JPH06104147A - 低圧用電解コンデンサAl陽極箔の製造方法 - Google Patents
低圧用電解コンデンサAl陽極箔の製造方法Info
- Publication number
- JPH06104147A JPH06104147A JP27527492A JP27527492A JPH06104147A JP H06104147 A JPH06104147 A JP H06104147A JP 27527492 A JP27527492 A JP 27527492A JP 27527492 A JP27527492 A JP 27527492A JP H06104147 A JPH06104147 A JP H06104147A
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- Japan
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- electrolytic capacitor
- foil
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- anode foil
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 Al箔をエッチング処理して粗面化したのち
化成処理を行って低圧用電解コンデンサAl陽極箔を製
造する方法において、エッチング処理後化成処理工程前
に、エッチング面を微アルカリまたは硅酸アルカリを含
む熱水で処理し、次いで形成された水和酸化物に撥水性
を付与する水溶液で処理する。 【効果】 化成処理前の貯蔵中における性能劣化を防止
できる。
化成処理を行って低圧用電解コンデンサAl陽極箔を製
造する方法において、エッチング処理後化成処理工程前
に、エッチング面を微アルカリまたは硅酸アルカリを含
む熱水で処理し、次いで形成された水和酸化物に撥水性
を付与する水溶液で処理する。 【効果】 化成処理前の貯蔵中における性能劣化を防止
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低圧用電解コンデンサ
Al陽極箔の製造方法、詳しくはエッチング処理したエ
ッチド箔を次の化成処理工程へ移行するに先立ち貯蔵し
ている間に水和酸化物層が形成され劣化するのを防止す
る方法に関する。
Al陽極箔の製造方法、詳しくはエッチング処理したエ
ッチド箔を次の化成処理工程へ移行するに先立ち貯蔵し
ている間に水和酸化物層が形成され劣化するのを防止す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサ用Al電極箔は、表面積
を拡大して高い静電容量を得るために、一般に塩素イオ
ンを含む電解液中でエッチング処理した後、化成処理
(陽極酸化処理)が行われている。低圧用電解コンデン
サ陽極箔の場合には、一般に、素材となるアルミニウム
箔を交流電解して微細なエッチング層を形成した後、次
の化成処理工程に移行する前に、化成工程での電気量
の節減、使用時、低圧内における高電圧領域、例えば
50v以上の領域での静電容量値の増加を図るために、
エッチング面を硅酸アルカリを含む熱水中に浸漬し水和
酸化物を生成する処理が行われている(特公昭57-6250
号公報) 。
を拡大して高い静電容量を得るために、一般に塩素イオ
ンを含む電解液中でエッチング処理した後、化成処理
(陽極酸化処理)が行われている。低圧用電解コンデン
サ陽極箔の場合には、一般に、素材となるアルミニウム
箔を交流電解して微細なエッチング層を形成した後、次
の化成処理工程に移行する前に、化成工程での電気量
の節減、使用時、低圧内における高電圧領域、例えば
50v以上の領域での静電容量値の増加を図るために、
エッチング面を硅酸アルカリを含む熱水中に浸漬し水和
酸化物を生成する処理が行われている(特公昭57-6250
号公報) 。
【0003】しかしながら、上記硅酸アルカリでの処理
により生成した水和物は親水性に富んでいるため、エッ
チング処理したエッチドAl箔が次の化成工程に移行す
る前、工程仕掛品として貯蔵されている間に水和酸化物
層が形成され易く静電容量増大効果が得られない場合が
少なくない。
により生成した水和物は親水性に富んでいるため、エッ
チング処理したエッチドAl箔が次の化成工程に移行す
る前、工程仕掛品として貯蔵されている間に水和酸化物
層が形成され易く静電容量増大効果が得られない場合が
少なくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決し、低圧用電解コンデンサAl陽極箔の処理工程
においてエッチド箔を硅酸アルカリ水溶液で処理した
後、例えば水分が多く含水し易い雰囲気中に貯蔵された
場合でも水和酸化物層が形成せず、静電容量増大効果を
損なわない処理方法について種々検討した結果として知
見したものであり、その目的は、親水性を有する硅酸ア
ルカリ処理皮膜に特定の後処理を施すことによって貯蔵
中の水和劣化を抑制した低圧用電解コンデンサAl陽極
箔の製造方法を提供することにある。
を解決し、低圧用電解コンデンサAl陽極箔の処理工程
においてエッチド箔を硅酸アルカリ水溶液で処理した
後、例えば水分が多く含水し易い雰囲気中に貯蔵された
場合でも水和酸化物層が形成せず、静電容量増大効果を
損なわない処理方法について種々検討した結果として知
見したものであり、その目的は、親水性を有する硅酸ア
