JPH0599318A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
自動変速機の変速制御装置Info
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- JPH0599318A JPH0599318A JP3283855A JP28385591A JPH0599318A JP H0599318 A JPH0599318 A JP H0599318A JP 3283855 A JP3283855 A JP 3283855A JP 28385591 A JP28385591 A JP 28385591A JP H0599318 A JPH0599318 A JP H0599318A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 円滑なコーストダウンシフトを行う。
【構成】 所定の摩擦係合装置を解放してダウンシフト
を実行する自動変速機において、被駆動状態でのダウン
シフトを判断する変速判断手段2と、前記所定の摩擦係
合装置を解放させた状態で他の変速段に同期したことを
判断する同期判断手段3と、前記他の変速段に同期した
ことが判断された場合に、他の摩擦係合装置に油圧を供
給して係合させることにより、他の変速段を維持させる
係合指令手段4とを具備していることを特徴としてい
る。
を実行する自動変速機において、被駆動状態でのダウン
シフトを判断する変速判断手段2と、前記所定の摩擦係
合装置を解放させた状態で他の変速段に同期したことを
判断する同期判断手段3と、前記他の変速段に同期した
ことが判断された場合に、他の摩擦係合装置に油圧を供
給して係合させることにより、他の変速段を維持させる
係合指令手段4とを具備していることを特徴としてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動変速機における変
速を制御するための装置に関するものである。
速を制御するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用の自動変速機では、一般に、車速
やスロットル開度等の走行条件が変化することにより、
クラッチやブレーキなどの摩擦係合装置の係合・解放の
状態を切換えて変速を行っている。変速に伴って出力ト
ルクが変化することは当然であるが、変速の実行の仕方
すなわち切換制御される摩擦係合装置の係合・解放のタ
イミングによって出力トルクの変動に大きな影響が生じ
る。例えば摩擦係合装置の切換えを短時間のうちに急激
に行えば、出力トルクの一時的な急変によって変速ショ
ックが大きくなり、乗心地が損なわれる。また摩擦係合
装置の滑りを多くすれば、慣性エネルギを充分吸収でき
るために出力トルクの変化が少なく、変速ショックが緩
和されるが、その反面、摩擦係合装置の耐久性が低下す
る。さらに係合すべき摩擦係合装置のトルク容量が一時
的に低下すると、エンジンの吹き上りが生じる。
やスロットル開度等の走行条件が変化することにより、
クラッチやブレーキなどの摩擦係合装置の係合・解放の
状態を切換えて変速を行っている。変速に伴って出力ト
ルクが変化することは当然であるが、変速の実行の仕方
すなわち切換制御される摩擦係合装置の係合・解放のタ
イミングによって出力トルクの変動に大きな影響が生じ
る。例えば摩擦係合装置の切換えを短時間のうちに急激
に行えば、出力トルクの一時的な急変によって変速ショ
ックが大きくなり、乗心地が損なわれる。また摩擦係合
装置の滑りを多くすれば、慣性エネルギを充分吸収でき
るために出力トルクの変化が少なく、変速ショックが緩
和されるが、その反面、摩擦係合装置の耐久性が低下す
る。さらに係合すべき摩擦係合装置のトルク容量が一時
的に低下すると、エンジンの吹き上りが生じる。
【0003】従来、このような不都合を解消するため
に、一方向クラッチを使用して円滑な変速を行うよう構
成したり、摩擦係合装置の係合・解放の切換えタイミン
グをエンジンの駆動状態に応じて制御したりすることが
行われている。この後者の例として、特開平2−769
67号公報には、入力軸に連結する回転部材に変化を来
すダウンシフトの際に、駆動時(パワーオン時)と被駆
動時(パワーオフ時)とで、その変速を実行するべく係
合させるクラッチの係合速度を変える変速制御装置が記
載されている。これは、パワーオン・ダウンシフト時に
は開口面積の大きいオリフィスと小さいオリフィスとの
2つのオリフィスを介して前記クラッチに油圧を供給す
ることにより、その係合速度を速くし、またパワーオフ
・ダウンシフト時には開口面積の小さいオリフィスのみ
を介して前記クラッチに油圧を供給することによりその
係合速度を遅くするよう構成したものであり、したがっ
て変速の実行のタイミングがエンジンの駆動状態を反映
したものとなるので、変速ショックを改善することがで
きる。
に、一方向クラッチを使用して円滑な変速を行うよう構
成したり、摩擦係合装置の係合・解放の切換えタイミン
グをエンジンの駆動状態に応じて制御したりすることが
行われている。この後者の例として、特開平2−769
67号公報には、入力軸に連結する回転部材に変化を来
すダウンシフトの際に、駆動時(パワーオン時)と被駆
動時(パワーオフ時)とで、その変速を実行するべく係
合させるクラッチの係合速度を変える変速制御装置が記
載されている。これは、パワーオン・ダウンシフト時に
は開口面積の大きいオリフィスと小さいオリフィスとの
2つのオリフィスを介して前記クラッチに油圧を供給す
ることにより、その係合速度を速くし、またパワーオフ
・ダウンシフト時には開口面積の小さいオリフィスのみ
を介して前記クラッチに油圧を供給することによりその
係合速度を遅くするよう構成したものであり、したがっ
て変速の実行のタイミングがエンジンの駆動状態を反映
したものとなるので、変速ショックを改善することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
ダウンシフト時のクラッチの係合のタイミングを変える
ことができるが、その制御は圧油の通過するオリフィス
を変えることによって行っているために、制御の幅が狭
く、必ずしも実際の走行状態に合致しない場合が生じや
すい。すなわち図8はB1 ブレーキを解放するとともに
C1 クラッチを係合させて第4速から第3速にダウンシ
フトする際の出力トルクの変化を表わした線図であっ
て、は第4速で被駆動状態でありかつ変速後の第3速
でも被駆動状態の場合を示し、または第4速で駆動状
態でありかつ変速後の第3速では被駆動状態の場合を示
