JPH06106754A - サーマルヘッドの製造方法 - Google Patents
サーマルヘッドの製造方法Info
- Publication number
- JPH06106754A JPH06106754A JP25691192A JP25691192A JPH06106754A JP H06106754 A JPH06106754 A JP H06106754A JP 25691192 A JP25691192 A JP 25691192A JP 25691192 A JP25691192 A JP 25691192A JP H06106754 A JPH06106754 A JP H06106754A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating element
- resistance value
- thermal head
- trimming
- heating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 24
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims abstract description 126
- 238000009966 trimming Methods 0.000 claims abstract description 50
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims abstract description 22
- 238000007639 printing Methods 0.000 claims abstract description 16
- 238000000034 method Methods 0.000 description 14
- 239000000523 sample Substances 0.000 description 14
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 2
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 2
- 229910001018 Cast iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000000137 annealing Methods 0.000 description 1
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000013461 design Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 238000007650 screen-printing Methods 0.000 description 1
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Electronic Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 実使用温度状態での、サーマルヘッドの発熱
素子の抵抗値を均一にそろえることにより、印字画質の
濃度むらを減少させること。 【構成】 サーマルヘッドへの各発熱素子4c1の抵抗値
をそれが実際に使用されたときに達する実使用温度状態
で測定しながら前記トリミングパルスを印加して抵抗値
を揃える。前記実使用温度状態は、前記各発熱素子4c1
が形成された絶縁基板4をヒ−タ−で加熱することによ
り実現するか、または、前記実使用温度状態は、前記各
発熱素子4c1に実際の印字で使用するパルスを印加し、
そのときの各発熱素子4c1の発熱による温度上昇により
実現する。
素子の抵抗値を均一にそろえることにより、印字画質の
濃度むらを減少させること。 【構成】 サーマルヘッドへの各発熱素子4c1の抵抗値
をそれが実際に使用されたときに達する実使用温度状態
で測定しながら前記トリミングパルスを印加して抵抗値
を揃える。前記実使用温度状態は、前記各発熱素子4c1
が形成された絶縁基板4をヒ−タ−で加熱することによ
り実現するか、または、前記実使用温度状態は、前記各
発熱素子4c1に実際の印字で使用するパルスを印加し、
そのときの各発熱素子4c1の発熱による温度上昇により
実現する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワードプロセッサ、パ
ソコン等の出力装置としてのサーマルプリンタやファク
シミリ等に使用されるサーマルヘッドの製造方法に関
し、特に、サーマルヘッドの各発熱素子の抵抗値が均一
なサーマルヘッドの製造方法に関する。
ソコン等の出力装置としてのサーマルプリンタやファク
シミリ等に使用されるサーマルヘッドの製造方法に関
し、特に、サーマルヘッドの各発熱素子の抵抗値が均一
なサーマルヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルヘッドは、印刷時の騒音
が小さく、また、現像・定着工程が不要なため取り扱い
が容易である等の利点を有しており、広く使用されてい
る。このようなサーマルヘッドは、絶縁基板上に列設さ
れた複数の個別電極とこれらの先端部に対応して配置さ
れた共通電極との間にそれらを接続する発熱素子が形成
されている。そして、選択された個別電極および共通電
極間に電力を供給して、その部分の発熱素子を発熱さ
せ、熱記録(印字)を行うようにしている。ところで、
前記各個別電極および共通電極間に配設された各発熱素
子(すなわち、各印字ドットに対応する発熱素子の抵抗
値が均一でないと、発熱した際の発熱素子の温度に差が
生じる。そうすると、熱転写紙等に印字を行った際、印
字した「字」または「図」等に濃度ムラが発生する。前
記濃度ムラの発生を防止するために、従来、前記各ドッ
トに対応する発熱素子の抵抗値を均一にすることが行わ
れている。これは、発熱素子に抵抗破壊を生じない範囲
で所定の電界を印加すると、その電界強度に応じて発熱
素子の抵抗値が減少するという性質を利用している。こ
のような発熱素子の抵抗値を均一化する従来の技術とし
て、たとえば、特開昭61−83053号公報が知られ
ている。この公報に記載されたものは、発熱素子に幅が
一定で電圧値の異なるトリミングパルス、または、幅お
よび電圧値一定で数の異なるトリミングパルスを印加す
るようにしている。そして、その公報には実施例とし
て、発熱素子に幅が一定で電圧値の異なるトリミングパ
ルスを印加するようにしたものが記載されている。
が小さく、また、現像・定着工程が不要なため取り扱い
が容易である等の利点を有しており、広く使用されてい
る。このようなサーマルヘッドは、絶縁基板上に列設さ
れた複数の個別電極とこれらの先端部に対応して配置さ
れた共通電極との間にそれらを接続する発熱素子が形成
