JPH06101157A - 多頭形刺繍ミシン - Google Patents

多頭形刺繍ミシン

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JPH06101157A
JPH06101157A JP24912192A JP24912192A JPH06101157A JP H06101157 A JPH06101157 A JP H06101157A JP 24912192 A JP24912192 A JP 24912192A JP 24912192 A JP24912192 A JP 24912192A JP H06101157 A JPH06101157 A JP H06101157A
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JP
Japan
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embroidery
thread breakage
sewing machine
sewing
thread
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JP24912192A
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Fumiaki Asano
史明 浅野
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多頭形刺繍ミシンにおいて、糸切れの発生に
伴う作業効率の悪化を極力抑えつつも、糸切れの発生に
伴う刺繍の品質低下を極力防止する。 【構成】 糸切れセンサにより糸切れが検出されると、
制御装置によりその糸切れが刺繍動作の初期に発生した
かそれともそれ以降に発生したかを判定し(S91)、
糸切れが刺繍動作の初期に発生した時には(S91:N
o)、全てのミシン頭部の駆動が停止され(S92)、
補修作業が行われ(S93)、刺繍が再開される(S9
5)。一方、糸切れが刺繍動作の終期に発生した時には
(S91:Yes)、糸切れしたミシン頭部の駆動だけ
が停止され(S96)、そのミシン頭部における刺繍デ
ータ中の糸切れ発生位置とそのミシン頭部の番号がRA
Mに記憶される(S97)。そして、それら刺繍動作が
中断された各加工布をそれぞれミシン頭部にセットして
刺繍を再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数個のミシン頭部を
備え、複数の加工布に対する刺繍形成動作を同時に実行
するようにした多頭形刺繍ミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の多頭形刺繍ミシンは、ミ
シンテーブルの上方に複数個のミシン頭部を横方向に並
んで備えると共に、前記ミシンテーブル上に横方向に長
い移動枠を備えて構成されている。前記移動枠には、前
記各ミシン頭部に対応して、加工布を保持する刺繍枠が
着脱可能に取付けられるようになっており、また、移動
枠は、水平移動機構によりX,Y方向に自在に移動され
るようになっている。
【0003】そして、刺繍ミシンの制御装置は、一針毎
の針落ち位置(一針毎の縫針のX,Y方向相対的移動
量)を指示する刺繍データに基づいて、移動枠ひいては
各刺繍枠を水平方向に移動させつつ、各ミシン頭部の針
棒を上下駆動させるようになっている。これにより、一
回の縫製作業にて、各刺繍枠に保持されている加工布に
対し、刺繍データに応じた同一の刺繍を同時に形成する
ようになっている。
【0004】ところで、この種の刺繍ミシンにあって
は、縫製作業の途中で、刺繍糸が切れしてしまうことが
ある。このような糸切れの発生はミシンにとって不可避
である。そこで、一般に、多頭形刺繍ミシンにあって
は、糸切れの発生を検出するための糸切れセンサを設
け、糸切れがあったときには、ランプやブザー等でその
報知を行うと共にその時点で全ミシン頭部の駆動を停止
し、オペレータが糸切れの修復作業を行った後、復帰ス
イッチを操作することにより縫製作業が再開されるよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一回の縫製
作業の途中で刺繍形成動作を一旦停止し、その後刺繍形
成動作を再開させる場合には、ミシン頭部を停止させる
際に、急激に縫製スピードを低下させるため、その部分
において糸調子が微妙にずれ、最初から最後まで中断な
