JPH0597747A - ゼオライト触媒を用いるアルキル第3級アルキルエーテルの合成方法 - Google Patents

ゼオライト触媒を用いるアルキル第3級アルキルエーテルの合成方法

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JPH0597747A
JPH0597747A JP4075614A JP7561492A JPH0597747A JP H0597747 A JPH0597747 A JP H0597747A JP 4075614 A JP4075614 A JP 4075614A JP 7561492 A JP7561492 A JP 7561492A JP H0597747 A JPH0597747 A JP H0597747A
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alcohol
zeolite
methanol
catalyst
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JP4075614A
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John F Knifton
ジヨン・フレデリツク・ナイフトン
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C41/01Preparation of ethers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 触媒の存在下に第3級アルコールと第1級ア
ルコールとからアルキル第3級アルキルエーテルを製造
する方法であって、触媒として、フルオロスルホン酸類
で改質された結晶性アルミノシリケートのホージャサイ
ト型Y−ゼオライトを用いることを特徴とする方法。 【効果】 連続法により、高い転化率と高い選択率で、
第3級アルコールと第1級アルコールからアルキル第3
級アルキルエーテルが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フルオロスルホン酸改
質Y−ゼオライトを含む触媒の存在下において、第3級
アルコール、とくにtert−ブチルアルコールと;第1級
アルコール、とくにメタノールとの反応により;アルキ
ル第3級アルキルエーテル、とくにメチル−tert−ブチ
ルエーテル(MTBE)を製造する改良された方法に関
する。
【0002】
【発明の効果】本発明は、次の点でとくに有利である。
すなわち、本発明の触媒は、連続反応によって、第3級
アルコールの高い転化率と、目的とするアルキル第3級
アルキルエーテルへの高い選択性を与える。たとえば、
tert−ブチルアルコールとメタノールよりメチル−tert
−ブチルエーテルを合成する場合、100%に近いMT
BEとイソブチレンの合計選択率、及び86%もの高い
tert−ブチルアルコールの転化率を示し、粗生成物の混
合物はイソブチレン−MTBEに富む相と、より重い水
性メタノール相とに分離する。本発明によって得られる
アルキル第3級アルキルエーテル、とくにメチル−tert
−ブチルエーテルは、高オクタン価ガソリンへの配合成
分として有用である。
【0003】
【従来の技術】非対称エーテルを包含するエーテル類
が、アルコールと、所望の生成物を形成する他のアルコ
ールとの反応で合成されることは、当業者には知られて
いる。触媒及び/又は縮合剤を含有する反応混合物は分
離されて、さらに所望の生成物に達するまで処理され
る。このような追加の処理は、一般に1回又はそれ以上
の蒸留操作を包含する。
【0004】MTBEは、鉛やマンガンに基づく最近の
ガソリン添加剤が排除されるにつれて、高オクタン価ガ
ソリンへの配合成分としての用途の増加が認められてい
る。MTBEを製造する最近のあらゆる方法は、カオチ
ン性イオン交換樹脂を触媒とする、イソブチレンとメタ
ノールとの液相反応(式1)に基づいている(たとえ
ば、Hydrocarbon Processing, Oct. 1984, p63; Oil an
d Gas J., Jan. 1, 1979, p76; Chem. Economics Handb
ook,SRI, Sept. 1986, p543-7051Pを参照)。MTBE
の合成に用いられるカオチン性イオン交換樹脂は、通
常、スルホン酸官能性を有する(J. Tejero, J. Mol. C
atal., 42(1987) p257; C. Subramamam ら,Can. J.Che
m. Eng., 65(1987) p613 を参照)。
【0005】
【化1】
【0006】容認できるガソリン添加剤としてのMTB