されている。そして、選択された個別電極および共通電
極間に電力を供給して、その部分の発熱素子を発熱さ
せ、熱記録(印字)を行うようにしている。ところで、
前記各個別電極および共通電極間に配設された各発熱素
子(すなわち、各印字ドットに対応する発熱素子の抵抗
値が均一でないと、発熱した際の発熱素子の温度に差が
生じる。そうすると、熱転写紙等に印字を行った際、印
字した「字」または「図」等に濃度ムラが発生する。前
記濃度ムラの発生を防止するために、従来、前記各ドッ
トに対応する発熱素子の抵抗値を均一にすることが行わ
れている。これは、発熱素子に抵抗破壊を生じない範囲
で所定の電界を印加すると、その電界強度に応じて発熱
素子の抵抗値が減少するという性質を利用している。こ
のような発熱素子の抵抗値を均一化する従来の技術とし
て、たとえば、特開昭61−83053号公報が知られ
ている。この公報に記載されたものは、発熱素子に幅が
一定で電圧値の異なるトリミングパルス、または、幅お
よび電圧値一定で数の異なるトリミングパルスを印加す
るようにしている。そして、その公報には実施例とし
て、発熱素子に幅が一定で電圧値の異なるトリミングパ
ルスを印加するようにしたものが記載されている。
【0003】その実施例に記載されたものは、絶縁基板
上の各ドットに対応する発熱素子の初期抵抗値を測定
し、それらの初期抵抗値が目標抵抗値よりも大きい場合
には、発熱素子に所定の電圧VO のトリミングパルスを
印加して発熱素子の抵抗値を減少させる。この減少した
抵抗値が、目標抵抗値R0よりもまだ大きい場合には、
前記所定の電圧VO にΔVだけプラスした電圧VO +Δ
Vのトリミングパルスを印加して発熱素子の抵抗値をさ
らに減少させる。この、さらに減少した抵抗値が目標抵
抗値R0 よりもまだ大きい場合には、前記所定の電圧V
O に2ΔVだけプラスした電圧VO +2ΔVのトリミン
グパルスを印加して発熱素子の抵抗値をさらに減少させ
る。このようにして発熱素子の抵抗値が目標抵抗値R0
以下に収まるまで、ΔVづつプラスした電圧VO +nΔ
Vのトリミングパルスを印加するようにしている。
上の各ドットに対応する発熱素子の初期抵抗値を測定
し、それらの初期抵抗値が目標抵抗値よりも大きい場合
には、発熱素子に所定の電圧VO のトリミングパルスを
印加して発熱素子の抵抗値を減少させる。この減少した
抵抗値が、目標抵抗値R0よりもまだ大きい場合には、
前記所定の電圧VO にΔVだけプラスした電圧VO +Δ
Vのトリミングパルスを印加して発熱素子の抵抗値をさ
らに減少させる。この、さらに減少した抵抗値が目標抵
抗値R0 よりもまだ大きい場合には、前記所定の電圧V
O に2ΔVだけプラスした電圧VO +2ΔVのトリミン
グパルスを印加して発熱素子の抵抗値をさらに減少させ
る。このようにして発熱素子の抵抗値が目標抵抗値R0
以下に収まるまで、ΔVづつプラスした電圧VO +nΔ
Vのトリミングパルスを印加するようにしている。
【0004】ところが、前述のように発熱素子にトリミ
ングパルスを印加することにより、その抵抗値をそろえ
ても、サーマルヘッドを長期間にわたって使用している
間に各発熱素子の抵抗値にバラツキが生じてしまう。こ
れは、絶縁基板表面に形成した直後の発熱素子は、不安
定で経時的にその抵抗値が変化するものであるが、トリ
ミングパルスにより抵抗値をそろえた発熱素子も、やは
りその抵抗値が依然として不安定なためと考えられる。
したがって、せっかくトリミングによって抵抗値をそろ
えた発熱素子を使用したサーマルヘッドでも、経時的に
その抵抗値が減少してバラツキが生じ、抵抗値の減少量
の大きい発熱素子で印字した部分は減少量の小さい発熱
素子で印字した部分よりも印字濃度が濃くなる。そうす
ると、印字されたものに濃度ムラが生じていた。そこ
で、トリミング後の抵抗値変動を小さく抑えるために熱
アニ−ルを行う方法(特開平3−266650)、半ド
ット毎にトリミングを施す方法(特開昭63−5955
5)等が提案されている。
ングパルスを印加することにより、その抵抗値をそろえ
ても、サーマルヘッドを長期間にわたって使用している
間に各発熱素子の抵抗値にバラツキが生じてしまう。こ
れは、絶縁基板表面に形成した直後の発熱素子は、不安
定で経時的にその抵抗値が変化するものであるが、トリ
ミングパルスにより抵抗値をそろえた発熱素子も、やは
りその抵抗値が依然として不安定なためと考えられる。
したがって、せっかくトリミングによって抵抗値をそろ
えた発熱素子を使用したサーマルヘッドでも、経時的に
その抵抗値が減少してバラツキが生じ、抵抗値の減少量
の大きい発熱素子で印字した部分は減少量の小さい発熱
素子で印字した部分よりも印字濃度が濃くなる。そうす
ると、印字されたものに濃度ムラが生じていた。そこ
で、トリミング後の抵抗値変動を小さく抑えるために熱
アニ−ルを行う方法(特開平3−266650)、半ド
ット毎にトリミングを施す方法(特開昭63−5955
5)等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案に基
づいてトリミングを行い、しかも、それらのトリミング
精度を±1%以下に低減しても、それぞれに高画質化に
は有効ではあるが、まだビット毎(印字ドット毎)の濃
度むらが発生していた。そこで、本発明者は、その原因
追究のため研究していたところ、図9,10に示す事実
を見い出した。図9において、横軸は所定の目標抵抗値
Roにトリミングされた抵抗体のサンプルナンバ−を、
縦軸は温度抵抗係数TCR(単位はppm)を示してい
る。この図9に示されるように、トリミングを施して目
標抵抗値Roに各発熱素子の抵抗値を揃えておいても、
温度抵抗係数はサンプル間で異なっている。したがっ
て、常温で抵抗値が揃っていても実際の印字時に発熱素
子が達する温度(以下、「実使用温度」という)時の温
度(220°C)ではサンプル毎に抵抗値が異なり発熱
量にばらつきが発生したのである。このように、室温で
全ての発熱素子の抵抗値を高精度で揃えておいても、実
使用温度()での各発熱素子の抵抗値には差が生じる。
この場合、各発熱素子は、発生熱量にバラツキが生じ、
温度にもバラツキが生じる。
づいてトリミングを行い、しかも、それらのトリミング
精度を±1%以下に低減しても、それぞれに高画質化に
は有効ではあるが、まだビット毎(印字ドット毎)の濃
度むらが発生していた。そこで、本発明者は、その原因
追究のため研究していたところ、図9,10に示す事実
を見い出した。図9において、横軸は所定の目標抵抗値
Roにトリミングされた抵抗体のサンプルナンバ−を、
縦軸は温度抵抗係数TCR(単位はppm)を示してい
る。この図9に示されるように、トリミングを施して目
標抵抗値Roに各発熱素子の抵抗値を揃えておいても、
温度抵抗係数はサンプル間で異なっている。したがっ
て、常温で抵抗値が揃っていても実際の印字時に発熱素
子が達する温度(以下、「実使用温度」という)時の温
度(220°C)ではサンプル毎に抵抗値が異なり発熱
量にばらつきが発生したのである。このように、室温で
全ての発熱素子の抵抗値を高精度で揃えておいても、実
使用温度()での各発熱素子の抵抗値には差が生じる。
この場合、各発熱素子は、発生熱量にバラツキが生じ、
温度にもバラツキが生じる。
【0006】図10は、トリミングパルスを印加して初
期抵抗値Riからトリミング後抵抗値Rtまで発熱素子の
抵抗値を落とすときの落とし幅(Ri−Rt)/Riと温
度抵抗係数(以下「TCR」とも記載する)との間に関
係があることを示している。図10において、横軸は前
記落し幅(Ri−Rt)/Ri(単位は「%」)を、縦軸
は温度抵抗係数(単位は「ppm」)を示している。即
ち、この図10は、トリミングを施さない抵抗体の温度
抵抗係数TCRは平均値で約−90ppm、最小値で約
−100ppmであるが、トリミングの落とし幅が大き
くなるに従いリニアにTCRが増加し、トリミングによ
って50%落とした抵抗体のTCRは約0ppmになる
ことを示している。
期抵抗値Riからトリミング後抵抗値Rtまで発熱素子の
抵抗値を落とすときの落とし幅(Ri−Rt)/Riと温
度抵抗係数(以下「TCR」とも記載する)との間に関
係があることを示している。図10において、横軸は前
記落し幅(Ri−Rt)/Ri(単位は「%」)を、縦軸
は温度抵抗係数(単位は「ppm」)を示している。即
ち、この図10は、トリミングを施さない抵抗体の温度
抵抗係数TCRは平均値で約−90ppm、最小値で約
−100ppmであるが、トリミングの落とし幅が大き
くなるに従いリニアにTCRが増加し、トリミングによ
って50%落とした抵抗体のTCRは約0ppmになる
ことを示している。
【0007】このように、室温で全ての発熱素子の抵抗
値を高精度で揃えておいても実使用時の高温では、抵抗
値に差が生じる。そしてその差が生じる原因は、初期抵
抗値Riからトリミング後抵抗値Rtまでトリミングによ
り抵抗値を下げるときの落とし幅(Ri−Rt)/Riに
応じて、温度抵抗係数TCRが変化することに起因す
る。したがって、室温で全ての発熱素子の抵抗値を高精
度で揃えておいても、前記温度抵抗係数TCRが異なる
ため、実使用温度状態(実際の印字時の温度状態、約2
20°C)での抵抗値にバラツキが生じ、これにより、
各発熱素子毎の発熱量が大きく変わることになる。(次
の記載をチェックして下さい)
値を高精度で揃えておいても実使用時の高温では、抵抗
値に差が生じる。そしてその差が生じる原因は、初期抵
抗値Riからトリミング後抵抗値Rtまでトリミングによ
り抵抗値を下げるときの落とし幅(Ri−Rt)/Riに
応じて、温度抵抗係数TCRが変化することに起因す
る。したがって、室温で全ての発熱素子の抵抗値を高精
度で揃えておいても、前記温度抵抗係数TCRが異なる
ため、実使用温度状態(実際の印字時の温度状態、約2
20°C)での抵抗値にバラツキが生じ、これにより、
各発熱素子毎の発熱量が大きく変わることになる。(次
の記載をチェックして下さい)
【0008】前記抵抗温度係数のバラツキにより、発熱
素子の抵抗値を常温で同じ抵抗値に揃えておいても実使
用温度状態では抵抗値差が発生する。この抵抗値差の最
大値は経験的に約2.5%程度である。抵抗値差が1%
以上となると、画室に影響が出始めるので、前記抵抗値
は無視できない大きさである。前記抵抗値差の概略値は
次のような計算で予測できる。発熱素子の初期抵抗値を
Ri、トリミング後の室温(20°C)での抵抗値をR
t、トリミング後の実使用温度状態(220°C)での
抵抗値をR、抵抗温度係数をTCRとした場合、次式が
成り立つ。 R=Rt(1+TCR×200) この式において、Rtが一定で、TCRの最大値が0、
最小値が−100ppmとすると、TCRが0のときの
Rの値は、 R=Rt となり、TCRが−100ppmのときのRの値は、 R=Rt(1−0.02)=0.98Rt となる。したがって、TCRの値が0のときと、−10
0ppmのときのRの差は0.02Rtである。この0.
02Rtの0.98Rtに対する割合は、(0.02Rt/
0.98Rt)=約0.02=約2%となる。したがっ
て、トリミング後抵抗値の室温でのRtを均一にせず、
前記落とし幅(Ri−Rt)/Riを考慮して、実使用温
度状態での抵抗値が均一となるようにトリミングする必
要がある。
素子の抵抗値を常温で同じ抵抗値に揃えておいても実使
用温度状態では抵抗値差が発生する。この抵抗値差の最
大値は経験的に約2.5%程度である。抵抗値差が1%
以上となると、画室に影響が出始めるので、前記抵抗値
は無視できない大きさである。前記抵抗値差の概略値は
次のような計算で予測できる。発熱素子の初期抵抗値を
Ri、トリミング後の室温(20°C)での抵抗値をR
t、トリミング後の実使用温度状態(220°C)での
抵抗値をR、抵抗温度係数をTCRとした場合、次式が
成り立つ。 R=Rt(1+TCR×200) この式において、Rtが一定で、TCRの最大値が0、
最小値が−100ppmとすると、TCRが0のときの
Rの値は、 R=Rt となり、TCRが−100ppmのときのRの値は、 R=Rt(1−0.02)=0.98Rt となる。したがって、TCRの値が0のときと、−10
0ppmのときのRの差は0.02Rtである。この0.
02Rtの0.98Rtに対する割合は、(0.02Rt/
0.98Rt)=約0.02=約2%となる。したがっ
て、トリミング後抵抗値の室温でのRtを均一にせず、
前記落とし幅(Ri−Rt)/Riを考慮して、実使用温
度状態での抵抗値が均一となるようにトリミングする必
要がある。
【0009】本発明は、前記事情及び考察結果に鑑み、
サーマルヘッドの製造方法において、下記(A11)の記
載内容を課題とする。 (A11) 実使用温度状態での、サーマルヘッドの発熱
素子の抵抗値を均一にそろえることにより、印字画質の
濃度むらを減少させること。
サーマルヘッドの製造方法において、下記(A11)の記
載内容を課題とする。 (A11) 実使用温度状態での、サーマルヘッドの発熱
素子の抵抗値を均一にそろえることにより、印字画質の
濃度むらを減少させること。
【0010】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本出願の各発明の構成を説明するが、
本発明の構成要素には、後述の実施例の構成要素との対
応を明らかにするため、実施例の構成要素の符号をカッ
コで囲んだものを付記している。なお、本発明を後述の
実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理
解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限
定するためではない。
るために案出した本出願の各発明の構成を説明するが、
本発明の構成要素には、後述の実施例の構成要素との対
応を明らかにするため、実施例の構成要素の符号をカッ
コで囲んだものを付記している。なお、本発明を後述の
実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理
解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限
定するためではない。
【0011】前記課題を解決するために、本出願の第1
発明のサーマルヘッドの製造方法は、絶縁基板(4)表
面に、複数の個別電極(4a)とそれらの個別電極先端
部に対応して配置された共通電極(4b)と、前記個別
電極(4a)および共通電極(4b)間を接続する複数の
発熱素子(4c1)とを形成してから、前記各個別電極
(4a)および共通電極(4b)間を接続する各発熱素子
(4c1)にトリミングパルスを印加し前記各発熱素子
(4c1)の各抵抗値を低下させて前記複数の発熱素子
(4c1)の抵抗値を揃えるトリミング工程を有するサー
マルヘッドの製造方法において、下記要件(A1)を備
えたことを特徴とする、(A1)前記各発熱素子(4c
1)の抵抗値をそれが実際に使用されたときに達する実
使用温度状態で測定しながら前記トリミングパルスを印
加して抵抗値を揃えること。
発明のサーマルヘッドの製造方法は、絶縁基板(4)表
面に、複数の個別電極(4a)とそれらの個別電極先端
部に対応して配置された共通電極(4b)と、前記個別
電極(4a)および共通電極(4b)間を接続する複数の
発熱素子(4c1)とを形成してから、前記各個別電極
(4a)および共通電極(4b)間を接続する各発熱素子
(4c1)にトリミングパルスを印加し前記各発熱素子
(4c1)の各抵抗値を低下させて前記複数の発熱素子
(4c1)の抵抗値を揃えるトリミング工程を有するサー
マルヘッドの製造方法において、下記要件(A1)を備
えたことを特徴とする、(A1)前記各発熱素子(4c
1)の抵抗値をそれが実際に使用されたときに達する実
使用温度状態で測定しながら前記トリミングパルスを印
加して抵抗値を揃えること。
【0012】また、本出願の第2発明のサーマルヘッド
の製造方法は、前記第1発明のサーマルヘッドの製造方
法において、下記要件(A2)を備えたことを特徴とす
る。(A2)前記実使用温度状態は、前記各発熱素子(4
c1)が形成された絶縁基板(4)を加熱することにより
実現すること。
の製造方法は、前記第1発明のサーマルヘッドの製造方
法において、下記要件(A2)を備えたことを特徴とす
る。(A2)前記実使用温度状態は、前記各発熱素子(4
c1)が形成された絶縁基板(4)を加熱することにより
実現すること。
【0013】また、本出願の第3発明のサーマルヘッド
の製造方法は、前記第1発明のサーマルヘッドの製造方
法において、下記要件(A3)を備えたことを特徴とす
る。(A3)前記実使用温度状態は、前記各発熱素子(4
c1)に実際の印字で使用するパルスを印加し、そのとき
の各発熱素子(4c1)の発熱による温度上昇により実現
すること。
の製造方法は、前記第1発明のサーマルヘッドの製造方
法において、下記要件(A3)を備えたことを特徴とす
る。(A3)前記実使用温度状態は、前記各発熱素子(4
c1)に実際の印字で使用するパルスを印加し、そのとき
の各発熱素子(4c1)の発熱による温度上昇により実現
すること。
【0014】
【作用】次に、前述の特徴を備えた本発明の作用を説明
する。前述の特徴を備えた本出願の第1発明のサーマル
ヘッドの製造方法は絶縁基板(4)表面に、複数の個別
電極(4a)とそれらの個別電極先端部に対応して配置
された共通電極(4b)と、前記個別電極(4a )およ
び共通電極(4b)間を接続する複数の発熱素子(4c1)
とを形成する。次に前記各個別電極(4a)および共通
電極(4b)間を接続する各発熱素子(4c1)の抵抗値
を、それが実際に使用されたときに達する実使用温度状
態で測定しながら、前記各発熱素子(4c1)にトリミン
グパルスを印加して抵抗値を揃える。そうすると、各発
熱素子(4c1)の抵抗値は、室温ではバラツキがあって
も、実使用温度状態では均一に揃うことになる。したが
って、濃度の均一な印字を行うことができる。
する。前述の特徴を備えた本出願の第1発明のサーマル
ヘッドの製造方法は絶縁基板(4)表面に、複数の個別
電極(4a)とそれらの個別電極先端部に対応して配置
された共通電極(4b)と、前記個別電極(4a )およ
び共通電極(4b)間を接続する複数の発熱素子(4c1)
とを形成する。次に前記各個別電極(4a)および共通
電極(4b)間を接続する各発熱素子(4c1)の抵抗値
を、それが実際に使用されたときに達する実使用温度状
態で測定しながら、前記各発熱素子(4c1)にトリミン
グパルスを印加して抵抗値を揃える。そうすると、各発
熱素子(4c1)の抵抗値は、室温ではバラツキがあって
も、実使用温度状態では均一に揃うことになる。したが
って、濃度の均一な印字を行うことができる。
【0015】また、 前述の特徴を備えた本出願の第2
発明のサーマルヘッドの製造方法は、前記第1発明のサ
ーマルヘッドの製造方法において、前記実使用温度状態
が前記各発熱素子()が形成された絶縁基板を加熱する
ことにより実現しており、その実現が容易である。
発明のサーマルヘッドの製造方法は、前記第1発明のサ
ーマルヘッドの製造方法において、前記実使用温度状態
が前記各発熱素子()が形成された絶縁基板を加熱する
ことにより実現しており、その実現が容易である。
【0016】また、前述の特徴を備えた本出願の第3発
明のサーマルヘッドの製造方法は、前記第1発明のサー
マルヘッドの製造方法において、前記各発熱素子(4c
1)に実際の印字で使用するパルスを印加し、そのとき
の各発熱素子(4c1)の発熱による温度上昇により前記
実使用温度状態を実現する。
明のサーマルヘッドの製造方法は、前記第1発明のサー
マルヘッドの製造方法において、前記各発熱素子(4c
1)に実際の印字で使用するパルスを印加し、そのとき
の各発熱素子(4c1)の発熱による温度上昇により前記
実使用温度状態を実現する。
【0017】このように、前述の特徴を備えた本出願の
発明のサーマルヘッドの各製造方法では、各発熱素子
(4c1)の温度をそれが実際に使用されたときに達する
実使用温度状態でその抵抗値を測定しながら前記トリミ
ングパルスを印加して抵抗値を目標抵抗値(実使用温度
状態での目標抵抗値)Roに揃えている。この場合、各
発熱素子の室温でのトリミング後抵抗値Rtにはバラツ
キがあるが、実使用温度状態での抵抗値はほぼRoに揃
っている。このように、各発熱素子(4c1)の値がほぼ
均一(実使用時の目標抵抗値Ro)に揃っているので、
それぞれの発熱素子(4c1)において発熱量が均一であ
る。このため、印字画質の濃度むらを減少させることが
できる。なお、この場合、各発熱素子(4c1)の発熱量
Qは、次式(1)で表される。 Q=(V2/Ro)×t (1) V:電圧 Ro:実使用時の目標抵抗値 t:パルス印
加時間
発明のサーマルヘッドの各製造方法では、各発熱素子
(4c1)の温度をそれが実際に使用されたときに達する
実使用温度状態でその抵抗値を測定しながら前記トリミ
ングパルスを印加して抵抗値を目標抵抗値(実使用温度
状態での目標抵抗値)Roに揃えている。この場合、各
発熱素子の室温でのトリミング後抵抗値Rtにはバラツ
キがあるが、実使用温度状態での抵抗値はほぼRoに揃
っている。このように、各発熱素子(4c1)の値がほぼ
均一(実使用時の目標抵抗値Ro)に揃っているので、
それぞれの発熱素子(4c1)において発熱量が均一であ
る。このため、印字画質の濃度むらを減少させることが
できる。なお、この場合、各発熱素子(4c1)の発熱量
Qは、次式(1)で表される。 Q=(V2/Ro)×t (1) V:電圧 Ro:実使用時の目標抵抗値 t:パルス印
加時間
【0018】
(実施例1)次に、図面により本発明の実施例1につい
て説明する。図1において、プラテンローラAの外周に
沿って搬送される感熱記録紙Bに熱記録(印字)を行う
サーマルヘッドHは、アルミまたは鋳鉄等の熱伝導率の
高い金属材料から構成された支持板1を備えており、こ
の支持板1の上面には、図1中、左側部分および右側部
分に、それぞれ接着剤2及び3を介してセラミック製の
絶縁基板4およびプラスチック製のプリント配線板5が
張付けられている。図1中、プリント配線板5上面に
は、前記絶縁基板4に近い部分にICが配設されてお
り、図1中、ICの右側部分に配線5aが印刷により設
けられている。配線5aの入力端側(図2中、右側)は
プリント配線板5を貫通するリード線6を介して駆動信
号入力端子としてのソケット7に接続されている。プリ
ント配線板5上に配設された前記ICはワイヤ8,9に
よってプリント配線板5の配線5aおよび絶縁基板4の
個別電極4aと接続されている。
て説明する。図1において、プラテンローラAの外周に
沿って搬送される感熱記録紙Bに熱記録(印字)を行う
サーマルヘッドHは、アルミまたは鋳鉄等の熱伝導率の
高い金属材料から構成された支持板1を備えており、こ
の支持板1の上面には、図1中、左側部分および右側部
分に、それぞれ接着剤2及び3を介してセラミック製の
絶縁基板4およびプラスチック製のプリント配線板5が
張付けられている。図1中、プリント配線板5上面に
は、前記絶縁基板4に近い部分にICが配設されてお
り、図1中、ICの右側部分に配線5aが印刷により設
けられている。配線5aの入力端側(図2中、右側)は
プリント配線板5を貫通するリード線6を介して駆動信
号入力端子としてのソケット7に接続されている。プリ
ント配線板5上に配設された前記ICはワイヤ8,9に
よってプリント配線板5の配線5aおよび絶縁基板4の
個別電極4aと接続されている。
【0019】図2,3に詳細を示すように、前記絶縁基
板4には、その表面(すなわち、上面)に複数の個別電
極4aが、絶縁基板4の長さ方向(すなわち、主走査方
向)Xに沿って列設されている。そして、前記主走査方
向Xに沿って、共通電極4bが設けられており、この共
通電極4bは、前記主走査方向Xに沿って延びる本体部
4b1とこの本体部4b1から櫛歯状に副走査方向Yに延び
る複数の接続部4b2とを有している。そして、前記個別
電極4aと共通電極4bの接続部4b2とは主走査方向Xに
沿って交互に配置されている。これらの交互に配置され
た各個別電極4aおよび共通電極接続部4b2は、主走査
方向に延びる帯状発熱抵抗体4cの1印字ドット分の発
熱抵抗体(発熱単位)を構成する各発熱素子4c1,4c
1,…(図3参照)によって接続されている。再び図1
を参照して、前記ICおよびワイヤ8,9は樹脂10に
よって封止されるとともに、カバー部材11によって保
護されている。前記サーマルヘッドHは、前記符号1〜
11で示された部材から構成されており、前記各発熱素
子4c1は前記プラテンロ−ラA上の感熱記録紙Bに押付
けられて熱記録が行われる。
板4には、その表面(すなわち、上面)に複数の個別電
極4aが、絶縁基板4の長さ方向(すなわち、主走査方
向)Xに沿って列設されている。そして、前記主走査方
向Xに沿って、共通電極4bが設けられており、この共
通電極4bは、前記主走査方向Xに沿って延びる本体部
4b1とこの本体部4b1から櫛歯状に副走査方向Yに延び
る複数の接続部4b2とを有している。そして、前記個別
電極4aと共通電極4bの接続部4b2とは主走査方向Xに
沿って交互に配置されている。これらの交互に配置され
た各個別電極4aおよび共通電極接続部4b2は、主走査
方向に延びる帯状発熱抵抗体4cの1印字ドット分の発
熱抵抗体(発熱単位)を構成する各発熱素子4c1,4c
1,…(図3参照)によって接続されている。再び図1
を参照して、前記ICおよびワイヤ8,9は樹脂10に
よって封止されるとともに、カバー部材11によって保
護されている。前記サーマルヘッドHは、前記符号1〜
11で示された部材から構成されており、前記各発熱素
子4c1は前記プラテンロ−ラA上の感熱記録紙Bに押付
けられて熱記録が行われる。
【0020】次に前記サーマルヘッドの製造方法の実施
例を説明する。図3に示すような、表面に電極4a、4b
および発熱素子4c1が形成された絶縁基板4は、従来公
知のスクリーン印刷技術等の製造技術により作製され
る。この絶縁基板4の前記各発熱素子4c1の抵抗値は図
4のブロック線図で示されるトリミング装置によりトリ
ミングされる。
例を説明する。図3に示すような、表面に電極4a、4b
および発熱素子4c1が形成された絶縁基板4は、従来公
知のスクリーン印刷技術等の製造技術により作製され
る。この絶縁基板4の前記各発熱素子4c1の抵抗値は図
4のブロック線図で示されるトリミング装置によりトリ
ミングされる。
【0021】図4において、プローバ21は、前記個別
電極4aの図示しない電極パッド(後でサーマルヘッド
を組み立てる際に前記ワイヤ9との接続に使用される接
続用端子部)に接触する探針21a,21a,…を備えて
いる。そして、前記プローバ21にはマルチプレクサリ
レー22が接続されており、これらのプローバ21およ
びマルチプレクサリレー22はコンピュータ23により
制御されて、前記探針21a、個別電極4aを介して前記
発熱素子4c1,4c1,…の中の1ビット(1印字ドット
分の発熱素子)を選択するように構成されている。前記
マルチプレクサリレー22は、前記コンピュータ23に
よって制御される切替スイッチ24を介してパルス発生
器25の出力端子、または抵抗測定器26の入力端子に
選択的に接続されるように構成されている。前記サーマ
ルヘッドの絶縁基板4はヒ−タ27により実使用時の温
度に等しい220°Cに保持される。
電極4aの図示しない電極パッド(後でサーマルヘッド
を組み立てる際に前記ワイヤ9との接続に使用される接
続用端子部)に接触する探針21a,21a,…を備えて
いる。そして、前記プローバ21にはマルチプレクサリ
レー22が接続されており、これらのプローバ21およ
びマルチプレクサリレー22はコンピュータ23により
制御されて、前記探針21a、個別電極4aを介して前記
発熱素子4c1,4c1,…の中の1ビット(1印字ドット
分の発熱素子)を選択するように構成されている。前記
マルチプレクサリレー22は、前記コンピュータ23に
よって制御される切替スイッチ24を介してパルス発生
器25の出力端子、または抵抗測定器26の入力端子に
選択的に接続されるように構成されている。前記サーマ
ルヘッドの絶縁基板4はヒ−タ27により実使用時の温
度に等しい220°Cに保持される。
【0022】次に、前述の図4のブロック線図で示され
るトリミング装置の作用を図5のフローチャートにより
説明する。まず、前記絶縁基板4をヒ−タ27で加熱し
その表面に形成された前記各発熱素子4c1を実使用温度
(実際に使用する時の温度状態における温度)に加熱す
る。この実使用温度は220°Cである。前記各発熱素
子4c1のトリミングを行う処理(トリミングフロー)が
開始されると、ステップS1において前記プローバ21
の探針21a,21a,…を前記個別電極4a,4a,…に
接触させ、探針21の数に応じた数(たとえば128)
の発熱素子4c1の初期抵抗値Riを測定する。 次にス
テップS2において、n=1と置く。次にステップS3に
おいてn=1に対応するビットを選択する。次に、ステ
ップS4において抵抗値が所定の目標抵抗値Roの範囲内
にあるかどうかを判断する。ノ−(N)の場合はステッ
プS5に移る。ステップS5において発熱素子4c1に印加
するトリミングパルスの電圧値を計算する。この電圧値
の計算方法としては、たとえば、前記特開昭61−83
053号公報または特開平1−271262号公報等に
記載された方法を採用する。次にステップS6において
発熱素子4c1にトリミングパルスを印加する。次にステ
ップS7において前記発熱素子4c1の抵抗値を測定して
から前記ステップS4に戻る。ステップS4においてイエ
ス(Y)の場合はステップS8に移る。 ステップS8に
おいてn=n+1と置く。次にステップS9においてn
=noかどうかを判断する。ただしnoは前記個別電極4
aに接触する前記プローブ21の探針21aの数に1をプ
ラスした数であり、例えば探針21aの数が128であ
るならばno=129である。このステップS9において
ノーの場合は前記ステップS3に戻り、イエスの場合に
は全ての探針(たとえば128個の探針)21aに接続
された各発熱素子4c1のトリミングが終了したものとし
てステップS10に移る。ステップS10において、全ビッ
ト(絶縁基板4上の全発熱素子)のトリミングが終了し
たかどうか判断する。ノーの場合は前記ステップS1に
戻り、イエスの場合にはトリミングを終了する。
るトリミング装置の作用を図5のフローチャートにより
説明する。まず、前記絶縁基板4をヒ−タ27で加熱し
その表面に形成された前記各発熱素子4c1を実使用温度
(実際に使用する時の温度状態における温度)に加熱す
る。この実使用温度は220°Cである。前記各発熱素
子4c1のトリミングを行う処理(トリミングフロー)が
開始されると、ステップS1において前記プローバ21
の探針21a,21a,…を前記個別電極4a,4a,…に
接触させ、探針21の数に応じた数(たとえば128)
の発熱素子4c1の初期抵抗値Riを測定する。 次にス
テップS2において、n=1と置く。次にステップS3に
おいてn=1に対応するビットを選択する。次に、ステ
ップS4において抵抗値が所定の目標抵抗値Roの範囲内
にあるかどうかを判断する。ノ−(N)の場合はステッ
プS5に移る。ステップS5において発熱素子4c1に印加
するトリミングパルスの電圧値を計算する。この電圧値
の計算方法としては、たとえば、前記特開昭61−83
053号公報または特開平1−271262号公報等に
記載された方法を採用する。次にステップS6において
発熱素子4c1にトリミングパルスを印加する。次にステ
ップS7において前記発熱素子4c1の抵抗値を測定して
から前記ステップS4に戻る。ステップS4においてイエ
ス(Y)の場合はステップS8に移る。 ステップS8に
おいてn=n+1と置く。次にステップS9においてn
=noかどうかを判断する。ただしnoは前記個別電極4
aに接触する前記プローブ21の探針21aの数に1をプ
ラスした数であり、例えば探針21aの数が128であ
るならばno=129である。このステップS9において
ノーの場合は前記ステップS3に戻り、イエスの場合に
は全ての探針(たとえば128個の探針)21aに接続
された各発熱素子4c1のトリミングが終了したものとし
てステップS10に移る。ステップS10において、全ビッ
ト(絶縁基板4上の全発熱素子)のトリミングが終了し
たかどうか判断する。ノーの場合は前記ステップS1に
戻り、イエスの場合にはトリミングを終了する。
【0023】前記実施例のサ−マルヘッドを実際に使用
すると、使用時の略一定温度にそれぞれの発熱素子4c1
が発熱し、例えば220°Cになる。使用前の抵抗値
(室温での抵抗値)は実使用時の抵抗値とは異なるが、
実使用時には前記トリミングによって得た抵抗値、すな
わち、目標抵抗値Roになり、サ−マルヘッドHの各発
熱素子4c1の抵抗値はほぼ均一になっている。したがっ
て、各発熱素子4c1の発熱量も均一になっている。この
ことを図6がよく示している。図6において、横軸の数
値は発熱素子4c1のサンプル番号を示し縦軸はその発熱
素子4c1の表面ピ−ク温度(°C)の測定値を示してい
る。プロットは白丸印が本発明の実施例を示し黒丸印が
トリミング後抵抗値を室温状態で一定とした従来品を示
している。この図6から分かるように、表面温度のばら
つきは約半分以下に改善され、実際に印字すると濃度む
らは著しく低減された。前記実施例1は、絶縁基板4を
ヒ−タ27で加熱するようにしたので、加熱手段の構成
が容易である。
すると、使用時の略一定温度にそれぞれの発熱素子4c1
が発熱し、例えば220°Cになる。使用前の抵抗値
(室温での抵抗値)は実使用時の抵抗値とは異なるが、
実使用時には前記トリミングによって得た抵抗値、すな
わち、目標抵抗値Roになり、サ−マルヘッドHの各発
熱素子4c1の抵抗値はほぼ均一になっている。したがっ
て、各発熱素子4c1の発熱量も均一になっている。この
ことを図6がよく示している。図6において、横軸の数
値は発熱素子4c1のサンプル番号を示し縦軸はその発熱
素子4c1の表面ピ−ク温度(°C)の測定値を示してい
る。プロットは白丸印が本発明の実施例を示し黒丸印が
トリミング後抵抗値を室温状態で一定とした従来品を示
している。この図6から分かるように、表面温度のばら
つきは約半分以下に改善され、実際に印字すると濃度む
らは著しく低減された。前記実施例1は、絶縁基板4を
ヒ−タ27で加熱するようにしたので、加熱手段の構成
が容易である。
【0024】(実施例2)前記実施例1では、発熱素子
4c1を実使用時の温度に加熱するのにヒ−タ27を用い
たが、次に加熱手段を変えた実施例2について図7によ
り説明する。図7において、プローバ21が 、前記個