ルカリ処理皮膜に特定の後処理を施すことによって貯蔵
中の水和劣化を抑制した低圧用電解コンデンサAl陽極
箔の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明による低圧用電解コンデンサAl陽極箔の製造
方法は、Al箔をエッチング処理して粗面化下のち化成
処理を行って低圧用電解コンデンサAl陽極箔を製造す
る方法において、エッチング処理後化成処理工程前に、
エッチング面を微アルカリまたは硅酸アルカリを含む熱
水で処理し、次いで形成された水和酸化物に撥水性を付
与する水溶液で処理することを構成上の特徴とする。
の本発明による低圧用電解コンデンサAl陽極箔の製造
方法は、Al箔をエッチング処理して粗面化下のち化成
処理を行って低圧用電解コンデンサAl陽極箔を製造す
る方法において、エッチング処理後化成処理工程前に、
エッチング面を微アルカリまたは硅酸アルカリを含む熱
水で処理し、次いで形成された水和酸化物に撥水性を付
与する水溶液で処理することを構成上の特徴とする。
【0006】低圧用電解コンデンサAl陽極箔は、Al
箔として例えば99.99%以上のAl純度を有するA
l箔を使用し、まず、塩酸(HCl),塩化アルミニウ
ム(AlCl3 )のような塩素イオンを含む電解液中で
交流エッチングを行う。本発明の第1の要件は、エッチ
ング面を洗浄して残留塩素イオンを除去した後、化成処
理(陽極酸化処理)に先立って微アルカリまたは硅酸ア
ルカリを含む熱水で処理することである。微アルカリと
しては、例えば重炭酸ソーダ(炭酸水素ナトリウム)を
用いることができ、硅酸アルカリとしては硅酸ナトリウ
ムが好適に使用される。熱水処理によりエッチング面に
水和酸化物が形成されるが、この水和酸化物に撥水性を
付与する水溶液で処理するのが本発明の第2の要件であ
る。これら2つの要件によって水和酸化物層の形成が大
幅に抑制される結果、エッチング処理で生じた微細なエ
ッチピットの閉塞がほとんど生じることがなく静電容量
の低下が防止されるとともに誘電損失も低減される。撥
水性付与水溶液としては、濃硝酸、稀リン酸等の水溶液
が使用される。前記微アルカリまたは硅酸アルカリを含
む熱水による処理は、例えば沸騰した硅酸アルカリ水溶
液にAl箔を浸漬することにより行われるが、生成され
る水和膜は出来るだけ薄い方が貯蔵中の水和酸化物層形
成を抑制できるから、処理時間は短く制御するのがよ
い。
箔として例えば99.99%以上のAl純度を有するA
l箔を使用し、まず、塩酸(HCl),塩化アルミニウ
ム(AlCl3 )のような塩素イオンを含む電解液中で
交流エッチングを行う。本発明の第1の要件は、エッチ
ング面を洗浄して残留塩素イオンを除去した後、化成処
理(陽極酸化処理)に先立って微アルカリまたは硅酸ア
ルカリを含む熱水で処理することである。微アルカリと
しては、例えば重炭酸ソーダ(炭酸水素ナトリウム)を
用いることができ、硅酸アルカリとしては硅酸ナトリウ
ムが好適に使用される。熱水処理によりエッチング面に
水和酸化物が形成されるが、この水和酸化物に撥水性を
付与する水溶液で処理するのが本発明の第2の要件であ
る。これら2つの要件によって水和酸化物層の形成が大
幅に抑制される結果、エッチング処理で生じた微細なエ
ッチピットの閉塞がほとんど生じることがなく静電容量
の低下が防止されるとともに誘電損失も低減される。撥
水性付与水溶液としては、濃硝酸、稀リン酸等の水溶液
が使用される。前記微アルカリまたは硅酸アルカリを含
む熱水による処理は、例えば沸騰した硅酸アルカリ水溶
液にAl箔を浸漬することにより行われるが、生成され
る水和膜は出来るだけ薄い方が貯蔵中の水和酸化物層形
成を抑制できるから、処理時間は短く制御するのがよ
い。
【0007】
【作用】本発明では、エッチング処理後、エッチング面
を微アルカリまたは硅酸アルカリを含む熱水により処理
し、さらに該処理によって生成する水和酸化物に撥水性
を付与する水溶液で処理するという2つの処理を組み合
わせ、これらの処理を連続して行うことにより、次いで
行われる化成処理前の貯蔵中に生じる水和酸化物層の形
成を抑制し安定した高静電特性が達成される。
を微アルカリまたは硅酸アルカリを含む熱水により処理
し、さらに該処理によって生成する水和酸化物に撥水性
を付与する水溶液で処理するという2つの処理を組み合
わせ、これらの処理を連続して行うことにより、次いで
行われる化成処理前の貯蔵中に生じる水和酸化物層の形
成を抑制し安定した高静電特性が達成される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して説
明する。 実施例1 Al箔としてAl純度99.992%の高純度箔(厚さ
104μm 、軟質材)を使用し、電解液として1.3mo
l HCl−0.3mol AlCl3 からなる溶液(液温4
0℃)を用いて交流エッチング処理(交流25Hz ,電
流密度0.32A/cm2 )を行った。エッチング面を
水洗して残留塩素イオンを除去した後、煮沸している
0.3%硅酸ナトリウム水溶液中に5分間浸漬した。次
いで60%濃硝酸中に室温で1分浸漬した試料および5
0℃の2%稀リン酸中に1分浸漬した試料を作製した。
これらの試料について、水の接触角を測定し撥水性を調
べ、大気中に1か月放置したのちの静電容量の変化量お
よび誘電損失量を測定した。結果を表1に示す。表1に
みられるように、本発明の実施例に従って作製された試
料は、水の接触角が大きく優れた撥水性を示した。ま
た、1か月間放置後も静電容量の低下および誘電損失が
ほとんどなく、優れた耐水和劣化性を示した。
明する。 実施例1 Al箔としてAl純度99.992%の高純度箔(厚さ
104μm 、軟質材)を使用し、電解液として1.3mo
l HCl−0.3mol AlCl3 からなる溶液(液温4
0℃)を用いて交流エッチング処理(交流25Hz ,電
流密度0.32A/cm2 )を行った。エッチング面を
水洗して残留塩素イオンを除去した後、煮沸している
0.3%硅酸ナトリウム水溶液中に5分間浸漬した。次
いで60%濃硝酸中に室温で1分浸漬した試料および5
0℃の2%稀リン酸中に1分浸漬した試料を作製した。
これらの試料について、水の接触角を測定し撥水性を調
べ、大気中に1か月放置したのちの静電容量の変化量お
よび誘電損失量を測定した。結果を表1に示す。表1に
みられるように、本発明の実施例に従って作製された試
料は、水の接触角が大きく優れた撥水性を示した。ま
た、1か月間放置後も静電容量の低下および誘電損失が
ほとんどなく、優れた耐水和劣化性を示した。
【0009】
【表1】 〔表注〕ΔCap:1 カ月後の静電容量の変化量、Cap:撥水
処理直後の静電容量、Δtan δ:1カ月後の誘電損失量、
tan δ: 撥水処理直後の誘電量
処理直後の静電容量、Δtan δ:1カ月後の誘電損失量、
tan δ: 撥水処理直後の誘電量
【0010】比較例1 実施例1と同じAl箔を、実施例1と同様な条件でエッ
チング処理し、実施例1と同様、煮沸している0.3%
硅酸ナトリウム水溶液中に5分浸漬して試料とし、水の
接触角を測定し、大気中に1か月放置したのちの静電容
量の変化量および誘電損失量を測定した。その結果、水
の接触角は7 〜10°と小さく撥水性が十分でなく、静電
容量の変化量は−8 〜−10%、誘電損失も40%であり、
1か月放置後の性能は大幅に低下した。
チング処理し、実施例1と同様、煮沸している0.3%
硅酸ナトリウム水溶液中に5分浸漬して試料とし、水の
接触角を測定し、大気中に1か月放置したのちの静電容
量の変化量および誘電損失量を測定した。その結果、水
の接触角は7 〜10°と小さく撥水性が十分でなく、静電
容量の変化量は−8 〜−10%、誘電損失も40%であり、
1か月放置後の性能は大幅に低下した。
【0011】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に従えば、エッチ
ドアルミニウム箔の貯蔵中の性能劣化防止に顕著な改善
効果がもたらされる。
ドアルミニウム箔の貯蔵中の性能劣化防止に顕著な改善
効果がもたらされる。
Claims (1)
- 【請求項1】 Al箔をエッチング処理して粗面化した
のち化成処理を行って低圧用電解コンデンサ陽極箔を製
造する方法において、エッチング処理後化成処理工程前
に、エッチング面を微アルカリまたは硅酸アルカリを含
む熱水で処理し、次いで形成された水和酸化物に撥水性
を付与する水溶液で処理することを特徴とする低圧用電
解コンデンサAl陽極箔の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27527492A JPH06104147A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 低圧用電解コンデンサAl陽極箔の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27527492A JPH06104147A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 低圧用電解コンデンサAl陽極箔の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06104147A true JPH06104147A (ja) | 1994-04-15 |
Family
ID=17553145
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27527492A Pending JPH06104147A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 低圧用電解コンデンサAl陽極箔の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06104147A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015146681A1 (ja) * | 2014-03-27 | 2015-10-01 | 富士フイルム株式会社 | 撥水アルミニウム基材、撥水アルミニウム基材の製造方法、熱交換器および送電線 |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP27527492A patent/JPH06104147A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015146681A1 (ja) * | 2014-03-27 | 2015-10-01 | 富士フイルム株式会社 | 撥水アルミニウム基材、撥水アルミニウム基材の製造方法、熱交換器および送電線 |
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