JPH06135748A - 合わせガラス用中間膜及びそれを用いた合わせガラス - Google Patents

合わせガラス用中間膜及びそれを用いた合わせガラス

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JPH06135748A
JPH06135748A JP28992592A JP28992592A JPH06135748A JP H06135748 A JPH06135748 A JP H06135748A JP 28992592 A JP28992592 A JP 28992592A JP 28992592 A JP28992592 A JP 28992592A JP H06135748 A JPH06135748 A JP H06135748A
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JP
Japan
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film
resin
resin film
plasticizer
laminated glass
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JP28992592A
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English (en)
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Tsuyoshi Hattori
強司 服部
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B17/00Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
    • B32B17/06Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
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    • B32B17/10005Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing
    • B32B17/1055Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the resin layer, i.e. interlayer
    • B32B17/10761Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the resin layer, i.e. interlayer containing vinyl acetal
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C27/00Joining pieces of glass to pieces of other inorganic material; Joining glass to glass other than by fusing
    • C03C27/06Joining glass to glass by processes other than fusing
    • C03C27/10Joining glass to glass by processes other than fusing with the aid of adhesive specially adapted for that purpose

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可塑化ポリビニルアセタール樹脂中間膜の有
する良好な特性を損なうことなく、コインシデンス効果
による遮音性の低下を防止し、遮音性能を長期にわたり
安定的に発揮する合わせガラス用中間膜及び合わせガラ
スを得る。 【構成】 鹸化度93モル%以下のポリビニルアルコー
ルを炭素数1〜4のアルデヒドでアセタール化して得ら
れるポリビニルアセタール樹脂と可塑剤とからなる樹脂
膜Aと、鹸化度98モル%以上のポリビニルアルコール
を炭素数1〜4のアルデヒドでアセタール化して得られ
るポリビニルアセタール樹脂と可塑剤とからなる樹脂膜
Bとを積層して中間膜を得る。この場合、樹脂膜Aの可
塑剤量は、樹脂膜Bの可塑剤量よりも多く含有されてい
るか、或いは樹脂膜Aと樹脂膜Bとは、可塑剤を浸透し
ない透明フィルムを介して接着されている。この中間膜
を用いて目的の遮音性合わせガラスを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、遮音性の優れた合わ
せガラス用中間膜及びそれを用いた合わせガラスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】二枚の透明なガラス板の間に、可塑化ポ
リビニルブチラール樹脂からなる中間膜を接着させた合
わせガラスは、例えば、自動車や建築物の窓ガラスに広
く使用されている。
【0003】このような中間膜としては、通常、鹸化度
98モル%以上のポリビニルアルコールをn−ブチルア
ルデヒドでアセタール化して得られるポリビニルアセタ
ール樹脂と可塑剤とからなる中間膜が用いられている
(例えば、特開昭56−82806号公報参照)。
【0004】この種の合わせガラスは、耐候性がよい、
接着性がよい、ガラス破片が飛散しない、透明性がよ
い、光学歪みが生じない等の優れた性能を有するが、遮
音性が劣る。特に、2000Hz付近の中高音域におい
てコインシデンス効果によって遮音性が低下する。
【0005】コインシデンス効果とは、ガラスに音波が
入射したとき、ガラスの剛性と慣性によってガラス面上
を横波が伝導し、この横波と入射音とが共鳴し、音の透
過が起こる現象である。
【0006】遮音性に対する要求は最近ますます高ま
り、例えば、建築用窓ガラスとしては、季節ごとの外気
温度の変化に影響されないで、常時優れた遮音性能を発
揮するものが要求されている。
【0007】遮音性合わせガラスとして、可塑化ポリビ
ニルブチラール樹脂膜と、可塑化塩化ビニル−メタクリ
ル酸グリシジル−エチレン共重合樹脂膜のようなガラス
転移温度が15℃以下の樹脂膜との積層樹脂膜からなる
中間膜を用いたものが提案されている(例えば、特開平
2−22974号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の遮
音性合わせガラスは、遮音性は改善されるものの、異種
の樹脂膜を積層しているので、樹脂膜の可塑剤が経時的
に移行し、また樹脂膜の表面や界面にブリードして、合
わせガラスに光学歪みが生じたり、樹脂膜の接着性が低
下したりして、遮音性能を長期にわたって安定的に発揮
されない場合がある。
【0009】この発明は、上記の問題を解決するもの
で、その目的とするところは、可塑化ポリビニルブチラ
ール樹脂からなる中間膜の有する種々の優れた性能を生
かし、且つコインシデンス効果による遮音性の低下を防
止し、遮音性能を長期にわたって安定的に発揮すること
ができる合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、次のよう
な合わせガラス用中間膜を用いることにより、達成する
ことができる。すなわち、二種の可塑化ポリビニルアセ
タール樹脂膜A及びBからなる少なくとも二層の積層樹
脂膜であって、樹脂膜Aは、鹸化度93モル%以下のポ
リビニルアルコールを炭素数1〜4のアルデヒドでアセ
タール化して得られるポリビニルアセタール樹脂(a) と
可塑剤とからなり、樹脂膜Bは、鹸化度98モル%以上
のポリビニルアルコールを炭素数1〜4のアルデヒドで
アセタール化して得られるポリビニルアセタール樹脂
(b) と可塑剤とからなる。
【0011】しかも、この場合、樹脂膜Aの可塑剤量
は、樹脂膜Bの可塑剤量よりも多く含有されているか、
或いは樹脂膜Aと樹脂膜Bとは、可塑剤を浸透しない透
明フィルムを介して接着されている中間膜を用いる。
【0012】ポリビニルアセタール樹脂(a) 及び(b) の
調製において、ポリビニルアルコールとしては、いずれ
も重合度1000〜3000のものが好ましい。重合度
が1000未満であると合わせガラスの耐貫通性が低下
する。逆に、重合度が3000を越えると膜の成形が難
しくなる。
【0013】そして、ポリビニルアセタール樹脂(a) の
調製には、鹸化度93モル%以下、好ましくは鹸化度8
0〜92モル%のポリビニルアルコールを用いる。ま
た、、ポリビニルアセタール樹脂(b) の調製には、鹸化
度98モル%以上、好ましくは鹸化度99モル%以上の
ポリビニルアルコールを用いる。
【0014】この発明いう鹸化度は、JIS K672
6(ポリビニルアルコール試験方法)に基づいて測定さ
れ、種々の鹸化度のポリビニルアルコールが混合されて
いる場合は、その平均の鹸化度で表される。重合度も平
均の重合度を意味する。
【0015】また、ポリビニルアセタール樹脂(a) 及び
(b) の調製において、炭素数1〜4のアルデヒドとして
は、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオン
アルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデ
ヒド等が単独或いは二種以上組み合わせて用いられる。
【0016】特に、ポリビニルアセタール樹脂(a) 及び
(b) は、いずれも炭素数4のn−ブチルアルデヒドでア
セタール化して得られたものが好適である。上記樹脂
(a) 及び樹脂(b) の調製において、上述した特定の炭素
数以外のアルデヒドを30重量%以下の範囲で混合して
使用しても差支えない。
【0017】ポリビニルアセタール樹脂(a) 及び(b) の
調製方法としては、公知のいかなる方法でもよい。例え
ば、ポリビニルアルコールを温水に溶解し、得られた水
溶液を所定の温度、例えば0〜95℃に保持しておい
て、所要の酸触媒及びアルデヒドを加え、攪拌しながら
アセタール化反応を進行させ、次いで反応温度を上げて
熟成し反応を完結させ、その後、中和、水洗及び乾燥を
行って樹脂(a) 及び樹脂(b) の粉末を得る。
【0018】ここで、アセタール化度は、いずれも60
〜75モル%が好ましい。アセタール化度が60モル%
未満では、可塑剤との相溶性が悪くなる。逆に、75モ
ル%を越えるアセタール化度の樹脂を得るには長時間の
反応時間を要し、プロセス上好ましくない。なお、アセ
タール化度は、例えばJIS K6728(ポリビニル
ブチラール試験方法)に基づいて測定される。
【0019】このようにして調製されたポリビニルアセ
タール樹脂(a) とポリビニルアセタール樹脂(b) に、そ
れぞれ所定量の可塑剤を混合し、これを押出法、カレン
ダー法、プレス法等によりシート状に製膜して樹脂膜A
及び樹脂膜Bを製造する。
【0020】樹脂膜A及び樹脂膜Bの膜厚は、いずれも
0.05mm以上が好ましい。この膜厚が0.05mm未満
では、良好な遮音性能や耐候性を発揮するのに充分でな
い。また、全体の膜厚は、厚いほうが遮音性はよいが、
実用的には通常の合わせガラス用中間膜における膜厚と
同様であり、一般に0.3〜1.6mmの範囲とされる。
【0021】可塑剤としては、この種の中間膜に用いら
れている公知の可塑剤、例えば、トリエチレングリコー
ルジ−2−エチルブチレート、トリエチレングリコール
ジ−2−エチルヘキソエート、トリエチレングリコール
ジカプリレート、トリエチレングリコールジ−n−ヘプ
トエート、テトラエチレングリコールジ−n−ヘプトエ
ート等が好適に用いられる。
【0022】このような可塑剤は、一般に樹脂(a) 又は
樹脂(b) 100重量部に対して、いずれも30〜60重
量部の範囲で所定量が混合される。可塑剤の含有量が3
0重量部未満であると、合わせガラスの耐貫通性が低下
する。逆に、可塑剤の含有量が60重量部を越えると、
可塑剤が滲み出し、合わせガラスの接着性などに悪影響
がある。
【0023】この発明において、樹脂膜Aの可塑剤量
を、樹脂膜Bの可塑剤量よりも多く含有させる場合は、
樹脂膜Aの可塑剤量は45〜55重量部の範囲が好まし
く、樹脂膜Bの可塑剤量は35〜40重量部の範囲が好
ましい。また、樹脂膜Aと樹脂膜Bとを、可塑剤を浸透
しない透明フィルムを介して接着させる場合は、樹脂膜
A及び樹脂膜Bの可塑剤量は、いずれも35〜50重量
部の範囲が好ましい。この場合、樹脂膜A及び樹脂膜B
の可塑剤は一般に同量とされるが、互いに異なる可塑剤
量であってもよい。
【0024】また、この発明において、可塑剤を浸透し
ない透明フィルムを用いる場合、この透明フィルムとし
ては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)
やポリブチレンテレフタレート(PBT)が好適であ
る。これ等の透明フィルムの厚みは、一般に50〜15
0μm のものが使用され、シランカップリング剤、金属
アルコラート等の表面処理剤で表面処理されたものが好
ましい。
【0025】なお、樹脂(a) 又は樹脂(b) には、紫外線
吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、接着性調整剤、界面活
性剤、着色剤など合わせガラス用中間膜に使用されてい
る公知の添加剤を配合することができる。特に、耐候性
向上のために、少なくともガラス板と接する樹脂膜の方
に紫外線吸収剤や光安定剤を含有させるのが好ましい。
【0026】紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾー
ル系のもの、例えば、チバガイギー社製のチヌビンP
(商品名)、チヌビン320(商品名)、チヌビン32
6(商品名)、チヌビン328(商品名)等、もしくは
これらを混合したものが挙げられる。光安定剤として
は、ヒンダードアミン系のもの、例えば、旭電化社製の
アデカスタブLA−57(商品名)等が挙げられる。
【0027】酸化防止剤としては、フェノール系のも
の、例えば、住友化学社製のスミライザーBHT(商品
名)、チバガイギー社製のイルガノックス1010(商
品名)等が挙げられる。
【0028】接着性調整剤としては、カルボン酸の金属
塩、例えば、オクチル酸、ヘキシル酸、酪酸、酢酸、蟻
酸等のカリウム塩やナトリウム塩が挙げられる。また、
界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキ
ルベンゼンスルホン酸等が挙げられる。
【0029】この発明の合わせガラス用中間膜を製造す
るには、例えば、膜A/膜B、膜A/膜B/膜A、膜B
/膜A/膜Bのように重ねてプレスにより積層成形する
方法、或いは、それぞれの樹脂膜を多層押出しにより積
層成形する方法が採用される。
【0030】また、例えば、膜A/透明フィルム/膜
B、膜A/透明フィルム/膜B/透明フィルム/膜A、
膜B/透明フィルム/膜A/透明フィルム/膜Bのよう
に重ねてプレスにより積層成形する方法、或いは、それ
ぞれの樹脂膜を多層押出しにより積層成形する方法が採
用される。
【0031】この発明の合わせガラス用中間膜において
は、特に、膜B/膜A/膜B、又は膜B/透明フィルム
/膜A/透明フィルム/膜Bのように、樹脂膜Bを最外
層に配置するのが、ガラスとの接着性及び耐候性の点で
好ましい。
【0032】こうして得られる少なくとも二層の積層樹
脂膜からなる中間膜を用いて合わせガラスを製造するに
は、一般に、二枚の透明なガラス板の間に上記中間膜を
挟み、これを例えばゴムバックに入れ減圧吸引しながら
約70〜110℃で予備接着し、次いで、オートクレー
ブ内で約120〜150℃で、約10〜15 kg/cm2
圧力で本接着を行う。このようにして遮音性の合わせガ
ラスが製造される。
【0033】また、樹脂膜Aと樹脂膜B、或いは樹脂膜
Aと樹脂膜Bと透明フィルムを所定の配置で重ね、これ
を二枚の透明なガラス板の間に挟んで加熱加圧すること
により、中間膜の形成と合わせガラスの製造とを同時に
行う方法も採用される。
【0034】
【作用】二種の可塑化ポリビニルアセタール樹脂膜A及
びBからなる少なくとも二層の積層樹脂膜であって、樹
脂膜Aが、鹸化度93モル%以下のポリビニルアルコー
ルを炭素数1〜4のアルデヒドでアセタール化して得ら
れるポリビニルアセタール樹脂(a) と可塑剤とから構成
され、樹脂膜Bが、鹸化度98モル%以上のポリビニル
アルコールを炭素数1〜4のアルデヒドでアセタール化
して得られるポリビニルアセタール樹脂(b) と可塑剤と
から構成されると、音エネルギーが吸収され、特に、2
000Hz付近の中高音域おいてコインシデンス効果に
よる遮音性の低下が防止される。
【0035】その理由は、合わせガラスが音波による曲
げ変形するとき、特に樹脂膜A、Bの境界面において剪
断変形によりエネルギー損失を生じることと、樹脂膜A
のガラス転移温度が樹脂膜Bのガラス転移温度より低く
なるため、樹脂膜自体の変形による内部エネルギー損失
が増大することとが効果的に作用するためと考えられ
る。
【0036】しかし、この場合、樹脂膜AとBの可塑剤
含有量が同じであると、樹脂膜Aの樹脂(a) は樹脂膜B
の樹脂(b) に比べて可塑剤との相溶性が良いので、樹脂
膜Bから樹脂膜Aへ可塑剤が経時的に移行し、また可塑
剤が樹脂膜の表面や界面にブリードし、その結果、合わ
せガラスに光学歪みが生じたり、樹脂膜の接着性が低下
したりすることがある。
【0037】そこで、樹脂膜Aの可塑剤量を、樹脂膜B
の可塑剤量よりも多く含有させておくと、樹脂膜A、B
間での可塑剤の移行が抑えられる。また、樹脂膜AとB
の可塑剤含有量が同じであっても、樹脂膜AとBとを、
可塑剤を浸透しない透明フィルムを介して接着させてお
くと、樹脂膜A、B間での可塑剤の移行が防止される。
【0038】
【実施例】以下、この発明の実施例及び比較例を示す。実施例1 樹脂(a) 及び樹脂膜Aの調製 重合度1700、鹸化度88.0モル%のポリビニルア
ルコール(クラレ社製のK217)193gを、純水2
900gに加えて加温溶解した。この溶液の温度を28
℃に調節し、35%塩酸201gとn−ブチルアルデヒ
ド192gを加えて液温を2℃に下げてこの温度を保持
して反応物を析出させた。
【0039】その後、液温を30℃で5時間保持して反
応を完了させ、中和、水洗、乾燥を経て、白色粉末状の
ポリビニルブチラール樹脂(a) を調整した。この樹脂
(a) のアセタール化度は64.6モル%であった。
【0040】上記樹脂(a) 100重量部と可塑剤として
トリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート50
重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶
融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレ
ス成形して、厚さ0.2mmの樹脂膜Aを得た。
【0041】樹脂(b) 及び樹脂膜Bの調製 重合度1700、鹸化度99.2モル%のポリビニルア
ルコール(クラレ社製の117−BU)190gを、純
水2900gに加えて加温溶解した。この溶液の温度を
20℃に調節し、35%塩酸201gとn−ブチルアル
デヒド124gを加えて液温を8℃に下げてこの温度を
保持して反応物を析出させた。
【0042】その後、液温を50℃で4時間保持して反
応を完了させ、中和、水洗、乾燥を経て、白色粉末状の
ポリビニルブチラール樹脂(b) を調製した。この樹脂
(b) のアセタール化度は66.3モル%であった。
【0043】上記樹脂(b) 100重量部と可塑剤として
トリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート40
重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶
融混練し、この混練物に、紫外線吸収剤(チヌビンP:
チバガイギー社製)0.16重量部、酸化防止剤(スミ
ライザーBHT:住友化学社製)0.16重量部、接着
性調整剤(酢酸カリウム)0.1重量部をそれぞれ添加
して混練した。
【0044】その後、この混練物をプレス成形機で15
0℃、30分間プレス成形して、厚さ0.2mmの樹脂膜
Bを得た。
【0045】中間膜及び合わせガラスの製造 上記の樹脂膜AとBを用い、これを膜B/膜A/膜Bの
順に重ね合わせ、両側から透明なフロートガラス(縦3
0cm×横30cm×厚さ3mm)で挟み、これをゴムバッグ
内に入れ20mmHgの真空で20分間脱気した後、脱気
したまま90℃のオーブンに移し、さらに90℃で30
分間保持しつつ真空プレスした。
【0046】このようにして予備接着された合わせガラ
スを、エアー式オートクレーブで温度135℃、圧力1
2 kg/cm2の条件で20分間本接着を行い、中間膜の形
成と合わせガラスの製造とを同時に行った。
【0047】この合わせガラスについて、ブリード、光
学歪み、遮音性を、次の方法で評価した。その結果をま
とめて表1に示す。
【0048】(1) ブリード 予め、上記樹脂膜Aの表面に黒色のフェルトペン(マジ
ックインキ)で幅約5mmの直線を描いておいて合わせガ
ラスを製造し、この合わせガラスを50℃で1週間放置
した後、描かれた直線のぼけ具合を目視で評価し、全く
ぼけない場合を○とし、それ以外を程度により△、×と
した。
【0049】(2) 光学歪み JIS R3212に準拠し、合わせガラスを介して前
方の物体を透視し、物体の歪み具合を目視で評価し、歪
みが全く生じない場合を○とし、それ以外を程度により
△、×とした。
【0050】(3) 遮音性能 合わせガラスについて、20℃における音周波数(H
z)と透過損失(dB)との関係を示すグラフを作成
し、音周波数2000Hz近辺における極小の透過損失
(TL値)を求めた。
【0051】実施例2 実施例1において、樹脂(a) の調製に用いたポリビニル
アルコールを、重合度2000、鹸化度80.0モル%
のポリビニルアルコール(クラレ社製のK420)19
3gに変更した。それ以外は実施例1と同様に行った。
その結果をまとめて表1に示す。
【0052】実施例3 実施例1において、樹脂(a) の調製に用いたポリビニル
アルコールを、重合度1700、鹸化度92.0モル%
のポリビニルアルコール(クラレ社製のK217とKS
I−Cとを重量比で前者0.45:後者0.55の割合
に混合したもの)193gに変更した。それ以外は実施
例1と同様に行った。その結果をまとめて表1に示す。
【0053】実施例4 実施例1で調製した樹脂膜A及び樹脂膜Bを用意した。
また、厚さ120μm の透明なポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(PET)の両面に、テトラブチルジルコ
ネートの3%リグロイン溶液を塗布し、約105℃で乾
燥させて、表面処理PETを用意した。
【0054】上記の樹脂膜A、樹脂膜B及び表面処理P
ETを用い、これを膜B/処理PET/膜A/処理PE
T/膜Bの順に重ね合わせ、両側から透明なフロートガ
ラス(縦30cm×横30cm×厚さ3mm)で挟み、実施例
1と同様にして中間膜の形成と合わせガラスの製造とを
同時に行った。
【0055】この合わせガラスについて、実施例1と同
様にして、ブリード、光学歪み、遮音性を、次の方法で
評価した。その結果をまとめて表1に示す。
【0056】実施例5 実施例4において、表面処理PETに替えて、厚さ12
0μm の透明なポリブチレンテレフタレートフィルム
(PBT)の両面に、テトラブチルジルコネートの3%
リブロイン溶液を塗布して得られた、表面処理PBTを
用いた。また、樹脂(a) 100重量部に対する可塑剤量
を45重量部に変更した。それ以外は実施例4と同様に
行った。その結果をまとめて表1に示す。
【0057】実施例6 実施例4において、表面処理PETに替えて、表面処理
をしていない厚さ120μm の透明なポリエチレンテレ
フタレートフィルム(PET)を用いた。それ以外は実
施例4と同様に行った。その結果をまとめて表1に示
す。
【0058】比較例1 実施例1において、樹脂(a) の調製に用いたポリビニル
アルコールを、重合度1700、鹸化度94.0モル%
のポリビニルアルコール(クラレ社製のKSI−C)1
93gに変更した。それ以外は実施例1と同様に行っ
た。その結果をまとめて表1に示す。比較例2 実施例1において、樹脂膜Bを用いずに、樹脂膜Aのみ
を用いた。但し、樹脂膜Aの厚みは0.76mmとした。
それ以外は実施例1と同様に行った。その結果をまとめ
て表1に示す。
【0059】比較例3 実施例1において、樹脂膜Aを用いずに、樹脂膜Bのみ
を用いた。但し、樹脂膜Bの厚みは0.76mmとした。
それ以外は実施例1と同様に行った。その結果をまとめ
て表1に示す。
【0060】
【表1】
【0061】
【発明の効果】上述の通り、この発明において、合わせ
ガラスの中間膜は、二種の可塑化ポリビニルアセタール
樹脂膜A及びBからなる少なくとも二層の積層樹脂膜で
あって、樹脂膜Aは、鹸化度93モル%以下のポリビニ
ルアルコールを炭素数1〜4のアルデヒドでアセタール
化して得られるポリビニルアセタール樹脂(a) と可塑剤
とからなり、樹脂膜Bは、鹸化度98モル%以上のポリ
ビニルアルコールを炭素数1〜4のアルデヒドでアセタ
ール化して得られるポリビニルアセタール樹脂(b) と可
塑剤とからなるので、音エネルギーが効果的に吸収さ
れ、コインシデンス効果による遮音性の低下を防止する
ことができる。
【0062】しかも、樹脂膜Aの可塑剤量は樹脂膜Bの
可塑剤量よりも多く含有されているか、或いは樹脂膜A
と樹脂膜Bとは可塑剤を浸透しない透明フィルムを介し
て接着されており、それにより樹脂膜A、B間での可塑
剤の移行が抑えられ、遮音性能を長期にわたって安定的
に発揮することができる。また、可塑剤の移行による合
わせガラスの光学歪みの発生が防止でき、また樹脂膜の
接着性の低下が防止できるという利点がある。
【0063】また、この発明において、合わせガラスの
中間膜は、透明性のよい可塑化ポリビニルアセタール樹
脂膜、或いはこの樹脂膜と可塑剤を浸透しない透明フィ
ルムにより構成されているので、衝撃に対する耐貫通性
がよく、またガラスと中間膜との接着性もよく、破損時
にガラスの破片が飛散しなく、透明性で安全性に優れ、
耐候性も良好である。
【0064】したがって、この発明の合わせガラスの中
間膜及び合わせガラスは、特に、高い遮音性能が要求さ
れる建築物の窓ガラス等に好適に使用される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二種の可塑化ポリビニルアセタール樹脂
    膜A及びBからなる少なくとも二層の積層樹脂膜であっ
    て、樹脂膜Aは、鹸化度93モル%以下のポリビニルア
    ルコールを炭素数1〜4のアルデヒドでアセタール化し
    て得られるポリビニルアセタール樹脂(a) と可塑剤とか
    らなり、樹脂膜Bは、鹸化度98モル%以上のポリビニ
    ルアルコールを炭素数1〜4のアルデヒドでアセタール
    化して得られるポリビニルアセタール樹脂(b) と可塑剤
    とからなり、樹脂膜Aの可塑剤量は、樹脂膜Bの可塑剤
    量よりも多く含有されていることを特徴とする合わせガ
    ラス用中間膜。
  2. 【請求項2】 二種の可塑化ポリビニルアセタール樹脂
    膜A及びBからなる少なくとも二層の積層樹脂膜であっ
    て、樹脂膜Aは、鹸化度93モル%以下のポリビニルア
    ルコールを炭素数1〜4のアルデヒドでアセタール化し
    て得られるポリビニルアセタール樹脂(a) と可塑剤とか
    らなり、樹脂膜Bは、鹸化度98モル%以上のポリビニ
    ルアルコールを炭素数1〜4のアルデヒドでアセタール
    化して得られるポリビニルアセタール樹脂(b) と可塑剤
    とからなり、樹脂膜Aと樹脂膜Bとは、可塑剤を浸透し
    ない透明フィルムを介して接着されていることを特徴と
    する合わせガラス用中間膜。
  3. 【請求項3】 二枚の透明なガラス板の間に、請求項1
    又は2記載の合わせガラス用中間膜が接着されているこ
    とを特徴とする合わせガラス。
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