JPH06103846A - 複合超電導体を用いた磁気シ−ルド型ブッシング - Google Patents

複合超電導体を用いた磁気シ−ルド型ブッシング

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JPH06103846A
JPH06103846A JP4088152A JP8815292A JPH06103846A JP H06103846 A JPH06103846 A JP H06103846A JP 4088152 A JP4088152 A JP 4088152A JP 8815292 A JP8815292 A JP 8815292A JP H06103846 A JPH06103846 A JP H06103846A
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英吉 犬飼
Yoshihiro Abe
良弘 阿部
Koichi Nakamura
光一 中村
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Nagoya Institute of Technology NUC
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Chubu Electric Power Co Inc
Nagoya Institute of Technology NUC
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブッシングの電流リ−ド部と磁気シ−ルド部
の形状を任意に形成できるようにするとともに、電流リ
−ド部の機械的強度を強くして回路が短絡したようなと
きの電磁力でも破壊しないようにし、また、クエンチ状
態になっても通電電流を筒形容器でバイパスさせて発熱
を抑制し、更に、電流リ−ド部に対する外部リ−ド線の
接続を容易にする。また、磁気シ−ルド部のマイスナ−
効果により電流リ−ド部に対して磁気シ−ルドを行う。 【構成】 超電導マグネット3が収容された機器収納容
器2に取り付けられたブッシング6の電流リ−ド部6A
は、導電率の高い金属で形成された容器12に超電導物
質となるセラミック融液固化物13が挿入されており、
また、磁気シ−ルド部6Bは、外筒14と内筒15の間
の空隙にセラミック融液固化物16が挿入されたもの
で、ブッシング6が液体窒素20で冷却された状態で電
流リ−ド部6Aに電流が通電されると、外部からの磁気
が磁気シ−ルド部6Bのマイスナ−効果により遮断さ
れ、電流リ−ド部6Aを流れる電流の輸送率が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超電導マグネットなど
の超電導応用機器を収納し、その超電導応用機器を液体
ヘリウム等の冷却体で冷却するように構成された機器収
納容器に取り付けられて外部電源装置と超電導応用機器
とを電気的に接続するためのブッシングに係り、詳しく
は超電導応用機器に電気的に接続された電流リ−ド部
と、その電流リ−ド部を外部磁界からシ−ルドさせる磁
気シ−ルド部に複合超電導体を用いた磁気シ−ルド型ブ
ッシングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図8に示すように、超電導マグネ
ットなどの超電導応用機器MGを収納して、その超電導
応用機器MGを液体ヘリウムHeで冷却する機器収納容
器53には、超電導応用機器MGに対して外部から所要
電力を供給する電源装置からの給電線54,55と液体
ヘリウムHe中の超電導応用機器MGに接続されたリ−
ド線56,57とを電気的に接続するためのブッシング
58が取り付けられている。上記ブッシング58は、高
温超電導材料のバルク材で形成された棒状の2本の電極
59,60を、上記液体ヘリウムHeからの対流冷熱に
より冷却し、超電導特性を得るように構成されたもの
で、その電極59,60の上端部には給電線54,55
が接続されるとともに、下端部にはリ−ド線56,57
が接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のブッシング
58は、機械的強度が脆弱な高温超電導材料のバルク材
で形成された2本の電極59,60を用いているため、
通電回路が短絡したときの大電流による強い磁界を受け
る結果、電磁力が2本の電極59,60に印加され、そ
