JPH0613071B2 - 糸通過制御可能なミシン - Google Patents

糸通過制御可能なミシン

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JPH0613071B2
JPH0613071B2 JP62106564A JP10656487A JPH0613071B2 JP H0613071 B2 JPH0613071 B2 JP H0613071B2 JP 62106564 A JP62106564 A JP 62106564A JP 10656487 A JP10656487 A JP 10656487A JP H0613071 B2 JPH0613071 B2 JP H0613071B2
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sewing
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B51/00Applications of needle-thread guards; Thread-break detectors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は糸通過制御可能なミシンに関し、特に糸供給源
から縫針までの糸供給路のうち糸供給源から糸取上体
(天秤)に至る糸供給路に所定タイミングで夫々上糸を
通過させまた通過禁止させる1対の糸係合体とそれを制
御する糸通過制御手段を設け、ミシン主軸の単位角度の
回転の間に糸係合体が接近する変位量より隔離する変位
量を小さくするようにしたものである。
〔従来技術〕
一般に、ミシンの主軸と調時して上下運動する天秤は、
下降するときに縫針による縫製のための上糸を下糸ボビ
ン側へ供給し、また上昇するときに縫製行程で縫針の目
孔に形成された上糸輪を引き締め且つつぎの縫製のため
に上糸を糸駒から所定量補充する役割を果たしている。
前記糸駒から天秤の糸保持部に至る糸供給路の部分に
は、上糸輪の引き締めを可能にするために上糸に通過抵
抗を与える糸調子器を介設するのが一般的である。この
糸調子器は、1対の糸調子皿を圧縮バネで圧接させ、そ
の1対の糸調子皿間を通る上糸に摩擦抵抗を作用させる
機構になっている。
しかし、この種糸調子器では、糸調子器以降の上糸に作
用する張力と糸調子器での抵抗力との相互間係で上糸が
供給されることから、上糸の引き締め力や上糸の供給量
を正確に制御することが難しく、加工布の厚さや種類
(つまり、これらに対応して選択される上糸の太さや種
類)に応じて縫目の糸調子を制御することが困難であ
る。
そこで、近年例えば特公昭53−41580号公報に記
載されているように、前記スプリング式の糸調子器に代
えて、1対の糸調子皿をソレノイド式アクチュエータで
圧接させるように構成し、ミシン主軸の回転に調時させ
てアクチュエータを駆動させることにより所定のタイミ
ングで所定期間だけ上糸の通過を許可し、それ以外の時
期には上糸の通過を禁止するようにした電気式糸通過制
御装置が提案されている。
前記公報に記載された糸通過制御装置においては、加工
布の厚さや種類つまり上糸の太さに関係なしにミシン主
軸と同期させて糸通過を制御するだけであり、また糸通
過を解放するときの作動速度及び糸通過を拘束するとき
の作動速度はミシン主軸の回転速度(縫製の速度)とは
独立に設定してある。
従って、太い上糸にも細い上糸にも一律に上糸の引き締
めが実行され、一律に上糸の供給がなされることになる
ので、上糸の太さに応じた張力となるように上糸を引き
締めることが出来ず、縫目の糸調子が不安定になる。
しかも、ミシン主軸の回転速度が変動すると上糸の供給
量も微妙に変動するので、縫製の速度によっても糸調子
が変動することになる。
そこで、本願出願人は次のような糸通過制御可能なミシ
ン(特願昭61−251333号)を提案した。
揺動レバーの上端部に天秤を形成し、この天秤を針棒最
上位置の時点後主軸が約40度回転したときから縫針の
目孔が針板の上面に達するまで最上位置に保持するよう
に揺動レバーを駆動する天秤機構を設け、更に糸駒から
天秤の糸保持部を経て縫針の目孔に至る上糸供給路のう
ち、糸駒から天秤の糸保持部に至る上糸を主軸の運動と
調時して拘束したり解放したりする次のような糸通過制
御装置を設けた。
この糸通過制御装置においては、1対の糸係合体として
の機枠側の糸道規制板と可動輪とを設け、主軸に設けた
回転カムによりリンク機構を介して可動輪を主軸の回転
と調時させて糸道規制板に対して接近したり離隔したり
するように駆動し、天秤が最上位置へ上昇する上糸の引
き締め時には可動輪で上糸を拘束し、上糸の引き締め完
了後布送り完了前に上糸の拘束を解放して必要量の上糸
を糸駒から供給し、その後縫針の目孔が針板に達する前
に可動輪で上糸を拘束するように構成してある。
この糸通過制御装置において、上糸の拘束を解放する時
上糸が太くなるのに応じて解放タイミングが遅くなるよ
うになっているので、上糸の太さに応じた引き締め力で
上糸が引き締められ、また上糸の拘束時天秤が最上位置
にある状態を保持したまま上糸が太くなるのに応じて拘
束タイミングが早まるようになっているので、上糸の太
さに応じて上糸供給量が少なくなって引き締め力が強く
なる。つまり、解放制御と拘束制御との2段階で、上糸
の引き締め力を上糸の太さに応じて設定するようになっ
ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記先の出願に係る糸通過制御可能なミシンにおいて
は、回転カムに設けた楕円状のカム溝の楕円軌跡による
解放・拘束特性で上糸の拘束とその解放を制御するの
で、その解放・拘束特性において可動輪が糸道規制板か
ら最大に離隔する最大離隔点は上糸を解放する解放点と
上糸を拘束する拘束点との略中間位置に存在することに
なる。
つまり、解放特性と拘束特性とが対称の特性となってお
り、上糸解放時には主軸の単位角度の回転の間に離隔す
る可動輪の変位量が比較的大きくなり、上糸の太さの変
化に対する解放タイミングの感度が鈍くなるという問題
がある。
また、解放制御と拘束制御の2段階で上糸の引き締め力
を上糸の太さに応じて設定するようになっているので、
太い上糸で厚い加工布を縫うときに上糸の引き締め力が
強くなりすぎて糸切れや縫針の損傷などの問題が起る。
〔発明の目的〕
本発明は上糸の太さに応じて高感度で変動する適正な引
き締め力が得られ安定した糸調子となるような糸通過制
御可能なミシンを提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係る糸通過制御可能なミシンは、糸供給源から
糸取上体を介して縫針の目孔に至る糸供給路と、糸供給
源と糸取上体との間の糸供給路中において縫糸の通過の
許可及びその禁止を行うために相対移動可能な1対の糸
係合体と、その両糸係合体の接近及び離隔をミシン主軸
の各回転毎に制御する糸通過制御装置とを備えたミシン
において、前記糸通過制御装置は、前記糸係合体が縫糸
を挟持するためにミシン主軸の単位角度の回転の間に糸
係合体が接近する変位量より、糸係合体が縫糸を解放す
るためにミシン主軸の単位角度の回転の間に糸係合体が
離隔する変位量の方を小さくするようにしたものであ
る。
尚、必要に応じて、前記糸通過制御装置は、前記両糸係
合体の接近及び離隔を制御するためにミシン主軸に固着
されたカム体を有するようにしてもよい。
〔作用〕
本発明に係る糸通過制御可能なミシンにおいては、糸供
給源から縫針の目孔に至る糸供給路のうち糸供給源と糸
取上体との間の糸供給路中に相対移動可能な1対の糸係
合体を介設し、この糸係合体により縫糸の通過の許可及
び通過禁止を行わせる。糸通過制御手段によってこの1
対の糸係合体がミシン主軸の各回転毎に制御され、両糸
係合体が接近すると縫糸の通過が禁止されまた両糸係合
体が離隔すると縫糸の通過が許可される。
ミシン主軸が単位角度回転する間に、糸係合体が接近す
る変位量より離隔する変位量の方が小さいので、縫糸の
太さの変化に対応して縫糸を解放するタイミングの変化
の感度が向上すると共に、縫糸の太さの変化に対応して
縫糸を挟持するタイミングの変化の感度が低下する。
従って、縫糸の太さが大きくなるのに応じて、糸解放の
タイミングが敏感に遅れ、糸拘束のタイミングは殆ど変
化しない。
こうして、太い縫糸は細い縫糸に比べて糸解放のタイミ
ングが遅くなるので縫糸は十分に引き締められることに
なり、縫糸の太さに応じた安定した糸調子となる。
〔発明の効果〕
本発明に係る糸通過制御可能なミシンによれば、以上説
明したように、ミシン主軸が単位角度回転する間に、糸
係合体が接近する変位量よりも離隔する変位量を小さく
し、縫糸解放特性の感度を高めるとともに縫糸拘束特性
の感度を鈍くしたので、縫糸解放のタイミングを縫糸の
太さの変化に対応して微妙に変動され、縫糸の太さに応
じた引き締め力で縫糸を引き締めることができるととも
に、縫糸拘束のタイミングを縫糸の太さによらず極力一
定化させて縫糸拘束の際には縫糸の引き締め力に影響を
及ぼさないようにし、太い縫糸で厚い加工布を縫うとき
の引き締め力が過大となるのを防止することが出来る。
こうして、縫糸の太さに応じた適正な引き締め力とし、
縫糸の太さの大小に拘らず糸調子を安定させることが出
来る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面に基いて説明する。
第1図は、本発明を適用した電子制御式本縫ミシンを示
すもので、この本縫ミシンMにおいてベッド部2の右端
部には脚柱部4が立設され、この脚柱部4の上端から左
方に延びるアーム部6はベッド部2の上方に対向するよ
うに水平に配設され、このアーム部6の左端部には頭部
8が設けられている。この頭部8には針棒10及び押え
棒18が装着され、この針棒10とその下端の縫針12
とは後述のようにミシン主軸28により上下に駆動され
るとともに図示外の揺動機構により左右に揺動駆動さ
れ、押え棒18とその下端の押え足20とは図示外の操
作体の操作により昇降される。
前記ベッド部2には針板22が設けられるとともに針板
22を貫いてベッド部2の上面に現われる送り歯23が
設けられ、針棒10と布送り機構の送り歯23との協働
により加工布に所定の縫目が形成されることになる。前
記布送り機構は既存の一般的な構成のものと同様なので
詳しい説明は省略する。
第2図〜第4図は、前記ミシンMの頭部8及びその付近
のアーム部6内に設けられた内部機構を示すものであ
る。
図示のように、前記針棒10の下端には縫針12が取付
けられ、針棒10の針棒支持体24に上下動自在に装着
され、針棒支持体24の上端部は機枠にピン26を介し
て枢着され、これにより針棒10は針棒支持体24とと
もにピン26を中心として左右に揺動可能であり、針棒
10は針棒支持24に対して主軸28及び主軸28の端
部の針棒クランク30により上下に駆動されるようにな
っている。
前記押え棒18の下端部には押え足20が着脱可能に取
付けられ、この押え棒18は図示外の機構により機枠に
装着され、上昇位置と下降位置とに亙って位置切換えさ
れ、下降位置にあるときには押え足20で加工布を針板
22に押圧するようになっている。
次に天秤機構について第2図〜第4図により説明する。
前記ミシン主軸28はブッシュメタル32などを介して
機枠に回転自在に装着され、この主軸28の斜め上の後
方には副軸34が主軸28と平行に配設され、この副軸
34は機枠に回動自在に装着されている。この副軸34
に揺動レバー36の一端部が回動自在に連結され、この
揺動レバー36は副軸34から主軸28に固着された天
秤クランク38の左端面側へ延び、天秤クランク38の
クランクピン40は揺動レバー36の細長いカム孔42
を挿通して延び、揺動レバー36の左側においてクラン
クピン40の左端部には連結板44が固着され、この連
結板44から左方へ延びる枢支ピン46には針棒クラン
ク30が回動自在に連結され、針棒クランク30の下端
部が針棒10の中段部に連結されている。
揺動レバー36の前部の上端部には、クランク状に上方
へ延びる天秤48(糸取上体)が一体的に形成され、こ
の天秤48の上端部には糸保持部48aが形成されてい
る。
前記揺動レバー36のカム孔42は、第2図・第3図に
示すようにクランクピン40の回転軌跡と同伴径で且つ
最上位置付近にあるクランクピン40が約74゜回転す
るのを許す円弧孔42aとその円弧孔42aの両端部か
ら真直ぐに延びる短かい直孔42bとから形成され、こ
のカム孔42の外周部は補強部36aで補強されてい
る。
前記揺動レバー36のカム孔42にクランクピン40が
挿通した状態で天秤クランク38及びクランクピン40
が主軸28回りに回転すると、揺動レバー36は副軸3
4を揺動中心としてクランクピン40によって第3図に
実線で図示の最上位置と仮想線で図示の最下位置とに亙
って上下に往復揺動駆動される。このとき、ミシン主軸
28の回転運動に同期して針棒クランク30とクランク
ピン40を介して針棒10が上下に往復駆動されること
になる。
前記揺動レバー36のカム孔42の一部に前述のような
円弧孔42aが形成されているので、主軸28の回転位
相角をパラメータとする天秤48の運動は第5図の曲線
MAのようになり、針棒10の下端に取付けられた縫針
12の運動は第5図の曲線MBのようになり、布送り機
構の送り歯23の水平方向送り運動は第5図の折線MD
のようになる。尚、第5図の位相角は針棒10の最上位
置にある時点で0度である。
天秤48は、布送りの開始後主軸28が約40度回転し
た時から縫針12の目孔が針板22の上面に達する時ま
で最上位置に保持される。従って、布送りの初期の段階
を除き布送りが実質的に実行される期間には天秤48が
最上位置に保持されている。但し、天秤48は布送り開
始の時から最上位置に位置するように揺動レバー36を
構成してもよい。何れにしても、本実施例における揺動
レバー36の構造は比較的シンプルで円滑に静粛に作動
する。
次に糸通過制御機構について第2図〜第7図により説明
する。
前記主軸28の左端の針棒クランク30の直ぐ左側には
機枠の一部である板部材50が主軸28と直交状に設け
られている。第2図・第3図に示すように主軸28より
も少し前方の位置で、板部材50の左側部には上糸14
に通過抵抗を与え得るプリテンション装置52が必要に
応じて設けられる。
このプリテンション装置52は1対の糸調子皿52aの
間に上糸14を通過させ、ダイヤルを回動操作すること
によりスプリング力を調整して糸通過抵抗を調節し得る
ようにしたものであり、このプリテンション装置52は
省略してもよい。
更に、糸駒16から天秤48の糸保持部48aを経て縫
針12の目孔に至る上糸供給路のうち、糸駒16から天
秤48の糸保持部48aに至る上糸14を主軸28の運
動と調時して拘束したり解放したりすることが出来るよ
うに、糸道規制板56(糸係合体)と可動輪64(糸係
合体)を有する可動板58及びこれらの接近・離隔を制
御する糸通過制御装置54が次のように設けられてい
る。
前記プリテンション装置52の下方位置において板部材
50の左側に糸道規制板56(糸係合体)が固着され、
この糸道規制板56の左側面の近傍に配設された可動板
58とリンクアーム60の下端部とが段付ネジ62で板
部材50に回動自在に枢着され、可動板58の可動輪6
4が糸道規制板56の規制部56aに下方より当接して
規制部56aと可動輪64との間に上糸14を挟持拘束
し得るように配設され、可動板58はその可動輪64が
規制部56aへ押圧されるように一端が機枠に固定され
たバネ66で弾性付勢され、可動板58の腕部58aの
上端の接触輪68がリンクアーム60の下端近くの接触
部60aに前方より接触している。
第2図・第3図・第7図に示すように、可動輪64の周
面には環状のV溝64aが形成され、糸道規制板56の
規制部56aは可動輪64の上半部のV溝64aに上方
から係合するように側面視にて逆U字形に形成され、こ
の規制部56aは断面U形の突曲面状に形成されてい
る。
前記プリテンション装置52を通過して来た上糸14は
糸道規制板56の規制部56aでU字状に屈曲して天秤
48の糸保持部48aを経由して縫針12へ延びてい
る。
そして、前記規制部56aで屈曲する上糸14は規制部
56aとV溝64aとの間に2点で挟持され強力に拘束
されることになる。特に、規制部56aで屈曲する上糸
14の糸供給路を含む面に対して平行な方向へ可動輪6
4が駆動され、上糸14を横断的に挟持拘束するので、
上糸14を挟持する面圧が非常に大きくなる。つまり、
可動輪64を押圧する力が小さい場合でも上糸14を強
力に拘束できることになる。
そして、主軸28の回転に調時して可動板58の可動輪
64をミシン主軸28の回転速度に比例する動作速度で
上下に駆動し上糸14の開放と拘束とを所定のタイミン
グで実行させるため、副軸34の右端側部分に対応する
位置において主軸28には回転カム70が固着され、こ
の回転カム70には第6図に示すように、楕円状のカム
溝の一部分である楕円溝71と略円状のカム溝の一部分
である円溝72とを組合わせたカム溝73が形成されて
おり、この楕円溝71はその長軸Aが主軸28の中心点
Bから離隔した所に存在するように設けられている。そ
して、副軸34に固着された第1アーム74の先端の接
触子74aがカム溝73に係合している。
一方、副軸34の左端部には第2アーム76が固着さ
れ、第2アーム76の下端部はリンクアーム60の上端
部のルーズピン穴60bにピン76aを嵌めることによ
り連結されている。
以上の糸通過制御装置54において、主軸28とともに
回転カム70が回転しカム溝73を介して第1アーム7
4が揺動すると、副軸34を介して第2アーム76が揺
動し、第2アーム76が揺動するとリンクアーム60が
段付ネジ62を中心として揺動する。
その結果、リンクアーム60の接触部60aで接触輪6
8が前方へ押動されると、可動板58がバネ力に抗して
回動し、可動輪64が糸道規制板56の規制部56aか
ら離れ、上糸14が拘束状態から解放される。またリン
クアーム60の接触部60aが後方へ移動すると、可動
板58はバネ66の弾性力で回動し可動輪64が規制部
56aに当接し、上糸14が規制部56aと可動輪64
の間に挟持拘束される。このように夫々所定のタイミン
グで上糸14の解放と拘束とが実行されることになる。
このように上糸14を解放したり拘束したりするタイミ
ングは第5図の曲線MCに示してある。
第5図から判るように、天秤48が最下位置から最上位
置まで上昇していく上糸14の引き締め時には、糸道規
制板56と可動輪64により上糸14が拘束されている
ので上糸14の引き締めが確実に実行される。天秤48
が最上位置に達し上糸14の引き締めが完了したときに
は布送りと連動して上糸14を供給するため糸道規制板
56と可動輪64による拘束が解放され、必要量の上糸
14が糸駒16から天秤48の方へ供給される。このよ
うに上糸14の拘束を解放した状態で布送り及び針振り
が完了し、縫針12が針板22に達する時期までには上
糸14が再び拘束され、このように上糸14を拘束した
状態で縫動作が実行され上糸輪が下糸ボビン側に形成さ
れる。従って、布送りと針振りのために消費される必要
量の上糸14は確実に供給され、上糸輪の形成時には上
糸14が拘束されているので不要な上糸14は供給され
ない。
前記回転カム70のカム溝73の形状により決定される
拘束特性は、第5図な曲線MCに示すように、規制部5
6aから可動輪64が離隔し始める離隔開始点Sから可
動輪64が糸道規制板56より最も離隔する最大離隔点
Mに至っては略直線状に緩やかに解放量が増加し、最大
離隔点Mから可動輪64が糸道規制板56に当接する離
隔終了点Eに至っては曲線状に急激に解放量が減少し且
つ最大離隔点Mは離隔終了点Eに近い所に位置してい
る。
即ち、上糸14を拘束するために主軸28の単位角度の
回転の間に可動輪64が糸道規制板56に接近する変位
量よりも、上糸14を解放するために主軸28の単位角
度の回転の間に可動輪64が糸道規制板56から離隔す
る変位量の方が小さくなっている。ここで、前記「接近
する変位量」とは、接近する距離又は長さを意味し、ま
た、「離隔する変位量」とは、離隔する距離又は長さを
意味するものである。
従って、上糸14の微妙な太さの違いに対しても上糸1
4を解放するタイミングが確実に高感度で遅れ、また上
糸14の太さが大きく違っても上糸14を拘束するタイ
ミングは略一定となる。その結果、細い上糸14の場合
には点Fの時点で解放されまた点Cの時点で拘束さ
れるのに対して、太い上糸14の場合には点Fよりも
かなり遅い点Fの時点で解放されまた点Cに近い点
の時点で拘束される。従って、上糸14が解放され
るときまでに細い上糸14ではそれに適した弱い張力で
上糸14が引き締めされ、また太い上糸14ではそれに
適した強い張力で上糸14が引き締められることにな
る。
更に、上糸14を拘束するときには上糸14の太さが違
っても略一定のタイミングで拘束するので、拘束のタイ
ミングの相違に起因する上糸14の張力の増加が殆んど
なく厚い加工布を太い上糸14で縫製するときにも糸切
れや縫針12の損傷などが生じない。
回転カム70のカム溝73により、第1アーム74が上
方へ揺動するときの揺動速度及び第1アーム74が下方
へ揺動するときの揺動速度は主軸28の回転速度に比例
し、主軸28の回転速度に比例した速度で可動輪64が
規制部56aに接近したり離隔したりすることになる。
これにより、主軸28の回転速度が大小変動しても上糸
14の供給量が略一定に保持されるから、縫目の糸調子
が縫製速度によって変動することもない。
次に、天秤48が下方へ揺動し且つ前記可動輪64と糸
道規制板56とで上糸14を拘束している間に糸駒16
から所定量の上糸14を繰出して貯えておく糸繰出し機
構78について第2図〜第4図に基いて説明する。
前記揺動レバー36の一端部を支持する副軸34の部分
にはスリーブ80が回動自在に外嵌され、このスリーブ
80には揺動レバー36の一端部が固着されている。こ
のスリーブ80には側面視クランク状の作動アーム82
が固着され、作動アーム82の先端にはフック状の糸捕
捉部82aが形成されている。ミシンMのアーム部6の
左端の上端部には正面視門型の糸案内体84が配設さ
れ、糸案内体84は上板部84aと上板部84aの右と
左の両端部より夫々下方へ鉛直に延びる第1案内板84
bと第2案内板84cとを備え、この糸案内体84の第
2案内板84cを板部材50の上端部にビス86で固着
することにより糸案内体84は機枠に取付けられ、この
糸案内体84は作動アーム82の上方近傍に配設されて
いる。第1案内板84bと第2案内板84cとは左右方
向に所定距離隔てて対向しており、第1案内板84bと
第2案内板84cには夫々第1案内溝88aと第2案内
溝88bが横向きに相対向するように形成され、これら
第1及び第2案内溝88a・88bの後端部は上糸14
を導入するため解放されている。更に、左側の第2案内
板84cの前端部には上方より切欠かれた第3案内溝9
0が形成されている。
糸駒16から延びる上糸14は第1案内溝88aと第2
案内溝88bを経て第2案内板84cの左側面から第3
案内溝90へ屈曲状に導入され、この第3案内溝90か
らプリテンション装置52を経由し糸道規制板56と可
動輪64との間で糸道規制板56の規制部56aの屈曲
部で上方へ屈曲され、その屈曲部から天秤48の先端の
糸保持部48aへ至り、その糸保持部48aより糸案内
部92・94を経て縫針12の目孔に延びている。
前記作動アーム82と揺動レバー36は共にスリーブ8
0に固着され、天秤クランク38を介して主軸28の回
転と調時して夫々揺動駆動されるが、第3図に実線で図
示のように天秤48が最上位置にある間作動アーム82
は点線で図示のように第1及び第2案内溝88a・88
bの前端部を通る上糸14よりも後方に位置し、また仮
想線で図示のように天秤48が最下位置へ下降する際揺
動レバー36が副軸34を中心として揺動すると作動ア
ーム82も仮想線で図示のように副軸34を中心として
前方へ揺動し、作動アーム82の先端の糸捕捉部82a
が第1及び第2案内溝88a・88bの前端部間に亙る
上糸14に交差するように前方へ移動する。このとき、
作動アーム82の糸捕捉部82aにより上糸14が前方
へ所定距離繰出されることになる。この繰出しの際、上
糸14は糸道規制板56と可動輪64とで拘束されてい
るので糸駒16から所定量の上糸が確実に繰出されるこ
とになる。
このように、天秤48が最下位置にある間に糸繰出し機
構78の作動アーム82により上糸14が繰出されて糸
繰出し機構78からプリテンション装置52を経由して
糸道規制板56の屈曲部に至る上糸14は弛んだ状態と
なる。このように上糸14が弛んだ状態において、前述
のように天秤48が上昇していって上糸14の引き締め
が実行され、その後糸道規制板56と可動輪64による
拘束が解放されると送り歯23による布送り動作と針振
り動作により必要量の上糸14が天秤48と縫針12の
方へ供給されることになる。
尚、上糸14の解放前にも布送りが実行されるがこの布
送りによる上糸14の消費分は上糸14の弾性的伸び量
で補充され、上糸14の拘束を解放した時点でその伸び
量が解消しつつ上糸14の供給が行なわれることにな
る。
このように、上糸14の太さに応じて上糸14の解放の
タイミングが自動的に制御され、布送り量と針振り量と
で定まる必要量の上糸14が順次確実に補充されること
から、上糸14の太さに応じた最適の糸調子となる。
尚、前記糸通過制御装置54の糸道規制板56と可動輪
64について、第8図のように可動輪64の周面にはU
溝64bを形成してもよく、第9図のように可動輪64
の移動方向を糸道規制板56に対して傾けてもよく、第
10図のように可動輪64の周面を円筒面に形成しても
よい。更に、図示していないが、糸道規制板56の規制
部56aに当接する可動輪64に代えて可動板58に固
着された部材を用いてもよい。更に、第11図のように
前記規制部56aを溝付きの遊輪56Aで構成し、その
遊輪56Aの半周面に沿って上糸14を屈曲させ、可動
輪64に代わる係合部材64Aを遊輪56Aに点接触個
所をもって当接させるようにしてもよい。
次に、前記糸通過制御装置の別実施例について第12図
により説明する。
この糸通過制御装置54Aは前記可動輪64を駆動する
リニアアクチュエータ100と、可動輪の変位を検出す
る変位センサ101と、ミシン主軸28の回転角を検出
する回転角センサ102と、タイミングセンサ103
と、コントロールユニット104とから構成される。
上記リニアアクチュエータ100は、可動輪64に連結
された可動コイル部105と、この可動コイル部105
を上下動自在に支持する金属製の磁路形成枠106と、
可動コイル部105に向けて均一磁界をつくる永久磁石
107とを備え、可動コイル部105へ供給する電流の
強さに応じて可動コイル部105の上下方向位置が決定
されるようになっている。
変位センサ101は、可動コイル部105の可動輪支持
部108に設けられた接触子109と基準電圧ラインに
接続された電気抵抗体110とからなるポテンショメー
タで構成される。
回転角センサ102は、例えば円周等分割位置に多数の
スリットを有するディスク板をミシン主軸28に固着
し、発光部と受光部とでスリットを検出するようにした
ものである。
タイミングセンサ103は針棒10が最上位置に達した
ときにリミットスイッチや近接スイッチで検出するよう
にしたものである。
コントロールユニット104は、CPU(中央演算装
置)111と、ROM(リード・オンリ・メモリ)11
2とRAM(ランダム・アクセス・メモリ)113と、
入出力インターフェース114と、CPU111から入
出力インターフェース114を介して出力される制御信
号に基いて可動コイル部105へ駆動電流を出力する駆
動回路115と、変位センサ101からの検出信号をA
/D変換して入出力インターフェース114に出力する
A/D変換器116とを備えており、前記回転角センサ
102とタイミングセンサ103からの検出信号は夫々
入出力インターフェース114を介してCPU111へ
出力されている。入出力インターフェース114とRO
M112とRAM113とはアドレスバスとデータバス
とコントロールバスとを介してCPU111に接続され
ている。ROM112には、タイミングセンサ103か
らのタイミング信号Sと回転角センサ102からの回
転角信号Sと変位センサ101からの変位信号とに基
いてリニアアクチュエータ100を制御し、可動輪64
と糸道規制板56の規制部56aとの間の糸道隙間を制
御する制御プログラムが予め格納されている。
この制御は比較的単純な制御なので、以下定性的に説明
すると、第13図に示すようにタイミング信号Sの入
力時から所定数の回転角信号Sが入力されるまでは、
可動コイル部105へ所定の駆動電流が出力され、可動
輪64と規制部56aとは接触状態を保持し上糸14は
両者間に挟持拘束されている。
前記所定数の回転角信号Sが入力された時点で、可動
コイル部105への駆動電流を直線IPのように主軸2
8の回転速度に応じて減少させていくと、可動コイル部
105は徐々に下降し、糸道隙間は直線CPのように拡
大していく。
ここで、主軸28の回転速度は回転角信号Sより演算
され、各回転速度に対応する直線CPはROM112に
マップとして格納されており、変位センサ101からの
変位信号に基いてフィードバック制御することにより時
々刻々の駆動電流が決定され、その駆動電流は結果的に
直線IPのようになる。
前記実施例と同様に、糸道隙間を拡大していくときの動
作速度を主軸28の回転速度に比例させるため、上述の
ように主軸28の回転速度に対応する直線CPがROM
112にマップとして格納されている。
糸道隙間を減少させていくとき(上糸14を挟持拘束す
るとき)の制御も上記と同様であり、回転角信号S
カウントしていくことにより可動コイル部105を上昇
させるタイミングが決定され、ROM112のマップに
入っている曲線CQとなるように、変位信号に基いてフ
ィードバック制御が実行され可動コイル部105への駆
動電流が曲線IQのように制御される。
前記実施例における第5図の曲線MCの場合と同様に、
主軸28が単位角度回転する間に糸道隙間が減少する変
位量よりも、主軸28が単位角度回転する間に糸道隙間
が拡大する変位量が小さくなっており、細い上糸14は
点EFで解放されまた点ECで挟持拘束されるのに
対し、太い上糸14は点EFで解放されままた点EC
で挟持拘束されることになる。但し、前記「変位量」
とは、距離又は長さを意味するものである。
尚、この別実施例ではリニアアクチュエータ100で可
動輪64を駆動するようにしたが、ステッピングモータ
等で駆動するように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図はミシンの
概略斜視図、第2図はミシンのアーム部と頭部内に組込
まれた内部機構の要部斜視図、第3図は前記内部機構の
側面図、第4図は前記内部機構の正面図、第5図は前記
ミシンの各機構の動作を示すタイムチャート、第6図は
第4図VI−VI線断面図、第7図は第3図VII−VII線断面
図、第8図〜第11図は夫々変形例に係る第7図相当
図、第12図は別実施例に係る糸通過制御装置の構成
図、第13図はタイミング信号と回転角信号とコイル駆
動電流と糸道隙間の動作タイムチャートである。 M……ミシン、10……針棒、12……縫針、14……
上糸、16……糸駒、22……針板、24……針棒ガイ
ド、28……ミシン主軸、34……副軸、36……揺動
レバー、38……天秤クランク、40……クランクピ
ン、42……カム孔、42a……円弧孔、48……天
秤、48a……糸保持部、54・54a……糸通過制御
装置、56……糸道規制板、56a……規制部、56…
…遊輪、58……可動板、60……リンクアーム、62
……段付ネジ、64……可動輪、64A……係合部材、
66……バネ、68……接触輪、70……回転カム、7
1……楕円溝、72……円溝、73……カム溝、74…
…第1アーム、76……第2アーム、100……リニア
アクチュエータ、101……変位センサ、102……回
転角センサ、103……タイミングセンサ、104……
コントロールユニット、105……可動コイル部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糸供給源から糸取上体を介して縫針の目孔
    に至る糸供給路と、糸供給源と糸取上体との間の糸供給
    路中において縫糸の通過の許可及びその禁止を行うため
    に相対移動可能な1対の糸係合体と、その両糸係合体の
    接近及び離隔をミシン主軸の各回転毎に制御する糸通過
    制御装置とを備えたミシンにおいて、 前記糸通過制御装置は、前記糸係合体が縫糸を挟持する
    ためにミシン主軸の単位角度の回転の間に糸係合体が接
    近する変位量より、糸係合体が縫糸を解放するためにミ
    シン主軸の単位角度の回転の間に糸係合体が離隔する変
    位量の方を小さくするように構成されていることを特徴
    とする糸通過制御可能なミシン。
  2. 【請求項2】前記糸通過制御装置は、前記両糸係合体の
    接近及び離隔を制御するためにミシン主軸に固着された
    カム体を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の糸通過制御可能なミシン。
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