Eの用途が拡大するにつれて、原料物質の入手可能性の
問題が大きくなった。歴史的に、供給が制約となる原料
物質はイソブチレンである(Oil and Gas J., June 8,
1987, p55 )。それゆえ、構成原料としてイソブチレン
を必要としないMTBEの製造方法が得られるならば、
それは有利となろう。tert−ブチルアルコールはイソブ
タンの酸化によって商業的に容易に得られるので、tert
−ブチルアルコールとメタノールとの反応によりMTB
Eを製造する効果的な方法が得られるならば、それは有
利となろう。
【0007】Raoらの米国特許第4,144,138
号明細書(1979)には、メタノールとエーテルとの
塔頂共沸物を回収する共沸蒸留による、エーテル化反応
留出物からメチル−tert−ブチルエーテルを回収する方
法を開示しており、塔頂共沸物は水洗により純エーテル
ラフィネートを生じ、後者は共沸蒸留されてエーテル−
メタノール塔頂留出共沸物が得られ、水洗工程に再循環
される。
【0008】tert−ブチルアルコールとメタノールから
のMTBEの合成は、S. V. Rozhkov ら、Prevrashch U
glevodorodov, Kislotno-Osnovn. Geterogennykh Kata
l. Tezisy Dokl. Vses Konf., 1977, 150(C, A. 92:581
65y) に論じられている。ここでは、tert−ブチルアル
コールとメタノールは、KU−2強酸性スルホン化ポリ
スチレンカオチン交換樹脂上で、ゆるやかな条件でエー
テル化される。この文献は、この製造方法の基礎的なパ
ラメーターのデータを含んでいる。カオチン交換樹脂上
のエステル化プラントには大きな問題は存在しないけれ
ども、イソブチレンと同様に大量のtert−ブチルアルコ
ールとメタノールを再循環させるので、この案がいくぶ
んより高価につく原因になるという事実を包含する考慮
が指摘されている。また、カオチン交換樹脂上の反応の
進行は、膨潤現象による種々の吸着因子及び拡散因子、
ならびに溶液相とイオン交換樹脂相との間の成分の様々
な分布によって複雑になる。そのうえ、前記の有機(ポ
リスチレン又はポリメタクリラート)骨格をもつイオン
交換樹脂は、一般に、操業温度に関しては安定な範囲が
非常に限られており、120℃以上の温度では、通常、
樹脂の非可逆的な破壊と、触媒活性の損失を生ずる。
【0009】Frolich の米国特許第2,282,469
号明細書には、リン酸で含浸したけいそう土を含む触媒
上で、約175〜350°Fの温度でMTBEを合成す
る方法を開示している。
【0010】Chang らの米国特許第4,058,576
号明細書は、低級アルコールをエーテルとオレフィンと
の混合物に転化するのに、5Å単位を越える孔径と、シ
リカ/アルミナ比が少なくとも12である(5ケイ素
型)アルミノシリケートを用いることを教示している。
【0011】ヨーロッパ出願特許第89104334.
1号は、超酸性アルミナ又はホージャサイト型ゼオライ
トを含む触媒の存在下で、tert−ブチルアルコールとメ
タノールを反応させてMTBEを合成する方法を開示し
ている。
【0012】米国同時係属出願特許第07/494,2
80号は、ある種の特定の物理的パラメーターを有する
酸性モンモリロナイト粘土の存在下の、ブタノールとメ
タノールとの反応を開示している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】もしMTBEのような
アルキル第3級アルキルエーテルが、tert−ブチルアル
コールのような第3級アルコールと、メタノールのよう
な第1級アルコールから、第3級アルコール、たとえば
tert−ブチルアルコールの速い転化を可能にするような
触媒を用いて、1段階で選択的に合成できるならば、技
術的にかなりの進歩になるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】今や、フルオロスルホン
酸類で改質されたY−ゼオライトが、tert−ブチルアル
コールのような第3級アルコールと、メタノールのよう
な第1級アルコールから、MTBEのようなアルキル第
3級アルキルエーテルを選択的に合成するための触媒と
して用いられることが、発見された。付随している実施
例は、このような反応に対して、本発明の改質Y−型ゼ
オライトを用いたときの、MTBEの収率の著しい増加
を示す。
【0015】本発明の特徴のひとつによると、tert−ブ
チルアルコールのような第3級アルコールと、メタノー
ルのような第1級アルコールより、1段階でMTBEの
ようなアルキル第3級アルキルエーテルを合成する本発
明の新規な方法は、上述の両原料アルコールを、高温と
中程度の圧力のもとに、酸で改質したゼオライトを含む