し、さらには第4速から第3速への変速の前後で駆動
状態の場合を示し、そしては第4速で被駆動状態であ
りかつ変速後の第3速では駆動状態の場合を示してい
る。この図に示すように第4速から第3速へのダウンシ
フトの際に出力トルクが正負に多様に変化するのは、変
速前後でのエンジントルクの状態や変速点の設定の仕
方、減速度等に起因しており、これは前述した従来の装
置におけるようにオリフィスの切換えのみによっては解
消できず、第4速から第3速へのダウンシフト時の出力
トルクが多様に変化することによって変速フィーリング
あるいは乗心地が低下するおそれがあった。
ダウンシフト時のクラッチの係合のタイミングを変える
ことができるが、その制御は圧油の通過するオリフィス
を変えることによって行っているために、制御の幅が狭
く、必ずしも実際の走行状態に合致しない場合が生じや
すい。すなわち図8はB1 ブレーキを解放するとともに
C1 クラッチを係合させて第4速から第3速にダウンシ
フトする際の出力トルクの変化を表わした線図であっ
て、は第4速で被駆動状態でありかつ変速後の第3速
でも被駆動状態の場合を示し、または第4速で駆動状
態でありかつ変速後の第3速では被駆動状態の場合を示
し、さらには第4速から第3速への変速の前後で駆動
状態の場合を示し、そしては第4速で被駆動状態であ
りかつ変速後の第3速では駆動状態の場合を示してい
る。この図に示すように第4速から第3速へのダウンシ
フトの際に出力トルクが正負に多様に変化するのは、変
速前後でのエンジントルクの状態や変速点の設定の仕
方、減速度等に起因しており、これは前述した従来の装
置におけるようにオリフィスの切換えのみによっては解
消できず、第4速から第3速へのダウンシフト時の出力
トルクが多様に変化することによって変速フィーリング
あるいは乗心地が低下するおそれがあった。
【0005】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たもので、被駆動状態でのダウンシフトを円滑に行うこ
とのできる自動変速機の変速制御装置を提供することを
目的とするものである。
たもので、被駆動状態でのダウンシフトを円滑に行うこ
とのできる自動変速機の変速制御装置を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、図1に示す
構成とすることにより、上記の目的を達成するものであ
る。すなわちこの発明の自動変速機の変速制御装置は、
油圧によって係合させられる複数の摩擦係合装置の係合
・解放の状態に応じて、複数の変速段に設定される歯車
列1を備えた自動変速機Aの変速制御装置において、前
記歯車列1が、所定の変速段からこれより低速段側の他
の変速段への変速を、前記所定の変速段を設定すべく係
合しているいずれかの摩擦係合装置から排圧してその摩
擦係合装置を解放することにより達成するとともに他の
摩擦係合装置に油圧を供給して前記他の変速段を維持す
るよう構成され、かつ被駆動状態での前記所定の変速段
から前記他の変速段へのダウンシフトを判断する変速判
断手段2と、前記いずれかの摩擦係合装置を解放させた
後に前記他の変速段に同期したことを判断する同期判断
手段3と、前記他の変速段に同期したことが判断された
場合に、前記他の摩擦係合装置に油圧を供給して係合さ
せることにより、前記他の変速段を維持させる係合指令
手段4とを具備していることを特徴としている。
構成とすることにより、上記の目的を達成するものであ
る。すなわちこの発明の自動変速機の変速制御装置は、
油圧によって係合させられる複数の摩擦係合装置の係合
・解放の状態に応じて、複数の変速段に設定される歯車
列1を備えた自動変速機Aの変速制御装置において、前
記歯車列1が、所定の変速段からこれより低速段側の他
の変速段への変速を、前記所定の変速段を設定すべく係
合しているいずれかの摩擦係合装置から排圧してその摩
擦係合装置を解放することにより達成するとともに他の
摩擦係合装置に油圧を供給して前記他の変速段を維持す
るよう構成され、かつ被駆動状態での前記所定の変速段
から前記他の変速段へのダウンシフトを判断する変速判
断手段2と、前記いずれかの摩擦係合装置を解放させた
後に前記他の変速段に同期したことを判断する同期判断
手段3と、前記他の変速段に同期したことが判断された
場合に、前記他の摩擦係合装置に油圧を供給して係合さ
せることにより、前記他の変速段を維持させる係合指令
手段4とを具備していることを特徴としている。
【0007】
【作用】この発明で対象とする自動変速機Aは、前記い
ずれかの摩擦係合装置から排圧してこれを解放させるこ
とによって所定の変速段から他の変速段へダウンシフト
され、かつ前記他の摩擦係合装置を係合させることによ
ってダウンシフト後の他の変速段に維持するようになっ
ている。このダウンシフトが被駆動状態(コースト状
態)で生じると、そのダウンシフトを変速判断手段2が
判断し、またダウンシフト後の前記他の変速段に同期し
たことを同期判断手段3が判断する。これらの判断が成
立した時点で係合指令手段4が前記他の摩擦係合装置を
係合させるべく指令信号を出力する。すなわち前記いず
れかの摩擦係合装置の解放によるダウンシフトが完了し
た時点で前記他の摩擦係合装置を係合させてダウンシフ
ト後の前記他の変速段を維持する。
ずれかの摩擦係合装置から排圧してこれを解放させるこ
とによって所定の変速段から他の変速段へダウンシフト
され、かつ前記他の摩擦係合装置を係合させることによ
ってダウンシフト後の他の変速段に維持するようになっ
ている。このダウンシフトが被駆動状態(コースト状
態)で生じると、そのダウンシフトを変速判断手段2が
判断し、またダウンシフト後の前記他の変速段に同期し
たことを同期判断手段3が判断する。これらの判断が成
立した時点で係合指令手段4が前記他の摩擦係合装置を
係合させるべく指令信号を出力する。すなわち前記いず
れかの摩擦係合装置の解放によるダウンシフトが完了し
た時点で前記他の摩擦係合装置を係合させてダウンシフ
ト後の前記他の変速段を維持する。
【0008】
【実施例】つぎにこの発明の実施例について説明する
と、図2はこの発明の一実施例を示すブロック図であっ
て、ここに示す自動変速機Aはロックアップクラッチ付
きトルクコンバータ10および前進4段・後進1段の変
速段を設定することのできる歯車列11を備えている。
この歯車列11は第1および第2の遊星歯車機構12,
13と複数のクラッチおよびブレーキを有しており、そ
の第1遊星歯車機構12のキャリヤ14と第2遊星歯車
機構13のリングギヤ15とが連結され、また第1遊星
歯車機構12のリングギヤ16と第2遊星歯車機構13
のキャリヤ17とが連結されている。
と、図2はこの発明の一実施例を示すブロック図であっ
て、ここに示す自動変速機Aはロックアップクラッチ付
きトルクコンバータ10および前進4段・後進1段の変
速段を設定することのできる歯車列11を備えている。
この歯車列11は第1および第2の遊星歯車機構12,
13と複数のクラッチおよびブレーキを有しており、そ
の第1遊星歯車機構12のキャリヤ14と第2遊星歯車
機構13のリングギヤ15とが連結され、また第1遊星
歯車機構12のリングギヤ16と第2遊星歯車機構13
のキャリヤ17とが連結されている。
【0009】トルクコンバータ10におけるタービンラ
ンナ10aに連結された入力軸18が、これらの遊星歯
車機構12,13の中心軸線に沿って配置されており、
この入力軸18と第1遊星歯車機構12におけるサンギ
ヤ19と間に第1クラッチC1 が設けられ、また入力軸
18と第2遊星歯車機構13におけるキャリヤ17との
間に第2クラッチC2 が設けられている。さらに入力軸
18と第2遊星歯車機構13のサンギヤ20との間に第
3クラッチC3 が設けられている。また一方、第2遊星
歯車機構13におけるキャリヤ17とサンギヤ20との
間に互いに直列に配列された第4クラッチC4 および第
1一方向クラッチF1 が設けられている。この第1一方
向クラッチF1 は、第4クラッチC4 のクラッチドラム
の回転方向すなわち第4クラッチC4 が係合している状
態でのサンギヤ20の回転方向が、キャリヤ17に対し
て正回転方向(入力軸18の回転方向と同一の回転方
向)である場合に係合するようになっている。この第4
クラッチC4 のクラッチドラムとケーシング21との間
には、そのクラッチドラムが逆回転(入力軸18とは反
対方向の回転)しようとする際に係合する第2一方向ク
ラッチF2 が設けられている。
ンナ10aに連結された入力軸18が、これらの遊星歯
車機構12,13の中心軸線に沿って配置されており、
この入力軸18と第1遊星歯車機構12におけるサンギ
ヤ19と間に第1クラッチC1 が設けられ、また入力軸
18と第2遊星歯車機構13におけるキャリヤ17との
間に第2クラッチC2 が設けられている。さらに入力軸
18と第2遊星歯車機構13のサンギヤ20との間に第
3クラッチC3 が設けられている。また一方、第2遊星
歯車機構13におけるキャリヤ17とサンギヤ20との
間に互いに直列に配列された第4クラッチC4 および第
1一方向クラッチF1 が設けられている。この第1一方
向クラッチF1 は、第4クラッチC4 のクラッチドラム
の回転方向すなわち第4クラッチC4 が係合している状
態でのサンギヤ20の回転方向が、キャリヤ17に対し
て正回転方向(入力軸18の回転方向と同一の回転方
向)である場合に係合するようになっている。この第4
クラッチC4 のクラッチドラムとケーシング21との間
には、そのクラッチドラムが逆回転(入力軸18とは反
対方向の回転)しようとする際に係合する第2一方向ク
ラッチF2 が設けられている。
【0010】そしてブレーキ手段として、第4クラッチ
C4 のクラッチドラムの外周にバンドブレーキである第
1ブレーキB1 が設けられ、また互いに連結された第1
遊星歯車機構12のリングギヤ16および第2遊星歯車
機構13のキャリヤ17の回転を止める第2ブレーキB
2 が設けられている。したがって第1ブレーキB1 は、
第4クラッチC4 あるいは第1一方向クラッチF1 を介
して、第2遊星歯車機構13におけるキャリヤ17の回
転とサンギヤ20の回転とを選択的に止めるようになっ
ている。
C4 のクラッチドラムの外周にバンドブレーキである第
1ブレーキB1 が設けられ、また互いに連結された第1
遊星歯車機構12のリングギヤ16および第2遊星歯車
機構13のキャリヤ17の回転を止める第2ブレーキB
2 が設けられている。したがって第1ブレーキB1 は、
第4クラッチC4 あるいは第1一方向クラッチF1 を介
して、第2遊星歯車機構13におけるキャリヤ17の回
転とサンギヤ20の回転とを選択的に止めるようになっ
ている。
【0011】上記のクラッチC1 ,〜C4 およびブレー
キB1 ,B2 は油圧制御装置22で制御される油圧によ
って係合および解放されるようになっており、またこの
油圧制御装置22は電子制御装置(ECU)23によっ
て制御するようになっている。この電子制御装置23は
中央演算処理装置(CPU)、記憶装置(RAM,RO
M)、入出力インターフェースを主体とするものであっ
て、予め定めたプログラムに従って油圧制御装置22に
指令信号を出力して変速やロックアップクラッチ(図示
せず)の係合・解放の制御を行うようになっている。そ
してこの電子制御装置23には、車速V、スロットル開
度θ、エンジン水温などのその他の信号に加えて、ター
ビン回転数センサー24および出力軸回転数センサー2
5からの出力信号が入力されている。
キB1 ,B2 は油圧制御装置22で制御される油圧によ
って係合および解放されるようになっており、またこの
油圧制御装置22は電子制御装置(ECU)23によっ
て制御するようになっている。この電子制御装置23は
中央演算処理装置(CPU)、記憶装置(RAM,RO
M)、入出力インターフェースを主体とするものであっ
て、予め定めたプログラムに従って油圧制御装置22に
指令信号を出力して変速やロックアップクラッチ(図示
せず)の係合・解放の制御を行うようになっている。そ
してこの電子制御装置23には、車速V、スロットル開
度θ、エンジン水温などのその他の信号に加えて、ター
ビン回転数センサー24および出力軸回転数センサー2
5からの出力信号が入力されている。
【0012】図2に示す歯車列においては、各クラッチ
C1 ,〜C4 およびブレーキB1 ,B2 を図3の作動表
に示すように係合させることにより前進第1速ないし第
4速および後進段を設定することができ、これらの変速
段を設定するよう各クラッチC1 ,〜C4 およびブレー
キB1 ,B2 を係合させる油圧制御装置22は、図4お
よび図5に示す油圧回路を備えている。なお、図3で○
印はソレノイドバルブについてはON、係合装置につい
ては係合を示し、×印はソレノイドバルブについてはO
FF、係合装置については解放を示し、さらに△印は被
駆動時(コースト時)に解放することを示す。
C1 ,〜C4 およびブレーキB1 ,B2 を図3の作動表
に示すように係合させることにより前進第1速ないし第
4速および後進段を設定することができ、これらの変速
段を設定するよう各クラッチC1 ,〜C4 およびブレー
キB1 ,B2 を係合させる油圧制御装置22は、図4お
