JPH0614042U - 紙製大型容器 - Google Patents

紙製大型容器

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JPH0614042U
JPH0614042U JP058080U JP5808092U JPH0614042U JP H0614042 U JPH0614042 U JP H0614042U JP 058080 U JP058080 U JP 058080U JP 5808092 U JP5808092 U JP 5808092U JP H0614042 U JPH0614042 U JP H0614042U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 数百kg以上の量を収容できる紙製の大型容
器を提供する。 【構成】 大型紙製容器は、方形の紙製シートの側部同
士を胴張して筒形を形成し、両端部を封緘して封緘部
8,9とし、中間で折り曲げた形状である。充填口3,
4から充填物を入れると、充填物は封緘部8,9に向か
って落下し、収容部1,2に分けて収容される。折り曲
げ部12は下向きのループを構成するので、紙管13を
差し込んで持ち上げることができ、よってパレットに載
せなくても移動させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主として穀類などの粒状体、あるいは粉状体等を100kgのオー ダーで収容するための紙製大型容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
米等の穀類を運搬するために、数百kgから1トンの単位で穀類を収容する専 用の容器が使用されている。この容器は、ポリプロピレン製の糸で編んだ布製で あって、クレーンで吊り下げたりフォークを差したりするためにバンドやロープ が付属している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来の容器はポリプロピレン製であるため、古くなった容器を廃棄 するのが非常に困難だった。紙製であれば廃棄は容易であるが、通常の袋では数 百kgの米を収納するには強度的に問題があり、またパレットに載せなければ搬 送することができず、不便だった。
【0004】 よって本考案の目的は、紙製でも数百kgの穀類等を収容できるような構造を 有し、かつパレットに載せなくてもフォークを差し込んで持ち上げることのでき るような紙製大型容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の考案は、方形の紙製シートの両側 部同士を胴張し、ひだを設けることなく側面を2箇所で折って形成した筒形の両 端部を封緘し、該両端部同士が重なり合うように中心で折り曲げた形状であって 、折り曲げ部分を挟んで一対の充填口を設け、各充填口からそれぞれに近い方の 各端部までを一対の収容部として紙製大型容器を構成した。
【0006】 請求項2に記載の考案は、前記方形のシートは多層であって、中心で折り曲げ られた筒形の外側の側面におけるシートの層の間の少なくとも1つには、筒形の 両端部にその両端がそれぞれ接続された紙製補強帯を挟んで請求項1に記載の紙 製大型容器を構成した。
【0007】 請求項3に記載の考案は、前記一対の充填口は、筒形の2つの側面が形成する 側縁に設けて請求項1に記載の紙製大型容器を構成した。
【0008】 請求項4に記載の考案は、中心で折り曲げられた筒形の内側の両側面は充填口 の下方の一部分が相互に接着されているとともに、一対の収容部を相互に結合す るリング状の紙製保持帯を備えて請求項1に記載の紙製大型容器を構成した。
【0009】
【作用】
本考案は上記の構成としたので、次のような作用を奏する。
【0010】 請求項1に記載の考案に係る紙製大型容器によると、大型容器は方形の紙製シ ートを材料としており、方形のシートの両側部同士を胴張し、ひだを設けること なく側面を2箇所で折り曲げて形成した筒形の両端部を封緘し、両端部同士が重 なり合うように中心で折り曲げた形状である。折り曲げ部分を挟んで一対の充填 口が設けられているので、両端部を下、折り曲げ部分を上にした姿勢で各充填口 から充填物を入れると、充填物は各充填口から各両端部の方に落下し、各充填口 からそれぞれに近い方の各端部までの一対の収容部に収容される。このような構 成によれば、充填物は半分ずつそれぞれの収容部に収容されるので、各端部は荷 重を分散して支持でき、よってかなりの重量に耐えることができる。
【0011】 また、充填物を収容した紙製大型容器の上端の折り曲げた部分は下向きのルー プを構成するので、ループ中に搬送装置の把持部、例えばフォークリフトのフォ ーク等を差し込んで上昇させれば、パレットに載せることなく搬送することがで きる。
【0012】 さらに、筒形はひだを設けることなく形成されており、これは紙製大型容器の 上端の折り曲げ部分のループにフォーク等を差し込んで持ち上げ、ループ部分に 荷重がかかった時に、他の部分よりも厚いひだの部分に荷重が集中して破損して しまうのを防止するためである。
【0013】 請求項2に記載の考案にかかる紙製大型容器においては、紙製大型容器がより 大きな充填物の重量に対応することができるように、方形のシートは多層で構成 されている。また、シートの層の間の少なくとも1つには、紙製補強帯が挟み込 まれている。紙製補強帯はフォーク等により吊り下げられた時に、充填物の重量 の一部を支持してシート自体にかかる重量を軽減することを目的とする。このた め、紙製補強帯は、中心で折り曲げられた筒形の外側の側面の方に設けられ、両 端は筒形の両端部にそれぞれ接続されている。
【0014】 請求項3に記載の考案にかかる大型紙製容器においては、一対の充填口は筒形 の2つの側面が形成する側縁に設けた。側縁には側面に比べて荷重がかからない ので、充填口から破損しにくい。
【0015】 請求項4に記載の考案にかかる大型紙製容器においては、中心で折り曲げられ た筒形の内側の両側面は充填口の下方の一部分が相互に接着されており、また一 対の収容部を紙製保持帯により相互に結合しているので、収容部が相互に離反す ることなく接した状態を維持でき、また収容部の形状を一定に維持することがで きる。
【0016】
【実施例】
以下図示の実施例について説明する。
【0017】 図1は、本考案にかかる紙製大型容器の一実施例を示す斜視図である。
【0018】 同図において、紙製大型容器は一対の収容部1、2を有しており、それぞれ3 00kgずつの米を収容する。従って紙製大型容器は合計600kgの米を収容 して運搬することができる。紙製大型容器の全高は、約2mである。
【0019】 収容部1、2へ米を充填するために、各収容部1、2の上方にはそれぞれ充填 口3、4が備えられている。充填口3、4は紙製大型容器の外側面5と内側面6 との間の側縁7に備えられており、側縁7近くの外側面5の一部を半円状に切り 開いて、外部と収容部1、2とを連通している。
【0020】 各収容部1、2の底に当たる各封緘部8、9は、通常の平底に封緘してある。 収容部1、2の相互に接触している部分の内側面6は、接着剤で接着され、また 収容部1、2は紙製の保持帯10で一体に締められ、各収容部1、2が相互に結 合するとともに、各収容部1、2の形状が変形して荷重が偏り、破損を生ずるの を防止している。
【0021】 紙製大型容器は4層であって、4枚のシートを重ね合わせて構成されている。 各シートの間には、それぞれ1枚ずつ、計3枚の紙製の補強帯11が挟み込まれ ている。補強帯11は、それぞれ封緘部8、9に端を接着されている。補強帯1 1は、紙製大型容器の折り曲げ部12に、搬送装置の紙管13を差し込んで上昇 させることにより紙製大型容器を持ち上げる時に、充填物の荷重を支持する。紙 管13には、例えばフォークリフトのフォークが嵌挿される。
【0022】 図2は、図1に示した紙製大型容器を構成する材料を示す図である。方形の各 シート14は84g/m2 のクルパッククラフト紙であり、切断長、すなわち側 部の長さは4,700mm、端部の長さは2,060mmである。各シート14 の間にはそれぞれ、同じく84g/m2 のクルパッククラフト紙製の補強帯11 が挟み込まれており、両端はシート4に接着されている。
【0023】 このようなシート14を、各側に平行な2本の折り曲げ線15、16に沿って 折り、各シート14の両側部同士を接着して胴張部17を構成し、図3に示すよ うな筒形を形成する。胴張部17は、各シート14ごとに、少しずつ間隔を開け て両側部同士を接着してなる。折り曲げ線15、16によって外側面5、内側面 6が画定され、折り曲げ線15、16は外側面5と内側面6との間の側縁7にな る。この時、補強帯11は、胴張部17が表側の側面である内側面6に現れてい るのに対し、裏側の側面である外側面6の方に位置している。
【0024】 次に図4に示すように、筒形の端部を平底になるように封緘して封緘部8、9 を形成する。平底には補強のための底紙18がそれぞれ貼付される。また、充填 口3、3をそれぞれ空け、封緘紙19、19をそれぞれ充填口3、3に対応する 位置に貼りつける。
【0025】 次に、長手方向における中心線20に沿って折り返す。図4に示すような状態 であれば、中心線20に沿って谷折りし、大きな荷重のかかる外側面5側に補強 帯11が、荷重の比較的かからない内側面6側に胴張部17が、それぞれ位置す るように構成する。
【0026】 なお、平底の封緘部9は、図4に示す折り曲げ線21に沿って予め谷折りし、 封緘部8のような状態にしておいて使用される。すなわち、図5に示されるよう に、形成された平底を折り曲げ線21に沿って二つ折りし、平底の左右同士を重 ね合わせる。このように平底を予め折っておくと、充填口3から充填物を入れる 時に、形が崩れることなくスムーズに入る。
【0027】 図6は、充填口4付近を示す拡大図である。充填口4は、側縁7に近くの外側 面5及び内側面6に半円状の切込を入れて形成したものであって、切込の周囲は 、各シート14間を接着剤で固めて、切込が広がらないようにしてある。封緘紙 19は内側面6に一端が接着してあり、他端部にはホットメルト接着剤20が塗 布してある。充填口4から充填物を入れた後は、封緘紙19で充填口4を覆うよ うに、ホットメルト接着剤20の塗布してある端部を外側面5に接触させて熱す ることにより接着する。
【0028】 図7は、他の実施例における充填口21を示す図である。充填口21は、胴張 部17の一部を接着しないことにより形成される。すなわち、胴張は各シート1 7の一方の側部に接着剤を塗布し、他方の側部を重ねて接着することによりなさ れるが、接着剤を塗布した後に、一片のカバー紙22を置けば、カバー紙22と 接着剤の塗られていない方のシート14の側部は接着されず、外部と内部とを連 通させる充填口21を形成することができる。カバー紙22の充填口21を形成 する方の面にはホットメルトコーティングを施しておけば、充填が終わった後に 熱して封緘することができる。
【0029】 図8に示すように、中心線20で折り曲げて折り曲げ部12を形成した後、折 り重なることにより相互に接触した内側面6の、図8視左右方向の中心周辺を接 着部21として接着する。さらに、リング状に連結した紙製の保持帯10を嵌め 込み、保持帯10の内面の一部を外側面7の一部に接着して固定する。
【0030】 以上のようにして製造した本実施例の紙製大型容器は、紙製のシート14を始 め、補強帯11、底紙18、封緘紙19、保持帯10等、全て紙により構成され ているので、従来のポリプロピレン等の合成繊維製の容器に比べ、廃棄が非常に 容易であるという特徴を有する。
【0031】 この実施例の紙製大型容器は、筒形の両端部を封緘部8、9とし、封緘部8、 9同士が重なり合うように中心線20に沿って折り曲げた形状で、折り曲げ部1 2挟んで一対の充填口3、4が設けられているので、各封緘部8、9を下に、折 り曲げ部12を上にした姿勢で各充填口3、4から充填物を入れると、充填物は 各充填口3、4から各封緘部8、9に向かって落下し、各充填口3、4からそれ ぞれに近い方の各封緘部8、9までの一対の収容部1、2に収容される。よって 、充填物は半分ずつ一対の収容部1、2に収容されるので、各封緘部8、9は荷 重を分散して支持でき、かなりの重量に耐えることができる。
【0032】 また、充填物を収容した本実施例の紙製大型容器の上端の折り曲げ部12が下 向きのループを構成するので、ループ中にフォークリフトのフォークにかぶせた 紙管13を差し込んで上昇させれば、パレットに載せることなく搬送することが できる。ループ中に差し込まれる手段は、紙管13に限定されるものではないが 、この実施例では、外径150mm程度の管状のものが好ましい。
【0033】 さらに、筒形はひだを設けることなく形成されており、これは紙製大型容器の 上端の折り曲げ部12のループに紙管13を差し込んで持ち上げ、折り曲げ部1 2に荷重がかかった時に、他の部分よりも厚いひだの部分に荷重が集中して破損 してしまうのを防止するためである。
【0034】 さらにまた、本実施例の紙製大型容器がより大きな充填物の重量に対応するこ とができるように、方形のシート12は4層で構成されている。また、シート1 2の各層の間には、補強帯11が挟み込まれている。補強帯11は紙管13によ り吊り下げられた時に、充填物の重量の一部を支持してシート11自体にかかる 重量を軽減する。
【0035】 さらにまた、本実施例の紙製大型容器には、一対の充填口3、4が筒形の外側 面5と内側面6とが形成する側縁7に設けられている。側縁7には外側面5、内 側面6に比べて荷重がかからないので、充填口3、4から破損しにくい。
【0036】 さらにまた、本実施例の紙製大型容器では、中心線20で折り曲げられた筒形 の内側面6の一部分は、充填口3、4の下方で相互に接着されており、また一対 の収容部1、2を紙製の保持帯10により相互に結合するようにしているので、 収容部1、2が相互に離反することなく接した状態を維持でき、また収容部1、 2の形状を一定に維持することができる。
【0037】 以上本考案の実施例について説明したが、本考案は上記実施例に限定されるも のではなく、本考案の要旨の範囲内において適宜変形実施可能であることは言う までもない。
【0038】
【考案の効果】
請求項1に記載の考案に係る紙製大型容器によれば、大型容器は方形の紙製シ ートを材料としているので、従来のポリプロピレンなど合成樹脂製の容器に比べ て貼るかに廃棄が容易であり、また廃棄しても環境を汚染することがない。
【0039】 また、充填物は、各充填口からそれぞれに近い方の各端部までの一対の収容部 に収容されるような構成としたので、充填物は半分ずつそれぞれの収容部に収容 され、荷重を分散して支持でき、よってかなりの重量に耐えることができる。
【0040】 また、紙製大型容器の上端の折り曲げた部分の下向きのループ中に搬送装置の 把持部、例えばフォークリフトのフォーク等を差し込んで上昇させれば、パレッ トに載せることなく搬送することができる。
【0041】 さらに、筒形はひだを設けることなく形成されているので、ループ部分に荷重 がかかった時に、他の部分よりも厚いひだの部分に荷重が集中して破損してしま うことがない。
【0042】 請求項2に記載の考案にかかる紙製大型容器によれば、方形のシートは多層な のでより堅牢に構成される。また、シートの層の間の少なくとも1つに挟み込ん だ紙製補強帯により、吊り下げられた時に充填物の重量の一部を支持してシート 自体にかかる重量を軽減することができる。
【0043】 請求項3に記載の考案にかかる大型紙製容器によれば、一対の充填口は筒形の 2つの側面が形成する側縁に設けられており、側縁には側面に比べて荷重がかか らないので、充填口から破損しにくい。
【0044】 請求項4に記載の考案にかかる大型紙製容器によれば、中心で折り曲げられた 筒形の内側の両側面は充填口の下方の一部分が相互に接着されており、また一対 の収容部を紙製保持帯により相互に結合しているので、収容部が相互に離反する ことなく接した状態を維持でき、また収容部の形状を一定に維持することができ る。
【提出日】平成5年2月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主として穀類などの粒状体、あるいは粉状体等を100kgのオー ダーで収容するための紙製大型容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
米等の穀類を運搬するために、数百kgから1トンの単位で穀類を収容する専 用の容器が使用されている。この容器は、ポリプロピレン製の糸で編んだ布製で あって、クレーンで吊り下げたりフォークを差したりするためにバンドやロープ が付属している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来の容器はポリプロピレン製であるため、古くなった容器を廃棄 するのが非常に困難だった。紙製であれば廃棄は容易であるが、通常の袋では数 百kgの米を収納するには強度的に問題があり、またパレットに載せなければ搬 送することができず、不便だった。
【0004】 よって本考案の目的は、紙製でも数百kgの穀類等を収容できるような構造を 有し、かつパレットに載せなくてもフォークを差し込んで持ち上げることのでき るような紙製大型容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の考案は、方形の紙製シートの両側 部同士を胴張し、ひだを設けることなく側面を2箇所で折って形成した筒形の両 端部を封緘し、該両端部同士が重なり合うように中間で折り曲げた形状であって 、折り曲げ部分を挟んで、一対の充填口を設け、各充填口からそれぞれに近い方 の各端部までを一対の収容部として紙製大型容器を構成した。
【0006】 請求項2に記載の考案は、前記方形のシートが多層であって、中間で折り曲げ られた筒形の外側の側面におけるシートの層の間の少なくとも1つには、封筒形 の両端部にその両端がそれぞれ接続された紙製補強帯を挟んで請求項1に記載の 紙製大型容器を構成した。
【0007】 請求項3に記載の考案は、前記一対の充填口は、筒形の2つの側面が形成する 側縁に設けて請求項1に記載の紙製大型容器を構成した。
【0008】 請求項4に記載の考案は、中間で折り曲げられた筒形の内側の両側面は充填口 の下方の一部分が相互に接着されているとともに、一対の収容部を相互に結合す るリング状の紙製保持帯を備えて請求項1に記載の紙製大型容器を構成した。
【0009】
【作用】
本考案は上記の構成としたので、次のような作用を奏する。
【0010】 請求項1に記載の考案に係る紙製大型容器によると、大型容器は方形の紙製シ ートを材料としており、方形のシートの両側部同士を胴張し、ひだを設けること なく側面を2箇所で折り曲げて形成した筒形の両端部を封緘し、両端部同士が重 なり合うように中間で折り曲げた形状である。折り曲げ部分を挟んで一対の充填 口が設けられているので、両端部を下、折り曲げ部分を上にした姿勢で各充填口 から充填物を入れると、充填物は各充填口から各両端部の方に落下し、各充填口 からそれぞれに近い方の各端部までの一対の収容部に収容される。このような構 成によれば、充填物は半分ずつそれぞれの収容部に収容されるので、各端部は荷 重を分散して支持でき、よってかなりの重量に耐えることができる。
【0011】 また、充填物を収容した紙製大型容器の上端の折り曲げた部分は下向きのルー プを構成するので、ループ中に搬送装置の把持部、例えばフォークリフトのフォ ーク等を差し込んで上昇させれば、パレットに載せることなく搬送することがで きる。
【0012】 さらに、筒形はひだを設けることなく形成されており、これは紙製大型容器の 上端の折り曲げ部分のループにフォーク等を差し込んで持ち上げ、ループ部分に 荷重がかかった時に、他の部分よりも厚いひだの部分に荷重が集中して破損して しまうのを防止するためである。
【0013】 請求項2に記載の考案にかかる紙製大型容器においては、紙製大型容器がより 大きな充填物の重量に対応することができるように、方形のシートは多層で構成 されている。また、シートの層の間の少なくとも1つには、紙製補強帯が挟み込 まれている。紙製補強帯はフォーク等により吊り下げられた時に、充填物の重量 の一部を支持してシート自体にかかる重量を軽減することを目的とする。このた め、紙製補強帯は、中間で折り曲げられた筒形の外側の側面の方に設けられ、両 端は筒形の両端部にそれぞれ接続されている。
【0014】 請求項3に記載の考案にかかる大型紙製容器においては、一対の充填口は筒形 の2つの側面が形成する側縁に設けた。側縁には側面に比べて荷重がかからない ので、充填口から破損しにくい。
【0015】 請求項4に記載の考案にかかる大型紙製容器においては、中間で折り曲げられ た筒形の内側の両側面は充填口の下方の一部分が相互に接着されており、また一 対の収容部を紙製保持帯により相互に結合しているので、収容部が相互に離反す ることなく接した状態を維持でき、また収容部の形状を一定に維持することがで きる。
【0016】
【実施例】
以下図示の実施例について説明する。
【0017】 図1は、本考案にかかる紙製大型容器の一実施例を示す斜視図である。
【0018】 同図において、紙製大型容器は一対の収容部1,2を有しており、それぞれ3 00kgずつの米を収容する。従って紙製大型容器は合計600kgの米を収容 して運搬することができる。紙製大型容器の全高は、約2mである。
【0019】 収容部1,2へ米を充填するために、各収容部1,2の上方にはそれぞれ充填 口3,4が備えられている。充填口3,4は紙製大型容器の外側面5と内側面6 との間の側縁7に備えられており、側縁7近くの外側面5の一部を半円状に切り 開いて、外部と収容部1,2とを連通している。
【0020】 各収容部1,2の底に当たる各封緘部8,9は、通常の平底に封緘してある。 収容部1,2の相互に接触している部分の内側面6は、接着剤で接着され、また 収容部1,2は紙製の保持帯10で一体に締められ、各収容部1,2が相互に結 合するとともに、各収容部1,2の形状が変形して荷重が偏り、破損を生ずるの を防止している。
【0021】 紙製大型容器は4層であって、4枚のシートを重ね合わせて構成されている。 各シートの間には、それぞれ1枚ずつ、計3枚の紙製の補強帯11が挟み込まれ ている。補強帯11は、それぞれ封緘部8,9に端を接着されている。補強帯1 1は、紙製大型容器の折り曲げ部12に、搬送装置の紙管13を差し込んで上昇 させることにより紙製大型容器を持ち上げる時に、充填物の荷重を支持する。紙 管13には、例えばフォークリフトのフォークが嵌挿される。
【0022】 図2は、図1に示した紙製大型容器を構成する材料を示す図である。方形の各 シート14は84g/mのクルパッククラフト紙であり、切断長、すなわち側 部の長さは4,700mm、端部の長さは2,060mmである。各シート14 の間にはそれぞれ、同じく84g/mのクルパッククラフト紙製の補強帯11 が挟み込まれており、両端はシート14に接着されている。
【0023】 このようなシート14を、各側に平行な2本の折り曲げ線15,16に沿って 折り、各シート14の両側部同士を接着して胴張部17を構成し、図3に示すよ うな筒形を形成する。胴張部17は、各シート14ごとに、少しずつ間隔を開け て両側部同士を接着してなる。折り曲げ線15,16によって外側面5,内側面 6が画定され、折り曲げ線15,16は外側面5と内側面6との間の側縁7にな る。この時、補強帯11は、胴張部17が表側の側面である内側面6に現れてい るのに対し、裏側の側面である外側面6の方に位置している。
【0024】 次に図4に示すように、筒形の端部を平底になるように封緘して封緘部8,9 を形成する。平底には補強のための底紙18がそれぞれ貼付される。また、充填 口3,3をそれぞれ空け、封緘紙19,19をそれぞれ充填口3,3に対応する 位置に貼りつける。
【0025】 次に、長手方向における中間線20に沿って折り返す。図4に示すような状態 であれば、中間線20に沿って谷折りし、大きな荷重のかかる外側面5側に補強 帯11が、荷重の比較的かからない内側面6側に胴張部17が、それぞれ位置す るように構成する。
【0026】 なお、平底の封緘部9は、図4に示す折り曲げ線21に沿って予め谷折りし、 封緘部8のような状態にしておいて使用される。すなわち、図5に示されるよう に、形成された平底を折り曲げ線21に沿って二つ折りし、平底の左右同士を重 ね合わせる。このように平底を予め折っておくと、充填口3から充填物を入れる 時に、形が崩れることなくスムーズに入る。
【0027】 図6は、充填口4付近を示す拡大図である。充填口4は、側縁7に近くの外側 面5及び内側面6に半円状の切込を入れて形成したものであって、切込の周囲は 、各シート14間を接着剤で固めて、切込が広がらないようにしてある。封緘紙 19は内側面6に一端が接着してあり、他端部にはホットメルト接着剤21が塗 布してある。充填口4から充填物を入れた後は、封緘紙19で充填口4を覆うよ うに、ホットメルト接着剤21の塗布してある端部を外側面5に接触させて熱す ることにより接着する。
【0028】 図7は、他の実施例における充填口23を示す図である。充填口23は、胴張 部17の一部を接着しないことにより形成される。すなわち、胴張は各シート1 7の一方の側部に接着剤を塗布し、他方の側部を重ねて接着することによりなさ れるが、接着剤を塗布した後に、一片のカバー紙22を置けば、カバー紙22と 接着剤の塗られていない方のシート14の側部は接着されず、外部と内部とを連 通させる充填口23を形成することができる。カバー紙22の充填口23を形成 する方の面にはホットメルトコーティングを施しておけば、充填が終わった後に 熱して封緘することができる。
【0029】 図8に示すように、中間線20で折り曲げて折り曲げ部12を形成した後、折 り重なることにより相互に接触した内側面6の、図8の左右方向の中心周辺を接 着部24として接着する。さらに、リング状に連結した紙製の保持帯10を嵌め 込み、保持帯10の内面の一部を外側面7の一部に接着して固定する。
【0030】 以上のようにして製造した本実施例の紙製大型容器は、紙製のシート14を始 め、補強帯11,底紙18,封緘紙19,保持帯10等、全て紙により構成され ているので、従来のポリプロピレン等の合成繊維製の容器に比べ、廃棄が非常に 容易であるという特徴を有する。
【0031】 この実施例の紙製大型容器は、筒形の両端部を封緘部8,9とし、封緘部8, 9同士が重なり合うように中間線20に沿って折り曲げた形状で、折り曲げ部1 2を挟んで一対の充填口3,4が設けられているので、各封緘部8,9を下に、 折り曲げ部12を上にした姿勢で各充填口3,4から充填物を入れると、充填物 は各充填口3,4から各封緘部8,9に向かって落下し、各充填口3,4からそ れぞれに近い方の各封緘部8,9までの一対の収容部1,2に収容される。よっ て、充填物は半分ずつ一対の収容部1,2に収容されるので、各封緘部8,9は 荷重を分散して支持でき、かなりの重量に耐えることができる。
【0032】 また、充填物を収容した本実施例の紙製大型容器の上端の折り曲げ部12が下 向きのループを構成するので、ループ中にフォークリフトのフォークにかぶせた 紙管13を差し込んで上昇させれば、パレットに載せることなく搬送することが できる。ループ中に差し込まれる手段は、紙管13に限定されるものではないが 、この実施例では、外径150mm程度の管状のものが好ましい。
【0033】 さらに、筒形はひだを設けることなく形成されており、これは紙製大型容器の 上端の折り曲げ部12のループに紙管13を差し込んで持ち上げ、折り曲げ部1 2に荷重がかかった時に、他の部分よりも厚いひだの部分に荷重が集中して破損 してしまうのを防止するためである。
【0034】 さらにまた、本実施例の紙製大型容器はより大きな充填物の重量に対応するこ とができるように、方形のシート12は4層で構成されている。また、シート1 2の各層の間には、補強帯11が挟み込まれている。補強帯11は紙管13によ り吊り下げられた時に、充填物の重量の一部を支持してシート11自体にかかる 重量を軽減する。
【0035】 さらにまた、本実施例の紙製大型容器には、一対の充填口3,4が筒形の外側 面5と内側面6とが形成する側縁7に設けられている。側縁7には外側面5,内 側面6に比べて荷重がかからないので、充填口3,4から破損しにくい。
【0036】 さらにまた、本実施例の紙製大型容器では、中間線20で折り曲げられた筒形 の内側面6の一部分は、充填口3,4の下方で相互に接着されており、また一対 の収容部1,2を紙製の保持帯10により相互に結合するようにしているので、 収容部1,2が相互に離反することなく接した状態を維持でき、また収容部1, 2の形状を一定に維持することができる。
【0037】 以上本考案の実施例について説明したが、本考案は上記実施例に限定されるも のではなく、本考案の要旨の範囲内において適宜変形実施可能であることは言う までもない。
【0038】
【考案の効果】
請求項1に記載の考案に係る紙製大型容器によれば、大型容器は方形の紙製シ ートを材料としているので、従来のポリプロピレンなど合成樹脂製の容器に比べ て貼るかに廃棄が容易であり、また廃棄しても環境を汚染することがない。
【0039】 また、充填物は、各充填口からそれぞれに近い方の各端部までの一対の収容部 に収容されるような構成としたので、充填物は半分ずつそれぞれの収容部に収容 され、荷重を分散して支持でき、よってかなりの重量に耐えることができる。
【0040】 また、紙製大型容器の上端の折り曲げた部分の下向きのループ中に搬送装置の 把持部、例えばフォークリフトのフォーク等を差し込んで上昇させれば、パレッ トに載せることなく搬送することができる。
【0041】 さらに、筒形はひだを設けることなく形成されているので、ループ部分に荷重 がかかった時に、他の部分よりも厚いひだの部分に荷重が集中して破損してしま うことがない。
【0042】 請求項2に記載の考案にかかる紙製大型容器によれば、方形のシートは多層な のでより堅牢に構成される。また、シートの層の間の少なくとも1つに挟み込ん だ紙製補強帯により、吊り下げられた時に充填物の重量の一部を支持してシート 自体にかかる重量を軽減することができる。
【0043】 請求項3に記載の考案にかかる大型紙製容器によれば、一対の充填口は筒形の 2つの側面が形成する側縁に設けられており、側縁には側面に比べて荷重がかか らないので、充填口から破損しにくい。
【0044】 請求項4に記載の考案にかかる大型紙製容器によれば、中間で折り曲げられた 筒形の内側の両側面は充填口の下方の一部分が相互に接着されており、また一対 の収容部を紙製保持帯により相互に結合しているので、収容部が相互に離反する ことなく接した状態を維持でき、また収容部の形状を一定に維持することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案にかかる大型紙製容器の一実施
例の充填物が収容部に充填された状態を示す斜視図であ
る。
【図2】図2は、図1の実施例の材料となるシートが裁
断され、積層された状態を示す平面図である。
【図3】図3は、図2のものを折り曲げ線に沿って折り
曲げ、筒形を形成した状態を示す平面図である。
【図4】図4は、図3の筒形の両端部を封緘し、充填口
を形成した状態を示す平面図である。
【図5】図5は、図3視左側の封緘部の状態を示す拡大
正面図である。
【図6】図6は、図1に示した実施例の充填口付近を拡
大して示す図である。
【図7】図7は、他の実施例における充填口付近を示す
図である。
【図8】図8は、図4のものを中心線に沿って折り曲
げ、内側面を接着して保持帯を取り付けて完成させた紙
製大型容器を示す図である。
【符号の説明】
1、2 収容部 3、4 充填口 8、9 封緘部 12 折り曲げ部 13 紙管
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 紙製大型容器
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案にかかる大型紙製容器の一実施
例の充填物が収容部に充填された状態を示す斜視図であ
る。
【図2】図2は、図1の実施例の材料となるシートが裁
断され、積層された状態を示す平面図である。
【図3】図3は、図2のものを折り曲げ線に沿って折り
曲げ、筒形を形成した状態を示す平面図である。
【図4】図4は、図3の筒形の両端部を封緘し、充填口
を形成した状態を示す平面図である。
【図5】図5は、図4の左側の封緘部の状態を示す拡大
正面図である。
【図6】図6は、図1に示した実施例の充填口付近を拡
大して示す図である。
【図7】図7は、他の実施例における充填口付近を示す
図である。
【図8】図8は、図4のものを中間線に沿って折り曲
げ、内側面を接着して保持帯を取り付けて完成させた紙
製大型容器を示す図である。
【符号の説明】 1,2 収容部 3,4 充填口 8,9 封緘部 12 折り曲げ部 13 紙管
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形の紙製シートの両側部同士を胴張
    し、ひだを設けることなく側面を2箇所で折って形成し
    た筒形の両端部を封緘し、該両端部同士が重なり合うよ
    うに中心で折り曲げた形状であって、折り曲げ部分を挟
    んで一対の充填口を設け、各充填口からそれぞれに近い
    方の各端部までを一対の収容部としたことを特徴とする
    紙製大型容器。
  2. 【請求項2】 前記方形の紙製シートは多層であって、
    中心で折り曲げられた筒形の外側の側面におけるシート
    の層の間の少なくとも1つには、筒形の両端部にその両
    端がそれぞれ接続された紙製補強帯を挟んだ請求項1に
    記載の紙製大型容器。
  3. 【請求項3】 前記一対の充填口は、筒形の2つの側面
    が形成する側縁に設けられた請求項1に記載の紙製大型
    容器。
  4. 【請求項4】 中心で折り曲げられた筒形の内側の両側
    面は充填口の下方の一部分が相互に接着されているとと
    もに、一対の収容部を相互に結合するリング状の紙製保
    持帯を備えた請求項1に記載の紙製大型容器。
JP058080U 1992-07-27 1992-07-27 紙製大型容器 Pending JPH0614042U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5928048B2 (ja) * 1976-10-29 1984-07-10 日本電気株式会社 自動ワイヤボンデイング装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5928048B2 (ja) * 1976-10-29 1984-07-10 日本電気株式会社 自動ワイヤボンデイング装置

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