JPH0613431B2 - 精錬用耐火材及び精錬方法 - Google Patents
精錬用耐火材及び精錬方法Info
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- JPH0613431B2 JPH0613431B2 JP60271943A JP27194385A JPH0613431B2 JP H0613431 B2 JPH0613431 B2 JP H0613431B2 JP 60271943 A JP60271943 A JP 60271943A JP 27194385 A JP27194385 A JP 27194385A JP H0613431 B2 JPH0613431 B2 JP H0613431B2
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- cac
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- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はカルシア(CaO)系の精錬用耐火材及びそれ
を用いた精錬方法に関するものである。更に詳しくは、
脱酸、脱硫に加えて同時に脱リンも可能な上記耐火材及
び精錬方法に関するものである。
を用いた精錬方法に関するものである。更に詳しくは、
脱酸、脱硫に加えて同時に脱リンも可能な上記耐火材及
び精錬方法に関するものである。
[従来の技術] 合金において、不純物とりわけ酸素(O)、硫黄
(S)、或いはリン(P)を低減することにより、その
特性の著しい改善をなし得ることはよく知られていると
ころである。例えば、極低温容器用9%Ni鋼は低濃度
のリンによっても焼戻し脆性や低温靱性が劣化する。ま
た、H2Sを含む原油や天然ガス輸送用のラインパイプ
に発生する水素誘起割れ(HIC)は、MnSなどの延
伸介在物を発生起点とし、ベイナイト(B)やマルテン
サイト(M)などの焼入組織に沿って成長する。鋼中の
リンは、鋼塊や連鋳スラグのマクロ偏析部に著しく正偏
析し、厚板中への焼入組織生成を助長する。それゆえ、
HICの発生を防止するには、リン濃度を臨界値以下に
低減する必要がある。更に、オーステナイト系ステンレ
ス鋼の応力腐食割れ(SCC)は、リンにより助長され
る。また、リンは一般に、結晶粒界への偏析により高温
延性を劣化する。更に合金溶湯中の酸素、イオウ濃度が
高い場合には、延性、靱性等各種の特性が劣化すること
もよく知られているところである。
(S)、或いはリン(P)を低減することにより、その
特性の著しい改善をなし得ることはよく知られていると
ころである。例えば、極低温容器用9%Ni鋼は低濃度
のリンによっても焼戻し脆性や低温靱性が劣化する。ま
た、H2Sを含む原油や天然ガス輸送用のラインパイプ
に発生する水素誘起割れ(HIC)は、MnSなどの延
伸介在物を発生起点とし、ベイナイト(B)やマルテン
サイト(M)などの焼入組織に沿って成長する。鋼中の
リンは、鋼塊や連鋳スラグのマクロ偏析部に著しく正偏
析し、厚板中への焼入組織生成を助長する。それゆえ、
HICの発生を防止するには、リン濃度を臨界値以下に
低減する必要がある。更に、オーステナイト系ステンレ
ス鋼の応力腐食割れ(SCC)は、リンにより助長され
る。また、リンは一般に、結晶粒界への偏析により高温
延性を劣化する。更に合金溶湯中の酸素、イオウ濃度が
高い場合には、延性、靱性等各種の特性が劣化すること
もよく知られているところである。
ところで、CaO系耐火材は、熱力学的に高温でも安定
されると共に、いわゆる炉壁スラグ反応により酸化物吸
収作用や脱酸、脱硫作用を奏することが知られており、
これを用いて溶鋼の脱酸、脱硫を行う方法が開発されて
いる(例えば特公昭54−849など)。
されると共に、いわゆる炉壁スラグ反応により酸化物吸