よび図5に示す油圧回路を備えている。なお、図3で○
印はソレノイドバルブについてはON、係合装置につい
ては係合を示し、×印はソレノイドバルブについてはO
FF、係合装置については解放を示し、さらに△印は被
駆動時(コースト時)に解放することを示す。
【0013】図4および図5は油圧制御装置22のうち
主に変速を実行するための部分を示す図であり、したが
ってこれらの図ではオイルポンプやオイルポンプで発生
した油圧をライン圧PL に調圧する手段、ロックアップ
クラッチを制御する手段、アキュームレータ背圧を制御
する手段等は省略してある。また図4および図5におい
て○印を付した数字は、同一数字で示した部分が接続さ
れていることを示す。
主に変速を実行するための部分を示す図であり、したが
ってこれらの図ではオイルポンプやオイルポンプで発生
した油圧をライン圧PL に調圧する手段、ロックアップ
クラッチを制御する手段、アキュームレータ背圧を制御
する手段等は省略してある。また図4および図5におい
て○印を付した数字は、同一数字で示した部分が接続さ
れていることを示す。
【0014】ここに示す油圧回路には、マニュアルバル
ブ30、 1-2シフトバルブ40、 2-3シフトバルブ6
0、 3-4シフトバルブ80、これらのシフトバルブ4
0,60,80を制御する第1および第2のソレノイド
バルブS1 ,S2 、B1 コントロールバルブ93、この
B1 コントロールバルブ93を制御するソレノイドバル
ブ(仮に第4ソレノイドバルブとする)S4 を備えてお
り、これらは各変速段を以下に述べるようにして設定す
るよう構成されている。
ブ30、 1-2シフトバルブ40、 2-3シフトバルブ6
0、 3-4シフトバルブ80、これらのシフトバルブ4
0,60,80を制御する第1および第2のソレノイド
バルブS1 ,S2 、B1 コントロールバルブ93、この
B1 コントロールバルブ93を制御するソレノイドバル
ブ(仮に第4ソレノイドバルブとする)S4 を備えてお
り、これらは各変速段を以下に述べるようにして設定す
るよう構成されている。
【0015】すなわちマニュアルバルブ30によってD
レンジあるいはSレンジもしくはLレンジを選択する
と、入力ポート31がDレンジポート32、Sレンジポ
ート33、Lレンジポート34に連通し、この状態で第
1および第2のソレノイドバルブS1 ,S2 をONにす
ると、 1-2シフトバルブ40の制御ポート41にライン
圧PL が供給されてそのスプール42が図の左半分に示
すように押し下げられ、また 2-3シフトバルブ60の制
御ポート61にライン圧PL が供給されてそのスプール
62が図の右半分に示すように押し下げられる。その結
果、 2-3シフトバルブ60では、マニュアルバルブ30
のDレンジポート32に接続されているDポート63が
ホールド出力ポート64に連通し、ここに接続されてい
る 3-4シフトバルブ80のホールドポート81にライン
圧PL が供給される。 3-4シフトバルブ80では、第2
ソレノイドバルブS2 がONとなって制御ポート82に
ライン圧PL が作用してもホールドポート81が開口し
ている箇所にスプリング83が配置されていることによ
りスプール84は図の左半分に示すように押し上げられ
た位置に保持される。したがってマニュアルバルブ30
のDレンジポート32に接続されているDポート85が
クラッチポート86に連通し、ここに接続されている第
1クラッチC1 が係合して第1速を設定する。なお、符
号100は 4-2シーケンスバルブであって、オリフィス
101と並列に配置され、第2クラッチC2 が解放され
かつ第4クラッチC4 が係合している状態でクラッチポ
ート86から第1クラッチC1 に至る油路を開き、第1
クラッチC1 への油圧の供給すなわち第1クラッチC1
の係合を迅速に行うようになっている。また符号A1 は
アキュームレータである。
レンジあるいはSレンジもしくはLレンジを選択する
と、入力ポート31がDレンジポート32、Sレンジポ
ート33、Lレンジポート34に連通し、この状態で第
1および第2のソレノイドバルブS1 ,S2 をONにす
ると、 1-2シフトバルブ40の制御ポート41にライン
圧PL が供給されてそのスプール42が図の左半分に示
すように押し下げられ、また 2-3シフトバルブ60の制
御ポート61にライン圧PL が供給されてそのスプール
62が図の右半分に示すように押し下げられる。その結
果、 2-3シフトバルブ60では、マニュアルバルブ30
のDレンジポート32に接続されているDポート63が
ホールド出力ポート64に連通し、ここに接続されてい
る 3-4シフトバルブ80のホールドポート81にライン
圧PL が供給される。 3-4シフトバルブ80では、第2
ソレノイドバルブS2 がONとなって制御ポート82に
ライン圧PL が作用してもホールドポート81が開口し
ている箇所にスプリング83が配置されていることによ
りスプール84は図の左半分に示すように押し上げられ
た位置に保持される。したがってマニュアルバルブ30
のDレンジポート32に接続されているDポート85が
クラッチポート86に連通し、ここに接続されている第
1クラッチC1 が係合して第1速を設定する。なお、符
号100は 4-2シーケンスバルブであって、オリフィス
101と並列に配置され、第2クラッチC2 が解放され
かつ第4クラッチC4 が係合している状態でクラッチポ
ート86から第1クラッチC1 に至る油路を開き、第1
クラッチC1 への油圧の供給すなわち第1クラッチC1
の係合を迅速に行うようになっている。また符号A1 は
アキュームレータである。
【0016】一方、Lレンジが選択されている場合、マ
ニュアルバルブ30のLレンジポート34が入力ポート
31に連通し、このLレンジポート34を接続してある
2-3シフトバルブ60のLポート65がブレーキポート
66に連通され、さらにこのブレーキポート66にロー
コーストモジュレータバルブ102を介して接続されて
いる 1-2シフトバルブ40のLポート43がブレーキポ
ート44に連通されるので、ここに接続されている第2
ブレーキB2 が係合し、エンジンブレーキの効く第1速
となる。
ニュアルバルブ30のLレンジポート34が入力ポート
31に連通し、このLレンジポート34を接続してある
2-3シフトバルブ60のLポート65がブレーキポート
66に連通され、さらにこのブレーキポート66にロー
コーストモジュレータバルブ102を介して接続されて
いる 1-2シフトバルブ40のLポート43がブレーキポ
ート44に連通されるので、ここに接続されている第2