の電極59,60が折れてしまうことがあるという問題
がある。また、電極59,60にクエンチ現象が起きる
と、通電電流によるクエンチ発生箇所の発熱により温度
が上昇し、温度上昇域が急激に広がるため、電極59,
60全体の超電導特性が失われ、電気抵抗が増加する結
果、瞬時に発熱破壊を引き起こすという問題がある。更
に、外部磁界の影響を受けると、電極59,60が磁気
不安定状態になって発熱し、超電導特性が失われてしま
うという問題がある。また、高温超電導材料のバルク材
で形成された電極59,60に対してリ−ド線を接続す
る際、半田付け等が困難であるため電気的接続が容易で
ないという問題がある。
【0004】そこで本発明では、電源装置からの電流を
超電導応用機器に通電させるための電流リ−ド部と、そ
の電流リ−ド部を囲むように配置されて外部からの磁気
をシ−ルドする磁気シ−ルド部とに、金属と超電導物質
から成る複合超電導体を用いることにより、 (1)電流リ−ド部の機械的強度を強くして、回路が短
絡したようなときの大電流による電磁力が加わっても破
壊しないようにする。 (2)電流リ−ド部の超電導物質にクエンチ現象が起き
た場合でも、超電導応用機器に対する電流の通電を導電
率の高い金属の筒形容器を通してバイパスさせることに
より、発熱による装置破壊を防ぐ。 (3)電流リ−ド部に対する外部接続リ−ド線の電気的
接続を容易にさせる。 (4)電流リ−ド部の形状を任意に形成できるようにす
る。 (5)電流リ−ド部の形状に合わせて磁気シ−ルド部の
形状を任意に形成できるようにして、電流リ−ド部の輸
送電流の向上を図るとともに、磁気シ−ルド部の超電導
物質のマイスナ−効果によりはじき出された磁束を比透
磁率の高い金属を通すことにより、磁気シ−ルド効果を
高める。 ということを解決すべき技術的課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のための技
術的手段は、超電導材を用いて製作された超電導応用機
器を収納し、その超電導応用機器を液体ヘリウムで冷却
する機器収納容器に取り付けられて、外部の電源装置と
前記超電導応用機器とを電気的に接続する電流リ−ド部
と、その電流リ−ド部を囲むように配置されて外部から
の磁気をシ−ルドする磁気シ−ルド部とを備えたブッシ
ングにおいて、前記電流リ−ド部を、導電率の高い金属
で形成された筒形容器と、その筒形容器に加熱溶融状態
で注入され冷却固化されたあと、筒形容器とともに熱処
理されて超電導物質に変換されたセラミック融液固化物
とを有する複合超電導体で構成する一方、前記磁気シ−
ルド部を、外筒及び内筒の内、少なくとも外筒が強磁性
体で形成された二重筒形金属容器と、その二重筒形金属
容器の外筒と内筒の間の空隙部に加熱溶融状態で注入さ
れ冷却固化されたあと、二重筒形金属容器とともに熱処
理されて超電導物質に変換されたセラミック融液固化物
とを有する複合超電導体で構成することである。
【0006】
【作用】上記複合超電導体を用いた磁気シ−ルド型ブッ
シングにおいて、電流リ−ド部は、導電率の高い金属の
筒形容器に超電導物質に変換されたセラミック融液固化
物が挿入された構成になっているため、電流リ−ド部は
所要の冷却状態にあれば、電気抵抗がほとんどゼロで電
流を通電するとともに、超電導物質は比較的脆弱である
が、上記金属の筒形容器で機械的に補強されているた
め、例え二つの電流リ−ド部が近接された位置に配設さ
れて、その二つの電流リ−ド部に短絡電流等の大きな電
流が流れ、大きな電磁力が発生しても、電流リ−ド部が
機械的に破壊されるというような問題が解消される。ま
た、電流通電中に超電導物質がクエンチ状態になって
も、上記金属の筒形容器が電流のバイパス通路として機
能するため、超電導物質のジュ−ル熱による破損が防止
される。一方、磁気シ−ルド部は、少なくとも外筒が比
透磁率の高い強磁性体で形成されているため、超電導物
質のマイスナ−効果によりはじき出された磁束が比透磁
率の高い金属中を通るため、磁気シ−ルド効果が高くな
る。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明の第1実施例の全体的な構成
を示した断面図である。図1に示すように、液体ヘリウ
ム1を満たした機器収納容器2には、超電導応用機器と
しての超電導マグネット3が収納されている。また、機
器収納容器2には、超電導マグネット3のコイルに接続
されたリ−ド線4,5と超電導マグネット3に対して外
