JPH06128711A - 溶融金属めっき浴中ロール装置 - Google Patents
溶融金属めっき浴中ロール装置Info
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- JPH06128711A JPH06128711A JP27978492A JP27978492A JPH06128711A JP H06128711 A JPH06128711 A JP H06128711A JP 27978492 A JP27978492 A JP 27978492A JP 27978492 A JP27978492 A JP 27978492A JP H06128711 A JPH06128711 A JP H06128711A
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- support roll
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 めっき鋼帯の板幅方向と長手方向の双方のめ
っき付着量の不均一性を同時に解決しためっき付着量の
均一性に優れた溶融めっき鋼板を得る溶融金属めっき浴
中ロール装置を安価に提供すること。 【構成】 めっき槽内にシンクロールとサポートロール
とを配置した溶融金属めっき浴中ロール装置において、
少なくともシンクロールの直上に位置するサポートロー
ルを無駆動ロールとし、併せてシンクロールとサポート
ロールのうちの少なくとも1つを水平方向に位置制御可
能としたもの。
っき付着量の不均一性を同時に解決しためっき付着量の
均一性に優れた溶融めっき鋼板を得る溶融金属めっき浴
中ロール装置を安価に提供すること。 【構成】 めっき槽内にシンクロールとサポートロール
とを配置した溶融金属めっき浴中ロール装置において、
少なくともシンクロールの直上に位置するサポートロー
ルを無駆動ロールとし、併せてシンクロールとサポート
ロールのうちの少なくとも1つを水平方向に位置制御可
能としたもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、めっき付着量の均一性
に優れた溶融めっき鋼板を得る溶融金属めっき浴中ロー
ル装置に関するものである。
に優れた溶融めっき鋼板を得る溶融金属めっき浴中ロー
ル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合金化溶融亜鉛めっき鋼板を中心とする
溶融亜鉛めっき鋼板の需要は、産業界の防錆強化動向の
高まりとともに近年急激な高まりを呈しており、その用
途の拡大に伴って要求される品質のレベルも従来とは比
較にならぬほど高度化しつつある。中でもめっき付着量
の均一化はめっき鋼板の耐食性、溶接性、めっき層密着
性等に支配的な影響をおよぼすことから、めっき付着量
の均一化技術の重要度が高まっている。
溶融亜鉛めっき鋼板の需要は、産業界の防錆強化動向の
高まりとともに近年急激な高まりを呈しており、その用
途の拡大に伴って要求される品質のレベルも従来とは比
較にならぬほど高度化しつつある。中でもめっき付着量
の均一化はめっき鋼板の耐食性、溶接性、めっき層密着
性等に支配的な影響をおよぼすことから、めっき付着量
の均一化技術の重要度が高まっている。
【0003】めっき付着量の均一原因として主要な要因
の第1は、めっき量制御位置すなわちガスワイピング位
置でのめっき鋼帯の板幅方向反り(以下、C反りと称
す)であり、このC反りに起因してめっき鋼帯の幅方向
端部と中央部でガス吹付けノズルとめっき鋼帯との距離
に差異が生じ、板幅方向でのガス衝突圧力が不均一とな
って板幅方向のめっき付着量を不均一とすることにあ
る。また、第2の要因は、ガスワイピング位置でのめっ
き鋼帯の振動、いわゆるフラッタリングである。フラッ
タリングはめっき鋼帯の位置がガス吹付ノズル対の中心
位置を基準として時間と共に振動する現象であり、ある
瞬間にはめっき鋼帯の表面がノズルに近接して表面側で
のガス衝突圧力が裏面側と比較して高いものになり、こ
の結果、当然表面めっき付着量が裏面と比較して厚いも
のになる。このフラッタリングは、周期的にガス吹付ノ
ズルに近接する面を逆にするもので、一方の面で考えれ
ばめっき鋼帯の長手方向にめっき付着量の厚い部分と薄
い部分が周期的に出現することになる。かかる長手方向
のめっき付着量の均一性は、耐食性、めっき密着性、溶
接性等の品質の長手方向不均一性に帰結するほか、合金
溶融亜鉛めっき鋼板製造時にはめっき量の差異が合金化
程度の差異となってめっき層表面の色調差につながり、
長手方向の色調模様が顕れて外観不良となる。
の第1は、めっき量制御位置すなわちガスワイピング位
置でのめっき鋼帯の板幅方向反り(以下、C反りと称
す)であり、このC反りに起因してめっき鋼帯の幅方向
端部と中央部でガス吹付けノズルとめっき鋼帯との距離
に差異が生じ、板幅方向でのガス衝突圧力が不均一とな
って板幅方向のめっき付着量を不均一とすることにあ
る。また、第2の要因は、ガスワイピング位置でのめっ
き鋼帯の振動、いわゆるフラッタリングである。フラッ
タリングはめっき鋼帯の位置がガス吹付ノズル対の中心
位置を基準として時間と共に振動する現象であり、ある
瞬間にはめっき鋼帯の表面がノズルに近接して表面側で
のガス衝突圧力が裏面側と比較して高いものになり、こ
の結果、当然表面めっき付着量が裏面と比較して厚いも
のになる。このフラッタリングは、周期的にガス吹付ノ
ズルに近接する面を逆にするもので、一方の面で考えれ
ばめっき鋼帯の長手方向にめっき付着量の厚い部分と薄
い部分が周期的に出現することになる。かかる長手方向
のめっき付着量の均一性は、耐食性、めっき密着性、溶
接性等の品質の長手方向不均一性に帰結するほか、合金
溶融亜鉛めっき鋼板製造時にはめっき量の差異が合金化
程度の差異となってめっき層表面の色調差につながり、
長手方向の色調模様が顕れて外観不良となる。
【0004】従来よりめっき鋼帯の板幅方向のめっき量
均一性を向上させる技術や、めっき鋼帯の長手方向のめ
っき量均一性を向上せしめるいくつかの技術が開示され
ているが、めっき鋼帯の板幅方向と長手方向のめっき量
均一性を同時に解決する技術は例がない。板幅方向の不
均一性すなわちワイピング部でのめっき鋼帯のC反りを
改善する技術としては、例えば特開平2ー265854
号公報に、シンクロールとサポートロールを水平方向に
位置調整する技術も提案されているが、本発明者等が詳
細に検討したところ、前記した公報に記載されている技
術ではC反りはなくなるがこのためにめっき鋼帯自身の
剛性が低下し、むしろフラッタリングが強調され、長手
方向のめっき付着量がばらついたり前記の長手方向の色
調模様不良が顕在化するものであった。また、サポート
ロールを無駆動で使用することもなくはないが、単にサ
ポートロールを無駆動としても回転不良を招くだけで、
むしろ回転不良に起因してフラッタリングを顕在化する
ものであった。
均一性を向上させる技術や、めっき鋼帯の長手方向のめ
っき量均一性を向上せしめるいくつかの技術が開示され
ているが、めっき鋼帯の板幅方向と長手方向のめっき量
均一性を同時に解決する技術は例がない。板幅方向の不
均一性すなわちワイピング部でのめっき鋼帯のC反りを
改善する技術としては、例えば特開平2ー265854
号公報に、シンクロールとサポートロールを水平方向に
位置調整する技術も提案されているが、本発明者等が詳
細に検討したところ、前記した公報に記載されている技
術ではC反りはなくなるがこのためにめっき鋼帯自身の
剛性が低下し、むしろフラッタリングが強調され、長手
方向のめっき付着量がばらついたり前記の長手方向の色
調模様不良が顕在化するものであった。また、サポート
ロールを無駆動で使用することもなくはないが、単にサ
ポートロールを無駆動としても回転不良を招くだけで、
むしろ回転不良に起因してフラッタリングを顕在化する
ものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは前記のような問題点を解決し、めっき鋼帯
の板幅方向と長手方向の双方のめっき付着量の不均一性
を同時に解決しためっき付着量の均一性に優れた溶融め
っき鋼板を得る溶融金属めっき浴中ロール装置を安価に
提供しようとすることにある。
するところは前記のような問題点を解決し、めっき鋼帯
の板幅方向と長手方向の双方のめっき付着量の不均一性
を同時に解決しためっき付着量の均一性に優れた溶融め
っき鋼板を得る溶融金属めっき浴中ロール装置を安価に
提供しようとすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決
した本発明に係る溶融金属めっき浴中ロール装置は、め
っき槽内にシンクロールとサポートロールとを配置した
溶融金属めっき浴中ロール装置において、少なくともシ
ンクロールの直上に位置するサポートロールを無駆動ロ
ールとするとともに、シンクロールとサポートロールの
うちの少なくとも1つを水平方向に位置制御可能とした
ことを特徴とするものである。なお、このような溶融金
属めっき浴中ロール装置において、サポートロールを前
記無駆動ロールとパスライン規定用の上側ロールとより
なるサポートロール対とし、このサポートロール対のう
ち少なくとも一方をめっき浴深さ方向にも位置制御可能
としたものはより好ましい。
した本発明に係る溶融金属めっき浴中ロール装置は、め
っき槽内にシンクロールとサポートロールとを配置した
溶融金属めっき浴中ロール装置において、少なくともシ
ンクロールの直上に位置するサポートロールを無駆動ロ
ールとするとともに、シンクロールとサポートロールの
うちの少なくとも1つを水平方向に位置制御可能とした
ことを特徴とするものである。なお、このような溶融金
属めっき浴中ロール装置において、サポートロールを前
記無駆動ロールとパスライン規定用の上側ロールとより
なるサポートロール対とし、このサポートロール対のう
ち少なくとも一方をめっき浴深さ方向にも位置制御可能
としたものはより好ましい。
【0007】
【作用】このような溶融金属めっき浴中ロール装置にお
いては、スナウトを通じてめっき槽内の溶融金属めっき
浴中に送られためっき鋼帯がシンクロールにおいて通板
方向が変換されてサポートロールを介して上方へ引上げ
られる間に表裏面に溶融金属めっきが施されることは従
来のこの種装置と同様であるが、本発明においては、め
っき鋼帯の板厚や鋼種に応じて適正なインターメッシュ
量となるように予めシンクロールとサポートロールのう
ちの少なくとも1つを水平方向に位置制御しておけば、
少なくともシンクロールの直上に位置するサポートロー
ルを無駆動ロールとしたことと相俟って、C反りとフラ
ッタリングの両者が共に解消され、めっき鋼帯の板幅方
向と長手方向の双方のめっき付着量の不均一性を同時に
解決できる。
いては、スナウトを通じてめっき槽内の溶融金属めっき
浴中に送られためっき鋼帯がシンクロールにおいて通板
方向が変換されてサポートロールを介して上方へ引上げ
られる間に表裏面に溶融金属めっきが施されることは従
来のこの種装置と同様であるが、本発明においては、め
っき鋼帯の板厚や鋼種に応じて適正なインターメッシュ
量となるように予めシンクロールとサポートロールのう
ちの少なくとも1つを水平方向に位置制御しておけば、
少なくともシンクロールの直上に位置するサポートロー
ルを無駆動ロールとしたことと相俟って、C反りとフラ
ッタリングの両者が共に解消され、めっき鋼帯の板幅方
向と長手方向の双方のめっき付着量の不均一性を同時に
解決できる。
【0008】
【実施例】次に、本発明を図示の実施例について詳細に
説明する。1は溶融金属めっき浴が入れられためっき
槽、2はこのめっき槽1内の底方部に設置されて連続的
に送られてくるめっき鋼帯11の通板方向を変換するシ
ンクロール、3はシンクロール2の上方に設置されるサ
ポートロールであって、これらシンクロール2とサポー
トロール3とは溶融金属めっき浴中に位置される。前記
サポートロール3は図1に示す第1の実施例では単一ロ
ールとしているが、図2〜図4に示す他の実施例では下
側ロール3aと上側ロール3bとよりなるサポートロー
ル対としてある。そして、サポートロール3のうち少な
くともシンクロール2の直上に位置するものは無駆動ロ
ールとしてある。すなわち、サポートロール3が単一ロ
ールであるときはこの単一ロールを無駆動ロールとし、
サポートロール3がサポートロール対であるときはシン
クロール2の直上に位置する下側ロール3aを無駆動ロ
ールとしてある。また、シンクロール2とサポートロー
ル3のうちの少なくとも1つを水平方向に位置制御可能
としてある。さらに、図2〜図4に示すようにサポート
ロール3をサポートロール対としたときは、下側ロール
3aと上側ロール3bのうち少なくとも一方をめっき浴
深さ方向に位置制御可能としてある。また、各シンクロ
ール2の回転手段やシンクロール2やサポートロール3
の水平方向への位置制御手段は周知の回転機構や位置制
御機構でよいが、一般にサポートロールを駆動式とする
ときは、例えば図4に示すようにジョイント4をもって
サポートロール3に連結されたスピンドル5をモータ6
により回転駆動させるようになっている。なお、図中7
はサポートロール3の上方の溶融金属めっき浴面より上
方位置に対向して設置されるガス吹付ノズル、8はスナ
ウトである。
説明する。1は溶融金属めっき浴が入れられためっき
槽、2はこのめっき槽1内の底方部に設置されて連続的
に送られてくるめっき鋼帯11の通板方向を変換するシ
ンクロール、3はシンクロール2の上方に設置されるサ
ポートロールであって、これらシンクロール2とサポー
トロール3とは溶融金属めっき浴中に位置される。前記
サポートロール3は図1に示す第1の実施例では単一ロ
ールとしているが、図2〜図4に示す他の実施例では下
側ロール3aと上側ロール3bとよりなるサポートロー
ル対としてある。そして、サポートロール3のうち少な
くともシンクロール2の直上に位置するものは無駆動ロ
ールとしてある。すなわち、サポートロール3が単一ロ
ールであるときはこの単一ロールを無駆動ロールとし、
サポートロール3がサポートロール対であるときはシン
クロール2の直上に位置する下側ロール3aを無駆動ロ
ールとしてある。また、シンクロール2とサポートロー
ル3のうちの少なくとも1つを水平方向に位置制御可能
としてある。さらに、図2〜図4に示すようにサポート
ロール3をサポートロール対としたときは、下側ロール
3aと上側ロール3bのうち少なくとも一方をめっき浴
深さ方向に位置制御可能としてある。また、各シンクロ
ール2の回転手段やシンクロール2やサポートロール3
の水平方向への位置制御手段は周知の回転機構や位置制
御機構でよいが、一般にサポートロールを駆動式とする
ときは、例えば図4に示すようにジョイント4をもって
サポートロール3に連結されたスピンドル5をモータ6
により回転駆動させるようになっている。なお、図中7
はサポートロール3の上方の溶融金属めっき浴面より上
方位置に対向して設置されるガス吹付ノズル、8はスナ
ウトである。
【0009】このような溶融金属めっき浴中ロール装置
を連続溶融めっきラインに組み込んだ場合、スナウト8
を通じてめっき槽1内の溶融金属めっき浴中にめっき鋼
帯11が送られてくると、シンクロール2において通板
方向が変換されたうえサポートロール3を介して上方へ
引上げられる間にめっき鋼帯11の表裏面に溶融金属め
っきが施されることとなるが、本発明においては、シン
クロール2とサポートロール3のうちの少なくとも1つ
を水平方向すなわちロール長さ方向と直角方向に位置制
御可能としてあり、めっき鋼帯11の板厚や鋼種に応じ
て定まる適正条件にロール位置を設定できるので、めっ
き鋼帯11のワイピング位置でのC反りが解消されてめ
っき鋼帯11の板幅方向のめっき付着量の均一化が可能
となる。また、シンクロール2とその直上に位置するサ
ポートロール3を無駆動ロールとしてあるので、前記し
たC反りの解消でめっき鋼帯11の剛性が極めて低い状
態となった場合でもフラッタリングの元となるサポート
ロール3の振動自体がなくなってめっき鋼帯11の長手
方向のめっき付着量の均一化が可能となり、このように
本発明ではC反りとフラッタリングの両者を共になくす
ることができるので、めっき鋼帯11の板幅方向と長手
方向の双方のめっき付着量の不均一性を同時に解決でき
る。
を連続溶融めっきラインに組み込んだ場合、スナウト8
を通じてめっき槽1内の溶融金属めっき浴中にめっき鋼
帯11が送られてくると、シンクロール2において通板
方向が変換されたうえサポートロール3を介して上方へ
引上げられる間にめっき鋼帯11の表裏面に溶融金属め
っきが施されることとなるが、本発明においては、シン
クロール2とサポートロール3のうちの少なくとも1つ
を水平方向すなわちロール長さ方向と直角方向に位置制
御可能としてあり、めっき鋼帯11の板厚や鋼種に応じ
て定まる適正条件にロール位置を設定できるので、めっ
き鋼帯11のワイピング位置でのC反りが解消されてめ
っき鋼帯11の板幅方向のめっき付着量の均一化が可能
となる。また、シンクロール2とその直上に位置するサ
ポートロール3を無駆動ロールとしてあるので、前記し
たC反りの解消でめっき鋼帯11の剛性が極めて低い状
態となった場合でもフラッタリングの元となるサポート
ロール3の振動自体がなくなってめっき鋼帯11の長手
方向のめっき付着量の均一化が可能となり、このように
本発明ではC反りとフラッタリングの両者を共になくす
ることができるので、めっき鋼帯11の板幅方向と長手
方向の双方のめっき付着量の不均一性を同時に解決でき
る。
【0010】本発明においてシンクロール2とサポート
ロール3のうちの少なくとも1つを水平方向に位置制御
可能としたのは、前記したようにめっき鋼帯11のワイ
ピング位置でのC反りを解消するためである。すなわ
ち、めっき鋼帯11がサポートロール3を通過する際に
はサポートロール3に巻き付くためめっき鋼帯11が長
手方向に曲げ変形を受けるが、この時、めっき鋼帯11
のサポートロール3に接触する面と外側の面とでは板厚
の分曲率が異なるため受ける変形量及び曲げ応力も異な
る。この曲げ応力がめっき鋼帯11の降伏応力を超えて
いるとめっき鋼帯11が塑性変形するが、めっき鋼帯1
1の両面での応力差があるため変形量も表裏で異なり、
結果的に反り量となって現れる。この現象を用いてめっ
き鋼帯11の表裏面に加わる歪量がバランスするように
ロール位置を変えれば、めっき鋼帯11のサポートロー
ル3への巻き付きが制御され、めっき鋼帯11の表裏面
の変形量が等しくなってめっき鋼帯11は反りの無いも
のとなり、めっき鋼帯11の板幅方向のめっき付着量は
均一化される。
ロール3のうちの少なくとも1つを水平方向に位置制御
可能としたのは、前記したようにめっき鋼帯11のワイ
ピング位置でのC反りを解消するためである。すなわ
ち、めっき鋼帯11がサポートロール3を通過する際に
はサポートロール3に巻き付くためめっき鋼帯11が長
手方向に曲げ変形を受けるが、この時、めっき鋼帯11
のサポートロール3に接触する面と外側の面とでは板厚
の分曲率が異なるため受ける変形量及び曲げ応力も異な
る。この曲げ応力がめっき鋼帯11の降伏応力を超えて
いるとめっき鋼帯11が塑性変形するが、めっき鋼帯1
1の両面での応力差があるため変形量も表裏で異なり、
結果的に反り量となって現れる。この現象を用いてめっ
き鋼帯11の表裏面に加わる歪量がバランスするように
ロール位置を変えれば、めっき鋼帯11のサポートロー
ル3への巻き付きが制御され、めっき鋼帯11の表裏面
の変形量が等しくなってめっき鋼帯11は反りの無いも
のとなり、めっき鋼帯11の板幅方向のめっき付着量は
均一化される。
【0011】しかしながら、溶融金属めっき浴中に配置
されているシンクロール2とサポートロール3のうちの
少なくとも1つを水平方向に位置制御可能とするのみで
はC反りをなくすことができても、既述したようにめっ
き鋼帯11の長手方向のめっき付着量の不均一性を解消
することができないばかりか、むしろ、C反りをなくす
ことによってめっき鋼帯11のフラッタリングは助長さ
れる。その理由はC反りが存在する場合はこのC反り自
体がめっき鋼帯11に幅方向の曲率を持たせることでめ
っき鋼帯11自身のワイピング位置での剛性を高めるこ
とになり、ワイピングガス圧力に対しフラッタリングに
対する抵抗を有するのに対し、C反りをなくするとめっ
き鋼帯11は幅方向に平坦となり、剛性が低下してフラ
ッタリングに対する抵抗が小さくなり、僅かなワイピン
グガス圧力の変動やサポートロールの異周速運動によっ
て容易にフラッタリングを起こすからである。
されているシンクロール2とサポートロール3のうちの
少なくとも1つを水平方向に位置制御可能とするのみで
はC反りをなくすことができても、既述したようにめっ
き鋼帯11の長手方向のめっき付着量の不均一性を解消
することができないばかりか、むしろ、C反りをなくす
ことによってめっき鋼帯11のフラッタリングは助長さ
れる。その理由はC反りが存在する場合はこのC反り自
体がめっき鋼帯11に幅方向の曲率を持たせることでめ
っき鋼帯11自身のワイピング位置での剛性を高めるこ
とになり、ワイピングガス圧力に対しフラッタリングに
対する抵抗を有するのに対し、C反りをなくするとめっ
き鋼帯11は幅方向に平坦となり、剛性が低下してフラ
ッタリングに対する抵抗が小さくなり、僅かなワイピン
グガス圧力の変動やサポートロールの異周速運動によっ
て容易にフラッタリングを起こすからである。
【0012】本発明者等はめっき鋼帯のC反りをなくし
てめっき鋼帯11の板幅方向のめっき付着量を均一化す
ると同時にC反りがなくなることにより逆にフラッタリ
ングが助長され、長手方向のめっき付着量の均一性が低
下する現象を解消すべくさらに研究をすすめた結果、フ
ラッタリングの主原因の1つが図4に示したようなサポ
ートロール3を駆動するためのスピンドル5を結合して
いるジョイント4の接合部にあることを見い出し、サポ
ートロール3の駆動自体をなくすることによってフラッ
タリングを引き起こす本質原因そのものを排除できるこ
とを知見した。すなわち、サポートロール駆動のために
必須であるスピンドル5とジョイント4とは、その1回
転の間にその構造によって決まる回数の不等速運動が不
可避であり、この不等速運動がサポートロール3に周期
的な異周速を与え、結果としてサポートロール3の振動
をもたらし、めっき鋼帯11をフラッタリングさせるこ
ととなるのである。
てめっき鋼帯11の板幅方向のめっき付着量を均一化す
ると同時にC反りがなくなることにより逆にフラッタリ
ングが助長され、長手方向のめっき付着量の均一性が低
下する現象を解消すべくさらに研究をすすめた結果、フ
ラッタリングの主原因の1つが図4に示したようなサポ
ートロール3を駆動するためのスピンドル5を結合して
いるジョイント4の接合部にあることを見い出し、サポ
ートロール3の駆動自体をなくすることによってフラッ
タリングを引き起こす本質原因そのものを排除できるこ
とを知見した。すなわち、サポートロール駆動のために
必須であるスピンドル5とジョイント4とは、その1回
転の間にその構造によって決まる回数の不等速運動が不
可避であり、この不等速運動がサポートロール3に周期
的な異周速を与え、結果としてサポートロール3の振動
をもたらし、めっき鋼帯11をフラッタリングさせるこ
ととなるのである。
【0013】そこで、本発明ではこのサポートロール3
のうち少なくともシンクロール2の直上に位置するもの
を無駆動ロールとすることにより、シンクロール2とサ
ポートロール3のうちの少なくとも1つを水平方向に位
置制御可能としたことによりC反りが解消されてめっき
鋼帯11の剛性が極めて低い状態となった場合でもフラ
ッタリングの元となるサポートロール3の振動自体をな
くし、C反りとフラッタリングの両者を共になくすこと
によりめっき鋼帯11の板幅方向と長手方向の双方のめ
っき付着量の不均一性を同時に解決することに成功した
ものである。従って、フラッタリングの原因をなくすた
めにサポートロール3のうち少なくともシンクロールの
直上に位置するものを無駆動ロールとすることと、ワイ
ピング位置でのC反りを解消するためにシンクロール2
とサポートロール3のうちの少なくとも1つを水平方向
に位置制御可能としておくこととを組み合わせることが
本発明の必須の要件で、サポートロール3を単に無駆動
で使用するだけでは本発明の目的を達成することができ
ない。
のうち少なくともシンクロール2の直上に位置するもの
を無駆動ロールとすることにより、シンクロール2とサ
ポートロール3のうちの少なくとも1つを水平方向に位
置制御可能としたことによりC反りが解消されてめっき
鋼帯11の剛性が極めて低い状態となった場合でもフラ
ッタリングの元となるサポートロール3の振動自体をな
くし、C反りとフラッタリングの両者を共になくすこと
によりめっき鋼帯11の板幅方向と長手方向の双方のめ
っき付着量の不均一性を同時に解決することに成功した
ものである。従って、フラッタリングの原因をなくすた
めにサポートロール3のうち少なくともシンクロールの
直上に位置するものを無駆動ロールとすることと、ワイ
ピング位置でのC反りを解消するためにシンクロール2
とサポートロール3のうちの少なくとも1つを水平方向
に位置制御可能としておくこととを組み合わせることが
本発明の必須の要件で、サポートロール3を単に無駆動
で使用するだけでは本発明の目的を達成することができ
ない。
【0014】すなわち、サポートロール3の無駆動化は
サポートロール3の振動源を排除することになるが、当
然のことながら曲げ歪量の制御が不可能で通板条件変更
時のC反りの解消は不能で、C反りの存在によりめっき
鋼帯11とサポートロール3の接触が不均一となってサ
ポートロール3の回転不良を招き安定した生産ができな
い。これに対して本発明では、サポートロール3とシン
クロール2のいずれかを水平方向に位置制御することに
よるC反り解消と、サポートロール3の無駆動化による
フラッタリング解消との同時実施によりはじめてめっき
鋼帯11の幅方向と長手方向のめっき付着量のばらつき
を同時に解消したものであり、近年の溶融亜鉛めっき鋼
板の高品位化要求に応える技術である。
サポートロール3の振動源を排除することになるが、当
然のことながら曲げ歪量の制御が不可能で通板条件変更
時のC反りの解消は不能で、C反りの存在によりめっき
鋼帯11とサポートロール3の接触が不均一となってサ
ポートロール3の回転不良を招き安定した生産ができな
い。これに対して本発明では、サポートロール3とシン
クロール2のいずれかを水平方向に位置制御することに
よるC反り解消と、サポートロール3の無駆動化による
フラッタリング解消との同時実施によりはじめてめっき
鋼帯11の幅方向と長手方向のめっき付着量のばらつき
を同時に解消したものであり、近年の溶融亜鉛めっき鋼
板の高品位化要求に応える技術である。
【0015】また、サポートロール3とシンクロール2
のいずれかを水平方向に位置制御することによるC反り
解消とサポートロール3の無駆動化とを併用した本発明
によれば、めっき鋼帯11の幅方向と長手方向のめっき
付着量のばらつきを同時に解消できる以外の全く新たな
効果が生じた。すなわち、C反りの解消とフラッタリン
グ解消の両立によってはじめてめっき鋼帯11とサポー
トロール3の均一接触が実現され、このため、不均一接
触に起因するミクロスリップや局部的な高面圧接触が回
避され、従来の溶融めっき鋼板の製造技術では不可能で
あったミクロすり疵の解消が可能となり、更に優れた外
観品位を確保することができる。このような効果はサポ
ートロール11とシンクロール2のいずれかを水平方向
に位置制御するだけでは勿論、サポートロール3を無駆
動ロールするだけではとても到底実現できるものではな
い。さらに、このようなミクロスリップや局部的な高面
圧接触が回避されたことによってロール寿命が従来と比
較して大幅に向上し、ロール変換頻度の低減によるコス
トダウンや生産性の向上も可能となった。
のいずれかを水平方向に位置制御することによるC反り
解消とサポートロール3の無駆動化とを併用した本発明
によれば、めっき鋼帯11の幅方向と長手方向のめっき
付着量のばらつきを同時に解消できる以外の全く新たな
効果が生じた。すなわち、C反りの解消とフラッタリン
グ解消の両立によってはじめてめっき鋼帯11とサポー
トロール3の均一接触が実現され、このため、不均一接
触に起因するミクロスリップや局部的な高面圧接触が回
避され、従来の溶融めっき鋼板の製造技術では不可能で
あったミクロすり疵の解消が可能となり、更に優れた外
観品位を確保することができる。このような効果はサポ
ートロール11とシンクロール2のいずれかを水平方向
に位置制御するだけでは勿論、サポートロール3を無駆
動ロールするだけではとても到底実現できるものではな
い。さらに、このようなミクロスリップや局部的な高面
圧接触が回避されたことによってロール寿命が従来と比
較して大幅に向上し、ロール変換頻度の低減によるコス
トダウンや生産性の向上も可能となった。
【0016】なお、サポートロール3の無駆動化は少な
くともシンクロール2の直上のサポートロール3を無駆
動ロールとすればよいもので、図1に示すような単一サ
ポートロールであるときはこの単一サポートロールに無
駆動ロールを用いればよく、また、図2に示すようなサ
ポートロール対であるときは少なくとも下側ロール3a
に無駆動ロールを用いればよい。この理由は、サポート
ロール対としたときは溶融金属めっき浴内で深い方の下
側ロール3aに対する駆動伝達軸の浴への進入角度が大
きくてこの下側ロール3aでの振動発生が顕著なためで
ある。なお、サポートロール3がサポートロール対の場
合には下側ロール3aのみならず上側ロール3bをも無
駆動化してもよく、この場合は本発明の効果が最大限に
発揮されることは勿論である。
くともシンクロール2の直上のサポートロール3を無駆
動ロールとすればよいもので、図1に示すような単一サ
ポートロールであるときはこの単一サポートロールに無
駆動ロールを用いればよく、また、図2に示すようなサ
ポートロール対であるときは少なくとも下側ロール3a
に無駆動ロールを用いればよい。この理由は、サポート
ロール対としたときは溶融金属めっき浴内で深い方の下
側ロール3aに対する駆動伝達軸の浴への進入角度が大
きくてこの下側ロール3aでの振動発生が顕著なためで
ある。なお、サポートロール3がサポートロール対の場
合には下側ロール3aのみならず上側ロール3bをも無
駆動化してもよく、この場合は本発明の効果が最大限に
発揮されることは勿論である。
【0017】一方、C反り解消のために水平方向に位置
制御可能とするロールは、シンクロール2とサポートロ
ール3のうちの少なくとも1つであればよい。すなわ
ち、シンクロール2のみを水平方向に位置制御可能とす
るか、サポートロール3のみを水平方向に位置制御可能
とするか、シンクロール2とサポートロール3を共に水
平方向に位置制御可能とするかは任意であり、また、サ
ポートロール3がサポートロール対であるときは少なく
ともシンクロール2の直上に位置する無駆動ロール3a
を位置制御可能とすればよい。その理由はシンクロール
2とサポートロール3は既に述べたようにいずれもめっ
き鋼帯11の曲げ変形に関与しており、いずれのロール
も位置の変更によってめっき鋼帯11の表裏面の歪量を
調整することができるが、浴面に近い上側ロール3bは
めっき鋼帯11のパスライン規定用であるため通常はあ
えて水平方向に位置調整することはないが、この上側ロ
ール3bの調整はシンクロール2の水平移動と等価の意
味があるので上側ロール3bを水平方向に位置制御可能
としてもよい。
制御可能とするロールは、シンクロール2とサポートロ
ール3のうちの少なくとも1つであればよい。すなわ
ち、シンクロール2のみを水平方向に位置制御可能とす
るか、サポートロール3のみを水平方向に位置制御可能
とするか、シンクロール2とサポートロール3を共に水
平方向に位置制御可能とするかは任意であり、また、サ
ポートロール3がサポートロール対であるときは少なく
ともシンクロール2の直上に位置する無駆動ロール3a
を位置制御可能とすればよい。その理由はシンクロール
2とサポートロール3は既に述べたようにいずれもめっ
き鋼帯11の曲げ変形に関与しており、いずれのロール
も位置の変更によってめっき鋼帯11の表裏面の歪量を
調整することができるが、浴面に近い上側ロール3bは
めっき鋼帯11のパスライン規定用であるため通常はあ
えて水平方向に位置調整することはないが、この上側ロ
ール3bの調整はシンクロール2の水平移動と等価の意
味があるので上側ロール3bを水平方向に位置制御可能
としてもよい。
【0018】さらに、溶融金属めっき浴中のサポートロ
ール3を前記したような無駆動の下側ロール3aとパス
ライン規定用の上側ロール3bとよりなるサポートロー
ル対とし、このサポートロール対のうち少なくとも一方
をめっき浴深さ方向に位置制御可能としておけば、より
好ましいC反り防止効果が得られる。すなわち、サポー
トロール3の浴深さ方向への垂直移動制御は、サポート
ロール3やシンクロール2へのめっき鋼帯11の巻き付
き角度を変更させることであり、この巻き付き角度の変
更により水平シフトと同様に曲げ歪量を調整でき、ま
た、サポートロール対の上側ロール3bと下側の無駆動
ロールの間隔を変更することによってサポートロール水
平移動量当りの歪量変化、換言すれば歪量制御精度を調
整できる。
ール3を前記したような無駆動の下側ロール3aとパス
ライン規定用の上側ロール3bとよりなるサポートロー
ル対とし、このサポートロール対のうち少なくとも一方
をめっき浴深さ方向に位置制御可能としておけば、より
好ましいC反り防止効果が得られる。すなわち、サポー
トロール3の浴深さ方向への垂直移動制御は、サポート
ロール3やシンクロール2へのめっき鋼帯11の巻き付
き角度を変更させることであり、この巻き付き角度の変
更により水平シフトと同様に曲げ歪量を調整でき、ま
た、サポートロール対の上側ロール3bと下側の無駆動
ロールの間隔を変更することによってサポートロール水
平移動量当りの歪量変化、換言すれば歪量制御精度を調
整できる。
【0019】なお、サポートロール3とシンクロール2
のロール径については特に規定されるものではなく、サ
ポートロール3をサポートロール対としたときは異径ロ
ールの組み合わせとしてもよい。また、サポートロール
3は中空ロールその他任意のものを選択使用でき、さら
に、サポートロール3、シンクロール2共に材質、表面
粗さ、溶射をはじめとする表面処理などについての条件
をはじめ、軸受け構造も何ら限定されることはない。サ
ポートロール3、シンクロール2の水平方向、垂直方向
への位置制御量や精度については、目標とするレベルに
応じて選択可能であり、位置制御方法も、電動、油圧等
いずれも採用できるし、ロールによる曲げ歪量を高める
ために必要に応じてめっき鋼帯11に張力を付与する手
段を付設してもよい。また、本発明は亜鉛めっき、亜鉛
に鉄、マンガン、マグネシウム、アルミニウム、ニッケ
ル、クロム、鉛、アンチモン、スズ等の1種又は2種以
上含有せしめた合金めっき、アルミニウムめっきその他
溶融金属めっきの全てに共通して適用可能である。
のロール径については特に規定されるものではなく、サ
ポートロール3をサポートロール対としたときは異径ロ
ールの組み合わせとしてもよい。また、サポートロール
3は中空ロールその他任意のものを選択使用でき、さら
に、サポートロール3、シンクロール2共に材質、表面
粗さ、溶射をはじめとする表面処理などについての条件
をはじめ、軸受け構造も何ら限定されることはない。サ
ポートロール3、シンクロール2の水平方向、垂直方向
への位置制御量や精度については、目標とするレベルに
応じて選択可能であり、位置制御方法も、電動、油圧等
いずれも採用できるし、ロールによる曲げ歪量を高める
ために必要に応じてめっき鋼帯11に張力を付与する手
段を付設してもよい。また、本発明は亜鉛めっき、亜鉛
に鉄、マンガン、マグネシウム、アルミニウム、ニッケ
ル、クロム、鉛、アンチモン、スズ等の1種又は2種以
上含有せしめた合金めっき、アルミニウムめっきその他
溶融金属めっきの全てに共通して適用可能である。
【0020】
【実験例】次に、本発明の実験例を比較例と共に下表に
示す。深絞り用冷間圧延鋼板(板厚0.80mmおよび1.0
mm)を素材として連続溶融めっきラインをライン内通板
速度120mpm で通板し、めっき付着量の目標値を60
g/m2として合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造した。め
っき鋼帯の焼鈍条件は800℃ー60秒間とし、これに
より深絞り用途相当の機械的性質を確保している。焼鈍
炉冷却帯からめっき後の合金化炉に到る範囲の鋼帯に付
与した張力は2.0kgf/mm2 とし、また、ワイピングガ
スは常温N2 を用い、ガス噴出圧は1.8kgf/cm2 、ガ
ス吹き出しノズルと鋼帯表面の平均距離は8mmとした。
このような条件でサポートロールの駆動の有無、サポー
トロール、シンクロールの水平方向、垂直方向位置制御
の有無を第1表の如く変更し、板幅方向めっき付着量の
ばらつき、長手方向めっき付着量のばらつき、および外
観品位を測定した。めっき付着量測定は、板幅方向、長
手方向とも100mmピッチでJISH0401の方法で
行った。板幅方向は1.500mmの鋼帯幅にわたる15
点、長手方向も15点を測定した。なお、サポートロー
ルの駆動を行なう場合は電気モーターを用い、ジョイン
トはユニバーサルジョイントであり、サポートロール、
シンクロールの位置制御は電動モーターで行った。シン
クロール直径は800mm、サポートロール直径は実施例
6の場合、上側ロール300mm、無駆動の下側ロール2
50mmの異径組み合わせ、他の例は上側ロール、下側ロ
ールとも300mmであった。第1表の各水準は、番号順
に連続通板した。下表によれば実施例1〜実施例7で
は、めっき量制御位置での鋼帯幅方向のC反りが解消さ
れ板幅方向めっき量分布が極めて均一となり、同時にフ
ラッタリングが制御されて長手方向のめっき量ばらつき
も極めて小さく、さらに表面のすり疵も発生していな
い。これに対し比較例では、サポートロール駆動による
フラッタリングが顕著で、長手方向のめっき量均一性が
劣り、表面外観もミクロすり疵の発生が0.6%と大き
く、合金化程度の不均一に起因する色調模様が激しい。
また、C反りが大きく、板幅方向のめっき量ばらつきも
大きく表面すり疵も発生していることが判る。
示す。深絞り用冷間圧延鋼板(板厚0.80mmおよび1.0
mm)を素材として連続溶融めっきラインをライン内通板
速度120mpm で通板し、めっき付着量の目標値を60
g/m2として合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造した。め
っき鋼帯の焼鈍条件は800℃ー60秒間とし、これに
より深絞り用途相当の機械的性質を確保している。焼鈍
炉冷却帯からめっき後の合金化炉に到る範囲の鋼帯に付
与した張力は2.0kgf/mm2 とし、また、ワイピングガ
スは常温N2 を用い、ガス噴出圧は1.8kgf/cm2 、ガ
ス吹き出しノズルと鋼帯表面の平均距離は8mmとした。
このような条件でサポートロールの駆動の有無、サポー
トロール、シンクロールの水平方向、垂直方向位置制御
の有無を第1表の如く変更し、板幅方向めっき付着量の
ばらつき、長手方向めっき付着量のばらつき、および外
観品位を測定した。めっき付着量測定は、板幅方向、長
手方向とも100mmピッチでJISH0401の方法で
行った。板幅方向は1.500mmの鋼帯幅にわたる15
点、長手方向も15点を測定した。なお、サポートロー
ルの駆動を行なう場合は電気モーターを用い、ジョイン
トはユニバーサルジョイントであり、サポートロール、
シンクロールの位置制御は電動モーターで行った。シン
クロール直径は800mm、サポートロール直径は実施例
6の場合、上側ロール300mm、無駆動の下側ロール2
50mmの異径組み合わせ、他の例は上側ロール、下側ロ
ールとも300mmであった。第1表の各水準は、番号順
に連続通板した。下表によれば実施例1〜実施例7で
は、めっき量制御位置での鋼帯幅方向のC反りが解消さ
れ板幅方向めっき量分布が極めて均一となり、同時にフ
ラッタリングが制御されて長手方向のめっき量ばらつき
も極めて小さく、さらに表面のすり疵も発生していな
い。これに対し比較例では、サポートロール駆動による
フラッタリングが顕著で、長手方向のめっき量均一性が
劣り、表面外観もミクロすり疵の発生が0.6%と大き
く、合金化程度の不均一に起因する色調模様が激しい。
また、C反りが大きく、板幅方向のめっき量ばらつきも
大きく表面すり疵も発生していることが判る。
【0021】なお、下表において実験例1は図1に示す
第1の実施例の装置を、実験例6は図2に示す第2の実
施例の装置を、他は図3に示す第3の実施例の装置を用
い、また、サポートロール位置欄およびシンクロール位
置欄の数値は、図5において示したシンクロール、サポ
ートロール面が垂直線上に並ぶ位置を基準位置と定め、
この基準位置からの図示する+、−方向への変位量を示
した。また、実験例7においては下側ロールを−方向へ
5mm位置制御することを併せ実施してある。
第1の実施例の装置を、実験例6は図2に示す第2の実
施例の装置を、他は図3に示す第3の実施例の装置を用
い、また、サポートロール位置欄およびシンクロール位
置欄の数値は、図5において示したシンクロール、サポ
ートロール面が垂直線上に並ぶ位置を基準位置と定め、
この基準位置からの図示する+、−方向への変位量を示
した。また、実験例7においては下側ロールを−方向へ
5mm位置制御することを併せ実施してある。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明は前記説明から明らかなように、
めっき鋼帯の板幅方向と長手方向の双方のめっき付着量
の不均一性を同時に解決しためっき付着量の均一性に優
れた溶融めっき鋼板を量産できるもので、構造が簡単な
ため安価に提供できる利点もある。従って、本発明は従
来の溶融金属めっき浴中ロール装置の問題点を解決した
ものとして業界の発展に寄与するところ極めて大きいも
のがある。
めっき鋼帯の板幅方向と長手方向の双方のめっき付着量
の不均一性を同時に解決しためっき付着量の均一性に優
れた溶融めっき鋼板を量産できるもので、構造が簡単な
ため安価に提供できる利点もある。従って、本発明は従
来の溶融金属めっき浴中ロール装置の問題点を解決した
ものとして業界の発展に寄与するところ極めて大きいも
のがある。
【図1】本発明の第1の実施例の概略を説明する正面図
である。
である。
【図2】本発明の第2の実施例の概略を説明する正面図
である。
である。
【図3】本発明の第3の実施例の概略を説明する正面図
である。
である。
【図4】本発明におけるサポートロール駆動部の1例を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図5】本発明におけるサポートロールとシンクロール
の位置移動方向の説明図である。
の位置移動方向の説明図である。
1 めっき槽 2 シンクロール 3 サポートロール 3a 無駆動の下側ロール 3b 上側ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 康成 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内
Claims (2)
- 【請求項1】 めっき槽内にシンクロールとサポートロ
ールとを配置した溶融金属めっき浴中ロール装置におい
て、少なくともシンクロールの直上に位置するサポート
ロールを無駆動ロールとするとともに、シンクロールと
サポートロールのうちの少なくとも1つを水平方向に位
置制御可能としたことを特徴とするめっき付着量の均一
性に優れた溶融めっき鋼板を得る溶融金属めっき浴中ロ
ール装置。 - 【請求項2】 サポートロールが無駆動の下側ロールと
パスライン規定用の上側ロールとよりなるサポートロー
ル対であり、このサポートロール対のうち少なくとも一
方をめっき浴深さ方向に位置制御可能としてある請求項
1に記載のめっき付着量の均一性に優れた溶融めっき鋼
板を得る溶融金属めっき浴中ロール装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4279784A JP2698516B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 溶融金属めっき浴中ロール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4279784A JP2698516B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 溶融金属めっき浴中ロール装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06128711A true JPH06128711A (ja) | 1994-05-10 |
| JP2698516B2 JP2698516B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=17615872
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4279784A Expired - Lifetime JP2698516B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 溶融金属めっき浴中ロール装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2698516B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030052428A (ko) * | 2001-12-21 | 2003-06-27 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 용융도금공정에서의 컬렉팅 롤을 이용한 스트립 반곡제거장치 |
| JP2004169047A (ja) * | 2002-11-15 | 2004-06-17 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 溶融金属めっき装置 |
| US6994754B2 (en) * | 2000-11-10 | 2006-02-07 | Sollac | Method and installation for dip coating of a metal strip, in particular a steel strip |
| WO2017170239A1 (ja) | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 新日鐵住金株式会社 | 連続溶融金属めっき装置及び連続溶融金属めっき方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS552729A (en) * | 1978-06-21 | 1980-01-10 | Nisshin Steel Co Ltd | Regulating apparatus for stabilizing roll of continuous fusion plating machine of steel band |
| JPH02267252A (ja) * | 1989-04-07 | 1990-11-01 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 表面美麗な連続式溶融メッキ鋼板の製造方法 |
-
1992
- 1992-10-19 JP JP4279784A patent/JP2698516B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS552729A (en) * | 1978-06-21 | 1980-01-10 | Nisshin Steel Co Ltd | Regulating apparatus for stabilizing roll of continuous fusion plating machine of steel band |
| JPH02267252A (ja) * | 1989-04-07 | 1990-11-01 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 表面美麗な連続式溶融メッキ鋼板の製造方法 |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6994754B2 (en) * | 2000-11-10 | 2006-02-07 | Sollac | Method and installation for dip coating of a metal strip, in particular a steel strip |
| CZ299519B6 (cs) * | 2000-11-10 | 2008-08-20 | Sollac | Zpusob a zarízení pro pokovování kovového, obzvlášte ocelového, pásu ponorem |
| US7722933B2 (en) | 2000-11-10 | 2010-05-25 | Arcelor France | Method and installation for dip coating of a metal strip, in particular of a steel strip |
| KR20030052428A (ko) * | 2001-12-21 | 2003-06-27 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 용융도금공정에서의 컬렉팅 롤을 이용한 스트립 반곡제거장치 |
| JP2004169047A (ja) * | 2002-11-15 | 2004-06-17 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 溶融金属めっき装置 |
| WO2017170239A1 (ja) | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 新日鐵住金株式会社 | 連続溶融金属めっき装置及び連続溶融金属めっき方法 |
| KR20180110043A (ko) | 2016-03-29 | 2018-10-08 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 연속 용융 금속 도금 장치 및 연속 용융 금속 도금 방법 |
| US10704131B2 (en) | 2016-03-29 | 2020-07-07 | Nippon Steel Corporation | Continuous hot-dip metal plating device and continuous hot-dip metal plating method |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2698516B2 (ja) | 1998-01-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970902 |