く刺繍形成動作を進行させたものに比べて、刺繍の出来
上り具合が若干劣ってしまう事情がある。
【0006】そこで、近年では、縫製作業の途中で糸切
れが発生した場合に、糸切れが発生したミシン頭部のみ
を停止させ、他のミシン頭部については最後まで刺繍形
成動作を続行するようにし、次回の縫製作業において、
糸切れのあった加工布をそのまま刺繍枠に残しておくこ
とにより、新たな加工布への刺繍形成動作に併せて、糸
切れのあった加工布に対する残り部分の刺繍形成動作を
行うようにすることが考えられている(特公昭51−5
1840号公報参照)。これによれば、糸切れによる刺
繍品質の低下を、糸切れの発生した部分にのみとどめる
ことができるのである。
【0007】しかるに、この方法では、糸切れが発生し
たミシン頭部にあっては、駆動停止後他のミシン頭部が
刺繍形成動作を終了するまでの時間は空回り(刺繍枠は
動いているが針棒が動いていない状態)していることに
なる。このため、糸切れの発生時に全体の刺繍形成動作
を一旦停止するものと比較して、その空回りの時間分だ
け縫製作業の効率が悪化してしまう欠点がある。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、糸切れの発生に伴う作業効率の悪化を
極力抑えつつも、糸切れの発生に伴う刺繍の品質低下を
極力防止することができる多頭形刺繍ミシンを提供する
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の多頭形刺繍ミシンは、各ミシン頭部におけ
る糸切れを検出する検出手段と、刺繍データ中のどの位
置で糸切れが発生したかを記憶する記憶手段と、糸切れ
が一回の縫製作業の初期に発生したかそれ以降に発生し
たかを判定する判定手段と、この判定手段の判定に基づ
いて、糸切れが初期に発生したときには全体の刺繍形成
動作を停止させ、糸切れが初期以降に発生したときには
該糸切れが発生したミシン頭部の駆動のみを停止させる
停止制御手段とを具備している。
【0010】
【作用】一般に、縫製作業を開始した初期に糸切れが発
生した場合には、糸切れの発生したミシン頭部の駆動の
みを停止すると、そのミシン頭部の空回りの時間が長く
なって縫製作業効率が大幅に悪化することになる。これ
に対して、縫製作業の終了に近い時期に糸切れが発生し
た場合には、糸切れの発生したミシン頭部の駆動のみを
停止しても、そのミシン頭部の空回り時間は短く、縫製
作業効率がさほど悪化することはない。
【0011】上記構成を有する本発明の多頭形刺繍ミシ
ンによれば、検出手段により糸切れが検出されると、記
憶手段によりそのミシン頭部における刺繍データ中の糸
切れ発生位置が記憶されるのであるが、ここで、判定手
段により、その糸切れが縫製作業の初期に発生したかそ
れ以降に発生したかが判定される。そして、糸切れが初
期に発生したときには、停止制御手段により全体の刺繍
形成動作が停止されるので、縫製作業効率が悪化するこ
とはない。一方、糸切れが縫製作業の終期に発生したと
きには、停止制御手段により糸切れが発生したミシン頭
部の駆動のみが停止されるので、縫製作業効率をさほど
悪化させずに、糸切れに伴う刺繍の品質低下を防止する
ことができる。
【0012】従って、糸切れの発生が不可避である事情
があっても、糸切れに伴う縫製作業効率の悪化の防止、
及び、糸切れに伴う刺繍の品質低下の防止という相反す
る両課題を、均衡を図りつつ解決することができるもの
である。
【0013】
【実施例】以下、本発明を多針式の多頭形刺繍ミシンに
適用した一実施例について、図面を参照して説明する。
まず、本実施例に係る多頭形刺繍ミシンの全体構成につ
いて、図3及び図4を参照して簡単に述べる。
【0014】図3に示すように、ミシン本体1は、横方
向(X軸方向)に長いミシンテーブル2の上方に、複数
個例えば12個のミシン頭部3を等間隔に横方向に並ん
で備えて構成されている。前記各ミシン頭部3には、複
数本この場合6本の針棒4を有する針棒ケース5が設け
られ、前記針棒4はこの針棒ケース5に横方向に並んで
上下動可能に支持されている。そして、各針棒4の下端
に取付けられた縫針には、図示しない糸供給源から夫々
異なる種類(色)の刺繍糸が供給されるようになってい
る。尚、前記12個のミシン頭部3は、例えば左から順
にNo1,2,3,4,…12と番号を付して区別され
るようになっている。
【0015】前記ミシンテーブル2の下部には、図示し
ない主軸を可変速で回転する主軸モータ6が設けられて
