JPH0610923B2 - 酸化チタン結晶の導電性材料及びその製法 - Google Patents
酸化チタン結晶の導電性材料及びその製法Info
- Publication number
- JPH0610923B2 JPH0610923B2 JP61193067A JP19306786A JPH0610923B2 JP H0610923 B2 JPH0610923 B2 JP H0610923B2 JP 61193067 A JP61193067 A JP 61193067A JP 19306786 A JP19306786 A JP 19306786A JP H0610923 B2 JPH0610923 B2 JP H0610923B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crystal
- tio
- gas
- catalyst
- region
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01G—COMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
- C01G23/00—Compounds of titanium
- C01G23/04—Oxides; Hydroxides
- C01G23/047—Titanium dioxide
- C01G23/08—Drying; Calcining ; After treatment of titanium oxide
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Geology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
- Non-Adjustable Resistors (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,光学素子,電気素子,ガス検出素子および電
気化学電極などに適用し得る酸化チタン結晶の導電性材
料及びその製法に関するものである。
気化学電極などに適用し得る酸化チタン結晶の導電性材
料及びその製法に関するものである。
淡黄色で透明な電気的に絶縁特性を有する酸化チタン
(TiO2)結晶を,真空中またはH2ガスやCOガス
などの還元性ガス中で加熱すると,TiO2結晶が還元
されて,青色または黒かっ色で導電特性を有するTiO
2結晶の導電性材料になる。このようなTiO2結晶の
導電特性材料は電子工業や化学工業の分野で,機能材料
として,従来から広く実用されている。
(TiO2)結晶を,真空中またはH2ガスやCOガス
などの還元性ガス中で加熱すると,TiO2結晶が還元
されて,青色または黒かっ色で導電特性を有するTiO
2結晶の導電性材料になる。このようなTiO2結晶の
導電特性材料は電子工業や化学工業の分野で,機能材料
として,従来から広く実用されている。
しかしながら、このような従来のTiO2結晶の導電性
材料は,TiO2結晶全体を還元性の雰囲気中で加熱し
て製造されるので,TiO2結晶全体が還元されて,結
晶全体が導電特性を有するようになるために,使用目的
に応じて,所定の領域だけが導電性になっているTiO
2結晶が必要な場合には,全体が導電性のTiO2結晶
から,切断や研摩などの加工によって製造しなければな
らず、所望の導電特性のTiO2結晶を得ることが難し
いばかりでなく,加工時の煩雑さや破損および不要な物
質の付着など,実用上の不都合が生じていた。
材料は,TiO2結晶全体を還元性の雰囲気中で加熱し
て製造されるので,TiO2結晶全体が還元されて,結
晶全体が導電特性を有するようになるために,使用目的
に応じて,所定の領域だけが導電性になっているTiO
2結晶が必要な場合には,全体が導電性のTiO2結晶
から,切断や研摩などの加工によって製造しなければな
らず、所望の導電特性のTiO2結晶を得ることが難し
いばかりでなく,加工時の煩雑さや破損および不要な物
質の付着など,実用上の不都合が生じていた。
本発明は、このような従来のTiO2結晶の導電性材料
における問題点を解決し,所定の領域に所定の導電特性
を有するようなTiO2結晶の導電性材料及びその製法
を提供することを目的とするものである。
における問題点を解決し,所定の領域に所定の導電特性
を有するようなTiO2結晶の導電性材料及びその製法
を提供することを目的とするものである。
ところで本発明は、不活性なキャリアガスに酸化性のガ
スと還元性のガスを加えた混合雰囲気ガス中で,TiO
2結晶を所定の温度範囲に加熱保持したとき,TiO2
結晶に触媒金属が担持されている場合と,担持されてい
ない場合とでは,TiO2結晶の導電特性が著しく変化
するという現象を応用したものである。
スと還元性のガスを加えた混合雰囲気ガス中で,TiO
2結晶を所定の温度範囲に加熱保持したとき,TiO2
結晶に触媒金属が担持されている場合と,担持されてい
ない場合とでは,TiO2結晶の導電特性が著しく変化
するという現象を応用したものである。
すなわち,TiO2結晶の〔001〕結晶軸(以下,
“C軸”とする)方向と交差する表面の所定位置に,P
t,PdまたはRhなどの触媒金属を担持したTiO2
結晶と,担持しないTiO2結晶とを,N2ガス,Ar
ガスまたはHeガスなどの不活性なキャリアガスに,酸
化性のガスとしてO2ガスおよび還元性のガスとしてH
2ガスとCOガスの片方または両方を加えた混合雰囲気
ガス中で,加熱保持すると,TiO2結晶の導電特性が
次のようになることが確かめられた。
“C軸”とする)方向と交差する表面の所定位置に,P
t,PdまたはRhなどの触媒金属を担持したTiO2
結晶と,担持しないTiO2結晶とを,N2ガス,Ar
ガスまたはHeガスなどの不活性なキャリアガスに,酸
化性のガスとしてO2ガスおよび還元性のガスとしてH
2ガスとCOガスの片方または両方を加えた混合雰囲気
ガス中で,加熱保持すると,TiO2結晶の導電特性が
次のようになることが確かめられた。
従来は、後述するような通常の現象が認められている。
すなわち、前記混合雰囲気ガス中でTiO2結晶を温度
650℃以上に加熱保持したとき,または前記混合雰囲
気ガスを予め酸化触媒などで反応させて平衡ガス組成に
した平衡雰囲気ガス中でTiO2結晶を温度300℃以
上に加熱保持したときには,TiO2結晶に触媒金属が
担持されているか否かによらず、前記混合雰囲気ガス中
のO2ガス濃度が,O2ガスとH2ガスおよびCOガス
とが反応するときの化学量論比(O2ガス濃度/(H2
ガス濃度+COガス濃度)=1/2)組成濃度よりも小さ
いときは(一般には還元性雰囲気として区分される),
TiO2結晶は表面から還元されて,青色または黒かっ
色で導電特性を有する領域が形成され,一方前記混合雰
囲気ガス中のO2ガス濃度が前記化学量論比組成濃度よ
りも大きいときは(一般には酸化性雰囲気として区分さ
れる),TiO2結晶は表面から酸化されて導電性が減
少し,より導電性の低い領域または淡黄色で絶縁特性を
