JPH08303375A - ロータリ圧縮機 - Google Patents
ロータリ圧縮機Info
- Publication number
- JPH08303375A JPH08303375A JP11281095A JP11281095A JPH08303375A JP H08303375 A JPH08303375 A JP H08303375A JP 11281095 A JP11281095 A JP 11281095A JP 11281095 A JP11281095 A JP 11281095A JP H08303375 A JPH08303375 A JP H08303375A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- crankshaft
- contact member
- inner diameter
- rotary compressor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】クランク軸の低速回転時にのみローラの内径部
に当接して摺動し、高速回転時にはローラの内径部より
離脱するように、クランク軸偏心部に当接部材を備え
た。また、ばね当接部材、重心、クランク軸の偏心方向
に対する当接部材の稼動方向の角度、熱応動型金属によ
る当接部材の反応温度を適切にし、ローラ内径への当接
力および当接部材がローラの内径部から離脱するクラン
ク軸の回転速度を調節可能とした。 【効果】クランク軸の低速回転時に、ベーンとローラが
一方向に摺動し易くなり、油膜圧力が効果的に発生し、
ベーンとローラが直接金属接触する確率を小さくし、耐
摩耗性が向上する。
に当接して摺動し、高速回転時にはローラの内径部より
離脱するように、クランク軸偏心部に当接部材を備え
た。また、ばね当接部材、重心、クランク軸の偏心方向
に対する当接部材の稼動方向の角度、熱応動型金属によ
る当接部材の反応温度を適切にし、ローラ内径への当接
力および当接部材がローラの内径部から離脱するクラン
ク軸の回転速度を調節可能とした。 【効果】クランク軸の低速回転時に、ベーンとローラが
一方向に摺動し易くなり、油膜圧力が効果的に発生し、
ベーンとローラが直接金属接触する確率を小さくし、耐
摩耗性が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロータリ圧縮機に係り、
特に空気調和機、冷凍庫等の冷凍機に用い、信頼性を向
上させるのに好適なロータリ圧縮機に関する。
特に空気調和機、冷凍庫等の冷凍機に用い、信頼性を向
上させるのに好適なロータリ圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図5の従来例におけるロータリ圧
縮機の縦断面図、図6の従来例におけるロータリ圧縮機
の要部の断面図を用いて説明する。
縮機の縦断面図、図6の従来例におけるロータリ圧縮機
の要部の断面図を用いて説明する。
【0003】ロータリ圧縮機は、回転子10は固定子9
から回転力を受けクランク軸3を回転させる。クランク
軸3の偏心部3aに回転自在に嵌入されているローラ6
が、シリンダ4、主軸受2、副軸受7により構成される
圧縮室15内で偏心回転し、ローラ6の外周に当接する
ベーン5がローラ6の偏心回転に追随し、圧縮室15を
低圧室と高圧室に仕切って往復運動することにより、吸
い込み、圧縮、吐出の工程を繰り返す。
から回転力を受けクランク軸3を回転させる。クランク
軸3の偏心部3aに回転自在に嵌入されているローラ6
が、シリンダ4、主軸受2、副軸受7により構成される
圧縮室15内で偏心回転し、ローラ6の外周に当接する
ベーン5がローラ6の偏心回転に追随し、圧縮室15を
低圧室と高圧室に仕切って往復運動することにより、吸
い込み、圧縮、吐出の工程を繰り返す。
【0004】ロータリ圧縮機は、小型・軽量・高効率な
圧縮方式として広く採用されている。特徴となる構造
は、ベーン5とローラ6の摺動構造があり、その信頼性
を高めるために様々な工夫と開発が行われている。例え
ば、特開平2−75786号公報の技術がしられてい
る。ベーン5の素材を改善して耐摩耗性の向上を図る。
圧縮方式として広く採用されている。特徴となる構造
は、ベーン5とローラ6の摺動構造があり、その信頼性
を高めるために様々な工夫と開発が行われている。例え
ば、特開平2−75786号公報の技術がしられてい
る。ベーン5の素材を改善して耐摩耗性の向上を図る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以下、図5従来例にお
けるロータリ圧縮機の縦断面図、図6の従来例における
ロータリ圧縮機の要部の断面図、図7従来例におけるベ
ーンとローラ間の相対摺動速度の例を用いて説明する。
けるロータリ圧縮機の縦断面図、図6の従来例における
ロータリ圧縮機の要部の断面図、図7従来例におけるベ
ーンとローラ間の相対摺動速度の例を用いて説明する。
【0006】従来技術は、材料で改善を図った技術で、
シリコンカーバイト系セラミックスをベーン5の材料と
して使用しており、その部品自身の耐摩耗性は向上する
と考えられる。しかし相手材への影響度を十分考慮する
必要があり、相手材の耐摩耗性の向上や高硬度材の高精
度仕上げなどの面で生産性に劣ることは否めないもので
あった。
シリコンカーバイト系セラミックスをベーン5の材料と
して使用しており、その部品自身の耐摩耗性は向上する
と考えられる。しかし相手材への影響度を十分考慮する
必要があり、相手材の耐摩耗性の向上や高硬度材の高精
度仕上げなどの面で生産性に劣ることは否めないもので
あった。
【0007】ロータリ圧縮機のベーン5に対するローラ
6の相対的な動きは次のようになる。クランク軸3の回
転方向を正転方向とすると、ベーン5とローラ6の当接
部の摩擦力により、クランク軸3の一回転中のある角度
範囲では正転方向に付加力が生じ、また別のある角度範
囲においては逆転方向への付加力が生じる。また、ロー
ラ6とクランク軸3の偏心部3aとの嵌入部の摩擦力に
より、ローラ6は正転方向に付加力を受ける。さらに、
ローラ6とシリンダ4の内径部との当接部では逆転方向
への付加力が生じ、ローラ6と主軸受2および副軸受7
の当接面での摩擦力は、正転、逆転に対して制動力とし
て働く。ローラ6は、これらの力の合力を受ける結果、
図7に示すようにベーン5に対して正方向に回転する角
度と逆方向に回転する角度が生じる場合がある。また、
クランク軸3の回転速度が低い場合、ローラ6とクラン
ク軸偏心部3aからローラ6への正転方向の付加力が小
さくなるため、ベーン5に対してローラ6が逆方向に回
転する区間が生じる現象が起こり易くなる。その場合、
正、逆の回転方向が入れ替わるときにはベーン5に対し
てローラ6が停止する時点が存在する。
6の相対的な動きは次のようになる。クランク軸3の回
転方向を正転方向とすると、ベーン5とローラ6の当接
部の摩擦力により、クランク軸3の一回転中のある角度
範囲では正転方向に付加力が生じ、また別のある角度範
囲においては逆転方向への付加力が生じる。また、ロー
ラ6とクランク軸3の偏心部3aとの嵌入部の摩擦力に
より、ローラ6は正転方向に付加力を受ける。さらに、
ローラ6とシリンダ4の内径部との当接部では逆転方向
への付加力が生じ、ローラ6と主軸受2および副軸受7
の当接面での摩擦力は、正転、逆転に対して制動力とし
て働く。ローラ6は、これらの力の合力を受ける結果、
図7に示すようにベーン5に対して正方向に回転する角
度と逆方向に回転する角度が生じる場合がある。また、
クランク軸3の回転速度が低い場合、ローラ6とクラン
ク軸偏心部3aからローラ6への正転方向の付加力が小
さくなるため、ベーン5に対してローラ6が逆方向に回
転する区間が生じる現象が起こり易くなる。その場合、
正、逆の回転方向が入れ替わるときにはベーン5に対し
てローラ6が停止する時点が存在する。
【0008】ベーン5とローラ6が相対的に摺動してい
るときには油膜圧力が発生し、油膜を介するためベーン
5とローラ6が直接金属接触する確率が小さくなり摩耗
を防ぐことができる。しかし、停止するときには油膜圧
力が発生せず直接金属接触する確率が大きくなる。
るときには油膜圧力が発生し、油膜を介するためベーン
5とローラ6が直接金属接触する確率が小さくなり摩耗
を防ぐことができる。しかし、停止するときには油膜圧
力が発生せず直接金属接触する確率が大きくなる。
【0009】そして、インバータ等により可変周波数の
運転を行うロータリ圧縮機の場合、低速回転時にクラン
ク軸3の回転数が小さくなることによりローラ6に伝わ
るクランク軸3の回転方向の摩擦力が小さくなり、ロー
ラ6の停止現象が起こる頻度が多くなる。
運転を行うロータリ圧縮機の場合、低速回転時にクラン
ク軸3の回転数が小さくなることによりローラ6に伝わ
るクランク軸3の回転方向の摩擦力が小さくなり、ロー
ラ6の停止現象が起こる頻度が多くなる。
【0010】本発明の目的は、インバータ等により可変
周波数の運転を行うロータリ圧縮機の低速回転時におい
て、ベーン5のローラ6外周に当接する部分に油膜が形
成されやすいように摺動させる構造とすることにより、
基本的にベーン5とローラ6との摺動部分の耐摩耗性を
向上できるロータリ圧縮機を提供することにある。
周波数の運転を行うロータリ圧縮機の低速回転時におい
て、ベーン5のローラ6外周に当接する部分に油膜が形
成されやすいように摺動させる構造とすることにより、
基本的にベーン5とローラ6との摺動部分の耐摩耗性を
向上できるロータリ圧縮機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1から図4を用いて説
明する。上記目的を達成するために、本発明のロータリ
圧縮機の構成は、冷凍機油11を貯溜した密閉容器1内
に、電動機部16と電動機部16にクランク軸3で連結
された圧縮機構部17とを収納し、圧縮機構部17は、
シリンダ4とシリンダ4の両端面を閉塞する主軸受2及
び副軸受7とで形成された圧縮室15と、圧縮室15内
に主軸受2及び副軸受7に軸支されたクランク軸偏心部
3aに嵌合されたローラ6と、ローラ6の外周に当接し
ローラ6の偏心回転に追従して往復運動し圧縮室15を
低圧部と高圧部とに仕切るベーン5とからなり、インバ
ータ等により可変周波数の運転を行うロータリ圧縮機に
おいて、クランク軸偏心部3aが、低速回転時にローラ
6内径面に当接し、高速回転時にローラ6内径より離脱
する当接部材20もしくは22を備えた。
明する。上記目的を達成するために、本発明のロータリ
圧縮機の構成は、冷凍機油11を貯溜した密閉容器1内
に、電動機部16と電動機部16にクランク軸3で連結
された圧縮機構部17とを収納し、圧縮機構部17は、
シリンダ4とシリンダ4の両端面を閉塞する主軸受2及
び副軸受7とで形成された圧縮室15と、圧縮室15内
に主軸受2及び副軸受7に軸支されたクランク軸偏心部
3aに嵌合されたローラ6と、ローラ6の外周に当接し
ローラ6の偏心回転に追従して往復運動し圧縮室15を
低圧部と高圧部とに仕切るベーン5とからなり、インバ
ータ等により可変周波数の運転を行うロータリ圧縮機に
おいて、クランク軸偏心部3aが、低速回転時にローラ
6内径面に当接し、高速回転時にローラ6内径より離脱
する当接部材20もしくは22を備えた。
【0012】図1を参照して説明する。クランク軸偏心
部3aが備えた当接部材20が、ばね力によりローラ6
内径面側に当接部材20の先端が押しつけられるように
されたばね21を有し、当接部材20の重心がローラ6
との当接側に対して、クランク軸3の軸心を挟んだ反対
側に位置し、当接部材20は高速回転時には遠心力によ
りばね力に抗してローラ6内径面より離脱する。
部3aが備えた当接部材20が、ばね力によりローラ6
内径面側に当接部材20の先端が押しつけられるように
されたばね21を有し、当接部材20の重心がローラ6
との当接側に対して、クランク軸3の軸心を挟んだ反対
側に位置し、当接部材20は高速回転時には遠心力によ
りばね力に抗してローラ6内径面より離脱する。
【0013】また、他の当接部材22として、図4を用
いて説明する。クランク軸偏心部3aが、一端をローラ
6内径面側に当接し他の一端をクランク軸偏心部3aに
固定した当接部材22を備え、当接部材22が形状記憶
合金もしくはバイメタル等の熱応動型金属からなる。高
速回転時の摺動による温度上昇により、当接部材22
が、ローラ6内径をを押し付ける押し付け力を減じる方
向に変形してローラ6内径面から離脱する。
いて説明する。クランク軸偏心部3aが、一端をローラ
6内径面側に当接し他の一端をクランク軸偏心部3aに
固定した当接部材22を備え、当接部材22が形状記憶
合金もしくはバイメタル等の熱応動型金属からなる。高
速回転時の摺動による温度上昇により、当接部材22
が、ローラ6内径をを押し付ける押し付け力を減じる方
向に変形してローラ6内径面から離脱する。
【0014】
【作用】図1は本発明の実施例のロータリ圧縮機の要部
の断面図、図3は本発明の他の実施例のロータリ圧縮機
の要部の断面図である。インバータ等により可変周波数
の運転を行うロータリ圧縮機において、クランク軸偏心
部3aが、低速回転時にローラ6内径面に当接し高速回
転時にローラ6内径面より離脱する当接部材20もしく
は22を備えることで、低速回転時に当接部材20もし
くは22がローラ6内径面に当接することにより、ロー
ラ6内径面とクランク軸偏心部3a間の摩擦力が増加し
て、低速回転時に発生し易いローラ6の停止現象を抑制
し、ベーン5とローラ6が相対的に摺動するので油膜圧
力が発生して油膜を介するため、ベーン5とローラ6が
直接金属接触する確率が小さくなり摩耗を防ぐことがで
きる。
の断面図、図3は本発明の他の実施例のロータリ圧縮機
の要部の断面図である。インバータ等により可変周波数
の運転を行うロータリ圧縮機において、クランク軸偏心
部3aが、低速回転時にローラ6内径面に当接し高速回
転時にローラ6内径面より離脱する当接部材20もしく
は22を備えることで、低速回転時に当接部材20もし
くは22がローラ6内径面に当接することにより、ロー
ラ6内径面とクランク軸偏心部3a間の摩擦力が増加し
て、低速回転時に発生し易いローラ6の停止現象を抑制
し、ベーン5とローラ6が相対的に摺動するので油膜圧
力が発生して油膜を介するため、ベーン5とローラ6が
直接金属接触する確率が小さくなり摩耗を防ぐことがで
きる。
【0015】また、高速回転時にはローラ6内径面より
当接部材20もしくは22が離脱することにより、高速
回転時におけるベーン5とローラ6間の相対摺動速度の
増加を緩和することができる。
当接部材20もしくは22が離脱することにより、高速
回転時におけるベーン5とローラ6間の相対摺動速度の
増加を緩和することができる。
【0016】
【実施例】まず、従来のロータリ圧縮機の全体構成を図
5の従来例におけるロータリ圧縮機の縦断面図、図6従
来例におけるロータリ圧縮機の要部の断面図を用いて説
明する。
5の従来例におけるロータリ圧縮機の縦断面図、図6従
来例におけるロータリ圧縮機の要部の断面図を用いて説
明する。
【0017】図5に示すロータリ圧縮機は、冷凍機油1
1を貯溜した密閉容器1の上部に電動機部16、その下
部に電動機部16にクランク軸3で連結された圧縮機構
部17が収納されている。圧縮機構部17は主軸受2、
クランク軸3、シリンダ4、ベーン5、ローラ6、副軸
受7を主構成要素としている。シリンダ4は、密閉容器
1に溶接などにより固定され、クランク軸3が回転自在
に嵌入されている。クランク軸3の偏心部3aにはロー
ラ6が回転自在に嵌入されている。シリンダ4のベーン
溝4aにはベーン5が摺動自在に嵌入されている。ベー
ン5はばね8によりローラ6外周に押しつけられてい
る。主軸受2および副軸受7はクランク軸3を支持する
とともにシリンダ4の両端面を閉塞して、図6に示す圧
縮室15を形成している。この圧縮室15内にクランク
軸偏心部3aに嵌合されたローラ6と、ローラ6の外周
に当接し、ローラ6の偏心回転に追従して往復運動し
て、圧縮室15を低圧部と高圧部とに仕切るベーン5が
装備されている。
1を貯溜した密閉容器1の上部に電動機部16、その下
部に電動機部16にクランク軸3で連結された圧縮機構
部17が収納されている。圧縮機構部17は主軸受2、
クランク軸3、シリンダ4、ベーン5、ローラ6、副軸
受7を主構成要素としている。シリンダ4は、密閉容器
1に溶接などにより固定され、クランク軸3が回転自在
に嵌入されている。クランク軸3の偏心部3aにはロー
ラ6が回転自在に嵌入されている。シリンダ4のベーン
溝4aにはベーン5が摺動自在に嵌入されている。ベー
ン5はばね8によりローラ6外周に押しつけられてい
る。主軸受2および副軸受7はクランク軸3を支持する
とともにシリンダ4の両端面を閉塞して、図6に示す圧
縮室15を形成している。この圧縮室15内にクランク
軸偏心部3aに嵌合されたローラ6と、ローラ6の外周
に当接し、ローラ6の偏心回転に追従して往復運動し
て、圧縮室15を低圧部と高圧部とに仕切るベーン5が
装備されている。
【0018】電動機部16は固定子9および回転子10
よりなり、固定子9は密閉容器1に焼嵌めなどにより固
定されており、回転子10はクランク軸3に焼嵌めなど
により固定されている。
よりなり、固定子9は密閉容器1に焼嵌めなどにより固
定されており、回転子10はクランク軸3に焼嵌めなど
により固定されている。
【0019】またインバータ等により、必要な能力にあ
わせ電動機の回転数を制御した運転を行う。
わせ電動機の回転数を制御した運転を行う。
【0020】次に本発明の実施例を図1から図4を参照
して説明する。
して説明する。
【0021】図1は本発明の一実施例の要部の断面図、
図2は本発明の一実施例のロータリ圧縮機の縦断面図、
図3および図4は他の実施例の要部の断面図である。
図2は本発明の一実施例のロータリ圧縮機の縦断面図、
図3および図4は他の実施例の要部の断面図である。
【0022】第一の実施例を図1から図3をを参照して
説明する。図1に示すクランク軸偏心部3aに、ばね2
1を介して固定された当接部材20が摺動自在に嵌入さ
れている。当接部材20の重心はローラ6内径への当接
側に対し、クランク軸3の軸心を挟んだ反対側に位置す
る。当接部材20はばね21によりローラ6内径に押し
付けられていて、クランク軸3の高速回転時には、当接
部材20の遠心力がばね力に抗して、当接部材20の当
接部が、ローラ6内径面より離脱する。
説明する。図1に示すクランク軸偏心部3aに、ばね2
1を介して固定された当接部材20が摺動自在に嵌入さ
れている。当接部材20の重心はローラ6内径への当接
側に対し、クランク軸3の軸心を挟んだ反対側に位置す
る。当接部材20はばね21によりローラ6内径に押し
付けられていて、クランク軸3の高速回転時には、当接
部材20の遠心力がばね力に抗して、当接部材20の当
接部が、ローラ6内径面より離脱する。
【0023】また、ばね21のばね力、当接部材20の
重量および重心、クランク軸3の偏心方向に対する当接
部材20の稼動方向の角度などを変化させることによ
り、当接部材20の遠心力とばね力の力関係を変化させ
て、当接部材20のローラ6内径への押し付け力と当接
部材20が離脱するクランク軸3の回転数を、適切な押
し付け力と回転数に調節する。
重量および重心、クランク軸3の偏心方向に対する当接
部材20の稼動方向の角度などを変化させることによ
り、当接部材20の遠心力とばね力の力関係を変化させ
て、当接部材20のローラ6内径への押し付け力と当接
部材20が離脱するクランク軸3の回転数を、適切な押
し付け力と回転数に調節する。
【0024】特に、当接部材20の稼動方向をクランク
軸3の偏心方向に対し平行にすると、図3に示すように
当接部材20の当接部側がクランク軸3の反偏心方向の
場合、当接部材20の重心とクランク軸3の軸心との距
離が最大となり当接部材20が付加する押し付け力が最
小になり、当接部材20の当接部がローラ6から離脱す
る際のクランク軸3の回転数も最小になる。一方、当接
部材20の当接部側がクランク軸3の偏心方向の場合、
当接部材20の重心とクランク軸3の軸心との距離が最
小となり当接部材20がローラ6内径に付加する押し付
け力が最大になり、当接部材20の当接部がローラ6か
ら離脱する際のクランク軸3の回転数も最大になる。
軸3の偏心方向に対し平行にすると、図3に示すように
当接部材20の当接部側がクランク軸3の反偏心方向の
場合、当接部材20の重心とクランク軸3の軸心との距
離が最大となり当接部材20が付加する押し付け力が最
小になり、当接部材20の当接部がローラ6から離脱す
る際のクランク軸3の回転数も最小になる。一方、当接
部材20の当接部側がクランク軸3の偏心方向の場合、
当接部材20の重心とクランク軸3の軸心との距離が最
小となり当接部材20がローラ6内径に付加する押し付
け力が最大になり、当接部材20の当接部がローラ6か
ら離脱する際のクランク軸3の回転数も最大になる。
【0025】第2の実施例を図4を参照して説明する。
クランク軸偏心部3aが、一端をローラ6内径面側に当
接し他の一端をクランク軸偏心部3aに固定した当接部
材22を備え、当接部材22が形状記憶合金もしくはバ
イメタル等の熱応動型金属からなる。高速回転時の温度
上昇により当接部材22が押し付け力を減じる方向に変
形してローラ6内径面から離脱する。
クランク軸偏心部3aが、一端をローラ6内径面側に当
接し他の一端をクランク軸偏心部3aに固定した当接部
材22を備え、当接部材22が形状記憶合金もしくはバ
イメタル等の熱応動型金属からなる。高速回転時の温度
上昇により当接部材22が押し付け力を減じる方向に変
形してローラ6内径面から離脱する。
【0026】第1の実施例もしくは第2の実施例の構成
により、クランク軸偏心部3aに備えた当接部材20も
しくは22が、低速回転時にのみローラ6の内径に押し
付けられ、高速回転時にはローラ6の内径より離脱す
る。
により、クランク軸偏心部3aに備えた当接部材20も
しくは22が、低速回転時にのみローラ6の内径に押し
付けられ、高速回転時にはローラ6の内径より離脱す
る。
【0027】本実施例の効果を図1から図4を参照して
説明する。
説明する。
【0028】ローラ6とローラ6に当接する各部品間に
働く摩擦力により、ローラ6は正転、逆転への付加力を
受けるのに対し、クランク軸偏心部3aに備えられた当
接部材20もしくは22が、ローラ6が逆方向に回転す
る区間が生じる現象が起こり易くなるクランク軸3の低
速回転時にのみ、ローラ6の内径部に当接して摺動しロ
ーラ6をクランク軸3の回転方向に回転し易くする。ま
た、ローラ6に付加する当接力と当接部材20もしくは
22がローラ6の内径部から離脱する際のクランク軸3
の回転速度は、第1の実施例の場合、当接部材20を押
しつけるばね21のばね力、当接部材20の重量および
重心、クランク軸3の偏心方向に対する当接部材20の
稼動方向の角度を調節することにより適切にする。ま
た、第2の実施例の場合、形状記憶合金もしくはバイメ
タル等の熱応動型金属による当接部材22の反応温度を
調節することにより適切にする。
働く摩擦力により、ローラ6は正転、逆転への付加力を
受けるのに対し、クランク軸偏心部3aに備えられた当
接部材20もしくは22が、ローラ6が逆方向に回転す
る区間が生じる現象が起こり易くなるクランク軸3の低
速回転時にのみ、ローラ6の内径部に当接して摺動しロ
ーラ6をクランク軸3の回転方向に回転し易くする。ま
た、ローラ6に付加する当接力と当接部材20もしくは
22がローラ6の内径部から離脱する際のクランク軸3
の回転速度は、第1の実施例の場合、当接部材20を押
しつけるばね21のばね力、当接部材20の重量および
重心、クランク軸3の偏心方向に対する当接部材20の
稼動方向の角度を調節することにより適切にする。ま
た、第2の実施例の場合、形状記憶合金もしくはバイメ
タル等の熱応動型金属による当接部材22の反応温度を
調節することにより適切にする。
【0029】このようにローラ6を正転させ易くするこ
とにより、ローラ6が逆方向に回転することを妨げ、ロ
ーラ6がベーン5に対して停止状態に陥ることを防ぐこ
とができる。
とにより、ローラ6が逆方向に回転することを妨げ、ロ
ーラ6がベーン5に対して停止状態に陥ることを防ぐこ
とができる。
【0030】その結果、常にベーン5とローラ6が相対
的に摺動し易くなり、油膜圧力が発生して油膜を介する
ことによってベーン5とローラ6が直接金属接触する確
率が小さくなり、耐摩耗性を向上させることができる。
的に摺動し易くなり、油膜圧力が発生して油膜を介する
ことによってベーン5とローラ6が直接金属接触する確
率が小さくなり、耐摩耗性を向上させることができる。
【0031】なお、クランク軸3の高速回転時には当接
部材20もしくは22がローラ6の内径部から離脱する
ことにより、高速回転時にベーン5とローラ6が相対的
に摺動する速度が多くなり耐摩耗性が低下することを、
防止することができる。
部材20もしくは22がローラ6の内径部から離脱する
ことにより、高速回転時にベーン5とローラ6が相対的
に摺動する速度が多くなり耐摩耗性が低下することを、
防止することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によればクランク軸の低速回転時
においてもベーンとローラが一方向に摺動し易くなり、
油膜圧力が効果的に発生し易くなり、ベーンとローラが
直接金属接触する確率を小さくすることができ、基本構
造的に耐摩耗性を向上させることができる。
においてもベーンとローラが一方向に摺動し易くなり、
油膜圧力が効果的に発生し易くなり、ベーンとローラが
直接金属接触する確率を小さくすることができ、基本構
造的に耐摩耗性を向上させることができる。
【図1】本発明の一実施例のロータリ圧縮機の要部の断
面図。
面図。
【図2】本発明の実施例のロータリ圧縮機の縦断面図。
【図3】本発明の第二実施例のロータリ圧縮機の要部の
断面図。
断面図。
【図4】本発明の第三実施例のロータリ圧縮機の要部の
断面図。
断面図。
【図5】従来例におけるロータリ圧縮機の縦断面図。
【図6】従来例におけるロータリ圧縮機の要部の断面
図。
図。
【図7】従来例におけるベーンとローラ間の相対摺動速
度特性図。
度特性図。
3a…偏心部、 4…シリンダ、 5…ベーン、 6…ローラ、 15…圧縮室空間、 20…当接部材、 21…ばね。
Claims (2)
- 【請求項1】冷凍機油を貯溜した密閉容器内に、電動機
部と前記電動機部にクランク軸で連結された圧縮機構部
とを収納し、前記圧縮機構部は、シリンダと前記シリン
ダの両端面を閉塞する主軸受と副軸受とで形成された圧
縮室と、前記圧縮室内に前記主軸受及び前記副軸受に軸
支されたクランク軸の偏心部に嵌合されたローラと、前
記ローラの外周に当接し前記ローラの偏心回転に追従し
て往復運動し前記圧縮室を低圧部と高圧部とに仕切るベ
ーンとからなり、可変周波数運転を行うロータリ圧縮機
において、 前記クランク軸の偏心部が当接部材とばね力により前記
ローラ内径面側に当接部材の先端が押しつけられるよう
にされたばねを有し、前記当接部材の重心が前記ローラ
の内径との当接側に対して回転軸の軸心を挟んだ反対側
に位置することを特徴とするロータリ圧縮機。 - 【請求項2】冷凍機油を貯溜した密閉容器内に、電動機
部と前記電動機部にクランク軸で連結された圧縮機構部
とを収納し、前記圧縮機構部は、シリンダと前記シリン
ダの両端面を閉塞する主軸受と副軸受とで形成された圧
縮室と、前記圧縮室内に前記主軸受及び前記副軸受に軸
支されたクランク軸の偏心部に嵌合されたローラと、前
記ローラの外周に当接し前記ローラの偏心回転に追従し
て往復運動し前記圧縮室を低圧部と高圧部とに仕切るベ
ーンとからなり、可変周波数の運転を行うロータリ圧縮
機において、 前記クランク軸の偏心部が、一端を前記ローラ内径面側
に当接し他の一端を前記クランク軸の偏心部に固定した
当接部材を備え、前記当接部材が形状記憶合金もしくは
熱応動型金属からなることを特徴とするロータリ圧縮
機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11281095A JPH08303375A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | ロータリ圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11281095A JPH08303375A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | ロータリ圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08303375A true JPH08303375A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14596107
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11281095A Pending JPH08303375A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | ロータリ圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08303375A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102797680A (zh) * | 2012-07-03 | 2012-11-28 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种偏心量可变曲轴及其使用该曲轴的旋转式压缩机 |
| CN104074762A (zh) * | 2014-06-12 | 2014-10-01 | 珠海凌达压缩机有限公司 | 旋转式压缩机的泵体结构及旋转式压缩机 |
| CN107829906A (zh) * | 2017-10-20 | 2018-03-23 | 珠海凌达压缩机有限公司 | 压缩机的曲轴运动结构及压缩机及空调器 |
| CN109356855A (zh) * | 2018-11-06 | 2019-02-19 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种制冷设备及其压缩机 |
| CN111852865A (zh) * | 2019-04-28 | 2020-10-30 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 变容机构、压缩机、空调器 |
-
1995
- 1995-05-11 JP JP11281095A patent/JPH08303375A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102797680A (zh) * | 2012-07-03 | 2012-11-28 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种偏心量可变曲轴及其使用该曲轴的旋转式压缩机 |
| CN102797680B (zh) * | 2012-07-03 | 2015-11-18 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种偏心量可变曲轴及其使用该曲轴的旋转式压缩机 |
| CN104074762A (zh) * | 2014-06-12 | 2014-10-01 | 珠海凌达压缩机有限公司 | 旋转式压缩机的泵体结构及旋转式压缩机 |
| CN107829906A (zh) * | 2017-10-20 | 2018-03-23 | 珠海凌达压缩机有限公司 | 压缩机的曲轴运动结构及压缩机及空调器 |
| CN107829906B (zh) * | 2017-10-20 | 2024-01-30 | 珠海凌达压缩机有限公司 | 压缩机的曲轴运动结构及压缩机及空调器 |
| CN109356855A (zh) * | 2018-11-06 | 2019-02-19 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种制冷设备及其压缩机 |
| CN109356855B (zh) * | 2018-11-06 | 2024-06-07 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种制冷设备及其压缩机 |
| CN111852865A (zh) * | 2019-04-28 | 2020-10-30 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 变容机构、压缩机、空调器 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR940006862B1 (ko) | 가변용량형 압축기 | |
| US5104302A (en) | Scroll compressor including drive pin and roller assembly having sliding wedge member | |
| JP4440565B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
| JP2606388B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
| JP2008014150A (ja) | 回転式圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置 | |
| JP2001323881A (ja) | 圧縮機 | |
| JPH08303375A (ja) | ロータリ圧縮機 | |
| JPH06346878A (ja) | ロータリ圧縮機 | |
| JPH08151988A (ja) | ロータリ圧縮機 | |
| US6224349B1 (en) | Reciprocating type compressor having orbiting valve plate | |
| JPH08512114A (ja) | 固定ベーン回転圧縮機 | |
| US5788472A (en) | Hermetic rotary compressor with eccentric roller | |
| JP3718027B2 (ja) | ロータリ式圧縮機 | |
| JPH07217569A (ja) | ロータリ圧縮機 | |
| JPH07279869A (ja) | ロータリ圧縮機 | |
| JPH08291795A (ja) | スクロール式圧縮機 | |
| JP2780580B2 (ja) | 揺動型ロータリ圧縮機 | |
| JP4242990B2 (ja) | 斜板式圧縮機 | |
| JPH08165995A (ja) | 回転式圧縮機 | |
| JP2574363B2 (ja) | 回転式圧縮機 | |
| JPH05180183A (ja) | ロータリー圧縮機 | |
| JP2002250285A (ja) | スクロール圧縮機 | |
| JP3758522B2 (ja) | 密閉型電動圧縮機 | |
| JP3455640B2 (ja) | 流体圧縮機 | |
| JPH09137785A (ja) | ロータリ圧縮機 |