部から所要電力を供給する図示していない電源装置から
の給電線とを電気的に接続するための同一構造の二つの
ブッシング6,6が取り付けられている。
【0008】各ブッシング6の中央部に配設された電流
リ−ド部6Aは、超電導マグネット3のコイルに接続さ
れたリ−ド線4,5が下端部に接続されるもので、超電
導マグネット3に通電される電流経路を形成している。
電流リ−ド部6Aは、導電率の高い金属、例えば銅で形
成された容器12に、超電導物質となる後述のセラミッ
ク融液固化物13が挿入されたものであり、そのセラミ
ック融液固化物13は、後述の熱処理によって超電導体
に変換可能なセラミック組成物が、加熱による溶融状態
で注入され冷却固化されたあと、更に、再加熱されるこ
とによって超電導物質に変換されたものである。
【0009】上記電流リ−ド部6Aを囲むように配置さ
れた円筒型の磁気シ−ルド部6Bは一体的に形成された
外筒14と内筒15の間の空隙部に、上記セラミック融
液固化物13と同様にして超電導物質に変換されたセラ
ミック融液固化物16が挿入されている。尚、上記外筒
14は比透磁率の高い鉄で形成され、内筒15は銅など
の導電率の高い金属で形成されている。あるいは外筒1
4及び内筒15の両方を比透磁率の高い鉄で形成しても
良い。以上のように構成された電流リ−ド部6Aと磁気
シ−ルド部6Bの間には、両者の間が一定の間隔になる
ように絶縁物17が介在されている。また、磁気シ−ル
ド部6Bの上端部には鉄製で円板状の蓋18が被せられ
ており、その蓋18の中心部には銅で形成された棒状の
端子19が図示していない絶縁体を介して取り付けられ
ている。この端子19には、超電導マグネット3に対し
て外部から所要電力を供給する図示していない電源装置
からの給電線が接続される。
【0010】尚、上記電流リ−ド部6Aと磁気シ−ルド
部6Bの間には、液体窒素20が満たされており、超電
導物質に変換された前記セラミック融液固化物13,1
6が超電導体として機能するように電流リ−ド部6Aと
磁気シ−ルド部6Bを冷却する。その結果、磁気シ−ル
ド部6Bはマイスナ−効果により外部からの磁界をシ−
ルドするとともに、電流リ−ド部6Aは電気抵抗がほぼ
ゼロの状態で電流が通電される。
【0011】次に、電流リ−ド部6Aと磁気シ−ルド部
6Bの製作法の一例について説明する。 1.電流リ−ド部6A (1)導電率の高い金属、例えば銅で容器12を作製す
る。 (2)Bi2 3 ,SrCO3 ,CaCO3 ,CuO,
Ag2 Oの粉末をBi/Sr/Ca/Cu/Ag=2/
2/1/2/0.3のモル比になるように秤量して混合
したセラミック組成物をアルミナ製のるつぼに入れ、1
150℃に保持した電気炉で15分間加熱して融液化し
た状態で容器12に流し込み、室温まで冷却することに
より容器12とセラミック融液固化物13とを一体化さ
せ、そのあと、その一体化した複合体を810℃で50
時間、加熱することにより超電導特性を有する銅/セラ
ミック複合超電導体を形成し、これを電流リ−ド部6A
とした。尚、超電導特性測定の結果、上記のようにして
得られた電流リ−ド部6Aの電気抵抗ゼロを示す臨界温
度は約79K(ケルビン)、外部磁界ゼロにおける臨界
電流密度は約20A/cm2 であった。 2.磁気シ−ルド部6B (1)外筒14と内筒15を作製し、両者を一体化す
る。 (2)Bi2 3 ,SrCO3 ,CaCO3 ,CuO,
Ag2 Oの粉末をBi/Sr/Ca/Cu/Ag=2/
2/1/2/0.3のモル比になるように秤量して混合
したセラミック組成物をアルミナ製のるつぼに入れ、1
150℃に保持した電気炉で15分間加熱して融液化し
た状態で外筒14と内筒15とで形成された空隙部に流
し込み、室温まで冷却することにより外筒14と内筒1
5とセラミック融液固化物16とを一体化させ、そのあ
と、一体化した複合体を810℃で50時間、加熱する
ことにより超電導特性を有する金属/セラミック複合超
電導体を形成し、これを磁気シ−ルド部6Bとした。そ
して、超電導特性測定の結果、電気抵抗ゼロを示す臨界
温度及び外部磁界ゼロにおける臨界電流密度は、電流リ
−ド部6Aとほぼ同様の値を示した。尚、上記電流リ−
ド部6A、磁気シ−ルド部6Bを作製するためのセラミ
ック組成物は、ビスマス(Bi)−ストロンチウム(S
r)−カルシウム(Ca)−銅(Cu)−酸素(O)系
セラミックに限らず、希土類−バリウム(Ba)−銅
(Cu)−酸素(O)系セラミックでも、あるいは、熱
処理によって超電導体に変換可能なセラミック組成物で
あれば特に限定は無い。また、電流リ−ド部6Aは、容
器12の中空部にセラミック融液固化物13を充填した
単一構造にしたが、図7に示すように容器12の中空部
に線状の複合超電導体13Aを複数、並列に配設した構
成にしても良い。更に、それぞれの線状複合超電導体1
3Aをツイストしても良い。
【0012】以上のように構成されたブッシング6にお
いて、 (1)電流リ−ド部6Aの機械的強度を強くして、回路
が短絡したようなときの大電流による電磁力でも破壊し
ないようにできる。 (2)電流リ−ド部6Aの超電導物質(セラミック融液
固化物13)にクエンチ現象が起きた場合でも、超電導
マグネット3に対する電流の通電を銅などの導電率の高
い金属の容器12を通してバイパスさせることにより、
発熱による破壊を防ぐ。 (3)電流リ−ド部6Aに対するリ−ド線4,5等の電
気的接続を容易にすることができる。 (4)電流リ−ド部6Aの形状を任意に形成することが
できる。 (5)電流リ−ド部6Aの形状に合わせて磁気シ−ルド
部6Bの形状を任意に形成することが可能になり、電流
リ−ド部6Aの輸送電流の向上を図るとともに、磁気シ
−ルド部6Bの超電導物質(セラミック融液固化物1
6)のマイスナ−効果によりはじき出された磁束を比透
磁率の高い金属(外筒14)を通すことにより、磁気シ
−ルド効果を高めることができる。
【0013】図2は、本発明の第2実施例のブッシング
21の構成を示した斜視図であり、図3は第1実施例と
同様に超電導マグネット3を収納し、その超電導マグネ
ット3を液体ヘリウム1で冷却するように構成された機
器収納容器2に、第2実施例のブッシング21を取り付
けた状態の断面図である。
【0014】図2、図3に示すように、ブッシング21
の中央部に配設された電流リ−ド部21Aは、外側導体
22と内側導体23から成る同軸状に形成されている。
そして超電導マグネット3のコイルに接続されたリ−ド
線4は外側導体22に接続される一方、内側導体23に
はリ−ド線5が接続されている。電流リ−ド部21Aを
構成する外側導体22と内側導体23は、導電率の高い
金属、例えば銅で形成された2重管24と単管25それ
ぞれの中空部に、前記第1実施例と同様にして作製され
たセラミック融液固化物26,27が挿入されたもので
あり、第1実施例と同様の超電導特性を有するものであ
る。また、外側導体22と内側導体23の間には両者を
電気的に絶縁する絶縁物28が介在されている。
【0015】上記電流リ−ド部21Aを囲むように配置
された円筒型の磁気シ−ルド部21Bは一体的に形成さ
れた外筒29と内筒30の間の空隙部に、上記セラミッ
ク融液固化物26,27と同様にして超電導物質に変換
されたセラミック融液固化物31が挿入されている。
尚、第1実施例と同様に、外筒29は比透磁率の高い鉄
で形成され、内筒30は銅で形成されているが、内筒3
0は鉄でも良い。以上のように構成された電流リ−ド部
21Aと磁気シ−ルド部21Bの間には、両者の間が一
定の間隔になるように絶縁物32が介在されている。ま
た、磁気シ−ルド部21Bの上端部には鉄製で円板状の
蓋33が被せられており、その蓋33には銅で形成され
た棒状の端子34,35が図示していない絶縁体を介し
て取り付けられている。この端子34,35の上端に
は、超電導マグネット3に対して外部から所要電力を供
給する図示していない電源装置からの給電線が接続され
る一方、下端には前記外側導体22と内側導体23の上
端部に接続されたリ−ド線36,37が接続されてい
る。
【0016】上記構成のブッシング21の内部には液体
窒素38が満たされており、磁気シ−ルド部21Bはマ
イスナ−効果により外部からの磁界をシ−ルドするとと
もに、電流リ−ド部21Aは電気抵抗がほぼゼロの状態
で電流が通電され、且つ外側導体22と内側導体23の
通電方向が反対になるため、発生する磁界が打ち消さ
れ、磁気による通電障害が防止される。
【0017】以上のように構成されたブッシング21に
おいて、 (1)電流リ−ド部21Aの機械的強度を強くして、回
路が短絡したようなときの大電流による電磁力でも破壊
しないようにできる。 (2)電流リ−ド部21Aの超電導物質(セラミック融
液固化物26,27)にクエンチ現象が起きた場合で
も、超電導マグネット3に対する電流の通電を銅などの
導電率の高い金属で形成された2重管24、単管25を
通してバイパスさせることにより、発熱による破壊を防
ぐ。 (3)電流リ−ド部21Aに対するリ−ド線4,5等の
電気的接続を容易にすることができる。 (4)電流リ−ド部21Aの形状を任意に形成すること
ができる。 (5)磁気シ−ルド部21Bの超電導物質(セラミック
融液固化物31)のマイスナ−効果によりはじき出され
た磁束を比透磁率の高い金属(外筒29)を通すことに
より、磁気シ−ルド効果を高めることができる。
【0018】次に、第3実施例について説明する。図4
は、第1実施例、第2実施例と同様に超電導マグネット
3を収納し、その超電導マグネット3を液体ヘリウム1
で冷却するように構成された機器収納容器2に、第3実
施例のブッシング41を取り付けた状態の断面図であ
る。この第3実施例のブッシング41は、前記第2実施
例におけるブッシング21の磁気シ−ルド部21Bと同
様に形成された磁気シ−ルド部41Bの中央部に、図5
に示すような外側コイル状導体42と、図6に示すよう
な内側コイル状導体43とから成る電流リ−ド部41A
を配設したものである。そして超電導マグネット3のコ
イルに接続されたリ−ド線4は外側コイル状導体42に
接続される一方、内側コイル状導体43にはリ−ド線5
が接続されている。
【0019】電流リ−ド部41Aを構成する外側コイル
状導体42と内側コイル状導体43は、導電率の高い金
属、例えば銅管でコイル状に形成されたあと、次のよう
にして複合超電導体に変換される。Bi2 3 ,SrC
3 ,CaCO3 ,CuO,Ag2 Oの粉末をBi/S
r/Ca/Cu/Ag=2/2/1/2/0.3のモル
比になるように秤量して混合したセラミック組成物をア
ルミナ製のるつぼに入れ、1150℃に保持した電気炉
で15分間加熱し、融液化したあと、それぞれの銅管の
一端を融液中に挿入し、反対側の端末から減圧して融液
を銅管内に吸引したあと室温まで冷却し、セラミック融
液固化物51,52を形成する。そのあと、各銅管とセ
ラミック融液固化物51,52とが一体化された複合体
を810℃で50時間、アルゴンガス中、あるいは空気
中で加熱することにより図5、図6に示すようなコイル
状の銅/セラミック複合超電導体が得られた。このよう
にして得られた外側コイル状導体42と内側コイル状導
体43は、前記第1実施例、及び第2実施例の電流リ−
ド部と同様の超電導特性を示した。
【0020】以上のように構成された電流リ−ド部41
Aと磁気シ−ルド部41Bの間には両者の間が一定の間
隔になるように絶縁物44が介在されている。また、磁
気シ−ルド部41Bの上端部には鉄製で円板状の蓋45
が被せられており、その蓋45には銅で形成された棒状
の端子46,47が取り付けられている。この端子4
6,47の上端には、超電導マグネット3に対して外部
から所要電力を供給する図示していない電源装置からの
給電線が接続される一方、下端には前記外側コイル状導
体42と内側コイル状導体43の上端部に接続されたリ
−ド線48,49が接続される。
【0021】上記構成のブッシング41は、内部に液体
窒素50が満たされており、磁気シ−ルド部41Bはマ
イスナ−効果により外部からの磁界をシ−ルドするとと
もに電流リ−ド部41Aは電気抵抗がほぼゼロの状態で
電流が通電され、且つ外側コイル状導体42と内側コイ
ル状導体43の通電方向が反対になるため、発生する磁
界が打ち消され、磁気による通電障害が防止される。そ
して、前記第1実施例及び第2実施例で示したと同様の
優れた特性が得られた。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電流リ−
ド部は、導電率の高い金属で形成された筒形容器と、そ
の筒形容器に加熱溶融状態で注入され冷却固化されたあ
と、その筒形容器とともに熱処理されて超電導物質に変
換されたセラミック融液固化物とから成る複合超電導体
で構成する一方、磁気シ−ルド部は、外筒と内筒から成
り、少なくとも外筒が強磁性体で形成された二重筒形金
属容器と、その外筒と内筒の間の空間部に加熱溶融状態
で注入され冷却固化されたあと、その二重筒形金属容器
とともに熱処理されて超電導物質に変換されたセラミッ
ク融液固化物とから成る複合超電導体で構成したため、
以下のような効果がある。 (1)電流リ−ド部の機械的強度を強くして、回路が短
絡したようなときの大電流による電磁力でも破壊しない
ようにすることができる。 (2)電流リ−ド部の超電導物質にクエンチ現象が起き
た場合でも、超電導応用機器に対する電流の通電を導電
率の高い金属の筒形容器を通してバイパスさせることに
より、発熱による電流リ−ド部の破壊を防ぐことができ
る。 (3)電流リ−ド部に対する外部接続リ−ド線の電気的
接続が容易になる。 (4)電流リ−ド部の形状を任意に形成することができ
る。 (5)電流リ−ド部の形状に合わせて磁気シ−ルド部の
形状を任意に形成できるため、外部磁気のシ−ルドが十
分できるようになり、電流リ−ド部の輸送電流の向上を
図ることができるとともに、磁気シ−ルド部の超電導物
質のマイスナ−効果によりはじき出された磁束を比透磁
率の高い金属を通すことにより、磁気シ−ルド効果を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体的な構成を示した断
面図である。
【図2】本発明の第2実施例の斜視断面図である。
【図3】本発明の第2実施例の全体的な構成を示した断
面図である。
【図4】本発明の第3実施例の全体的な構成を示した断
面図である。
【図5】図4の部分詳細斜視図である。
【図6】図4の部分詳細斜視図である。
【図7】図1の部分変形例を示した斜視図である。
【図8】従来のブッシングの全体的な構成を示した断面
図である。
【符号の説明】
1 液体ヘリウム 2 機器収納容器 3 超電導マグネット 4 リ−ド線 5 リ−ド線 6 ブッシング 21 ブッシング 41 ブッシング 6A 電流リ−ド部 21A 電流リ−ド部 41A 電流リ−ド部 6B 磁気シ−ルド部 21B 磁気シ−ルド部 41B 磁気シ−ルド部 13 セラミック融液固化物 16 セラミック融液固化物 26 セラミック融液固化物 27 セラミック融液固化物 31 セラミック融液固化物 51 セラミック融液固化物 52 セラミック融液固化物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 光一 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江新田字与太郎 124の5

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超電導材を用いて製作された超電導応用
    機器を収納し、その超電導応用機器を液体ヘリウムで冷
    却する機器収納容器に取り付けられて、外部の電源装置
    と前記超電導応用機器とを電気的に接続する電流リ−ド
    部と、その電流リ−ド部を囲むように配置されて外部か
    らの磁気をシ−ルドする磁気シ−ルド部とを備えたブッ
    シングにおいて、前記電流リ−ド部を、導電率の高い金
    属で形成された筒形容器と、その筒形容器に加熱溶融状
    態で注入され冷却固化されたあと、筒形容器とともに熱
    処理されて超電導物質に変換されたセラミック融液固化
    物とを有する複合超電導体で構成する一方、前記磁気シ
    −ルド部を、外筒及び内筒の内、少なくとも外筒が強磁
    性体で形成された二重筒形金属容器と、その二重筒形金
    属容器の外筒と内筒の間の空隙部に加熱溶融状態で注入
    され冷却固化されたあと、二重筒形金属容器とともに熱
    処理されて超電導物質に変換されたセラミック融液固化
    物とを有する複合超電導体で構成したことを特徴とする
    複合超電導体を用いた磁気シ−ルド型ブッシング。
  2. 【請求項2】 前記電流リ−ド部は、導電率の高い金属
    で形成された筒形容器に複数の線状複合超電導体を並列
    に配設したことを特徴とする請求項1の複合超電導体を
    用いた磁気シ−ルド型ブッシング。
  3. 【請求項3】 前記電流リ−ド部は、導電率の高い金属
    で形成された筒形容器に複数の線状複合超電導体を並列
    に、且つツイストしたことを特徴とする請求項1の複合
    超電導体を用いた磁気シ−ルド型ブッシング。
  4. 【請求項4】 前記磁気シ−ルド部は、外筒を比透磁率
    の高い鉄で形成する一方、内筒を導電率の高い金属で形
    成したことを特徴とする請求項1の複合超電導体を用い
    た磁気シ−ルド型ブッシング。
  5. 【請求項5】 前記磁気シ−ルド部は、外筒と内筒とを
    鉄で形成したことを特徴とする請求項1の複合超電導体
    を用いた磁気シ−ルド型ブッシング。
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