。また、同一の構成の板厚
1.2mmのコイル状板材を作製し、幅60mmにスリ
ッターしてヘッダー用の条材とした。
【0016】組み立てられたラジエーターは、弗化物系
フラックスの10%濃度液を塗布し、N2 ガス中で60
0℃×5minの条件で加熱を行い、ろう付けした。得
られたラジエーターのフィンの潰れ具合を目視で判断
し、またフィンとチューブとの接合部でのフィンへのろ
うの拡散程度をミクロ組織観察で評価した。また、同時
にフィン材のみを加熱し、ろう付け加熱後のフィン材の
導電率を測定した。これらの結果を表4に示した。ここ
で、導電率は熱伝導性の指標であり、フィンの導電率が
IACSで10%向上すると熱交換器の熱交換率は2%
程度向上する。
フラックスの10%濃度液を塗布し、N2 ガス中で60
0℃×5minの条件で加熱を行い、ろう付けした。得
られたラジエーターのフィンの潰れ具合を目視で判断
し、またフィンとチューブとの接合部でのフィンへのろ
うの拡散程度をミクロ組織観察で評価した。また、同時
にフィン材のみを加熱し、ろう付け加熱後のフィン材の
導電率を測定した。これらの結果を表4に示した。ここ
で、導電率は熱伝導性の指標であり、フィンの導電率が
IACSで10%向上すると熱交換器の熱交換率は2%
程度向上する。
【0017】表4の結果から明らかなようにろう付後の
フィンの潰れ具合やろうの拡散は、本発明法による材料
(No.1、2、3、5、6、8、10)を用いたラジエ
ーターでは良好で、従来法によるブレージングシート
(No.12)を用いた標準品と同等であるが、ろう付け
加熱後の導電率は、従来例(No.12)より格段に優れ
ていることがわかる。また本発明法によるフィン材は、
フィンの潰れ、ろうの拡散、導電率のすべてにおいて優
れているが、比較例によるフィン材(No.4、7、9、
11)は、いずれかの特性が劣っていることがわかる。
フィンの潰れ具合やろうの拡散は、本発明法による材料
(No.1、2、3、5、6、8、10)を用いたラジエ
ーターでは良好で、従来法によるブレージングシート
(No.12)を用いた標準品と同等であるが、ろう付け
加熱後の導電率は、従来例(No.12)より格段に優れ
ていることがわかる。また本発明法によるフィン材は、
フィンの潰れ、ろうの拡散、導電率のすべてにおいて優
れているが、比較例によるフィン材(No.4、7、9、
11)は、いずれかの特性が劣っていることがわかる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明法によるフィン材
は、ろう付け性、耐高温座屈性、熱伝導性のいずれの特
性においても優れ、工業上顕著な効果を奏するものであ
る。
は、ろう付け性、耐高温座屈性、熱伝導性のいずれの特
性においても優れ、工業上顕著な効果を奏するものであ
る。
【図1】ラジエーターの一部を切欠して示す斜視図であ
る。
る。
1 偏平チューブ 2 薄肉フィン 3 ヘッダー 4 タンク
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 Zr:0.03〜0.3 wt%、Si:0.03〜0.
3 wt%でかつZrとSi含有量の和が0.5 wt%以下、F
e:0.03〜1.0 wt%、Alと前記Feの含有量の和が9
9.5 wt %以上で、残部が不可避的不純物からなるアル
ミニウム合金鋳塊を熱間圧延後、冷間圧延及び焼鈍を行
い、熱交換器用フィン材を製造するに当り、熱間圧延に
おいて板厚120mmから熱間圧延終了板厚までの圧延
を8パス以上のパス数で行い、最終冷間圧延率が20〜
85%となる板厚において、温度320〜450℃で中
間焼鈍を行うことを特徴とする熱伝導性に優れたアルミ
ニウム合金フィン材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18955491A JPH059673A (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 熱伝導性に優れたアルミニウム合金フイン材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18955491A JPH059673A (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 熱伝導性に優れたアルミニウム合金フイン材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH059673A true JPH059673A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=16243271
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18955491A Pending JPH059673A (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 熱伝導性に優れたアルミニウム合金フイン材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH059673A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06212371A (ja) * | 1993-01-19 | 1994-08-02 | Furukawa Alum Co Ltd | 成形用高強度アルミニウム合金フィン材の製造方法 |
| CN104975246A (zh) * | 2015-05-15 | 2015-10-14 | 重庆泰山电缆有限公司 | 高导电率软铝型线制备方法 |
-
1991
- 1991-07-04 JP JP18955491A patent/JPH059673A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06212371A (ja) * | 1993-01-19 | 1994-08-02 | Furukawa Alum Co Ltd | 成形用高強度アルミニウム合金フィン材の製造方法 |
| CN104975246A (zh) * | 2015-05-15 | 2015-10-14 | 重庆泰山电缆有限公司 | 高导电率软铝型线制备方法 |
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