いる。図示はしないが、前記各ミシン頭部3には、前記
主軸の回転を針棒4の上下動に変換する伝達機構が設け
られている。さらに、各ミシン頭部3には、前記主軸と
伝達機構との連結及び切離しを行うためのアクチュエー
タ7(図4にのみ図示)が設けられている。
【0016】この場合、前記主軸の駆動力は、前記針棒
ケース5内の6本の針棒4のうち1本の針棒4のみに選
択的に伝達されるようになっており、駆動する針棒4の
選択は色替えモータ8によりなされるようになってい
る。これにより、刺繍糸の種類(色)の切替えが自動的
に行われ、多色の刺繍を形成することができるようにな
っている。尚、刺繍糸の切替え時には、糸切りモータ9
(図4参照)を駆動源とする糸切断装置により、縫製作
業が終わった縫針の刺繍糸が自動的に切断されるように
なっている。
【0017】そして、ミシン頭部3には、各針棒4に対
応して本発明の検出手段としての周知の糸切れセンサ1
0(図4にのみ図示)が設けられている。詳しく図示は
しないが、この糸切れセンサ10は、糸取りばね(図示
せず)の変位の有無により、前記縫針への刺繍糸の供給
異常の有無を検出するようになっている。また、各ミシ
ン頭部3の上方には、糸切れの発生をオペレータに報知
するための糸切れランプ11が設けられている。
【0018】一方、前記ミシンテーブル2には、前記縫
針との協働により加工布に刺繍のステッチを形成する釜
機構(図示せず)が、各ミシン頭部3に対応して設けら
れていると共に、移動枠12が水平方向(X軸,Y軸方
向)に移動可能に設けられている。この移動枠12は、
図5にも示すように、ミシンテーブル2上をほぼ一杯に
横方向(X軸方向)に延びる矩形枠状をなしている。
【0019】そして、図5に示すように、この移動枠1
2には、前記各ミシン頭部3の下方に位置して複数個
(12個)の刺繍枠13が着脱可能に取付けられるよう
になっている。この刺繍枠13は、例えば矩形枠状の枠
部内に加工布を張渡し状態に保持するようになってお
り、前後に延びて設けられる取付部13aにより、前記
移動枠12の対向する長辺部にねじ止めされることによ
り、移動枠12内に掛渡し状に支持されるようになって
いる。尚、刺繍枠13は、複数回の縫製作業を加工布の
付替え作業なしで実行できる程度に、多数個が予め用意
されている。
【0020】前記移動枠12は、移動機構により、装置
固有のX−Y座標系に基づいて、X軸方向(横方向)及
びY軸方向(前後方向)の任意の位置に移動されるよう
になっている。詳しく図示はしないが、この移動機構
は、ステッピングモータからなるX軸駆動モータ14
(図4参照)を駆動源とするX軸方向移動機構15、及
び、やはりステッピングモータからなるY軸駆動モータ
16(図4参照)を駆動源とするY軸方向移動機構17
から構成されている。これにより、前記複数個の刺繍枠
13が移動機構により一体的に移動されるようになって
いる。
【0021】以上の各機構は、図4に示す制御装置18
により制御されるようになっている。この制御装置18
は、周知のCPU19,ROM20,RAM21及びそ
れらを相互に接続するバス22等からなるマイクロコン
ピュータを主体として構成されたものであり、さらに前
記バス22には入力インタフェース23及び出力インタ
フェース24が接続されている。
【0022】図4に示すように、前記出力インタフェー
ス24には、前記主軸モータ6,X軸駆動モータ14,
Y軸駆動モータ16,色替えモータ8及び糸切りモータ
9を夫々駆動するためのモータ駆動回路25,26,2
7,28及び29が接続されていると共に、CRTディ
スプレイ等の表示装置30を駆動するための表示装置駆
動回路31が接続されている。さらに、出力インタフェ
ース24には、前記複数個のアクチュエータ7を夫々動
作させるためのアクチュエータ駆動回路32が接続され
ている。
【0023】また、前記入力インタフェース23には、
前記糸切れセンサ10の他に、刺繍データ等を読込むた
めのフロッピーディスクドライブからなる外部記憶装置
33や、オペレータが各種の入力操作を行うためのキー
ボード34等が接続されている。この場合、刺繍データ
は、一針毎の針落ち位置(一針毎の移動枠12のX軸,
Y軸方向移動量)を指示するステッチデータに、色替え
の実行を指示する色替えデータを含んでなり、例えばフ
ロッピーディスクに記憶されて与えられるようになって
いる。
【0024】これにて、制御装置18は、ROM20に
記憶された制御プログラムや、RAM21に読込まれた
刺繍データ等に基づいて、主軸モータ6、X軸駆動モー
タ14、Y軸駆動モータ16,色替えモータ8及び糸切
りモータ9を制御し、1回の縫製作業にて、各刺繍枠1
3に保持された複数の加工布に対する刺繍形成動作を同
時に実行するようになっている。
【0025】さて、制御装置18は、刺繍形成動作の実
行時に、前記糸切れセンサ10が糸切れの発生を検出す
ると、その糸切れが刺繍データ中のどの位置すなわち針
数が何針目にて発生したかを、前記RAM21に記憶す
るようになっている。従って、RAM21が本発明にい
う記憶手段として機能するようになっている。この場
合、図6に示すように、RAM21には、カウンタ21
a、刺繍データが読込まれるステッチデータエリア21
b、何番のミシン頭部3にて糸切れが発生したかを記憶
する糸切れ頭部情報エリア21c、糸切れの針数を記憶
する糸切れ針数情報エリア21dが、作業領域と共に設
けられている。
【0026】そして、本実施例では、制御装置18は、
そのソフトウエア構成により、糸切れが発生したとき
に、その糸切れが縫製作業の初期に発生したかそれ以降
に発生したかを判定し、糸切れが初期に発生したときに
は、全体の刺繍形成動作を停止させ、糸切れがそれ以降
に発生したときには、アクチュエータ7を動作させて糸
切れの発生したミシン頭部3の駆動のみを停止させるよ
うになっている。従って、制御装置18が、本発明にい
う判定手段及び停止制御手段として機能するようになっ
ている。以上の各手段の機能は、以下の作用説明にて明
らかとなる。
【0027】次に、上記のように構成された多頭形刺繍
ミシンの動作について、図1,図2及び図7も参照しな
がら述べる。尚、図7は本実施例の作用,効果の理解を
助けるために、刺繍形成動作の進行状況の具体例を示し
たものであり、ここでは、説明の簡略化のために、No
1〜No4の4個のミシン頭部3を有するものを対象と
し、0針から1万針までの1万針の刺繍を行う場合を具
体例としている。また、この図7の刺繍形成動作進行状
況の欄では、糸切れの発生が白丸で表わされ、実線(矢
印)は刺繍形成動作が行われていることを示し、破線は
空回り(刺繍枠13は動いているが針棒4が動いていな
い状態)していることを示している。
【0028】さて、図1のフローチャートは、縫製作業
の処理の手順全体を示すものである。即ち、まず、ミシ
ン本体1の電源が投入されると、ステップS1にて、オ
ペレータが指定した所望の刺繍データがRAM21に読
込まれる。次のステップS2では、表示装置30の画面
に、縫製作業を実行するか、刺繍形成動作が中断された
加工布に対する再縫製作業を実行するか、終了するかの
選択画面が表示され、オペレータは、キーボード34を
操作して選択を行う。
【0029】ここで、新たな加工布に対する縫製作業を
行いたい場合には、オペレータは縫製作業の実行を選択
する。すると、ステップS3にて、各ミシン頭部3が始
動可能とされ、これと共に、ステップS4にて、変数N
に、刺繍データによる総針数(総ステッチ数)が代入さ
れる。尚、上記ステップS3のミシン頭部3の始動の可
能,不可能はフラグにより判断され、フラグを1にセッ
トすることにより始動可能となる。
【0030】そして、オペレータは、移動枠12に対し
て加工布を保持した刺繍枠13をセットした上で、スタ
ートキーを操作して刺繍形成動作をスタートさせる(ス
テップS5)。すると、ステップS6にて、カウンタC
に1が代入され、引続き、次のステップS7にて、C番
ステッチの刺繍形成動作が実行される。
【0031】この刺繍形成動作は、刺繍データに基づい
て、カウンタCの値を1ずつインクリメントしながら
(ステップS10)順に行われ、カウンタCの値が変数
N(1万)を越える(ステップS11にてYesとな
る)まで繰返される。尚、この刺繍形成動作中、刺繍デ
ータに色替えデータが含まれているときには、色替えモ
ータ8や糸切断機構による針棒4の切換え作業が行われ
る。
【0032】そして、この刺繍形成動作実行中には、糸
切れセンサ10により糸切れの発生の有無が常時監視さ
れている(ステップS8)。糸切れセンサ10により糸
切れの発生が検出されたたときには(ステップS8にて
Yes)、ステップS9の糸切れ処理のルーチンに進
む。
【0033】図2のフローチャートは、このステップS
9の糸切れ処理のルーチンを示している。即ち、糸切れ
が発生すると、まず、ステップS91にて、その糸切れ
が縫製作業の初期に発生したかそれ以降に発生したかが
判断される。本実施例では、この判断を、刺繍データの
総針数Nと、糸切れ発生時の針数(カウンタCの値)と