収作用や脱酸、脱硫作用を奏することが知られており、
これを用いて溶鋼の脱酸、脱硫を行う方法が開発されて
いる(例えば特公昭54−849など)。
また、CaF2を加えたCaO坩堝を用いて脱リンを行
う方法も公知とされている(東北大学金属材料研究所共
通施設技術研究所報告No.10、P.49〜50)。
う方法も公知とされている(東北大学金属材料研究所共
通施設技術研究所報告No.10、P.49〜50)。
また、従来、溶鉄の脱リンは、スラグを用いて行われて
おり、Na2O・SiO2やCaC2などを含むソーダ
系のスラグも実用化されている(第29回本多記念講
演、1984年4月1日)。また、CaO−CaF2系
のフラックスあるいはCaC2−CaF2系のフラック
ス(特公昭11099号)を用いる方法も知られてい
る。
おり、Na2O・SiO2やCaC2などを含むソーダ
系のスラグも実用化されている(第29回本多記念講
演、1984年4月1日)。また、CaO−CaF2系
のフラックスあるいはCaC2−CaF2系のフラック
ス(特公昭11099号)を用いる方法も知られてい
る。
[発明が解決しようとする問題点] 上記特公昭54−849号公報などにより公知とされた
精錬方法によりば、強力な脱酸、脱硫を行うことは可能
であるが、脱リンは殆ど行われない。
精錬方法によりば、強力な脱酸、脱硫を行うことは可能
であるが、脱リンは殆ど行われない。
また、CaO−CaF2系の坩堝を用いたり脱リン方法
は、予め表面酸化した鉄を溶解させるものであり、適用
対象合金種に限りがあり、酸化性の金属元素を多く含む
合金系には適用できない等の汎用性に欠ける。
は、予め表面酸化した鉄を溶解させるものであり、適用
対象合金種に限りがあり、酸化性の金属元素を多く含む
合金系には適用できない等の汎用性に欠ける。
一方、スラグを用いて脱リンする方法においては、スラ
グと炉壁との接触による炉壁の破損や、溶湯或いは鋳塊
へのスラグの巻き込み、ヒュームの臭気の発生等の問題
がある。また、従来、スラグを用いた脱リン方法は、酸
化性雰囲気下で行うものであるが、合金の酸化を防ぐこ
とに難があり、仮に真空溶解炉を用いて処理する場合に
はスラグを取り除く除滓処理が難しいという問題がある [問題点も解決するための手段及び作用] 本発明の精錬用耐火材は、CaC2を50重量%以下含
み、残部がCaOを主体とすることを特徴とする。
グと炉壁との接触による炉壁の破損や、溶湯或いは鋳塊
へのスラグの巻き込み、ヒュームの臭気の発生等の問題
がある。また、従来、スラグを用いた脱リン方法は、酸
化性雰囲気下で行うものであるが、合金の酸化を防ぐこ
とに難があり、仮に真空溶解炉を用いて処理する場合に
はスラグを取り除く除滓処理が難しいという問題がある [問題点も解決するための手段及び作用] 本発明の精錬用耐火材は、CaC2を50重量%以下含
み、残部がCaOを主体とすることを特徴とする。
また、本発明の精錬方法は、少なくとも内面がこの精錬
用耐火材で構成されている容器内にて非酸化性下で合金
溶湯を保持し、必要に応じて合金溶湯に脱酸材を含ませ
ることを特徴とするものである。
用耐火材で構成されている容器内にて非酸化性下で合金
溶湯を保持し、必要に応じて合金溶湯に脱酸材を含ませ
ることを特徴とするものである。
かかる本発明によれば、スラグを用いることなく、脱
酸、脱硫と同時に脱リンをも行うことが可能とされる。
酸、脱硫と同時に脱リンをも行うことが可能とされる。
以下本発明について更に詳細に説明する。
本発明の精錬用耐火材は、CaC2を50重量%(以下
%と略)以下含み、残部がCaOを主体とするものであ
る。この残部の組成は、実質的にCaOのみからなるも
のであってもよく、CaOの他に、耐火材の10%以下
の範囲でCaF2を含むものであってもよい。
%と略)以下含み、残部がCaOを主体とするものであ
る。この残部の組成は、実質的にCaOのみからなるも
のであってもよく、CaOの他に、耐火材の10%以下
の範囲でCaF2を含むものであってもよい。
本発明の精錬用耐火材において、CaC2の含有率が5
0%を超えると、取り扱い上の困難さが増加すると共
に、耐火材の耐食性や耐火性が低下する。また、CaC
2が0.5%よりも少ない場合には、脱リン作用が低下
するようになるので、CaC2の配合範囲は、0.5〜
20%とりわけ1〜10%とするのが好適である。
0%を超えると、取り扱い上の困難さが増加すると共
に、耐火材の耐食性や耐火性が低下する。また、CaC
2が0.5%よりも少ない場合には、脱リン作用が低下
するようになるので、CaC2の配合範囲は、0.5〜
20%とりわけ1〜10%とするのが好適である。
なお、本発明の精錬用耐火材中のCaC2含有量は、耐
火材全体におけるCaC2の含有率を意味するものであ
って、局部的には50%を超えても良い。例えば、後述
のように、CaO質原料を成形し、これに炭素材を接触
させてCaC2の生成を行う場合、この炭素材との接触
面には、局部的には50%を超えるCaC2が存在する
可能性があるが、耐火材としての特性を損なわない限
り、このようなCaO2の偏在は許容される。
火材全体におけるCaC2の含有率を意味するものであ
って、局部的には50%を超えても良い。例えば、後述
のように、CaO質原料を成形し、これに炭素材を接触
させてCaC2の生成を行う場合、この炭素材との接触
面には、局部的には50%を超えるCaC2が存在する
可能性があるが、耐火材としての特性を損なわない限
り、このようなCaO2の偏在は許容される。
また、本発明の精錬用耐火材は、CaF2が含有されて
いると脱リン作用を向上させることができ、極めて有利
であるが、CaF2があまりに多過ぎると耐火材の融点
が低下し、高温溶解が不可能となるため実用的ではなく
なる。従って、CaF2の配合範囲は耐火材の10%以
下、好ましくは8%以下とするのが好適である。
いると脱リン作用を向上させることができ、極めて有利
であるが、CaF2があまりに多過ぎると耐火材の融点
が低下し、高温溶解が不可能となるため実用的ではなく
なる。従って、CaF2の配合範囲は耐火材の10%以
下、好ましくは8%以下とするのが好適である。
本発明の精錬用耐火材には、その他、SiO2、Al2
O3、MgO、ZrO2、Fe2O3、BaO、MnO
2などの金属酸化物、MgF2などのフッ素化物、Ca
Cl2、MgCl2などの塩化物或いはCaCN等のス
ラグ構成材の1種又は2種以上が含有されていても良
い。スラグ構成材は、その含有率が過度に多くなると、
耐火材中のCaO含有量が相対的に少なくなり、効果的
な脱酸、脱硫作用が奏しにくくなると共に、スラグ構成
材の種類によっては耐火性の耐食性や耐火性を低下させ
ることにもなる。このため、スラグ構成材は耐火材の4
0%以下の含有量とするのが好適である。
O3、MgO、ZrO2、Fe2O3、BaO、MnO
2などの金属酸化物、MgF2などのフッ素化物、Ca
Cl2、MgCl2などの塩化物或いはCaCN等のス
ラグ構成材の1種又は2種以上が含有されていても良
い。スラグ構成材は、その含有率が過度に多くなると、
耐火材中のCaO含有量が相対的に少なくなり、効果的
な脱酸、脱硫作用が奏しにくくなると共に、スラグ構成
材の種類によっては耐火性の耐食性や耐火性を低下させ
ることにもなる。このため、スラグ構成材は耐火材の4
0%以下の含有量とするのが好適である。
耐火材を構成すると主要酸化物たるCaOの原料は、C
aCO3やCa(OH)2を焼成したものや、電融カル
シアなど各種のものを用いることができる。なお電融カ
ルシアは緻密であるので好適である。また、耐火材にス
ラグ構成材を含ませる場合には、CaO源の原料とし
て、ラルナイト、メルウィナイト、アノルサイト、ドロ
マイト等を併用することも可能である。
aCO3やCa(OH)2を焼成したものや、電融カル
シアなど各種のものを用いることができる。なお電融カ
ルシアは緻密であるので好適である。また、耐火材にス
ラグ構成材を含ませる場合には、CaO源の原料とし
て、ラルナイト、メルウィナイト、アノルサイト、ドロ
マイト等を併用することも可能である。
本発明の耐火材を製造するには、例えばCaOの粒状物
及びCaO2粉末並びに必要に応じてCaF2粉末やス
ラグ構成材粉末(又は粒状物)を適宜の割合で、混合す
る。スタンプ材のような不定形耐火材とするには、非水
系のバインダ(例えば塩化カルシウムを溶かし込んだエ
タノールやピッチ、タール等)を添加して用いる。ま
た、定形耐火物とするには、これら非水系バインダを添
加して、もしくは添加せずしてプレス成形し、必要に応
じ焼結すれば良い。
及びCaO2粉末並びに必要に応じてCaF2粉末やス
ラグ構成材粉末(又は粒状物)を適宜の割合で、混合す
る。スタンプ材のような不定形耐火材とするには、非水
系のバインダ(例えば塩化カルシウムを溶かし込んだエ
タノールやピッチ、タール等)を添加して用いる。ま
た、定形耐火物とするには、これら非水系バインダを添
加して、もしくは添加せずしてプレス成形し、必要に応
じ焼結すれば良い。
なお、CaC2は電融カルシアを製造する際に、CaO
をCの存在下でアーク加熱溶解することにより比較的容
易に製造される。また、CとCaOとの反応は1800
℃以上の高温で起こり、CaC2が容易に得られる。こ
のようなことから、電融カルシアの製造時にC存在下で
CaOをアーク溶解することにより、あるいは、CaO
及びCの混合物を昇温することによっても、容易にCa
C2を含むCaO系耐火材を得ることができる。
をCの存在下でアーク加熱溶解することにより比較的容
易に製造される。また、CとCaOとの反応は1800
℃以上の高温で起こり、CaC2が容易に得られる。こ
のようなことから、電融カルシアの製造時にC存在下で
CaOをアーク溶解することにより、あるいは、CaO
及びCの混合物を昇温することによっても、容易にCa
C2を含むCaO系耐火材を得ることができる。
また、CaO質の成形体を、炭素材と接触させた状態で
焼成することにより、CaC2を含むCaO系耐火材を
得ることができる。例えば、CaO質原料を坩堝形状に
成形し、こ坩堝の内部に炭素材を挿入して誘導加熱すれ
ば、焼結とCaC2生成とを同時に行うことができる。
焼成することにより、CaC2を含むCaO系耐火材を
得ることができる。例えば、CaO質原料を坩堝形状に
成形し、こ坩堝の内部に炭素材を挿入して誘導加熱すれ
ば、焼結とCaC2生成とを同時に行うことができる。
本発明の精錬方法は、少なくとも内面がこの精錬用耐火
材で構成された容器中にて合金溶湯を保持し、必要に応
じて脱酸材を含ませるものである。この容器は、上記の
精錬用耐火材のみからなる坩堝の如きものであってもよ
く、また内面に精錬用耐火材(安定耐火物、不定形耐火
物のいずれでもよい)を貼り付けるようにした耐火容器
を用いてもよい。坩堝の場合、内面のみをCaC2の富
化したCaO系耐火組成物としても良い。
材で構成された容器中にて合金溶湯を保持し、必要に応
じて脱酸材を含ませるものである。この容器は、上記の
精錬用耐火材のみからなる坩堝の如きものであってもよ
く、また内面に精錬用耐火材(安定耐火物、不定形耐火
物のいずれでもよい)を貼り付けるようにした耐火容器
を用いてもよい。坩堝の場合、内面のみをCaC2の富
化したCaO系耐火組成物としても良い。
また、CaO系坩堝や、CaO系耐火材で内張りした耐
火容器において、これら坩堝や耐火容器の内面に黒鉛棒
を挿入する等のC存在下で加熱してCaC2を形成さ
せ、内部表面部にCaC2富化層を形成するようにした
ものも好適に用い得る。
火容器において、これら坩堝や耐火容器の内面に黒鉛棒
を挿入する等のC存在下で加熱してCaC2を形成さ
せ、内部表面部にCaC2富化層を形成するようにした
ものも好適に用い得る。
合金溶湯を、この容器中の保持するには、他の溶解装置
で溶解された溶湯をこの容器中に注湯してもよく、或い
は、合金原料の全てもしくは一部を容器中に装入し、加
熱、溶融して溶湯とするいずれの方法でもよい。
で溶解された溶湯をこの容器中に注湯してもよく、或い
は、合金原料の全てもしくは一部を容器中に装入し、加
熱、溶融して溶湯とするいずれの方法でもよい。
本発明において、合金溶湯は、非酸化性雰囲気下で該容
器中に保持される。非酸化性雰囲気としては、真空又は
アルゴン、窒素等を不活性ガスで構成するのが好適であ
る。
器中に保持される。非酸化性雰囲気としては、真空又は
アルゴン、窒素等を不活性ガスで構成するのが好適であ
る。
本発明において、この合金溶湯に、脱酸材を加えること
により脱酸を行うことが可能である。脱酸材としては
C、Al、Si、Ti、Zr、Hf、アルカリ土類金
属、B、希土類元素(ランタノイド元素)等を1種又は
2種以上用いることができる。これら脱酸材の中でもと
りわけAl、Si、Tiが好適である。なお、これら脱
酸材は、純金属として添加してもよく、合金として添加
してもよい。
により脱酸を行うことが可能である。脱酸材としては
C、Al、Si、Ti、Zr、Hf、アルカリ土類金
属、B、希土類元素(ランタノイド元素)等を1種又は
2種以上用いることができる。これら脱酸材の中でもと
りわけAl、Si、Tiが好適である。なお、これら脱
酸材は、純金属として添加してもよく、合金として添加
してもよい。
本発明による精錬方法においては、脱酸反応を行わしめ
るに十分な量の脱酸材を添加するのが好ましい。また、
溶湯中に残留する金属が、得られる合金の特性を劣化さ
せない残留量となる添加量を選定するのが好ましい。例
えば、炭素鋼或いは合金鋼の溶湯中にアルミニウムを添
加する場合には、溶鋼中のアルミニウム残留量が0.0
05〜20%程度となるようにするのが好適である。こ
の場合、アルミニウム残留量が0.005%未満では十
分な脱酸、脱硫が行われず、また残留アルミニウム量が
20%を超える場合は、得られる鋼の実用性が乏しくな
る。
るに十分な量の脱酸材を添加するのが好ましい。また、
溶湯中に残留する金属が、得られる合金の特性を劣化さ
せない残留量となる添加量を選定するのが好ましい。例
えば、炭素鋼或いは合金鋼の溶湯中にアルミニウムを添
加する場合には、溶鋼中のアルミニウム残留量が0.0
05〜20%程度となるようにするのが好適である。こ
の場合、アルミニウム残留量が0.005%未満では十
分な脱酸、脱硫が行われず、また残留アルミニウム量が
20%を超える場合は、得られる鋼の実用性が乏しくな
る。
本発明において、合金溶湯の脱リン作用を受けるのは、
次の反応式によるものと推定される。
次の反応式によるものと推定される。
CaC2→Ca+2C 3Ca+2P→Ca3P2 Ca3P2+CaO→Ca3P2・CaO 更に、Al、Si、Ti等の脱酸材を添加した場合、例
えばAl添加の場合には、次の如き反応により脱酸、脱
硫が行われ、上記脱リン反応を補完する。
えばAl添加の場合には、次の如き反応により脱酸、脱
硫が行われ、上記脱リン反応を補完する。
即ち、添加されたAlは溶湯中のO、及び炉壁のCaO
と溶湯中のSとの反応(CaO+S→CaS+O)によ
り生じたOと反応して、 2Al+30→Al2O3 となり、Al2O3を生じる。また溶湯中のAlは炉壁
のCaOと反応して 2Al+3CaO→Al2O3+3Ca(g) となり、これによってもAl2O3が生じる。(この場
合、生じたCaは下記反応により脱酸、脱硫、脱リンを
促進する作用がある。) Ca(g)+O→CaO Ca(g)+S→CaS 3Ca(g)+2P→Ca3P2 Al2O3は次式の如く炉壁のCaOと反応して、3C
aO・Al2O3又は12CaO・7Al2O3の活性
な層が炉壁表面に形成される。
と溶湯中のSとの反応(CaO+S→CaS+O)によ
り生じたOと反応して、 2Al+30→Al2O3 となり、Al2O3を生じる。また溶湯中のAlは炉壁
のCaOと反応して 2Al+3CaO→Al2O3+3Ca(g) となり、これによってもAl2O3が生じる。(この場
合、生じたCaは下記反応により脱酸、脱硫、脱リンを
促進する作用がある。) Ca(g)+O→CaO Ca(g)+S→CaS 3Ca(g)+2P→Ca3P2 Al2O3は次式の如く炉壁のCaOと反応して、3C
aO・Al2O3又は12CaO・7Al2O3の活性
な層が炉壁表面に形成される。
Al2O3+3CaO→3CaO・Al2O3 7Al2O3+12CaO →12CaO・7Al2O3 この12CaO・7Al2O3及び3CaO・Al2O
3、特に3CaO・Al2O3は溶湯の脱S能が高く、
脱Sが良好に進行する。
3、特に3CaO・Al2O3は溶湯の脱S能が高く、
脱Sが良好に進行する。
このように、Alにより脱Oが、またAlの還元作用に
より生じた活性な3CaO・Al2O3、12CaO・
7Al2O3やCaOにより脱Sが行われる。
より生じた活性な3CaO・Al2O3、12CaO・
7Al2O3やCaOにより脱Sが行われる。
また溶湯中のNは前述のAlとCaOとの反応やCaC
2の分解反応より生じたCa等の蒸発(沸騰)等に伴っ
て溶湯から離脱し、溶湯中のN量も低減される。
2の分解反応より生じたCa等の蒸発(沸騰)等に伴っ
て溶湯から離脱し、溶湯中のN量も低減される。
また、CaOは合金溶湯中の酸化物、硫化物、リン化
物、窒化物等を吸収し、これによっても精錬反応が進行
する。
物、窒化物等を吸収し、これによっても精錬反応が進行
する。
このように本発明によれば、強力な脱リン反応に加え
て、脱O、S、N反応が行われ、かつCaO炉壁のため
に不純物による汚染が防止されるようになり、溶湯中の
O、S、P、N含有量が大幅に低減される。このため極
めて高清浄な合金が得られる。
て、脱O、S、N反応が行われ、かつCaO炉壁のため
に不純物による汚染が防止されるようになり、溶湯中の
O、S、P、N含有量が大幅に低減される。このため極
めて高清浄な合金が得られる。
なお、本発明の精錬方法は、Fe系、Co系、Ni系、
Cr系、Mn系、Cu系など各種の合金に適用できる。
Cr系、Mn系、Cu系など各種の合金に適用できる。
また、上記溶湯を加熱するための手段は任意であるが、
誘導加熱装置を用いれば、その固有の撹拌作用を利用で
き、好適である。
誘導加熱装置を用いれば、その固有の撹拌作用を利用で
き、好適である。
[実施例] 以下に本発明を実施例及び比較例により更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施
例に限定されるものではない。
明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施
例に限定されるものではない。
実施例1 CaO−5%CaC2−3%CaF製坩堝を用い、この
坩堝中にO、S、P含有が各々O0.03%、S0.0
2%、P0.05%であるFe−30wt%Cr合金1
Kgを収容し、Ar1.0atm雰囲気下、1550℃
で高周波誘導加熱して溶解した。溶解後、直ちに、粒状
Alを溶湯に対して0.5%添加した。合金溶湯中の
O、S、Pの経時変化を第1図に示す。第1図より溶解
開始後のAl添加と共にP濃度が低下し始め、約10分
で初期濃度の1/10にまでなることが認められる。ま
た、同時にAl添加によりO、Sの急激な減少も認めら
れる。なお、図面において、O、S、Pは初期濃度C0
に対する濃度Cの比として示される。
坩堝中にO、S、P含有が各々O0.03%、S0.0
2%、P0.05%であるFe−30wt%Cr合金1
Kgを収容し、Ar1.0atm雰囲気下、1550℃
で高周波誘導加熱して溶解した。溶解後、直ちに、粒状
Alを溶湯に対して0.5%添加した。合金溶湯中の
O、S、Pの経時変化を第1図に示す。第1図より溶解
開始後のAl添加と共にP濃度が低下し始め、約10分
で初期濃度の1/10にまでなることが認められる。ま
た、同時にAl添加によりO、Sの急激な減少も認めら
れる。なお、図面において、O、S、Pは初期濃度C0
に対する濃度Cの比として示される。
[発明の効果] 以上の説明から明らかな通り、本発明によれば、脱リ
ン、脱酸、脱硫及び脱窒が一つの処理工程で行うことが
可能であり、しかも強力な脱リンを行うことができる。
更に、炉壁の破損、鋳塊へのスラグの巻き込み、ヒュー
ムや臭気の発生等の問題もないから、精錬操作が容易で
ある。
ン、脱酸、脱硫及び脱窒が一つの処理工程で行うことが
可能であり、しかも強力な脱リンを行うことができる。
更に、炉壁の破損、鋳塊へのスラグの巻き込み、ヒュー
ムや臭気の発生等の問題もないから、精錬操作が容易で
ある。
第1図は実施例1での測定結果を示すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】CaC2を50重量%以下含み、残部がC
aOを主体とする精錬用耐火材。 - 【請求項2】残部がCaOを主体とし、更に、CaF2
を全体の10重量%以下含んでいることを特徴とする特
許請求の範囲第1項に記載の精錬用耐火材。 - 【請求項3】少なくとも内面が、CaC2を50重量%
以下含み、残部がCaOを主体とする精錬用耐火材で構
成されている容器中にて、非酸化性雰囲気下で、合金溶
湯を保持すること特徴とする合金の精錬方法。 - 【請求項4】少なくとも内面が、CaC2を50重量%
以下含み、残部がCaOを主体とする精錬用耐火材で構
成されている容器中にて、非酸化性雰囲気下で、合金溶
湯を保持すると共に、該溶湯に脱酸材を含有せしめるこ
とを特徴とする合金の精錬方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60271943A JPH0613431B2 (ja) | 1985-12-03 | 1985-12-03 | 精錬用耐火材及び精錬方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60271943A JPH0613431B2 (ja) | 1985-12-03 | 1985-12-03 | 精錬用耐火材及び精錬方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62132761A JPS62132761A (ja) | 1987-06-16 |
| JPH0613431B2 true JPH0613431B2 (ja) | 1994-02-23 |
Family
ID=17506994
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60271943A Expired - Lifetime JPH0613431B2 (ja) | 1985-12-03 | 1985-12-03 | 精錬用耐火材及び精錬方法 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JPH0613431B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN113860890B (zh) * | 2021-09-03 | 2023-01-10 | 山东柯信新材料有限公司 | 一种精炼炉用CaC2-C耐火材料及制备工艺 |
-
1985
- 1985-12-03 JP JP60271943A patent/JPH0613431B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JPS62132761A (ja) | 1987-06-16 |
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