JPH06132108A - 希土類−遷移金属−ボロン系磁石の製造方法 - Google Patents
希土類−遷移金属−ボロン系磁石の製造方法Info
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- JPH06132108A JPH06132108A JP4280069A JP28006992A JPH06132108A JP H06132108 A JPH06132108 A JP H06132108A JP 4280069 A JP4280069 A JP 4280069A JP 28006992 A JP28006992 A JP 28006992A JP H06132108 A JPH06132108 A JP H06132108A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋳造組織の制御と粉末冶金法との組合せによ
り、高保磁力、高エネルギー積を実現する。 【構成】 磁石用母合金融体を、冷却速度:10〜105 ℃
/sで鋳造して母合金鋳片のマクロ組織の70%以上を柱
状晶とした鋳片を素材とし、この素材鋳片を平均粒径:
数μm に粉砕したのち、磁場中にて成形後、非酸化性雰
囲気中で焼結する。
り、高保磁力、高エネルギー積を実現する。 【構成】 磁石用母合金融体を、冷却速度:10〜105 ℃
/sで鋳造して母合金鋳片のマクロ組織の70%以上を柱
状晶とした鋳片を素材とし、この素材鋳片を平均粒径:
数μm に粉砕したのち、磁場中にて成形後、非酸化性雰
囲気中で焼結する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、希土類−遷移金属−
ボロンを主成分とする永久磁石の製造方法に関し、とく
に鋳造組織の制御と粉末冶金法との組合せにより、磁気
特性の有利な向上を図ろうとするものである。
ボロンを主成分とする永久磁石の製造方法に関し、とく
に鋳造組織の制御と粉末冶金法との組合せにより、磁気
特性の有利な向上を図ろうとするものである。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器等の小型化に伴い、高性
能磁石の需要が急速に増大してきている。かかる用途に
おける要求特性を満足している磁石としては、希土類−
遷移金属系磁石や希土類−遷移金属−ボロン系磁石等が
ある。中でも希土類−遷移金属−ボロン系磁石は、磁気
特性が高いだけでなく、価格が比較的低いことから、そ
の生産量の伸びが著しい。
能磁石の需要が急速に増大してきている。かかる用途に
おける要求特性を満足している磁石としては、希土類−
遷移金属系磁石や希土類−遷移金属−ボロン系磁石等が
ある。中でも希土類−遷移金属−ボロン系磁石は、磁気
特性が高いだけでなく、価格が比較的低いことから、そ
の生産量の伸びが著しい。
【0003】希土類−遷移金属−ボロン系磁石の製造方
法としては、以下に示すような方法が知られている。 (1) 粉末冶金法による方法(特開昭59-46008号公報)。 (2) 厚さ30μm 程度の急冷薄片を作り、それを樹脂結合
させる方法(特開昭59−211549号公報)。 (3) 鋳造物に、熱処理及び/又は熱間加工を施して異方
性化を図る方法(特開平3−196601号公報)。
法としては、以下に示すような方法が知られている。 (1) 粉末冶金法による方法(特開昭59-46008号公報)。 (2) 厚さ30μm 程度の急冷薄片を作り、それを樹脂結合
させる方法(特開昭59−211549号公報)。 (3) 鋳造物に、熱処理及び/又は熱間加工を施して異方
性化を図る方法(特開平3−196601号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記(1) の粉末冶金に
よる方法では、母合金を粉末にすることが不可欠である
が、母合金の組織を制御していないため、鉄の析出が無
視できず、それが逆磁区発生の芽となって、保磁力の低
下又はばらつきを生じる問題があった。また上記(2) で
得られた薄片は、直径が1000Å以下の結晶粒から成って
おり、磁気的には等方性ということもあって、それを樹
脂結合させた磁石はエネルギー積が低いと言う問題があ
った。さらに上記(3) では、鋳造組織を制御し、その組
織異方性を磁気的異方性に活用してはいるが、熱処理だ
けではエネルギー積が低く、また熱間加工を行うために
大がかりな装置を必要とし、しかも実際の製品の形にす
るにはかなりの加工を必要とすることから、コストの増
大を招く不利があった。
よる方法では、母合金を粉末にすることが不可欠である
が、母合金の組織を制御していないため、鉄の析出が無
視できず、それが逆磁区発生の芽となって、保磁力の低
下又はばらつきを生じる問題があった。また上記(2) で
得られた薄片は、直径が1000Å以下の結晶粒から成って
おり、磁気的には等方性ということもあって、それを樹
脂結合させた磁石はエネルギー積が低いと言う問題があ
った。さらに上記(3) では、鋳造組織を制御し、その組
織異方性を磁気的異方性に活用してはいるが、熱処理だ
けではエネルギー積が低く、また熱間加工を行うために
大がかりな装置を必要とし、しかも実際の製品の形にす
るにはかなりの加工を必要とすることから、コストの増
大を招く不利があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】さて発明者らは、上記の
諸問題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、柱状晶組
織部分には鉄の析出が非常に少ないこと、しかもこの鋳
造組織の合金を原料として粉末冶金法で製造した磁石
は、極めて良好な磁気特性を有することを見い出した。
この発明は、上記の知見に立脚するもので、粉末冶金法
を用いて希土類−遷移金属−ボロン系磁石を製造するに
際し、母合金の鋳造組織を柱状晶にすることによって逆
磁区発生の芽となる鉄の析出を抑制し、もって高保磁
力、高エネルギー積を実現したニアネットシェイプ磁石
の有利な製造方法を提案することを目的とする。
諸問題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、柱状晶組
織部分には鉄の析出が非常に少ないこと、しかもこの鋳
造組織の合金を原料として粉末冶金法で製造した磁石
は、極めて良好な磁気特性を有することを見い出した。
この発明は、上記の知見に立脚するもので、粉末冶金法
を用いて希土類−遷移金属−ボロン系磁石を製造するに
際し、母合金の鋳造組織を柱状晶にすることによって逆
磁区発生の芽となる鉄の析出を抑制し、もって高保磁
力、高エネルギー積を実現したニアネットシェイプ磁石
の有利な製造方法を提案することを目的とする。
【0006】すなわちこの発明は、希土類元素(Y,Sc
及びランタノイドのうちから選んだ一種又は二種以上)
と遷移金属(Fe, Co及びNiのうちから選んだ少なくとも
一種)とボロンを主成分とする磁石の製造方法におい
て、磁石用母合金融体を、冷却速度:10〜105 ℃/sで
鋳造して母合金鋳片のマクロ組織の70%以上を柱状晶と
し、ついで該母合金鋳片を平均粒径:数μm に粉砕した
のち、磁場中にて成形後、非酸化性雰囲気中で焼結する
ことからなる希土類−遷移金属−ボロン系磁石の製造方
法である。
及びランタノイドのうちから選んだ一種又は二種以上)
と遷移金属(Fe, Co及びNiのうちから選んだ少なくとも
一種)とボロンを主成分とする磁石の製造方法におい
て、磁石用母合金融体を、冷却速度:10〜105 ℃/sで
鋳造して母合金鋳片のマクロ組織の70%以上を柱状晶と
し、ついで該母合金鋳片を平均粒径:数μm に粉砕した
のち、磁場中にて成形後、非酸化性雰囲気中で焼結する
ことからなる希土類−遷移金属−ボロン系磁石の製造方
法である。
【0007】この発明において、組織の柱状晶化を導く
鋳造法としては、モールド内で連続的に凝固を完了する
いわゆる連続鋳造法や双ロール法等が有利に適合する。
鋳造法としては、モールド内で連続的に凝固を完了する
いわゆる連続鋳造法や双ロール法等が有利に適合する。
【0008】以下、この発明を具体的に説明する。さて
発明者らは、逆磁区発生の芽となる鉄の析出を防止でき
る冷却速度について調査したところ、冷却速度が10〜10
5 ℃/sとなるように鋳造すれば実質的に鉄の析出を抑
制することができ、またその時には鋳造組織全体の70%
以上が柱状晶になっていることが判明した。ここに冷却
速度が10℃/s未満では、柱状晶率が70%未満となって
鉄の析出を完全に防止することができず、製品の特性が
低下するので、10℃/sを下限とした。また 105℃/s
を上限としたのは、それを超えると結晶粒の大きさが微
粉砕した時の平均粒径より小さくなってしまい、磁場中
成形時に配向度を上げることが難しく、磁束密度が低下
することの他、 106℃/s以上になると鋳片がアモルフ
ァス状態になり、異方性化が望めなくなるからである。
なお、鋳片の結晶粒径は微粉砕時の平均粒径と同等以上
であることが好ましく、この点では冷却速度は103〜10
4 ℃/sが好適である。
発明者らは、逆磁区発生の芽となる鉄の析出を防止でき
る冷却速度について調査したところ、冷却速度が10〜10
5 ℃/sとなるように鋳造すれば実質的に鉄の析出を抑
制することができ、またその時には鋳造組織全体の70%
以上が柱状晶になっていることが判明した。ここに冷却
速度が10℃/s未満では、柱状晶率が70%未満となって
鉄の析出を完全に防止することができず、製品の特性が
低下するので、10℃/sを下限とした。また 105℃/s
を上限としたのは、それを超えると結晶粒の大きさが微
粉砕した時の平均粒径より小さくなってしまい、磁場中
成形時に配向度を上げることが難しく、磁束密度が低下
することの他、 106℃/s以上になると鋳片がアモルフ
ァス状態になり、異方性化が望めなくなるからである。
なお、鋳片の結晶粒径は微粉砕時の平均粒径と同等以上
であることが好ましく、この点では冷却速度は103〜10
4 ℃/sが好適である。
【0009】
【作用】この発明では、粉末冶金法で希土類−遷移金属
−ボロン系磁石を製造する際、柱状晶の発達した母合金
を原料として該合金を粉砕する。この方法は、柱状晶の
組織異方性を磁石特性向上に単純に結びつけるのではな
く、柱状晶組織を持つ母合金は鉄の析出がなく、従って
逆磁区の発生の芽となる軟磁性相がないことを利用し
て、保磁力の向上を図るのである。
−ボロン系磁石を製造する際、柱状晶の発達した母合金
を原料として該合金を粉砕する。この方法は、柱状晶の
組織異方性を磁石特性向上に単純に結びつけるのではな
く、柱状晶組織を持つ母合金は鉄の析出がなく、従って
逆磁区の発生の芽となる軟磁性相がないことを利用し
て、保磁力の向上を図るのである。
【0010】希土類−遷移金属−ボロンを主成分とする
合金を固定鋳型で鋳造すると、最終凝固部は柱状晶にな
らず、粒状晶部分の発生が不可避である。しかしなが
ら、連続鋳造法や移動鋳型を用いて連続的にモールド内
で凝固させつつ鋳造すれば、ほぼ全体が柱状晶となって
いる鋳片を得ることができる。かような組織の形成は、
柱状晶凝固部分を連続して溶湯部分から引き抜くことが
可能な上記した連続鋳造法や双ロール法により達成する
ことができる。
合金を固定鋳型で鋳造すると、最終凝固部は柱状晶にな
らず、粒状晶部分の発生が不可避である。しかしなが
ら、連続鋳造法や移動鋳型を用いて連続的にモールド内
で凝固させつつ鋳造すれば、ほぼ全体が柱状晶となって
いる鋳片を得ることができる。かような組織の形成は、
柱状晶凝固部分を連続して溶湯部分から引き抜くことが
可能な上記した連続鋳造法や双ロール法により達成する
ことができる。
【0011】以下、この発明法を適用して好適な磁石組
成を、その限定理由とともに説明する。・希土類元素:
10〜25at%、希土類元素は、高保磁力を得る上で必須の
元素であるが、含有量が10at%に満たないとその添加効
果に乏しく、一方25at%を超えると残留磁束密度が低下
するので、各希土類元素は単独使用又は併用いずれの場
合でも10〜25at%で含有させることが好ましい。
成を、その限定理由とともに説明する。・希土類元素:
10〜25at%、希土類元素は、高保磁力を得る上で必須の
元素であるが、含有量が10at%に満たないとその添加効
果に乏しく、一方25at%を超えると残留磁束密度が低下
するので、各希土類元素は単独使用又は併用いずれの場
合でも10〜25at%で含有させることが好ましい。
【0012】・ボロン:2〜20at%ボロンは、主相の結
晶構造の形成と十分な保磁力を発生させるために不可欠
な元素であるが、2at%未満では高保磁力が得られず、
一方20at%を超えると残留磁束密度が低下するので、2
〜20at%の範囲で含有させることが好ましい。
晶構造の形成と十分な保磁力を発生させるために不可欠
な元素であるが、2at%未満では高保磁力が得られず、
一方20at%を超えると残留磁束密度が低下するので、2
〜20at%の範囲で含有させることが好ましい。
【0013】・残部:Fe, Co及びNiのうちから選んだ少
なくとも一種。より好ましくは、Fe:10〜73at%、Co:
7〜50at、Ni:5〜30at%、でかつ(Fe+Co+Ni):55
〜88at% Fe:10〜73at% Feは、高飽和磁束密度を得るために必要不可欠であり、
含有量が10at%に満たないとその効果に乏しく、一方73
at%を超えると相対的に他成分の含有量が低減し保磁力
が低下するので、10〜73at%の範囲が好ましい。
なくとも一種。より好ましくは、Fe:10〜73at%、Co:
7〜50at、Ni:5〜30at%、でかつ(Fe+Co+Ni):55
〜88at% Fe:10〜73at% Feは、高飽和磁束密度を得るために必要不可欠であり、
含有量が10at%に満たないとその効果に乏しく、一方73
at%を超えると相対的に他成分の含有量が低減し保磁力
が低下するので、10〜73at%の範囲が好ましい。
【0014】Co:7〜50at% Coは、Ni添加による耐食性の向上効果を損なうことなく
磁気特性とくに保磁力の向上に有効に寄与するだけでな
く、キュリー温度の向上従って温度特性の改善にも有効
に寄与する。しかし、7at%に満たないとその効果に乏
しく、一方50at%を超えるとかえって保磁力や残留磁束
密度の低下を招くので、Co量は7〜50at%の範囲が好ま
しい。
磁気特性とくに保磁力の向上に有効に寄与するだけでな
く、キュリー温度の向上従って温度特性の改善にも有効
に寄与する。しかし、7at%に満たないとその効果に乏
しく、一方50at%を超えるとかえって保磁力や残留磁束
密度の低下を招くので、Co量は7〜50at%の範囲が好ま
しい。
【0015】Ni:5〜30at% Niは、耐食性向上に有効に寄与するが、その含有量が5
at%未満ではその効果に乏しく、一方30at%を超えると
保磁力や残留磁束密度が著しく低下するので、5〜30at
%とすることが好ましい。
at%未満ではその効果に乏しく、一方30at%を超えると
保磁力や残留磁束密度が著しく低下するので、5〜30at
%とすることが好ましい。
【0016】(Fe+Co+Ni) :55〜88at% Fe,Co及びNiの総量が55at%に満たないと残留磁束密度
の低下を招き、一方88at%を超えると相対的に他成分の
量が少なくなって保磁力の低下を招く。そこでこの発明
では、かかる遷移元素はそれぞれ上記の適正範囲を満足
した上で、その総量は55〜88at%の範囲とすることが好
ましい。
の低下を招き、一方88at%を超えると相対的に他成分の
量が少なくなって保磁力の低下を招く。そこでこの発明
では、かかる遷移元素はそれぞれ上記の適正範囲を満足
した上で、その総量は55〜88at%の範囲とすることが好
ましい。
【0017】さらに、磁気特性改善成分として以下の元
素を添加することもできる。Mg, Al, Si, Ca, Ti, V,
Cr, Mn, Cu, Zn, Ga, Ge, Zr, Nb, Mo, In, Sn, Ta及び
Wのうちから選んだ少なくとも一種:8at%以下これら
の元素はいずれも、保磁力及び角形性の改善により、高
エネルギー積の実現に寄与する有用元素であり、必要に
応じて一種又は二種以上を加える。しかし、添加量が8
at%を超えると残留磁束密度の低下、ひいては最大エネ
ルギー積の低下を招くので、8at%以下の範囲で添加す
ることが好ましい。
素を添加することもできる。Mg, Al, Si, Ca, Ti, V,
Cr, Mn, Cu, Zn, Ga, Ge, Zr, Nb, Mo, In, Sn, Ta及び
Wのうちから選んだ少なくとも一種:8at%以下これら
の元素はいずれも、保磁力及び角形性の改善により、高
エネルギー積の実現に寄与する有用元素であり、必要に
応じて一種又は二種以上を加える。しかし、添加量が8
at%を超えると残留磁束密度の低下、ひいては最大エネ
ルギー積の低下を招くので、8at%以下の範囲で添加す
ることが好ましい。
【0018】次に、この発明に従う製造工程について説
明する。上記のような好適組成に溶製した合金溶湯は、
連続鋳造法又は双ロール法によって合金鋳片とする。こ
の時、前述したとおり、10〜105 ℃/sの速度で鋳造し
て母合金鋳片のマクロ組織の70%以上を柱状晶とするこ
とが肝要である。ついで、この鋳片をスタンプミルやジ
ェットミルで粉砕する。この時、粉砕粉の粒径は2〜6
μm 程度とするのが好ましい。その後、磁場中にて成形
後、非酸化性雰囲気中で焼結して製品とする。
明する。上記のような好適組成に溶製した合金溶湯は、
連続鋳造法又は双ロール法によって合金鋳片とする。こ
の時、前述したとおり、10〜105 ℃/sの速度で鋳造し
て母合金鋳片のマクロ組織の70%以上を柱状晶とするこ
とが肝要である。ついで、この鋳片をスタンプミルやジ
ェットミルで粉砕する。この時、粉砕粉の粒径は2〜6
μm 程度とするのが好ましい。その後、磁場中にて成形
後、非酸化性雰囲気中で焼結して製品とする。
【0019】
【実施例】図1に示す、この発明に従う製造工程に従っ
て磁石を製造した。まず、下表1に示す組成になる合金
溶湯を溶解し、真空又はAr雰囲気中にて表2に示す条件
下に連続鋳造を行った。得られた鋳片の組織はそれぞ
れ、70%、90%の柱状晶より成っており、またX線回
折、EPMA、EDX 等の各種分析において、鉄の析出は認め
られなかった。
て磁石を製造した。まず、下表1に示す組成になる合金
溶湯を溶解し、真空又はAr雰囲気中にて表2に示す条件
下に連続鋳造を行った。得られた鋳片の組織はそれぞ
れ、70%、90%の柱状晶より成っており、またX線回
折、EPMA、EDX 等の各種分析において、鉄の析出は認め
られなかった。
【0020】
【表1】 A.Nd15(Fe0.57Co0.30Ni0.13)77B8 B.Nd13Dy2(Fe0.535Co0.300Ni0.130Ti0.015Ga0.020)77
B8 C.Nd15Fe77B8
B8 C.Nd15Fe77B8
【0021】
【表2】
【0022】ついで各鋳片をそれぞれ、ジョークラッシ
ャー、ブラウンミルを用い 500μm以下アンダーにまで
粗粉砕後、ジェットミルにて平均粒径:3μm にまで粉
砕したのち、得られた粉末を磁場中で配向させながらプ
レス成形し、その後真空又はAr中で焼結した。得られた
磁石は製品形状に近く、また磁気特性は表3に示すよう
に満足できるものであった。
ャー、ブラウンミルを用い 500μm以下アンダーにまで
粗粉砕後、ジェットミルにて平均粒径:3μm にまで粉
砕したのち、得られた粉末を磁場中で配向させながらプ
レス成形し、その後真空又はAr中で焼結した。得られた
磁石は製品形状に近く、また磁気特性は表3に示すよう
に満足できるものであった。
【0023】
【表3】
【0024】比較例 これに対し、図1における工程で連続鋳造の部分だけ、
銅合金を材質とした断面:50mm t, 150mm w 、深さ:20
0mm の鋳型を用いて鋳造し、他は同様な工程で製造して
得た磁石の磁気特性について調べた結果を表4に示す。
銅合金を材質とした断面:50mm t, 150mm w 、深さ:20
0mm の鋳型を用いて鋳造し、他は同様な工程で製造して
得た磁石の磁気特性について調べた結果を表4に示す。
【0025】
【表4】
【0026】同表より明らかなように、従来法に従い得
られた磁石の特性は、表3に示した発明磁石のそれより
も、特に保磁力が低く、この発明を利用した方が磁気特
性が優れていることが判る。また上記の固定鋳型で製造
した鋳片は、中央部に全体の体積の 1/2程度の量の粒状
晶を含んでいた。
られた磁石の特性は、表3に示した発明磁石のそれより
も、特に保磁力が低く、この発明を利用した方が磁気特
性が優れていることが判る。また上記の固定鋳型で製造
した鋳片は、中央部に全体の体積の 1/2程度の量の粒状
晶を含んでいた。
【0027】
【発明の効果】かくしてこの発明に従い、柱状晶の発達
した鉄の析出のない鋳片を原料とすることにより、優れ
た磁気特性とくに保磁力の優れた磁石を得ることが可能
となった。
した鉄の析出のない鋳片を原料とすることにより、優れ
た磁気特性とくに保磁力の優れた磁石を得ることが可能
となった。
【図1】この発明に従う製造工程を示すブロック図であ
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 希土類元素(Y,Sc及びランタノイドの
うちから選んだ一種又は二種以上)と遷移金属(Fe, Co
及びNiのうちから選んだ少なくとも一種)とボロンを主
成分とする磁石の製造方法において、磁石用母合金融体
を、冷却速度:10〜105 ℃/sで鋳造して母合金鋳片の
マクロ組織の70%以上を柱状晶とし、ついで該母合金鋳
片を平均粒径:数μm に粉砕したのち、磁場中にて成形
後、非酸化性雰囲気中で焼結することを特徴とする希土
類−遷移金属−ボロン系磁石の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、母合金融体の鋳造
を、モールド内で連続して凝固を完了する鋳造法にて実
施することを特徴とする希土類−遷移金属−ボロン系磁
石の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4280069A JPH06132108A (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 希土類−遷移金属−ボロン系磁石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4280069A JPH06132108A (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 希土類−遷移金属−ボロン系磁石の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06132108A true JPH06132108A (ja) | 1994-05-13 |
Family
ID=17619870
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4280069A Pending JPH06132108A (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 希土類−遷移金属−ボロン系磁石の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06132108A (ja) |
-
1992
- 1992-10-19 JP JP4280069A patent/JPH06132108A/ja active Pending
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