JPH06125593A - 電気音響変換器用振動板 - Google Patents
電気音響変換器用振動板Info
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- JPH06125593A JPH06125593A JP4297884A JP29788492A JPH06125593A JP H06125593 A JPH06125593 A JP H06125593A JP 4297884 A JP4297884 A JP 4297884A JP 29788492 A JP29788492 A JP 29788492A JP H06125593 A JPH06125593 A JP H06125593A
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- JP
- Japan
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- diaphragm
- heat
- microbial cellulose
- fibers
- paper
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-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; ELECTRIC HEARING AIDS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R31/00—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of transducers or diaphragms therefor
- H04R31/003—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of transducers or diaphragms therefor for diaphragms or their outer suspension
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; ELECTRIC HEARING AIDS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R2307/00—Details of diaphragms or cones for electromechanical transducers, their suspension or their manufacture covered by H04R7/00 or H04R31/003, not provided for in any of its subgroups
- H04R2307/021—Diaphragms comprising cellulose-like materials, e.g. wood, paper, linen
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 微生物セルロースを用いた振動板において、
その振動板の特性として高弾性で高内部損失をもたせ、
かつ高強度で耐久性をもたせることを目的とする。 【構成】 微生物が産出するリボン状ミクロフィブリル
よりなる微生物セルロースに芳香族ポリアミド繊維等の
液晶性高分子繊維を混入し抄造後、加熱加圧成形または
加熱乾燥して構成した。
その振動板の特性として高弾性で高内部損失をもたせ、
かつ高強度で耐久性をもたせることを目的とする。 【構成】 微生物が産出するリボン状ミクロフィブリル
よりなる微生物セルロースに芳香族ポリアミド繊維等の
液晶性高分子繊維を混入し抄造後、加熱加圧成形または
加熱乾燥して構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微生物が産出するリボン
状ミクロフィブリルよりなる微生物セルロースを用いた
電気音響変換器用振動板に関する。
状ミクロフィブリルよりなる微生物セルロースを用いた
電気音響変換器用振動板に関する。
【0002】
【従来の技術】電気音響変換器用振動板に要望される物
性は、密度が小さく高弾性で適当な内部損失を有し、ま
た、機械的疲労もなく耐候性等が良いことである。上記
物性を満足するものとして、種々の高分子材料、セラミ
ックス等が提案され使用されているが、物性のコントロ
ールと製造上の問題でこれらは高価となる。一方、物性
のコントロールと製造の容易なことで、現状にては紙製
振動板や合成樹脂フィルム、金属振動板等が多く用いら
れている。紙製振動板の力学的性質は、使用される単繊
維の物性や繊維間結合強度、結合面積、並びに樹脂加工