を比較し、カウンタCの値が、総針数Nの1/2を越え
ているかどうかで行うようにしている。つまり、カウン
タCの値が、総針数Nの1/2以下であれば(ステップ
S91にてNo)初期、総針数Nの1/2を越えていれ
ば(ステップS91にてYes)それ以降即ち終期と判
定される。
【0034】カウンタCの値が、総針数Nの1/2以下
である場合には(ステップS91にてNo)、次のステ
ップS92にて、全体の刺繍形成動作が停止される。こ
のときには、前記糸切れランプ11やブザー等で糸切れ
の発生がオペレータに報知され、オペレータは、糸切れ
の発生した針棒4に対する補修作業を実行し(ステップ
S93)、その後、再スタートさせるようにする(ステ
ップS94)。すると、糸切れが発生して停止したとこ
ろからの、全体の刺繍形成動作が再開されるのである。
【0035】ここで、図7に示す具体例では、まず、
(a)の縫製作業では、No1〜No4のミシン頭部3
にて夫々A〜Dの加工布(刺繍枠13)に対する刺繍形
成動作が実行され、最後(1万針)まで、糸切れなく縫
製作業が行われた様子を示している。そして、(b)の
縫製作業にて、No1〜No4のミシン頭部3にて夫々
E〜Hの加工布(刺繍枠13)に対する刺繍形成動作の
実行中に、No2のミシン頭部3(Fの加工布)におい
て、例えば針数2000針目に糸切れが発生した様子を
示している。ここでは、ステップS91にてNoとなる
ため、全体の刺繍形成動作が針数2000針目にて停止
するようになる。この後、オペレータによる補修作業が
行われ、再スタートされると、(c)の縫製作業に示す
ように、針数2000針目からの、刺繍形成動作が再開
されるのである。
【0036】一方、縫製作業の後半に糸切れが発生し
た、即ち、糸切れ発生時のカウンタCの値が、総針数N
の1/2を越える場合には(ステップS91にてYe
s)、次のステップS96にて、糸切れが発生したミシ
ン頭部3の駆動のみが停止され、次のステップS97に
て、糸切れ発生時の針数(カウンタCの値)が、そのミ
シン頭部3の番号と共にRAM21に記憶される。
【0037】図7の例では、(d)の縫製作業がこれに
対応する。ここでは、No1〜No4のミシン頭部3に
て夫々I〜Lの加工布に対する刺繍形成動作が実行さ
れ、そのうち、No2のミシン頭部3(Jの加工布)に
おいて、針数7000針目に糸切れが発生している。そ
こで、No2のミシン頭部3のみが停止され、残りのミ
シン頭部3においては停止することなく刺繍形成動作が
最後まで行われるようになっている。この場合、No2
のミシン頭部3にて、7000針から1万針までの空回
り時間が生ずる。
【0038】1回の刺繍形成動作が終了すると(ステッ
プS11にてYes)、再びステップS2のメニュー選
択の画面に戻り、オペレータにより、縫製作業を実行す
るか、再縫製作業を実行するか、終了するかの選択が行
われる。尚、図示はしないが、1回の縫製作業が終了し
た際に、その縫製作業中に糸切れにより刺繍が中断した
加工布があった場合には、オペレータがその加工布に対
する後の再縫製作業をどのミシン頭部3にて行うかを予
め指定入力しておくようにする。
【0039】この場合、本実施例では、糸切れにより刺
繍が中断した加工布がミシン頭部3の数(図7の例では
4枚)だけ溜まるまでは、縫製作業が繰返し行われる。
次回の縫製作業を行うにあたっては、スタートの前に、
刺繍枠13の加工布を新たなものに付替える(或いは新
たな加工布がセットされた刺繍枠13を移動枠12に付
替える)ことが行われるが、このとき、糸切れにより刺
繍が中断した加工布を保持した刺繍枠13は、その加工
布を保持したままで移動枠12から取外して取り置くよ
うにする。
【0040】そして、糸切れにより刺繍が中断した加工
布が溜まった後、オペレータは、ステップS2にて、再
縫製作業の実行を選択する。すると、まず、ステップS
12にて、全ミシン頭部3に対して始動不可(フラグを
0にリセット)とされる。ここで、オペレータは、以前
の縫製作業時に取り置いておいた刺繍形成動作が中断し
た加工布を保持した刺繍枠13を、夫々移動枠12の所
定位置(それぞれ指定したミシン頭部3に対応する位
置)に取付けた上で、刺繍形成動作をスタートさせる
(ステップS13)。
【0041】すると、まず、ステップS14にて、カウ
ンタCに1が代入される。この時点では、未だ全てのミ
シン頭部3が始動不可とされており、次のステップS1
5にて、記憶されている再縫製データ中に針数C針目に
て糸切れしたものがあるかどうかが判断され、針数C針
目に糸切れしたものがある場合(ステップS14にてY
es)にのみ、ステップS16にて、そのミシン頭部3
即ち針数C針目にて糸切れした加工布がセットされてい
るミシン頭部3のみが、そこで初めて始動可(フラグが
セット状態)とされる。また、これと共に、初めてステ
ップS16を通った際のカウンタCの値をC0 とする
と、ステップS17にて、(N−C0 )/2+C0 の値
が演算され、変数Mに代入されるようになっている。
【0042】次のステップS18では、C番ステッチの
刺繍形成動作が行われるのであるが、この刺繍形成動作
は、始動可能となっているミシン頭部3のみについて行
われ、そうでないミシン頭部3は停止したままとなる。
また、全てのミシン頭部3が始動不可となっているとき
即ちステップS15にて一度もYesとなったことがな
い状態では、移動枠12の移動動作も行われず、単に刺
繍データが空送りされるだけとなる。この処理も、カウ
ンタCの値を1ずつインクリメントしながら(ステップ
S21)順に行われ、カウンタCの値が変数N(1万)
を越える(ステップS22にてYesとなる)まで繰返
される。
【0043】図7の例では、(e)の縫製作業がこの再
縫製に対応する。ここでは、7000針目にて糸切れが
発生した上記Jの加工布の他に、夫々8000針目,7
500針目、8500針目にて刺繍が中断したM,N,
Oの加工布が、No1〜No4のミシン頭部3に対応し
てセットされている。
【0044】4つの加工布のうち、最も早く糸切れが発
生したのは、Jの加工布の針数7000針目であるか
ら、カウンタCの値が7000となるまでは、ミシン頭
部3及び移動枠12は動作せず、カウンタCの値が70
00となったときに(ステップS15にてYes)、N
o1のミシン頭部3のみが始動可能となり(ステップS
16)、Jの加工布に対する針数7000針目からの刺
繍形成動作が再開されるのである。この場合、刺繍デー
タの空送りに要する時間はは極く短時間で済み、また、
針数7000針目の位置に移動枠12を移動させること
も瞬時に行われる。なお、この場合、変数Mには850
0が代入される。
【0045】そして、針数7000針目からの刺繍形成
動作が進行してカウンタCが7500(7500針目)
となると、今度はNの加工布に対応するNo3のミシン
頭部3の駆動が開始され、8000針目になると、Mの
加工布に対応するNo2のミシン頭部3の駆動が開始さ
れ、8500針目になると、Oの加工布に対応するNo
4のミシン頭部3の駆動が開始され、最後(1万針)ま
での刺繍形成動作が実行されるのである。この場合にも
空回りはあるが、その時間は極く短いもので済む。
【0046】また、詳しい説明は省略するが、この刺繍
形成動作実行中にも、上記縫製作業時のステップS8及
びステップS9と同様に、糸切れセンサ10により糸切
れの発生の有無が常時監視され(ステップS19)、糸
切れが発生した場合には(ステップS19にてYe
s)、ステップS20にて上記ステップS9と同様な糸
切れ処理が実行されるのである。尚、図示はしないが、
このステップS20の糸切れ処理では、上記ステップS
91に対応するところで、Cの値とN/2との比較に代
えて、Cの値と変数Mの値とが比較されるようになって
いる。
【0047】このように本実施例によれば、糸切れの発
生が不可避である事情があっても、糸切れが縫製作業の
初期に発生したときには、全体の刺繍形成動作を停止す
るようにしているので、糸切れが発生したミシン頭部3
の駆動のみを停止して刺繍形成動作を続行する場合と比
較して、ミシン頭部3を空回りさせることがなく、縫製
作業効率が悪化することはない。
【0048】そして、糸切れが縫製作業の初期以降に発
生したときには、糸切れが発生したミシン頭部3の駆動
のみを停止して刺繍形成動作を続行するようにしている
ので、糸切れの発生に伴う刺繍の品質低下を極力防止す
ることができる。この場合、糸切れが発生したミシン頭
部3に関しては、空回りの時間が生ずるが、その空回り
時間は短いので、縫製作業効率をさほど悪化させずに済
ませることができるのである。
【0049】ここで、特に本実施例では、同様な位置に
て糸切れが発生した加工布同士をまとめて再縫製作業を
行うようにしているので、再縫製作業時における空回り
時間を、極く短時間で済ませることができ、作業効率が
悪化することをより一層効果的に防止することができ
る。
【0050】この結果、糸切れ発生時に無条件で全体を
停止させたり、或いは、無条件で糸切れが発生したミシ
ン頭部のみの駆動を停止させるようにしていた従来のも
のと異なり、糸切れに伴う縫製作業効率の悪化の防止、
及び、糸切れに伴う刺繍の品質低下の防止といった相反
する両課題を、均衡を図りつつ解決することができたの
である。
【0051】尚、上記実施例では、糸切れが縫製作業の
初期に発生したかそれ以降に発生したかの判断を、刺繍
データの総針数Nと、糸切れ発生時の針数とを比較して
総針数Nの1/2を越えているかどうかにより行うよう
にしたが、総針数Nの1/3を越えているかなど、その
判断基準の設定は適宜変更することができる。また、針
数による判断でなく、例えば刺繍形成動作全体に要する
時間(縫上り予想時間)と、糸切れ発生時の時間とを比
較して判断する等の変形も考えられる。
【0052】その他、例えば単針式の刺繍ミシンに適用
するようにしても良いなど、本発明は上記各実施例に限
定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜
変更して実施することができる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の多頭形刺繍ミシンによれば、糸切れが初期に発生した
ときには全体の刺繍形成動作を停止させ、糸切れが初期
以降に発生したときには該糸切れが発生したミシン頭部
の駆動のみを停止させるようにしたので、糸切れの発生
が不可避である事情があっても、糸切れの発生に伴う作
業効率の悪化を極力抑えつつも、糸切れの発生に伴う刺
繍の品質低下を極力防止することができるという優れた
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、縫製作業にお
ける処理手順を示すフローチャート
【図2】糸切れ処理のルーチンを示すフローチャート
【図3】全体の外観を示す斜視図
【図4】電気的構成を示すブロック図
【図5】移動枠を示す平面図
【図6】RAMの内容を概念的に示す図
【図7】刺繍形成動作の進行状況の一例を示す図
【符号の説明】
図面中、1はミシン本体、3はミシン頭部、4は針棒、
6は主軸モータ、7はアクチュエータ、10は糸切れセ
ンサ(検出手段)、12は移動枠、13は刺繍枠、15
はX軸方向移動機構、17はY軸方向移動機構、18は
制御装置(判定手段、停止制御手段)、19はCPU、
20はROM、21はRAM(記憶手段)、30は表示
装置、33は外部記憶装置、34はキーボードを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針棒を有する複数個のミシン頭部を備え
    ると共に、前記各ミシン頭部に対応して加工布を保持す
    る複数個の刺繍枠を一体的に移動させる移動機構を備
    え、刺繍データに基づいて前記刺繍枠を移動させつつ前
    記各ミシン頭部を駆動させることにより、一回の縫製作
    業にて複数の加工布に対する刺繍形成動作を同時に実行
    するようにしたものにおいて、 前記各ミシン頭部における糸切れを検出する検出手段
    と、 前記刺繍データ中のどの位置で糸切れが発生したかを記
    憶する記憶手段と、 糸切れが一回の縫製作業の初期に発生したかそれ以降に
    発生したかを判定する判定手段と、 この判定手段の判定に基づいて、糸切れが初期に発生し
    たときには全体の刺繍形成動作を停止させ、糸切れが初
    期以降に発生したときには該糸切れが発生したミシン頭
    部の駆動のみを停止させる停止制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする多頭形刺繍ミシン。
JP24912192A 1992-09-18 1992-09-18 多頭形刺繍ミシン Pending JPH06101157A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100393419B1 (ko) * 2000-02-18 2003-08-02 썬스타 특수정밀 주식회사 실 끊김 발생시 수틀 이송기능을 갖는 자수기 및 수틀이송 방법
KR100477054B1 (ko) * 2002-10-10 2005-03-17 썬스타 특수정밀 주식회사 단사 감시장치 및 방법
KR100849663B1 (ko) * 2001-06-04 2008-08-01 가부시끼가이샤 바루단 재봉틀 및 그 제어방법

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