JPH06116763A - 防錆処理方法及び防錆処理装置 - Google Patents

防錆処理方法及び防錆処理装置

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JPH06116763A
JPH06116763A JP26593092A JP26593092A JPH06116763A JP H06116763 A JPH06116763 A JP H06116763A JP 26593092 A JP26593092 A JP 26593092A JP 26593092 A JP26593092 A JP 26593092A JP H06116763 A JPH06116763 A JP H06116763A
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tank
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rust
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撚線の表面および素線間に防錆被膜を均一
に、しかも厚く形成する。 【構成】 伸線機によって所望線径に成形した単線又は
撚線機によって2以上の素線を撚って成形した撚線をベ
ンゾトリアゾール溶液が満たされた防錆槽内を浸漬走行
せしめて該単線又は撚線に防錆処理を施す際に防錆槽内
の防錆液に任意の方向から赤外線を照射させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅の単線、撚線等導線
に防錆処理を行う装置に係り、特に、撚線の表面および
素線間に防錆被膜を厚く形成することのできる防錆処理
方法及び防錆処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】送電線に使用される電線の導体には、規
定された耐用年数を保持するため、その表面に防錆処理
が施されている。この防錆液としては、BTA(ベンゾ
トリアゾール)等の防錆剤を1.1.1トリクロロエタ
ン、IPA(isoprobanol)や、MEK(M
ethyl ethyl Ketone)、Metha
nol等の混合溶剤に、溶解したものが用いられる。そ
して、この防錆溶液による防錆処理方法として従来、次
のような方法が用いられている。一般に、第3に、導体
を防錆液で満たされた液槽内に浸漬通過させて防錆液を
塗布する方法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の方法にあっては、前防錆液槽内に浸漬するため、導
体表面の防錆膜の不均一性はないが、単線の場合には、
単線表面に厚く防錆被膜を形成することができず、撚線
の場合には、素線表面の仕上りが不均一であるため、単
に防錆液中を浸漬走行させるだけでは、撚線を構成して
いる素線間に防錆液が浸透せず、防錆被膜を厚く形成す
ることができないという問題点を有している。
【0004】本発明は、撚線の表面および素線間に防錆
被膜を均一に、しかも厚く形成することのできる防錆処
理方法及び防錆処理装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、防錆液中を
浸漬通過させ、導体表面を十分防錆液中に浸しているに
も拘らず十分な防錆被膜が形成されない点に着目した。
【0006】まず、銅表面に防錆被膜が形成される過程
を解明すると、防錆液のベンゾトリアゾール(C6 4
2 ・NH)溶液は、 なる化学反応を起こし、ベンゾトリアゾールは、酸素
(O2 )の存在の下にベンゾトリアゾール第2銅(防錆
被膜)になることが明らかとなっている。ところが、従
来の防錆処理は、走行通過する導体表面に防錆液が付着
しないようなところが生じるのを防ぐため、防錆液を満
たした槽の液中深い位置を走行通過せしめている。
【0007】本発明者は、このような従来の防錆処理方
法では防錆液が銅と反応して防錆膜を形成する際に必要
とする酸素(O2 )が不十分であることを見出し、本発
明をなすに至った。
【0008】また、撚線を構成している素線の表面は、
その仕上りが均一になっておらず、撚線として仕上った
場合、防錆液中に浸漬しても素線間表面張力によって素
線間に防錆液が浸漬していかず、本発明者は、撚線の場
合特に防錆効果を得られなていないということを見出し
て本発明をなすに至った。
【0009】上記目的を達成するために、本発明におけ
る防錆処理方法は、伸線機によって所望線径に成形した
単線又は撚線機によって2以上の素線を撚って成形した
撚線をベンゾトリアゾール溶液が満たされた防錆槽内を
浸漬走行せしめて該単線又は撚線に防錆処理を施す際に
防錆槽内の防錆液に任意の方向から赤外線を照射させる
ようにしたものである。
【0010】また、上記目的を達成するために、本発明
における防錆処理装置は、伸線機によって所望線径に成
形した単線又は撚線機によって2以上の素線を撚って成
形した撚線をベンゾトリアゾール溶液が満たされた防錆
槽内を浸漬走行せしめて該単線又は撚線に防錆処理を施
す防錆処理装置の防錆槽の内壁面に赤外線発生器を設
け、防錆槽内の防錆液に赤外線を照射するようにしたも
のである。
【0011】
【作用】単線又は撚線を防錆槽内に満たした防錆液の液
面下を数百〜数千m/hrの速度で浸漬走行させる。こ
の単線又は撚線の走行する防錆槽内の防錆液は、照射さ
れる赤外線に共鳴し赤外線を吸収する。この赤外線の吸
収にって、防錆液はエネルギー順位を上げ、伸縮振動・
交角振動の振動を大きくし、分子運動が活発になる。
【0012】この防錆液の分子運動の活発化は、防錆槽
内の防錆液に大きな圧力と高温度を発生させ、単線又は
撚線のCuとベンゾトリアゾール(C6 4 2 ・N
H)との反応を促進し、単線又は撚線の表面にベンゾト
リアゾール第2銅(防錆被膜)を盛んに形成する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。撚
線の製造装置は、図8に示す如き構成を有している。す
なわち、炉より引っ張り出した銅の素線600は、図8
(A)に示す如く、矢印Aに示す方向に引き出され、伸
線機100によって所望の線径に引き伸ばされ、上り釜
300により引っ張られ、防錆槽400を通り巻取ドラ
ム500に巻かれる。それら伸線後の線は、図8(B)
に示す如く、撚線機200によって撚られた後、撚線6
50として防錆槽450を通り巻取ドラム550に巻か
れる。このようにして防錆処理の施された銅線(単線又
は撚線)が製造される。
【0014】《第1実施例》図1には、本発明に係る防
錆処理方法及び防錆処理装置の一実施例が示されてい
る。
【0015】図において、1は防錆処理装置で、長方形
状の防錆槽2を有している。この長方形状の防錆槽2の
内部は、長手方向に銅線(単線又は撚線)60が走行す
るように構成されている。3は送入管で、防錆槽2の長
手方向の側面4に設けられており、防錆液10が定量的
に供給されるようになっている。5は排出管で、防錆槽
2の長手方向の側面6に設けられており、防錆槽2内に
常時一定量が保持されるように送入管3から定量的に供
給される防錆液10のオーバーフローした分を随時排出
するものである。この送入管3から送入された防錆液1
0は、排出管5から排出され、再び送入管3に送られる
というように循環して使用されている。
【0016】7は赤外線発生器で、防錆槽2の底面11
に設けられている。この赤外線発生器7は、図2に示す
如く、赤外線照射セラミックス71にヒータ72を内蔵
して構成されている。赤外線放射体としては、2MgO
・2Al2 3 ・5SiO2、Li2 O・A2 3 ・4
SiO2 、2Al2 3 ・TiO2 等がある。
【0017】8は赤外線発生器で、防錆槽2の上部に乗
せられた蓋9に設けられている。この赤外線発生器8
は、赤外線発生器7と同様に構成されており、図2に示
す如く、赤外線照射セラミックス81にヒータ82を内
蔵して構成されている。赤外線放射体としては、2Mg
