JPH061046B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JPH061046B2
JPH061046B2 JP21734390A JP21734390A JPH061046B2 JP H061046 B2 JPH061046 B2 JP H061046B2 JP 21734390 A JP21734390 A JP 21734390A JP 21734390 A JP21734390 A JP 21734390A JP H061046 B2 JPH061046 B2 JP H061046B2
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正一 本田
是克 仲野
平野  允
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、内燃機関の機関弁を、機関の運転状態に応じ
て回転するカムに連動させて開閉作動させるようにし
た、内燃機関の動弁装置に関するものである。 (2)従来の技術 斯かる動弁装置において、機関の運転状態に応じて機関
弁の作動態様を変更することができれば、機関出力の向
上、燃費節減およびアイドル特性等の向上を図ることが
できるものであり、例えば複数の機関弁のうちの一部の
作動態様を機関の運転状態に応じて変更するようにした
ものは、特開昭58-44234号公報に開示されている。 (3)発明が解決しようとする課題 上記従来装置においては、機関弁の作動態様を変更する
ために、一部のロッカアームを随時無効にし得る切換機
構を該ロッカアームと機関本体間に特設しているので、
それだけ機関本体の内部構造が複雑且つ大形化するとい
う問題がある。 本発明は斯かる従来装置の問題を解決することができ、
しかも部品点数が少なく耐久性や信頼性の高い、内燃機
関の動弁装置を提供することを目的とする。 B.発明の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために第1発明は、機関本体に設け
られた機関弁を、機関の運転状態に応じて回転するカム
に複数のバルブ駆動部材を介して連動させて、該弁を開
閉作動させるようにした、内燃機関の動弁装置におい
て、連結機構により相互間が連結可能な第1及び第2バ
ルブ駆動部材を、相互に隣接配置すると共に、その相互
間の連結状態と連結解除状態とで前記機関弁の作動態様
が異なるように前記カムと機関弁間に介装し、前記連結
機構は、前記第1バルブ駆動部材に穿設されて第2バル
ブ駆動部材側に向け開放されたシリンダ穴と、前記第2
バルブ駆動部材に穿設されて第1バルブ駆動部材側に向
け開放されたガイド穴と、前記シリンダ穴に摺動可能に
嵌合され、前記第1及び第2バルブ駆動部材間を結合す
るように前記ガイド穴内に嵌入し得るプランジャと、前
記シリンダ穴及びプランジャ端部により画成され、該プ
ランジャに対しそれを前記ガイド穴に嵌入させ得る液圧
を作用させるための液圧作用室と、その液圧作用室に接
続され該作用室に対する液圧の給排を切換制御する液圧
給排切換手段とより構成され、少なくとも一つのバルブ
駆動部材には、前記カムに摺接するカムスリッパを設け
たことを特徴とし、また第2発明は、機関本体に設けら
れた機関弁を、機関の運転状態に応じて回転するカムに
複数のロッカアームを介して連動させて、該弁を開閉作
動させるようにした、内燃機関の動弁装置において、連
結機構により相互間が連結可能な第1及び第2ロッカア
ームを、前記機関弁の作動方向と略直交する軸線を有す
る共通の支軸により揺動可能に支承すると共に、その相
互間の連結状態と連結解除状態とで前記機関弁の作動態
様が異なるように該機関弁に連接させ、前記連結機構
は、前記第1ロッカーアームに穿設されて第2ロッカア
ーム側に向け開放された穴と、前記第2ロッカアームに
穿設されて第1ロッカアーム側に向け開放された穴と、
前記穴の1つに摺動可能に嵌合され、第1及び第2ロッ
カアーム相互を結合するように他の穴内に嵌入し得るプ
ランジャと、前記1つの穴及びプランジャにより画成さ
れ、該プランジャに対しそれを前記他方の穴に嵌入させ
得る液圧を作用させるための液圧作用室と、その液圧作
用室に接続され該作用室に対する液圧の給排を切換制御
する液圧給排切換手段とより構成され、前記第1ロッカ
アームを、前記カムに連動して揺動し得るよう該カムと
係合させたことを特徴とする。 (2)作用 液圧給排切換手段の切換動作に応動する前記プランジャ
のガイド穴(前記他方の穴)に対する単なる抜差動作に
より、複数のバルブ駆動部材(ロッカアーム)相互が連
結状態と独立作動状態とに的確に且つ応答性よく切換え
られ、その切換えによって機関弁の作動態様が変更され
る。 (3)実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する
と、先ず第1図および第2図において、多気筒内燃機関
における機関本体1の複数のシリンダ2内には、ピスト
ン3が往復動自在に嵌入されており、各シリンダ2のシ
リンダヘッド4には、複数たとえば一対の吸気ポート5
に個別に連通し相互に隣接する一対の吸気口6と、複数
たとえば一対の排気ポート7に個別に連通し相互に隣接
する一対の排気口8とが、燃焼室9に向けて開口するよ
うに形成されている。 各吸気口6には機関弁としての吸気弁10a,10bが
配設され、各排気口8には機関弁としての排気弁11
a,11bが配設される。これらの弁10a,10b,
11a,11bについては、第1図を参照しながら一方
の吸気弁10aおよび排気弁11aについて添字aを付
して詳述するが、他方の吸気弁10bおよび排気弁11
bについては対応する部分に添字bを付して図示するの
みとする。 吸気弁10aおよび排気弁11aは、シリンダヘッド4
を上下に貫通して設けられた案内筒12a,13a内に
移動自在に挿通されており、その上端に設けられたリテ
ーナ14a,15a、ならびにシリンダヘッド4および
案内筒12a,13a間に介装された弁ばね16a,1
7aの作用により、吸気口6および排気口8を閉じる方
向に付勢されている。 各吸気弁10a,10bおよび排気弁11a,11b
は、機関の回転数に応じて両弁10a,11b:11
a,11bがともに作動する状態と、一方の弁10a,
11aのみが作動する状態とを、後述の機構によって選
択的に切換えられる。そのような機構の構成は、吸気弁
10a,10b側と、排気弁11a,11b側とで全く
同一であり、先ず吸気弁10a,10bに関連する部分
について説明する。 第3図および第4図を併せて参照して、シリンダヘッド
4の上部には、吸気弁10a,10bの作動方向に直交
してほぼ水平に延びる支軸18が固定的に設けられてお
り、この支軸18には、第1バルブ駆動部材としての第
1ロツカアーム19と、第2バルブ駆動部材としての第
2ロッカアーム20とが相互に隣接して共通に枢支され
る。第1および第2ロッカアーム19,20には、吸気
弁10a,10b側に延びる腕21,22が設けられて
おり、その腕21,22の先端には、ナット23,24
に螺合した調整ねじ25,26がそれぞれ設けられる。
これらの調整ねじ25,26の先端は吸気弁10a,1
0bの上端にそれぞれ当接する。したがって第1および
第2ロッカアーム19,20の揺動運動により、軸方向
の押圧力を受けたときに、各吸気弁10a,10bは弁
ばね16a,16bのばね力に抗して降下し、それぞれ
対応する吸気口6を開く。 第1ロッカアーム19の上面にはカムスリッパ27が設
けられており、第1ロッカアーム19の上方には、支軸
18と平行なカムシャフト28に固定され前記カムスリ
ッパ27に摺接するカム29が配設される。このカム2
9は機関の回転に同期して1/2の回転比で回転するよ
うに構成されており、基準円上の円周面により形成され
た低位部30と、前記基準円よりも半径方向外方に膨出
した高位部31とを有する。したがって、高位部31が
カムスリッパ27に摺接している状態では第1ロッカア
ーム19の腕21が押下げられ、従って吸気弁10aが
吸気口6を開き、第4図のように低位部30がカムスリ
ッパ27に摺接している状態では吸気弁10aが弁ばね
16aの作用によって上昇しており、吸気口6が閉じら
れる。 一方、第2ロッカアーム20に関しては、前述のカムス
リッパ27およびカム29などの駆動機構が設けられて
おらず、第2ロッカアーム20は、第1ロッカアーム1
9に連結されているときのみ第1ロッカアーム19と一
体的に作動し、連結が外れている状態ではその作動を休
止する。 そのような両ロッカアーム19,20の連結および連結
解除を果たすために、第1ロッカアーム19には、プラ
ンジャ32を摺動自在に収納して第2ロッカアーム20
側に開放したシリンダ穴33が穿設され、第2ロッカア
ーム20には、シリンダ穴33に対応して第1ロッカア
ーム19側に開放し前記プランジヤ32の嵌入を許容す
る有底ガイド穴34が穿設されており、前記各穴33,
34は支軸18と平行に配置される。 シリンダ穴33の底部付近には、プランジャ32の後端
面に当接可能な段部35が設けられており、この段部3
5により、プランジャ32の後端面とシリンダ穴33の
底部との間には液圧作用室としての油圧作用室36が常
に画成される。一方、支軸18には給油路37が同心に
穿設されており、第1ロッカアーム19には支軸18を
外囲して環状溝38が設けられ、前記油圧作用室36と
環状溝38とは通路39を介して連通される。さらに、
支軸18には前記環状溝38および給油路37を連通す
る連通路40が穿設される。したがってシリンダ穴33
の油圧作用室36と、給油路37とは常時連通してい
る。 第2ロッカアーム20におけるガイド穴34の底部には
透孔41が同心に穿設されており、ガイド穴34にはプ
ランジャ32の先端に当接するガイドピン42が前記透
孔41を貫通して挿通される。ガイドピン42の第1ロ
ッカアーム19側の端部には、プランジャ32の先端面
前面に当接する円板状の当接鍔43が一体的に設けられ
る。しかもガイド穴34の底部と当接鍔43との間には
ガイドピン42を外囲するコイル状戻しばね44が介装
されており、ガイドピン42の当接鍔43は、弾発手段
としての戻しばね44のばね力により、プランジャ32
の先端面に常に弾発的に当接される。またガイドピン4
2の透孔41からの突出端部には阻止手段としての止め
輪75が嵌着される。 ガイド穴34の途中には、第1ロッカアーム19側に臨
む段差状のストッパ部45が設けられており、このスト
ッパ部45に当接鍔43が当接することにより、ガイド
ピン42の第1ロッカアーム19から離反する方向の移
動、すなわちプランジャ32の押圧移動が阻止される。
また第2ロックアーム20には、ガイド穴34の底部付
近を外部に連通される空気抜き孔76が穿設されてお
り、この空気抜き孔76から空気を放出あるいは吸引す
ることにより、ガイドピン42すなわちプランジャ32
の移動が円滑となる。 第2ロッカーアーム20には、セットばね46が巻きか
けられており、このセットばね46は弁ばね16bより
小さなばね力で第2ロッカアーム20を吸気弁10a側
に付勢する。したがって第2ロッカアーム20は、その
休止状態においても機関の振動などによって揺動するこ
となく、調整ねじ26が吸気弁10bの上端に当接して
いる姿勢を常に保つ。 シリンダ穴33およびガイド穴34の両開口端部分で、
第1および第2ロッカアーム19,20の対向面間に
は、両穴33,34の軸方向に沿って小さな間隙47が
設けられており、第2ロッカアーム20が休止状態にお
いて、プランジャ32とガイドピン42の当接鍔43と
の当接位置は前記間隙47に位置するように設定され
る。 再び第2図を参照して、以上のような吸気弁10a,1
0bに関する構成は、排気弁11a,11bについても
同様であり、一方の排気弁11bを駆動する第1ロツカ
アーム48と、他方の排気弁11aを駆動する第2ロッ
カアーム49とが、支軸50に共通に枢支され、第1ロ
ッカアーム48にはカム51に摺接するカムスリッパ5
2が設けられる。さらに第1ロッカアーム48および第
2ロッカアーム49を、連結あるいは連結解除するため
の機構は、図示しないが、吸気弁10a,10bに関す
るもののと全く同一である。 支軸18の給油路37および支軸50の給油路53は、
両支軸18,50間に亘って配設されたオイルパスパル
プ54に共通に接続され、このオイルパスパイプ54は
更に、機関本体1に近接配置された油圧切換弁55に接
続される。 油圧切換弁55は、3ポート2位置切換弁であり、オイ
ルパスパイプ54が接続される圧油配給通路56、なら
びに圧油入口通路57および圧油出口通路58間の連通
状態が一対のスプール弁体59,60を備える弁軸61
の軸方向移動によって切換えられる。すなわち、弁軸6
1は弁本体62に穿設された弁孔63内に移動自在に挿
通されており、この弁孔63の中央部には左、右弁孔部
64,65よりも大径であって圧油配給通路56に常時
連通する弁室66が設けられる。スプール弁体59,6
0は弁室66の軸方向長さよりも短い間隔で弁軸61に
固定されている。これにより、一方のスプール弁体59
が左弁孔部64の弁室66への開口端を塞ぐときには他
方のスプール弁体60は弁室66内に位置して弁室66
および右弁孔部65が連通し、また他方のスプール弁体
60が右弁孔部65の弁室66への開口端を塞ぐときに
は一方のスプール弁体59は弁室66内に位置して弁室
66および左弁孔部64が連通する。 右弁孔部65の弁室66とは反対側の端部はキャップ6
7で塞がれており、このキャップ67と弁軸61の右端
部との間には弁軸61を左方向に、すなわち左弁孔部6
4をスプール弁体59で塞ぐ方向に付勢するばね68が
介装される。また弁軸61の左端部は、弁本体62にイ
ンシュレータ69を介して結合されたアクチュエータ7
0に結合される。このアクチュエータ70は、図示しな
いエンジン回転数検出センサの検出値が予め設定した値
に達したときに作動し、それにより弁軸61がばね68
のばね力に抗して移動し、左弁孔部84が弁室66に連
通される。 左弁孔部64は圧油入口通路57に連通されており、こ
の圧油入口通路57の途中にはアキュムレータ室71が
連通される。アキュムレータ室71に収納されたピスト
ン72はばね73で該アキュムレータ室71を縮少する
方向に付勢されており、したがって左弁孔部64が弁室
66に連通したときの圧油の供給が速やかに行われる。
さらに圧油入口通路57の途中には温度センサ74が設
けられており、この温度センサ74による検出温度が設
定値未満であるときには、前記エンジン回転数検出セン
サからの信号の如何に拘らず、アクチュエータ70は作
動しないように構成される。これは、圧油の温度が低す
ぎるときにはその粘度が高いので、プランジャ32の移
動が不円滑となるためである。こうすることにより、プ
ランジャ32の移動速度が不充分なことに起因して、プ
ランジャ32が第2ロッカアーム20におけるガイド穴
34の開口端縁に引掛かり、プランジャ32や該開口端
縁が損傷するのを確実に防止することができる。 圧油入口通路57は、エンジンの潤滑油供給用オイルポ
ンプ(図示せず)に接続され、また圧油出口通路58は
オイルタンク(図示せず)に接続される。このように潤
滑油圧を用いることにより、特別にオイルポンプを配置
して潤滑油圧系統とは別の油圧系統を用いるのに比べ
て、付加構造をより簡略化することができる。 而して油圧切換弁55、給油路37、前記オイルポンプ
及びオイルタンクは互いに協働して本発明の液圧給排切
換手段Cを構成している。 次にこの実施例の作用について説明するが、対を成す吸
気弁10a,10bおよび排気弁11a,11bは同様
の動作をするので、以下、吸気弁10a,10bの動作
についてのみ説明する。先ずエンジン回転数が設定値に
達していないときには、アクチュエータ70は作動して
おらず、したがって給油路37は、第2図で示すよう
に、オイルパスパイプ54、圧油配給通路56、弁室6
6および右弁孔部65を経て圧油出口通路58に連通し
ており、シリンダ穴33の油圧作用室36には油圧が作
用していない。したがって、プランジャ32は、戻しば
ね44のばね力によりシリンダ穴33内に位置されてお
り、第1および第2ロッカアーム19,20の相互の連
結状態は解除されている。これにより、第1ロッカアー
ム19は、第4図で示すようにカム29の低位部30が
カムスリッパ27に摺接されているときには吸気弁10
aが上昇して吸気口6を閉じることを許容し、カム29
の高位部31が第5図で示すようにカムスリッパ27に
摺接したときには吸気弁10aを押下げて吸気口6を開
かせる。このようにしてカム29の回転動作に応じて第
1ロッカアーム19は揺動し、一方の吸気弁10aのみ
が開閉動作する。この間、他方の吸気弁10bは休止し
たままであり、第2ロッカアーム20のガイド穴34に
挿入されたガイドピン42の当接鍔43は間隙47内で
プランジャ32の先端面に摺接している。したがって第
1ロッカアーム19のみが揺動運動しても、プランジャ
32およびガイドピン42の先端がガイド穴34および
シリンダ穴33の開口端縁に引掛かることはなく、それ
らの開口端縁、ならびにプランジャ32およびガイドピ
ン42の損傷が確実に防止される。 次に第6図、第7図および第8図において、エンジン回
転数が設定値を超え、しかも圧油温度が設定値を超えた
ときを想定する。この場合には、アクチュエータ70が
作用して弁軸61が移動し、弁室66が左弁孔部64に
連通し、したがって圧油が第1ロッカアーム19におけ
るシリンダ穴33の油圧作用室36に作用する。これに
より、プランジャ32が戻しばね44のばね力に抗して
押出される。この際、第2ロッカアーム20は、セット
ばね46により吸気弁10b側に常に位置しているの
で、カム29の低位部30とカムスリッパ27とが摺接
している極く短時間の間に、プランジャ32はガイドピ
ン42を押圧しながらガイド穴34内に入り込み、当接
鍔43がストッパ部45に当接するまで移動して、第1
および第2ロッカアーム19,20が一体化される。こ
れにより、第1および第2ロッカアーム19,20が一
体的に揺動を開始し、両吸気弁10a,10bが同期し
て開閉動作する。なお、実際には、プランジャ32がガ
イド穴34内にわずかでも突入された時点で、両ロッカ
アーム19,20は一体的な揺動動作を開始する。 エンジン回転数が設定値以下となったときには、アクチ
ュエータ70の作動が停止され、これに応じて弁軸61
はばね68のばね力により移動し、左弁孔部64がスプ
ール弁体59で閉じられるとともに、右弁孔部65が開
かれる。これにより、給油路37は圧油出口通路58に
連通され、シリンダ穴33における油圧作用室36の油
圧は急激に低下し、プランジャ32には、ガイドピン4
2を介して戻しばね44によりシリンダ穴33内に押込
まれる方向の力が作用する。このため、カム29の低位
部30がカムスリッパ27に摺接しシリンダ穴33とガ
イド穴34との軸線が一致しプランジャ32とガイド穴
34の内面との摩擦力が戻しばね44のばね力よりも低
くなる微小時間内に、プランジヤ32はガイドピン42
に押圧されてシリンダ穴33内に押込まれる。このプラ
ンジャ32の移動はその後端面が段面35に当接した時
点で完了し、そのときプランジャ32の先端面とガイド
ピン42の当接鍔43との当接面は第1および第2ロッ
カアーム19,20間の間隙47内に位置されている。
このようにして、第1および第2ロッカアーム19,2
0の連結状態が解除され、第1ロッカアーム19がカム
29の回転動作に応じて揺動するのに対して、第2ロッ
カアーム20は休止状態となる。 なお、プランジャ32のシリンダ穴33への戻り方向移
動は、戻しばね44のばね力によっては、カム29の1
回転におけるカムスリッパ27への低位部30の摺接時
間内に完了しない場合もあり得る。しかしカム29が数
回転してプランジャ32の前記戻り方向移動が完了する
ようになったとしても、カム29の数回転に要する時間
は極く短いので、実際の車両走行時での異和感等は感じ
られない。 この実施例では第1ロッカアーム19にカムスリッパ2
7を設けカム29との摺接により、第1ロッカアーム1
9を揺動駆動したが、第2ロッカアーム20にカムスリ
ッパを設け第2ロツカアーム20を常動側として揺動駆
動するようにしてもよい。ただし、第2ロッカアーム2
0を揺動駆動するようにした場合には、第1および第2
ロッカアーム19,20がほぼ同程度の重量となるのに
対し、前述の実施例のように第1ロッカアーム19を常
動側とした場合には、第2ロッカアーム20を大幅に軽
量化することが可能であり、第1および第2ロッカアー
ム19,20を合せに総重量でも軽減化が可能である。
また、第2ロッカアーム20にスリッパを設けた場合に
は、油圧切換時に休止側の第1ロッカアーム19は常に
吸気弁10a側に位置されており、通路39と連通路4
0とを連通させることは容易であり、通路39と連通路
40との位置のずれを許容する為の環状溝38が不要と
なる。 C.発明の効果 以上のように第1発明によれば、液圧給排切換手段の切
換動作に応動するプランジャのガイド穴に対する単なる
抜差動作により、複数のバルブ駆動部材相互を連結状態
と独立作動状態とに切換えることができから、この切換
えによって機関弁の作動態様を的確に変更することがで
きる。また少なくとも1つのバルブ駆動部材をカムで常
時作動させ、且つ複数のバルブ駆動部材に跨がって液圧
プランジャ機構を設けただけの比較的簡単な構成で、上
記機関弁の作動態様を変更させることができるから、そ
の作動態様変更動作の信頼性向上に寄与し得ることは勿
論、複数のバルブ駆動部材自身を連結機構の一部に兼用
できて構成部品が少なくて済むと共に、該バルブ駆動部
材自身に上記液圧プランジャ機構を内蔵させることがで
き、それらの結果、全体として装置の小型軽量化と応答
性の向上に大いに寄与することができ、のみならず、該
機構設置のために機関本体内に大きなスペースを特別に
確保する必要もなくなって機関の小型化に寄与し得ると
共に、既存の内燃機関にも大幅な設計変更無しに適用が
可能となる。更に上記液圧プランジャ機構は、機関本体
内で高温の潤滑油を直接破つたり或いはバルブ駆動部材
に高速で追従移動したりしても極めて高い耐久性や信頼
性を発揮し得るものであるから、上記弁の作動態様変更
動作を常に的確に行わせることができる。更にまた前述
のように比較的軽量である該液圧プランジャ機構は、そ
れの特設に伴うバルブ駆動部材の慣性質量の増加を極力
抑えることができるから、機関の高速化にも有利であ
る。 また第2発明によれば、液圧給排切換手段の切換動作に
応動するプランジャの、他方の穴に対する単なる抜差動
作により、複数のロッカアーム相互を連結状態と独立作
動状態とに切換えることができるから、この切換えによ
って機関弁の作動態様を的確に変更することができる。
また少なくとも第1ロッカアームをカムで常時作動さ
せ、且つ複数のロッカアームに跨がって液圧プランジャ
機構を設けただけの比較的簡単な構成で、上記機関弁の
作動態様を変更させることができるから、その作動態様
変更動作の信頼性向上に寄与し得ることは勿論、複数の
ロッカアーム自身を連結機構の一部に兼用できて構成部
品が少なくて済むと共に、該ロッカアーム自身に上記液
圧プランジャ機構を内蔵させることができ、それらの結
果、全体として装置の小型軽量化と応答性の向上に大い
に寄与することができ、のみならず、該機構設置のため
に機関本体内に大きなスペースを特別に確保する必要も
なくなって機関の小型化に寄与し得ると共に、既存の内
燃機関にも大幅な設計変更無しに適用が可能となる。更
に上記液圧プランジャ機構は、機関本体内で高温の潤滑
油を直接被ったり或いはロッカアームに高速で追従移動
したりしても極めて高い耐久性や信頼性を発揮し得るも
のであるから、上記弁の作動態様変更動作を常に的確に
行わせることができる。更にまた前述のように比較的軽
量である該液圧プランジャ機構は、それの特設に伴うロ
ッカアームの慣性質量の増加を極力抑えることができる
から、機関の高速化にも有利である。更にまた複数のロ
ッカアームは共通の支軸に枢支されることで相互の位置
合せが比較的容易であるから、それらに跨がってプラン
ジャ機構を精度よく設置することができる。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は全体縦
断側面図、第2図は第1図の一部切欠き平面図、第3図
は第1および第2ロッカアームの要部を示す拡大横断面
図、第4図は第3図のIV−IV線断面図、第5図は第1ロ
ッカアームの動作状況を示す第4図に対応した断面図、
第6図は両ロッカアームが連結されたときの状態を示す
第2図に対応した一部切欠き平面図、第7図は第6図示
の状態における両ロッカアームの連結状態を拡大して示
す第3図に対応した横断面図、第8図は第7図のVIII−
VIII線断面図である。 C…液圧給排切換手段、1…機関本体、10a,10b
…機関弁としての吸気弁、11a,11b…機関弁とし
ての排気弁、18,50…支軸、19,48…第1ロッ
カアーム(第1バルブ駆動部材)、20,49…第2ロ
ッカアーム(第2バルブ駆動部材)、27,52…カム
スリッパ、29,51…カム、32…プランジャ、33
…シリンダ穴、34…ガイド穴、36…液圧作用室とし
ての油圧作用室、44…ばね(弾発手段)、55…切換
弁としての油圧切換弁、75…阻止手段としての止め環

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】機関本体に設けられた機関弁を、機関の運
    転状態に応じて回転するカムに複数のバルブ駆動部材を
    介して連動させて、該弁を開閉作動させるようにした、
    内燃機関の動弁装置において、連結機構により相互間が
    連結可能な第1及び第2バルブ駆動部材を、相互に隣接
    配置すると共に、その相互間の連結状態と連結解除状態
    とで前記機関弁の作動態様が異なるように前記カムと機
    関弁間に介装し、前記連結機構は、前記第1バルブ駆動
    部材に穿設されて第2バルブ駆動部材側に向け開放され
    たシリンダ穴と、前記第2バルブ駆動部材に穿設されて
    第1バルブ駆動部材側に向け開放されたガイド穴と、前
    記シリンダ穴に摺動可能に嵌合され、前記第1及び第2
    バルブ駆動部材間を結合するように前記ガイド穴内に嵌
    入し得るプランジャと、前記シリンダ穴及びプランジャ
    端部により画成され、該プランジャに対しそれを前記ガ
    イド穴に嵌入させ得る液圧を作用させるための液圧作用
    室と、その液圧作用室に接続され該作用室に対する液圧
    の給排を切換制御する液圧給排切換手段とより構成さ
    れ、少なくとも一つのバルブ駆動部材には、前記カムに
    摺接するカムスリッパを設けたことを特徴とする、内燃
    機関の動弁装置。 【請求項2】前記シリンダ穴及びガイド穴は、前記機関
    弁の作動方向と略直交するように形成された、特許請求
    の範囲第(1)項記載の内燃機関の動弁装置。 【請求項3】前記第1バルブ駆動部材には前記プランジ
    ャが摺動可能に配設され、また前記バルブ駆動部材には
    ガイドピンが摺動可能に配設される、特許請求の範囲第
    (1)項記載の内燃機関の動弁装置。 【請求項4】前記プランジャの端面と前記ガイドピンの
    端面とは係合しており、該端面は、前記両バルブ駆動部
    材間が連結解除状態にある時にその両パルブ駆動部材の
    中間に位置している、特許請求の範囲第(3)項記載の内
    燃機関の動弁装置。 【請求項5】前記ガイドピンには、それを前記プランジ
    ャに向けて弾発するばねが接続され、前記液圧作用室
    は、前記プランジャの、ガイドピンと反対側の端部に画
    成される、特許請求の範囲第(4)項記載の内燃機関の動
    弁装置。 【請求項6】前記プランジャ及びガイドピンの端面は、
    前記第1及び第2バルブ駆動部材が相対運動する時に相
    互に摺接する、特許請求の範囲第(4)項記載の内燃機関
    の動弁装置。 【請求項7】前記液圧給排切換手段は、前記液圧作用室
    への液圧の供給と排出とを選択的に切換える切換弁を有
    する、特許請求の範囲第(1)項記載の内燃機関の動弁装
    置。 【請求項8】前記両バルブ駆動部材間の連結解除状態で
    前記液圧作用室から作動液を排出する方向に前記プラン
    ジャを付勢する手段を備える、特許請求の範囲第(1)項
    記載の内燃機関の動弁装置。 【請求項9】機関本体に設けられた機関弁を、機関の運
    転状態に応じて回転するカムに複数のロッカアームを介
    して連動させて、該弁を開閉作動させるようにした、内
    燃機関の動弁装置において、連結機構により相互間が連
    結可能な第1及び第2ロッカアームを、前記機関弁の作
    動方向と略直交する軸線を有する共通の支軸により揺動
    可能に支承すると共に、その相互間の連結状態と連結解
    除状態とで前記機関弁の作動態様が異なるように該機関
    弁に連接され、前記連結機構は、前記第1ロツカアーム
    に穿設されて第2ロッカアーム側に向け開放された穴
    と、前記第2ロッカアームに穿設されて第1ロッカアー
    ム側に向け開放された穴と、前記穴の1つに摺動可能に
    嵌合され、第1及び第2ロッカアーム相互を結合するよ
    うに他の穴内に嵌入し得るプランジャと、前記1つの穴
    及びプランジャにより画成され、該プランジャに対しそ
    れを前記他方の穴に嵌入させ得る液圧を作用させるため
    の液圧作用室と、その液圧作用室に接続され該作用室に
    対する液圧の給排を切換制御する液圧給排切換手段とよ
    り構成され、第1ロッカアームを、前記カムに連動して
    揺動し得るよう該カムと係合させたことを特徴とする、
    内燃機関の動弁装置。 【請求項10】前記第1及び第2ロッカアームは、前記支
    軸から横方向同側に延びていると共に、その長手方向同
    側において前記機関弁及びカムに係合される、特許請求
    の範囲第(9)項記載の、内燃機関の動弁装置。 【請求項11】前記第1及び第2ロッカアームは互いに隣
    接配置され、その両ロッカアーム間には、前記穴に対応
    した位置で小さな間隙が形成された、特許請求の範囲第
    (9)項記載の内燃機関の動弁装置。 【請求項12】前記他方の穴に摺動可能に設けられて前記
    プランジヤと当接するガイドピンと、前記プランジャと
    が、前記第1及び第2ロッカアーム間を連結解除させる
    方向に常にばね付勢された、特許請求の範囲第(9)項記
    載の内燃機関の動弁装置。 【請求項13】前記支軸から、前記第1ロッカアーム及び
    カム間の摺動部までの距離が、同支軸から前記穴及びプ
    ランジャの中心位置までの距離と略同一である、特許請
    求の範囲第(9)項記載の内燃機関の動弁装置。 【請求項14】前記穴の1つに収納される前記プランジャ
    と、他の穴に収納されるガイドピンとを含み、それらプ
    ランジャ及びガイドピンは、前記第1及び第2ロッカア
    ームの連結解除状態で前記間隙内において互いに当接す
    る当接面を有する、特許請求の範囲第(11)項記載の内燃
    機関の動弁装置。 【請求項(15)】前記プランジャ及びガイドピンの当接面
    は、前記第1及び第2ロッカアームの連結解除状態で前
    記カムによって第1ロッカアームが揺動する際に該プラ
    ンジヤ及びガイドピンの摺接が常に維持される大きさに
    形成される、特許請求の範囲第(14)項記載の内燃機関の
    動弁装置。 【請求項16】前記プランジャは、第1及び第2ロッカア
    ーム間を連結するために第1及び第2ロッカアームの穴
    に亘って摺動可能である、特許請求の範囲第(14)項また
    は第(15)項記載の内燃機関の動弁装置。 【請求項17】前記液圧作用室は前記プランジャの後端と
    前記穴の1つとにより画成された、特許請求の範囲第(1
    4)項または第(15)項記載の内燃機関の動弁装置。 【請求項18】前記プランジャに向けて前記ガイドピンを
    弾発する弾発手段と、その弾発手段に付勢された前記ガ
    イドピンが、前記当接面を前記間隙内に留める位置を越
    えて移動するのを阻止するための阻止手段とを備えた、
    特許請求の範囲第(14)項または第(15)項記載の内燃機関
    の動弁装置。 【請求項19】前記弾発手段は、前記ガイドピンが設けら
    れるロッカアーム内で該ガイドピンと同一軸線上に配設
    されたコイルばねより構成されており、前記阻止手段
    は、前記ガイドピンが設けられたロッカアームに係合し
    得るよう該ガイドピンに取付けられた、特許請求の範囲
    第(18)項記載の内燃機関の動弁装置。 【請求項20】前記各ロッカアーム内の穴は、前記支軸と
    並行である、特許請求の範囲第(19)項記載の内燃機関の
    動弁装置。
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