別電極4aの図示しない電極パッドに接触する探針21
a,21a,…を備え、プローバ21がマルチプレクサリ
レー22に接続されており、これらのプローバ21およ
びマルチプレクサリレー22がコンピュータ23により
制御されて、前記探針21a、個別電極4aを介して前記
発熱素子4c1,4c1,…の中の1ビットを選択するよう
に構成され、前記マルチプレクサリレー22が前記コン
ピュータ23によって制御される切替スイッチ24を介
してパルス発生器25の出力端子に選択的に接続される
ように構成されている点は、前記実施例1と同様である
が、本実施例2では実施例1のヒ−タ27を使用せずに
実施例1の抵抗測定器26に代えて実使用パルス電流測
定器28を用いた点が異なっている。この実使用パルス
電流測定器28は、実使用時(印字時)のパルス(印字
パルスと同じパルス)を発生させる測定用パルス発生器
と電流測定器とから構成される。そして、この電流測定
器にはシャント抵抗とA/Dコンバ−タとを組み合わせ
たものを用いている。
4c1を実使用時の温度に加熱するのにヒ−タ27を用い
たが、次に加熱手段を変えた実施例2について図7によ
り説明する。図7において、プローバ21が 、前記個
別電極4aの図示しない電極パッドに接触する探針21
a,21a,…を備え、プローバ21がマルチプレクサリ
レー22に接続されており、これらのプローバ21およ
びマルチプレクサリレー22がコンピュータ23により
制御されて、前記探針21a、個別電極4aを介して前記
発熱素子4c1,4c1,…の中の1ビットを選択するよう
に構成され、前記マルチプレクサリレー22が前記コン
ピュータ23によって制御される切替スイッチ24を介
してパルス発生器25の出力端子に選択的に接続される
ように構成されている点は、前記実施例1と同様である
が、本実施例2では実施例1のヒ−タ27を使用せずに
実施例1の抵抗測定器26に代えて実使用パルス電流測
定器28を用いた点が異なっている。この実使用パルス
電流測定器28は、実使用時(印字時)のパルス(印字
パルスと同じパルス)を発生させる測定用パルス発生器
と電流測定器とから構成される。そして、この電流測定
器にはシャント抵抗とA/Dコンバ−タとを組み合わせ
たものを用いている。
【0025】この実施例2では、加熱のために実際の印
字パルスが用いられているので、各発熱素子4c1,4c1
…は発熱して実使用温度状態になり、そのときの電流値
が測定され、その電流値に基づいて各発熱素子4c1,4
c1…は抵抗値が測定され、実使用時と同じ条件下で均一
な抵抗値を持った発熱素子4c1,4c1… が形成され
る。したがって、実使用時には均一な温度に発熱する。
前記印字パルスを印加したときの発熱素子は、印字パル
スの初期の期間は低温であり、印字パルスの最終期間で
高温(実使用温度状態)となる。したがって、発熱素子
の抵抗値測定用の電流値としては、印字パルスの最終期
間での値を採用する。この実施例では、各発熱素子4c
1,4c1の加熱が実使用時と同様になり、実使用温度状
態での抵抗値を目標抵抗値Roに揃えることができる。
字パルスが用いられているので、各発熱素子4c1,4c1
…は発熱して実使用温度状態になり、そのときの電流値
が測定され、その電流値に基づいて各発熱素子4c1,4
c1…は抵抗値が測定され、実使用時と同じ条件下で均一
な抵抗値を持った発熱素子4c1,4c1… が形成され
る。したがって、実使用時には均一な温度に発熱する。
前記印字パルスを印加したときの発熱素子は、印字パル
スの初期の期間は低温であり、印字パルスの最終期間で
高温(実使用温度状態)となる。したがって、発熱素子
の抵抗値測定用の電流値としては、印字パルスの最終期
間での値を採用する。この実施例では、各発熱素子4c
1,4c1の加熱が実使用時と同様になり、実使用温度状
態での抵抗値を目標抵抗値Roに揃えることができる。
【0026】(変更例)以上、本発明によるサーマルヘ
ッドの実施例を詳述したが、本発明は、前述の実施例
1,2に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記
載された本発明を逸脱することなく、種々の設計変更を
行うことが可能である。例えば、前記帯状発熱素子4c1
を用いたサーマルヘッドの代わりに、図8A、図8Bに
示すように、主走査方向Xに沿って複数の個別発熱素子
4c1,4c1,…を列設し、それらの各個別発熱素子4c
1,4c1…により複数の各個別電極4a,4a…と共通電
極4bとをそれぞれ個別に接続するようにしたサーマル
ヘッドに本発明を適用することも可能である。また、実
施例2において、印字パルスを発熱素子加熱用パルス兼
抵抗値測定用パルスとして使用する代わりに、印字パル
スを発熱素子加熱用パルスとして使用し、その印字パル
スの直後に別途抵抗値測定用パルスを発熱素子に印加す
ることも可能である。
ッドの実施例を詳述したが、本発明は、前述の実施例
1,2に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記
載された本発明を逸脱することなく、種々の設計変更を
行うことが可能である。例えば、前記帯状発熱素子4c1
を用いたサーマルヘッドの代わりに、図8A、図8Bに
示すように、主走査方向Xに沿って複数の個別発熱素子
4c1,4c1,…を列設し、それらの各個別発熱素子4c
1,4c1…により複数の各個別電極4a,4a…と共通電
極4bとをそれぞれ個別に接続するようにしたサーマル
ヘッドに本発明を適用することも可能である。また、実
施例2において、印字パルスを発熱素子加熱用パルス兼
抵抗値測定用パルスとして使用する代わりに、印字パル
スを発熱素子加熱用パルスとして使用し、その印字パル
スの直後に別途抵抗値測定用パルスを発熱素子に印加す
ることも可能である。
【発明の効果】前述の構成を備えた本発明のサーマルヘ
ッドの製造方法は、次の(A21)に記載の効果を奏す
る。 (A21)各発熱素子の抵抗値が実使用温度状態で均一と
なるようにトリミングが行われるので、実使用時の各発
熱素子の抵抗値が均一となる。したがって、各発熱素子
の発熱量が均一となり、 印字されたものの濃度ムラが
減少し、印字画質が向上する。
ッドの製造方法は、次の(A21)に記載の効果を奏す
る。 (A21)各発熱素子の抵抗値が実使用温度状態で均一と
なるようにトリミングが行われるので、実使用時の各発
熱素子の抵抗値が均一となる。したがって、各発熱素子
の発熱量が均一となり、 印字されたものの濃度ムラが
減少し、印字画質が向上する。
【図1】 図1は本発明のサーマルヘッドの製造方法の
実施例1により製造されたサーマルヘッドHを示し、側
断面図である。
実施例1により製造されたサーマルヘッドHを示し、側
断面図である。
【図2】 図2は同実施例1のサーマルヘッドの要部斜
視図である。
視図である。
【図3】 図3は同実施例1のサーマルヘッドへの要部
の部分的拡大図である。
の部分的拡大図である。