ブレーキB2 が係合し、エンジンブレーキの効く第1速
となる。
【0017】また第1ソレノイドバルブS1 のみをON
にすることにより第2速が設定される。すなわち 2-3シ
フトバルブ60と 3-4シフトバルブ80とは第1速の場
合と同じ状態となるから第1クラッチC1 が係合する。
これに対して 1-2シフトバルブ40では、その制御ポー
ト41から排圧されてスプール42が図の右半分に示す
状態に押し上げられるから、マニュアルバルブ30のD
レンジポート32に接続してあるDポート45がクラッ
チポート46に連通し、ここに接続してある第4クラッ
チC4 にライン圧PL が送られてこれが係合する。すな
わち第2速が設定される。なお、符号A2 はアキューム
レータである。
にすることにより第2速が設定される。すなわち 2-3シ
フトバルブ60と 3-4シフトバルブ80とは第1速の場
合と同じ状態となるから第1クラッチC1 が係合する。
これに対して 1-2シフトバルブ40では、その制御ポー
ト41から排圧されてスプール42が図の右半分に示す
状態に押し上げられるから、マニュアルバルブ30のD
レンジポート32に接続してあるDポート45がクラッ
チポート46に連通し、ここに接続してある第4クラッ
チC4 にライン圧PL が送られてこれが係合する。すな
わち第2速が設定される。なお、符号A2 はアキューム
レータである。
【0018】この第2速を設定する際にSレンジあるい
はLレンジが選択されていれば、マニュアルバルブ30
のSレンジポート33が入力ポート31に連通するとと
もに、このSレンジポート33を接続してある 2-3シフ
トバルブ60のSポート67がブレーキポート68に連
通し、さらにこのブレーキポート68を接続してある1-
2シフトバルブ40のSポート47がブレーキポート4
8に連通する。このブレーキポート48にはセカンドコ
ーストモジュレータバルブ103を介して 3-4シフトバ
ルブ80のSポート87が接続され、このSポート87
は、スプール84が図の上側に位置していることにより
ブレーキポート88に連通し、その結果、ここに接続さ
れている第1ブレーキB1が係合する。すなわちエンジ
ンブレーキの効く第2速となる。
はLレンジが選択されていれば、マニュアルバルブ30
のSレンジポート33が入力ポート31に連通するとと
もに、このSレンジポート33を接続してある 2-3シフ
トバルブ60のSポート67がブレーキポート68に連
通し、さらにこのブレーキポート68を接続してある1-
2シフトバルブ40のSポート47がブレーキポート4
8に連通する。このブレーキポート48にはセカンドコ
ーストモジュレータバルブ103を介して 3-4シフトバ
ルブ80のSポート87が接続され、このSポート87
は、スプール84が図の上側に位置していることにより
ブレーキポート88に連通し、その結果、ここに接続さ
れている第1ブレーキB1が係合する。すなわちエンジ
ンブレーキの効く第2速となる。
【0019】マニュアルバルブ30をDレンジ位置ある
いはSレンジ位置に設定した状態で第1および第2のソ
レノイドバルブS1 ,S2 をOFFにすることにより第
3速となる。すなわち第2ソレノイドバルブS2 をOF
Fにすれば、前述した第2速の場合と同様に、 3-4シフ
トバルブ80はスプール84が図の左半分に示すように
押し上げられるから、第1クラッチC1 に油圧が供給さ
れてこれが係合し、また 1-2シフトバルブ40において
もスプール42が図の右半分に示す位置に押し上げられ
るから、そのクラッチポート46に接続してある第4ク
ラッチC4 に油圧が供給されてこれが係合する。また 2
-3シフトバルブ60では、その制御ポート61から排圧
されることによりスプール62が図の左半分に示す位置
にスプリング69によって押し上げられ、したがってD
ポート63がクラッチポート70に連通し、ここに接続
してある第2クラッチC2 にライン圧PL が供給されて
これが係合する。なお、符号A3 はアキュームレータで
あり、また符号104はC2 コントロールバルブであ
る。
いはSレンジ位置に設定した状態で第1および第2のソ
レノイドバルブS1 ,S2 をOFFにすることにより第
3速となる。すなわち第2ソレノイドバルブS2 をOF
Fにすれば、前述した第2速の場合と同様に、 3-4シフ
トバルブ80はスプール84が図の左半分に示すように
押し上げられるから、第1クラッチC1 に油圧が供給さ
れてこれが係合し、また 1-2シフトバルブ40において
もスプール42が図の右半分に示す位置に押し上げられ
るから、そのクラッチポート46に接続してある第4ク
ラッチC4 に油圧が供給されてこれが係合する。また 2
-3シフトバルブ60では、その制御ポート61から排圧
されることによりスプール62が図の左半分に示す位置
にスプリング69によって押し上げられ、したがってD
ポート63がクラッチポート70に連通し、ここに接続
してある第2クラッチC2 にライン圧PL が供給されて
これが係合する。なお、符号A3 はアキュームレータで
あり、また符号104はC2 コントロールバルブであ
る。
【0020】マニュアルバルブ30をDレンジ位置に設
定した状態で第2ソレノイドバルブS2 のみをONにす
ることにより、オーバードライブ段である第4速が設定
される。すなわち第1ソレノイドバルブS1 がOFFで
あることにより、 2-3シフトバルブ60のスプール62
は図の左半分に示す位置に押し上げられるから、前述し
た第3速の場合と同様に第2クラッチC2に油圧が供給
されてこれが係合する。またこの第2クラッチC2 にラ
イン圧PL を送るクラッチポート70は、 1-2シフトバ
ルブ40のホールドポート49にも接続されているか
ら、 1-2シフトバルブ40のスプール42は、第2ソレ
ノイドバルブS2 がONとなって制御ポート41にライ
ン圧PL が作用しても、図の右半分に示す位置に押し上
げられたままとなり、したがってクラッチポート46か
ら第4クラッチC4 に油圧が供給されてこれが係合す
る。また 2-3シフトバルブ60のホールドポート64が
ドレンポート71に連通するから、ここに接続してある
3-4シフトバルブ80のホールドポート81から排圧さ
れ、したがって 3-4シフトバルブ80では、第2ソレノ
イドバルブS2 がONとなって制御ポート82にライン
圧PL が作用することによりスプール84が図の右半分
に示す位置に押し下げられ、そのDポート85がブレー
キポート89に連通する。このブレーキポート89に
は、B1 コントロールバルブ93を介してアキュームレ
ータA4 が接続される一方、 3-4シフトバルブ80のD
ポート90が接続されており、スプール84が押し下げ
られている状態ではこのDポート90がブレーキポート
88に連通するから、第1ブレーキB1 にライン圧PL
が供給されてこれが係合する。
定した状態で第2ソレノイドバルブS2 のみをONにす
ることにより、オーバードライブ段である第4速が設定
される。すなわち第1ソレノイドバルブS1 がOFFで
あることにより、 2-3シフトバルブ60のスプール62
は図の左半分に示す位置に押し上げられるから、前述し
た第3速の場合と同様に第2クラッチC2に油圧が供給
されてこれが係合する。またこの第2クラッチC2 にラ
イン圧PL を送るクラッチポート70は、 1-2シフトバ
ルブ40のホールドポート49にも接続されているか
ら、 1-2シフトバルブ40のスプール42は、第2ソレ
ノイドバルブS2 がONとなって制御ポート41にライ
ン圧PL が作用しても、図の右半分に示す位置に押し上
げられたままとなり、したがってクラッチポート46か
ら第4クラッチC4 に油圧が供給されてこれが係合す
る。また 2-3シフトバルブ60のホールドポート64が
ドレンポート71に連通するから、ここに接続してある
3-4シフトバルブ80のホールドポート81から排圧さ
れ、したがって 3-4シフトバルブ80では、第2ソレノ
イドバルブS2 がONとなって制御ポート82にライン
圧PL が作用することによりスプール84が図の右半分
に示す位置に押し下げられ、そのDポート85がブレー
キポート89に連通する。このブレーキポート89に
は、B1 コントロールバルブ93を介してアキュームレ
ータA4 が接続される一方、 3-4シフトバルブ80のD
ポート90が接続されており、スプール84が押し下げ
られている状態ではこのDポート90がブレーキポート
88に連通するから、第1ブレーキB1 にライン圧PL
が供給されてこれが係合する。
【0021】ここでB1 コントロールバルブ93につい
て説明すると、このバルブは2つのランドを設けたスプ
ール94の一端部にスプリング95を配置し、このスプ
リング95とは反対側の端部に、第4ソレノイドバルブ
S4 を接続した制御ポート96を設け、Dポート97を
3-4シフトバルブ80のブレーキポート89に接続する
一方、このDポート97とドレンポート98とに選択的
に連通されるブレーキポート99を前記アキュームレー
タA4 および 3-4シフトバルブ80のDポート90に接
続したものである。
て説明すると、このバルブは2つのランドを設けたスプ
ール94の一端部にスプリング95を配置し、このスプ
リング95とは反対側の端部に、第4ソレノイドバルブ
S4 を接続した制御ポート96を設け、Dポート97を
3-4シフトバルブ80のブレーキポート89に接続する
一方、このDポート97とドレンポート98とに選択的
に連通されるブレーキポート99を前記アキュームレー
タA4 および 3-4シフトバルブ80のDポート90に接
続したものである。
【0022】なお、マニュアルバルブ30をRレンジ位
置に設定すると、入力ポート31がRレンジポート35
に連通し、リバースコントロールバルブ105を介して
第3クラッチC3 にライン圧PL が供給され、これが係
合する。なお、符号A5 はアキュームレータである。ま
たこの第3クラッチC3 に対する油圧は 1-2シフトバル
ブ40のRポート50にも送られ、このRポート50が
ブレーキポート44に連通しているので、ここに接続さ
れている第2ブレーキB2 が係合する。
置に設定すると、入力ポート31がRレンジポート35
に連通し、リバースコントロールバルブ105を介して
第3クラッチC3 にライン圧PL が供給され、これが係
合する。なお、符号A5 はアキュームレータである。ま
たこの第3クラッチC3 に対する油圧は 1-2シフトバル
ブ40のRポート50にも送られ、このRポート50が
ブレーキポート44に連通しているので、ここに接続さ
れている第2ブレーキB2 が係合する。
【0023】なお、図4および図5において、符号10
6,107,108はストレーナを示し、符号109は
C1 コントロールバルブを示す。
6,107,108はストレーナを示し、符号109は
C1 コントロールバルブを示す。
【0024】上述した油圧回路では、第3速と第4速と
の間の変速は、 3-4シフトバルブ80が動作して第1ク
ラッチC1 と第1ブレーキB1との係合・解放の状態が
切替わることにより達成されるが、図2に示す歯車列で
は、第4速の状態から第1ブレーキB1 を解放して第2
クラッチC2と第4クラッチC4 とを係合させた状態に
なると、駆動時には第1一方向クラッチF1 が係合して
第3速になるが、被駆動時には第2一方向クラッチF2
が係合して第4速が維持されるので、被駆動状態(コー
スト状態)での第4速から第3速へのダウンシフトは以
下のようにして実行される。
の間の変速は、 3-4シフトバルブ80が動作して第1ク
ラッチC1 と第1ブレーキB1との係合・解放の状態が
切替わることにより達成されるが、図2に示す歯車列で
は、第4速の状態から第1ブレーキB1 を解放して第2
クラッチC2と第4クラッチC4 とを係合させた状態に
なると、駆動時には第1一方向クラッチF1 が係合して
第3速になるが、被駆動時には第2一方向クラッチF2
が係合して第4速が維持されるので、被駆動状態(コー
スト状態)での第4速から第3速へのダウンシフトは以
下のようにして実行される。
【0025】すなわち図6は第4速から第3速へのコー
ストダウンシフトの制御ルーチンを示すフローチャート
であって、先ずステップ1でフラグFが“1”か否かを
判断する。このフラグFは、第4速から第3速へのコー
ストダウンシフトの制御の実行中であるか否かを示すも
ので、最初はゼロリセットされているから、このステッ
プ1の最初の判断結果は“ノー”となり、ステップ2に
進む。ステップ2では車両の走行状態に基づいて第4速
から第3速へのコーストダウンシフトを実行する状態か
否かを判断する。これは車速Vやスロットル開度θなど
の入力信号に基づいて電子制御装置23が判断し、その
判断結果が“ノー”であれば制御プロセスはリターン
し、また“イエス”であれば、ステップ3に進んでフラ
グFを“1”にセットするとともに、第4ソレノイドバ
ルブS4 をONにする。その結果、B1 コントロールバ
ルブ93の制御ポート96にライン圧PL が作用するた
め、そのスプール94が図5の右半分に示すように押し
下げられ、ブレーキポート99がドレンポート98に連
通する。一方、 3-4シフトバルブ80の制御ポート82
には第2ソレノイドバルブS2 がONであることにより
ライン圧PL が作用しているから、そのスプール84が
図5の右半分に示すように押し下げられていて、Dポー
ト90とブレーキポート88とが連通している。したが
って第1ブレーキB1 はこれらのポート88,90,9
9を介してドレンポート98に連通するから、第4ソレ
ノイドバルブS4 をONとすることにより、先ず第1ブ
レーキB1 が解放される。この場合、スロットル開度全
閉付近の第4速から第3速への変速点を、第4速時にエ
ンジン回転数がアイドリング回転数以上となるよう設定
しておくことにより、第4速の被駆動状態(コースト状
態)が維持される。
ストダウンシフトの制御ルーチンを示すフローチャート
であって、先ずステップ1でフラグFが“1”か否かを
判断する。このフラグFは、第4速から第3速へのコー
ストダウンシフトの制御の実行中であるか否かを示すも
ので、最初はゼロリセットされているから、このステッ
プ1の最初の判断結果は“ノー”となり、ステップ2に
進む。ステップ2では車両の走行状態に基づいて第4速
から第3速へのコーストダウンシフトを実行する状態か
否かを判断する。これは車速Vやスロットル開度θなど
の入力信号に基づいて電子制御装置23が判断し、その
判断結果が“ノー”であれば制御プロセスはリターン
し、また“イエス”であれば、ステップ3に進んでフラ
グFを“1”にセットするとともに、第4ソレノイドバ
ルブS4 をONにする。その結果、B1 コントロールバ
ルブ93の制御ポート96にライン圧PL が作用するた
め、そのスプール94が図5の右半分に示すように押し
下げられ、ブレーキポート99がドレンポート98に連
通する。一方、 3-4シフトバルブ80の制御ポート82
には第2ソレノイドバルブS2 がONであることにより
ライン圧PL が作用しているから、そのスプール84が
図5の右半分に示すように押し下げられていて、Dポー
ト90とブレーキポート88とが連通している。したが
って第1ブレーキB1 はこれらのポート88,90,9
9を介してドレンポート98に連通するから、第4ソレ
ノイドバルブS4 をONとすることにより、先ず第1ブ
レーキB1 が解放される。この場合、スロットル開度全
閉付近の第4速から第3速への変速点を、第4速時にエ
ンジン回転数がアイドリング回転数以上となるよう設定
しておくことにより、第4速の被駆動状態(コースト状
態)が維持される。
【0026】ステップ3の制御を行ってリターンした
後、再度、ステップ1の制御プロセスに至ると、フラグ
Fは既に“1”に設定されているから、ステップ1の判
断結果は“イエス”となり、ステップ4に進んで第3速
の同期判断を行う。すなわち車速が次第に低下して、自
動変速機Aの出力軸回転数No と第3速の変速比I3 と
の積が、実際のタービン回転数NT に一致すると、第3
速に完全に同期したことになるので、ステップ4では、
これらの差(NT −No ×I3 )の絶対値が予め定めた
値αより小さいか否かの判断によって第3速への同期判
断を行う。ステップ4の判断結果が“ノー”であればリ
ターンし、再度、ステップ1を経てステップ4の判断を
繰り返して行い、ステップ4の判断が“イエス”となれ
ば、ステップ5に進んで、フラグFを“0”にセットす
るとともに、第2ソレノイドバルブS2 および第4ソレ
ノイドバルブS4 をOFFにする。
後、再度、ステップ1の制御プロセスに至ると、フラグ
Fは既に“1”に設定されているから、ステップ1の判
断結果は“イエス”となり、ステップ4に進んで第3速
の同期判断を行う。すなわち車速が次第に低下して、自
動変速機Aの出力軸回転数No と第3速の変速比I3 と
の積が、実際のタービン回転数NT に一致すると、第3
速に完全に同期したことになるので、ステップ4では、
これらの差(NT −No ×I3 )の絶対値が予め定めた
値αより小さいか否かの判断によって第3速への同期判
断を行う。ステップ4の判断結果が“ノー”であればリ
ターンし、再度、ステップ1を経てステップ4の判断を
繰り返して行い、ステップ4の判断が“イエス”となれ
ば、ステップ5に進んで、フラグFを“0”にセットす
るとともに、第2ソレノイドバルブS2 および第4ソレ
ノイドバルブS4 をOFFにする。
【0027】すなわち 3-4シフトバルブ80のスプール
84が図5の左半分に示す位置に押し上げられてDポー
ト85がクラッチポート86に連通し、第1クラッチC
1 にライン圧Pが送られてこれが係合する。この時点で
は第2遊星歯車機構13のサンギヤ20の回転数とター
ビン回転数NT とがほぼ一致しているから、出力トルク
の急激な変動は生じない。
84が図5の左半分に示す位置に押し上げられてDポー
ト85がクラッチポート86に連通し、第1クラッチC
1 にライン圧Pが送られてこれが係合する。この時点で
は第2遊星歯車機構13のサンギヤ20の回転数とター
ビン回転数NT とがほぼ一致しているから、出力トルク
の急激な変動は生じない。
【0028】上述した第4速から第3速へのコーストダ
ウンシフト時における第1ブレーキB1 および第1クラ
ッチC1 のトルク容量、タービン回転数NT 、出力トル
クならびに第2ソレノイドバルブS2 と第4ソレノイド
バルブS4 とのON・OFF状態の時間的変化を示せば
図7のとおりである。すなわちt1 時点で第4速から第
3速へのコーストダウンシフトが判断されて第4ソレノ
イドバルブS4 がONとなると、第1ブレーキB1 から
排圧されてそのトルク容量が急激に低下する。この時点
では、出力軸回転数No と第3速の変速比I3 とから求
めたタービン回転数が、実際のタービン回転数NT より
かなり大きく、また出力トルクは負の値である。車速の
低下に伴って、演算して求めたタービン回転数と実際の
タービン回転数との差が、予め定めた値αの範囲内にな
ったt2 時点で、第2および第4のソレノイドバルブS
2 ,S4 がOFFになり、その直後のt3 時点で、演算
した求めたタービン回転数と実際のタービン回転数とが
一致するとともにアイドル回転数を下回るため、第3速
での駆動状態となり、出力トルクが正の値となる。そし
てt2 時点から所定のタイムラグΔtが経過したt4 時
点で第1クラッチC1 がトルク容量を持ち始める。この
t4 時点では、既に第3速での駆動状態になっているか
ら、出力トルクに変動を生じず、走行フィーリングが悪
化しない。
ウンシフト時における第1ブレーキB1 および第1クラ
ッチC1 のトルク容量、タービン回転数NT 、出力トル
クならびに第2ソレノイドバルブS2 と第4ソレノイド
バルブS4 とのON・OFF状態の時間的変化を示せば
図7のとおりである。すなわちt1 時点で第4速から第
3速へのコーストダウンシフトが判断されて第4ソレノ
イドバルブS4 がONとなると、第1ブレーキB1 から
排圧されてそのトルク容量が急激に低下する。この時点
では、出力軸回転数No と第3速の変速比I3 とから求
めたタービン回転数が、実際のタービン回転数NT より
かなり大きく、また出力トルクは負の値である。車速の
低下に伴って、演算して求めたタービン回転数と実際の
タービン回転数との差が、予め定めた値αの範囲内にな
ったt2 時点で、第2および第4のソレノイドバルブS
2 ,S4 がOFFになり、その直後のt3 時点で、演算
した求めたタービン回転数と実際のタービン回転数とが
一致するとともにアイドル回転数を下回るため、第3速
での駆動状態となり、出力トルクが正の値となる。そし
てt2 時点から所定のタイムラグΔtが経過したt4 時
点で第1クラッチC1 がトルク容量を持ち始める。この
t4 時点では、既に第3速での駆動状態になっているか
ら、出力トルクに変動を生じず、走行フィーリングが悪
化しない。
【0029】なお、この発明は上記の実施例に限定され
るものではなく、図2に示す歯車列以外の歯車列あるい
は図4および図5に示す油圧回路以外の油圧回路を備え
た自動変速機を対象とする制御装置にも適用することが
できる。またこの発明では、所定の変速段への同期の判
断を、タイマを用いて行ってもよく、あるいはタービン
回転数と出力軸回転数とに基づいて演算して行ってもよ
い。
るものではなく、図2に示す歯車列以外の歯車列あるい
は図4および図5に示す油圧回路以外の油圧回路を備え
た自動変速機を対象とする制御装置にも適用することが
できる。またこの発明では、所定の変速段への同期の判
断を、タイマを用いて行ってもよく、あるいはタービン
回転数と出力軸回転数とに基づいて演算して行ってもよ
い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の変速制御
装置によれば、被駆動状態でのダウンシフトの際に出力
トルクの急激な変動やトルクの不足あるいは過剰トルク
などの異常が生じないので、走行フィーリングを損なう
ことなく所謂コーストダウンシフトを実行することがで
きる。
装置によれば、被駆動状態でのダウンシフトの際に出力
トルクの急激な変動やトルクの不足あるいは過剰トルク
などの異常が生じないので、走行フィーリングを損なう
ことなく所謂コーストダウンシフトを実行することがで
きる。
【図1】この発明の基本的な構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図3】作動表である。
【図4】油圧回路の一部を示す油圧回路図である。
【図5】油圧回路の他の部分を示す油圧回路図である。
【図6】第4速から第3速へのコーストダウンシフトの
制御ルーチンを示すフローチャートである。
制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】第1ブレーキおよび第1クラッチのトルク容量
およびタービン回転数ならびに出力トルク、第2ソレノ
イドバルブ、第4ソレノイドバルブのON・OFFの時
間的変化を示すタイムチャートである。
およびタービン回転数ならびに出力トルク、第2ソレノ
イドバルブ、第4ソレノイドバルブのON・OFFの時
間的変化を示すタイムチャートである。
【図8】従来の変速制御装置による第4速から第3速へ
のダウンシフト時の出力トルクの変化の例を示す線図で
ある。
のダウンシフト時の出力トルクの変化の例を示す線図で
ある。
1 歯車列 2 変速判断手段 3 同期判断手段 4 係合指令手段 A 自動変速機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 隆史 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 井上 大輔 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 油圧によって係合させられる複数の摩擦
係合装置の係合・解放の状態に応じて、複数の変速段に
設定される歯車列を備えた自動変速機の変速制御装置に
おいて、 前記歯車列が、所定の変速段からこれより低速段側の他
の変速段への変速を、前記所定の変速段を設定すべく係
合しているいずれかの摩擦係合装置から排圧してその摩
擦係合装置を解放することにより達成するとともに他の
摩擦係合装置に油圧を供給して前記他の変速段を維持す
るよう構成され、かつ被駆動状態での前記所定の変速段
から前記他の変速段へのダウンシフトを判断する変速判
断手段と、前記いずれかの摩擦係合装置を解放させた後
に前記他の変速段に同期したことを判断する同期判断手
段と、前記他の変速段に同期したことが判断された場合
に、前記他の摩擦係合装置に油圧を供給して係合させる
ことにより、前記他の変速段を維持させる係合指令手段
とを具備していることを特徴とする自動変速機の変速制
御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3283855A JPH0599318A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 自動変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3283855A JPH0599318A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 自動変速機の変速制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0599318A true JPH0599318A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17671043
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3283855A Pending JPH0599318A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 自動変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0599318A (ja) |
-
1991
- 1991-10-04 JP JP3283855A patent/JPH0599318A/ja active Pending
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