JPH06147165A - 揺動型ロータリ圧縮機 - Google Patents

揺動型ロータリ圧縮機

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JPH06147165A
JPH06147165A JP4305247A JP30524792A JPH06147165A JP H06147165 A JPH06147165 A JP H06147165A JP 4305247 A JP4305247 A JP 4305247A JP 30524792 A JP30524792 A JP 30524792A JP H06147165 A JPH06147165 A JP H06147165A
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roller
peripheral surface
groove
eccentric disc
refrigerant gas
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Masanori Masuda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摺動抵抗と粘性抵抗を低減して、動力損失を
低減できる揺動型ロータリ圧縮機の軸受構造を提供す
る。 【構成】 ローラ2の内周面の吸入室側に溝21,22
を設ける。上記ローラ2が圧縮行程にある際に、上記ロ
ーラ2に作用する冷媒ガスの圧力の合力の作用する方向
で、かつ上記吸入室側の偏心円板3aの外周面に溝2
3,24を設ける。上記ローラ2の内周面の溝21,2
2は常に吸入側にある。上記偏心円板3aの回転にとも
ない偏心円板3aの外周面に設けた溝23,24は、上
記ローラ2が所定圧力以下の冷媒ガスの圧縮を行う圧縮
行程にあるときは圧縮室側に移動し、ローラ2が所定圧
力以上の冷媒ガスの圧縮を行う圧縮行程にあるときは吸
入室側に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷暖房用空調機や冷
凍機等に使用される揺動型ロータリ圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、揺動型ロータリ圧縮機としては、
図4に示すように、円筒形状のシリンダ室1aとこのシ
リンダ室1aに開口する断面が円筒形状の穴12とを有
するハウジング1と、上記シリンダ室1a内に配置さ
れ、半径方向に延びる板状のブレード2aを有する円筒
形状のローラ2と、回転軸3に偏心して固定され、上記
ローラ2の内周に回転自在に嵌合された偏心円板3aと
を備えたものがある。上記円筒形状の穴12内には、断
面が半円形状の揺動ブッシュ4,5を配置し、この摺動
ブッシュ4,5の平面部が上記ローラ2のブレード2a
の両側面を摺接するようにしている。上記穴12の右側
のハウジング1に、シリンダ室1aに開口する吸入ポー
ト1bを設けている。上記穴12の左側のハウジング1
に、シリンダ室1aに開口する吐出ポート1cを設けて
いる。
【0003】図5は図4のB−B線に沿って上記揺動型
ロータリ圧縮機を切断した断面図であり、上記ローラ2
と偏心円板3aとの両端面はハウジング6,7で挟ま
れ、ハウジング6,7に対して摺動自在に接触してい
る。また、上記偏心円板3aの軸方向の両端に周方向の
溝3b,3cを設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
揺動型ロータリ圧縮機において、上記偏心円板3aの回
転により、上記ローラ2が圧縮行程にあるときローラ2
の圧縮室11側の外周面が圧縮された冷媒ガスの高い圧
力を受ける。したがって、上記圧縮室11側のローラ2
の内周面は偏心円板3aの外周面に押し付けられるが、
吸入室10側のローラ2の内周面と偏心円板3aとの間
の接触圧力は小さくなり、あるいはそれらの間に隙間が
生じることになる。したがって、吸入室10側のローラ
2の内周面の幅および偏心円板の幅は、圧縮室11側の