触媒の存在下に反応させることを含む。実施例は、とく
にトリフルオロメタンスルホン酸で改質したY−ゼオラ
イトの効果を示している。以下、本発明の最も重要な実
施態様である、tert−ブチルアルコールとメタノールよ
りMTBEを合成する反応を中心に述べるが、本発明の
範囲はこれに限定されるものではない。
【0016】本発明の生成物の製造は、代表的には、te
rt−ブチルアルコールとメタノールをエーテル化触媒の
存在下に反応させることによって実施してよい。エーテ
ル化は1段階で実施でき、触媒は好ましくはフルオロス
ルホン酸類(フッ素を含有するスルホン酸)で改質され
た希土類交換Y−ゼオライトを含む。
【0017】反応は下記の式2で示すことができる。
【0018】
【化2】
【0019】一般に、共反応体であるtert−ブチルアル
コールとメタノールを、所望のMTBEを生成するよう
な比率で混合してよいが、所望のMTBEの収率を最大
にするには、供給混合物中のメタノールのtert−ブチル
アルコールに対するモル比は、好ましくは10:1と
1:10の間でなければならない。MTBEの最大の選
択率及び1回のパスあたり最適の転化率に達するには、
液状供給物中のメタノールを過剰にすることが望まし
い。メタノールのtert−ブチルアルコールへのモル比
は、1:1から5:1の間が最も好ましい。
【0020】ある種の状況では、粗生成物の混合物相
が、イソブチレン及びMTBE生成物に富む相と、より
重い水性メタノール相とに分離するほどに、tert−ブタ
ノールの転化率が十分に高い(たとえば1回のパスで8
0%を越える)ことが、とくに望まれる。好ましくは、
このような生成物相の分離は、できるだけ低いエーテル
化温度で、しかしとくに160〜200℃の範囲で達成
されよう。
【0021】同様の反応は、他のアルキル−tert−アル
キルエーテルの合成にも適用することができる。たとえ
ば、前記の反応は、C4 〜C10第3級アルコール、たと
えばtert−ブチルアルコール及びtert−アミルアルコー
ルと;C1 〜C6 第1級アルコール、たとえばメタノー
ル、エタノール、n−プロピルアルコール及びn−ヘキ
シルアルコールとの反応に適用できる。tert−アミルア
ルコール(2−メチル−2−ブタノール)とメタノール
との反応は、メチル−tert−アミルエーテル(TAM
E)がそれによって得られる。代わりに、C1〜C5
ルコールの混合物のような混合アルコールを用いると、
アルキル−tert−アルキルエーテルの混合物が得られ
る。
【0022】式2の反応の触媒として、ある種のアルミ
ノシリケートであるゼオライト、とくに合成Y−ゼオラ
イトを包含するホージャサイトゼオライトの等構造グル
ープを用いて、良い結果が実現した。好ましいY−ゼオ
ライトは希土類交換されたY−ゼオライトである。
【0023】ゼオライトの単位セルは立法晶系で、ao
は約2.5nmであり、それぞれ共有する酸素原子を介し
て結合される192個のケイ素又はアルミニウムを中心
原子とする酸素四面体を含有する。アルミニウムを中心
原子とする四面体のそれぞれの負の正味電荷のために、
それぞれの単位セルは、電荷をバランスさせる当量数の
カチオンを含有する。それらはゼオライトではその合成
された形でもっぱらナトリウムである。水和された形の
Y−ゼオライトでは、代表的なセルの内容は次のとおり
である。 Na56〔(AlO256(SiO)136 〕・250H2
【0024】Y−ゼオライトは、ケイ素原子とアルミニ
ウム原子の相対濃度に基づいて区別され、その結果、細
部の構造とそれに関連する化学的及び物理的性質に影響
を与える。Y−ゼオライトの単位セルのアルミニウム原
子は76〜48の間で変化し、1.5〜3.0のSi:
Al比を与える。それゆえ、双方のカチオン濃度及びア
ルミノシリケート構造の電荷濃度は、Y−ゼオライトの
方が、単位セルのAl原子が96〜77の間で変化する
X−ゼオライトよりも低い。
【0025】ホージャサイトと、方ソーダ石単位から組
み立てられている他のゼオライトとの間の差異を決定す
る特徴は、該単位が結合している二重6員環又は六角プ
リズムである。方ソーダ石単位又はβ−ケージは、頂点
に位置する24個のケイ素又はアルミニウムの原子(T
原子という)をもつ先端を切った八面体として表わされ
る。36個の酸素原子が、T原子の周囲に四面体の空間
配列を得るように、頂点を共有する辺の中点に位置す
る。β−ケージの空隙の自由直径は0.66nmである
が、それぞれの六角形をした面に結合した6個の酸素原
子のひずんだ環の、直径0.22nmの孔を通って、最小
の分子のみが進入することができる。それぞれの方ソー
ダ石単位は、6個の橋かけ酸素によって、六角形をした
面を横切って、他の4個の方ソーダ石単位と四面体的に
結合している。方ソーダ石単位によって閉じられたより
