JPH0612176B2 - 調理機器の内箱 - Google Patents

調理機器の内箱

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JPH0612176B2
JPH0612176B2 JP60269892A JP26989285A JPH0612176B2 JP H0612176 B2 JPH0612176 B2 JP H0612176B2 JP 60269892 A JP60269892 A JP 60269892A JP 26989285 A JP26989285 A JP 26989285A JP H0612176 B2 JPH0612176 B2 JP H0612176B2
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俊明 江波
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Enami Seiki Mfg Co Ltd
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Enami Seiki Mfg Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、複数の金属板を用い、塑性加工により各金
属板を接合して得られる調理機器の内箱の構造の改良に
関する。
[従来の技術] 電子レンジでは、通常、外箱と内箱との2重構造の筐体
を有している。この種の内箱の一例が、実開昭57−1
82012に開示されている。この先行技術に開示され
ている調理機器の内箱を、第2図および第3図を参照し
て説明する。
第2図に示した調理機器の内箱1では、開口2を有する
前板3、筒状胴部4および後板5が、すべて胴板からな
り、かつ相互にカーリング加工により接合されている。
また、筒状胴部4自体も、第3図に斜視図で示すよう
に、U字状に折曲げられた胴板7と、天板8とをカーリ
ング加工により接合して構成している。
[発明が解決しようとする問題点] 第2図および第3図を参照して説明した従来の調理機器
の内箱1では、各構成部材間の接合がカーリング加工に
より行なわれている。したがって、塗装鋼板を用いたま
ま接合を行なうことができ、煩雑な塗装作業を省略する
ことが可能とされている。
しかしながら、カーリング加工により接合を行なうに際
しては、特に、前板3、後板5、胴板7および天板8を
自動機で同時的に接合するに際しては、各構成部材の接
合に寄与する部分を予め複雑な形状に加工しておかなけ
ればならない。よって、カーリングしろが既に形成され
た各構成部材を接合する工程こそ能率よく行ない得る
が、その前段階となるカーリングしろの形成にかなりの
工程を必要とし、また加工の品質にも十分な注意を払わ
なければならなかった。
なお、従来、カーリング加工による接合以外に、リベッ
トを用いたもの、スポット溶接を利用したもの、あるい
はボルト・ナットを用いたものなども実施されている
が、リベットおよびボルト・ナットなどの他の部品を必
要とし、また煩雑な塗装作業を必要とする。よって、上
記したカーリング加工により得られる調理機器の内箱に
比べてさらに生産性の悪いものにすぎなかった。
よって、この発明の目的は、煩雑な前工程を要すること
なく、能率よく生産することが可能な構造を備えた調理
機器の内箱を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] この発明の調理機器の内箱もまた、カーリング加工によ
るものと同様に、金属板の塑性加工を利用するものであ
る。この発明の調理機器の内箱は、前板と、筒状胴部
と、後板とを備える。
筒状胴部の後端には、開口周縁にフランジ片が形成され
ている。後板には、筒状胴部のフランジ片に係止される
複数の切り起こし片が形成されている。この切り起こし
片は、貫通孔を有するように後板に切り起こされて形成
されている。
フランジ片の一部は、貫通孔と切り起こし片とに挟まれ
た状態で貫通孔内に圧入されるように、切り起こし片と
ともにプレス成形されている。
フランジ片の圧入部分は後板とほぼ同一平面に位置し、
切り起こし片はフランジ片の残りの部分とほぼ同一平面
に位置する。こうして、筒状胴部のフランジ片の圧入部
分の全周縁が貫通孔の周壁によって係止されて、筒状胴
部と後板とが接合される。
[作用] この発明では、接合される筒状胴部の後端には、単にフ
ランジ片が形成されているだけである。また、後板側に
は、複数の切り起こし片が形成されているに過ぎない。
よって、複雑なカーリングしろの形成工程を要すること
なく、直ちに筒状胴部と後板とが接合され得る。
また、フランジ片の圧入部分が後板とほぼ同一平面に位
置し、切り起こし片はフランジ片の残りの部分とほぼ同
一平面に位置し、それによって、筒状胴部のフランジ片
の圧入部分の全周縁が貫通孔の周壁によって係止されて
いるので、筒状胴部と後板との間で位置ずれは生じな
い。こうして、強固な接合構造が得られる。
[実施例の説明] 第1図は、この発明の一実施例の調理機器の内箱を示す
斜視図である。内箱11は、開口12を有する前板13
と、筒状胴部14と、後板15とを備える。筒状胴部1
4は、第2図に示した従来の調理機器の内箱1の場合と
同様に、U字状に折り曲げられた金属板からなる胴板1
7と、天板18とが接合されて構成されている。
ところで、この実施例の内箱11の特徴は、胴板17と
天板18との間の接合構造、天板18と後板15との間
の接合構造、ならびに胴板17と後板15との間の接合
構造にある。前板13と筒状胴部1との間の接合は、上
述した実開昭57−182012に記載されている公知
のカーリング加工により行なわれている。
次に、内箱11の製造工程につき説明する。第4図に示
すように、U字状に折り曲げられた胴板17を準備す
る。胴板17は、天板18と接合されて筒状胴部14
(第1図参照)を構成する。この胴板17の後方端縁に
は、フランジ片21…23が形成されている。同様に、
天板18の後端縁にもフランジ片24が形成されてい
る。さらに、胴板17の上端の天板18との接合に寄与
する部分にも第2のフランジ片25,26が形成されて
いる。
他方、胴板17および天板18と接合される後板15に
は、複数の貫通孔31が筒状胴部14の後方の開口周縁
に沿って形成されている。各貫通孔31は、第5図に斜
視図で示すように、後板15から前方に貫通孔31より
も小さな(すなわち、切り起こしに際し、切り起こし片
32の周囲は若干切取られている)切り起こし片32を
形成することにより、結果として作られているものであ
る。したがって、第4図において、複数個の貫通孔31
部分では、すべての切り起こし片32が前方に向って延
ばされている。もっとも、後述する接合を行なうため
に、各切り起こし片32は、貫通孔31の外周側の周壁
から前方に延びるように形成されている。したがって、
第5図に示す切り起こし片32は、第4図の後板15の
上辺側に形成されているものであることがわかる。な
お、切り起こし片32の前方部分は、貫通孔31側へ戻
るように折り曲げられている。これは、後述する成形を
容易とするためである。
第4図に戻り、天板18にも複数の貫通孔41が、切り
起こし片42を形成することにより設けられている。こ
こでも、切り起こし片42は天板18の外周側に位置す
るように切り起こされている。そして、第4図では明ら
かではないが、切り起こし片42の先端部分も、切り起
こし片32と同様に、貫通孔41側へ若干戻されてい
る。
この実施例の内箱では、上述した切り起こし片31,4
1と、フランジ片21…23および25,26を利用し
て天板18−胴板17間の接合、天板18−後板15間
の接合および胴板17−後板15間の接合が行なわれ
る。これらの各接合構造自体はすべて同一であるため、
以下の説明では、天板18と後板15との接合を代表し
て説明することにする。
第6図を参照して、天板18のフランジ片24が、後板
15の貫通孔31部分に図示の矢印A方向に移動されて
重ね合わせれる。このとき、フランジ片24が貫通孔3
1に臨み得るように移動するために、切り起こし片32
の前方部分32aの先端と、フランジ片24の先端とが
距離Xを有するように予め位置決めされている。なお、
第6図から明らかなように、切り起こし片32の前方部
分32aは前述したように貫通孔31側にやや戻されて
延びている(前方部分32aは、フランジ片24の厚み
に相当の長さの基部の先端で曲げられている。)。よっ
て、後板15にフランジ片24を重ね合わせた状態で、
金型を当接しプレス成形すれば第7図〜第9図に示す接
合構造が得られる。すなわち、第8図に示すように、切
り起こし片32の前面32bとフランジ片24の前面2
4aとがほぼ同一平面内に位置するように成形される。
したがって、フランジ片24の先端の部分24bは、貫
通孔31内に圧入されている。
なお、好ましくは、第6図に想像線Zで示すようにフラ
ンジ片24側の先端も曲げておけば、双方の接合すべき
部分をより容易に重ね合わせることができる。よって、
自動機による組立てが一層容易となる。
第7図〜第9図に示す接合構造において、フランジ片2
4の圧入された部分24bの基端27は、貫通孔31の
周壁の下端31aに係止されている。よって、第8図に
示した状態において、天板18と、後板15とを互いに
遠ざかる方向に外力を加えたとしても、圧入された部分
24bの基端27と貫通孔周壁の下端31aの係止によ
り、天板18および後板15は強固に接合されているの
で、極めて外れにくい構造とされていることがわかる。
次に、異なる角度から接合構造を見ると、第9図に示す
ように、フランジ片24の圧入された部分24bの幅方
向両端部は、貫通孔31の周壁の一部すなわち側壁31
b,31cにより係止されている。よって、天板18と
後板15とは、内箱の左右方向に外力が加えられたとし
てもずれることはなく、したがって強固な接合が実現さ
れていることがわかる。
なお、好ましくは、第9図における距離Rを短くすれ
ば、天板18と後板15の第9図における横方向のずれ
を、より確実に防止することがてきる。したがって、好
ましくは、切り起こし片32の幅と貫通孔31の幅との
差の1/2が、天板18の厚みよりも狭くしておけばよ
いことがわかる。
以上のようにして、第1図に示した内箱11における天
板18と後板15との間の接合が行なわれている。天板
18と胴板17との間の接合ならびに胴板17と後板1
5との間の接合についても同様に行なわれている。
ところで、この実施例の内箱11においても、接合作業
を容易とするために、特に塗装作業を省略可能とするた
めに、各構成部材としては塗装鋼板が用いられる。他
方、調理機器の内箱11では、各構成部材が導通してい
なければならない。よって塗装鋼板を用いた場合には、
導通の確保が問題となる。しかしながら、この実施例の
内箱11では、第9図に示すように、フランジ片24が
切り起こし片32の端縁(切り起こしにより露出するも
のであるため、当然のことながら表面に塗膜を有しない
部分)により傷つけられる。よって、フランジ片24と
切り起こし片32との間の導通が確保されることがわか
る。これは、他の接合部分においても同様である。
以上のように、この実施例の内箱11では、第4図に示
したように、天板18、胴板17および後板15に、複
雑な前加工を施しておかなくとも、すなわち胴板に各フ
ランジ片21…26を形成しておき、他方天板18およ
び後板15に切り起こし片31,41を形成しておくだ
けで、プレス成形により簡単に接合し得ることがわか
る。
なお、電子レンジの内箱11では、胴板あるいは天板の
外側に導波管を取付けることが多いが、この種の導波管
も、上述した接合構造を利用して接合することができ
る。この例を、第10図および第11図を参照して説明
する。第10図および第11図では、天板18(天板1
8の中央部分のみを図示してある)に、開口35が形成
されており、この開口35を覆うように導波管を形成す
る箱形の金属部材36が天板18に接合される。ここで
も、天板18側には、貫通孔51を有するように切り起
こされた切り起こし片52が形成されており、金属部材
36の周縁にはフランジ片53…55が形成されてい
る。そして、上述した天板18と後板15との間の接合
と同様にして、各フランジ片53…55と切り起こし片
52との間の接合が行なわれ、第11図に示すように取
付けられている。このように、第1図に示した内箱11
本体だけでなく、その周囲に取付けられる金属部材も同
様に、上述したこの実施例の特徴的接合構造を利用して
簡単に接合し得ることがわかる。
なお、上記実施例では、胴板17と天板18により筒状
胴部14が構成されていたが、予め筒状に形成された金
属部材を用いて筒状胴部14を構成してもよいことは言
うまでもない。
[発明の効果] この発明では、筒状胴部の後端にフランジ片が形成され
ており、後板側にはフランジ片に係止される複数の切り
起こし片が貫通孔を有するように切り起こされて形成さ
れている。フランジ片の一部は、貫通孔と切り起こし片
とに挟まれた状態で貫通孔内に圧入されるように、切り
起こし片とともにプレス成形されている。このプレス成
形によって、フランジ片の圧入部分は後板とほぼ同一平
面に位置し、切り起こし片はフランジ片の残りの部分と
ほぼ同一平面に位置し、それによって、筒状胴部のフラ
ンジ片の圧入部分の全周縁が貫通孔の周壁によって係止
される。その結果、筒状胴部と後板との間の位置ずれは
防止され、両者の間に強固な接合構造が得られる。こう
して、筒状胴部の後端、および後板に複雑な前加工を施
さずとも、能率よく内箱を成形することが可能となる。
さらに、フランジ片の圧入部分が後板とほぼ同一平面に
位置し、切り起こし片がフランジ片の残りの部分とほぼ
同一平面に位置するので、特に突出した部分は現われ
ず、突出部分に指を引っかけて怪我をするという危険性
を生ぜず、さらには外観的な見栄えも損なわない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例の調理機器の内箱を示す
斜視図である。第2図は、従来の調理機器の内箱の一例
を示す斜視図である。第3図は、第2図に示した従来の
調理機器の内箱を組立てる工程を説明するための斜視図
である。第4図は、第1図に示した実施例を組立てる工
程を説明するための斜視図である。第5図は、第1図の
実施例における切り起こし片を説明するための拡大斜視
図である。第6図は、第1図の実施例における接合構造
を説明するための拡大断面図である。第7図は、第1図
実施例における接合構造の正面図、特に天板と後板との
間の接合構造の正面図を示す。第8図は、第7図のVIII
−VIII線に沿う断面図、第9図は第7図のIX−IX線に沿
う断面図である。第10図および第11図は、天板に導
波管を接合する工程を説明するための各斜視図である。 図において、11は調理機器の内箱、12は開口、13
は前板、14は筒状胴部、15は後板、17は胴板、1
8は天板、21…26はフランジ片、31,41は貫通
孔、32,42は切り起こし片を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前板と、筒状胴部と、後板とを備え、金属
    板の塑性加工により得られる調理機器の内箱において、 前記筒状胴部の後端には、開口周縁にフランジ片が形成
    されており、 後板には、筒状胴部のフランジ片に係止される複数の切
    り起こし片が形成されており、該切り起こし片は貫通孔
    を有するように後板に切り起こされて形成されており、 前記フランジ片の一部が、該貫通孔と切り起こし片とに
    挟まれた状態で貫通孔内に圧入されるように、切り起こ
    し片とともにプレス成形されており、 前記フランジ片の圧入部分は前記後板とほぼ同一平面に
    位置し、前記切り起こし片は前記フランジ片の残りの部
    分とほぼ同一平面に位置し、それによって、前記筒状胴
    部のフランジ片の圧入部分の全周縁が前記貫通孔の周壁
    によって係止されて、筒状胴部と後板とが接合されてな
    る、調理機器の内箱。
JP60269892A 1985-11-29 1985-11-29 調理機器の内箱 Expired - Lifetime JPH0612176B2 (ja)

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JP60269892A JPH0612176B2 (ja) 1985-11-29 1985-11-29 調理機器の内箱

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JP60269892A JPH0612176B2 (ja) 1985-11-29 1985-11-29 調理機器の内箱

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JPS62129624A JPS62129624A (ja) 1987-06-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60200029A (ja) * 1984-03-21 1985-10-09 Brother Ind Ltd 加熱調理器のオ−ブン庫の製造方法

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JPS62129624A (ja) 1987-06-11

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