有する領域が形成される。これは,還元性雰囲気で還元
反応が進み,酸化性雰囲気で酸化反応が進むという,一
般的な現象と対応する。
すなわち、前記混合雰囲気ガス中でTiO2結晶を温度
650℃以上に加熱保持したとき,または前記混合雰囲
気ガスを予め酸化触媒などで反応させて平衡ガス組成に
した平衡雰囲気ガス中でTiO2結晶を温度300℃以
上に加熱保持したときには,TiO2結晶に触媒金属が
担持されているか否かによらず、前記混合雰囲気ガス中
のO2ガス濃度が,O2ガスとH2ガスおよびCOガス
とが反応するときの化学量論比(O2ガス濃度/(H2
ガス濃度+COガス濃度)=1/2)組成濃度よりも小さ
いときは(一般には還元性雰囲気として区分される),
TiO2結晶は表面から還元されて,青色または黒かっ
色で導電特性を有する領域が形成され,一方前記混合雰
囲気ガス中のO2ガス濃度が前記化学量論比組成濃度よ
りも大きいときは(一般には酸化性雰囲気として区分さ
れる),TiO2結晶は表面から酸化されて導電性が減
少し,より導電性の低い領域または淡黄色で絶縁特性を
有する領域が形成される。これは,還元性雰囲気で還元
反応が進み,酸化性雰囲気で酸化反応が進むという,一
般的な現象と対応する。
しかし、本発明にあっては、前記混合雰囲気ガス中のO
2ガス濃度Mo2およびH2ガス濃度MH2およびCOガス
濃度Mcoが、不活性なキャリアガス(例えば、N2ガ
ス,Arガス等)の約10%以下の場合(低濃度で低温
であるため気相状態では反応しない。)で、かつ条件 度が前記化学量論比組成濃度よりも小さく,一般には還
元性雰囲気として区分される),または,前記混合雰囲
気ガス中の各成分ガス濃度が条件 満足するとき(このとき, となり,O2ガス濃度が前記化学量論比組成濃度よりも
大きく,一般には酸化性雰囲気として区分される),T
iO2結晶を温度範囲が300℃以上で550℃以下の
温度に加熱して保持すると,触媒金属が担持されている
TiO2結晶の場合には,触媒金属が担持されている表
面部からTiO2結晶内部のC軸方向の領域に青色で導
電特性を有する領域が形成される。
2ガス濃度Mo2およびH2ガス濃度MH2およびCOガス
濃度Mcoが、不活性なキャリアガス(例えば、N2ガ
ス,Arガス等)の約10%以下の場合(低濃度で低温
であるため気相状態では反応しない。)で、かつ条件 度が前記化学量論比組成濃度よりも小さく,一般には還
元性雰囲気として区分される),または,前記混合雰囲
気ガス中の各成分ガス濃度が条件 満足するとき(このとき, となり,O2ガス濃度が前記化学量論比組成濃度よりも
大きく,一般には酸化性雰囲気として区分される),T
iO2結晶を温度範囲が300℃以上で550℃以下の
温度に加熱して保持すると,触媒金属が担持されている
TiO2結晶の場合には,触媒金属が担持されている表
面部からTiO2結晶内部のC軸方向の領域に青色で導
電特性を有する領域が形成される。
一方、触媒金属が担持されていないTiO2結晶の場合
には,触媒金属が担持されていない表面部からTiO2
結晶内部のC軸方向の領域により導電性の低い領域また
は絶縁特性を有する領域が形成されるという一般に予想
される現象とは異なる現象になることが確認された。本
発明における上記特異な現象は、希薄な酸化性のガスお
よび還元性のガスを含むガス雰囲気中であって触媒金属
の不存在下、低濃度で低温の気相状態では反応しない。
には,触媒金属が担持されていない表面部からTiO2
結晶内部のC軸方向の領域により導電性の低い領域また
は絶縁特性を有する領域が形成されるという一般に予想
される現象とは異なる現象になることが確認された。本
発明における上記特異な現象は、希薄な酸化性のガスお
よび還元性のガスを含むガス雰囲気中であって触媒金属
の不存在下、低濃度で低温の気相状態では反応しない。
しかし、触媒金属の存在下ではその存在部位に酸化性の
ガスまたは還元性のガスが吸着する状態で反応するとい
う触媒反応機能を奏するのである。このため、前記酸化
性のガスと還元性のガスを含むガス雰囲気中では互いが
気相状態にあって反応することはないのである。
ガスまたは還元性のガスが吸着する状態で反応するとい
う触媒反応機能を奏するのである。このため、前記酸化
性のガスと還元性のガスを含むガス雰囲気中では互いが
気相状態にあって反応することはないのである。
本発明のTiO2結晶の導電性材料の製法は,TiO2
結晶を所定の混合雰囲気ガス中で,所定の温度範囲に加
熱保持したとき,触媒金属が担持された表面部からC軸
方向の結晶内部の領域に導電特性を有する領域が形成さ
れ,触媒金属を担持しない表面部からC軸方向の結晶内
部の領域により導電性の低い領域または絶縁特性を有す
る領域が形成されるという前記のような現象を応用した
もので,TiO2結晶の表面の所定位置に触媒金属を担
持して,所望の導電性を有する領域を形成して成るもの
である。
結晶を所定の混合雰囲気ガス中で,所定の温度範囲に加
熱保持したとき,触媒金属が担持された表面部からC軸
方向の結晶内部の領域に導電特性を有する領域が形成さ
れ,触媒金属を担持しない表面部からC軸方向の結晶内
部の領域により導電性の低い領域または絶縁特性を有す
る領域が形成されるという前記のような現象を応用した
もので,TiO2結晶の表面の所定位置に触媒金属を担
持して,所望の導電性を有する領域を形成して成るもの
である。
本発明における酸化チタン結晶の導電性材料は,酸化チ
タン結晶の表面の所定領域を白金、パラジウム、ロジウ
ム及びイリジウムの少なくとも1種を含む触媒を担持す
る部位と担持しない部位とに配分し、各部位を300〜
600℃の温度範囲で該触媒により反応が促進される酸
化性のガスと還元性のガスを含むガス雰囲気中に保持し
前記触媒を担持する部位を反応させることにより前記酸
化チタン結晶の内部の所定領域に該酸化チタン結晶の
〔001〕結晶軸方向に平行な面を境界として導電特性
を有する領域を形成すると共に、前記触媒を担持しない
部位を反応させないことにより比抵抗が該導電特性を有
する領域の比抵抗の1.5倍以上である導電性の低いま
たは絶縁特性を有する領域をそれぞれ形成しこれら1組
以上有するのである。
タン結晶の表面の所定領域を白金、パラジウム、ロジウ
ム及びイリジウムの少なくとも1種を含む触媒を担持す
る部位と担持しない部位とに配分し、各部位を300〜
600℃の温度範囲で該触媒により反応が促進される酸
化性のガスと還元性のガスを含むガス雰囲気中に保持し
前記触媒を担持する部位を反応させることにより前記酸
化チタン結晶の内部の所定領域に該酸化チタン結晶の
〔001〕結晶軸方向に平行な面を境界として導電特性
を有する領域を形成すると共に、前記触媒を担持しない
部位を反応させないことにより比抵抗が該導電特性を有
する領域の比抵抗の1.5倍以上である導電性の低いま
たは絶縁特性を有する領域をそれぞれ形成しこれら1組
以上有するのである。
また、本発明における酸化チタン結晶の導電性材料の製
法は、酸化チタン結晶の表面の所定領域を白金、パラジ
ウム、ロジウム及びイリジウムの少なくとも1種を含む