等の処理剤等によって決定される。
性は、密度が小さく高弾性で適当な内部損失を有し、ま
た、機械的疲労もなく耐候性等が良いことである。上記
物性を満足するものとして、種々の高分子材料、セラミ
ックス等が提案され使用されているが、物性のコントロ
ールと製造上の問題でこれらは高価となる。一方、物性
のコントロールと製造の容易なことで、現状にては紙製
振動板や合成樹脂フィルム、金属振動板等が多く用いら
れている。紙製振動板の力学的性質は、使用される単繊
維の物性や繊維間結合強度、結合面積、並びに樹脂加工
等の処理剤等によって決定される。
【0003】しかし、木材パルプ等の植物繊維を用いた
紙製振動板は天然繊維であるため、単繊維の物性は限定
される。繊維間結合強度と結合面積を増加することを目
的に、単繊維をビーターにて叩解処理するが、叩解処理
を進めると単繊維の物性は低下し、また、振動板として
の密度が増加するために内部損失は小さくなる。
紙製振動板は天然繊維であるため、単繊維の物性は限定
される。繊維間結合強度と結合面積を増加することを目
的に、単繊維をビーターにて叩解処理するが、叩解処理
を進めると単繊維の物性は低下し、また、振動板として
の密度が増加するために内部損失は小さくなる。
【0004】これらの物性を改善するために、単繊維物
性の良好な芳香族ポリアミド繊維をパルプおよび天然繊
維に混入して振動板の物性を改善する方法が特公昭53
−46088号に提案され使用されている。この場合、
パルプおよび製紙用天然繊維は芳香族ポリアミド繊維と
の繊維間結合強度が弱いため、芳香族ポリアミド繊維を
10%以上添加すると、弾性率は低下し、十分な複合効
果が得られないという欠点があった。
性の良好な芳香族ポリアミド繊維をパルプおよび天然繊
維に混入して振動板の物性を改善する方法が特公昭53
−46088号に提案され使用されている。この場合、
パルプおよび製紙用天然繊維は芳香族ポリアミド繊維と
の繊維間結合強度が弱いため、芳香族ポリアミド繊維を
10%以上添加すると、弾性率は低下し、十分な複合効
果が得られないという欠点があった。
【0005】合成樹脂フィルムを成形加工して振動板を
製造する場合は、製造方法は容易であるが成形加工上、
振動板の厚さが不均一となる欠点がある。
製造する場合は、製造方法は容易であるが成形加工上、
振動板の厚さが不均一となる欠点がある。
【0006】また、金属振動板としては、弾性率が大き
いものとして、チタニウムやアルミニウム等の金属板が
振動板として用いられているが、これらの金属板は内部
損失が小さいため、振幅の大きな振動板としては使用方
法が煩雑となる。
いものとして、チタニウムやアルミニウム等の金属板が
振動板として用いられているが、これらの金属板は内部
損失が小さいため、振幅の大きな振動板としては使用方
法が煩雑となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記物性を改善するこ
とを目的に、微生物セルロースを使用して高弾性で内部
損失の大きな音響用振動板を得る方法が提案(特開昭6
1−281800号)され使用されている。この先行例
において、微生物セルロースで作製されたシートは、密
度が1.2〜1.4の場合、ヤング率は15〜35(G
Pa)、内部損失は0.04となり、振動板素材として
は適当な物性を有している。しかし、紙製振動板並びに
合成樹脂フィルムに比較して、内部損失が小さく、かつ
引裂き強度が小さい欠点がある。従って、大きな振幅を
必要とする振動板には使用できないという課題がある。
とを目的に、微生物セルロースを使用して高弾性で内部
損失の大きな音響用振動板を得る方法が提案(特開昭6
1−281800号)され使用されている。この先行例
において、微生物セルロースで作製されたシートは、密
度が1.2〜1.4の場合、ヤング率は15〜35(G
Pa)、内部損失は0.04となり、振動板素材として
は適当な物性を有している。しかし、紙製振動板並びに
合成樹脂フィルムに比較して、内部損失が小さく、かつ
引裂き強度が小さい欠点がある。従って、大きな振幅を
必要とする振動板には使用できないという課題がある。
【0008】本発明は、微生物セルロースを用いた振動
板の上記欠点を改善するために提案されたもので、その
目的は高弾性で高内部損失を有し、かつ高強度で耐久性
のある振動板を安価に提供することにある。
板の上記欠点を改善するために提案されたもので、その
目的は高弾性で高内部損失を有し、かつ高強度で耐久性
のある振動板を安価に提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、微生物が産出するリボン状ミクロフィブリルよりな
る微生物セルロースに芳香族ポリアミド繊維等の液晶性
高分子繊維を混入し抄造後、加熱加圧成形または加熱乾
燥して構成している。また、微生物が産出するリボン状
ミクロフィブリルよりなる微生物セルロースに芳香族ポ
リアミド繊維等の液晶性高分子繊維を混入し、かつ有機
物質、無機物質の単独または混合物を添加して抄造後、
加熱加圧成形または加熱乾燥して構成している。
め、微生物が産出するリボン状ミクロフィブリルよりな
る微生物セルロースに芳香族ポリアミド繊維等の液晶性
高分子繊維を混入し抄造後、加熱加圧成形または加熱乾
燥して構成している。また、微生物が産出するリボン状
ミクロフィブリルよりなる微生物セルロースに芳香族ポ
リアミド繊維等の液晶性高分子繊維を混入し、かつ有機
物質、無機物質の単独または混合物を添加して抄造後、
加熱加圧成形または加熱乾燥して構成している。
【0010】
【作用】本発明では、微生物セルロースを主成分とする
振動板の、紙製振動板や合成樹脂フィルム製振動板等と
比較しての低内部損失、低引裂き強度等を、高弾性で高
内部損失を有する液晶性高分子繊維や有機物質、無機物
質等で補正し、軽量で高弾性、高内部損失を有し、かつ
高強度の振動板とした。また、着色マイカの如き無機物
質を用いるとその色が振動板の外観に現われ、光沢をも
たせ、外観を良好とすることができる。
振動板の、紙製振動板や合成樹脂フィルム製振動板等と
比較しての低内部損失、低引裂き強度等を、高弾性で高
内部損失を有する液晶性高分子繊維や有機物質、無機物
質等で補正し、軽量で高弾性、高内部損失を有し、かつ
高強度の振動板とした。また、着色マイカの如き無機物
質を用いるとその色が振動板の外観に現われ、光沢をも
たせ、外観を良好とすることができる。
【0011】
【実施例】本発明の第1実施例は、微生物が産出するリ
ボン状ミクロフィブリルよりなる微生物セルロースに芳
香族ポリアミド繊維等の液晶性高分子繊維を混入して抄
造後、加熱加圧成形している。また、加熱加圧成形せ
ず、抄造後、加熱乾燥してシート状になっているものを
所定形状に打抜き、外周部にエッジを取付け、いわゆる
平板振動板として使用し得るものである。この場合にお
いて、上記セルロース性物質のうち、例えば酢酸菌アセ
トバクター・アセチ・サブスピーシス・キシリナム(Ac
etobacter aceti subsp. xylinumAJ 12368)を用いた培
養におけるゲル状膜は約20〜50nmのまっすぐに伸
長したフィブリルがランダムに走り、網目構造を作りあ
げている。フィブリルの長さは10μm以上である。フ
ィブリルは独立のものと分岐のものも認められる。
ボン状ミクロフィブリルよりなる微生物セルロースに芳
香族ポリアミド繊維等の液晶性高分子繊維を混入して抄
造後、加熱加圧成形している。また、加熱加圧成形せ
ず、抄造後、加熱乾燥してシート状になっているものを
所定形状に打抜き、外周部にエッジを取付け、いわゆる
平板振動板として使用し得るものである。この場合にお
いて、上記セルロース性物質のうち、例えば酢酸菌アセ
トバクター・アセチ・サブスピーシス・キシリナム(Ac
etobacter aceti subsp. xylinumAJ 12368)を用いた培
養におけるゲル状膜は約20〜50nmのまっすぐに伸
長したフィブリルがランダムに走り、網目構造を作りあ
げている。フィブリルの長さは10μm以上である。フ
ィブリルは独立のものと分岐のものも認められる。
【0012】このゲル状膜は水分が99%以上含有して
いる。そして、このゲル状膜を乾燥すると収縮し、硬い
セルロースのシートになる。このシート状物質を音響振
動板として、多く使用されているポリエステルフィルム
との比較値を表−1に示す。 表−1より明らかなように、微生物セルロースはポリエ
ステルフィルムに比較して硬くて脆いという性質があ
る。本発明では、この弱点を液晶性高分子繊維等を混入
することにより改善したものである。
いる。そして、このゲル状膜を乾燥すると収縮し、硬い
セルロースのシートになる。このシート状物質を音響振
動板として、多く使用されているポリエステルフィルム
との比較値を表−1に示す。 表−1より明らかなように、微生物セルロースはポリエ
ステルフィルムに比較して硬くて脆いという性質があ
る。本発明では、この弱点を液晶性高分子繊維等を混入
することにより改善したものである。
【0013】なお、本発明において、微生物セルロース
を作製するにあたっては下記の方法によった。培地組成
はシュクロース(sucrose)50g、酵母エキス
(Difco)5g、硫酸アンモニウム((NH4 )2
SO4 )5g、リン酸水素カリウム(KH2 PO4 )3
g、硫酸マグネシウム(MgSO4 ・7H2 O)0.5
g、蒸留水1リットル、PH5.0のものを使用した。
この培地を用いて静置培養を行い、生産されたゲル状膜
を流水洗浄と2%水酸化ナトリウム溶液で煮沸洗浄を組
み合わせて精製し、ゲル状膜に含まれている細胞や吸着
している各種の培地成分などを取り除いて作製した。
を作製するにあたっては下記の方法によった。培地組成
はシュクロース(sucrose)50g、酵母エキス
(Difco)5g、硫酸アンモニウム((NH4 )2
SO4 )5g、リン酸水素カリウム(KH2 PO4 )3
g、硫酸マグネシウム(MgSO4 ・7H2 O)0.5
g、蒸留水1リットル、PH5.0のものを使用した。
この培地を用いて静置培養を行い、生産されたゲル状膜
を流水洗浄と2%水酸化ナトリウム溶液で煮沸洗浄を組
み合わせて精製し、ゲル状膜に含まれている細胞や吸着
している各種の培地成分などを取り除いて作製した。
【0014】(実施例1)次に、ゲル化した上記微生物
セルロースを用いてなる本発明の振動板の作製方法につ
いて説明する。まず、初めに、99%以上の水分を含有
するゲル状膜物質に対して2〜3倍の水道水を加えてミ
キサーにてゲル状膜を離解した溶液を作製し、これに液
晶性高分子繊維を混入する。
セルロースを用いてなる本発明の振動板の作製方法につ
いて説明する。まず、初めに、99%以上の水分を含有
するゲル状膜物質に対して2〜3倍の水道水を加えてミ
キサーにてゲル状膜を離解した溶液を作製し、これに液
晶性高分子繊維を混入する。
【0015】この液晶性高分子としてはサーモトロピッ
ク液晶とリオトロピック液晶とがあるが、この実施例で
はケブラー49を用いた。このケブラー49はパラフェ
ニレンテレフタルアミドを液晶紡糸によって、フィラメ
ント1本の直径が約12μmの糸の形態で作られる。ケ
ブラー49の素材物性は比重1.45、引張強度300
kg/mm2 、引張弾性率11.100kg/mm2 、
破断伸度2.4%である。
ク液晶とリオトロピック液晶とがあるが、この実施例で
はケブラー49を用いた。このケブラー49はパラフェ
ニレンテレフタルアミドを液晶紡糸によって、フィラメ
ント1本の直径が約12μmの糸の形態で作られる。ケ
ブラー49の素材物性は比重1.45、引張強度300
kg/mm2 、引張弾性率11.100kg/mm2 、
破断伸度2.4%である。
【0016】しかして、ゲル状膜を離解した溶液中に、
上記ケブラー49の長繊維を長さ3mmにカットしたも
のを10%添加し均一になるまで撹拌し、振動板の主原
料として抄紙した。
上記ケブラー49の長繊維を長さ3mmにカットしたも
のを10%添加し均一になるまで撹拌し、振動板の主原
料として抄紙した。
【0017】そして、抄紙後、所定の金型を用い加熱加
圧して、例えばコーン状の振動板を作製した。この時の
金型温度は120℃、圧力は4kg/cm2 である。
圧して、例えばコーン状の振動板を作製した。この時の
金型温度は120℃、圧力は4kg/cm2 である。
【0018】このようにして作製された振動板と、同一
形状にて作製した紙製の振動板にてそれぞれ口径10c
mのスピーカを作製し、それらの周波数特性を測定し
た。図1にその音圧−周波数特性を、また、図2に歪−
周波数特性を示す。
形状にて作製した紙製の振動板にてそれぞれ口径10c
mのスピーカを作製し、それらの周波数特性を測定し
た。図1にその音圧−周波数特性を、また、図2に歪−
周波数特性を示す。
【0019】これらの特性図から明らかなように、本発
明の振動板によれば高弾性で高内部損失を有しているた
め、中域から高域にかけてのディップが減少するととも
に、高音部の帯域が著しく改善され、かつ歪みの少ない
周波数特性が得られた。また、各種の耐久性試験を行っ
たがケブラーで微生物セルロースを補強しているため、
その耐久性は微生物セルロース単体の振動板に比較して
2倍以上あった。なお、抄紙後、シート状のものを必要
に応じ所定形状に打抜き、外周にエッジを例えば接着剤
を用いるなどして取付け、これを振動板として用いても
良く、この場合も、ほぼ同様の特性が得られた。
明の振動板によれば高弾性で高内部損失を有しているた
め、中域から高域にかけてのディップが減少するととも
に、高音部の帯域が著しく改善され、かつ歪みの少ない
周波数特性が得られた。また、各種の耐久性試験を行っ
たがケブラーで微生物セルロースを補強しているため、
その耐久性は微生物セルロース単体の振動板に比較して
2倍以上あった。なお、抄紙後、シート状のものを必要
に応じ所定形状に打抜き、外周にエッジを例えば接着剤
を用いるなどして取付け、これを振動板として用いても
良く、この場合も、ほぼ同様の特性が得られた。
【0020】(実施例2)次に本発明の第2実施例につ
いて説明する。すなわち、この第2実施例においては、
微生物が産出するリボン状ミクロフィブリルよりなる微
生物セルロースに芳香族ポリアミド繊維等の液晶性高分
子繊維を混入したものに、有機物質、無機物質の単独ま
たは混合物を添加して抄造後、加熱加圧成形または加熱
乾燥したことを特徴としている。
いて説明する。すなわち、この第2実施例においては、
微生物が産出するリボン状ミクロフィブリルよりなる微
生物セルロースに芳香族ポリアミド繊維等の液晶性高分
子繊維を混入したものに、有機物質、無機物質の単独ま
たは混合物を添加して抄造後、加熱加圧成形または加熱
乾燥したことを特徴としている。
【0021】製造にあたっては、初めに、99%以上の
水分を含有するゲル状膜物質に対して2〜3倍の水道水
を加え、ミキサーにてゲル状膜を離解する。次に無機物
質としてマイカの表面に例えばアルミが蒸着され、シル
バー系の色を呈する微細な着色マイカ・ME−100
(日本光研工業(株))を微生物セルロースに対して1
0%添加し、均一になるまで撹拌した。
水分を含有するゲル状膜物質に対して2〜3倍の水道水
を加え、ミキサーにてゲル状膜を離解する。次に無機物
質としてマイカの表面に例えばアルミが蒸着され、シル
バー系の色を呈する微細な着色マイカ・ME−100
(日本光研工業(株))を微生物セルロースに対して1
0%添加し、均一になるまで撹拌した。
【0022】上記撹拌溶液中に、上記実施例と同様のケ
ブラー49の長繊維を長さ3mmにカットしたものを微
生物セルロースに対して10%添加し均一になるまで撹
拌し、振動板の主原料とし抄紙した。この時の有機物で
あるサイズ剤はアルキルケンダイマー(アコーペル1
2、ディック・ハーキュレス(株))を用いた。
ブラー49の長繊維を長さ3mmにカットしたものを微
生物セルロースに対して10%添加し均一になるまで撹
拌し、振動板の主原料とし抄紙した。この時の有機物で
あるサイズ剤はアルキルケンダイマー(アコーペル1
2、ディック・ハーキュレス(株))を用いた。
【0023】抄紙後、所定の金型を用い加熱加圧して振
動板を例えばコーン状に作製した。この時の金型温度は
120℃、圧力は4kg/cm2 である。
動板を例えばコーン状に作製した。この時の金型温度は
120℃、圧力は4kg/cm2 である。
【0024】このようにして作製された振動板と、同一
形状にて作製した紙製振動板にて、口径10cmのスピ
ーカをそれぞれ作製し、その周波数特性を測定したとこ
ろ、前述の実施例とほぼ同様の特性が得られた。コーン
状でなく、シート状の振動板にして平板スピーカに使用
してもほぼ同様の効果が得られた。
形状にて作製した紙製振動板にて、口径10cmのスピ
ーカをそれぞれ作製し、その周波数特性を測定したとこ
ろ、前述の実施例とほぼ同様の特性が得られた。コーン
状でなく、シート状の振動板にして平板スピーカに使用
してもほぼ同様の効果が得られた。
【0025】なお、第1実施例では、単にケブラー49
が混入されているため、ケブラー49の色が振動板の外
観に現われ、やや黄色を帯びた白色系を呈するが、第2
実施例では着色マイカを混入しているため、光沢のある
パール色となり、外観が極めて良好となり、製品価値が
向上する利点がある。なお、上記各実施例ではスピーカ
用振動板について記したが、100μm以下の薄い振動
板も容易に作製が可能であり、本振動板はヘッドホン、
マイクロホン等の電気音響変換器用振動板に最適であ
る。また、振動板の形状としては、コーン形状、ドーム
形状等適宜選択できることはもちろん、振動板本体以外
にも、センターキャップ、エッジ単体としての利用も可
能である。
が混入されているため、ケブラー49の色が振動板の外
観に現われ、やや黄色を帯びた白色系を呈するが、第2
実施例では着色マイカを混入しているため、光沢のある
パール色となり、外観が極めて良好となり、製品価値が
向上する利点がある。なお、上記各実施例ではスピーカ
用振動板について記したが、100μm以下の薄い振動
板も容易に作製が可能であり、本振動板はヘッドホン、
マイクロホン等の電気音響変換器用振動板に最適であ
る。また、振動板の形状としては、コーン形状、ドーム
形状等適宜選択できることはもちろん、振動板本体以外
にも、センターキャップ、エッジ単体としての利用も可
能である。
【0026】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の本発明によ
れば、微生物セルロースに液晶性高分子繊維を混入した
ため、軽量であることに加え、紙製振動板や合成樹脂フ
ィルム等に比較して高弾性、高内部損失、高強度の振動
板を得ることができる。また、請求項2記載のもので
は、液晶性高分子繊維に加え更に有機物質、無機物質を
加えたため、微生物セルロース単体での不十分な内部損
失、引裂き強度がより向上し、軽量で高弾性、高内部損
失、高強度であって外観的にも良好な振動板を得ること
ができる。
れば、微生物セルロースに液晶性高分子繊維を混入した
ため、軽量であることに加え、紙製振動板や合成樹脂フ
ィルム等に比較して高弾性、高内部損失、高強度の振動
板を得ることができる。また、請求項2記載のもので
は、液晶性高分子繊維に加え更に有機物質、無機物質を
加えたため、微生物セルロース単体での不十分な内部損
失、引裂き強度がより向上し、軽量で高弾性、高内部損
失、高強度であって外観的にも良好な振動板を得ること
ができる。
【図1】本発明と紙製振動板とを比較した場合の音圧−
周波数特性図。
周波数特性図。
【図2】本発明と紙製振動板とを比較した場合の歪み−
周波数特性図。
周波数特性図。
a 本発明 b 従来の紙製振動板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 英一郎 東京都昭島市宮沢町512番地 フォスター 電機株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 微生物が産出するリボン状ミクロフィブ
リルよりなる微生物セルロースに芳香族ポリアミド繊維
等の液晶性高分子繊維を混入し抄造後、加熱加圧成形ま
たは加熱乾燥して構成したことを特徴とする電気音響変
換器用振動板。 - 【請求項2】 微生物が産出するリボン状ミクロフィブ
リルよりなる微生物セルロースに芳香族ポリアミド繊維
等の液晶性高分子繊維を混入し、かつ有機物質、無機物
質の単独または混合物を添加して抄造後、加熱加圧成形
または加熱乾燥して構成したことを特徴とする電気音響
変換器用振動板。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4297884A JPH06125593A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 電気音響変換器用振動板 |
| KR1019930020839A KR960007816B1 (ko) | 1992-10-09 | 1993-10-08 | 전기음향 변환기용 진동판의 제조방법 및 그 제조방법에 의해 제조된 진동판 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4297884A JPH06125593A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 電気音響変換器用振動板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06125593A true JPH06125593A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=17852359
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4297884A Pending JPH06125593A (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 電気音響変換器用振動板 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06125593A (ja) |
| KR (1) | KR960007816B1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003201695A (ja) * | 2001-12-26 | 2003-07-18 | Kansai Tlo Kk | セルロースミクロフィブリルを用いた高強度材料 |
-
1992
- 1992-10-09 JP JP4297884A patent/JPH06125593A/ja active Pending
-
1993
- 1993-10-08 KR KR1019930020839A patent/KR960007816B1/ko not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003201695A (ja) * | 2001-12-26 | 2003-07-18 | Kansai Tlo Kk | セルロースミクロフィブリルを用いた高強度材料 |
| US7378149B2 (en) | 2001-12-26 | 2008-05-27 | Kansai Technology Licensing Organization Co, Ltd. | High strength material using cellulose microfibrils |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR960007816B1 (ko) | 1996-06-12 |
| KR940010850A (ko) | 1994-05-26 |
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