JPH06142785A - 打抜プレス装置におけるカス上がり防止手段 - Google Patents

打抜プレス装置におけるカス上がり防止手段

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JPH06142785A
JPH06142785A JP31273392A JP31273392A JPH06142785A JP H06142785 A JPH06142785 A JP H06142785A JP 31273392 A JP31273392 A JP 31273392A JP 31273392 A JP31273392 A JP 31273392A JP H06142785 A JPH06142785 A JP H06142785A
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JP
Japan
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punching
scrap
punched
hole
punching hole
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JP31273392A
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English (en)
Inventor
Makoto Honma
誠 本間
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】打抜プレス装置に於てスクラップのカス上がり
を防止する。 【構成】ダイス1に対してパンチ2を上下運動させるこ
とにより、上記ダイス1に連続的に移送されるシート部
材4を打ち抜き、打ち抜かれたスクラップ8がダイス1
に形成された打抜穴6に収容される打抜プレス装置に於
て、上記打抜穴6の打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底
部6cまでの間に打抜穴壁面6aに対して段部となるような
帯状食付段部7a,7b を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は打抜プレス装置における
カス上がり防止手段に係わり、更に詳しくは、パンチに
より打ち抜いたスクラップがパンチに付いてダイスの打
抜穴外へカス上がりすることを防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、ダイスに対してパンチを上
下運動させることにより、ダイスに連続的に移送される
シート部材を打ち抜く打抜プレス装置が多々使用されて
いる。上記パンチによって打ち抜かれたスクラップは、
ダイスに形成された打抜穴内に蓄積する、或いは打抜穴
を通って外へ排出されるものである。
【0003】所で、上記パンチによりシート部材を打ち
抜いたとき、打ち抜かれたスクラップが不側に打抜穴入
口側開口部へ動き、その為に上記パンチにスクラップが
引っ掛かる、又は、パンチの高速上下運動によるはずみ
につられて等してスクラップが打抜穴から外へ出る、或
いは打抜穴入口側開口部まで移動する等のいわゆるカス
上がりが生じることがしばしばあった。
【0004】上記カス上がりが生じた場合、そのスクラ
ップによって製品に傷が付く、或いはダイスに傷が付
く、或いはパンチに付いて打抜作業が良行に行えなくな
る等といった問題が起こり、従来より上記問題を解決す
る為に次に揚げる手段等が用いられていた。
【0005】即ち、1例としてパンチにスプリング付ピ
ンを取り付け、上記パンチに取り付けたスプリング付ピ
ンで、パンチがダイスに対して下がったとき、上記スク
ラッフを打抜穴の底部方向へ押しやる手段が用いられて
いた。また2例としてダイスとパンチとのクリアランス
が大きいとカス上がりが生じ易い為に、上記ダイスとパ
ンチとのクリアランスを小さくする手段が用いられてい
た。そして、3例としてダイスの打抜穴に圧縮空気を吹
きつけてスクラップのカス上がりを防止する手段が用い
られていた。更に、4例として上記スクラップが収容さ
れる打抜穴を真空にして、打抜穴の底部から打抜穴外へ
スクラップを吸い取る手段等が用いられていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の技術による
と、上記カス上がりを防止できる効果は認められるもの
の次の点に於て幾つかの不具合を有する。即ち、上記1
例のパンチに取り付けたスプリング付ピンによると、パ
ンチに対して比較的形状が複雑なものを取り付ける為に
取り付け作業が複雑になり易く、面倒であった。また、
上記2例のダイスとパンチとのクリアランスを小さくす
る手段では、上記クリアランスを小さくすることにより
打抜圧力が増し、パンチの刃に負担がかかると共に、上
記ダイス及びパンチを精密に加工する必要があった。そ
して、上記3例の圧縮空気を吹きつける手段では、上記
圧縮空気を供給する為の装置を別個に用意する必要があ
ったと共に、その装置に費用を用するものであった。更
に、上記四例の真空にしてスクラップを吸い取る手段で
も、上記真空にする為の装置を別個に用意する必要があ
ったと共に、その装置に費用を用するものであった。
【0007】従って、本発明の目的とする所は、上記カ
ス上がりを防止する為の手段に於て、比較的形状が簡単
であり、容易に製造可能て、特別な別個の装置を用意す
る必要もなくすと共に、初期の目的であるカス上がりを
防止する手段を提供するにある。
【0008】
【課題を解決する為の手段】上記目的を解決する為に本
発明は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に対応す
る添付図面中の符号を用いて説明すると、本発明はダイ
ス1に対してパンチ2を上下運動させることにより、上
記ダイス1に連続的に移送されるシート部材4を打ち抜
き、打ち抜かれたスクラップ8がダイスに形成された打
抜穴6に収容される打抜プレス装置に於て、上記打抜穴
6の打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cまでの間に
打抜穴壁面6aに対して段部となるような帯状食付段部7
a,7b を設けることを特徴とする打抜装置におけるカス
上がり防止手段である。
【0009】また、上記帯状食付段部7a,7b は、上記打
抜穴壁面6aに対して凸形状となる凸状帯状食付段部7aで
あることが考慮される。
【0010】上記帯状食付段部7a,7b は、上記打抜穴壁
面6aに対して凹計所帯状食付段部7bであることが考慮さ
れる。
【0011】上記打抜穴6は、打抜穴入口側開口部6bか
ら打抜穴底部6cに向かって、上記打抜穴6の軸線に直角
な断面積が序々に大となると共に、上記帯状食付段部7
a,7bは、上記打抜穴6の軸線に対して帯状食付段部7a,7
b の軸線が傾いていることが考慮される。
【0012】上記凸状帯状食付段部7aは、上記打抜穴6
の打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cに向かって、
序々に大となることが考慮される。
【0013】上記凹状帯状食付段部7bは、上記打抜穴6
の打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cに向かって、
序々に小となることが考慮される。
【0014】上記帯状食付段部7a,7b は、略三角形状を
有していることが考慮される。
【0015】上記構成によると、上記パンチ2によって
打ち抜かれたスクラップ8は、上記打抜穴壁面6aに設け
られた帯状食付段部7a、7b の打抜穴壁面6aから段部にな
った部分にスクラップ8が食い込み食い付くことにより
打抜穴6内に順次収容され、カス上りを防止することが
でき、製品への傷、或いはダイスへの傷等を防止できる
と共に、以って打抜穴6は、打抜穴入口側開口部6bから
打抜穴底部6cに向けて序々に広くなっていることによ
り、打抜作業で発生したスクラップ8は順次打抜穴底部
6c側へ押しやられる。また、上記打抜穴6の軸線に対し
て帯状食付段部7a,7b 軸線が傾いているので、打ち抜か
れたスクラップ8が帯状食付段部7a,7b に食い付き易
い。また、上記凸状帯状食付段部7aを上記打抜穴入口側
開口部6bから打抜穴底部6cに向かって、序々に大とする
ことにより、打ち抜かれたスクラップ8に凸状帯状食付
段部7aが食い付き易い。更に、上記凹状帯状食付段部7b
を上記打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cに向かっ
て、序々に小とすることにより、打ち抜かれたスクラッ
プ8が食い付き易い。
【0016】
【実施例】次に、添付図面に従い本発明の実施例を詳述
する。即ち、図1から図5までを参照して第1の実施例
を説明すると、ダイス1及びパンチ2を有する打抜プレ
ス装置に於て、上記パンチ2は、パンチホルダ3に支持
され、ダイス1に対して上下運動を行い、ダイス1にセ
ットされたシート部材4を順次打ち抜いてゆくものであ
る。また、上記ダイス1は、ダイスホルダ5に支持さ
れ、上記パンチ2に対向して打抜穴6が形成されてい
る。そして、上記ダイス1上には、図示せざるシート部
材供給装置によってダイス1に連続的に移送されるシー
ト部材4が位置し、上記シート部材4は所定の形に順次
打ち抜かれてゆくものである。上記シート部材4の材質
は金属,プラスチック等が考えられる。
【0017】上記打抜穴6は、上記パンチ2により打ち
抜かれたシート部材4のカス,即ち、スクラップ8が収
容される穴であり、この実施例では平面から見て丸型形
状を有している。そして、上記打抜穴6の内側壁面を打
抜穴壁面6aとすると共に、上記打抜穴6の垂直方向上部
を打抜穴入口側開口部6bとし、下部を打抜穴底部6cとす
る。そして、上記打抜穴6に順次収容されたスクラップ
8は、上記打抜穴6の打抜穴底部6c側から打抜穴6外へ
排出されるものである。
【0018】以上は従来の技術と略同様の部分であり、
以下に本発明の特徴とする所を述べる。即ち、上記打抜
穴6の打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cまでの間
に打抜穴6に対して段部となるような帯状食付段部7a,7
b を設けている。更に詳しくは、上記帯状食付段部7a,7
b は、上記打抜穴壁面6aに対して凸形状となる凸状帯状
食付段部7aであり、上記凸状帯状食付段部7aは、略三角
形状を有している。
【0019】また、上記打抜穴6に着目すると、上記打
抜穴6は、打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cに向
って、上記打抜穴6の軸線に直角な断面積が序々に大と
なっている。つまり、上記打抜穴6は、末拡がりになっ
ている。
【0020】そして、上記凸状帯状食付段部7aは、上記
打抜穴6の軸線に対して凸状帯状食付段部7aの軸線が末
拡がりになりつつ傾いている。そして、この例では上記
凸状帯状食付段部7aが打抜穴壁面6aに2ヶ所対向するる
ように設けられている。
【0021】次に、上記打抜穴6の打抜穴壁面6aの拡が
り角度Q及び上記凸状帯状食付段部7aの突出高さH,傾
き角度Rを試験的に得られた一つの具体例を示して記述
する。即ち、上記打抜穴壁面6aの拡がり角度Qは、約0.
16度〜0.02度である。また、上記凸状帯状食付段部7aの
突出高さHは、約0.01〜0.03ミリメートル,傾き角度Q
は、2度〜3度である。
【0022】上記構成によりその用い方を説明する。即
ち、上記ダイス1にセットされたシート部材4を連続的
に移送しつつ、上記パンチ2により打ち抜いてゆく。そ
して、打ち抜かれたスクラップ8は順次打抜穴6内に収
容されるものである。このとき、上記凸状帯状食付段部
7aが上記打ち抜かれたスクラップ8に食い付く。つま
り、上記スクラップ8は、上記凸状帯状食付段部7aの先
端部分9に食い込むように食い付くものである。そし
て、上記凸状帯状食付段部7aが食い付いたスクラップ8
は、次に上方からくるスクラップ8により打抜穴底部6c
側へ押しやられるものである。このとき、上記打抜穴6
は、末拡がりの形状を有していることらより、上記スク
ラップ8が打抜穴底部6c側へ押しやられ易くなるもので
ある。
【0023】次に、図6から図8までを参照して第2の
実施例を説明する。この例では上記第1の実施例と略同
様の部分は省略し、異なる部分のみを述べ、以下実施例
でも略同様のものとする。即ち、この例では、上記打抜
穴6の平面から見た形状が四角形状を有していて、上記
打抜穴6の軸線に直角な断面積は、打抜穴入口開口部6b
から打抜穴底部6cまで同じになっている。そして、上記
打抜穴壁面6aに、打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部
6cに向って凸状帯状食付段部7aが設けられている。
【0024】次に、図9から図11までを参照して第3の
実施例を詳述する。この例では、上記凸状帯状食付段部
7aの傾き角度Rは0度であり、且つ上記凸状帯状食付段
部7aは、打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cに向か
って序々に大となっている。つまり、上記凸状帯状食付
段部7aは、打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cに向
かって、その略三角形状の形が相似的に大となってい
る。
【0025】次に、図12及び図13を参照して第4の実施
例を説明する。即ち、この例では上記第3の実施例と略
同様であり、上記打抜穴6の平面から見た形状が四角形
状になっている。
【0026】次に、図14及び図15を参照して第5の実施
例を詳述する。即ち、上記帯状食付段部7a,7b 上記打抜
穴壁面6aに対して凹形状となる凹状帯状食付段部7bであ
り、上記凹状帯状食付段部7bは、略三角形状を有してい
る。また、上記打抜穴6に着目すると、上記打抜穴6
は、打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cに向かっ
て、上記打抜穴6の軸線に直角な断面積が序々に大とな
っている、つまり、上記打抜穴6は末拡がりになってい
る。
【0027】そして、上記凹状帯状食付段部7bは、上記
打抜穴6の軸線に対して凹状帯状食付段部7bの軸線が傾
いている。そして、この例では、上記凹状帯状食付段部
7bが打抜穴壁面6aに2ヶ所対向するように設けられてい
る。また、上記打抜穴壁面6aと凹状帯状食付段部7bとの
境界部分を境界部10とする。
【0028】上記構成によりその用い方を説明する。即
ち、上記パンチ2により打ち抜かれたスクラップ8に、
上記凹状帯状食付段部7bが食い付く。つまり、上記スク
ラップ8が打抜穴6内に入ったとき、上記打抜穴壁面6a
と凹状帯状食付段部7bとの境界の境界部10が上記スクラ
ップ8が食い込むように食い付くものである。そして、
上記凹状帯状食付段部7bが食い付いたスクラップ8は、
次に上方からくるスクラップ8により打抜穴底部6c側へ
押しやられるものである。
【0029】次に、図16及び図17までを参照して第6の
実施例を詳述する。この例では、上記第5の実施例と略
同様の部分は省略し、異なる部分のみを説明し、以下の
実施例でも略同様のものとする。即ち、この例では、上
記打抜穴6の平面から見た形状が四角形状を有してい
て、上記打抜穴6の軸線に直角な断面積は、打抜穴入口
側開口部6bから打抜穴底部6cまで同じになっている、そ
して、上記打抜穴壁面6aに、打抜穴入口側開口部6bから
打抜穴底部6cに向かって凹状帯状食付段部7bが設けられ
ている。
【0030】次に、図18から図20までを参照して第7の
実施例を詳述する。この例では、上記凹状帯状食付段部
7bの傾き角度Rは0度であり、且つ上記凹状帯状食付段
部7bは、打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cに向か
って序々に小となっている。つまり、上記凹状帯状食付
段部7bは、打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cに向
かって、その略三角形状の形が相似的に小となってい
る。
【0031】次に、図21及び図22を参照して第8の実施
例を説明する。即ち、この例では、上記第7の実施例と
略同様であり、上記打抜穴6の平面から見た形状が四角
形状になっている。
【0032】次に、図23及び図24を参照して第9の実施
例を説明する。この例では、上記打抜穴6の平面から見
た形状が四角形状を有していて、上記打抜穴6の軸線に
直角な断面積は、打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部
6cまで同じになっている、そして、上記打抜穴入口側壁
面6aに、打抜穴入口側開口部6b側から打抜穴底部6cに向
かって凸状帯状食付段部7aが設けられている。そして、
この例の特徴とする所は、上記凸状帯状食付段部7aが上
記打抜穴入口側開口部6bより少し打抜穴底部6c側よりの
部分から打抜穴底部6cに向かって凸状帯状食付段部7aが
設けられている。また、上記凸状帯状食付段部7bは、上
記打抜穴入口側開口部6b側に傾斜部11を形成している。
【0033】上記打抜穴入口側開口部6bの端から上記凸
状帯状食付段部7aの傾斜部11の端までの距離を距離Sと
すると。この距離Sは、上記パンチ2の打抜穴6への挿
入距離にシート部材4の板厚を加えた距離よりも小さく
するものである。
【0034】尚、上記凸状帯状食付段部7aは、略三角形
状の突起を帯状に形成したものであったが、この他の形
状を用いた突起を帯状に形成しても良い。同様に、上記
凹状帯状食付段部7bも、上記三角形状以外の形状にして
も良い。また、上記凸状帯状食付段部7aは、上記打抜穴
入口側開口部6bから打抜穴底部6cまでの間に位置すれば
良く、帯状となるその長さは自由に設定して良い。また
上記実施例では、上記凸状帯状食付段部7a或いは凹状帯
状食付段部7bは、打抜穴壁面6に2ヶ所対向するように
設けたが、この他に単数ヶ所或いは複数ヶ所設けて打抜
穴壁面6aへの位置決めを自由に行えるものである。
【0035】以上のように、上記打抜穴壁面6aに段部と
なるような帯状食付段部7a,7b を設けることにより、上
記パンチ2により打ち抜かれたスクラップ8に帯状食付
段部7a,7b の段部になった部分が食い込み食い付くこと
によって、カス上がりを防止することができる。
【0036】
【効果】以上詳述した如く、本発明は請求項1記載によ
ると、上記打抜穴壁面に対して段部となるような帯状食
付段部を設けたことにより、上記パンチによりより打ち
抜かれたスクラップに帯状食付段部の段部になった部分
が食い込み食い付くことによって、カス上がりを防止で
き、スクラップによる製品への傷、或いはダイスへの傷
等を防止することが可能であると共に打抜作業が良好に
行えるものである。そして、上記帯状食付段部は比較的
形状が簡単であり、容易にダイス製造時に設けることが
可能で、カス上がりを防止する為の特別な別個の装置を
用意する必要がなく、初期の目的であるカス上がりを防
止できるものである。
【0037】また、請求項2記載によると、上記凸状帯
状食付段部により、上記凸状帯状食付段部の段部になっ
た部分がスクラップに食い込み食い付くことによってカ
ス上がりが防止される。
【0038】また、請求項3記載によると、上記凹状帯
状食付段部により、上記凹状帯状食付段部の段部になっ
た部分がスクラップに食い込み食い付くことによってカ
ス上がりが防止される。
【0039】また、請求項4記載によると、上記打抜穴
は、打抜穴入口側開口部から打抜穴底部に向けて序々に
広くなっていることにより、スクラップは順次打抜穴底
部側へ押しやられ易く、そして、上記打抜穴の軸線に対
して帯状食付段部の軸線が傾いているで、スクラップが
帯状食付段部に食い付き易い。
【0040】また、請求項5記載によると、上記凸状帯
状食付段部を上記打抜穴入口開口部から打抜穴底部に向
かって、序々に大とすることにより、パンチによる上か
らの圧力で瞬間的にスクラップの食い込み部分が拡げら
れ、スクラップに凸状帯状食付段部が食い付き易い。
【0041】また、請求項6記載によると、上記凹状帯
状食付段部を上記打抜穴入口側開口部から打抜穴底部に
向かって、序々に小とすることにより、最初に食い込ま
れたスクラップ部分がパンチによる上からの圧力で瞬間
的に挟められ、スクラップに凹状帯状食付段部が食い付
き易い。
【0042】また、請求項7記載によると、上記帯状食
付段部が略三角形状を有していることにより、上記帯状
食付段部が凸状帯状食付段部の場合は、略三角形状の頂
角部分の段部がスクラップに食い付き、上記帯状食付段
部が凹状帯状食付段部の場合は、上記打抜穴壁面と凹状
帯状食付段部との境界部分の段部がスクラップに食い付
くものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段のパンチ及びダイスを含めた全体構成図である。
【図2】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第1の実施例の簡略的に示した平面図である。
【図3】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第1の実施例の図1のAーA線に沿った縦断側
面図である。
【図4】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第1の実施例のスクラップの食い付き状況を側
面から見た図である。
【図5】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第1の実施例のスクラップの食い付き状況を平
面から見た図である。
【図6】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第2の実施例の簡略的に示した平面図である。
【図7】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第2の実施例の図6のBーB線に沿った縦断側
面図である。
【図8】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第2の実施例の図6のCーC線に沿った縦断側
面図である。
【図9】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第3の実施例の簡略的に示した平面図である。
【図10】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第3の実施例の図9のDーD線に沿った縦断側
面図である。
【図11】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第3の実施例の図9のEーE線に沿った縦断側
面図である。
【図12】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第4の実施例の簡略的に示した平面図である。
【図13】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第4の実施例の図12のFーF線に沿った縦断側
面図である。
【図14】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第5の実施例の簡略的に示した平面図である。
【図15】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第5の実施例の図14のGーG線に沿った縦断側
面図である。
【図16】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第6の実施例の簡略的に示した平面図である。
【図17】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第6の実施例の図16のHーH線に沿った縦断側
面図である。
【図18】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第7の実施例の簡略的に示した平面図である。
【図19】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第7の実施例の図18のIーI線に沿った縦断側
面図である。
【図20】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第7の実施例の図18のJーJ線に沿った縦断側
面図である。
【図21】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第8の実施例の簡略的に示した平面図である。
【図22】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第8の実施例の図21のKーK線に沿った縦断側
面図である。
【図23】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第9の実施例の簡略的に示した平面図である。
【図24】本発明の打抜プレス装置におけるカス上がり防
止手段の第9の実施例の図23のLーL線に沿った縦断側
面図である。
【符号の説明】
1 ダイス 2 パンチ 3 パンチボルダ 4 シート部材 5 ダイスホルダ 6 打抜穴 6a 打抜穴壁面 6b 打抜穴入口側開口部 6c 打抜穴底部 7a 凸状帯状食付段部 7b 凹状帯状食付段部 8 スクラップ 9 先端部分 10 境界部 11 傾斜部 H 凸状帯状食付段部の突出高さ Q 打抜穴壁面の拡がり角度 R 凸状帯状食付段部の傾き角度 S 打抜穴入口側開口部の端から凸状帯状食付段部の
傾斜部の端までの距離
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は打抜プレス装置における
カス上がり防止手段に係わり、更に詳しくは、パンチに
より打ち抜いたスクラップがパンチに付いてダイスの打
抜穴外へカス上がりすることを防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、ダイスに対してパンチを上
下運動させることにより、ダイスに連続的に移送される
シート部材を打ち抜く打抜プレス装置が多々使用されて
いる。上記パンチによって打ち抜かれたスクラップは、
ダイスに形成された打抜穴内に蓄積する、或いは打抜穴
を通って外へ排出されるものである。
【0003】所で、上記パンチによりシート部材を打ち
抜いたとき、打ち抜かれたスクラップが不側に打抜穴入
口側開口部へ動き、その為に上記パンチにスクラップが
引っ掛かる、又は、パンチの高速上下運動によるはずみ
につられて等してスクラップが打抜穴から外へ出る、或
いは打抜穴入口側開口部まで移動する等のいわゆるカス
上がりが生じることがしばしばあった。
【0004】上記カス上がりが生じた場合、そのスクラ
ップによって製品に傷が付く、或いはダイスに傷が付
く、或いはパンチに付いて打抜作業が良行に行えなくな
る等といった問題が起こり、従来より上記問題を解決す
る為に次に揚げる手段等が用いられていた。
【0005】即ち、1例としてパンチにスプリング付ピ
ンを取り付け、上記パンチに取り付けたスプリング付ピ
ンで、パンチがダイスに対して下がったとき、上記スク
ラッフを打抜穴の底部方向へ押しやる手段が用いられて
いた。また2例としてダイスとパンチとのクリアランス
が大きいとカス上がりが生じ易い為に、上記ダイスとパ
ンチとのクリアランスを小さくする手段が用いられてい
た。そして、3例としてダイスの打抜穴に圧縮空気を吹
きつけてスクラップのカス上がりを防止する手段が用い
られていた。更に、4例として上記スクラップが収容さ
れる打抜穴を真空にして、打抜穴の底部から打抜穴外へ
スクラップを吸い取る手段等が用いられていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の技術による
と、上記カス上がりを防止できる効果は認められるもの
の次の点に於て幾つかの不具合を有する。即ち、上記1
例のパンチに取り付けたスプリング付ピンによると、パ
ンチに対して比較的形状が複雑なものを取り付ける為に
取り付け作業が複雑になり易く、面倒であった。また、
上記2例のダイスとパンチとのクリアランスを小さくす
る手段では、上記クリアランスを小さくすることにより
打抜圧力が増し、パンチの刃に負担がかかると共に、上
記ダイス及びパンチを精密に加工する必要があった。そ
して、上記3例の圧縮空気を吹きつける手段では、上記
圧縮空気を供給する為の装置を別個に用意する必要があ
ったと共に、その装置に費用を用するものであった。更
に、上記四例の真空にしてスクラップを吸い取る手段で
も、上記真空にする為の装置を別個に用意する必要があ
ったと共に、その装置に費用を用するものであった。
【0007】従って、本発明の目的とする所は、上記カ
ス上がりを防止する為の手段に於て、比較的形状が簡単
であり、容易に製造可能て、特別な別個の装置を用意す
る必要もなくすと共に、初期の目的であるカス上がりを
防止する手段を提供するにある。
【0008】
【課題を解決する為の手段】上記目的を解決する為に本
発明は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に対応す
る添付図面中の符号を用いて説明すると、本発明はダイ
ス1に対してパンチ2を上下運動させることにより、上
記ダイス1に連続的に移送されるシート部材4を打ち抜
き、打ち抜かれたスクラップ8がダイスに形成された打
抜穴6に収容される打抜プレス装置に於て、上記打抜穴
6の打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cまでの
間に打抜穴壁面6aに対して段部となるような帯状食付
段部7a,7bを設けることを特徴とする打抜装置にお
けるカス上がり防止手段である。
【0009】また、上記帯状食付段部7a,7bは、上
記打抜穴壁面6aに対して凸形状となる凸状帯状食付段
部7aであることが考慮される。
【0010】上記帯状食付段部7a,7bは、上記打抜
穴壁面6aに対して凹計所帯状食付段部7bであること
が考慮される。
【0011】上記打抜穴6は、打抜穴入口側開口部6b
から打抜穴底部6cに向かって、上記打抜穴6の軸線に
直角な断面積が序々に大となると共に、上記帯状食付段
部7a,7bは、上記打抜穴6の軸線に対して帯状食付
段部7a,7bの軸線が傾いていることが考慮される。
【0012】上記凸状帯状食付段部7aは、上記打抜穴
6の打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cに向か
って、序々に大となることが考慮される。
【0013】上記凹状帯状食付段部7bは、上記打抜穴
6の打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6dに向か
って、序々に小となることが考慮される。
【0014】上記帯状食付段部7a,7bは、略三角形
状を有していることが考慮される。
【0015】上記構成によると、上記パンチ2によって
打ち抜かれたスクラップ8は、上記打抜穴壁面6aに設
けられた帯状食付段部7a,7bの打抜穴壁面6aから
段部になった部分にスクラップ8が食い込み食い付くこ
とにより打抜穴6内に順次収容され、カス上りを防止す
ることができ、製品への傷、或いはダイスへの傷等を防
止できると共に、以って打抜穴6は、打抜穴入口側開口
部6bから打抜穴底部6cに向けて序々に広くなってい
ることにより、打抜作業で発生したスクラップ8は順次
打抜穴底部6c側へ押しやられる。また、上記打抜穴6
の軸線に対して帯状食付段部7a,7b軸線が傾いてい
るので、打ち抜かれたスクラップ8が帯状食付段部7
a,7bに食い付き易い。また、上記凸状帯状食付段部
7aを上記打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6c
に向かって、序々に大とすることにより、打ち抜かれた
スクラップ8に凸状帯状食付段部7aが食い付き易い。
更に、上記凹状帯状食付段部7bを上記打抜穴入口側開
口部6bから打抜穴底部6cに向かって、序々に小とす
ることにより、打ち抜かれたスクラップ8が食い付き易
い。
【0016】
【実施例】次に、添付図面に従い本発明の実施例を詳述
する。即ち、図1から図5までを参照して第1の実施例
を説明すると、ダイス1及びパンチ2を有する打抜プレ
ス装置に於て、上記パンチ2は、パンチホルダ3に支持
され、ダイス1に対して上下運動を行い、ダイス1にセ
ットされたシート部材4を順次打ち抜いてゆくものであ
る。また、上記ダイス1は、ダイスホルダ5に支持さ
れ、上記パンチ2に対向して打抜穴6が形成されてい
る。そして、上記ダイス1上には、図示せざるシート部
材供給装置によってダイス1に連続的に移送されるシー
ト部材4が位置し、上記シート部材4は所定の形に順次
打ち抜かれてゆくものである。上記シート部材4の材質
は金属,プラスチック等が考えられる。
【0017】上記打抜穴6は、上記パンチ2により打ち
抜かれたシート部材4のカス,即ち、スクラップ8が収
容される穴であり、この実施例では平面から見て丸型形
状を有している。そして、上記打抜穴6の内側壁面を打
抜穴壁面6aとすると共に、上記打抜穴6の垂直方向上
部を打抜穴入口側開口部6bとし、下部を打抜穴底部6
cとする。そして、上記打抜穴6に順次収容されたスク
ラップ8は、上記打抜穴6の打抜穴底部6c側から打抜
穴6外へ排出されるものである。
【0018】以上は従来の技術と略同様の部分であり、
以下に本発明の特徴とする所を述べる。即ち、上記打抜
穴6の打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cまで
の間に打抜穴6に対して段部となるような帯状食付段部
7a,7bを設けている。更に詳しくは、上記帯状食付
段部7a,7bは、上記打抜穴壁面6aに対して凸形状
となる凸状帯状食付段郎7aであり、上記凸状帯状食付
段部7aは、略三角形状を有している。
【0019】また、上記打抜穴6に着目すると、上記打
抜穴6は、打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6c
に向って、上記打抜穴6の軸線に直角な断面積が序々に
大となっている。つまり、上記打抜穴6は、末拡がりに
なっている。
【0020】そして、上記凸状帯状食付段部7aは、上
記打抜穴6の軸線に対して凸状帯状食付段部7aの軸線
が末拡がりになりつつ傾いている。そして、この例では
上記凸状帯状食付段部7aが打抜穴壁面6aに2ヶ所対
向するように設けられている。
【0021】次に、上記打抜穴6の打抜穴壁面6aの拡
がり角度Q及び上記凸状帯状食付段部7aの突出高さ
H,傾き角度Rを試験的に得られた一つの具体例を示し
て記述する。即ち、上記打抜穴壁面6aの拡がり角度Q
は、約0.16度〜0.02度である。また、上記凸状
帯状食付段部7aの突出高さHは、約0.01〜0.0
3ミリメートル,傾き角度Qは、2度〜3度である。
【0022】上記構成によりその用い方を説明する。即
ち、上記ダイス1にセットされたシート部材4を連続的
に移送しつつ、上記パンチ2により打ち抜いてゆく。そ
して、打ち抜かれたスクラップ8は順次打抜穴6内に収
容されるものである。このとき、上記凸状帯状食付段部
7aが上記打ち抜かれたスクラップ8に食い付く。つま
り、上記スクラップ8は、上記凸状帯状食付段部7aの
先端部分9に食い込むように食い付くものである。そし
て、上記凸状帯状食付段部7aが食い付いたスクラップ
8は、次に上方からくるスクラップ8により打抜穴底部
6c側へ押しやられるものである。このとき、上記打抜
穴6は、末拡がりの形状を有していることらより、上記
スクラップ8が打抜穴底部6c側へ押しやられ易くなる
ものである。
【0023】次に、図6から図8までを参照して第2の
実施例を説明する。この例では上記第1の実施例と略同
様の部分は省略し、異なる部分のみを述べ、以下実施例
でも略同様のものとする。即ち、この例では、上記打抜
穴6の平面から見た形状が四角形状を有していて、上記
打抜穴6の軸線に直角な断面積は、打抜穴入口開口部6
bから打抜穴底部6cまで同じになっている。そして、
上記打抜穴壁面6aに、打抜穴入口側開口部6bから打
抜穴底部6cに向って凸状帯状食付段部7aが設けられ
ている。
【0024】次に、図9から図11までを参照して第3
の実施例を詳述する。この例では、上記凸状帯状食付段
部7aの傾き角度Rは0度であり、且つ上記凸状帯状食
付段部7aは、打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部
6cに向かって序々に大となっている。つまり、上記凸
状帯状食付段部7aは、打抜穴入口側開口部6bから打
抜穴底部6cに向かって、その略三角形状の形が相似的
に大となっている。
【0025】次に、図12及び図13を参照して第4の
実施例を説明する。即ち、この例では上記第3の実施例
と略同様であり、上記打抜穴6の平面から見た形状が四
角形状になっている。
【0026】次に、図14及び図15を参照して第5の
実施例を詳述する。即ち、上記帯状食付段部7a,7b
上記打抜穴壁面6aに対して凹形状となる凹状帯状食付
段部7bであり、上記凹状帯状食付段部7bは、略三角
形状を有している。また、上記打抜穴6に着目すると、
上記打抜穴6は、打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底
部6cに向かって、上記打抜穴6の軸線に直角な断面積
が序々に大となっている、つまり、上記打抜穴6は末拡
がりになっている。
【0027】そして、上記凹状帯状食付段部7bは、上
記打抜穴6の軸線に対して凹状帯状食付段部7bの軸線
が傾いている。そして、この例では、上記凹状帯状食付
段部7bが打抜穴壁面6aに2ヶ所対向するように設け
られている。また、上記打抜穴壁面6aと凹状帯状食付
段部7bとの境界部分を境界部10とする。
【0028】上記構成によりその用い方を説明する。即
ち、上記パンチ2により打ち抜かれたスクラップ8に、
上記凹状帯状食付段部7bが食い付く。つまり、上記ス
クラップ8が打抜穴6内に入ったとき、上記打抜穴壁面
6aと凹状帯状食付段部7bとの境界の境界部10が上
記スクラップ8が食い込むように食い付くものである。
そして、上記凹状帯状食付段部7bが食い付いたスクラ
ップ8は、次に上方からくるスクラップ8により打抜穴
底部6c側へ押しやられるものである。
【0029】次に、図16及び図17までを参照して第
6の実施例を詳述する。この例では、上記第5の実施例
と略同様の部分は省略し、異なる部分のみを説明し、以
下の実施例でも略同様のものとする。即ち、この例で
は、上記打抜穴6の平面から見た形状が四角形状を有し
ていて、上記打抜穴6の軸線に直角な断面積は、打抜穴
入口側開口部6bから打抜穴底部6cまで同じになって
いる、そして、上記打抜穴壁面6aに、打抜穴入口側開
口部6bから打抜穴底部6cに向かって凹状帯状食付段
部7bが設けられている。
【0030】次に、図18から図20までを参照して第
7の実施例を詳述する。この例では、上記凹状帯状食付
段部7bの傾き角度Rは0度であり、且つ上記凹状帯状
食付段部7bは、打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底
部6cに向かって序々に小となっている。つまり、上記
凹状帯状食付段部7bは、打抜穴入口側開口部6bから
打抜穴底部6cに向かって、その略三角形状の形が相似
的に小となっている。
【0031】次に、図21及び図22を参照して第8の
実施例を説明する。即ち、この例では、上記第7の実施
例と略同様であり、上記打抜穴6の平面から見た形状が
四角形状になっている。
【0032】次に、図23及び図24を参照して第9の
実施例を説明する。この例では、上記打抜穴6の平面か
ら見た形状が四角形状を有していて、上記打抜穴6の軸
線に直角な断面積は、打抜穴入口側開口部6bから打抜
穴底部6cまで同じになっている、そして、上記打抜穴
入口側壁面6aに、打抜穴入口側開口部6b側から打抜
穴底部6cに向かって凸状帯状食付段部7aが設けられ
ている。そして、この例の特徴とする所は、上記凸状帯
状食付段部7aが上記打抜穴入口側開口部6bより少し
打抜穴底部6c側よりの部分から打抜穴底部6cに向か
って凸状帯状食付段部7aが設けられている。また、上
記凸状帯状食付段部7bは、上記打抜穴入口側開口部6
b側に傾斜部11を形成している。
【0033】上記打抜穴入口側開口部6bの端から上記
凸状帯状食付段部7aの傾斜部11の端までの距離を距
離Sとすると。この距離Sは、上記パンチ2の打抜穴6
への挿入距離にシート部材4の板厚を加えた距離よりも
小さくするものである。
【0034】尚、上記凸状帯状食付段部7aは、略三角
形状の突起を帯状に形成したものであったが、この他の
形状を用いた突起を帯状に形成しても良い。同様に、上
記凹状帯状食付段部7bも、上記三角形状以外の形状に
しても良い。また、上記凸状帯状食付段部7aは、上記
打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cまでの間に
位置すれば良く、帯状となるその長さは自由に設定して
良い。また上記実施例では、上記凸状帯状食付段部7a
或いは凹状帯状食付段部7bは、打抜穴壁面6に2ヶ所
対向するように設けたが、この他に単数ヶ所或いは複数
ヶ所設けて打抜穴壁面6aへの位置決めを自由に行える
ものである。
【0035】以上のように、上記打抜穴壁面6aに段部
となるような帯状食付段部7a,7bを設けることによ
り、上記パンチ2により打ち抜かれたスクラップ8に帯
状食付段部7a,7bの段部になった部分が食い込み食
い付くことによって、カス上がりを防上することができ
る。
【0036】
【効果】以上詳述した如く、本発明は請求項1記載によ
ると、上記打抜穴壁面に対して段部となるような帯状食
付段部を設けたことにより、上記パンチによりより打ち
抜かれたスクラップに帯状食付段部の段部になった部分
が食い込み食い付くことによって、カス上がりを防止で
き、スクラップによる製品への傷、或いはダイスへの傷
等を防止することが可能であると共に打抜作業が良好に
行えるものである。そして、上記帯状食付段部は比較的
形状が簡単であり、容易にダイス製造時に設けることが
可能で、カス上がりを防止する為の特別な別個の装置を
用意する必要がなく、初期の目的であるカス上がりを防
止できるものである。
【0037】また、請求項2記載によると、上記凸状帯
状食付段部により、上記凸状帯状食付段部の段部になっ
た部分がスクラップに食い込み食い付くことによってカ
ス上がりが防止される。
【0038】また、請求項3記載によると、上記凹状帯
状食付段部により、上記凹状帯状食付段部の段部になっ
た部分がスクラップに食い込み食い付くことによってカ
ス上がりが防止される。
【0039】また、請求項4記載によると、上記打抜穴
は、打抜穴入口側開口部から打抜穴底部に向けて序々に
広くなっていることにより、スクラップは順次打抜穴底
部側へ押しやられ易く、そして、上記打抜穴の軸線に対
して帯状食付段部の軸線が傾いているで、スクラップが
帯状食付段部に食い付き易い。
【0040】また、請求項5記載によると、上記凸状帯
状食付段部を上記打抜穴入口開口部から打抜穴底部に向
かって、序々に大とすることにより、パンチによる上か
らの圧力で瞬間的にスクラップの食い込み部分が拡げら
れ、スクラップに凸状帯状食付段部が食い付き易い。
【0041】また、請求項6記載によると、上記凹状帯
状食付段部を上記打抜穴入口側開口部から打抜穴底部に
向かって、序々に小とすることにより、最初に食い込ま
れたスクラップ部分がパンチによる上からの圧力で瞬間
的に挟められ、スクラップに凹状帯状食付段部が食い付
き易い。
【0042】また、請求項7記載によると、上記帯状食
付段部が略三角形状を有していることにより、上記帯状
食付段部が凸状帯状食付段部の場合は、略三角形状の頂
角部分の段部がスクラップに食い付き、上記帯状食付段
部が凹状帯状食付段部の場合は、上記打抜穴壁面と凹状
帯状食付段部との境界部分の段部がスクラップに食い付
くものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイス1に対してパンチ2を上下運動さ
    せることにより、上記ダイス1に連続的に移送されるシ
    ート部材4を打ち抜き、打ち抜かれたスクラップ8がダ
    イス1に形成された打抜穴6に収容される打抜プレス装
    置に於て;上記打抜穴6の打抜穴入口側開口部6cから打
    抜穴底部6cまでの間に打抜穴壁面6aに対して段部となる
    ような帯状食付段部7a,7b を設けることを特徴とする打
    抜プレス装置におけるカス上がり防止手段。
  2. 【請求項2】 上記帯状食付段部7a,7b は、上記打抜穴
    壁面6aに対して凸形状となる凸状帯状食付段部7aである
    ことを特徴とする請求項1記載の打抜プレス装置におけ
    るカス上がり防止手段。
  3. 【請求項3】 上記帯状食付段部7a,7b は、上記打抜穴
    壁面6aに対して凹形状となる凹状帯状食付段部7bである
    ことを特徴とする請求項1記載の打抜プレス装置におけ
    るカス上がり防止手段。
  4. 【請求項4】 上記打抜穴6は、打抜穴入口側開口部6b
    から打抜穴底部6cに向かって、上記打抜穴6の軸線に直
    角な断面積が序々に大となると共に、上記帯状食付段部
    7a,7b は、上記打抜穴6の軸線に対して帯状食付段部7
    a,7b の軸線が傾いていることを特徴とする請求項1記
    載の打抜プレス装置におけるカス上がり防止手段。
  5. 【請求項5】 上記凸状帯状食付段部7aは、上記打抜穴
    6の打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cに向かっ
    て、序々に大となることを特徴とする請求項2記載の打
    抜プレス装置おけるカス上がり防止方法。
  6. 【請求項6】 上記凹状帯状食付段部7bは、上記打抜穴
    6の打抜穴入口側開口部6bから打抜穴底部6cに向かっ
    て、序々に小となることを特徴とする請求項3記載の打
    抜プレス装置におけるカス上がり防止手段。
  7. 【請求項7】 上記帯状食付段部7a,7b は、略三角形状
    を有していることを特徴とする請求項1記載の打抜プレ
    ス装置におけるカス上がり防止手段。
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