JPH0610269A - 印刷用シートの製造方法 - Google Patents
印刷用シートの製造方法Info
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- JPH0610269A JPH0610269A JP3351862A JP35186291A JPH0610269A JP H0610269 A JPH0610269 A JP H0610269A JP 3351862 A JP3351862 A JP 3351862A JP 35186291 A JP35186291 A JP 35186291A JP H0610269 A JPH0610269 A JP H0610269A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- printing sheet
- coating layer
- undercoat
- woven fabric
- continuous filament
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 印刷作業性に優れた印刷用シートの製造方法
を提供する。 【構成】 まず、多数の連続フィラメントが集積されて
なる不織布を準備する。連続フィラメントは、長手方向
に少なくとも3本以上の畝を有している。また、連続フ
ィラメントの横断面において、重心から各畝の頂点に至
る各距離のうち、最短距離に対する最長距離の比が3.5
以下である。具体的には、横断面がY字形をした連続フ
ィラメントを使用することができる。この不織布の片面
又は両面に下塗り塗料を塗布して下塗り塗工層を設け
る。次いで、下塗り塗工層面に上塗り塗料を塗布して上
塗り塗工層を設ける。その後、カレンダー処理を施し
て、印刷用シートを得る。印刷用シートの平滑度(JIS
P-8119に規定された方法で測定)は、20秒以上になるよ
うにする。この印刷用シートは、特に包装材,袋物,ポ
スター等の素材として好適に使用しうる。
を提供する。 【構成】 まず、多数の連続フィラメントが集積されて
なる不織布を準備する。連続フィラメントは、長手方向
に少なくとも3本以上の畝を有している。また、連続フ
ィラメントの横断面において、重心から各畝の頂点に至
る各距離のうち、最短距離に対する最長距離の比が3.5
以下である。具体的には、横断面がY字形をした連続フ
ィラメントを使用することができる。この不織布の片面
又は両面に下塗り塗料を塗布して下塗り塗工層を設け
る。次いで、下塗り塗工層面に上塗り塗料を塗布して上
塗り塗工層を設ける。その後、カレンダー処理を施し
て、印刷用シートを得る。印刷用シートの平滑度(JIS
P-8119に規定された方法で測定)は、20秒以上になるよ
うにする。この印刷用シートは、特に包装材,袋物,ポ
スター等の素材として好適に使用しうる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた印刷適性及び印
刷作業性を有する印刷用シートの製造方法に関し、特に
包装材,袋物,ポスター等の素材として好適に使用しう
る印刷用シートの製造方法に関するものである。
刷作業性を有する印刷用シートの製造方法に関し、特に
包装材,袋物,ポスター等の素材として好適に使用しう
る印刷用シートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷適性を有した材料としては、
天然紙や合成紙等の紙が多く使用されている。しかしな
がら、これらは一般的に引裂強度が小さいため、包装材
料等の素材として使用するには不適当である。
天然紙や合成紙等の紙が多く使用されている。しかしな
がら、これらは一般的に引裂強度が小さいため、包装材
料等の素材として使用するには不適当である。
【0003】引裂強度の大きい材料としては、連続フィ
ラメントをシート状に集積して構成された不織布が存在
する。しかしながら、連続フィラメントによる不織布
は、地合いむらが大である。従って、不織布表面は、紙
表面に比べて平滑性に欠け、印刷適性に劣るという欠点
があった。特に、不織布として、連続フィラメント相互
間が自己融着している融着区域が、間隔を置いて配置さ
れているものを使用した場合には、融着区域と非融着区
域によって凹凸が生じ、印刷時、凹部において白抜けが
生じたり、或いは凹凸による印刷濃度ムラが生じるとい
うことがあった。また、連続フィラメントは、一般的に
疎水性の合成樹脂で形成されているため、オフセット印
刷適性に欠けるという欠点があった。
ラメントをシート状に集積して構成された不織布が存在
する。しかしながら、連続フィラメントによる不織布
は、地合いむらが大である。従って、不織布表面は、紙
表面に比べて平滑性に欠け、印刷適性に劣るという欠点
があった。特に、不織布として、連続フィラメント相互
間が自己融着している融着区域が、間隔を置いて配置さ
れているものを使用した場合には、融着区域と非融着区
域によって凹凸が生じ、印刷時、凹部において白抜けが
生じたり、或いは凹凸による印刷濃度ムラが生じるとい
うことがあった。また、連続フィラメントは、一般的に
疎水性の合成樹脂で形成されているため、オフセット印
刷適性に欠けるという欠点があった。
【0004】不織布の印刷適性を向上させるためには、
合成樹脂と顔料等で構成された塗料を、不織布の片面又
は両面に塗布もしくは含浸し、印刷適性に優れた塗工層
を設けることが行なわれている(特公昭50-34673号公
報、特開昭53-70194号公報、特開昭55-84457号公報
等)。そして、塗工層が設けられた不織布を一対の平滑
ロール間に導入して、いわゆるカレンダー処理を行な
い、この塗工層が設けられた表面を更に平滑にすること
が行なわれている。
合成樹脂と顔料等で構成された塗料を、不織布の片面又
は両面に塗布もしくは含浸し、印刷適性に優れた塗工層
を設けることが行なわれている(特公昭50-34673号公
報、特開昭53-70194号公報、特開昭55-84457号公報
等)。そして、塗工層が設けられた不織布を一対の平滑
ロール間に導入して、いわゆるカレンダー処理を行な
い、この塗工層が設けられた表面を更に平滑にすること
が行なわれている。
【0005】しかしながら、このカレンダー処理におい
ては、不織布に大きな線圧が加わる。そして、不織布を
構成している連続フィラメントは、一般的にその横断面
が円形であるため、容易に押し潰されて、その横断面が
扁平になる。横断面が扁平になると、横断面が円形の場
合と比較して、連続フィラメント自体の剛性が大幅に低
下し、その結果、印刷用シートを構成している不織布自
体の剛性も大幅に低下するのである。従って、印刷用シ