大きな空隙と、六角形プリズムとは、α−ケージ又はス
ーパーケージと呼ばれる。α−ケージは自由直径が約
1.3nmの26面体であり、半径0.80〜0.90nm
のひずんだ12員環を通って進入できる。このようにし
て、それぞれのα−ケージは四面体的に他の4個のもの
と結合して、ゼオライト構造の全体に広がる空隙空間の
複雑なシステムを与える。α−及びβ−ケージは、X−
ゼオライトとともにY−ゼオライトに、他のゼオライト
には知られない、脱水した結晶の約50容量%という最
大の空隙容積を与える。触媒的な観点では、α−ケージ
は、β−ケージと異なって、おびただしい脂肪族及び芳
香族化合物が進入するのを許すので、はるかに最も重要
である。
【0026】課題であるMTBEの合成にとくに効果的
なのは、合成Y−ゼオライトである。該ゼオライトは好
ましくは強酸形であり、そこでは、いくらかの又はすべ
てのカチオン(第I族又は第II族の、ナトリウム、カリ
ウム、カルシウム又はマグネシウムのようなアルカリ又
はアルカリ金属イオン)が、プロトン交換されるか、ア
ンモニウム交換により、ついで高温(例えば400〜5
00℃)で鉱酸処理などによって熱安定化(脱アンモニ
ア化、NH3 の除去)されるべきである。あるいは、該
Y−ゼオライトは、水熱処理、鉱酸処理、又はエチレン
ジアミンテトラ酢酸(EDTA)もしくは他のキレート
化剤による処理によって、脱アルミニウム化されてもよ
く、この場合に、前記の脱アルミニウム化されたY−ゼ
オライトは、Si:Al比が3を越えなければならな
い。
【0027】もうひとつの可能性としては、Y−ゼオラ
イトは、たとえば希土類塩混合物、ランタン塩による処
理などによって、希土類交換されてもよい。このような
希土類交換されたY−ゼオライトは、それによって1.
5〜3のSi:Al比を有することになろう。希土類に
よるY−ゼオライトのナトリウムイオンの交換は、概説
されている(たとえば、R. Rudham 及びA. Stockwel; T
he Chemical SocietySpecialist Periodical Report-Ca
talysis, Vol. 1 (1977) 、第3章参照)。
【0028】Y−ゼオライトを改質するために好ましい
酸は、フルオロスルホン酸及びその類似の酸からなる群
から選ばれる酸である。これらのフルオロスルホン酸類
は、トリフルオロメタンスルホン酸のように、アルキル
基で置換されていてもよい。実施例2はトリフルオロメ
タンスルホン酸の効果を実証している。
【0029】tert−ブチルアルコールとメタノールから
1段階のMTBEの合成(式2)におけるこのようなゼ
オライトの実績は、付随する実施例に示される。
【0030】前述の触媒は粉末、ペレット、粒剤、形状
品及び押出品の形であってよい。ここに記されている実
施例は、押出品の有利なことを実証している。
【0031】tert−ブチルアルコールとメタノールから
1段階でMTBEを合成するために、フルオロスルホン
酸又はトリフルオロメタンスルホン酸で改質するのに好
適なゼオライトの例は、代表的なY−ゼオライトを包含
し、とくに希土類で交換された、1.5:1〜2:1の
Si:Al比を有する、Union Carbide 社Linde 事業部
で製造されたLindeSK−500押出品などがある。実
施例から実証されるように、これらの触媒は、純度が高
いものが好ましい。
【0032】反応は、撹拌式スラリー反応器の中で、又
は固定床連続流反応器の中で行うことができる。触媒濃
度は、所望の触媒効果を与えるのに十分なものでなけれ
ばならない。
【0033】エーテル化反応は、一般に20〜150
℃、好ましくは80〜200℃の温度で行うことができ
る。全運転圧力は0〜6,895kPa(ゲージ圧)又はそ
れ以上でよい。好ましい圧力は344.75〜3,44
7.5kPa(ゲージ圧)である。
【0034】代表的には、MTBEは、全流体時間空間
速度(LHSV)が6まで又はそれ以上の比較的緩やか
な条件により、粗液状生成物中の約40重量%の濃度
で、連続的に形成される。ここでLHSVは次式で表わ
される。
【0035】
【数1】
【0036】
【実施例】以下の実施例は、トリフルオロメタンスルホ
ン酸で改質されたY−ゼオライトを用いた、tert−ブチ
ルアルコールとメタノールからMTBEを1段階で合成
する(式2)例を示している。
【0037】tert−ブチルアルコールの変換率(重量
%)は、次の式で規定される。
【0038】
【数2】
【0039】MTBEの選択率(モル%)は、次の式で
規定される。イソブチレンについても同様である。
【0040】
【数3】
【0041】次のことに注目してよい。
【0042】a)実施例2では、実施例1のトリフルオ
ロメタンスルホン酸改質Y−ゼオライトを用いて、1.
1:1という低いメタノール/tert−ブチルアルコール
のモル比で、代表的には140℃及び160℃の操作温
度により、1回のパスのtert−ブチルアルコールの転化
率は70%及び86%である。対照的に、比較例Bで
は、改質しないY−ゼオライトを用いて、同様の140
℃及び160℃の操作温度では、tert−ブチルアルコー
ルの転化率は、それぞれ56%及び78%に過ぎない。
【0043】b)実施例2では、実施例1のトリフルオ
ロメタンスルホン酸改質Y−ゼオライトを用いて、所望
する生成物相のイソブチレンとMTBEとに富む相、及
びより重いメタノールに富む水相への分離が、160℃
で達成される(表1参照)。それに対して改質しないY
−ゼオライトを用いては、同様の所望する生成物相の分
離は、180℃の操作温度を必要とする(表9参照)。
【0044】c)実施例3及び4では、トリフルオロメ
タンスルホン酸改質Y−ゼオライトは、160℃及び1
20℃の両方の操作温度で、21日間たっても良好な実
績を与える(表4及び表6参照)。それに対して比較例
Aでは、改質しないY−ゼオライトは、両方とも初期の
tert−ブチルアルコールの転化率が低く、また同じ21
日の期間での活性が著しく低下する(表8参照)。
【0045】実施例1 この実施例は、トリフルオロメタンスルホン酸改質Y−
ゼオライトの製造を例示する。
【0046】20g のトリフルオロメタンスルホン酸を
400mlの乾燥アセトン(モレキュラーシーブ4A上で
乾燥)に溶解した溶液に、200g のY−ゼオライト
(Linde SK-500, Si;Al 比1.5〜2:1、直径1.5
9mmの押出品、175℃で3時間減圧乾燥)を加えた。
混合物を3〜4時間乾燥し、ろ過して、固体を蒸留水で
洗浄し、40℃で一夜、及び150℃で4時間減圧乾燥
した。
【0047】回収した淡褐色の押出品は、分析の結果、
次の成分を含有していることが見出された。 CF3 CO3 H:0.22% H2 O :0.93% 酸価 :0.13meq/g
【0048】実施例2 この実施例は、トリフルオロメタンスルホン酸改質Y−
ゼオライトを用いての、tert−ブチルアルコールとメタ
ノールからのMTBEの製造を例示する。
【0049】合成は316ステンレス鋼製の円筒形反応
器(内径14.2mm、長さ304.8mm)で実施した。
上昇流で運転し、±1.0℃に制御しうる炉の中に装着
し、±1ml/h以内に流量制御できるポンプに連結した。
【0050】実験の始めに、実施例1の方法で製造した
25mlのトリフルオロメタンスルホン酸改質Y−ゼオラ
イトを反応器に仕込んだ。触媒が中央部に残留するのを
確実にするために、反応器の頂部と底部にガラスウール
のスクリーンを設置した。
【0051】反応器を100℃に維持し、全圧力2,0
68.5kPa で、メタノールとtert−ブタノールの混合
物(モル比1.1:1)を流量50ml/hの上昇流として
通した。運転中、定期的に粗生成流出物の試料を316
ステンレス鋼のボンベに採集し、気液クロマトグラフィ
ー(glc)とガスクロマトグラフィー/赤外分光(gc-ir
)によって分析した。
【0052】これらの条件のもとに得られた試料の代表
的な分析データを表1にまとめた。一連の他の温度(1
20℃、140℃、160℃、180℃)及び流量(1
60ml/h、LHSV6.4)の結果を、同様の手順で測
定した。これらの結果もまた表1に示す。140℃及び
160℃におけるtert−ブチルアルコールの転化率、な
らびに140℃におけるイソブチレンとMTBEの選択
率は表2のとおりであった。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】実施例3 この実施例は、tert−ブチルアルコールとメタノールか
らの長期間のMTBEの製造におけるトリフルオロメタ
ンスルホン酸改質Y−ゼオライトの結果を例示する。
【0056】実施例2の装置と手順を用い、25mlのト
リフルオロメタンスルホン酸改質Y−ゼオライト(実施
例1に記載したように製造した)を反応器系に仕込み、
160℃の操作温度で21日間、結果を測定した。メタ
ノールとtert−ブチルアルコールの混合物(1.1:
1)の流量を50ml/hに維持した。結果を表3にまとめ
た。
【0057】
【表3】
【0058】代表的な試料の、計算されたtert−ブチル
アルコールの転化率、ならびにイソブチレンとMTBE
の選択率は表4のとおりであった。
【0059】
【表4】
【0060】実施例4 この実施例は、tert−ブチルアルコールとメタノールか
らの長期間のMTBEの製造におけるトリフルオロメタ
ンスルホン酸改質Y−ゼオライトの結果を例示する。
【0061】実施例2の装置と手順を用い、25mlのト
リフルオロメタンスルホン酸改質Y−ゼオライト(実施
例1に記載したように製造した)を反応器系に仕込み、
120℃の操作温度で21日間、結果を測定した。メタ
ノールとtert−ブチルアルコールの混合物(1.1:
1)の流量を50ml/hに維持した。結果を表5にまとめ
た。
【0062】
【表5】
【0063】代表的な試料の、計算されたtert−ブチル
アルコールの転化率、ならびにイソブチレンとMTBE
の選択率は表6のとおりであった。
【0064】
【表6】
【0065】比較例A この比較例は、tert−ブチルアルコールとメタノールか
らのMTBEの製造における改質しないY−ゼオライト
の実績を例示する。
【0066】実施例2の装置と手順を用いて、25mlの
Y−ゼオライト(Linde SK-500, 直径1.59mm)を反
応器系に仕込み、160℃の操作温度で21日間、結果
を観察した。メタノールとtert−ブチルアルコールの混
合物(1.1:1)の流量を50ml/hに維持した。結果
を表7にまとめた。
【0067】
【表7】
【0068】試料3及び試料9の、計算されたtert−ブ
チルアルコールの転化率、ならびにイソブチレンとMT
BEの選択率は、表8に示すとおりであった。
【0069】
【表8】
【0070】比較例B この比較例は、広範囲の反応条件でtert−ブチルアルコ
ールとメタノールからMTBEを製造するときの、改質
しないY−ゼオライトの実績を例示する。
【0071】実施例2の装置と手順を用いて、25mlの
Y−ゼオライト(Linde SK-500, 直径1.59mm)を反
応器系に仕込み、広範囲(100〜180℃)の操作温
度及び流量(50〜160ml/h,LHSV2〜6.4)
で、結果を測定した。結果を表9にまとめた。
【0072】
【表9】
【0073】140℃及び160℃における計算された
tert−ブチルアルコールの転化率、ならびにイソブチレ
ンとMTBEの選択率は、代表的には表10に示すとお
りであった。
【0074】
【表10】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒の存在下に第3級アルコールと第1
    級アルコールとからアルキル第3級アルキルエーテルを
    製造する方法であって、触媒として、フルオロスルホン
    酸類で改質された結晶性アルミノシリケートのホージャ
    サイト型Y−ゼオライトを用いることを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 触媒の存在下にtert−ブチルアルコール
    とメタノールとからメチル−tert−ブチルエーテルを製
    造する方法であって、触媒として、フルオロスルホン酸
    類で改質された結晶性アルミノシリケートのホージャサ
    イト型Y−ゼオライトを用いることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 上記のtert−ブチルアルコールとメタノ
    ールとを、20〜250℃の温度及び大気圧〜ゲージ圧
    6,895kPa の圧力で上記の触媒と接触させて、メチ
    ル−tert−ブチルエーテルを得る請求項2記載の方法。
JP4075614A 1991-03-04 1992-02-27 ゼオライト触媒を用いるアルキル第3級アルキルエーテルの合成方法 Pending JPH0597747A (ja)

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