触媒を担持する部位と担持しない部位とに配分する工程
と、各部位を300〜600℃の温度範囲で該触媒によ
り反応が促進される酸化性のガスと還元性のガスを含む
ガス雰囲気中に保持し前記触媒を担持する部位を反応さ
せることにより前記酸化チタン結晶の内部の所定領域を
該酸化チタン結晶の〔001〕結晶軸方向に平行な面を
境界として導電特性を有する領域を形成すると共に、前
記触媒を担持しない部位を反応させないことにより導電
性の低いまたは絶縁特性を有する領域を形成する工程と
からなる。
法は、酸化チタン結晶の表面の所定領域を白金、パラジ
ウム、ロジウム及びイリジウムの少なくとも1種を含む
触媒を担持する部位と担持しない部位とに配分する工程
と、各部位を300〜600℃の温度範囲で該触媒によ
り反応が促進される酸化性のガスと還元性のガスを含む
ガス雰囲気中に保持し前記触媒を担持する部位を反応さ
せることにより前記酸化チタン結晶の内部の所定領域を
該酸化チタン結晶の〔001〕結晶軸方向に平行な面を
境界として導電特性を有する領域を形成すると共に、前
記触媒を担持しない部位を反応させないことにより導電
性の低いまたは絶縁特性を有する領域を形成する工程と
からなる。
さらに、本発明の酸化チタン結晶の導電性材料及びその
製法は酸化性ガスとして濃度MO2の酸素ガスを、還元性
ガスとして濃度MH2の水素ガスまたは濃度MH2の水素ガ
スと濃度MCOの一酸化炭素ガスとの混合ガスを、それぞ
れ の条件を満足するように含むガス雰囲気とすることもで
きる。
製法は酸化性ガスとして濃度MO2の酸素ガスを、還元性
ガスとして濃度MH2の水素ガスまたは濃度MH2の水素ガ
スと濃度MCOの一酸化炭素ガスとの混合ガスを、それぞ
れ の条件を満足するように含むガス雰囲気とすることもで
きる。
前記本発明の酸化チタン結晶の導電性材料の製法にあっ
ては,N2ガス1000cc/分(毎分当たり1000cc
の流量)のキャリアガスに,O2ガス10cc/分とH2
ガス40cc/分を加えた混合雰囲気ガスG中で,TiO
2結晶を温度500℃に加熱保持すると,白金触媒が担
持されているTiO2結晶の表面から結晶内部のC軸方
向の領域に,比抵抗1000Ωcm以下の青色で導電性を
有する導電性領域を形成することができる。
ては,N2ガス1000cc/分(毎分当たり1000cc
の流量)のキャリアガスに,O2ガス10cc/分とH2
ガス40cc/分を加えた混合雰囲気ガスG中で,TiO
2結晶を温度500℃に加熱保持すると,白金触媒が担
持されているTiO2結晶の表面から結晶内部のC軸方
向の領域に,比抵抗1000Ωcm以下の青色で導電性を
有する導電性領域を形成することができる。
また,白金触媒が担持されていないTiO2結晶の表面
から,結晶内部のC軸方向の領域に,比抵抗105Ωcm
以上の(導電性が小さい)絶縁性領域を形成することが
できる。
から,結晶内部のC軸方向の領域に,比抵抗105Ωcm
以上の(導電性が小さい)絶縁性領域を形成することが
できる。
さらに,TiO2結晶の所定位置に白金触媒を担持して
前記加熱処理するか,またはそのような処理を組み合わ
せることにより,結晶内部の所定領域に所定の導電特性
を有するTiO2結晶の導電性材料を製造することがで
きる。
前記加熱処理するか,またはそのような処理を組み合わ
せることにより,結晶内部の所定領域に所定の導電特性
を有するTiO2結晶の導電性材料を製造することがで
きる。
前記のようにTiO2結晶の導電特性が変化する機構に
ついては次のように考えられる。
ついては次のように考えられる。
キャリアガスで希釈されたO2ガスとH2ガスは,温度
500℃程度に加熱されても,そのままでは反応速度が
遅く,十分に反応しないが,触媒が関与すると反応が促
進されることから,前記したように,N2ガス1000
cc/分にO2ガス10cc/分とH2ガス40cc/分を加
えた混合雰囲気ガスG中で,TiO2結晶を温度500
℃に加熱したとき,白金触媒が担持されていないTiO
2結晶の表面部では,O2ガスとH2ガスとは十分に反
応せず,TiO2結晶は雰囲気ガス中のO2ガス作用で
酸化されて,導電性が減少(比抵抗が増加)するが,白
金触媒が担持されているTiO2結晶の表面部では,O
2ガスとH2ガスとの反応過程で生じるH原子またはH
+イオンがTiO2結晶のC軸方向に選択的に早く拡散
し,それらがドナーとして作用するために,N型半導体
であるTiO2結晶の導電性が増加(比抵抗が減少)す
るという機構によるものと考えられる。
500℃程度に加熱されても,そのままでは反応速度が
遅く,十分に反応しないが,触媒が関与すると反応が促
進されることから,前記したように,N2ガス1000
cc/分にO2ガス10cc/分とH2ガス40cc/分を加
えた混合雰囲気ガスG中で,TiO2結晶を温度500
℃に加熱したとき,白金触媒が担持されていないTiO
2結晶の表面部では,O2ガスとH2ガスとは十分に反
応せず,TiO2結晶は雰囲気ガス中のO2ガス作用で
酸化されて,導電性が減少(比抵抗が増加)するが,白
金触媒が担持されているTiO2結晶の表面部では,O
2ガスとH2ガスとの反応過程で生じるH原子またはH
+イオンがTiO2結晶のC軸方向に選択的に早く拡散
し,それらがドナーとして作用するために,N型半導体
であるTiO2結晶の導電性が増加(比抵抗が減少)す
るという機構によるものと考えられる。
また,前記本発明における混合雰囲気ガスの組成,Ti
O2結晶の加熱温度および触媒金属の担持方法などを,
下記のように変化させても前述とほぼ同様の効果が得ら
れる。
O2結晶の加熱温度および触媒金属の担持方法などを,
下記のように変化させても前述とほぼ同様の効果が得ら
れる。
すなわち,前記本発明における混合雰囲気ガスGの代わ
りに,N2ガス1000cc/分(毎分当たり1000cc
の流量)のキャリアガスに,O2ガス10cc/分および
H2ガス30cc/分とCOガス10cc/分を加えた混合
雰囲気ガスG1や,N2ガス2000cc/分のキャリア
ガスに,O2ガス10cc/分およびH2ガスとCOガス
を任意の割合で混合した混合ガスを20cc/分から20
0cc/分の範囲で加えた混合雰囲気ガスG2など,混合
雰囲気ガス中のO2ガス濃度MO2およびH2ガス濃度M
H2とCOガス濃度MCOが,条件2・MO2≦(MH2+
MCO)>20・MO2を満足するような,O2ガス濃度が
化学量論比組成濃度よりも不足な(一般には還元性の)
混合雰囲気ガスを用いても,前記本発明のTiO2結晶
の導電性材料を製造することができる。
りに,N2ガス1000cc/分(毎分当たり1000cc
の流量)のキャリアガスに,O2ガス10cc/分および
H2ガス30cc/分とCOガス10cc/分を加えた混合
雰囲気ガスG1や,N2ガス2000cc/分のキャリア
ガスに,O2ガス10cc/分およびH2ガスとCOガス
を任意の割合で混合した混合ガスを20cc/分から20
0cc/分の範囲で加えた混合雰囲気ガスG2など,混合
雰囲気ガス中のO2ガス濃度MO2およびH2ガス濃度M
H2とCOガス濃度MCOが,条件2・MO2≦(MH2+