ートの剛性が低くなって腰の無いものとなり、印刷時に
おける通紙性、特に枚葉印刷時における通紙性が不良に
なるという欠点が生じた。また、連続フィラメントが押
し潰されて、その横断面が扁平になると、光を透過しや
すくなり、不織布の不透明性が低下する。不透明性が低
下すると、印刷された文字等が見にくくなるし、また包
装材料として使用するのに不適当になるのである。更
に、不織布に未発泡の塗料を塗工した場合、塗工層が不
織布の構成繊維間隙に浸透して、印刷用シートの表面に
構成繊維が浮き出すということがあった。表面に浮き出
した構成繊維は、印刷時に悪影響を与え、印刷適性が不
良になるということがあった。
ては、不織布に大きな線圧が加わる。そして、不織布を
構成している連続フィラメントは、一般的にその横断面
が円形であるため、容易に押し潰されて、その横断面が
扁平になる。横断面が扁平になると、横断面が円形の場
合と比較して、連続フィラメント自体の剛性が大幅に低
下し、その結果、印刷用シートを構成している不織布自
体の剛性も大幅に低下するのである。従って、印刷用シ
ートの剛性が低くなって腰の無いものとなり、印刷時に
おける通紙性、特に枚葉印刷時における通紙性が不良に
なるという欠点が生じた。また、連続フィラメントが押
し潰されて、その横断面が扁平になると、光を透過しや
すくなり、不織布の不透明性が低下する。不透明性が低
下すると、印刷された文字等が見にくくなるし、また包
装材料として使用するのに不適当になるのである。更
に、不織布に未発泡の塗料を塗工した場合、塗工層が不
織布の構成繊維間隙に浸透して、印刷用シートの表面に
構成繊維が浮き出すということがあった。表面に浮き出
した構成繊維は、印刷時に悪影響を与え、印刷適性が不
良になるということがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、不
織布を構成している連続フィラメント自体の形状を工夫
して、連続フィラメントに畝状の補強リブを設けること
により、不織布に大きな線圧が加わっても、連続フィラ
メントが押し潰されるのを防止し、或いは押し潰されて
も横断面が扁平になるのを防止し、印刷用シートに適度
な腰を与え且つ適度な不透明性を維持させようとするも
のである。また、不織布表面に下塗り塗工層と上塗り塗
工層とを設けることにより、塗料の浸透を防止し、不織
布の構成繊維が表面に浮き出さないようにしたものであ
る。
織布を構成している連続フィラメント自体の形状を工夫
して、連続フィラメントに畝状の補強リブを設けること
により、不織布に大きな線圧が加わっても、連続フィラ
メントが押し潰されるのを防止し、或いは押し潰されて
も横断面が扁平になるのを防止し、印刷用シートに適度
な腰を与え且つ適度な不透明性を維持させようとするも
のである。また、不織布表面に下塗り塗工層と上塗り塗
工層とを設けることにより、塗料の浸透を防止し、不織
布の構成繊維が表面に浮き出さないようにしたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、多数の
連続フィラメントが集積されて構成された不織布の片面
又は両面に下塗り塗工層を設け、次いで該下塗り塗工層
面に上塗り塗工層を設けた後、カレンダー処理を施し
て、JIS P-8119で規定された平滑度が20秒以上になるよ
うに調整する印刷用シートの製造方法において、前記連
続フィラメントは長手方向に少なくとも3本以上の畝を
有し、且つ前記連続フィラメントの横断面における、そ
の重心から各畝の頂点に至る各距離のうち、最短距離に
対する最長距離の比が3.5以下であることを特徴とする
印刷用シートの製造方法に関するものである。
連続フィラメントが集積されて構成された不織布の片面
又は両面に下塗り塗工層を設け、次いで該下塗り塗工層
面に上塗り塗工層を設けた後、カレンダー処理を施し
て、JIS P-8119で規定された平滑度が20秒以上になるよ
うに調整する印刷用シートの製造方法において、前記連
続フィラメントは長手方向に少なくとも3本以上の畝を
有し、且つ前記連続フィラメントの横断面における、そ
の重心から各畝の頂点に至る各距離のうち、最短距離に
対する最長距離の比が3.5以下であることを特徴とする
印刷用シートの製造方法に関するものである。
【0008】本発明において使用する連続フィラメント
は、その長手方向に少なくとも3本以上の畝、好ましく
は3〜8本の畝を有するものである。畝が2本である
と、大きな線圧を加えると、容易に連続フィラメントが
押し潰されて扁平になってしまうので、好ましくない。
即ち、畝が2本であると、畝の頂点が平滑ロールに当接
しにくく、つまり畝以外の部分が平滑ロールに当接し
て、その結果、連続フィラメントが押し潰されて扁平に
なってしまうのである。畝が3本以上あると、平滑ロー
ルに少なくとも一つの畝が当接し、押し潰されることが
少なくなると共に、押し潰されたとしても扁平になるこ
とが少ないのである。
は、その長手方向に少なくとも3本以上の畝、好ましく
は3〜8本の畝を有するものである。畝が2本である
と、大きな線圧を加えると、容易に連続フィラメントが
押し潰されて扁平になってしまうので、好ましくない。
即ち、畝が2本であると、畝の頂点が平滑ロールに当接
しにくく、つまり畝以外の部分が平滑ロールに当接し
て、その結果、連続フィラメントが押し潰されて扁平に
なってしまうのである。畝が3本以上あると、平滑ロー
ルに少なくとも一つの畝が当接し、押し潰されることが
少なくなると共に、押し潰されたとしても扁平になるこ
とが少ないのである。
【0009】連続フィラメントの長手方向に設けられた
畝は、連続フィラメントの横断面において、以下の如き
条件を満足する必要がある。即ち、連続フィラメントの
横断面における重心から、各畝の頂点に至る各距離のう
ち、その最短距離に対するその最長距離の比が3.5以下
であることである。例えば、連続フィラメントに畝が3
本設けられていた場合、その横断面における重心から各
畝の頂点に至る距離が、各々a1,a2,a3であったと
する。そして、最短距離がa1で最長距離がa3であった
とすると、a3/a1≦3.5ということである。最短距離
に対する最長距離の比が3.5を超えると、最短距離にあ
る畝は、その高さが低すぎて、平滑ロールによって容易
に扁平に押し潰されてしまうので、好ましくない。
畝は、連続フィラメントの横断面において、以下の如き
条件を満足する必要がある。即ち、連続フィラメントの
横断面における重心から、各畝の頂点に至る各距離のう
ち、その最短距離に対するその最長距離の比が3.5以下
であることである。例えば、連続フィラメントに畝が3
本設けられていた場合、その横断面における重心から各
畝の頂点に至る距離が、各々a1,a2,a3であったと
する。そして、最短距離がa1で最長距離がa3であった
とすると、a3/a1≦3.5ということである。最短距離
に対する最長距離の比が3.5を超えると、最短距離にあ
る畝は、その高さが低すぎて、平滑ロールによって容易
に扁平に押し潰されてしまうので、好ましくない。
【0010】本発明において使用する連続フィラメント
の具体例としては、例えば図1に示す如きY字形の横断
面を持つものを採用しうる。この場合、重心から各畝の
頂点に至る距離は三者共に略等しく、最短距離に対する
最長距離の比は、約1である。また、図1に示したもの
以外のものとしては、十字形の横断面を持つ連続フィラ
メント、ヒトデ形の横断面を持つ連続フィラメント、星
印形の横断面を持つ連続フィラメントを用いることがで
きる。
の具体例としては、例えば図1に示す如きY字形の横断
面を持つものを採用しうる。この場合、重心から各畝の
頂点に至る距離は三者共に略等しく、最短距離に対する
最長距離の比は、約1である。また、図1に示したもの
以外のものとしては、十字形の横断面を持つ連続フィラ
メント、ヒトデ形の横断面を持つ連続フィラメント、星
印形の横断面を持つ連続フィラメントを用いることがで
きる。
【0011】連続フィラメントの材料は、従来公知の任
意の材料を使用することができ、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン,ポリエステル,ポリアミド,ポリアク
リレート等の合成樹脂を使用するのが好ましい。また、
連続フィラメントの繊度も任意に決定しうる事項であ
り、例えば1〜5デニール程度のものを使用するのが好ま
しい。
意の材料を使用することができ、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン,ポリエステル,ポリアミド,ポリアク
リレート等の合成樹脂を使用するのが好ましい。また、
連続フィラメントの繊度も任意に決定しうる事項であ
り、例えば1〜5デニール程度のものを使用するのが好ま
しい。
【0012】以上の如き連続フィラメントは、Y字形や
十字形等の紡糸孔を持つ紡糸口金から、合成樹脂を溶融
紡糸することによって、容易に得ることができる。そし
て、この連続フィラメントをシート状に集積して、連続
フィラメント相互間を任意の手段で固定して、不織布を
得ることができるのである。一般的には、合成樹脂を溶
融紡糸して連続フィラメントを形成し、直ちにシート状
に集積して不織布を得る、スパンボンド法を採用するの
が好ましい。また、連続フィラメント相互間の固定は、
連続フィラメントをシート状に集積したウェブに、結合
剤を含浸する、或いはウェブに熱を付与して、連続フィ
ラメントを溶融固化させて自己融着させる等といった方
法が採用される。特に、ウェブを、加熱された凹凸ロー
ル間又は加熱された凹凸ロールと平滑ロールとの間に導
入して、凹凸ロールの凸部が当接した部分のみに熱を与
えて、連続フィラメントによる自己融着区域を間隔を置
いて設けた不織布を使用するのが好ましい。この不織布
は、連続フィラメントが固定されている区域と固定され
ていない区域とがあるため、適度な腰と適度な柔軟性を
持つからである。全ての区域で連続フィラメントが固定
されている不織布は、柔軟性に欠けるため、包装材料と
して、使用しにくくなる傾向がある。
十字形等の紡糸孔を持つ紡糸口金から、合成樹脂を溶融
紡糸することによって、容易に得ることができる。そし
て、この連続フィラメントをシート状に集積して、連続
フィラメント相互間を任意の手段で固定して、不織布を
得ることができるのである。一般的には、合成樹脂を溶
融紡糸して連続フィラメントを形成し、直ちにシート状
に集積して不織布を得る、スパンボンド法を採用するの
が好ましい。また、連続フィラメント相互間の固定は、
連続フィラメントをシート状に集積したウェブに、結合
剤を含浸する、或いはウェブに熱を付与して、連続フィ
ラメントを溶融固化させて自己融着させる等といった方
法が採用される。特に、ウェブを、加熱された凹凸ロー
ル間又は加熱された凹凸ロールと平滑ロールとの間に導
入して、凹凸ロールの凸部が当接した部分のみに熱を与
えて、連続フィラメントによる自己融着区域を間隔を置
いて設けた不織布を使用するのが好ましい。この不織布
は、連続フィラメントが固定されている区域と固定され
ていない区域とがあるため、適度な腰と適度な柔軟性を
持つからである。全ての区域で連続フィラメントが固定
されている不織布は、柔軟性に欠けるため、包装材料と
して、使用しにくくなる傾向がある。
【0013】また、本発明において使用する不織布の目
付は、20〜150g/m2であるのが好ましく、特に30〜10
0g/m2であるのが最も好ましい。不織布の目付が20g
/m2未満であると、得られる印刷用シートの不透明性
が低下する傾向があり、また印刷用シートが薄くなりす
ぎて腰が低下する傾向が生じる。不織布の目付が150g
/m2を超えると、印刷用シートが厚くなりすぎて、包
装材とした場合における包装性が低下する傾向が生じ
る。
付は、20〜150g/m2であるのが好ましく、特に30〜10
0g/m2であるのが最も好ましい。不織布の目付が20g
/m2未満であると、得られる印刷用シートの不透明性
が低下する傾向があり、また印刷用シートが薄くなりす
ぎて腰が低下する傾向が生じる。不織布の目付が150g
/m2を超えると、印刷用シートが厚くなりすぎて、包
装材とした場合における包装性が低下する傾向が生じ
る。
【0014】以上の如き不織布の片面又は両面に下塗り
塗工層を設ける。下塗り塗工層は、接着剤を含有した下
塗り塗料を不織布表面に塗布して形成されるものであ
る。接着剤としては、従来公知のものを使用すれば良
く、具体的には、ポリアクリル酸エステル,ポリメタク
リル酸エステル,エチレン−酢酸ビニル共重合物,スチ
レン−ブタジエン共重合物,ニトリル−ブタジエン共重
合物,ポリエステル樹脂,ポリウレタン等が使用され
る。また、前記したものの共重合物も同様に使用され
る。更に、澱粉,澱粉誘導体,ポリビニルアルコール,
カゼイン,カルボキシメチルセルロース等も使用され
る。これらの接着剤は、下塗り塗料中でエマルジョンの
形態で存在していても良いし、また下塗り塗料中の溶媒
に溶解した状態で存在していても良い。
塗工層を設ける。下塗り塗工層は、接着剤を含有した下
塗り塗料を不織布表面に塗布して形成されるものであ
る。接着剤としては、従来公知のものを使用すれば良
く、具体的には、ポリアクリル酸エステル,ポリメタク
リル酸エステル,エチレン−酢酸ビニル共重合物,スチ
レン−ブタジエン共重合物,ニトリル−ブタジエン共重
合物,ポリエステル樹脂,ポリウレタン等が使用され
る。また、前記したものの共重合物も同様に使用され
る。更に、澱粉,澱粉誘導体,ポリビニルアルコール,
カゼイン,カルボキシメチルセルロース等も使用され
る。これらの接着剤は、下塗り塗料中でエマルジョンの
形態で存在していても良いし、また下塗り塗料中の溶媒
に溶解した状態で存在していても良い。
【0015】下塗り塗料中には、接着剤と共に、白色顔
料が配合されていてもよい。白色顔料を配合すると、得
られるシートの不透明度が向上し、印刷適性が更に向上
する。使用しうる白色顔料としては、炭酸カルシウム,
炭酸マグネシウム,水酸化マグネシウム,水酸化アルミ
ニウム,水酸化亜鉛,酸化亜鉛,二酸化チタン,酸化ア
ルミニウム,二酸化珪素,アモルファスシリカ,硫酸バ
リウム,カオリナイト,タルク等の無機顔料、或いはス
チレン,アクリル酸エステル等の有機顔料が使用され
る。白色顔料を下塗り塗料中に併用・添加する場合に
は、接着剤の固形分1重量部に対して40重量部以下程度
を添加するのが好ましく、特に20重量部以下程度を添加
するのが最も好ましい。白色顔料の量が40重量部を超え
ると、相対的に接着剤の量が少なくなって、下塗り塗工
層と不織布との密着力が低下し、下塗り塗工層が脱落し
やすくなる傾向が生じる。更に、必要に応じて、下塗り
塗料中には、潤滑剤,酸化防止剤,紫外線吸収剤,有機
顔料,帯電防止剤,増粘剤等の助剤が含有されていても
良い。
料が配合されていてもよい。白色顔料を配合すると、得
られるシートの不透明度が向上し、印刷適性が更に向上
する。使用しうる白色顔料としては、炭酸カルシウム,
炭酸マグネシウム,水酸化マグネシウム,水酸化アルミ
ニウム,水酸化亜鉛,酸化亜鉛,二酸化チタン,酸化ア
ルミニウム,二酸化珪素,アモルファスシリカ,硫酸バ
リウム,カオリナイト,タルク等の無機顔料、或いはス
チレン,アクリル酸エステル等の有機顔料が使用され
る。白色顔料を下塗り塗料中に併用・添加する場合に
は、接着剤の固形分1重量部に対して40重量部以下程度
を添加するのが好ましく、特に20重量部以下程度を添加
するのが最も好ましい。白色顔料の量が40重量部を超え
ると、相対的に接着剤の量が少なくなって、下塗り塗工
層と不織布との密着力が低下し、下塗り塗工層が脱落し
やすくなる傾向が生じる。更に、必要に応じて、下塗り
塗料中には、潤滑剤,酸化防止剤,紫外線吸収剤,有機
顔料,帯電防止剤,増粘剤等の助剤が含有されていても
良い。
【0016】下塗り塗料は、不織布表面への塗工に先だ
って、発泡処理をするのが好ましい。この理由は、未発
泡の下塗り塗料を不織布表面に塗工すると、下塗り塗料
が不織布の裏面まで浸透しやすくなり、下塗り塗工工程
における塗工ヘッド部分の汚れが発生しやすくなるので
ある。また、本来不織布表面のみに必要な下塗り塗工層
が、不織布全体に存在することになり、下塗り塗料の無
駄使いとなる。下塗り塗料を発泡させるには、従来公知
の発泡機を使用すればよい。例えば、米国のガストン・
カウンティー社製の連続発泡機,オランダのストーク
(Stork)社製の連続発泡機,シェーキングミキサー,
ケーキミキサー等を使用すればよい。下塗り塗料の発泡
倍率は、少なくとも2倍以上であることが好ましい。発
泡倍率が2倍未満であると、下塗り塗工時に下塗り塗料
が不織布の裏面まで浸透する恐れがある。また、発泡後
の下塗り塗料の粘度は、4000cp以上であるのが好まし
い。なお、この粘度は、BM型粘度計で測定したものであ
る。塗料の粘度が4000cp未満であると、下塗り塗料が不
織布の裏面まで浸透する恐れがある。なお、発泡状態の
安定性を向上させるため、発泡処理に先立ち、整泡剤を
添加しておくのが好ましい。整泡剤としては、高級脂肪
酸,高級脂肪酸変性物,高級脂肪酸のアルカリ塩等が使
用しうる。整泡剤の添加量としては、下塗り塗料中の固
形分100重量部に対して、30重量部程度以下が好まし
く、特に10重量部程度以下が最も好ましい。整泡剤の量
が、30重量部を超えると、逆に下塗り塗料の安定性が低
下する傾向が生じる。
って、発泡処理をするのが好ましい。この理由は、未発
泡の下塗り塗料を不織布表面に塗工すると、下塗り塗料
が不織布の裏面まで浸透しやすくなり、下塗り塗工工程
における塗工ヘッド部分の汚れが発生しやすくなるので
ある。また、本来不織布表面のみに必要な下塗り塗工層
が、不織布全体に存在することになり、下塗り塗料の無
駄使いとなる。下塗り塗料を発泡させるには、従来公知
の発泡機を使用すればよい。例えば、米国のガストン・
カウンティー社製の連続発泡機,オランダのストーク
(Stork)社製の連続発泡機,シェーキングミキサー,
ケーキミキサー等を使用すればよい。下塗り塗料の発泡
倍率は、少なくとも2倍以上であることが好ましい。発
泡倍率が2倍未満であると、下塗り塗工時に下塗り塗料
が不織布の裏面まで浸透する恐れがある。また、発泡後
の下塗り塗料の粘度は、4000cp以上であるのが好まし
い。なお、この粘度は、BM型粘度計で測定したものであ
る。塗料の粘度が4000cp未満であると、下塗り塗料が不
織布の裏面まで浸透する恐れがある。なお、発泡状態の
安定性を向上させるため、発泡処理に先立ち、整泡剤を
添加しておくのが好ましい。整泡剤としては、高級脂肪
酸,高級脂肪酸変性物,高級脂肪酸のアルカリ塩等が使
用しうる。整泡剤の添加量としては、下塗り塗料中の固
形分100重量部に対して、30重量部程度以下が好まし
く、特に10重量部程度以下が最も好ましい。整泡剤の量
が、30重量部を超えると、逆に下塗り塗料の安定性が低
下する傾向が生じる。
【0017】下塗り塗料を不織布に塗布する手段として
は、従来公知の任意の手段を採用することができる。具
体的には、メイヤーバー,エアーナイフ,ブレード,ス
リットダイ,コンマコーター,ロールコーター,リップ
コーター等の塗布手段を採用することができ、更にグラ
ビアコーター,ロータリースクリーン等の印刷手段で塗
布することもできる。なお、塗布量が多い場合は、必要
に応じて複数回に分けて塗布しても良い。下塗り塗料の
塗布量は、固形分で1〜50g/m2、好ましくは2〜30g
/m2程度が適当である。塗布量が1g/m2未満になる
と、下塗り塗工層が不完全となり、上塗り塗料を下塗り
塗工層面に塗布する際、上塗り塗料が不織布内部に浸透
しやすくなる傾向が生じる。また、塗布量が50g/m2
を超えると、印刷用シートの柔軟性が低下し、包装材料
等として使用するのに不適当になる。下塗り塗料を不織
布に塗布した後、乾燥して下塗り塗工層が形成されるの
である。
は、従来公知の任意の手段を採用することができる。具
体的には、メイヤーバー,エアーナイフ,ブレード,ス
リットダイ,コンマコーター,ロールコーター,リップ
コーター等の塗布手段を採用することができ、更にグラ
ビアコーター,ロータリースクリーン等の印刷手段で塗
布することもできる。なお、塗布量が多い場合は、必要
に応じて複数回に分けて塗布しても良い。下塗り塗料の
塗布量は、固形分で1〜50g/m2、好ましくは2〜30g
/m2程度が適当である。塗布量が1g/m2未満になる
と、下塗り塗工層が不完全となり、上塗り塗料を下塗り
塗工層面に塗布する際、上塗り塗料が不織布内部に浸透
しやすくなる傾向が生じる。また、塗布量が50g/m2
を超えると、印刷用シートの柔軟性が低下し、包装材料
等として使用するのに不適当になる。下塗り塗料を不織
布に塗布した後、乾燥して下塗り塗工層が形成されるの
である。
【0018】下塗り塗工層が設けられた後、この下塗り
塗工層面に上塗り塗工層を設ける。上塗り塗工層は、上
塗り塗料を下塗り塗工層面に塗布することによって、設
けることができる。なお、上塗り塗料の塗布方式は、下
塗り塗料の塗布方式と同様の方式を採用すればよい。上
塗り塗料は、白色顔料と接着剤を含有することが好まし
い。この白色顔料や接着剤としては、下塗り塗料で使用
したのと同様のものを用いることができる。白色顔料の
配合量は、接着剤固形分1重量部に対して、1〜40重量部
程度が好ましく、特に2〜20重量部程度が最も好まし
い。白色顔料の量が1重量部未満であると、上塗り塗工
層面の印刷適性が向上しない傾向が生じる。逆に、白色
顔料の量が40重量部を超えると、上塗り塗工層の強度が
低下し、上塗り塗工層が脱落しやすくなる傾向が生じ
る。更に、上塗り塗料には、下塗り塗料で使用したのと
同様の各種助剤を添加してもよい。また、上塗り塗工層
の重量は、3〜50g/m2程度が好ましく、特に5〜50g
/m2程度が最も好ましい。上塗り塗工層の重量が3g/
m2未満であると、下塗り塗工層面を完全に被覆しにく
く、印刷適性が向上しない傾向が生じる。逆に、上塗り
塗工層の重量が50g/m2を超えると、得られる印刷用
シートの柔軟性が低下し、包装材料として使用するのに
不適当になる。
塗工層面に上塗り塗工層を設ける。上塗り塗工層は、上
塗り塗料を下塗り塗工層面に塗布することによって、設
けることができる。なお、上塗り塗料の塗布方式は、下
塗り塗料の塗布方式と同様の方式を採用すればよい。上
塗り塗料は、白色顔料と接着剤を含有することが好まし
い。この白色顔料や接着剤としては、下塗り塗料で使用
したのと同様のものを用いることができる。白色顔料の
配合量は、接着剤固形分1重量部に対して、1〜40重量部
程度が好ましく、特に2〜20重量部程度が最も好まし
い。白色顔料の量が1重量部未満であると、上塗り塗工
層面の印刷適性が向上しない傾向が生じる。逆に、白色
顔料の量が40重量部を超えると、上塗り塗工層の強度が
低下し、上塗り塗工層が脱落しやすくなる傾向が生じ
る。更に、上塗り塗料には、下塗り塗料で使用したのと
同様の各種助剤を添加してもよい。また、上塗り塗工層
の重量は、3〜50g/m2程度が好ましく、特に5〜50g
/m2程度が最も好ましい。上塗り塗工層の重量が3g/
m2未満であると、下塗り塗工層面を完全に被覆しにく
く、印刷適性が向上しない傾向が生じる。逆に、上塗り
塗工層の重量が50g/m2を超えると、得られる印刷用
シートの柔軟性が低下し、包装材料として使用するのに
不適当になる。
【0019】以上のようにして上塗り塗工層を設けた
後、カレンダー処理が施される。カレンダー処理は、一
対の平滑ロール間に、下塗り塗工層及び上塗り塗工層を
設けた不織布を導入して行なわれる。即ち、一対の平滑
ロール間における線圧が両塗工層及び不織布に加えられ
るが、本発明における連続フィラメントが畝状の補強リ
ブを有しているため押しつぶされにくく、主として上塗
り塗工層の表面が緻密化され、平滑化されるのである。
カレンダー処理は、スーパーカレンダー,マシンカレン
ダー等のカレンダー機を用いて行なうのが、好ましい。
本発明においては、このカレンダー処理によって得られ
る印刷用シートの平滑度が20秒以上となるように調整す
る。なお、この平滑度は、JIS P-8119で規定された方法
で測定されるものである。この平滑度は、平滑ロールの
温度及び平滑ロール間の線圧を種々変更することによっ
て調整される。印刷用シートの平滑度が20秒未満になる
と、上塗り塗工層が十分に平滑化されず、印刷適性が向
上しないので、好ましくない。
後、カレンダー処理が施される。カレンダー処理は、一
対の平滑ロール間に、下塗り塗工層及び上塗り塗工層を
設けた不織布を導入して行なわれる。即ち、一対の平滑
ロール間における線圧が両塗工層及び不織布に加えられ
るが、本発明における連続フィラメントが畝状の補強リ
ブを有しているため押しつぶされにくく、主として上塗
り塗工層の表面が緻密化され、平滑化されるのである。
カレンダー処理は、スーパーカレンダー,マシンカレン
ダー等のカレンダー機を用いて行なうのが、好ましい。
本発明においては、このカレンダー処理によって得られ
る印刷用シートの平滑度が20秒以上となるように調整す
る。なお、この平滑度は、JIS P-8119で規定された方法
で測定されるものである。この平滑度は、平滑ロールの
温度及び平滑ロール間の線圧を種々変更することによっ
て調整される。印刷用シートの平滑度が20秒未満になる
と、上塗り塗工層が十分に平滑化されず、印刷適性が向
上しないので、好ましくない。
【0020】
実施例1 ポリエステル樹脂を280℃に加熱溶融して押出機にて押
し出した後、Y字形スリットの紡糸孔を配列した紡糸口
金を用いて溶融紡糸した。溶融紡糸後、フィラメント群
をエアーサッカーに導入して牽引・延伸し、繊度3デニ
ールのポリエステル連続フィラメントを得た。このポリ
エステル連続フィラメントは、図1に示す如き横断面を
持つものであり、長手方向に3本の畝を持つものであっ
た。また、ポリエステル連続フィラメントの横断面にお
いて、重心から各畝に至る各距離は、略同一であった。
そして、エアーサッカーの出口で開繊した後、捕集コン
ベア上に集積して、目付60g/m2のウェブを作成し
た。このウェブを、加熱された凹凸ロールと平滑ロール
とよりなるエンボス装置に導入して、凸部が当接したウ
ェブ区域において連続フィラメントを溶融固化させ、連
続フィラメント相互間を自己融着して不織布を得た。な
お、凸部はロール表面に散点状に設けられており、凸部
の頂点の面積は0.13mm2であり、凸部の頂点の総面積は
ロール表面の全面積に対して8%であった。従って、得
られた不織布は、目付が60g/m2で間隔をおいた融着
区域を持つものであった。
し出した後、Y字形スリットの紡糸孔を配列した紡糸口
金を用いて溶融紡糸した。溶融紡糸後、フィラメント群
をエアーサッカーに導入して牽引・延伸し、繊度3デニ
ールのポリエステル連続フィラメントを得た。このポリ
エステル連続フィラメントは、図1に示す如き横断面を
持つものであり、長手方向に3本の畝を持つものであっ
た。また、ポリエステル連続フィラメントの横断面にお
いて、重心から各畝に至る各距離は、略同一であった。
そして、エアーサッカーの出口で開繊した後、捕集コン
ベア上に集積して、目付60g/m2のウェブを作成し
た。このウェブを、加熱された凹凸ロールと平滑ロール
とよりなるエンボス装置に導入して、凸部が当接したウ
ェブ区域において連続フィラメントを溶融固化させ、連
続フィラメント相互間を自己融着して不織布を得た。な
お、凸部はロール表面に散点状に設けられており、凸部
の頂点の面積は0.13mm2であり、凸部の頂点の総面積は
ロール表面の全面積に対して8%であった。従って、得
られた不織布は、目付が60g/m2で間隔をおいた融着
区域を持つものであった。
【0021】一方、スチレン−ブタジエンゴムラテック
ス(日本合成ゴム株式会社製、商品品番0619、固形分濃
度48%)100重量部に、整泡剤(大日本インキ化学工業
株式会社製、商品品番F-1、固形分濃度33%)3重量部を
添加したラテックスを、ハンドミキサーにて6倍に発泡
させた下塗り塗料を準備した。この下塗り塗料の粘度
は、20000cpであった。この下塗り塗料を、得られた不
織布の片面に、メイヤーバーを用いて塗布し下塗り塗工
層を得た。この下塗り塗工層の重量は、15g/m2であ
った。
ス(日本合成ゴム株式会社製、商品品番0619、固形分濃
度48%)100重量部に、整泡剤(大日本インキ化学工業
株式会社製、商品品番F-1、固形分濃度33%)3重量部を
添加したラテックスを、ハンドミキサーにて6倍に発泡
させた下塗り塗料を準備した。この下塗り塗料の粘度
は、20000cpであった。この下塗り塗料を、得られた不
織布の片面に、メイヤーバーを用いて塗布し下塗り塗工
層を得た。この下塗り塗工層の重量は、15g/m2であ
った。
【0022】そして、下塗り塗工層面に、上塗り塗料を
メイヤーバーを用いて塗布し、上塗り塗工層を得た。上
塗り塗料は、スチレン−ブタジエンゴムラテックス(日
本合成ゴム株式会社製、商品品番0619、固形分濃度48
%)10重量部に、10%酸化澱粉水溶液(王子コーンスタ
ーチ株式会社製、商品名王子エースA)5重量部、水に
分散したカオリンクレー(J.M.Hubers社製、商品名Hydr
agross、濃度50重量%分散液)85重量部、及び炭酸カル
シウム(日東粉化株式会社製、商品品番NS800、濃度60
重量%分散液)8重量部を添加してなるものである。ま
た、上塗り塗工層の重量は、20g/m2であった。
メイヤーバーを用いて塗布し、上塗り塗工層を得た。上
塗り塗料は、スチレン−ブタジエンゴムラテックス(日
本合成ゴム株式会社製、商品品番0619、固形分濃度48
%)10重量部に、10%酸化澱粉水溶液(王子コーンスタ
ーチ株式会社製、商品名王子エースA)5重量部、水に
分散したカオリンクレー(J.M.Hubers社製、商品名Hydr
agross、濃度50重量%分散液)85重量部、及び炭酸カル
シウム(日東粉化株式会社製、商品品番NS800、濃度60
重量%分散液)8重量部を添加してなるものである。ま
た、上塗り塗工層の重量は、20g/m2であった。
【0023】この後、一対の平滑ロールで構成され、平
滑ロールの温度が50℃、平滑ロール間の線圧が40kg/cm
に設定されたスーパーカレンダーに、下塗り塗工層及び
上塗り塗工層が設けられた不織布を導入した。以上のよ
うにして、印刷用シートを得た。
滑ロールの温度が50℃、平滑ロール間の線圧が40kg/cm
に設定されたスーパーカレンダーに、下塗り塗工層及び
上塗り塗工層が設けられた不織布を導入した。以上のよ
うにして、印刷用シートを得た。
【0024】実施例2 ポリエステル樹脂を280℃に加熱溶融して押出機にて押
し出した後、十字形スリットの紡糸孔を配列した紡糸口
金を用いて、溶融紡糸した。溶融紡糸後、フィラメント
群をエアーサッカーに導入して牽引・延伸し、繊度3デ
ニールのポリエステル連続フィラメントを得た。このポ
リエステル連続フィラメントは、十字形の横断面を持つ
ものであり、長手方向に4本の畝を持つものであった。
また、連続フィラメントの横断面において、重心から各
畝の頂点に至る各距離は、略同距離であった。そして、
エアーサッカーの出口で開繊した後、捕集コンベア上に
集積して、目付60g/m2のウェブを作成した。このウ
ェブを、実施例1と同様のエンボス装置に導入して不織
布を得た。
し出した後、十字形スリットの紡糸孔を配列した紡糸口
金を用いて、溶融紡糸した。溶融紡糸後、フィラメント
群をエアーサッカーに導入して牽引・延伸し、繊度3デ
ニールのポリエステル連続フィラメントを得た。このポ
リエステル連続フィラメントは、十字形の横断面を持つ
ものであり、長手方向に4本の畝を持つものであった。
また、連続フィラメントの横断面において、重心から各
畝の頂点に至る各距離は、略同距離であった。そして、
エアーサッカーの出口で開繊した後、捕集コンベア上に
集積して、目付60g/m2のウェブを作成した。このウ
ェブを、実施例1と同様のエンボス装置に導入して不織
布を得た。
【0025】一方、アクリルエマルジョン(日本合成ゴ
ム株式会社製、商品品番AE513A、固形分濃度40%)100
重量部に、炭酸カルシウム(白石工業株式会社製、商品
名ブリリアント15)40重量部、及び整泡剤(大日本イン
キ化学工業株式会社製、商品品番F-1、固形分濃度33
%)10重量部を添加したエマルジョンを、ハンドミキサ
ーにて7倍に発泡させた下塗り塗料を準備した。この下
塗り塗料の粘度は、28000cpであった。この下塗り塗料
を、得られた不織布の片面に、メイヤーバーを用いて塗
布し、下塗り塗工層を得た。この下塗り塗工層の重量
は、8g/m2であった。この後、実施例1と同様にし
て、上塗り塗工層を設け、その後カレンダー処理を行な
って、印刷用シートを得た。
ム株式会社製、商品品番AE513A、固形分濃度40%)100
重量部に、炭酸カルシウム(白石工業株式会社製、商品
名ブリリアント15)40重量部、及び整泡剤(大日本イン
キ化学工業株式会社製、商品品番F-1、固形分濃度33
%)10重量部を添加したエマルジョンを、ハンドミキサ
ーにて7倍に発泡させた下塗り塗料を準備した。この下
塗り塗料の粘度は、28000cpであった。この下塗り塗料
を、得られた不織布の片面に、メイヤーバーを用いて塗
布し、下塗り塗工層を得た。この下塗り塗工層の重量
は、8g/m2であった。この後、実施例1と同様にし
て、上塗り塗工層を設け、その後カレンダー処理を行な
って、印刷用シートを得た。
【0026】実施例3 連続フィラメントとして、その繊度が2デニールであ
り、その横断面の形状がY字形であって、重心から各畝
の頂点に至る各距離のうち、最長距離を最短距離で割っ
た値が1.5であるものを用いた以外は、実施例1と同様
にして印刷用シートを得た。
り、その横断面の形状がY字形であって、重心から各畝
の頂点に至る各距離のうち、最長距離を最短距離で割っ
た値が1.5であるものを用いた以外は、実施例1と同様
にして印刷用シートを得た。
【0027】比較例1 連続フィラメントとして、その横断面が円形のものを用
いた以外は、実施例1と同様にして印刷用シートを得
た。
いた以外は、実施例1と同様にして印刷用シートを得
た。
【0028】比較例2 連続フィラメントとしてその横断面が円形のものを用い
たこと、及びカレンダー処理を行なわなかったこと以外
は、実施例1と同様にして印刷用シートを得た。
たこと、及びカレンダー処理を行なわなかったこと以外
は、実施例1と同様にして印刷用シートを得た。
【0029】比較例3 カレンダー処理を行なわなかったこと以外は、実施例2
と同様にして印刷用シートを得た。
と同様にして印刷用シートを得た。
【0030】以上の実施例1〜3及び比較例1〜3に係
る製造方法に得られた印刷用シートの品質を評価し、表
1にその結果を示した。
る製造方法に得られた印刷用シートの品質を評価し、表
1にその結果を示した。
【表1】 なお、表1中の評価項目の試験方法は、以下のとおりで
ある。 1)エンボスパターンの隠蔽性:エンボス装置によって型
付けされた凹凸が、塗工層によってどの程度隠蔽されて
いるかを、目視によって、次の五段階で評価した。5…
隠蔽性が極めて良好である、4…隠蔽性は良好である、
3…隠蔽性は普通である、2…隠蔽性がやや不良であ
る、1…隠蔽性が不良である。 2)平滑度:JIS P-8119に規定された方法に準拠して測定
した。 3)印刷面白抜け及び印刷濃度ムラ:RI-II型印刷テスタ
ー(明製作所製)を用いてテストした。白抜け及び濃度
ムラの程度は、目視によって、次の五段階で評価した。
5…白抜け及び濃度ムラが極めて少ない、4…白抜け及
び濃度ムラが少ない、3…白抜け及び濃度ムラが若干有
る、2…白抜け及び濃度ムラが多い、1…白抜け及び濃
度ムラが極めて多い。 4)オフセット印刷性:RI-II型印刷テスター(明製作所
製)を用いてテストした。オフセット印刷性は、目視に
よって、次の五段階で評価した。5…オフセット印刷性
が極めて優れている、4…オフセット印刷性が優れてい
る、3…オフセット印刷性が良好である、2…オフセッ
ト印刷性がやや劣る、1…オフセット印刷性が不良であ
る。 5)印刷作業性:リョービ2800CD型印刷機(リョービ株式
会社製)を使用して、テストを行なった。印刷作業性
は、給紙性、排紙性等を目視にて、次の五段階で評価し
た。5…印刷作業性が極めて優れている、4…印刷作業
性が優れている、3…印刷作業性が普通である、2…印
刷作業性がやや劣る、1…印刷作業性が不良である。 表1の結果より明かなとおり、実施例に係る製造方法で
得られた印刷用シートは、エンボスパターンの隠蔽性、
表面の平滑性、印刷適性(印刷面白抜け及び印刷濃度ム
ラ)、オフセット印刷性、及び印刷作業性共に良好であ
った。これに対し、比較例1に係る方法によって得られ
た印刷用シートは、不織布中の連続フィラメントの横断
面が円形から扁平に押し潰されているため、腰がなく印
刷作業性に劣るものであった。また、比較例2及び3に
係る方法によって得られた印刷用シートは、カレンダー
処理を行なっていないため、エンボスパターンの隠蔽
性、表面の平滑性、印刷適性及びオフセット印刷性に劣
るものであった。
ある。 1)エンボスパターンの隠蔽性:エンボス装置によって型
付けされた凹凸が、塗工層によってどの程度隠蔽されて
いるかを、目視によって、次の五段階で評価した。5…
隠蔽性が極めて良好である、4…隠蔽性は良好である、
3…隠蔽性は普通である、2…隠蔽性がやや不良であ
る、1…隠蔽性が不良である。 2)平滑度:JIS P-8119に規定された方法に準拠して測定
した。 3)印刷面白抜け及び印刷濃度ムラ:RI-II型印刷テスタ
ー(明製作所製)を用いてテストした。白抜け及び濃度
ムラの程度は、目視によって、次の五段階で評価した。
5…白抜け及び濃度ムラが極めて少ない、4…白抜け及
び濃度ムラが少ない、3…白抜け及び濃度ムラが若干有
る、2…白抜け及び濃度ムラが多い、1…白抜け及び濃
度ムラが極めて多い。 4)オフセット印刷性:RI-II型印刷テスター(明製作所
製)を用いてテストした。オフセット印刷性は、目視に
よって、次の五段階で評価した。5…オフセット印刷性
が極めて優れている、4…オフセット印刷性が優れてい
る、3…オフセット印刷性が良好である、2…オフセッ
ト印刷性がやや劣る、1…オフセット印刷性が不良であ
る。 5)印刷作業性:リョービ2800CD型印刷機(リョービ株式
会社製)を使用して、テストを行なった。印刷作業性
は、給紙性、排紙性等を目視にて、次の五段階で評価し
た。5…印刷作業性が極めて優れている、4…印刷作業
性が優れている、3…印刷作業性が普通である、2…印
刷作業性がやや劣る、1…印刷作業性が不良である。 表1の結果より明かなとおり、実施例に係る製造方法で
得られた印刷用シートは、エンボスパターンの隠蔽性、
表面の平滑性、印刷適性(印刷面白抜け及び印刷濃度ム
ラ)、オフセット印刷性、及び印刷作業性共に良好であ
った。これに対し、比較例1に係る方法によって得られ
た印刷用シートは、不織布中の連続フィラメントの横断
面が円形から扁平に押し潰されているため、腰がなく印
刷作業性に劣るものであった。また、比較例2及び3に
係る方法によって得られた印刷用シートは、カレンダー
処理を行なっていないため、エンボスパターンの隠蔽
性、表面の平滑性、印刷適性及びオフセット印刷性に劣
るものであった。
【0031】
【作用及び発明の効果】以上説明したように、本発明に
係る印刷用シートの製造方法は、使用する不織布中の連
続フィラメントとして、長手方向に少なくとも3本以上
の畝を有し、その横断面において、重心から各畝の頂点
に至る各距離のうち、最短距離に対する最長距離の比が
3.5以下であるものを用いて、下塗り塗工層及び上塗り
塗工層を設け、更にカレンダー処理するというものであ
る。連続フィラメントとして、このように補強リブであ
る畝が一定の条件で設けられたものを使用したので、カ
レンダー処理時において、連続フィラメントが押し潰さ
れにくく、また押し潰されたとしても、その横断面が扁
平になりにくい。従って、連続フィラメントの剛性の低
下を防止することができるので、得られる印刷用シート
中の不織布の剛性の低下を防止でき、印刷用シートに腰
が無くなるのを防止することができる。依って、本発明
に係る印刷用シートを使用すれば、印刷機に対する給紙
及び排紙を良好に行なうことができ、印刷作業性の低下
を防止することができるという効果を奏する。更に、不
織布中の連続フィラメントが扁平になりにくく、光が透
過せずに乱反射しやすいため、印刷用シートの不透明性
の低下をも防止しうる。
係る印刷用シートの製造方法は、使用する不織布中の連
続フィラメントとして、長手方向に少なくとも3本以上
の畝を有し、その横断面において、重心から各畝の頂点
に至る各距離のうち、最短距離に対する最長距離の比が
3.5以下であるものを用いて、下塗り塗工層及び上塗り
塗工層を設け、更にカレンダー処理するというものであ
る。連続フィラメントとして、このように補強リブであ
る畝が一定の条件で設けられたものを使用したので、カ
レンダー処理時において、連続フィラメントが押し潰さ
れにくく、また押し潰されたとしても、その横断面が扁
平になりにくい。従って、連続フィラメントの剛性の低
下を防止することができるので、得られる印刷用シート
中の不織布の剛性の低下を防止でき、印刷用シートに腰
が無くなるのを防止することができる。依って、本発明
に係る印刷用シートを使用すれば、印刷機に対する給紙
及び排紙を良好に行なうことができ、印刷作業性の低下
を防止することができるという効果を奏する。更に、不
織布中の連続フィラメントが扁平になりにくく、光が透
過せずに乱反射しやすいため、印刷用シートの不透明性
の低下をも防止しうる。
【0032】また、本発明に係る方法を採用すると、カ
レンダー処理によって印刷用シートの腰の低下が生じに
くいため、所望の条件でカレンダー処理を実行すること
ができる。従って、印刷用シートの平滑度が20秒以上に
なるように、容易に調整することができ、印刷適性の向
上を図ることができる。更に、この印刷用シートは、不
織布を素材とするものであるため、耐引裂性等の機械的
性質に優れている。依って、本発明に係る方法で得られ
た印刷用シートを用いて、印刷を施したものは、包装材
や袋物等として良好に使用できるものである。
レンダー処理によって印刷用シートの腰の低下が生じに
くいため、所望の条件でカレンダー処理を実行すること
ができる。従って、印刷用シートの平滑度が20秒以上に
なるように、容易に調整することができ、印刷適性の向
上を図ることができる。更に、この印刷用シートは、不
織布を素材とするものであるため、耐引裂性等の機械的
性質に優れている。依って、本発明に係る方法で得られ
た印刷用シートを用いて、印刷を施したものは、包装材
や袋物等として良好に使用できるものである。
【図1】本発明に使用する連続フィラメントの横断面の
一例を示した図である。
一例を示した図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 多数の連続フィラメントが集積されて構
成された不織布の片面又は両面に下塗り塗工層を設け、
次いで該下塗り塗工層面に上塗り塗工層を設けた後、カ
レンダー処理を施して、JIS P-8119で規定された平滑度
が20秒以上になるように調整する印刷用シートの製造方
法において、前記連続フィラメントは長手方向に少なく
とも3本以上の畝を有し、且つ前記連続フィラメントの
横断面における、その重心から各畝の頂点に至る各距離
のうち、最短距離に対する最長距離の比が3.5以下であ
ることを特徴とする印刷用シートの製造方法。 - 【請求項2】 不織布には、連続フィラメント相互間が
自己融着している融着区域が間隔を置いて設けられてお
り、且つ不織布の目付が20〜150g/m2である請求項1
記載の印刷用シートの製造方法。 - 【請求項3】 下塗り塗工層を設ける際、接着剤を含有
する発泡した下塗り塗料を不織布の片面又は両面に塗布
して設け、且つ上塗り塗工層を設ける際、白色顔料及び
接着剤を含有する未発泡の上塗り塗料を下塗り塗工層面
に塗布して設ける請求項1又は2記載の印刷用シートの
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3351862A JPH0610269A (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 印刷用シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3351862A JPH0610269A (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 印刷用シートの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0610269A true JPH0610269A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=18420123
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3351862A Pending JPH0610269A (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 印刷用シートの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0610269A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000073822A (ko) * | 1999-05-14 | 2000-12-05 | 이순국 | 잉크젯 인쇄용 도공부직포 |
| KR100522893B1 (ko) * | 1997-12-02 | 2006-02-08 | 주식회사 새 한 | 고투습성 및 방진성이 우수한 무진의용 코팅 포지의 제조방법 |
-
1991
- 1991-12-13 JP JP3351862A patent/JPH0610269A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100522893B1 (ko) * | 1997-12-02 | 2006-02-08 | 주식회사 새 한 | 고투습성 및 방진성이 우수한 무진의용 코팅 포지의 제조방법 |
| KR20000073822A (ko) * | 1999-05-14 | 2000-12-05 | 이순국 | 잉크젯 인쇄용 도공부직포 |
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