それらの幅よりも、耐面圧の観点からは小さくすること
ができるはずである。
【0005】しかるに、上記従来の揺動型ロータリ圧縮
機では、ローラ2の内周面の幅および偏心円板3aの外
周面の幅は全周に渡って同じであるため、ローラ2およ
び偏心円板3aの接触面積が必要以上に大きくなり、摺
動抵抗と潤滑油の粘性抵抗による動力損失が大きいとい
う欠点がある。
【0006】そこで、この発明の目的は、冷媒ガスの圧
力に耐えることができる上に摺動抵抗と粘性抵抗を低減
して、動力損失を低減できる揺動型ロータリ圧縮機を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のロータリ圧縮機は、シリンダ室とそのシ
リンダ室に開口する穴を有するハウジングと、上記シリ
ンダ室内に配置されたローラと、回転軸に偏心して固定
され、上記ローラの内周に回転自在に嵌合された偏心円
板と、上記ローラに連結されると共に、上記穴に出没自
在に嵌合されて、上記シリンダ室内を吸入室と圧縮室と
に区画するブレードを備えた揺動型ロータリ圧縮機にお
いて、上記ローラの内周面の吸入室側に溝を設けると共
に、上記ローラが所定圧力以上に冷媒ガスの圧縮を行っ
た圧縮行程にある際に、上記ローラに作用する冷媒ガス
の圧力の合力の作用する方向で、かつ上記吸入室側の上
記偏心円板の外周面に溝を設けたことを特徴としてい
る。
【0008】
【作用】上記構成の揺動型ロータリ圧縮機によれば、上
記ローラは、上記シリンダ室内を全半径方向に移動しな
がら、上記穴に支持されたブレードを中心として揺動運
動をしているので、上記ローラの内周面の吸入室側に設
けられた溝は常に吸入室側にあって変化することはな
い。一方、ローラの圧縮室側の内周面は偏心円板に押し
付けられているが、ローラの圧縮室側の内周面には溝が
ないため受圧面積が大きくて面圧が過大になることはな
い。また、ローラの吸入室側の内周面は偏心円板に押し
付けられていないから、溝が有ってもローラ内周面の面
圧が過大になることがなく、かつ、摺動面積が小さいか
ら摺動抵抗が小さくなる。さらに溝のために潤滑油の層
の厚さが厚くなるため粘性抵抗も小さくなる。上記偏心
円板の回転にともない上記偏心円板の外周面に設けられ
た溝は回転して全方向に向くが、上記偏心円板の溝はロ
ーラが所定圧力以上に圧縮室内の冷媒ガスの圧縮を行う
圧縮行程にあるときは冷媒ガスの圧力の合力の作用する
方向で、かつ吸入室側にある。したがって、圧縮室内の
冷媒ガスの圧力が上記所定圧力以上になって、ローラを
偏心円板に強く押し付けても、このローラが押し付けら
れる圧縮室側の偏心円板の外周には溝がなく、かつロー
ラの圧縮室側の内周面にも溝がないので、偏心円板とロ
ーラとの圧縮室側の互いに押し付けあう部分の接触面積
を大きくして、それらの面圧が小さくなって、焼付等の
損傷が生じることはない。一方、このとき、上記偏心円
板の吸入室側の内周面に溝があるためローラの吸入室側
の内周面に溝があるときと相重なって、ローラおよび偏
心円板の吸入室側の互いに摺動する部分の面積が小さく
なって、摺動抵抗が小さくなる。上記ローラの内周面の
溝と偏心円板の外周面の溝とが互いに対向するときに
は、両溝の底間の距離が大きくなるから、潤滑油層の厚
さが厚くなって粘性抵抗が小さくなる。また、上記ロー
ラ内周の溝と偏心円板の溝とが互いに対向しないとき
は、互いに摺動する部分の面積が極めて少なくなって摺
動抵抗が低減する。
【0009】一方、上記所定圧力以上に冷媒ガスを圧縮
していない場合には、例えば偏心円板の外周面の溝は圧
縮室側に位置するが、このとき、冷媒ガスの圧力は極く
小さいので偏心円板の圧縮室側の外周面の面圧が過大に
なることはない。つまり、圧縮された冷媒ガスの圧力の
合力は偏心円板の溝のない外周面で受けるから、焼付等
を防止でき、かつ偏心円板の溝の有る外周面は、ローラ
から力を受けない位置に有るから摺動抵抗・粘性抵抗を
低減して、動力損失を低減することができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の揺動型ロータリ圧縮機を実
施例により詳細に説明する。
【0011】図1はこの発明の実施例の揺動型ロータリ
圧縮機の断面図を示しており、図2は図1のA−A線断
面図である。1はシリンダ室1aとこのシリンダ室1a
内に開口する断面が円筒形状の穴12を有するハウジン
グ、2は半径方向に延びる板状のブレード2aを有し、
上記シリンダ室1a内に配置された円筒形状のローラ、
3は上記ローラ2の内周に回転自在に嵌合された偏心円
板3aが固定された回転軸、4,5は上記穴12内に配
置され、平面部が上記ローラ2のブレード2aの両側面
に摺接する断面が半円形状の揺動ブッシュである。上記
揺動ブッシュ4,5は、上記穴12内でブレード2aの
動きに合わせて所定の角度範囲内で回転するとともに、
ブレード2aを出没自在に支持する。したがって、上記
ローラ2は揺動ブッシュ4,5つまりブレード2aを中
心として、揺動すると共に、シリンダ室1aの内周に摺
接して全半径方向に移動する。また、上記穴12の右側
のハウジング1に、シリンダ室1aに開口する吸入ポー
ト1bを設け、上記穴12の左側のハウジング1に、シ
リンダ室1aに開口する吐出ポート1cを設けている。
【0012】図2に示すように、上記ローラ2と偏心円
板3aとの両端面はハウジング6,7で挟まれ、ハウジ
ング6,7に対して摺動自在に接触している。また、上
記偏心円板3aの軸方向の両端に周方向の溝3b,3c
を設けている。図1,2に示すように、上記ハウジング
1の内周の図1における最下点に上記ローラ2の外周の
最下点が位置するとき、つまり、ブレード2aが穴5か
ら最も突出して、ブレード2aの右側の吸入室10とブ
レード2aの左側の圧縮室11とを形成しているとき、
上記ローラ2の内周面の右側略半分の領域かつ軸方向の
両端に周方向の溝21,22を設けている。また、上記
偏心円板3aの外周面の図1における右側略半分の領域
かつ軸方向の両端に周方向の溝23,24を設け、この
溝23,24とローラの溝21,22とが互いに対向す
るようにしている。そのため、上記ローラ2の溝21,
22に挟まれた内周面2bと、偏心円板3aの溝23,
24に挟まれた外周面3bとが互いに対向する。
【0013】また、上記回転軸3の一端は図示しないモ
ータに連結して、図1において矢印Rの方向に回転軸3
を回転させて、上記回転軸3に固定された偏心円板3a
をローラ2の内側で偏心回転運動させて、ローラ2がシ
リンダ室1aの内周面に接しながら揺動するようにして
いる。
【0014】上記ローラ2は、回転軸3つまり偏心円板
3aの回転に応じて次のように動作する。
【0015】図3(a)に示すように、上記ローラ2の
ブレード2aの上端面が穴12内に最も没入し、上記ハ
ウジング1とローラ2に挟まれた空間に冷媒ガスが充満
しているとする。このとき、上記ローラ2の内周面の溝
21と図示しない溝22は右側半分にあり、ローラ2の
内周面2bは偏心円板3aに押し付けられていないか
ら、ローラ2の内周面2bの面圧が過大になることがな
く、摺動面積が小さいので摺動抵抗が小さくなる。さら
に上記溝21と図示しない溝22のために潤滑油の層の
厚さが厚くなるため粘性抵抗も小さくなる。また、上記
偏心円板3aの外周面の溝23と図示しない溝24は左
側半分にあり、冷媒ガスを所定圧力以上に圧縮していな
いので、冷媒ガスの圧力の合力は極めて小さく、上記偏
心円板3aの外周面3bの面圧が過大になることはな
く、摺動面積が小さいから摺動抵抗が小さくなる。さら
に上記溝22と図示しない溝24のために潤滑油の層の
厚さが厚くなるため粘性抵抗も小さくなる。
【0016】図3(b)に示すように、図3(a)から
矢印Rの方向に上記回転軸3を60度回転すると、上記
ローラ2はハウジング1の内周の右斜め上側に移動す
る。このローラ2の動きに合わせて、上記ブレード2a
の上端面は穴12内を図3(a)の位置より下がる。こ
のとき、上記ローラ2の内周面の溝21と図示しない溝
22は吸入室10側にあり、ローラ2の内周面2bは偏
心円板3aに押し付けられていないから、ローラ2の内
周面2bの面圧が過大になることがなく、摺動面積が小
さいので摺動抵抗が小さくなる。さらに上記溝21と図
示しない溝22のために潤滑油の層の厚さが厚くなるた
め粘性抵抗も小さくなる。また、上記偏心円板3aの外
周面の溝23と図示しない溝24は、回転軸3の回転に
ともなって図3(a)の位置より矢印Rの方向に60度
回転する。このとき、冷媒ガスを所定圧力以上に圧縮し
ていないので、冷媒ガスの圧力の合力Fbは極めて小さ
く、上記偏心円板3aの外周面3bの面圧が過大になる
ことはなく、摺動面積が小さいから摺動抵抗が小さくな
る。さらに上記溝22と図示しない溝24のために潤滑
油の層の厚さが厚くなるため粘性抵抗も小さくなる。ま
た、上記ローラ2の内周面の溝21と図示しない溝22
と、偏心円板3aの外周面の溝23と図示しない溝24
とは、略50度の範囲で吸入室10側で互いに対向し、
溝21と23との底間の距離と、溝22と24との底間
の距離とが大きくなるから潤滑油層の厚さが厚くなって
粘性抵抗がさらに小さくなる。そして、上記ガス圧力の
合力Fbによりローラ2が押し付けられる圧縮室11側
の偏心円板3aの外周面には溝23,24がなく、かつ
ローラ2の圧縮室11側の内周面にも溝21,22がな
いので、偏心円板3aとローラ2との圧縮室11側の互
いに押し付けあう部分の接触面積を大きくして、それら
の面圧を小さくしている。上記吸入ポート1bから吸入
室10に冷媒ガスを吸い込む一方、図3(a)でハウジ
ング1とローラ2に挟まれていた空間は、上記圧縮室1
1になり冷媒ガスを圧縮する。
【0017】図3(c)に示すように、図3(a)から
矢印Rの方向に上記回転軸3が120度回転すると、上
記ローラ2はハウジング1の内周の右斜め下側に移動す
る。このローラ2の動きに合わせて、上記ブレード2a
の上端面は穴12内を図3(b)の位置より下がる。こ
のとき、上記ローラ2の内周面の溝21と図示しない溝
22は吸入室10側にあり、ローラ2の内周面2bは偏
心円板3aに押し付けられていないから、ローラ2の内
周面2bの面圧が過大になることがなく、摺動面積が小
さいので摺動抵抗が小さくなる。さらに上記溝21と図
示しない溝22のために潤滑油の層の厚さが厚くなるた
め粘性抵抗も小さい。また、上記偏心円板3aの外周面
の溝23と図示しない溝24は、回転軸3の回転にとも
なって圧縮室11側の位置より矢印Rの方向に120度
回転する。上記偏心円板3aの外周面3bはローラ2に
押し付けられていないから、偏心円板3aの外周面3b
の面圧が過大になることはなく、摺動面積が小さいから
摺動抵抗が小さくなる。さらに上記溝22と図示しない
溝24のために潤滑油の層の厚さが厚くなるため粘性抵
抗も小さくなる。また、上記ローラ2の内周面の溝21
と図示しない溝22と、偏心円板3aの外周面の溝23
と図示しない溝24とは、略110度の範囲で互いに対
向し、溝21と23との底間の距離と、溝22と24と
の底間の距離とが大きくなるから、潤滑油層の厚さが厚
くなって粘性抵抗がさらに小さくなる。このとき、冷媒
ガスを所定圧力以上に圧縮していないので、冷媒ガスの
圧力の合力はFcと小さく、上記ローラ2の外周面の圧
縮室11側はガス圧力の合力Fcを受ける。上記ガス圧
力の合力Fcによりローラ2が押し付けられる圧縮室1
1側の偏心円板3aの外周面には溝23,24がなく、
かつローラ2の圧縮室11側の内周面にも溝21,22
がないので、偏心円板3aとローラ2との圧縮室11側
の互いに押し付けあう部分の接触面積を大きくして、そ
れらの面圧を小さくしている。上記吸入ポート1bから
吸入室10に冷媒ガスを吸い込む一方、図3(a)でハ
ウジング1とローラ2に挟まれた空間は、上記圧縮室1
1へと変化し、容積が徐々に小さくなり、圧縮室11は
冷媒ガスを圧縮する。
【0018】図3(d)に示すように、図3(a)から
矢印Rの方向に上記回転軸3が180度回転すると、上
記ローラ2はハウジング1の内周の最下点に移動する。
このローラ2の動きに合わせて、上記ブレード2aの上
端面は穴12内を図3(c)の位置よりさらに下がり、
最下点に位置する。このとき、上記ローラ2の内周面の
溝21と図示しない溝22は吸入室10側にあり、ロー
ラ2の内周面2bは偏心円板3aに押し付けられていな
いから、ローラ2の内周面2bの面圧が過大になること
がなく、摺動面積が小さいので摺動抵抗が小さくなる。
さらに上記溝21と図示しない溝22のために潤滑油の
層の厚さが厚くなるため粘性抵抗も小さい。また、上記
偏心円板3aの外周面の溝23と図示しない溝24は吸
入室10側にあり、偏心円板3aの外周面3bはローラ
2に押し付けられていないから、偏心円板3aの外周面
3bの面圧が過大になることがなく、摺動面積が小さい
から摺動抵抗が小さくなる。さらに上記溝23と図示し
ない溝24のために潤滑油の層の厚さが厚くなるため粘
性抵抗も小さい。また、上記ローラ2の内周面の溝21
と図示しない溝22と、偏心円板3aの外周面の溝23
と図示しない溝24とは、吸入室10側で互いに対向
し、溝21と23との底間の距離と、溝22と24との
底間の距離とが大きくなるから、潤滑油層の厚さが厚く
なって粘性抵抗が小さくなる。このとき、冷媒ガスを所
定圧力以上に圧縮しているので、冷媒ガスの圧力の合力
はFdと大きくなり、上記ローラ2の外周面の圧縮室1
1側はガス圧力の合力Fdを受ける。上記ガス圧力の合
力Fdによりローラ2が押し付けられる圧縮室11側の
偏心円板3aの外周面には溝23,24がなく、かつロ
ーラ2の圧縮室11側の内周面にも溝21,22がない
ので、偏心円板3aとローラ2との圧縮室11側の互い
に押し付けあう部分の接触面積を大きくして、それらの
面圧が小さくしている。上記吸入室10の容積は図3
(c)より大きくなり、上記吸入ポート1bから吸入す
る冷媒ガスが増える一方、上記圧縮室11の容積は図3
(a)でハウジング1とローラ2に挟まれていた空間の
容積の半分になり、圧縮室11は冷媒ガスを圧縮する。
【0019】図3(e)に示すように、図3(a)から
矢印Rの方向に上記回転軸3が240度回転すると、上
記ローラ2はハウジング1の内周の左斜め下側に移動す
る。このローラ2の動きに合わせて、上記ブレード2a
の上端面は穴12内を図3(d)の位置より上がる。こ
のとき、上記ローラ2の内周面の溝21と図示しない溝
22は吸入室10側にあり、ローラ2の内周面2bは偏
心円板3aに押し付けられていないから、ローラ2の内
周面2bの面圧が過大になることがなく、摺動面積が小
さいので摺動抵抗が小さくなる。さらに上記溝21と図
示しない溝22のために潤滑油の層の厚さが厚くなるた
め粘性抵抗も小さい。また、上記偏心円板3aの外周面
の溝23と図示しない溝24は、回転軸3の回転にとも
なって図3(a)の位置より矢印Rの方向に240度回
転する。上記偏心円板3aの外周面3bはローラ2に押
し付けられていないから、偏心円板3aの外周面3bの
面圧が過大になることはなく、摺動面積が小さいから摺
動抵抗が小さくなる。さらに上記溝22と図示しない溝
24のために潤滑油の層の厚さが厚くなるため粘性抵抗
も小さくなる。また、ローラ2の内周面の溝21と図示
しない溝22と偏心円板3aの外周面の溝23と図示し
ない溝24は、略120度の範囲で互いに対向し、溝2
1と23との底間の距離と、溝22と24との底間の距
離とが大きくなるから、潤滑油層の厚さが厚くなって粘
性抵抗がさらに小さくなる。このとき、冷媒ガスを所定
圧力以上に圧縮しているので、冷媒ガスの圧力の合力は
Feと大きくなる。上記ガス圧力の合力Feによりロー
ラ2が押し付けられる圧縮室11側の偏心円板3aの外
周面には溝23,24がなく、かつローラの圧縮室11
側の内周面にも溝21,22がないので、偏心円板3a
とローラ2との圧縮室11側の互いに押し付けあう部分
の接触面積を大きくして、それらの面圧を小さくしてい
る。上記吸入室10の容積は図3(d)より大きくな
り、上記吸入ポート1bから吸入する冷媒ガスが増える
一方、上記圧縮室11の容積は図3(d)よりさらに小
さくなり、圧縮室11は冷媒ガスを圧縮する。そして、
図示しない弁が開き、上記吐出ポート1cから圧縮した
冷媒ガスを吐き出す。
【0020】図3(f)に示すように、図3(a)から
矢印Rの方向に上記回転軸3が300度回転すると、上
記ローラ2はハウジング1の内周の左斜め上側に移動す
る。このローラ2の動きに合わせて、上記ブレード2a
の上端面は穴12内を図3(e)の位置より上がる。こ
のとき、上記ローラ2の内周面の溝21と図示しない溝
22は吸入室10側にあり、ローラ2の内周面2bは偏
心円板3aに押し付けられていないから、ローラ2の内
周面2bの面圧が過大になることがなく、摺動面積が小
さいので摺動抵抗が小さくなる。さらに上記溝21と図
示しない溝22のために潤滑油の層の厚さが厚くなるた
め粘性抵抗も小さい。また、上記偏心円板3aの外周面
の溝23と図示しない溝24は、回転軸3の回転にとも
なって図3(a)の位置より矢印Rの方向に300度回
転する。上記偏心円板3aの外周面3bはローラ2に押
し付けられていないから、偏心円板3aの外周面3bの
面圧が過大になることはなく、摺動面積が小さいから摺
動抵抗が小さくなる。さらに上記溝22と図示しない溝
24のために潤滑油の層の厚さが厚くなるため粘性抵抗
も小さくなる。また、上記ローラ2の内周面の溝21と
図示しない溝22と偏心円板3aの外周面の溝23と図
示しない溝24は、略60度の範囲で互いに対向し、溝
21と23との底間の距離と、溝22と24との底間の
距離とが大きくなるから、潤滑油層の厚さが厚くなって
粘性抵抗がさらに小さくなる。このとき、冷媒ガスを所
定圧力以上に圧縮しているので、冷媒ガスの圧力の合力
はFfと大きくなる。上記ガス圧力の合力Ffによりロ
ーラ2が押し付けられる圧縮室11側の偏心円板3aの
外周面には溝23,24がなく、かつローラの圧縮室1
1側の内周面にも溝21,22がないので、偏心円板3
aとローラ2との圧縮室11側の互いに押し付けあう部
分の接触面積を大きくして、それらの面圧を小さくして
いる。上記吸入室10の容積は図3(e)より大きくな
り、上記吸入ポート1bから吸入する冷媒ガスが増える
一方、上記圧縮室11の容積は図3(e)よりさらに小
さくなり、圧縮室11は冷媒ガスを圧縮する。そして、
図示しない弁が開き、上記吐出ポート1cから圧縮した
冷媒ガスを吐き出す。
【0021】このようして、再び図3(a)に戻り、図
3(a)〜図3(f)の一つのサイクルは終わる。上記
図3(a)では、吸入ポート1bと吐出ポート1cがシ
リンダ室1aを介して連通するが、この吐出ポート1c
は図示しない弁で閉じているので、上記冷媒ガスが吐出
ポート1cからシリンダ室1a内に逆戻りすることはな
い。このように、上記図3(a)〜図3(f)のサイク
ルを繰り返すことにより、この揺動型ロータリ圧縮機
は、上記ハウジング1の吸入室10に吸入ポート1bよ
り冷媒ガスを吸入し、上記ハウジング1の圧縮室11に
より冷媒ガスを圧縮し、上記吐出ポート1cより冷媒ガ
スを吐出する動作を行う。
【0022】上記実施例では、上記ロータ2の内周面に
設けた溝21,22と偏心円板3aの外周面に溝23,
24の周方向の長さは、回転角にして略180度とした
が、上記のものに限定されないのは勿論である。例え
ば、上記ロータ2の内周面に設けた溝21,22と偏心
円板3aの外周面に設けた溝23,24の周方向の長さ
を夫々略150度にしてもよい。
【0023】また、上記実施例では、上記ロータ2の内
周面に軸方向の両端に溝21,22を設け、上記偏心円
板3aの外周面に軸方向の両端に溝23,24を設け、
溝21,23と溝22,24の2組の溝が互いに対向す
るようにしたが、上記ロータ2の内周面と偏心円板3a
の外周面との軸方向の中央に1組の溝を設けたものでも
よい。
【0024】また、上記実施例では、上記ロータ2とブ
レード2aが一体形状で、上記ブレード2aによりシリ
ンダ室1aを吸入室10と圧縮室11とに区画したが、
ブレードがロータとは一体でなくブレードの先端がロー
タの外周に設けられたU字形状の溝に摺動自在に嵌合さ
れたものでもよい。
【0025】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の揺
動型ロータリ圧縮機は、ローラの内周面の吸入室側に溝
を設けると共に、上記ローラが所定圧力以上に冷媒ガス
の圧縮を行った圧縮行程にある際に、上記ローラに作用
する冷媒ガスの合力の作用する方向で、かつ上記吸入室
側の上記偏心円板の外周面に溝を設けたものである。し
たがって、この発明によれば、冷媒ガスの圧縮が所定圧
力以上でないとき、上記ローラの内周面に設けられた溝
は吸入室側にあり、上記偏心円板の外周面に設けられた
溝は圧縮室側にあるので、上記吸入室側のローラの内周
面の幅と圧縮室側の偏心円板の外周面の幅は、ローラの
内周面と偏心円板の外周面に溝がないロータリ圧縮機よ
り小さくなる。また、冷媒ガスの圧縮が所定圧力以上の
とき、上記ローラの内周面に設けられた溝は吸入室側に
あり、上記偏心円板の外周面に設けられた溝は吸入室側
にあるので、圧縮された冷媒ガスの圧力の合力を受けて
接触圧力が大きくなる圧縮室側のローラの内周面と偏心
円板の外周面との接触面は、溝のない所定の幅となるの
で、上記接触圧力に耐えることができる。一方、接触圧
力が逆に小さくなる吸入室側のローラの内周面の幅と偏
心円板の外周面の幅は、上記各溝により小さくなる。こ
のように、上記圧縮室内の冷媒ガスの圧力が上記所定圧
力以上になって、ローラを偏心円板に強く押し付けて
も、このローラが押し付けられる圧縮室側の偏心円板の
外周面には溝がなく、かつローラの圧縮室側の内周面に
も溝がないので、偏心円板とローラとの圧縮室側の互い
に押し付けあう部分の接触面積を大きくして、それらの
面圧が小さくなって、焼付等の損傷が生じることはな
い。一方、上記偏心円板の吸入室側の内周面に溝がある
ため、ローラの吸入室側の内周面に溝があることと相俊
って、ローラおよび偏心円板の吸入室側の互いに摺動す
る部分の面積が小さくなって、摺動抵抗が小さくなる。
上記ローラの内周面の溝と偏心円板の外周面の溝とが互
いに対向するときには、両溝の底間の距離が大きくなる
から潤滑油層の厚さが厚くなって粘性抵抗が小さくな
る。したがって、摺動抵抗と潤滑油の粘性抵抗を低減で
き、従来の揺動型ロータリ圧縮機に比して動力損失を大
幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の一実施例の揺動型ロータリ
圧縮機の断面図である。
【図2】 図2は図1のA−A線断面図である。
【図3】 図3の(a),(b),(c),(d),
(e),(f)は夫々、上記揺動型ロータリ圧縮機の各
回転位置の状態を示した断面図である。
【図4】 図4は従来のロータリ圧縮機の断面図であ
る。
【図5】 図5は図4のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1…ハウジング、1a…シリンダ室、2…ローラ、3…
回転軸、3a…偏心円板、4,5…揺動ブッシュ、10
…吸入室、11…圧縮室、12…穴。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ室(1a)とそのシリンダ室
    (1a)に開口する穴(12)を有するハウジング
    (1,6,7)と、上記シリンダ室(1a)内に配置さ
    れたローラ(2)と、回転軸(3)に偏心して固定さ
    れ、上記ローラ(2)の内周に回転自在に嵌合された偏
    心円板(3a)と、上記ローラ(2)に連結されると共
    に、上記穴(12)に出没自在に嵌合されて、上記シリ
    ンダ室(1a)内を吸入室(10)と圧縮室(11)と
    に区画するブレード(2a)を備えた揺動型ロータリ圧
    縮機において、 上記ローラ(2)の内周面の吸入室(10)側に溝(2
    1,22)を設けると共に、上記ローラ(2)が所定圧
    力以上に冷媒ガスの圧縮を行った圧縮行程にある際に、
    上記ローラ(2)に作用する冷媒ガスの圧力の合力の作
    用する方向で、かつ上記吸入室(10)側の上記偏心円
    板(3a)の外周面に溝(23,24)を設けたことを
    特徴とする揺動型ロータリ圧縮機。
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