【図4】 図4は同サーマルヘッドの製造に使用するト
リミング装置の説明図である。
リミング装置の説明図である。
【図5】 図5は前記図4のトリミング装置の作用を説
明するためのフローチャートである。
明するためのフローチャートである。
【図6】 図6は発熱素子毎の表面ピ−ク温度を示す図
である。
である。
【図7】 図7はトリミング装置の他の実施例2を示す
図である。
図である。
【図8】 図8は本発明を適用できるサーマルヘッドの
別の例を示す図で、図8Aは一般的な個別対向型サーマ
ルヘッド(共通電極接続部とこれに対向する個別電極と
を個別発熱抵抗体で接続したサーマルヘッド)を示し、
図8Bは共通電極接続部が省略されたサーマルヘッドを
示す。
別の例を示す図で、図8Aは一般的な個別対向型サーマ
ルヘッド(共通電極接続部とこれに対向する個別電極と
を個別発熱抵抗体で接続したサーマルヘッド)を示し、
図8Bは共通電極接続部が省略されたサーマルヘッドを
示す。
【図9】 図9はサンプル毎の発熱素子の温度抵抗係数
TCRを一般的に示す図である。
TCRを一般的に示す図である。
【図10】 図10はトリミングの抵抗値落とし幅とT
CR(抵抗温度係数)との関係を示す図である。
CR(抵抗温度係数)との関係を示す図である。
4…絶縁基板、4a…個別電極、4b…共通電極、4c1
…発熱素子、Ri…初期抵抗値、Ro…実使用時の抵抗
値。
…発熱素子、Ri…初期抵抗値、Ro…実使用時の抵抗
値。
Claims (3)
- 【請求項1】 絶縁基板表面に、複数の個別電極とそれ
らの個別電極先端部に対応して配置された共通電極と、
前記個別電極および共通電極間を接続する複数の発熱素
子とを形成してから、前記各個別電極および共通電極間
を接続する各発熱素子にトリミングパルスを印加し前記
各発熱素子の各抵抗値を低下させて前記複数の発熱素子
の抵抗値を揃えるトリミング工程を有するサーマルヘッ
ドの製造方法において、下記要件(A1)を備えたこと
を特徴とするサーマルヘッドの製造方法、(A1)前記
各発熱素子の抵抗値をそれが実際に使用されたときに達
する実使用温度状態で測定しながら前記トリミングパル
スを印加して抵抗値を揃えること。 - 【請求項2】 下記要件(A2)を備えたことを特徴と
する請求項1記載のサーマルヘッドの製造方法、(A
2)前記実使用温度状態は、前記各発熱素子が形成され
た絶縁基板を加熱することにより実現すること。 - 【請求項3】 下記要件(A3)を備えたことを特徴と
する請求項1記載のサーマルヘッドの製造方法、(A
3)前記実使用温度状態は、前記各発熱素子に実際の印
字で使用するパルスを印加し、そのときの各発熱素子の
発熱による温度上昇により実現すること。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25691192A JP3026289B2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | サーマルヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25691192A JP3026289B2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | サーマルヘッドの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06106754A true JPH06106754A (ja) | 1994-04-19 |
| JP3026289B2 JP3026289B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=17299099
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25691192A Expired - Fee Related JP3026289B2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | サーマルヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3026289B2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP25691192A patent/JP3026289B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3026289B2 (ja) | 2000-03-27 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0157185B1 (en) | Thermal head | |
| KR100817681B1 (ko) | 감열 프린트 헤드 | |
| JP3026289B2 (ja) | サーマルヘッドの製造方法 | |
| JP2929649B2 (ja) | サーマルヘッドおよびその製造方法 | |
| JP2830325B2 (ja) | サーマルヘッドの製造方法 | |
| JPH06115135A (ja) | サーマルヘッドの製造方法 | |
| JPS63317359A (ja) | 多階調熱転写記録装置 | |
| JP3106533B2 (ja) | サーマルヘッド装置 | |
| JP2831854B2 (ja) | 薄膜サーマルヘッドの抵抗体トリミング方法 | |
| JPH06227016A (ja) | サーマルヘッドのトリミング方法およびトリミング装置 | |
| KR970007640B1 (ko) | 시이트재료에 사용되는 히터의 저항값 조절방법 | |
| JPH0265201A (ja) | サーマルヘッド | |
| JPH0480048A (ja) | サーマルヘッドの製造方法 | |
| JPH048555A (ja) | サーマルヘッドの抵抗値トリミング法 | |
| JPS63141768A (ja) | サ−マルヘツドの抵抗値補正方法 | |
| JPH0339468B2 (ja) | ||
| JPH03261566A (ja) | サーマルヘッドの製造方法 | |
| JPS63178060A (ja) | サ−マルヘツドの発熱抵抗体トリミング方法 | |
| JP2005225053A (ja) | サーマルヘッド | |
| JPH07282956A (ja) | 加熱ヒータ | |
| JPS63230361A (ja) | サ−マルヘツド | |
| JPH04339667A (ja) | サーマルヘッドの製造方法 | |
| JP2528642Y2 (ja) | プリンタ装置 | |
| JPH0533539B2 (ja) | ||
| JPH10302934A (ja) | 発熱体 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |