JPH06136255A - ポリエーテル芳香族ケトン樹脂組成物 - Google Patents
ポリエーテル芳香族ケトン樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH06136255A JPH06136255A JP28900992A JP28900992A JPH06136255A JP H06136255 A JPH06136255 A JP H06136255A JP 28900992 A JP28900992 A JP 28900992A JP 28900992 A JP28900992 A JP 28900992A JP H06136255 A JPH06136255 A JP H06136255A
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- JP
- Japan
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- aromatic ketone
- polyether aromatic
- ketone resin
- resin composition
- resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】優れた摺動特性と機械特性を有し、かつ成形品
の剥離が生じないポリエテル芳香族ケトン樹脂組成物を
得る。 【構成】メルトフローインデックスの360℃、2.1
6Kgでの値が20〜30.0g/10minの範囲で
あるポリエーテル芳香族ケトン60〜99重量部に対し
て、メルトフローインデックス(400℃,10kg)
の値が3.0g/10min以下であるフッ素樹脂40
〜1重量部を含有してなるポリエーテル芳香族ケトン樹
脂組成物。 【効果】本発明によるポリエーテル芳香族ケトン樹脂組
成物は、電気・電子機器、航空、宇宙機器、自動車機
器、事務用機器、一般産業機器その他各種機器の摺動部
品に広く利用することができる。
の剥離が生じないポリエテル芳香族ケトン樹脂組成物を
得る。 【構成】メルトフローインデックスの360℃、2.1
6Kgでの値が20〜30.0g/10minの範囲で
あるポリエーテル芳香族ケトン60〜99重量部に対し
て、メルトフローインデックス(400℃,10kg)
の値が3.0g/10min以下であるフッ素樹脂40
〜1重量部を含有してなるポリエーテル芳香族ケトン樹
脂組成物。 【効果】本発明によるポリエーテル芳香族ケトン樹脂組
成物は、電気・電子機器、航空、宇宙機器、自動車機
器、事務用機器、一般産業機器その他各種機器の摺動部
品に広く利用することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は優れた摺動特性、機械
特性を有し、かつ成形品の剥離が生じないポリエーテル
芳香族ケトン樹脂組成物である。
特性を有し、かつ成形品の剥離が生じないポリエーテル
芳香族ケトン樹脂組成物である。
【0002】
【従来の技術】 従来から、ポリエーテル芳香族ケトン
樹脂は機械的、化学的、熱的性質及び耐摩耗性に優れた
エンジニアリングプラスチックとして良く知られてい
る。特に、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂はフッ素樹脂
を添加することにより、その摺動特性が著しく改善され
ることが良く知られている。しかしながら、フッ素樹脂
を含有するポリエーテル芳香族ケトン樹脂組成物を成形
体にした場合、しばしば成形品の表面より層状剥離が生
じるという問題があった。
樹脂は機械的、化学的、熱的性質及び耐摩耗性に優れた
エンジニアリングプラスチックとして良く知られてい
る。特に、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂はフッ素樹脂
を添加することにより、その摺動特性が著しく改善され
ることが良く知られている。しかしながら、フッ素樹脂
を含有するポリエーテル芳香族ケトン樹脂組成物を成形
体にした場合、しばしば成形品の表面より層状剥離が生
じるという問題があった。
【0003】この解決法としては、フッ素樹脂の他に炭
素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維などの繊維を併用さ
せることが知られている。しかしながら、係る方法で
は、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂よりも弾性率が高く
なり、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂と同じレベルの弾
性率が好ましい用途では使用できない。摺動部品などで
は、脆くて使用できないことが多々生じていた。
素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維などの繊維を併用さ
せることが知られている。しかしながら、係る方法で
は、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂よりも弾性率が高く
なり、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂と同じレベルの弾
性率が好ましい用途では使用できない。摺動部品などで
は、脆くて使用できないことが多々生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願の課題は、ポリエ
ーテル芳香族ケトン樹脂にフッ素樹脂を用いることによ
り、優れた摩擦・摩耗特性を維持し、かつ成形品の表面
より層状剥離のない組成物を開発することにある。
ーテル芳香族ケトン樹脂にフッ素樹脂を用いることによ
り、優れた摩擦・摩耗特性を維持し、かつ成形品の表面
より層状剥離のない組成物を開発することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の課題
を達成するため、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂とフッ
素樹脂の流動性を鋭意検討し、特定の流動性を有するポ
リエーテル芳香族ケトン樹脂及び特定の流動性を有する
フッ素樹脂を特定量配合することにより、剥離が起き
ず、かつポリエーテル芳香族ケトン樹脂と同じレベルの
ポリエーテル芳香族ケトン樹脂組成物を得られることを
見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、メル
トフローインデックスの360℃、2.16kgでの値
が2.0〜30.0g/10minの範囲内であるポリ
エーテル芳香族ケトン樹脂60〜99重量部に対して、
メルトフローインデックス(400℃,10kg)の値
が3.0g/10min以下であるフッ素樹脂40〜1
重量部を含有してなることを特徴とするポリエーテル芳
香族ケトン樹脂組成物である。
を達成するため、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂とフッ
素樹脂の流動性を鋭意検討し、特定の流動性を有するポ
リエーテル芳香族ケトン樹脂及び特定の流動性を有する
フッ素樹脂を特定量配合することにより、剥離が起き
ず、かつポリエーテル芳香族ケトン樹脂と同じレベルの
ポリエーテル芳香族ケトン樹脂組成物を得られることを
見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、メル
トフローインデックスの360℃、2.16kgでの値
が2.0〜30.0g/10minの範囲内であるポリ
エーテル芳香族ケトン樹脂60〜99重量部に対して、
メルトフローインデックス(400℃,10kg)の値
が3.0g/10min以下であるフッ素樹脂40〜1
重量部を含有してなることを特徴とするポリエーテル芳
香族ケトン樹脂組成物である。
【0006】本発明に用いられるポリエーテル芳香族ケ
トン樹脂は、メルトフローインデックスの360℃,
2.16kgの値が、2.0〜30.0g/10min
の範囲内のものである。通常のポリエーテル芳香族ケト
ン樹脂のメルトフローインデックスの360℃,2.1
6kgのときの値は、1.5〜60.0g/10min
範囲内のものであり、それに対し、本発明では、2.0
〜30.0g/10minの範囲内のポリエーテル芳香
族ケトン樹脂を用いることに特徴がある。本発明に用い
られるメルトフローインデックスの360℃,2.16
kgのときの値が、2.0〜30.0g/10minの
範囲内のものであれば一般公知のポリエーテル芳香族ケ
トン樹脂は全て利用できる。本樹脂組成物で用いるポリ
エーテル芳香族ケトン樹脂は全は、代表的には各種ビス
フェノールのジアルカリ金属塩と2個のハロゲン原子が
オルト位またはパラ位、好ましくはパラ位の−CO−に
より、また場合により−CO−の一部が−SO2 −によ
り置き換えられて活性化されている芳香族ジハライドと
を、例えば溶剤として芳香族スルホンの存在下で重縮合
反応させることによりえられる重合体である。代表的な
例としては、例えば次の構造式(化1)からなるものが
挙げられる。ただし、「−φ−」はパラフェニレン基を
示す。
トン樹脂は、メルトフローインデックスの360℃,
2.16kgの値が、2.0〜30.0g/10min
の範囲内のものである。通常のポリエーテル芳香族ケト
ン樹脂のメルトフローインデックスの360℃,2.1
6kgのときの値は、1.5〜60.0g/10min
範囲内のものであり、それに対し、本発明では、2.0
〜30.0g/10minの範囲内のポリエーテル芳香
族ケトン樹脂を用いることに特徴がある。本発明に用い
られるメルトフローインデックスの360℃,2.16
kgのときの値が、2.0〜30.0g/10minの
範囲内のものであれば一般公知のポリエーテル芳香族ケ
トン樹脂は全て利用できる。本樹脂組成物で用いるポリ
エーテル芳香族ケトン樹脂は全は、代表的には各種ビス
フェノールのジアルカリ金属塩と2個のハロゲン原子が
オルト位またはパラ位、好ましくはパラ位の−CO−に
より、また場合により−CO−の一部が−SO2 −によ
り置き換えられて活性化されている芳香族ジハライドと
を、例えば溶剤として芳香族スルホンの存在下で重縮合
反応させることによりえられる重合体である。代表的な
例としては、例えば次の構造式(化1)からなるものが
挙げられる。ただし、「−φ−」はパラフェニレン基を
示す。
【0007】
【化1】 例えば、ICI社製PEEK(商品名)尚、反復単位
(1)の他に以下の反復単位を含ませることもできる。
(1)の他に以下の反復単位を含ませることもできる。
【0008】
【化2】
【0009】
【化3】
【0010】
【化4】 (但し、式中Aは直接結合、酸素、硫黄、SO2 、CO
または二価の炭化水素基を示し、
または二価の炭化水素基を示し、
【0011】
【化5】 の酸素原子は基QまたはQ’に対しオルト位またはパラ
位にあり、Q及びQ’は同一または異なるCOまたはS
O2 であり、Ar’は二価の芳香族基であり、そしてm
は0、1、2または3である。)これらのポリエーテル
芳香族ケトン樹脂は、例えば、特開昭50−27897
号公報、特開昭51−119797号公報、特開昭52
−38000号公報、特開昭54−90296号公報、
特公昭55−23574号公報、特公昭56−2091
号公報などに記載の方法によって製造することができ、
少なくともこれらの一種または二種以上の混合物が用い
られる。
位にあり、Q及びQ’は同一または異なるCOまたはS
O2 であり、Ar’は二価の芳香族基であり、そしてm
は0、1、2または3である。)これらのポリエーテル
芳香族ケトン樹脂は、例えば、特開昭50−27897
号公報、特開昭51−119797号公報、特開昭52
−38000号公報、特開昭54−90296号公報、
特公昭55−23574号公報、特公昭56−2091
号公報などに記載の方法によって製造することができ、
少なくともこれらの一種または二種以上の混合物が用い
られる。
【0012】本発明のポリエーテル芳香族ケトン樹脂組
成物に用いるフッ素樹脂はメルトフローインデックスの
400℃,10kgでの値が、3.0g/10min以
下のものであることが必須である。それに対し、一般に
用いられるフッ素樹脂はメルトフローインデックスの4
00℃,10kgでの値は、3.0〜数十g/10mi
nの範囲のものであり、本発明のポリエーテル芳香族ケ
トン樹脂組成物に用いるメルトフローインデックスの4
00℃,10kgでの値が3.0g/10min以下の
ものであるフッ素樹脂は下記で表される構造を有するも
のが特に好ましい。 (a)分子内に、−(CF2 CF2 )−で表わされる繰
り返し構造単位を有する四フッ化エチレン樹脂、(b)
分子内に、−(CF2 CF2 )− および−〔CF(C
F3 ) CF2 〕−で表わされる繰り返し構造単位を有す
る四フッ化エチレン樹脂−六フッ化プロピレン共重合樹
脂、(c)分子内に、−(CF2 CF2 )− および−
〔CF(OCm F2m++1 )CF2 〕(式中、mは正の整
数)で表される繰り返し構造単位を有する四フッ化エチ
レン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂、
(d)分子内に、−(CF2 CF2 )− および−(C
H2 CH2 )−で表される繰り返し構造単位を有する四
フッ化エチレン−エチレン共重合樹脂、(e)分子内
に、−(CH2 CH2 )− および−(CFClC
F2 ) −で表される繰り返し構造単位を有する三フッ化
塩化エチレン−エチレン共重合樹脂、(f)分子内に、
−(CF2 CH2 )−で表わされる繰り返し構造単位を
有するフッ化ビニリデン樹脂、である。
成物に用いるフッ素樹脂はメルトフローインデックスの
400℃,10kgでの値が、3.0g/10min以
下のものであることが必須である。それに対し、一般に
用いられるフッ素樹脂はメルトフローインデックスの4
00℃,10kgでの値は、3.0〜数十g/10mi
nの範囲のものであり、本発明のポリエーテル芳香族ケ
トン樹脂組成物に用いるメルトフローインデックスの4
00℃,10kgでの値が3.0g/10min以下の
ものであるフッ素樹脂は下記で表される構造を有するも
のが特に好ましい。 (a)分子内に、−(CF2 CF2 )−で表わされる繰
り返し構造単位を有する四フッ化エチレン樹脂、(b)
分子内に、−(CF2 CF2 )− および−〔CF(C
F3 ) CF2 〕−で表わされる繰り返し構造単位を有す
る四フッ化エチレン樹脂−六フッ化プロピレン共重合樹
脂、(c)分子内に、−(CF2 CF2 )− および−
〔CF(OCm F2m++1 )CF2 〕(式中、mは正の整
数)で表される繰り返し構造単位を有する四フッ化エチ
レン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂、
(d)分子内に、−(CF2 CF2 )− および−(C
H2 CH2 )−で表される繰り返し構造単位を有する四
フッ化エチレン−エチレン共重合樹脂、(e)分子内
に、−(CH2 CH2 )− および−(CFClC
F2 ) −で表される繰り返し構造単位を有する三フッ化
塩化エチレン−エチレン共重合樹脂、(f)分子内に、
−(CF2 CH2 )−で表わされる繰り返し構造単位を
有するフッ化ビニリデン樹脂、である。
【0013】本発明のポリエーテル芳香族ケトン樹脂組
成物において、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂の配合量
は、ポリエーテル芳香族ケトン60〜99重量部に対
し、フッ素樹脂40〜1重量部である。フッ素樹脂の配
合量が40重量%を越えると弾性率が低下し、ポリエー
テル芳香族ケトン系樹脂の弾性率と比べてかなり小さく
なる。また、フッ素樹脂の配合量が1重量%未満である
と、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂組成物の摺動特性が
著しく低下する。さらに、本発明のポリエーテル芳香族
ケトン樹脂組成物において、ポリエーテル芳香族ケトン
樹脂のメルトインデックスの値(360℃,2.16k
g)が30.0g/10minより大きいと、ポリエー
テル芳香族ケトン樹脂組成物の機械強度が著しく低下す
る。即ち、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂のメルトイン
デックスの値が大きいことは、ポリエーテル芳香族ケト
ン樹脂の分子量が小さいことを意味しており、その場合
には、機械強度が低下する。また、ポリエーテル芳香族
ケトン樹脂のメルトインデックスの値(360℃,2.
16kg)が2.0g/10minより小さいと、剥離
が生じやすくなる。
成物において、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂の配合量
は、ポリエーテル芳香族ケトン60〜99重量部に対
し、フッ素樹脂40〜1重量部である。フッ素樹脂の配
合量が40重量%を越えると弾性率が低下し、ポリエー
テル芳香族ケトン系樹脂の弾性率と比べてかなり小さく
なる。また、フッ素樹脂の配合量が1重量%未満である
と、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂組成物の摺動特性が
著しく低下する。さらに、本発明のポリエーテル芳香族
ケトン樹脂組成物において、ポリエーテル芳香族ケトン
樹脂のメルトインデックスの値(360℃,2.16k
g)が30.0g/10minより大きいと、ポリエー
テル芳香族ケトン樹脂組成物の機械強度が著しく低下す
る。即ち、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂のメルトイン
デックスの値が大きいことは、ポリエーテル芳香族ケト
ン樹脂の分子量が小さいことを意味しており、その場合
には、機械強度が低下する。また、ポリエーテル芳香族
ケトン樹脂のメルトインデックスの値(360℃,2.
16kg)が2.0g/10minより小さいと、剥離
が生じやすくなる。
【0014】本発明のポリエーテル芳香族ケトン樹脂組
成物において、フッ素樹脂のメルトインデックスの値
(400℃,10.0kg)が、3.0g/10min
を超えると、本樹脂組成物成形品での剥離現象が起こり
好ましくない。本樹脂組成物は、ポリエーテル芳香族ケ
トン樹脂とフッ素樹脂の溶融粘度のコントロールによ
り、分散するフッ素樹脂の形態を制御し、成形品近傍で
のフッ素樹脂の引き延ばされることを防ぎ、その結果剥
離を抑えるものである。
成物において、フッ素樹脂のメルトインデックスの値
(400℃,10.0kg)が、3.0g/10min
を超えると、本樹脂組成物成形品での剥離現象が起こり
好ましくない。本樹脂組成物は、ポリエーテル芳香族ケ
トン樹脂とフッ素樹脂の溶融粘度のコントロールによ
り、分散するフッ素樹脂の形態を制御し、成形品近傍で
のフッ素樹脂の引き延ばされることを防ぎ、その結果剥
離を抑えるものである。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により詳
細に説明する。なお、実施例および比較例で用いたポリ
エーテル芳香族ケトン樹脂及びフッ素樹脂は次の通りで
ある。 (1)ポリエーテル芳香族ケトン樹脂 ポリエーテル芳香族ケトン樹脂として、メルトフローイ
ンデックスの360℃での2.16kgでの値が、1.
6〜56.0g/10minのポリエーテルエーテルケ
トン樹脂を用いた。 (2)フッ素樹脂 フッ素樹脂として、メルトフローインデックスの400
℃,10kgでの値が12.0g/10min以下の四
フッ化エチレン樹脂PTFEを用いた。
細に説明する。なお、実施例および比較例で用いたポリ
エーテル芳香族ケトン樹脂及びフッ素樹脂は次の通りで
ある。 (1)ポリエーテル芳香族ケトン樹脂 ポリエーテル芳香族ケトン樹脂として、メルトフローイ
ンデックスの360℃での2.16kgでの値が、1.
6〜56.0g/10minのポリエーテルエーテルケ
トン樹脂を用いた。 (2)フッ素樹脂 フッ素樹脂として、メルトフローインデックスの400
℃,10kgでの値が12.0g/10min以下の四
フッ化エチレン樹脂PTFEを用いた。
【0016】実施例1〜6,比較例1〜5 ポリエーテル芳香族ケトン樹脂とフッ素樹脂を第1表に
示すような割合で乾式混合した後、二軸押出機を用いて
340〜400℃で押出して造粒し、得られたペレット
を射出成形機(シリンダー温度340〜400℃、射出
圧力700kg/cm2 、金型温度170℃)に供給
し、後述する各試験法に定められた試験片を成形した。
メルトフローインデックスの測定には、上記ペレットを
用いた。なお、各試験方法は次の通りである。 1)摩擦係数 スラスト型摩擦摩耗試験機を用い、摺動荷重10kg/
cm2 、滑り速度毎分10m,相手材ステンレススチー
ル45C,無潤滑、運転時間1時間後の動摩擦係数を求
める。 2)引張強度 ASTM D−638による。
示すような割合で乾式混合した後、二軸押出機を用いて
340〜400℃で押出して造粒し、得られたペレット
を射出成形機(シリンダー温度340〜400℃、射出
圧力700kg/cm2 、金型温度170℃)に供給
し、後述する各試験法に定められた試験片を成形した。
メルトフローインデックスの測定には、上記ペレットを
用いた。なお、各試験方法は次の通りである。 1)摩擦係数 スラスト型摩擦摩耗試験機を用い、摺動荷重10kg/
cm2 、滑り速度毎分10m,相手材ステンレススチー
ル45C,無潤滑、運転時間1時間後の動摩擦係数を求
める。 2)引張強度 ASTM D−638による。
【0017】3)曲げ強度 ASTM D−790による。 4)剥離強度 図1に示す形状の剥離強度測定用の、成形品(板)を上
記ペレットを用いて成形し(シリンダー温度340℃〜
400℃、射出圧力900kg/cm2 、金型温度17
0℃)、剥離強度を測定した。図1に示すように、1、
2、3の箇所にナイフにてすじを付け、2’と3’の箇
所より10mm表層をめくる。その後、めくった表層部
を固定されたチャックにてはさみ、表層部と板が垂直に
なるように保持しながら、板を毎分2mmの速さにて矢
印の方向に移動させる。チャック部には応力検出器が装
備されており、30mm移動後の応力即ち2’、3’部
より40mmのところでの応力を剥離強度とする。
記ペレットを用いて成形し(シリンダー温度340℃〜
400℃、射出圧力900kg/cm2 、金型温度17
0℃)、剥離強度を測定した。図1に示すように、1、
2、3の箇所にナイフにてすじを付け、2’と3’の箇
所より10mm表層をめくる。その後、めくった表層部
を固定されたチャックにてはさみ、表層部と板が垂直に
なるように保持しながら、板を毎分2mmの速さにて矢
印の方向に移動させる。チャック部には応力検出器が装
備されており、30mm移動後の応力即ち2’、3’部
より40mmのところでの応力を剥離強度とする。
【0018】この剥離強度の値は、1kg未満のときに
は、実用的に使われる、ワッシャー、リング、分離爪等
の部品において、ゲート近傍の剥離が観察される。 5)メルトフローインデックス JIS K 7210に準じた。但し、温度と荷重につ
いては、ポリエーテル芳香族ケトン系樹脂については、
360℃、2.16kgにて、フッ素樹脂については、
400℃、10kgにて行なった。
は、実用的に使われる、ワッシャー、リング、分離爪等
の部品において、ゲート近傍の剥離が観察される。 5)メルトフローインデックス JIS K 7210に準じた。但し、温度と荷重につ
いては、ポリエーテル芳香族ケトン系樹脂については、
360℃、2.16kgにて、フッ素樹脂については、
400℃、10kgにて行なった。
【0019】実施例と比較例より、本樹脂組成物は優れ
た摺動特性、機械特性を有し(弾性率はポリエーテル芳
香族ケトン系樹脂と同じレベル)、かつ成形品の剥離が
生じないポリエーテル芳香族ケトン樹脂組成物であるこ
とが容易にわかる。従って、本樹脂組成物のシート状、
フィルム状、棒状、繊維状、リング状その他の成形品
は、電気・電子機器、航空、宇宙機器、自動車機器、事
務用機器、一般産業機器その他各種機器の摺動部品に広
く利用することができるので、この発明の意義は極めて
大きい。
た摺動特性、機械特性を有し(弾性率はポリエーテル芳
香族ケトン系樹脂と同じレベル)、かつ成形品の剥離が
生じないポリエーテル芳香族ケトン樹脂組成物であるこ
とが容易にわかる。従って、本樹脂組成物のシート状、
フィルム状、棒状、繊維状、リング状その他の成形品
は、電気・電子機器、航空、宇宙機器、自動車機器、事
務用機器、一般産業機器その他各種機器の摺動部品に広
く利用することができるので、この発明の意義は極めて
大きい。
【0020】
【表1】
【図1】 離測定用の成形品の平面図であり、図面中の
寸法の単位はそれぞれmmである。
寸法の単位はそれぞれmmである。
【図2】 離測定用の成形品の断面図であり、図面中の
寸法の単位はそれぞれmmである。
寸法の単位はそれぞれmmである。
【符号の説明】 1、2、3 剥離強度測定時、ナイフにてスジを入れた
箇所を示す。 2’、3’ 1と2及び1と3が交差する箇所を示す。 4 肉厚が変化する境界線である。 5 射出成形のゲート部分(ピンゲート形状/1.5m
mφになっている)である。
箇所を示す。 2’、3’ 1と2及び1と3が交差する箇所を示す。 4 肉厚が変化する境界線である。 5 射出成形のゲート部分(ピンゲート形状/1.5m
mφになっている)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 27:18 27:20) (72)発明者 島村 勝弐 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 大地 広泰 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 メルトフローインデックスの360℃、
2.16kgでの値が2.0〜30.0g/10min
の範囲であるポリエーテル芳香族ケトン樹脂60〜99
重量部に、メルトフローインデックス(400℃,10
kg)の値が3.0g/10min以下であるフッ素樹
脂40〜1重量部を含有してなるポリエーテル芳香族ケ
トン樹脂組成物。 - 【請求項2】メルトフローインデックス(400℃,1
0kg)の値が3.0g/10min以下であるフッ素
樹脂が、次の(a)〜(f)からなる群より選ばれた少
なくとも1種である請求項1記載のポリエーテル芳香族
ケトン樹脂組成物。 (a)分子内に、−(CF2CF2)−で表わされる繰り
返し構造単位を有する四フッ化エチレン樹脂。 (b)分子内に、 −(CF2 CF2 )− および−〔CF(CF3 ) CF
2 〕−で表わされる繰り返し構造単位を有する四フッ化
エチレン樹脂−六フッ化プロピレン共重合樹脂。 (c)分子内に、 −(CF2 CF2 )− および−〔CF(OCm F
2m++1 )CF2 〕(式中、mは正の整数)で表される繰
り返し構造単位を有する四フッ化エチレン−パーフロロ
アルキルビニルエーテル共重合樹脂。 (d)分子内に、 −(CF2 CF2 )− および−(CH2 CH2 )−で
表される繰り返し構造単位を有する四フッ化エチレン−
エチレン共重合樹脂。 (e)分子内に、 −(CH2 CH2 )− および−(CFClCF2 ) −
で表される繰り返し構造単位を有する三フッ化塩化エチ
レン−エチレン共重合樹脂。 (f)分子内に、−(CF2CH2)−で表わされる繰り
返し構造単位を有するフッ化ビニリデン樹脂。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP28900992A JPH06136255A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | ポリエーテル芳香族ケトン樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28900992A JPH06136255A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | ポリエーテル芳香族ケトン樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06136255A true JPH06136255A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=17737657
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP28900992A Pending JPH06136255A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | ポリエーテル芳香族ケトン樹脂組成物 |
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