JPH06137437A - パワーステアリング用オイルシール - Google Patents

パワーステアリング用オイルシール

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JPH06137437A
JPH06137437A JP4293101A JP29310192A JPH06137437A JP H06137437 A JPH06137437 A JP H06137437A JP 4293101 A JP4293101 A JP 4293101A JP 29310192 A JP29310192 A JP 29310192A JP H06137437 A JPH06137437 A JP H06137437A
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rubber
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ethylene
oil seal
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JP4293101A
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Hiroshi Kurasawa
浩 倉沢
Yoshiharu Hayashi
芳治 林
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Keeper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 三種ブレンドゴム材料を用いた耐寒性,耐熱
性,耐油性の改良されたオイルシールの提供。 【構成】 高飽和型ニトリル系ゴム50〜98重量部、
エチレン−プロピレン共重合ゴム又はエチレン−プロピ
レン非共役ジエン共重合ゴム1〜49重量部、及びニト
リルゴム1〜49重量部の三種ブレンドゴム材料を用い
てなるパワーステアリング用オイルシール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高飽和型ニトリル系ゴ
ムと、エチレン−プロピレン共重合ゴム(またはエチレ
ン−プロピレン非共役ジエンの共重合ゴム)と、ニトリ
ルゴムとのブレンドにより得られるゴム弾性体を用いた
オイルシールに関する。更に詳しくは、この三者ブレン
ドによる耐寒性,耐熱性,耐油性などの改良されたパワ
ーステアリング用オイルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、上記パワーステアリング用オイ
ルシールは、使用される高圧のパワーステアリング油を
内部に密封保持し、且つ外部からのダストや水等がパワ
ーステアリングの内部に侵入するのを防止してパワース
テアリングが円滑に作動するために使用されている。こ
のオイルシール材料としては耐熱性,耐油性,耐寒性の
見地より、ニトリルゴムが一般的に用いられているが、
自動車の長寿命化要求に対応して、更に耐熱性の高いゴ
ム材料によるオイルシールが求められている。
【0003】この要求に対して耐熱性,耐油性の特性か
らはアクリルゴム,シリコーンゴム,ふっ素ゴム,そし
て高飽和型ニトリル系ゴムがあるものの、アクリルゴ
ム,シリコーンゴム,ふっ素ゴムは機械的な強度がニト
リルゴムに比べ小さいため高圧下での使用に耐えられな
いといった欠点があった。
【0004】また、高飽和型ニトリル系ゴムは機械的な
強度は強いものの、耐寒性が乏しいため一部の使用条件
下では密封性が維持できない問題点があるために、一部
では使用できるものの使用条件によって使い分ける必要
があった。また、エチレン−プロピレン共重合ゴム(ま
たはエチレン−プロピレン非共役ジエンの共重合ゴム)
は、ニトリルゴムに較べ耐熱性は優れるものの、使用油
中での体積変化が大きいため単独としてはオイルシール
に使用できなかった。
【0005】その他、従来の高飽和型ニトリル系ゴムで
は耐寒性が不足しているために様々な耐寒性を付与する
配合がなされている。最も一般的な方法として可塑剤を
配合することにより耐寒性を向上させる方法があるが、
この方法は油に浸せきされた場合、可塑剤が抽出され体
積が減少することによりオイルシール現品の内径及び外
径寸法変化を招き、各々の締代が低下するという問題が
生じる。また、別の方法として耐寒性の良い他のゴムを
ブレンドすることにより耐寒性を向上させる方法があ
る。その一つとして、ニトリルゴムをブレンドすること
により効果的に耐寒性を向上できる。しかし、ニトリル
ゴムをブレンドした場合には、実際に使用するパワース
テアリング油等の油中に含まれる添加剤の影響及び耐熱
性の低下により、その油中でのゴム材料の硬さ上昇が大
きくなるという問題が生じる。
【0006】その他、エチレン−プロピレン共重合ゴ
ム,エチレン−プロピレン非共役ジエンの共重合ゴム,
天然ゴム,イソプレンゴム,プチルゴムの中の1種のゴ
ムとブレンドする方法もある。この方法においても耐寒
性を向上できるものの、実際に使用するパワーステアリ
ング油中での体積変化が大きく、且つこれに伴い硬さの
低下も大きくなる。特に、大きな硬さの低下はオイルシ
ールの耐摩耗性,耐圧性等の機能を低下させるという欠
点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ニトリルゴ
ムよりも耐熱性が優れ、且つ高飽和型ニトリル系ゴムよ
り耐寒性が向上できるという特性を有するゴム弾性体か
らなるパワーステアリング用オイルシールを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために種々の検討した結果、高飽和型ニト
リル系ゴムとニトリルゴム、更にはエチレン−プロピレ
ン共重合ゴム(またはエチレン−プロピレン非共役ジエ
ンの共重合ゴム)の3種類のゴムをブレンドすることに
より耐熱性,耐寒性,耐油性の優れたオイルシールが提
供されることをみいだし、本発明を完成させたものであ
る。
【0009】すなわち、本発明のオイルシールは、高飽
和型ニトリル系ゴム50〜98重量部と、エチレン−プ
ロピレン共重合ゴムまたはエチレン−プロピレン非共役
ジエンの共重合ゴムのいずれか1〜49重量部と、ニト
リルゴム1〜49重量部との三種ブレンドゴム材料を用
いてなるパワーステアリング用オイルシールである。こ
こで、高飽和型ニトリル系ゴムは、NBRのブタジエン
単位の二重結合部分を約80〜100%水素添加したも
ので、市販品として日本ゼオン(株)のZetpol
(商品名)などがある。
【0010】なお、高飽和型ニトリル系ゴムは、上記炭
化水素系のゴムとは異質でほとんど相溶性を示さないと
いわれてきたので、これらを互いに混合することは、当
業者といえども予想できないことであったが、意外にも
安定的に分散できることがわかり、上記のとおり本発明
に到ったのである。
【0011】そして、本発明のオイルシールにおいて
は、高飽和型ニトリル系ゴムは主成分であり、全体を1
00重量部としたとき50〜98重量部の範囲で用いら
れるが、特に好ましい範囲は、60〜80重量部であ
る。
【0012】また、エチレン−プロピレン共重合ゴム等
第二成分の量は、100重量部当り1〜49重量部の範
囲中、特に10〜20重量部の範囲が好ましい。更に第
三成分のニトリルゴムは、耐寒性のすぐれた低ニトリル
ゴム(結合アクリロニトリル量25%未満)が望まし
く、その量は1〜49重量部中、特に10〜20重量部
の範囲が好適である。これらの範囲の選択使用により初
めて得られるオイルシールの耐熱性,耐油性及び耐寒性
をバランスよく向上させることができるからである。
【0013】これらのブレンドゴム材料の加硫用過酸化
物は種々のものが使用できるが、例えば1,3−ビス−
(t−ブチルペロキシ−イソプロピル)ベンゼンが好ま
しく、配合量はブレンドゴム材料100重量部当り1〜
15重量部、特に1〜5重量部が好適である。この過酸
化物は低圧縮永久ひずみを得るために最適のものであ
る。
【0014】その他カーボンブラック,酸化亜鉛,ステ
アリン酸,ジオクチルセバケート等の添加剤を任意量混
合して必要な物性を与えることもできる。
【0015】
【作用】高飽和型ニトリル系ゴムとニトリルゴム、更に
はエチレン−プロピレン共重合ゴム(またはエチレン−
プロピレン非共役ジエンの共重合ゴム)を加えた3材料
のブレンドとすることにより実際に使用されるパワース
テアリング油浸せきにおける体積変化を膨潤傾向(0〜
+15%)とし、この結果オイルシール現品の外径ゴム
部及び内径リップ締代保持性が著しく向上する。この3
種類のゴムをブレンドしたゴム材料から形成されたオイ
ルシールは、体積変化を膨潤傾向(0〜+15%)とな
るにもかかわらず、高飽和型ニトリル系ゴムとエチレン
−プロピレン共重合ゴム,エチレン−プロピレン非共役
ジエンの共重合ゴム,天然ゴム,イソプレンゴム,ブチ
ルゴムの中の1種のゴムとブレンドにより得られるゴム
材料に較べ、硬さの低下は小さくなる。
【0016】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
詳説する。実施例1〜3、比較例1〜5 表1に示すように、実施例1〜3はすべて高飽和型ニト
リル系ゴム(日本ゼオン(株)製Zetpol202
0)を70重量部用い、ニトリルゴム(日本ゼオン
(株)製Nipol DN401)については実施例1
で10重量部、実施例2で15重量部、及び実施例3で
20部重量部が使用され、エチレン−プロピレン共重合
ゴム(日本合成ゴム(株)製JSR EP35)は、実
施例1で20重量部、実施例2で15重量部、及び実施
例3で10重量部が用いられた。
【0017】なお、比較例1、2は高飽和型ニトリル系
ゴムのみ、比較例3は高飽和型ニトリル系ゴム90重量
部とニトリルゴム10重量部との混合物であり、比較例
4は高飽和型ニトリル系ゴム70重量部とニトリルゴム
30重量部との混合物である。また、比較例5は、高飽
和型ニトリル系ゴム70重量部とエチレン−プロピレン
ゴム30重量との混合物である。
【0018】
【表1】表1
【0019】
【発明の効果】高飽和型ニトリル系ゴムはその圧縮永久
ひずみの特性が有効に発揮できるためにはパーオキサイ
ド加硫とし、またこれ単独にて耐寒性TR10値−30℃
に近づくためには可塑剤を使用する必要があり、この場
合実際に使用されるパワーステアリング油浸せきにおけ
る体積変化は、マイナス傾向(収縮傾向)となる。ニト
リルゴムをブレンドすることにより実際に使用されるパ
ワーステアリング油浸せきにおける体積変化は、膨潤傾
向になるものの浸せき時の硬さ上昇が大きくなる。ま
た、エチレン−プロピレン非共役ジエン共重合ゴム(E
PDM)をブレンドした場合にも、実際に使用されるパ
ワーステアリング油浸せきにおける体積変化は、膨潤傾
向となるものの浸せき時の硬さの低下が大きくなる。高
飽和型ニトリル系ゴムにニトリルゴム、更にはEPDM
をブレンドすることにより実際に使用されるパワーステ
アリング油浸せきにおける体積変化は、膨潤傾向にな
り、且つ硬さの変化も小さくすることができる。
【0020】以上のように、本発明による三種のゴムの
ブレンド材料を使用することにより、市場要求の長寿命
化,耐寒性要求に応えるパワーステアリング用オイルシ
ールが供給でき、極めて有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高飽和型ニトリル系ゴム50〜98重量
    部と、エチレン−プロピレン共重合ゴムまたはエチレン
    −プロピレン非共役ジエン共重合ゴムのいずれか1〜4
    9重量部と、ニトリルゴム1〜49重量部との三種ブレ
    ンドゴム材料を用いてなるパワーステアリング用オイル
    シール。
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