O・2Al2 3 ・5SiO2 、Li2 O・A2 3
4SiO2 、2Al2 3 ・TiO2 等がある。
【0018】次に、本実施例の動作について説明する。
【0019】まず、防錆液10が、防錆槽2に充満され
ると、赤外線発生器7、8を動作せしめ、防錆液10に
赤外線を照射する。この状態で、防錆液10中に銅線6
0を、防錆液10の液面下を数百〜数千m/hrの線速
で走行させる。すると、防錆槽2内の防錆液10は、銅
線60走行近辺で渦流を生じると共に赤外線発生器7、
8によって銅線60周辺の防錆液10は、分子運動が活
発となる。この渦流と分子運動が銅線60表面に防錆液
10を叩きつけ、防錆被膜の形成を十分ならしめる。
【0020】このように銅線60は、防錆液10中を防
錆液10の液面下を数百〜数千m/hrの速度で走行
し、浸漬処理によって防錆処理が施される。この銅線6
0が防錆液10の液面下を数百〜数千m/hrの線速で
走行している間、赤外線発生器7、8によって赤外線が
照射されている。このように赤外線が照射されると、防
錆液10は赤外線を吸収し、共鳴現象を起こし防錆液の
分子間のエネルギー順位を上げ振動が大きくなり、分子
運動が活発となる。この分子運動の活発化は、大きな圧
力と高温度を発生し銅線60のCuとベンゾトリアゾー
ル(C6 4 2・NH)との反応を促進し、ベンゾト
リアゾール第2銅(防錆被膜)を盛んに形成する。
【0021】この赤外線発生器7、8による赤外線を照
射した場合と赤外線を照射しない場合との防錆膜の形成
厚さの試験結果が表1に示されている。
【0022】 表1では、ベンゾトリアゾール(C6 4 2 ・NH)
濃度を3段階に変化させて、それぞれについて赤外線未
照射、赤外線10分照射、赤外線30分照射の試料を作
成した。赤外線照射による試料は、防錆液に10分、3
0分赤外線を照射した直後、銅線を防錆液に1秒間浸漬
した後乾燥させたものである。これらの各試料について
Na2 S試験を行った。このNa2 S試験は、試料を1
00ppmNa2 S溶液中に30秒間浸漬させ、各試料
の表面の変色度合を観察して行った。試験結果における
『×』は試料全面が変色したものを示し、『△』は試料
全体がうっすらと変色したものを示し、『○』は試料に
変色が認められなかったものを示している。
【0023】表1から、ベンゾトリアゾール(C6 4
2 ・NH)濃度が0.3W/V%のものでは、赤外線
未照射のものは、『×』で試料全面が変色が現れた。ま
た、防錆液に10分間赤外線を照射した直後に試料を防
錆液に1秒間浸漬し乾燥させたものは、『○』で試料に
変色が全く認められなかった。さらに、防錆液に30分
間赤外線を照射した直後に試料を防錆液に1秒間浸漬し
乾燥させたものも、同様『○』で試料に変色が全く認め
られなかった。
【0024】また、ベンゾトリアゾール(C6 4 2
・NH)濃度が0.5W/V%のものでは、赤外線未照
射のものは、『△』で試料全体にうっすらと変色が認め
られた。また、防錆液に10分間赤外線を照射した直後
に試料を防錆液に1秒間浸漬し乾燥させたものは、
『○』で試料に変色が全く認められなかった。さらに、
防錆液に30分間赤外線を照射した直後に試料を防錆液
に1秒間浸漬し乾燥させたものも、同様『○』で試料に
変色が全く認められなかった。
【0025】さらに、ベンゾトリアゾール(C6 4
2 ・NH)濃度が1.0W/V%のものでは、赤外線未
照射のもの、防錆液に10分間赤外線を照射した直後に
試料を防錆液に1秒間浸漬し乾燥させたもの、防錆液に
30分間赤外線を照射した直後に試料を防錆液に1秒間
浸漬し乾燥させたもののいずれもが、『○』で試料に変
色が全く認められなかった。
【0026】このように防錆液に赤外線を照射すること
によって銅線60のCuとベンゾトリアゾール(C6
4 2 ・NH)との反応を促進し、ベンゾトリアゾール
第2銅(防錆被膜)を厚く形成できることは、明白であ
る。本実施例による銅線60のCuとベンゾトリアゾー
ル(C6 4 2 ・NH)との反応によって形成される
ベンゾトリアゾール第2銅(防錆被膜)の厚さを断面し
て観察すると、図3に示す如き状態となっている。図3
(A)は従来の防錆処理装置によって防錆処理した銅線
70の断面構造を示し、71が銅で、72が防錆被膜
(ベンゾトリアゾール第2銅)、73が防錆被膜の外周
に付着したベンゾトリアゾール(C6 4 2 ・NH)
層である。図3(B)は本実施例に基づく防錆処理装置
によって防錆処理した銅線60の断面構造を示し、61
が銅で、62が防錆被膜(ベンゾトリアゾール第2
銅)、63が防錆被膜の外周に付着したベンゾトリアゾ
ール(C6 4 2 ・NH)層である。防錆処理を施す
銅線60と銅線70は、同じ導体径を有するもので、金
属銅61の部分と金属銅71の部分とは同一径に成形さ
れたものである。本実施例に基づいて防錆処理の行われ
た銅線60に形成された防錆被膜62の厚さT1 は、従
来の方法によって防錆処理の行われた銅線70に形成さ
れた防錆被膜72の厚さT0 と、 T1 >T0 という関係になっている。すなわち、本実施例に基づい
て防錆処理の行われた銅線60に形成された防錆被膜6
2の厚さの方が従来の方法によって防錆処理の行われた
銅線70に形成された防錆被膜72の厚さよりも厚く形
成されている。したがって、本実施例に基づいて防錆処
理の行われた銅線60の防錆被膜62の外周に付着する
過剰なベンゾトリアゾール層63の厚さt1 は、従来の
方法によって防錆処理の行われた銅線70の防錆被膜7
2の外周に付着する過剰なベンゾトリアゾール層73の
厚さt0 と、 t1 >t0 という関係を有している。
【0027】したがって、本実施例によれば、防錆被膜
形成時に必要とする酸素の供給を可能としているため、
防錆被膜形成を助長することができ、従来に比して、線
速を速くすることができ、防錆処理効率を向上すること
ができる。
【0028】また、本実施例によれば、赤外線の照射に
よる防錆液分子の共鳴現象により、化学反応(防錆被膜
形成反応)が促進され、反応時間が短縮され、未反応を
少なくすることができる。
【0029】また、本実施例によれば、特に銅線が撚線
の場合、銅線が防錆液に浸漬走行されていく間に防錆液
分子の共鳴現象により銅線の周囲に一定した大きな圧力
と高温度を発生させるため、より早く、撚線の細部に渡
ってに効果的に防錆処理を施すことができる。
【0030】《第2実施例》図4には、本発明の第2実
施例が示されている。
【0031】図4において、本実施例が図1に図示の第
1実施例と異なる点は、図1に図示の第1実施例が、赤
外線発生器7、8を防錆槽2の底面11と防錆槽2の上
部に乗せられた蓋9に設けているのに対し、本実施例
は、防錆槽の上部にのみ設けた点である。
【0032】図において、20は防錆処理装置で、長方
形状の防錆槽21を有している。この長方形状の防錆槽
21の内部は、図面の表面から裏面に突き抜ける方向に
銅線(単線又は撚線)60が走行するように構成されて
いる。22は赤外線発生器で、防錆槽21の上部に設け
られており、防錆槽21の蓋を兼ねてもよい。
【0033】したがって、本実施例によれば、赤外線発
生器22の照射量を調整することにより、防錆被膜形成
時に必要とする酸素の供給を十分取ることができ、防錆
被膜形成を助長することができるので防錆処理効率を向
上することができ、従来に比して、線速を速くしたり、
防錆槽をコンパクトにすることができる。
【0034】また、本実施例によれば、赤外線の照射に
よる防錆液分子の共鳴現象により、化学反応(防錆被膜
形成反応)が促進され、反応時間が短縮され、未反応を
少なくすることができる。
【0035】《第3実施例》図5には、本発明の第3実
施例が示されている。
【0036】図5において、本実施例が図1に図示の第
1実施例と異なる点は、図1に図示の第1実施例が、赤
外線発生器7、8を防錆槽2の底面11と防錆槽2の上
部に乗せられた蓋9に設けているのに対し、本実施例
は、防錆槽の底面にのみ設けた点である。
【0037】図において、30は防錆処理装置で、長方
形状の防錆槽31を有している。この長方形状の防錆槽
31の内部は、図面の表面から裏面に突き抜ける方向に
銅線(単線又は撚線)60が走行するように構成されて
いる。32は赤外線発生器で、防錆槽31の底面33に
設けられている。
【0038】したがって、本実施例によれば、赤外線発
生器32の照射量を調整することにより、防錆被膜形成
時に必要とする酸素の供給を十分取ることができ、防錆
被膜形成を助長することができるので防錆処理効率を向
上することができ、従来に比して、線速を速くしたり、
防錆槽をコンパクトにすることができる。
【0039】また、本実施例によれば、赤外線の照射に
よる防錆液分子の共鳴現象により、化学反応(防錆被膜
形成反応)が促進され、反応時間が短縮され、未反応を
少なくすることができる。
【0040】《第3実施例》図5には、本発明の第3実
施例が示されている。
【0041】図5において、本実施例が図1に図示の第
1実施例と異なる点は、図1に図示の第1実施例が、赤
外線発生器7、8を防錆槽2の底面11と防錆槽2の上
部に乗せられた蓋9に設けているのに対し、本実施例
は、防錆槽の底面にのみ設けた点である。
【0042】図において、30は防錆処理装置で、長方
形状の防錆槽31を有している。この長方形状の防錆槽
31の内部は、図面の表面から裏面に突き抜ける方向に
銅線(単線又は撚線)60が走行するように構成されて
いる。32は赤外線発生器で、防錆槽31の底面33に
設けられている。
【0043】したがって、本実施例によれば、赤外線発
生器32の照射量を調整することにより、防錆被膜形成
時に必要とする酸素の供給を十分取ることができ、防錆
被膜形成を助長することができるので防錆処理効率を向
上することができ、従来に比して、線速を速くしたり、
防錆槽をコンパクトにすることができる。
【0044】また、本実施例によれば、赤外線の照射に
よる防錆液分子の共鳴現象により、化学反応(防錆被膜
形成反応)が促進され、反応時間が短縮され、未反応を
少なくすることができる。
【0045】《第4実施例》図6には、本発明の第4実
施例が示されている。
【0046】図6において、本実施例が図5に図示の第
3実施例と異なる点は、図5に図示の第3実施例が、赤
外線発生器32を防錆槽31の底面33に設けているの
に対し、本実施例は、防錆槽の一方の側面に設けた点で
ある。
【0047】図において、40は防錆処理装置で、長方
形状の防錆槽41を有している。この長方形状の防錆槽
41の内部は、図面の表面から裏面に突き抜ける方向に
銅線(単線又は撚線)60が走行するように構成されて
いる。42は赤外線発生器で、防錆槽41の側面43に
設けられている。
【0048】したがって、本実施例によれば、赤外線発
生器42を側面に設けているため、防錆液に十分に赤外
線を照射することができるので、防錆被膜形成時に必要
とする酸素の供給を十分取ることができ、防錆被膜形成
を助長することができるので防錆処理効率を向上するこ
とができ、従来に比して、線速を速くしたり、防錆槽を
コンパクトにすることができる。
【0049】また、本実施例によれば、赤外線の照射に
よる防錆液分子の共鳴現象により、化学反応(防錆被膜
形成反応)が促進され、反応時間が短縮され、未反応を
少なくすることができる。
【0050】《第5実施例》図7には、本発明の第5実
施例が示されている。
【0051】図7において、本実施例が図6に図示の第
4実施例と異なる点は、図6に図示の第4実施例が、赤
外線発生器42を防錆槽41の一方の側面43に設けて
いるのに対し、本実施例は、防錆槽の両方の側面に設け
た点である。
【0052】図において、50は防錆処理装置で、長方
形状の防錆槽51を有している。この長方形状の防錆槽
51の内部は、図面の表面から裏面に突き抜ける方向に
銅線(単線又は撚線)60が走行するように構成されて
いる。52は赤外線発生器で、防錆槽51の側面53に
設けられている。また、54は赤外線発生器で、防錆槽
51の側面55に設けられている。
【0053】したがって、本実施例によれば、赤外線発
生器52、54を相対向する側面53、55に設けてい
るため、防錆液に両側面から十分に赤外線を照射するこ
とができ、防錆被膜形成時に必要とする酸素の供給を十
分取ることができるので、防錆被膜形成を助長すること
ができ、かつ防錆処理効率を向上することができ、従来
に比して、線速を速くしたり、防錆槽をコンパクトにす
ることができる。
【0054】また、本実施例によれば、赤外線の照射に
よる防錆液分子の共鳴現象により、化学反応(防錆被膜
形成反応)が促進され、反応時間が短縮され、未反応を
少なくすることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で、赤外線による分子運動の活発化によって、防錆液中
に共鳴現象を惹起し化学反応(防錆被膜形成反応)を促
進し、反応時間を短縮され、未反応状態を減少すること
ができる。このため、本発明によれば、銅線表面に防錆
被膜を早く厚く形成することができる。
【0056】さらに、本発明によれば、防錆被膜形成反
応(化学反応)が従来に比して促進されるため、防錆被
膜形成時間を短縮することができ、防錆液浸漬走行時間
を短く、すなわち、従来の銅線の線速を変更をしなけれ
ば、防錆処理装置の長さを短くでき、また、防錆処理装
置に変更を加えなければ、銅線の線速を速くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防錆処理装置の第1実施例を示す
断面図である。
【図2】図1に図示の防錆処理装置に用いられる赤外線
発生装置の全体斜視図である。
【図3】図1に図示の防錆処理装置によって防錆処理さ
れた銅線と従来の防錆処理装置によって防錆処理された
銅線の一部を断面して示した図である。
【図4】本発明に係る防錆処理装置の第2実施例を示す
断面図である。
【図5】本発明に係る防錆処理装置の第3実施例を示す
断面図である。
【図6】本発明に係る防錆処理装置の第4実施例を示す
断面図である。
【図7】本発明に係る防錆処理装置の第5実施例を示す
断面図である。
【図8】本発明の適用される単線及び撚線の製造装置の
模式図である。
【符号の説明】
1,20,30,40,50………………………………
…防錆処理装置 2,21,31,41,51,61………………………
…防錆槽 7,8,22,32,42,52,54…………………
…赤外線発生器 10……………………………………………………………
…防錆液 60……………………………………………………………
…銅線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸線機によって所望線径に成形した単線
    又は撚線機によって2以上の素線を撚って成形した撚線
    をベンゾトリアゾール溶液が満たされた防錆槽内を浸漬
    走行せしめて該単線又は撚線に防錆処理を施す防錆処理
    方法において、上記防錆槽内の防錆液に任意の方向から
    赤外線を照射させるようにしたことを特徴とする防錆処
    理方法。
  2. 【請求項2】 上記任意の方向は、複数の方向である請
    求項1記載の防錆処理方法。
  3. 【請求項3】 伸線機によって所望線径に成形した単線
    又は撚線機によって2以上の素線を撚って成形した撚線
    をベンゾトリアゾール溶液が満たされた防錆槽内を浸漬
    走行せしめて該単線又は撚線に防錆処理を施す防錆処理
    装置において、上記防錆槽の内壁面に赤外線発生器を設
    け、上記防錆槽内の防錆液に赤外線を照射するようにし
    たことを特徴とする防錆処理装置。
  4. 【請求項4】 上記赤外線発生器は、防錆槽の内側面に
    設けたものである請求項3記載の防錆処理装置。
  5. 【請求項5】 上記赤外線発生器は、防錆槽の底面又は
    蓋内面に設けたものである請求項4記載の防錆処理装
    置。
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