MCO)>20・MO2を満足するような,O2ガス濃度が
化学量論比組成濃度よりも不足な(一般には還元性の)
混合雰囲気ガスを用いても,前記本発明のTiO2結晶
の導電性材料を製造することができる。
また,前記本発明における混合雰囲気ガスGの代わり
に,N2ガス1000cc/分のキャリアガスに,O2ガ
ス10cc/分およびH2ガス15cc/分を加えた混合雰
囲気ガスG3や,ArガスまたはHeガス2000cc/
分のキャリアガスに,O2ガス20cc/分およびH2ガ
ス20cc/分とCOガス10cc/分を加えた混合雰囲気
ガスG4など,混合雰囲気ガス中のO2ガス濃度MO2お
よびH2ガス濃度MH2とCOガス濃度MCOが,条件(M
H2+MCO)<2・MO2<OH2+(MH2+MCO)を満足す
るような,O2ガス濃度が化学量論比組成濃度よりも過
剰な(一般には酸化性の)混合雰囲気ガスを用いても,
前記本発明のTiO2結晶の導電性材料を製造できる。
に,N2ガス1000cc/分のキャリアガスに,O2ガ
ス10cc/分およびH2ガス15cc/分を加えた混合雰
囲気ガスG3や,ArガスまたはHeガス2000cc/
分のキャリアガスに,O2ガス20cc/分およびH2ガ
ス20cc/分とCOガス10cc/分を加えた混合雰囲気
ガスG4など,混合雰囲気ガス中のO2ガス濃度MO2お
よびH2ガス濃度MH2とCOガス濃度MCOが,条件(M
H2+MCO)<2・MO2<OH2+(MH2+MCO)を満足す
るような,O2ガス濃度が化学量論比組成濃度よりも過
剰な(一般には酸化性の)混合雰囲気ガスを用いても,
前記本発明のTiO2結晶の導電性材料を製造できる。
前記本発明において,TiO2結晶を温度500℃に加
熱して保持したが,加熱温度を300℃以上から550
℃以下の範囲の温度にしても,保持時間を調整すること
によって,前記本発明におけると同様に,TiO2結晶
の導電性材料を製造することができる。
熱して保持したが,加熱温度を300℃以上から550
℃以下の範囲の温度にしても,保持時間を調整すること
によって,前記本発明におけると同様に,TiO2結晶
の導電性材料を製造することができる。
前記本発明において,塩化白金酸(H2PtCl6.H
2O)溶液を用いて白金触媒を担持したが,塩化パラジ
ウム(PdCl2)溶液を用いてパラジウム触媒を担持
しても,塩化ロジウム(RhCl3)溶液を用いてロジ
ウム触媒を担持しても,塩化イリジウム(IrCl3)
溶液を用いてイリジウム触媒を担持しても,前記本発明
におけると同様に,TiO2結晶の導電性材料を製造す
ることができる。
2O)溶液を用いて白金触媒を担持したが,塩化パラジ
ウム(PdCl2)溶液を用いてパラジウム触媒を担持
しても,塩化ロジウム(RhCl3)溶液を用いてロジ
ウム触媒を担持しても,塩化イリジウム(IrCl3)
溶液を用いてイリジウム触媒を担持しても,前記本発明
におけると同様に,TiO2結晶の導電性材料を製造す
ることができる。
このような,本発明の酸化チタン結晶の導電性材料によ
れば,光学素子として表面に露出しない内部の所定領域
だけを青色で所定の導電特性にした構造や,電気抵抗素
子として主要な抵抗部を内部領域に形成し,電極部だけ
を表面に露出させた構造のものが実現できるので,水溶
液中や燃焼排気ガス中などの使用環境においても,不都
合な物質の付着による特性変化を防止することができ
る。
れば,光学素子として表面に露出しない内部の所定領域
だけを青色で所定の導電特性にした構造や,電気抵抗素
子として主要な抵抗部を内部領域に形成し,電極部だけ
を表面に露出させた構造のものが実現できるので,水溶
液中や燃焼排気ガス中などの使用環境においても,不都
合な物質の付着による特性変化を防止することができ
る。
また,ガス検出素子や電気化学電極として化学反応に適
した形状と所定の導電特性を有する領域および電気結線
用の抵抗損失が少ない導電性の良い領域とを一体的に形
成したものが得られるなど,使用目的に応じて最適な構
造の導電性材料が製造できる。
した形状と所定の導電特性を有する領域および電気結線
用の抵抗損失が少ない導電性の良い領域とを一体的に形
成したものが得られるなど,使用目的に応じて最適な構
造の導電性材料が製造できる。
以下,本発明における酸化チタン結晶の導電性材料及び
その製法を実施例に基づき説明する。
その製法を実施例に基づき説明する。
第1図は本発明実施例に用いた円板状のTiO2結晶の
導電性材料を示す図であり,第1図は平面図,第2図は
中心線I−Iを含む第1図中II−II線断面図である。
導電性材料を示す図であり,第1図は平面図,第2図は
中心線I−Iを含む第1図中II−II線断面図である。
TiO2結晶は,直径16mm,厚さ3mmの円板状単結晶
で,厚さ方向が〔001〕結晶軸(以下,“C軸”とす
る)方向,上表面2および下表面2’が(001)結晶
面に平行な面になっており,表面を粒径1μのSiC研
摩材で研摩した後,超音波洗浄で清浄にしてある。
で,厚さ方向が〔001〕結晶軸(以下,“C軸”とす
る)方向,上表面2および下表面2’が(001)結晶
面に平行な面になっており,表面を粒径1μのSiC研
摩材で研摩した後,超音波洗浄で清浄にしてある。
〔第1実施例〕 第3図及び第4図は本発明の第1実施例を示す図で,第
3図はTiO2結晶試料9,第4図はTiO2結晶試料
9のそれぞれ中心軸I−Iを含む断面図である。
3図はTiO2結晶試料9,第4図はTiO2結晶試料
9のそれぞれ中心軸I−Iを含む断面図である。
TiO2結晶試料9には,TiO2結晶1の上表面2の
中心部に位置する直径8mmの円形状塗布上面3に,塩化
白金酸(H2PtCl6.6H2O)100mgを蒸留水1
0ccに溶かした塩化白金酸溶液Sを塗布した塩化白金酸
4が付着しており,上表面2の周辺部に位置する無塗布
上面5および下表面2’には塩化白金酸は付着していな
い。
中心部に位置する直径8mmの円形状塗布上面3に,塩化
白金酸(H2PtCl6.6H2O)100mgを蒸留水1
0ccに溶かした塩化白金酸溶液Sを塗布した塩化白金酸
4が付着しており,上表面2の周辺部に位置する無塗布
上面5および下表面2’には塩化白金酸は付着していな
い。
このTiO2結晶試料9を,N2ガス1000cc/分
(毎分当たり1000ccの流量)のキャリアガスに,O
2ガス10cc/分およびH2ガス40cc/分を加えた混
合雰囲気ガスGを流動させた直径4cmの石英管内に配置
した後,電気炉で石英管と混合雰囲気ガスGおよびTi
O2結晶試料9を温度500℃に加熱して200分間保
持した後,混合雰囲気ガスG中で室温まで冷却した後,
石英管内から取り出して,TiO2結晶試料10を得
た。
(毎分当たり1000ccの流量)のキャリアガスに,O
2ガス10cc/分およびH2ガス40cc/分を加えた混
合雰囲気ガスGを流動させた直径4cmの石英管内に配置
した後,電気炉で石英管と混合雰囲気ガスGおよびTi
O2結晶試料9を温度500℃に加熱して200分間保
持した後,混合雰囲気ガスG中で室温まで冷却した後,
石英管内から取り出して,TiO2結晶試料10を得
た。
TiO2結晶試料10において,TiO2結晶11には
上表面12の中心部に位置する担持上面13に,塩化白
金酸が分解して生じた白金触媒14が担持されており,
この担持上面13からTiO2結晶11内部のC軸方向
に厚さが100μ以上でTiO2結晶11の厚さの4/5
以下の領域16に青色で比抵抗が100Ωcm以下の導電
性を有する導電性領域16が形成されており,上表面1
2の周辺部に位置する白金触媒が担持されていない無担
持上面15からTiO2結晶11内部のC軸方向にTi
O2結晶11の厚さ全体にわたった領域171および担
持上面13からTiO2結晶11内部のC軸方向にある
中心部下面13’の近傍領域172に,比抵抗が105
Ωcm以上の(導電性が小さい)絶縁性領域17が形成さ
れている。
上表面12の中心部に位置する担持上面13に,塩化白
金酸が分解して生じた白金触媒14が担持されており,
この担持上面13からTiO2結晶11内部のC軸方向
に厚さが100μ以上でTiO2結晶11の厚さの4/5
以下の領域16に青色で比抵抗が100Ωcm以下の導電
性を有する導電性領域16が形成されており,上表面1
2の周辺部に位置する白金触媒が担持されていない無担
持上面15からTiO2結晶11内部のC軸方向にTi
O2結晶11の厚さ全体にわたった領域171および担
持上面13からTiO2結晶11内部のC軸方向にある
中心部下面13’の近傍領域172に,比抵抗が105
Ωcm以上の(導電性が小さい)絶縁性領域17が形成さ
れている。
〔第2実施例〕 第5図及び第6図は本発明の第2実施例を示す図で,第
5図はTiO2結晶試料29,第6図はTiO2結晶試
料30のそれぞれ中心軸I−Iを含む断面図である。
5図はTiO2結晶試料29,第6図はTiO2結晶試
料30のそれぞれ中心軸I−Iを含む断面図である。
TiO2結晶試料29には,前記TiO2結晶1と同一
のTiO2結晶21の上表面22および下表面22’の
中心部に位置する直径8mmの円形状の塗布上面23およ
び塗布下面23’に,前記塩化白金酸溶液Sを塗布した
塩化白金酸24および24’が付着しており,上表面2
2および下表面22’の周辺部に位置する無塗布上面2
5および無塗布下面25’には塩化白金酸は付着してい
ない。
のTiO2結晶21の上表面22および下表面22’の
中心部に位置する直径8mmの円形状の塗布上面23およ
び塗布下面23’に,前記塩化白金酸溶液Sを塗布した
塩化白金酸24および24’が付着しており,上表面2
2および下表面22’の周辺部に位置する無塗布上面2
5および無塗布下面25’には塩化白金酸は付着してい
ない。
このTiO2結晶試料29を,前記第1実施例における
処理行程と同様にして,前記混合雰囲気ガスGを流動さ
せた雰囲気中で温度500℃に加熱して200分間保持
した後,室温まで冷却して,TiO2結晶試料30を得
た。
処理行程と同様にして,前記混合雰囲気ガスGを流動さ
せた雰囲気中で温度500℃に加熱して200分間保持
した後,室温まで冷却して,TiO2結晶試料30を得
た。
TiO2結晶試料30において,TiO2結晶31に
は,上表面32および下表面32’の中心部に位置する
担持上面33および担持下面33’に塩化白金酸が分解
して生じた白金触媒34および34’が担持されてお
り,この担持上面33及び担持下面33’からTiO2
結晶31内部のC軸方向にTiO2結晶31の厚さ全体
にわたった領域36に青色で比抵抗が100Ωcm以下の
導電性を有する導電性領域36が形成されており,白金
触媒が担持されていない上表面32および下表面32’
の周辺部に位置する無担持上面35および無担持下面3
5’からTiO2結晶31内部のC軸方向にTiO2結
晶31の厚さ全体にわたった領域37に比抵抗が105
Ωcm以上の(導電性が小さい)絶縁性領域37が形成さ
れている。
は,上表面32および下表面32’の中心部に位置する
担持上面33および担持下面33’に塩化白金酸が分解
して生じた白金触媒34および34’が担持されてお
り,この担持上面33及び担持下面33’からTiO2
結晶31内部のC軸方向にTiO2結晶31の厚さ全体
にわたった領域36に青色で比抵抗が100Ωcm以下の
導電性を有する導電性領域36が形成されており,白金
触媒が担持されていない上表面32および下表面32’
の周辺部に位置する無担持上面35および無担持下面3
5’からTiO2結晶31内部のC軸方向にTiO2結
晶31の厚さ全体にわたった領域37に比抵抗が105
Ωcm以上の(導電性が小さい)絶縁性領域37が形成さ
れている。
〔第3実施例〕 第7図及び第8図は本発明の第3実施例を示す図で,第
7図はTiO2結晶試料49,第8図はTiO2結晶試
料50のそれぞれ中心軸I−Iを含む断面図である。
7図はTiO2結晶試料49,第8図はTiO2結晶試
料50のそれぞれ中心軸I−Iを含む断面図である。
TiO2結晶試料49は,前記本発明第2実施例におけ
る前記TiO2結晶試料30の下表面32’を粒径1μ
のSiC研摩材で研摩して白金触媒34’を除去した
後,表面を超音波洗浄で清浄にしたもので,TiO2結
晶41の上表面42の中心部に位置する担持上面43に
白金触媒44が担持されており,上表面42の周辺部に
位置する無担持上面45および下表面42’には白金触
媒が担持されておらず,また担持上面43および無担持
上面45からTiO2結晶41内部のC軸方向に厚さ全
体にわたった領域46および領域47にそれぞれ導電性
領域46および絶縁体領域47を有している。
る前記TiO2結晶試料30の下表面32’を粒径1μ
のSiC研摩材で研摩して白金触媒34’を除去した
後,表面を超音波洗浄で清浄にしたもので,TiO2結
晶41の上表面42の中心部に位置する担持上面43に
白金触媒44が担持されており,上表面42の周辺部に
位置する無担持上面45および下表面42’には白金触
媒が担持されておらず,また担持上面43および無担持
上面45からTiO2結晶41内部のC軸方向に厚さ全
体にわたった領域46および領域47にそれぞれ導電性
領域46および絶縁体領域47を有している。
このTiO2結晶試料49を,前記本発明第1実施例に
おける処理行程と同様にして,前記混合雰囲気ガスGを
流動させた雰囲気中で温度500℃に加熱して100分
間保持した後,室温まで冷却して,TiO2結晶試料5
0を得た。
おける処理行程と同様にして,前記混合雰囲気ガスGを
流動させた雰囲気中で温度500℃に加熱して100分
間保持した後,室温まで冷却して,TiO2結晶試料5
0を得た。
TiO2結晶試料50において,TiO2結晶51には
上表面52中心部の白金触媒54が担持されている担持
上面53からTiO2結晶51内部のC軸方向に厚さが
100μ以上でTiO2結晶51の厚さの4/5以下の領
域56に青色で比抵抗が100Ωcm以下の導電性を有す
る導電性領域56が形成されており,上表面52周辺部
に位置する白金触媒が担持されていない担持上面55か
らTiO2結晶51内部のC軸方向にTiO2結晶51
の厚さ全体にわたった領域571,および担持上面53
からTiO2結晶51内部のC軸方向にある白金触媒を
除去した触媒除去下面53’の近傍領域572に,比抵
抗が105Ωcm以上の(導電性が小さい)絶縁性領域5
7が形成されている。
上表面52中心部の白金触媒54が担持されている担持
上面53からTiO2結晶51内部のC軸方向に厚さが
100μ以上でTiO2結晶51の厚さの4/5以下の領
域56に青色で比抵抗が100Ωcm以下の導電性を有す
る導電性領域56が形成されており,上表面52周辺部
に位置する白金触媒が担持されていない担持上面55か
らTiO2結晶51内部のC軸方向にTiO2結晶51
の厚さ全体にわたった領域571,および担持上面53
からTiO2結晶51内部のC軸方向にある白金触媒を
除去した触媒除去下面53’の近傍領域572に,比抵
抗が105Ωcm以上の(導電性が小さい)絶縁性領域5
7が形成されている。
〔第4実施例〕 第9図及び第10図は本発明の第4実施例を示す図で,
第9図はTiO2結晶試料69,第10図はTiO2結
晶試料70のそれぞれ中心軸I−Iを含む断面図であ
る。
第9図はTiO2結晶試料69,第10図はTiO2結
晶試料70のそれぞれ中心軸I−Iを含む断面図であ
る。
TiO2結晶試料69は,前記本発明第2実施例におけ
る前記TiO2結晶試料30の上表面32および下表面
32’を粒径1μのSiC研摩材で研摩して白金触媒3
4および34’を除去した後,表面を超音波洗浄で清浄
にしたもので,TiO2結晶61の上表面62および下
表面62’の中心部に位置する触媒除去上面65および
触媒除去下面65’からTiO2結晶61内部のC軸方
向に厚さ全体にわたった領域66に導電性領域66を有
し,その他の領域67に絶縁性領域67を有している。
る前記TiO2結晶試料30の上表面32および下表面
32’を粒径1μのSiC研摩材で研摩して白金触媒3
4および34’を除去した後,表面を超音波洗浄で清浄
にしたもので,TiO2結晶61の上表面62および下
表面62’の中心部に位置する触媒除去上面65および
触媒除去下面65’からTiO2結晶61内部のC軸方
向に厚さ全体にわたった領域66に導電性領域66を有
し,その他の領域67に絶縁性領域67を有している。
このTiO2結晶試料69を,前記本発明第1実施例に
おける処理行程と同様にして,前記混合雰囲気ガスGを
流動させた雰囲気中で温度500℃に加熱して15分間
保持した後,室温まで冷却して,TiO2結晶試料70
を得た。
おける処理行程と同様にして,前記混合雰囲気ガスGを
流動させた雰囲気中で温度500℃に加熱して15分間
保持した後,室温まで冷却して,TiO2結晶試料70
を得た。
TiO2結晶試料70において,TiO2結晶71は,
比抵抗が100Ωcm以下の導電性を有する導電性領域7
6および比抵抗が105Ωcm以上の(導電性が小さい)
絶縁性領域77を有しており,該導電性領域76は,上
表面72および下表面72’の中心部に位置する触媒除
去上面75および触媒除去下面75’から100μ以上
離れたTiO2結晶71内部のC軸方向にある厚さがT
iO2結晶71の厚さの1/5以上の領域76であり,該
絶縁性領域77は,前記TiO2結晶試料69における
TiO2結晶61の絶縁性領域67に対応するTiO2
結晶71の領域771および触媒除去上面75および触
媒除去下面75’からTiO2結晶71内部のC軸方向
に厚さが100μ以上でTiO2結晶71の厚さの1/3
以下の領域772および領域772’からなっている。
比抵抗が100Ωcm以下の導電性を有する導電性領域7
6および比抵抗が105Ωcm以上の(導電性が小さい)
絶縁性領域77を有しており,該導電性領域76は,上
表面72および下表面72’の中心部に位置する触媒除
去上面75および触媒除去下面75’から100μ以上
離れたTiO2結晶71内部のC軸方向にある厚さがT
iO2結晶71の厚さの1/5以上の領域76であり,該
絶縁性領域77は,前記TiO2結晶試料69における
TiO2結晶61の絶縁性領域67に対応するTiO2
結晶71の領域771および触媒除去上面75および触
媒除去下面75’からTiO2結晶71内部のC軸方向
に厚さが100μ以上でTiO2結晶71の厚さの1/3
以下の領域772および領域772’からなっている。
〔第5実施例〕 第11図及び第12図は本発明の第5実施例を示す図
で,第11図はTiO2結晶試料89,第12図はTi
O2結晶試料90のそれぞれ中心軸I−Iを含む断面図
である。
で,第11図はTiO2結晶試料89,第12図はTi
O2結晶試料90のそれぞれ中心軸I−Iを含む断面図
である。
TiO2結晶試料89は,前記本発明第4実施例におけ
るTiO2結晶試料69のTiO2結晶61と同一のT
iO2結晶81から形成したもので,TiO2結晶81
の上表面82および下表面82’にある触媒除去上面8
5および触媒除去下面85’の中心部に位置する直径3
mmの円形状の塗布上面83および塗布下面83’に,前
記塩化白金溶液Sを塗布して付着させた塩化白金酸84
および84’を有し,また前記TiO2結晶試料69に
おけるTiO2結晶61の導電性領域66および絶縁性
領域67に対応するTiO2結晶81の領域86および
領域87に導電性領域86および絶縁性領域87を有し
ている。
るTiO2結晶試料69のTiO2結晶61と同一のT
iO2結晶81から形成したもので,TiO2結晶81
の上表面82および下表面82’にある触媒除去上面8
5および触媒除去下面85’の中心部に位置する直径3
mmの円形状の塗布上面83および塗布下面83’に,前
記塩化白金溶液Sを塗布して付着させた塩化白金酸84
および84’を有し,また前記TiO2結晶試料69に
おけるTiO2結晶61の導電性領域66および絶縁性
領域67に対応するTiO2結晶81の領域86および
領域87に導電性領域86および絶縁性領域87を有し
ている。
このTiO2結晶試料89を,前記本発明第1実施例に
おける処理工程と同様にして,前記混合雰囲気ガスGを
流動させた雰囲気中で温度500℃に加熱して15分間
保持した後,室温まで冷却してTiO2結晶試料90を
得た。
おける処理工程と同様にして,前記混合雰囲気ガスGを
流動させた雰囲気中で温度500℃に加熱して15分間
保持した後,室温まで冷却してTiO2結晶試料90を
得た。
TiO2結晶試料90において,TiO2結晶91に
は,上表面92および下表面92’の中心部に位置する
担持上面93および担持下面93’に塩化白金酸が分解
して生じた白金触媒94および94’が担持されてい
る。
は,上表面92および下表面92’の中心部に位置する
担持上面93および担持下面93’に塩化白金酸が分解
して生じた白金触媒94および94’が担持されてい
る。
また,このTiO2結晶91には,比抵抗が100Ωcm
以下の導電性を有する導電性領域96及び比抵抗が10
5Ωcm以上の(導電性が小さい)絶縁性領域97が形成
されており,該導電性領域96は,上表面92の触媒除
去上面95および下表面92’の触媒除去下面95’か
ら100μ以上離れたTiO2結晶91内部のC軸方向
にある厚さがTiO2結晶91の厚さ1/5以上の領域9
61,および白金触媒94の担持上面93および白金触
媒94’の担持下面93’からTiO2結晶91内部の
C軸方向に(厚さが100μ以上で)前記領域961に
達するまでの領域962および領域962’からなって
おり,該絶縁性領域97は,前記TiO2試料89にお
けるTiO2結晶81の絶縁性領域87に対応するTi
O2結晶91の領域971および触媒除去上面95およ
び触媒除去下面95’からTiO2結晶91内部のC軸
方向に厚さが100μ以上でTiO2結晶91の厚さの
1/3以下の領域から前記導電性の領域962および領域
962’を除いた領域972および領域972’から成
っている。
以下の導電性を有する導電性領域96及び比抵抗が10
5Ωcm以上の(導電性が小さい)絶縁性領域97が形成
されており,該導電性領域96は,上表面92の触媒除
去上面95および下表面92’の触媒除去下面95’か
ら100μ以上離れたTiO2結晶91内部のC軸方向
にある厚さがTiO2結晶91の厚さ1/5以上の領域9
61,および白金触媒94の担持上面93および白金触
媒94’の担持下面93’からTiO2結晶91内部の
C軸方向に(厚さが100μ以上で)前記領域961に
達するまでの領域962および領域962’からなって
おり,該絶縁性領域97は,前記TiO2試料89にお
けるTiO2結晶81の絶縁性領域87に対応するTi
O2結晶91の領域971および触媒除去上面95およ
び触媒除去下面95’からTiO2結晶91内部のC軸
方向に厚さが100μ以上でTiO2結晶91の厚さの
1/3以下の領域から前記導電性の領域962および領域
962’を除いた領域972および領域972’から成
っている。
第1図及び第2図は本発明の実施例に用いたTiO2結
晶を示すもので,第1図は平面図,第2図は中心軸I−
Iを含む第1図中II−II線断面図,第3図及び第4図は
本発明の第1実施例を示すもので,第3図はTiO2結
晶試料9を,第4図はTiO2結晶試料10をそれぞれ
示す断面図,第5図及び第6図は本発明の第2実施例を
示すもので,第5図はTiO2結晶試料29を,第6図
はTiO2結晶試料30をそれぞれ示す断面図,第7図
及び第8図は本発明の第3実施例を示すもので,第7図
はTiO2結晶試料49を,第8図はTiO2結晶試料
50をそれぞれ示す断面図,第9図及び第10図は本発
明の第4実施例を示すもので,第9図はTiO2結晶試
料69を,第10図はTiO2結晶試料70をそれぞれ
示す断面図,第11図及び第12図は本発明の第5実施
例を示すもので,第11図はTiO2結晶試料89を,
第12図はTiO2結晶試料90をそれぞれ示す断面図
であっていずれも中心軸I−Iを含む断面図である。 図中 1 ……TiO2結晶,2 ……上表面, 2’……下表面,3 ……塗布上面, 4 ……塩化白金酸,5 ……無塗布上面 9 ……TiO2結晶試料,13……担持上面, 16……導電性領域,17……絶縁性領域
晶を示すもので,第1図は平面図,第2図は中心軸I−
Iを含む第1図中II−II線断面図,第3図及び第4図は
本発明の第1実施例を示すもので,第3図はTiO2結
晶試料9を,第4図はTiO2結晶試料10をそれぞれ
示す断面図,第5図及び第6図は本発明の第2実施例を
示すもので,第5図はTiO2結晶試料29を,第6図
はTiO2結晶試料30をそれぞれ示す断面図,第7図
及び第8図は本発明の第3実施例を示すもので,第7図
はTiO2結晶試料49を,第8図はTiO2結晶試料
50をそれぞれ示す断面図,第9図及び第10図は本発
明の第4実施例を示すもので,第9図はTiO2結晶試
料69を,第10図はTiO2結晶試料70をそれぞれ
示す断面図,第11図及び第12図は本発明の第5実施
例を示すもので,第11図はTiO2結晶試料89を,
第12図はTiO2結晶試料90をそれぞれ示す断面図
であっていずれも中心軸I−Iを含む断面図である。 図中 1 ……TiO2結晶,2 ……上表面, 2’……下表面,3 ……塗布上面, 4 ……塩化白金酸,5 ……無塗布上面 9 ……TiO2結晶試料,13……担持上面, 16……導電性領域,17……絶縁性領域
Claims (2)
- 【請求項1】酸化チタン結晶の表面の所定領域を白金、
パラジウム、ロジウム及びイリジウムの少なくとも1種
を含む触媒を担持する部位と担持しない部位とに配分
し、各部位を300〜600℃の温度範囲で該触媒によ
り反応が促進される酸化性のガスと還元性のガスを含む
ガス雰囲気中に保持し前記触媒を担持する部位を反応さ
せることにより前記酸化チタン結晶の内部の所定領域に
該酸化チタン結晶の〔001〕結晶軸方向に平行な面を
境界として導電特性を有する領域を形成すると共に、前
記触媒を担持しない部位を反応させないことにより比抵
抗が該導電特性を有する領域の比抵抗の1.5倍以上で
ある導電性の低いまたは絶縁特性を有する領域をそれぞ
れ形成しこれら1組以上有することを特徴とする酸化チ
タン結晶の導電性材料。 - 【請求項2】酸化チタン結晶の表面の所定領域を白金、
パラジウム、ロジウム及びイリジウムの少なくとも1種
を含む触媒を担持する部位と担持しない部位とに配分す
る工程と、各部位を300〜600℃の温度範囲で該触
媒により反応が促進される酸化性のガスと還元性のガス
を含むガス雰囲気中に保持し前記触媒を担持する部位を
反応させることにより前記酸化チタン結晶の内部の所定
領域を該酸化チタン結晶の〔001〕結晶軸方向に平行
な面を境界として導電特性を有する領域を形成すると共
に、前記触媒を担持しない部位を反応させないことによ
り導電性の低いまたは絶縁特性を有する領域を形成する
工程とからなることを特徴とする酸化チタン結晶の導電
性材料の製法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61193067A JPH0610923B2 (ja) | 1986-08-19 | 1986-08-19 | 酸化チタン結晶の導電性材料及びその製法 |
| US07/084,837 US4780306A (en) | 1986-08-19 | 1987-08-13 | Electrically conductive material composed of titanium oxide crystal and method of producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61193067A JPH0610923B2 (ja) | 1986-08-19 | 1986-08-19 | 酸化チタン結晶の導電性材料及びその製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6348703A JPS6348703A (ja) | 1988-03-01 |
| JPH0610923B2 true JPH0610923B2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=16301653
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61193067A Expired - Fee Related JPH0610923B2 (ja) | 1986-08-19 | 1986-08-19 | 酸化チタン結晶の導電性材料及びその製法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4780306A (ja) |
| JP (1) | JPH0610923B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6641939B1 (en) | 1998-07-01 | 2003-11-04 | The Morgan Crucible Company Plc | Transition metal oxide doped alumina and methods of making and using |
| US6905748B2 (en) * | 2001-05-31 | 2005-06-14 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Stack of fan folded material and combinations thereof |
| WO2010087973A2 (en) | 2009-02-02 | 2010-08-05 | Pilkington Group Limited | Method of depositing an electrically conductive titanium oxide coating |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55500123A (ja) * | 1978-03-28 | 1980-03-06 | ||
| CA1225066A (en) * | 1980-08-18 | 1987-08-04 | Jean M. Hinden | Electrode with surface film of oxide of valve metal incorporating platinum group metal or oxide |
| JPS5950604B2 (ja) * | 1981-11-27 | 1984-12-10 | 三菱マテリアル株式会社 | 酸化チタン粉末の製造法 |
| IL73536A (en) * | 1984-09-13 | 1987-12-20 | Eltech Systems Corp | Composite catalytic material particularly for electrolysis electrodes,its manufacture and its use in electrolysis |
-
1986
- 1986-08-19 JP JP61193067A patent/JPH0610923B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1987
- 1987-08-13 US US07/084,837 patent/US4780306A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6348703A (ja) | 1988-03-01 |
| US4780306A (en) | 1988-10-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Hernández et al. | Methanol oxidation on gold nanoparticles in alkaline media: Unusual electrocatalytic activity | |
| EP0557674B1 (en) | Platinum alloy catalyst and process of preparing same | |
| EP0292184A2 (en) | Highly active catalyst and highly active electrode made of this catalyst | |
| JP7113511B2 (ja) | ブリッジ型の酸化スズ含有シートとその製造方法 | |
| JPH0610923B2 (ja) | 酸化チタン結晶の導電性材料及びその製法 | |
| JP2005270864A (ja) | 燃料電池電極触媒体とその製法 | |
| JP3030328B2 (ja) | 超微粒貴金属分散酸化チタン薄膜およびその製法 | |
| JP2002134123A (ja) | 燃料電池用触媒及びその製造方法並びに燃料電池用電極 | |
| JP3060683B2 (ja) | 電極触媒担持構造とそれを用いた燃料電池用電極及び燃料電池 | |
| Franceschini et al. | Tailoring the glucose oxidation activity of anodized copper thin films | |
| Miura et al. | Synthesis of Pt− Mo− N thin film and catalytic activity for fuel cells | |
| JPH0629027A (ja) | 燃料電池およびその製造方法 | |
| JPH04141235A (ja) | アノード極用電極触媒 | |
| EP0665985B1 (en) | Platinum-rhodium-iron catalyst | |
| JPH0127405B2 (ja) | ||
| JP3897415B2 (ja) | 貴金属分散酸化チタン薄膜の製造方法及びガスセンサー | |
| JPH09265832A (ja) | 酸化チタン結晶の導電性材料及びその製造方法 | |
| JP3037344B2 (ja) | 直接型メタノール燃料電池用電極及びその製造方法 | |
| JPS5835738B2 (ja) | シヨクバイタンタイトソノセイホウ | |
| JP7662504B2 (ja) | 燃料電池セパレータ及び燃料電池セパレータの製造方法 | |
| CN111239211B (zh) | 一种银丝传感电极的电化学制备方法 | |
| JP2707370B2 (ja) | 還元触媒の製造方法 | |
| JPH0368452A (ja) | 白金合金触媒の製造方法 | |
| JPH0629028A (ja) | 燃料電池およびその製造方法 | |
| Czerwiski | The adsorption study of carbon oxides on reticulated vitreous carbon/RVC/plated with Ru electrode |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |