JPH06122002A - 熱間圧延方法 - Google Patents
熱間圧延方法Info
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- JPH06122002A JPH06122002A JP3790992A JP3790992A JPH06122002A JP H06122002 A JPH06122002 A JP H06122002A JP 3790992 A JP3790992 A JP 3790992A JP 3790992 A JP3790992 A JP 3790992A JP H06122002 A JPH06122002 A JP H06122002A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolling
- rolled
- roll
- metal
- lubricant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B45/00—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
- B21B45/002—Increasing friction between work and working rolls by using friction increasing substance
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】被圧延材の表面性状を損ねることなく圧延ロー
ルと被圧延材との間の摩擦係数を増加させ、従来よりも
大圧下圧延を可能とする。 【構成】金属、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化
物、金属酸化物及び珪素化合物から選ばれた1種類の粉
粒体又は2以上の粉粒体の混合物と、高分子酸アルカリ
塩と、その高分子酸の鉄塩と、水とよりなる増摩剤を、
ワークロール1a、1bと被圧延材2との間に介在させ
ながら圧延する。
ルと被圧延材との間の摩擦係数を増加させ、従来よりも
大圧下圧延を可能とする。 【構成】金属、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化
物、金属酸化物及び珪素化合物から選ばれた1種類の粉
粒体又は2以上の粉粒体の混合物と、高分子酸アルカリ
塩と、その高分子酸の鉄塩と、水とよりなる増摩剤を、
ワークロール1a、1bと被圧延材2との間に介在させ
ながら圧延する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板又は鋼帯の熱間圧
延方法に関する。
延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギーを目的として、鋼板
の製造においては、連続鋳造された鋳片を一旦冷片にま
で冷却することなく直接熱間圧延したり、温片から再加
熱して圧延する技術が開発され、工程化されてきてい
る。この製造工程では従来工程よりも、圧延開始温度が
低く、かつ圧延前の被圧延材の結晶粒が粗大である。し
たがって、粗圧延段階で被圧延材に大圧下を加えること
によって結晶粒を細かくし、また仕上げ圧延温度を確保
して、製品の機械的性質を整える必要がある。また、製
造工程の如何に関わらず、フェライト系ステンレス鋼板
のリジング特性の改善のためには、粗圧延段階で被圧延
材に大圧下を加えることが有利であることが知られてい
る。
の製造においては、連続鋳造された鋳片を一旦冷片にま
で冷却することなく直接熱間圧延したり、温片から再加
熱して圧延する技術が開発され、工程化されてきてい
る。この製造工程では従来工程よりも、圧延開始温度が
低く、かつ圧延前の被圧延材の結晶粒が粗大である。し
たがって、粗圧延段階で被圧延材に大圧下を加えること
によって結晶粒を細かくし、また仕上げ圧延温度を確保
して、製品の機械的性質を整える必要がある。また、製
造工程の如何に関わらず、フェライト系ステンレス鋼板
のリジング特性の改善のためには、粗圧延段階で被圧延
材に大圧下を加えることが有利であることが知られてい
る。
【0003】さらに、近年、通常の連続鋳造とは異なる
薄鋳片の連続鋳造技術の開発により、従来の数分の一の
厚み(およそ30〜40mm)すなわち、従来の熱間粗
圧延機出側の板厚程度の薄鋳片が製造されるようになっ
た。省エネルギーの観点から、この薄鋳片を薄鋳片連続
鋳造設備列内でインライン圧延できるコンパクトな圧延
設備の開発も望まれているが、この目的を達成するため
にも、各圧延機において可能な限り大圧下圧延すること
が必要である。
薄鋳片の連続鋳造技術の開発により、従来の数分の一の
厚み(およそ30〜40mm)すなわち、従来の熱間粗
圧延機出側の板厚程度の薄鋳片が製造されるようになっ
た。省エネルギーの観点から、この薄鋳片を薄鋳片連続
鋳造設備列内でインライン圧延できるコンパクトな圧延
設備の開発も望まれているが、この目的を達成するため
にも、各圧延機において可能な限り大圧下圧延すること
が必要である。
【0004】図4に示されるように、圧延ロール1への
被圧延材2先端の噛み込み角θの限界角度θmaxはロ
ールと被圧延材との間の摩擦係数μによって次式のよう
に決定される。 tan(θmax)=μ したがって、大圧下圧延を指向した場合、噛み込み角度
θが限界角度θmaxよりも大きくなって被圧延材がロ
ールに噛み込まず、ミスロールを起こすといった不具合
を発生し易い。
被圧延材2先端の噛み込み角θの限界角度θmaxはロ
ールと被圧延材との間の摩擦係数μによって次式のよう
に決定される。 tan(θmax)=μ したがって、大圧下圧延を指向した場合、噛み込み角度
θが限界角度θmaxよりも大きくなって被圧延材がロ
ールに噛み込まず、ミスロールを起こすといった不具合
を発生し易い。
【0005】この防止対策として圧延ロールの直径を大
きくするという対策が考えられる。しかし、ロール径を
大きくすると圧延荷重が大きくなり、圧延機のハウジン
グや駆動系の補強改造が必要となる。また、新圧延設備
を建設する場合にも、圧延機が大型化する。いずれの場
合にも設備費が高くなり、問題である。その他の防止対
策として、特開昭58−68415号公報に示されるよ
うに、被圧延材の先端部を表裏面から押圧して先進させ
る押圧装置を圧延機後面に備え、被圧延材をロールに押
し込んで噛み込ませる方法、あるいは特開昭58−11
6920号公報に示されるように、被圧延材のピンチロ
ールと座屈防止用案内板を圧延機後面に備え、被圧延材
をロールに押し込んで噛み込ませする方法、および特開
昭60−82203号公報に示されるように、被圧延材
の圧延押し込みロールと座屈防止用ロールを圧延機後面
に同一ハウジング内に備え、被圧延材をロールに押し込
んで噛み込ませする方法がある。いずれの方法において
も、圧延機の改造、新設に大きな費用がかかる。また、
圧延ロールの直後面にはエッジャーロールが配備されて
いる場合が多く、かかる装置の設置スペースがないとい
った設備的な問題点もある。
きくするという対策が考えられる。しかし、ロール径を
大きくすると圧延荷重が大きくなり、圧延機のハウジン
グや駆動系の補強改造が必要となる。また、新圧延設備
を建設する場合にも、圧延機が大型化する。いずれの場
合にも設備費が高くなり、問題である。その他の防止対
策として、特開昭58−68415号公報に示されるよ
うに、被圧延材の先端部を表裏面から押圧して先進させ
る押圧装置を圧延機後面に備え、被圧延材をロールに押
し込んで噛み込ませる方法、あるいは特開昭58−11
6920号公報に示されるように、被圧延材のピンチロ
ールと座屈防止用案内板を圧延機後面に備え、被圧延材
をロールに押し込んで噛み込ませする方法、および特開
昭60−82203号公報に示されるように、被圧延材
の圧延押し込みロールと座屈防止用ロールを圧延機後面
に同一ハウジング内に備え、被圧延材をロールに押し込
んで噛み込ませする方法がある。いずれの方法において
も、圧延機の改造、新設に大きな費用がかかる。また、
圧延ロールの直後面にはエッジャーロールが配備されて
いる場合が多く、かかる装置の設置スペースがないとい
った設備的な問題点もある。
【0006】その他にも、ロール改削時にローレット加
工によって予めロール表面に凹形状を付与する方法が採
用される場合がある。この方法によって付与されたロー
ル表面の凹形状は、ロールへの被圧延材の噛み込み性を
向上させる目的には適しているが、凹形状の深さが深す
ぎて圧延後の被圧延材の表面に痕跡を残してしまい、問
題となることがある。また、圧延ロールの材質変更によ
って前記摩擦係数μの値を増加させる方法が考えられる
が、摩擦係数μの値を顕著に増加させることは難しい。
工によって予めロール表面に凹形状を付与する方法が採
用される場合がある。この方法によって付与されたロー
ル表面の凹形状は、ロールへの被圧延材の噛み込み性を
向上させる目的には適しているが、凹形状の深さが深す
ぎて圧延後の被圧延材の表面に痕跡を残してしまい、問
題となることがある。また、圧延ロールの材質変更によ
って前記摩擦係数μの値を増加させる方法が考えられる
が、摩擦係数μの値を顕著に増加させることは難しい。
【0007】また、特開昭52−142702号公報に
示されるように、圧延時における噛み込み性の向上を目
的とした摩擦係数を高めることのできる増摩剤を、鉱油
系、油脂系又はそれらの混合物をベースとした熱間圧延
油と吹付け媒体中で混合し、ロールに給油するという方
法がある。しかしこの方法では、増摩剤がロール冷却水
によって脱落、流落されることを防止するために、摩擦
係数の低下作用を持つ熱間圧延油と混合されて使用され
ており、噛み込み角θを顕著に増加させることは難し
い。
示されるように、圧延時における噛み込み性の向上を目
的とした摩擦係数を高めることのできる増摩剤を、鉱油
系、油脂系又はそれらの混合物をベースとした熱間圧延
油と吹付け媒体中で混合し、ロールに給油するという方
法がある。しかしこの方法では、増摩剤がロール冷却水
によって脱落、流落されることを防止するために、摩擦
係数の低下作用を持つ熱間圧延油と混合されて使用され
ており、噛み込み角θを顕著に増加させることは難し
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は被圧延材の外
面の表面性状を損ねることなく、被圧延材と圧延ロール
との間のすべりを軽減して、従来得られなかった高圧下
率の圧延を可能とすることを目的とするものである。
面の表面性状を損ねることなく、被圧延材と圧延ロール
との間のすべりを軽減して、従来得られなかった高圧下
率の圧延を可能とすることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は鋼板又は鋼帯の
熱間圧延を行うに際し、金属、金属炭化物、金属窒化
物、金属炭窒化物、金属酸化物及び珪素化合物から選ば
れた1種類の粉粒体又は2以上の粉粒体の混合物と、高
分子酸アルカリ塩と、その高分子酸の鉄塩と、水とより
なる増摩剤を、ロールと被圧延材との間に介在させなが
ら圧延することを特徴とする鋼板及び鋼帯の熱間圧延方
法である。
熱間圧延を行うに際し、金属、金属炭化物、金属窒化
物、金属炭窒化物、金属酸化物及び珪素化合物から選ば
れた1種類の粉粒体又は2以上の粉粒体の混合物と、高
分子酸アルカリ塩と、その高分子酸の鉄塩と、水とより
なる増摩剤を、ロールと被圧延材との間に介在させなが
ら圧延することを特徴とする鋼板及び鋼帯の熱間圧延方
法である。
【0010】
【作用】ロール表面と被圧延材の接触面内のような、高
温かつ高圧下において増摩作用を発揮させることができ
るためには、本発明に用いる粉粒体としては、鉄粉など
の金属粉粒体、タングステンカーバイド、チタンカーバ
イド、ニオブカーバイドなどの金属炭化物、アルミナ、
ジルコニアなどの酸化物、立方晶系窒化硼素、チタンナ
イトライドなどの金属窒化物、炭化珪素、酸化珪素等の
珪素化合物のような高硬度物質の粉粒体が適している。
スプレー噴射による増摩剤の安定供給を考慮すると、本
発明の効果を達成させるには、造粒、粉粒、砕粒などに
よって平均粒径0.5μm〜500μmにされた粉粒体
を増摩剤中に5〜50重量%含有させることが好まし
い。
温かつ高圧下において増摩作用を発揮させることができ
るためには、本発明に用いる粉粒体としては、鉄粉など
の金属粉粒体、タングステンカーバイド、チタンカーバ
イド、ニオブカーバイドなどの金属炭化物、アルミナ、
ジルコニアなどの酸化物、立方晶系窒化硼素、チタンナ
イトライドなどの金属窒化物、炭化珪素、酸化珪素等の
珪素化合物のような高硬度物質の粉粒体が適している。
スプレー噴射による増摩剤の安定供給を考慮すると、本
発明の効果を達成させるには、造粒、粉粒、砕粒などに
よって平均粒径0.5μm〜500μmにされた粉粒体
を増摩剤中に5〜50重量%含有させることが好まし
い。
【0011】繊維素グリコール酸ナトリウム塩、アルギ
ン酸ナトリウム塩、重合アクリル酸のナトリウム塩、及
びトリブチルアミン塩のような水溶性の物質が本発明に
用いる高分子酸アルカリ塩であり、一種あるいは二種以
上の混合物として用いる。これら高分子酸アルカリ塩を
用いる理由は、炭化珪素等の粉粒体を水中に均一分散さ
せることができる点や、水に溶解した時の増粘効果によ
って、ある程度のロール表面への付着性向上効果がある
からである。スプレー噴射による増摩剤の安定供給を考
慮すると、これら高分子酸アルカリ塩の増摩剤中への添
加量をいずれも0.1〜20.0wt%の範囲内にする
ことが好ましい。
ン酸ナトリウム塩、重合アクリル酸のナトリウム塩、及
びトリブチルアミン塩のような水溶性の物質が本発明に
用いる高分子酸アルカリ塩であり、一種あるいは二種以
上の混合物として用いる。これら高分子酸アルカリ塩を
用いる理由は、炭化珪素等の粉粒体を水中に均一分散さ
せることができる点や、水に溶解した時の増粘効果によ
って、ある程度のロール表面への付着性向上効果がある
からである。スプレー噴射による増摩剤の安定供給を考
慮すると、これら高分子酸アルカリ塩の増摩剤中への添
加量をいずれも0.1〜20.0wt%の範囲内にする
ことが好ましい。
【0012】本発明に用いる鉄塩は上記高分子酸の三価
の鉄塩である。高分子酸アルカリ塩に対し、その高分子
酸の鉄塩を重量比で二分の一から十分の一の範囲内で用
いることが好ましい。この高分子酸鉄塩は、繊維素グリ
コール酸や、アルギン酸、重合アクリル酸などを溶解し
たエタノール溶液にモル比で三分の一以下の硫酸第二鉄
や水酸化第二鉄のような三価の鉄塩を加え、大気圧下で
加熱環流(78℃)した後、沈降物として容易に得るこ
とができる。三価の鉄塩としたのは、二価の鉄塩と異な
り水中で安定であるからである。これらの高分子酸鉄塩
は砕粒を行い、平均粒径を10μm以下にして用いるこ
とが望ましい。これらの高分子酸鉄塩を用いる理由は、
この増摩剤が供給されるロール表面には多量のロール冷
却水が噴射されているため、粉粒体と高分子酸アルカリ
塩と水との組合せのみでは冷却水に容易に溶解し、ロー
ル表面に安定付着しないことによる。この対策として
は、高分子酸アルカリ塩の添加量増加が考えられるが、
粘度の増加によるスプレー性の悪化などの問題がある。
また、本来高分子酸アルカリ塩は水溶性であるため、付
着性の向上にも限度がある。これに対して、高分子酸鉄
塩を用いた場合、ロール冷却水が噴射される状態でもロ
ール表面に安定な付着が可能である。これらの高分子酸
鉄塩は高分子酸アルカリ塩と構造上近似しているから、
増摩剤中に均一に分散することができる。これらの高分
子酸鉄塩が付着性を向上させる作用効果は明かでない
が、高分子酸アルカリ塩と構造的に近似しているので酸
基の残存した極性の大きな錯体を形成し、ロール表面へ
の増摩剤の化学的な吸着性を高めるためと考えられる。
なお、これらの高分子酸鉄塩は固体であり、かつ比較的
低温で燃焼することから、高温における増摩作用を阻害
しない。
の鉄塩である。高分子酸アルカリ塩に対し、その高分子
酸の鉄塩を重量比で二分の一から十分の一の範囲内で用
いることが好ましい。この高分子酸鉄塩は、繊維素グリ
コール酸や、アルギン酸、重合アクリル酸などを溶解し
たエタノール溶液にモル比で三分の一以下の硫酸第二鉄
や水酸化第二鉄のような三価の鉄塩を加え、大気圧下で
加熱環流(78℃)した後、沈降物として容易に得るこ
とができる。三価の鉄塩としたのは、二価の鉄塩と異な
り水中で安定であるからである。これらの高分子酸鉄塩
は砕粒を行い、平均粒径を10μm以下にして用いるこ
とが望ましい。これらの高分子酸鉄塩を用いる理由は、
この増摩剤が供給されるロール表面には多量のロール冷
却水が噴射されているため、粉粒体と高分子酸アルカリ
塩と水との組合せのみでは冷却水に容易に溶解し、ロー
ル表面に安定付着しないことによる。この対策として
は、高分子酸アルカリ塩の添加量増加が考えられるが、
粘度の増加によるスプレー性の悪化などの問題がある。
また、本来高分子酸アルカリ塩は水溶性であるため、付
着性の向上にも限度がある。これに対して、高分子酸鉄
塩を用いた場合、ロール冷却水が噴射される状態でもロ
ール表面に安定な付着が可能である。これらの高分子酸
鉄塩は高分子酸アルカリ塩と構造上近似しているから、
増摩剤中に均一に分散することができる。これらの高分
子酸鉄塩が付着性を向上させる作用効果は明かでない
が、高分子酸アルカリ塩と構造的に近似しているので酸
基の残存した極性の大きな錯体を形成し、ロール表面へ
の増摩剤の化学的な吸着性を高めるためと考えられる。
なお、これらの高分子酸鉄塩は固体であり、かつ比較的
低温で燃焼することから、高温における増摩作用を阻害
しない。
【0013】本発明による増摩剤に鉱油や油脂や合成エ
ステル等の摩擦係数を下げる成分が含まれていないの
は、ロール表面と被圧延材とのすべりの増加要因を排除
するためである。スプレー噴射による増摩剤の安定供給
を考慮すると、本発明の効果を達成させるには、増摩剤
の供給量を50〜2000kgw/min−m2 −ro
llの範囲内にすることが好ましい。
ステル等の摩擦係数を下げる成分が含まれていないの
は、ロール表面と被圧延材とのすべりの増加要因を排除
するためである。スプレー噴射による増摩剤の安定供給
を考慮すると、本発明の効果を達成させるには、増摩剤
の供給量を50〜2000kgw/min−m2 −ro
llの範囲内にすることが好ましい。
【0014】
実施例−1 図1に示す直径450mmのワークロール1a、1bを
備えた2段水平実験用圧延機での熱間圧延に本発明を適
用した。圧延機のワークロール表面全幅を対象領域とし
て、表1に示される各増摩剤を50〜200kgw/m
in−m2 −rollをスプレー塗布しながら、圧延温
度800〜1100℃で板厚40mm、板幅100m
m、長さ300mmの低炭素鋼板2を圧延した。比較の
ために、増摩剤を供給しない通常の圧延も行った。
備えた2段水平実験用圧延機での熱間圧延に本発明を適
用した。圧延機のワークロール表面全幅を対象領域とし
て、表1に示される各増摩剤を50〜200kgw/m
in−m2 −rollをスプレー塗布しながら、圧延温
度800〜1100℃で板厚40mm、板幅100m
m、長さ300mmの低炭素鋼板2を圧延した。比較の
ために、増摩剤を供給しない通常の圧延も行った。
【0015】スリップによる噛み込み発生限界圧下率r
b に及ぼす圧延温度及び増摩剤の影響を図2に示す。増
摩剤を供給しない通常の圧延の場合、rb は31〜54
%であり、圧延温度の増加にともなって、rb は減少す
る。これは圧延温度の増加にともなって被圧延材表面に
スケールが生成し易く、これが潤滑作用を発揮して摩擦
係数μを低下させるからである。rb の31〜54%を
摩擦係数μに換算すると約0.24〜0.32である。
一方、増摩剤を用いた場合、rb は圧延温度にほとんど
影響されず、約70〜80%である。摩擦係数μに換算
すると約0.37〜0.4が得られたことになる。本発
明に用いる増摩剤中の粉粒体がロール表面と被圧延材と
の間で増摩作用を発揮した結果と判断される。また圧延
後の被圧延材を酸洗して表面を調査した結果、この粉粒
体の噛み込み疵は確認されなかった。
b に及ぼす圧延温度及び増摩剤の影響を図2に示す。増
摩剤を供給しない通常の圧延の場合、rb は31〜54
%であり、圧延温度の増加にともなって、rb は減少す
る。これは圧延温度の増加にともなって被圧延材表面に
スケールが生成し易く、これが潤滑作用を発揮して摩擦
係数μを低下させるからである。rb の31〜54%を
摩擦係数μに換算すると約0.24〜0.32である。
一方、増摩剤を用いた場合、rb は圧延温度にほとんど
影響されず、約70〜80%である。摩擦係数μに換算
すると約0.37〜0.4が得られたことになる。本発
明に用いる増摩剤中の粉粒体がロール表面と被圧延材と
の間で増摩作用を発揮した結果と判断される。また圧延
後の被圧延材を酸洗して表面を調査した結果、この粉粒
体の噛み込み疵は確認されなかった。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】実施例−2 増摩剤を供給する本発明の圧延方法を、ホットストリッ
プミルの粗圧延機の第3スタンドにおいて、平均圧延温
度1125℃で、板厚100mm、板幅900mm、長
さ6mのフェライト系ステンレス鋼(SUS430相
当)の圧延に適用した。増摩剤を供給しない通常の方法
での圧延と比較した。このスタンドワークロール直径は
1000mmであった。用いた増摩剤は平均粒径75μ
mの炭化珪素15wt%をアルギン酸ナトリウム1wt
%、アルギン酸鉄0.5wt%とともに水に分散させた
もので、標準条件で300kgw/min−m2 −ro
llの量をスプレー噴射で上下ワークロールに直接供給
した。
プミルの粗圧延機の第3スタンドにおいて、平均圧延温
度1125℃で、板厚100mm、板幅900mm、長
さ6mのフェライト系ステンレス鋼(SUS430相
当)の圧延に適用した。増摩剤を供給しない通常の方法
での圧延と比較した。このスタンドワークロール直径は
1000mmであった。用いた増摩剤は平均粒径75μ
mの炭化珪素15wt%をアルギン酸ナトリウム1wt
%、アルギン酸鉄0.5wt%とともに水に分散させた
もので、標準条件で300kgw/min−m2 −ro
llの量をスプレー噴射で上下ワークロールに直接供給
した。
【0020】本発明の適用方法の概略を図3に示す。バ
ックアップロール5a、5bにバックアップされている
ワークロール1a、1bによって被圧延材を2を圧延す
る。ワークロール1a、1bにはそれぞれスプレーノズ
ル3から増摩剤4をワークロールの被圧延材噛込み側に
供給し、一方スプレーノズル8からロール冷却水6を噴
射する。各ワークロールには水切り板7を備える。増摩
剤を供給しない通常の無潤滑圧延の場合、噛み込み発生
限界圧下率rb は50.5%であった。本発明を適用し
た場合、rb は71.5%である。本発明を適用した場
合、摩擦係数μに換算すると約0.4が得られたことに
なる。実施例1の場合と同様に、圧延後の被圧延材を酸
洗して表面を調査した結果、この粉粒体の噛み込み疵は
確認されなかった。また増摩剤を供給しない通常の圧延
において圧下率rが50.5%の場合、被圧延材にはロ
ールとの焼き付きによる顕著な疵が発生していた。しか
し、本発明を適用すると、rが71.5%でも焼き付き
による疵は発生しておらず、本発明には焼き付き防止の
付随効果が確認された。
ックアップロール5a、5bにバックアップされている
ワークロール1a、1bによって被圧延材を2を圧延す
る。ワークロール1a、1bにはそれぞれスプレーノズ
ル3から増摩剤4をワークロールの被圧延材噛込み側に
供給し、一方スプレーノズル8からロール冷却水6を噴
射する。各ワークロールには水切り板7を備える。増摩
剤を供給しない通常の無潤滑圧延の場合、噛み込み発生
限界圧下率rb は50.5%であった。本発明を適用し
た場合、rb は71.5%である。本発明を適用した場
合、摩擦係数μに換算すると約0.4が得られたことに
なる。実施例1の場合と同様に、圧延後の被圧延材を酸
洗して表面を調査した結果、この粉粒体の噛み込み疵は
確認されなかった。また増摩剤を供給しない通常の圧延
において圧下率rが50.5%の場合、被圧延材にはロ
ールとの焼き付きによる顕著な疵が発生していた。しか
し、本発明を適用すると、rが71.5%でも焼き付き
による疵は発生しておらず、本発明には焼き付き防止の
付随効果が確認された。
【0021】
【発明の効果】本発明により、圧延ロールと被圧延材と
の間の摩擦係数を増加させることができるので、従来よ
りも大圧下圧延が容易に可能となった。
の間の摩擦係数を増加させることができるので、従来よ
りも大圧下圧延が容易に可能となった。
【図1】本発明による増摩圧延方法の概略を示す説明図
である。
である。
【図2】本発明を用いることによる低炭素鋼圧延時の噛
み込み限界向上効果を示すグラフである。
み込み限界向上効果を示すグラフである。
【図3】本発明による増摩圧延方法の概略を示す説明図
である。
である。
【図4】圧延時の噛み込み限界を示す説明図である。
1a、1b ワークロール 2 被圧延材 3 スプレーノズル 4 増摩剤 5a、5b バックアップロール 6 ロール冷却
水 7 水切り板 8 スプレーノ
ズル
水 7 水切り板 8 スプレーノ
ズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森岡 信彦 半田市川崎町1丁目1番地 川崎製鉄株式 会社知多製造所内 (72)発明者 上屋舗 宏 藤沢市辻堂神台1丁目4番1号 協同油脂 株式会社辻堂工場内 (72)発明者 伊原 肇 藤沢市辻堂神台1丁目4番1号 協同油脂 株式会社辻堂工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼板又は鋼帯の熱間圧延を行うに際し、
金属、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物、金属酸
化物及び珪素化合物から選ばれた1種類の粉粒体又は2
以上の粉粒体の混合物と、高分子酸アルカリ塩と、その
高分子酸の鉄塩と、水とよりなる増摩剤を、ロールと被
圧延材との間に介在させながら圧延することを特徴とす
る熱間圧延方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3790992A JPH06122002A (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 熱間圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3790992A JPH06122002A (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 熱間圧延方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06122002A true JPH06122002A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=12510675
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3790992A Withdrawn JPH06122002A (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 熱間圧延方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06122002A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5632177A (en) * | 1994-03-01 | 1997-05-27 | Hitachi, Ltd. | System and method for manufacturing thin plate by hot working |
| JP2019526454A (ja) * | 2016-09-09 | 2019-09-19 | ポスコPosco | スケール除去装置 |
| EP4032627A1 (de) * | 2021-01-21 | 2022-07-27 | SMS Group GmbH | Vorrichtung und verfahren zum kaltwalzen, insbesondere dressierwalzen, eines bandförmigen walzprodukts |
-
1992
- 1992-02-25 JP JP3790992A patent/JPH06122002A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5632177A (en) * | 1994-03-01 | 1997-05-27 | Hitachi, Ltd. | System and method for manufacturing thin plate by hot working |
| JP2019526454A (ja) * | 2016-09-09 | 2019-09-19 | ポスコPosco | スケール除去装置 |
| EP4032627A1 (de) * | 2021-01-21 | 2022-07-27 | SMS Group GmbH | Vorrichtung und verfahren zum kaltwalzen, insbesondere dressierwalzen, eines bandförmigen walzprodukts |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |