JPH0598507A - 黒色レーヨン繊維 - Google Patents

黒色レーヨン繊維

Info

Publication number
JPH0598507A
JPH0598507A JP25557591A JP25557591A JPH0598507A JP H0598507 A JPH0598507 A JP H0598507A JP 25557591 A JP25557591 A JP 25557591A JP 25557591 A JP25557591 A JP 25557591A JP H0598507 A JPH0598507 A JP H0598507A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black
fine particles
spherical fine
weight
rayon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25557591A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Yamamoto
泰裕 山本
Saburo Nakahara
三郎 中原
Yoji Akazawa
陽治 赤沢
Masao Baba
将夫 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP25557591A priority Critical patent/JPH0598507A/ja
Publication of JPH0598507A publication Critical patent/JPH0598507A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性、耐酸性に優れた硬化球状微粒子を顔
料として使用することから、紡糸液に均一分散し、漆黒
性を示す黒色レーヨン繊維を得る。 【構成】 ベンゾグアナミン、シクロヘキサンカルボグ
アナミン、および、シクロヘキセンカルボグアナミンか
らなる群から選ばれる少なくとも1種のグアナミンが4
0〜100重量%を占めるアミノ化合物とアルデヒド類
の反応生成物中にカーボンブラックが分散されているア
ミノ樹脂硬化物球状微粒子で着色する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビスコースなどのレ
ーヨン用紡糸原液への分散性や紡糸性に優れた黒色の着
色剤を用いることにより良好な光沢と漆黒性に優れたレ
ーヨン糸を与える黒色レーヨン繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ビスコースレーヨンの製造法とし
て、原液染と称する方法、すなわちビスコース等の紡糸
原液中に予め顔料、硫化染料、建染染料等の着色剤を混
合分散あるいは溶解してから紡糸を行う着色レーヨン糸
を製造する方法が広く行われている。この場合の着色剤
としては、水に不溶性の顔料を用いることが多く、従っ
て、紡糸性や得られるレーヨン糸の光沢あるいは色調を
向上させるために紡糸液中に顔料を均一に分散させるこ
とが強く要求される。
【0003】一般に、ビスコースレーヨンの紡糸は、比
較的高濃度の硫酸と、硫酸亜鉛および硫酸ソーダ等の塩
とを含んだ紡糸浴に対してビスコース等の紡糸原液を吐
出することによりなされている。着色剤として硫化染
料、建染染料等の染料を使用する場合、染料と同量もし
くはそれ以上の還元剤を加えて染料を可溶化してからビ
スコースに添加するが、これら染料の多くは溶解安定性
の低下を招くことが指摘されている。また、着色剤とし
て有機顔料や無機顔料を使用する場合、紡糸原液を高酸
高温の紡糸浴中に吐出した時に、ビスコース中に分散し
ていた顔料が凝集を起こして粗大粒子を形成し、糸切れ
の多発や場合によっては吐出孔の閉塞という紡糸性の低
下をまねく欠点がある。
【0004】特に黒色繊維の着色剤として用いているカ
ーボンブラックについては、粒子径が非常に小さく、表
面活性が強いため、凝集を生じ単分散が非常に困難であ
ることから、分散安定性が悪く、着色性の低下が激しい
等の問題がある。このように、ビスコースレーヨン繊維
の加工に際しては、苛酷な条件にも耐え、分散性や安定
性に優れた着色剤が要求されるため、市販されている顔
料、染料の中でも、良好に使用できるものの数は少なく
制限されている。従って、希望の色調の着色性を得るこ
とは非常に難しく、特に優れた漆黒性を有するビスコー
スレーヨン糸を得ることは困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では顔
料の紡糸液(紡糸原液)への均一分散が難しかったり、
一時的に分散しても凝集が起こりやすかったり、染料の
場合は溶解性、安定性が劣る等の問題があり、紡糸浴が
高酸、高塩、高温であるため紡糸時に糸切れを起こした
り繊維の着色性等に問題がある。
【0006】この発明は、上述した従来技術による問題
点を解決したもので、耐熱性、耐酸性に優れた黒色硬化
球状微粒子を顔料として使用し、その黒色硬化球状微粒
子が紡糸原液に均一分散し、紡糸後も均一分散している
ことにより漆黒性に優れている黒色レーヨン繊維を提供
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、ベンゾグアナミン、シクロヘキサンカ
ルボグアナミン、および、シクロヘキセンカルボグアナ
ミンからなる群から選ばれる少なくとも1種のグアナミ
ンが40〜100重量%を占めるアミノ化合物とアルデ
ヒド類の反応生成物中にカーボンブラック(以下、「C
B」と言う)が分散されているアミノ樹脂硬化物球状微
粒子(以下、「黒色球状微粒子」と言う)で着色されて
なる黒色レーヨン繊維を提供する。
【0008】この発明において、アミノ樹脂硬化物は、
この中にCBが分散されていて黒色に着色されている必
要がある。このためには、CBの量は、アミノ樹脂硬化
物に対して1〜30重量%の範囲が好ましく、より好ま
しくは5〜20重量%の範囲である。CBの量が1重量
%未満の少量では硬化物の着色が不十分であり、30重
量%を超えるとCBの全量をアミノ樹脂硬化物に固定す
ることができなくなり、粒子が歪んだ形状になり、粒度
分布も広くなることがある。また、黒色球状微粒子のマ
トリックス成分としてアミノ樹脂硬化物を用いることに
より、耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性に優れたものができ
るという利点がある。
【0009】この発明では、黒色球状微粒子は、たとえ
ば、乳化状態でアミノ樹脂の重縮合を行うことにより製
造されたものが使用される。このような製造方法により
得られた黒色球状微粒子は、CBとアミノ樹脂硬化物が
一体化されていて、CBにより着色されている。そのよ
うな製造方法により得られた黒色球状微粒子は、たとえ
ば、0.1〜50μmの範囲の平均粒子径を有するが、
この範囲外の平均粒子径を有するものであってもよい。
【0010】なお、この発明では、上記黒色微粒子が球
状であるとは、たとえば、その黒色微粒子200個の電
子顕微鏡撮影像から求めた粒径比(長径/短径)が1.
0〜1.1の範囲のものである。この発明で用いる黒色
球状微粒子は、形状が球形で粒子表面に突起がなく、粒
子径がほぼ均一にそろっているものであり、二次凝集が
おこりにくく、ビスコースとの親和性も高いため、ビス
コースへの分散性が優れている。また、黒色球状微粒子
は耐光性に優れたCBと不溶不融のアミノ樹脂からなる
ため、耐光性、耐熱性、耐溶剤性、耐アルカリ性、耐酸
性に優れており、高酸高塩の紡糸浴や、高温の操作を含
むビスコースレーヨン製造工程に充分耐え得るものであ
る。
【0011】上記アミノ樹脂とは、ベンゾグアナミン、
シクロヘキサンカルボグアナミン、および、シクロヘキ
センカルボグアナミンからなる群から選ばれた少なくと
も1種のグアナミンが40〜100重量%を占めるアミ
ノ化合物とホルムアルデヒドに代表されるアルデヒド類
との反応によって得られる樹脂の総称であり、いずれの
組み合わせのものであっても、この発明に用いることが
できる。中でも、ベンゾグアナミン−ホルムアルデヒド
樹脂、ベンゾグアナミン・シクロヘキセンカルボグアナ
ミン−ホルムアルデヒド樹脂が好ましい。これらグアナ
ミン類を必須成分とするアミノ樹脂はCBによって均一
に着色され、CB本来の漆黒性を発現することができ
る。
【0012】なお、上記3種のグアナミン以外のアミノ
化合物とは、分子中にアミノ基が2個以上あるアミノ化
合物で、たとえば、尿素、メラミン、ノルボルナンカル
ボグアナミン、ノルボルネンカルボグアナミン等よりな
る群から選ばれた1種または2種以上である。後述のよ
うに、処理されたCBを用いる場合には、アミノ樹脂と
して、ベンゾグアナミン、シクロヘキサンカルボグアナ
ミンおよびシクロヘキセンカルボグアナミンから選ばれ
た少なくとも1種のグアナミンが40〜100重量%を
占めるアミノ化合物とホルムアルデヒドを重縮合反応さ
せてなる初期反応物(予備縮合物)を用いることが好ま
しく、エーテル化されていてもよい。処理されたCBを
用いる場合に、このようなアミノ樹脂を用いるのが好ま
しいのは、処理されたCBとの親和性が良好でCBが均
一に分散できるという理由による。
【0013】この発明で用いるアミノ樹脂としては、メ
タノール混和度400%以下のアミノ樹脂初期反応物が
好ましい。初期反応物のメタノール混和度とはアミノ樹
脂の重縮合率の度合を表し、初期反応物の2gをメタノ
ール5gに溶解し、25℃に保ちながら水を滴下し白濁
を生じさせるに要した水の重量と初期反応物の重量の比
に100を乗じた値である。
【0014】この発明では、種々のCBの中から希望す
るCBを使用することができる。この発明に用いられる
CBは、形状に特に限定はないが、たとえば、着色性向
上(樹脂中への分散性向上等)のために必要に応じてボ
ールミル等の粉砕機により処理して粒子径を5μm以下
にすることが好ましく、より好ましくは0.1μm以下
にしたものがよい。
【0015】この発明においては、CBの使用量は、黒
色球状微粒子に含まれるCBがアミノ樹脂硬化物とCB
の合計重量に対して1〜30%、好ましくは5〜20%
の比率となるように、適宜設定すればよい。このような
比率にするためには、アミノ樹脂の種類などによって異
なるが、たとえば、アミノ樹脂とCBの合計使用量に対
してCBを0.9〜27重量%の比率で使用するのがよ
い。
【0016】CBは、その表面に存在する官能基と反応
性および/または親和性を有する化合物(A)で処理さ
れた形態のものであれば、アミノ化合物とホルムアルデ
ヒドの初期反応物への分散性が良く、着色度にも優れた
黒色球状微粒子を得ることができる。前記化合物(A)
は、CBの表面に存在する官能基(たとえば、−OH、
−COOH、−C=O等)と容易に反応しうる反応性基
および/または親和性を有する化合物であれば、特に制
限なく用いることができる。化合物(A)は、たとえ
ば、アジリジン基、オキサゾリン基、N−ヒドロキシア
ルキルアミド基、エポキシ基、チオエポキシ基、イソシ
アネート基、ヒドロキシル基、アミノ基、イミノ基等を
1個以上有する単量体あるいは重合性単量体でもよい
し、必要により1種あるいは2種以上の重合性単量体と
を公知の手順に従って重合したものでもよい。化合物
(A)の具体例としては、たとえば、平均分子量300
〜10万のポリエチレンイミン、平均分子量70〜10
万のポリエチレングリコールグリシジルエーテル、平均
分子量200〜10000の(ポリ)アルキレングリコ
ールなどである。化合物(A)でCBを処理するには、
たとえば、次のように行う。各種混練機によりCBと化
合物(A)を十分混練しながら一定の温度に上げてCB
表面の官能基と化合物(A)の官能基の反応性または親
和性を向上させる。
【0017】アミノ樹脂硬化物製造の際に用いられる乳
化剤としては、保護コロイドを作るような乳化剤であれ
ばよく、たとえばポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル
酸のアルカリ金属塩、スチレン−マレイン酸共重合体の
アルカリ金属塩等が使用され、その中でも特にポリビニ
ルアルコールが好適である。乳化剤を用いての乳化は、
アミノ樹脂中にCBの所定量を添加し混合した系に乳化
剤を直接添加するか、あるいは別に乳化剤の水溶液を用
意しておき、これにアミノ樹脂とCBの混合物を添加
し、液に強力な剪断力を与える攪拌機、たとえば、コロ
イドミル、ディスパーミル、ホモミキサー、ホモゲナイ
ザー等を用いて攪拌することによって行うことができ
る。以上の乳化の過程で使用されるアミノ樹脂は、メタ
ノール混和度(重縮合率の度合の指標)400%以下の
初期反応物が好ましく、より好ましくは200%以下の
初期反応物である。メタノール混和度を小さくすること
によって粒子径は大きくなり、メタノール混和度を大き
くすることによって粒子径は小さくなる。メタノール混
和度が400%より大きくなると親水性が大きくなりす
ぎ単分散した粒子が得られにくくなる。なお、アミノ樹
脂の初期反応物の縮合度合は、上記のようにメタノール
混和度でも管理できるが、GPC(ゲル浸透クロマトグ
ラフィー)、LC(液体クロマトグラフィー)、アセト
ン混和度等でも管理できる。これらの中でも、操作性、
再現性等からアセトン混和度で管理するとよい。アセト
ン混和度とはアミノ樹脂の重縮合率の度合を表し、初期
反応物2gをアセトン5gに溶解し25℃に保ちながら
水を滴下し、白濁を生じさせるのに要した水の重量と初
期反応物の重量比に100を乗じた値である。初期反応
物のアセトン混和度は50〜500%が好ましく、より
好ましくは100〜300%である。アセトン混和度が
500%を越えると粒子が得られにくくなり、50%よ
り小さくなると球状微粒子になりにくくなる。
【0018】乳化剤の添加量はアミノ樹脂に対して1〜
30%の範囲が好ましく、より好ましくは2〜10%の
範囲である。乳化剤の使用量を多くすることによって粒
子径を小さくすることができ、使用量を少なくすること
によって粒子径を大きくすることができる。乳化剤の添
加量が1%を下回ると乳化できないことがあり、30%
を越えると硬化により得られた微粒子を単粒子として分
離することが難しくなるおそれがある。また、攪拌効率
を上げることにより粒子径は小さくなり、攪拌効率を下
げることにより粒子径は大きくなる。これは、乳化状態
にするための攪拌効率の上げ下げが初期反応物を剪断す
る力の大小に関わっているからである。このようにアミ
ノ樹脂の重縮合率、乳化剤量および攪拌効率等を適当に
選択することにより、真球状で粒度分布が狭く、かつ目
標とする粒子径の黒色球状微粒子を任意に合成できる。
【0019】硬化触媒はアミノ樹脂の重縮合触媒であ
り、たとえば、塩酸、硫酸、燐酸等の鉱酸類;安息香
酸、フタル酸、酢酸、プロピオン酸、サリチル酸等のカ
ルボン酸類;塩化アンモニウム、燐酸アンモニウム等の
アンモニウム塩類;ベンゼンスルホン酸、パラトルエン
スルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等のスルホン
酸類等から1種または2種以上を適当に選んで使用する
ことができる。前記硬化触媒は、CBで着色された未硬
化のアミノ樹脂乳化物の固形分(ただし、顔料は除く)
に対して、好ましくは0.01〜10%(処理されたC
Bを用いる場合は、0.01〜5%)、さらに好ましく
は0.2〜5%(処理されたCBを用いる場合は、0.
2〜2%)の範囲で使用される。硬化触媒の添加量が多
すぎると乳化状態が破壊され、凝集物が生じることがあ
り、また、添加量が少なすぎると硬化が不十分であった
り、あるいは、硬化に長時間を要するなどして好ましく
ない。硬化は、たとえば、10〜200℃の範囲の温度
で少なくとも1時間保持した後、常圧または加圧下で4
0〜200℃の範囲の温度で行い、硬化物が、アセト
ン、メタノール、メチルエチルケトン、ジオキサン、ジ
メチルホルムアミド等に不溶状態になった時を硬化終了
とする。
【0020】硬化反応を終了した後、黒色球状微粒子を
分離するには公知の方法によればよく、たとえば自然沈
降法あるいは遠心沈降法とデカンテーションによる分
離、濾過による分離等の各種分離法が自由に採用でき
る。また、分離して得られた黒色球状微粒子を水および
各種有機溶媒、たとえば、トルエン、キシレン等の無極
性溶媒、メチルエチルケトン、メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール、ジメチルホルムアミド、
テトラヒドロフラン等の極性溶媒、および、これらから
なる混合溶媒に分散させることによって、ペーストまた
は分散体として得ることができる。分離操作の後、黒色
球状微粒子を自然乾燥、減圧乾燥、熱風乾燥等の従来公
知の方法により乾燥することができる。乾燥操作の後
で、100〜200℃の温度で加熱処理を施すことによ
って目的とする黒色球状微粒子の耐熱性、耐水性、耐溶
剤性等がさらに向上するので、必要ならばこのような加
熱処理を施すのが好ましい。しかし、乾燥工程を比較的
高温で行うと加熱処理が同時に行われるので、このよう
な場合は加熱処理をしなくてもよい。乾燥後の黒色球状
微粒子をボールミル、ハンマーミル、ジェットミル等の
粉砕機により凝集状態を解くような力を与えることによ
り解砕し、黒色球状微粒子の微粉体として得ることがで
きる。また、乾燥操作の後の黒色球状微粒子を溶媒に分
散させ、ペーストまたは分散体とすることはもちろん可
能である。
【0021】この発明に用いられる黒色球状微粒子の平
均粒子径は、たとえば、単糸5デニールのレーヨン糸を
紡糸する場合、ビスコース吐出孔が80ミクロン程度で
あることやビスコースへの分散性を考慮すれば、0.1
〜10μmの範囲が好ましく、より好ましくは0.1〜
2μmの範囲である。この発明では、黒色球状微粒子
は、レーヨン用紡糸原液(たとえば、ビスコースあるい
はアルカリセルロースなど)に添加、混合して使用され
る。混合に際しては、特殊な混合・混練装置は必要な
く、極めて簡易な混合装置で充分である。また、この発
明の着色剤の対象となるビスコースやビスコースを紡糸
する際の紡糸浴の組成についても特に制限はない。
【0022】この発明では、黒色球状微粒子の添加量
は、添加前のレーヨン用紡糸原液100重量部に対して
0.1〜20重量部の範囲が好ましく、より好ましくは
0.2〜10重量部、さらに好ましくは0.3〜3重量
部である。黒色球状微粒子の添加量が0.1重量部を下
回るとレーヨンの黒色度が不十分になることがあり、2
0重量部を上回ると紡糸時、糸切れや紡糸口が閉塞する
ことがある。また、この発明において、黒色球状微粒子
を添加するに際し、他の顔料や染料などの着色剤や着色
剤の分散を助けるための界面活性剤を併用することもで
きる。
【0023】
【作用】CBで着色され、粒子径がほぼ均一でビスコー
スなどのレーヨン用紡糸原液と親和性が高くしかも不溶
不融の黒色球状微粒子を用いることにより漆黒性に優れ
たレーヨン繊維が得られる。この発明で用いる黒色球状
微粒子は、従来着色剤として用いられていたCB粒子に
比べて、分散状態における安定性に優れ、かつ、優れた
漆黒性を示す。更に、レーヨン中の黒色球状微粒子の光
散乱によって、ビスコースレーヨン独特の光沢を示し、
非常に好ましいソフトな光沢と漆黒性を示すレーヨン糸
を得ることができる。
【0024】
【実施例】以下に、この発明の具体的な実施例および比
較例を示すが、この発明は下記実施例に限定されない。
まず、黒色球状微粒子の製造例を説明する。 −製造例1− 攪拌機、還流冷却器、温度計を備えたフラスコにベンゾ
グアナミン100g(0.53モル)、シクロヘキサン
カルボグアナミン50g(0.26モル)、濃度37%
のホルマリン(ホルムアルデヒドの37%水溶液)15
0g(ホルムアルデヒド1.85モル)、および、10
%の炭酸ナトリウム水溶液0.65gを仕込み、攪拌し
なから94〜95℃の温度で6時間反応させ、メタノー
ル混和度35%、アセトン混和度150%の初期縮合物
を得た。この初期縮合物へCB(三菱化成株式会社製M
A600)15gを添加し、30分間攪拌を行い、CB
により黒色に着色した初期反応物を得た。
【0025】別に、クラレポバール205(株式会社ク
ラレ製のポリビニルアルコール部分加水分解物)8.0
gを水140gに溶解して得た水溶液90℃に昇温した
後、ホモミキサー(特殊機化工株式会社製M型)を用
い、7000rpm で攪拌した。攪拌下にあるクラレポバ
ール水溶液に上記黒色に着色された初期反応物を添加
し、黒色の乳化液を得た。この乳化液を40℃に冷却
し、ついで、ドデシルベンゼンスルホン酸4.1gを加
え、徐々に昇温し、50℃、70℃、90℃の各温度で
順次2時間ずつ加熱攪拌し、乳化状態で重縮合硬化し
て、黒色に着色したアミノ樹脂硬化物の球状微粒子の懸
濁液を得た。
【0026】次に、乳濁液から樹脂球状微粒子を濾別し
て水洗し、150℃で5時間加熱処理を行った後、乳鉢
で軽く解砕することにより黒色球状微粒子粉体を得た。
このようにして得られた黒色球状微粒子の粒子径をコー
ルターカウンターTA2型(コールター社製)にて測定
したところ、平均粒子径2.2μm、電子顕微鏡撮影像
から測定した粒径比1.05であり、CB含有量は、
8.3重量%であった。
【0027】−製造例2− まず、CBを処理する場合の例を示す。ラボプラストミ
ル(東洋精機株式会社製)に、CB(三菱化成株式会社
製MA600)100重量部、および、分子量902の
ラウリルアルコールポリエチレングリコールグリシジル
エーテルであるデナコールEX−171(ナガセ化成工
業株式会社製)100重量部を仕込み、攪拌しながら1
00〜200℃の温度で20分間混練した後、冷却し、
処理されたCBを得た。
【0028】攪拌機、還流冷却器、温度計を備えたフラ
スコにベンゾグアナミン150g(0.80モル)、濃
度37%のホルマリン150g(ホルムアルデヒド1.
85モル)、および、10%の炭酸ナトリウム水溶液
0.6gを仕込み、攪拌しながら94〜95℃の温度で
6時間反応させ、メタノール混和度35%、アセトン混
和度150%の初期縮合物を得た。この初期縮合物へ先
のようにして処理されたCBを30g添加し、30分間
攪拌を行い、CBにより黒色に着色した反応物を得た。
【0029】別にクラレポバール205(株式会社クラ
レ製のポリビニルアルコール部分加水分解物)10.0
gを水140gに溶解して得た水溶液を90℃に昇温
し、ホモミキサー(特殊機化工株式会社製M型)を用
い、8000rpmで攪拌した。攪拌下にあるクラレポバ
ール水溶液に上記黒色に着色された初期反応物を添加
し、黒色の乳化液を得た。この乳化液を40℃に冷却
し、ついて、ドデシルベンゼンスルホン酸4.1gを加
え、徐々に昇温し、50℃、70℃、90℃の各温度で
順次2時間ずつ加熱攪拌し、乳化状態で重縮合硬化し
て、黒色に着色したアミノ樹脂硬化物の球状微粒子の懸
濁液を得た。
【0030】次に、懸濁液から球状微粒子を濾別して水
洗し、150℃で5時間加熱処理を行った後、乳鉢で軽
く解砕することにより黒色球状微粒子粉体を得た。この
ようにして得られた黒色球状微粒子の粒子径をコールタ
ーカウンターTA2型(コールター社製)にて測定した
ところ、平均粒子径0.5μm、電子顕微鏡撮影像から
測定した粒径比1.07であり、CB含有量は、8.1
重量%であった。
【0031】−製造例3− 製造例2において、ベンゾグアナミン150gの代わり
にベンゾグアナミン75gとメラミン75gを用いたこ
と、および、ホルマリンの量を150gから165gに
変えたこと以外は製造例2と同じ方法で黒色球状微粒子
を得た。このようにして得られた黒色球状微粒子の粒子
径をコールターカウンターTA2型(コールター社製)
にて測定したところ、平均粒子径0.6μm、電子顕微
鏡撮影像から測定した粒径比1.08であり、CB含有
量は、7.8重量%であった。
【0032】−製造例4− 製造例2において、ベンゾグアナミン150gの代わり
にシクロヘキサンカルボグアナミン150gを用いたこ
と以外は製造例2と同じ方法で黒色球状微粒子を得た。
このようにして得られた黒色球状微粒子の粒子径をコー
ルターカウンターTA2型(コールター社製)にて測定
したところ、平均粒子径0.7μm、電子顕微鏡撮影像
から測定した粒径比1.08であり、CB含有量は、
8.2重量%であった。
【0033】−製造例5− 製造例2において、処理されたCBの添加量を114g
に変えたこと以外は製造例2と同じ方法で黒色球状微粒
子を得た。このようにして得られた黒色球状微粒子の粒
子径をコールターカウンターTA2型(コールター社
製)にて測定したところ、平均粒子径1.2μm、電子
顕微鏡撮影像から測定した粒径比1.08であり、CB
含有量は、25.1重量%であった。
【0034】次に、比較例で使用する着色剤を説明す
る。 −製造例6− 500mlのガラス瓶に3mmのガラスビーズ150gを入
れ、CB(三菱化成株式会社製MA600)60gと界
面活性剤としてエマルゲンA90(花王株式会社製のノ
ニオン系界面活性剤)0.6g、水180gを加え、ペ
イントシェイカー(東洋精機株式会社製)にて1時間分
散を行い、25%のCB水分散体を得た。
【0035】得られたCB水分散体の粒度分布をコール
ターカウンターTA2型(コールター社製)で測定した
ところ、平均粒子径0.45μmで均一分散している
が、一次粒子の凝集体であった。 −実施例1− ビスコース組成がセルロース8.5重量%、全アルカリ
6.0重量%、ホッテンロート価11.8のビスコース
100重量部に、製造例1で得られた黒色球状微粒子
(平均粒子径2.2μm)1重量部を添加してよく混合
し、着色ビスコース組成物を調製した。この組成物を用
いて、組成が硫酸150g/l 、硫酸ソーダ345g/l 、
硫酸亜鉛15g/l で温度60℃の紡糸浴中へ紡糸速度9
0m/分、浸漬長60cmで紡糸し、50デニール/20
フィラメントのレーヨン糸を得た。得られたレーヨン糸
は、ソフトな光沢と漆黒性を示す糸であった。
【0036】−実施例2− 実施例1で用いたのと同じビスコース100重量部に、
製造例2で得られた黒色球状微粒子(平均粒子径0.5
μm)1重量部を添加してよく混合し、着色ビスコース
組成物を調製した。この組成物を用いて、組成が硫酸1
00g/l 、硫酸ソーダ350g/l 、硫酸亜鉛20g/l で
温度40℃の第1凝固浴中へ紡糸した。続いて、硫酸1
0g/l よりなる温度90℃の第2凝固浴中に導き、延伸
を完了した。得られたレーヨン糸を50mmに切断後、乾
燥してレーヨンステープルを得た。
【0037】得られたレーヨンステープルは、5デニー
ルの非常に漆黒性に優れた糸であった。また、紡糸中、
糸切れやビスコース吐出口の閉塞というトラブルの発生
は皆無であった。 −実施例3− 実施例1において、黒色球状微粒子を製造例3で得られ
たものに変えたこと以外は実施例1と同じ方法でレーヨ
ン糸を得た。
【0038】このようにして得られたレーヨン糸はソフ
トな光沢と漆黒性を示す糸であった。 −実施例4− 実施例1において、黒色球状微粒子を製造例4で得られ
たものに変えたこと以外は実施例1と同じ方法でレーヨ
ン糸を得た。
【0039】このようにして得られたレーヨン糸はソフ
トな光沢と漆黒性を示す糸であった。 −実施例5− 実施例1において、黒色球状微粒子を製造例5で得られ
たものに変えたこと以外は実施例1と同じ方法でレーヨ
ン糸を得た。
【0040】このようにして得られたレーヨン糸はソフ
トな光沢と漆黒性を示す糸であった。 −比較例1− 実施例1で用いたのと同じビスコース100重量部に、
粒子径15nmのCB(三菱化成株式会社製MA600)
1重量部を添加してよく混合し、着色ビスコース組成物
を調製した。この組成物を用いて、組成が硫酸150g/
l 、硫酸ソーダ345g/l 、硫酸亜鉛15g/l で温度6
0℃の紡糸浴中へ紡糸速度90m/分、浸漬長60cmで
紡糸し、50デニール/20フィラメントのレーヨン糸
を得た。得られたレーヨン糸は、光沢のない黒色糸であ
った。
【0041】−比較例2− 実施例1で用いたのと同じビスコース100重量部に、
製造例6で得られたCB水分散体4重量部を添加してよ
く混合し、着色ビスコース組成物を調製した。この組成
物を用いて、組成が硫酸150g/l 、硫酸ソーダ345
g/l、硫酸亜鉛15g/l で温度60℃の紡糸浴中へ紡糸
速度90m/分、浸漬長60cmで紡糸し、50デニール
/20フィラメントのレーヨン糸を得た。得られたレー
ヨン糸は、光沢のない黒色糸であった。また、紡糸中、
糸切れやビスコース吐出口の閉塞というトラブルが発生
した。
【0042】−比較例3− 比較例1において、粒子径15nmのCB1重量部の代わ
りに製造例1で得られた黒色球状微粒子25重量部を用
いたこと以外は比較例1と同じ条件にして紡糸したとこ
ろ、紡糸中に糸切れやビスコース吐出口の閉塞等のトラ
ブルが発生した。
【0043】
【発明の効果】この発明の黒色レーヨン繊維は、独特の
光沢を示し、かつ、漆黒性を示す。このため、この発明
の黒色レーヨン繊維を用いると、非常に好ましいソフト
な光沢と漆黒性を有するレーヨン糸を得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 将夫 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒姫路製造所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベンゾグアナミン、シクロヘキサンカル
    ボグアナミン、および、シクロヘキセンカルボグアナミ
    ンからなる群から選ばれる少なくとも1種のグアナミン
    が40〜100重量%を占めるアミノ化合物とアルデヒ
    ド類の反応生成物中にカーボンブラックが分散されてい
    るアミノ樹脂硬化物球状微粒子で着色されてなる黒色レ
    ーヨン繊維。
  2. 【請求項2】 アミノ樹脂硬化物球状微粒子を0.1〜
    20重量%の割合で含む請求項1記載の黒色レーヨン繊
    維。
JP25557591A 1991-10-02 1991-10-02 黒色レーヨン繊維 Pending JPH0598507A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25557591A JPH0598507A (ja) 1991-10-02 1991-10-02 黒色レーヨン繊維

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25557591A JPH0598507A (ja) 1991-10-02 1991-10-02 黒色レーヨン繊維

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0598507A true JPH0598507A (ja) 1993-04-20

Family

ID=17280625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25557591A Pending JPH0598507A (ja) 1991-10-02 1991-10-02 黒色レーヨン繊維

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0598507A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002186930A (ja) * 2000-12-18 2002-07-02 Ohbayashi Corp アスファルト混合物からなる遮水層の接合部処理方法およびそれに用いられるアスファルトテープ
JP2011094259A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Moririn Kk 高堅牢度織編物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002186930A (ja) * 2000-12-18 2002-07-02 Ohbayashi Corp アスファルト混合物からなる遮水層の接合部処理方法およびそれに用いられるアスファルトテープ
JP2011094259A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Moririn Kk 高堅牢度織編物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3923704A (en) Process for making porous polyester granules
US3133893A (en) Pigment particles coated with polymer and method of preparing the same
US3945980A (en) Process for producing finely divided hardened resins
EP1280011B1 (en) Chemically prepared toners of controlled particle shape
JP3543201B2 (ja) 熱硬化性樹脂粒子の製造方法
JP4015043B2 (ja) 耐熱性非着色インク
US5968702A (en) Toner particles of controlled shape and method of preparation
US4069176A (en) Process for producing dyed finely divided hardened benzoguanamine resins having uniform particle size and excelling in dispersibility
KR20020007190A (ko) 미분된 불투명 입자의 제조방법
CN114736533A (zh) 表面改性有机颜料及改性方法、应用和包含其的色母粒
US4020040A (en) Coloring compositions of powder form
JPH0598507A (ja) 黒色レーヨン繊維
US3836495A (en) Aqueous emulsion paints and pigment bases therefor
JPH0218694B2 (ja)
US3737404A (en) Pigment compositions containing rutile titania and particulate urea-formaldehyde resin
JPH0717723B2 (ja) 均一な粒子径を有する硬化樹脂球状微粒子の製造方法
US6610818B2 (en) Process for producing amino resin particles
US5795507A (en) Preparation of pigmented melamine-formaldehyde polymer beads
US20030113541A1 (en) Amino resin composite particle and method of producing same
JP4455752B2 (ja) 着色樹脂球状微粒子の製造方法
KR100429790B1 (ko) 토너조성물및이를이용한토너의제조방법
JPH04211450A (ja) 着色樹脂球状微粒子およびその製造方法
JPH11222718A (ja) 超極細アクリル系繊維集合体
JPH01207314A (ja) 耐光性の優れた硬化微粒子
CN116988179B (zh) 一种原液着色腈纶黑色纤维的制备方法及其纤维